Ⅵ.資料編を除く - 千代田区立図書館

千代田区立図書館年報
平成 21 年度
千代田区立図書館宣言
千代田区立図書館宣言
千代田区立図書館は、教育・文化・社会生活の発展に向けて、
基本的人権としての知る自由を保障するため、
千代田区民および昼間区民への基本的な行政サービスとして、
図書館サービスを提供することを任務とします。
そのため、区内の大学、書店、古書店、文化施設等関連機関とも
連携し、図書館サービスの充実に不断に努めます。
その基盤となる理念として、「図書館の自由に関する宣言」
(日本図書館協会 1979 年総会議決)に定める、資料の収集と
提供の自由、個人情報の保護等を尊重し、実践します。
千代田区立図書館
平成 19 年 5 月 7 日
は
じ
め
に
千代田区立図書館は、民間3社のコンソーシアム(指定管理者)が運営する図書館です。
平成19年5月7日にリニューアルオープン以来3年経過していますが、図書館界だけでなく、
多方面から様々な話題をよび注目されています。
千代田区は区民が約4万7千人、これに対して昼間人口といわれるビジネスパーソンが約85
万人といわれる地域です。また多くの出版社・古書店が集積しているという、他の地域とは大き
く異なる特徴を持っています。
このような地域性と旧蔵書の特徴を活かし、千代田図書館の運営コンセプトを、次の5つに集
約しています。
1
千代田ゲートウエイ
2 創造と語らいのセカンドオフィス
3
区民の書斎
4
歴史探究のジャングル
5
キッズセミナーフィルド
さらに、私たちは以下の実現に積極的に取り組んでいます。
○ 図書館資料を利用して、社会に情報を発信していきます
○ 公共図書館のあり方について、実行をとおして提案していきます
○ 都心に位置する滞在型図書館の活動モデルになります
21年度も指定管理者が運営する図書館ならではの様々な活動を展開し、利用者の皆様から高
い評価を頂きました。
この年報から千代田区立図書館の到達点を読み取って頂ければ幸いです。
同時に克服すべき点をご教示下さいますようお願いいたします。
平成22年6月
千代田区立千代田図書館
館長
新谷
迪子
目
次
千代田図書館宣言・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
Ⅰ.図書館紹介
1.沿革・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
2.千代田図書館の貴重なコレクション・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
3.施設の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11
Ⅱ.業務概要
1.5つの機能コンセプト・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12
2.組織図・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14
3.サービス一覧・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16
4.会計報告 (予算実施報告) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19
Ⅲ.業務実績
1.サービス
1-1.サービス・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20
1-2.総務・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・28
2.企画・システム
2-1.企画・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30
2-2.システム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・37
3.読書振興センター
3-1.読書振興センター・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・39
3-2.広報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・42
3-3.学校支援・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・44
3-4.コンシェルジュサービス・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・47
Ⅳ.評価・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・51
Ⅴ.条例・規則・要綱
1.千代田区立図書館条例・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・56
2.千代田区立図書館条例施行規則・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・61
3.千代田区立図書館利用規則・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・64
Ⅵ.資料編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・71
Ⅰ.図書館紹介
1.沿
革
明治 20 年
3月
大日本教育会附属書籍館として、東京市神田一ツ橋通 21 番地に開館
明治 29 年 12 月
帝国教育会附属書籍館に改称
明治 44 年 10 月
附属書籍館は東京市に委託され、東京市立神田簡易図書館に改称
明治 45 年
7月
東京市立神田第一簡易図書館に改称
大正 2 年
4月
東京市立一ツ橋図書館に改称
大正 12 年
9月
関東大震災で焼失
大正 13 年
6月
東京市神田区駿河台のニコライ堂敷地にバラックを建て開館
昭和 3 年
12 月
東京市立一ツ橋図書館着工地鎮祭(神田駿河台北甲賀町)
昭和 4 年
12 月
東京市立一ツ橋図書館を駿河台図書館に改称
東京市立駿河台図書館完成
昭和 5 年
2月
東京市立駿河台図書館開館
昭和 9 年
4月
故内田嘉吉氏記念事業会より「内田文庫(内田嘉吉文庫)
」受託
昭和 11 年 12 月
「内田文庫」開設
昭和 18 年
7月
東京都制施行に伴い、都立駿河台図書館に改称
昭和 19 年
7月
「内田文庫」を多西村に疎開(現あきる野市)
昭和 22 年
4月
千代田区長に都立駿河台図書館の管理が委譲される
昭和 25 年 10 月
千代田区立駿河台図書館に改称
昭和 28 年
千代田区立駿河台図書館の等価交換申請が中央大学から提出される
2月
昭和 29 年 10 月
図書館及び区統合庁舎着工式(千代田区九段一丁目 5 番地)
昭和 30 年
図書館建物完成
6月
昭和 30 年 12 月
千代田区立千代田図書館開館
昭和 34 年
4月
レコード貸出業務実施
昭和 35 年
2月
千代田区立図書館報「来ぶらり第 1 号」発行
昭和 35 年 10 月
区民文庫(開架図書)開設
昭和 38 年 10 月
「内田文庫」再開
昭和 39 年
4月
千代田図書館巡回文庫(6 出張所に設置)開設
昭和 40 年
4月
東京都から区に事務事業の大幅な移管があり、教育委員会事務局が図書
館三階を使用するため、昭和 41 年 3 月まで閲覧業務以外の行事は中止
昭和 44 年 10 月
図書館建物の改装(区庁舎増改築)工事。昭和 45 年 8 月まで千代田区神
田淡路町二丁目 9 番地所在の千代田区福祉事務所内に仮図書館を開設
4
昭和 45 年
4月
教育委員会保有の 16 ミリ発声映写機及びフィルムを図書館で集中管理
昭和 45 年
8月
自由書架を設置して区民文庫の名称廃止、カセットテープ貸出業務実施
昭和 45 年
9月
視聴覚ライブラリー運営委員会を設置
昭和 51 年
4月
6 出張所に 16 ミリ発声映写機及びスクリーンを各 1 台配置し、出張所を
窓口とした 16 ミリフィルムの貸出業務実施視聴覚ライブラリー運営委員
会を視聴覚教育資料協議会に改組
昭和 56 年 10 月
利用時間の延長(午後 7 時まで)
昭和 61 年
四番町図書館開館
9月
昭和 63 年 11 月
CD 貸出業務実施
平成 2 年
6月
ビデオテープ貸出業務実施
平成 3 年
4月
視聴覚係を廃止し奉仕係に統合
平成 4 年
1月
洋書貸出業務実施
平成 4 年
9月
土曜映画会会場を区役所から九段社会教育会館に変更
平成 4 年 12 月
毎月第 2 土曜日を休業とする学校週 5 日制の実施に伴い土曜子ども映画
会を実施(平成 9 年度限りにて廃止)
平成 5 年
4月
オンラインネットワーク稼動(資料の貸出条件を変更)
平成 7 年
5月
除籍図書のリサイクル実施
平成 8 年 10 月
昌平まちかど図書館開館
平成 9 年
9月
「千代田区制 50 周年記念映画会」を実施(平成 9 年 11 月まで全 5 回)
平成 10 年
3月
神田まちかど図書館開館
平成 10 年
9月
千代田図書館巡回文庫の廃止
平成 10 年 10 月
貴重図書展示コーナー設置
平成 11 年
4月
社会教育指導員に代え図書館専門員配置
平成 11 年
7月
郷土資料・参考調査室設置
平成 12 年
2月
「古書販売目録」閲覧開始
平成 12 年
4月
二松学舎大学附属図書館との相互協力実施
平成 14 年
4月
開館時間の延長(月・土曜日を午後 7 時まで)
明治大学附属図書館との相互協力実施
平成 15 年
4月
千代田区立図書館システム更新
昌平・神田まちかど図書館を千代田区立図書館の分館に位置づけ、閉館
時間を午後 8 時までに変更、コピーサービスや雑誌の貸出しを開始
千代田図書館「館内整理休館日」廃止
四番町図書館業務の一部を委託
専修大学図書館神田分館、法政大学図書館(市ヶ谷キャンパス)との相
互協力実施
5
平成 15 年
6月
日本大学理工学部図書館、日本大学経済学部図書館との相互協力実施
平成 15 年
8月
千代田区立図書館ホームページ公開
平成 15 年 10 月
パソコンからの予約受付開始(図書、雑誌のみ)
平成 15 年 12 月
ハローブック~赤ちゃんと絵本のふれあい~事業開始
平成 16 年
大妻女子大学図書館との相互協力実施
4月
携帯電話からの予約受付開始(図書、雑誌のみ)
平成 16 年 12 月
商用データベースの一般利用開始
平成 17 年
3月
地域資料の内容細目データの整備
平成 17 年
4月
日本大学法学部図書館との相互協力実施
(財)日本教育会館附設教育図書館との相互協力実施
千代田図書館業務の一部を委託
千代田図書館の休館日の変更(月曜・祝日・年末年始・特別整理期間を
第 4 日曜日・年末年始・特別整理期間に変更)
千代田図書館・四番町図書館で 7・8 月の日曜日・祝日の開館時間を午後
7 時まで延長
ハローブックで「子どもがよろこぶ読み聞かせ絵本 101 冊」配布開始
平成 17 年
7月
新千代田図書館基本構想策定、公表
平成 17 年
8月
千代田区立図書館報「来ぶらり 100 号記念号」発行
「内田文庫」分類・整理、データ入力開始(~平成 18 年 3 月)
平成 18 年
2月
千代田区立図書館整備基本計画策定、公表
平成 18 年
3月
「内田文庫」稀覯書収攬掲載図書を区立図書館ホームページで公開
平成 18 年
4月
上智大学図書館との相互協力実施
平成 18 年
6月
第 2 回定例区議会において、区立図書館への指定管理者制度導入を定め
た千代田区立図書館条例を制定
千代田区立図書館指定管理者候補者選定委員会の設置
平成 18 年
7月
千代田区立図書館指定管理者公募
平成 18 年
9月
千代田区立図書館指定管理者候補者選定委員会において指定管理者候補
者を選定
第 3 回定例区議会において、区立図書館指定管理者としてヴィアックス・
SPS グループを指定
平成 18 年 11 月
日本教育大学院大学図書館との相互協力実施
平成 19 年
千代田区立図書館指定管理者制度導入
4月
学校図書館等への司書派遣事業の委託業務開始
平成 19 年
5月
千代田図書館リニューアルオープン 午後 10 時まで開館
千代田図書館コンシェルジュサービス開始
6
千代田図書館インターネット有線 LAN サービス開始
平成 19 年
6月
図書館資料宅配サービス開始
平成 19 年
7月
千代田図書館こどもひろばサービス開始
第 1 回図書館評議会開催(平成 19 年度)
平成 19 年
8月
千代田図書館インターネット無線 LAN サービス開始
千代田図書館サポーターズクラブ設立
平成 19 年
9月
千代田区行政支援サービス開始
平成 19 年 11 月
千代田図書館情報誌 Vol.1 発行
千代田 Web 図書館サービス開始
平成 19 年 12 月
第 2 回図書館評議会開催(平成 19 年度)
平成 20 年
1月
千代田図書館「内務省委託本」公開
平成 20 年
3月
図書館システムリプレース、蔵書点検のため休館(3 月 20 日~31 日)
平成 20 年
4月
千代田図書館に読書振興センターを設置
学校図書館等への司書派遣事業の委託業務が指定管理業務へ移行
第 1 回図書館評議会開催(平成 20 年度)
ハローブックからブックスタートへ変更
平成 20 年
5月
本と街の案内所へのコンシェルジュ派遣開始
来館者 100 万人達成(リニューアル後)
ちよぴたメールサービス開始
平成 20 年 10 月
第 2 回図書館評議会開催(平成 20 年度)
平成 20 年 11 月
Library of the Year 2008 大賞受賞
平成 20 年 12 月
ハイ・サービス日本 300 選受賞
平成 21 年
第 3 回図書館評議会開催(平成 20 年度)
1月
千代田図書館貴重なコレクション企画展示 内田嘉吉文庫「実務家の本棚
から見る近代日本」開催
平成 21 年
2月
RFID システム運用開始
平成 21 年
4月
音楽配信サービス(ナクソス・ミュージック・ライブラリー)開始
平成 21 年
7月
第 1 回図書館評議会開催(平成 21 年度)
平成 21 年
9月
「出版にまつわる本棚」設置
平成 21 年 12 月
第 2 回図書館評議会開催(平成 21 年度)
平成 22 年
平成 21 年度全国公共図書館研究集会事例発表
「千代田図書館の取り組み」
1月
ちよぴたブログ開設
平成 22 年
3月
第 3 回図書館評議会開催(平成 21 年度)
7
2.千代田図書館の貴重なコレクション
120 年の歴史を持つ千代田図書館は、時代に翻弄され数奇な運命を辿るなかで蔵書を蓄積して
きました。現在は殆どが閉架書庫に収められていますが、第二次世界大戦の戦火を免れたため、
戦前の貴重な本が多数残っています。それらの本の傾向からは、幅広い教養が重視された時代の
学生街に求められた高度な教養図書館の姿が浮かび上がってきます。また、東京市立図書館時代、
中央館であった日比谷図書館の蔵書構成にうまくあてはまらない雑多な資料が、学生街にある分
館に移されてきたという事情も垣間見えます。
他所では手に入らない貴重な資料が多くあるものの、一貫した専門性に基づいて集められたも
のではないため集合体としてのテーマを持たず、また、保存を目的としたコレクション収集も意
図されていなかったことから欠本も多く、その扱いには代々の図書館員が頭を悩ませてきました。
当館では、こうした休眠状態にある蔵書の活用を重要な課題と捉え、調査・研究を進めて、展
示などを通じ広く紹介しています。
現在のところ、整理が進みまとまった形で保管されている代表的なコレクションは、次の 3 つ
です。

内田嘉吉文庫
当館の特徴あるコレクションの一つとして、「内田嘉吉文庫」が
あります。
内田嘉吉氏(1866~1933)は、逓信官僚として日本の海事関係に
関する法律の整備などに尽力し、台湾総督府民政長官・台湾総督も
務めました。後には貴族院議員や東京商学校校長になり、社会教
育・学校教育にも関心を持った人物です。千代田図書館の「内田嘉
吉文庫」は、内田氏没後の 1934(昭和 9)年に、政財界の有志によっ
て氏の所蔵していた海事書などの資料が、出身地である神田にあっ
内田嘉吉
た当時の東京市立駿河台図書館に寄託された
もので、約 16,000 冊を数え、そのうち外国語
図書が 70%以上を占めています。1944(昭和
19)年に東京都が内田氏の遺族より文庫を買上
げた後、戦中戦後の都区市制度改正を経て千代
田区立図書館に引き継がれ、現在に至っていま
す。
内田氏の仕事柄東洋交通関係の古刊書が豊
富なことが、この文庫の特徴の一つです。その
8
History of the Incas (Hakluyt society Ⅱ-22, 1908)
なかでも有名なものとして、中世末~16 世紀の古地誌と航海誌を網羅する大叢書として世界
的評価を得ている「ハクルート協会」発行の叢書があります。第 1 期刊行の 100 冊のほとん
どを備えているところは世界的にも稀で、コレクションとしての意義が高いと考えられます。
同文庫のうち、
『内田文庫稀覯書集覧』に掲載されている初版本や限定本、古書等の貴重な
資料約 600 冊が、データベース化されて図書館のホームページから検索できます。

古書販売目録コレクション
日本における古書売買の歴史は古く、平安時代から始まり、
それが職業として成立したのは江戸末期といわれます。そして
明治になると店舗販売に加えて目録販売(通信販売)も積極的
に行われるようになり、商品紹介カタログとして多くの古書販
売目録が発行されてきました。
古書販売目録は一時的な利用を目的とした販売カタログであ
るため、長期間保存されることは滅多にありません。しかし、
過去の古書販売目録からは、その時点で存在していた古書の概
『古典籍展観大入札会目録』
(1962 年)
要や値段の変遷などを知ることができ、またその時々の書物の
流通の手がかりを得ることができます。一点一点の稀少性というよりは、コレクションとし
て集まることにより、出版文化史を研究する上で重要な意味を持ってくる資料です。
当館の古書販売目録コレクションは、明治か
ら昭和にかけて発行された目録類を中心とし
た約 9,350 点の資料群です。反町茂雄氏(「弘
文荘」店主)
、東京都古書籍商業協同組合、中
野三敏氏(九州大学名誉教授)の寄贈資料から
成るこれらの目録類は、大学図書館、公立図書
館を問わず、図書館が所蔵するには全国的にも
珍しいタイプのコレクションです。
古書業界の歴史を伝える資料であり、出版
『弘文荘敬愛書図録』(1982 年)
社・古書店等が集積し、出版業・古書販売業を地域産業に持つ千代田区にふさわしい地域資
料と言えます。
平成 8 年度に反町雄一氏(茂雄氏の長男)および東京都古書籍商業協同組合から約 6,880
点を寄贈いただき、平成 11 年度より公開、平成 18 年度よりデータベース化されており、図
書館のホームページから検索できます。また、平成 18 年度に中野三敏氏から約 2,470 点を寄
贈いただき、22 年度より公開・データベースでの検索ができるようになります。
9

内務省委託本
戦前期の日本では、中央官庁の一つであった内務省が出版物の検閲を行っており、全国で
出版されたさまざまな本が内務省に納本されていました。1937(昭和 12)年頃以降、内務省
で検閲業務に用いられた原本の一部が、千代田図書館の前身である駿河台図書館をはじめと
する市立図書館 4 館に委託されることになりました。当館では、これらの資料を「内務省委
託本」と呼び、現在約 2,300 冊が確認されています。
当館の所蔵する「内務省委託本」は、実際に検閲に使用されたもので、内務省の係官が内
容をチェックするために引いた赤線・青線、出版の可否についてのコメントなどが残されて
います。発禁本は含まれていませんが、当時どのように検閲が行われていたのかを知ること
ができるという点で、出版史上貴重な資料です。
従来は閉架書庫に収められている資料の一部として所蔵しておりましたが、浅岡邦雄准教
授(中京大学)が検閲を含めた戦前期の出版事情について研究される中で、それらの本の貴
重性に注目されたことがきっかけになり、全閉架資料約 9 万冊を 1 冊ずつ調べ、
「内務省委託
本」として抽出したものです。
『法医学の話』(1931 年)
『各国国旗の由来と国際日』(1931 年)
10
3.施設の概要

