価 格 1 3、 サ イ ズ 1 2、 機 能 2倍

徹底
解説
」で初公開する
Inter BEE 2010
2
倍
ついにミハル通信は、
「Inter BEE 2010」
(11月17日
(水)~ 19日
(金)
、幕張メッセ
で開催)に館内デジタル自主放送システム(エンコーダ・多重器・OFDM変調器統合シ
ステム)の新シリーズ「MR3000Xシリーズ」を発表する。
「価格は3分の1、サイズ
は2分の1、機能は2 倍」という衝撃的な新シリーズだ。学校、病院、ホテル、競技場、
空港、放送局など、既存の館内アナログ自主放送システムを低コストで高機能のデジ
タル化システムに改修できる。コストと機能の両面で、ミハル通信は競合メーカーと差
別化した。注目が必至の「MR3000Xシリーズ」の機能、用途、導入の利点をInter
BEE 2010開催より一足先に徹底解説する。また、同時に出展される「放送局向け緊
急バックアップ装置」
(12セグ+ワンセグエンコーダ内蔵OFDM変調器)の新製品につ
(取材・文:渡辺 元・本誌編集部)
いても解説する。
、機能
1
2
ミハル通信が「
、サイズ
1
3
館内デジタル自主放送システム「 MR3000X
シリーズ」は
価格
Interop Tokyo 2010のミハル通信ブース。館内
デジタル自主放送システムや放送局向け緊急バッ
クアップ装置などが目的の来場者で賑わった
館内デジタル自主放送システムの
新シリーズ「MR3000Xシリーズ」
2008 年、
館内デジタル自主放送システムを
業界で初めて発売
ミハル通信はヘッドエンドなどケーブルテ
レビの伝送システムの代表的なメーカーだ。
館内デジタル自主放送システムの新シ
リーズ「MR3000Xシリーズ」のHD /
SDエンコーダ内蔵OFDM変調器
同社は高性能ケーブルテレビ用システムで
長年培ってきたノウハウを活用し2008年4
月、館内デジタル自主放送システムを他社
に先駆けて初めて発売した。2008年11月の
グシステムに近い価格でなければなかなか
通信の従来のシステムのコンセプトを引き
Inter BEE 2008には、最大 96サービスの多
需要が伸びないというのが現状だ。そのた
継いでいるが、
「MR3000Xシリーズ」では
チャンネル伝送が可能なシステムを出展。
めミハル通信は全力で館内デジタル自主放
内部の構造を大きく変え、標準ラックのハ
翌2009年のInter BEE 2009では、競技場
送システムの価格低減に挑んだ。
ーフサイズを実現した。このサイズは既存
向けの大規模なシステムや、企業の本社と
どうやって従来比3 分の1という価格を
の館内アナログ自主放送システムでもっと
支社の間で館内デジタル自主放送の映像を
実現したのか。ミハル通信は学校、病院、
も小型の機器と同サイズだ。アナログシス
IP 伝送できるシステムなどを出展した。今
ホテル、競技場、空港、放送局、監視シス
テムからデジタルシステムへの入れ替えの
年6月のInterop Tokyo 2010では、公営競
テムなど館内デジタル自主放送システムの
場合、従来のラックに収容できるようにデ
馬場向けにオッズ情報の多チャンネル伝送
多様な用途のほとんどに共通して利用でき
ジタルシステムも同じサイズにする必要が
が可能なシステムなどを出展。この分野の
るHD / SDエンコーダ内蔵OFDM変調器
ある。そのため実装効率が問われるわけだ。
リーダーとして、常に他社に先行するシステ
を開発し、低価格化を図った。各用途が共
ムの提案を続けてきた。そして今年11月の
通して利用できるHD / SDエンコーダ内
HDエンコーダと
SDエンコーダを共有
Inter BEE 2010で、新シリーズを出展する。
蔵OFDM変調器によって出荷台数を増や
ミハル通信の三輪景一代表取締役社長
