HSBC ホールディングスplc 2015 年中間決算 - ハイライト

 Abc
2015 年 8 月 3 日
HSBC ホールディングス plc
2015 年中間決算 - ハイライト
財務業績
 報告ベースの税引前当期純利益は 2014 年上半期比 10%増の 136 億 2,800 万米ドル。2014 年上半期は 123 億 4,000 万
米ドル。
 調整後ベースの税引前当期純利益はアジアでの堅調な業績にけん引され、2014 年上半期の 127 億 2,200 万米ドルに
比べて 2%増の 130 億 200 万米ドル。
 1 株当たり利益は 0.48 米ドル、1 株配当は 0.20 米ドル(いずれも 2015 年上半期)、2014 年上半期はそれぞれ 0.50
米ドル、0.20 米ドル。第 2 回中間配当は 0.10 米ドル。
 調整後ベースの収益は 4%増の 307 億 7,200 万米ドル。顧客対応型のグローバル・バンキング&マーケッツ 事業が
株式部門と外国為替部門を中心に収益を伸ばし、けん引役となった。またプリンシパル・リテール・バンキング&
ウェルス・マネジメント事業と商業銀行事業の収益も増加した。
 調整後ベースの営業費用は 7%増の 176 億 4,200 万米ドル。投資の拡大および、規制対応プログラムとコンプライ
アンスに要したコストを反映した。
 資本基盤は健全であり、欧州連合(EU)の資本要求指令(CRD)IV の定める最終目標基準の普通株式等 Tier1 資本
比率は 11.6%と 2014 年 12 月 31 日時点の 11.1%から上昇した。
戦略実行
 明確に定めた事業で、変化した世界において当グループのグローバル・ネットワークが生み出す価値を実現:
− グローバル・ビジネスによる相乗効果で 6%の増収を果たし当グループのユニバーサル・バンキング・モデルの強
さを発揮。
− トランザクション・バンキング・プロダクトの収益が 8%増と、当グループの国際的なネットワークが有する価値
と可能性が際立った。
− グループのリスク加重資産のグローバル・バンキング&マーケッツ部門に関わるものを中心に 500 億米ドル削減。
− 全ブラジル事業の売却で合意。
− コスト削減に着手。
グループ・チーフ・エグゼクティブのスチュアート・ガリバーのコメント:
「2015 年上半期の実績は私たちの事業の根本的な強さを物語るものです。世界的に経済成長が鈍化する環境にありな
がら、多角的かつ総合的な事業モデルで収益性を向上させることができました。現在は 6 月の投資家説明会で発表し
た行動計画を実施に移しています。今年の残りの期間に大きく進展させることに注力しています。」
損益計算書と成果測定 1
報告ベースの税引前当期純利益
調整後ベースの税引前当期純利益
普通株主資本平均利益率(年率)
有形株式資本平均利益率(〃)
税引前平均リスク加重資産利益率(〃)
コスト効率化率
調整後の収益と営業費用の伸び率の差
自己資本及びバランスシート
普通株式等 Tier1 資本比率(移行基準)2
普通株式等 Tier1 資本比率(最終目標基準)2
負債比率
顧客貸付金
顧客勘定
CRD IV リスク加重資産
レバレッジ与信算定
脚注は 2 ページ ニュースリース発行元 HSBC ホールディング plc
2015 年上半期
百万米ドル
2014 年上半期
百万米ドル
増減
%
13,628
13,002
10.6%
12.0%
2.3%
58.2%
(2.9%)
12,340
12,722
10.7%
12.6%
2.1%
58.6%
n/a
10.4%
2.2%
(0.1)ppt
(0.6)ppt
(0.2)ppt
(0.4)ppt
n/a
2015 年
6 月 30 日時点
%
2014 年
12 月 31 日時点
%
増減
11.6
11.6
4.9
10.9
11.1
4.8
百万米ドル
百万米ドル
953,985
1,335,800
1,193,154
974,660
1,350,642
1,219,765
百万米ドル
百万米ドル
百万米ドル
2,957
2,953
4
百万米ドル
(20,675)
(14,842)
(26,611)
登記本社およびグループ本社:
英国 E14 5HQ ロンドン市カナダ・スクエア 8
(Canada Square, London E14 5HQ, United Kingdom)
ウェブサイト: www.hsbc.com
英国登録有限責任公開会社..登録番号 617987
2015 年上半期
百万米ドル
2014 年上半期
百万米ドル
報告ベース
収益 3
貸倒引当金及びその他の信用リスク引当金
営業費用
税引前当期純利益
32,943
(1,439)
(19,187)
13,628
31,167
(1,841)
(18,266)
12,340
調整後ベース
収益 3
貸倒引当金及びその他の信用リスク引当金
営業費用
税引前当期純利益
30,772
(1,439)
(17,642)
13,002
29,456
(1,572)
(16,436)
12,722
165
(45)
12
17
–
–
1,372
(155)
(322)
(367)
(15)
428
18
–
(117)
(147)
(1,144)
(137)
(82)
–
–
(234)
調整後の業績に影響を与えるその他の主要項目 - 損失/(利益)
収益
デリバティブ契約の債務評価調整
ヘッジ会計対象外ヘッジ資産の公正価値変動
英国消費者信用法の順守の継続的審査に充てる引当金の戻し入れ/(引当金)
米国での不動産担保証券売却による利益/(損失)
上海銀行の保有株式売却利益
HSBC ラテンアメリカ・ホールディングス(UK)リミテッドによる HSBC 銀行(コロンビア)売却益
興業銀行の株式持分売却益
営業費用
事業再編費用および関連費用
GPB(グローバル・プライベート・バンキング)事業における規制準備金
法的事案に関連する和解金および準備金
英国顧客補償プログラム
1 調整後ベースの業績は、報告ベースの業績から年間の外貨換算変動と主要項目による年間比較のずれを調整し算出。
2 2015 年 1 月 1 日以降、投資不動産と売買目的有価証券における未実現利益を認識した上で HSBC ホールディングス plc についての CRD
(EU の資本要求指令)IV に基づく移行基準および最終目標基準の普通株式等 Tier1 資本比率を算出。
3 貸倒引当金及びその他信用引当金を控除する前の純営業収益は収益とする。
HSBC ホールディングス plc 2 グループ会長のご報告 グループ会長 ダグラス・フリントのご報告
2015 年も力強いスタートを切ることができました。地理的に多角展開し、総合的な金融サービスを提供
するユニバーサル・バンクとしての HSBC の本来の強みである底堅さやバランスの良さが中間決算に反
映されています。中でも、これまで投資し続けてきた分野の増収によって、投資撤収や撤退案件から予
