普通教室等における情報教育機器活用に関する研究

千教セ 201 号
報告書 74 集
通巻
323
F10-01
普通教室等における情報機器活用に関する研究
- 時代の変遷に対応した「情報教育指導資料」の作成 -
平成18年度版
情報教育指導資料
千葉市教育センター
は じ め に
「梅一輪、一輪ずつの暖かさ」ということわざがあります。梅のつぼみが一輪ほころび、ま
た一輪ほころび、それにつれて少しずつ暖かくなってゆき、日ごとに春めいてくることです。
暖冬の影響でしょうか、自然の移ろい、季節の変化も早くなってきたと思う今日この頃です。
それ以上に変化の早いのが情報化社会ではないでしょうか。携帯電話やFAX、コンピュー
タ、インターネットなどの情報手段の普及に伴い、社会の情報化は飛躍的に進み、多くの情報
を迅速に収集することができるようになりました。私たちには、適切な情報を選択する能力が
一層求められていると思います。
これからの情報社会では、コンピュータをはじめとした情報機器を活用できる人と、活用で
きる環境にない人、あるいは活用できない人との間には、情報を知り得る機会に差が生じ、結
果的に社会的・経済的格差が生まれるといわれています。このような情報格差(デジタルデバ
イド)が生じないようにすることが必要だと思います。
情報化の進展による影響には、生活を豊かにしたり、便利にしたりする光の部分だけでなく、
影の部分も顕在化してきています。ネットワーク使用犯罪の増加、プライバシーの侵害、誤っ
た情報の存在、人間関係の希薄化等、情報化の影の部分に適切に対処し、光の部分を活用でき
る能力が求められていると思います。
インターネットの利用から、児童生徒が無意識のうちに被害者や加害者になる問題が増加し
ています。例えば、インターネット上の掲示板に誹謗・中傷する内容の書き込みをすることや、
コピーによる著作権の侵害、携帯電話の架空請求など様々なトラブルが起きています。
こうしたことからも児童生徒に対する情報モラルについては、学校生活での様々な教育活動
を通じて育成する必要が生じています。
情報モラルの重要性を再認識し、家庭や地域社会と連携を図りながら、児童生徒に情報モラ
ルを身に付けさせることが求められています。児童生徒の実態や発達段階に応じて、望ましい
姿に変容させるための教育、いわゆる「情報モラル教育」を行うことが大切です。
平成17年末市内の中学校では、校内LANが整備され、普通教室でもインターネットを活
用した授業が可能になりました。そこで、本冊子では普通教室での情報機器を活用した各教科
の多様な実践例とともに小学校高学年で取り組んでおきたい「情報モラル教育」の内容や実践
事例についても紹介しています。
また、本冊子では、児童生徒の現状を知り指導の方向性をつかむために、市内の小・中学校
で実施した「情報活用に関する実態調査(平成18年7月)
」の集計結果と分析結果を掲載し
ています。
この小冊子が、先生方の日常の学習指導の参考となり、各学校における情報教育の資料とし
て活用されれば幸いです。
最後になりますが、研究の推進に当たりまして多大のご指導・ご協力をいただきました千葉
大学の飯塚正明先生ならびに研究協力員の皆様に、心から感謝を申し上げます。
平成19年3月
千葉市教育センター所長
髙 津
乙 郎
目
次
○
はじめに
千葉市教育センター所長
○
活用の手引き
1
○
情報教育のこれから
2
千葉大学教育学部助教授
髙
飯
津
塚
乙
正
第1章◆千葉市の調査校から見られる子どもたちの現状
普通教室等における情報機器の活用法
1 コンピュータ1台とプロジェクターを組み合わせて使用
2 複数のコンピュータを使用
(1)班別(グループ)学習に活用
(2)少人数習熟度別学習に活用
(3)個別の課題学習(克服)に活用
◆各教科における情報機器を活用した授業実践の分析結果一覧
郎
明
6
第2章
16
第3章
22
情報モラル教育の必要性と指導上のねらい
◆小学校の情報モラル教育 指導上のねらい一覧
【実践事例集】
○実践事例集テーマ一覧
○指導案の見方について
○中学校各教科の授業実践事例
○小学校のモラル教育の授業実践事例
25
27
28
52
【指導案集】
○指導案テーマ一覧
○中学校各教科の指導案
○小学校のモラル教育の指導案
67
68
85
【資料編】
○実践授業で活用したURL集
○指導案に付随したワークシート集
○「情報活用に関する実態調査」質問用紙
○実態調査学年別基礎集計表
93
97
122
126
活用の手引き
千葉市の市立中学校では、平成 17 年末に校内LANが整備され、コンピュータ室以外
の普通教室等でも情報機器を活用した授業展開が可能になりました。本冊子は、授業のね
らいを効果的に達成するために、普通教室等で情報機器をどのように活用していけばよい
かを各教科での多様な実践事例をあげて紹介するものです。また、本冊子では、市内の 13
校で実施した「情報活用に関する実態調査」から、小学校高学年の児童が情報通信ネット
ワークを利用することで遭遇する様々な問題点を整理し、小学校高学年で取り組んでおき
たい「情報モラル教育」の内容及び実践事例を紹介するものです。
本冊子を参考に、中学校においては普通教室等での情報機器を活用した授業がますます
展開されることを、また、小学校においては学級の実態に即してねらいを明確にした情報
モラル教育が展開されることを期待しています。
以下に、本冊子の構成と主な内容を示します。
【第 1 章】・・・「千葉市の調査校から見られる子どもたちの現状」
アンケート調査結果を分析し、千葉市の小中学生がコンピュータなどの
情報機器をどのように使っているか、情報の活用をどのように行っている
か、どのような意識をもって情報通信ネットワークを利用しているかなど
について、明らかにしています。
【第 2 章】・・・「普通教室等における情報機器の活用法」
中学校に校内LAN環境が整備されたのを受け、各教科で様々な活用法
を実践し、それぞれの活用法のよさについてまとめています。
【第 3 章】・・・「情報モラル教育の必要性と指導上のねらい」
小学校高学年から情報モラル教育が必要になる理由と情報モラル教育の
指導上のねらいについてまとめています。
【実践事例集】
・・・見開きで、指導案と実践記録が見えるように編集してあります。最初
に中学校の校内LANを活用した授業の実践事例、次に、小学校の情報
モラル教育の実践事例を紹介しています。
【指導案集】
・・・最初に、中学校の校内LANを活用した授業の指導案、次に、小学校の
情報モラル教育の指導案を紹介しています。
【資料編】
○実践授業で活用したURL集
○指導案に付随したワークシート集
○「情報活用に関する実態調査」質問用紙
○実態調査学年別基礎集計表
等について掲載しています。
なお、千葉市教育センターのホームぺージにおいて、本指導資料にかかわるページを設
ける予定ですので、併せてご参照ください。
イントラネット内
www
URL
URL
-1-
http://chiba.cabinet-cbc.ed.jp/
http://www.cabinet-cbc.ed.jp/
情報教育のこれから
千葉大学教育学部 飯塚正明
1.はじめに
情報教育を考える上で注意しなければならないことは、情報分野の変化が激しいことである。
成熟した分野の基本的な学問というものは、社会変化が進んでも、技術が向上しても基本的な部
分には変化を及ぼさない。一方、情報分野はまだ成熟しておらず、基本的な部分が固定化してい
ないと思われる。情報教育を実施していくためには、情報化のこれまでの経緯を鑑み、その将来
像を推察しながら検討していく必要があると考える。
また、情報化を考える上では、ハードウェアとソフトウェアの変革、そして作り手と使い手と
いう立場から検討する必要があると考える。社会における情報化対策や標準化、国の情報化政策
も大きな影響を及ぼすであろう。以上のことをふまえながら、情報教育を考えていく必要がある。
2.社会における情報化の過去と未来
1980 年代にはコンピュータがパーソナルな時代へと変革が始まった。特に 1980 年代中頃には
日本語入力が可能となり日本語ワープロや表計算、データベースなどが発売されオフィスには欠
かせない道具となってきた。90 年代前半までは、日本語入力が日本独自のものでありハードウェ
アに強く依存していた。また、コンピュータの操作においては CGI と呼ばれるユーザーにはやや
扱いにくいシステムであったことも重なり、オフィスを中心に広がったものの、パーソナルな用
途としての広がりは多くはなかった。コンピュータのパーソナルな用途の普及に大きな変革をも
たらしたのは、Windows の発売とインターネットの構築である。Windows の発売によってそれ
までコンピュータの普及に歯止めをかけていた日本語表示・入力の問題が大幅に改善された。ま
た、日本独自のハードウェアでなくとも日本語の利用が可能となり、ハードウェアの価格が大幅
に低下しパーソナルとして導入がしやすくなった。中でも重要な要素は、ユーザーの操作が一部
のコンピュータを除き CGI であったものが、GUI と呼ばれるものに変わり、ポインタをマウス等
の操作機器を用いてアイコンと呼ばれる画像を選択することでプログラムが実行できるようにな
った。そして、Windows で実行可能なソフトウェアも日々増加して行き、パーソナル用途を加速
させた。
ネットワークにおいては、それまで電話回線を利用したパソコン通信などのサーバー・クライ
アント型のネットワーク利用が一般的であった。しかし 1991 年に CERN(ヨーロッパ合同原子
核研究機構)の研究として、World Wide Web プロジェクトが発表されると、それまでのインタ
ーネット利用が研究機関や教育機関に限られていたものから各個人へと広がりを見せていった。
1995 年 10 月に発売された Windows95 はそれまでの Windows を改良し、ネットワークへの接続
も可能であったことから爆発的なパーソナルコンピュータの普及を促した。そして、10 年あまり
経過した今日、半導体の技術革新にも支えられ、ハードウェアの進歩、ソフトウェアの使いやす
さの向上そしてネットワーク設備の発達によってパーソナルコンピュータの普及は 1 人1台から、
1 人複数台そしてユビキタスコンピューティングへと変化してきた。
現在では、文書などを初めとして、あらゆるデータや情報が電子データ化され流通し利用され
ている。10 年前は、印刷物として保存していたものがすべて電子データ化され記録メディアに保
存される時代となった。しかし、この電子データ化はすべてに対して良好な結果をもたらすもの
ではないことが最近特に注目されている問題である。これまでは、保存効率や利用効率という点
において電子データ化を進めてきたが、一方では情報流出・改竄や著作権法等の違反につながる
-2-
問題が急浮上していることである。これは、情報を電子データ化した効率化の側面でもあり、情
報を電子データ化している限り、なくなることはないと考えられる。これについては、法的な整
備と個々の情報の管理にゆだねるほかないと考える。
2007 年の今年、Windows Vista が発表されたばかりである。これは特に GUI に力を入れたソ
フトウェアとしても有名で、ハードウェアの性能をユーザーインターフェースの部分に多くのエ
ネルギーを費やしている。それだけユーザーインターフェースが重要であり、いずれリテラシー
能力を必要とせず利用可能となることを示唆していると考えられる。もちろん、Windows 以外の
ソフトウェアにおいてもユーザーインターフェースにエネルギーを使い、普及へと努力している
ことも忘れてはならない。
情報の取り扱い変化を振り返ってみると、言葉として人の記憶に残し伝達した時代から、紙な
どに印刷物として記録し情報伝達する時代を通り過ぎ、電子データとして記録・伝達する時代へ
と大きな変革が始まり、今日は、それが熟成期へと向けてすんでいる時代である。ハードウェア
も、今はコンピュータとしての意識を持って利用しているが、いずれ紙や鉛筆を使うがごとく意
識せずに利用される時代となることが予想される。すでに意識せずに利用しているコンピュータ
は数多くあり、リテラシー教育が必要なくなる時代になると考えられる。
3.国の情報化方針
情報教育を考える上では、国の方針を除いては考えることは不可能であろう。現在の情報技術
にとって情報通信ネットワークは必要不可欠であり、インフラ整備は国家戦略の重要な事項であ
る。しかし、政策としても情報教育は重要事項であると考える。
平成12年には内閣に情報通信技術戦略本部と IT 戦略会議を設置し、IT 基本戦略を決定し、
高度情報通信ネットワーク社会形成基本法(IT 基本法)が成立した。これを受けて平成13年に
は高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部(IT 戦略本部)を内閣に設置し、5年後を目標に
e-Japan 戦略が発表された。これには、
【我が国は、すべての国民が情報通信技術(IT)を積極的
に活用し、その恩恵を最大限に享受できる知識創発型社会の実現に向け、早急に革命的かつ現実
的な対応を行わなければならない。市場原理に基づき民間が最大限に活力を発揮できる環境を整
備し、5年以内に世界最先端の IT 国家となることを目指す。
】と述べられている。第一にはイン
フラの整備が述べられ、ついで 人材育成の強化があげられている。この人材育成として、
”イン
ターネット接続環境の整備による国民の情報リテラシーの向上、IT を指導する人材の育成、IT 技
術者・研究者の育成(2005 年までに米国水準を上回る高度な IT 技術者・研究者を確保)及びコ
ンテンツ・クリエイターの育成に取り組み、人材という基盤を強固なものとする。
”ことがあげら
れている。情報教育については、 ”小中高等学校及び大学の IT 教育体制を強化するとともに、
社会人全般に対する情報生涯教育の充実を図る。
”と述べられている。
ここで、
”情報リテラシーの向上”には次のような内容が述べられている。
ア) ミレニアムプロジェクト「教育の情報化」を早期に達成し、小中高等学校のインターネ
ット接続の環境を整備し、IT を利用した教育を可能にする。また、図書館、公民館等
の公共施設にインターネット接続可能な環境を整備するとともに、教育用コンテンツの
充実を図る。
イ) IT を使った授業や IT の倫理・マナー教育を充実する。インターネット時代にますま
す重要となる英語教育を充実させるとともに、数学や理科などの科目を重視して論理的
思考力を育てる。同時に、自己表現能力を培い、創造力の涵養に努める。
ウ) 学校単位でインターネットを活用した国内外の他地域の学校との交流を促進し、異なる
文化・立場を持つ人々とも協働できるような人材を育てる。
-3-
このように、国家としても情報教育について特別の政策を考え実施してきたと考える。これま
で、IT 戦略本部の実施してきた戦略を以下に示す。
H13.3.29
H13.6.26
H14.6.18
H15.7.2
H15.8.8
H16.2.6
H16.6.15
e-Japan 重点計画を決定
e-Japan2002 プログラムを決定
e-Japan 重点計画-2002 を決定
e-Japan 戦略 II を決定
e-Japan 重点計画-2003
e-Japan 戦略Ⅱ加速化パッケージ
e-Japan 重点計画-2004
以上が e-Japan 戦略の進行であるが、そして5年の歳月が過ぎて次の戦略が動き出した。その
後の動きは次のようである。
H17.2.24
H18.1.19
H18.7.26
IT 政策パッケージ-2005
IT 新改革戦略を決定
重点計画-2006 を決定
e-Japan 戦略では、教育等についても戦略は述べられていたが、どちらかというとインフラ整
備に力を注いできた傾向が見られる。その結果、行政サービスや、医療、教育分野等での IT 利用・
活用における国民満足度の向上、地域や世代間等における情報活用における格差の是正、セキュ
リティ対策や防災・災害対策の促進、企業経営における IT の活用や産業の国際競争力の強化、国
際貢献等について課題が存在していることがわかってきた。そこで新たに、IT 新改革戦略が平成
18 年 1 月 19 日に決定した。
”- いつでも、どこでも、誰でも IT の恩恵を実感できる社会の実現 -”と
IT 新改革戦略は、
題し利活用を中心に進められる計画である。特に注目すべきは、理念として述べられた次の記述
である。
IT はその先端性ゆえに技術先導になりやすいが、IT 戦略の策定にあたっては利用者・生活者の
視点を基本とすることがきわめて重要である。そして、IT が利用者にとって、意識して利用する
ものから空気・水のように意識することのない使いやすさを備えたインフラとなること、すなわ
ち、あらゆる分野において IT が利用できることで生活者としての利便性が高まり効果を実感でき
ることが望ましい。それによって、人々がもっている知識や情報が自由かつ容易に流通・交換さ
れ、異なる立場の人々の協働による活動が拡がり、そこからさまざまな新しい知的価値、文化的
価値が創出されるような社会を実現する。
このように、国の IT 戦略は利活用を中心とした方向へと進みだした。リテラシーの向上をはか
り、法的な整備を検討し、国民が意識せずに IT 技術を利用できる社会を作ろうというものである。
詳細な内容は、IT 戦略本部に資料があるので参照されたい。
4.学校現場における情報教育の今後
これまで、高度情報通信ネットワーク社会形成基本法をうけて高度情報通信ネットワーク社会
推進戦略本部が示した e-Japan 計画に支えられ、教育現場への情報機器導入が進められてきた。
しかしながら機器活用が有効に実施されてきたかというと否であると考える。このことは、先に
述べた IT 新改革戦略でも述べられている。その理由の一つは、これまでの時代は、ハードウェア、
-4-
ソフトウェアともに革新の時代であったことだと考える。特に、初等、中等教育では、基礎学力
を養う現場であり変化が激しく熟成されていない応用分野の教育は導入されにくいと考える。
まもなく時代は、熟成期へとすすみ、情報機器は文房具の一部となりつつある。成熟期となれ
ば情報教育に求められるもは、次に述べるものであると考える。
○情報である電子データをどのように取り扱うか。
これは、これまでの情報の取り扱いと何ら変わるものではなく、電子データ化されたことに
よって印刷ベースに比べ、安易に扱われることを注意するための道徳である。
○文房具としての機器活用
これについては、あまり積極的に教育する必要があるかどうかは難しいところである。
まだ文房具になりきれていない現在は必要なことであると考える。
実際の導入を進める上でも、情報機器として意識せずに積極的に利用することを望む。
以上のことをふまえれば、いずれ情報機器活用は、情報という分野から各教科教育へと浸透し
ていくと考える。その中で現在やらなければならないことは、積極的な機器活用に加え、機器活
用に向けたコンテンツの作成が急務であると考える。それと同時に、メディアの普及に伴う利便
性向上の側面として現れる学習意欲・能力の低下を防止する方法の検討、個人情報保護・著作権
問題や影の部分と呼ばれるような問題などの道徳や法律に関する問題の提示とその対応方法の検
討、そして、どちらかといえば教師側の問題である“使わなければいけないという脅迫概念”に
対する対応なども重要な課題であると考える。
ここで、学生・生徒と会話していて気になる事項があるので、ここで述べておきたい。それは、
ハードウェアと情報メディアの混同が起きているように思う。具体的には、情報=インターネッ
ト=Web コンテンツという思考が大半を占めており、それぞれの区別が出来ていないと感じるこ
とである。これは、それぞれ別のことであるにもかかわらず”=”で結ばれてしまう。おそらく
は、それぞれの進化が同時に起こり平行して進んだ結果なのではないかと考えている。これらの
ことをきちんと切り分けをすることも重要な教育内容ではないかと考える。情報は、必ずしも電
子データ化したものをいうのではなく、印刷物ももちろん情報なのである。しかし、電子化に伴
いほとんどの情報が電子データとなり、また電子データ化によってより強く引き起こされる問題
点が表面化したために、電子データ=情報という関連づけがされてしまったと考える。インター
ネットの普及と情報通信ネットワークを広めたことにあわせて情報機器活用が同時進行した結果、
情報機器活用=インターネットとの意識が強く結びついた。その中で、携帯端末が1人1台以上
の普及を見せ、メールの携帯端末での利用が爆発的に増加し、パソコンを利用したインターネッ
ト活用が Web コンテンツに集中したことがインターネット=Web コンテンツという図式を作っ
た。このような混乱を、しっかり解消することも情報教育の担う目標の一つであると考える。
最後に、初等、中等教育の中での情報教育として重要なことは、どの分野においても同じこと
であると思うが、10 年後、20 年後でも通用する情報教育としての基本的な事項を抽出し、それ
を身につけさせることであると考える。
参考文献
1. 高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部:e-Japan 戦略本文
2. IT 戦略本部:IT 新改革戦略本文
-5-
第 1章
千 葉 市 の調 査 校 から見 られる子 どもたちの現 状
千葉市内の小・中学生がコンピュータなどの情報機器をどのように使っているか、情報
の活用をどのように行っているか、どのような意識をもって情報通信ネットワークを利用
しているか等について調査するために、
「 情 報 活 用 に 関 す る 実 態 調 査 」の 質 問 用 紙 を 作 成 し
た 。 調 査 回 答 者 の 属 性 に 関 わ る 質 問 が 3 問 、 行 動 や 経 験 や 意 識 に 関 わ る 質 問 が 60 問 で あ
る 。こ の 60 問 中 58 問 は 、
「 は い 」か「 い い え 」の ど ち ら か 1 つ を 選 ぶ 二 項 選 択 法 で あ る 。
【調査名】
「情 報 活 用 に 関 す る 実 態 調 査 」
【調査対象校】
千 葉 市 内 公 立 小 中 学 校 の う ち 、 研 究 協 力 員 の 所 属 し て い る 学 校 13
校(小学校 4 校、中学校 9 校)
【調査した学年及び人数】
小 4 (384 人 )、小 5(367 人 )、小 6(306 人 )、中 1(795 人 )、
中 2(786 人 )、 中 3(815 人 )、 計 3453 人
【 調 査 し た 時 期 】 平 成 18 年 6 月 26 日 ~ 7 月 13 日 の 期 間 内 で 学 校 が 決 め た 日
【設問項目数】
基 本 質 問 を 含 め 、 63 項 目
この章では、調査結果から見えた実態の
【図1】小学4年生の操作能力の比較
主な特徴について述べてみたい。また、設
H10
問ごとに、学年別に集計した調査結果につ
キーボード入力
い て 、「 は い 」 と 回 答 し た 児 童 生 徒 の 割 合
HP検索
H18
文中に画像挿入
(%)をグラフ化して示すことにする。
文中にグラフ挿入
1 コンピュータの操 作 能 力 に関 わること
79
18
9
デジカメ画像取込
9
5
計算・グラフ化
9
0
次の【図1】と【図2】はそれぞれ小学
87
44
26
13
21
16
20
40
60
80
100
%
4 年 生 と 中 学 3 年 生 に つ い て 平 成 10 年 度
に市内で調査した結果と比較したものであ
る。
ま た 、【 図 3 】 と 【 図 4 】 は 、 平 成 18 年
【図2】中学3年生の操作能力の比較
度調査の中学1年生と中学3年生の操作能
H10
力を比較したものである。
キーボード入力
こ の 集 計 結 果 か ら 、平 成 10 年 度 に 比 べ 、
平 成 18 年 度 で は 格 段 に 操 作 能 力 が ア ッ プ
していることがわかる。特に、中学3年生
になるとキーボードを使った文字入力やイ
ンターネットによるホームページの検索は
100%に 近 い 。文 書 を 作 成 す る 力 も 概 ね 良 好
-6-
H18
43
HP検索
56
文中に画像挿入
40
文中にグラフ挿入
デジカメ画像取込
0
22
20
51
40
44
14
計算・グラフ化
76
99
97
41
40
60
80
100
%
である。
文章中に表やグラフを挿入すること、デジカメ画像をコンピュータに取り込むこと、表
計算ソフトで数値の計算をしたりデータをグラフ化したりすること、プレゼンテーション
ソフトを使って発表用の資料を作成することなどについついては、情報活用能力の育成に
は欠かせないが、まだ十分とは言えない状況であることがわかる。
【図3】中学 1 年生と中学 3 年生の操作能力 【図4】中学1年生と中学3年生の操作能力
中1
比 較 中1
中3
99
97
97
96
92
90
83
80
78
87
76
67
キーボード入力
インターネットによる情報検索
作成したものの印刷
文書作成
絵の作成
文中に写真・図の挿入
0
20
40
60
80
中3
eメールで情報交換
文のコピー&ペイスト
67
58
58
プレゼンソフトの使用
46
51
37
44
36
41
34
40
60
文中に表・グラフの挿入
デジカメ画像取込
表計算ソフトの利用
100
%
72
51
0
20
80
100
%
以下は、コンピュータの操作能力に関わる意識について調査した【設問4】から【設問
15】 ま で の 結 果 の グ ラ フ で あ る 。 設 問 文 の 詳 細 な 内 容 に つ い て は 、 巻 末 の 【 資 料 編 】 に 掲
載した「情報活用に関する実態調査」の調査質問用紙を参照されたい。
【設問4・設問5・設問6】
【設問7・設問8・設問9】
画 像の挿入・ 取り込み操作
テ キ ス トの作成操作
文字入力
文の一部コピー貼り付け
写真や図の挿入
表やグラフの挿入
デジカメ画像取り込み
文書作成
100.0
90.0
90.0
80.0
80.0
70.0
70.0
60.0
60.0
50.0
50.0
40.0
40.0
30.0
30.0
20.0
20.0
10.0
10.0
0.0
0.0
4年 5年
6年
4年
中1 中2 中3
-7-
5年
6年
中1
中2
中3
【 設 問 10】
【 設 問 11】
インターネットを使った情報検索
プ レゼ ン テ ー シ ョ ン ソ フ トを使っ て 資料作成
100.0
90.0
80.0
70.0
60.0
50.0
40.0
30.0
20.0
10.0
0.0
100.0
90.0
96.5
95.3
96.7
5年
6年
中1
中2
中3
70.0
57.5
60.0
45.5
50.0
35.4
33.2
40.0
24.2
30.0
14.1
20.0
10.0
0.0
5年
6年
中1
中2
中3
4年
【 設 問 12】
【 設 問 13】
電子メールを利用して情報交換ができる
図形処理ソフトで絵の作成ができる
100.0
90.0
80.0
72.4
70.0
57.3
60.0
50.8
50.0
43.8
40.0
27.2
30.0
15.9
10.0
0.0
4年
5年
6年
中1
中2
100.0
90.0
80.0
70.0
60.0
50.0
40.0
30.0
20.0
10.0
0.0
5年
83.7
86.7
6年
中1
81.9
中2
77.9
中3
【 設 問 15】
作成した文書や絵などを印刷できる
80.1
84.6
89.6
87.8
表計算ソフトで計算やグラフ作成ができる
100.0
90.0
80.0
70.0
60.0
50.0
40.0
30.0
20.0
10.0
0.0
91.8
52.9
4年
86.9
80.2
4年
中3
【 設 問 14】
100.0
90.0
80.0
70.0
60.0
50.0
40.0
30.0
20.0
10.0
0.0
96.7
80.0
4年
20.0
95.6
86.5
5年
6年
中1
中2
28.4
16.1
4年
中3
-8-
34.1
37.9
41.2
中1
中2
中3
20.2
5年
6年
2 情 報 活 用 への意 識
【図5】中学1年生の情報収集への意識
情報活用能力の一部を構成する「情報活
中1
用の実践力」を育成していくためには、知
りたいことを調べるときの情報収集の仕方、
93
方法を選択して調べる
収集したものを比較・判断すること、図表
いろいろな方法で調べる
の意味を解釈すること、伝えるために情報
新聞や本を読んで集める
を表現・処理・創造すること、受け手の状
インタビューやアンケートをした
0
況を踏まえて発信・伝達することなどを問
88
83
62
20
40
60
80
100
%
題解決的な学習活動を行う中で経験させて
いくことが必要である。
【図5】と【図6】は中学1年生の情
【 図 6 】中 学 1 年 生 の 情 報 の 判 断・表 現 ・
報活用への意識を調査したものであるが、
処理・創造及び発信・伝達への意識
8割以上が、調べる方法を取捨選択し、
中1
いろいろな方法で調べることができると
いう意識を持っていることがわかる。調
発信・伝達
べたことを新聞やレポートにわかりやす
図・表・グラフの解釈
くまとめていくという表現・処理・創造
資料の比較
を伴う学習活動については、他の活動と
表現・処理・創造
比べ苦手としていることがわかる。
0
84
84
80
69
20
40
60
80
100
%
以下は、情報活用への意識について調
査 し た 【 設 問 16】 か ら 【 設 問 23】 ま で
の結果のグラフである。
【 設 問 16・ 設 問 17・ 設 問 18・ 設 問 19】
【 設 問 20】
( 情 報 の 比 較・判 断 に 関 わ る こ と )
調べ学習でいくつかの資料を比べて使う
情報の集め方
方法を選択して調べる
いろいろな方法で調べる
新聞や本を読んで集める
インタビューやアンケートで集めたことがある
100.0
90.0
70.0
100.0
82.0
80.0
79.1
80.4
6年
中1
76.1
81.1
63.5
60.0
90.0
50.0
80.0
40.0
70.0
30.0
60.0
20.0
50.0
10.0
40.0
0.0
30.0
4年
20.0
10.0
0.0