し、単価を抑えたわけだ。
「MR3000Xシリーズ」の第3の特長は、
はこう述べる。
さらに部品の低コスト化で価格低下を図
従来比で機能を2 倍にしたことだ。
「画期的なコストダウン、市場ニーズをほ
った。ミハル通信が初めて館内デジタル自
その一つはエンコーダをHDエンコーダ
ぼ全部満たした機能、拡張ユニットを含め
主放送システムを発売した2008 年から3年
とSDエンコーダの共有機にしたことだ。従
た幅広いラインナップは、
『MR3000Xシリ
近くが経過し、システム市場が成長してき
来のミハル通信の館内デジタル自主放送シ
ーズ』ならではの大きな特長です。現在、
たため、部品メーカーもこのシステム用に
ステムは、エンコーダ部分が HDエンコー
ミハル通信の柱はケーブルテレビ用機器で
機能を絞った専用デバイスを製造できるよ
ダ搭載タイプとSDエンコーダ搭載タイプに
す。私は『MR3000Xシリーズ』をミハル
うになったのだ。
分れていた。
「MR3000Xシリーズ」では、
標準ラックの
ハーフサイズに小型化
エンコーダベースでその上位機にあたる
「MR3000Xシリーズ」の第2の特長は、
デバイスメーカーとタイアップして開発し
通信の二本目の柱にしたいと考えています」
アナログ館内自主放送と
同水準まで低価格化
従来の高額なHDエンコーダを使わず、SD
HDエンコーダの機能を併せ持つチップを
「MR3000Xシリーズ」最大の特長は、当
従来比2分の1という小型化だ。同シリーズ
た。ここでは、ミハル通信がこれまでケー
社の従来製品の3 分の1という驚きの価格
のHD / SDエンコーダ内蔵OFDM変調器
ブルテレビ用機器の製品開発でデバイスメ
だ。従来の館内アナログ自主放送システム
はエンコーダ、多重器、OFDM変調器の3
ーカーと緊密な関係を構築してきた強みが
の現在の市場価格は数十万円。館内デジ
つが全て1台の機器に搭載されている。そ
発揮された。ミハル通信の門馬稔・企画部
タル自主放送システムにはアナログシステ
れが他社の館内デジタル自主放送システム
商品企画担当部長は次のように説明する。
ムにない新機能があるが、それでもアナロ
に対する特徴になっている。これはミハル
「一番重要な性能である画質はエンコー
24
12-2010
〔図1〕HD / SDエンコーダ内蔵OFDM変調器のシステム構成
デジタル映像・音声入力(HD/SD-SDI)
エンコード
デジタル映像・音声入力(HDMI)
S
W
アナログ映像・入力(コンポーネント)
アナログ映像・入力(コンポジット)
トランス
コード
アナログ音声・入力(RCAピンx2)
SDカード スロット
O
F
D
M
変
調
部
RF出力
〔図3〕コンシューマインターフェイスを追加
SD
TS入力
地デジRF入力(TOT)
T
S
多
重
部
OFDM受信部
(TOT取得)
EPG
前面パネル
表示・操作部
CPU部
イーサネット
〔図2〕エンコーダをHD / SDに増強しながら、
従来比1/2に小型化
〔図4〕拡張ユニットの発売予定
旧製品
「MR3000Xシリーズ」
ダデバイスで決まります。このキーとなる
業務用としては標準的なインターフェイス
い合わせが多い内容の情報をまとめてデー
部品は既存の製品をデバイスメーカーから
を持っていたが、新シリーズではコンシュ
タ放送のコンテンツとして用意しておき、
調達するのではなく、弊社はデバイスメー
ーマ用インターフェイスを追加したわけだ。
来院者は知りたい情報を院内のインフォメ
カーとタイアップしてチップのチューニング
コンシューマインターフェイスを追加し
ーション端末を使ってインタラクティブに
にまで踏み込んで、仕様を最適化した部品
たのは、学校などではDVDやVHSのデッ
調べることができる。データ放送サービス