想されていた減収を相殺できていることは特筆に値するものです。
貿易や投資が変容していることや、モバイルやデジタル・バンキングの利用拡大が一段と勢いを増していることに
より生じる事業機会を捉えるべく投資を続けています。低金利環境が続く中では、このような収益拡大の道筋を確
立することが非常に重要であり、また規制環境の変化に対応し金融犯罪リスク対策を強化する上で避けられない支
出増を補うためにテクロノジーを活用し、プロセス改善によってコスト削減をさらに進めることも重要です。 6 月
に開催された投資家説明会の議題の大半はこうした事業環境を踏まえたものであり、グループ・チーフ・エグゼク
ティブのスチュアート・ガリバーと直属の経営チームが、株主への持続的な価値を生み出すための優先事項と目標
を極めて明解に提示しました。
2015 年上半期の報告ベースの税引前純利益は 136 億米ドルと 2014 年上半期の水準を 10%上回りました。また取締
役会が経営成績を判断する上で主要な尺度としている調整後ベースの税引前当期純利益は前年比 2%増の 130 億米
ドルです。両者に差異が生じる理由となった調整についてはこの 2015 年中間決算報告書の 50~53 ページで説明し
ています。1 株当たり利益は 0.48 米ドルで、2015 年中に実施したこれまで 2 回の中間配当の合計額である 0.20 米ド
ルの 2 倍以上です(2014 年はそれぞれ 0.50 米ドル、0.20 米ドル)。
当グループの財務状態は、通常の株式配当が今期は増加したことやリスク加重資産の圧縮に取り組むことによって
強靭に保たれています。2015 年 6 月 30 日時点の普通株式等 Tier1 資本比率は 11.6%です。今年の年初時点では
11.1%、1 年前は 11.3%でした。
後述の「グループ・チーフ・エグゼクティブ スチュアート・ガリバーによるレビュー」には上半期の業績をけん引
した主要な原動力についての記述があります。また 2017 年末までに株主資本利益率を 10%超とする当グループの
目標を達成するための取組みとして投資家説明会で示した内容も要約されています。
現在、取締役会はこの行動計画の進捗状況に厳格に焦点を絞って経営陣を監督しており、経営成績の採点表もこう
した監督方法を反映するものに調整し直してあります。その立ち上がりが順調なことは、ブラジル事業の売却で合
意したことに最も端的に象徴されています。やりがいのある一連の目標を達成するために重要な 3 つのポイントを
挙げたいと思います。
まず、世界各国の関係が一段と緊密になり、国際的金融機関が求められています。多角的ユニバーサル・バンクの
ビジネスモデルをもって収益増をもたらす相乗効果と業績回復が実現可能な環境です。
次に、HSBC は連結ベースで規制対象とされる国の外で展開する事業範囲の広さにおいて、世界の金融システムの
中で最も重要な 2 行のうちの一つとされています。これはグローバリゼーションが進む中での強みであり、数多く
の銀行が国内あるいは地域内に事業を絞り込んでいるときに、当グループの国際的なネットワークとプロダクト開
発力は、クロスボーダー案件を獲得する上で大きな競争力を発揮しています。これが投資家説明会で示した中心的
メッセージです。そしてスチュアート CEO のレビューでも指摘されるところですが、広範に深化したネットワーク
が収益成長という価値を創出しています。今年上半期に、貿易と投資の流れを捉えるトランザクション・バンキン
グの収益は 8%成長しました。また世界各国の事業の協働による相乗効果によって 6%の増収が達成されています。
そして、中国が注力する「一帯一路」 構想が貿易回廊の重要性を最も端的に浮き彫りにしています。これは中国が
設立を提唱し 57 の国と地域が創業時から参加したアジアインフラ投資銀行とともに、環境保全技術を使って大がか
りに地球規模で行うインフラ投資という事業機会の創出を念頭に置いたものでしょう。HSBC は始点から終点まで
貿易回廊に沿って存在感を有しているため参加国の企業との提携に有利な位置にいます。また投資が拡大するにつ
れて中国人民元を国際通貨として使用する動きが加速するでしょう。人民元を取り扱う事業分野で HSBC はかねて
から世界をリードする国際的金融機関です。
さらに本年度は、国際的ユニバーサル・バンクという当グループのビジネスモデルが有する利点や収益面にもたら
す相乗効果を映し出しています。具体例をいくつか挙げます。
ギリシャ支援をめぐるユーロ圏の懸念が貿易の動きを阻害し、コモディティ価格下落がコモディティに関わる貿易
金融の規模を縮小させていますが、その結果生じた外為相場のボラティリティ拡大を受けてグループ内のディーリ
ング業務の取り扱い金額は一段と大きくなっています。新興市場への株式資本の流入は後退しましたが、上海株式
市場と香港株式市場とのシステム統合で生じた双方向の株式取引高はあらゆる予想を超えるものとなり、香港と中
国本土の株式市場の取引高は著しく増加しました。それによって香港の HSBC のウェルス・マネジメント事業では
株式、投資信託、資産管理による収益が大幅に伸びました。
HSBC ホールディングス plc 3 グループ会長のご報告 (続き) 締めくくりとして重要なことを指摘します。国際的規制機関や各国規制当局ならびに企業自身の取組みを通じて、
国際業務が原因で母国の納税者に偶発的リスクが生じる危険を大幅に抑えるための計画に大きな進展がありました。
従って、HSBC のような多国籍企業が各事業拠点国に不当な懸念を持たれることなく、それら各国の経済成長率を
上回る利益成長を実現することも可能になりました。
テクノロジーによって銀行事業は急速に変化
テクロノジーの進歩によって銀行事業が根本的に変化しつつあるのは疑いのないところでしょう。第一に、ほとん
ど無制限にデータの分析や保存が可能になりました。そして顧客はサードパーティ・プロバイダを通じて直接的に
取引や投資を行うことが出来るようになりました。
事業機会が生じるのは刺激的なことですがリスクも小さくありません。
顧客と社会にどれだけ役立つかが本質的な問題でしょう。データをより有意義に活用できれば顧客について一段と
正確な知識の積み上げが可能となり、顧客分類を改善し、不適切なサービスを提供するリスクを将来にわたって抑
制することができます。同じデータを取引監視に生かせば、システム内の危険人物を割り出す当グループの能力は
向上し、金融犯罪は減少します。サービス・コストが低下すれば顧客が負担する仲介コストも軽減されるだけでな
く、現在は十分でない地域での銀行サービスが可能になります。
しかし変化の質、規模そして速度は、金融安定の面に新たに生じる解決すべきリスクを浮き彫りにするだけでなく、
検討中の公共政策上の問題点も提示します。収集され保存されるデータの信頼性を担保するには、データ保全の責
任の所在の明確化とデータにアクセスする担当者と目的に関する透明性の確保が必要になります。顧客も自身のデ