千代田図書館
所 在
地
千代田区九段南 1-2-1
電
話
03-5211-4289・4290
千代田区役所本庁舎 9・10 階
設立年月日
昭和 30 年 12 月 (平成 19 年 5 月新規開館)
床 面
3,713.55 ㎡
積
(専用面積 2,616.33 ㎡・共用面積 1,097.22 ㎡)
閲覧席数

閲覧席 186 席、キャレル席 16 席
四番町図書館
所 在
地
千代田区四番町 1
電
話
03-3239-6357
設立年月日
昭和 61 年 9 月
床 面
949.05 ㎡
積
(専用面積 674.95 ㎡・共用面積 274.10 ㎡)
閲覧席数

閲覧席 59 席
昌平まちかど図書館
所 在 地
千代田区外神田 3-4-7
電
03-3251-5641
話
設立年月日
平成 8 年 10 月
床 面 積
約 193 ㎡
閲覧席数
閲覧席 4 席

神田まちかど図書館
所 在
地
千代田区神田司町 2-16
電
話
03-3256-6061
設立年月日
平成 10 年 3 月
床 面
約 243 ㎡
積
閲覧席数
閲覧席 32 席
11
II.
業務概要
1.5つの機能コンセプト
千代田図書館では、千代田区らしいブランド形成、千代田区の地域性を活かした図書館運営を
5 つのコンセプトとして捉えた上で、より具体的で魅力あふれる図書館運営を追求しています。
このコンセプトは、千代田図書館の運営の方向性を示すために作られたものですが、このような
方向性を出さざるを得なかった背景がありました。
千代田図書館は、千代田区の中央館としての位置付けですが、歴史の流れと施設の制約で、開
架蔵書規模が 7 万冊程度と、通常の区立図書館の中堅の分館程度の規模しかありませんでした。
平成 19 年の春の移転に伴い、書棚収容冊数は 10 万冊程度にはなりましたが、一般的な中央館レ
ベルの蔵書規模には至りません。このため、中央館の標準的な蔵書規模には将来にわたってもな
り得ないことから、一般的な図書館とは方針を異にするとの考えに立っています。
さらに、一般の図書館は、閉架に古くなって使われなくなり、いずれ廃棄されるような本が集
められますが、千代田図書館の場合は、閉架書庫に古い貴重な資料が多数あるため、この点でも
他の図書館と考え方を同じにすることができません。
また、千代田区は区民が約 4 万 7 千人に対し、昼間のビジネスパーソンが約 85 万人となること
や、出版産業を地域産業に持つなど、他の地域とは違った特徴があります。
このような歴史的背景、地域性を基に作られたのが、5 つの機能コンセプトです。
(1)千代田ゲートウェイ
・コンシェルジュが千代田区の地域や
施設店舗情報などを案内
・本の街・神保町と連携し、書籍の入手をサポート
・千代田区を情報の集積地として捉え、
企画展示などにより区内の情報を発信
12
(2)創造と語らいのセカンドオフィス
・データベースを活用したセルフレファレンス
(個人での調査)機能を完備
・貴重な資料の展示などを通して、
ビジネスの発想が育つ空間を構成
・情報収集とミーティングができる環境を
夜 10 時まで確保
(3)区民の書斎
・上質な読書空間を皇居前の地に形成
・中高生が学び・考える力が育つ環境を整備
・作家や編集者の生活をイメージできる書籍と
環境を整備
(4)歴史探求のジャングル
・千代田図書館ならではの資料の活用を目指し、
その調査環境を整備
・第二次世界大戦前後の資料や内田嘉吉文庫を
閲覧しやすく整理
・有料で閉架書庫などのツアーも検討
(5)キッズセミナーフィールド
・託児サービスなどによる保護者の
リカレント学習環境を支援
・学校教育支援のベースとして、多様なサービスを提供
・子どもの読書活動を支援するために、
保護者にもアプローチ
13
2.組織図
各企業の専門分野をいかした業務分担のもと、図書館運営を行っています。
中央館である千代田図書館では、サービス・企画システム・読書振興センターの三部門による
業務分担を行い、館内運営を行っています。
ゼネラルマネージャー
館長
四番町図書館
サービス
総 務
千代田図書館
サービス
フロアー レファレンス
神田まちかど図書館
企画
読書振興
システム
センター
サービス
管 理
企 画
システム
職員数
昌平まちかど図書館
サービス
学校支援
広 報
サービス
(委託)
読書振興
コンシェルジュ
(単位:人)
職員
スタッフ
千代田図書館
38
27
四番町図書館
4
17
昌平まちかど図書館
1
4
神田まちかど図書館
5
10
平成 22 年 3 月現在
14
3.サービス一覧
3-1
№
1
一般的なサービス
サービス名
内
容
対
象
者
身体に障がいを持つなど、図書館への来
宅配サービスは、千代田区立図書
館が難しい方のため、最寄りの図書館か
館貸出券(以下貸出券という)を
ら本・雑誌・視聴覚資料を、自宅まで届
持つ区内在住で、肢体不自由(下
ける宅配サービスを提供しています。ま
肢もしくは体幹機能障害 2 級以上、
た、拡大読書機、音声読み上げ機が利用
内部機能障害 3 級以上)の身体障
できる対面朗読室があります。
害手帳の交付を受けている方、介
福祉関連サービス
護保険被保険者証(要介護 3 以上)
を交付されている方が対象です。
対面朗読室は、千代田図書館のサ
ービスです。貸出券を持つ区内在
住者で、身体障害者手帳の交付を
受けた方が対象です。
2
AV ブース
図書館内で CD・DVD・ビデオなどの視聴
千代田図書館のサービスです。
覚資料を利用するための席です。利用時
貸出券を持つ利用者が対象です。
間は 1 本の視聴覚資料の所要時間です
が、CD は一律 90 分となっています。
図書館内からインターネットを使って
貸出券を持つ利用者が対象です。
多様な調べものが可能です(千代田 8
3
インターネット利用席
席、四番町・神田まちかど・昌平まちか
ど各 1 席)
。
本探しのときに知っておくと便利な資
千代田図書館のサービスです。
料やインターネット上にある膨大な情
報から、欲しい情報に辿りつくために役
4
情報探索講習会
立つ、書籍・文献サイトなどの専門的な
ウェブサイトの紹介や上手な利用法を
紹介する講習会です。
5
レファレンスサービス
図書館の専門職員が、様々な資料・情報
千代田図書館、四番町図書館のサ
源を使って皆様の「知りたいこと」を一
ービスです。
緒に探すお手伝いをします。また、千代
全ての来館者にサービス提供をし
田図書館では「答え」のみを提供するの
ています。
ではなく、資料・情報の探し方について
も説明します。
15
№
サービス名
内
容
対
象
者
ビジネスパーソンを中心に、ビジネス関
千代田図書館のサービスです。
連資料・図書館コレクション・地域の情
全ての来館者にサービス提供をし
報(大学・古書店・出版社等)を活用し、 ています。
創業・起業支援相談ではなく、ビジネス
戦略における発想支援を行います。
図書館内(9階)では、有線 LAN、無線
6
ビジネス支援サービス
LAN を利用して、プライベートパソコン
を持参して、インターネットを使って調
べものができます。
勤務を終えてからも利用ができるよう
に、平日は夜 10 時まで開館しています。
図書館が庁内の情報拠点として、千代田
千代田図書館のサービスです。
区の行政資料を収集しています。また、 千代田区役所職員対象のサービス
7
行政支援サービス
団体貸出・図書購入サービス・レファレ
です。
ンスサービスなどを行います。
8
おはなし会
千代田図書館、四番町図書館では絵本の
千代田図書館、四番町図書館のサ
読み聞かせ等を行っています。
ービスです。
千代田図書館(毎月第 3 木曜日、第 3 土
子どもだけではなく、全ての来館
曜日)
、四番町図書館(毎月第 4 日曜日)
。 者にサービス提供をしています。
千代田図書館と千代田保健所の連携で
千代田区在住の乳児と保護者が対
実施しています。赤ちゃんと保護者を対
象です。
象に毎月の 3,4 ヶ月乳児健診時を利用
し、おすすめの絵本が入ったブックスタ
9
ブックスタート
ートパックを手渡しています。絵本を使
った親子のコミュニケーションの大切
さについて伝えしています。
10
おとなも一緒に紙芝居鑑賞
JPIC(出版文化産業振興財団)読書アド
千代田図書館のサービスです。
バイザーによる紙芝居の実演です。子ど
子どもだけではなく、全ての来館
もはもちろん、大人の方にも楽しんで紙
者にサービス提供をしています。
芝居を鑑賞して頂きます(毎月第 2 土曜
日)
。
16
№
サービス名
内
容
対
象
者
予約制のブース型閲覧席です。プライベ
千代田図書館のサービスです。
ートパソコンを持参して使うことがで
貸出券を持つ利用者が対象です。
キャレル席
11
きます(16 席)
。利用は 1 日 1 回 2 時間
(個人閲覧席)
となっています。
JapanKnowledge や聞蔵Ⅱビジュアル等
千代田図書館のサービスです。
の新聞記事、また官報、論文、法律、医
貸出券を持つ利用者が対象です。
療のデータベースが利用でき、調査研究
12
オンラインデータベース
に活用できます。
有料でプリントアウトサービスを実施
しています(A4 サイズ 1 枚 20 円)
。
3-2
特徴的なサービス
№
13
サービス名
研
修
内
容
対
象
者
図書館利用者に対し、学習・研修・会議
千代田図書館の有料サービスで
などをするため、広さの異なる研修室を
す。
用意しています。無線 LAN(第 5 研修室
貸出券(以下貸出券という)を持
除く)、プロジェクター・スクリーンも
つ利用者が対象です。
利用できます。
第5研修室は平日午後開放時間を
室
もうけ、区内在住の中学生・高校
生に無料で開放しています。
14
千代田 Web 図書館
全国の公共図書館に先駆けた、本格的な
貸出券を持つ千代田区在住・在
電子図書の閲覧サービスです。家庭など
勤・在学者対象のサービスです。
から約 4,600 タイトルの図書データをパ
(ただし、千代田図書館内ではど
ソコン上にダウンロードし、冊子による
なたでもご利用いただけます。
)
図書を読む感覚で書籍と親しめます。ま
た、活字体や活字の大きさを、自由に変
えることが可能です。
図書館職員が直接出向き、情報探索講習
半数以上が区内に在住、在勤、在
会やおはなし会をいたします。
学する 10 人以上で構成された団
生涯学習支援サービス
15
体・グループが対象です(この講
(ほりばた塾)
座のために臨時に結成された団体
も可)
。
17
№
サービス名
内
容
新着図書やイベント、セミナー情報など
対
象
者
貸出券を持ち、ちよぴたメールに
欲しい情報を選択的に登録して頂き、 登録した方が対象です。
SDI(Selective Dissemination
16
of Information)サービス
「ちよぴたメール」を配信するサービス
です。
図書館の専門職員が、小学校の授業支援
対象施設は千代田区内の小学校・
や各図書室の運営に関するアドバイス
幼稚園・こども園・保育園・児童
及び利用指導を行っています。また、読
館です。
書案内・ブックトークや読み聞かせなど
17
学校支援
本との様々な出会いの機会を提案して、
子どもの読書意欲を喚起し自主的な読
書活動に導くための支援をします。
保護者が図書館内で読書・学習をしてい
千代田図書館のサービスです。生
る間、千代田図書館の「子ども室」で、 後 6 ヶ月以上小学校就学前の子ど
リカレント支援サービス
一時的にお子様をお預かりするサービ
もを持つ区内在住の保護者が対象
「こどもひろば」
スです(毎月第 1 土曜日、第 3 木曜日)
。 です。
18
19
千代田図書館では、区民の書斎側 9 席を
千代田図書館のサービスです。貸
区民専用席として設定しています。
出券を持つ区民が対象です。
閉架書庫に保管されている貴重なコレ
千代田図書館のサービスです。
クションを公開するほか、千代田区機関
全ての来館者にサービスを提供し
や区内の産業等と連携して、様々な企画
ています。
区民専用席
企画展示、
20
展を行っています。また展示と並行して
セミナー・イベント
各種セミナーやトークイベントも開催
しています。
21
としょかんのこしょてん
神保町古書店の貴重な古書を展示しま
千代田図書館のサービスです。
す。展示は約 1 ヶ月で入れ替わり、展示
全ての来館者にサービス提供をし
終了後は古書店で購入が可能です。
ています。
18
№
22
サービス名
内
容
対
象
者
図書館で所蔵していない資料や手元に
千代田図書館のサービスです。
欲しい資料の購入を希望する場合は、書
全ての来館者にサービス提供をし
店の紹介をしています。
ています。
【館内】
千代田図書館のサービスです。
千代田図書館の総合案内をはじめとし
全ての来館者にサービス提供をし
て、図書館近隣の街案内などを行ってい
ています。
新品図書購入案内サービス
ます。
23
コンシェルジュサービス
【館外】
「本と街の案内所」を利用する人
神保町古書店街にある「本と街の案内
が対象です。
所」で、ボランティアの方たちと一緒に、
神保町の街案内や本探しのお手伝いを
しています。
(月~金の平日午後)
24
「千代田区子ども読書活動推進計画」に
千代田区在住・在学・在勤の子ど
基づき、子どもとそれを取り巻く大人を
もから大人までを対象としていま
対象に読書や活字文化の啓発・普及活動
す。
読書振興センター
を行っています。
25
RFID(Radio Frequency
Identification)の活用
無線 IC タグを導入し、自動貸出機や入
すべての来館者にサービスをして
口ゲートで活用しています。
います。
また、インテリジェント書架により貸出
をしない資料の利用状況を調査し、資料
収集、蔵書構築にも活かしています。
「ナクソス・ミュージック・ライブラリ
ー」を提供しています。
26
音楽配信サービス
Web 上で、クラシックを中心とする音楽
を高音質で聴くことができます。
19
貸出券を持つ利用者が対象です。
4.会計報告(予算実施報告)
(単位:円)
科 目
予算額
執行額
差 異
Ⅰ 収入の部
1.指定管理料
372,183,000
372,183,000
0
3,659,000
4,279,598
620,598
375,842,000
376,462,598
620,598
1.人件費
197,700,000
197,700,000
0
2.資料費
48,200,000
48,551,308
351,308
(27,630,000)
(28,196,840)
(566,840)
(2) 雑誌・新聞費
(8,420,000)
(8,249,614)
(▲ 170,386)
(3) 視聴覚資料費
(1,500,000)
(1,295,086)
(▲ 204,914)
(4) 装備・製本費
(1,000,000)
(1,402,955)
(402,955)
(5) 図書マーク購入費
(3,150,000)
(3,460,696)
(310,696)
(6) データベース費
(2,500,000)
(2,488,332)
(▲ 11,668)
(7) デジタルコンテンツ費
(4,000,000)
(3,457,785)
(▲ 542,215)
3.運営費
99,064,000
98,523,829
▲ 540,171
4.事業費
10,287,000
10,454,377
167,377
5.学校司書派遣費
19,648,000
19,648,000
0
943,000
964,465
21,465
0
620,619
620,619
375,842,000
376,462,598
620,598
当期収支差額 (C) =(A)-(B)
0
0
0
次期繰越収支差額
0
0
0
2.その他
収入合計(A)
Ⅱ 支出の部
(1) 図書費
6.古書店販売目録整理
7.その他
当期支出合計(B)
Ⅲ.事業実績報告
1.サービス
1-1
サービス
サービスでは、21 年度「千代田区立図書館蔵書構築方針」に沿い、蔵書構成の強化をはかりまし
た。特に日比谷図書館から千代田図書館への必要な資料の保管転換とレファレンス資料についてよ
り重点を置いた資料購入を行い、蔵書の充実に努めました。また、区民の書斎ゾーンには「千代田
区ゆかりの文学者コーナー」を、そしてセカンドオフィスゾーン
には「出版にまつわる本棚」を新設するなど、中央館にふさわし
い蔵書構成の充実に力を入れました。
さらに快適な読書空間を提供するため、セカンドオフィスゾーン
の閲覧席を 22 席増設し、以前よりご指摘いただいていた席の混雑緩
和をはかるとともに、読書環境維持の指針に則り図書館の目的外利
増設されたカウンター式閲覧席
用者への声掛けを行うなど、フロア環境の向上にも努めました。