を調達しました。他社の館内デジタル自主
キを館内デジタル自主放送システムに接続
の用途は、病院だけでなく運転免許センタ
放送システムが、すでに世の中に流通して
して映像信号を入力するという使い方が多
ーや役所などさまざまな施設で考えられる。
いる汎用品の部品を使って機器を構成して
いからだ。
いるのとは、その点がまったく異なります」
SDカードスロットは、病院の館内案内な
D 端子、HDMI、SD カードにも
対応したインターフェイス
どで便利だ。パソコンで制作した館内案内
の素材をDVDに焼いて、館内デジタル自
主放送システムに接続されたDVDデッキ
映像信号入力のインターフェイスでも機
に入れて送出するという手間をかけるので
高機能、マルチ編成、IP 伝送にも
対応できる拡張ユニット
学校、病院、ホテルなど比較的シンプル
な館内デジタル自主放送システムでは、
「MR3000Xシリーズ」のHD / SDエンコ
能を2 倍にした。ミハル通信の従来の館内
はなく、パソコンでSDカードに記録し、
ーダ内蔵OFDM変調器で充分対応できる。
デジタル自主放送システムのインターフェ
HD / SDエンコーダ内蔵OFDM変調器に
競技場、空港、放送局など非常に高機能
イスは、HD-SDI、SD-SDI、コンポジット
直接入力することができる。
が必要なシステムでは、HD / SDエンコ
ビデオだけだったが、
「MR3000Xシリーズ」
さらに「MR3000Xシリーズ」の「機能2
ーダ内蔵OFDM変調器の機能をさらに強
ではD端子、HDMI、SDカードのインター
倍」としては、データ放送サービスへの対
化した拡張ユニットで対応する。発売予定
フェイスも追加した。従来のシステムでも
応がある。例えば病院の館内案内では、問
の拡張ユニットは主に3 種類だ。
12-2010
25
ミハル通信社長に聞く
新シリーズ「MR3000Xシリーズ」は
CATV 用機器の蓄積技術を結集
ミハル通信の技術力
のスタンスです。これは開発・設計の技術
ル自主放送システムの基本機器であるエン
力を自社で持っていることによって可能とな
コーダ、多重器、OFDM変調器の三つを一
ミハル通信は館内デジタル自主放送シス
っています。そのため新製品開発への挑戦
つの機器の中にオールインワンで入れた製
テムにも関連する高周波技術に、50年来取
による技術力の向上や、社内の技術者育成
品を業界に先駆けて世に出すという目標を
り組んでいます。デジタル映像信号伝送技
には力を入れています。ケーブルテレビ用機
達成しましたが、まだ高価格の部品を使っ
術にも20年以上前から取り組み、BS、CS、
器と館内デジタル自主放送システムには技
ていたため、市場が求める価格帯にはなっ
そして地上波放送のデジタル化に対応した
術的に非常に親和性があります。ミハル通
ていませんでした。学校、病院、ホテルな
機器を開発してきました。ケーブルテレビ用
信の館内デジタル自主放送システムには、こ
どのお客様は、既存の館内アナログ自主放
機器では、伝送路関連の機器はすべて揃え
のような技術の蓄積が活かされています。
送システムに近い価格水準を求めていらっ
ています。そのためケーブルテレビ事業者様
にはワンストップショップでさまざまな機器
をご提供できます。お客様から特別な用途
ニーズを満たした
「MR3000Xシリーズ」
しゃいます。ミハル通信の館内デジタル自
主放送システムの旧製品は好調に販売を伸
ばしてはいましたが、率直に申し上げると館
今回、Inter BEE 2010で公表する館内デ
内デジタル自主放送システムへのニーズの
た場合でも、既存の製品をモディファイして
ジタル自主 放 送システムの 新シリーズ
大きさの割には普及しませんでした。
お応えしています。ミハル通信の特色は、小
「MR3000Xシリーズ」は、満を持して発売
