マレーシア不動産・永住権取得 ガイドブック マレーシアの不動産取得について ■エリア 賃貸に出す、将来売却する、ということを考えると、大都市が安全。 特に、クアラルンプール、ペナン、ジョホールバルには日本人不動産エージェントもいるので、管理 や手続きなどにおいても安心度が高い。 首都クアラルンプールは人口が急増しており、賃貸でも売買でも有望。 ただし、新築物件が乱立しているため、場所の優位性(駅近く、ショッピングセンター近くなど)が重 要になる。 ペナンは、観光・工業ともに活発で、こちらも賃貸・売買ともに有望。 特に工業地帯では外国人駐在員も多く、島という限定された場所のため、希少性が高い。 ジョホールバルは新規開発エリアのため、賃貸では不安があるが、売買は今後有望と思われる。 ■注意点 ・プレビルド方式に注意 プレビルド方式と呼ばれ、日本とは支払い条件やローン返済条件が異なる点にも注意。 新築物件の場合、完成度にしたがってローンがリリースされる。 たとえば、建物が 10%完成すれば、10%分のローンが実行され、金利支払いが発生。 さらに 10%が完成すれば、+10%のローンが実行され、20%分の金利支払いが発生。 デベロッパーによっては、元本返済も始まるパターン、金利だけで元本返済は完成後のパターン、 元本返済はあるがデベロッパーが金利を負担してくれるパターンなど、いろいろある。 キャッシュで購入する場合も同じで、完成度に応じて代金を支払っていく。 ・デベロッパーの信用力に注意 そのため、デベロッパーが倒産するとお金が戻らないリスクがある。 デベロッパーが倒産し、工事が中断されると、すでに支払ったお金が戻ってこないので、デベロッ パーの信用度が非常に重要となる。 ■外国人に対する規制 外国人に対する購入額制限があり、物件価格は 50 万 RM(日本円で 1,500 万円ほど)以上のもの に限定される。 購入時には外国人への特別取得税として、約 12,000RM が課される。 また、ブミプトラ政策(BUMI)というものがあり、コンドミニアム(日本で言う集合住宅・マンション)の 一定割合はマレー人のために確保しなければならず、外国人の割り当てが少ないものもある。 また、マレー人に対してのみ一定額安く販売されるため、外国人の販売条件が異なることもある。 ■物件構造 コンドミニアム: いわゆるマンション リンクハウス: 複数物件が連結した物件。長屋のようなイメージ ツインビラ: 2 軒で 1 棟になっている物件 バンガロー: 1棟建て ■不動産保有に関する税制 ・相続税・贈与税はなし ・キャピタルゲイン課税 <個人所有の場合> 2 年以内の売却 30% 3 年以内の売却 20% 4 年以内の売却 15% 5 年以内の売却 5% 5 年以上の場合は免税 <法人所有の場合> 5 年以降も最低5%の税金が発生 <固定資産税> 年 500RM~2,000RM(15,000 円~6 万円) 面積、管理様式、設備により異なる。 <賃貸収入に対する所得税> 非居住者の場合、賃貸で得た所得に対して 28%の課税 (確定申告を行う) ・購入時諸経費 諸経費が物件価格の 5~7%程度かかるのは日本と同様だが、違いは、弁護士手数料が物件価 格の 1%強かかる点。 <弁護士費用>: 10,000~15,000RM(30 万円~45 万円) <所有権移転・登録免許税>: 10,000~20,000RM(30 万円~60 万円) <不動産取得税>: 12,000RM(36 万円) ※物件価格によって異なる <火災・家財保険>: 物件価格の 0.1~0.3% ※任意加入の追加は別途 <仲介手数料>: 物件価格の 3~5% ※1,500 万円相当の物件を購入した場合、200 万円ほどの諸経費がかかる ・保有時諸経費 <管理費>: 月 300~1,000RM(月 9 千円~3 万円) ※面積、管理様式、設備によって異なる <修繕費>: 管理費の 10%程度 ■ローンについて 外国人でもローンを組むことが可能。 申込と同時に、手付金 5,000RM もしくは 1 万 RM(約 15 万円~30 万円)、及び申込書とパスポート コピーを送る。 注意点として、この手付けは購入をキャンセルしても戻らないケースがある。戻ったとしても、この 1 割程度は没収されるケースも多い。 その後、ローン申請、契約、決済引渡しは日本と同様。 日本に住んでれば、物件視察、ローン契約・物件売買契約、決済と 3 回は現地に行く必要がある。 ■ローン審査条件 銀行は HSBC かスタンダードチャータード銀行。 HSBC はプレミア口座を作るとローン条件が有利になり 、借入可能金額は、最大で物件価格の 85%程度。平均では 7~8 割程度。 