FPU NEWS 第90号

http://www.fpu.ac.jp/
■発行/公立大学法人 福井県立大学
2015年9月30日発行
福井県吉田郡永平寺町松岡兼定島4-1-1
県 大 ト ピ ッ ク ス
TEL.0776-61-6000 FAX.0776-61-6011
90
朝ごはんをたべながら・ ・ ・ 農 業に関する特 別 講 義を開 催
No.
2015
福井県JAグループと協力し、
7月21日
(火)
から7月31日
(金)
まで展開された
「学食で
『ふくい朝ご
はん』
を食べよう!キャンペーン」の期間中、
7月28日
(火)
に朝ごはんを食べながら受講する特別講義
が開催されました。
この特別講義は朝食をしっかりとることが生活設計に重要であるという観点から、人生設計につい
て学ぶ
「キャリアデザイン概論Ⅰ」
を受講する1年生ら25名が参加し、
特別講師としてJA福井県中央会
農業支援部農政生活担当次長 大下裕義氏を招いて、
行われました。
学生たちは魚の焼きもの、
おひたし、
ごはんにお味噌汁といった和食の朝食を食べながら、
大下氏よ
りコメの需要が落ちている日本の農業情勢やTPP交渉におけるコメの輸入動向について学びました。
福井県立大学広報
オープンキャンパス
2015 開催
福井県公式恐竜ブランドPR戦隊「Juratic」のティッチーが飛び入り参加し、和やかな雰囲気の中、
講義を受講した学生からは、
「初めて学食で朝食を利用したが、おいしかった。
また、
こんな授業があ
るといい」
といった声がきかれました。
8月9日
(日)福井・小浜両キャンパスで、高校生やその保護者を対象に
「オープンキャ
ンパス2015」
を開催しました。連日猛暑日を記録する中、
これまでで最多となる1,237
名の高校生や保護者が訪れました。
全体説明の後、学部・学科毎に教員や在学生がプレゼンテーションや研究室見学、研
究内容説明に工夫を凝らし、福井県立大学での学びやキャンパスライフについて、訪れ
た高校生たちに熱心に伝えました。
県大ニュース
本学関係者の出版の紹介
次世代管理会計の礎石
中央経済社 4,800円(税別)
共著:木下和久 他13名
2015年3月14日発行
本書は日本企業の優れた管理会計実践
を定式化・理論化することで、世界で通用
する日本発の管理会計理論を探求して
いる。
『 次世代管理会計の構想』の後継
書。第1部 管理会計プロセスの研究・第
2部 管理会計研究の新潮流・第3部 特
定状況の管理会計研究から成る。
FBCラジオキャンパス
『ようこそ 県大研究室』放送中
福井県立大学では
「FBCラジオキャンパス ふくいいいもの探検隊」
の後半第2部
に
「ようこそ県大研究室」
を放送しています。本学の教員が毎回登場し、研究や教
育について語ります。また、県大HPでもバックナンバーを聴くことができます。
「ようこそ県大研究室」
のバナーからお入りください。
放送時間
● 毎週土曜日/午後5時34分∼5時44分
● 毎週日曜日/午前8時19分∼8時29分
(再放送)
県立大学では、経営企画部経営戦略課内に
「地域連携相談窓口」
を設置して
います。大学との連携に関する相談などを下記の直通番号で承ります。
0776-50-6300
オープンキャンパス2015
開催 ……………………………………………………………………………… 1・2・3
恐竜学研究所と東北大学学術資源研究公開センターとの交流協定!…………………………………………… 4
本学経済学部の就職率が「第1位」
となりました ………………………………………………………………… 4
同窓会設立20周年記念式・伊東光晴名誉教授による記念講話!………………………………………………… 5
北陸新幹線に乗って入試説明会! ………………………………………………………………………………… 5
恵那高校(岐阜)がサマーサイエンスセミナーで来学 …………………………………………………………… 6
タンパク質や酵素の働きについて学ぶ
『サイエンスカフェ』の開催! …………………………………………… 6
地域経済研究所 井上武史准教授が自治体学会賞2015年度研究論文賞を受賞しました …………………… 6