蔵書構築
本年度は特に千代田図書館の「区民の書斎」
「レファレンスコーナー」の蔵書構築を3カ年計画で
行うことを最重点事業とし、旧日比谷図書館蔵書から 4,000 冊余の保管転換と、かつ経常業務の書
棚管理の中で見つけ出した蔵書の不備を補充するための 6,000 冊余の「補充リスト」を作成しまし
た。また、千代田図書館では出版にかかわる企業が集積する地域性を生かしながら、調査研究の拠
点として機能するよう図書資料の構築をはかっています。本年度セカンドオフィスゾーンでは「出
版にまつわる本棚」の新設やビジネス発想支援を目的とした新書コーナーの資料整備、区民の書斎
コーナーの「千代田区ゆかりの文学者コーナー」の設置など、中央館にふさわしい蔵書構成の充実
に努めました。キッズセミナーフィールドでは、評価の定まった
絵本や児童書の収集、保護者も一緒に利用できるよう育児書を集
めたコーナーの設置など、子どもにかかわる大人も視野に入れた
蔵書構成をはかりました。
地域館である四番町図書館では、四番町歴史民俗資料館ととも
に企画展示を行い、地域に根差した事業展開をはかり、幅広い年
千代田区ゆかりの文学者コーナー
齢層の知的興味に対応できるようバランスのとれた蔵書構築に努
めました。
分館である昌平まちかど、神田まちかど両図書館では、併設された学校図書室の蔵書も視野にい
れて、蔵書の充実をはかりました。特に昌平まちかど図書館では、生活・育児関連書、歴史小説等
を、神田まちかど図書館では、ビジネスパーソンが気軽に読める文庫本、実用書を中心に充実させ
ました。
21
一方、特色あるコレクションの資料整備に関しては、内田嘉吉文庫、古書販売目録、内務省委託
本などの整備・保存・利用促進をはかることを目的とし、旧図書館から継続している出版アドバイ
ザー会議を開催し、専門家の助言をいただきながら、コレクションの活用について検討・整備を行
っています。
図書受入数
千代田 17,917 冊、四番町 5,291 冊、昌平 1,910 冊、神田 1,823 冊、合計 26,941 冊
雑誌受入数
千代田 2,903 冊、四番町 1,782 冊、昌平 685 冊、神田 657 冊、合計 6,027 冊
視聴覚資料受入数
千代田 239 点、四番町 272 点、昌平 25 点、神田 62 点、合計 598 点
出版にまつわる本棚設置(9/27)、千代田区ゆかりの文学者コーナー設置(9/27)
蔵書構築計画
平成 22 年度千代田区立図書館資料収集計画作成(3/31)

「出版にまつわる本棚」の設置
出版に関連する図書資料(新聞・雑誌は除く)を一か所に収集
し、
「出版」の歴史や流れをまとめて閲覧できる環境を作ること
により、千代田区の地域産業である「出版」を知ってもらうととも
に、出版産業の活性化に繋げることを目的とした、「出版にまつ
わる本棚」を設置しました。これは、
「千代田区立図書館出版関
連資料コレクション構築方針」
(平成 18 年 11 月策定)を基に作
成いたしました。
資料分野は以下の 4 つのカテゴリーとなります。
① 出版史(出版の歴史や検閲・言論統制など)
② 出版業(編集や出版社、製本、印刷、それにかかわる人物についてなど)
③ 出版流通(取次や書店の歴史や実態、古書や古書店、書評についてなど)
④ 出版の動向と展望(IT化や流通論など)

音楽配信サービスの導入(視聴覚資料)
本年度は視聴覚資料を充実させるべく、インターネットを利用して、クラシックを中心に約 59
万曲を自宅からでも聴くことができる音楽配信サービス(ナクソス・ミュージック・ライブラリー)
を導入いたしました。本サービスはクラシック中心で、民族音楽
など手に入りにくい楽曲も含まれるなど質が高いため、利用者か
ら大変好評をいただいています。デジタル媒体の普及により、今
後視聴覚資料の果たす役割は、ますます重要となってきています。
そのため、千代田区立図書館では調査研究に役立つ資料を中心に
提供しています。また、劣化が激しいビデオ・カセットテープは、
CD・DVD へ切り替えています。
音楽配信サービス利用件数
34,543 件 月平均 2,879 件
22

レファレンスサービス(千代田図書館)
千代田図書館では、図書館資料やインターネット情報を駆使した質問・回答サービスにとどまら
ず、利用者自身による問題解決のための支援サービスとして位置づけています。そのため、情報探
索コーナーには 9 種類のオンラインデータベースを検索できるパソコンの設置と検索結果のプリン
トアウト、さらに、パスファインダーの作成と情報探索講習会の開催など、利用者によるセルフレ
ファレンスをサポートしました。
レファレンスサービスカウンターでの相談内容は、記録を取り月毎に整理しています。本年度も
国立国会図書館のレファレンス協同データベースに、千代田区に関する事例の登録を行いました。
また、ビジネス支援サービス、行政支援サービスにも対応すべく、レファレンスサービス担当職
員が専門性を高めるために事例研究を毎月行っています。本年度は、外部講師による NDL レファレ
ンスデータベースを活用した実践的な事例研究も行いました。さらに、国立国会図書館、都立図書
館等が主催する外部研修や、運営会社が開催する研修などに積極的に参加し研鑽をはかりました。
作成 6 件
「神田祭について調べる」
「環境について調べる」
「千代田区立の学校の歴史について調べる」
「業界情報を調べる」
「統計情報の調べ方(産業統計編)」
「戦前日本の出版物検閲制度について調べる」
更新 10 件
パスファインダー
「明治以降の住宅地図の調べ方」
作成・更新
「環境について調べる」
「法律(法令・判例)情報の調べ方」
「指定管理者制度の調べ方」
「おとなりの国 韓国を知ろう」
「女性の再就職に関する情報収集ガイド」
「童謡・軍歌・流行歌の歌詞の調べ方」
「日本文学(近代文学)の調べ方~小泉八雲について調べる~」
「ミュージカルについて調べよう」
「日本近代政治史について調べる」
レファレンス受付件数
千代田図書館:10,639 件
月平均 887 件
四番町図書館:5,697 件 月平均 475 件
登録 6 件
「千代田区内にある工場はどんな工場が多いのか知りたい」
NDL レファレンス協同
データベース事例登録
「西村伊作が設立した文化学院設立当時の場所を知りたい」
「パブリック・ドメインの活用に関する資料がほしい」
「東亜予備学校について」
「日比谷児童遊園について」
「小川小学校の学童疎開について」
第 1 回「欲しい情報を探すコツ」(6/1)
情報探索講習会
第 2 回「WEB 百科事典の使い方」(7/30)
第 3 回「WEB で見る
理科の実験、科学の理論
23
~子どもと話したい「科学技術」の
楽しさ~」(8/20)
第 4 回 「インターネットを使って図書館サービスを 120%活用しよう」(9/24)
第 5 回 「いま、どんな本がネットで見られるのか
~インターネットで広がる本の
世界~」(10/28)
第 6 回 「新聞記事データベースの徹底活用術
~「ヨミダス歴史館」編~」(12/3)
第 7 回 「電子図書が読める『千代田 Web 図書館』を使ってみよう」(3/3)
参考資料受入数
883 冊
地域資料受入数
303 冊

ビジネス支援サービス(千代田図書館)
千代田図書館の周辺には、合同庁舎等の国の機関や千代田区の機関が多くあるだけでなく、丸の
内や大手町などには企業の本社があり、日本を代表するビジネス街が形成されています。また、九
段下駅は地下鉄東西線、半蔵門線、新宿線といった通勤の途中駅にあたるため、帰宅途中のビジネ
スパーソンを中心に調査、研究の場として利用されています。
こうしたビジネスパーソンを支援するために、各種オンラインデータベースの利用環境を整える
とともに、ビジネス図書コーナーは利用者の課題認識になじみやすいよう NDC 分類にとらわれない
主題別の配列とすることで、ビジネスの課題解決に向けての思考や発想の転換をサポートできるよ
う構成しています。
これらのセカンドオフィスゾーンに配架されている資料は、来館の際に貸出中で調査ができない
ことが無いよう禁帯出資料としていますが、本年度は、貸出の希望が多かった情報探索コーナーの
新書を貸出可能にしたことや、各棚に分散されている新書を一ヶ所に集めたことで、ビジネスパー
ソンの情報収集に活用できるよう整備しました。
ビジネス資料受入数
225 冊
新書受入数
3,156 冊
このように、図書館北側ゾーンをセカンドオフィスゾーンと位置付け、ビジネスパーソンの滞在
スペースとして以下の 4 つの要素をポイントに形成しました。
① ネットワーク環境
最新の情報や資料の収集には、インターネット環境が必要不可欠となっています。館内で
は有線 LAN・無線 LAN の接続や電源とネットワークコンセントの整備など、来館者各自の持
込みパソコンを利用しやすい環境を整えたことで、長時間滞在しての調査・研究を可能とし
ています。
②
滞在しやすい環境
調査・研究を行う来館者のために、キャレル席や隣席と仕
切りのある座席を用意し、集中して取り組むことができる環
仕切りのある閲覧席
24
境を提供しています。また、携帯電話利用コーナーの設置やペットボトル型飲料の持込みを
可とするなど、長時間の滞在が可能な環境を整備しています。さらに、読書環境維持の指針
により居眠りや長時間離席者に注意を促すなど、読書環境の向上に努めました。
③ 情報豊かな環境
21 年度は、日経テレコン 21、聞蔵Ⅱビジュアル、ヨミダス歴史館、毎日 News パック、Japan
Knowledge、JDreamⅡ、D1-Law.com、官報情報検索サービス、CiNii など 9 種類のデータベ
ースを導入しました。これらのオンラインデータベースを利用し、最新の情報から過去の
新聞記事などを容易に検索して利用することができます。また、オンラインデータベース
提供会社が契約した範囲内での、プリントアウト(有料)にも対応しています。
日経テレコン 21 639 件、聞蔵Ⅱビジュアル 625 件、ヨミダス歴史館 564 件、
オンラインデータベース
毎日 News パック 428 件、JapanKnowledge 48 件、JDreamⅡ20 件、D1-Law.com 86 件、
利用実績
官報情報検索サービス 181 件、CiNii 46 件(合計 2,637 件、月平均 220 件)
④
ニーズに合った蔵書構築と蔵書形態
一般的なビジネス図書をはじめとして、経営学の基本や戦略的思考を獲得するための参考
となるような資料や、出版業・出版関連産業に関する資料を積極的に収集しています。本年
度は、「としょかんのこしょてん」の側に「出版にまつわる本棚」を設置し、地域産業資料
として複合的に活用できるよう整備しました。また、合同庁舎内にある特性を考慮し、白書
や統計資料をはじめとした国や千代田区にかかわる行政資料の収集を行っています。これら
のセカンドオフィスゾーンに配架されている資料は禁帯出資料とし、来館の際に貸出中で調
査ができないことが無いように配慮しています。

行政支援サービス(千代田図書館)
千代田区内における行政資料の情報拠点となることを目指し、千代田区および関連団体が作成・
刊行する資料を収集し整理・保存しています。千代田区役所内の様々な情報が図書館に集まること
により、千代田区民に対する情報提供の窓口として機能すると同時に、区の政策決定や行政事務の
ための資料・情報を提供し、職員の皆様の課題解決を支援します。21 年度は、庁内の納本制度の確
立と、行政資料収集に力を入れると共に、e メールでのレファレンスを受付けるなど、課題解決サ
ービスに力を入れました。
納本制度
96 件、161 冊受入
団体貸出
33 件、98 冊貸出
レファレンス件数
10 件
25

福祉関連サービス
宅配サービスや対面朗読室、音声読み上げ機、拡大読書機の提供、大活字本の充実、千代田 Web
図書館の活用などにより、図書館の利用に支障がある人へのサポートを実施しました。

児童サービス
児童サービスは、
「千代田区子ども読書活動推進計画」
(平成 19 年 3 月
策定)をもとに、読書振興センターと協力して行いました。
千代田図書館は、建物の構造上子どものみで気軽に立ち寄れる環境に
ないため、子どもへの直接サービスだけではなく、一緒に来館した保護
者も図書館利用ができるように配慮しています。そこで、子育て支援と
おはなし会
も連動するサービスである「ブックスタート」や託児サービスの「こど
もひろば」
、親子で楽しめる「おはなし会」
「大人も一緒に紙芝居鑑賞会」
などを定期的に開催し、児童サービスとともに育児支援も行いました。
また、中・高生のための読書・学習支援資料の収集にも力を入れました。
四番町図書館は麹町地区の住宅街に位置するため、子どもの利用も多
大人も一緒に紙芝居鑑賞
くきめ細やかな児童サービスを展開しました。21 年度は、親子で楽しめ
る「おはなし会」の開催、児童書の企画展示の実施、こども一日図書館員の開催、中学生の職場体
験の受入などを実施しました。
昌平まちかど図書館、神田まちかど図書館は、小学校に併設されているため学校図書室と連携し
た児童サービスを行いました。21 年度は、児童書の充実、調べ学習資料の収集、読書環境の改善、
学校支援担当との日常的な情報交換などを行いました。
千代田:24 回、588 人
おはなし会
四番町:12 回、114 人
ブックスタート(区民対象)

12 回、参加者 345 人
リカレント支援サービス(千代田図書館)
他の自治体に比べ子育て家庭数が少ない千代田区において、積極的な支援をすることは重要なサ
ービスであるといえます。
「社会復帰に向けて勉強したいが、子どもを預けて勉強できる環境がな
い。
」
「図書館を利用したいが、館内に預けるところがない」などの保護者の要望に応えるため、千
代田区役所の「いっとき保育」で実績のある、NPO 法人「あい・ぽーとステーション(子育て支援
者)
」に依頼し、千代田図書館の子ども室を利用して、子どもを一時的に預かる「こどもひろば」
を開催しました。子どもを預けている時間は、安心して図書館内で調査・学習をしていただけます。
この時間帯は、子ども室で「おはなし会」も行っています。
毎月第 1 土曜日の午前・午後、第3木曜日午前に実施しました。利用は、合計 10 人でした。
26

千代田 Web 図書館サービス
千代田区立図書館では、日本の公立図書館で初めて、Web
上で電子図書の貸出・返却ができる Web 図書館サービスの
提供を行っています。本年度もコンテンツの充実と利用し
やすい機能の改善に努めました。千代田区在住・在勤・在
学者対象のサービスですが、千代田図書館内では、備付け
パソコンや持ち込みのパソコンなどで、どなたでもコンテ
ンツの利用が可能です。
21 年度末のコンテンツ数は約 4,600 タイトル(協力出
版社約 30 社)です。3D 図鑑や本文へのメモ機能、文字の
拡大など、電子図書ならではの特長を活かした利便性の高い内容となっています。

インテリジェント書架の活用(千代田図書館)
IC タグの導入に伴い RFID 技術を利用し、
「ビジネス図書」や「出版にまつわる本棚」などの貸出
をしない資料の利用状況を調査しました。まだ稼働状況が十分ではありませんが、システム担当と
協力して今後も活用の可能性を探ります。
◆ 研修室(千代田図書館)
カウンターおよび電話での予約に加え、空き状況を確認しながらイ
ンターネットを利用して研修室の予約ができます。このような利便性
からリピーターも増え、研修室の稼働率の向上につながりました。
稼働率は、月平均 69%でした。
◆ キャレル席(千代田図書館)
予約制のブース型閲覧席です。座席指定ができるようにしたこ
とと、キャンセルなどにより空席が発生した場合随時利用できる
ようシステムを含めた運用改善をしたため、利用者の利便性が大
きく向上しました。
本年度も大変利用が多く、合計 31,420 人、月平均 2,618 人の利
用となりました。
◆
AV ブース席(千代田図書館)
図書館所蔵の CD・DVD などの視聴覚資料を利用するための席で
す。調査研究に役立つ資料を中心に提供しています。本年度は座
席の指定ができるように改善しました。
合計 6,255 人、月平均 521 人でした。
27
◆
インターネット利用席
利用者が資料の検索や調べものに利用できるインターネット端末の設置された席です。千代田図
書館では座席の指定ができるように改善しました。千代田図書館は 8 席、四番町図書館、まちかど
図書館には各 1 席ずつ設置しています。
千代田図書館での利用は、合計 23,461 人、月平均 1,955 人でした。
◆
読書環境維持の指針
快適な読書空間を提供するために、下記の通り、読書環境維持の指針を作成しました。

注意勧告をする行為
1 居眠りをする
2 大声で話す
3 所定の場所以外で携帯電話を使用する
4 館内で飲食・喫煙を行なう(ペットボトル及びそれに準ずる密閉容器は可)
5 館内において無断で写真撮影をする
6 靴を脱いで座っている
7 その他、他の利用者の迷惑となる行為
8

ペットを連れたまま来館する(盲導犬等の身体障害者補助犬は除く)
注意勧告し、改善されない場合に退館をお願いする行為
1 荷物などを席に置き、一時間以上席を離れる
2 館内で熟睡する
3 閉館時間になっても館員の指示に従わず退館しない
4 座席に、靴下を脱いで座っている
5 大声を出すなど、暴言を吐き威嚇行為を行う
6 その他、図書館業務の遂行に害を与える行為

即時退館をお願いする行為
1 異臭を放つ
2 暴力的行為を行う
3 酒気を帯びている
4 他人をつけ廻すなど異常な行動をする
5 館内で洗髪や洗濯をする
6 館内で宴会を行う
7 その他、図書館業務の遂行に著しく害を与える行為
28
1-2
総務
主な業務として、庶務、予算の編成・執行、経理事務、環境保全等と多岐にわたる管理業務全般
を担当しています。また、区の所管課や関係機関とのパイプ役としての役割を果たし、組織体制の
強化をはかるとともに、各種サービスの提供や新規事業の展開を支えました。
◆ アンケート
来館者アンケート調査を 3 回実施しました。
第 1 回 来館者アンケート調査
第2回
来館者アンケート調査
第3回
来館者アンケート調査
千代田図書館の利用実態を調査し、提供サービスの見直しや、より良いサービス提供を展開するための参考
目的
資料として活用する
対象
千代田図書館来館者
者
開館前の机上配布、来館者への直接配布、および館内にアンケート用紙と回収箱を設置(直接配布は 9 階エ
方法
レベーターホール脇・10 階入り口)
①6 月 14 日(日)休日
①10 月 18 日(日)休日
開館前・昼間 配布数 150
② 6 月 15 日(月)平日
時期
開館前・昼間 配布数 150
② 10 月 19 日(月)平日
開館前・昼間 配布数 150
③
〃
夜間 配布数 50
①2 月 19 日(金)平日
開館前・昼間 配布数 150
③
〃
開館前・昼間 配布数 150
②
〃
夜間 配布数 50
③2 月 21 日(日)休日
夜間 配布数 50
開館前・昼間 配布数 150
◎アンケートの集計結果
 千代田図書館利用者の特徴

