No.54 - 北海道区水産研究所

ISSN 0285-7952
No154
1997.12
54
左上】卵
左下:購化直後のノープリウス幼生
力イアシ類 Neocaんnus
右上】卵の殻
右下:購化後16日のノープリウス幼生
cristatus の卵とノープリウス幼生 (写真説明21ページ)
ー→中。ト。糾申叫。。糾加。糾釦。糾加申中。糾。糾釦◆目
r
+ 研究ノート 1
2
寺
事 魚体測定データのエラーチェック
尋
ま
研究
ノー
ト
2
4
事
中
研究
r 3j
WTブ七ノー ト
18
+
18
事
研究談話会/海洋環境ゼミナ
ー
ル
/資源増殖
事 ヒメエゾボラ個体群の行列モデル
f
ヒメエゾボラ個体群の行列モデル
へいH研究/海外出張
文入/」行ヘレ
りTヲ七 /?世グト山与反
受入/招
20
2o
97
97-I
」を終えて・・・
を終えて …21
21
88
「おさかなセミナーくしろ’
I おさかなセミナーくしろ’
了吉三普日4
つ1
fcF
〒
f
差#
S/i
プ
Z
、
Z
、
主玄正
,Th
i
1
コ
Trl
ア
c
翌
PTに
CES
Es3第
6 回年次会合
“上
表紙の写真説明
21
,pu
!Jサ ク、コ可口
4く1叫、vノブ
写真説明
声そ口ルツコ
表紙
国際汽水域研究連盟会議に参加して
22
一般公開
UJNR第26回増養殖部会日米合同会議に参
回増養殖部会日米合同会議に参 北水研日誌
25
北水研日誌
刊行物一覧
曹
申
矛 研究集会参加報告
旬tラ1】果会参加報告
+
豆
+
ま
尋
尋
尋
f
P
上 よ
v 」」 '
6
加した印象について
ま 四した印象について
+
の
ー
+ 退職挨拶/離任挨拶/新任挨拶
.
部セミナー/国内研修/国内留学/研修員の 寺
り
ノー
磐讐課題一覧
会議情報
+ 親潮流域における流れの短周期変動
+
次◆。加喝→申。ト。糾加申中。加。加。糾申申。加。加喝ー号→、
ー
主な来訪・見学者ノ研究集会参加ノ出張
主な来訪 見学者ノ研究集会参加ノ出張
・
14
1'
主な来訪・見学者ノ研究集会参加ノ出張
人事の動き
+
事
f
+
+
寺
+
1
+
尋
,
ま
+
寺
§。。
§。。
§。。
§。叫ー§。唾→喝ー糾。
§ー§→叱ー§。。
§ー§。唾ー§ー糾。糾§ー§。喝。。
§。叱。ぐや。
§ー§→。
§。略ー糾喝ー§ー§→。
§。。
§。喝→。
§→。
§。。
§→叫。
J
、。釦。
§。。
八吹圭三
研究ノ=コト 1
魚体測定データのエラーチェック
北水研ニュース 52 号の「スケトウダラの年齢査定と
成長」という研究ノートの表 1に誤植と間違いがあり
1994年から1996年の資料より、標準体長と尾叉長、
ました。その誤植と間違いの訂正を行い表を書き改め
標準体長と全長の組が記録されているものを抽出して、
ました(表 1) 。間違いには年齢に関する変換ミスと測
それぞれの間に直線関係があると仮定して、以下の関
定資料の記録の過程で発生したものの 2 つがありまし
係式を得ました。
た。年齢の変換ミスは、 4 月 1日である誕生日を 1月
計算尾叉長(mm)=標準体長(mm)×1,08 + 0.917
1日にしたために起こったものでした。今回は、測定
計算全長(mm)=標準体長(mm)×1.11 0. 694
資料の記録の過程での間違いについて述べます。調べ
この計算尾叉長と実際の尾叉長、計算全長と実際の全
た資料は、1990年 1月から1996 年12 月までに底魚資源
長との差が10mm近いカとそれ以上であると、記録間違
研究室で測定したスケトウダラに関するものです。
いの可能性が高いようです。
データの測定値に間違いがあることが判明したのは、
これらの方法で、記録間違いの可能性のある個体は
スケトウダラの肥満度の計算を行った時でした。肥満
見つけられますが、どの測定値が間違っているかの検
度の計算結果に、極端に大きな値と小さな値がみられ
討はかなり面倒で、長さや重さの類似した個体を見つ
ました。測定記録を見ると、それらの肥満度が異常で
けたり、内臓除去重量に胃内容物重量や肝臓重量、生
あろうと思われる個体は、体長が 5 cmあるいは10cm
殖腺重量を加えて体重に近い値になるかを調べたりす
長すぎたり短すぎたりしていることがわかりました。
る必要があります。さらに、元の魚体が無いのでその
さらに、その他にもいくつか間違いがあることが判明
記録が本当に間違いなのかどうなのかの確実な判定は
しました。このような状態では、このままこの資料を
できません。多くの場合、調べた人が間違いの可能性
解析に用いるわけにはゆきませんので、いくつかの方
が高いと判断すればその測定値を削除することになる
法でエラーチェックを行ってみました。
と思いますが、肥満度のところで述べた、5 cmや10cm
最も簡単なチェックは、「標準体長<尾叉長<全長」
の違いの場合は、訂正できる場合もあると思います。
と、「内臓除去重量<体重」の関係です。測定時に記録
これまで述べた記録の間違いは、以下のような原因
者に注意してもらっていればほとんどチェックできる
で発生したと考えています。まず、測定者の数値の読
ようなものに思われがちですが、見逃されているもの
み取り間違い。これは、ものさしや旧型の秤のような
がありました。
ものの目盛を読み取る時に発生するのがほとんどで、
続いて、肥満度です。肥満度は次式で求めています。
肥満度=内臓除去重量(g)/標準体長(i-nm)3×106
5 あるいは10 といった値のずれはこの場合に多く発生
していると考えられます。また、測定台帳に記録され
肥満度は季節によって、また体長によって変化します
た数値をコンピュータのファイルに入力する時にも、
が、測定資料から各年無作為に 50 個体を抽出し、 7 年
ミスが発生しており、さらに、入力済みのデータを印
分350尾の資料から肥満度を計算しました。肥満度の平
刷して台帳と照合を済ませたものでさえも、見落とし
均は 7.04で、それぞれの肥満度はおおむね 7 士 2 の範
のミスがありました。
囲に収まっていました。この範囲外の肥満度を持つ個
こういったミスを減少させるには、人の介在する部
体の測定値を調べれば、標準体長あるいは内臓除去重
分を減らせばいいわけで、1971年 5 月に北水研の資源
量が間違っている個体を発見できる可能性があります。
部第二研究室底魚研究グループによって発行された
ただし、測定時に極端にやせた個体としてマークして
「生物測定資料の機械集計について(第 1集)」に既
あったものから求めた肥満度は、 4 から 7 の範囲にあ
に、 「近い将来予想される自動計重計や自動検尺計導
り、肥満度が 5 より小さくてもそのことが、直ちに測
入に伴い」 といった記述が見られます。しかし、必要
定値に間違いがあるということには結びつきませんで
性が低かったのか、いまもって北水研での測定は機械
した。測定時に体型についての特徴などを記録してお
化されていません。でも、今後はコンピュータと直結
くのは後々のエラーチェックには有効であろうと考え
した電子式の測器が測定の省力化、ェラーの削減など
られます。
で、本当に必要になってくる技術ではないかと思いま
さらに、近年、標準体長以外に尾叉長と全長を計測
するようになったために発生している間違いを見つけ
2
る方法は次のようにしました。
尤丞研ニューズ N5d
す。
(資源管理部浮魚資源研究室)
表1
スケトウダラの年齢別の体長組成
体長範囲(mm) \年齢
1980 年代
3 4 5
6
7
8
1
2
1990年代
3 4 5
6
7
8
●
In
乙
0 lln
ノ
」
1
10
21
72
86
90
107
147
りー
1
n
‘
レ
1
1
1
上 nJ
‘ (b 1
ク
1'
23
口U 88
8 ワ
‘ 8
I
11
0 にJ 《
b
1
‘上
1
→1
080
1
3
11
1
5
6
1
n
」
Jどハ J
。
ー
44
n
ノ
‘n
‘
。
ノ
]
乙n
。乙n
96
71 39 16 4
48 46 25 9 2
”ー
33 40 20 10
7
18 38 28 15 12
。」 に
9 29 20 16 5
J
14 18 17 13 18
6 12 14 15 5
nJ 》
Rハン
1
qJ・
3
ノ
‘
4'o n
1上 1 1
(
b にJ 4.
1
1
1
J
4' 110
ど
。
d'
n
乙1
5
0(
3
2
4ln
く
u。
山
ノ
d'nu
' d'
1
16
8
4
0
2
1
1
nJ8 [
ー
1
/
】”u
‘oJ8
n
にuhbnJnU
'0 。J にu 4→
ノ
]
n
ノ
‘り。nu
'乙nn
にuooJ
n
<bにu 乙
0 4'n
乙
n
乙
8
2 20
1
1 9 6
5
5
4 4
5
1
nvnjoJ
<b。乙11
【U
、
「
h
リ '“
8ワ
10
。J
'
d→[ーnu
。し
ノquにu
95
99
77
42
133
1
16 114
5 105 68 6
1 48 83 25
‘ 8
‘ーハJ
乙 8
‘
吐n
8 nu
'乙
n
n
ノ
し 4一
1 。‘
ノ《
h
J
n
乙 J
り"I
8
(b
b
(
1
128
119
67
84 126 1
32 234
3
28 343
8
9 386
14
6 385
40
5 409
52
5
4 356 63
5
1 248 111
5
203 147 10
95 181 20 2
68 206
27 235
10 236
7 200 104 12
2 127 101 11 2
1 93 108 44 7
1
2
6
17
27
2
54
4
51 7
77 10
(。ー ,
ワd→
ー
ワー「10
57
22
5
44
91
30
19 8 1
5 17
2
4 44 7
91
7
n
ノ
123 20
し
97 44
127 47
102 82
57 63
22 67
6 94
104
。し
ノd→。‘
ノ4.
l ワし
11
2 1
19 1
1'
19
1
n
ノ
22
」
230-d→240
6 5 -3
3 5 5
【
ho 乙n つ」
1
ーn
quノ
240- 250
250 - 260
260 270
270 - 280
280 - 290
290 - 300
300 - 310
310 - 320
320 - 330
330 - 340
340 - 350
350 - 360
360 一 370
370 - 380
380
390
390 - 400
400 - 410
410 一 420
420 一 430
430 - 440
440
450
450 - 460
460 - 470
470 - 480
480 490
490 - 500
500 一 510
510
520
520 一 530
530 一 540
540 一 550
550
560
560 - 570
670 一 580
680 - 590
590 一 600
600 一 610
610
620
620 一 630
630
640
640 一 650
650 一 660
660 一 670
670 一 680
680
690
690 一 700
700 一 710
710 - 720
720 - 730
2
1
。J n
乙 0
110
120
130
140
150
160
170
180
190
200
210
220
230
・
100
110 120
130 一
140
150 一
160
170
180 一
190200210
220 -
1
2
2
I
1
1
1.9.97 DECEMBER
3
親潮流域における流れの短周期変動
種子田 雄
研究 Jート 2
l
流れの短周期成分
は じめに
親潮は北太平洋亜寒帯循環の西岸境界流であり道東
流速データにどのような周期を持つ変動が見られる
沖を南西方向に流れ三陸沖に達する。親潮は流れる海
か 1年毎にスペクトル解析を行った。沖合側では短周
域の海況・漁業、また北日本太平洋側の気候にも影響
期成分としては半日周潮流であるM2分潮(12.42時間
を与えるため、親潮のflow pattern、流速、流量、また
周期)と慣性周期(17.68時間周期)をもつ成分が卓越
それらの時間変動を知ることは非常に重要なことであ
していた。一方、沿岸側ではM2, S2(12時間周期)の
る。親潮は流れとしてかなり深い構造をもち、順圧成
半日周潮流成分以外にも K1 (23.93時間周期)、 01
分も無視できないため、密度データを用いる地衡流計
(25.82時間周期)の日周潮流成分も顕著に現れてい
算では無流面の選びかたによって定量的な見積もりに
た。また沿岸側では慣性周期を持つ成分は顕著には見
差を生じる。また、流速の密度断面直交成分のみしか
られなかった。
得られない。調査船に搭載されているAcoustic Doppler
次に流速データに対し 1年毎に調和解析を行い、主
Current Profiler(ADCP)は短期間に海況要素として
要 8 分潮流の振幅と位相を計算した。ここではスペク
重要な流れを空間的に密にベクトルとして測定できる
トル解析で顕著に現れたM2, S2, K1, 0 】分潮流(主
ため、流速場をモニタリングするうえで有効な測器と
要 4 分潮流)の潮流楕円を示す(図 2)。潮流楕円は時々
なりうる。しかし、親潮のような地衡流場を理解する
刻々変動する潮流を 1点からベクトルであらわし、そ
上ではノイズとなる潮流や慣性振動などの短周期成分
の先端をつないだものである。半日周潮流のM2分潮流
を含んでいる。北海道区水産研究所では厚岸沖の定線
"A ライン”(図 1)上17側点でCTD観測を年 7 回行っ
ており、航走中のADCPデータも蓄積されている。
ADCPを親潮のモニタリングに利用するためには、こ
れまで議論されてきたADCPデータの精度や処理法の
ほかにデータに短周期成分がどの程度含まれているか
沖合側
第 1層
を知ることが必要である。 A ライン上の 2 点に1991年
5 月以降、沿岸側に 1機(1148-1164m深) 、沖合側に
3 機(設置深度は第 1 層が270-855m、第 2 層が
1152-4660m、 第 3 層が3415'-8665m深で年に よって
沖合側
第2層
沖合側
第3層
異なる)の流速計を係留している。親潮流軸は Aライ
ン上ではこの係留系が設置されている 2 点間に位置し
ている。そこで今回は流速計のデータを用いて親潮流
沿岸側
域での短周期成分の定量的な見積もりを試みた。
142。E
V..4E
146E
148E
図 2 .主要 4 分潮の潮流楕円。
45'N
1992年 5 月13日~1993年 5 月10日の期間で計算した。
