MEECO 社 は 1999 年 に 弊 社 の 電 解 技 術 が 医 療 用 ガ ス の 水 分 測 定 で ヨ ー ロ ッ パ 薬 局 方 ( European Pharmacopoeia)によって認められた唯一の方法であることを知りました。その後私達はドイツやイタリア のガスメーカーから複数単位で新しい Accupoint LP2 の注文を受けました。下記の概要をお読みになり Accupoint LP2 が貴社または貴社のお客様にとってふさわしいアプリケーションかどうかぜひご判断してく ださい。 背 景 病院や研究所で健康問題に従事する方々は高品質のガスを入手することが不可欠です。例えば、医療用酸素 は緊急治療室で手術や呼吸器疾患の患者を処置する際に生命を維持するのに使われます。アメリカやヨーロ ッパでは医療用ガスは薬として規定されています。10年以上前に、医療用ガスの水分分析には特に条件は ありませんでした。今日では微量水分の最も厳しい条件は表1にあるようにヨーロッパ薬局方の最新改訂版 に記載されています。水分分析は電解を利用した方法で実施せねばなりません。医療用空気、酸素並びに窒 素の生産品、そして亜酸化窒素と酸化炭素のシリンダの中に 60ppm 以上の水分があってはなりません。医療 用ガスのサプライヤーは長い間水分の浸潤が貯蔵タンクへの輸送中に起こることに気が付いていました。そ の際に当って水分を計測することが指定されていますが、高水準の水分汚染を防ぐため注意深く監視せねば なりません。 基本アプリケーション 操作する際の電解の法則は表1に記載されているようにヨーロッパ薬局方で医療用ガスの唯一の水分計測 方法として特定されています。電解による水分検知は非常に信頼性があります。入ってくる水分の分子は五 酸化リンの膜に吸収されますが、このコーティングは非常に強い乾燥剤です。五酸化リンに吸収された水分 に電圧を印加すると水分の分子は酸素と水素の分子に電離します。水分の電離するとファラデーの法則に従 って存在する水分量(即ち電離した水分量)に比例する電流が電極に流れます。 医療用のガスの含水率は最大 60 ppmV まで可能ですが、たいてい 1 ppmV 以下で推移しています。これだけ の範囲をカバーするのには Accupoint LP2 の 0∼1,000 ppm という範囲の直線性もった装置でないと達成で きません。この装置で計測した水分分析は 0.1 ppm の分解能で記録できます(諸元表ご参照)。LP2 の標準 仕様の測定下限値は 1 ppm です。 表1.微量ガス不純物の諸元表及びヨーロッパ薬局方に記載の医療用ガスの水分計測方法 医療用ガス 不純物諸元表 500 PPM 5 PPM 1 PPM 2 PPM 60 PPM 0.1 mg/m3 % 酸素 方法 医療用空気(生産品) CO2 CO SO2 NO+NO2 H2O 油 分析試料 < < < < < < < 赤外線(IR) IR UV蛍光発光 化学発光 電解 IR 常磁性 酸素−O2(生産品) CO2 CO H2O 分析試料 < 300 PPM < 5 PPM < 60 PPM < % 酸素 IR IR 電解 常磁性 二酸化炭素−CO(シリンダ) 2 CO NO+NO2 H2O 全硫黄 分析試料 < 5 PPM < 2 PPM < 60 PPM < 1 PPM < % 酸素 ガス・クロマトグラフィー(GC) 化学発光 電解 UV 蛍光発光 IR 窒素−N2 (生産品) CO2 CO O2 H2O 分析試料 < < < < < 300 PPM 5 PPM 50 PPM 60 PPM % N2 IR IR 電気化学 電解 GC 亜酸化窒素−NO2(シリンダ) CO2 CO H2O NO+NO2 < 300 PPM < 5 PPM < 60 PPM < 2 PPM GC GC 電解 化学発光 警 告:1 ppm を計測するのに LP2 を最上の状態でご使用頂くためには、定期的に 5∼10 ppm の水分確認 用のガスをセルに流すことを推奨します。この加湿プロセスは、非常に乾燥したガスを長期に流すことに よって生じるセルの乾湿を防ぐために4週間から6週間に一度の頻度で実施してください。
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