新シリーズ「MR3000Xシリーズ」は、こ
回りの利く開発体制でいろいろなお客様のニ
する製品です。ミハル通信は2008年に業
の旧製品発売から約3年間のマーケティング
ーズに合わせた製品を作っていることで、現
界初の館内デジタル自主放送システムを発
で明らかとなった市場ニーズをきちっと盛り
在までずっと一貫して続けてきたミハル通信
売しました。しかしその製品は、館内デジタ
込んで作りました。ここで重視したのは、と
第1は、ハイスペックHDエンコーダだ。
なければならない場合には、地上波放送並
能はステレオ2チャンネル、2カ国語などに
のための機能追加などのご要望をいただい
HD / SDエンコーダ内蔵OFDM変調器も
みのハイスペックHDエンコーダが必要と
対応しているが、拡張ユニットのハイスペ
もちろんHDエンコーダを搭載しており、
なる。地上波テレビの放送局内で使われる
ックHDエンコーダは5.1サラウンド、主音
学校、ホテル、病院といった用途では問題
館内デジタル自主放送システムでも、地上
声、副音声などにも対応し、放送局レベル
なく使えるが、競馬場や空港など非常に大
波放送と同じ高機能が要求される。HD /
の性能を実現している。またハイスペック
型のディスプレイに動きの早い映像を映さ
SDエンコーダ内蔵OFDM変調器の音声機
HDエンコーダは字幕放送にも対応してい
ミハル通信の主力製品が勢揃いしている本社内のショールーム。各メーカーの最新型テレビ受像機が設置されていて、館内デジタル自
主放送システムの映像を検証できる
26
12-2010
ことん自社開発をすることです。搭載するチ
張ユニットを開発中で、2011年に
ップに関しては設計段階から関わり、デバイ
順次発売していきます。
スメーカーに最適な仕様を要求しました。ソ
このように画期的なコストダウン、
フトウェアなどは完全な自社開発です。開発
市場ニーズをほぼ全部満たした機
には、旧製品から蓄積してきた館内デジタル
能、拡張ユニットを含めた幅広いラ
自主放送システムの技術力が活かされまし
インナップは、
「MR3000Xシリー
た。ほとんどすべてを自社開発したことによ
ズ」ならではの大きな特長です。ケ
って、
「MR3000Xシリーズ」のHD / SD
ーブルテレビ用機器はミハル通信
エンコーダ内蔵OFDM変調器は価格が従来
の柱です。私は「MR3000Xシリ
の3分の1というドラスティックなコストダウ
ーズ」をミハル通信の二本目の柱に
ンを実現しました。部品設計から関わったこ
したいと考えています。
とで、本体のサイズも2分の1とかなり小型
Inter BEE 2010のミハル通信
化できました。さらにエンコーダのチップに
ブースでは、
「MR3000Xシリーズ」
HDとSDのどちらの映像も扱える機能を持
のHD / SDエンコーダ内蔵OFDM
たせるなど、機能は2倍に強化しました。
変調器を展示します。製品だけの
会社の新しい柱として注力
展示では、実際にどのように使え
るのかということがお客様はなか
館内デジタル自主放送システム市場の大
なかわかりづらいと思います。そこ
部分を占める学校、病院、ホテルといった
で、具体的な使い方を例示した展
比較的簡易なシステムでは、HD / SDエ
示をします。拡張ユニットの発売
ンコーダ内蔵OFDM変調器で充分対応でき
予定もお示しして、
「MR3000X
三輪景一
ミハル通信(株)
代表取締役社長
ます。しかし競技場や空港、放送局などイ
シリーズ」の幅広いラインナップ
ンテリジェンスなシステムが必要なお客様
のシステムの方向性をご紹介します。これま
サイネージのサービスに進化していくと予想
には、HD / SDエンコーダ内蔵OFDM変
で館内自主放送というのは有線の同軸ケー
されます。こういったデジタル館内自主放送