男女比率がおおよそ 2:1

利用者の約 4 割が区内在勤・在学

利用頻度が高い(回答者の約 2/3 が週 1 回以上利用)

滞在時間が長い(回答者の 7 割以上が 2 時間以上滞在)

「平日夜 10 時までの開館」
「ゆったりとした読書環境」
「インターネットの使える閲覧
席やキャレル席などの館内設備」等の要素を強く支持している
29
3 回の調査のいずれにおいても、満足度については回答者のうち 90%前後の方々から評価をいた
だく事ができました。
要望については、座席数の不足、キャレル席の運用方法に関する不満、館内の混雑に対する苦情
などが多く寄せられていました。これらの要望については、4 月にキャレル席の運用方法を改良し、
5 月に座席の増設を行う等の対応を致しましたが、依然として寄せられています。
◆ 避難訓練
千代田図書館では、緊急時に利用者を安全な場所へ誘導できるよう、庁舎全体で実施された年 2
回の避難訓練に参加しました。また、12 月 27 日に図書館職員で実施した避難訓練では、消火器を
実際に用いた初期消火訓練を行ないました。
地域館及び分館では、四番町図書館が 12 月 20 日、昌平まちかど図書館が 12 月 13 日、神田まち
かど図書館が 12 月 20 日に避難訓練を実施しました。
◆ 諸会議
千代田区と図書館幹部職による幹部会が月 1 回開催されました。
また指定管理者各社の代表者による三社会を千代田図書館長を加えて月 1 回、千代田図書館幹部
職による会議を週 2 回、千代田図書館サービスプロデューサーと地域館及び分館の責任者による会
議を月 1 回開催しています。
◆ 「エコワット」貸出業務
環境安全部と連携し、家電製品の電気料金や電力量などが測定できる機器「エコワット」の貸出
事業を 12 月 1 日より開始しました。
◆ 広告物の設置
平成 21 年度も昨年同様にホームページにて広告物の公募を行い、応募があった本のしおり・ブ
ックカバーの設置を開始しました。内容については以下の通りです。
*本のしおり
野村不動産㈱の広告物を 5 月 1 日より、日本大学の広告物を 9 月 16 日より設置
*ブックカバー
東急リゾート㈱の広告物を 5 月 18 日より、三井不動産㈱の広告物を 6 月 1 日より設置
30
2.企画・システム
2-1
企画
◆企画展示
千代田図書館において、5つのコンセプトの一つ「千代田ゲートウェイ」に基づき、閉架
書庫に所蔵されている貴重なコレクションを公開するほか、出版産業、地域資源情報に関
する展示、古書店連盟と連携する展示および関連するセミナーや講演会を行いました。
古書店「弘文荘」の反町茂雄は、豊富な知識と綿密な
調査に基づいた解説を目録に加え、目録販売を大きく
「古書販売目録と反町茂雄」
(1/25~3/27)
発展させました。反町氏が扱った古典籍の中には、後
に国宝や重要文化財に指定されたものも多数あり、伝
説の古書店主として知られる人物です。古書販売目録
は、歳月を経て、過去の書物の存在や価格を知ること
ができる貴重な資料となりました。この展示では、古
書の目録販売の歴史と反町氏の業績を解説するとと
もに、普段目にする機会が少ない目録類を紹介しまし
た。
(協力:神田古書店連盟、大妻女子大学国文学会、
長岡市立中央図書館)
古書販売目録コレクション紹介展示
「文化を未来へ手渡す―コロタイプ印刷の
世界」
(5/25~7/25)
【関連セミナー】
●「コロタイプ技法―国宝をうつす、伝える―」
(7/4)
講師:西村寿美雄(便利堂)
コロタイプ印刷の技術と文化財複製について、
ベテラン職人の実演も交え、手法と実績を解説
していただきました。
31
出版産業に関連する展示
滑らかで深みのある質感が特長のコロタイプ印刷は、
約 150 年前にヨーロッパで生まれ、日本で発展し、近
年はアート表現の手法としても注目されています。微
妙な色彩の変化や筆力の忠実な再現を可能とするこ
の技法は、文化財の保存や焼失文化財の再現、流出文
化財の複製等において重要な役割を果たしてきまし
た。このコロタイプ印刷の技術と活用事例を紹介しま
した。
(協力:株式会社便利堂)
千代田図書館コレクション展示
【関連トークイベント】
(共催:神田雑学大学、協力:
神田古書店連盟)
●「古書販売目録の面白さ」(11/27)
講師:中野三敏(九州大学名誉教授)
●「古書販売目録と国文学研究」
(1/29)
講師:井上宗雄(立教大学名誉教授)
●「反町氏の思い出と古書販売」
(3/5)
講師:八木壯一(八木書店)
・高野哲夫(筑波書店)
・
八鍬光晴(浅草御蔵前書房)
・中野智之(中野書店)
「地方出版物で知る、全国ご当地情報」 全国各地の出版社が発行している、観光ガイドブック
(7/27~9/26)
には載っていない郷土史や伝統文化に関する詳しい
情報が掲載された本や雑誌を集めました。この展示で
は、そのような図書や雑誌のほか、千代田区内にある
地方出版物を豊富に扱う書店や各都道府県のアンテ
ナショップなども紹介しました。
「人文書のすすめ ~じっくり読みたい
古代を語るものから現代社会を論じるものまで、生命
300 冊を集めました~」
(9/28~11/21)
の神秘を探るものから自然の驚異に迫るものまで、多
様な分野を越境する書物群である人文書。この人文書
社がお薦めする 300 冊を展示しました。 (連携先:
人文会)
【関連講演会】
●「本づくりのプロに聞く、大人のための読書術」
(10/27)
人文系出版社の編集者は、どのように情報収集を行っ
出版産業に関連する展示
の持つ豊穣な世界を体験していただこうと、
19 の出版
ているのか。図書館員はどのように本を選んでいるの
か。個人的に愛用している本選びのツールや図書館の
使い方など、本づくりのプロフェッショナルと図書館
員が、それぞれの読書術を紹介していただきました。
前田求恭 (吉川弘文館
西谷能英 (未來社
代表取締役社長)
熊沢敏之 (筑摩書房
関口秀紀 (平凡社
代表取締役社長)
代表取締役専務)
執行役員編集一部部長)
竹中英俊 (東京大学出版会
持谷寿夫 (みすず書房
常務理事)
代表取締役社長)
新谷迪子 (千代田図書館長)
「神田祭 いま・むかし展」
(3/23~5/23)
2009 年は神田祭が行われる、2 年に 1 度の特別な年で
した。それに合わせ神田祭の歴史と現在の様子を紹介
する展示を行いました。千代田区の歴史ある祭を、錦
【関連セミナー】
●「神田祭、祭のあと」
(6/4)
講師:岸川雅範(神田明神資料館)
神田祭を様々な角度から振り返り、祭に携わった方々
の感想などを盛り込みながら、祭の楽しさを紹介して
いただきました。
32
地域資源に関する展示
絵や写真で紹介しました。
「
‘おいしく、食べる’の科学展 at 千代田
日本科学未来館で開催されていた、先端科学技術の視
図書館」
(11/23~1/21)
点で捉える食の姿を伝える企画展「‘おいしく、食べ
る’の科学展」に連携して、展示の一部を紹介すると
ともに「味覚」や「食品保存」「食の安全」など食に関連
催:日本科学未来館、協力:独立行政法人科学技術振
興機構(JST)、千代田保健所 )
【関連イベント】
●「
‘おいしく、食べる’のヒミツを探る」
(12/22)
講師:五十嵐海央(日本科学未来館 科学コミュニケー
地域資源に関する展示
するテーマの本約 120 冊を集めて展示しました。
(共
ター)、宮崎亜古(千代田図書館 学校支援担当司書)
「チョコレートと温度のヒミツ」や「未来の栄養食の
ヒミツ」など、最新科学についてサイエンスコミュニ
ケーターに面白くてわかりやすくお話ししていただ
いたあと、生きている‘未来の食材’を観察しました。
ミニ展示「古書販売目録と大妻女子大学所
大妻女子大学との連携により、同図書館および同草
蔵資料」
(9/28~11/21)
稿・テキスト研究所が収集してきた資料の複製とそれ
に関連する古書販売目録類を展示しました。古書店の
通販カタログである古書販売目録類がとり結んだ数
奇な縁や、時を超えて生き続ける古典籍の魅力を解説
しました。
(連携先:大妻女子大学)
【関連講演会】
●「古書販売目録―歴史・利用法・魅力―」(11/6)
展示資料を中心に、その誕生過程を解説しつつ、古書
販売目録の持つ具体的な意義やさまざまな利用法、そ
の魅力の一端などを紹介していただきました。
ミニ展示 「出版に関わる貴重なコレクショ 「出版にまつわる本棚」に連動して、普段は閉架書庫
ン」
(11/23~1/21)
で保管している二つのコレクション「内務省委託本」
(戦前に検閲された資料 )、
「古書販売目録」
(古書の
通信販売カタログ)から、代表的なものを紹介しまし
た。
ミニ展示「古書販売目録
江戸時代の中期から後期にかけて活躍した浮世絵
にみる葛飾北斎」(1/25
師・葛飾北斎の代表作品である『富嶽百景』『冨嶽三
~3/27)
十六景』シリーズの図版や、滝沢(曲亭)馬琴とのコ
ラボレーション作品『椿説弓張月』の図版が掲載され
た古書販売目録を展示しました。また、北斎作品を買
い取る際の基準が書かれた大正期の資料『古代錦絵江
戸絵又絵紙買入概價表』も紹介しました。(協力:大
『古代錦絵江戸絵又絵紙買入概價表』吉澤商店輸出部
屋書房、中野書店 )
33
千代田図書館コレクション展示
講師:石川了(大妻女子大学文学部教授)
ミニ展示 「上越市と直江兼続」
NHK大河ドラマ「天地人」の舞台のひとつである新
(7/27~9/26)
潟県上越市と、主人公直江兼続に関する図書などを紹
介しました。
(連携先:上越市立高田図書館)
ミニ展示 「幕末福井のあらまし」
江戸時代、福井藩は常盤橋付近に広大な屋敷地を拝領
(7/27~9/26)
し、激動の幕末期に重要な役割を果たしていました。
た幕末福井の群像などを貴重な資料と解説で紹介し
ました。
(連携先:福井県)
【関連講演会】
●「参勤交代と江戸屋敷・江戸城―福井藩主の参勤と
地域資源に関する展示
福井藩と江戸のつながりや、藩主松平春嶽を中心とし
江戸城登城を中心に―」
(9/9) 講師:印牧信明(福
井市立郷土歴史博物館学芸員)
神田古書店連盟連携展示・販売(仲介)
「と
Vol.23 山田書店「荷風の本」
(4/1~4/30)
しょかんのこしょてん」
Vol.24
ビブリオ「野球の古書展
-野球発祥の地にちなん
で-」
(5/1~5/31)
Vol.25
Vol.26
南洋堂書店「 ○○と建築」
(6/1~6/30)
かげろう文庫「初夏のウィリアム・ブレイク祭り」
(7/1~8/2)
Vol.27
ブックハウス神保町「しかけ絵本の変遷」(8/3~
8/31)
Vol.28
アートブックショップ「現代に生きるケイト・グリ
ーナウェイ・コレクション」
(9/1~10/4)
Vol.29 高山本店「能画の世界」
(10/5~11/3)
Vol.30 長島書店「なつかしのヒーロー達」
(11/4~11/30)
Vol.31 松雲堂書店「名所図会を楽しもう」
(12/1~12/24)
Vol.32 源喜堂書店「戦前~戦後の写真集 ドキュメンタリー
写真を中心として」
(12/25~1/31)
Vol.33
玊睛(きゅうせい)
「河鍋暁斎の弟子の旧蔵資料」
(2/1
~2/28)
Vol.34
奥乃庫「東京の演劇公演-戦後のパンフレットを中
心に」
(3/1~3/31)
34
◆企画セミナー・イベント
区内の大学やミュージアムなどと連携して、図書館だけでなく区内の様々な文化資源・
情報資源の入り口となるようなセミナーを開催しました。
千代田図書館コレクション
●トークイベント「航海秘話シリーズ(全6回)
」
関連セミナー
内田嘉吉文庫を使い、神田雑学大学と連携してトークイベントを開催しま
した。テーマに沿った肖像画や地図を見せながら、通訳として各国を訪れ、
現地でも調査を行った講師が、船旅とそれにまつわる人間模様についての
話をしました。アマチュアの研究家が、内田嘉吉文庫に気軽にアクセスす
るヒントを提供する機会になりました。
講師:中村
孝(ロシア語通訳)
第1回
大航海時代①
マルコ・ポーロとコロンブス(4/17)
第2回
大航海時代②
マゼラン(5/22)
第3回
大航海時代③
ドレーク(6/10)
第4回
幕末の密航①
英語教師マクドナルド(7/24)
第5回
幕末の密航②
新島襄と箱館(8/21)
第6回
幕末の密航③
薩摩藩士・森有礼(9/18)
千代田図書館コレクション
●夏の資料調査イベント「古書販売目録を調べる」(7/18~20)
調査イベント(7/18~20)
千代田図書館は、明治から昭和 40 年代にかけての古書販売目録約 7000 点
を所蔵しています。それを作家、歴史上の人物、文化財など、参加者独自
の切り口で調査するイベントを行いました。
出版社との連携セミナー・
●人文会連続セミナー
イベント
知りたい情報を得る“本選び”のコツの1つに、出版社のこだわりや特色
を知ることがあります。たくさんの本の中からどれを読んだらよいか悩ん
でしまう人のために、人文会に加盟している出版社の社長や編集者が、こ
だわりの 1 冊やロングセラーの誕生秘話を通じて、自社が得意とする分野
を紹介しました。
第1回 「『国史大辞典』物語──日本史への道案内」
(4/28)
講師:吉川弘文館 代表取締役社長
第2回
「企画から出版まで──編集歴 33 年の経験から」
(5/26)
講師:未來社 代表取締役社長
第3回
前田求恭
西谷能英
「二十世紀の思想を俯瞰する」
(6/23)
講師:筑摩書房 代表取締役専務
熊沢敏之
第4回 「百科事典ができるまで──最後の〈紙〉の百科『世界大百科
事典』
」
(7/28)
講師:平凡社 執行役員編集一部部長
第5回
関口秀紀
「福澤、南原、丸山と大学出版の未来」
(8/25)
講師:東京大学出版会 常務理事
竹中英俊
第6回 「『夜と霧』
『生きがいについて』ロングセラーの誕生―“シロ
難解”出版社のめざすもの―」
(9/29)
講師:みすず書房 代表取締役社長
35
持谷寿夫
その他のセミナー・イベント
●「ファイナンシャルアドバイザーが伝授
今日から始める教育資金準備」
(5/14)
講師:ファイナンシャルアドバイザー
矢澤
克彦(三井生命保険株式会
社)
●出光美術館×千代田図書館
アートサロン「ユートピア~描かれし夢と
楽園」
(11/20)
出光美術館で開催された、
“ユートピア”(理想郷)をテーマに、日本美術の
優品を集めた展覧会の関連イベントとして、千代田図書館に出光美術館の
学芸員を迎え、展示作品について古来描かれてきた「夢」と「楽園」の知
られざる特質などのお話をしていただきました。
(連携先:出光美術館)
講師:宗像晋作 (出光美術館学芸員)
◆書架づくり関連事業
●ミュージアムおすすめ本展示
千代田区ミュージアム連絡会に参加している各館に関係のあるテーマで本を選んでもら
い、パネルとブックリストで紹介する常設展示「ミュージアムおすすめ本」を実施しまし
た。本展示は、各分野の専門家のアドバイスを選書に活かしディスプレイの改善を図り、
書架にゲートウェイ機能を持たせる目的も同時に果たしています。

憲政記念館(4月)

昭和館「戦中戦後、人々の暮らし」
(6 月)

出光美術館「日本・中国の美術品」
(8 月)

国立公文書館「アーカイブス」
(10 月)
●出版関連コーナー(出版にまつわる本棚)のディスプレイの設置
千代田図書館では、
「出版」が千代田区の地域産業のひとつであり、出版界あっての図書
館であるという視点に立ち、その出版産業を盛り立てて行くための様々な取り組みを行っ
ています。その一つとして、出版に関する図書資料を館内の一か所に集め、
「出版にまつわ
る本棚」を設置しました。
そこに「出版アドバイザーがおすすめする本」、出版の歴史や流れなどを知ることができ
る「出版に関わる年表」というディスプレイを設置しました。
36
◆その他の事業
●蘆原情報図書館連携事業
業務協力協約を結んだ蘆原区立蘆原情報図書館と図書の交
換をし、蘆原情報図書館コーナーを設置し、来館者に好評を
いただいています。
ま た 、 蘆 原 情 報 図 書 館 発 行 の 定 期 刊 行 物 “ Journal of
Library and Librarian”に千代田図書館の紹介記事を寄稿し、
カラー4ページで紹介されました。
●インターンシップ受け入れ(6/30~7/28)
千代田区にキャンパスのあるLEC大学よりインターンシップを2名受け入れました。
開館前の書架整理の他に、企画展示の準備などの図書館業務を体験してもらいました。
●コレクション関連刊行物、展示記録 PDF の作成
コレクションを紹介するパンフ
レットの発行や、コレクション関
連の展示の記録 PDF を作成してホ
ームページに掲載することで、利
用者のコレクションへの理解を深
め、利用を促進しています。
21 年度は、古書販売目録のパン
フレットの発行、
「古書販売目録に
みる葛飾北斎」の展示記録 PDF を
作成しました。
37
2-2