4年
5年
6年
中1
中2
中3
-9-
5年
中2
中3
【 設 問 21】( 情 報 の 比 較 ・ 判 断 に 関 わ る
【 設 問 22】( 情 報 の 表 現 ・ 処 理 ・ 創 造 に
こと)
関わること)
新聞やレポートにわかりやすくまとめる
図や表やグラフ など から 資料の意味を読み取る
100.0
90.0
80.0
70.0
60.0
100.0
90.5
83.3
84.2
73.2
77.6
90.0
81.3
80.0
70.0
77.9
69.0
69.4
66.7
6年
中1
中2
60.0
50.0
50.0
40.0
30.0
20.0
10.0
0.0
40.0
30.0
20.0
10.0
0.0
4年
5年
6年
中1
中2
中3
4年
【 設 問 23】
( 情 報 の 発 信・伝 達 に 関 わ る こ と )
93.2
90.8
79.9
4年
6年
84.3
中1
中3
家にパソコンがある
73.7
5年
5年
【 設 問 24】
作成した資料で発表する
100.0
90.0
80.0
70.0
60.0
50.0
40.0
30.0
20.0
10.0
0.0
71.0
70.9
中2
100.0
90.0
80.0
70.0
60.0
50.0
40.0
30.0
20.0
10.0
0.0
78.5
中3
94.5
4年
93.2
5年
95.4
6年
88.7
中1
86.5
中2
87.6
中3
【 設 問 24 と 設 問 25 と の ク ロ ス 】
3 家 庭 での情 報 通 信 ネットワークの利 用 状 況
家庭でのパソコン・情報通信ネットワーク
家にパソコンがあり、家でパソコンを使う
の 利 用 状 況 を 調 査 し た 。【 設 問 24】 の グ ラ フ
は児童生徒の家庭でのパソコンの所有状況を
示したものである。これを見ると、学年によ
中学3年生
86.8
り多少のばらつきが見られるものの、所有率
中学2年生
89.0
は ど の 学 年 で も 85 % を 越 え て い る こ と が わ
中学1年生
88.5
か る 。 ま た 、【 設 問 24】と【 設 問 25】と の ク
ロス集計を行った結果、パソコンを所有して
いる家庭の児童生徒は、その9割近くが自宅
でパソコンを操作していることもわかった。
-10-
91.8
小学6年生
91.8
小学5年生
89.0
小学4年生
0.0
20.0
40.0
60.0
80.0
100.0
【図7】と【図8】は小学校4年生から中学校3年生までのパソコン、インターネット
の利用状況を示したものである。インターネットを使う頻度(必ずしも自宅のパソコンと
は 限 ら な い )で 、
「 毎 日 使 う 」と「 と き ど き 使 う 」を 合 わ せ た 児 童 の 占 め る 比 率 は 小 学 4 年
生で6割を超え、5・6年生になるとほぼ8割に達していることがわかる。
【図7】家でパソコンを使う頻度
家でパソコンを使う頻度
家でパソコンを使う頻度
4年生 11.5
22.1
16.4
5年生
16.1
21.5
6年生
16.7
23.5
0%
20%
19.3
40%
⑤ほとんど毎日
②月に2回程度
29.4
13.6
27.8
13.4
18.6
60%
④週に2、3回
①まったく使わない
中学1年生
16.9 0.3
32.8
80%
19.7
22.3
中学2年生
24.3
中学3年生
21.3
0%
12.3
20.0
20.2
20%
12.0
13.4
40%
③週に1回程度
その他
21.5
20.4
23.4
20.7
24.2
60%
⑤ほとんど毎日
③週に1回程度
①まったく使わない
100%
24.2
80%
100%
④週に2、3回
②月に2回程度
その他
【図8】インターネットを使う頻度
インターネットを使う頻度
4年生 2.18.6
54.7
5年生 4.9 11.7
34.4
62.9
6年生 6.5 13.4
0%
インターネットを使う頻度
20%
61.4
40%
④毎日1時間以上使う
②ときどき使う
その他
60%
80%
0.3
中学1年生 12.5 11.2
20.4
中学2年生
17.9
18.6
中学3年生
20.0
0%
100%
③毎日使う(1時間以内)
①ほとんど使わない
50.2
13.1
47.2
15.7
20%
26.2
21.8
47.6
40%
60%
16.7
80%
100%
④毎日1時間以上使う
③毎日使う(1時間以内)
②ときどき使う
①ほとんど使わない
その他
次に、家でパソコンを使っている子は、どんな用途に使っているかを調べるために、設
問 25「 家 で パ ソ コ ン を 使 い ま す か 。」 と 設 問 28~ 35 の ク ロ ス 集 計 を 行 っ た 結 果 が 【 図 9 】
である。
<設問内容>
設 問 28「 家 の パ ソ コ ン で 、 イ ン タ ー ネ ッ ト を 利 用 し ま す か 。」
設 問 29「 家 の パ ソ コ ン で 、 メ ー ル を 利 用 し ま す か 。」
設 問 30「 家 の パ ソ コ ン で 、 電 子 掲 示 板 に 書 き 込 み を し た こ と が あ り ま す か 。」
設 問 31「 家 の パ ソ コ ン で 、 チ ャ ッ ト を し た こ と が あ り ま す か 。」
設 問 32「 家 の パ ソ コ ン で 、ソ フ ト ウ ェ ア や 音 楽 、絵 や 写 真 な ど を ダ ウ ン ロ ー ド し た こ と
が あ り ま す か 。」
設 問 33「 家 の パ ソ コ ン で 、イ ン タ ー ネ ッ ト を 使 っ た 通 信 ゲ ー ム( オ ン ラ イ ン ゲ ー ム )な
-11-
ど に 参 加 し た こ と が あ り ま す か 。」
設 問 34「 家 の パ ソ コ ン で 、 イ ン タ ー ネ ッ ト を 使 い 買 い 物 を し た こ と が あ り ま す か 。」
設 問 35「 家 の パ ソ コ ン を 使 っ た 自 分 の ホ ー ム ペ ー ジ や ブ ロ グ を 持 っ て い ま す か 。」
インターネット(情報検索を含む)は、
【図9】家でパソコンを使う子の用途
どの学年でもよく使われている。小学校高
PCを使う子は、どんな用途に使っているか
学年ではパソコンを使う子の2人のうち1
100
人は、オンラインゲームを利用している。
90
ダウンロード経験や e メールの利用は、小
80
学校6年生では4割を超えている。特にe
70
メールの利用は小学校5年生から6年生に
60
50
かけて伸び率がもっとも大きくなっている。
40
また、チャットや電子掲示板の利用は、同
30
じような伸び方を示しており、特に、小学
20
校6年生から中学1年生にかけて大きな伸
10
びを示している。オンラインショッピング
0
4年
やHP・ブログの開設も小学生から経験し
5年
6年
中1
インターネット
電子掲示板
ダウンロード
オンラインショッピング
ていることがわかる。
中2
中3
メール
チャット
オンラインゲーム
HP・ブログ
4 携 帯 電 話 の利 用 状 況
次に携帯電話の利用状況について調べ
【 図 11】 携 帯 電 話 の 利 用 法
た 結 果 を 示 す 。【 図 10】 は 携 帯 電 話 の 所 持
携帯電話を持っている子の利用の仕方
率 、【 図 11】 は 携 帯 電 話 を 所 持 し て い る 子
の各利用法を学年別の全回答者に占める割
合で表したものである。
70
60
この中で注目すべきは、小学校6年から
50
【 図 10】 携 帯 電 話 の 所 持 率
40
携帯電話を持っている
%
65.9
70.0
60.0
51.7
50.0
40.0
30
60.7
20
37.3 38.6
28.4
10
30.0
20.0
0
10.0
0.0
4年
4年
5年
6年
中1
中2
中3
5年
6年
家族との連絡
写真撮影
インターネット
-12-
中1
中2
中3
友人との連絡
メール
ダウンロード
中学1年にかけて携帯電話の所持率が急激に上昇していること、小学校5・6年生では、
約 3 人 に 1 人 、中 学 校 1 年 生 で は 約 半 数 が メ ー ル の や り と り を 行 っ て い る と い う 点 で あ る 。
5 パソコンと携 帯 電 話 に共 通 の質 問 から
<設問内容>
設 問 44「 イ ン タ ー ネ ッ ト や メ ー ル の 利 用 に つ い て 、 家 の 人 と 約 束 が あ り ま す か 。」
設 問 45「 自 分 の メ ー ル ア ド レ ス を 持 っ て い ま す か 。」
【 設 問 44】
【 設 問 45】
利用についての家の人との約束
自分のメールアドレスを持っている
100.0
90.0
100.0
90.0
80.0
70.0
60.0
50.0
44.2
38.8
43.3
37.1
40.0
30.0
20.0
10.0
10.0
5年
6年
中1
中2
56.9
60.0
50.0
30.0
20.0
4年
66.2
70.0
54.8
40.0
0.0
75.0
80.0
61.8
0.0
中3
47.1
32.7
20.8
4年
5年
6年
中1
中2
中3
中2
中3
【 図 12】 マ イ ナ ス 体 験
6 情 報 通 信 ネットワーク利 用 に伴 うマイナス体 験
マイナス体験
【 図 12】は パ ソ コ ン 、携 帯 電 話 で 送 受 信 を
行った際、いやな思いをした経験や偶然遭遇
45.0
した経験(マイナス体験)の様子を示したも
40.0
のである。悪口を書かれる経験は小学校4年
35.0
生ですでに始まっており、中学生では約1割
30.0
前後が経験している。小学校6年生で架空請
25.0
求された経験が約1割、小学校5・6年生で
20.0
は悪質なサイトに遭遇したり、知らない人か
15.0
らの通信がきた経験をもつものが2割以上い
10.0
ることがわかる。
5.0
0.0
4年
5年
6年
中1
いやな思い
悪質サイト
架空請求
知らない人からの通信
名前が勝手に利用された
悪口を書かれた
7 個 人 情 報 に関 わる意 識 と経 験
-13-
<設問内容>
設 問 52「 氏 名 、性 別 、生 年 月 日 、住 所 、職 業 、年 収 、家 族 構 成 な ど は 個 人 情 報 と 呼 ば れ
る も の で あ る こ と を 知 っ て い ま す か 。」
設 問 53「 名 前 や 住 所 や 電 話 番 号 な ど が 、無 断 で 他 人 に 知 ら れ た り 、悪 用 さ れ た り す る こ
と が あ る こ と に つ い て 知 っ て い ま す か 。」
設 問 54「 名 前 や 住 所 や 電 話 番 号 な ど を イ ン タ ー ネ ッ ト 上 や メ ー ル で 入 力 し 、送 信 し た こ
と が あ り ま す か 。」
設 問 55「 名 前 や 住 所 や 電 話 番 号 な ど を 守 る こ と は 必 要 だ と 思 い ま す か 。」
【 図 13】
個人情報に関わる意識と経験
調査の結果から、小学校5年
生以上では、個人情報が悪用さ
100.0
れる可能性があることを8割以
90.0
上の子が理解していること、そ
80.0
の 一 方 で 、【 図 13】 で 見 ら れ る
70.0
ように個人情報の送信経験のあ
60.0
る子の割合が年齢とともに上昇
50.0
し、小学校6年生でも約5人に
40.0
1人の割合で個人情報の送信経
30.0
験があることがわかった。
20.0
10.0
8 人 の作 品 の利 用 に関 わること
<設問内容>
設 問 56「 人 が つ く っ た 作 品 や
写真、図などを勝手に利用し
て は い け な い と 思 い ま す か 。」
設 問 57「 音 楽 C D な ど を コ ピ
ー(ダビング)したことがあ
り ま す か 。」
【 図 14】を 見 る と 、人 が つ く っ た 作 品
0.0
4年
5年
6年
中1
中2
中3
65.9
86.9
91.8
87.0
85.2
90.7
悪用される可能 62.0
性を知っている
9.6
個人情報の送
信経験がある
個人情報を守る 91.9
必要性を感じる
83.9
90.8
81.3
83.6
87.7
15.0
21.2
27.8
35.0
39.0
98.1
97.7
94.5
92.7
95.2
「個人情報」の
意味
【 図 14】
他人が作ったものの勝手な利用はダメ
音楽CDなどのダビング経験
や写真・図などを勝手に利用してはいけ
ない、という意識を持っている子の割合
100.0
がどの学年でも8割以上である中で音楽
80.0
CD な ど の ダ ビ ン グ 経 験 の あ る 子 の 割 合
60.0
が小学校5年生から6年生にかけて急激
20.0
に増加していることがわかった。
著作権に係わること
40.0
0.0
4年
-14-
5年
6年
中1
中2
中3
9 情 報 の信 憑 性 ・信 頼 性 への意 識
<設問内容>
設 問 58「 イ ン タ ー ネ ッ ト に よ る 情 報 は 、す べ て が 正 し い わ け で は な く 、不 正 確 な も の も
あ る こ と を 知 っ て い ま す か 。」
設 問 59「 他 人 の 名 前 や う そ の 名 前 を 使 っ て 、メ ー ル を 送 る 人 が い る こ と を 知 っ て い ま す
か 。」
設 問 60「 チ ェ ー ン メ ー ル と は 、 ど ん な メ ー ル か 知 っ て い ま す か 。」
【 図 15】は 、イ ン タ ー ネ ッ ト 上 を
【 図 15】
情報の信憑性・信頼性
飛び交う情報の信憑性・信頼性への
意識を調べたものである。小学校 4
年 生 以 外 で は 、約 8 割 か ら 9 割 の 子
が送信されている情報を鵜呑みにせ
ず、判断しようという意識が見られ
るが、小 学校 4 年生 に おいて は、約
4 人のうち 1 人が鵜呑みにしてしま
100.0
80.0
60.0
40.0
20.0
0.0
4年
5年
う可能性があることがわかった。ま
6年
中1
中2
中3
インターネットの情報
メール送信者名
チェーンメール
た、チェーンメールについては、小
学校5年生から6年生にかけてと6
年生から中学1年生にかけて知る割
合が急激に増加していることがわか
った。
【 図 16】
コ ン ピ ュ ー タウィルス について
100.0
90.0
10 情 報 セキュリティへの意 識
80.0
70.0
<設問内容>
60.0
設 問 61「 コ ン ピ ュ ー タ ウ ィ ル ス を
50.0
知 っ て い ま す か 。」
設 問 62「 コ ン ピ ュ ー タ ウ ィ ル ス の
被 害 を 知 っ て い ま す か 。」
設 問 63「 コ ン ピ ュ ー タ ウ ィ ル ス か
40.0
30.0
20.0
10.0
0.0
4年
ら被害を受けないように
5年
6年
中1
中2
中3
コンピュータウィルスを知っている
ウィルスの被害を知っている
被害を受けない方法を知っている
するための方法を知って
い ま す か 。」
【 図 16】は 、コ ン ピ ュ ー タ ウ ィ ル ス に つ い て の 意 識 を 調 べ た も の で あ る 。小 学 校 5 年 生
か ら 中 学 校 3 年 生 ま で 、コ ン ピ ュ ー タ ウ ィ ル ス を 知 っ て い る も の は 、約 9 割 に 及 ぶ が 、被
害を受けない方法を知っているのは 4 割程度にとどまっていることがわかった。
-15-
第 2章
普 通 教 室 等 における情 報 機 器 の活 用 法
コ ン ピ ュ ー タ 室 以 外 の 教 室 で 、各 教 科 で コ ン ピ ュ ー タ 等 の 情 報 機 器 を 使 っ て 行 う 授 業 は 、
授業時間中全員がずっとコンピュータを使い続けるような授業ではなく、授業のねらいが
達成されやすくなるように、コンピュータを道具として使っていく授業である。したがっ
て、コンピュータ等の情報機器を活用する上では、活用の目的や活用場面を事前に明確に
して授業を展開していく必要がある。中学校に校内LAN環境が整備されたのを受け、各
教科で様々な活用法を実践してもらい、それぞれの活用のよさについてまとめてみた。
1 コンピュータ1台 とプロジェクターを組 み合 わせて使 用
国語科では、教科書の本文だけでなく、
関連する資料も即座に提示できるソフト
「 国 語 デ ジ タ ル 教 科 書( 古 典 編 )」を 使 っ て 、
「古文の音読に慣れるとともに古文の特徴
を 捉 え る 」と い う ね ら い の 達 成 を 目 指 し た 。
全 文 範 読 、部 分 範 読 が で き 、音 声 と と も に 、
範読場所が反転されるため、慣れない古文
の読みの練習に効果があった。また、投影
した画面に、補足事項を書き込んだり、線
を引いて強調したりすることができるため、
古文の特徴を視覚的に捉えやすくすることができた。
英語科では、千葉市教育センターのサーバー上にある教科書にマッチした学習コンテン
ツを表示させ「新しい文型の使用場面を必然的につくる」ことをねらいとした。生徒はク
イズ形式、ゲーム形式で繰り返し発音して
いく中で知らず知らずのうちに抵抗なく新
しい文型を習得していった。この国語や英
語の例のように、教科書の内容そのもの、
教科書の内容に関連した資料やコンテンツ
等をコンピュータとプロジェクターを組み
合わせて提示して使うことは、視覚的な面
からも聴覚的な面からも、生徒の学習への
意欲を高め、学習への集中力を持続させて
いくよさがあった。
数 学 科 で は 、 中 心 角 と 円 周 角 の 関 連 性 を 視 覚 的 に 捉 え さ せ る こ と を ね ら い と し て 、Web
上のコンテンツを活用して円周上の点の位置や中心角の大きさを連続的に変化させて両者
の関連性を見つけさせていくことができた。図形を描く時間を省き、瞬時に教科書では描
-16-
け な い 詳 細 な 動 き を 見 せ て い く こ と によ り 、
<画 像 の 出 典 : 愛 知 教 育 大 学 飯 島 研 究 室 >
法 則 性 を 見 つ け る た め の 時 間 や 意 見 交換 の 時
http://www.auemath.aichi-edu.ac.jp/teac
間が確保できるよさがあった。
her/iijima/index.htm
技術・家庭科では、のこぎりを初めて使う
授業や包丁を初めて使う授業で、これから行
う作業の手順、作業のポイント、安全面の注
意事項などを手際よく理解させることをねら
いとして、作業のポイントを示したイラストなどの静止画や動画を見せた。生徒の作業の
進 行 に 合 わ せ て 資 料 を 提 示 す る こ と で 、生 徒 か ら は 、
「 次 は 、何 を や る の ? 」と い う よ う な
問いが発せられず、生徒が今何をどのように行えばよいかがよくわかるよさがあった。
2 複 数 のコンピュータを使 用
(1)班 別 (グループ)学 習 に活 用
社会科では、班別の調べ学習で、できるだけ
多くの情報収集をさせ、調べたことを効率よく
発表させることをねらいとして、まず各班で2
台のコンピュータを使わせ、自分の班のテーマ
に関連した情報をインターネットで収集させ、
校内ファイルサーバーに保存させた。次に、2
台で情報収集は続けながらも、班員の間で保存
した情報の共有化を図り、意見交換しながら取
捨選択した情報から、別の1台を使い発表用の原稿を作成し、校内ファイルサーバーに保
存した。次時には、各班は校内ファイルサーバーにアクセスし、発表用原稿を見ながら、
各班の発表に耳を傾けた。各班で3台のコンピュータを活用することにより、調べながら
発表用の原稿を作成できるよさがあった。また、校内ファイルサーバーの活用により、作
成物を一時保存し、保存したものにアクセスすることにより、発表にかかる時間の短縮が
図られるよさがあった。
-17-
数学科では、
「 確 率 」の 導 入 の 際 の 班 別 学 習 で 、サ イ コ ロ 投 げ の 多 数 回 試 行 の 実 験 を 行 い 、
その結果を分析することをねらいとして、班ごとに実験を行いながら各1台のコンピュー
タを使って、データの入力と数値のグラフ化を行った。事前にエクセルでつくったワーク
シートにデータを入力すれば、自動計算されてグラフが描かれるしくみにしたため、実験
開始から考察前の出力までの一連の作業時間を大幅に短縮できた。他の班の実験結果と比
較したり、試行回数をさらに増やしていったときの変化を予想し、法則性を見出していく
時間を確保できるよさがあった。
理 科 で は 、「 光 や 音 、 力 で み る 世 界 」 の 既 習 事 項 を 踏 ま え 、「 お も ち ゃ 」 の 設 計 ・ 制 作 ・
発表をさせることにより単元のまとめ及び基礎知識の定着を図ることをねらいとして、同
じ興味・関心を持つ小グループ(1人~3人)をつくり、設計図づくり、制作、発表会を
行った。今までは構想を練る際、理科室や図書室の限られた文献しか利用できなかったも
のが、理科室にノートパソコン8台を持ち込み、グループごとにインターネットを使って
自由に情報検索で
きたことで、以前
よりもグループの
ニーズに合った制
作ができるように
なった。
(2)少 人 数 習 熟 度 別 学 習 に活 用
数学科では、一次関数の式とグラフの関係を捉えさ
せ る こ と を ね ら い と し て 、習 熟 度 別 少 人 数 指 導 で 、
「基
礎 コ ー ス 」と「 標 準 コ ー ス 」に 分 か れ て 授 業 を 行 っ た 。
校 内 LAN 環 境 で 使 え る 「 中 学 校 グ ラ フ シ ミ ュ レ ー シ
ョン」というソフトを活用した。9台のコンピュータ
と各1台のプロジェクターを使って式の傾き、切片に
-18-
相当する値を別々に1ずつ変化させてグラフを描き、
前に描いたグラフの残像も残しておくことにより、
変化していくものと不変のものがはっきりとわかり、
式とグラフとの対応関係が自然に理解できるという
よさがあった。
「 標 準 コ ー ス 」で は 、さ ら に グ ラ フ の
効率的なかき方を見つけさせる活動が展開できた。
最後に行う各自の練習場面では、紙面にグラフを描
い た 後 、コ ン ピ ュ ー タ に 傾 き 、切 片 の 値 を 入 力 し て 、
各自で答え合わせを行うことができた。
(3)個 別 の課 題 学 習 (克 服 )に活 用
美術科では、全8時間扱いで自分の興味を持った芸
術作品とその作家について多角的に調べさせることを
ねらいとして図書室で授業を行った。図書室の書籍、
公共図書館から団体貸し出しを受けた本、6台の校内
LAN に 接 続 さ れ た ノ ー ト パ ソ コ ン 、6 台 の デ ジ カ メ な
ど使って情報収集し、情報を取捨選択・加工して発表
用の新聞を制作し発表する授業展開である。このよう
な展開の仕方は、千葉市の中学生が苦手としているデ
ジカメ画像をコンピュータに取り込むことや情報の受
け手の立場に立ってプレゼンテーションのための資料
を 作 成 す る こ と な ど を 含 ん で お り 、「 情 報 活 用 の 実 践
力」の育成に効果が期待できるものである。
保健体育科では、体育館で行う「跳び箱運動」で、
技を習得する上での課題やポイントをつか
ませることをねらいとして、体育館に校内
LAN に 接 続 で き る ノ ー ト パ ソ コ ン 8 台 と デ ジ カ メ 4 台 を 持 ち 込 み 授 業 を 行 っ た 。模 範 演 技
を教科書や動きのない掲示物で見るのではなく、インターネットに接続したパソコンで模
範演技の動画を見ることで、技のイメージがつかみやすくなるよさがあった。模範演技を
-19-
見た後、各自が演技を行ったものをデジカメの
動画撮影機能を活用し、互いに撮影し合い、ス
ロー再生や一時停止にして意見交換し合うよう
すが見られるなど、積極的に技の習得をしよう
とする姿が目立った。
家庭科では、被服分野の「基礎縫い」の学習
で、基礎縫いの方法を随時自分で確かめなが
ら 技 能 を習 得 し て い け る よ う に す る こ と を ね
ら い と して 、被 服 室 に ノ ー ト パ ソ コ ン 7 台 を
持 ち 込 み 、「 基 礎 縫 い 」 の 動 画 が 繰 り 返 し 何
度でも見られるようにセットした。生徒にとっ
て は 、 わか り に く い と こ ろ を 何 度 で も 繰 り 返
し 見 ら れる よ さ 、 教 師 に と っ て は 、 学 級 全 体
の 進 行 の様 子 と 生 徒 個 々 の 様 子 を 観 察 で き る
余 裕 が 生ま れ る よ さ が あ っ た 。
これまでそれぞれの活用法のよさについて
述べてきたが、今回実践事例としては紹介で
きなかったいくつかの活用プランがある。千
葉 市 に 導 入 さ れ て い る ソ フ ト ウ ェ ア「 e -ラ イ
ブラリアドバンス」や「わいわいレコーダ」
の活用、ランダムに学習問題が変えられるソ
フトウェアを使って、教室で課題の異なるプリント学習を行う方法などである。今後、学
校現場でぜひ実践を試みていただきたいものである。
課題としては、普通教室等で多数のノートパソコンを同時に使う場合に電源がとりにく
いこと、プロジェクターの台数が少ないこと、機材を持ち運びセットするのに時間がかか
ること、印刷したものを職員室や図書室、コンピュータ室へ取りに行かなければならない
こと、ノートパソコンに画像処理ソフトが入っていないことなどである。しかし、たとえ
このような不便さがあったとしても、情報機器をねらいをもって授業に活用していくこと
が、児童生徒にとって「わかる授業」を実現していく有力な手段であることには変わりは
な い 。次 頁 に 各 教 科 に お け る 情 報 機 器 を 活 用 し た 授 業 実 践 の 分 析 結 果 を 一 覧 に し て 示 し た 。
学校の授業で情報機器を活用する際の参考にしていただきたい。
-20-
《各教科における情報機器を活用した授業実践の分析結果一覧》
教科
教師の活用目的
国語 古典の範読、関連する資料提示
社会
収集した情報の共有化、ファイル
サーバのデータを発表に用いる
数学
実験データを的確に処理し、観察
しやすい形に整える。(確率)
活用場面
活用の主な効果
課題
範読を聴かせる場
面、関連する資料
読みの正確さが生まれる。集中力 授業のための機器類の準
を提示する場面、
が最後まで持続した。
備
ボードに書き込ん
で説明する場面
事前に、価値のあるサイト
班別の情報収集・ 模造紙に書く手間を省く。まとめ作
を調査しておく。PCは1つ
情報比較・情報加 業の短縮。発表の効率化をはか
の班に3台は必要。ワー
工場面、全体での る。発表の時間と調べる時間の拡
プロソフトのスキルアッ
発表場面
大。資料の提示が容易。
プ。
実験の作業と平行 大量の実験結果を入力して、グラ
してデータ入力を フ化することにより、十分な時間を
行う場面、データを 使って結果の考察を行うことができ 配線の準備
グラフ化して比較 た。他の班の実験結果と容易に比
べることができた。
する場面
使用機器、他
PC1台、プロ
ジェクター1台
PC19台、
PC7台、プロ
ジェクター1台
1次関数のグラフ
をかく場面、切片や
数値を変えるだけで、グラフが変化 傾きを1ずつ変化さ
数学 することを利用して、式とグラフと せて見せる場面、
の関係をつかませる。(1次関数) 紙面にかいたグラ
フの答え合わせを
する場面
式とグラフの関係をシミュレーショ
ンにより、気づかせることができ
る。自分の描いたグラフをすぐ答え 配線の準備
合わせできる。点が集まって線に
なるようすを知ることができた。
おもちゃ制作のた
理科 理科室でIEの活用による情報収集 めのアイディア収
集場面
実験のアイディアや材料の調達方
普通教室の場合の電源
法など自由に調べた。昨年まで
は、放課後にPC室でしか調べるこ の確保、プリンターの設置 PC8台
とができなかったが今は、授業時 場所
間内で調べられる。
PC9台、プロ
ジェクター2
台、少人数習
熟度別授業
PC1台、プロ
導入場面で生徒の集中力を高め
教科書の内容にあったデジタルコ
新文型を学習する る。ゲームに参加して繰り返し見聞 プロジェクターを活用する ジェクター1
英語 ンテンツを使ってエクササイズを行
台、小型ス
際の導入場面
きすることにより、新文型が自然に までの準備時間
う。
ピーカー1台
身につく。
自分の課題に沿っ 図書室で、書籍類と平行して、P
書籍だけでなく、美術館のホーム
て必要な情報を収 C、デジカメ、プリンターを使うこと
ページやその他のサイトを使ってよ
集する場面、選ん により、より多くの知りたい情報を
美術
り多角的に、作家や作品について
だ資料をデジカメで 収集し、比較検討することができ
触れさせる。
た。
撮影する場面
ノートPCに画像処理ソフ
トが入っていないため、デ
ジカメで撮影した画像を使
い勝手のよい形に編集す
るためには、PC室へいか
なければならない。
PC6台、プロ
ジェクター1
台、デジカメ6
台
技の模範演技を動
インターネット上の動画コンテンツ
画コンテンツで見る
の模範演技を見せることにより、技
場面、デジカメの動
保健
のポイントをつかませる。自分の演
画機能で撮影され
体育
技と模範演技を比較させることで、
た自分の演技を見
自分の課題をつかませる。
る場面
動画をスロー再生や一時停止にし
て互いに評価し合い、自分の課題
を確認して練習が行えた。技のイ
一人一人のニーズに応え
PC8台、デジ
メージが具体化された。跳び箱嫌
られるように、コンピュータ
タルカメラ4台
いが半減した。イメージが具体化さ
の台数を増やす。
れることにより、個々の課題をはっ
きりと把握できた。紙面で掲示する
より効果的だった。
プレゼンテーション
による説明場面、
警察や関連機関の
Webサイトを見せ
る場面
実際の事件の現状、被害に巻き込
まれたときの対策など、Web資料を 早い時期からの情報モラ PC1台、プロ
使って知らせ、自分の生活に振り ル教育
ジェクター1台
返って考えさせることができた。
最初の導入場面で