学生の活躍
吉江幸貴さんが「パリ・コレ」の舞台に出場、
ふくいブランド大使就任! ………………………………………… 7
生物資源学部4年生が学会発表で最優秀、優秀発表賞の快挙 ………………………………………………… 7
FPU NEWSに対するご意見・ご要望がありましたら、
下記アドレスまで
[email protected]
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Fukui Prefectural University News 2015 No.90
県立大学ホームページは
こちらから
県大トピックス 朝ごはんを食べながら…農業に関する特別講義を開催/本学関係者の出版の紹介
……………………………… 8
Fukui Prefectural University News 2015 No.90 1
オープ ンキャンパ ス2 015
経済学部
World Café
ゼミの研究発表や海外留学の体験談、地域支
外 国 人 インストラクター や 学 生 、職 員 が
た。
また、
紙飛行機生産実習を通して経済学・経
テーブルを囲み、飲み物やお菓子を手にしな
先輩後輩の出会いもあり、和気あいあいとした
中で異国の文化に触れました。
援の活動報告を学生達が主体的に行いまし
World Caféや留学制度等について説明。
営学を学習。
自由討論の時間には同じ出身校の
がら、訪れた高校生たちは和やかなムードの
雰囲気の中で高校生と学生が交流しました。
生物資源学部
学内見学ツアー
研究室や実験室を見学し、
どういった研究をして
学生スタッフが申込のあった高校生や保護者を引率。
いるのか、
どのように実験をしているのかを教
キャリアセンターを出発し、図書館やWorld Café、実
しました。バラエティー豊かな研究内容に、担当
生の声での説明に、参加した高校生からの質問も飛び
員・学生がパネルや実験器具などを用いて紹介
験室や演習室などを案内しました。学生スタッフによる
の先生以外の研究室も見学したいとのリクエス
交う中、和気あいあいとキャンパスを1周しました。
トがあり、急遽見学コースが追加となりました。
海洋生物資源学部
クラブ・サークル紹介
小浜キャンパスでは、
昨年を上回る参加者となり、
概要説
数あるクラブ・サークルを代表して、
明等の後、
班に分かれ、
教員・大学院生の案内で各研究室
6つの団体が学生会館やその近辺
生たちのグループディスカッションを企画、高校生たちか
で管弦楽団は、
ディズニー音楽など
や臨海研究センター等を見学。
また、今年は学生と高校
で活動内容を紹介しました。
その中
らは研究内容やキャンパスライフ等について、
予定時間を
馴染み深い曲をアンサンブル演奏
オーバーするほど熱心な質問が飛び交いました。
で披露しました。
看護福祉学部
学生が撮影した映像を使った教員や研究
室の紹介や、和んだ雰囲気の中でトーク&
ライブショーも行われました。
また、食物を
飲み下すしくみについてのミニレクチャーも
あり、高校生の在宅介護グッズづくり体験を
丁寧にサポートする風景も見られました。
模擬店
学友会や水泳部、
チアリーディング部、
アコースティックギ
ター部、
アカペラ部による出店に加え、昨年度に引き続き、
生物資源学部による県大梅酵母パンや、ベトナム留学生
によるベトナムコーヒー等の販売もあり、炎天下にも関わ
らず大変な賑わいをみせました。
入試相談
学部入試や学生生活などに関する個別の
質問や相談に対しては、教員が丁寧に応
対。高校生や保護者の方々は熱心に聞き
入っていました。
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Fukui Prefectural University News 2015 No.90
Fukui Prefectural University News 2015 No.90
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県 大 N E W S
恐竜学研究所と
東北大学学術資源研究公開センターとの
交流協定!