システム
IC タグの活用
千代田図書館では、平成 21 年 2 月から IC タグ(RFID システム)を活用しています。
●設置の目的
① セキュリティ機能
・ 図書館内からの蔵書無断持ち出しによる資料紛失防止
② 自動貸出機導入
・ 貸出手続きの迅速化
・ 利用者自身の貸出手続によるプライバシー保護
・ 貸出手続きの自動化による作業軽減・省力化
③ 蔵書点検省力化
・ 作業省力化による蔵書点検日数の短縮化
④
館内での図書の動きのデータ収集
・ 貸出数に加え、開架書架から取り出して、閲覧だけの場合でも利用状況の把握が
可能
●設置機器
・自動貸出機…利用者のプライバシー保護やカウンタースタッフの業務効率化のため、
自動貸出機を設置しました。これにより、カウンターでの貸出・返却業務が軽減さ
れています。
・セキュリティゲート…図書館の出入口には、財産である図書資料の無断持ち出しを
未然に防ぐため、セキュリティゲートを設置しました。
・タグ用ワークステーション…IC タグを活用して複数冊の一括返却処理など効率的な
業務を行うため、図書館システム業務用パソコンにタグ用ワークステーションを備
え付けました。
・IC タグ対応棚(インテリジェント書架)…千代田図書館では、ビジネス図書は禁帯
出扱いとし、いつでも資料にアクセスできる環境を整えていますが、そうした図書
は貸出頻度による利用状況の把握ができません。そのため、棚から図書が取り出さ
38
れた回数や時間等を把握することが可能となる IC タグ対応棚(インテリジェント
書架)を導入しました。
21 年度は「ビジネス図書」、「出版にまつわる本棚」などの禁帯出資料の利用状
況を調査しました。
◆古書販売目録データベースの改善
従来の古書販売目録のデータベースが検索しづらいものだったので、新規検索項目の
追加(旧蔵者、画像有無)と検索結果の表示のデザイン変更、項目追加を行いました。
また、中野三敏氏寄贈分の資料データ 2,500 件を新たに追加しました。
39
3.読書振興センター
読書振興センターは読書振興センター・広報・学校支援・コンシェルジュを配置し、広報や学
校支援、コンシェルジュの 3 者の協力体制のもと、それぞれの業務の特性を活かして読書推進活
動を行っています。
3-1
読書振興センター
読書振興センターは、
「千代田区子ども読書活動推進計画」
(平成 19 年 3 月策定)に基づき、①
読書に関する啓発・普及のためのイベント開催、②地域との連携強化および地域資源・財産の活
用、③読書振興に関わる情報の収集と発信の 3 つを活動の重点項目とし、子どもとそれを取り巻
く大人をメインターゲットとして活動しました。中でも地域と連携した活動を意識し、こどもの
読書週間には区内の公立小学校のジャズバンドと学校支援司書による音楽とお話のコラボレーシ
ョンのイベントを開催したり、神保町の古書店の協力のもと、図書館コンシェルジュによる神保
町ツアーを実施したりしました。
◆イベント
こどもの読書週間イベント(4/25)
こどもの読書週間(4/23~5/12)に合わせ、音楽と読み語
「ことばと音のフェスティバル♪
りを組み合わせたイベントを実施しました。
ちよだ音楽おはなし隊」 音楽は、学校内外で活躍している区立和泉小学校のビッグ
バンド“IZUMINOTES”が担当し、読み語りは学校支援司書
が行いました。
また、このイベントに合わせて、サービスの児童担当と連
携し、児童コーナーにイベントに関連した図書を展示しま
こども・大人向けイベント
した。
(4/23~5/12)
「としょかん☆プラネタリウム」
(7/12) 「世界天文年 2009」にちなみ、子どもたちが星や天体、
宇宙のしくみに興味が持つきっかけとなるよう、また、自
分が興味を持った事柄について自分で調べる楽しみを知
ることを目的に 3 部構成で合計 3 回、実施しました。
(プ
ラネタリウムを子ども室に設置)
併せて、天文学関連図書を児童コーナーに展示しました。
(7/12~31)
講師:小林弘美(五藤光学研究所株式会社)
第 1 部:ドーム型プラネタリウムで星空を観察
第 2 部:ドームの外で、映像やスライドを使い、7 月 22
日に起こる日食についてや星や天体について説明
第 3 部:星座早見盤の作成、星座を探すコツなどの説明
40
「調べ物戦隊レファレンジャー」
通常は区立の教育機関での読書環境や読書活動の支援業
(7~8 月 合計 12 日間)
務を行っている学校支援担当司書が、夏休みに千代田図書
館に来館する子どもや保護者向けのレファレンスを行い
ました。
「千代田図書館で学ぼう!
小学校の夏休み期間中に、各界で活躍している方に講師と
夏のわくわく課外授業」(8 月) なっていただき、学校とは一味違った課外授業をしまし
た。また、授業風景や授業で作成したものを千代田図書館
内に掲示しました。
●算数(8/3)
:<算数マジック>
講師:大久保康平(マジシャン)
東大卒のマジシャンによる数理マジックで不思議な計
こども・大人向けイベント
算式や数理トリックを体験。
●国語(8/7)
:<古典芸能を楽しもう>
講師:神田蘭(講談師)
講談を学び、聴く人にわかる話の組み立て方や話し方、
人を引き込む語りのテンポと歯切れの良さを体験。
●社会(8/19)
:<ちびっこ記者「私が伝える」>
講師:尾内資介(読売新聞社編成部次長)
講師から新聞の果たす役割・取材の心得などを聞いた
後、「かちかち山」を題材として、取材・新聞記事の作
成を体験。
●図工(8/26)
:<じぶん世界マンダラ☆>
講師:吉澤久美子(美術家)
仏教の曼荼羅をモデルに、自分を中心にして、自分を取
り巻く世界(好きなもの・好きなこと・おもしろいこと
など)を描き、自分を取り巻く世界を意識してもらう。
「読み聞かせスキルアップ講座」
家庭で読み聞かせを行っている方やボランティアとして
活動している方たちを対象に、自己研鑚の場としてスキル
(2/20、3/6、20、27)
アップの講座を開催しました。
講師:櫻井美紀(NPO 法人 語り手たちの会理事長)
4 回コース
41
第1回
「心のきずなをつくる声とことば」
第2回
「言葉の音楽性」
第3回
「日本と世界の子どもの本にふれる」
第4回
読み聞かせ発表会
新聞深読みセミナー(2/25)
国民読書年である 2010 年に、社会との接点となる新聞を
第 1 回「激動の政局と新政権の課題」
通して、社会人としての基礎力を育てる「新聞深読みセミ
ナー」を活字文化推進会議と読書振興センターの共催で開
催します。第 1 回目は 2 月に実施しました。2~4 回目は、
こども・大人向けイベント
5、9、12 月に実施予定です。
講師:村岡彰敏(読売新聞東京本社政治部長)
JRAC 本まつり in じんぼう(2/27)
主催:JPIC(財団法人 出版文化産業振興財団)読書アド
バイザークラブ(JRAC)
共催:千代田区読書振興センター
子どもから大人まで幅広い層を対象に本の楽しさを伝え、
出版文化の促進に役立てることを目的とし、千代田図書館
や区民ホールで、絵本作家山口マオ氏の版画ワークショッ
プ&トークショーや古本ライター岡崎武志氏の古本道場
(トーク)&神保町古書店街ツアーなどを開催しました。
「図書館コンシェルジュと巡る
●ナイトツアー
(協力:高山本店)
神保町ナイトツアー」
(5/25) 古書店が閉店してからの神保町エリアで、ビジネスパーソ
ンが活用できる場所・楽しめる場所を紹介。コンシェルジ
「図書館コンシェルジュと巡る
神保町ツアー ~和本編~」
(11/13)
ュが街の文化・歴史を案内し、老舗喫茶店“さぼうる”で
は、有名なナポリタンをいただきながら、マスターに神保
町の喫茶文化の話を伺いました。
●和本編
(協力:中野書店)
11/13~16 に古書会館で開催される「古典籍展観大入札
会」に合わせ、古典籍の魅力と古典籍展観のみどころにつ
地
いて、中野智之氏に講義をしていただき、その後神保町の
域
街案内をしながら、古典籍展観大入札会に出品される古典
連
籍類を自由に見学しました。
携
イ
ベ
「本と出会う読書サロン」への協力
JPIC(財団法人 出版文化産業振興財団)読書アドバイザ
ン
ークラブ(JRAC)のメンバーが主催する読書会が毎月第 3
ト
火曜日に開かれています。読書振興センターは、参加者の
募集告知などに協力しています。
神保町ブックフェスティバル関連イベ
文字活字推進会議主催の【活字文化特別セミナー「だれも
ント「活字文化特別セミナー」講演・対 教えてくれなかった『源氏物語』本当のおもしろさ」】に
談の講師おすすめ本および関連本(古典 協力し、セミナー告知・講師(林真理子氏、岡田ひろみ氏)
のおすすめの古典展示・関連する本の展示・古典の日
関連)展示(10/1~11/1)
(11/1)の紹介などを第 2 展示ウォールで行いました。
42
地域連携イベント
「ボランティアウィーク 2009」関連本の
千代田区ボランティアセンター主催の活動イベントの周
展示(11/17~12/5)
知に協力。イベントの内容に合わせて、ボランティア関係
やエコなどの関連図書を展示しました。
「子育てハッピーデー」への協力(2/20) 千代田区社会福祉協議会主催のイベント参加者に、絵本の
読み聞かせ・おすすめの絵本の紹介・読書相談などを行い
ました。
◆「ちよぴたブログ」の開設
千代田区は、世界有数の出版関連企業の集積地と言われ、
区内では実にさまざまな読書推進活動が行われています。
それらの情報を集約・発信し、本や文字・活字に興味を持つ
きっかけとなるように、ウェブログ「ちよぴたブログ」を
1 月 18 日に開設しました。
◆その他
「福祉コンシェルジュ」(千代田区社会福祉協議会)へ接
遇マナーのワンポイント研修をしたり、『2009 年 出版再販・流通白書 No.12』(社団法人日本
書籍出版協会)へ寄稿したりと、他機関へさまざまな協力をしました。
3-2
広報
千代田図書館では、19 年度のリニューアルオープン以来、従来の図書館とは異なる、新しいコ
ンセプトにそった広報活動を展開してきました。3 年目にあたる 21 年度も引き続きサービスやイ
ベントなどを基に、ニュース性があり、かつコンセプトを明確に伝えることができる情報をマス
コミや利用者に発信しました。また、新しい図書館としての場の提供のために、ターゲット層の
来館を促す広報イベントの開催や来館者調査などを行いました。
◆ 広報媒体物の作成
①交通広告
秋の読書週間に合わせ、読書振興のための
キャンペーンポスターを作成し、千代田区内を通る
主要地下鉄の車内や近隣店舗・施設への掲出を行いました。
43
読書振興のための
キャンペーンポスター
②館内利用制作物
館内利用ガイドと視察者用パンフレットを改訂し、新しくわかりやすい情報を利用者およ
び視察者に提供しました。
③千代田図書館情報誌(年 2 回発行)
千代田図書館の情報をはじめ、千代田区に関わる人やモノ、
施設などを取り上げ、地域に密着した情報を掲載しました。
◆ パブリシティ効果
◎メディアへの露出・・・計 82 件
1)テレビ・ラジオ
11 件
2)新聞
44 件
3)雑誌
12 件
4)Web
5件
千代田図書館情報誌
5)その他(会員紙・社内報など) 10 件
◆ 広報イベントの開催
ビジネスパーソンをメインターゲットとする千代田図書館として、そのターゲット層の来館を
促し、ビジネスに役立ててもらうことや図書館の取り組みを知ってもらうことを目的に、イベン
トを開催しました。
①「千代田図書館で靴も自分も磨く~BOOTBLACK at Library~」(6 月~毎月第 1 月曜日開催)
先進的なサービスで注目を浴びる靴磨き職人と話をし、ビジネスのアイディアを得たり、
靴磨きの間に図書館の資料で調査・研究したりと千代田図書館のコンセプトの一つでもある
「ビジネスの育つ空間」を実現するイベントを実施しています。
講師:長谷川裕也(靴磨き職人)
②「大人のためのランチタイムおはなし会」
(10/27~11/9)
秋の読書週間中の平日 9 日間のランチタイムに、千代田図書
館の司書による大人のための読み聞かせを行いました。お昼休
みに図書館で過ごしているビジネスパーソンなどに、より気軽
に図書館や図書に接してもらうきっかけとなりました。
③「大人も子どもも一緒に学ぶ 経済や株のしくみ」
(12/28)
大人と子どもが一緒に経済や株などの基本的な仕組みを学んだことにより、子どもは親の
仕事について考え、大人はあらためて経済の仕組みや自分の立ち位置などを考えるきっかけ
となりました。
講師:大崎正行(東京証券取引所)
44
④ 俳句ワークショップ「はじめての俳句・さくらの一句」
(3/18)
初心者向けの俳句ワークショップを開催しました。桜に関する季語などの話のあと、参加
者が春の季語を使って俳句を詠み、参加者や講師から講評をもらい、参加者同士のコミュニ
ケーションも取れた、大変充実した内容でした。
講師:大高翔(俳人)
◆ 来館者調査
2007 年リニューアルオープンより増加したビジネスパーソンの利用実態を改めて調査しました。
ビジネスパーソンの図書館利用方法やニーズを探るため、11 月に 30 名のビジネスパーソンへイ
ンタビューを行いました。ビジネスパーソンの利用理由の多くは、調査や学習を行うための施設
や設備などの環境を重視しており、その綺麗さや使い勝手の良さ、10 時までの開館に良いイメー
ジを持って来館しています。今後更にビジネスパーソンに図書資料を有効活用してもらうには、
ニーズにあった資料の充実や見直し、そして、それらの資料の存在や活用方法を告知する必要が
あります。 これらの結果は館内の各セクションにフィードバックし、図書館の運営に活かしてい
きたいと考えています。
3-3
学校支援
学校支援業務は、区立の教育関連施設(小学校、幼稚園、こども園、保育園、児童館)の児童、
乳幼児とその保護者、各施設の教職員に対して、読書活動を支援していく事業です。「千代田区
子ども読書活動推進計画」(平成19年3月策定)に基づき業務内容を策定しています。
◆ 施設ごとの支援状況
区立小学校への支援 (各校週2回勤務:1回6時間)
21年度は昨年度に引き続き、読書活動や授業の支援に重点を置
きました。図書館利用のオリエンテーション授業は、年1回の実
施が定着しています。授業での資料の利用がさらに増え、授業支
援の件数も前年度の2倍以上になり、司書へのブックトークの依頼
も2.5倍に増えました。
また、研究授業に司書も参加して、ブックトークで本の紹介、
調べ学習の中で子どもと接しながら子どもと本を結びつけるフロ
アーワーク等で協力しました。司書が活用される場が増えてきて
います。
司書教諭(または、図書担当教諭)と千代田図書館学校支援の
司書との学校図書館連絡会は、今年度初めて開催しました。