ータの価値を理解するべきでしょう。そうすれば過去の金融取引履歴と引き換えに新たな形態により提供されるサ
ービスの契約を結ぶべきか評価することができます。また取引ごとに分断されたサービスの中で取引に間違いが発
生した場合に、誰に苦情を申し立てれば良いのかについても顧客は知っておく必要があるでしょう。かつてなく巨
大化した金融の信用情報データと取引データをサイバー犯罪から守るためには最高のセキュリティが必要になると
いうことを最後に申し上げておきます。そのためには金融業界、法執行機関、公的情報機関の間の協力体制を現在
以上のものにしなければなりません。
信用の維持が必須
2015 年上半期の動きの中で特筆すべき点の一つは、公共政策や規制協議を一段と重視し過去にとらわれない未来志
向の提案がなされていることです。そのために、金融業界内の個人個人に求められる行動や、行動を監督し統治す
る担当者の役割を明確化することに努力のほとんどが傾けられてきました。
ここ数年の間に法人金融の市場で発生した重大な不正行為に対応すべく、イングランド銀行、英国財務省そして英
国金融行動監視機構(FCA)が共同で進めている「公正かつ効率的な市場の検証」は歓迎すべき取組みです。その中
で債券・為替・コモディティ(FICC)市場基準審議会が銀行基準審議会に併設される形で 4 月に発足し、金融市場の
透明性への信頼感をさらに高める枠組みに進展がありました。
上記の 2 つの審議会は、銀行業と保険業に来年導入される経営者責任制度とともに金融市場での個々の従業員の行
動や金融商品の顧客と従業員の関係に関する説明責任を強調することを眼目としています。最近発生した不正行為
事案は、現行の法制や規制では責任のある個人に適宜に制裁を科すことの難しさを浮き彫りにしました。その結果、
雇用主の企業に科せられた罰金を株主が負担することになります。多くの場合は当該事案の発生からかなりの時間
が経過した後に罰金の負担が生じ、しかも個人的責任を追及するには証拠が不十分あるいは古すぎるという状況に
至ります。これは持続可能でもなければ適切な仕組みでもありません。
従って、従業員の個人的責任と説明責任を重視すべきとの方向で明確に意見は一致しています。その場合には規制
当局が透明性を有し公正かつ公平であることが非常に重要です。その結果得られるであろう効果は大きく、この構
想の下で、従業員の期待される行動に一段と焦点を絞る取組みの透明性が確保されたならば、報酬の繰延範囲を拡
大して維持する規律と相まって信頼回復の見通しは大きく好転するでしょう。
もちろん信頼回復には時間が必要であり、その間企業は状況に応じて適切に行動し、企業利益と顧客利益とのバラ
ンスを公平に保っているとの評価を市場参加者や顧客の中に積み重ねていくことになります。
やはり行動は言葉に勝ります。具体的には 2015 年上半期に英国顧客の金融取引管理を改善する対策を導入して顧客
企業の業績を改善し、業務の煩わしさを軽減しました。これはこの 1 年でリテール・バンキング&ウェルス・マネ
ジメント事業における包括的な事業価値見直しの一環として行ったものです。その結果、英国における当座貸越手
数料は手数料率の低下と非承認貸越口座の減少を反映して 8,800 万米ドル減少しました。これらは顧客残高が所定
限度額に接近した際には当該顧客に文書連絡するという新しい対策の効果でもあります。
他にも言及すべき事業が 3 つあります。
グローバル・スタンダードの進化と規制の変更
現在はグローバル・スタンダードへの取組みの第 2 段階にあり、計画段階から実施と確実性の段階に移行している
ところです。最初の監視報告書で勧告されたほぼすべての取組みに着手し、まだ着手していないそれ以外のものも
今年の残る期間に着手予定です。更新された監視報告書が勧告している一段の改善事項として、定期的な規制調査
HSBC ホールディングス plc 4 グループ会長のご報告 (続き) と内部監査機能がありますが、今後も勧告への対応を継続します。また規制変更に関しては、現時点ですでに確定
している規制への対応に注力しています。
グローバル・スタンダード・プログラムと継続的規制変更から生じる要請に応えるために、世界各地のサポート部
門やオペレーション・チーム、技術チームが経営資源の増強を続けています。2015 年上半期に当グループの従業員
数は約 2,200 人増えました。優先順位に従ってこれ以上の数の従業員がすでに採用されており、金融犯罪コンプラ
イアンス部門や規制変更対策などのコンプライアンス要員となります。システムの向上に合わせて、手作業や重複
作業に携わっている人材を開放し、生産性改善を実現させていきます。
このように当グループのビジネスモデルのコスト構造は明確に変化しています。また比較的小規模な事業に関して
は、その持続可能性をコスト負担に照らして再度吟味しています。投資家説明会で特に説明したように、こうした
分析を踏まえて今後数年間かけて地理的事業分布をいくらか合理化していきます。
英国におけるリテール業務と投資銀行業務の完全分離
英国では、リテールおよび商業銀行事業を行うリングフェンス・バンクの事業計画がまとまり、バーミンガムを本
拠地とすることが決定しています。本社ビルは現在建設中で 2018 年に完成予定です。リングフェンス・バンク業務
とそれ以外の銀行業務は新たなサービス事業会社が運営し、そのサービス会社において事業インフラと従業員が共
有されることになります。英国 HSBC 銀行の 2 万 2,000 名の従業員は年末までにこの新会社に移籍する形になりま
す。
本社所在地の見直し
年次株主総会でグループの本社所在地の見直しを行う旨を発表した後、6 月の投資家説明会で示した選考基準に沿
って具体的な見直し作業を始めています。取締役会としては年内にも結論を出すつもりです。
取締役の異動
年次株主総会以降に取締役会に新たに 2 名が加わることを発表しました。アジアの銀行業務について豊富な経験と
知見を有するアイリーン・リーが 7 月 1 日付けで取締役会に加わりました。アイリーンは 2013 年には香港上海銀行、
2014 年には恒生銀行の社外取締役をそれぞれ務めた経験を有します。現在はハイサン・ディベロップメントの経営
執行役会長であり、キャセイ・パシフィック航空、中電控股有限公司、ノーブル・グループの社外取締役を兼務し
ています。金融業界において 30 年以上の実務経験があり、英国、米国、オーストラリアのコモンウェルス銀行、シ
ールコープ、シティバンクにおいて投資銀行部門や資産運用部門の上級管理職を務めてきました。
9 月 1 日付けで取締役会に加わるパウリーン・ファン・デル・メール・モールは法務と人事に関して数多くの経験を
持ちます。2010 年からエラスムス・ロッテルダム大学の学長を務めています。ポーリンは法律専門家としてキャリ
アをスタートさせ、1989 年から 2004 年まで在籍したロイヤル・ダッチ・シェルグループでは法務部門と管理部門で