しくみや使い方の
静止画や動画を見せることで、これ 確認を行う場面、
から行う作業のイメージをつかませ 途中で「躓きを克
技術
る。作業のポイントや躓きやすい点 服しよう」のWebで
を確認し、自分の作業に生かす。 改善策を知り、以
後の作業に生かす
場面
プロジェクターを使うことで、実物と
の対比や細かいところを拡大して
みることができた。動画を見ること 木工室でのちり、ほこり対 PC1台、プロ
ジェクター1台
で、使い方のイメージをつかみ、作 策
業への抵抗感を減らすことができ
た。
最初の導入場面
静止画や動画を見せることで、これ で、作業手順を理
から行う作業のイメージをつかませ 解させる場面、包
家庭
る。作業のポイントや躓きやすい点 丁使った切り方に
を確認し、自分の作業に生かす。 ついて具体的に理
解させる場面
道具の使い方を理解させ効率よく
作業を進めさせるのに有効だっ
た。作業学習の進行に合った映像
(イラスト)を映し出すことで、生徒
の手が止まらずに作業を進めるこ
とができた。「先生、次は何をする
の?」という問いがなかった。安全
に注意して作業を行うことができ
た。
インターネットの掲示板でのトラブ
技術
ルに対して、注意をうながす。
基礎縫いの学習場面で、PCにより
繰り返し動画を見られるようにする
家庭
ことにより、自分で技を修得できる
ようにする。
生徒の家庭内での調理
実体験が極めて少ないた PC1台、プロ
め、何をどこまで効率的に ジェクター1台
指導するかの事前準備
被服室もコンセントが理科
授業者が、全体の進行の様子や
作業途中で、方法
室のように各テーブルに
生徒個々の作業の様子を見られる
がわからなくなった
設置されていれば、利便
PC7台
時間が増えた。わからなかった場
性や安全性が向上する。
ときに、自分で見て
面を自分で何度も繰り返し見ること
また、PCも4人に1台の割
確認する場面
ができるため、自己解決できた。
合で使いたい。
-21-
第 3章
情 報 モラル教 育 の必 要 性 と指 導 上 のねらい
高度情報通信社会の進展にともない、一般家庭でのインターネットに接続できるコンピ
ュータの所持率(以後所持率という)が高まり、児童生徒がインターネットを利用してい
ろいろな情報を簡単に手に入れたり、発
インターネットに接続できるコンピュータの所持率
信したりすることができるようになった。
%
右のグラフは、今回の千葉市の調査校
0
における家庭での所持率を調べたもので
ある。所持率は親の年齢層が若いと考え
られる小学生をもつ家庭の方が中学生を
20
40
60
80
100
小学4年生
87.5
小学5年生
87.2
小学6年生
90.2
も つ 家 庭 よ り 高 く な っ て お り 、 87 % ~
中学1年生
80
インターネットの世帯利用人口普及率の
中学2年生
80.2
推 定 値 66.8% ( 総 務 省 平 成 18 年 版 情 報
中学3年生
79.8
90% に 及 ん で い る 。 こ れ は 平 成 17 年 の
通信白書より)を遙かに上回っている。
このような実態から、ネット社会の「陰の部分」の引き起こす事件も多発している昨今で
あ る 。 17 年 度 と 18 年 度 に 本 研 究 で 実 施 し た 調 査 の 結 果 か ら 、 イ ン タ ー ネ ッ ト や メ ー ル を
活発に利用し始めるのは小学校高学年からであることがわかり、この時期に情報モラル教
育を始めることにより、ネット社会で守るべきルールやマナーを学ばせ、危険等を察知し
防御する態度を身に付けさせていくことが重要と考えた。そこで、調査結果に基づき実態
に即した小学校高学年における情報モラル教育の指導案を作成し、授業実践を行った内容
を紹介していくことで、千葉市児童生徒の「情報社会に参画する態度」の育成に繋げたい
と考えた。
次頁の表は、千葉市の4年生以上の小学生の現状に合わせ「情報モラル教育」の指導上
のねらいをまとめたものである。第1章で述べた調査結果から、キーボードからローマ字
入 力 が 可 能 に な る 4 年 生 か ら イ ン タ ー ネ ッ ト や 携 帯 電 話 の 利 用 に 関 わ る「 情 報 モ ラ ル 教 育 」
を 実 施 し て い く 必 要 が あ る と 考 え た 。表 の 内 容 の 一 部 に は 、
「 情 報 活 用 の 実 践 力 」の 範 疇 に
入るものもあるが、インターネットを活発に利用し始める時期には欠かせないため、含め
ることとした。表中の「指導上のねらい」の丸数字は、取り扱っておきたい学年を示した
が、学年や学級の実態に即して指導順序を替えることも必要であろう。この情報教育指導
資料では、指導のねらいに即して作成した指導案、および、活用した教材名、ソフトウェ
ア名、授業実践記録等を掲載することとした。
-22-
〈小学校の情報モラル教育 指導上のねらい一覧〉
小学生の現状
発生する可能性
指導上のねらい
家 庭 で の イン ター ネッ 危険なサイトに出会う機 a.サイトの安全性や危険性について判 -④
トの利用率が高い。
会は避けられない。
断し、適切な行動をとれるようにする。
様々な情報の中には、
誤った情報や古い情報、
意図的に編集された情報
がある。
ネット中毒になる可能性
がある。人とのコミュニ
ケーションに影響を及ぼ
す可能性がある。
b.1つの情報を鵜呑みにしないで、複 -④
数のサイトやいろいろな資料で調べるこ
との大切さを理解させる。
c.パソコンを通して自分だけの世界に -④
のめりこんでしまうことは、心身の健康
や対人関係にもよくないことを理解させ
る。
ダウンロードしたプログ d.著作権についての知識を身に付け、 -⑥
ラムや音楽を友人に渡し ルールを守ることの大切さを理解させ
てしまう可能性がある。 る。
他人が作成した文章、写
真、イラストなどを、作
成者に無断で自分のもの
として情報発信に利用し
てしまう可能性がある。
携 帯 電 話 の所 持率 、携
帯 電 話 に よる 友人 との
連 絡 、 友 人と のメ ール
の や り と りが 学年 の上
昇 と と も に増 加し てい
る。
見知らぬ人からの通信を e.知らない人からの通信は無視するこ -⑤
受け、誤って返信する可 とが一番であることを理解させる。
能性がある。
偽りの情報や脅かし、不 f.受信したものの中には問題を含んだ -⑤
正請求に遭遇する可能性 ものもあることを知り、被害に遭わない
ようにするための注意点について考えさ
がある。
せる。
g.送られてきた情報が正しいものかど -⑤
うか冷静に判断することの大切さに気づ
かせる。
誹謗中傷、いやがらせ、
いたずらなどの加害者や
被害者になる可能性があ
る。
誤った情報や事実であっ
ても人を困らせてしまう
内容を送信する可能性が
ある。
メールの文字情報だけの
やりとりは、誤解を招く
可能性がある。
チ ャ ッ ト ・電 子掲 示板
の 利 用 率 はま だ高 くは
な い が 、 今後 増え てい
くことが予想される。
投稿や公開する内容に
よって、人を傷つけた
り、逆に人から傷つけら
れたりする可能性があ
る。
個 人 情 報 の入 力・ 送信 実際に、個人情報を入力
の 経 験 者 がい て、 学年 し、被害に遭っている
の 上 昇 と とも に増 加す ケースがある。
る傾向が見られる。
h.被害にあったら、ひとりで悩まず、 -⑤
家族や先生、周囲の人に相談することが
大切であることを理解させる。
i.情報を発信する側の責任の重さについ -⑤
て理解させる。
j.言葉遣いの大切さや相手の立場に立っ -⑤
て考えることの大切さについて理解させ
る。
k.個人情報の取扱いには、十分な注意
が必要であることを理解させる。
-⑤
l.個人情報の意味について理解させ
る。
-⑥
m.個人情報を送信しても安全なサイト -⑥
であるかどうかの判断がつくようになる
までは、親に相談し判断してもらう必要
があることを理解させる。
-23-
実 践 事 例 集
実践事例集テーマ一覧
番号 教科・領域
実施対
象学年
テーマ
ページ
情報モラル
ねらい
1
国語
中1
「 竹取物語」 を読も う
28
2
社会
中2
「 世 界 恐 慌 」 を調 べ よ う
30
3
数学
中2
一次関数のグラフの特徴を見つけよう
32
4
数学
中2
確率の意味について理解しよう
34
5
理科
中1
学習した法則や原理を利用した「おもちゃ」をつくろう
36
6
英語
中1
Whatを用いて、相手に尋ねたり、適切に応答しよう
38
7
美術
中1
有名な作家の作品について調べてみよう
40
8 保健体育 中3
技の課題を見つけよう(跳び箱運動)
42
9
技術
中2
のこぎりの使い方
44
10
技術
中全
インターネット利用の注意
46
11
家庭
中1
包丁の使い方を知り、実際に切ってみよう
48
12
家庭
中2
基礎縫いをマスターしよう
50
13
総合
小4
ホームページを見るときに気をつけることは何だろう
52
a
14
道徳
小5
「携帯電話とメール」~相手を考えた言葉~
54
j
15
道徳
小5
学ぼう、掲示板のネチケット
56
i
16
総合
小5
1通のメールから(フィッシング体験)
58
a 、 f 、 g、 m
17
総合
小5
メッセンジャーを作って、チャットをしてみよう
60
j
18
道徳
小5
携帯電話を正しく使おう その1
62
g
19
総合
小6
音楽著作物を大切にしよう
64
d
-25-
≪
指 導
案 の 見 方 に つ い て ≫
本指導資料集に掲載されている学習指導案は、下に示すような形式でA4サイズ 1 枚に収まるように
作成した。教師が普通教室等で情報機器を活用して授業を行う際、情報機器を指導過程のどの場面で、
どんなねらいをもって使うのかを事前に明確にしておく必要があるため、参考となるよう情報機器の活
用のねらいと活用場面を明示するようにした。
【指導案形式】
実践校名
学習テーマを記載
教科・領域
実施対象学年
本時指導のねらい
実践者◆実践者の学校名・氏名を記載
この時間の授業での指導のねらいを記載
小学校の情報モラル教育
指導上のねらい一覧との
対応を示す。
本時の学習について
★単元(題材等)
◆学
学習指導略案◆
単元の指導計画(○時間扱い)
単元名や題材名を記載
★展開場所 展開場所を記載
(1)
(2)
★コ
コンピュータ・ネットワーク
活用のねらい
〇 情報機器類をどんなねらい
をもって使用するのかにつ
いて記載
★学
学級の実態
○本指導に関わる「情報活用に
関する実態調査」の結果や授
業者から見た学級の実態に
ついて記載
a
○時間
授業展開に関わる単元の指導計画を記載
(3)
○時間
○時間
本時の展開(平成18年○月 ) 今回実施した学年・人数を記載
学習活動
指導上の留意点
○は、児童生徒の学習活動内容に ○は、指導上の留意点について記載
ついて記載
●は、児童生徒の情報機器の活用 ●は、教師の情報機器の活用場面、
活用の仕方、活用上の留意点につい
場面、活用の仕方について記載
て記載
★活用教材・資料
活用した教材・資料名、ホー
ムページサイト名・URL等
を記載
★学習用ワークシート
授業で使用したワークシー
ト名を記載
本時の評価
本時の指導のねらいに対する評価、コンピュータを活用したことに対する
評価等を記載
★ソフトウェア
授業で使用したソフトウェア名を記載
★ハードウェア
PC(ノート)
、プロジェクターなど使用台数を記載
-27-
1
越智中学校
「竹取物語」を読もう
国語
1 年
本時指導のねらい
実践者◆千葉市立越智中学校・小熊
繁
音読の練習をするとともに、作品の背景を知り、現代文と古文の違いについて
理解する。
◆学
学習指導略案◆
単元の指導計画(5時間扱い)
本時の学習について
(1) 音読に慣れるとともに古文の特徴をとらえる。1時間(本時1/5)
★単元(題材等)
「蓬莱の玉の枝」
-「竹取物語」から-
(2)
本文を読み、現代語訳を考える。 3時間
(3) 登場人物たちの思いや行動について考える。 1時間
本時の展開(平成18年10月 ) 1年生 32名
学習活動
指導上の留意点
★展開場所 普通教室
★コ
コンピュータ・ネットワーク
活用のねらい
古文を読んで、昔の人のものの見方や考え方
に触れよう。
〇光村図書「国語デジタル教
科書」を利用することによ
り、生徒の学習意欲を喚起
するとともに、音読指導の
効率化を図る。
●「竹取物語」冒頭文の朗読を聞く。 ●光村図書「デジタル教科書」を利
○音読シートにメモをとる。
用する。
●「竹取物語」冒頭文の朗読に続き
音読の練習をし、古文の読み方に
慣れる。
●参考資料「かぐや姫と五人の貴公
子」を鑑賞する。
○光村図書「国語デジタル教
● 重要古語に傍線を引き、意味の
科書」を利用することによ ●古文の特徴を知る。
説明をする。とくに、「いとう
り、古文の特徴について視
つくしうてゐたり」については
覚的な面からも理解を促す。
一つ一つの語を丁寧に説明す
る。
★学
学級の実態
○インターネットを使って、知
りたい情報を探し出すことがで
きますか。
(32 人中 27 人)
★活用教材・資料
光村図書教科書国語1
★学習用ワークシート
● 係助詞と結びの後に傍線を引
き、「係り結びの法則」の概略
をつかませる。
● ホワイトボードに写し出した古 ●訳文については、教科書を参考に
するのではなく、昔話の雰囲気を
文の横に訳文を書く。
生かすように助言する。
○
古文に触れた感想や、古文と現
代文の違いをノートに書き、発表
する。
「音読シート」
★ソフトウェア
光村図書「国語デジタル教科書」
○事時の予告をする。
古典編
本時の評価
★ハードウェア
PC(ノート)
1台
(無線LANによりサーバに接
続)
プロジェクター1台
1.
「竹取物語」冒頭文に読み慣れることができたか。
2.デジタル教科書の参考資料「かぐや姫と五人の貴公子」を見て昔の人
のものの見方や考え方に興味・関心が持てたか。
3.古文と現代文の違いについて理解することができたか。
-28-
1
★授
授業における情報機器活用の実際
○ 古典教材「竹取物語」において、光村図書「国語デジタル教科書」を利用し、
「音読に慣れるととも
に、古文の特徴を捉える」という目標を達成することをめざす。
○ 今回の授業では、光村図書「国語デジタル教科書」がプロジェクターで投影可能で、全文範読にも
部分範読にも対応しており、また、範読時には範読部分が反転するという機能に着目し、本教材の
採用を決めた。さらに、従来、掛け図やビデオなどで提示することが多かった参考資料を、授業の
流れを止めることなくシームレスに提示できる機能の有効性を考え、本教材の採用に至った。投影
された文章にはソフトの機能を使って傍線を引くこともでき、また、指導者が文字を書き足すこと
もできるので、指導意図によって様々な応用が考えられる。
○ このソフトは、各学校1本の購入で、学校のサーバーに置くことによりライセンス・フリーとなる
が、価格帯が若干高いため、現時点では購入しずらいという問題点があるが、それを考えても有用
性は捨てがたい。スペック自体は、現段階での千葉市立中学校に設置されているシステムで十分運
用可能である。
◆児童生徒の活動と反応
○ ソフト上で実現されている範読は、ゆったりとした情緒溢れるも
のであり、生徒たちも、文学の世界に引き込まれていたようであ
る。
○ 歴史的仮名遣いの読み方を学習する際は、部分的に何度も範読を
聞かせ、練習させることができるので、生徒自身が読み間違いに
気づき、改善するという活動が自然に行われていた。
○ 授業前のレディネス調査では、
「古文は難しい」という印象を持っ
ていた生徒が全体の76%であったのに対し、本授業を行った後
のアンケートでは2%に減少した。このことから、デジタル教科
書を使った授業は、古典学習の導入学習に効果的であることがわ
かる。
○ 本授業を行った後のアンケートにおいて、
「コンピュータを使った
国語学習は楽しいと思うか?」の質問に対して、授業に参加した全
生徒が「楽しい」と答えており、コンピュータを使った国語科の授
業は、生徒の学習意欲を喚起する上でも有効であると言える。
◆授業者の振り返り
○ 生徒が教科書を見ながら音読の練習を行う場合、どうしても下を向きがちになり、発声の面での不
都合が考えられる。しかし、前面に投影した文章を見ながら音読の練習をすると、必然的に生徒の
顔は前を向くことになる。これは、生徒を学習に集中させるということからも効果が期待できる。
○ 生徒の意欲を喚起したり関心を高めるためにビデオなどの視聴覚教材を用いることがある。しかし、
その準備や操作の過程で、逆に生徒の集中力が低下するということもある。光村図書「国語デジタ
ル教科書」を使うことによって生徒の集中力を維持させたまま、資料の提示をすることができた。
○ 課題としては、コンピュータを使った学習をするための環境が不十分だということである。例えば
10分間の休み時間でプロジェクターやコンピュータを教室に運び、セッティングすることは難し
い。また、ソフトを投影し、それに書き込みをするために今回は模造紙でスクリーンを作ったが、
投影した画像を明確に提示するためにはe黒板の整備なども望まれるところである。
★参考サイト等
http://www.mitsumura-tosho.co.jp/digital/
-29-
2
花園中学校
「世界恐慌」を調べよう
社会
2 年
本時指導のねらい
実践者◆千葉市立花園中学校・齋藤
伸保
世界恐慌に対する各国の様子を知ることにより、恐慌の歴史的意義を理解する。
◆学
学習指導略案◆
単元の指導計画(4時間扱い)
本時の学習について
★単元(題材等)
「世界恐慌と
日本の中国侵略」
(1) 世界恐慌とブロック経済
(2) 欧米の情勢と日本
1時間
(3) 日本の中国侵略
1時間
(4) 日中戦争
1時間
本時の展開(平成18年12月 ) 2年生 38名
学習活動
指導上の留意点
★展開場所 普通教室
★コ
コンピュータ・ネットワーク
活用のねらい
1時間(本時)
○世界恐慌の概要について、教師の ○アメリカの株価暴落が世界中に
波及し混乱したことを理解させる。
話を聞く。
世界恐慌後の各国の様子を調べよう。
〇インターネットで収集した情
報をネットワークで共有し、
●班毎に、以下の各国が世界恐慌に
グループ学習を効率的に行う。
どのように対応したか、またどのよ
調べたことを Word にまとめ
る。また、ネットワークを活 うになったかを調べる。
・インターネットや資料集で資
用して、各PC画面に表示し
料を探す。ネット上の有効な情報
て発表することにより、聞き
は提出ボックスに保存する。
手側の理解度を高める。
また、
模造紙等に書く手間を省くこ
とにより、授業の効率化を図
①アメリカ
②イギリス
る。
③ソ連
④ドイツ
⑤イタリア
★学
学級の実態
★活用教材・資料
http://lines.cabinet-cbc.ed.jp/
index.php
http://www.c20.jp
http://osaka-shoseki.co.jp
★ハードウェア
PC(ノート)
19台
6班×3台 2台を調べ用、
1台をまとめ用に使用。
(無線LANによりサーバに
接続)
⑥日本
・まとめ係の生徒は、提出ボッ
クスの情報を活用し、Wordを
使い調べたことをまとめる。
・まとめたものは班番号をファ
イル名にして提出ボックスに
保存する。
○インターネットを使って、知
りたい情報を探し出すことがで
きますか。
(38 人中 38 人)
○ワープロソフトを使って文書
を作成することができますか。
(38 人中 30人)
●検索語句を良く考えさせ、求める
資料に行き着きやすいように、支援
を行う。また、あらかじめ有用なサ
イトを幾つか見つけておき、必要に
応じて提出ボックスから取り出せ
るようにしておく。
●調べがあまり深入りしないよう、
情報の取捨選択をしっかり行わせ
る。
●ファイル名を確認し、データが消
去されないよう、コンピュータの使
い方についてはあらかじめ指導し
ておく。
●必要に応じて、補足をする。
●班毎に調べたことを発表する。
・各班のPCには、提出ボック
スから該当班のWordデータ
を取り出して発表を聞く。
○教師の話を聞き、授業のまとめを
する。
本時の評価
1
2
世界恐慌の概要と各国の様子を理解できたか。
インターネットを活用して恐慌後の各国の様子について情報を収集
し、発表できるようまとめられたか。
-30-
2
★授
授業における情報機器活用の実際
今回の授業では、社会科で一般的に行われている調べ学習にコンピュータを導入したものである。
特に今回は、数人で調べた内容を提出ボックスで共有して吟味し、別のコンピュータではワープロソ
フトを立ち上げておき、その場でまとめるという手法を試みた。こうすることにより、これまで調べ学
習で時間を多く割くことになっていたまとめの時間を短縮できることになり、その分を発表の時間や調
べる時間の拡大に充てられると考えた。実際に行ってみると、まとめる際にインターネットから得た写
真や図などをワープロソフトに貼り付けることができるのでまとめが充実したり、文字の訂正等がすぐ
にできて、読みやすいものができ、聞き手側からもよく
理解できるものに仕上げることができた。
この授業は特段のソフトを使ってはいないので、誰で
もすぐに実践できるものである。しかし、ノートパソコ
ンが少なくとも班に2台以上必要であること、調べる際
ある程度利用価値のあるサイトを探して誰でも見られる
フォルダに保存しておく必要がある。
◆児童生徒の活動と反応
コンピュータを使った調べ学習に対しては、生徒たち
は反応は良い。検索語句に何を思いつくかがこのような
授業を円滑に進めるためのポイントであるが、グループ
形態をとることによりさまざまな検索語句のアイディアが出て、どの班も割と容易に教師が意図するよ
うなサイトにたどり着いていた。各自が得た情報をひとつのボックスに入れていくことにより情報の蓄
積を図ったわけであるが、それを見た生徒の中には「もっと探して集めよう」といった意欲につながる
面もあった。
発表の際には、まとめた文書を提出ボックスに保存してすべてのコンピュータで開けるようにした。
これにより聞き手側の生徒にとっては文字等が読みやすく発表の内容をより真剣に聞く生徒の姿が多
く見受けられた。また、発表者制限時間内では、文書にまとめきれなかった資料等を提出ボックスに保
存しておいて、発表の時に追加資料として提示するといった場面もあった。これまでのような模造紙に
書いて行っていた発表ではなかなかできなかった部分であり、結果、より多くの資料が提示されるため、
聞き手側にとっても内容をより詳しく知ることができて、非常に有効であった。
◆授業者の振り返り
今回の授業では、従来の模造紙に代わるものとしての
ワープロソフトの使用が上手にできるかどうかが大きな
ポイントであると思っていた。各班とも使いなれている
生徒が担当したことにより、それなりの文書に仕上がっ
たのではあるが、レイアウトやフォントの活用等、ワー
プロソフトのスキルアップも別な機会に行っておくと、
一層良いものができあがったのではないかと感じた。今
後も何度かこのような授業を実践して、この形の授業に
慣れさせ、パワーポイントなどさまざまなソフトを利用
していきたい。発表=プレゼンであり、生徒の今後に生
きていくであろう。
★参考サイト等
http://www.c21.jp
クリック21世紀
大阪書籍歴史学習の基礎知識
世界恐慌
http://osaka-shoseki.co.jp
http://study.masm.jp
-31-
4
犢橋中学校
確率の意味について理解しよう。
数学
2年
実践者◆千葉市立犢橋中学校・岩脇 之俊
・多数回の実験によって、あることがらの起こりやすさが調べられることを理解する。
・あることがらの起こりやすさは、数値で表せることを理解する。
◆学
学習指導略案◆
単元の指導計画(10時間扱い)
本時の学習について
本時指導のねらい
(1) 確率の意味
★単元(題材等)
「確率」
(確率の意味)
★展開場所 普通教室
★コ
コンピュータ・ネットワーク活用
のねらい
2時間(本時1/2)
(2) さいころのそれぞれの目が出る割合について考えよう。
数え方のくふう
2時間
(3) 確率の求め方
4時間
(4) 章末問題
2時間
本時の展開(平成19年2月 ) 2年
年生 26名
学習活動
指導上の留意点
○教科書を見て、立方体ではないさいころの ○立方体ではないさいころのそれぞれの目
目の出方について、その起こりやすさにつ
の出方が一定ではないことを意識させ
いて考える。
る。
〇確率の意味を知るためには、
多数回の実験を用いて、あるこ
とがらの起こる割合が一定の数 〇課題を予想し発表する。
値に収束していくことを理解す
ることが必要である。しかし、 ○さいころをふり、それぞれの目が出る割合
大量のデータを分析するには時 を求める。
間と手間がかかる。そこで、実 ○各班次の役割を決め実験をする。
験のデータを的確に処理し観察
しやすい形に整えるのに、コン
ピュータを活用することにした。
○個々の生徒がイメージをしている確率の
概念を探ってみる。
○さいころの振り方について、意図的な振
り方はしないことを確認する。
●さいころの出た目の回数をコンピュータ
に入力する方法についてプロジェクター
を使いながら説明する。
○机間巡視をしながら、さいころの振り方
が正しいことを確認する。
★学
学級の実態
●各班10回さいころを振り、出た目の数を ○個々の結果にばらつきがあることを確認
する。
コンピュータに入力する。
○表計算ソフトで数を計算した
り,グラフをつくったりすること
ができる。
(14名)
★活用教材・資料
データ入力用エクセルファイ
ル
★学習用ワークシート
EXCEL ワークシート
★ソフトウェア
EXCEL
★ハードウェア
●各班 90 回の試行を行い、計 100 回の出た目
の数をコンピュータに入力する。
●各班さらに 100 回の試行を行い、計 200 回
○試行が多くなるにつれて、確率のばらつ
の出た目の数をコンピュータに入力し、1
きが小さくなることに注意を向けさせ
00回の時のデータとどのような違いがあ
る。
るのか班で話し合う。
●各班の結果を合わせて、200回、400 ○表、グラフから実験を振り返らせ、その
回~1200回(200回×6班)の試行
結果の意味を理解させる。
結果をパソコンに入力する。
●1200 回試行を行ったときの結果を折れ線グ
ラフにし、回数が少ないときの折れ線グラ
フと比較する。
PC(ノート)
7台
○多数回の試行によりそれぞれの目の出る割
プロジェクター
1台
合が一定の値に近づく。この値を確率とい
うことを理解する。
本時の評価
1 多数回の試行により、確率が一定の値に近づくことが理解することができたか。
2 コンピュータを使ってデータを分析し、比較することができたか。
-32-
3
★授
授業における情報機器活用の実際
一次関数のグラフの学習は、いくつものグラフをかいて、式とグラフの関係を考えていく必要がある。し
かし、実際はグラフをかくのに手間がかかってしまい、傾きや切片が、グラフの中にどのように現れるのか
ということが発見しにくい。それに比べて、コンピュータは数値を変えるだけで、素早くグラフがかけるの
で、式とグラフの関係を考える学習には効果がある。また、グラフの残像を残して、次々にグラフがかける
ので、傾きや切片の数値を少しずつ変化させたときのグラフの変化の様子を順を追って見ることができる。
展開する学級は、どの教科もそうであるが、授業が受身的で、積極的に発表したり意見をいったりという
ことが少ない。授業前に数学の授業に関するアンケートを取ったが、数学が好きだとか数学の授業が楽しい
という生徒は少なかった。
そこで、今回はグラフをかくという内容の授業を、コンピュータを使い行うことにした。コンピュータを
使った数学的活動を取り入れることによって、少しでも受身的な授業意識の改善になればと考えている。
グラフをかくソフトは、フリーソフトだけでもたくさんあるが、今回は誰でも使用できるソフトというこ
とで、ノートパソコンにある中学校グラフシミュレーションというソフトを使用した。傾きや切片の値を入
れるだけでグラフがかけるので、式とグラフの関係を考えるのには非常に便利なソフトである。
◆児童生徒の活動と反応
今回は習熟度別少人数指導で実践をした。コースは、
基礎コースと、標準コースの2コースがある。基礎コ
ースでは、ソフトの説明をしてからグラフをコンピュ
ータでかかせた。3人で1台のコンピュータを使用し
たが、意欲的にグラフをかいていた。傾きや切片の特
徴もコンピュータに代入する数値を変えることによ
って、その特徴をつかむことができた。実際に、手で
グラフをかいても、すぐPCで答え合わせができるの
で、傾きが分数になっても、なんとか最後まで課題に
取り組む様子がみられた。
標準コースの方は、グラフの効率的な、かきかたを
見つけるという授業であった。こちらは、人数が多く
4人から5人に一台という割合で、コンピュータを使
った。班で試行錯誤をしながら、式の違いによって、
どの方法でグラフをかいたらいいのかということを考
えていった。
◆授業者の振り返り
今回は要請訪問の一環としてコンピュータを使った授業を行った。講師の先生からも言われたが、グラフ
のソフトをもっと自由に使わせ、それから傾きと切片の値を変えるとグラフが変化するということを気づか
せる展開の仕方もあったと思う。
グラフを生徒に提示するとき、グラフ黒板を使ったり、OHPを使ったりしてきたが、今回は、グラフを
プロジェクターで黒板に投影するやり方をした。数値を変えるだけで簡単にグラフをかくことができたり、
その図に直接チョークで書き込むことができるので、簡単にグラフの特徴を説明することができた。また、
点が集まって直線になる様子や、グラフが平行移動する様子も提示できるので、一次関数だけでなく比例反
比例や三年で学習する二乗に比例する関数でも、コンピュータを使用したいと思う。
授業後に、生徒に自己評価カードを書かせているが、今回の授業の感想には、楽しかったというものが多
数あったので、これからもコンピュータが使える場面では、積極的に生徒にコンピュータを使わせていきた
い。
★参考サイト等
-33-
3
犢橋中学校
確率の意味について理解しよう。
数学
2年
実践者◆千葉市立犢橋中学校・岩脇 之俊
・多数回の実験によって、あることがらの起こりやすさが調べられることを理解する。
・あることがらの起こりやすさは、数値で表せることを理解する。
◆学
学習指導略案◆
単元の指導計画(10時間扱い)