44。N
43。N
42N
は沖合側の第 1層において楕円の長軸が約1.5cm/sec
UTITUDE
加 ‘fN
UON
41。
N
40N
向は他の年でも見られた。日周潮流は沖合側では全層
39'N
38N
図 1. A ラインと係留系の位置。
であるが、それより深い層では0.5cm為ecと鉛直的な
差が大きい。浅いほどM2分潮流の振幅が大きくなる傾
而二面一董可 ‘m 虹ル”
lISTN E flOM
(ユ“ 1
で振幅は約0. 5cm/sec、位相もほぽ等しく順圧潮流と
みなせる。これらの分潮流間の振幅比と釧路の潮位を
調和解析して得られた分潮間の振幅比とを見比べると、
沖合側の第 1層における M2分潮流が顕著に大きいこ
veocity(cm/sec)
0 1 2
とがわかった。沿岸側の M2. K1.. 01分潮流の振幅は
約1.5cnVsecで、沖合側のそれより(第 1 層のM2 分潮
流を除いて)約 3 倍も大きい。沿岸側と沖合側の分潮
流の振幅が異なる原因のーつとして水深の違いが挙げ
500
られる。潮汐を順圧の進行波と考えると水深の浅いと
ころでの潮流の方が深いところでのそれに比べて速く
なるので、そのためであると考えられる。
調和分解する期間を 3 ケ月と短くして分潮流の振
幅・位相の時間変動を調べた。日周潮流の振幅・位相
は沖合側・沿岸側ともほとんど時間変動せず、沖合側
では順圧性を保っていた。半日周潮流では沖合側の第
1 層において M2 分潮流の振幅の変動が大きく、
barotropic+model
曾)E ュのひ
短周期成分の時間変動
1000
1500
2000
barotropic
2500
0.5-3 .5cm/secの変動幅をもっていた。第 1 層での振
幅が大きくなる期間では、鉛直的に位相のずれも大き
3000
くなる傾向にあり、第 1 層と第 3 層ではほぽ逆位相で
あった。沿岸側でも M2 分潮流の振幅の変動は大きく、
3500
4 cm/secを超えることもあった。
図 3 ,調和解析の結果に対し最小自乗法でfittingした M2 分潮
内部潮汐
半日周潮流に対して、分潮流の振幅が上層で時間的
流の水平流速の順圧成分、内部潮汐第 1 モード、それら
の和の鉛直分布。調和解析の結果は〇で示す。
に大きく変動し、鉛直的に位相が大きくずれるという
結果から内部潮汐が存在していると考えられる。内部
終わ り に
潮汐は順圧な潮流(潮汐にともなう潮流)がエネルギー
今回、親潮流域で潮流成分の定量的な見積もりを
源となり、密度成層し海底地形が変化する領域で発生
行った。日周潮流は順庄でその流速は場所による違い
し伝播する内部波である。
は見られるが1.5cnVsec以下であった。半日周潮流の
CTD データから得られたポテンシャル密度の鉛直
分布を用いてM2 分潮周期を持つ内部潮汐をモード分
M2 分潮流では、順圧成分は小さいが内部潮汐によって
表層付近で流速が大きくなる可能性が示唆された。
解し、各モードの水平流速の鉛直分布を求めた。この
Kono and Kawasaki (1997)は CTDデータと流速計
時各モードの寄与率はわからない。調和解析の結果は
のデータから親潮で最も速いところの流速を A ライン
M2 分潮流の振幅が上層で非常に大きく、位相も第1層
と直交する成分で20cm/sec'-50cm/sec と見積もって
と第 2 層は同位相、第 1 層と第 3 層は逆位相という第
いる。内部潮汐の流速が前述した例のように 4 cm/sec
1モードの卓越を示していた。そこで調和解析の結果に
あった場合この親潮流速に対して無視できなくなるた
対し順圧成分と第1モード成分の鉛直分布を最小自乗
め、その両方を含む ADCP データから親潮流速を見積
的に fittingさせてそれぞれの寄与率を求めた。1993年
もる場合には注意を要する。内部潮汐は密度場に依存
5 月11日から 8 月10日の期間で調和解析した M2 分潮
してくると考えられるので、さらに密度場との対応を
流に対する fittingの例を図 3 に示す。第1モードが卓越
調べていきたい。また、今回は触れなかったが、慣性
しており、順圧成分と第1モードの和で調和解析の結果
周期をもつ変動もスペクトル解析の結果では M2 分潮
を説明していることがわかる。 2 成分の和は海面で約
流と同程度に卓越していたのでそれについても定量的
3 ciiVsecである。他の期間でも同様に行うと、順圧成
に見積もる必要がある。
分と第 1 モードの和でほぽ説明でき、順圧成分は約0.6
cm/sec と一定であった。また、第 1 モードが卓越する
参考文献
と海面での流速が大きくなり、順圧成分と第1モードの
Kono, T. and Y. Kawasaki, 1997 : Results of CTD
和が海面で 4 cm/secに達する期間もあった。
mooring observations southeast of Hokkaido. Annual velocity and transport variations in the Oyashio. Bull. Hokkaido Natl.
Fish. Res. Inst., 61, 65-81.
(海洋環境部海洋動態研究室)
1997 DECEMBER
5
鈴木健吾
研究 J=
=ト 3
ヒメェゾボラ個体群の行列モデル
研究員として北海道区水産研究所藻類増殖研究室にま
断できます。
このモデルを、実際の生物に当てはめて考えるため
いりました鈴木健吾です。この度北水研ニュースに発
には、各年齢での生残率と出産率を調べることが必要
はじめまして、平成 9 年 9 月 1日から科学技術特別
表の場をいただきましたので、北海道大学水産学部大
になります。そこで、殻高組成解析や標識放流、卵の
学院在籍中にヒメエゾボラ漁業管理の研究を行った際
1985.1995)
う塊の採集調査と既往の文献調査(藤永,
に使用したモデルについて紹介します。
を行い生物特性について調べました。その結果を総合
私の研究の目的は知内におけるつぶかご漁業を、現
在と同じ水準で維持するための適正な漁獲量を求める
するとヒメエゾボラの生活史は図 1に示すようなもの
と考えられました。
ことでした。そのためには漁業が対象とする生物にど
のような影響を与えているかを捉えることが必要です。
年齢
特に漁業の影響の大きさを量的に判定するためには、
0
資源を構成しているヒメエゾボラの個体数変化を表す
1
生残率
70%
数値モデルを作って調べることが有効です。ここでは
生残率
58%
単一種の個体群動態を表わす行列モデル(Begon and
生残率
58%
Mortimer, 1986)を使うことにしました。行列モデル
生残率
58%
45 個/早
の基本的な考え方は次のようなものです。
生残率
58%
45 個/早
生残率
58%
生残率
58%
生残率
58%
漁獲(隔年) 卵のう産出
Rりと表わすとすると、i才の個体が生き残って i+1
才になったときの個体数N1 i+ 1)は次の式で表されます。
7
N1i+D=Rり ×N1り
また、 i才の 1個体当たりの子供の数(出産率)が
,flu) とすると、 i才のすべての個体が産む子供の数は
図1
rn1,1× 亙‘)となります。新規に加入する個体はすべての
年齢の親から生まれた個体の総和になるので、加入す
る 0 才の総個体数を堰o) とするとN)は次式で表され
ます。
(5勿z9%
22.5週イ早
ン
いま、 i才の個体数をN(i)、その後一年間の生残率を
知内漁場にあげるヒメェゾボラの生活史
0-- 1 才のときの生残率は、水槽飼育では非常に高い
のですが、野外でのデータはまだはっきりしていませ
ん。 2 歳以上の生残率は標識放流実験からの推定値、
成熟年齢は藤永(1985)によりました。
これらの数値を行列モデルに取り入れて計算したと
N101 =,,1( a) XN(め +ma+j) XNα+l)+ … + nz
N
亙円
円
rn()×N0,
=三
ここでα、βはそれぞれ初成熟齢と最終成熟齢です
が、繁殖に参加しない年齢の個体の出産率を 0 と考え
れば、一般的に全年齢にわたり出産率と個体数の積を
総和したものを加入個体数とすることが出来ます。
ころ、ヒメエゾボラの個体群は漁業が行われなければ
毎年1.14倍という速度で大きくなること、各年齢で漁
獲選択性が変わらないものとして 3 才以上の個体を毎
年漁獲する場合漁獲率27% 、 1年おきの漁獲では漁獲
率が52%であれば個体群が維持できることなどがわか
りました。また産卵親貝としては、初成熟の 3 才の個
これらの数式で表わされる関係をまとめて取り扱うた
体の寄与が大きく、高齢個体を保護してもあまり効果
めに行列式で表わすと、t 世代の個体数JV(4t) と t+1世
がないことがわかりました。漁獲率はデルーリー法に
代の個体数J電.十1)の関係は次の式で表わすことが出来ます。
よって漁期の途中から推定することができるので、こ
の数値を目安に漁獲率一定方策の漁業管理を行うこと
r堰0,t+1)
N1, t+ 1)
i
が出来ると考えられます。
このようにモデルを作ることにより定量的な判断が
0
6
7 月 B 月 9 月 1 コ月 11月 12月 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月
生残率 70%
,
, ー奪出 30%
可能になりますが、もうひとつの利点として様々な漁
、亙fl,t+ 1)ノ
、 0 ・・・
0 Rβ1) 0 ノ
、亙月り
この式の中の生残率凡)と出産率 fl2(j)C 構成される
業管理方策をモデルの上でシミュレーションすること
正方行列は個体数の推移を決定するため推移行列と呼
ば、図 1 に示した生残率や出産率はごく限られた調査
により効果の予想をすることが挙げられます。たとえ
ばれ、この推移行列の固有値や固有ベクトルから個体
からの推定値ですから、誤差を持っていたり時間的な
群の成長速度や年齢構成を知ることが出来ます。また
変動があったりすると考えられます。このような場合、
行列の各々の要素が固有値に及ぽす影響の強さを調べ
単純にー定漁獲率で操業するよりも資源の増減にあわ
る感度分析(Caswell, 1989)をおこなうことにより、各
せて漁獲量を調整した方が良いかもしれません。そこ
年齢の個体の再生産への寄与を比較することが出来、
で加入後の生残率が毎年ランダムに変動する場合を想
産卵親としてどの年齢の個体を残せば効率がよいか判
定して、次のニつの方策を比較してみました。ひとつ
/t4'C ニューズ N254
10
は、一定漁獲率での操業を続ける場合、もうひとつは
前年の操業実績から毎年目標水揚げ量を更新する場合
(A)
8
です。目標水揚げ量の更新は次のように行いました。
①およその目標水揚げ量を初期値として決める。
6
②モデルから求めた適正漁獲率で操業できるように漁
4
よ) 掃趣
獲死亡係数と操業期間を決める。
③操業を開始し、水揚げ量が目標に達するか、繰業期
間がきたら操業を終える。
④操業日数が当初の期間に満たないうちに目標水揚げ
2
0
量に達した場合、翌年度の目標水揚げ量を増やす。
10
繰業期間いっぱい操業しても目標水揚げ量にいたら
8
(B)
ない場合は翌年の目標水揚げ量を減らす。
この方策では、漁獲率一定方策よりとりすぎること
6
はありませんが、生残率が小さくなって資源が減った
4
場合にはより早く資源水準を回復させられると考えら
れます。目標水揚げ量をどれくらい増減させたらよい
0
103 104 105 106 107 106 109
かは、推移行列の要素が変動しない状態で試行錯誤を
繰り返して決めました。
それぞれの方策で100世代にわたって漁業をおこ
なったとして計算を行ったものの一例を図 2 に示しま
す。図中の上( A )のグラフが漁獲率一定方策、下( B)
が水揚げ目標を更新する場合です。
106
(A )
個体数
100
60
10'
1 0Z
60
1 OZ
10
100
10'
lOS
80
I 0'
4Os
60
40
10'
20
10'
100 0
世代数
図2
図3
図 2 の計算を4000回行い100世代後の個体数の度数
分布を調べました。ー定漁獲率で操業した場合の方が、
100世代後の個体数のばらつきが少ない結果となりま
した。
きるものの、より大きなばらつきが生じる結果となり
潜藤 柵 (
*)
(望)咽撚艇.鱗雄軍
1 0'
個体数
漁獲率一定方策で操業した場合( A )と目標水揚げ
量を逐次更新した場合( B)。上の折れ線から個体数、
漁獲量、漁獲率。ふ出以降の生残率にー様乱数でノイ
ズを与えています。
縦軸に個体数と漁獲量を対数でとっています。一番
下の棒グラフは漁獲率ですがこれは右側の軸で見てく
ださい。漁獲率一定の場合には、漁獲量が個体数の変
化と同じような傾向をたどります。これに対し、目標
水揚げ量を変える場合、資源状態の判断にタイムラグ
があるため漁獲量の変動がはげしくなっています。さ
て、このような計算を何度も繰り返し行うことにより
将来の資源状態がどれくらい散らばりを持つのかを
100世代後の個体数で比較してみました。図 3 が100世
代後の個体数の度数分布です。横軸は個体数を対数で
とっています。
どちらも対数正規分布のような形になりますが、目
標水揚げ量を変える方策の方が個体数を大きく維持で
ました。
ここまでの議論はあくまで現在の水準を維持するこ
とを目的に考えてきましたが、現在の漁獲量が漁場の
最大生産量であるとは限りません。漁場の有効利用と
いう点ではもっと個体数を増やしてから漁獲した方が
多くとれるということもあり得ます。このような場合
には、生残率や出産率が密度によってどう影響される
か、その関係式を組み込むことによりモデルをさらに
進化させることが出来るでしょう。ヒメェゾボラは直
達発生でたまたま親子関係がつかみやすかったのです
が、他の水産資源では初期減耗の大きさで個体群動態
が決定されてしまう面が大きく、このような行列モデ
ルを考えても生残率の変動が大きすぎてなかなか実際
的ではないことが多いようです。しかし、親から子へ
の再生産の関係は必ず存在するのですから、このよう
なモデルの考え方を意識しておけば他の資源について
も面白いことがわかってくるのではないかと思います。
本研究の資料採取に際し、知内町漁業協同組合の皆
様には多大なご協力をいただきました。また研究の機
会を与えていただいた梨本勝昭教授をはじめ、北海道
大学水産学部生産工学講座の皆様には多くの有益な助
言をいただきました。記してお礼申し上げます。