いくつかの役割に就いた後、人事部門と情報技術部門の取締役にまで昇進しました。2004 年には TNT で人事ディレ
クターに任命され、続いて 2006 年には ABN アムロ銀行の副社長 上級執行役員としてグループの人事本部長を務め
ました。またパウリーンはオランダ銀行セクターの信頼回復を目的としたオランダ銀行規則監督委員会の委員でし
た。
将来への展望
銀行業界は依然として厳しい環境下にあります。スチュアート・ガリバーCEO がレビューの中で指摘するところで
もありますが、ユーロ圏と中国をはじめ、世界の多くの地域で経済は予断を許さない情勢です。加えて地政学的リ
スクは高じています。当グループは構造改革に取り組みつつ、より高い透明性の要請に応えるシステムを構築し、
ストレス耐性モデルを改良し、再生・破綻処理計画の一つとして事業継続性の設計強化に努めています。このよう
に規制に対応するための事業負担が現在ほど大きくなったことはかつてありませんでした。テクノロジーの進歩は
事業効率性や顧客提案の改善を可能にしましたが、同時に既存秩序を破壊するようなビジネスにも力を与え、新規
参入を容易にしています。危険人物やサイバー攻撃から金融システムを守る責任が大きくなることと並行して、金
融排除が生じるリスクへの懸念も高まっています。
しかし、金融システムの成長を支える大きな潮流も確認されています。それは、アジアで横断的に広がる都市化や
新興市場と先進国市場の両方で進むインフラ開発、環境効率性を高める新技術への投資、金融能力開発と高齢化社
会の要請に応えるための資本市場の発展などです。これらすべては金融システムの役割と収益力の成長につながる
可能性を持っています。加えて各国の中央銀行は持続的な経済成長を促す金融政策を維持する方針を堅持し続けて
います。
スチュアート CEO が 6 月の投資家説明会でも提示したように、世界中の貿易と投資の回廊において当グループは特
権的とも言える位置にあり、そこに立って将来を計画することができるのです。強い財務を有し、適切な人材をす
べての事業レベルに擁しているため、目の前の好機を最大限に生かすことができます。事業の進展について次回報
告させて頂くことを楽しみにしています。
HSBC ホールディングス plc 5 グループ・チーフ・エグゼクティブのレビュー グループ・チーフ・エグゼクティブ スチュアート・ガリバーによるレビュー
2015 年上半期の実績は私たちの事業の根本的な強さを物語るものです。世界的に経済成長が鈍化する環
境にありながら、多角的かつ総合的な事業モデルによって収益性を向上させることができました。アジ
ア事業全般の力強い業績によって利益拡大を達成し、グローバル・バンキング&マーケッツ事業も 6 ヶ
月間好調に推移したことは特筆に値すると考えています。
6 月に一連の戦略的取組みを発表し、大きく変化した世界において当グループが持つ国際的ネットワークの価値を
実現するという方向性を示しました。こうした取組みの目的は収益を最大化し、営業費用を大幅に減少させ、当グ
ループに構造的に要請される義務を果たしていくことにあります。
計画は現在進行中であり、計画遂行へと十分な勢いを持って下半期に入るところです。
2015 年上半期
報告ベースの税引前当期純利益は 136 億米ドルと 2014 年上半期比 10%増でした。
報告ベースの業績から年間の外貨換算変動と主要項目による年間比較のずれを調整した上で算出した調整後ベース
の税引前当期純利益は 130 億米ドルと 2014 年上半期比 2%増でした。コスト増によって一部は相殺されたものの収
益増と貸倒引当金の減少がここに反映されています。
グローバル・バンキング&マーケッツ事業は年初からの良好な立ち上がりの勢いを維持し、特に顧客対応型のマー
ケッツ事業が好調でした。主に株式部門と外国為替部門が収益の伸びをけん引しました。また商業銀行事業が特に
香港と英国で成長を続けました。
アジアのウェルス・マネジメント事業の堅調な業績に続いてプリンシパル・リテール・バンキング&ウェルス・マ
ネジメント事業の収益も増加しました。
グローバル事業の相乗効果によって収益が 6%拡大し、当グループのユニバーサル・バンキング・モデルが強さを
発揮しています。
新たな貸倒引当金の繰り入れは北米とラテン・アメリカを中心に減少を続けています。
営業費用は増加しましたが、英国の銀行税を除けば 2014 年下半期から概ね横ばいでした。
普通株式等 Tier1 資本比率は CRD(EU の資本要求指令)IV の最終目標基準で 11.6%でした。
年率の株主資本利益率は 10.6%と目標の 10%を上回りました。
グループの国際的ネットワークを生かして最大の利益を実現する
当グループは国際的ネットワークを最大限に活用できる戦略的プロダクトへの投資を続けています。今年上半期の
業績に改めてこうした投資の成果が表れました。外国為替部門の収益は前年同期比 21%増、ペイメンツ・アンド・
キャッシュ・マネジメント部門も同 4%増収でした。
グローバル・トレード&レシーバブル・ファイナンス事業は成長を続け、「2015 年トレード&フォーフェティン
グ・レビュー・エクセレンス・アワード」において HSBC は世界全体、アジア太平洋地域、中東地域で最高の貿易
銀行に選出されました。
世界市場での人民元取扱いサービスでは主導的な位置にあり、2014 年上半期比で 9%の増収を果たしました。また
アジアマネー誌の総合オフショア人民元プロダクト&サービス最優秀賞を 4 年連続で受賞しました。
ファイナンス・アジア誌の「2015 年国際銀行アワード」では、中国、インドネシア、マレーシア、ベトナム、韓国、
スリランカ、バングラデシュで外資系銀行最優秀賞を授与され、また 12 年連続で香港の最優秀銀行賞を獲得しまし
た。
投資家の方々への最新情報
2014 年の年次決算報告書では、2011 年以降の事業環境の大きな変化の一端について概略を説明しました。こうした
変化に対応すべく取締役会は 2017 年末までに株主資本利益率を 10%超とするグループとしての新しい目標を設定
しました。
6 月の投資家説明会ではこの目標の達成を可能にするための行動計画を提示しました。
その計画には以下のものがあります:
 リスク加重資産をグループ全体で最低でも 25%削減し、その一部をより収益性の高い事業に再配置し、グローバ
ル・バンキング&マーケッツの収益率をグループの目標収益率まで回復させる。
 業績不振にあるトルコとブラジルの事業を売却し、これらの地域のネットワークについて当グループの 6 つの観
点によるフィルタリング・プロセスを使った見直しを継続する。
 北米自由貿易協定に関わる地域で戦略的機会を開拓し、メキシコ事業の収益性を立て直すとともに米国事業の収
益性も十分なものとする。
HSBC ホールディングス plc 6 グループ・チーフ・エグゼクティブのレビュー (続き)
 2018 年までに英国でリングフェンス・バンクを設立する。