調器よりさらにハイスペックの拡張ユニット
ブル上のシステムでした。ところが今後は固
の将来像もお見せします。皆様のご来場を
をご提供します。現在、用途別に複数の拡
定テレビとワンセグを組み合わせたデジタル
お待ちしております。
る。駅の構内など公共施設の館内デジタル
きる。チェーン店の家電量販店では、本部
自主放送システムで聴覚障害者などに対応
から各店舗にIPで映像を配信するという利
したユニバーサルなデジタルサイネージを
用方法が考えられる。そうすれば1つの評
提供する場合に、字幕放送はとても有効だ。
価映像や広告映像を各店舗のすべてのテレ
ミハル通信が販売を予定している拡張ユ
ビ受像機に、同時に同じ映像を流すことが
ニットの2つめは、マルチSDエンコーダだ。
できる。従来は音声で案内しているキャン
館内デジタル自主放送では、一つの放送の
ペーンのインフォメーションなども、店頭の
中に複数のサービスを多重して運用するマ
テレビ受像機をデジタルサイネージの画面
ルチ編成が可能となる。マルチ編成は例え
として活用し、映像や文字で印象的にPR
ば、
競技場でのオッズ表示などに必要となる。
することもできる。この全店舗チャンネル
販売予定の拡張ユニットの3つめは、IP
の他に各店舗のチャンネルを設ければ、店
入力OFDM変調器だ。企業の本社と各地
舗ごとに別々の映像やインフォメーションを
ミハル通信(株)の門馬稔・企画部商
品企画担当部長
の支社のそれぞれの館内デジタル自主放送
店頭のテレビ受像機で流すことも可能だ。
トを介した映像のIP 伝送など、多岐にわた
システムの間で、会議の映像・音声などを
「館内デジタル自主放送システムはアナ
る新サービスが可能になります。ミハル通
インターネットを通してIPプロトコルで伝
ログ時代の自主放送システムを単に置き換
信の「MR3000Xシリーズ」はこれらのす
送をすることができるようになる。一般の
えるものではありません。アナログ時代に
べてに対応していることで、他社の館内デ
企業だけでなく、公営競技場では各地の場
はできなかった高画質映像、インタラクテ
ジタル自主放送システムと差別化していま
外発券所に一斉に映像を配信することもで
ィブサービス、データ放送、インターネッ
す」(門馬部長)。
12-2010
27
「放送局向け緊急バックアップ装置」新製品
災害時だけでなく
日常業務に使える機能も
前面
ミハル通信はInter BEE 2010で、
「MR
3000Xシリーズ」の他に「放送局向け緊急
バックアップ装置」
(12セグ+ワンセグエンコ
背面
ーダ内蔵OFDM変調器)の新製品も出展す
る。大地震などで放送局のマスターのシステ
ムが故障した時にこれに切り替え、最低限の
放送を送出できるという製品だ。
「放送局向け
図5 システム構成
緊急バックアップ装置」は災害時には不可欠
の製品だが、実際に災害が発生するかどうか
RF IN (TOT)
慎重な姿勢の放送局もある。そこで、ミハル
通信は災害時の緊急バックアップだけでなく、
OFDM受信部
HDTVエンコーダ
ダウンスケーラ
1セグエンコーダ
データTS(12セグ)IN
データTS(1セグ)IN
拡張TS IN
放送局が日常的に使える機能も盛り込んだ。
PC
設定
状態監視
バージョン
アップ
日常的に使えるプラスアルファの機能の1
つめは、災害時ではない通常のシステム障
LAN
TS多重部
HD-SDI(12セグ)IN
SDI(1セグ)IN
NTSC IN
sw
はわからないため、地震保険と同じで導入に
OFDM
変調部
RF OUT
TS OUT
基準 Clock
IN/OUT
F_Sync OUT
12 セグ EPG
CPU
基準Clock
1 セグ EPG
害時に使用する予備系の機能だ。マスター
のシステムに大きなシステム障害が発生した