日本のローンは関係ない。 プレミア口座は 20 万 RM、つまり 600 万円ほどが必要。 借入金利は約 4.2%(プレミア口座は優遇金利あり)。 返済年数は、65 歳まで 25 年以内まで(スタンダードチャーターは 70 歳まで)。 夫婦合算なら、年齢の若い方を基準にできる。 たとえば 50 歳の人は 15 年しか組めないが、奥様が 40 歳なら 25 年組める。 ■HSBC 口座開設方法 安定した収入があるかどうかが審査される。 具体的には下記の書類を提出する。 ・ローン申請書(英文で個人情報の記載) ・パスポート ・運転免許証(表と裏)※現住所確認のため ・給与明細 直近6か月分 ・口座明細 直近6か月分 ※通帳のコピー(口座名義人、口座番号の確認のため、表紙部分も必要) ※ネット銀行の場合、明細の画面と口座名義・口座番号の記載画面を印刷。 ※給与振込みの確認できる口座 ※現金支給の場合、口座残高が十分にある口座明細 給与所得者の場合 ■会社発行の在職証明書(写真・名前・会社名が記載のある社員証のスキャンでも可) ■源泉徴収票(直近のもの) 事業主の場合 ■会社登記簿謄本の写し ■所得税の納税証明書 基本は英文に翻訳し、マレーシア大使館(領事館)、弁護士などの承認が必要 だが、現地エージェ ントに依頼すれば日本語で OK のところもある。 10 年滞在ビザ(MM2H)取得について ■申請条件 <50 歳未満の方>以下の両方の条件が必要 マレーシアの銀行に RM 300,000 の定期預金(約 900 万円) マレーシア国外での毎月 RM 10,000 以上の収入を証明(約 30 万円) <50 歳以上の方>以下のどちらかの条件が必要 ・定期預金で申請する場合は、マレーシアの銀行に RM 150,000 の定期預金(約 450 万円) ・収入証明で申請する場合は、マレーシア国外で毎月 RM 10,000 以上の収入を証明(約 30 万円。 但し収入証明に認められるものは、年金のみ) ※最近は申請時に申請者の資産状況を厳しく見る様になっている。 <申請方法> 1、申請時に 50 歳以上の申請者は RM 350,000(約 1,300 万円)以上の金融資産(銀行預金、投資 信託、株式等)と直近 3 ヶ月以上の収入状況を提示 2、50 歳以下の申請者の場合は、RM 500,000(約 1,500 万円)以上の金融資産と RM 10,000 以上 の収入を示す 3、仮許可が出た時点で、その金融資産から 50 歳以上は RM 150,000 の定期預金を、50 歳以下 は RM 300,000 の定期預金をマレーシアの銀行に預け入れる ※2007 年 6 月 1 日以降は、マレーシア観光省のライセンスを受けた会社を通じてのみ申請が可能 で、本人が直接申請する事が出来ない ライセンスを受けた会社は、MM2H と言う名称が会社名に明記される。 許可を受けた会社のリストは観光省のホームページ http://www.motour.gov.my に掲載されてい る。 <預金の引出し> ・ビザを取得し 1 年後に、マレーシアで不動産を購入するか、医療費や子供の学費に使う場合は RM 60,000(180 万円)を残して上記の定期を解約できる。 ・ビザを保有する限りは RM 60,000 は維持する必要があり、ビザをキャンセルした場合に預金の全 額を解約できる。 <申請に必要な書類> ・パスポートのコピー ・顔写真 カラー写真 4 枚 ・ビザ申請の理由(志望理由書)を書く ・過去 10 年間の職務経歴書 ・戸籍謄本(単身で申請の場合は不要) (マレーシアの日本大使館または領事館にて英文婚姻証明書を発行してもらう) ・日本の銀行の残高証明書 ・最低 3 か月分の収入を証明するための銀行の通帳のコピー ・健康診断書 ・医療保険証明書 <MM2H 申請の条件> ・マレーシア国内での就職、ビジネスはできない(ボランテイア活動や投資は可能) ・マレーシア人を政治、宗教的に扇動する活動は厳禁 ・ West Malaysia(マレー半島)で取得したビザでサバ州やサラワク州には居住不可 ※上記内容は、2012 年 3 月時点のものです。規制や条件は変更になる場合がありますので、実 際に購入・申請をする際は、最新の情報をご確認ください。 ※真剣に不動産の購入や MM2H 取得を検討している人には、信頼できる日本人担当者をご紹介 させていただきます。 お問い合わせは、下記お問い合わせフォームよりお願いいたします。 http://www.drivin-yourlife.net/inquiry/
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