 45~50 億米ドルのコスト削減を実現するとともに 2017 年までに営業費用を 2014 年の水準に戻す。
 GDP 成長率を上回る収益成長を国際的ネットワークを生かして実現する。
 珠江デルタ地域を含むアジアや ASEAN 地域における成長機会を捉え、資産運用事業と保険事業の拡大を図る。
 中国人民元の国際化から生まれる事業において、当グループの主導的位置取りを生かして 20~25 億米ドルの収
益を生み出す。
 グローバル・スタンダードを確立し、首尾一貫した厳格な金融犯罪抑止体制を全世界的に整える。
こうした取組みは顧客と株主に価値を創造するだけでなく、事業を成功させながらグローバル・スタンダードの実
現を可能にします。また法務当局と規制当局から要請された構造改革の継続にも寄与するものです。
目標の達成に向けて
今後、以上の取組みの進捗状況について、四半期ごとに株主に報告します。報告は 11 月に発表する第 3 四半期決算
から始めます。この報告は取締役会としての優先事項とします。
すでにすべての取組みが始まっており、特にリスク加重資産の圧縮、コスト削減、業績不振事業の立直しと売却な
どが順調に進んでいます。
リスク加重資産の圧縮は段階的な作業になりますが、今年上半期に良いスタートを切ることができています。グロ
ーバル・バンキング&マーケッツ事業では有用性のなくなった資産の売却を中心にすでに 500 億米ドル規模でリス
ク加重資産を減らしました。その一環として興業銀行の株式持分の一部売却やリスク加重資産算出の精査、担保の
再評価などを行っています。これまでに 300 億米ドルのリスク加重資産を収益性のより高い分野に再配分しました。
こうした取組みは 2015 年の残りの期間、さらに大きく進展する手応えを得ています。
今後 2 年間、資本強化を続けていくとともに 6 月の投資家説明会で示した優先順位に沿って、取り上げたリスク加
重資産のいくつかの再活用を進めます。
アジアの利益成長機会に軸足を定めていますが、投資はアジアに限定しません。広範な成長力とリスク分散体制の
維持を念頭に、今後増加するリスク資産の約半分をアジアに再配置し、残る半分は欧州、中東、北米、メキシコに
振り向けていきます。10%超の株主資本利益率が期待できる投資機会が見出せない場合には、規制当局の承認を前
提に資本を株主に返還します。
コスト削減にも着手しており、今後数四半期にわたって明確な進捗が得られると予想しています。ただしコスト削
減を進める際には一時的な移行コストが生じるため、コスト増の一部が 2015 年下半期に認識されると思われます。
この種のコスト負担の大部分は 2016 年には減少すると予想しています。
7 月 31 日にはブラジル事業を 52 億米ドルで売却することでブラジルのブラデスコ銀行(バンコ・ブラデスコ)と合
意しました。投資家説明会でもお伝えしたようにブラジル国内で国際的事業を展開する当グループ顧客へのサービ
ス提供を続けるため、法人金融の拠点は小規模に維持します。ブラジル事業の売却は優れた株主価値をもたらし、6
月に発表した行動計画の大きな進展を物語るものです。
要約と今後の見通し
今年下半期の世界経済が緩やかに回復していくことを期待しています。中国で今年下半期に一段の金融緩和が打ち
出されれば上半期に見られた動揺は安定に向かうとみています。米国の経済成長も加速するでしょう。また原油安
によってユーロ圏の大半と英国では実質賃金が上昇しています。ただし、資本的支出の回復ペースや米国での金融
引締めの時期、ユーロ圏内に残る問題などが不確定要素の主なものとして指摘できます。
当グループの 7 月の業績も満足のいくものでした。今年の残りの期間を通じて戦略的取組みをはっきりと前進させ
ることに力を注いでいきます。
HSBC ホールディングス plc 7 2015 年上半期
2014 年下半期
百万米ドル
百万米ドル
百万米ドル
13,628
9,618
5,796
12,340
9,746
5,488
6,340
3,942
3,832
192,427
195,110
1,335,800
2,571,713
1,193,154
190,281
192,834
1,415,705
2,753,593
1,248,572
190,447
190,730
1,350,642
2,634,139
1,219,765
米ドル
米ドル
米ドル
0.48
0.30
9.11
0.50
0.29
9.64
0.19
0.20
9.24
19,516 百万株
1,750 億米ドル
5.70 英ポンド
19,071 百万株
1,930 億米ドル
5.93 英ポンド
19,218 百万株
1,820 億米ドル
6.09 英ポンド
当該期
税引前当期純利益
親会社株主帰属利益
普通株式配当金
当該期末
総株主持分
自己資本総額
顧客勘定
総資産
リスク加重資産
普通株式 1 株当たり
利益(基本ベース)
配当金 1
純資産
株式情報
0.50 米ドル:発行済普通株式
時価総額
普通株式株価(終値)
2014 年上半期
2015 年 6 月 30 日までの総株主利益率
ベンチマーク:MSCI 銀行セクター
1 年超
3 年超
5 年超
101.89
99.45
119.16
152.46
119.35
158.85
1 本財務諸表に表示した普通株式 1 株当たり配当金の 0.30 米ドルは、2015 年上半期に表明された配当金の総額で、2014 年第 4 回
中間配当と 2015 年第 1 回中間配当の合計額。
地域別の営業成績
税引前当期純利益/(損失)
2015 年上半期
百万米ドル
%
2014 年上半期
百万米ドル
%
2014 年下半期
百万米ドル
欧州
アジア
中東・北アフリカ
北米
ラテン・アメリカ
2,205
9,400
901
690
432
16.2
69.0
6.6
5.1
3.1
2,258
7,894
989
825
374
18.3
64.0
8.0
6.7
3.0
税引前当期純利益
13,628
100.0
12,340
100.0
法人所得税等
(2,907)
(2,022)
(1,953)
当期純利益
親会社株主帰属利益
少数株主持分帰属利益
10,721
10,318
4,387
9,618
1,103
9,746
572
3,942
445
%
(1,662)
6,731
837
592
(158)
(26.2)
106.2
13.2
9.3
(2.5)
6,340
100.0
事業別の営業成績
税引前当期純利益/(損失)
2015 年上半期
百万米ドル
リテール・バンキング&ウェルス・マネジメ
ント事業 1
商業銀行事業 1
グローバル・バンキング&マーケッツ事業
グローバル・プライベート・バンキング事業
その他
税引前純利益
%
2014 年上半期
百万米ドル
3,362
4,523
4,754
180
809
24.7
33.2
34.9
1.3
5.9
3,002
4,814
5,033
364
(873)
13,628
