1 回戦 対 岩本 琉司

須鎗
海羅(小学 4 年軽量級)
取る
取られる
3
1
一本
2015023 南東北大会 第 3 位(4 戦 3 勝 1 敗)
技有り
減点
注意
警告
1 回戦
対 岩本 琉司(拳翔館) 本戦合わせ一本勝ち
序盤
中盤
終盤
先手取るも、展開作れず サイド展開 OK!左上段で 1 本
0
30 秒
突き 13(55%) 蹴り 11(45%)
姿勢保持率
90%
ガード保持率
90%
①13 秒 相手が無警戒に前進してくる形
に合わせて右横。何も考えていないのだろ
う(笑)また、接着しなければ技を出せな
い事もこのような動作になる要因。ただ突
進力はある。
➁23 秒 相手の右上段を受けて、左上段
を返す。相手の蹴りを捌けていない事、左
上段を振りまわす形に。2つを修正する事
③35 秒 再開後、①同様に無警戒に前進し
てくる、防御反応も鈍い相手に対して、ミ
ラの動きの変化なし。確かに何度も蹴って
いればポイントが入る可能性は高いだろ
うが、自分から相手を崩してポイントを取
る事を考えてみたい。
④41 秒 右上段横蹴りで技有を奪う。
2 回戦
60 秒
突き 12(50%)
蹴り 12(50%)
有効打率
85%
防御率
85%
主導率
80%
サプライズ率
0%
①52 秒 この横蹴り。まず先手を取れて
いる点で良い。が、間合いが合わないので
効果が出ていない。この場面、ロケット蹴
りを行っておれば確実に入る場面ではな
かろうか?ミラの軸足を見ると、5 ㌢程度
しかスライドしていない。あと 20 ㌢はス
ライド出来るように徹底的に特訓する事。
ここでは蹴り終わりも修正課題に挙げら
れる。蹴り後に相手に簡単に詰められてい
るが、2 度蹴りやサイド展開等を行ってお
れば膠着する試合展開にならず自分の試
合展開を行う事が出来たのではないか。
➁1 分 5 秒 相手が単に前に出てくる場合
には、この時の選択が一番ベスト。良い選
択を行った。
③1 分 11 秒 突き→左上段で技有奪う!
対 矢作 翼(埼玉西) 本戦 5-0(技有含)判定勝ち
序盤
中盤
終盤
互いにテンポ良く攻防を 左を良い流れで出し技有を 若干守りに入るも押し切る
0
30 秒
突き 19(52%) 蹴り 18(48%)
姿勢保持率
90%
ガード保持率
90%
①9 秒 互いに先手を取り合う。技が伸び
ているミラの技が先行も、12 秒、矢作の
防御が上手く→そこから返してくる技も
良い。が、さすがにミランも防御が上手く、
すかさず技を繰り出す。このあたりはさす
がに小学 4 年レベル。この程度は当たり前
に行えなければ勝負にならないのだろう。
➁19 秒 右下段から展開した左上段回し
蹴りがヒット。微妙な判定か?入っている
ようにも見えるが、それも贔屓目か?
③44 秒まで 左上段回し蹴りも一定レベ
ルで蹴る事が出来るようになってきた。
もう少し膝を抱え込んで蹴るように修正
を図りたい。突き→左蹴りへのテンポをも
う一つ上にあげる事。
60 秒
突き 13(55%)
有効打率
90%
蹴り 11(45%)
防御率
75%
①49 秒 非常に良いタイミングで左下段
回し蹴りが決まる。このタイミングを覚え
ておきたい。
➁57 秒 相手の得意技である右上段回し
蹴りを受けてはいるが、捌けてはいない。
このレベルの蹴りを捌けないようであれ
ば上位層の蹴りを捌く事は難しい。確実
に、完璧に捌くように心掛けたい。
③1 分 5 秒 少し微妙は感じで入った左上
段回し蹴り。ポイントを奪う形になった
が、相手の首を刈るイメージで打つことが
出来れば最高。最高のイメージを持って稽
古する事で近づいていくので、目標のイメ
ージをしっかりと持ちたい。
④1 分 14 秒 ポイント取り、守りに入る。
90 秒
突き 11(55%)
主導率
85%
蹴り 9(45%)
サプライズ率
0%
①1 分 18 秒 右中段横蹴りを良いタイミ
ングで当てる。上下に技を振る事も徐々に
ではあるが行っているのが分かる。
➁1 分 20 秒~24 秒 この間の打ち合いを
見ていると構えを保持して組手を行う意
思が見て取れる。以前のように気持ちだけ
で戦うのではなく、技術としての組手を行
っているのが良く分かる場面。本当に成長
した。
③1 分 27 秒 この左下突きは良い感じ。
繋いだ左下段回し蹴りも良い。技有寸前ま
で。ただ、上位層の選手は上段膝蹴りを得
意とする人間も多い。この身体を捩じるよ
うな突き方は上段膝には格好の餌食にな
るので若干の修正は必要。
3 回戦
対 安田 雄飛(さいたま中央) 本戦1-0引き分け
序盤
中盤
終盤
冷静に対峙、防御も良い 素晴らしい反応、テンポ良 打ち勝つも慎重過ぎ延長に
0
30 秒
突き 11(46%) 蹴り 15(54%)
姿勢保持率
90%
突き 25(62%)
蹴り 15(38%)
有効打率
85%
ガード保持率