参考文献
Michael Begon and Martin Mortimer (1986) : Population Ecology, Blackwell Scientific Publications,
London, pp. 54-60
Hal Caswell (1989) : Matrix Population Models,
Sinauer Associates Inc., Massachusetts, pp.119
123
藤永克昭(1985):北大水産業報,36,87-98
藤永克昭(1995):日水誌,61, 561-539
(資源増殖部藻類増殖研究室)
(科学技術特別研究員)
1997 刀ECEMBER
1
【研究集会参加報告】
PICES 第 6 回年次会合
柏 井 誠
私の英語力で論議をリードするために、一歩踏み込ん
助走
だ考えを提起する必要がある。考えをまとめるために、
釜山空港に着陸するために、翼を傾けて旋回する飛行機
ホテルの廊下にある喫煙コーナーにしばしば立つこと
の窓からの景色は、印象的だった。川の一方には日本と同じ
になった。日本製のフロッピーディスクは同じ規格で
田圃が拡がり、もう一方には川の遥か上流まで背の高いビ
あるが韓国製のパンコンでは読めないため、文書作成
ルが林立している。経済成長の勢いという文字と成長の歪
の手順は少し煩雑である。
みの痛みという文字が、頭の中の文字領域に浮かんで消え
る。成田からの飛行時間は、釧路一東京間と同じくらい。時
16階からの朝の海の眺め。眼の下の海岸では、若者だろ
差もないため、大変楽である。しかし、言葉が分からない、
う、沖の養殖施設に向かって泳いでいく。かなたの湾口近く
文字が読めない、北米やョーロッパの人たちが日本を旅行
には、朝まづめをねらう曳き縄船が群になって遊支してい
するときはこんな感じなのだろう。少しの英語と少しの日
る。もとは小さな陸繋島だったような小さな岬の反対側で
本語で、なんとかホテルまでのバスにたどり着く。
は、もうダンプとバックホーが働いていて、砂か採石をバー
ジに積み込んでいる。その向こうには港口を横切る橋を建
PICES(北太平洋海洋科学機関)の第 6 回年次会合
は、10月14日から26日まで、韓国釜山市の水平線に対
設中で、ケーソンに朝日があたり始めている。今日は、開会
馬を臨む美しい海岸近くのホテルで開催された。ホテ
成田で買ったカジュアルっぽくない方のネクタイを締めよ
式だ。シャワーを浴びたら、新しいワイシャツをおろして、
ルの外壁やロビーには、きれいなデザインの垂れ幕が
う。しかし、ダークスーツも新しいワイシャツもタイクリッ
掲げられ、PICES年次会合の会場であることを示して
プもいれて、ネクタイをいれ忘れるなんて、ドジもいいとこ
いる。記念にとの求めが容れられ、この垂れ幕は柱恋
ろだ。
官舎の自室の壁を飾っている。参加者は、事務局の中
間集計によれば、メンバー国から】カナダ17名、日本
67名、中国15名、韓国116名、ロシア 21名、米国43名、
メンバー国以外から】フィリピン 1名、台湾 1名、
ニュージーランド 1名、総計282名が参加、最終的には
300名を超えた。ちなみに水産庁関係機関から22名で、
うち北水研からは 4 名が参加している。
本会合
開会式の中心は、各国政府代表のスピーチと記念講
演である。我が国の代表松村さんも二回目ともなれば、
安心して聞ける。韓国のkuh kim博士が、日本海(韓
国では東海と呼ぶ)における日韓露の共同研究の成果
について記念講演をした。日本海固有水の供給が止ま
り、あと二十年もすると日本海固有水が無くなり、そ
PICES事務局が予約してくれた部屋は海側の16階。夜は
の代わりに日本海底層水がその位置を占めるとの予測
水平線にイカ釣りの漁り火が並ぶ。太刀魚釣りだという人
を示し、地球温暖化の兆候のーつである可能性を示唆
もいた。釜山は対馬海峡のほぼ出口の北側にある。日本海に
した。kuh kim博士は、これまで海洋物理学を中心に
流れ込む対馬暖流の水は、地球の自転の効果で日本側に寄
進められてきた共同研究の輪をさらに広げて、PICES
せられるため、釜山のあたりでは岸から離れ、そのかわりリ
の下での東シナ海・黄海・日本海・オホーツク海を含
マン海流系の冷水が差し込む形となって潮目が形成される。
む東アジアの縁辺海に関する共同研究計画として、生
良い漁場となって当然だ。釧路から持ってきた飲み残しの
物学・生態学・水産学を含むものに発展させるべきこ
ニッカを、ミニバーのミネラルウォーターで飲みながら、
とを提起した。この考えは、海洋物理と気候について
帰ったら宇田道隆の教科書を読み返そうなどと思う。
の科学委員会に正式に提案され、科学評議会の論議を
経て、この東アジアの縁辺海に関する科学計画を、
10月14日から19日までは、年次会合に先行する各種
PICES - GLOBECに次ぐ二つ目の PICES国際共同研
作業部会の会合が開催された。それらの会合の進捗を
究プログラムとする可能性の検討に入ることとし、つ
見守る一方で、参加者に配布する資料、名札、受付登
ぎの年次会合までにその計画立案を推進することとし
録などの準備に追われている事務局の片隅に机をも
た。これが実現すれば、韓国で開催されたこの年次会
らって、科学評議会の議事資料の作成にあたった。科
合がその端緒をなしたものとして、意義深いものとな
学委員会の議長たちとの論議は、夏前から電子メール
ろう。また太平洋の西側のメンバー国が最も関心をは
による意見交換で主要な点は合意済みなので、それら
らっている、直接に自国に接する海域において国際共
のまとめを文章化することが中心である。しかし、残
同研究プログラムを展開できることになり、PにESの
されている問題もいくつかあり、これらについては、
活動に対するメンバー国の関心を強く吸引することが
名丞房ニューズ
Ah5'
可能になるだろう。
kuh kim博士そして日本側のパートナーである竹松教授
項は】現在の知見のレビューと残されている問題の識
別、Co2計測法のレビュー、標準物質・相互検定・品質
管理、進行中の計画の識別、既存データの識別とデー
と、可能性を知りその実現を相談するために昼食をともに
タ収集・情報交換の仕組み、シンポジウム・ワーク
する機会を得た。もともと血の気が多いせいか、血圧の高い
ショップの立案である。もうーつの新しいワーキン
家系のせいか、辛いものを食べると頭の血管がどくんどく
グ・グループは、マイクロネクトンに関するワーキン
んと鳴りだす。それで、これまでキムチなど辛い韓国料理は
グ・グループで、現状の採集方法の評価と問題点の抽
あまり口にしたことがなかった。ただただ辛いだけが韓国
出、採集方法の問題点の解決法の提案とその評価、既
料理ではないこと、ご飯の器を手に取り上げ箸で食べるこ
存及び新規の採集方法の相互検定、比較のための共同
とは礼儀違反であること、山の木を大切にするために金属
現場作業の提案、マイクロネクトンの生物量とその捕
の箸を使うこと、キムチピラフ・韓国式刺身どんぶり・韓国
食量の推定が付託されている。何れも現在のPICESの
式妙め海鮮どんぶりは食べ飽きないことなどを学んだ。実
活動に欠けている部分であり、これらのワーキング・
現すべき夢を共有したこと、共同研究はリーダーたちの友
グループの報告に基づいて、PICES の活動がより充実
情と献身によって築き上げられ推し進められていくことを
したものにされることになる。
肌で知ったことに加えて。
夜になると海岸にはずらりとテント屋台が並び、おばさ
今年次会合の科学プログラムは、10月20日から24日
んたちが海岸を散策する人々を呼び込んでいる。日本語が
まで、22日の科学委員会の業務会合を除き 4 日間もた
れた。各委員会のトピック・セッションのテーマは】
分かるおばさんもいるが、英語も日本語も通じない(ふりを
する)店が多く、エビ・ウニ・アワビなど高いものを薦めて
環境の質委員会のセッション「汚染物質の循環過程」、
くる。どうやらこうした屋台は観光客向けで、薦められるも
生物海洋学委員会と水産科学委員会の合同セッション
のを食べていると高いものになる可能性があること、輸入
「北太平洋のマイクロネクトン】その分布、生物学お
の冷凍魚やェビなども並んでいることなどが分かった。後
よび栄養的関連」、海洋物理と気候委員会のセッション
で聞いた話では、我が国のさる教授たちがこの屋台で言わ
「北太平洋の付属海と半閉鎖海の循環と大気の作用よ
れるがままに飲み食いし、日本円10万円近い請求に、ひと騒
水産科学委員会と生物海洋学委員会の合同セッション
動になったとかならなかったとか。屋台の海産物は、この地
「気候と魚をつなぐモデル」、生物海洋学委員会と海洋
の名物・名産が新鮮な旬に出会える可能性と、一見の客だけ
環境の水質環境委員会の合同セッション「有害赤潮」、
を相手にして明日は他所に流れるテキ屋商人とのスリリン
科学評議会シンポジウムとして 「北太平洋の東部亜寒
グな買い物ゲームとの、二つの面がある。水産業の姿にもこ
帯循環および西部亜寒帯循環の生態系の動態」、であ
うした側面がありはしないか?
る。各科学委員会の一般研究発表セッションもそれぞ
北水研の津田 敦生物環境研究室長が生物海洋学委員
第 3 回年次会合で産まれた“PICESの最初の子供”
であるPICES-GLOBECプログラムは、計画実行の第
1期を終えようとしている。これに合わせて実行パネ
会賞を獲得した。
ルの改組が行なわれた。主な点は】タスクチーム
れもたれた。前回の年次会合から導入された最優秀発
表賞が各科学委員会ごとに授与された。我が国からは、
夜の部の公式イベントは歓迎レセプションと開会ディ
MONITOR の設立とそれに伴う実行パネルのメン
バー交代およびタスクチームメンバーの再編をするこ
ナーである。どちらも主催者である韓国政府要人のスケ
と、そして執行委員会(EC)をこれまでの各国
1時間繰り上げて開催され、案内を知らな
GLOBECプロ グラム代表を中心とした構成からタス
ジュールから
かった参加者は終了時に現れ大いに不満を顔に出していた。
クチーム共同議長を中心にした構成に改編することで
しかし、開会ディナーの太鼓と踊りのショーは、音量と色彩
だけでなく、舞台のすぐ前の席だったからではなく、迫力に
ある。モニタリング・タスクチーム(CCCC-IP/MONITOR) には、PICES のモニタリング・システムの設
圧倒された。北米からの参加者が、韓国といい日本といいア
計、採集・計測手法の相互検定と標準化における問題、
ジアの人はなぜ太鼓が好きなのかと首を傾げていた。打楽
亜寒帯太平洋に対するエルニーニョの影響検知のため
器・太鼓のりズムの激しさと、装飾・衣装の鮮烈な原色の組
の連携モニタリング計画の開発、GOOSの中で実行さ
み合わせは、血の中のアドレナリンと気持ちを高め、求心的
れるべき亜寒帯太平洋モニタリングについての報告作
な精神集中と心の遮蔽を解除し、交歓を求める気持ちを放
成が付与されている。
射させる状態に転移させる、お祭り効果を持っている。
主な決定事項
科学評議会の議事運営に関して、二っ難しいことがある。
ひとつは、現パイセス議長、前パイセス議長、そして事務局
今回の年次会合の論議の結果、二つの新しいワーキ
長という重鎮三人が出席し、会議の論議の半分がこれら重
ング・グループが設立された。そのーつは、二酸化炭
要人物間の意見交換に費やされ、主役である各科学委員会
素に関するワーキング・グループである。その付託事
の委員長たちの意見交換がニの次になることである。しか
1.9.97 刀ECEMBER
9
し、考えようによっては、大統領制に近いパイセス議長の重
責を考えると、根回しやロビー活動なしに、科学の部分で最
高責任者たちの理解と合意を得られると言う利点がある。
しかしこちらとしては、現場の考えを強く主張するために
気力とエネルギーがさらに要る。もうーつの問題は、事務局
長が組織の実務運営上の責任をたてに、論点に対して異議
を唱え、時として拒否権に近い発言をすることである。科学
評議会は、あくまでもパイセスの科学者たちの考えを総括
して、最高決定機関である総務会にたいする提言・提案にま
とめる場である。どこかの国の委員会のように、いわゆる
「事務局」が作成した原案を承認するだけになっては、科学
を推進する組織としてはその駆動力を失ってしまう。どん
なに小さくても官僚機構は業務の不可侵と無勝性と普遍性
が組織原理らしい。柔軟性を持ち自在に姿を変える官僚機
構というのは形容矛盾なのだろうか。私がその職にあれば
そのように振る舞うしかないのだろうか。ともあれ、英語で
喧嘩腰の議事運営を多少とも出来るようになったようだ。
もっとエレガントに処せればいうことないのだが。
刊行に関する諸問題を整理するためにスタディ・グ
ループが設立された。メンバーは、ウースター前パイ
セス議長、ダブルデイ現パイセス議長、次期科学評議
た】科学評議会のシンポジウム 「北太平洋及びその付
属海に対する1997/98エルニーニョの影響」、生物海洋
学委員会のセッション「低次栄養段階に対する制御要
因、(特に植物プランクトン資源)」、水産科学委員会と
PICES-GLOBEC実行パ ネルの合同セッション「気候
変化と北太平洋の環境収容力】北太平洋における
GLOBECの最新の成果」、海洋環境の水質環境委員会
と生物海洋学委員会の合同セッション「高次栄養段階
生物圏における汚染物質 個体の応答と個体群の応答
との関連」、海洋環境の水質環境委員会のセッション
「環境的に持続可能な海域養殖のための科学技術」、海
洋物理の気候委員会と生物海洋学委員会の合同セッ
ション「北太平洋における二酸化炭素」、海洋物理と気
候委員会セッション「北太平洋の気候の10 年規模の変
動」。もちろん、各科学委員会の一般研究発表のセッ
ションがそれぞれもたれる。今回にも増して多くの研
究発表が我が国、とりわけ水産研究所からなされるこ
とを期待したい。年次会合の他に、北水研にも関係す
る PICES関連会合として、第二回PICES オホーツク海
ワークショップが1998年11月に根室市で開催される。
これは、ウラジオストックで開かれた第一回のワーク
ショップを発展させて、オホーツク海における共同研
究プログラムの立案・編成を推進することが目的であ
る。
会議長との下馬評のレブロンド教授、そして現科学評
議会議長(柏井)という重い構成である。付託事項は】
科学評議会議長の仕事をしていて残念なのは、毎年違う
刊行と翻訳に関するポリシーについての問題、査読刊
国、違う都市で年次会合が開かれても、ホテルと会議場以外