本時の学習について
本時指導のねらい
(1) 確率の意味
★単元(題材等)
「確率」
(確率の意味)
★展開場所 普通教室
★コ
コンピュータ・ネットワーク活用
のねらい
2時間(本時1/2)
(2) さいころのそれぞれの目が出る割合について考えよう。
数え方のくふう
2時間
(3) 確率の求め方
4時間
(4) 章末問題
2時間
本時の展開(平成19年2月 ) 2年
年生 26名
学習活動
指導上の留意点
○教科書を見て、立方体ではないさいころの ○立方体ではないさいころのそれぞれの目
目の出方について、その起こりやすさにつ
の出方が一定ではないことを意識させ
いて考える。
る。
〇確率の意味を知るためには、
多数回の実験を用いて、あるこ
とがらの起こる割合が一定の数 〇課題を予想し発表する。
値に収束していくことを理解す
ることが必要である。しかし、 ○さいころをふり、それぞれの目が出る割合
大量のデータを分析するには時 を求める。
間と手間がかかる。そこで、実 ○各班次の役割を決め実験をする。
験のデータを的確に処理し観察
しやすい形に整えるのに、コン
ピュータを活用することにした。
○個々の生徒がイメージをしている確率の
概念を探ってみる。
○さいころの振り方について、意図的な振
り方はしないことを確認する。
●さいころの出た目の回数をコンピュータ
に入力する方法についてプロジェクター
を使いながら説明する。
○机間巡視をしながら、さいころの振り方
が正しいことを確認する。
★学
学級の実態
●各班10回さいころを振り、出た目の数を ○個々の結果にばらつきがあることを確認
する。
コンピュータに入力する。
○表計算ソフトで数を計算した
り,グラフをつくったりすること
ができる。
(14名)
★活用教材・資料
データ入力用エクセルファイ
ル
★学習用ワークシート
EXCEL ワークシート
★ソフトウェア
EXCEL
★ハードウェア
●各班 90 回の試行を行い、計 100 回の出た目
の数をコンピュータに入力する。
●各班さらに 100 回の試行を行い、計 200 回
○試行が多くなるにつれて、確率のばらつ
の出た目の数をコンピュータに入力し、1
きが小さくなることに注意を向けさせ
00回の時のデータとどのような違いがあ
る。
るのか班で話し合う。
●各班の結果を合わせて、200回、400 ○表、グラフから実験を振り返らせ、その
回~1200回(200回×6班)の試行
結果の意味を理解させる。
結果をパソコンに入力する。
●1200 回試行を行ったときの結果を折れ線グ
ラフにし、回数が少ないときの折れ線グラ
フと比較する。
PC(ノート)
7台
○多数回の試行によりそれぞれの目の出る割
プロジェクター
1台
合が一定の値に近づく。この値を確率とい
うことを理解する。
本時の評価
1 多数回の試行により、確率が一定の値に近づくことが理解することができたか。
2 コンピュータを使ってデータを分析し、比較することができたか。
-34-
4
★授
授業における情報機器活用の実際
確率の単元では、さいころのそれぞれの目が出る割合を計算する実験がある。実験の回数が多ければ
多いほど、さいころの目の出る割合は安定した値を取るようになり、その規則性が明らかになる。そし
て、起こりやすさの度合いが数値化され、それを確率と定義していく。したがって、多くのデータを素
早く正確に分析することが求められる。しかし、さいころのそれぞれの目の出る回数を数えたり、割合
を電卓などで計算するのには、かなりの時間がかかってしまう。そのため、結果を考察する時間がなか
ったり、十分なデータが集まらなかったりして、あまり効果的であるとはいえない。そこで、実験のデ
ータを的確に処理し考察しやすい形に整えるのに、コンピュータを活用することにした。
今回の授業では、EXCELを用いてワークシートを作り、さいころの出た目の値を入力するだけで、
それぞれの目の出る割合が自動的に計算され、グラフが作成されるようにした。実験の結果を簡単に分
析することができるので、多数回の実験にも対応でき、確率がだんだんと一定になっていく様子がうま
く表現できるものと考える。
◆児童生徒の活動と反応
小グループ(4人一班)による活動で、さいころ
をふる実験を行った。さいころのふり方はそれぞれ
癖があるので、しっかりしたデータが得られるよう
に細心の注意を払わせた。ふる人も同じ人がやるこ
とがないように、何人かで分担するようにした。デ
ータは 10 回さいころをふったとき、100 回さいこ
ろをふったとき、200 回さいころをふったときのデ
ータを比較検討させ、最初は山が大きかったグラフ
が、だんだんとその山が小さくなり、グラフが一定
になることを確認していった。最後に各班の 200
回のデータを合計し、1200 回の試行の中でそれぞ
れの目の出る割合がどうなるのかということ確認
した。
データをパソコンに入力すると、すぐに結果がグラ
フになって現れるので、生徒は簡単に実験のデータ
を分析することができた。さいころの投げる回数を
増やしていくと、さいころのそれぞれの目がでる割
合はある一定の値に近づいていく。その一定の値は、
さいころのそれぞれの目の出やすさを表す数と考
えることができることに、多数回の実験を通して気
づいていった。
◆授業者の振り返り
さいころをふる実験の授業は、これまでに何回か実
践したことがある。そのたびに、得られたデータをど
のように生徒に提示しようか苦労をした。今回、普通
教室でパソコンを使うことにより、生徒自ら値を入力
できたり、自由にグラフを見たり、値を比較したりし
て活動的に授業を進めることができた。多少準備に手
間がかかったが、生徒の興味を引くには十分な効果が
あったと思う。
★参考サイト等
http://hiroba.tochigi-c.ed.jp/2000/2003.php
-35-
5
真砂第二中学校
学習した法則や原理を利用した「おもちゃ」をつくろう
理科
1 年
実践者◆千葉市立真砂第二中学校・片岡幸夫
本時指導のねらい
授業での既習事項をふまえ、「おもちゃ」の設計・制作・発表をさせることに
より、単元のまとめ及び基礎知識の定着を図る。
◆学
学習指導略案◆
単元の指導計画(5時間扱い)
本時の学習について
★単元(題材等)
「光や音、力でみる世界」
(まとめ)
★展開場所 理科室
(1)設計図つくり
1時間(本時)
(2)制作
3時間
(3)発表会
1時間
本時の展開(平成18年12月 ) 1年生 32名
学習活動
指導上の留意点
学習した法則や原理を利用した「おもちゃ」
をつくろう
★コ
コンピュータ・ネットワーク
活用のねらい
〇理科室でインターネットを活 ○興味・関心のある法則や原理を授 ○授業での既習事項を確認する。
用することにより、理科室に
業ノートなどを使って見直し、おも
ない文献やより専門的な内容、
○おもちゃ作成上の注意点を確認
ちゃの原案をグループで考える。
アイデア等を調べられるよう
する。
にする。
・制作時間は3時間とする。
・必ず授業で学習した法則や原理
が入っていること。
・理科室内の文献だけでなく、P
★学
学級の実態
Cも有効に活用すること。
・安全かつ大がかりにならないこ
○ほとんどの生徒が、自宅にP
Cを持っており、自由にイン
と。
ターネットを活用できる者が
・屋台村方式で発表会を実施する
多い。
こと。
○家にパソコンがありますか。
○PCの扱いが苦手な者にアドバ
(32人中23人)
イスをする。
○家のパソコンで、インターネ ●理科室内の文献やPCを使って、
設計を開始する。
ットを利用しますか。
○印刷する情報を厳選させる。
(32人中23人)
●資料として活用できる情報を印刷
○次時の予告等をする。
・保存する。
★学習用ワークシート
・印刷した情報は大切に保管する
おもちゃ制作説明プリント
こと。
本時の評価
★ハードウェア
PC(ノート)
8台
(無線LANによりサーバに接
続)
1
授業での既習事項をふまえ、興味・関心がある法則や原理を利用した
おもちゃの設計図がつくれたか。
2 設計のために、理科室の文献やPCを使って、必要な情報を得ること
ができたか。
★ソフトウエア
インターネットエクスプロ
ーラー
-36-
5
★授
授業における情報機器活用の実際
中学校で学習する理科の学習内容では、一般的に物理分野を苦手とする生徒が多い。そこで、既習事項の
まとめと興味・関心を喚起する目的で、1年生の「光や音、力でみる世界」の学習が終了した段階で、学習
した法則や原理を利用した「おもちゃ」を制作する授業を設定した。これまでにも何回か実践したことがあ
るが、
「おもちゃ」を設計する際に、理科室や図書室の文献や準備した資料だけでは生徒のニーズにあったも
のが少ないのが現状であった。そこで、今回はパソコンを準備し、インターネットなどからの資料を参考に
させる方法を試みた。また、制作途中の段階でも、アイデアや材料調達方法を調べられるように随時パソコ
ンが使えるよう準備した。
◆児童生徒の活動と反応
同じ興味・関心を持つ小グループ(1人~3人)を作らせ、設
計図つくり(1時間)
・制作(3時間)・発表会(1時間)の計5
時間扱いとしてスタートした。教科書内での実験ではあまり興
味・関心を示さなかった生徒も、「おもちゃつくり」という自由
に発想して制作できる点でほとんどの生徒が意欲的に取り組ん
だ。しかし、予想どおり、「おもちゃ」の設計図をつくる際、な
かなかアイデアが出ず、困ってしまうグループがほとんどであっ
た。昨年度までは、放課後に希望のある生徒にPC室を解放し情
報集めを行わしたが、時間的にも厳しい状況であった。今回は、
理科室に手軽にパソコンが設置でき、昨年までの問題が解消でき
た。本校学区は、ほとんどの生徒が自宅にインターネット接続の
パソコンを持っており、これまでにも自由にいろいろな情報をダ
ウンロードした経験があるため、瞬時に必要な情報を見つけ出し、
設計図つくりに活用していた状況は予想以上に効果的であった。
また、必要な材料の入手方法なども調べているグループもあり、
生徒の柔軟な発想には驚かされた。昨年度までの資料の少ない状
態での取り組みに比べて、比較にならないほど能率的に作業が進
んだ。生徒の反応も、上々であった。「屋台村方式の発表会」で
は、自分たちの制作したおもちゃを自慢げに紹介している姿が印
象的だった。今回の発表は、実際に制作したおもちゃを使っての
発表方法をとったが、パワーポイントなどのプレゼンテーション
ソフトを活用して、制作途中の場面(写真や動画など)を含めた
発表をさせることも可能であろう。
◆授業者の振り返り
○
パソコン操作に習熟している生徒が多い現状から、今後、パ
ソコンを調べ学習に活用することは大変有効であろう。また、
パワーポイントなどのプレゼンソフトの活用で多様な発表形態での発表会などが期待される。
○
課題としては、パソコンを使った学習をすすめるための環境が不十分であるということ。今回は、理科
室を使用したために電源の心配は必要なかったが、普通教室の場合、まずは電源の確保が必要であること。
また、せっかくインターネット等で資料が見つかっても、プリンターが近くになく、印刷したものを手に
するためには、教室を移動しなければならない等、今後改善の余地が数多くある。
★参考サイト等
http://kids.yahoo.co.jp/ など
-37-
6
大宮中学校
What を用いて、相手に尋ねたり、
適切に応答しよう
英語
1 年
本時指導のねらい
実践者◆千葉市立大宮中学校・石川
浩行
・What を用いて、相手に尋ねたり、適切に応答することができる。
・Lesson6B を正しく音読することができる。
◆学
学習指導略案◆
単元の指導計画(8時間扱い)
本時の学習について
★単元(題材等)
Lesson 6 Halloween
(1)Whatを用いた問答
1時間(本時)
(2)Whoを用いた問答
1時間
(3)本文AからDの内容理解
4時間
(4)Halloweenについて調べよう
★展開場所 普通教室
本時の展開(平成18年10月 ) 1年生 29名
学習活動
指導上の留意点
★コ
コンピュータ・ネットワーク
活用のねらい
○モザイク処理した画像提示す
ることにより、提示されたも
のが一見何なのかわからない
場面を自然に設定する。
○クイズ形式を取り入れること
により、生徒の興味関心を高
める。
★学
学級の実態
What を用いて、相手に尋ねたり、適切に応答しよう。
○挨拶をする。
○ラインゲームをする。
●スクリーンに映し出されるモザイ
ク場面を見ながら教師の質問に答
える。
T: What’s this?
S1: Tomato.
T: No. What’s this?
S2: It’s an apple.
T: Yes. It’s an apple.
●班対抗形式でモザイク画面を見な
がらクイズを行う。正解者は次の問
題の出題者となる。
○1年生にしては、やや大人し
く英語で話すことを恥ずかしが
る傾向がある。定期試験の結果
では平均点が3クラス中トップ
であることから、その原因は能
力による者ではなく、全体の前
での失敗を恐れているためと思 ○Lesson6B を聞き、聞き取れた単
われる。そこで、班対抗のゲー 語をメモする。
ム形式を取り入れ誰もが気軽に
英語を口にする場面を設定する。 ○新出単語を練習する。
○Lesson6B を聞き、プリントの空
欄を埋める。
★活用教材・資料
千葉市教育用コンテンツ
中学校英語 What’s this?
http://www.cabinet-cbc.ed.jp
/db/e_content/2005/g_3/g_3_t
op.html
★学習用ワークシート
リスニングシート(自作)
★ソフトウェア
MS-IE
★ハードウェア
PC1台(無線LANにより
ーバに接続)
プロジェクター1台
小型スピーカー1セット
2時間
サ
○質問に単に答えるだけでなく、一
文付け加えさせる。
●画面に集中させ、生徒の反応を見
ながら画面をクリックする。
・状況から質問の意味を類推させ
る。
●出題毎に回答者を替えて全員が
参加できるように配慮する。
○メモするときにはスペリングを
気にせず、カタカナでもよしとす
る。
○埋められた空欄の数を聞きなが
ら、目的を持って聞けるように工
夫する。
○内容についての T-F を行う。
○なかなか聞き取れない語につい
ては、直前で音声を止めるなどし
○Lesson6B を音読する。
て集中させてから、聞かせる。
・リピーターの後に続けて音読する。 ○自分が英語を話すとき、相手が英
・二人組で Look up and Say を行う。 語を話しているときは教科書を
見ないよう指導する。
○ペアで音読の発表をする。
○発表者には拍手し、発表しやすい
発表したペアが次のペアを指名す 雰囲気を作る。
る。
本時の評価
1 What’s this?の意味を理解し、適切に応答できたか。
2 Lesson6B を正しく音読することができたか。
3 スクリーンに集中して、コンテンツの問いかけに答えることができ
たか。
-38-
6
★授
授業における情報機器活用の実際
英語科において、新しい文構造(新文型)を導入する際、大切なことはその文構造を使わなくてはな
らない必然性を教室の中で生み出すことである。そうすることで、生徒は自然な場面の中で未習の文構
造に出会っても類推によってその意味を理解できるのである。
本時では、
「What’s this?」を導入するが、誰もが見ればそれとわかるものを示して、What’s this?と
たずねるのはナンセンスである。今までは、あるものの一部分を拡大した写真や絵を見せたりして導入
してきたが、今回は校内LANを使い普通教室で Cabinet 上の学習コンテンツを活用することとした。
このコンテンツは、一斉学習の導入場面で活用することを前提に開発されたもので、モザイク等の画像
エフェクトをかけた画面を段階的に提示できるようになっている。生徒の意識を教室前面のスクリーン
に集中させ、生徒の反応を見ながら新文型を導入できるので、利用価値が高いものと考えられる。
実際の活用においては、校内LAN用のノートパソコン、プロジェクター、小型スピーカーを用意し、
授業前に教科係の生徒に手伝ってもらいながらセットアップした。
◆児童生徒の活動と反応
ウォーミングアップとして、Q&A形式のラインゲー
ムを行った後、新文型の導入として学習コンテンツを使
ったゲームを行った。ゲームは6つの生活班対抗形式で
行った。各班に国旗を模した旗を配り、ワールドカップ
ゲームと題した。
旗を挙げた生徒が答えることとし、回答者が特定の生
徒にならないよう出題ごとに旗を回して全員に発話の機
会を与えるように工夫した。
エフェクトがかかった画像が映し出されるスクリーン
を見ながら、画面に映っているものを想像しながら答え
る単純なクイズゲームだが、ワールドカップゲームとい
うネーミング、普段の活動では目立つことの少ない生徒
が難しい問題に答えるなど、大いに盛りあがった。ゲー
ムの進行は全て英語で行い、正解者が次の問題の出題者
となって What’s this?という本時の目標文を言うことに
なるので、生徒達はこの活動中に少なくとも20回はこ
の文を耳にしたことになる。また、なかなか正解がでな
いときは、教師が It’s an animal.などとヒントを出すこ
とによって、より自然な場面を設定することができた。
授業後の生徒の感想によると、
「日本語で考えずに自然
に What’s this? It’s an eraser.の意味がわかった」
「ゲー
ムに夢中になっていたので、気がついたらもう終わりの
時間だった」等、彼らがゲームに集中して活動していた
ことがよくわかった。
◆授業者の振り返り
ハロウィーンを代表とするアメリカの風俗、
TOTAL ENGLISH BOOK1 の Lesson6 は登場人物達が、
習慣を紹介するホームページを見ながら対話する場面である。校内LANを使って教室でインターネッ
トに接続することは、まさに教科書の場面そのままであり、生徒にとってインターネットを身近に感じ
る場面となった。また、技術・家庭科との連携をはかって情報モラルに関わる内容についても英語の授
業で扱いながら、英語で行う E-mail 交換などに活動を広げていくこともできる。このような活動を通
して、英語をコミュニケーションの道具として活用する発展的な授業展開が期待できる。
普通教室でプロジェクターを使用する場合、セットアップにどうしても時間がかかってしまうため、
こうした授業が広く行われるためには更に簡易な投影方法の開発が期待される。
★参考サイト等
千葉市教育センターホームページ
Cabinet 学習コンテンツ 小学生用 これは何でしょう? What’s this?
http://www.cabinet-cbc.ed.jp/db/e_content/2005/g_3/g_3_top.html
-39-
7
真砂第一中学校
有名な作家の作品について調べてみよう
美術
1 年
本時指導のねらい
実践者◆千葉市立真砂第一中学校・石戸
久嗣
・ 作家とその作品について、資料集、図書室の書籍、インターネットで調べる。
・ 作品や資料をプリントアウトし、保存をさせる。
◆学
学習指導略案◆
題材の指導計画(8時間扱い)
本時の学習について
★単元(題材等)
鑑賞
★展開場所 図書室
(1) 資料集で、調べたい作家を決める。
1時間
(2) 作家と作品について調べる。
2時間(本時1/2)
(3) 調べた内容をまとめる。
2時間
(4) 互いに発表する。
3時間
本時の展開(平成18年12月 ) 1年生 36名
学習活動
指導上の留意点
★コ
コンピュータ・ネットワーク
活用のねらい
自分で興味を持った作家について調べよう。
〇書籍だけでなく、美術館のホ
ームページやその他のサイト
を使って、より多角的に、作
○あらかじめ資料集を元に、調べた
家や作品について触れさせる。
い作家や作品を確認する。
○新聞の書き方について説明する。 ○書籍や、ホームページの丸写しで
○資料を基に、新聞の内容を考えさ はなく、自分の言葉や、自分の感じ
せるようにする。
たことを中心に発表できるように
★学
学級の実態
する。
●調査票に基づき、作家の生い立ち
○ノートパソコンの混雑が予想さ
○小学校で全員がインターネッ
トを利用して調べ学習を経験し や、作品のエピソードなどを調べて れるので、本を中心に調べるよう促
す。
ている。書籍などを使った調べ いく。
学習も 90%近い生徒が経験済
みである。
●作品の写真をデジカメか、ファイ ○文章はメモし、画像はデジカメか
○デジカメや、画像の取り込み ルとして保存する。
パソコンで保存させるようにする。
は 30%の生徒しか経験がない
ため、あらかじめデジカメの使
い方、画像の加工の仕方につい
て学習させた。
★活用教材・資料
「表現と鑑賞」
インターネット
図書室の書籍
★学習用ワークシート
○各自、授業を振り返り、次回調べ ○本日の授業を振り返り、次回の授
たいこと、知りたいことをまとめる。 業について見通しを持たせる。
本時の評価
「作家と作品について調べよ
う」プリント・原稿用紙
1
作家の生い立ちや、考えが理解できたか。
★ソフトウェア
2
パソコンや書籍を使って、発表するための資料の収集ができ、発表の
ための見通しを持つことができたか。
フォトショップエレメント
★ハードウェア
PC(ノート)
6台
(無線LANによりサーバに接
続)電源(配線)
-40-
7
★授
授業における情報機器活用の実際
今回の授業では、図書室の書籍を使った調べ学習に、コンピュータも導入してみた。書籍だけでなく、
美術館やその他のホームページなどから、書籍以外の情報を調べられればと考えた。コンピュータは 6
台用意し、図書室の前にスクリーンで操作の説明をしてから授業に入った。調べた内容は、図書室のプ
リンターでプリントアウトさせ、作品の映像は、提出ボックスに保存させた。デジカメも用意し、書籍
の内容もプリントできるようにした。
実際に授業をやってみると、出来るだけ書籍で調べ
るよう説明したが、初めのうち、コンピュータに集中
してしまった。時間がたつにつれ、書籍やコンピュー
タに分散し、能率的にこなしていた。
ノートでは、細かな画像補整をするソフトがないた
め、とりあえず保存させ、後ほどコンピュータ室で加
工するように説明した。
ノートは 6 台使用したが、検索は早く出来、速度に
問題はなかった。
◆児童生徒の活動と反応
コンピュータを使った調べ学習は、小学校でも
100%の生徒が経験済みであるが、図書室で、書籍と
ともに使った経験はなく、反応は良かった。書籍も、
一人が、最低 1 冊は使えるよう、調べる作家を分散さ
せたため、スムーズに調べていた。
コンピュータで調べる内容は、作家の経歴や、作品
の画像を探す者が多かった。調べながら、新聞を制作
していったため、暇そうにしている者や、何をやって
いいかわからないという生徒はいなかった。
もっと、調べたい、もっと作品を見たいという意欲を
感じる生徒が多く見られた。
◆授業者の振り返り
有名な絵画やその作家にふれることや、他の人が調
べた新聞を見て、美術や芸術に興味を持つ機会が増え
ることは大切なことだと思う。また、図書室や、美術
の資料集だけでなく、様々なメディアを使って調べて
みること
も、これか
らの調べ
学習にお
いて、必要
だと考え
る。
今回は、
美術であったが、国語や社会など、他の学習でも応用が可能
だと思う。ノートパソコンの数がもっとあれば、より良いと
思われる。
課題として、図書室の電源の確保など、準備に時間がかか
ったこと、図書室には、美術関係の本が意外と少なく、一部
千葉市中央図書館から団体貸し出しで借りてきたこと、ノー
トには画像処理に必要なソフトが入っていないため、一部作
業をコンピュータ室に移して行わなければならないこと等で
ある。
-41-
8
泉谷中学校
技の課題を見つけよう(跳び箱運動)
保健体育
3 年
本時指導のねらい
実践者◆千葉市立泉谷中学校・神戸
重彦
技の課題やポイントを見つけたり修正したりすることができる。
◆学
学習指導略案◆
単元の指導計画(10時間扱い)
本時の学習について
★単元(題材等)
「跳び箱運動」
(1) 基本の技を練習しよう
3時間
(2) いろいろな技に挑戦しよう
3時間
(3) 技を深めよう
3時間(本時1/3)
★展開場所 体育館
(4) 発表会
1時間
本時の展開(平成18年10月 ) 3年生 39名
学習活動
指導上の留意点
★コ
コンピュータ・ネットワーク
活用のねらい
自分の技の課題やポイントをつかもう
○技のイメージがつかめない
生徒に模範演技をインター ○準備運動を行う。
ネットで見せることにより、
ポイントをつかむ手だてと
○各自が練習する技の確認をする。
する。
○模範演技と自分の技を比較
○活動場所に分かれて活動する。
することで、課題やポイン
トをつかませる。
●インターネットで模範演技を見る
(4台)
★学
学級の実態
○インターネットを使って、
知りたい情報を引き出すこ
とができますか。
(39 人中
22 人)
★活用教材・資料
http://www1.nagano-ngn.ed.jp
/vod/html/taiiku/jbox.htm
★学習用ワークシート
特になし
★ソフトウェア
メディアプレーヤー
★ハードウェア
8台
PC(ノート)
(無線LANによりサーバに
接続)
デジタルカメラ4台
○各自の課題をもち、活動できるよ
うに助言する。
○互いに課題やポイントをアドバ
イスし合うように伝える。
●ビデオカメラ、デジタルカメラで
自分の技を録画・再生し、課題や
○映像や教え合いから課題やポイ
ポイントを見つける。
ントがつかめない生徒がいない
(ノート4台、デジタルカメラ4
か確認し、助言する。
台)
特に模範演技と自分の演技の違
・ 映像を比較する
いに注意して映像を観察させる。
・ 話し合う
・ 練習する
・ 画像を保存する
○「できたこと」や「わかったこと
」を整理し、次時につなげること ○「なぜできるようになっったの
か?」、
「何がわかったか?」をつ
を意識させる。
かませるように助言する。
本時の評価
1
2
技の課題やポイントをつかみ、練習することができたか。
技のポイントをつかみ、技のできばえを修正することができたか。
-42-
8
★授
授業における情報機器活用の実際
器械運動(跳び箱)は自分の四肢をバランスよくコントロールしなければならない。しかし、支持や回転
等では自分の身体がどのような状態におかれているかイメージすることが難しい。一般的に実技の資料とし
て提示されるものは、生徒たちが望む「動き」が乏しく、絵から技のイメージや難易度が明確に捉えられな
い場合が多い。そのため課題やポイントがつかみにくく、挑戦・克服していこうとする気持ちが持続できな
い生徒が多くいる。今回はインターネットの画像を校内LANで活用することとした。また、デジタルカメ
ラで自分の演技を撮影し、サイトの模範演技と比較することにした。このことで自分が「できた」ことを確
認し、自己の課題をつかみ、そして技のポイントをつかむことが今まで以上にわかりやすくなると考えた。
同時に、今まで消極的であった生徒たちの意欲も向上し、より活発な授業が展開できるのではないかと期待
できる。
活用においては、模範演技閲覧用のパソコンを4台、自己の演技再生用にデジタルカメラと接続したパソ
コンを4台設置し、操作に詳しい生徒に手伝ってもらいながら準備した。
◆児童生徒の活動と反応
練習の場を4カ所とし、跳び箱の置き方を縦置き2カ所、横置き
2カ所ずつとした。ネット上の模範演技の映像に集中する生徒、自
分の演技の再生映像に見入る生徒どちらも、映像を通して普段は見
られない議論が交わされていた。どちらも動画をスロー再生や一時
停止にして踏切や着手の瞬間を確認し、向きやタイミングについて
生徒同士、教師と意見を交わす光景が目立った。特に同じ技を学習
する生徒たちの中で、互いにアドバイスし合い、評価し合う場面が
数多く見られた。これは、技のイメージが具体化され、ポイントを
容易に理解できた現れではないかと考える。また、映像を何度も再
生することができるため、焼き付けたり、1回1回確認しながら練
習したりでき、徐々にステップアップしていくスパイラル的な学習
ができた。
生徒たちは授業前のアンケートにおいて、68%が「跳び箱運動
は嫌い」と答えていた。単元終了後のアンケートではその割合が3
1%まで下がった。大きな理由として、「技がどんなものかわかっ
た気がする」、
「自分のどこがだめなのかわかった」、
「自分の映像が見られて改善
点がわかった」等が挙げられた。
◆授業者の振り返り
校内LANを使用して体育館で授業を行ったが、コンピューター
の移動に気を遣ったこと以外、準備は比較的簡単であった。コンピ
ューターを使ったことは、生徒のイメージを具体化させることに大
きく役立った。具体化されることにより、個々の課題をよりはっき
りと把握できることにつながる。更に興味関心を高め、自己表現が
活発になったと考える。一方、1人1人のニーズに対応していくた
めには、今回以上に練習する場(コンピューターやデジタルカメラ
を含む)の数を増やし、多様化に応えていく必要がある。また、ス
クリーンに大きく映像を映し、練習の場からパソコンの位置まで移
動しなくてもその場で確認や指示ができるような工夫、発展を実践
していかなければならないと感じた。
★ 参 考サ イ ト
http://www.jyose.pref.okayama.jp/hotaikoho/index.htm
http://www1.nagano-ngn.ed.jp/vod/html/taiiku/jbox.htm
-43-
9
さつきが丘中
技術・家庭
のこぎりの使い方
【技術分野】
2年
本時指導のねらい
実践者◆千葉市立さつきが丘中学校・斉藤賢一
実習に入る前に、木工道具の名称とその使い方を確認する。
◆学
学習指導略案◆
単元の指導計画
本時の学習について
★単元(題材等)
技術とものづくり
★ 展開場所 特別教室
木工室(金工室)
★コ
コンピュータ・ネットワーク
活用のねらい
〇拡大写真やイラスト、動画を
見せることで実際の作業をイ
メージさせるとともに理解度
を高める。
○ポイントやつまづきを確認し
正確に切れるような情報の提
供
★学
学級の実態
(1) 板の木目の方向と強さ(実験)
1時間
(2) 設計(構想図)
4時間
(3) のこぎりの使い方を知る
1時間〔本時〕
(4) けがき
本時の展開(平成18年11月 ) 2年生 35名
学習活動
指導上の留意点
○課題の確認
のこぎりで正確に切断するにはどうしたらよいか
●のこぎりの刃が 2 つあるのはな ●刃の拡大写真を使い違いに気づ
ぜ?