連絡会担当の校長先生と教育委員会の育成指導課指導主事にも参
加していただき、情報共有の場となりました。
45
第1回学校図書館連絡会 5/19
(千代田図書館)
第2回学校図書館連絡会
(千代田図書館)
会議
情報探索講習会
7/30
7/30(千代田図書館)
講座
図書ボランティア講習会
8/27(お茶の水小学校)
区立幼稚園・こども園・保育園への支援 (各施設月1回勤務:1回3時間)
21年度は、引き続き、特別展示や幼児向けの配架を工夫し、読み聞かせと蔵書構成のアド
バイスを含む新規購入のリスト作りなどの支援をしました。日常業務の中で、利用指導を取
り入れることにより、「本を大切にする」「決まった場
所に戻す」などの基本的な使い方が身につき、小学校入
学後の利用指導に結びついています。
また、保護者や教職員向けの読み聞かせや絵本につい
ての講座を実施しました。講座の内容などを盛り込んだ
読書便り「まほうの絵本」も年4回、発行しました。
「読み聞かせの大切さについて」 7/15 (昌平幼稚園)
「親子お話会・読み聞かせ講座」 8/28 (お茶の水幼稚園)
「子育て支援 読み聞かせ講座」 9/12 (麹町保育園)
講演・講座
「第2回読み聞かせ講座」 9/15 (お茶の水幼稚園)
「未就園児親子お話会」10/20 (お茶の水幼稚園)
「読み聞かせ座談会」 11/2 (麹町幼稚園)
「読み聞かせ講座」 1/25 (いずみこども園)
児童館への支援 (月1回勤務:1回3時間)
児童館は、赤ちゃんから高校生まで利用していますが、21年度も、乳幼児とその保護者への
対応に主眼を置いて業務に取り組みました。児童館が設定している乳幼児の時間に司書も参加
し、読み聞かせや手遊びを実施して個別の読書相談にも応じるなど月に1回の勤務を通じ、利用
者との継続した関わりが実現しています。
夏休みには、児童向けに感想文の書き方講座や本の紹介のためのブックトークを実施しまし
た。また、「怖い話のお話会」を単独で、あるいは児童館のお化け屋敷などのイベントの中で
実施し、多くの児童の参加がありました。
「ブックスタート講習会」 7/8 (神田児童館)
「子ども読書講座」 8/4 (富士見児童館)
講座
イベント
「夏休みブックトーク」 8/12 (四番町児童館)
「夏休み 怖い話のお話会」 8/4、12、21、24、28 (5児童館) のべ388人参加
46
◆ 全体業務
各種リストや読書便りの作成
① 購入図書アドバイスに伴うリスト作成
蔵書構築アドバイスの一環として、図書購入にあわせて、蔵書比率を考慮した選書アド
バイスを実施し、リストを作成しました。それが図書購入に活かされ、蔵書構成が整って
きました。
②
読書便りの発行(小学生向け2回、幼児向け2回、保護者向け7回 合計11回)
読書便りは、小学生・幼児向けの読書案内「おはなしトレイン」と、保護者・職員向け「まほうの絵
本」「まほうの図書室」を発行しています。
「おはなしトレイン」小学生版・幼児版(夏号・冬号)
読書便り
「まほうの絵本」乳幼児保護者向け (4月・7月・12月・3月)
「まほうの図書室」小学生保護者向け(7月・12月・3月)
団体貸出
司書の勤務が定着し、資料の利用が活発になり司書への相談も増えてきました。その結果、
調べ学習や読書のための資料は、支援先への団体貸出も活発に行われました。
団体貸出
80件
1,422冊
企画事業
支援先以外にも、千代田図書館内での企画事業や、区内機関、館内他グループと連携、協力
して、読書振興の活動を実施しました。
・こどもの読書週間イベント
千代田図書館での
活動
「ことばと音のフェスティバル♪ちよだ音楽おはなし隊」(4/25)
音楽と読み語りを組み合わせたイベント。内容構成と読み語りを担当。
47
千代田図書館での
活動
・「調べ物戦隊
レファレンジャー」
夏休み中に子どもや保護者向けに読書相談を実施
(7、8月
合計12日)
レファレンス件数:27件
レファレンジャーバッチ
千代田図書館読み聞かせボランティア研修講師 (1/25 サービスとの連携)
「‘おいしく、食べる’のヒミツをさぐる」ブックトーク
(12/22 企画との連携)
「子育てハッピー ♡デー」(千代田区社会福祉協議会)への協力 (2/20)
その他機関への協力
(「ぴったり絵本をさがそう」のテーマでおはなし会の実施と本の紹介)
◆ 学校支援実績(全施設合計)
支援活動回数
875 回
オリエンテーション
110 件
授業支援
921 件
読み聞かせ
723 件
ブックトーク
33 件
団体貸出
80 件
レファレンス
1,212 件
1,377 冊
1,422 冊
◆ その他の統括業務
平成22年度4月にオープンする「富士見こどもみらい館」への大がかりな移転準備(小学校・
幼稚園・保育園・児童館)があり、図書に関わる移転のアドバイスを実施しました。同時に
移転に伴う小学校への大規模な図書の寄贈についての相談などにも対応しました。
また、支援先へのアンケートを毎年8月に実施しています。アンケート結果を分析して、学
校支援業務への評価や要望などを業務の中で生かしながら対応しました。いただいた評価は
司書たちの励みになり、なお一層の支援活動に結びついています。
3-4
コンシェルジュサービス
「千代田ゲートウェイ」を謳う図書館のコンシェルジュとして、区内の施設やイベント、近隣
の飲食店や古書店などの街案内や本探しのお手伝いなどを行っています。利用者に紹介する街案
内の情報(古書店・飲食店・イベントなど)は、コンシェルジュ自身が足を運んで取材をし、常
に新鮮な情報を収集しています。利用者への情報提供機能の強化と良質なサービス提供に、本年
48
度も努めました。
図書館内のガイドツアーは、見学者の層や目的が多種多様であるため、それぞれのニーズを汲
み上げた案内を行いました。9 月に館内に設置された「千代田区ゆかりの文学者コーナー」や「出
版にまつわる本棚」も見学目的に合わせ、適宜ツアーのコースに組み込んでいます。
また、来館者とのコミュニケーションを通して引き出した「声(要望・意見・指摘など)
」は、
関係部署へ情報を提供し、可能なものは改善につなげるなど、図書館運営に反映してきました。
神保町古書店街にある「本と街の案内所」へのコンシェルジュ派遣は 2 年目を迎え、神保町へ
来た方と地域とをつなげるパイプ役として、蓄積してきた本や地域の知識・情報をフルに活用し、
対応しています。
◆ 館内活動
ガイドツアー
館内案内
280 件
1,072 人
問合せ
12,594 件
来館者からの種々な問い合わせ(館内利用の基本サービス、本探し・配
架場所、展示など)に対して、正確・迅速に対応しています。
街案内
問合せ
1,163 件
近隣地域の道案内や区内のイベント紹介、古書店・古書探し、食事処案
内など、千代田区全体を紹介する<千代田ゲートウェイ>機能を担い、
コンシェルジュ自らがお店やイベント会場に足を運び、取材をしていま
す。コンシェルジュブースでは、取材したホットな情報をコンシェルジ
ュのおすすめとして紹介しています。
「おすすめの本」は、コンシェルジュがテーマを決め、図書資料から選
び、展示することによって、千代田図書館所蔵の資料をより多く知って
いただくことを目的としています。
<コンシェルジュのおすすめ掲示回数>
お店
13 回
地域特集
13 回
本
千代田図書館職員へのワンポイン
6 回(展示数:130 冊、のべ貸出数:206 冊)
毎週月曜日の朝礼時に、コンシェルジュが「朝礼ミニコーナー」を担当
トアドバイス(朝礼ミニコーナー) しました。内容は、ビジネスマナー(身だしなみ、言葉づかいなど)や
脳内エクササイズなど、社会人として役立つものをコンシェルジュが考
え、ロールプレイングを取り入れながら 5 分間にまとめ、実施しました。
49
◆ 館外活動
「本と街の案内所」での活動
232 日間
のべ 15,210 人に対応
神保町にある「本と街の案内所」は、神保町に関する情報を総合的に提
供する拠点で、神田古書店連盟と NPO 連想出版などが共同で運営してい
ます。図書館コンシェルジュは、2008 年 5 月から、平日(月~金)の午
後に案内所に常駐し、利用者の本探しのお手伝いや街の情報提供などを
行っています。
『図書館コンシェルジュの
本と街の案内所見聞調録』
「本と街の案内所」は、国内外の多くの方が利用し、いろいろな質問を
受けます。コンシェルジュは、見たり聞いたり調べたりして得た知識を
フル回転させて対応しています。そこで、日々対応している中から事例
を紹介し、図書館利用者に自分自身で調べるツールとして活用してもら
えるように『図書館コンシェルジュの本と街の案内所見聞調録』を発行
し、8 月から千代田図書館内で配布を開始しました。
Vol.1 「本と街の案内所へ行こう!」
Vol.2 「漫画を知る!」
Vol.3 「古典籍を知る!」
Vol.4 「料理の本を探す」
Vol.5 「桜を愛でる」
Vol.6 「I Love クラシック♪」
「図書館コンシェルジュと巡る
神保町ツアー
神保町ナイトツアー」
(5/25)
(協力:高山本店)
「図書館コンシェルジュと巡る
神保町ツアー
~和本編~」
(11/13)
(協力:中野書店)
50
Ⅳ.評価
千代田区立図書館では指定管理者制度による図書館運営が適切に行われているかをチェ
ックするため、4つの観点による評価制度が導入されています。この評価をもとに、区の所
管課において総合的・最終的な評価がされることとなっており、図書館運営の更なる改善
に役立てています。
こうした評価制度は、政策の立案と実施が分離する指定管理者制度ならではの仕組みで
あり、評価の結果についてホームページ等を通じて広く公表することにより、区民へのア
カウンタビリティに配慮した仕組みと言えます。
区民生活部図書・文化資源担当課長が、次年度以降における指定管理者による区立図書
館業務の改善・向上を目的として、総合的な観点を加えた最終評価を取りまとめ、提出し
ています。
平成21年度千代田区立図書館の運営・サービスに係る評価について(報告)
千代田区立図書館への指定管理者制度導入にあたっては、指定管理者による図書館の運営及びサービス
について、その経過及び実績に対する評価を適切に実施することを当初から重視してきたところである。
平成21年度においても、前年度と同様に、区と指定管理者との間における協議に基づいて、下記の4つ
の観点からの評価をもとに、運営・サービスに係る総合的な評価を実施したので、下記のとおり報告する。
1
4つの観点からの評価
(1)区の図書館行政担当者による定常的評価
フロア・カウンターにおける接客等の観察(月に1回、千代田図書館または四番町図書館で実施。
)
、
指定管理者に属する職員への面談(新規職員、チーフ級職員等11名に対して実施。
)
、基本協定書に
定める月次報告(利用者からの意見、要望、苦情等への対応記録の点検を含む)及び指定管理者との
定期協議(月1回)における区からの指摘事項等に対する対応、の4項目を対象とし、日常的に運営
状況の点検・評価を行うとともに、必要に応じて改善を求めた。職員配置、組織・業務運営等を含め、
おおむね適切に業務が遂行されているものと認められる。
(2)指定管理者が自主的に行う評価
例年実施している利用者満足度調査について、質問項目を多少見直して実施され、引き続き高い満
足度を得た。また、今年度は初年度(19 年度)のフォローアップとして、ビジネスパーソンの利用実
態についてのヒアリング調査が行われた。引き続き良好な利用環境の維持に努めるとともに、図書館
として資料や情報の利活用に導くようなサービスの展開が期待される。
(3)パフォーマンス指標及び達成目標値の設定による評価※
区と指定管理者との協議に基づき、今年度において重点的に取り組む事業を中心に12の指標項目
を設定し、おおむねその目標値を達成したが、web 図書館へのアクセス、自動貸出機の稼働状況につ
いては目標値を下回る結果となった。
(4)千代田区図書館評議会による評価
本年度は、20年度評価に対するフォローアップの観点から、引き続き蔵書構築について、とくに
千代田図書館の「区民の書斎」としての機能に焦点を当てた分析を行うとともに、千代田図書館が重
視する「書店・出版業界との連携」の質的評価に向けた関係者インタビューなどを行った。
2
総合評価
リニューアル以来のビジネスパーソンによる利用や、神保町古書店街や出版業界との連携活動が定着
するなど、これまでに引き続いて千代田区の立地特性を踏まえた図書館運営が安定的かつ適切に行われ
ていることは評価できる。
また、蔵書の充実を求める区民・利用者の声を真摯に受け止め、千代田図書館の収蔵規模を見据えた
蔵書の充実のための計画的・積極的な取り組みとして、旧日比谷図書館蔵書からの選定・移送、基本図
書補充リストの作成と3カ年計画による補充に取り組んだ結果、当初予定を上回るペースでの選定・補
充が行われていることは高く評価すべきであると考える。
また、展示やイベントを単なる話題づくりと位置づけるのでなく、これらの活動を通じて蔵書の充実
や貴重な資料の活用、読書活動の推進を図るなど、図書館の活動の発展に向けて有機的に結び付けよう
とする姿勢が明確になってきたことも、高く評価すべきであると考える。
一方で、パフォーマンス指標に掲げたにもかかわらず目標値を下回る結果となった「WEB図書館貸
出し件数」
「自動貸出機の利用率」については、いずれも改善が必要である。
前者は、公共図書館で全国初のサービスとして大きな話題を呼んだものであるが、利用が漸減傾向に
あるのは、コンテンツの質・量的魅力が向上していないことに起因するものと想定される。本年度の評
価部会による分析をもとに、紙媒体資料に比べて優位なコンテンツを中心に、コンテンツの質的・量的
向上に努めることが期待される。
また、後者については、館施設の構造そのもののほか、稼働状況がやや不安定であることにも原因が
あると推察されるが、館運営のいっそうの効率化を図る上で利用者の誘導に努められたい。
なお、職員インタビュー(上記1(1)
)からは、組織体制が設立当初に比べてきちんと確立してきた
一方で、コンソーシアムを形成する 3 社間がそれぞれの所掌業務の違いにより「壁」として意識されて
いる状況がうかがわれ、一体感のある円滑な運営が引き続き期待される。
平成 22 年度は、指定管理者による区立図書館運営も 4 年目に入り、当初指定期間 5 年間の後半を迎え
る。これまで取り組んできた先進的な図書館サービスの提供に努めるとともに、課題解決能力のなおい
っそうの向上を望みたい。
※パフォーマンス指標及び目標達成値については、54 ページを参照
このような評価を受けて指摘事項の検証を行い、更なる事業運営体制の安定化を実現さ
せていきます。