行物の設立の可能性、PICESの編集委員会の設立の可
の場所を殆ど知らずに終わってしまうことだ。行ったとし
能性、その他PICES刊行物に関する事項をレビューす
てもどちらからせいぜい 1 マイル以内の場所だ。ある夜は
ることである。姉妹機関である北太平洋のにESは、か
タ食後悪友と、岩場に設えたピーチパラソルの下のデッキ
つては自らの印刷局で査読科学報告を刊行していたが、
チェアで夜景を眺めながら飲んだ。営業が終わっていてだ
現在は出版会社から刊行している。科学機関としての
れも居ない。もちろん飲み物とグラスはホテルから持参で
業績は、なんといっても科学論文・科学報告である。
ある。この友は、パイセスの活動を通じて世界の海洋科学へ
高い品質の成果を世に公表するための工夫を、出来る
の貢献、特に若い世代の科学者たちの理解と協力の素地を
だけ経費負担を増やさずに実現する必要がある。
育むことに、真撃な情熱を語った。そうだ、人を育てなけれ
ば組織ではない。そして、友人たちとのコミュニケーション
パイセスの事務局には二人の若い女性がアシスタントを
の機会は観光などには代えられないのだ。
勤めている。クリスティーナとクリスティーである。私のさ
さやかな楽しみは、彼女たちと小さなプレゼントを交換す
海洋環境の水質環境委員会、そして海洋物理と気候委
はバンダナ、色は任せた。彼女らは、カラフルなガチャック
員会のそれぞれの議長が改選される。これに際して、
と玉、そしてなんと歌舞伎座の売店だけで売っている弁慶
活動戦略の継続性と系統性を維持するとともに、選出
姿のスヌーピー・セットである。成田から発つ前日のタ方を
に当たって候補者の見解を表明あるいは認識する機会
この困難な任務にあてた。道は拓けるものだ。歌舞伎座の中
とするために、各委員会が今期に成し遂げたことのレ
の喫茶店は、表からも入ることが出来、上演中はそこから売
ビューと少なくとも次期の 3 年の活動戦略方針を用意
店までいけるのだ、入場料を払わずに! 確かにあった、ス
して、改選に先立って論議することとした。もちろん、
ヌーピーが弁慶姿をした絵の付いたレターセットとメモ帳
この中期的活動戦略方針は、継続して論議され改訂さ
のセットだ。小学生のお小遣いで買える値段。こんな難しい
れ続けなければならない。これは私が今回の会合で科
安い買い物も初めてだ。
学評議会に提起したもののーつであるが、同時に次回
次回の年次会合はアラス力のフェアバンクス
10
次回の年次会合で、科学評議会、生物海洋学委員会、
ることである。事前にそれぞれ欲しいものを挙げておく。私
までに自らに課した宿題となってしまった。次回、任
期の終わりにあたって、今後の方針について論議のた
PICES の第 7 回年次会合は10月17-24日に米国ア
たき台を提起できるのはうれしい限りである。それに
ラスカ州のフェアバンクスで開催される。この年次会
も増して嬉しいことに、次回で重責から開放される。
合の科学セッションのテーマが以下のように決定され
(海洋環境部長)
h54
ヲ幻t研ニューズノ、
【研究集会参加報告】
国際汽水域研究連盟会議に参加して
10月12-16日に米国ロードアイランド州プロビデン
スで開催された「国際汽水域研究連盟会議ERF97」に
参加する機会を得ました。この会議は隔年で開催され、
今回が第14回目となるもので、テーマ「我々の汽水域
の現状」のもとに、世界の汽水域生態系の解明、保全、
利用における現在の最前線の研究成果が発表されまし
た。このような国際会議(学会)に参加するのは私に
とって初めての経験であり、緊張しつつも興味津々で
各発表会場をめぐり歩いてきました。 この場を借りて
その時の感想をご紹介したいと思います。
デトロイト空港で乗り継いだ国内線の飛行機は、抜
けるような青空の中を順調に飛行し、紅葉真っ盛りの
プロビデンス空港へ着陸した。空から見たプロビデン
スは、広大な森林の中に点在する住宅しか目に付かず、
アメリカ=大都会という乏しい連想しか働かない私に
とって新鮮な印象であった。空港ロビーでは東洋人と
思しき人物がまったく見当たらず、外国へ来たぞとい
う実感が湧いてくるもちょっと不安になる。
空港からホテルまでのシャトルバスを待つ間、かな
りご高齢の男性に声をかけられた。いろいろとおっし
ゃっているのだが良く聞き取れない。なんとか聴き取
れた単語をつなぐと、氏は現在86歳で、太平洋戦争当
時海兵隊に所属し、太平洋各地の戦線を転戦していた
そうな。 フイリピンからマリアナ、硫黄島、沖縄と激
戦をくぐり抜けてきた思い出を語っているらしい。特
攻隊はきちがい行為だが日本兵は勇敢で強かった、今
は日本人とは友達で良かったなどなど・・・。米国初日の
印象は、図らずも日米の歴史を再認織することとなっ
た。15分ほどシャトルバスに揺られているとホテルに
着いた。 プロビデンスはロードアイランド州の州都だ
けあって、大きなホテルがいくつもある。 ホテルのロ
ピーでは私のボスである飯泉室長(自費で参加)が待
っていてくれ、「良く来たな」と一言。この日は旅の疲
れと時差ぼけでポーッと過ごし、さて、明日から頑張
るぞノ
ERF97は、口頭およびポスターによる研究発表、そ
れにいくつかのワークショップが持たれ、今回の発表
総数は700題を超えた。私たちは「北日本の 2 種類のア
マモ科海草が形成する藻場における光強度の変動」に
ついて、アマモ科の北日本固有種と不偏種との、低温・
低光量環境下での生態学的特性の違いを明らかにする
とともに、群落(藻場)分布の機構についてポスター
セッションで発表を行った。結氷下での海草群落およ
び水温、光量子等の連続観測例は世界的にも非常に少
なく、貴重な研究例として注目された。一方、今回の
会議で発表されていた海草藻場の多くは亜熱帯から熱
帯藻場についてであり、カリプ海の暖かく澄んだ水中
写真と、ドライスーツに身を固めて氷の下に潜らんと
学会会場ポスターの前に立つ飯泉室長
する飯泉室長の写真とを見比べていると、結構複雑な
思いが胸中をかすめたりもしたが・・・
会場を回って興味ある発表を聞きながら、印象に残
ったことがいくつかあった。第一に、ERFの参加者は
研究者のほか、漁業や環境関連の行政担当者や国立公
園等の管理者といった方々が多く参加されており、そ
れぞれの分野において積極的に発表を行っていること
である。漁業資源と環境との関わりや、沿岸域の環境
と開発の影響、人間活動と密接に結びついている領域
において‘現状と問題点、さらに将来を見据えた管理
方法の提言など、日本国内の学会と同じようなつもり
で参加していた私には非常に新鮮な印象を受けた。
第二に、カラフルな発表が多いことである。これは
国内の学会でも最近では普通になりつつあるが、図表
がきれいに仕上がって、視覚的にも訴える力が大きい。
ポスターにしても、広告代理店が作ったのではないか
と思えるほどの美しい仕上がりのものがいくつもあっ
た。もっとも稀薄なデータをイメージでカバーという
のもないわけではないが。 また、今時のものとしてコ
ンピュータを利用した発表があり聴衆の目を引いてい
たが、コンピュータの映像と音声のみが空しく響いて
いるときもあり、苦笑させられた。
第三は参加者に女性が多いことである。おそらく参
加者の半数は女性ではないかと感じた。人口の半数は
女性なのだから当たり前?なのかもしれないが水研で
の女性研究者の比率から考えると、これまた新鮮な印
象であった。 フィールドで泥まみれになりながら調査
をしているスライドなんかを見ると、けっこう遅しい
ものである。
と、初めて参加した国際研究集会は自分にとって非
常にインパクトのあるものであったが、ただーつ不満
なのはアメリカでの食事のまずさであった。帰国前日
にプロビデンスのタイ料理店で食べた醤油味の料理と
ご飯は涙が出そうなほど旨かったのが、唯一の救いで
(資源増殖部藻類増殖研究室)
あった。
11
【研究集会参加報告】
UJNR第26回増養殖部会日米合同会議に参加した印象について
大久保 信 幸
ンにおいてアメリカ側の委員の方から 「あなたの発表
は じめに
はなかなか良かったですよ」とお褒めの言葉をいただ
1997年 9 月15日~26日に UJNR(天然資源の開発利
用に関する日米会議)第26回増養殖部会日米合同会議
場で会話がはずまずに沈んでいるように見えた私への
出席のためアメリカ合衆国東部ニューイングランド地
気遣いだったのかもしれません)。
方に出張する機会を得たので、参加した印象を書きま
なお、今後UJN
Rでアメリカに行く方に一言(これは
す。私にとって国際シンポジウムへの参加は初めてで
常識なのかもしれませんが私は知りませんでした)。私
英語での発表はかなり不安だったのですが、今回のテ
は UJNR は会議と思っておりこのような大規模なシン
ーマは私の研究テーマに重なる部分があり、また、ニ
ポとは知らなかったことと、旅行用のガイドプックに
ューイングランド地方は自然が多く残された美しい地
アメリカはカード社会だと書いてあったので米ドルを
域であるとのことから思いきって参加しました。この
あまり持っていきませんでした。しかし、本当はシン
9 月16日~18日にポーツマス市
ポの参加費や視察旅行などにかなり現金が必要で、今
(日露戦争の講和会議が行われたところ)近郊のニュ
回のホストのニューハンプシャー大学の方に大変ご迷
ーハンプシャー大学において専門部会およびシンポジ
惑をかけてしまいました。皆さんも気をつけて下さい。
出張の日程は前半の
ウム「増養殖の技術開発と魚介類の栄養・代謝」が開
かれ、その後はニューイングランド地方各地の水産関
係の大学や養殖場を視察するというものでした。
初めての英語での発表の行方
今回のシンポジウムは、1)養殖一般、2)健康管理、
12
き、非常に救われた気がしました(ただし、これは会
シンポジウムの印象
このシンポで私が最も楽しみにしていた発表はロー
ドアイラソド大学のL.
Buckley博士 のものでした。こ
の方は以前仔魚の生理状態について核酸比等を用いて
評価する論文を多く発表していた方なので、機会があ
3)栄養、4)資源増殖、5)沖合養殖技術の 5 つのセッ
ったら直接お話を伺おうと思っていました。仔魚の生
ションが行われ、私は栄養のセッションで、マツカワ
理状態についての生化学的評価は私も非常に関心があ
(カレイ科)の卵に含まれる栄養成分が発生に伴って
るテーマなのですが、評価はなかなか難しいというの
どのように腫や仔魚に利用されていくのか発表しまし
が現在までの印象です。しかし、残念なことに今回の
た。マツカワは北海道で増養殖対象種として期待され
発表では生化学的評価には触れられず、また、直接お
ている大型のカレイで、その卵は海産魚では比較的大
話を伺う機会もありませんでした。私の未熟な英語力
きいので扱いやすく、また、産卵周期や卵成熟過程に
で得られた情報は、①大型の水槽での飼育によりコツ
ついての研究がなされているので研究対象魚としても
ドとハドックの自然採卵が可能となった。②卵~仔魚
優れています。マツカワの卵には油球が無いので栄養
期のコッドは比較的幅広い温度での飼育が可能である
源を卵黄タンパク質及びその分解物に絞り、それらの
が、ハドックは限られた温度でしか飼育できない。③
量的変化を中心に腫や仔魚の利用を調べました。発表
コッドでは低水温飼育のほうが摂餌開始までの生残率
内容を要約すると①マツカワでは腫体が形成されるこ
が高い。というものでした。ちなみに①については、
ろから卵に含まれる遊離アミノ酸が消費され、その後
私が実験に使わせていただいた日栽協厚岸のマツカワ
遊離アミノ酸が残り少なくなったころに卵黄タンパク
でも 40
質の消費が始まること、②歴や仔魚が消費する栄養(ア
なったことと同じだったので、魚種によっては採卵に
ミノ酸、タンパク質、脂質)の多くが卵黄タンパク質
大きくて深い水槽が必要なのだなと感じました。
t 水槽での低密度飼育により自然採卵が可能に
由来と推定されることの 2 点です。ただ、会場の配置
この他のアメリカ側の発表は最近養殖が始まったば
上、座って原稿を読みながら発表したことと参加者が
かりのサマーフラウンダー(ヒラメ科)の親魚および
予想以上に多く緊張したため聴衆の反応を良く見るこ
卵や稚仔魚の飼育管理技術に関する基礎的な発表が主
とができず、発表がきちんと聴衆に伝わったかどうか
でしたが、私のヒヤリングカや集中力の不足により残
解りませんでした。幸いなことに会場の前に座った 2
念ながら印象的な発表はあまりありませんでした(言
人の方から短い質問が出たため、多少は発表が理解さ
い訳になりますが、発表者の多くが比較的早口だった
れたのかと少し安心しました。また、夜のレセプショ
ことにもよると思います)。なお、発表用の OHPシート
ーズ
Ah5'
可●
喜‘
点一》茎●●
3豊‘,
'
‘●電●、ぎマぐ津4
一べよ、
番
●●臨●奥●苦
弓●●埼g 辛t、‘‘り、講●4唾J瑠ぺ‘
か●」」&工七富n
凡2
月
ミ‘
v
て?書●誉ど各●言●・◇ミ賞叫喜よ・、】●
‘よ
、〈
て恰
ま寿
・・●●
》、
●盛
、罵
S●
『●●●素”円
●』‘」‘
●
、●
●、
に‘
A・‘
'
‘●音●●●‘●号日一●●●●‘、●
?、
4‘
4苦
4●●
‘一り ● 「●、こ?‘みら博、)青●
り!い‘
ー一A
●・‘'a
l● ・・●
は平均すると日本人のものの方が解りやすくできてい
うでした。ただし、地面は岩盤の上に薄く表土が積も
たような気がします。やはり海を越えて発表しに行く
り、その上に針葉木が生えているようだったので非常
ので皆さん気合いが入っていたのでしょうか。シンポ
に脆い印象も受けました。また、日本では見られない
に参加する前はアメリカの研究者は皆プレゼンテーシ
地形として氷河で削られた跡と思われる深い入り江が
ョンが上手いのだろうと漠然と思っていたのですが、
沢山あり、潮の満干によって大河のように海水が流れ
当然のことながら上手い人とそうでもない人がいるこ
ていたのには驚きました。このような入り江の魚影の
とを実感しました。
濃さをうかがわせる光景として、入り江に面したニュ
また、アメリカ側の参加者は民間会社の方が多かっ
ーハンプシャー大の臨海実験所を見学したとき、所内
たこともあり、日本での種苗生産や放流、沖合養殖の
の桟橋の陰でストライプドバスが何匹も水面近くで小
技術について情報を非常に積極的に集めているのが印
魚を捕食しているのを目撃しました(同時に釣り道具
象的でした。これらの分野においては日本がリードし
を持っていかなかったことを後悔しました)。また、印
ているという印象をうけました。一方、アメリカでは
象深い思い出は、短い間ですがアメリカ側の委員のw.