の2つめだ。さらに3つめの機能として、エリ
存のエンコーダなどの製品を集めてシステム
場合、系統ごと予備系に切り替え、映像、
アワンセグ送出システムとしても利用できる。
構成していた場合が多いが、ホワイトスペー
音声、データ放送などすべてのサービスの
現在、エリアワンセグ放送の実施を計画し
ス特区では、場所によっては約2年間の長期
提供を継続することができる。今回の新製
ている事業者が非常に増えている。総務省
にわたるサービスが実施される。長期間のサ
品では、このシステム障害時の予備系用途
のホワイトスペース特区の二次募集が今年9
ービスでは、臨時に構成したシステムと異な
のために、エンコーダの性能を通常のマスタ
月から開始されており、かなりの数の事業者
り24時間365日正常に動作するスペックを持
ーのシステムと同レベルまで向上させた。シ
が応募すると見られている。この二次募集で
った業務用の信頼性の高いシステムが必要
ステム障害時に求められる性能は、災害時
各社が計画しているサービスのほとんどは、
となる。ミハル通信の「放送局向け緊急バッ
用の緊急バックアップ装置とは大きく異なる。
エリアワンセグになる見込みだ。同時期に、
クアップ装置」はもともとの用途が放送局用
災害時の緊急バックアップ放送は、音声機
エリアワンセグシステム開発委員会(仮称)も
であるため、このような長期間運用されるワ
能の一部が使えなくなっても視聴者は「非
設立された。同委員会ではエリアワンセグの
ンセグ送出システムとしても適している。
常時だからしょうがない」と理解してくれる。
マーケットを調査し、それに適合した仕様を
Inter BEE 2010のミハル通信ブースで
しかしシステム障害時は、映像・音声サービ
策定するといった取り組みを行う。エリアワン
は、12セグとワンセグの放送を「放送局向
スの機能を一切低減させず、システム障害
セグ市場が本格的に立ち上がってきたのだ。
け緊急バックアップ装置」で送出する実演
が発生したことを視聴者に気付かれずに放
従来、エリアワンセグの実験局では、既
デモを行う予定だ。
送サービスを継続する必要がある。そのた
■「Inter
BEE 2010」のミハル通信ブース案内図
ホールブースマップ
め今回の新製品では、5.1サラウンド、字幕、
データ放送など、通常の放送サービスとまっ
たく同じサービスを送出できるようにした。
映像・放送関連機材部門
プロライティング部門
(ホール 7)
ビジネスセミナー
映像・放送関連機材部門
プロオーディオ部門
(ホール 6)
(ホール 5)
テーマ♳
(ホール 4)
テーマ♴
このように新製品は通常の本線サービスの
の検証システムとしても活用できるようにな
った。これが日常的なプラスアルファの機能
28
12-2010
タイムスケジュール
・11月18日
(木)①14:30~15:00 /②16:00~16:30
・11月19日
(金)①13:00~13:30 /②14:30~15:00
● 開催場所:プレゼンルーム(ホール7)
● 定 員:30名
●
ホワイトスペースで注目の
エリアワンセグ送出機能
送出が可能になったため、日常的な放送内容
「館内デジタル自主放送システムMR3000Xシリーズについて」
「放送局向け緊急バックアップシステムについて」
タイムスケジュール
・11月18日
(木)①15:10~15:40 /②16:40~17:10
・11月19日
(金)①13:40~14:10 / ②15:10~15:40
● 開催場所:プレゼンルーム
(ホール7)
● 定 員:30名
●
(ホール 7)
プレゼンルーム
(ホール 6)
(ホール 5)
(ホール 4)
ミハル通信 ブース
小間番号5306
※応募方法:11月1日よりミハル通信HPより募集開始予定。