職員の配置や組織の構成については、今後も必要に応じて改善を行い、適切に業務
を遂行していきます。また、コンソーシアムを形成する3社が一体となって図書館
運営をできるように努めます。

蔵書の充実については、3カ年計画の2年目である 22 年度も、引き続き図書館の
重点項目と位置付け、補充計画を進めます。また各館ごとの蔵書構成に、その役割
を明確に反映させていきます。

Web 図書館の貸出件数については、関連セミナーを開催する等し、普及をはかると
ともに利用を促進させていきます。

自動貸出機の利用率については、利用者の誘導等を行い利用率の向上をはかるとと
もに、利用者利便の一助としていきます。

展示やイベントについては、本年度に行った古書店等との連携によるものに加え、
大学や大学図書館、ミュージアムとの連携・共催を行います。
54
補充リスト冊数
本年度受入冊数
補充リスト冊数
9,000冊
レファレンス資料
1,000冊
0冊
(0%)
700冊
(70%)
年10件
月100件
パスファインダー更新
c. オンラインデータベース
年6回
b. 展示に関連するセミナー・イベント
0回
年3回
年6回
b. 古書販売目録に関連するセミナー・イベント
c. その他のコレクションの紹介回数
(展示・セミナー等)
1回
0回
年4回
0回
0回
0件
159件
0件
1件
0件
1件
a. 古書販売目録を紹介する展示
5. コレクション(内田・古書目・内務省)の紹介
年6回
a. メイン展示(ウォール展示)
4. 企画展示
年6回
年6件
b. パスファインダー作成
d. 情報収集方法のガイダンス
年6件
a. レファレンス協同データベース事例登録
3. セルフレファレンス
年5件
( 0%)
(30%)
b. ディスプレイの改善
0冊
0件
( 0%)
( 0%)
(60%)
300冊
年1件
0冊
0冊
5,300冊
0冊
1回
0回
0回
0回
1回
0件
187件
0件
1件
0件
0件
0件
(0%)
0冊
( 0%)
0冊
( 0%)
0冊
( 0%)
5月
(40%)
4月
3,700冊
目標値
a. 特色のある書架の設置
2. 棚づくり (部分)
本年度受入冊数
区民の書斎
1. 蔵書構築計画の達成度
(補充資料1万冊の受入及び購入計画の作成)
項目
1回
0回
0回
1回
0回
1件
302件
0件
0件
0件
1件
0件
(4%)
38冊
( 2%)
19冊
( 6%)
561冊
( 7%)
671冊
6月
1回
1回
1回
1回
1回
1件
262件
2件
0件
2件
0件
0件
(0%)
3冊
( 0%)
0冊
( 1%)
95冊
( 1%)
103冊
7月
1回
0回
0回
0回
0回
1件
217件
0件
1件
0件
1件
0件
(0%)
2冊
( 0%)
0冊
( 2%)
137冊
(-1%)
-131冊
8月
1回
0回
1回
1回
1回
1件
210件
1件
0件
0件
1件
2件
(0%)
1冊
( 1%)
6冊
( 4%)
400冊
( 0%)
0回
0回
0回
1回
0回
1件
272件
1件
0件
0件
1件
0件
(0%)
1冊
( 0%)
1冊
( 7%)
607冊
( 0%)
1冊
10月
1回
2回
1回
0回
1回
0件
235件
2件
0件
1件
0件
0件
(0%)
0冊
( 20%)
203冊
(-1%)
-50冊
( 1%)
81冊
11月
実 績
24冊
9月
0回
0回
0回
1回
0回
1件
212件
1件
0件
1件
0件
0件
(0%)
0冊
( 0%)
0冊
( 21%)
1884冊
( 1%)
59冊
12月
0回
1回
1回
0回
1回
0件
208件
1件
1件
0件
0件
0件
( 7%)
67冊
( 33%)
331冊
( 8%)
704冊
( 1%)
45冊
1月
0回
0回
0回
0回
0回
0件
181件
1件
0件
2件
0件
0件
( 9%)
92冊
( 16%)
155冊
( 2%)
199冊
( 9%)
838冊
2月
計
(57%)
0回
0回
0回
1回
1回
1件
192件
1件
2件
0件
0件
0件
( 6%)
62冊
( 3%)
28冊
( 6%)
101%
114%
7回
4回
4回
6回
6回
7件
2,637件
(220件/月)
10件
6件
6件
5件
2件
( 27%)
266冊
( 74%)
743冊
( 57%)
570冊 5,107冊
( 39%)
3,472冊 5,163冊
3月
パフォーマンス指標および目標達成値(平成21年度総括)
括
内田文庫に関わる連続セミナーに加え、11月は出版にまつわる本棚設置時に
合わせてミニ展示と講演会を行ったため、目標を上回った。
3月の展示ウォールの古書販売目録の展示に向けて、ミニ展示に合わせてセミ
ナーを行った。古書目録の専門家の人脈構築もできて、有意義なセミナーと
なった。
展示ウォール以外の展示ケース等を使ったミニ展示のみをカウント した。3月の
展示ウォールでの展示に向け、盛り上げ、テー マ集めの展示になった。こ のミ
ニ展示4回があったことで、展示ウォールでの展示が充実した。
外部機関との共催展示ができたことにより、セミナー ・イベントも その機関の関
係者を招いて行うことができた。そのため、より質の高いセミナー・イベントとなっ
た。
展示ウォールを使用した展示のみをカウントした。6回中5回は外部の機関との
共催で行うことができ、外部の専門知識を取り入れることができた。3月の古書
販売目録の展示は、新潟県立図書館、長岡市立図書館での出張展示につな
がった。
オンラインデータベースの使い方、千代田Web図書館や電子書籍の動向といっ
た、現在利用者の関心ある話題で講習会を開催した。ビジネスパーソンの利用
が多い図書館ではあるが、20代から70代まで幅広い参加があった。
昨年度から導入したサービスであるが、データベースの利用講習会や、機能の
バージョンアップなどを行った結果、順調に利用件数を伸ばした。
セルフレファレンスツールとして活用できるよう、パスファインダーの作成・更新
をおこなった。特に本年度は、「千代田区立の学校の歴史について調べる」など
地域性を考慮したテーマを選び、利用者の情報入手手段として活用できるよう
にした。
千代田図書館のレファレンスサービスに寄せられた、千代田区に関する質問を
集積し、その中から有効と思われる情報を、NDLレファレンス協同データベース
に登録した。
書架にミュージアムへのゲートウェイ機能を持たせることを狙い、ミュ ージ アム
連絡会との連携で、ミュージアムの紹介パネル、ミュー ジア ムがおす すめ する
所蔵本のブックリスト 等を、「区民の書斎」エリアの書架に設置した。4館分実
施。ブックリストおよび合わせて設置したミュージ アム のパンフ レットはコンスタ
ントに持ち帰られている。専門書が多く装丁も地味なため利用頻度が低い大明
堂コーナーについて、概要や読みど ころを書いたPOP様の飾りを付け、表紙を
見せるディスプレイに変更した。
「千代田ゆかりの文学者コーナー」の作成と地域産業である出版業・出版関連
業の調査・研究の入口となるべく「出版にまつわる本棚」を作成した。
前半は、出版社目録を参照したり本来棚にあるべき基本的な資料の調査をする
など、補充リストの作成が先行した。後半日比谷図書館からの資料の保管転換
が軌道に乗り、予定冊数以上の資料の受入ができたが、それに比例し補充リス
トに記載する資料が減ることとなった。最終的には、受入5,906冊、補充リスト
5,373冊、達成率113%となり、目標値を上回った。次年度は、この補充リストか
ら優先順位を考慮して順次購入し、蔵書構築をはかっていく予定である。
尚、区民の書斎における受入冊数(8月)と補充リスト冊数(11月)のマイナス表
記は、今回のリストに該当するとしていた資料を見直したところ、外した方が適
当であると判断した資料があったことにより発生したものである。
※通常選書分は除き、数値は累計でカウント
※小数点第1位以下については四捨五入
総
55
月1,000件
b. 音楽配信サービス
月35%
b. 自動貸出機の利用率
月1回
月1回
a. 一般企画展示(特別企画展示)
b. 児童特集展示
12. 四番町図書館展示
年5回
a. インテリジェント書架による利用状況調査
年6回
(7月開始)
年2回
b. 街案内イベント
c. 本と街の案内所問い合わせ事例作成
月80件
月1件
月1件
月1回
(9月開始)
a. 街案内件数
11. ICタグの活用
10. 街案内
b. その他媒体
a. 主要6紙
9. 広報活動・パブリシティ効果 (メディア掲出数)
b. 情報発信
a. 子ども・大人向けイベント
年4回
年4回
b. 講座開催回数(保護者・教員向け)
8. 読書振興
年11回
a. 読書便り発行回数
(幼児・小学生・各保護者向け)
7. 学校支援
月500件
a. Web図書館貸出件数
6. オンライン・ウェブサービス
1回
1回
26%
0回
0回
125回
3件
4件
1回
0回
1回
1,120件
517件
1回
1回
28%
1回
1回
116回
5件
5件
0回
0回
0回
898件
495件
1回
1回
29%
0回
0回
106回
8件
5件
0回
0回
0回
939件
505件
1回
1回
29%
1回
0回
0回
105回
5件
2件
1回
3回
4回
1,990件
423件
3回
2回
30%
0回
1回
0回
82回
4件
1件
1回
3回
0回
3,178件
494件
1回
1回
23%
1回
0回
0回
96回
5件
2件
0回
0回
2回
0回
3,530件
523件
1回
2回
18%
0回
1回
0回
88回
8件
0件
0回
1回
0回
0回
3,941件
437件
2回
2回
25%
1回
0回
1回
93回
3件
1件
0回
0回
1回
0回
3,923件
361件
2回
2回
27%
0回
0回
0回
87回
1件
4件
0回
0回
0回
4回
3,603件
435件
1回
1回
25%
1回
2回
0回
87回
3件
1件
6回
0回
1回
0回
3,836件
441件
1回
1回
25%
0回
1回
0回
80回
0件
2件
7回
3回
0回
0回
3,478件
432件
1回
1回
29%
0回
1回
0回
98回
2件
1件
12回
0回
0回
2回
4,107件
408件
16回
16回
26%
5回
6回
2回
1,163回
(97回/月)
44件
27件
25回
7回
10回
※ 網掛け:未達成
季節感ある展示を心がけて、テーマと選書をおこなった。特に児童特集展示で
は、8月の夏休みや12月の冬休みにより本に親しんでもらえるよう、多くのテー
マで展示を開催した。
9~11月にシステムトラブルが多発し、利用者から 敬遠されたこ とが利用率が
伸び悩んだ要因であると考えられる。分館からの予約本や、視聴覚資料にはIC
タグが貼られていないのを鑑みて次年度の目標数値を設定した。年度末ま でに
システムの安定稼働は確保したので、次年度は利用者への定着をはかり、利
用者の利便性を高める一助としていきたい。
「ビジネス図書コーナー」や「出版にま つわる本棚」など の貸出をしない資料の
利用状況を調査した。稼働状況に不安定さがあるため、引続きシ ステ ム担当と
協力して取り組みたい。
案内所での対応から事例をピックアップし、その対応内容を図書館利用者にも
活用していただくために、今年度から作成を初め た。名称も「図書館コ ンシ ェル
ジュの本と街の案内所見聞調録」とし、対応事例とそれに関連す る+αの情報
を掲載している、
古書や古書店街、神保町の歴史など地域の魅力を知ってもらうために、神保町
ガイドツアーを開催。古書店主や地域のお店に協力をいただき、オリジナル性と
特別性を持たせた内容としたこともあり、参加者の満足度は高く、次回のツアー
を望む声が多い。
コンシェルジ ュのおす すめ (店・街特集・本)をコンシェルジ ュブ ースに33回掲
示。季節や地域のイベントに合わせて情報を提供したこ とが利用者からの問い
合わせにつながり、目標を大きく上回った。
年間の合計件数は、目標を大きく上回った。媒体別にみると、昨年同様、地方
紙を含めた新聞への掲出が全体の50%を占める。千代田図書館の利用サービ
スやイベントなど、ニュース性があり、かつコンセプトを明確に伝えることができ
る情報を発信し、また、、取材者の目的やニーズをつかんだ的確な対応が、二
次三次への掲載につながっている。
情報発信する媒体の変更による調整などに時間を要し、開始時期が遅れた。し
かし、その後は順調に更新をしており、中でもイベントレポー トは参加された方
がアクセスしたり、館長の読書日記は他のブログで取り上げら れたりと、す こし
ずつではあるが、ブログが認知されてきているようである。
こどもの読書週間や世界天文年を意識したタイムリーなイベントを開催。こ ども
の読書週間イベントは、地域の子どもたちに出演してもらい、地域連携にも つな
げた。また、読書推進の活動に携わっている人を対象に、スキルアップの講座
を開催し、子ども読書推進計画の一策である「人材育成」に努めた。
教員や保護者および子ども対象に、読み聞かせや読書の意義などの講座を開
催。講座開催の要望が多く、目標回数を大きく上回った。
夏休みや冬休みなどの長期休暇前に配布することにより、休み中の家庭での
読書推進をはかっ た。また、保護者へは、学校図書館への理解を深めてもら
い、本を読むことの意義や重要性を再認識するものとなっている。
本年度から導入した新しいサービスのため、当初認知度が低く利用件数が伸
び悩んだが、公共図書館としての導入意義などを発信した結果大きな反響が
得られ、その結果大幅な利用増が見られた。
34,543件
(2,879件/月)
11回
本年度はコンテンツ数があまり増えなかったことや、パソコンの設定環境によっ
ては閲覧できないことなどがあり、貸出数が伸び悩んだ。今後は利用方法のセ
ミナーを開催したり、コンテンツ数の増加と機能性の向上をはかり、サービスを
充実させていきたい。
5,471件
(446件/月)
Ⅴ.条例・規則・要綱
1.千代田区立図書館条例
平成18年6月27日
条例第27号
改正
平成18年10月11日条例第39号
平成20年10月8日条例第31号
千代田区立図書館設置条例(昭和61年千代田区条例第21号)の全部を改正する。
(目的)
第1条
この条例は、千代田区立図書館(以下「館」という。)の設置及び管理に関し必要
な事項を定め、もって区民等の教育と文化の発展に寄与することを目的とする。
(図書館の設置)
第2条
2
千代田区に図書館法(昭和25年法律第118号)第10条の規定に基づき、館を設置する。
館の名称及び位置は、次のとおりとする。
名称
位置
千代田区立千代田図書館
東京都千代田区九段南一丁目2番1号
千代田区立四番町図書館
東京都千代田区四番町1番地
(分館の設置)
第3条
2
千代田区立千代田図書館(以下「千代田図書館」という。)に分館を置く。
分館の名称及び位置は、次のとおりとする。
名称
位置
千代田区立昌平まちかど図書館
東京都千代田区外神田三丁目4番7号
千代田区立神田まちかど図書館
東京都千代田区神田司町二丁目16番地
(事業)
第4条
館は、次に掲げる事業を行う。
(1)
図書館法第3条の規定に基づく事業
(2)
前号に掲げるもののほか、館の目的達成のため必要な事業
(指定管理者による管理)
第5条
館の管理は、地方自治法(昭和22年法律第67号)第244条の2第3項の規定により、
56
法人その他の団体であって千代田区教育委員会(以下「教育委員会」という。)が指定す
るもの(以下「指定管理者」という。)に行わせるものとする。
2
指定管理者の指定の手続については、千代田区公の施設に係る指定管理者の指定手続等
に関する条例(平成16年千代田区条例第23号)の定めるところによる。
(管理業務)
第6条
指定管理者は、次に掲げる業務を行うものとする。
(1)
館の利用に関する業務
(2)
第4条に規定する事業の実施に関する業務
(3)
前2号に掲げるもののほか、館の運営に関し教育委員会が必要と認める業務
(開館時間等)
第7条
館の開館時間及び休館日は、指定管理者が、教育委員会の承認を得て定めるものと
する。
(館内利用の制限等)
第8条
指定管理者は、次の各号のいずれかに該当するときは、館の利用を制限し、又は禁
止することができる。
2
(1)
他の利用者の迷惑になると認められるとき。
(2)
館の秩序を乱し、又は善良な風俗を害するおそれがあると認められるとき。
(3)
館の設置目的に反するおそれがあると認められるとき。
(4)
前3号に掲げるもののほか、館の管理上支障があると認められるとき。
前項の規定により制限又は禁止を受ける者に対し、指定管理者はあらかじめその理由を
明示しなければならない。
(付帯施設)
第9条
区民等が団体で行う研修、講習会、会議等の用に供するため、千代田図書館に研修
室を置く。
追加〔平成18年条例39号〕
(付帯施設の利用手続)
第10条
前条の研修室(以下「付帯施設」という。)を利用しようとする者は、あらかじめ
指定管理者に申請し、その承認を受けなければならない。
2
指定管理者は、前項の承認(以下「利用承認」という。)に際し、管理上必要があると
認めるときは、当該利用承認に条件を付することができる。
追加〔平成18年条例39号〕
(利用の不承認)
第11条
指定管理者は、その利用が次の各号のいずれかに該当するときは、付帯施設の利用
を承認しない。
(1)
第8条第1項第1号から第3号までのいずれかに該当するとき。
(2)
営利を目的とするものと認められるとき。
(3)
付帯施設に損害を与えるおそれがあると認められるとき。
57
(4)
前3号に掲げるもののほか、館の管理上支障があると認められるとき。
追加〔平成18年条例39号〕
(利用料金)
第12条
館への入館及び館の資料の利用は、無料とする。
2
付帯施設の利用料金は、別表に定める額の範囲内において、指定管理者が定める。
3
指定管理者は、前項の利用料金を定め、又は改定しようとするときは、あらかじめ教育
委員会の承認を受けなければならない。
追加〔平成18年条例39号〕
(利用料金の納入等)
第13条
利用承認を受けた者(以下「施設利用者」という。)は、指定管理者に対し、利用
料金をあらかじめ納入しなければならない。ただし、指定管理者が特別の理由があり、か
つ、納入が確実であると認めるときは、後納することができる。
2
利用料金は、指定管理者の収入として収受するものとする。
追加〔平成18年条例39号〕
(利用料金の減免)
第14条
指定管理者は、特別の理由があると認めるときは、千代田区教育委員会規則(以下
「教育委員会規則」という。)で定めるところにより利用料金を減額し、又は免除するこ
とができる。
追加〔平成18年条例39号〕
(利用料金の還付)
第15条
施設利用者が付帯施設を利用しなくなり、又は利用できなくなったときは、既納の
利用料金は、還付する。ただし、指定管理者は、教育委員会規則で定めるところによりそ
の全部又は一部を還付しないことができる。
追加〔平成18年条例39号〕
(利用権の譲渡等の禁止)
第16条
施設利用者は、付帯施設を利用する権利を譲渡し、又は転貸してはならない。
追加〔平成18年条例39号〕
(付帯施設の変更等の禁止)
第17条
施設利用者は、付帯施設の利用に際し、これに特別の設備をし、又は変更を加えて
はならない。ただし、あらかじめ教育委員会の承認を受けたときは、この限りでない。
追加〔平成18年条例39号〕
(施設利用者による取消し等)
第18条
施設利用者が付帯施設の利用を取り消し、又は利用の内容を変更しようとするとき
は、指定管理者の承認を受けなければならない。
追加〔平成18年条例39号〕
(利用承認の取消し等)
第19条
指定管理者は、次の各号のいずれかに該当するときは、利用承認を取り消し、利用
58
承認の内容若しくは利用承認に付した条件を変更し、又は利用を中止させ、若しくは制限
することができる。
(1)
前条の規定により施設利用者が利用の取消し又は利用内容の変更を申し出たとき。
(2)
施設利用者の利用が第11条第1号から第3号までのいずれかに該当するとき。
(3)
施設利用者が利用承認の内容と異なる利用を行い、又は利用承認に付された条件を
遵守しなかったとき。
(4)
施設利用者の利用がこの条例若しくはこの条例に基づく教育委員会規則に違反し、
又は施設利用者が指定管理者の指示に従わないとき。
(5)
施設利用者が偽りの内容により申請を行う等不正の手段により利用承認を受けたと
き。
2
(6)
災害その他の事故により付帯施設を利用できなくなったとき。
(7)
公益上必要があると認めるとき。
(8)
前各号に掲げるもののほか、指定管理者が館の管理上支障があると認めるとき。
前項の規定により利用承認を取り消し、利用承認の内容若しくは利用承認に付した条件
を変更し、又は利用を中止させ、若しくは制限した場合において施設利用者に損害が生じ
ても、指定管理者は、その賠償責任を負わないものとする。ただし、同項第8号に該当す
る場合は、この限りでない。
追加〔平成18年条例39号〕
(原状回復の義務)
第20条