90%
①12 秒 相手の先手を冷静に流す。蹴り
の打ち合いになる。16 秒のような左回し
蹴りを打たないように組手展開を行いた
い。上位層では一つのミス、隙が勝敗を分
ける。この技の出し方では「自分が優勢に
なるために技を出すのだが、実際の効果は
自分が不利になる」という事が言える。
雑な技では通用しない。
➁27 秒~34 秒までの打ち合い 互いに決
め技を持つ者同士の緊張感ある応酬。あえ
て相手の良い所を挙げれば 32 秒のサイド
展開。この動きはミランにはない動き。こ
れが欲しい。
③39 秒 相手の左上段前蹴りを確実に防
御する。この場面を見ても本当に防御が上
手になった。やはり「大会は人を育てる」
延長戦
60 秒
90 秒
突き 13(57%)
防御率
85%
蹴り 10(43%)
主導率
60%
①41 秒~50 秒 ミラの右蹴りから始まっ
た打ち合い。ミランの技術レベルが物凄く
向上しているのが良く分かる展開。捌き、
突き蹴りの連携、確実にダメージを与える
攻撃力等、素晴らしい反応を見せる。
特に下段で確実にダメージを与えている
のが非常に良い。あの突貫組手はどこに行
ったのか、むしろ懐かしい(笑)
➁59 秒 相手が入ってくるのを、しっか
りと判断し右を合わせる。相手を止めてか
ら自分の突き蹴りに繋ごうという意思が
見えている。
③1 分 4 秒~11 秒 この場面でも確実に
打ち勝っている。この場面でも蹴りが回し
蹴り中心になるが、この打ち合いの中でこ
そ前蹴り、膝蹴り、横蹴りを出して行きた
い。これは課題に挙げたい。
サプライズ率
0%
①1 分 23 秒 微妙な探り合いから、ミラ
ンが相手の懐に入る。この動き自体は間違
いではない。が、「入り方」に大きな問題
がある。まずは遅い、鈍い、身体だけいう
事が言える。入る瞬間にこそ技を打つべき
であって、入ってから打つのではない。
これは型稽古で徹底して稽古しているは
ず。徹底して稽古して欲しい。
➁1 分 37 秒 この場面が一番ベストな瞬
間だったと考える。突きで確実に打ち勝ち
相手を後退させている。構えや姿勢も良
い、連打も効いている。確実に稽古の成果
が出ている。
内容をつぶさに見て行くとミランが明ら
かに勝っているが、流れでみると明らかな
優勢点がなかった。延長戦が多いのは後半
戦(上位回戦)に不利に働くのでなるべく
本戦決着を心掛けたい。
延長 1 回 5-0 判定勝ち
序盤
中盤
終盤
序盤、様子見過ぎて技少 どのような考えか、動き無 終盤に怒涛ラッシュ攻撃を
0
30 秒
突き 7(48%) 蹴り 8(52%)
姿勢保持率
85%
ガード保持率
90%
①2 分 2 秒~16 秒までの間、ほぼ手合わ
せなし。自分から仕掛けて相手を崩してい
く自信が未だないのだろう。どうしても相
手を待つ形に。踏み込みの鋭さがない事を
無意識に自覚しているのではないか?
であれば 1 回戦中盤①にあるように 20 ㌢
スライドを徹底して稽古し、相手を圧倒出
来る技術レベルに早く到達して欲しい。
➁2 分 17 秒 右突き→左回し蹴りに繋ぐ
もレベルが低い技になる。的確に技を打ち
込んでいきたい。
③2 分 24 秒~29 秒 空き時間。この時間
をいかに優勢ペースで進めていくかを考
えたい。現状では単なる空き時間になって
いる。
60 秒
突き 6(40%)
有効打率
85%
蹴り 9(60%)
90 秒
突き 26(69%)
防御率
80%
①2 分 35 秒 相手(ライバル)に仕掛け
られると凄まじくスイッチで入るのもミ
ランの特徴。初めから入れろよと思うが、
どのような加減になれば入るスイッチな
のか知りたい(笑)
が、長続きがしない。
このあたりはスタミナ温存を考えていた
のかもしれない。終盤でラッシュ攻撃と考
えていたのか、準決勝の事を考えていたの
かを聞いてみたい。スタミナ温存を考えて
いるのであれば本戦で決めた方が良いの
だが。
③2 分 50 秒~3 分 5 秒あたりまで 少し
流し過ぎ。もう少し攻撃のバリエーション
を考えた動きは行えたはず。修正したい。
蹴り 12(31%)
主導率
80%
サプライズ率
0%
①3 分 11 秒 なぜか軽快なステップ(笑)
どこにスイッチがあるのだろうか。
このあたりから猛攻を見せるが、以前と比
較してラッシュ攻撃にも技術が入るよう
になってきた。簡単にいえば蹴りをしっか
りと動きの中に交え、防御意識も高く保て
ているという事が大きな成長。
➁28 秒の下段蹴りは距離が適正ではな
く、失敗に挙げられるが、その他は概ね合
格レベル。本人の自覚が変わり、その結果
動きが変わったと判断して良いでしょう。
ここから、もう一段階上げるにはポイント
を取れる技を絡ませていく事。そのために
は回し蹴り中心のラッシュではなく、縦を
効果的に使用する事を考えたい。
③試合終了後、判定を待つ態度が非常に素
晴らしい!
