キヤノンユーザーリポート No.376 朝日生命保険相互会社 お客様プロファイル ミスの許されないFAX送信業務 担当者の負担軽減とチェック体制の 強化を両立する、FAX環境改善とは。 朝日生命保険相互会社は、販売チャネルの一つである代理店から 送られてくる保険の申込書に対して、受領確認や記入不備の指摘 等を、FAXで連絡してきた。しかし、FAX機の老朽化や操作ミスに よる誤送信のリスク、代理店チャネル拡大による業務担当者の負担 法 人 名:朝日生命保険相互会社 U R L:http://www.asahi-life. co.jp/ 住 所:(本社)東京都千代田区 増、履歴管理ができないために代理店からの問い合わせ対応に時間 大手町2-6-1 朝日生命大手 がかかる傾向があることが課題となっていた。 (多摩本社)東京都多摩市鶴 町ビル 牧1-23 解決策となったのは、ライトニングFAX。同時期に導入した複合機 のスキャン機能と連携し、二次元コードを利用した宛先指定と誤送 信防止機能を組み込んで、FAX環境を構築した。その結果、送信オ ペレーションが簡素化され、誤送信のリスクと業務担当者の負担が 軽減された。さらに、FAX送受信履歴をライトニングFAXで一元管 理することで、代理店からの問い合わせへの回答を迅速化すること にも成功している。 お客様が実現できたこと 二次元コードを利用した宛先自動指定と、サーバ での番号突合チェック、上長による承認を必ず経 ることにより、FAX誤送信リスクを軽減。 オペレーションを簡素化でき、機密情報をあつかう 担当者の負担が軽減。業務の質の均一化も実現した。 送受信履歴をサーバで一元管理し、画面で閲覧でき るため、代理店からの問い合わせに迅速に回答でき るようになった。 設 立:1888年 従業員数:職員 4 , 5 0 5 名 、営 業 職員 12,836名(平成25年6月現 在) 事業内容:生命保険の販売および引受 け、資産運用業務、他。主力 商品に 「保険王プラス」 営業所:644 営業所等:支社:58、 (平成25年4月1日現在) ○ 朝日生命は創業以来、一貫して「まご ころの奉仕」を行うことを経営の基本 理念としています。 ○ 常にお客様本位のサービスの充実、 「お客様満足の向上」に努めるととも に、多彩な社会貢献・文化支援を通じ てステークホルダーの皆様から信頼を得 る経営を目指し続けます。 お客様の声 お客様のご要望 手作業の FAX 送信に起因する誤送信のリスクを軽減し、 運用の強化を実現したい。 送信業務の担当者にかかる作業的・心理的な負担を軽減 したい。 いつ、誰に、何を送ったかの情報を保存し、証跡管理、 事後確認ができるようにしたい。 左 から、 法 人営業 本部 代 理 店 業 務 管 理 ユ ニット 審 議 役 池田 義以 様 事 務・システム 統 括 部 門 契 約 医 務U 審 議 役 後 藤 謙 治 様 「画面も分かりやすくて、 迷わず順番に操作してい けました」 「ライトニ ン グ FA X エクスプ ローラの画 面はツリー形 式で、 導入前の課題と背景 代理店網の拡大で、FAX環境の改善が急務に どのような業務のFAX送受信が、課題となっていたのでしょうか 「当社事業の一つに、生命保険の販売・引受があります。販売は、営業職員 と代理店という2つのチャネルでおこないます。引受は、頂いた御申込書を 見て、契約の締結が可能かの確認などをおこないます。引受業務には、販売 送 信 スタンバイや 受 信 FA Xの 部門に対する、受付確認や契約件数報告・記入不備の通知などが含まれます 表 示 済みといったステータスが が、社内システムを使えない代理店へは、FAX機を利用していました。取り 一覧 表 示されていて、画 面 遷 移 の 流れも分かりやすいです。担 当 者 には 、どのフォル ダを見る 扱うのは機密情報ですので、はじめてFAX送受信をおこなう場合は事前にテ ストFAXを送受信する、毎回2人以上で確認しながら送る、などのルールを かなどをかんたんに説 明しただ 徹底していました。しかし、代理店と取り決めにより、限られた1時間の間 けでしたが、送 信 アイテムの 承 に送信しなければならないという事情もあり、ミスが許されない内容を手作 認 や履 歴 の 確 認といった 操 作 で、戸 惑うことはなかったと思 います」 業で送信すること、代理店網の拡大により業務量が増えてきたことが、担当 者の負担を重くしていました。また、履歴が残せないため、相手先が受信エ ラーになった際の再送や、『いつ送信したか』という問い合わせへの回答にか なりの時間がさかれるケースもしばしば起きていました。 当社は、『契約者に対する責任』『社会に対する責任』『従業員に対する責 任』を経営の三大責任としています。こうした責任を果たしつつ、代理店チャ ネルのさらなる拡大も実現していくためには、FAX環境の改善が急務でした」 導入の必然性 FAX送信セキュリティの強化と業務負担の軽減 をコストを抑え、かつ短納期で 具体的には、どのような機能が必要だったのでしょうか 「この取り組みは、2つの段階を踏みました。まずは、古いFAX機を複合機 に切り替える。それから、誤送信を防止できる仕組みと送受信の履歴を管 理できる機能を持つシステムを追加する、というものです。なるべくスピー ディーに構築したかったので、開発が大規模になりすぎ ます。1日の送信は、だいたい25、6の代理店に対し ず費用を抑えられることも、重要な条件でした」 て、1つの代理店あたり平均5枚です。これを、限られ た1時間以内におこなう必要があります。 