海水魚の養殖等でも飼育水は循環漁過がー般的で、水
質管理についての知識や技術の蓄積がかなりあるよう
Heard博士と一緒に野鳥を観たことです。ハクトウワ
シやPileated woodpecker(クマゲラのような大型の
でした。日本も養殖等の魚の飼育が周辺環境の水質に
キツツキ)などの美しい鳥を観ることができてとても
与える影響を考えると将来的には循環漁過技術が重要
楽しい時を過ごしました。
になってくるのではないでしょうか。
おわり に
出張の後半に行われた大学や養殖場の視察はなかな
かハードスケジュールで、充実していたのですがその
反面疲れました。これは各施設がかなり離れて点在し
ていて移動時間が長かったためで、月並みですがアメ
リカの広さを実感しました。この間アメリカ側の委員
の方々がパンを運転してくれたのですが、さぞかしお
疲れだったと思います。 また、最終日にはお土産のた
めに某有名アウトドア用品メーカーの本店に寄ってい
ただくなど、本当にアメリカ側の献身的な歓待ぶりに
は感動しました。
最後になりましたが、今回の出張は科学技術振興調
整費(重点基礎研究)における国際研究集会参加費で
写真 お別れパーティーでの I コマ。 3 人のバードウオ
ッチャー、左から福所事務局長、筆者、 Heard博士。
福所氏が被っているのはお土産にいただいたニュー
ハンプシャー大学の帽子。
参加させていただきました。様々なご配慮をいただき
ました水産庁研究部研究課の方々、松原室長をはじめ
北水研の皆様、およびUJNR事務局の皆様に感謝いた
します。
(資源増殖部浅海育種研究室)
ーイングランド地方の自然について
ーイングランド地方の自然は期待どおり美しい
ものでした。会場となったニューハンプシャー大学に
は所々に林が残されており、リスなどの小動物を観る
ことができました。また、この時期は紅葉のはしりで、
メイン州で見た赤く色付き始めたカエデは目が覚める
ようでした。ただし、日程の後半は朝タが 0 度近くま
で冷え込んで、予想以上の寒さに参加者の中には現地
で防寒着を買っている人もいました。 ちなみにこの地
方の風景は海辺近くに広がる湿原や針葉樹の森など北
水研のある道東地方と良く似ていましたが、道東以上
に人間が少なく手つかずの自然が広く残されているよ
写真 2 .メイン州バーハバー近くの入り江にて。
L997 DECEMBER 13
【離任挨拶】
【退職挨拶】
霞ケ関に転勤して
退職のご挨拶
たか
ふく だ
さち こ
定年まで 2 年を残し、 4 月に退職しました。入所以
来、みなさまの暖かいご支援に支えられ無事に退職す
ることができました。今は育児休暇制度や 0 歳児保育
所があり、子を持つ女性の働く条件は整っていますが、
私が子育てをした当時は働きながら仕事を続けるとい
うことは大変な苦労でした。そのような時期にご支援
をして下さった諸先輩に心より感謝申しあげます。
昭和 63 年に余市分室が廃止になり、住み慣れた余市
を後にしぶしぶ釧路にある北水研に転勤しましたが、
雄大な自然に恵まれた釧路がとても好きになってしま
いました。在釧中は公私ともに大変充実した日々を送
ることができました。
9 年後再び余市に戻り、昔の友人と趣味を通じて交
友を深めています。しかし、かつてのぴちぴちガール
たちも足が痛い、腰が痛い」 でいささか拍子抜けし
ています。若者との交流をと、余市混声合唱団に入団
しました。水色のロングドレスを着て舞台に立つ日を
夢見ながら、組曲「土の歌」を特訓中です。
末尾ながら、皆様のますますのご発展をお折り申し
上げ、退職のご挨拶にかえさせていただきます。
まさあき
福田 雅明
高 幸子
平成 8 年 4 月 1日付けで 10 年ぶりに釧路の土を踏
み、空の広さに感激していたところ、平成 9 年 2 月 1
日付けで再び転勤することとなってしまいました。僅
か 10 ケ月と短い期間でしたが、おさかなセミナーの講
師をしたり、大自然の中に囲まれた湧洞沼でのニシン
調査など、北海道ならではの経験をすることができま
した。
現在、農水省内の水産業試験研究推進検討準備室に
おいて、水産研究所再編に関する業務を行っています。
通勤に 1時間 40 分をかけて霞ケ関に出勤し、地下にあ
る準備室で 12 時間以上を過ごすという「もぐら」のよ
うな生活を送っています。ここにいると季節の移り変
わりさえも遠い世界の出来事のようです。水産庁内に
流れる時間のリズムは極度に早く、タ方に書類の作成
依頼があって、翌日朝一番に提出することはごく普通
で、2---3 時間後が提出期限というものまであります。
また、省外に提出する書類は研究課や漁政課等の
チェックを経る必要があるため、深夜まで待機するこ
とも日常的です。このような生活も皆様のご協力のお
かげでもう少しで終わります、どうも有り難うござい
ました。
霞ケ関での経験は他に代え難いものであることは間
違いありませんが、今は早く研究所に戻りたいと思っ
ています。
【新任挨拶】
や べ み か
た ね だ たけし
矢部 美香
種子田 雄
平成 9 年 4 月 1日付けで海洋環境部海洋動態研究室
平成 9 年 4 月 1日付けで北海道区水産研究所庶務課
に配属になりました。遅くなりましたが着任のご挨拶
に新規採用になり、住み慣れた土地を離れ釧路で過ご
を申し上げます。
す事になりました。
大学・大学院と海洋物理学を専攻し、亜熱帯モード
水や黒潮など亜熱帯循環系内のことに興味を持ち、研
で、釧路に来る前は桜が咲いていたのに、また冬に逆
究しておりました。これまで海の水だけを見てきまし
戻りしたのかと思いました。この冬は特に長く感じら
たが、これからはそこに住む生物も含まれてきて面白
れました。でもこの数年、非常に暑い夏を過ごしてい
さが増す一方、難しさも増すと思いますのでより一層
たために、釧路は霧がよくかかっていましたが、私に
研究に精進したいと思っております。
道東地方に足を踏み入れるのは初めてでいろいろな
ことにとまどっています。
とっては非常に過ごしやすかったです。でも、夏を感
じられなくて、すこしさびしいものがありました。そ
れに北海道区水産研究所は、釧路のはずれで、いった
鹿児島生まれの私にとっては気候の厳しさは身にし
いどこにあるのだろうと不安になったことを覚えてい
みます。季節は冬・霧・秋・冬という感じで、着任の
ます。当初は生活環境が違ったので、とまどいがあり
時は霧のため飛行機が釧路に着陸できず、千歳に着陸
ましたが、 6 ケ月たった今はだいぶ慣れてきました。
するという洗礼も受けました。宿舎のまわりをキツネ
今年採用になったばかりですので、これから皆様に
が歩いていることも驚きです。
最後になりましたが、ご指導のほどよろしくお願い
いたします。
14
釧路に着いて見れば周りは見渡す限り枯れ草ばかり
尤水研ニューズ N54
はなにかとご迷惑をかけることになるかと思います
が、よろしくお願いします。
研究発表課題ー覧
本海ブロック試験研究集録第 36 号イカ類資源研究
会議報告(平成 7 年度),平成 9 年 4 月
河野 時鷹】
*著者名のゴシック体は北海道区水産研究所所属
〔印刷刊行物〕
Modification of the Oyashio Water in the Hok・
kaido and Tohoku areas. Deep-Sea Res., 44,
669-688. 1997
河野 時慶。川崎 康寛】
福田 雅明(水産庁):
4996 年に実施したニシン調査の結果(北海道西部日
本海,オホーツク海),日口漁業専門家・科学者会議
,Modification of the western subarctic water by
exchange with the Okhotsk Sea. Deep-Sea Res.,
Vol.44, 689-711. 1997
記録(第 28 回サンマ,マサバ,マイワシ,イカ,ス
津田
ケトウダラ等共同研究会議),水産庁,平成 9 年 6 月
Microzooplankton grazing in the surface water of
・
Antarctic Ocean during an austral summer, Polar
福田 雅明(水産庁)・本田
・
1996 年北方水域におけるサンマの分布と海洋環境,
日口漁業専門家・科学者会議記録(第 28 回サンマ,
マサバ,マイワシ,イカ,スケトウダラ等共同研究
会議),水産庁,平成 9 年 6 月
八吹 圭三・演津 友紀】
・
1996 年日口共同タラ類生態調査(千島列島南部太平
洋水域),日口漁業専門家・科学者会議記録(第 28 回
サンマ,マサバ,マイワシ, イカ,スケトウダラ等
共同研究会議),水産庁,平成 9 年 6 月
山村織生】
Scavenging on discarded saury by demersal fishes
・
off Sendai Bay, northern Japan. Journal of Fish
Biology, 50 】 919-925 .平成 9 年 5 月
Biol., 18, 240-245, 1997, Oct.
斉藤 宏明・服部 寛(北海道東海大工)】
Diel vertical migration and feeding rhythm of
・
copepods in a shallow, food-abundant embayment. Plank. Biol. Ecol. 44 :13-29. 1997
田口 哲(創価大工)・斉藤 宏明・服部 寛(北
海道東海大工)・白津 邦男(北大流氷研)】
。Vertical flux of ice algae during the ice melting
and breaking periods in Saroma Ko lagoon,
Hokkaido, Japan. Proc. NIPR Symp. Polar Biol.
10 : 56-65. 1997
津田
プランクトンシンポジウム趣旨と報告,1997 年度春
・
渡辺 一俊・本田
季プランクトン学会シンポジウム 「プランクトン群
4996 年日口共同タラ類資源調査(北海道水域)結果
.- .の概要,日口漁業専門家・科学者会議記録(第 28 回
集の多様性を考える」,プランクトソ学会報,44,
31-33,平成 9 年 8 月
サンマ,マサバ,マイワシ, イカ,スケトウダラ等
津田
共同研究会議)
,水産庁,平成 9 年 6 月
多様性維持メカニズムとしての捕食とパッチネス,
・
渡辺 ー俊・八吹 圭三・演津 友紀】
。1995 年度のスケトウダラ調査結果,日口漁業専門
プランクトン学会報,44, 46-48,平成 9 年 8 月
石垣 哲治・西川 淳(東大海洋研)・津田 敦・
家・科学者会議記録(第 28 回サンマ,マサバ,マイ
寺崎 誠(東大海洋研):
ワシ,イカ,スケトウダラ等共同研究会議),水産庁,
・
1993 年 7 月形成された暖水舌とその周辺海域におけ
る微少プランクトンの分布,La mer, 35, 69-80,
平成 9 年 6 月
渡辺 一俊・八吹 圭三・潰津 友紀】
千島・北海道系スケトウダラに関する調査の報告
・
平成 9 年 5 月
葛西 広海・斉藤 宏明・吉森 明(九大理)・田口
(1995 年),日口漁業専門家・科学者会議記録(第 28
哲(創価大工):
回サンマ,マサバ,マイワシ,イカ,スケトウダラ
・
Variability in timing and magnitude of spring
bloom in the Oyashio region, the western subarctic Pacific off Hokkaido, Japan. Fisheries
等共同研究会議),水産庁,平成 9 年 6 月
中村 好和】
・
1996 年日口共同太平洋いか類資源調査報告,日口漁
業専門家・科学者会議記録(第 28 回サンマ,マサバ,
マイワシ,イカ,スケトウダラ等共同研究会議),水
産庁,平成 9 年 6 月
森
賢。中村 好和】
Oceanography, 6(2), 118-129, 1997
柏井
海洋生態系研究の世界の動向,「海洋生態系研究の
・
レビュー」,241-254 pp,中央水産研究所,平成 9 年
7月
・
1991-1995 年に実施した東北・北海道太平洋海域に
おけるスルメイカ標識放流の再捕結果について,日
1.997 DECEMBER l5
〔口 頭 発 表〕
斉藤 宏明:
・
動物プランクトン種の生産特性と漁業資源変動,
1997年度日本水産海洋学会シンポジウム“水産海洋
山村 織生・渡辺 一俊・八吹 圭三・演津 友紀】
研究の将来展望 研究戦略と学会活動への提言 ’’
,
・
北海道東岸沖合における初夏の底生魚類群集構造,
東京,平成 9 年 4 月
平成 9 年度日本水産学会春季大会,東京,平成 9 年
4月
・
紫外線が動物プランクトンPbmmたnus sp.の鱒化率
本田
に与える影響,日本海洋学会春季大会,っくば,平
・
計量魚群探知器を用いた北海道東部におけるスケト
成9年4月
ウダラ若齢魚の分布調査結果,平成 9 年度日本水産
書藤 宏明・柏 俊行(CT&T)・田口 哲(創価
学会春季大会,東京,平成 9 年 4 月
大工):
海水の光吸収スペクトル測定法の検討:水中分光吸
・
本田
・
実例報告】id, 2d法の適用例の紹介,説明,第
2 回空間統計学(Geostatistics) 勉強会,自治会館,
長崎,平成 9 年 7 月
光光度計,日本海洋学会秋季大会,鹿児島,平成 9
年10月
服部 寛・瀬戸 計行・古田 雄一(北海道東海大
本田
工)。斉藤 宏明:
ジオスタティスティクスについて,第 2 回資源管理
・
サロマ湖季節海氷内における藻類の動態と生産,日
・
研究研修会,中央水産研究所,横浜,平成 9 年10月
本海洋学会秋季大会,鹿児島,平成 9 年10月
本田
服部 寛・瀬戸 計行・古田雄一(北海道東海大工)・
Applying Geostatistics into acoustic survey, Inter・
斉藤 宏明】
national Workshop on Acoustic Surveys of North
サロマ湖季節海氷中における微小動物プランクトン
・
Pacific Fisheries Resources,釜山(韓国),平成 9
とアイスアルジーの分布,日本海洋学会春季大会,
年10月
つくば,平成 9 年 4 月
潰津 友紀・八吹 圭三】
佐藤 文夫(創価大工)・斉藤 宏明・浜崎 恒二・戸
・
北海道東部太平洋海域におけるイトヒキダラ漁獲物
田 龍樹・田口 哲(創価大工)】
の特徴,平成 9 年度日本水産学会春季大会,東京,
平成 9 年 4 月
中村 好和・森
・
1996年の道東及び北方四島の太平洋側並びにオホー
・
親潮城におけるピコプランクトンの比吸光係数の季
節変化,日本海洋学会春季大会,っくば,平成 9 年
4月
上 真一(広島大生物生産)・斉藤 宏明・田口
ツク海側でのスルメイカの分布と移動,平成 9 年度
哲(創価大工)】
日本水産学会春季大会,東京,平成 9 年 4 月
・
動物プランクトソに対する紫外線の影響,第19回日
森
賢・中村 好和:
・
1994-1996年春季の常磐沖合海域におけるスルメイ
本光医学・光生物学会シンポジウム「太陽光の生物
への影響」,神戸,平成 9 年 7 月
カ幼体の分布,平成 9 年度日本水産学会春季大会,
渡過 良朗(東大海洋研)・書藤 宏明:
東京,平成 9 年 4 月
・
黒潮フロント域におけるマイワシ稚魚の摂餌と成
河野 時魔・河宮未知夫(東大気候システム研)・葛西
広海・斉藤 宏明】
長,日本水産学会春季大会,東京,平成 9 年 7 月
葛西 広海】
・
一次元モデルを用いたブイ追跡によるクロロフィル
・
OCTS画像からみた親潮水域のクロロフィル a 量の
濃度連続観測結果の解析,日本海洋学会春季大会,
季節変動,第 1回ADEOSセ ミナー,東京,平成 9 年
つくば,平成 9 年 4 月
6月
河野 時魔・渡辺 ー俊・八吹 圭三・演律 友紀 I
葛西 広海・河野 時慶・斉藤 宏明・津田
噴火湾及び道南海域におけるスケトウダラ産卵と卵
・
初夏の親潮域における基礎生産及び窒素取込みの短
・
の減耗に関わる海況変動の抽出,水産海洋学会研究
期変動,日本海洋学会春季大会, つくば,平成 9 年
発表大会,東京,10月
4月
河野 時慶・葛西 広海・斉藤 宏明・津田
津田 敦・高橋 正征(東大教養)・武田 重信(電
・
親潮における春季ブルーミングの制限要因,生態系
中研)・C.S.Wong(lOSカナダ)】
モデル夏の学校,東京,平成 9 年 8 月
16
斉藤 宏明・田口 哲(創価大工)】
ース 瓶5'
・
メソコスムによる海洋浮遊生態系の栄養環境変動に
対する応答の実験的研究 微小動物プランクトンと
飯泉 仁・町口 裕ニ・河野 時魔】
ネット動物プランクトン ,日本海洋学会春季大会,
北海道能取湖の海草藻場における水中光量子量,
・
つくば,平成 9 年 4 月
津田 敦,斉藤 宏明,葛西 広海:
西部亜寒帯循環(親潮域)における粒子食大型カイ
・
1997年度日本海洋学会春季大会,っくば,平成 9 年
4月
飯泉
アシ類 Neocatanus plumcん rus および亙ノ7cm 加geガ
海草の藻場において種毎の分布を決めている要因は
・
の生活史,日本海洋学会秋季大会,鹿児島,平成 9
何か,東大海洋研大槌臨海研究センター共同利用研
年10 月
究集会「寒流域の海草藻場における生物群集構造の
津田
多様性維持メカニズムとしての捕食とパッチネス,
・
プランクトン学会シンポジウム「プランクトソ群集
の多様性を考える」,つくば,平成 9 年 4 月
制御機構」,大槌,平成 9 年10月
飯泉
.Irradiance variations at seagrss beds of two
Zosteraceae srecies in northern Japan. 14th Bien.