準決勝戦 対 戸井田 珊風(比企)
序盤
本戦0-5(技有含)判定負け
中盤
終盤
先手互いも、突き取られ 警戒していた上段前蹴りが 盛り返しも体力消耗し数減
0
30 秒
突き 25(60%)
姿勢保持率
85%
蹴り 17(40%)
ガード保持率
90%
①13 秒 開始と同時に戸井田が 2 段蹴り
を見せる。こういった技も稽古しているの
だろう。ミランは定番の右横でカウンター
狙い。この場面で問題は、蹴り打ち合い後
に、相手に突きを先に打たれている事。こ
れは修正したい。自分の攻撃を先に当てる
事。上位層に行けばいくほど、応戦組手は
不利になる事を理解しておきたい。
➁15 秒 ①の流れから右上段前蹴り。危な
い瞬間。警戒している技に対して無反応に
なっているのが気になる所。この瞬間の蹴
り方(11 秒~15 秒)の戸井田のステップ
位置に注目してみたい。右へ移動し、左へ
少し位置を変えながら右上段前蹴り?を
出している。これはミランも取り入れたい
③29 秒~37 秒 この時間帯。得意の右横
だけに偏り、右横に頼り切っている事が見
て取れる。技の幅を増やす事も考えたい。
総評
60 秒
突き 16(60%)
有効打率
75%
蹴り 11(40%)
防御率
80%
①46 秒 警戒していたはずの上段前蹴り
をもらう。微妙な判定 3 本での技有で、こ
れが取られるのは?という感想。まあ誤審
込みでの試合なので仕方ないといえば仕
方ない。その前の展開では若干優勢に試合
を進めていたので非常に勿体ない。
蹴りをもらう前に、戸井田の突きが少しだ
け効いていたのかもしれない。それくらい
戸井田の突き方は良い。
➁59 秒 再開後、打ち合いから始まる。
戸井田の下突き、ミランの下突きともに良
い。が戸井田の突きの方が繋ぎが速い。
この差が前回の流れに出ていたのかもし
れない。
③1 分 10 秒~12 秒 上段を蹴る事の利点
は 2 つ。ポイントを取る事。相手を下げて
自分の有利な状況を作り出す。2 つ目を見
事に行われてしまった場面。こうなると盛
り返す(前に出る)のにかなり体力を消耗
するので気を付けたい。
90 秒
突き 20(58%)
主導率
47%
蹴り 15(42%)
サプライズ率
0%
①1 分 15 秒~21 秒 中盤③で下げられた
展開から盛り返す。このあたりの地力はさ
すがにミラン。が、相当に消耗したであろ
う。動線が後ろになったものを盛り返すの
は非常に難しく厄介なもの。それをある程
度緩和するのがサイド展開。後ろに下げら
れる展開を緩和するもの、前に出る体力消
耗を緩和するのもサイド展開。技を出しな
がら行うサイド展開を身につけたい。
➁1 分 24 秒 消耗したか右横が雑になる。
③1 分 29 秒 左中段回し蹴りが良い。
④1 分 31 秒 ミランの次の課題技 膝蹴
り。左膝蹴りを徹底して稽古する事。
⑤1 分 35 秒 戸井田はこのあたりが非常
に良い。ミランの下突きが思い切りもらっ
て、少し嫌がったのだろう、連打されない
ようにサイド展開しながら防御、自分の攻
撃に繋ぐ。これは取り入れたい。
⑥1 分 37 秒~43 秒まで 最終攻防。下
段に蹴り合い、ミラン 2 回、戸井田 4 回。
相手の倍返す事を徹底する事。
残念ながら、またしても戸井田に敗れてしまう。そして同じ技、浅い上段前蹴り。
この技を攻略したい。詳細はミットトレーニングで。
戸井田攻略のための動きを徹底稽古する事で、自分の対応力を上げていく事。
真正直な技だけではなく、相手を翻弄するような動きを稽古する事も今後の課題に
挙げられるだろう。
攻撃面
①戸井田対策をやりこむ。
詳細は WEB 研にアップする。
➁左の蹴りを徹底的に稽古。
膝の抱え込み、軸足の返し、突きからの
連携と行うべき事は多い。
③軸足スライドを徹底反復。20 ㌢はスラ
イドするように稽古する事。
④サイド展開の徹底反復
⑤左膝蹴りを完璧にマスターする事。
防御面
①どのような鋭い蹴りでも確実に、完璧
に捌けるよう稽古する事。
➁上記に加えて、サイド展開しながら捌
く技術を磨く事。