100.0
12,340
%
24.4
39.0
40.8
2.9
(7.1)
100.0
2014 年下半期
百万米ドル
%
2,579
4,000
856
262
(1,357)
40.7
63.1
13.5
4.1
(21.4)
6,340
100.0
1 2015 年第 2 四半期に顧客からの総合的金融サービス要請と当グループのグローバル事業をより連携させるためラテン・アメリカの顧客
資産勘定を商業銀行事業からリテール・バンキング&ウェルス・マネジメント事業へ移行し、対応する比較データを表示。
HSBC ホールディングス plc 8 連結損益計算書 連結損益計算書
2015 年上半期
2015 年上半期
2014 年上半期
2014 年下半期
百万米ドル
百万米ドル
百万米ドル
受取利息
支払利息
24,019
(7,575)
25,435
(8,030)
25,520
(8,220)
純利息収益
16,444
17,405
17,300
受取手数料
支払手数料
9,372
(1,647)
10,031
(1,854)
9,514
(1,734)
純手数料収益
7,725
8,177
7,780
純利息収益を除くトレーディング収益
トレーディング業務に係る純利息収益
3,520
1,053
2,362
913
2,491
994
純トレーディング収益
4,573
3,275
3,485
発行済長期債及びその派生商品の公正価値変動分
公正価額で表示されているその他金融商品からの純収益
1,324
1,342
438
1,222
70
743
公正価額で表示されている金融商品からの純利益
2,666
1,660
813
金融投資からの利益(損失控除後)
受取配当金
純既経過保険料
その他の営業収益
1,874
68
5,607
836
946
88
6,137
538
389
223
5,784
593
営業収益合計
39,793
38,226
36,367
純既発生保険金及び保険契約者債務の変動
(6,850)
(7,059)
(6,286)
貸倒引当金及びその他の信用リスク引当金前純営業収益
貸倒引当金及びその他の信用リスク引当金
32,943
(1,439)
31,167
(1,841)
30,081
(2,010)
31,504
29,326
28,071
人件費
一般管理費
有形固定資産償却費及び減損損失
無形資産償却費及び減損損失
(10,041)
(8,129)
(604)
(413)
(9,978)
(7,127)
(712)
(449)
(10,388)
(11,438)
(670)
(487)
営業費用合計
(19,187)
(18,266)
(22,983)
12,317
11,060
5,088
1,311
1,280
1,252
13,628
12,340
6,340
純営業収益
営業利益
関連会社及び合弁会社からの利益分配金
税引前当期純利益
法人所得税等
(2,907)
(2,022)
(1,953)
当期純利益
10,721
10,318
4,387
9,618
1,103
9,746
572
3,942
445
米ドル
米ドル
米ドル
0.48
0.48
0.50
0.50
0.19
0.19
親会社株主帰属利益
少数株主持分帰属利益
普通株式 1 株当たり利益(基本ベース)
希薄化後普通株式 1 株当たり利益
HSBC ホールディングス plc 9 連結包括利益計算書
連結包括利益計算書
2015 年上半期
2015 年上半期
2014 年上半期
2014 年下半期
百万米ドル
百万米ドル
百万米ドル
当期純利益
10,721
10,318
4,387
その他包括利益/(損失)
特定の条件を満たした場合、後の期間に損益として再区分されうる項目:
売買可能投資
– 公正価値評価益/(評価損)
– 売却により損益計算書に振り替えられた公正価値評価益
– 減損により損益計算書に振り替えられた評価損
– 法人所得税
(2,445)
(355)
(2,317)
2
225
958
2,183
(643)
15
(597)
2,014
2,611
(1,029)
359
73
(150)
341
(538)
47
(17)
(44)
50
(23)
205
1,556
(1,294)
(57)
キャッシュフロー・ヘッジ
– 公正価値評価益/(評価損)
– 損益計算書に振り替えられた公正価値評価益/(評価損)
– 法人所得税
2
2
–
その他包括利益/(損失)のうち関連会社及び合弁会社の持分
– 当期持分
– 売却により損益計算書に振り替えられた持分
(16)
(18)
2
96
96
–
(3,267)
670
(9,573)
–
(3,395)
128
(21)
691
–
–
(9,608)
35
後の期間に損益として再区分されない項目:
確定給付年金プラン関連の数理計算上の利益/(損失)
– 法人所得税等控除前
– 法人所得税
(1,680)
(2,085)
405
316
421
(105)
1,669
1,998
(329)
当期のその他の包括利益/(損失)-
(7,540)
1,911
(5,589)
当期包括利益/(損失)
3,181
12,229
(1,202)
当期包括利益の帰属:
– 親会社持分
– 少数株主持分
2,856
325
11,706
523
(2,461)
1,259
当期包括利益/(損失)
3,181
12,229
(1,202)
外貨換算差額
– 海外事業売却により損益計算書に振り替えられた外貨換算差額
– その他外貨換算差額
– 外貨換算差額に係る法人所得税
税効果後
HSBC ホールディングス plc 10 連結貸借対照表
連結貸借対照表
2015 年上半期
2015 年
6 月 30 日
百万米ドル
2014 年
6 月 30 日
百万米ドル
2014 年
12 月 31 日
百万米ドル
144,324
10,190
28,104
283,138
25,168
296,942
109,405
953,985
149,384
404,682
60,929
55,489
566
18,705
24,913
5,789
132,137
8,144
26,640
347,106
31,823
269,839
127,387
1,047,241
198,301
423,710
10,248
75,520
1,068
17,497
29,740
7,192
129,957
4,927
27,674
304,193
29,037
345,008
112,149
974,660
161,713
415,467
7,647
67,529
1,309
18,181
27,577
7,111
資産合計
2,571,713
2,753,593
2,634,139
負債及び自己資本
負債
香港流通紙幣
銀行預り金
顧客勘定
買戻条件付非トレーディング資産
支払為替
トレーディング負債
公正価額で表示されている金融負債
デリバティブ負債
社債
売買目的で保有する処分グループの負債