津田 敦・葛西 広海・川崎 康寛・河野 時慶・
nial Estuarine Resesarch Federation Interna-
斉藤 宏明】
tional Confference, Probidence (USA), 1997, Oct.
水産研究所による定線観測の概要と成果,日本海洋
・
学会春季大会シンポジウム「北部北太平洋における
JGOFS研究の展開」,1997年 4 月, つくば
津田 敦・斉藤 宏明・葛西 広海】
伊藤
。野付湾アサリ増殖場の底質硬度と粒度との関係,平
成 9 年度日本水産学会春季大会,東京,平成 9 年 4
月
大久保信幸・松原 孝博・渡辺 研一(日栽協厚岸):
Life cycles of Neocalanus flemingeri andN.plum
・
chrus (Calanoida, Copepoda) in the western subar-
マツカワの発生に伴う卵内主要成分の消費につい
・
ctic Pacific. PICES 6th Annual Meeting, 釜 Li (韓
て,平成 9 年度日本水産学会春季大会,東京,平成
国) ,1997,Oct.
9年4月
Mackas, D.(IOSカナダ)・津田
松原 孝博・大久保信幸】
。Mesozooplankton in the eastern and western
・
マツカワ Verasper mose万 の血中に見られた 2 種の
subarctic Pacific: community structure, seasonal
ビテロジェニン,平成 9 年度日本水産学会春季大会,
life histories, and interannual variability. PICES
東京,平成 9 年 4 月
6th Annual Meeting, 釜山(韓国),1997,Oct.
大久保信幸・松原 孝博:
武田 重信・西岡 純・新島 恭二・坂口 勇・
。Sequential utilization in free amino acids, yolk
清野 通康(電中研)・C.S.Wong・K.Johnson・F.A.
protein, and lipids of developing embryos and
Whitney(IOSカナダ)・高橋 正征(東大教養)・深見
larvae of barfin flounder (Verasper moseri). The
公雄(高知大)・津田 敦・清沢 弘志・川辺 京子
26th UJNR Aquaculture Panel Symposium, Dur ー
(海生研)・小畑 元(滋賀県立大)・鈴木 光次(名
ham, U.S.A, 1997, Sep.
古屋大):
安藤 忠・長津 寛道(東大院農・応生化):
メソコスムによる海洋浮遊生態系の栄養環境変動に
・
マツカワ(カレイ科)のインスリンとグルカゴンの
・
対する応答の実験的研究 実験の概要と多量栄養
ー次構造,日本動物学会北海道支部大会,函館,平
物質の変動 ,日本海洋学会春季大会,っくば,平
成9 年8 月
成9年4月
安藤 忠・長津 寛道(東大院農・応生化)】
鈴木 光次(名古屋大)・津田 敦。武田 重信・西
・
マツカワ(カレイ科)におけるインスリンのアミノ
岡 純(電中研)・高橋 正征(東大教養)・c-S.
酸および糖刺激による分泌,日本動物学会第68回大
Wong(IOSカナダ):
植物色素から見たメソコスム内の植物プランクトン
・
会,奈良,平成 9 年10月
藤井 徹生(日水研)・西田 睦(福井県大・生物資
群集の構造と動態,日本海洋学会秋季大会,鹿児島,
源)・安藤 忠・大久保信幸・南 卓志(日水研)】
平成 9 年10 月
・
マガレイの mtDNA調節領域 の塩基配列分析, 平成 9
柏井
年度日本水産学会春季大会,東京, 平成 9 年 4 月
海洋生態系研究と資源管理問題の展望,1997年水産
・
海洋シンポジウム「海洋生物資源管理における海洋
生態系研究の役割」,東京,平成 9 年 9 月
1997 DECEMBER l1
部、北水研
会議情報
平成 9 年度第 1回太平洋イ力長期漁海況予報会議
平成 9 年度北海道ブロック水産業関係試験研究推進会
日時】平成 9 年 7 月15'--J6日
議
場所】中央水産研究所
議題】
日時】平成 9 年 7 月 3 日
13: 00-17 : 00
工近年の太平洋海域におけるスルメイカの資源動
向について(北水研)
場所】北水研会議室
2.各地域におけるスルメイカ漁況のこれまでの経
議題:
L各場所の平成 8 年度研究成果及び平成 9 年度研究
過及び今漁期( 7 月~ 9 月)の見通しについて
(各水試他)
計画概要
乙各場所の調査研究関連主要トピックス
3 平成 8 年度研究成果情報について
&第 1次漁場一斉調査等の調査結果にてハ・て(北
水研他)
4 .資源・海洋部会報告
4 .スルメイカ漁況予報案の説明・検討・採択
5.増養殖研究部会報告
5。その他
6.企画情報連絡会議報告
1)我が国周辺漁業資源調査での意見交換
7.水産関係試験研究を巡る情勢報告
2)今年度の他の太平洋イカ漁況予報の作成方法
と日程について
&地域における研究の総合化について
9 水産庁、北水研への要望事項について
参加機関】北海道立釧路。函館水産試験場、青森・福
島・茨城。静岡の各水産試験場、岩手県水
10 .次年度開催場所・時期について
産技術センター、宮城県水産研究開発セン
参加機関:北海道立中央・函館・釧路。網走・稚内水
産試験場、北海道立栽培漁業総合センター、
ター、神奈川県水産総合研究所、海洋水産
北海道立水産購化場、北海道さけ・ますふ
資源開発センター、漁業情報サービスセン
化場、日栽協厚岸事業場、北海道水産林務
ター、(社)全国沖合いかつり漁業協会、水
部、水産庁研究部、北水研
産庁資源課。沖合課、東北水研八戸支所、
北水研
平成 9 年度北海道ブロック水産業関係試験研究機関企
画情報連絡会議
日時:平成 9 年 7 月 3 日
研究談話会
9 : 00-i1 : 30
場所:北水研会議室
議題:
1.日・ロ研究交流に関する状況について
第87回
2 .国費・道費関連事業についての現状と推進方向、
日時】平成 9 年 7 月22日
要望について
3.水産業に関わる情報交換について
場所】北水研会議室
話題提供】
遠水研におけるさけ・ます研究と今後のさけ・ま
4 ,その他
1)全国資源評価会議の動きについて
す研究の課題
石田 行正(遠洋水産研究所)
2)漁場保全対策事業について
3) P I CE S 関連会合について
第88回
4)資源・海洋部会報告
日時:平成 9 年 9 月 9 日
5)増養殖研究部会報告
場所:北水研会議室
6)道水試関係人事異動について紹介
話題提供:
7)次年度開催場所・時期について
物質循環がめざすもの
才野 敏郎(名古屋大学大気水圏科学研究所)
参加期間:北海道立中央・函館・釧路。網走・稚内水
産試験場、北海道立栽培漁業総合センター、
18
第89回
北海道立水産購化場、北海道さけ・ますふ
日時】平成 9 年 9 月 19 日
化場、日栽協厚岸事業場、北海道水産林務
場所:北水研会議室
ーズ 助5'
話題提供:
話題提供:
1. Distribution and migration of Todarodes
paci按;us and Ommastrephes bartrami in
フクロエビ類は捕食もする、というはなし
…宇田川 徹
waters off the pacific side and Okhotsk Sea
side of eastern Hokkaido and the southern
国 内 研 修
Kuril Islands.
中村 好和・森 賢
2, Density and biomass of pelagic squids in the
Kuril-Hokkaido region in the summerautumu 1996.
Slobodskoy E.V. and Mokrin N. (TINRO)
3. Distribution of Japanese common squid
(Toclarodes pacificus) larvae in the offshore
area of Joban during the spring in
種子田 雄(海洋環境部海洋動態研究室)
・
研修目的 I 平成 9 年度国家公務員採用 1種試験採用
者研修
研修先:総務庁 人事院 農林水産省
研修期間:平成 9 年 4 月 8 日~26日
矢部 美香(庶務課用度係)
・
1994-1996,
森 賢・中村 好和
4, Distrbution of fire fly squid in the
Kuril-Hokkaido region (1974-1996).
Shevtsov G. A. and Mokrin N. (TINRO)
研修目的】平成 9 年度国家公務員採用III種試験採用
者研修
研修先】人事院北海道事務局
研修期間:平成 9 年 4 月 8 日~12日
5. Russian fishery of sardine in the NWP and
in the Ohotsk sea in 1974-1993.
Belayev V. A. and Zhigalin A. (TINRO)
6 。 Formation mechanisms of migration flows
6,
of the Pacific saury.