月26日(日)、国際交流会館において
び現教職員約200人が集う中、初代経
ターと連携協定を結び、恐竜やアンモナイトなどの古生物学の分野
済・経営学研究科長などを歴任された
で共同研究を進めます。
伊東光晴名誉教授より、
「 経済学は現
恐竜学研究所と国内の他大学との協定締結は初めてで、調印式
実をどう捉えるか」
と題した記念講話
では、下谷政弘学長と東北大学学術資源研究公開センターの西弘
を頂きました。
嗣センター長が協定書に調印しました。協定は恐竜やアンモナイト
伊東名誉教授は、
「 アメリカと日本
など古生物の分野での共同研究や恐竜学を志す東北大学の大学院
で経営に対する考え方が違うように、
生の受け入れなど、研究者の人材育成を目指すものです。
各国で経済体質が異なることを理解
東北大学の学術資源研究公開センターは、高性能のCT
(コン
することが大切」
とした上で、
「 現在の
ピューター断層撮影)
スキャンを使った精密な化石の研究などを進め
日本経済に不況感があるため、人口減
ており、
生物の進化の過程など様々なデータの収集が期待できます。
少社会にあることを考慮して、地方で
本学は東北大学との連携を深めながら、中部縦貫自動車道の工
豊かな社会をつくれるよう、地方に自
事に伴って発掘が見込まれるアンモナイトといった多様な化石の共
主財源を持たせ、自由度を与えること
同調査に取り組むなど、地域資源である恐竜ブランドの魅力発信や
(左から)東洋一特任教授、下谷政弘学長、
西弘嗣東北大学学術資源研究公開センター長
が必要である」ことなどを、力説され
ました。
本学経済学部の
就職率が
「第1位」となりました
に興味・関心のある高校生を対象に、学部・学科の特徴
2015年学部系統別実就職率ランキング(大学通信調査)
や入試制度、就職支援などを説明する入試説明会を開
が、
「サンデー毎日」
(2015年8月9日号)
で発表され、本学経済
学部は97.4%と全国平均を大きく上回り、第1位となりました。
全国721大学への調査を行い563大学から回答があったも
ので、経済系の学部で本学は97.4%で全国1位、京都大が
金融機関訪問
本学同窓会が設立20周年を迎え、
7
記念式が行われました。同窓会員およ
7月28日(火)、恐竜学研究所は東北大学学術資源研究公開セン
地域の活性化を目指します。
同窓会設立20周年記念式・
伊東光晴名誉教授による記念講話!
94.0%で2位、一橋大が93.8%で3位でした。本学経済学部で
は197人が卒業し、191人が就職しています。
1,
2年次からのキャリア教育において、学部と連携し、金融機
関・地元企業の見学会や企業人を招いての講義を実施し、
3年
にはインターンシップをカリキュラムに取り入れるなど地元企
業との協力関係を築いてきたこと、また、就職アドバイザー等
によるきめ細やかな就職支援を行ってきたことなどが高い就
北陸新幹線に乗って
入試説明会!
本学では、毎年7月から順次、県内高校を訪問し、本学
催しています。
また、高校生やその保護者へのPR活動と
して、企業が主催する大学合同説明会などにも参加して
います。
今年は、初めて3月に開業した北陸新幹線に乗って、
9
月12日
(土)
、
13日
(日)
の二日間に渡り、
長野県の高校と
予備校を訪問し、
大学概要や入試の説明を行いました。
「福井県立大学のことはよく知らなかったが、様々な
魅力を感じた」
という生徒の声もあり、
今後も本学を知っ
てもらう機会を充実させ、多くの高校生に受験していた
だけるよう学生募集活動を進めていきたいと考えてい
ます。
職率の実現に寄与していると考えています。
合同企業説明会
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職場見学
Fukui Prefectural University News 2015 No.90
※実就職率算出方法:就職者数÷[卒業(修了)者数−大学院進学者数]×100
Fukui Prefectural University News 2015 No.90
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学 生 の 活 躍
県 大 N E W S
恵那高校
(岐阜)
が
サマーサイエンスセミナーで来学
吉江幸貴さんが
「パリ・コレ」の舞台に出場、
ふくいブランド大使就任!
7月29日
(水)
に、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)
に指定されている岐阜
県の恵那高校の理数科1年生80名が小浜キャンパスに来学しました。毎年夏休み
に実施しているサマーサイエンスセミナーの実験実習として行っているもので、今
年で11年目となりました。事前に海洋資源学部の教員が恵那高校に出向き、セミ
ナーのプレレクチャーを行う等の準備のもと、当日は海洋生物研究室と海洋生物工
学、海洋生物資源研究室の教員と学部4年生や大学院生がティーチングアシスタン
県外でモデル、
ラジオパーソナリティー等の活
トとして実験実習やその後の懇談会に参加しました。実験実習ではウニの受精の観察と海藻の色素分析や海藻標本作りの実習
動をしている社会福祉学科3年生の吉江幸貴さ
を行いました。
ウニの受精の実験では、顕微鏡を使って生命の神秘を目撃し感動したり、海藻実習では、多くの高校生が陸上で
んが、
7月7日(火)にフランス パリ・ルーブル宮
は見ることがない変わった色や形の海藻に触れて歓喜していました。今後も可能な限り、
このような受け入れを行い、海洋生物
殿 マルサン/パヴィリオンにて行われた「KOJI
資源学部の研究内容等の発信を行うとともに、交流を図っていきたいと考えています。
WATANABE Paris Collection」のモデルとし
て、出場しました。
タンパク質や酵素の働きについて学ぶ
『サイエンスカフェ』の開催!
