観光振興に 観光振興に関する要望 する要望 平 成 2 5 年 9 月 一般社団法人 会 長 観光委員長 九 州 経 済 連 合 会 麻 生 泰 石 原 進 観光振興に 観光振興に関する要望 する要望 平成 25 年 9 月 一般社団法人 九州経済連合会 観光は裾野が広い産業であり、今後定住人口が減少していく日本においては、 観光による交流人口の拡大により、新たな産業や雇用を生み出し、地域経済を 活性化させる重要な産業です。このため本会では、観光産業の振興を最重点課 題の一つと位置付け、九州地域の一体的発展を図るため官民で組織する「九州 観光推進機構」と連携して取組みを進めております。 政府においても昨年春、新たな「観光立国推進基本計画」を策定し、今春「観 光立国閣僚会議」を設置し「観光立国実現のためのアクション・プログラム」 を決定するなど、積極的な取組みが進められているところです。 一昨年の東日本大震災及び円高の影響、昨年の尖閣問題等により、昨年大き く落ち込んだ訪日外国人も、国をはじめとした官民の取組みにより、今年は大 幅な改善が図られつつあります。 今後、日本全体で震災からの完全復興を成し遂げるためには、地域経済の活 力強化のための政策を止めることなく実行し、持続的な経済成長を図ることが 重要です。 つきましては、観光産業の育成・強化及び地域経済活性化を図るため、下記 事項について特段の配慮を賜りますよう強く要望致します。 記 1.訪日観光客 訪日観光客に するビザ免除・ 発給要件の緩和 観光客に対するビザ免除 免除・発給要件の (1) 東南アジア・インド・ロシアの観光客に対する観光ビザの免除・発給 要件の緩和 国は本年 7 月に東南アジア 5 カ国に対する観光ビザを免除及び発給要件の緩 和を実施した。東南アジアは今後有望な旅行市場であるため、より一層のビザ免 除・発給要件緩和を行うこと。またインド・ロシアについても隣国韓国並みにビザ発 給要件を緩和すること。 (2)中国人個人観光の数次ビザ(査証)発給の適用対象地の拡大 海外からの旅行需要として今後有望な市場である中国人観光客を取り込むため、 2011 年 7 月より沖縄、2012 年 7 月より岩手、宮城、福島 3 県を対象に数次ビザ(3 年間有効、1 回の滞在期間 90 日以内)の発給が開始された。九州は中国に近接し た地域であり、早期に数次ビザ発給の対象として九州全域を加えること。 2.クルーズ観光 クルーズ観光を 観光を取り巻く環境の 環境の整備 (1)クルーズ船観光客への入国審査手続き(CIQ)の迅速化 九州では近年、海外からの外航クルーズ船入港が大幅に増加している。下 船後の滞在時間を確保するため、国は昨年 6 月から入国審査の簡略化、並び に審査体制の強化を開始している。この取組みについて今後も継続して実施 すること。 (2)旅客船岸壁等の整備の推進 クルーズ船に対応した岸壁や広場・緑地等の港湾施設は、港の直背後の地 域だけでなく広域での観光振興に貢献するものであるとともに、我が国にお ける観光立国の推進に寄与するものであるため、こうした港湾施設の整備の 推進をすること。 3.循環型高速交通網の 循環型高速交通網の早期整備促進 (1)道路整備について 九州での一体的な広域観光の振興を図るため、東九州自動車道、九州横断自 動車道延岡線などの高規格幹線道路を早期に完成させること。 (2)鉄道整備について 九州新幹線西九州ルート(長崎ルート)の 2022 年までの確実な供用開始と、これ に向けた予算の確保、及び地域負担に関する財源措置の充実・強化を行うこと。 4.福岡空港滑走路の 福岡空港滑走路の早期増設 早期増設 今後、中国・東南アジア等海外市場において増大する旅行需要を取り込むた めには、九州における受入能力の拡大が必要不可欠である。このため、九州地 域最大のゲートウェイである福岡空港の滑走路増設について早期実現を図る こと。 5.九州の 九州の文化・ 文化・自然遺産 自然遺産の 遺産の世界遺産登録への 世界遺産登録への推薦 への推薦 我が国は世界遺産として 17 件が登録を受けているが、うち九州は、屋久島 1 件が登録され、世界遺産登録の前提となる「暫定リスト」に 3 件が登録さ れている。 (「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」 「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」「宗像・沖ノ島と関連遺産群」) このうち、 「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」については、 政府が世界遺産委員会への推薦を決定した。その他九州の文化・自然遺産に ついても、世界遺産として登録に値し、文化・観光振興に資するものである ため、世界遺産委員会へ推薦すること。 6 . カジノを含 カジノを含 む 統合型リゾート 統合型リゾート(IR) 九州での リゾート (IR)創設 (IR) 創設のための 創設 のための法整備及 のための 法整備及び 法整備及 び 九州での 事業開始の 事業開始の認可 カジノを含む統合型リゾートは、国内外の観光客を増やし、その移動、交流、 消費を活性化させる有効なツールであるので、その創設を可能とする法整備を 早期に実現すること。 また、法が整備された際は、日本の中で最もアジアに近く、観光資源が豊富 な九州において、統合型リゾートの事業を認可すること。 以 上
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