かせる。
●写真やイラストなどで解説
●実際に切ってみよう。
○動画を 1 回視聴する。
●材料の抑え方、きり方などを確認
させる。
○のこぎりの正確な使い方や安
全な使い方については知らない ○実際に切ってみよう。
○全員実施
生徒が多い。のこぎりの特性や
○刃の選びかた、生徒の安全面に注
切り方のコツを理解することで
意する。
作業の正確さ、安全性が向上す ●動画を注意深く見ることと、正確
に切ることのコツをまとめる。
るものと考える。コンピュータ
○材料の線は残っているか確認さ
を使うことで、細かい部分の注
せる。
意を確認することが可能である。
★活用教材・資料
○実際に切ってみる。
のこぎり、板
○注意点や安全面、コツを意識させ
るよう支援する。
IPA 教育用画像素材集トップ
http://www2.edu.ipa.go.jp/
gz/index.html
本時の評価
IPA 教育用画像素材集中項目
1 のこぎりの刃の性質がわかったか
技術
2 動画を注意深く見ることができたか。
http://www2.edu.ipa.go.jp/
3 正確に切ることができたか。
gz/d1tech/index.htm
IPA 教育用画像素材集小項目
木工品の製作
http://www2.edu.ipa.go.jp/gz/d1tech/d1woos/IPA-3_mokkouhinnnoseisaku.htm
★学習用ワークシート
プリント
★ソフトウェア
インターネット
★ハードウェア PC(ノート)1台(無線LANによりサーバに接続)、 プロジェクター 1台
-44-
9
★授
授業における情報機器活用の実際
のこぎりの使い方の指導は、今まで実演中心に実践してきたが、実演場所に集めても、興味関心によって、
見る位置に差があり、指導が徹底されないことがあった。今回、コンピュータとプロジェクタを使い、Web
で「のこぎりのしくみ」や「使い方」を確認し、実際にのこぎりを使わせ、うまくできなかったことを「つ
まづき」を Web で確認し、つまづきに注意ながらのこぎりを使うことで、より上手にのこぎりを使うよう指
導した。
◆児童生徒の活動と反応
1 年生の技術でのこぎりは使っているが、短い距離しか使っていなかった
ようで、板材を切るのは初めてのようである。
のこぎりを 2 人で 1 本配布し、のこぎりの名称や刃の観察を行うなど、Web
の画像で確認させた。
その後、切断のための注意事項や、実際にのこぎりを使っている解説付き
の動画を見せ、使うときの注意点や、材料のおさえかたなどを確認させた。
Web でポイントの説明をしたあと、実際にのこぎりを使って材料を切断
する作業を実施した。材料をおさえる点では、ほぼ全員の生徒が正確にでき
たが、生徒からは「なかなかうまくいかない」などの声が上がった。
切断した木を持って「これはどう?」などと見せに来る生徒が多く、うま
く使いたいという意欲の高さを感じた。
Web で「つまづきを克服しよう」では、
「そうか!」などの声が上がり
次の作業では、友人同士で、確認している場面も見られた。
2 回目の作業では、のこぎり
の角度、目線など意識をしてい
る生徒が多かった。授業後の、
感想では「つまづきがわかって
2 回目はまっすぐ切ることがで
きた」などの感想が多かった。
◆授業者の振り返り
プロジェクタを使うことで、実物との対比や細かいところの拡大など、指導効果をあげることができた。
また動画を見せることで、使い方のイメージをつかませ、作業への抵抗感を減らせたように感じた。
つまづきを指摘し、どうすればよいかを知らせることでより意識が高まった。
今回は簡単な Web ページを作成しリンクをすることで、短時間で作成でき効果をあげることができた。
今後、木工室でのコンピュータやプロジェクタを積極的に利用しようと考えているが、木材の切断などで
ほこりが多いため、今後、その部分での対策も考える必要があるように感じる。
★参考サイト等
兵庫教育大学大学院
http://e-tech.life.hyogo-u.ac.jp/kyouzai/nokogiri/sikumi.html
IPA 教育画像素材集
http://www2.edu.ipa.go.jp/gz/d1tech/d1woos/d1bs1/IPA-tec240.htm
-45-
10
さつきが丘中
技術・家庭
インターネット利用の注意
【技術分野】
全学年
本時指導のねらい
実践者◆千葉市立さつきが丘中学校・斉藤賢一
インターネット利用の注意点について理解できる。
本時の学習について
★単元(題材等)
情報とコンピュータ
★ 展開場所 体育館
〔集会で実施〕
★コ
コンピュータ・ネットワーク
活用のねらい
〇プレゼンテーションソフトで
説明をしながら、警察や関係機
関の web ページに接続し、警察
での取り組みや情報モラル研修
教材などで、実際の事件などを
紹介することで身近なことであ
ることを意識させる。
◆学
学習指導略案◆
単元の指導計画
(1)本校で掲示板でのトラブルがあり、注意をうながす上での指導
(2)技術の授業で全学年に実施
本時の展開(平成18年6月 ) 2年生 104名
学習活動
指導上の留意点
・整列
インターネットの使い方(被害者・加害者にならないために)
●インターネットのしくみと注意 ○あまり深入りしないように。
点について
○匿名性やたくさんの人が見て
いるということを強調する。
●警察の web ページの表示
★学
学年の実態
○自宅でのインターネット接続
や携帯電話の普及率が高い。
掲示板等でのトラブルに巻き
込まれるなどの実態があった。 ●実際の事例を web で表示
●インターネット犯罪関係の専
用の部署が全国にあることや、警
視庁のキッズページを提示する
ことで身近な問題ということを
意識させる。
●実際の手口などを提示し、だま
されないように認識させる。
★活用教材・資料
千葉県警サイバー犯罪 web
http://www.police.pref.chiba.jp ○生徒指導の話
/safe_life/public_space/cyber_c
rime/
本時の評価
神奈川県警ハイテク犯罪対策センター
1 インターネットの注意点が理解、確認できたか。
http://www.police.pref.kanaga
2 Web での資料を見ることにより、電子掲示板でのトラブルやその
wa.jp/mes/mesd0015.htm
他の具体的な事例を身近な問題としてとらえることができたか。
警視庁
ハイテク対策情報セキュリティ広場
http://www.keishicho.metro.t
okyo.jp/haiteku/index.htm
情報モラル研修教材 2005 体験から学ぶ・掲示板
http://sweb.nctd.go.jp/2005/taiken/kinou/index01.htm
★学習用ワークシート
特になし
★ソフトウェア
Powerpoint
★ハードウェア
PC(ノート) 1台(無線LANによりサーバに接続)
プロジェクター 1台
-46-
10
★授
授業における情報機器活用の実際
インターネット上の掲示板により書き込みでのトラブルやインターネットに関する事件がニュースで取り
上げられるなど、情報端末の利用について話題が増えてきた状況で、本校でも、掲示板がきっかけのトラブ
ルがあったため、早急な対応と指導を行うことが必要になった。
従来より情報機器を活用して校内の各種説明会(進路説明会、自然教室説明会等)を実施してきたが、校
内に無線 LAN が利用できることから、本授業を計画した。2年生は3学級中1学級が技術の授業、2学級
が家庭科の授業ということであったため、技術の授業と指導を行った。
Powerpoint で一般的な内容を確認し、インターネットで模擬体験、警察 web を見ることにより、誰でも
被害者になってしまったり、軽い気持ちでやったことが大きな事件になってしまうなどを紹介した。
◆児童生徒の活動と反応
生徒の多くがパソコンや携帯電話を所有しており
ほぼ毎日のように利用している。特に電子メールの
利用が多く、身近なものとなっている。
今回の授業では、インターネットの仕組み、その
責任、警察での取り組み、実際の被害例などを、イ
ンターネットで確認した。
「インターネット」とは何か?
インターネットという会社や専門に管理してい
る人もいない。(プロバイダ規則はあります)
すべての人は、平等にその責任を負うこと
になる・・・。
近年、インターネット関係の犯罪が増加の傾向にあり
ます。被害者は、低年齢化(小中学生)しています。
また加害者も低年齢化しており、逮捕・補導の数も
年々増加しています。
また、インターネットショッピング詐欺や、掲示板等で
の悪口や、なりすましなど、社会問題になっています。
サイバー犯罪に対して警察では・・・
千葉県警察
神奈川県警察
警視庁
実際の被害例などを見てみましょう・・・
千葉県警や神奈川県警など、実際の犯行例や対策な
どが web に出ており、特に電子メールでの嫌がらせ
などへの関心が高かった。警視庁 web では、
「キッズ」
向けのサイトもあり、情報端末利用の低年齢化に、驚
きながらも納得していた。
今回の例は、全校生徒対象に指導する必要があったが、技術の「情報とコンピュータ」の領域で扱うこと
で指導を行った。
その後、掲示板の書き込みが極端に減り、現在は掲示板は存在しているが書き込みがほとんどされていな
い状態になった。11 月ごろに、個人名を出し中傷するような書き込みが入ったが、その書き込みを否定する
ような返事が書かれるなど、授業の成果が出ているものと考えられる。
(中傷が書き込まれた時点で、掲示板
に削除要請を出していたが、次々に中傷を書き込んだ者を攻撃するような内容に変わっていった。結果的に
は、ほとんどのスレッドが削除された。)
◆授業者の振り返り
数年前に、
「メールの返事」に関する授業を実施したが、そのときも「文字情報だけでは意思は伝わらない」
ことを感じていたが、手軽にインターネットへアクセスできることで、このようなトラブルに巻き込まれる
ということを改めて痛感した。
情報端末が爆発的に普及しているが、情報モラルの指導はほとんどされていないのが現状ではないだろう
か。早い時期で情報モラルの指導をする必要性を強く感じている。
千葉県警察サイバー犯罪
神奈川県警察ハイテク犯罪対策センター
警視庁ハイテク対策、キッスコーナー
情報モラル研修教材 http://www.japet.jp/moral/
★参考サイト等
-47-
11
さつきが丘中
技術・家庭
包丁の使い方を知り、実際に切ってみよう
【家庭分野】
1年
本時指導のねらい
実践者◆千葉市立さつきが丘中学校・斉藤賢一
・包丁を使っていろいろな切り方を理解できる。
・野菜を指定された方法で切ることができる。
本時の学習について
★単元(題材等)
私たちの生活と衣食住
★ 展開場所 調理室
◆学
学習指導略案◆
単元の指導計画
・五大栄養素
・6つの基礎食品群
・調理実習に使う道具になれよう。包丁編
★コ
コンピュータ・ネットワーク
活用のねらい
〔本時〕ポテトサラダを作ろう。
・調理実習の計画
本時の展開(平成18年11月 ) 1年生 30名
〇プレゼンテーションソフトで
学習活動
指導上の留意点
説明をしながら、包丁の持ち方、 ●本時の課題の確認
食材の切り方の方法、安全面な
どを動画を交えて視覚的に見せ
ることで、作業の確認と仕上が
り、安全面などを指導する。
包丁の使い方といろいろな切り方を知ろう
●包丁の各部の名称の確認
★学
学年の実態
○中学校に入り初めての調理実
習であることと、包丁を使った
経験が極端に少ないことなどを
考え、使い方、いろいろな切り
方、安全面の指導などを重点に
調理実習の予備練習が必要であ
る。
●野菜のいろいろな切り方の確認
・小口切り(輪切り)
・半月切り
・いちょう切り
・さいの目切り
●実際に材料を切る(web)
●動画を見せながら実際のきり
方の確認をするとともに、食材を
押さえる手がどのようになって
いるかも気づかせる。
○実習の開始
●必要に応じて動画を再生して
おく。
★活用教材・資料
VOD講座:日本女子大学
http://lcc-sb.jwu.ac.jp/kaii
n/jo_2003_L-4/frame3.htm
サイバーフリースクール家庭科
http://www.et.asa.hokkyodai.
ac.jp/cfs-hm/cfs-hm-index.ht
ml
りょうりを作ってみよう
http://www.et.asa.hokkyodai.
ac.jp/cfs-hm/cfs-hm-cooking.
html
ヤマサ ママのお助けブック
http://www.yamasa.com/mama/b
ook/yasai/kogu.html
★学習用ワークシート
特になし
●あまり深入りしないように。
○持ち方などは実演を交えて行
う。
●今回使う切り方を中心にきっ
た食材の形に注目させる。
本時の評価
・本時の課題を確認し、切り方がわかったか。
・食材を指定どおりに切ることができたか。
・安全に注意し、包丁を使うことができたか。
・コンピュータの動画等を確認し、作業に集中できたか。
★ソフトウェア
Powerpoint
★ハードウェア
PC(ノート)
1台(無線LANによりサーバに接続)、
-48-
プロジェクター
1台
11
★授
授業における情報機器活用の実際
中学に入学して調理実習が初めてであるので、プレゼンテーションソフトと Web ページを使って、道具(包
丁)の使い方、安全面、作業内容などを明確にすることで、生徒の作業がスムースに行えるよう工夫した。
作業中は、常に PC とプロジェクターを活用し、
「次は何をやるのか」を映し出すことで、作業の進行状況
が全体で統一され、「先生、次は何・・・」という問いがなかった。
家庭科の授業、特に調理実習が初めてであったので、道具の使い方といかに効率よく作業するかを伝える
には、情報機器は有効であった。
◆児童生徒の活動と反応
作業進行表で作業を確認し、包丁の各部の名称や、注意事項、
いろいろな切り方など、ひと通り説明し、作業を開始した。
この後の実習でも包丁は使うので、注意事項は念入りに行うこ
とで、現在までの実習でのけが人は出ていない。
教師の調理台の上には大きな鏡がついており、手元が写し出さ
れているが、材料が小さいなどで見えにくいのもある。イラスト
ではあるがプロジェクタで、切った形などを見せることで、完成
したイメージがわき、意欲が高まった。
授業の進行にあった内容を映すことで、どの生徒でも作業がわ
かり、生徒が主体的に動いていた。Web での動画も検討したが、
作業がわかりやすいようにイラストで表現したことで生徒の手が
止まらずに作業ができ、時間内に終わることができた。
◆授業者の振り返り
家庭科の授業をどのように展開するか、また、調理の基本的な内容をどのように教えるかを中心に授業を
実施した。Web では包丁の使い方や切り方に関係するサイトは多く、授業の準備段階で大変参考になった。
生徒たちの声を聞くと、いかに家で調理をしていないか、親子で台所に立って「母から子へ」ということが
少なくなっているか、がよくわかった。
小規模の学校では専門外(他教科の教員)を教えることがあるが、情報機器を活用することで、事前の教材研
究と授業の流れが明確になるのではないかと思われる。私自身、TT ではあるが、何とか実施することができ
た。
★参考サイト等
VOD 日本女子大学(動画)
サイバーフリースクール家庭科
ヤマサ ママのお助けブック
http://lcc-sb.jwu.ac.jp/kaiin/jo_2003_L-4/frame3.htm
http://www.et.asa.hokkyodai.ac.jp/cfs-hm/cfs-hm-cooking.html
http://www.yamasa.com/mama/book/yasai/kogu.html
-49-
12
新宿中学校
技術・家庭
基礎縫いをマスターしよう
【家庭分野】
2 年
本時指導のねらい
実践者◆千葉市立新宿中学校・橋爪
みち代
・基礎縫いの方法を知り、実践できるようにする。
◆学
学習指導略案◆
単元の指導計画(12時間扱い)
本時の学習について
★単元(題材等)
「生活の自立と衣食住」
(自分らしく清潔に着る)
★展開場所 被服室
(1) 日常着の活用
4時間
(2) 日常着の手入れ
4時間(本時3/4)
(3) これからの衣生活
4時間
本時の展開(平成18年11月 ) 2年生 32名
学習活動
指導上の留意点
★コ
コンピュータ・ネットワーク
活用のねらい
〇ノートPCで動画の基礎縫い
の画面を何回も見ることで、
基礎縫いの方法を確かめ、技
能を身につけられるようにす
る。
★学
学級の実態
○ノートPCの操作ができます
か。
(32人中32人)
○インターネットを使って、知
りたい情報を探し出すことがで
きますか。
(32人中28人)
○家のパソコンでインターネッ
トを利用しますか。
(32人中23人)
★活用教材・資料
動画で学べる家庭科
http://www.urasoe.ed.jp/urak
en/dogadekateika/kateitop.ht
m
基礎縫い・手縫い
http://www.urasoe.ed.jp/urake
n/dogadekateika/tenui.htm
基礎縫いをマスターしよう
○自分の目標を考える。
○基礎縫いの準備をする。
○4つ穴ボタンのつけ方を知る。
・最初の針の入れる場所を知る。
・ボタン穴と糸の関係を見る。
・糸の最後の始末に注意する。
○ ボタンがしっかり布に取り付け
られるようにする。
○まつり縫いの準備をする。
・布の折り方を知る。
・まち針の打ち方を知る。
○まつり縫いの方法を知る。
・針を入れる順番、場所、長さに
注目する。
・表に出ている針目を見る。
○表に出る目がそろうようにまつり
縫いをおこう。
●方法がわからない生徒は、ノート
PCを使って確かめる。
●今までの基礎縫いでわからなかっ
た縫い方をノートPCを使って振
り返る。
○自己評価を行って、次の課題を考
える。
★学習用ワークシート
自己評価カード、基礎縫い評
価表
★ソフトウェア
動画による基礎縫い
★ハードウェア
○生徒の目標を確認し、考えられな
い生徒には具体的な例を提示する。
○補修の準備のできていない生徒
を援助する。
○作業中の安全の確認をする。
○全員が見ることができているか
を確かめる。
○標本をよく観察するように促す。
○全員が見ることができているか
を確認する。
○正しいまち針の打ち方ができて
いるかを確認する。
○拡大見本で手順を示す。
・最初の針入れ方を知らせる。
・表に出る糸を注目させる。
●ノートPCの使用の方法を確認
する。
●まつり縫いの手順がわからない
生徒は、ノートPCを使って確か
めさせる。
●他の基礎縫いもノートPCを使
って確認するよう促す。
○生徒に基礎縫いの評価表と自己
評価カードの記入を促す。
本時の評価
1
2
3
ボタン付けを行うことができる。
まつり縫いを行うことができる。
コンピュターを活用して基礎縫いのわからないところを自分で確認
し、縫うことができる。
PC(ノート)
7台
(無線LANによりサーバに接続)
-50-
12
★授
授業における情報機器活用の実際
本授業は、家庭分野「生活の自立と衣食住」の衣生活の項目の「日常着の手入れと補修」の基礎縫い
の学習である。基礎縫いの学習は、小学校より履修している項目に、新たにまつり縫い・本返し縫いが
加わるものである。しかし、小学校での学習や生活経験などの技能の習得には個人差が大きく、加えて
手元の作業になるので個人に対応する学習が多くなる。そのために授業者は、個々への援助が必要な場
面になるので、これを解消するためにボタン付け、まつり縫いなどの教具の開発、準備をしてきた。こ
の基礎縫いの学習場面に、コンピュータによる動く動画を活用できれば、わからない部分を自分で操作
し、繰り返し見ることによって、自分で理解し、技術の習得ができると考えた。
今回の授業では、被服室で校内LANを活用した。インターネットの中の「動画で学べる家庭科」を
引き出し、家庭科のフォルダーを使ってすぐに使えるようにした。また、各基礎縫いには音声による解
説が付いているので、その説明を有効に使えるように、音声のボリュームも調節し準備をした。
◆児童生徒の活動と反応
展開した授業は、授業者が各基礎縫いの方法を師範で説明した後、生徒自身が各自の分からない点や
確認したい点などの基礎縫いの画面を授業の後半にまとめて活用するという時間の設定にした。各基礎
縫いの後に、一つ一つ確認の意味で画面を見る授業の流れも考えたが、時間、作業の流れ、学級の実態
から後半にコンピュータの活用を試みた。
基礎縫いの学級の実態は、
「返し縫いができない」65%、
「ボ
タン付けができない」45%、「まつり縫いができない」98%
「まつり縫いができる」は、33人中1人だった。授業後の基礎
縫いの定着度は、「返し縫いができた。」100%、
「ボタン付け
ができた。
」93%、
「まつり縫いができるようになった。
」90%
と高くなった。前期の授業では、コンピュータを使わずに基礎縫
いを学習したときよりも定着度は高いと思われる。また、コンピ
ュータの活用が各班にあることによって、授業者は学級全体の進
度の様子と生徒一人一人の作業の様子を見ることができる時間
が増えたと思われる。
当初より画面のスピードが、生徒が理
解するのには早いことが気になってお
り、改善したかったができなかった。こ
の問題を解消するために、画面を止めて
くり返してみると言うことを指導した
が、同じ場面を何度も出すことがなかな
か難しくて、この作業に時間をかけてし
まった生徒もいた。しかし、コンピュータの活用に関して生徒の感想からは、「コンピュータを利用で
きて良かった。」「同じ画面を何度も見ることができて良かった。」「わかりやすかった。」という意見が
多かった。
◆授業者の振り返り
本授業では、日常着の手入れと補修の基礎縫いの定着度、授業計画の時間から考えて、教師主導でコ
ンピュータの活用も学習の補助として取り扱った。しかし、基礎縫いの方法を生徒が調べて学んでいく
方法もあるであろう。2つの方法を実施して定着率を比べる方法も考えられるが、時間数の少ない家庭
科で実施するのは難しい。
学校には、コンピュータが10台ある。これを全部使うことができればよいが、作業台が6台で班が
6班になるのでコンピュータ1台につき5人、6人という割合は多いと感じた。できれば、4人で1台
のコンピュータを活用できれば、もっと効果的な結果を生むことができると思う。また、コンセントが
各班に設置できれば、授業をしていく上で便利であり安全面で良い。
★参考サイト等
http://www.urasoe.ed.jp/uraken/dogadekateika/tenui.htm
-51-
13
美浜打瀬
小学校
ホームページを見るときに気をつけることは何だろう
総合的な学習
実践者◆千葉市立美浜打瀬小学校・和泉みさ子&宇川光男
4年
本時指導のねらい
ホームページを閲覧する時に気をつけることを知る。
◆学
学習指導略案◆
単元の指導計画(1時間扱い)
本時の学習について
★単元(題材等)
情報の信憑性、信頼性
★ 展開場所
コンピュータ室
★コ
コンピュータ・ネットワーク
活用のねらい
〇擬似体験ができるサイトをあ
らかじめ用意し、それを使っ
て実際に閲覧するときに気を
つけることを学習する。
(1)情報モラルリンク集「はむはむのおんらいん教室」を使ってホームページ画面の見方につ
1時間(本時1/1)
いて話し合う。
本時の展開(平成18年12月 ) 5年生 32名
学習活動
指導上の留意点
ホームページを見るときに気をつけることは何だろう
○ホームページを閲覧した経験を発
表する。
・速く調べることができた。
・おかしな画面を開いてしまった。
○本時のめあてを知る。
★学
学級の実態
○家でインターネットを利用し
ている。
(32人中32人)
○見たくないサイトにうつって
しまった。
(32人中4人)
○知らない人から通信がきた
(32人中2人)
★活用教材・資料
School Online for Kids
http://www.teacher.ne.jp/sch
ool/index.html
はむはむのおんらいん教室
http://www.teacher.ne.jp/sch
ool/web/menu.html
はむはむホームページ
http://www.teacher.ne.jp/sch
ool/web/web020/index.html
★学習ワークシート
はむはむのおんらいん教室
ワークシート
★ハードウェア
PC(デスクトップ)20台
a
○便利であることや幅広い知識が
得られること、画面によっては困る
こともあることを確認する。
○擬似体験を通して実際に閲覧す
る際に気をつけることを学習す
ることを知らせる。
●2人組で「はむはむのおんらいん ○関心のあるサイトを自由に閲覧
させる。
教室」からいくつかのサイトを閲
覧し、わかったこと、感想をワー ○困ったことがおきてしまうサイ
トについて情報交換するように促
クシートにまとめる。
す。
○閲覧したサイトについてグループ ○サイト名を板書しておき、発表が
あったサイトにチェックを要れ、
の中で情報交換をし、発表する。
児童が確認できるようにする。
●おかしいと思われるサイトについ ○意見が出たサイトの画面を教師
卓から児童のコンピュータに映
て、どのような危険があるのかを
し、全体で確認しながら進める。
考える。
○児童から挙がらない場合は危険
まちがった情報の取得や流布
な点を補足する。
個人情報の流出
詐欺
○これからホームページを閲覧する ○危険な点が全体に浸透するよう
に何人かに発表させる。
際に気をつけようと思うことをワ
○ウィルスをもらったり、画面やコ
ークシートに書く。
ンピュータのシステムを破壊さ
・サイトには危険なものもあるの
れてしまうこともあることを知
で慎重に閲覧する。
らせる。
・情報をうのみにしない。
・個人情報は安易に入力しない。
本時の評価
1
2
3
「はむはむのおんらいん教室」のサイトを閲覧することができたか。
ホームページには危険なサイトもあることを認識できたか。
どのように危険であるかを理解できたか。
-52-
13
★授
授業における情報機器活用の実際
現在、授業や生活の場であたりまえのように情報を収集するときに利用しているのがインターネットであ
る。しかし、その情報をいつ、誰が、どんな目的で作成したのかを意識して利用していることは少ない。そ
こで、「はむはむのおんらいん教室」を活用して情報の信憑性や信頼性について考える授業を実践した。
「はむはむのおんらいん教室」はインターネット上にあるホームページであり、中学年から高学年までの
子ども達が利用する中で、問題点や信頼性について考えることができるものである。実際のホームページを
活用して、擬似的にではあるが体験することを通して学べることがとても有効的である。
授業前までに、インターネットエクスプローラーの「お気に入り」に登録することで、より簡単に画面を
出すことができ、ソフトの操作を指導することが必要ない(インターネットエクスプローラーのみを使用す
るので)ため容易であり、すぐにも実践できる授業である。
◆児童生徒の活動と反応
普段の生活や授業で情報を収集するときにホームページを利用し
ていることを確かめた。その中で気になることや問題点がないか話し
合った。チャットやオークションなど被害があるのを知っている児童
が数名いたが、ホームページを信用している児童がほとんどだった。
「はむはむのおんらいん教室」を利用して擬似的に問題のある画面を
体験した。嘘の情報、購入した物が予定した物と違う、ワンクリック
詐欺など、普段の利用で十分におきる可能性のある問題のホームペー
ジを体験した。
どんな問題があるのかな?
どんな結果になってしまうの
かな?
どんな気持ちがするだろう?
どんな問題があり、どんな気持ちになったかを話し合った。
「大切な情報だから友だちにメールで伝えてあげたのに、それが嘘だった。嘘つきよばわりされるなん
てひどい。
」
「地球の温暖化で肌があれるから化粧品を買おうと思ったのに、ただの水だった。」
「大人のサイトと書いてあったから気になってクリックしたらワンクリック詐欺だった。」
など、巧みな言葉や画面につられて、誰もがやってしまいそうな内容に子ども達は驚いていた。
ワークシートへ<これからホームページを見るとき気をつけたいこと>を記入したところ下記のような内
容が多かった。
○今までは、誰が作ったホームページかと考えていなかった。信用できるかどうか考えようと思った。
○おかしいなと思ったときは、親(大人)に聞いてみる。
◆授業者の振り返り
「はむはむのおんらいん教室」を活用することで、中学年や高学年で必要な情報リテラシーを学習する授
業実践ができた。危険という話は聞いていても、実際にその画面を見たり体験したりしないとわからないこ
とが多い中、このホームページを活用することでその危険性を体験することができた。情報の発信者の目的
や気持ちを意識できるようになったことは、これからの学習で情報を収集するのに役立つこととなるであろ
う。この授業だけでなく、普段の生活と関わりながら意識させていくことが望ましいと思われる。
今の状況を考えると、小学校の低学年から情報発信者の目的や気持ちを考えて、授業を段階的に進めてい
けるよう計画を立てていく必要があると思う。
★参考ソフト等
http://www.teacher.ne.jp/school/web/web020/index.html
「はむはむのおんらいん教室」より
はむはむホームページ
-53-
14
美浜打瀬小学校
「携帯電話とメール」~相手を考えた言葉~
道徳
5 年
本時指導のねらい
実践者◆千葉市立美浜打瀬小学校・宇川
光男
・チャット、メールなどが相手にどのような影響を与えるかに気づかせる。
・普段の生活の言葉が相手を無意識に傷つけることがあることを知る。 j
◆学
学習指導略案◆
単元の指導計画(1時間扱い)
本時の学習について
★単元(題材等)
「相手を思いやる言葉」
(1) 相手を考えた言葉の使い方を知り、今の自分を振り返る。
★展開場所コンピュータ教室
★コ
コンピュータ・ネットワーク
活用のねらい
1時間(本時1/1)
本時の展開(平成18年11月 ) 5年生 33名
学習活動
指導上の留意点
携帯電話やメールについてどう思いますか
〇「わいわいレコーダー」を活
○携帯電話やネットなどで、チャッ ○問題点や嫌な思いなど、授業を通
して考えるので深く内容面には
トやメールを経験したことがある
触れない。
か話し合う。
用することで、仮想のチャッ
ト状態を作り、その場面での
問題点を明確にし、話し合い
につなげる。
●わいわいレコーダーを活用して、 ○この場面では問題になりそうな
ことを、画面を通して確認してお
ある課題について書き込みを行う。
く。
・メールについて など
★学
学級の実態
○携帯電話を持っているか?
(33 人中 13 人)
○家でPCを使っているか?
(33 人中 33 人)
○メールやチャットの経験?