未払費用と前受収益及びその他債務
当期税金負債
保険契約債務
引当金
繰延税金負債
劣後債務
28,104
71,140
1,335,800
81,506
12,711
181,435
69,485
289,984
102,656
53,226
42,224
1,322
69,494
5,125
1,338
24,781
26,640
92,764
1,415,705
165,506
9,936
228,135
82,968
263,494
96,397
12,361
50,882
1,434
75,223
4,283
1,091
28,052
27,674
77,426
1,350,642
107,432
5,990
190,572
76,153
340,669
95,947
6,934
46,462
1,213
73,861
4,998
1,524
26,664
負債合計
2,370,331
2,554,871
2,434,161
自己資本
資本金
資本準備金
その他持分
その他準備金
繰延利益剰余金
9,758
12,290
13,991
15,180
141,208
9,535
11,582
5,851
28,355
134,958
9,609
11,918
11,532
20,244
137,144
総株主持分
少数株主持分
192,427
8,955
190,281
8,441
190,447
9,531
資産
現金及び中央銀行預け金
受取為替
香港政庁債務証書
トレーディング資産
公正価額で表示されている金融資産
デリバティブ資産
銀行貸付金
顧客貸付金
買戻条件付非トレーディング資産
金融投資
売却目的保有資産
前払金と未収収益及びその他資産
当期税金資産
関連会社及び合弁会社持分
営業権及び無形資産
繰延税金資産
自己資本合計
自己資本及び負債合計
HSBC ホールディングス plc 11 201,382
198,722
199,978
2,571,713
2,753,593
2,634,139
連結キャッシュフロー計算書
連結キャッシュフロー計算書
2015 年上半期
営業活動によるキャッシュフロー
税引前当期純利益
調整項目:
– 投資活動からの純利益
– 関連会社及び合弁会社からの利益分配金
– 関連会社、合弁会社、子会社、事業部門の売却益/(売却損)
– 税引前純利益に含まれるその他非現金項目
– 営業資産による収入
– 営業負債による支出
– 外貨換算差額消却
– 関連会社からの受取配当金
– 確定給付年金拠出金
– 法人所得税等の支払額
営業活動によるキャッシュフロー小計
投資活動によるキャッシュフロー
金融投資購入による支出
金融投資の売却及び満期による収入
有形固定資産購入による支出
有形固定資産売却による収入
貸付債権売却による収入/(支出)
無形資産購入による支出
子会社、事業、関連会社、合弁会社の売却による収入/(支出)
関連会社株式の取得及び増加による支出
2015 年上半期
百万米ドル
2014 年上半期
百万米ドル
2014 年下半期
百万米ドル
13,628
12,340
6,340
(1,926)
(1,311)
–
4,522
12,077
(15,544)
3,951
770
(226)
(1,351)
(979)
(1,280)
(18)
4,284
(86,266)
59,108
(5,486)
127
(315)
(1,358)
(949)
(1,252)
27
6,978
112,143
(152,922)
30,057
630
(366)
(2,215)
14,590
(19,843)
(1,529)
(211,669)
208,637
(620)
56
321
(400)
7
(1)
(187,934)
194,335
(523)
55
950
(385)
(140)
(30)
(196,265)
188,502
(954)
33
(1,985)
(518)
(102)
–
投資活動によるキャッシュフロー小計
(3,669)
6,328
(11,289)
財務活動によるキャッシュフロー
普通株式発行による収入
トレーディング目的及び投資目的による自己株式の純売却/(購入)
その他の持分金融商品発行による収入
優先株式及びその他持分金融商品の消却
劣後特約付借入による収入
劣後特約付借入金の返済による支出
親会社普通株主への配当金の支払額
少数株主持分への配当金の支払額
その他の持分保有者への配当金の支払額
9
139
2,459
(462)
1,680
(778)
(1,834)
(386)
(428)
14
(25)
–
234
3,500
(3,042)
(1,755)
(350)
(287)
253
(71)
5,681
(468)
–
(121)
(4,856)
(289)
(286)
399
(1,711)
(157)
現金及び現金同等物の純増加/(減少)
11,320
(15,226)
(12,975)
現金及び現金同等物期首残高
現金及び現金同等物に関する為替差損益
301,301
(3,829)
346,281
3,443
334,498
(20,222)
現金及び現金同等物期末残高
308,792
334,498
301,301
財務活動によるキャッシュフロー小計
HSBC ホールディングス plc 12 HSBC ホールディングス plc 13 9,758
12,290
490
(118)
–
–
–
–
–
–
–
–
–
–
–
11,918
–
(1,693)
–
–
(1,695)
2
–
7,925
(512)
2,242
(6,224)
–
444
189
141,208
–
–
–
–
–
13,991
–
–
2,459
–
–
–
–
–
137,144
9,618
11,532
–
413
–
–
–
–
–
5
(1,735)
(1,735)
(1,735)
–
–
–
–
2,143
–
(93)
–
–
–
–
–
–
(151)
(151)
–
(151)
–
–
–
58
–
(12,448)
–
–
–
–
–
–
(3,183)
(3,183)
–
–
–
–
(3,183)
(9,265)
–
その他
外貨
有価証券評 キャッシュフロー・ 換算調整
価差額金 2 ヘッジ損益 2
勘定 2
百万米
百万米
百万米
ドル
ドル
ドル
2015 年上半期
その他の準備金
27,308
–
–
–
–
–
–
–
–
–
–
–
–
–
27,308
–
合併
準備金
百万米
ドル
192,427
9
2,242
(6,224)
2,459
444
194
2,856
(6,762)
(1,735)
(151)
(1,695)
2
(3,183)
190,447
9,618
総株主持
分自己資
本合計
百万米
ドル
8,955
–
–
(432)
–
–
(469)
325
(778)
(710)
1
15
–
(84)
9,531
1,103
少数株主
持分
百万米
ドル
201,382
9
2,242