ライトニングFAXを選ばれた理由をお聞かせください このシステムの構築は、約2か月で完成することがで 「複数のベンダーから提案を受けましたが、高性能の きました。二次元コードのツールと連携させる作業はあ サーバや長い開発期間が必要な案もある中、機能面・費 りましたが、パッケージの標準機能と『セキュリティオ 用面で最適だったからです。ライトニングFAXを含む案 プション』で必要な機能がそろっていました。 は、第1段階で導入した複合機のスキャン機能とも連携 導入後は作業手順が簡素化され、束ねてチェックを受 できるパッケージ製品でしたし、通信用デバイスもUSB けた書類をスキャナに読み取らせるだけになりました。 で接続でき、社内に保有していたマシンの性能で十分に 承認権限者は目視で確認していますが、宛先を1件ず 対応できるものでした。トライアルも実施したうえで、 つ手作業で指定するよりも、シンプルになっています。 導入を決めました」 代理店からの問い合わせに対しては、クライアント画面 で時刻と送信内容を見て回答しています」 運用の工夫 宛先指定を二次元コードで自動化 し、送信前の確認フローを追加 必要な機能を、どのように実現されましたか 取り組みの成果 負担軽減、業務の質の均一化、時間も 短縮 「ポイントは、FAX送信 取り組みの成果についてお聞かせください から手作業をなくし、送 「心理面でも、作業量の 信までの確認ステップを 面でも、担当者の負担が システム化した点です。 軽減されていると感じま まず、代理店ごとに専用 す。オペレーションがシ の送付状を作り、宛先名 ンプルになり、システム と番号を埋め込んだ二 的にもチェックが入るた 次元コードを貼付しまし めです。 た。宛先ごとに書類を束 また、人によって処理ス ね、その先頭に送付状を 入れてスキャナで取り込 法 人営業 本 部 代 理 店 業 務 管 理ユニット 審 議 役 池田 義 以 様 ピードが異なることもな く、誰でもこの業務をおこ 事 務・システム 統 括 部門 契 約医務U 審議役 後 藤 謙治 様 むと、スキャンした書類 なえるようになりました。 データと宛先情報がセットになり、ライトニングFAXに 以前は1枚ずつ送らな 『送信スタンバイ』状態で登録されます。 くてはならず、時間内に終わらないこともあり、途中で 『送信スタンバイ』状態のアイテムは、番号がライト 担当者どうし交代しながら送ることもありましたが、導 ニングFAX電話帳に登録済みのものと合致するか自動 入後はいちどにスキャンしてもサーバにスタンバイ状態 チェックされます。その後、指定された宛先に対して正 で登録していけるので、その場で待機していなくてもよ しい書類がセットされていることを『承認』権限を持つ くなりました。問い合わせの際も、確認作業に時間を費 社員が画面で確認のうえ、『承認ボタン』をクリックし やすことがなくなりましたので、業務時間の短縮にもつ ます。ここではじめて、ライトニングFAXからFAX送 ながっています。このように送信・受信の記録を残して 信が実行されます。書類を束ねた際も、別の担当者によ セキュリティも強化することで、当社内の業務効率化と るチェックがありますので、番号チェック・承認フロー いうだけでなく、代理店の方、お客様からもご安心いた を合わせると、3回の確認ステップを通ることになり だけるようなシステムにできたと考えています」 将来の展望 も簡単です。 今後は代理店チャネルのさらなる拡大に柔軟に対応 代理店網の拡大にも柔軟に対応 していくだけでなく、さらに効率的な運用方法について 今後の取り組みについてお聞かせください。 も模索を続けたいと考えています。キヤノングループに 「FAXを使うのは全社的に見て主流ではないものの、代 は、これからも当社にとって最適な提案を期待していま 理店側に特別な環境を用意していただく必要もなく、こ す」 の業務については、現時点でもっとも効率が良くて運用 お客様の送信業務フロー 導入前 導入後 二次元コード付 送付状 作業時間が長い 誤送信のリスクあり セット 承認者 原稿 複合機 サーバ 公衆回線 FAX 1枚ずつ手作業で送信 スキャン 承 認 代理店に送信 ★NTTデータ先端技術株式会社 VOISTAGE製品 「マルチメディアボックス」 アプリケーションからの FAX 送信を実現「ライトニング FAX API」 アプリケーションからライトニングFAXを利用した送信をおこなうには、ライトニングFAX API機能を利用し ます。テキスト形式のコマンドファイルを指定のフォルダに入れると、指示通りにFAX送信を実行します。 FAX サーバ「ライトニング FAX」 基本的な通信インフラである FAX を企業のネットワークに統合し、業務システムと融合した FAX ソリューション を提供する多回線・セキュリティ対応の FAX サーバシステムです。 開発元: キヤノンソフトウエア株式会社 ライトニング FAX ホームページ www.canon-soft.co.jp/product/lightning_fax/ キヤノンソフトウェア株式会社 東 京 〒140-8526 東京都品川区東品川2-4-11野村不動産天王洲ビル TEL(03)6701-3577 大 阪 〒541-0059 大阪市中央区博労町2-2-13大阪堺筋ビル TEL(06)6125-4820 〒 140-8526 東京都品川区東品川 2-4-11 野村不動産天王洲ビル Copyright© 2013 Canon Software Inc. All rights reserved.
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