(33 人中 9 人)
○内容面だけではなく、言葉遣いや ○問題点に気づくよう、場に合わせ
て質問を投げかける。
対応の仕方など、嫌なことがなか
・言葉遣い
ったか、うまく伝わってないこと
・内容
がなかったかを確認し、話し合う。
・適当なこと
○どのような点に気をつけたら、お ○自分が嫌だと思ったことから、相
互いが気持ちよく感じることがで
手の立場を考えるように促す。
きるのか話し合う。
●再度、わいわいレコーダーを活用 ○気持ちの良い言葉は赤、嫌な言葉
は青で記入するようにする。
して、普段の生活の中の言葉を考
える。
★活用教材・資料
★学習用ワークシート
★ソフトウェア
わいわいレコーダー
★ハードウェア
PC
21台
(LANによりサーバに接続)
○これからの生活で、友だちと話す ○携帯電話やネット上だけでなく、
普段の生活ともつなげて考えら
ときにどんな言葉で話したら良い
れるように話をする。
か考える。普段の生活にもつなが
っていることを意識する。
本時の評価
1
2
自分が話している言葉が相手にどのような影響を与えるかに気づく
ことができたか。
これからの生活でどう話したらよいか意識することができたか。
-54-
14
★授
授業における情報機器活用の実際
現在、子ども達が利用しているメールや掲示板などで無意識に使われている言葉が、多くの人に不快感を
与えたり傷つけたりしている。その言葉の多くは普段の生活で安易に友だちに向けられているものである。
携帯電話やメールについての感想をコンピュータ上の仮想模造紙(わいわいレコーダー)の中で話し合う中
で、そんな言葉と出会い、普段の自分の生活に振り返る授業を実践した。
今回は千葉市に導入されているソフトの「わいわいレコーダー」を活用することで匿名性が表れ、普段の
自分が容易に現れるものと考えた。また、教育センターや他教室からの参加が可能になり、本来の掲示板や
チャットと同じ効果があることが、この授業で生かされると考えた。
授業前までに、教育センター(校内でも可能)のサーバーに仮想模造紙を作成し、市内(校内)からの書
き込みが可能な状態を作っておく。他校と協力をするときには、事前に打ち合わせが必要となるが、校内で
担任だけで授業をするのも可能である。事前の準備や子ども達が活用するためのソフトの操作が容易である
ため、すぐにも実践できる授業である。
◆児童生徒の活動と反応
携帯電話やパソコンを利用してのメールやチャット、掲示板の利用
を普段からしている児童が多い学級である。そこで、
「メールについて」
という題で仮想模造紙に書き込みをした。良い点は赤、問題点は青、
そのことへの感想は黒で記入していく。その書き込みの中で気になる
言葉が多く出てきた。「お前」「ハッ!」など不快な気持ちになったり
嫌な気分を味わったりする言葉である。話し合ってみると、そんな言
葉を毎日の生活で何気なく使っている自分たちに気がついた。そこで、
友だちに言われて嬉しかった言葉を赤、気になった言葉を青で記入し
ていった。
あいさつの言葉
お礼の言葉
誘いの言葉は「赤い言葉」
悪口の言葉
命令の言葉
ふざけた言葉は「青い言葉」
最後にワークシートへ「これからどんな自分になりたいか」という記入をしたところ下記のような内容が
多かった。
○今までは、何も考えないで話していたけれど、相手の気持ちを考
えて話していこうと思った。
○人に言われて嫌な言葉があったけれど、自分も同じように言って
しまっていた。これからは自分が嫌な言葉を相手には言わない。
◆授業者の振り返り
わいわいレコーダーを活用することで、校内、校外を問わず活動が可能な授業実践ができた。普段は耳で
聞く言葉としてとらえていたものが、赤や青という色のついた言葉として目からはいることにつながった。
授業後の感想で、「赤は優しい言葉に、青はきつい言葉に感じた。」と言う声が聞かれた。言葉に対して少し
ではあるが意識をもつことにつながった。学校生活の中で生かされることが多いだろうと考えている。しか
し、その反面で子ども達の悲しい一面を言葉として出すことになり、きつい現状を見せることにつながる。
事前、事後の指導が不可欠な授業である。決して一時間の授業で終わることなく、普段の生活の中と関わっ
て指導していくことが大切である。
このソフトは他教科でも多くの活用ができるであろう。友だちや遠方の者と関わりながら書き込むことが
できるので、総合的な学習や社会科などのまとめ、作品の掲示と感想を書く、など教師の発想があれば多方
面に活用できることが期待できる。
★参考ソフト等
四国ラインズコミュニケーション 「わいわいレコーダー」
(千葉市導入済み)
-55-
15
稲毛第二小学校
「学ぼう、掲示板のネチケット」
道徳
実践者◆千葉市立稲毛第二小学校・市原
5 年
本時指導のねらい
直樹
インターネットの掲示板に情報を発信するときに、注意することを考え、情報の
よい送り手として、またよい受け手となるための一手立てとしたい。
i
◆学
学習指導略案◆
単元の指導計画(2時間扱い)
本時の学習について
★主題名
インターネットの送受信に関わ
ること
(1) インターネットの仕組みを知り、掲示板に悪口を書いたり、いたずらをしたりすること
1時間(本時1/2)
の是非について考える。
(2)
インターネット上に掲載されている情報について受け取る側が気をつけることを考え
1時間
る。
★展開場所 PC教室
★コ
コンピュータ・ネットワーク
活用のねらい
〇キューブキッズの掲示板機能
を使用して自分たちが作った
掲示板の内容を見て、発信し
た情報に責任を持とうとする
態度を育てる。
本時の展開(平成18年11月 ) 4年生 28名
学習活動
指導上の留意点
○インターネットについて知ってい
ることや使った経験について話し合
う。
●資料「ネットの使い方は要注意」
を見て話し合う。
・掲示板の悪口について考える。
いたずらは・・・
○世界中とつながっていることを
意識させるようにする。
○資料と実体験を交えて考えさせ
るようにする。
★学
学級の実態
○調べ学習等でインターネット
をよく活用するようになった
学年の子どもたちである。し
かし、なれてくるとともに、
インターネットを利用するマ
ナーやルールについて理解さ
せる必要性を感じるようにな
った。それとともにインター
ネット上に掲載される情報の
信頼性についても考えさせて
いきたいと考える。
★活用教材・資料
「ネット社会の歩き方」
http://www.cec.or.jp/net-walk/
uidx/index.html
「ネットで悪口は要注意」
http://www.cec.or.jp/net-walk/
uidx/hibou_k.html
上記を元に了解を得て一部改変
して使用したファイル
nechik.pdf
★学習用ワークシート
どんな気持ちでいたずらをしたの
か
悪口を書かれた人の気持ちは・・ ○書かれた側の気持ちを考え、世界
中とつながっていることを再確認
させる。
○掲示板に書き込むときの約束につ ○悪口を書くことで罪になること
や書かれた内容がすべて信頼でき
いて考える。
・どのようなことを守ったらよいだ るものかどうかも考えさせるよう
にする。
ろうか・・
●4-1の掲示板を見てネチケット
について考える。
・みんなは守れているか・・
・掲示板のネチケットを再確認しよ
う。
○掲示板はとても便利であること
を理解させるとともに、発信する情
報に責任を持とうとする態度を確
認する。
本時の評価
1インターネット上に掲載する情報は、責任を持って発信する必要がある
ことを理解できたか。
2インターネット上に掲載する情報を利用するときは、真偽の確認が必要
であることが理解できたか。
学習を振り返って
★ソフトウェア
ADVANTAGE CLASS
キューブキッズ
★ハードウェア
PC21台
-56-
15
★授
授業における情報機器活用の実際
○学級の実態から見て、今回の授業実践を試みるに至った経緯
本学級は、昨年度コンピュータ活用の基本的な事項について学習を終え、今年度その活用を様々な角度
から行ってきた学級である。4年生という学年からも、コンピュータ・ネットワークを活用しての調べ学
習も盛んに行われている。しかしながら、操作に慣れてくるとともに、児童の掲示板やメール等インター
ネットを活用する上での意識に、責任を持って情報を発信したり、受け取った情報が正しいかどうか確か
めたりする知識がほとんどないことに気が付いた。そこで、コンピュータ・ネットワークを正しく活用す
るために、ネットワークモラルの学習を計画した。
○コンピュータ・ネットワーク活用を行う上での留意点
教材は、下記サイトで提供されたものを作成元の了解を得て、一部改変して作成した。モラルを扱うサ
イトは様々あるが、その中から本学級の児童の実態に即したものを選び、改変して使用した。
○授業実践前に行っておく必要のある準備や指導
身近な教材として、自分たちが実際に書き込んだ掲示板を使用する。
(これは、メールをやり取りしたも
のでもよいが、一度にたくさんの書き込みを見られるので掲示板の方が適しているであろう。)事前にキュ
ーブキッズの掲示板機能で作成したものを保存しておき、本時に提示することで、より身近な世界の出来
事として児童に実感させることができた。
◆児童生徒の活動と反応
①インターネットでできること
②教材(悪口を書いたら・・)
③自分たちが書いた掲示板
まず、児童はインターネットのしくみついて学習する。その上で、教材(パワーポイントで作成)を使っ
て情報モラルについての学習を進める。さらに、学習をふまえて自分たちが書いた掲示板を見直し、インタ
ーネットを利用するときのルールやマナーについて考えた。
児童の感想から
相手のことを考えて、傷つけ
ることや落書きはしないよ
うにしたい。
これから、ネチケットを守っ
て正しく使おうと思う。
掲示板に書いた悪口は、世
界中に広がってしまうので
気をつけたい。
◆授業者の振り返り
児童は、インターネットの世界を漠然としかとらえていなかったようだが、身近な「子どもどうしの悪口」
を取り上げ、それが瞬時に世界を駆け巡るという例に驚いたようである。ネット社会における情報の信頼性
にも目を向け、情報を発信するときの責任の重さにも気づけたようである。ちょうど、コンピュータ・ネッ
トワークの活用に慣れてきた子どもたちにとっては、新しい視点で自分たちの活動を見直すことができたよ
うに思う。今後の活用へと生かされていく学習であったように思う。
しかし、これはネチケットを学習していく上では、入り口の一歩目に過ぎない。ネット社会の犯罪は、日
進月歩である。かしこいネット利用者の育成をめざすためには、繰り返しての指導が大切である。それとと
もに、情報教育を独立させて行うのではなく、各教科・領域との関連指導を図り、正しいものを見つめる目
を養えるように指導をしていく必要性を感じた。
★参考サイト等
ネット社会の歩き方
http://www.cec.or.jp/net-walk/
「ネットで悪口は要注意」http://www.cec.or.jp/net-walk/uidx/hibou_k.html
-57-
16
1 通のメールから(フィッシング体験)
おゆみ野南
小学校
総合的な学習
5 年
本時指導のねらい
実践者◆千葉市立おゆみ野南小学校・佐藤和浩
・ 個人情報の搾取を目的とするフィッシングサイトの存在に気づかせる。
・ フィッシングサイトで個人情報を送信すると、どんなことが行なわれるか理解させる。
a f g m
◆学
学習指導略案◆
単元の指導計画(6時間扱い)
本時の学習について
★単元(題材等)
「コンピュータの向こう側に」
(1)
1時間(本時)
(2) メッセンジャーを作って、チャットをしてみよう。
3時間
(3) ネット上にお店を開こう。
2時間
本時の展開(平成18年10月 ) 6年生 30名
学習活動
指導上の留意点
★展開場所 コンピュータ室
★コ
コンピュータ・ネットワーク
活用のねらい
1通のメールから
○ 携帯電話やインターネットのメール
を使用したことがあるか、話し合う。
○ プライベートな話題であるので、発
言内容に配慮し適切な補足を行なう
ようにする。
〇 メール内の URL から誘導さ
れた web 上で、安易に個人情
報を入力し送信すると、どう
なるのか、体験させる。
メールや web の落しあなに気をつけよう。
● 簡単なメーラの機能説明を受けた
あと、メールのやり取りを自由に行
なう。
○ 機種依存文字、桁あふれ、誹謗・
中傷メールについては、本時では扱
わないことにする。
● フィッシングメールを受信し、誘導
○名前や住所や電話番号などが、
されたwebに、自由に書き込みを行
無断で他人に知られたり、悪用
なう。
されたりすることがあることにつ
いて知っていますか.
(30 人中 28 人) ○ フィシングについて説明を受ける。
○名前や住所や電話番号などを
インターネット上やメールで入
力し、送信したことがありますか.
(30 人中 9 人)
○ 個人情報を書き込んだ場合、どの
ような悪い事が考えられるか話し合
★活用教材・資料
う。
○ 仮想のwebであり、学習用に作成し
たものであることを知らせ、安心して取
り組めるよう、適宜説明を行なう。
http://sweb.nctd.go.jp/kyouz
ai.html
○クレジットカードがどのような使われ
方をしているか補足説明し、悪用され
るとどんな被害を受けるか考えさせる。
★学
学級の実態
○ フィッシングサイトは本物と見分け
がつかないような紛らわしいものであ
ることを伝える。
○学習であっても個人情報を書き込ま
ないよう、助言する。
★学習用ワークシート
「1 通のメールから」
(ワークシート)
★ソフトウェア
ブラウザ、メーラー
★ハードウェア
PC
21台
(通常のネットワーク接続)
○簡単なメッセンジャーを作成して、チ
ャットの学習をすることを予告する。
○ 学習のまとめと次時の予告をする
。
本時の評価
1
個人情報の搾取を目的とするフィッシングサイトの存在に気づくことができ
たか。
2 フィッシングサイトで個人情報を送信すると、どんなことが行なわれ
るか、理解できたか。
-58-
16
★授
授業における情報機器活用の実際
高学年児童の間にも急速に普及しはじめている携帯電話や、9 割の家庭に普及してインターネットでのメ
ールや web サイト閲覧にともなうトラブルのなかで、メールから偽サイトへの誘導による個人情報の流出を
防ぐことに気づかせる目的で、学習を構成した。
メールによって誘導される、心のすきをねらって入力させられてしまう、送信してしまった情報が記録と
して残っていることを認識させる、ことを体験する。
○授業実践前に行っておく必要のある準備や指導
児童を偽サイト(興味・関心の高いもの)に誘導するためのメールを、すぐに配信できるように作成しておく。
個人情報の入力が可能な web サイト
学習(実習)用に作成したもので、安全であることを理解させる。
◆児童生徒の活動と反応
メールの文面からクリックするだけで、web の画面が現われること
に不思議な感じをおぼえた児童と、できすぎた感じがして入力をため
らう児童がいた。
学習ではない状況だと、信じこんでしまうことも十分考えられる。
今日は学習だとわかっていたので、そのまま入力しました。家
で見ているとき、本物と同じようなホームページだったら、まち
がってしまうかもしれないなあと思いました。
誘導されたサイトの入力画面
入力するだけだと悪用される気は実感としてわかないが、閲覧でき
るページで実際に結果を見てみると、実感できる。この後、別の web
で出版社がアンケートを求めるページを閲覧させた。
さらに、警察関係者からの偽メールを見て、具体的な対応を考えさ
せワークシートに作業した。
データを見るというページのボタンを押したら、自分や友だち
の名前が出てきたので、ビックリ!した。悪いことをしようとし
ている人が使ったらこわいと思った。
入力してしまった個人情報
◆授業者の振り返り
メールによる偽 web サイトへの誘導、個人情報の入力・送信は、閉ざされたネットワーク環境で実際にや
ってみないと実感できない。 自分で入力した情報が相手に記録されてしまうという体験から、どんな危険性
があるのか、何が問題であるのか、などについて考えさせるという活動が重要であると思う。
情報活用の実践力は、品をかえ形をかえ現われる情報の影の部分に対応できる能力を育てることでもある。
このような学習を逆手に取って加害者にならぬよう、全人的に指導する重要性も痛感した。
★参考サイト等
独立行政法人 教員研修センター(NCTD) 情報モラル研修教材 http://sweb.nctd.go.jp/kyouzai.html
-59-
17
おゆみ野南
小学校
メッセンジャーを作って、チャットをしてみよう
総合的な学習
5 年
本時指導のねらい
実践者◆千葉市立おゆみ野南小学校・佐藤和浩
・ 不適切な書き込みが、問題となることに気づかせる。
◆学
学習指導略案◆
単元の指導計画(6時間扱い)
本時の学習について
★単元(題材等)
「コンピュータの向こう側に」
(1)
1通のメールから
1時間
(2) メッセンジャーを作って,チャットをしてみよう.
3時間(本時3/3)
(3) ネット上にお店を開こう
2時間
本時の展開(平成18年12月) 6年生 30名
学習活動
指導上の留意点
★展開場所 コンピュータ室
★コ
コンピュータ・ネットワーク
活用のねらい
jjj
● 自分たちで作ったメッセンジャーを
起動させ、使い方や動作を確かめる
。
○ 接続させるコンピュータの番号
は、教師側で指定したものを使わ
せる。
〇簡単なメッセンジャーを作成
しながら、試行活動・通信の
仕組み・ネチケットについて、
体験したり考えたりする。
チャットアプリケーションを使ってチャットをしてみよう。
○ チャットの仕組みについて説明を受
ける。
○ 詳しい説明はさけ、おおまかな
仕組みや情報の流れがつかめれば
よいこととする。
● メッセンジャーに、自由に書き込み
を行う。
○ 仮名で接続させ、誰が同じ場所
につながっているかわからない状態
で行わせる。
● 実際に流れていたメッセージの中
から、不快に感じた言葉を掲示板に
書き込む。
○ 各個人が不快と感じたものをコピ
ー&ペーストし、キューブきっずの掲
示板に、その時の気持ちとあわせて
記入させる。
★学習用ワークシート
○ 掲示されたものをもとに、他人がど
のように感じているかについて、話し
合う。
〇 顔が見えない相手に対して大胆
になっていたり、知らず知らずのう
ちに不快感を与えていたことに気
づかせる。
★ソフトウェア
○ 学習のまとめと次時の予告をする。
○ 仮想の商店街上の各商店で、広
告ちらしをつくり、そのちらしを
もとに情報の信憑性について学
習することを知らせる。
★学
学級の実態
○家のパソコンで、電子掲示板に
書き込みをしたことがあります
か。
(30 人中 3 人)
○家のパソコンで、チャットをした
ことがありますか。
(30 人中 3 人)
★活用教材・資料
文字を送ってみよう。
http://skywalk.ddo.jp/
ブラウザ、ドリトル
キューブきっず(掲示板)
★ハードウェア
PC
21台
(通常のネットワーク接続)
本時の評価
1
不適切な書き込みが、相手に不快な気持ちを与えていることに気づくこと
ができたか。
2 ネット上には顔が見えない相手がいることに気づくことができたか。
-60-
17
★授
授業における情報機器活用の実際
児童・生徒がインターネットを利用する上でトラブルに巻き込まれやすいサービスに、掲示板やメール・
チャットがあげられる。この学習では、チャットの特性やネットワークの仕組み、そしてチャットをする上
で気をつけなければならないことについて学習する。
3 時間の構成であるが、チャットアプリを製作せずに全校に導入されているキューブきっず(チャット)を
利用すれば、1 時間で学習することができる。
○チャットアプリケーションを作成する場合
ドリトルという教育用プログラミング言語を利用して簡単なチャットアプリケーションを作る。(2 時間)
校内 LAN を利用してチャット体験を行い、チャットについての危険性や利便性について学習を行う。(1 時間)
詳しくは、参考サイト欄にある web を参照のこと。
◆児童生徒の活動と反応
1 時間目:
チャットアプリケーションを作成する前に、簡単な音楽メールアプリケーション
を作り、階名を入力してサーバーに曲のデータを送信し、お互いのコンピュータで
受信をクリックすると曲が演奏されるというものを 2 台(4 人)で体験してみた。8 行
のプログラムで、音楽を配信する仕組みを作ることができる。
とてもおもしろかった。受信を押すと自分のコンピュータでも音楽が
流れてきた。 次は文字や画像を送ってみたい。
2 時間目:
参考サイトを利用し、1 行の文字列を送受信することのできるメールアプリケーショ
ン(7 行のプログラム)を作成してから、3 時間目に使用するチャットアプリケーション
を作成した。
3 時間目:
前時に作成したチャットアプリケーションを利用して自由にチャットを経験させる。
途中から教師が、児童になりすまして意味不明な言葉や悪意のある言葉を送信すると、
一部の児童から反応が見られた。
一緒にやっていたのに全然気付かなかった。○○さんが入力しているかと思っ
ていました。ちょっと変なことが書いてあるなぁと思っていました。とってもお
もしろくて楽しかったけど、悪いことに使うのはやめてもらいたいと思います。
◆授業者の振り返り
自分が作ったもので学習をするから、愛着や思いが深まるだろう、真剣さも増すだろう、と考えて構成し
た。プログラミングというと身構えてしまう指導者も多いかもしれないが、コンピュータをブラックボック
スにしてしまうのは、恐ろしいと考える。
音楽メール、1 行メール、チャットアプリと作ることによって、児童の興味が高まりアイデアはふくらん
でいった。 コピー&ペーストが便利だと改めて実感する児童もいた。ソース(プログラム文)を見て理解しよ
うとする児童もいた。 考える習慣も養われるだろう。
★参考サイト等
ドリトルでネットワーク
http://skywalk.ddo.jp/index.php?%A5%C9%A5%EA%A5%C8%A5%EB%A4%C7%A5%CD%A5%
C3%A5%C8%A5%EF%A1%BC%A5%AF
-61-
18
打瀬小学校
携帯電話を正しく使おう
道徳
5 年
本時指導のねらい
実践者◆千葉市立打瀬小学校・佐々木
★主題名
「携帯電話の使い方」
内容事項4
主として集団や社会との
関わりに関すること
★展開場所 PC教室
◆学
学習指導略案◆
単元の指導計画(2時間扱い)
(1)
〇「キューブ 掲示板」を利
用することで、考えを発表
しやすくなるとともに、掲
示板の使い方を知る。
★学
学級の実態
○携帯電話を利用しているのは
4割ほどであるが、今後利用し
たいと思っている児童は多い。
また、家庭にもコンピュータが
あり、インターネットは多くの
児童が利用している。そこで、
特に情報の発信について責任を
持つことの大切さを知る必要が
あると感じた。
★活用教材・資料
情報モラル研修教材2005
http://sweb.nctd.go.jp/2005/
jirei/contents/index24.htm
ネット社会の歩き方
http://www.cec.or.jp/net-wal
k/uidx/chainmail.html
★学習用ワークシート
ふりかえりワークシート
送られてきた情報が正しいものかどうか冷静に判断することが大切であることを理解
させる。
(本時1/2)
(2) 文字だけのコミュニケーションでは気をつけないといけないことがあることを理解させる。
(3) 知らない人からの通信は無視することが一番であることを理解させる。
(4) 被害にあったらひとりで悩まず、家族や先生、周囲の人に相談することが大切であるこ
とを理解し、今後利用するときに生かすことができる。
本時の展開(平成18年12月 ) 5年生 33名
学習活動
指導上の留意点
★コ
コンピュータ・ネットワーク
活用のねらい
PC21台
淳
・携帯電話を利用するときに、注意しなければいけないことについて考える。g
本時の学習について
★ソフトウェア
ADVANTAGE CLASS
キューブキッズ
★ハードウェア
その1
ケイタイ電話を正しく使おう
○携帯電話を使うとき、困ることや
問題点について話し合う。
(長所や短所)
●携帯電話の使い方を考えるケース
を知る。
・ケース1【不審メール・偽名使用】
<友だちからメールが来たので読ん
でみると、
「あなたなんて大嫌い。
もう絶交よ。」と書いてあった。次
の日、そのことを友だちに言うと
「そんなメールは書いたことがな
い」と言われた。>
・ケース2【不審メール・チェーンメール】
<「このメールを受け取った人は、
同じメールを5人に送らないと不
幸になります」というメールが来
たので、友だち5人に送ってしま
った。>
●問題点や解決方法について考え、
掲示板に書き込む。
●掲示板を見て、意見交換する。
●「ネット社会の歩き方」を見て、
携帯電話やインターネットの正しい
使い方を確認する。
○経験としてなければ、予想として
考えられることで良いことを知ら
せる。
○本時のねらいに即して、子どもた
ちの意見を整理し、考えるケースを
知らせる。
○自分が対象になったとき、この困
った問題に、どのように向き合った
らよいか、考えさせる。
○送られてきた情報が正しいもの
かどうか冷静に判断することの大
切さに気づくように配慮する。
本時の評価
1
携帯電話は便利ではあるが、偽名の使用やチェーンメールなど気をつ
けないといけないことがあることを理解できたか。
2 送られてきた情報が正しいものかどうか冷静に判断することの大切
さに気づいたか。
-62-
18
★授
授業における情報機器活用の実際
○ 携帯電話の所持率、携帯電話による友人との連絡、友人とのメールのやりとりが学年の上昇ととも
に増加している現状がある。そこで、「知らない人からの通信は無視することが一番であることを理
解する。受信したものの中には問題を含んだものがあることを知り、被害に遭わないようにするため
の注意点を理解する。」ことをねらいとして、不審メールの具体的なケースを取り上げ、その問題点
や解決方法を考え、意見交換する学習活動を実践した。
○ 携帯電話を利用しているのは4割ほどであるが、今後利用したいと思っている児童は多い。また、
家庭にもコンピュータがあり、インターネットは多くの児童が利用している。そこで、特に情報の発
信について責任を持つことの大切さを知る必要があると感じ、メールの疑似体験の 1 つとして「掲示
板」の利用を実践した。この「掲示板」には、子どのたちが意見交換しやすい面もある。
◆児童生徒の活動と反応
○ <ケース1>の児童の反応例
・
「だれかのいたずらだから、ほっとく。
」
・「メールアドレスは、知らない人に教えない。
」
・
「顔が見えないからって、そんなことを書いてはいけない。
」
・「友だちって、びみょうですね。
」
○ <ケース2>の児童の反応例
・「友だちに直接話して、誤解を解く。
」
・「誰にも送らないで、自分で消す。
」
・「送ってきたやつに送り返して、送ってしまった友だちには、謝って
わけを話そう。
」
○ <ケース3>の児童の反応例
・
「もう少し、優しい言い方をすればいいと思う。
」
・
「あなたにも、遊べないときがあるでしょ?とメールする。
」
○ <ケース4>の児童の反応例
・
「親に相談する。
」 ・「学校、先生に相談する。
」
○ 児童の授業後の感想
掲示板に書き込むとき、「友だちとどういうことを書くか、話し合って決め、どうすればよいか、ど
うなるかを書きました。メールのやりとりをしているような感じになり、楽しかったです。
」
「私は、書いた人の気持ちになって返事を書きました。友だちの意見にも書き込みました。
」
「はじめの方はみんなていねいにきちんと書いてありましたが、だんだんふざけた言葉や乱暴な言葉
が出てきました。そんな返事が返ってきたら、とてもいやな気持ちになりました。
」
◆授業者の振り返り
○ 子どもたちは予想以上に興味を示して取り組んでいた。ネットワーク環境を利用した言葉による意
見交換の長所や短所が、子どもたちの反応に現れていて、子どもたちなりに問題点や対応の仕方につ
いて理解できたと感じた。
「受信者を意識した表現」の体験活動の重要性を感じた。
★参考サイト等
○Eスクエア・プロジェクト「ネット社会の歩き方」
http://www.net-walking.net/gaku-unit-v031/index.htm
○「情報モラル」授業サポートセンター
http://sweb.nctd.go.jp/support/index.html
○「情報モラル研修教材2005・目的別に題材を探す
http://sweb.nctd.go.jp/2005/jirei/mokuteki/index.htm
-63-
19
美浜打瀬
小学校
音楽著作物を大切にしよう
総合的な学習
6年
本時指導のねらい
実践者◆千葉市立美浜打瀬小学校・和泉みさ子
著作権について知り、著作物を大切にしようとする気持ちをもつ。
◆学
学習指導略案◆
単元の指導計画(1時間扱い)
本時の学習について
★単元(題材等)
著作権
★ 展開場所
コンピュータ室
★コ
コンピュータ・ネットワーク
活用のねらい
〇著作権について理解しやすい
コンテンツを事前に調べ、お
気に入りに入れておくことに
より、児童のインターネット
による情報検索を効率よく行
わせる。
★学
学級の実態
○家でインターネットを利用し
ている。
(32人中32人)
○著作権法について何も知らな
い。
(32人中29人)
○CD コピー等の著作権法にふ
れる行為をしたことがある。
(32人中7人)
★活用教材・資料
(1)著作権について知り、音楽著作物を大切にしようとする気持ちをもつ。 1時間
(1/1)
本時の展開(平成18年12月 ) 5年生 32名
学習活動
指導上の留意点
○著作権クイズに取り組む。
ダウンロードした音楽のコピーC
Dを家族に贈与する。
ダウンロードした音楽のコピーC
Dを友人に貸与する。
フリーマーケットのBGMは人気
アーティストのCD
フリーマーケットのBGMは自演
したモーツァルトの曲のCD
●著作権についておおよその理解を
する。(コピーライトって何?)
●コンテンツの中から選択して著作
権について調べる。
BGM、学芸会、お気に入りのMD
作り、保護期間、自由に使える物、
著作権料 ルールやマナー 等
○調べたことを発表する。
友達には貸すのもいけない
著作権者死後50年で消滅
学校の授業は例外
著作権料を払う場合が多い。
罰則もある 他
http://www.kidscric.com/index
.html 楽しく学ぼう著作権より
コピーライトって何? 他
http://www.jasrac.or.jp/info/in
dex.html こんなとき著作権を
はらうの?
http://www.iajapan.org/rule/
○クイズにもう一度取り組む。
rule4child/index.html ルール
やマナー集(子ども版)
http://www.cric.or.jp/index. ○著作権法がなぜうまれたかを考え
ワークシートに記入する。
html 著作権情報センターホー
「平原綾
ムページより、保護期間 他 ●「音楽 CD ができるまで」
香さんからのメッセージ」を見て
http://www.riaj.or.jp/making
感想を書く。
cd/index.html 日本レコード
たくさんの人々の努力で音楽著作
協会より音楽 CD ができるまで、
平原綾香さんからのメッセージ
物は生まれているから、大切にし
★学習ワークシート
なくてはいけないね。
「ザ・著作権」
★ハードウェア
PC(デスクトップ)20台
d
○してもよいか、悪いか○×形式で
クイズに取り組ませる。
○BGMを流してゲームに取り組む
かののように楽しく学ぶ雰囲気を
作る。
○後半にもう一度同じ問題を出す
ことを知らせ、学習への意欲を高め
る。
○教師卓から映像を流し、確認しな
がら次の画面に進む。
●お気に入りに調べやすいものを
入れておき、そこから選択して調べ
させるように話す。
○クイズとの関連を掲示し理解し
ようとする意欲を高める。
○著作権について知らない児童は
理解しやすいものを、知っている児
童は具体的なことがらを調べるよ
うに声をかける。
○生活の様々な場面で著作権にか
かわる事例が発生していることに
気づくように児童の発表内容を掲
示していく。
○不正解だったものが正解になっ
た場合は賞揚する。
○簡単に予想する程度でよいこと
を知らせる。
○CDが手元やWeb上に配信される
までには様々な人の努力や苦労が
あることを確認する。
○著作物には写真や絵などもある
ことを知らせ、著作権にかかわる事
柄が多いことを認識させる。
本時の評価
1
2
3
著作権、著作権法について理解することができたか。
著作物の制作者の思いに気づくことができたか。
著作物を大切にしようという気持ちをもつことができたか。
-64-
19
★授
授業における情報機器活用の実際
数多くある著作物の中からここでは音楽著作物にかかわる著作権について、クイズをしたり、お気に入り
に入っているサイトの中から選択してその意味を調べ理解したりすること、また、音楽著作物を制作してい
る人々の気持ちを知り、著作権法が作られた目的を正しく理解することをねらいとして取り組んだ。
情報モラルリンク集の中から、著作権について5年生でも理解できることが可能と思われる内容の11の
サイトを選んだ。教師卓のコンピュータのお気に入りに、フォルダを作って入れておき、その中から選択し
て調べるような場を設定した。それぞれのサイトの内容を把握して提供することで短い時間で著作権につい
て調べたり、正しく理解したりすることができた。
授業の後半では、日本レコード協会による音楽 CD の制作過程や、有名なアーティストからの作り手の思
いを伝えるメッセージを教師卓から流し、解説することで、著作物を守ろうとする気持ちを持たせることが
できるようにした。
◆児童生徒の活動と反応
はじめに著作権法にふれる行為であるか否かについて○×形式のクイズ
をした。クイズということで、言葉のイメージは難しいが、楽しい雰囲気の
中で授業を始めることができた。正解は調べ学習の後で知らせることを話し、
著作権という言葉に関心をもたせた。その上で著作権情報センターの子供向
けのサイト「コピーライトワールド」より「コピーライトって何?」を教師
卓から一斉に流し閲覧させた。ワークシー
トにメモをとりながら聞き、おおよその理
解ができた。さらに著作権に関する他のサ
イトから詳しく調べて、ワークシートにま
とめた。調べたことを発表し、理解を深めた上でもう一度クイズに取り組
んだ。はじめのクイズでは4問正解が2名だったが、2度目のクイズでは
30名が4問正解であった。
著作権についての知識を少し得たとこ
ろで、著作権や著作権法が必要な理由を考
えさせた。
「人のまねをしてお金儲けをしないように」
「権利を守るため」な
どすでにしっかりと必要性を理解している児童も多く見られたが、制作者の
思いまで考えは至らなかった。
「音楽 CD ができるまで」と「平原綾香さんからのメッセージ」を閲覧し
たところ、
「苦労して作った CD を簡単にコピーするのはいけないと思った」「これからは著作権のことを考
えて音楽を大切にしていきたい」「音楽を作った人に失礼だと思った」などの感想が得られた。
◆授業者の振り返り
本時の学習は著作権について理解することがねらいであるので、難しいとの思いから学習意欲が後退する
ことがないように、クイズに取り組むことやわかりやすいサイトの選択をした。理解しなければならない内
容についてしっかりと興味をもったり、確実に調べたりすることができ有効であった。児童がこれからイン
ターネットを活用する際に著作権を意識することはできると思う。しかし、他の著作物についても、著作権
法に違反する行為かどうかを知る時間も必要だと感じた。
実態調査からかなりの児童がすでに著作権法にふれる行為をしていることがわかり、しっかり理解させな
ければとの気持ちで取り組んだが、このような学習を位置づける領域の選択が大変難しかった。中学校にお
ける技術科のように、小学校においても系統を考えた領域の中で学習に取り組んでいく必要があることを強
く感じた。
http://www.kidscric.com/index.html
コピーライトワールドより コピーライトって何? バーチャルタウン(学芸
会の音楽演奏、卒業記念の CD 作り、お気に入り MD 作り、ショールームの BGM
http://www.jasrac.or.jp/info/index.htmlJASRAC
JASRAC ホームページ 音楽ユーザーの皆様
http://www.iajapan.org/rule/rule4child/index.html
財団法人インターネット協会より ルールやマナー集(子ども版)
http://www.cric.or.jp/index.html
著作権情報センターホームページより 保護期間、自由に使える場合、著作物を無断で使うと?
http://www.riaj.or.jp/makingcd/index.html
日本レコード協会ホームページより 音楽 CD ができるまで、平原綾香さんからのメッセージ
★参考サイト等
-65-
指 導 案 集
指導案テーマ一覧
番号 教科・領域
実施対
象学年
テーマ
ページ
情報モラル
ねらい
1
国語
中1
わかりやすく説明しよう
68
2
国語
中1
本の紹介をしよう
69
3
国語
中1
「歴史的仮名遣い」を学ぼう
70
4
社会
中1
「過疎」について考えよう
71
5
社会
中3
金融のはたらき
72
6
数学
中2
円周角の定理について理解しよう
73
7
理科
中2
「自主計画実験」の発表会
74
8
理科
中2
「動物新聞」をつくろう
75
9
英語
中1
Halloweenを通じて外国の祭りや行事について調べよう
76
10
英語
中3
-ing形を使って人やものを説明しよう
77
11
美術
中1
有名な作家の作品について調べてみよう(発表)
78
12
美術
中3
自分の作品についてプレゼンテーションしよう
79
13 保健体育 中1
技の型を覚えよう(柔道)
80
14 保健体育 中2
チームの作戦を見つけよう(バレーボール)
81
15
技術
中2
身近にある素材、木材の特徴を考える
82
16
家庭
中1
快適に住まう
83
17
家庭
中2
中学生に必要な栄養の特徴を知ろう
84
18
総合
小4
インターネットで情報を集めるときに、気をつけることは?