施設利用者は、付帯施設の利用を終了したときは、直ちに当該施設を原状に回復し
なければならない。
2
前条の規定により利用承認を取り消され、又は利用を中止され、若しくは制限されたと
きも前項と同様とする。
追加〔平成18年条例39号〕
(損害の賠償)
第21条
館の資料、設備又は器具等を著しく汚損し、き損し、又は紛失した者は、その損害
を賠償しなければならない。ただし、やむを得ない理由があると教育委員会が認めるとき
は、その損害の賠償額を減額し、又は免除することができる。
一部改正〔平成18年条例39号〕
(委任)
第22条
この条例に定めるもののほか、この条例の施行に関し必要な事項は、教育委員会規
則で定める。
一部改正〔平成18年条例39号〕
附
則
(施行期日)
1
この条例は、平成19年4月1日から施行する。
(経過措置)
59
2
千代田区役所の位置を定める条例(平成15年千代田区条例第23号)の施行の日までの間
における第2条第2項の規定の適用については、同項の表千代田区立千代田図書館の項中
「東京都千代田区九段南一丁目2番1号」とあるのは「東京都千代田区九段南一丁目6番
11号」とする。
3
第5条に規定する指定管理者の指定に関し必要な手続は、この条例の施行の日前にこれ
を行うことができる。
附
則(平成18年10月11日条例第39号)
(施行期日)
1
この条例は、千代田区役所の位置を定める条例(平成15年千代田区条例第23号)の施行
の日から施行する。
(経過措置)
2
この条例による改正後の千代田区立図書館条例第9条に規定する付帯施設の利用につい
て必要な手続は、この条例の施行の日前にこれを行うことができる。
附
則(平成20年10月8日条例第31号)
この条例は、公布の日から施行する。
別表(第12条関係)
施設名
限度額(1室1日当たり)
研修室
3,400円
全部改正〔平成20年条例31号〕
60
2.千代田区立図書館条例施行規則
平成19年3月27日
教育委員会規則第19号
(趣旨)
第1条
この規則は、千代田区立図書館条例(平成18年千代田区条例第27号。以下「条例」
という。)第22条の規定に基づき、条例の施行について必要な事項を定めるものとする。
(利用券の交付等)
第2条
千代田区立図書館(以下「図書館」という。)を利用しようとする者は、住所、氏
名等を確認する資料を提示して利用券の交付を受けなければならない。
2
利用券の交付を受けた者は、利用券を適切に管理し、これを譲渡してはならない。
3
利用券の交付を受けた者は、住所、氏名等に変更があったとき又は利用券を紛失し、若
しくは盗難にあったときは、速やかに指定管理者に届け出なければならない。
4
利用券は、紛失若しくは盗難の届出があったとき又はき損等により新たな利用券の交付
を受けたときは、これを無効とする。
5
き損又は紛失により利用券の再交付を受けるときは、原則として再交付を受ける者が当
該利用券の交付に係る費用を負担しなければならない。
(図書館資料の貸出し)
第3条
図書館資料(図書館が所蔵する図書資料、視聴覚資料及び視聴覚資材をいう。以下
同じ。)の貸出し(以下単に「貸出し」という。)は、利用券を提示した者に対して行い、
利用券を提示しない者は貸出しを受けることはできない。
2
貸出しを受けた者は、当該貸出しを受けた図書館資料(以下「貸出資料」という。)を
責任を持って返却しなければならない。
3
利用券に記名された者(以下「記名者」という。)以外の者が当該利用券の提示により
貸出しを受けたときは、記名者は、貸出資料の返却について、当該貸出しを受けた者と連
帯して責任を負わなければならない。ただし、当該記名者から前条第3項の規定による紛
失又は盗難の届出があったときは、この限りでない。
4
図書館資料の貸出点数、貸出期間その他貸出しの内容については、指定管理者が別に定
める。
(貸出しの特例)
第4条
前条の規定にかかわらず、千代田区内の地域、職場等に所在する団体であらかじめ
別に定めるところにより登録を受けたもの及び大学図書館又は専門図書館等に対する貸出
しについては、指定管理者が別に定めるところにより行うことができる。
(貸出しの制限等)
第5条
指定管理者は、貸出しを受けた者が、貸出資料の取扱いを適切に行っていないと認
めるとき又は故意に返却しないときは、当該貸出しを受けた者に対し、以後の貸出しを制
限し、又は貸出しをしないことができる。
2
指定管理者は、特に必要があると認めるときは、現に貸出中の図書館資料について、当
61
該貸出しを受けている者に対し、貸出期間満了前に返還を求めることができる。
3
図書館資料のうち貴重なものその他指定管理者が特に指定したものについては、貸出し
を制限することができる
(研修室利用の申込み)
第6条
条例第10条第1項の規定により千代田図書館研修室を利用しようとする者は、あら
かじめ利用申込書を指定管理者に提出し、承認を受けなければならない。
2
前項の規定による申込みは、利用しようとする日の属する月の前月1日から利用しよう
とする日の前日までにしなければならない。
(利用の承認)
第7条
利用の承認は、申込みの順序によるものとし、同時に申請があったときは、抽選に
よる。
2
指定管理者は、前項の規定により利用を承認したときは、利用承認書を交付する。
(利用料金の申請)
第8条
条例第12条第3項の規定により指定管理者が千代田図書館研修室の利用料金を定め、
又は改定しようとするときは、千代田図書館研修室利用料金制定(改定)申請書(第1号
様式)により千代田区教育委員会(以下「教育委員会」という。)に申請するものとする。
2
教育委員会は、前項の規定による申請の内容が適切と認めるときは、当該申請を承認し、
千代田図書館研修室利用料金承認書(第2号様式)により指定管理者に通知するものとす
る。
(利用料金の減免)
第9条
条例第14条の規定により利用料金を減額し、又は免除することができる場合及びそ
の額は、次のとおりとする。
(1)
指定管理者が自ら利用するとき又は千代田区(以下「区」という。)が公益のため
に利用する場合で、指定管理者が必要と認めたとき
免除
(2)
区内在住の中学生又は高校生が学習を目的として利用するとき
(3)
前2号のほか、指定管理者が特に必要があると認めるとき
免除
指定管理者が必要と認
める相当額を減額又は免除
2
前項の規定により利用料金の減額又は免除の取扱いを受けようとする者は、利用申込書
を提出の際、利用申込書にその理由を記入して、指定管理者の承認を得なければならない。
(利用料金の還付等)
第10条
条例第15条の規定により利用料金の還付を受けようとする者は、利用料金還付請求
書を指定管理者に提出しなければならない。
2
条例第15条ただし書の規定により利用料金を還付しない場合及びその額は、次の各号に
定めるところによる。
(1)
条例第19条第1項第1号から第5号までのいずれかの規定により利用承認を取り消
し、又は利用を中止させ、若しくは制限したとき
(2)
既納の利用料金の全額
利用承認を受けた者の都合により利用しなかった場合で利用日の前日までに利用の
62
取消しの申出がなかったとき
(3)
既納の使用料の全額
利用承認を受けた者の都合により利用承認時間帯の中途までしか利用しなかったと
き
既納の使用料の全額
(4)
利用承認時間帯の3分の2を超えた時点で利用できなくなったとき(前号に該当す
る場合を除く。)
(5)
既納の使用料の全額
利用承認時間帯の2分の1を超え3分の2を経過しない時点で利用できなくなった
とき(第3号に該当する場合を除く。)
既納の使用料の5割相当額
(利用承認の取消し等)
第11条
条例第18条の規定により利用の取消し又は変更をしようとする者は、利用取消・変
更申出書に利用承認書を添えて指定管理者に申し出なければならない。
2
指定管理者は、条例第19条の規定又は前項の申し出により利用承認を取り消し、又は変
更するときは、利用承認取消・変更通知書により通知するものとする。
(利用者の義務)
第12条
図書館の利用者は、その利用について係員の指示に従わなければならない。
(委任)
第13条
この規則に定めるもののほか、図書館の管理及び運営について必要な事項は、別に
定める。
2
この規則に定める利用申込書等の様式(第1号様式及び第2号様式を除く。)は、指定
管理者が別に定める。
附
則
(施行期日)
1
この規則は、千代田区立図書館条例の一部を改正する条例(平成18年千代田区条例第39
号)の施行の日から施行する。
(千代田区立図書館館則の廃止)
2
千代田区立図書館館則(昭和61年千代田区教育委員会規則第8号)は、廃止する。
(経過措置)
3
この規則の施行日以後の千代田図書館研修室の利用について必要な手続は、この規則の
施行の日前にこれを行うことができる。
4
この規則の施行の際現に附則第2項の規定による廃止前の千代田区立図書館館則第6条
の規定により交付された貸出券は、平成20年3月31日までの間に限り、第2条の規定によ
り交付された利用券とみなす。
63
3.千代田区立図書館利用規程
平成 19 年4月1日
千代田図書館規程第1号
(目 的)
第1条 この利用規程は、千代田区立図書館条例(平成 18 年千代田区条例第 27 号)第3条の規
定に基づく、千代田区立千代田図書館(以下「千代田図書館」という。
)及び千代田図書
館分館(以下「まちかど図書館」という。
)並びに千代田区立四番町図書館(以下「四番
町図書館」という。
)の運営などに関し、必要な事項を定めることを目的とする。
(定 義)
第2条
この利用規程において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによ
る。
(1)館 千代田図書館及びまちかど図書館並びに四番町図書館をいう。
(2)館長 千代田図書館長をいう。
(3) 図書館資料 図書・情報資料、視聴覚資料及び視聴覚資材をいう。
(4) 図書・情報資料 一般図書、記録、官報、公報、地図、新聞、雑誌、地域資料、行政資料、
紙芝居、デジタルコンテンツなどをいう。
(5) 視聴覚資料 CD、ビデオ、DVD、カセットテープなどをいう。
(6) 視聴覚資材 映写機、液晶プロジェクター、スクリーンなどをいう。
(7) 所蔵資料 館が個別に所蔵する図書館資料をいう。
(権限の委任)
第3条 千代田図書館長の権限に属する事務の一部を、四番町図書館長に委任する。
(事 業)
第4条 館は、千代田区立図書館条例第6条の規定に基づき、次の事業を行う。
千代田図書館
(1) 図書館資料の収集
(2) 地域資料及び行政資料の整理及び保管
(3)所蔵資料の整理及び保管
(4)所蔵資料の館内利用及び館外利用
(5) 所蔵資料の調査研究、案内及び利用についての相談
64
(6)他の図書館、学校などの支援、連絡及び協力
(7) 他の図書館との図書館資料の相互貸借
(8) お話し会、講習会、展示会、講演会などの図書館利用の促進に係る事業
(9) 千代田区地域振興に向けた関連機関との連携及び企画展などの開催
(10) 所蔵資料と同等品などの販売、斡旋
(11) 図書、出版物などの研究及び資料作成空間の提供
(12) その他、館の目的達成のための必要な事業
四番町図書館
(1) 図書館資料の収集
(2)所蔵資料の整理及び保管
(3) 所蔵資料の館内利用及び館外利用
(4) 所蔵資料の案内及び利用についての相談
(5) お話し会、展示会などの図書館利用の促進に係る事業
(6) その他、館の目的達成のために必要な事業
まちかど図書館
(1) 所蔵資料の整理及び保管
(2) 所蔵資料の館内利用及び館外利用
(3) 所蔵資料の案内
(4) その他、館の目的達成のために必要な事業
(開館時間及び休館日)
第5条 開館時間及び休館日は、別表(別表1、2)のとおりとする。
2
館長は、所蔵資料の特別整理など、特に必要があると認めたときには、館の開館時間を変
更し、又は臨時に休館日を定めることができる。
(館内利用における禁止行為)
第6条 利用者は、館内において次の各号に掲げる行為を行ってはならない。
(1) 危険物及び大きな荷物の持ち込み
(2) 酒気帯びでの入館
(3) 居眠り
(4) 喫煙、飲食(特に認めた場合を除く)
(5)他人へ不快感を与える異臭、汚臭
65
(6) 調査・研究、読書を目的としない閲覧席の長時間占有(荷物による場合も含む。
)
(7)資料などの無断持ち出し
(8) 施設及び設備の汚損、破損
(9) その他、他人に不快感、迷惑を及ぼす行為
2
館長は、前項の行為を行った者、又はこれらの規定に基づく職員の指示に従わない者に対
しては、館の利用を制限し、又は禁止することができる。
3
前項の規定により制限、又は禁止をする場合は、館長はあらかじめその理由を明示しなけ
ればならない。
(貸出券の交付など)
第7条 図書館資料の貸出し(以下「貸出し」という。
)を受けようとする者は、本人が住所及び
氏名など本人と確認できる資料を提示して貸出券の交付を受けなければならない。ただ
し、来館できない相当の理由があると館長が認めた場合は、区内在住者に限り代理人が
貸出券の交付申請をすることができる。
2
貸出券の交付を受けた者は、住所、氏名などに変更があったとき、又は貸出券を紛失し、
若しくは盗難にあったときは、速やかに館長に届け出なければならない。
3 貸出券は、最終の貸出日から2年間利用がないとき、紛失若しくは盗難の届出があったと
き、又は汚損などにより新たな貸出券の交付を受けたときは、これを無効とする。
4 貸出券の交付を受けた者は、貸出券を適切に管理し、これを譲渡してはならない。
(図書館資料の貸出し)
第8条 図書館資料の貸出しを受けようとする者は、その都度貸出券を提示しなければならない。
2
貸出しは、貸出券を提示した者に対して行い、貸出券を提示しない者は貸出しを受けるこ
とができない。
3
貸出しを受けた者は、当該貸出しを受けた資料(以下「貸出資料」という。)を責任持っ
て返却しなければならない。
4
貸出券に記名された者(以下「記名者」という。)以外の者が当該貸出券の提示により貸
出しを受けたときは、記名者は、貸出資料の返却について、当該貸出しを受けた者と連帯
して責任を負わなければならない。ただし、当該記名者から前条第2項の規定による紛失、
又は盗難の届出があったときは、この限りでない。
(貸出内容)
66
第9条 提示された貸出券1枚につき貸出しすることができる図書館資料の数は、別表3のとお
りとする。
2
図書館資料の貸出期間は、貸出日の翌日から 14 日以内とする。ただし、当該貸出期間満
了前に期間延長の申請があった場合は、貸出予約がなされていない図書館資料(視聴覚資
料を除く)に限り、1回のみ7日を限度としてこれを延長することができる。
(図書館資料貸出しの特例)
第 10 条 前条の規定にかかわらず、千代田区内の地域、職場などに所在する団体であらかじめ別
に定めるところにより登録を受けた団体及び館と相互協力関係にある大学図書館、又は
専門図書館などに対する貸出しについては、別に定めるところによる。
(図書館資料の貸出しの制限など)
第 11 条 館長は、貸出しを受けた者が、当該資料の取扱いを適切に行っていないと認める場合、
又は故意に1か月以上返却しない場合は、当該貸出しを受けた者に対し、以後の貸出
しを制限し、又は貸出しを停止することができる。
2
館長は、特に必要と認める場合は、現に貸出し中の図書館資料について、当該貸出しを受
けている者に対し、貸出期間満了前に返還を求めることができる。
3
図書館資料のうち貴重なもの、その他館長が特に指定したものについては、貸出しを制限
することができる。
(閉架資料の利用)
第 12 条 閉架書庫の図書館資料を利用しようとする者は、館長に事前に利用の申請をするものと
する。
2 前項の図書館資料を利用しようとする者が1回に館内利用請求できる冊数は、5冊以内と
する。ただし、館長は、館の事情により冊数を変更することができる。
(資料の複写及び複製)
第 13 条 館長は、複写、又は複製により破損などのおそれのある図書館資料については、複写・
複製の制限、又は禁止することができる。
(損害の賠償)
第 14 条 図書館資料、館の設備、又は器具などを著しく汚損し、き損し、又は紛失した場合は、
67
その者に対して、館長は同一若しくは同等の物品、又は相当金額をもって賠償をさせる
ものとする。ただし、やむを得ない事由があると館長が認めた場合はこの限りでない。
(寄 贈)
第 15 条 図書館資料を寄贈しようとする者は、その目録を添え、館長に申し出をするものとする。
2
館長は、寄贈者から申し出を受けた場合は、区に報告し、寄贈の承認を得るものとする。
ただし、軽易な寄贈については、この限りでない。
(委 任)
第 16 条 この利用規程の施行について、別に定めるもののほか、必要な事項は館長が定める。
(行政支援サービスの利用)
第 17 条 図書館資料の行政支援サービスを利用する者は、あらかじめ千代田図書館図書館資料貸
出申込書(行政支援用)を提出し、館長の承認を得るものとする。
2
図書館資料の行政支援サービスの利用方法は、千代田区立図書館における行政資料の収集
及び行政事務支援サービスに関する運営要綱の定めるところによる。
(宅配サービスの利用)
第 18 条 宅配サ-ビスを利用する者は、あらかじめ宅配サ-ビス利用申請書を提出し、館長の承
認を得るものとする。
2
宅配サ-ビスの利用方法は、千代田区立図書館図書館資料宅配サービス実施要綱の定める
ところによる。
(こどもひろばの利用)
第 19 条 こどもひろばを利用する者は、あらかじめこどもひろばの利用登録をしたうえ、利用申
請書を提出し、館長の承認を得るものとする。
2
こどもひろばの利用方法は、千代田図書館こどもひろば運営要綱の定めるところによる。
(研修室の利用)
第 20 条 研修室を利用する者は、貸出券を提示のうえ、研修室利用申請書を提出し、館長の承認
を得るものとする。
2 研修室の利用方法は、千代田図書館研修室の利用に関する運営要綱の定めるところによる。
68
(一般閲覧席でのインターネットの利用)
第 21 条 一般閲覧席でのインターネットの利用については、千代田図書館一般閲覧席でのインタ
ーネットの利用に関する要綱の定めるところによる。
(インタ-ネット席の利用)
第 22 条 館長が指定したインタ-ネット席を利用する者は、貸出券を提示し、インターネット席
の利用の承認を得るものとする。
2
インタ-ネット席の利用方法は、千代田図書館インターネット席の利用に関する要綱の定
めるところによる。
(AVブース席の利用)
第 23 条 館長が指定したAVブース席を利用する者は、貸出券を提示し、AVブース席の利用の
承認を得るものとする。
2
前項のAVブース席の利用方法は、千代田図書館AVブース席の利用に関する要綱の定め
るところによる。
(キャレル席の利用)
第 24 条 館長が指定したキャレル席を利用する者は、貸出券を提示し、キャレル席の利用の承認
を得るものとする。
2
キャレル席の利用方法は、千代田図書館キャレル席の利用に関する要綱の定めるところに
よる。
附
則
この規則は、平成19年4月1日から施行する。
附
則(平成19年5月27日千代田図書館規程第4号)
この規則は、平成19年6月1日から施行する。
附
則(平成19年6月26日千代田図書館規程第5号)
この規則は、平成19年7月1日から施行する。
附
則(平成19年8月26日千代田図書館規程第6号)
この規則は、平成19年9月1日から施行する。
69
70
別表1 第5条関係
千
代
田 図
書
館
月曜日から金曜日まで
午前 10:00 から午後 10:00 まで
土曜日
午前 10:00 から午後 7:00 まで
日曜日、国民の祝日に関する法律
(昭和 23 年法律第 178 号)に規定
午前 10:00 から午後 5:00 まで
する休日、12 月 29 日~12 月 31 日
四
番
町 図
書
館
月曜日から金曜日まで
午前 9:00 から午後 8:00 まで
土曜日
午前 9:00 から午後 7:00 まで
日曜日、国民の祝日に関する法律
(昭和 23 年法律第 178 号)に規定
午前 9:00 から午後 5:00 まで
する休日、12 月 29 日、12 月 30 日
全
日
午前 9:00 から午後 8:00 まで
昌平まちかど図書館
12 月 29 日、12 月 30 日
午前 9:00 から午後 5:00 まで
全
午前 9:00 から午後 8:00 まで
日
神田まちかど図書館
12 月 29 日、12 月 30 日
午前 9:00 から午後 5:00 まで
別表2 第5条関係
千
代
田 図
書
館
毎月第4日曜日、1月1日から1月3日までの日
四
番
町 図
書
館
毎月第1日曜日、12 月 31 日から翌年の1月3日までの日
昌平まちかど図書館
毎月第2日曜日、12 月 31 日から翌年の1月3日までの日
神田まちかど図書館
毎月第3日曜日、12 月 31 日から翌年の1月3日までの日
別表3 第9条関係
図
書
館
資
料
区
図書/紙芝居/雑誌
内
在
住
者
区
外
在
10点
5点
CD/カセットテープなど
3点
3点
DVD/ビデオなど
2点
2点
71
住
者