7月13日
(月)
には、西川一誠知事を表敬し、福
井の魅力をPRする
「ふくいブランド大使」
に就任
しました。吉江さんは、
「表現力やスキルを磨き、
日本人らしさで勝負したい」
との抱負を語ってお
り、今後とも、何事にも積極的にチャレンジする
8月22日
(土)、
JR福井駅前の手造りパン工房「レ・プレジュール カフェプラス」
精神で、学業と両立しながら、
ますますのモデル
において、パンとコーヒーを楽しみながら気軽に
「身近なサイエンス」
について
等の活躍が期待されます。
学ぶ市民公開講座として、
サイエンスカフェを開催しました。
中学生以上の生物や化学に興味を持つ約30名を前に、
『そこかしこで働いて
いる タンパク質や酵素を見てみる』
をテーマとして、生物資源学部 濱野 吉十
教授がコーディネーターとなり、同学部 伊藤貴文准教授が講師として、
タンパ
ク質が筋肉や皮膚、髪の毛を形成したり、食ベ物の消化や吸収に大事な役割を
講師:
果たすほか、汚れを洗い落とす力を高めるための洗剤に活用されるといった、暮 生物資源学部
伊藤貴文准教授
らしの中で役立っている例などについて、
わかりやすく解説しました。
コーディネーター:
生物資源学部
濱野 吉十教授
地域経済研究所 井上武史准教授が
自治体学会賞2015年度研究論文賞を
受賞しました
生物資源学部4年生が
学会発表で最優秀、
優秀発表賞の快挙
生物資源学部の平 修准教授、片野肇教授らの
研究グループが、物の重さ(質量)を測る研究を6月
に福井で開催された第81回北陸質量分析談話会
で発表しました。学生によるポスター発表では、生
物資源学部4年生の小森花香さんが、
「ナノテクノ (中央上段)平 修准教授
井上武史准教授の著作
『原子力発電と地方財政−
「財務規律」
と
「制度改革」
の展
ロジーを用いた新規分析法の開発」
を発表し、最優
開−』
が、
自治体学会賞2015年度研究論文賞を、
本学教員で初めて受賞しました。
秀発表賞を獲得しました。
また、本学4年生の端﨑
自治体学会賞は、
日本における自治体の発展と地方自治に対し顕著な貢献を
里帆さんは、
「イネの根における植物ホルモンの可
なしたと認められる研究および業績に対して授与されるもので、研究論文賞は著
視化」、同じく4年生の山口菜月さんが、
「皮膚から
作または研究論文を対象とした賞です。
浸透した薬剤の行き先の可視化」
を発表し、それぞ
「3.11」以降、原子力発電所と立地市町村の関係についての研究は多くの業
れ優秀発表賞を受賞しました。大学院生もプレゼン
績が発表されていますが、
「原子力ムラ」の政治・経済・社会構造を描くものが多
い中で、本書は原発の立地によって、立地市町村は原発に依存するのではなく、
財政規律を保ちつつ持続性を備え自立した財政構造の確立を進めていったとい
う主張で、新たな視点から原発と立地市町村の関係を深く考える契機をなすも
のと評価され、今回の受賞となりました。
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Fukui Prefectural University News 2015 No.90
井上准教授のコメント
今回、自治体学会賞研究論文賞を受賞することとな
り、非常に光栄です。特に立地市町村の視点から明ら
かにした側面と今後の大局的な議論における意義が
評価されたことを、大変嬉しく思っております。これ
からも、地域に貢献しうる研究を進めてまいります。
する中、平准教授の指導の下、全ての賞を4年生が
受賞したことは、本学の研究レベル、学生の能力を
高く評価されたものです。本成果は、工学、農学、医
学分野への多岐にわたる貢献が期待されます。
(左から)端﨑里帆さん、小森花香さん、山口菜月さん
小森花香さんのコメント
研究は誰もやっていないことを行うので最初は怖かったです。初めて目
的のシグナルピークが得られた時は感動しました。
端﨑里帆さんのコメント
これまで見えなかったものを見えた時が非常に嬉しかったです。それを
評価されたことを嬉しく思います。
山口菜月さんのコメント
行ったデータを全て大事に見ていくと、分からなかったことが分かるよ
うになりました。先生方、ご指導ありがとうございました。
Fukui Prefectural University News 2015 No.90
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