85
b
19
総合
小4
「ネット依存」に注意しよう
86
c
20
総合
小4
ネット上にお店を開こう
87
b
21
総合
小5
「大丈夫? 携帯メールの使い方」
88
j
22
総合
小5
責任ある発信
89
i、k、l
23
道徳
小5
携帯電話を正しく使おう その2
90
e、h、j
24
総合
小6
著作権について考えながら情報発信しよう
91
d
-67-
1
越智中学校
わかりやすく説明しよう
国語
1 年
本時指導のねらい
実践者◆千葉市立越智中学校・小熊
繁
・必要な情報を整理して選び、わかりやすく伝えるための工夫を考える。
本時の学習について
★単元(題材等)
「わかりやすく説明しよう」
★展開場所 普通教室
★コ
コンピュータ・ネットワーク
活用のねらい
◆学
学習指導略案◆
単元の指導計画(1時間扱い)
(1)インターネットなどを利用しながら、読み手や聞き手に対してわかりやすく説明するため
の効果的な情報選択や文章構成を考える。
1時間(本時1/1)
本時の展開(平成18年6月 ) 1年生 35名
学習活動
指導上の留意点
○本時の目標を知る。
伝えたいことをわかりやすく説明するために情報を選び文章を作
ろう。
〇インターネットの検索機能
を利用することで、多彩な ○ 班ごとに伝える目的や相手を再 ○調べ学習の活動は学習班で行う。
情報の中から材料を収集し、 確認し明確にする。(班活動)
○各学習班は、各自の役割を予め決
マッピングを行い、効果的
めておく。
●インターネットを利用し、情報を
な表現をめざす。
(PC操作、マッピング図作成、司
会進行等)
○情報を収集しながらマッピング図 ○事前に班ごとに伝えたいこと(テ
を作成する。(班活動・個人活動)
ーマ)」を決めておく。
収集する。
(班活動)
★学
学級の実態
○インターネットを使って、知
りたい情報を探し出すことがで
きますか。
(40 人中 32 人)
★活用教材・資料
○マッピング図を見ながら、情報を
○マッピングを行う際には、教科書
取捨選択し文章の構成を考える。
P49(光村図書・1年)のマッピン
(個人活動)
グ図を参考にするように助言する。
○同じように得た情報でも、その中
○文章を書く。
(個人活動)
の「どの情報を選択するか」や、「
○お互いに文章を読み合い、良い点 どのような文章構成をするか」によ
を発表し合う。
(班活動)
て違った文章が完成することに気
づかせる。
★学習用ワークシート
マッピングシート、文章構成用
紙、原稿用紙
★ソフトウェア
インターネットエクスプローラ
―、Google
★ハードウェア
PC(ノート)
6台
(無線LANによりサーバに接
続)
本時の評価
1.インターネットを使って説明文の材料を幅広く収集することができた
か。
2.インターネットの情報の中から必要な情報を効果的に取捨選択するこ
とができたか。
3.得られた情報をもとに、筋道の通った、わかりやすい説明文を作るこ
とができたか。
-68-
2
越智中学校
本の紹介をしよう
国語
1 年
本時指導のねらい
実践者◆千葉市立越智中学校・小熊
繁
本の紹介を、単に作品の内容を紹介するだけでなく、文学思潮史としての観点な
ど様々な視点から深く考え、発表する。
◆学
学習指導略案◆
単元の指導計画(1時間扱い)
本時の学習について
★単元(題材等)
「本の世界を広げよう」
(1) インターネットや参考書籍などを使って、文学思潮史などの様々な視点から深く考えた
本時の展開(平成18年7月 ) 1年生 35名
学習活動
指導上の留意点
★展開場所 普通教室
★コ
コンピュータ・ネットワーク
活用のねらい
〇インターネットの語彙検索
などの機能を使って、作者
や作品についての時代背景
や同一作者の異なる作品な
どを調べて、発表に深みを
持たせる。
○Web上の「青空文庫」を
参考に、読書紹介の発表に
役立てる。
★学
学級の実態
○インターネットを使って、知
りたい情報を探し出すことがで
きますか。
(32 人中 27 人)
★活用教材・資料
「青空文庫」
http://www.aozora.gr.jp/inde
x.html
「Google」
「学習に役立つリンク集(国
語)
」
http://www.cabinet-cbc.ed.jp
/link/kokugo.htm
★学習用ワークシート
「読書紹介企画書」
「読書紹介記
録・振り返りシート」
1時間(本時1/1)
幅広い読書紹介を企画し、発表する。
「本の紹介をしよう」
○各自が「朝の読書」で読んだ本な
どを参考にしながら、各班で紹介す
る本と作家を決める。
○どのような事柄を発表すれば、聞
き手が自分たちの発表内容に興味を
持つかを考え、班でアイデアを出し
合い、企画案を考える。
●考えた企画案に従って参考書籍や
インターネットでの検索を行う。
○1人の作者や1つの作品に関わる
様々な出来事や他の作者・作品との
関連に目を向けることで、幅広いア
プローチが可能であることを伝え
る。
○文学思潮史については、関連する
事柄のヒントを与える。
○調べたデータを整理し、効果的な
発表方法を考える。
○各班ごとに発表する。
○活動を振り返る。
○ワークシートに発表内容をメモ
しながら聞く。
○ワークシートを参考にしながら、
他の班の発表や自分の班の発表を
振り返る。
本時の評価
1.いろいろな視点から考えた幅のある読書紹介を企画できたか。
2.インターネットなどを使って適切な情報を収集することができたか。
3.自分たちの調べた情報を効果的に伝えることができたか。
★ソフトウェア
ラインズe-ライブラリアドバンス
★ハードウェア
PC(ノート)
6台
(無線LANによりサーバに接続)
-69-
3
越智中学校
「歴史的仮名遣い」を学ぼう
国語
1 年
本時指導のねらい
実践者◆千葉市立越智中学校・小熊
繁
「歴史的仮名遣い」と「現代仮名遣い」の相違を学び、古文に親しむ手だてとす
る。
◆学
学習指導略案◆
単元の指導計画(4時間扱い)
本時の学習について
★単元(題材等)
「古典との出会い」
★展開場所 普通教室
(1) 現代文の文体と古文の文体を比較しながら作品に触れる。
1時間
(2) 「蓬莱の玉の枝」を読み、歴史的仮名遣いについて知る。
1時間(本時1/2)
(3)
1時間
主な古語を知り、
「蓬莱の玉の枝」を現代語訳する。
(4) 本文を写し、イメージ画を作成し、古文に親しむ。
1時間(本時1/2)
本時の展開(平成18年10月 ) 1年生 32名
学習活動
指導上の留意点
★コ
コンピュータ・ネットワーク
活用のねらい
「歴史的仮名遣い」を学ぼう
〇ラインズ e ライブラリアドバ
ンスを使用することで、
「歴史
的な仮名遣い」と「現代仮名
遣い」の相違をドリル的に復
習し、まとめとする。
○教科書「蓬莱の玉の枝」を各自で
一読する。
○範読を聞きながら、現代仮名遣い ○範読はなるべくゆっくりと行い、
の読み方と違うところを各自でチェ 作業の遅い生徒も十分についてこ
られるように留意する。
ックする。
★学
学級の実態
○インターネットを使って、知
りたい情報を探し出すことがで
きますか。
(32 人中 27 人)
★活用教材・資料
http://lines.cabinet-cbc.ed.jp/
main/index.php
★学習用ワークシート
「歴史的仮名遣い」チェックシ
ート
★ソフトウェア
ラインズeライブラリアドバ
ンス
○チェックできたところを一語一語
発表する。
○再度範読を聞いて、書かれている
言葉が「歴史的仮名遣い」であり、
読まれた言葉を表記したものが「現
代仮名遣い」であることを確認する。
●
班ごとにラインズeライブラリ
アドバンスを起動し、
「学ぶ」→「 ○思考がとぎれることがないよう
ドリル」→「スタート」→「中1」 に、コンピュータの使い方について
→「国語」→「古典」→「古文の特 はあらかじめ指導しておく。
色(かなづかい)
」の順に進める。
○理解できない生徒にはヒントボ
● 班の中で順番に問題を解き、採 タンのクリックを教え、参考にさせ
点を行い、授業のまとめとする。 る。
http://lines.cabinet-cbc.ed.jp/i
ndex.php
本時の評価
1
★ハードウェア
PC(ノート)
6台
(無線LANによりサーバに接
続)
○「歴史的仮名遣い」と「現代仮名
遣い」について補足してから範読を
行う。
○「ゐ」や「ゑ」などについては特
に注意する。
古文における「歴史的仮名遣い」を正しく「現代仮名遣い」に直すこ
とができたか。
2 「ラインズ e ライブラリ アドバンス」 を利用することで、「歴史
的仮名遣い」の理解を振り返り、まとめることができたか。
-70-
4
花園中学校
「過疎」について考えよう
社会
1 年
本時指導のねらい
実践者◆千葉市立花園中学校・齋藤
伸保
過疎問題を通して、日本の人口問題を考える。
◆学
学習指導略案◆
単元の指導計画(4時間扱い)
本時の学習について
★単元(題材等)
世界と日本の人口
★展開場所 普通教室
(1) 世界の人口分布とその推移
1時間
(2) 世界と日本の人口構成
1時間
(3) かたよる日本の人口分布
1時間
(4) 日本の過疎地域
1時間(本時)
本時の展開(平成18年12月) 1年生 34名
学習活動
指導上の留意点
★コ
コンピュータ・ネットワーク
活用のねらい
過疎について調べよう。
〇インターネットウェブ上で公
開されている動画を利用する
ことにより、過疎地域につい
ての具体的なイメージをつか
み、興味・関心の喚起と主体
的な考察の一助とする。
○インターネットを利用するこ
とにより、広汎な情報の収集
を実現し、生徒各自の課題解
決の深度化を促す。
★学
学級の実態
○インターネットを使って、知
りたい情報を探し出すことがで
きますか。
(38 人中 38 人)
●サイト「過疎ネット」の動画を各自
で見て、過疎地域の様子を概観する。
●班毎に、インターネットを使ってワ
ークシートの課題を解決する。
・インターネットや資料集で資料
を探す。ネット上の有効な情報は提
出ボックスに保存する。
* 課題
1過疎って何だろう?
2全国の主な過疎地域
3過疎対策の必要性
4各地の過疎対策
○調べたことを挙手により発表する。
★ソフトウエア
・インターネットエクスプロラー
★ハードウェア
○また、あらかじめ有用なサイト
を幾つか見つけておき、必要に応
じて提出ボックスから取り出せ
るようにしておく。
○必要に応じて、補足をする。
過疎地域が過疎地域になった理由を考えよう。
★活用教材・資料
http://lines.cabinet-cbc.ed.jp/
index.php
http://www.kaso-net.or.jp/
●全員に動画を見させる。
○ ワークシートに自分なりの理由を
書き、発表する。
○ 教師の話を聞き、まとめる。
○ 自由な発想でかかせる。
本時の評価
1
2
PC(ノート)
18台
6班×3台
(無線LANによりサーバに接続)
過疎問題の内容について理解できたか。
インターネットを活用して過疎問題についての情報を収集し、発表で
きるようまとめられたか。
-71-
5
花園中学校
金融のはたらき
社会
3 年
本時指導のねらい
実践者◆千葉市立花園中学校・齋藤
伸保
・貨幣の流通を学ぶことにより、金融のしくみについて理解する。
◆学
学習指導略案◆
単元の指導計画(4時間扱い)
本時の学習について
★単元(題材等)
市場経済と金融
★展開場所 普通教室
(1) 市場経済のしくみ
1時間
(2) 市場と価格
1時間
(3) 金融のはたらき
1時間
(4) 働く人たちの生活向上
1時間(本時)
本時の展開(平成18年12月) 3年生 32名
学習活動
指導上の留意点
★コ
コンピュータ・ネットワーク
活用のねらい
クイズをしながら金融について学ぼう。
〇金融庁のサイトにある小中学
生向けの学習ソフトを利用す
ることにより、金融について
のイメージをつかみやすくす
る。これにより、金融を身近
なものとしてとらえさせ、金
融のはたらきについての基礎
知識を身につけるための興
味・関心を喚起する。
★学
学級の実態
○簡単なPCの操作ができます
か。
(32人中32人)
本時では、とりたてて難しい
PCの操作を行う機会はない。
したがって、すべての生徒が活
動に取り組めると予想できる。
★活用教材・資料
http://lines.cabinet-cbc.ed.jp/
index.php
金融庁ホームページ
http://www.fsa.go.jp
カ ネ ー ル の KIN ☆ YOU ラ ン ド
http://www.fsa.go.jp/kin_you
_land/index.html
●グループ毎にPCを起動して、サ ●あらかじめ提出ボックスにサイ
イト「KIN☆YOUランド」を開く。 トのトップページを保存しておき、
そこからサイトに入らせる。
●教師の指示で、クイズに解答をし ●難解な問題を避け、本時のねらい
に即したクイズを選択して答えさ
ていく。
せる。
○設問毎に教師の説明を聞く。
●「お金ぐるぐるストーリー」を開 ●お金の流れについて概観できる
く。教師の指示で、画面を切り替え ようにする。
ながら、お金の流れについて理解す
る。
●教師の指示で、資料を開きながら ●資料の保存先を知らせ、生徒が集
教師の話を聞いて、金融のはたらき 中できるよう配慮する。
について学習する。
○ 資料集を見て、日本銀行の役割 ●スピードの早い生徒には、PCの
サイトを紹介する。
をノートに書き出す。
○日本銀行の役割について話をし、
まとめる。
★ソフトウエア
・インターネットエクスプロラー
★ハードウェア
PC(ノート)
9台
生徒用4人につき1台で8台
教師用
1台
(無線LANによりサーバに
接続)
本時の評価
1
2
金融のはたらきついて理解できたか。
インターネットを活用して金融の仕組みについて、主体的に学習活動
に取り組めたか。
-72-
6
(1)
(2)
(3)
1 2
(4)
2
GC/Win Web
-73-
7
真砂第二中学校
「自主計画実験」の発表会
理科
実践者◆千葉市立真砂第二中学校・片岡幸夫
2 年
本時指導のねらい
自主計画実験の計画・実験・まとめ・発表をさせることにより、単元のまとめ
及び基礎知識の定着を図る。
◆学
学習指導略案◆
単元の指導計画(4時間扱い)
本時の学習について
★単元(題材等)
「電流とその利用」
(まとめ)
★展開場所
理科室
(1)
実験の計画
1時間
(2)
実験の実施
1時間(本時)
(3)
実験のまとめ
1時間
(4) 「自主計画実験」の発表会
1時間
本時の展開(平成18年9月 ) 2年生 32名
学習活動
指導上の留意点
★コ
コンピュータ・ネットワーク
活用のねらい
「自主計画実験」
〇実験や観察記録にデジカメを
活用させることにより、実験・
観察のポイントを明確にできる。
○前時にたてた計画を確認し、実験 ○計画を確認させ、安全かつ迅速に
○パワーポイントを活用させる
実験するよう注意する。
を行う。
ことにより、発表に対する苦手
意識が改善できる。
○各班に実験の報告用のデジカメ
を配布するとともに使い方を確認
★学
学級の実態
する。
○学習意欲がある生徒が多い反
面、自分でまとめたり、それを
皆の前で発表したりすることを ●グループごとにデジカメを使って
○詳細に記録がわかるようにでき
苦手とする者が多い。
実験の様子や結果を記録する。
るかぎり画面一杯に大きく撮影す
○デジカメの画像をコンピュ
るようにアドバイスする。
ータに取り込むことができます
か。
(32人中23人)
○プレゼンテーションソフト ●実験が終わったら、撮影した映像 ○撮影した映像がプレゼンテーシ
を確認する。
(パワーポイント、キューブ
ョンに不適ならば、もう一度撮影す
きっずのプレゼンなど)を使っ
るようにアドバイスする。
て発表用の資料を作成すること
ができますか。
●画像データを保存する。
○速く終わったグループには、プレ
(32人中17人)
ゼンテーションの準備に入らせる。
★学習用ワークシート
○後片付けを行う。
○次時に、パワーポイントを使って
発表会用のプレゼンテーションを
作ることを確認する。
自主計画実験説明プリント
★ハードウェア
PC(ノート)
デジカメ
★ソフトウエア
パワーポイント
8台
8台
本時の評価
1
2
計画にそって、安全かつ迅速に実験できたか。
プレゼンテーションに適した画像が撮影できたか。
-74-
8
真砂第二中学校
「動物新聞」をつくろう
理科
実践者◆千葉市立真砂第二中学校・片岡幸夫
2 年
本時指導のねらい
・授業での既習事項をふまえ、人体の感覚器官や内臓などで、興味・関心がある
「
ものに関する新聞をつくる。
本時の学習について
★単元(題材等)
「動物の生活と種類」
(まとめ)
★展開場所 図書室
◆学
学習指導略案◆
単元の指導計画(4時間扱い)
4時間(本時1/4)
・まとめ
本時の展開(平成18年11月 ) 2年生 32名
学習活動
指導上の留意点
動物新聞をつくろう」
★コ
コンピュータ・ネットワーク
活用のねらい
○学習テーマをみつける。
〇インターネットに接続したノ
ートPCを用いることにより、
図書室にない文献やより専門
的な内容を調べられるように
する。
○授業での既習事項をふまえ、学習
テーマが適切なものか確認する。
○新聞作成上の注意点を確認する。
・制作時間は4時間とする。
・授業で学習した内容よりより深
めること。
・図書室内の文献だけでなく、P
C(マルチメデイア人体21な
ど)も有効に活用すること。
・文献等の言葉そのままでなく、
自分の言葉で表現すること。
★学
学級の実態
○ほとんどの生徒が、自宅にP
Cを持っており、自由にインタ
ーネットを活用できる者が多い。
○家にパソコンがありますか。
(32名中23人)
○PCの扱いが苦手な者にアドバ
○家のパソコンで、インターネ
イスをする。
ットを利用しますか。
(32人中23人)
●各自の学習テーマにそって、図書
★学習用ワークシート
室内の文献やPCを使って、調べ学
○印刷する情報を厳選させる。
習を開始する。
新聞作成説明プリント
★ハードウェア
PC(ノート)
5台
(無線LANによりサーバに接
続
●資料として活用できる情報を印刷 ○次時の予告等をする。
・文献やPCを使っての情報収集
・保存する。
は次時のまでの2時間とする。
・印刷した情報は大切に保管する
こと。
★ソフトウエア
インターネットエクスプロ
ーラー
マルチメデイア人体
本時の評価
1
2
授業での既習事項をふまえ、興味・関心がある適切な学習テーマが見
つけ出せたか。
学習テーマの解決のために、図書室の文献やPCを使って、必要な情
報を得ることができたか。
-75-
9
大宮中学校
Halloween を通じて外国の祭りや行事について調べよう
英語
1 年
本時指導のねらい
実践者◆千葉市立大宮中学校・石川
・Halloween を通じて外国の祭りや行事に関心を持つことができる。
・英語で書かれたホームページを紹介することで、コミュニケーション手段とし
ての生きた英語にふれさせる。
◆学
学習指導略案◆
単元の指導計画(8時間扱い)
本時の学習について
★単元(題材等)
Lesson 6 Halloween
★展開場所 普通教室
★コ
コンピュータ・ネットワーク
活用のねらい
・外国の祭りや行事を紹介する
ホームページを活用し、外国の
風俗・習慣を視覚的に提示する
ことができる。
★学
学級の実態
○インターネットを使って、知
りたい情報を探し出すことがで
きますか。
(はい26人/いいえ
1人)PCの起動、インターネ
ットを使っての検索活動はほぼ
全員ができる環境にある。
★活用教材・資料
http://www.h-jp.info/basics.h
tm
http://www.halloweenmagazi
ne.com/rules.html
★学習用ワークシート
リスニングシート(自作)
★ソフトウェア
MS-IE
★ハードウェア
PC6台(無線LANにより
サーバに接続)
プロジェクター1台
浩行
(1)Whatを用いた問答
1時間
(2)Whoを用いた問答
1時間
(3)本文AからDの内容理解
4時間
(4)Halloweenについて調べよう
2時間(本時1/2)
本時の展開(平成18年10月 ) 1年生 29名
学習活動
指導上の留意点
Halloween を通じて外国の祭りや行事について調べよう。
○ 挨拶をする。
○ ラインゲームをする。
●インターネットを活用して
Halloween について調べる。
・班ごとに Halloween をキーワード
として検索し割り当てられた項目
について調べる。
歴史、Trick or Treating、扮装、
パーティー
食べ物、装飾など
・班で1台の PC を起動する。
・わかったことを他の班に伝える発
表をする。
○質問に単に答えるだけでなく、一
文付け加えさせる。
●プロジェクターを使い、操作方法
を全体に指示する。
・適当な Web サイトが見つからな
い班には下のサイトを紹介する。
http://www.h-jp.info/basics.htm
・机間指導により PC 操作の支援を
する。
・ホームページの説明を丸写しする
のではなく、要点をとらえさせ
る。
●Web 上のゲームを通して、Trick or ●Web はすべて英語で表記されて
いるので、必要に応じて日本語に
Treating のルールについて学ぶ。
直して、生徒の理解を支援する。
・スクリーンに出題される問題に班
の代表が順番に答える。
http://www.halloweenmagazine.co
m/rules.html
○なぜこのようなルールが必要にな ○アメリカにおける幼児,児童を狙
った犯罪が多発している現状を
ったのかそ の背景について考 え
紹介する。
る。
○ALTが派遣されていれば、AL
Tの国のハロウィーン事情につ
いてたずねる。
本時の評価
1 班で協力して与えられた課題について調べ、自分たちの言葉でまと
めることができたか。
2 班で協力して課題解決のためにPCを活用することができたか。
-76-
10
大宮中学校
-ing 形を使って人やものを説明しよう
英語
3 年
本時指導のねらい
実践者◆千葉市立大宮中学校・石川
浩行
・-ing形を使って人やものを説明することができる。
・ 絵に描かれている人について積極的に対話できる。
本時の学習について
★単元(題材等)
Lesson 4
A Man’s life in Bhutan
★展開場所 普通教室
★コ
コンピュータ・ネットワーク
活用のねらい
○アニメーションによる場面提
示で-ing 形により表される
「~している○○」という意
味を自然に理解できる。
○学習コンテンツの活用により
生徒の意識を一点に集中でき
る。
★学
学級の実態
○生徒間の学力差は少なくない
が、3年生としては大きな声を
出し授業に参加する。コミュニ
ケーション活動にも進んで取り
組むが、下位生徒の中にはパー
トナーを自分で見つけて積極的
に対話活動ができない者もいる
ので配慮が必要である。
★活用教材・資料
千葉市教育用コンテンツ
http://www.cabinet-cbc.ed.jp/d
b/e_content/index.html
中学校英語
どっちがあなたの?
http://www.cabinet-cbc.ed.jp
/db/e_content/2005/no.13/13_
which.html
★学習用ワークシート
インタビューシート(自作)
★ソフトウェア
MS-IE
★ハードウェア
PC1台(無線LANにより
サーバに接続)
◆学
学習指導略案◆
単元の指導計画(8時間扱い)
(1)現在分詞による後置修飾
1時間(本時)
(2)過去分詞による後置修飾
1時間
(3)本文AからDの内容理解
4時間
(4)自分の考えを発表しよう
2時間
本時の展開(平成18年10月 ) 3年生 26名
学習活動
指導上の留意点
-ing形を使って人やものを説明しよう。
○挨拶をする。
○英語の歌を歌う。
○ラインゲームをする。
○質問に単に答えるだけでなく、一
文付け加えさせる。
●スクリーンに映し出される場面を ●画面に集中させ、生徒の反応を見
ながら画面をクリックする。
見ながら教師の質問に答える。
●音声が十分聞こえるように配慮
T: Which is yours?
S: The black dog is mine.
する。
T: Which is yours?
S: The running dog is mine.
○絵に描いてある人物の名前を紹介 ○生徒との問答により、それぞれの
する。
人が何をしているところなのか確
T: Which is Rieko ?
認しておく。
S: The girl playing tennis is Rieko.
○黒板に貼られた公園の絵に出てく ○活動に取り組めないでいる生徒
る人について英語で表現する。
を支援する。
○公園内の名前のわからない人が誰 ○対話のモデルを示す。
なのかお互いにたずね合う。
T: Excuse me. Do you know the
boy playing badminton?
S: Yes. She is Megumi.
T: Thank you.
S: You’re welcome.