Karedin E. P. (TINRO)
樋渡 哲也(企画連絡室情報係)
・
研修目的:平成 9 年度研究情報業務高度化担当者研
修
研修先】農林水産技術会議事務局筑波事務所
研修期間:平成 9 年10 月20日~24 日
海洋環境ゼミナール
第113回 平成 9 年 6 月18日
国 内 留 学
坂西 芳彦(資源増殖部藻類増殖研究室)
・
この 1年の成果、NOOCaルnus 2 種の生活史
・・・津田 敦
第114回 平成 9 年 7 月11日
研修目的】コンブ目褐藻の光合成に関する生理学的
研究
研修先:筑波大学下田臨海実験センター
植物色素を生物指標とした植物プランクトン群集構
研修期間:平成 9 年 8 月 1日~平成10年 1月31日
造の評価
・・・鈴木 光次
(名古屋大学大気水圏科学研究所)
研修員の受入
第115回平成 9 年 7 月17日
小笠原付近でみられる北太平洋亜寒帯モード水の時
金 淳松(韓国国立水産振興院)
・
間変動
…種子田 雄
研修目的:北太平洋の主要な底魚類における年齢の
査定
研修先:資源管理部浮魚資源研究室
、、、
資源増殖部セミナー
研修期間:平成 9 年 9 月23日~10 月 3 日
・
永田 敦人(根室支庁根室地区水産技術普及指導所)
日時:平成 9 年 5 月15日
場所:北水研応接室
研修目的:藻場造成及びウニの増養殖技術と資源管
理手法について
1997 DECEMBER l9
・
柏井 誠(海洋環境部)
研修先:資源増殖部藻類増殖研究室
出張先】韓国釜山市
研修期間:平成 9 年10月 6 日~11月14日
出張目的】PT CES 第 6 回年次会合に出席
出張期間:平成 9 年10月13日~27日
・
G.R.Rossi(アルゼンチン国立水産調査開発研究所・
J I CA研修員)
津田 敦(海洋環境部生物環境研究室)
・
研修科目】ラトック耳石日輪計測システム
研修先】資源管理部頭足類資源研究室
出張先】韓国釜山市
研修期間】平成 9 年10月20日~10月31日
出張目的:PT CES 第 6 回年次会合に出席
出張期間:平成 9 年10月15日~26日
招へい研究
(研究集会参加)
飯泉 仁(資源増殖部藻類増殖研究室)
・
行 先】アメリカ合衆国
・
才野 敏郎(名古屋大学大気水圏科学研究所)
招へい先】海洋環境部
参加目的:第14回国際汽水域研究連盟会議出席
研究課題】索餌域におけるマイワシ餌料環境とプラ
参加期間】平成 9 年10月10日~21日
ンクトン生産力変動の解明
山村 織生(資源管理部浮魚資源研究室)
・
招へい期間】平成 9 年 8 月18日~22日
行 先:韓国釜山市
参加目的:PICES第 6 回年次会合出席
海外出張
参加期間】平成 9 年10月16日~25日
本田 聡(資源管理部浮魚資源研究室)
・
・
大久保信幸(資源増殖部浅海育種研究室)
行 先 I 韓国釜山市
出張先:アメリカ合衆国
参加目的:PICES第 6 回年次会合、水中音響ワーク
出張目的 IU J NR第26回水産増殖専門部会日米合
ショップ出席
同会議に出席
参加期間:平成 9 年10月18日~25日
出張期間:平成 9 年 9 月14日~28日
・
町口 裕ニ(資源増殖部藻類増殖研究室)
出張先:アメリカ合衆国
出張目的:第14回国際汽水域研究連盟会議に出席
出張期間:平成 9 年10月10日~19日
平成 9 年 4 月~平成 9 年10 月
刊
刊行年月
20
行
物
名
刊 行 部 室 名
9 ・7
平成 9 年度第 1回太平洋イカ長期漁海況予報
資源管理部頭足類資源研究室
9 ・8
平成 9 年度北西太平洋のアカイカ漁況予報
資源管理部頭足類資源研究室
9 ・9
平成 9 年度第 2 回太平洋イカ長期漁況予報
資源管理部頭足類資源研究室
9 ・4 -'--10
北水研ミニ情報 第68号~74号
企画連絡室
9 ・8
道東のニシン~資源増大へのチャレンジ
ーズ
Ah5'
「おさかなセミナーくしろ’97」企画・実行委員会
fおさかなセミナーぐしろり刀を終えて・・・
釧路市民の方々に、水産研究の活動や成果を知ってもらうためのセミナー、今回は、かつて北海
道の代表的な魚であったニシン、近年は資源の復活を願って増殖を試みているこのニシンを取り上
げ、「道東のニシン~資源増大へのチャレンジ~」のテーマでパネル展( 8 月13日~ 9 月13日)と講
演会( 9 月13日)を開催しました。
釧路市立博物館で開かれたパネル展では、ニシンにまつわる話からその増殖事業の現状までが分
かりやすく図示され、併せてニシンのふ化稚魚から親魚までの標本展示と調査船によるニシン操業
現場のビデオが放映されました。期間中の入館者は 4 千名以上とのことで多勢の方に見ていただい
たものと思います。また、釧路市生涯学習センターで開かれた講演会には58名の参加者があり、中
には日本海側から参加された方も数名ありました。このような熱心さに感謝しつつも、会場の広さ
がやけに気になったのは私一人だけでないようでした、80%近くの参加者からはおもしろかったと
いうご好評を得ましたが、今後は参加者の増大を如何にしたら図れるかが大きな課題として残りま
した。 3 桁の大台に乗せることを目標のーつに、次回への取り組みが既に開始されました。読者諸
兄の暖かいご声援を期待します。
今回の演題・講演者
ニシンの博物誌
針生
勤 釧路市立博物館
ニシンの漁業と生活史 酒井 勇一 北海道立栽培漁業総合センター
ニシンの成熟と産卵
松原 孝博 北海道区水産研究所
湖沼性ニシンの増殖
錦
昭夫 (社)日本栽培漁業協会厚岸事業場
97」企画・実行委員会事務局長 大池 数臣
「おさかなセミナーくしろ’
表紙の写真
カイアシ類 Neocaknusc腐tatus の卵とノ プリウス幼生
カイアシ類 Neocalanus cristatus は体長が10mmに達する大型の動物プランクトンで、サ
ケ・マス等魚類、イカ類、ミズナギドリ等の鳥類の主要な餌生物です。生態系における重要性
にもかからず、その生物学的な知見は限られていました。生物環境研究室では、実験室内での
Cで、 4 日で
産卵および飼育に成功しました。表紙の写真は左上が卵で、直径は390pm。水温 4 。
購化します。右上が卵の穀、左下は解化直後のノープリウス幼生です。右下は牌化後16日のノ
ープリウス幼生で、ノープリウス期には餌を食べず、黒い粒状に見える脂質を利用して 6 回脱
皮をし、コペポデイドウ期まで成長します。
海洋環境部生物環境研究室 斎藤 宏明
」
,‘一,ー.ー,
,,
1997 DECEMBER 21
地域交流と情報発信
釧路移転20周年記念
蚕
庁‘コ
般公開 摩と倉の群学
―その探求の最前線をのぞいてみよう―
増 田 芳 男
族連れで、来訪者の70%を占め、所内は、子供たちの
笑顔であふれていました。「お魚とプリクラ」のコー
ナーでは担当者が昼食を食べる時間もないほどー日中
子供たちの対応に追われていました。
「おさかな名前あてクイズ」のコーナーも市内に水
族館がないせいか結構人気があり、子供からお年寄り
まで熱心にクイズに挑戦していました。100点取った小
学 2 年生くらいのかわいい笑顔が印象的でした。
アンケートの結果からも 「職員の熱心で分かり易い
説明があり、大変楽しかった」「顕微鏡でスケトウダラ
今年は、余市から釧路へ移転して20周年を迎えたこ
の年齢を観察できて感激」「イカの赤ちゃんがかわい
とから、この機会を逃すと所公開のきっかけがなかな
かった」「来年の公開を楽しみにしています」等々、多
か見つからなくなる。 とにかくこれを機に、研究所と
くの賛辞を頂きました。
調査船の存在と研究活動の内容を一人でも多くの人に
一般公開で何のノウハウもなくとまどう場面もあり
知ってもらおうと庁舎と調査船の一般公開が 4 月の部
ましたが、企画、準備、当日の対応まで、全職員が分
課長会議で決まりました。
担、協力しての総力戦で取り組んだ甲斐がありました。
初めての公開かと思っていたら、移転した 2 年後の
昭和54年にー般公開を行い、来訪者が1341名、大盛況
さて、来年は?
であった。と当時の北水研ニュースに掲載されていま
ー般公開も無事終了、翌日の新聞報道で、誰が言っ
した。よって、今回は18年ぶり 2 回目の開催となりま
たか「今後も一年に一回、一般公開の日を設ける方向
した。
で話している」の記事・・来年も引き続き行うとは誰
とにかく人が来てくれないことには・・・市の広報
も言ってないはずだが?・・・アンケートの結果から
誌や市記者クラブに開催案内の通知。市役所、町内会
も「来年の公開を楽しみにしている」「毎年やってほし
近くのスーパーにポスター、チラシを配りまくり、企
い」との声も多く、水産研究所の研究活動や成果を広
画連絡室長と近くの小・中学校に出向き、出されたお
く市民に理解してもらうには、定期的に一般公開を行
茶でおなかが一杯になりながら働きかけを行いました。
今までの「おさかなセミナー」の実績か、学校で教
う必要がある、との認識で来年も行うこととなりまし
た。
頭先生等が熱心に聞いて下さり 「学級通信で子供たち
最後に、今回の一般公開に先立ち各水研から適切な
に知らせます」「チラシを印刷して児童に配ります」と
アドバイスやポスター、チラシ等の見本を送っていた
快い返事を頂きました。市の広報誌や地元紙も開催を
だき成功裏に終了することができました、厚くお礼申
知らせる記事を掲載して下さり、某ラジオ局からも公
し上げます。
開内容の説明を 8 分程度話してくれとの依頼があった
り(室長に知らせたら 「お前やれ」とのあたたかいお
言葉・・トホホ・・私、普段「カラオケ」 も歌ったこ
とないんですよ・・「とにかくお前に任せた」)とマス
コミの反応もよかったように思いました。
さて当日、朝から雨、しかも 「大雨洪水警報」にも
かかわらず、心配された来訪者の出足も良く、開場と
同時に赤ちゃんからお年寄りまで来訪者が途切れず、
受付に一時列ができる程でした。最終的には、303名が
来訪し、大方の予想を大きく上回る盛況ぶりでした。
来訪者の構成で特に目立ったのは、30代と40代の家
22
まずは大成功!
ーズ 加54
(企画連絡室 情報係長)
地域交流と情報発信
釧路移転20周年記念
北光丸一 I, ▼公
摩と倉の群学
ーその探求の最前線をのぞいてみよう―
大 島 克 幸
航海当直の合間の仕事である。凪の日ばかりであれば
このような準備も難なく出来るのだが時化の日には流
石に憂警になってくる。公開の期日が押し迫った今年
度第 5 次航海の千島列島周辺調査航海においては、公
開箇所の一斉塗装が施され、帰港後の公開残日数 3 日
で木甲板の洗浄、船外及び水線のゴムボートを降下し
ての洗浄・塗装と多忙を極め、当然のように帰港後と
いえども休暇をとらせる余裕さえなかった。
航海の垢を落とし、ペンキのフアンデーションで日
焼けし、年老いた肌への厚化粧を終えて装身具を身に
付け諸々の準備を整え、 9 月28日の公開当日を迎えた
が、朝から生憎の雨、当日の準備も雨のため当初の予
定を変更し、この天候では来客の数も?と危慎しつつ
公開開始時間を迎えた。予想に反して開始早々に来客
があり、結局168名もの見学者を数えた。
北光丸の業務の一端を短い時間ながら理解してもら
うことにより、水産釧路にある北水研の存在価値を高
船首マストからレーダマスト・船尾マストと50枚の
国際信号旗でDress upした北光丸の雄姿が釧路港知人
官庁岸壁に出現したのは、 9 月28日のことである。
め研究業務への理解が深まれば準備に要した多大な労
力と時間への苦労が報われる。
今後も引き続き公開の機会があれば、さらに充実し
北水研釧路移転20周年記念行事の一環として、調査
た公開となるよう創意工夫に努めなければなるまい。
船も一般公開に付するとの案が浮上したのは、遡るこ
(北光丸 ー等航海士)
と 4 月になる。おそらく、北光丸新船以来の公開であ
ろう。出来たての最新鋭船の内外部を公開するという
ことならば自信をもって大歓迎することが出来るのだ
が、船齢21年を歴た人間でいえば年老いた熟女の姿を
いくら着飾って見せても自ずと限界があろう。
しかし、公開決定の断が下された以上それに向けて
準備をしなければならない。公開までの航海、停泊を
含め準備日程、必要物品の発注、公開箇所・公開機器
類の選定等々、当日までの残された期間を考えれば踏
踏してはいられない。職場として又、生活の場として
の北光丸を一般の人々にお見せしようということでの
準備が開始されたのは、今年の 6 月に入ってからで
あった。航海中といえども、天気の良い日は公開箇所
の錆打・塗装、時化の時は船内で結索の色々な種類の
作製、公開機器類の説明板作製、パネルの原稿作成等
23
地域交流と情報発信
釧路移転20周年記念
探海丸
公開摩と倉の群学
―その探求の最前線をのぞいてみよう―
土 谷 貞 征
要時間11時間、航行出来る事を確信、調査員乗船次第
出港決定、09時過ぎ出港、予定通り20時過ぎ根室湾着、
投錨仮泊後15m前後の風が強まる。翌朝07時抜錨後、
調査に向かった。以後調査順調により小樽港入港、即
席メーキャップ開始「28日一日持てば良い」、本来の塗
装行程を度外視(錆打ち無し、下塗り無し)洗剤にて
洗浄錆落しを行い、後は各色ペンキの重ね塗りで良い
として即席メーキャップに及ぶ事とした。以後調査も
順調に行き釧路入港予定日(27日)より 1日早く入港、
水研より調査測器類展示物の搬入、パネル類打合せ通
り、救命筏内部擬装品、結索類(約50点)等の展示物、
・
即席メーキャップ
操業~観測ビデオ、各所清掃を行い27日に準備完了し
た。
当所釧路移転20周年記念行事に伴い本船も去る 9 月
公開当日乗組員08時集合、天候雨のため当初計画を
28日釧路港に於いて初めての一般公開をしました。公
変更、受付と一部展示物を食堂と研究室に設置する。
開するに当たっては北水研はもとより、水産庁調査船
10時の受付時刻に近づくにつれて 7 人~ 8 人の見学者
として、如何に地域住民の皆さんに浸透し、又、楽し
の訪船。以後午前、午後と平均して途絶える事無く来
んで頂くためにも、どの様な準備をすればよいのか?
