ダンサーおよび指導者への助言 日本フォークダンス連盟、全国指導者講習会においてのフェチョリャースカ・フェテロール・デ・ラ・ クリハルマの講習の際に掲示した、テキストに掲載されなかった注意点を、講習を受けなかった方 のために補筆した。 この文章は踊りの練習、および指導のためのアドバイスとして書いた。 1.基本的なこと 1,2と数字でリズムを数えて練習、指導しないようにする。数字で数えていてはリズムが狂って しまう。楽譜を掲示したが譜面どおりの演奏ではこの音楽にならない。(リズムが違う) ルーマニアの踊りなので、今までの自分の動いてきたステップをそのままあてはめないように。 たとえばクリックという名称であっても他の踊りの動きと違った動きだと思って練習する。たとえばテ キストにある「ステップ」という項目はそれぞれ「ルーマニア風のステップ」のというように理解する。 膝から先、ひじから先の動きにならないように、膝やひじから先の部分の力は抜くように。 2.踊りの見方と練習法の要点 ホップとクリックを同時にするところでは、ホップを重視する。ホップが正確にできればクリックは自 然とできるようになる。ホップは飛び上がるというのではなく、片足ケンケンに近い動きをする。子 供たちの動きを参考に。(若者の踊りですから) 女性の踊りなのでひざとひざの間はあまり開かないように。 パートⅤは股関節から動くようにステップをする。上体、腰、尻を振らないように注意する。股関 節から動かないと手はリズムどおり動かない。ホップをしている足のつま先を見れば股関節が動い ているかどうかわかる。 アクセントをつけるときは脱力、いわゆる落ちるのではなく、力を入れて脚を伸ばし強いステップ をする。 手の動きは歩くような自然な動きなので、手だけ別に練習するようなことは絶対しないように。脚 の動作ができるようになれば自然に動くようになる。まずは手を前後に動かし、ひじから自然に動く ように練習する。普通に歩くときのようにひじから動かし、手先だけを動かすことのないように。 若者踊りなので決して無理をしないように。動きの大きさは大きくなくても基本の動きが出来れば リズムに合う。基本の動き(ホップやステップ)が小さければ踊りも小さくなる。特にターンのところは 無理をして回ろうとしない。回転方向につま先を出すと脚をひねらないで回れる シザーズは脚で地面を擦るのではなく、ステップをすると同時に足を前に出す動きをする。脚で 地面を擦ると脚に無理がかかる。
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