(6,656)
2,459
444
(275)
3,181
(7,540)
(2,445)
(150)
(1,680)
2
(3,267)
199,978
10,721
自己資本
合計
百万米
ドル
2 2015 年 6 月 30 日時点でブラジル事業は売却目的保有資産と類別(中間連結財務報告書の Note12 参照)。当該事業に係るその他の準備金の内訳:その他有価証券評価差金 6,500 万米ドル、キャッシュフローヘッ
ジ損益 2,900 万米ドル、外貨換算調整勘定 17 億 2,400 万米ドル。
式に類別される。
1 2015 年 3 月に HSBC ホールディングスは発行額 24 億 5,000 万米ドルの永久劣後偶発転換資本証券を発行し、発行費用は 800 万米ドル、税控除額は 1,700 万米ドル。この資本証券は国際財務報告基準(IFRS)で株
期末(2015 年 6 月 30 日)
31
118
–
–
–
–
–
当期包括利益
従業員報酬及び従業員持株制度に基づき発行された株式
配当に代えて発行された株式及びそれに基づき発生した金額
株主配当金
資本証券発行
株式報酬契約費用
その他の変動額
–
–
–
–
–
–
9,609
–
その他の 繰越利益
資本金 資本準備金
持分 1
剰余金
百万米
百万米
百万米
百万米
ドル
ドル
ドル
ドル
その他の包括利益(税効果後)
– 売却可能投資
– キャッシュフロー・ヘッジ
– 確定給付年金プラン関連の数理計算上の利益 /(損失)
– その他の包括利益のうち関連会社と合弁会社の持分
– 外貨換算差額
期首(2015 年 1 月 1 日)
当期純利益
2015 年上半期
株主資本等変動計算書
株主資本変動計算書 14 HSBC ホールディングス plc 期末(2014 年 6 月 30 日)
従業員報酬及び従業員持株制度に基づき発行された株式
配当に代えて発行された株式及びそれに基づき発生した金額
株主配当金
株式報酬契約費用
その他の変動額
9,535
28
92
–
–
–
–
–
–
–
–
–
–
その他の包括利益(税効果後)
– 売却可能投資
– キャッシュフロー・ヘッジ
– 確定給付年金プラン関連の数理計算上の利益 /(損失)
– その他の包括利益のうち関連会社と合弁会社の持分
– 外貨換算差額
当期包括利益
–
–
11,582
539
(92)
–
–
–
–
–
–
–
–
–
–
11,135
9,415
資本金 資本準備金
百万米
百万米
ドル
ドル
期首(2014 年 1 月 1 日)
当期純利益
2015 年上半期(続き)
株主資本等変動計算書 (続き)
(553)
2,111
(5,774)
333
67
134,958
–
–
–
–
–
5,851
10,046
–
–
–
–
300
–
–
316
(16)
–
9,746
128,728
繰越利益
剰余金
百万米
ドル
–
–
–
5,851
–
その他の
持分
百万米
ドル
1,014
–
–
–
–
(39)
956
956
956
–
–
–
–
–
97
その他有
価証券評
価差額金
百万米
ドル
(145)
–
–
–
–
(8)
(16)
(16)
–
(16)
–
–
–
–
(121)
178
–
–
–
–
–
720
720
–
–
–
–
720
–
(542)
2014 年上半期
その他の準備金
キャッシュ
フロー・ヘッジ 外貨換算
損益 調整勘定
百万米
百万米
ドル
ドル
27,308
–
–
–
–
–
–
–
–
–
–
–
–
–
27,308
合併
準備金
百万米
ドル
190,281
14
2,111
(5,774)
333
20
11,706
1,960
956
(16)
316
(16)
720
9,746
181,871
総株主
持分自己
資本合計
百万米
ドル
8,441
–
–
(432)
–
(238)
523
(49)
2
(1)
–
–
(50)
572
8,588
少数株主
持分
百万米
ドル
198,722
14
2,111
(6,206)
333
(218)
12,229
1,911
958
(17)
316
(16)
670
10,318
190,459
自己資本
合計
百万米
ドル
株主資本変動計算書(続き) 15 HSBC ホールディングス plc 期末(2014 年 12 月 31 日)
従業員報酬及び従業員持株制度に基づき発行された株式
配当に代えて発行された株式及びそれに基づき発生した金額
株主配当金
資本証券発行
株式報酬契約費用
その他の変動額
–
–
–
11,918
–
–
–
9,609
–
378
(42)
–
32
42
–
–
–
–
–
–
当期包括利益
–
–
–
9,535
–
–
–
–
11,582
–
資本金
百万米
ドル
–
–
資本
準備金
百万米
ドル
その他の包括利益(税効果後)
– 売却可能投資
– キャッシュフロー・ヘッジ
– 確定給付年金プラン関連の数理計算上の利益 /(損失)
– その他の包括利益のうち関連会社と合弁会社の持分
– 外貨換算差額
期首(2014 年 7 月 1 日)
当期純利益
2015 年上半期(続き)
株主資本等変動計算書 (続き)
11,532
5,681
–
–
–
–
–
–
–
–
–
–
–
–
5,851
–
百万米
ドル
その他の
持分
137,144
–
399
(243)
(157)
598
(4,119)
5,708
1,670
96
–
1,766
–
–
134,958
3,942
繰越利益
剰余金
百万米
ドル
–
–
–
–
(2)
–
–
–
–
60
58
–
2,143
205
–
–
–
205
–
205
–
(145)
–
キャッシュ
フロー・ヘッジ
損益
百万米
ドル
1,069
–
–
1,069
1,069
–
–
1,014
–
その他
有価証券
評価
差額金
百万米
ドル
(9,265)
–
–
–
–
–
–
(9,443)
–
(9,443)
(9,443)
–
–
–
178
–
外貨換算
調整勘定
百万米
ドル
2014 年下半期
その他の準備金
27,308
–
–
–
–
–
–
–
–
–
–
–
–
–
27,308
–
合併
準備金
百万米
ドル
190,447
253
598
(4,119)
5,681
399
(185)
(2,461)
1,670
96
(9,443)
(6,403)
1,069
205
190,281
3,942
総株主
持分自己
資本合計
百万米
ドル
9,531
–
–
(280)
–
–
111
1,259
(1)
–
(130)
814
945
–
8,441
445
少数株主
持分
百万米
ドル
199,978
5,681
399
(74)
253
598
(4,399)
(1,202)
1,669
96
(9,573)
(5,589)
2,014
205
198,722
4,387
自己資本
合計
百万米
ドル
株主資本変動計算書(続き)