船者があった。水研の宣伝報道も良かったせいか雨天
船舶の一般公開は決まり切っているのが通例で有るの
にもかかわらず16時の終了迄予想もしていなかった
で、より良く公開するにはお互いに情報を集めて創意
154名の見学者が関心を示してくれたことを乗組員ー
工夫をしながら最小限度の最大効率をあげる事をモッ
同それなりの成果が有ったことと実感した。
トーとして準備を実行することとした。
6 月 3 日~ 9 月27日迄の調査航海で停けい港停泊イ
ご紹介します。
ンターバルは 8 月の13日間を除けば 3 日~ 4 日間で出
1.今後も公開して欲しい。 2 .航海している時の様
港、このように準備日数もないなかで、「各研究部の調
子も知りたかった。 3 .ロープの結び方など、とても
査業務写真、各調査内容概要略図、一般配置図(色分
勉強になった。 4 .面白かった。 5 .格好良かった。
け、日本語解説)」等のパネル作製作業、又、「底刺し網、
流し網、イカ釣りの操業状態、ネット観測、海洋観測」
等のビデオ撮影、航海当直が終わった乗組員は各人思
い思い様々なロープワーク作成、etc・・・を行ってきた。
公開前の一航海は近海放射能調査、海域は北海道一
周航海で、時化も無く観測力湖頂調に行けば他港で 1日
'-2 日間の余裕が出る航海、本船の「メーキャップ」
が出来る予定でいた。ところが出港日(10時予定)、台
風19号(伊豆大島南方に位置している)が三陸~釧路
接近予定、乗組員には前日より連絡しているので早め
に乗船している、「錨泊か出港か」、台風の速度はそれ
程増してはいない、厚岸沖採泥観測30分で根室湾迄所
24
アンケート結果の「その他、意見、感想等」を一部
Af54
(深海丸 船長)
北 水 研 日 誌
10. 20 東京大学理学部附属臨海実験所森沢正昭氏、
他 3 名研究打合せのため。
10, 22 環境庁企画調整局環境研究技術課山本課長補
佐他 2 名、研究打合せのため。
主な来訪・見学者
10. 30 日本冷凍食品検査協会横浜事業所理化学試験
5. 13 水産庁漁政課管理班松下氏、物品検査のため。
工課戸田課長、視察のため。
5. 23 開発センター長尾氏、日本海洋(株)柳原氏、
第三海洋丸運行計画打ち合わせのため。
7, 14 ノースカロライナ州立大学大学院Douglas
-17 Mcvey氏、研究打ち合わせ及び視察のため。
研究集会参勿
3. 31 平成 9 年度日本水産学会春季大会参加のため、
--'4. 6 中村室長東京へ。
9, 5 仏海外省南大洋庁長官付官房長P.Lise氏、国
立自然史博物館教授G.Duhamel氏、 同博物館
科学者P. Pruvost氏 、表敬訪問のため。
4, 1 平成 9 年度日本水産学会春季大会参加のため、
~4. 3 潰津技官東京へ。
8 JICA研修員(チリ第10州チンキウェ公社理事
長兼第10州知事)R.V.Q.Lara氏、貝類増養殖
4. 1 平成 9 年度日本水産学会春季大会参加のため、
~4, 5 伊藤室長、松原室長、大久保技官、山村技官
開発研修及び視察のため。
9, 9 中央水試水島資源管理部長、研究打合せのた
め。
9. 9 海洋情報研究センター永田所長、研究談話会
参加のため。
9, 11 釜慶大学張 昌翼教授他 2 名、表敬訪問の
ため。
9. 12 中央水研小林企画連絡科長、 1世紀事業打合
せのため。
9, 16 水産庁振興部振興課西尾係長、竹谷係長、北
海道水産部漁港漁村課小池係長、釧路支庁経
済部水産課佐藤係長、視察のため。
9, 18 ベリアエフ、モクリン、カレリン氏(TINRO)
'---2 1 日口科学者交流のため。
10. 14 (社)マリノフォーラム 21河田専務理事、佐川
東京へ。
4. 1 平成 9 年度日本水産学会春季大会参加のため、
----4, 6 飯泉室長、森技官、東京へ。
4, 2 平成 9 年度日本水産学会春季大会参加のため、
~4. 5 町口主任研究官東京へ。
4. 3 平成 9 年度日本水産学会春季大会参加のため、
~4. 5 宇田川技官、本田技官東京へ。
4. 5 1997年第 1回GLOBEC小委員会、1997年水産
~4. 7 海洋学会シンポジウム参加のため、柏井部長
東京へ。
1997年水産海洋学会シンポジウム参加のため、
45
,
--4. 7 斎藤主任研究官東京へ。
4, 20 1997年日本海洋学会春季大会、日本プラソク
~4.24 トン学会シンポジウム参加のため、斎藤主任
研究官つくば市へ。
氏、事務打合せのため。
10, 15 ボデガ海洋実験所G.Cherr氏 、カリフォルニ
ア大学F.Griffin氏 、ニシンの生殖に関する研
究打合せのため。
4.20 1997年日本海洋学会春季大会参加のため、柏
井部長、津田室長っくば市へ。
--4,26
~
4.26 井都長、津出至長つくは巾へ。
4.20 1997年日本海洋学会春季大会、海洋生態系観
-'--4.26 測システム研究会参加のため、葛西技官つく
1997 DECEMBER 25
会参加のため、柏井部長東京へ。
4, 21 1997年日本海洋学会春季大会参加のため、
-4,25 飯泉室長、河野主任研究官つくば市へ。
-'-9. 19
10. 1
-10,5
4. 21 1997年日本海洋学会春季大会参加のため、
'-4,26 川崎室長っくば市へ。
10, 1
-10. 2
第 1 回循環器系相互作用研究委員会参加のた
10, 2
--'10.3
平成 9 年度農林水産技術会議委託事業「海洋
ば市及び横浜市へ。
5, 9
-5, 10
北海道水産資源管理委員会出席のため、鶴田
6. 19
-6,21
第 1回ADEOS セミナー参加のため、葛西技
官東京へ。
6. 26
第22 回海洋開発シンポジウム参加のため、町
口主任研究官網走市へ。
部長札幌市へ。
日本動物学会参加のため、安藤技官奈良市へ
め、川崎室長東京へ。
生態系の基幹バイオマスの動態解明に関する
調査」第 2 回ワーキンググループ参加のため、
津田室長東京へ。
10, 5
-'-10.9
寒流域の海藻藻場における生物群集構造の制
御機構シンポジウム参加のため、飯泉室長大
槌へ。
6, 27
-6.28
我が国周辺漁業資源調査検討会参加のため、
本田技官東京へ。
6. 27 第 4 回ADEOS海洋科学 フィールドキャンぺ
-6,28 1ン計画の策定委員会(第 2 回拡大委員会)
参加のため、葛西技官東京へ。
7, 9
-7, 10
海洋リサイクル技術開発検討委員会参加のた
7, 8
~7.n
平成 9 年度後期北海道水産資源管理委員会評
価検討会議参加のため、渡過室長、八吹室長、
め、大池部長札幌市へ。
中村室長余市町へ。
7. 21
-7,23
海洋性廃棄物リサイクル検討委員会参加のた
10. 20
-10,21
平成 9 年度後期水産資源管理委員会参加のた
10. 23
-10,24
水産生物増殖型構造物開発調査検討委員会参
10, 29
-10,31
平成 9 年度ホシガレイ栽培漁業技術開発検討
め、大池部長札幌市へ。
め、鶴田部長札幌市へ。
加のため、町口主任研究官札幌市へ。
会参加のため、松原室長宮古市へ。
平成 9 年度漁海況研修会参加のため、中村室
長東京へ。
幽 張
8, 28 ADEOS/OCTS 高度利用技術検討会及び海
-8.29 洋生態系観測システム研究会参加のため、葛
西技官東京へ。
4. 8
'-4, 10
所長懇談会出席のため、佐々木所長東京
8. 29
-8,31
日本動物学会北海道支部大会参加のため、安
藤技官大沼へ。
4. 14
-4, 17
吸収計数測定法ワークショップ出席のため、
9. 11
-9, 12
根室パブリックセッション参加のため、飯泉
室長根室市へ。
4. 14
-'--4, 17
平成 9 年度学官連携開発プロジェクト「水産
9, 12
-9, 16
水産海洋学会参加のため、河野主任研究官東
9, 13
-9,16
水産海洋学会参加のため、柏井部長東京へ
9, 17
-9,19
水産資源有効利用システム開発研究会技術委
9. 18
26
10. 20
-'-10.21
京へ。
ーズ 瓶54
生物育種の効率化基礎技術の開発」設計打合
わせのため、安藤技官伊勢市へ。
4, 21
-4,24
第 2 回水研所長会議及び所長懇談会出席のた
4. 22
'-4,26
第 2 回水研所長(企画連絡室長帯同)、企画連
め、佐々木所長東京へ。
絡室長懇談会及び技会企画連絡室長会議出席
のため、柴田企画連絡室長東京へ。
員会参加のため、柴田室長東京へ。
革新的ブイシステムの基盤技術開発研究委員
斎藤主任研究官名古屋市へ。
4. 23
資源調査及び評価手法等に関する魚種別検討
----4. 25
会議出席のため、中村室長、森技官横浜市へ
-'--7, 19
報会議及び全国資源評価会議出席のため、霞
田部長東京へ。
5. 1
--5, 3
5, 2
---5, 3
海洋環境調査部会出席のため、津田室長東京
へ。
全国資源評価会議出席のため、渡辺室長東京
7, 24
-7.25
平成 9 年度共済事務担当者会議出席のため、
5
8, 6
所長懇談会出席のため、佐々木所長東京へ。
8. 19
-8.20
第 1回イカ資源検討会グループ会合出席のた
8, 27
-8. 30
大型別枠研究バイオコスモス計画「浮魚制御
へ。
平成 9 年度北海道ブロック水産業関係試験研
究推進会議に関する打合せのため、柴田室長
余市町へ。
5. 25
--5.27
7, 16
-7,19
平成 9 年度特定地域沿岸漁場開発調査、北海
道周辺地域第 1回検討委員会出席のため、大
石田事務官札幌へ。
池部長、町口主任研究官函館市へ。
6, 3
--6, 7
所長懇談会、水研所長会議及び技会全場所長
6, 6
-6. 7
平成 9 年度水産分野プロジェクト国内委員会、
会議出席のため、佐々木所長東京へ。
平成 9 年度北海道地方連絡会議出席のため、
佐々木所長定山渓へ。
6. 22
-6.24
組織要求ヒアリング出席のため、柴田室長東
6, 28
-6.29
吸収計数ワークショップ結果検討会出席のた
7, 7
-7. 8
共済支部運営委員会及び所属所主幹課長会議
7. 7
.-.--7. 9
漁場保全対策推進事業水産研究所担当者会議
京へ
め、斎藤主任研究官東京へ。
出席のため、森田庶務課長札幌市へ。
出席のため、伊藤室長横浜市へ。
7, 14
-7. 16
平成 9 年度第 1回東北・中央ブロック漁海況
7, 14
-7. 16
第34 回水研庶務課長懇談会出席のため、森田
7, 14
-'--7, 19
平成 9 年度第 1回太平洋イカ類長期漁海況予
予報会議出席のため、八吹室長横浜市へ。
9. 7
-9. 10
9, 18
-9, 19
平成 9 年度栽培漁業東日本ブロック会議出席
のため、大池部長蒲郡市へ。
水中探査方式技術開発検討会出席のため、本
田技官東京へ。
9. 18
'-9, 19
第 2 回水産試験研究一世紀事業準備委員会出
9. 23
-9,27
全場所長会議出席のため、佐々木所長東京へ
10. 6
-10, 8
平成 9 年度漁場保全対策推進事業北海道ブロ
10. 13
-10.16
第27 回施設担当者会議出席のため、毛利課長
10.26
-10.30
日口漁業専門家科学者会議浮魚分科会国内事
席のため、飯泉室長東京へ。
ック検討会出席のため、伊藤室長札幌市へ。
補佐善通寺へ。
前打合せ会議及び平成 9 年度水産業関係試験
研究推進会議出席のため、需田部長横浜市へ。
庶務課長清水市へ。
10,27
---10,30
平成 9 年度水産業関係試験研究推進会議出席
10,28
-10,31
動物プランクトンバイオマスモデルに関する
のため、大池部長横浜市へ。
報会議及び全国資源評価会議出席のため、中
村室長横浜市及び東京へ。
7, 15
系」現地検討会出席のため、津田室長、斎藤
主任研究官沼津市へ。
アルゼンチン水産資源評価管理計画分科会出
席のため、中村室長東京へ。
6. 12
'-6. 13
め、中村室長東京へ。
平成 9 年度第 1回太平洋イカ類長期漁海況予
資料収集及び平成 9 年度水産業関係試験研究
推進会議出席のため、柏井部長横浜市へ。
1997 DECEMBER 27
命 水産庁照洋丸甲板次長
(北水研探海丸甲板次長)
〇人事の動き〇
命 水産庁照洋丸甲板員
(北水研北光丸甲板員)
平成 9 年 4 月 1日付
村上 悟
命 中央水産研究所蒼鷹丸甲板員
退職(北海道区水産研究所企画連絡室情報係長)
高 幸子
(北水研北光丸甲板員)
採用 北海道区水産研究所海洋環境部海洋動態研究室
種子田 雄
採用 北海道区水産研究所庶務課用度係
渡過 圭
命 水産庁白竜丸機関員
(北水研探梅丸機関員)
小村 秀文
命 水産庁白嶺丸機関員
(北水研北光丸機関員)
畠山 敏秋
命 水産庁開洋丸司厨員
矢部 美香
命 北海道区水産研究所資源管理部浮魚資源研究室長
(北水研資源管理部主任研究官)
中川 展彰
八吹 圭三
命 北海道区水産研究所企画連絡室情報係長
(北水研探海丸司厨員)
寺迫 克之
平成 9 年10月 1日付
命 西海区水産研究所石垣支所庶務係
(北水研庶務課用度係)
半田 広生
(静岡食糧事務所貿易業務課貿易業務係長)増田 芳男
命 北海道区水産研究所企画連絡室情報係
(北水研庶務課会計係)
樋渡 哲也
〇あとがき〇
石田 洋志
会への参加報告として 3 テーマを取り上げました。こ
れは最近の国際化時代を反映して、北水研においてこ
命 北海道区水産研究所庶務課庶務係
(北水研企画連絡室情報係)
この度の北水研ニュースの記事として、国際研究集
命 北海道区水産研究所探海丸二等航海士
(水産庁漁政部漁政課船舶予備員) 小林 努
命 北海道区水産研究所探海丸一等機関士
(北水研北光丸二等機関士)
気仙 仁
命 北海道区水産研究所北光丸二等機関士
(水産庁漁政部漁政課船舶予備員) 吉田 明広
命 北海道区水産研究所北光丸甲板長
(水産庁白竜丸甲板次長)
安田 勝美
命 北海道区水産研究所探海丸甲板次長
(水産庁照洋丸操舵手)
黒沼 克之
命 北海道区水産研究所北光丸甲板員
(水産庁白鷺丸甲板員)
の数年間、海外出張の年間延べ人員は10名以上になっ
ております。こうした海外の情報が読者の今後の研究
活動あるいは海外出張のおりになんらかの参考になれ
ばと思っております。私事で誠に恐縮ですが、水産研
究所に勤務してから33年間で 2 回の海外出張を経験し
ただけです。まさに国際化時代に乗り遅れた感がし、
寂しい気もいたします。現役バリバリの若い人は機会
があれば、大いに海外の研究者や研究情報と直接肌に
触れ、これからの国際化時代に羽ばたいていただきた
いものです。
さて、今年度の北水研ニュースの発刊月については、
前年度の 3 および 9 月と違って、 6 および12月とする
井本 勇
ことにしました。これは今年度10月に北水研釧路移転
(水産庁漁政部漁政課船舶予備員) 斎藤 隆宏
20周年記年特集号を発行したこともあり、この機会に
検討したところです。上、下半期ごとの記事掲載に区
切りが良いこと、また離着任者の多い 4 月時期の挨拶
命 北海道区水産研究所北光丸甲板員
命 北海道区水産研究所北光丸機関員
(水産庁漁政部漁政課船舶予備員) 慶長 洋之
文が新鮮なうちに掲載できる等々から踏みきることに
しました。
命 北海道区水産研究所探海丸機関員
(水産庁漁政部漁政課船舶予備員) 逢坂 和
平成 9 年12月26日発行
命 北海道区水産研究所深海丸司厨員
(水産庁漁政部漁政課船舶予備員) 佐原 弘行
命 水産庁開洋丸漁労技術士
(北水研探海丸一等機関士)
内間 守親
命 水産庁東光丸三等航海士
(北水研深海丸二等航海士)
28
ーズ 瓶5'
発 行 水産庁北海道区水産研究所
〒085 北海道釧路市桂恋116番地
T E L (0154) 91-9136
FAX (0154)91-9355
西村 直
命 水産庁白萩丸甲板長
(北水研北光丸甲板長)
編 集 北海道区水産研究所出版委員会
ホームページアドレス
http://www. hnf. affrc. go. jp
加島 久次