●学習コンテンツを使いながら、現
●スクリーンのまとめを見ながらプ 在分詞による後置修飾の様子を既
リントの空欄を埋める。
習の修飾方法と対比しながら整理
○挨拶をする。
する。
本時の評価
1 –ing 形を使って人やものを説明することができたか。
2 絵に描かれている人について積極的に対話できたか。
3 スクリーンに集中して、コンテンツの問いかけに答えることができ
たか。
プロジェクター1台
小型スピーカー1セット
-77-
11
真砂第一中学校
有名な作家の作品について調べてみよう(発表)
美術
1 年
本時指導のねらい
実践者◆千葉市立真砂第一中学校・石戸
久嗣
・ 作家とその作品について、パワーポイントを使ってわかりやすく自分の意見
を発表する。
・ 他の人の意見や感じ方を知る。
◆学
学習指導略案◆
題材の指導計画(8時間扱い)
本時の学習について
★単元(題材等)
鑑賞
★展開場所 教室or図書室
(1) 資料集で、調べたい作家を決める。
1時間
(2) 作家と作品について調べる。
2時間
(3) 調べた内容をまとめる。
2時間
(4) 互いに発表する。
3時間(本時1/3)
本時の展開(平成19年1月 ) 1年生 35名
学習活動
指導上の留意点
★コ
コンピュータ・ネットワーク
活用のねらい
調べた作家や作品について発表しよう。
(パワーポイント使用)
〇書籍だけでなく、美術館のホ
ームページやその他のサイト
を使うことにより、より多角
的に作家や作品について触れ
させる。
★学
学級の実態
○約半数の生徒がパワーポイン
トのスライドの作成の仕方に
ついて、小学校で学習済みで
ある。技術の学習で全員に学
習させておく。
○資料を使った発表については
約8割の生徒が、小学校で経
験済みである。
○作成した資料を見せながら発
表することができますか。
(35人中28人)
★活用教材・資料
「表現と鑑賞」
○前回までの学習を振り返り、自
分の発表について確認する。
○発表の仕方について確認する。
●調べた作家の生い立ちや、作品
について発表する。
○質問を受ける。
評価カードを回収する。
○次の発表に移る。
インターネット
○スライドの説明ではなく、自分の感
じたことや意見がよくわかるよう説
明するようアドバイスする。
○一人5分(発表3分、質問とカード
回収2分)で進めさせる。要点を明確
に発表させる。
○生徒には、評価カードを渡し、内容
やスライドの工夫、発表の態度につい
て評価をさせる。疑問点について質問
を考えさせる。
○必ず、発言している生徒に注目させ
、意見を聞かせる。
○時間を意識させ、スムーズに進むよ
うアドバイスをする。
★学習用ワークシート
「作家と作品について調べよ
う」チェックシート
★ソフトウェア
○作家や作品に対する自分の意見だ
○各自、評価カードを元に、自分
けでなく、他の人の感じ方も知る。
の発表や、聞いた人の意見を知る。
フォトショップエレメント
パワーポイント
★ハードウェア
PC(ノート)
1台
(無線LANによりサーバに接
続)
プロジェクター1台
スクリーン
本時の評価
1
2
パワーポイントを使って、自分の意見をわかりやすく発表できたか。
他の人の意見や感じ方を知ることができたか。
-78-
12
真砂第一中学校
自分の作品についてプレゼンテーションをしよう
美術
実践者◆千葉市立真砂第一中学校・石戸
3年
本時指導のねらい
久嗣
・ 自分の制作した時計について、苦労した点や、工夫したところをわかりやす
く発表できる。
・ 自分の作品や友達の作品のよいところを見つけることができる。
◆学
学習指導略案◆
題材の指導計画(17時間扱い)
本時の学習について
★単元(題材等)
時計の制作
★展開場所 美術室
(1) 自分の作りたい時計のアイデアを決める。
1時間
(2) 制作。
12時間
(3) 写真を撮り、PRスライドを制作する。
2時間
(4) 互いに発表する。
2時間(本時1/2)
本時の展開(平成18年1月 ) 3年生 39名
学習活動
指導上の留意点
★コ
コンピュータ・ネットワーク
活用のねらい
自分の制作した時計について発表しよう。
(パワーポイント使用)
〇美術室で、ノートPCとプロ
ジェクターを使うことにより、
発表の際、自分の作品の実物
○前回までの学習を振り返り、自分
を見せるだけでなく、PR 用
の発表について確認する。
に作成したスライドを効果的
に利用させる。
○発表の仕方について確認する。
○スライドの説明ではなく、自分の
感じたことや意見がよくわかるよ
う説明するようアドバイスする。
○一人3分で進めさせる。要点を明
確に発表させる。
★学
学級の実態
○パワーポイントのスライドの
作成の仕方、フォトショップ
エレメンツの操作については
1~2年で学習済みである。
○作成した資料を見せながら発
表することができますか。
(36人中29人)
★活用教材・資料
「表現と鑑賞」
インターネット
★学習用ワークシート
「作家と作品について調べよ
う」チェックシート
★ソフトウェア
フォトショップエレメンツ
パワーポイント
●自分の作品の制作上の苦労や工夫 ○生徒には、評価カードを渡し、内
容やスライドの工夫、発表の態度に
した点について発表する。
ついて評価をさせる。疑問点につい
て質問を考えさせる。また、作品の
よいところをメモさせる。
○質問を受ける。
評価カードを回収する。
○次の発表に移る。
○時間を意識させ、スムーズに進む
ようアドバイスをする。
○評価カードをそれぞれの生徒に
渡す。
○各自、評価カードを元に、友人の ○他の人の感じ方を知る。
感じたことを知る。
本時の評価
★ハードウェア
PC(ノート)
1台
(無線LANによりサーバに接
続)
プロジェクター1台
スクリーン
○必ず発言している生徒に注目さ
せ、意見を聞かせる。
1
2
パワーポイントを使って、自分の意見をわかりやすく発表できたか。
友人の作品のよい点を見つけることができたか。
-79-
13
泉谷中学校
保健体育
技の型を覚えよう(柔道)
1 年
実践者◆千葉市立泉谷中学校・神戸
本時指導のねらい
重彦
正しい技の型を覚え、技のポイントを見つけることができる。
◆学
学習指導略案◆
単元の指導計画(10時間扱い)
本時の学習について
★単元(題材等)
武道「柔道」
★展開場所 武道場
(1) 柔道衣の着方および礼法
1時間
(2) 受け身
2時間
(3) 固め技
3時間
(4) 立ち技
4時間(本時1/4)
本時の展開(平成18年11月 ) 1年生 35名
学習活動
指導上の留意点
★コ
コンピュータ・ネットワーク
活用のねらい
○技がうまくかけられない生徒
に模範演技をインターネット
で見せることにより、ポイン
トをつかむ手だてとする。
○模範演技と自分の技を比較
することで、課題やポイン
トをつかませる。
★学
学級の実態
○インターネットを使って、
知りたい情報を引き出すこ
とができますか。
(35 人中 27 人)
★活用教材・資料
体育で使えるデジタルコンテンツ
http://www.jyose.pref.okayam
a.jp/hotai2/index.html
IPA小項目柔道
http://www2.edu.ipa.go.jp/gz/s
-spo/s-oaa/IPA-15_jyudo.htm
★学習用ワークシート
特になし
★ソフトウェア
メディアプレーヤー
★ハードウェア
PC(ノート)
10台
(無線LANによりサーバに
接続)
デジタルカメラ
4台
技の型を覚え、相手にかけてみよう
○準備運動、補助運動を行う。
○各自が練習する技の確認をする。
○活動場所に分かれて活動する。
○各自の課題をもち、活動できるよ
うに助言する。
○常に場所や相手の安全に注意さ
せる。
●インターネットで模範技を見る。
(6台)
○互いに課題やポイントをアドバ
イスし合うように伝える。
●ビデオカメラ、デジタルカメラで
習得したい技を録画・再生し、違
いを見つける。
○映像や教え合いからうまくでき
(ノート4台、デジカメ4台)
ない生徒がいないか確認し、助言
・ 映像を比較する。
する。
・ アドバイスし合う。
特に、模範技と自分の技の違い
・ 練習する。
に注意して映像を観察させる。
・ 画像を保存する。
・
○技の練習
・体落とし
・大外刈り
・けさ固め
・出足払い
・大腰
・横四方固め
○「できたこと」を整理する。
○技のポイントがどこか助言する。
○できたことやわかったことは何
か?を確認させる。
本時の評価
1
2
技の型を理解し、練習することができたか。
安全に注意して練習に取り組めたか。
-80-
14
泉谷中学校
チームの作戦を見つけよう(バレーボール)
保健体育
2 年
本時指導のねらい
実践者◆千葉市立泉谷中学校・神戸
重彦
チームのレベルに合った作戦(攻撃の仕方)を選び、練習することができる。
◆学
学習指導略案◆
単元の指導計画(10時間扱い)
本時の学習について
★単元(題材等)
球技「バレーボール」
★展開場所 体育館
(1) パス、レシーブの基本技能
2時間
(2) サーブの技能
2時間
(3) 3段攻撃、アタックの技能
3時間(本時3/3)
(4) まとめのゲーム
3時間
本時の展開(平成18年12月 ) 2年生 37名
学習活動
指導上の留意点
★コ
コンピュータ・ネットワーク
活用のねらい
○個人の技能やチームのレベル
チームの力に合った攻撃の仕方を見つけよう
に応じた作戦をインターネッ
トで見ることにより、バリエ
ーションを広げ、更にバレー
○準備運動、補助運動を行う。
ボールの楽しさに触れさせる。
★学
学級の実態
○インターネットを使って、
知りたい情報を引き出すこ
とができますか。
(37人中24人)
★活用教材・資料
中学校保健体育アニメーションで見て
みよう(球技編)
http://gakuen.gifu-net.ed.jp/~c
ontents/taiiku/chuu/
中学校保健体育バレーボール
http://gakuen.gifu-net.ed.jp/~c
ontents/taiiku/chuu/valley/ind
ex.html
★学習用ワークシート
特になし
○チームごとに基本技能の練習。
・2人組でパス練習
・チームで円陣パス練習
・サーブ練習
・パス→トス→アタック
○各自及びチームの課題をもち、活
動できるように助言する。
○常に場所の安全に注意させる。
●インターネットで攻撃の種類をい
○個人やチームの課題を意識しな
ろいろな角度から見る。
がら見ることを助言する。
(PC6台)
・サーブから
(15種類)
・レシーブから (12種類)
・ブロック
(3種類)
○チームの現状に合う攻撃の仕方を
○チームの現状と合わない作戦に
試しながら練習する。
なっていないか確認しながら巡
・ 動画を繰り返し検討する。
回指導する。
・ 配置を考える。
・ 実際に練習してみる。
★ソフトウェア
メディアプレーヤー
○「練習したこと」を整理する。
○次時からのゲームで生かせるよ
うに意識させる。
★ハードウェア
PC(ノート)
4台
(無線LANによりサーバに
接続)
本時の評価
1
2
個人やチームの力に合った作戦を見つけることができたか。
安全に注意して練習に取り組めたか。
-81-
15
さつきが丘中
技術・家庭
身近にある素材、木材の特徴を考える
【技術分野】
2年
本時指導のねらい
実践者◆千葉市立さつきが丘中学校・斉藤賢一
・身近にある素材に気づくことができる。
・木材の特徴に気づくことができる。
◆学
学習指導略案◆
単元の指導計画
本時の学習について
★単元(題材等)
技術とものづくり
★ 展開場所 特別教室
木工室(金工室)
(1) 身近な素材と、木材の特徴を考える
1時間(本時)
(2) 木材の強度を知る
1時間
(3) 設計(構想図)
2時間
★コ
コンピュータ・ネットワーク
活用のねらい
○身近な素材を、ワークシートに書 ○教室にあるもの、身近に使われて
る素材について気づかせたい。
く。
(工業製品等)
〇PCをプロジェクターと接続
して、身近にある様々な素材
の写真を効率よく投影して、
その特徴を比較しやすくする。
★学
学級の実態
○製作や作業などは意欲的に取
り組めるが、思考的な学習はや
や苦手意識を持っている。
PC を活用し理解を深めたい。
★活用教材・資料
机・いす・棚など
sozai-etc.pdf ファイル
本時の展開(平成18年10月 ) 2年生 35名
学習活動
指導上の留意点
身近な素材をあげてみよう
●プロジェクターに素材を映す。
・炭素鋼
・ステンレス鋼
・アルミニウム
・銅
・真鍮
・アクリル樹脂
・塩化ビニル樹脂
・PET樹脂
・木材
木材図鑑
●インターネットから画像を映す。
○ワークシートに記入しているか
確認する。
木材の特徴をあげてみよう
http://www.fuchu.or.jp/%7Eka
gu/mokuzai/mokuji.htm
○ワークシートに特徴を書く
★学習用ワークシート
プリント
●プロジェクターに特徴を映す
★ソフトウェア
○まとめ
○良い点や欠点を考えるように指
示する。
○悪い点と考えていたことも、利点
になることに気づかせたい。
Powerpoint
インターネット
○次時の予告
本時の評価
★ハードウェア
PC(ノート)
1台
(無線LANによりサーバに接
続)
プロジェクター
1台
1
2
3
身近な素材に気づき、ワークシートにまとめられたか。
木材の特徴を考え、まとめることができたか。
自分の考えとWeb上の情報を比べることができたか。
-82-
16
新宿中学校
技術・家庭
快適に住まう
【家庭分野】
1 年
本時指導のねらい
実践者◆千葉市立新宿中学校 橋爪みち代
・いろいろな家族にあった住まいを選ぶ。
・快適な住まいの条件を考える。
◆学
学習指導略案◆
単元の指導計画(8時間扱い)
本時の学習について
★単元(題材等)
「生活の自立と衣食住」
(快適に住まう)
★展開場所 調理室
(1)住まいのはたらき
1時間
(2)家族と共に住まう
2時間(本時1/2)
(3)健康で快適に住まう
4時間
(4)自然と共に住まう
1時間
本時の展開(平成18年2月 ) 1年生 34名
学習活動
指導上の留意点
★コ
コンピュータ・ネットワーク
活用のねらい
○様々な住まいの特徴をすみや
かに提示することにより、班
で検討・選択する時間を確保
する。また、パワーポイント
を使って、班の発表を効率よ
く行わせることにより、相互
の比較・検討の時間を確保す
る。
それぞれの家族のことを考えた住まいを見つけよう。
○生徒の目標を確認し、考えられな
い生徒には具体的な例を提示す
る。
○想定家族の家族一人ひとりの願
○想定家族の願いを知る。
いを確認させる。
★学
学級の実態
●いろいろな住まいの画像を見なが ●住宅の広告などから事前に準備
した画像ファイルを使い、いろい
ら、それぞれの住まいの特徴を知
○ワープロソフトで文書作成ができま
ろな家族にあった住まいを選ん
る。
すか。(34人中30人)
で提示できるようにしておく。
○それぞれの住まいを検討しながら
○文章中に写真や図を入れるこ
、班で選んだ家族に適した住まい
とができますか。
(34人中2
8人)
を選ぶ。
○プレゼンテーションソフトを使って発表 ○想定家族の行動や願いを考える。 ○家族の想いとそれぞれの住まい
用の資料を作成することがで ○住まいの間取りや広さや使い勝手
の特徴を検討させる
きますか。
(34人中27人)
について考える。
●各班の決定した住まいと選んだ理
★活用教材・資料
由をパワーポイントでまとめ、共
住宅の広告(見取り図や平面
有フォルダに保存する。
図等)及びそれをスキャナーで
○各班の住まいを選んだ理由と自
取り込んだ画像ファイル
分の班の選んだ理由を比較させ、
●各班は、共有フォルダのファイル
を使って、選んだ理由を発表する。 重なる部分と違う部分を見つけ
★学習用ワークシート
家族のことを考えた住まいの ○各班の発表を聞き、自分の班の理
させる。
選び方
○住まいを選ぶために大事なこと
由と比べる。
★ソフトウェア
まとめさせる。
パワーポイント
○快適な住まいの条件をまとめる。
○自分の目標を考える。
★ハードウェア
PC(ノート)
7台
(無線LANによりサーバに接
続)
プロジェクター
1台
本時の評価
1
2
3
4
想定家族に適した住まいを選ぶことができたか。
快適に住まうための住まいに必要な条件が考えられたか。
コンピュータを使うことにより、班でまとめたことをうまく伝えられ
たか。
各班の発表を視聴し、自分の考えを振り返ることができたか。
-83-
17
新宿中学校
中学生に必要な栄養の特徴を知ろう
技術・家庭
【家庭分野】
2 年
本時指導のねらい
実践者◆千葉市立新宿中学校・橋爪みち代
・中学生に必要な6つの基礎食品群の分量を把握させる。
◆学
学習指導略案◆
単元の指導計画(30時間扱い)
本時の学習について
★単元(題材等)
「生活の自立と衣食住」
(食生活を自分の手で)
★展開場所 調理室
(1)健康と食生活
8時間(本時6/8)
(2)食品の選択と調理
18時間
(3)これからの食生活
4時間
本時の展開(平成18年6月 ) 2年生 32名
学習活動
指導上の留意点
★コ
コンピュータ・ネットワーク
活用のねらい
○パワーポイントを使って、班学習の
食品群別摂取量のめやすから各食品群の1日に
結果を効率よくまとめる。また、
摂取する食品の量を知ろう。
他の班のパワーポイントによる発表
を視聴することにより、食品の
○生徒の目標を確認し、考えられな
○自分の目標を考える。
概量や6つの基礎食品の1日の
い生徒には具体的な例を提示す
分量について理解を深める。
る。
★学
学級の実態
○いろいろな食品を6つの基礎食品 ○6つの基礎食品群に分けられな
い生徒には、資料を参考にするよ
群に分ける。
○ワープロソフトで文書作成ができま
うに促す。
すか。(34人中26人)
○中学生の1日に摂取する食品群別 ○中学生の食品群別摂取量のめや
○文章中に写真や図を入れるこ
すの分量を教科書を使って示す。
摂取量のめやすのそれぞれの量を
とができますか。
(34人中26
知る。
人)
○班ごとに食品群別摂取量のめやす ○食品群別摂取量のめやすにそれ
○プレゼンテーションソフトを使って発表
ぞれの食品をあてはめて量が合
にあわせて、1日の食品の摂取量
用の資料を作成することができ
うように班で話し合わせる。
を学習プリントに組み合わせる。
ますか。
(34人中23人)
○食品群によっては、食品の種類で
摂取のし方が違うことを知らせ
○学習プリントに班で検討した1日
★活用教材・資料
る。
の食品の組み合わせをまとめる。
食品群別摂取量のめやすの表
●各班は、パワーポイントでプレゼ ○多くの食品が取れるように工夫
ン用のファイルを作成し、共有フ
教職員生涯福祉財団
を促す。
ォルダに保存する。
http://www.kyosyokuinzaidan.
○班員全員が意見を言えるように
jp/susume/kenkou/food01.html
配慮する。
○各班の発表を見て、
いろいろなく
●共有フォルダに保存してあるファ
★学習用ワークシート
みあわせがあることを確認し、次
イルを使って各班が発表し、相互
一日に取りたい食品の量の学
時の献立の組み合わせに生かす
に比較する。
習プリント
ことを知らせる。
○自己評価を行って、次の課題を考
○生徒の自己評価を確認する。
える。
★ソフトウェア
本時の評価
パワーポイント
1
★ハードウェア
PC(ノート)
プロジェクター
7台
1台
2
食品群別摂取量のめやすをもとにして、食品群別に1日に摂取する食
品の量がわかる。
コンピュータとプロジェクターを使った各班の発表を聞くことによ
り、食品のいろいろな組み合わせのあることを知る。
-84-
18
インターネットで情報を集めるときに、
気をつけることは?
美浜打瀬小学校
総合的な学習
4 年
本時指導のねらい
実践者◆千葉市立美浜打瀬小学校・宇川
光男
・インターネットの情報の信憑性、信頼性について考える。
b
◆学
学習指導略案◆
単元の指導計画(1時間扱い)
本時の学習について
★単元(題材等)
「情報の信憑性、信頼性」
(1) インターネットで情報を収集し、その信憑性について考える。
★展開場所
コンピュータ教室
○普段、どんなサイトから情報を収 ○検索サイトの様子を伝え、多くの
情報を探しやすいようにまとめ
集しているか話し合う。
ているサイトであることを伝え
・ヤフー、グーなどの検索サイト
る。
★コ
コンピュータ・ネットワーク
活用のねらい
〇インターネットの情報の発信
元、期日(時間)を考える意
識を持たせ、情報の信憑性に
ついて考える。
★学
学級の実態
○家でPCを使っているか?
(33 人中 33 人)
○コンピュータで情報を収集
するか?
(33 人中 33 人)
★活用教材・資料
★学習用ワークシート
「信憑性ワークシート」
★ソフトウェア
インターネットエクスプローラ
★ハードウェア
PC
21台
(LANによりインターネット
に接続)
本時の展開(平成19年1月 )
学習活動
1時間
5年生 33名
指導上の留意点
インターネットで情報を集めよう
「日本一の○○、世界一の○○」
●インターネットを利用して情報を ○調査した内容を正確に記入する
収集し、ワークシートに記入する。 ように話す。情報が2,3個ある
・日本一高い山は?
場合には、その情報を記入してお
・日本一低い山は?
くように伝える。
・世界一高いビルは?
○後で閲覧しやすいように、児童が
・世界一高い山は?
調査した情報サイトをブックマ
ークしておく。
○収集した情報をみんなで確かめ、 ○世界一、日本一に対していくつも
話し合う。
(比較ができるようにす
の情報があることを確かめる。
る)
・高い山は・・・エベレスト
チョモランマ
チンボラソなど
○どうして情報が違うのか考え、話 ○情報が作成された時期、立場や人
によって主張や内容のとらえ方
し合う。
が違うことに目を向ける。
・時間、立場、考え方など
●再度、インターネットを活用して、 ○インターネットの情報がすべて
常に正しいとは限らない点を確
情報を収集する。その際、いつ、
認する。
誰がどんな立場で、どういう考え
方から作成 した情報かを意識 す
る。
○これからの生活で、情報とどのよ
うに関わり、インターネットを活
用していくかを話し合い、まとめ
る。
○情報の信憑性、信頼性について考
え、活用することに意識が向くよ
うにまとめる。
本時の評価
1
2
インターネットの持っている良さと問題点に気づくことができたか。
これからの生活でどうインターネットと関わり、情報を収集するか考
えることができたか。
-85-
19
打瀬小学校
「ネット依存」に注意しよう
総合的な学習
4 年
本時指導のねらい
実践者◆千葉市立打瀬小学校・佐々木 淳
・「ネット依存」とはどういうものかを知り、どのようなことから「ネット依存」にな
るのかを知る。あわせて、「ネット依存」にならないための姿勢の大切さに気づく。
c
本時の学習について
★主題名
「ネット依存に注意」
身体的、精神的、人間関係
的な悪影響に関すること
◆学
学習指導略案◆
単元の指導計画(1時間扱い)
(1)
本時の展開(平成18年12月)
学習活動
★展開場所 PC
PC教室
★学
学級の実態
○家のパソコンで、インターネ
ットを使った通信ゲーム(オンライ
ンゲーム)などに参加したことがあ
りますか。
(33人中21人)
○家のパソコンで、電子掲示板
に書き込みをしたことがありま
すか。(33人中3人)
○ネット対戦ゲームなどを利用
している児童が6割ほどいる。
また、コンピュータゲームを行うゲーム
機(PC を含む)は、ほとんどの
児童が利用している。そこで、
特に身体的、人間関係的な悪影
響ついて知る必要があると感じ
た。
★活用教材・資料
ネット社会の歩き方
「ネット依存に注意」
http://www.cec.or.jp/net-wal
k/uidx/izon.html
★学習用ワークシート
ふりかえりワークシート
★ソフトウェア
ADVANTAGE CLASS
キューブきっず
★ハードウェア PC21台
1時間(本時1/1)
5年生 33名
指導上の留意点
「ネット依存」に注意しよう
★コ
コンピュータ・ネットワーク
活用のねらい
〇「キューブ 掲示板」を利用
することで、ネット依存の問
題点について、児童相互の意
見交換をすみやかに行えるよ
うにするとともに、正しい掲
示板の使い方について指導す
る機会とする。
長時間のパソコン操作やネット対戦ゲームなどの仮想現実的な世界から起こる問題を
知り、適切な習慣を身につけることの大切さに気づく。
○長時間のパソコン操作やインター ○本時のねらいに即して、子どもた
ネットに夢中になることの問題点に ちの意見を整理し、考える観点が絞
り込めるように配慮する。
ついて話し合う。
○内容的に難しいところもあるの
<長時間のパソコン操作の問題点> で、積極的に関わりながら話し合い
・VDT(Video Display Terminal) を進める。
○コンピュータゲームに夢中にな
障害症候群になりやすい。
ってしまったときの問題点として
(眼精疲労や精神障害など)
考えさせても良い。
・生活リズムが乱れる。
○自分が対象になったときのこと
・人間関係が希薄化する。
を考えるように促す。
(友だちと関わる時間が少ない。)
○特に、ネット対戦ゲームは、「現
<ネット対戦ゲームなどの問題点> 実には存在しないが、コンピュータ
技術によって、あたかも現実である
・長い時間やってしまう。
・仮想と現実の区別がつけにくい。 かのような環境」(仮想現実的な世
界)であることを確認する。
(相手の存在を意識しない。)
(自分勝手になりやすい。
)
(友人関係がうまくできない。
)
●解決方法について考え、掲示板に ○「時間的なこと」と「相手を意識
すること」の意見を取り上げるよう
書き込み、意見交換する。
にする。
●「ネット依存に注意」を見て、
○心身の健康上、人格形成上の問題
コンピュータやインターネットの正 点を強調したい。
しい使い方を確認する。
本時の評価
1
コンピュータやインターネットゲームの問題点を知ることができた
か。
2 自制心を持ってインターネット(仮想現実の世界)と接していくこと
の大切さに気づくことができたか。
3 掲示板の使い方を理解できたか。
-86-
20
おゆみ野南小学校
ネット上にお店を開こう
総合的な学習
4 年
本時指導のねらい
実践者◆千葉市立おゆみ野南小学校・佐藤和浩
・ 身の回りの情報にも、誇大広告や嘘が含まれることがあることに気づかせる。
◆学
学習指導略案◆
単元の指導計画(6時間扱い)
本時の学習について
(1)
★単元(題材等)
「コンピュータの向こう側に」
〇前時までに製作した 仮想の
お店の販売広告(ちらしや
web)を見合い、
「わいわいレコ
ーダー(電子模造紙)
」を使う
ことによって、掲載されてい
る情報の信憑性などについて
自由に意見交換させる。
★学
学級の実態
○インターネットによる情報は、す
べてが正しいわけではなく、不
正確なものもあることを知って
いますか。
(30 人中 30 人)
○家のパソコンで、電子掲示板に
書き込みをしたことがあります
か。
(30 人中 3 人)
★活用教材・資料
前時に作成したちらしなど
★学習用ワークシート
1通のメールから
1時間
(2) メッセンジャーを作って,チャットをしてみよう。
3時間
(3) ネット上にお店を開こう。
2時間(本時2/2)
本時の展開(平成18年12月) 6年生 30名
学習活動
指導上の留意点
★展開場所 コンピュータ室
★コ
コンピュータ・ネットワーク
活用のねらい
● 前時までに製作したちらしやウェブ
を自由に見あう。
○ ちらしの場合、コーナーを決めて
おき、プリントアウトしておいたもの
を掲示する。
○ 閲覧した感想を発表する。
○ 表現方法の感想ではなく、表現さ
れている内容に焦点化されていくよ
うに、まとめていく。
ちらしやウェブの情報は、正確かな?
○ 発表された意見をもとに、2人組で
偽りのある情報や事実ではあるかもし
れないが過剰な宣伝はないか、話し
合う。
○ 話し合いに停滞感が見られる2人
組には、購入を迷っている消費者
になったつもりで閲覧しなおすこと
など、助言する。
● 複数のグループごとにテーマを決
め、わいわいレコーダー (電子模造
紙)に意見を書き込む。
● 予想されるテーマに対して、「わい
わいレコーダー」のボードを立ち上
げておき、児童がスムーズに取りか
かれるようにしておく。
【予想されるテーマ】
・ まぎらわしい表現
・ 悪意のある宣伝
・ 不誠実な表現
など
○ 学習のまとめをする。
★ハードウェア
PC
21台
(通常のネットワーク接続)
○ 頻繁に移動を繰り返す2人組には
意見交換が深まるよう、なるべくボ
ードの移動は少なくなるように助言
する。
○ 公開された意見に対して、ちらしや
ウェブの修正点を、話し合う。
○ お店の視点ではなく、消費者の視
点で有用な情報は何か、整理させ
る。
● 話し合いをもとに、再度ちらしやウ
ェブを修正する。
★ソフトウェア
わいわいレコーダー(電子模
造紙)
Ibi
○6時間の単元をふりかえって、ネット
上の相手の存在や気をつけなけれ
ばならないことなどについて、学ん
だことを押さえさせる。
本時の評価
1
日常的に送り出されている情報の真偽について考えることができたか。
-87-
21
「大丈夫?携帯メールの使い方」
稲毛第二小学校
総合的な学習
実践者◆千葉市立稲毛第二小学校・市原
5 年
本時指導のねらい
携帯電話のメール機能を利用したトラブルについて知り、正しい利用の仕方を理
解する。
j
◆学
学習指導略案◆
題材の指導計画(2時間扱い)
本時の学習について
★題材名
「大丈夫?携帯メールの使い方」
★展開場所 PC教室
★コ
コンピュータ・ネットワーク
活用のねらい
〇キューブきっずのチャット機
能を使うことにより、実際に
携帯電話を用いた場合と同様
な体験をさせ、携帯電話の使
い方について考えさせる。
★学
学級の実態
〇携帯電話を持っていますか。
(37 人中 10 人)
○携帯電話を家族との連絡に使
いますか。
(37 人中 10 人)
○携帯電話を友人との連絡に使
いますか。
(37 人中 7 人)
○携帯電話でメールを利用しま
すか。(37 人中 9 人)
○インターネットやメールを利
用していやな思いをしたことが
ありますか。(37 人中 7 人)
○インターネットやメールを利
用して、悪口を書かれたことが
ありますか。(37 人中 9 人)
★活用教材・資料
携帯メールの画像
★学習用ワークシート
「大丈夫?携帯メールの使い
方」
★ソフトウェア
ADVANTAGE CLASS
キューブきっず
★ハードウェア
PC21台
直樹
(1) 携帯電話のメール機能の仕組みを知り、悪口を書いたり、いたずらをしたりすることの
是非について考える。
2時間(本時1/2)
本時の展開(平成19年 2月 ) 6年生 37名
学習活動
指導上の留意点
○携帯電話の使用経験について話し ○生活の様々な場面での経験を話
合う。
させ、いろいろなところでいろい
・家族との連絡
ろな人が利用し、便利に活用され
・友だちとの連絡
ていることに気づかせる。
○メール機能を使って不快な思いを ○便利なメールであるが、使い方に
した経験について話し合う。
よっては相手に不快な思いをさ
せたり、自分が思いもよらないと
・チェーンメールがきた
ころで話題に上っていたりする
・悪口を言われた
ことがあることに気づかせる。
・関係ない人の悪口がきた
○実体験では、話しにくい児童に
・自分も調子に乗ってやった
は、予め取材をしておき、教師側
・後で見られてけんかになった
から提示するようにする。
●キューブのチャット機能を使い、 ○テーブルごとに人物を変えて行
うが、単なる批判にならないよう
テーブルごとに歴史上の人物を批
に、社会科の学習をふまえた内容
判するやり取りをする。
になるように助言する。
○批判した歴史上の人物の名前を自 ○自分の知らないところでこのよ
うなやり取りが行われているこ
分の名前に置き換えてみてどう思
とが、うわさだけでなく記録に残
うか話し合う。
ってしまうことに気づかせたい。
・気分が悪い
●実際に残ってしまったメールの
・本当だと思うとぞっとする
例を提示することで実感をさせ
・絶対怒る
たい。
○残ったとしても、不快感を与えな
いような言葉遣いの大切さに気
づかせる。
○メール機能を使うときに大切にし ○相手の立場に立って考えさせる
ようにする。
たいことを話し合う。
本時の評価
1 メール機能の使い方について、気をつけることを自分なりに考えられ
たか。
2 相手の立場に立ち、相手を傷つけない言葉遣いを考えて利用すること
の大切さが理解できたか。
-88-
22
稲毛第二小学校
責任ある発信
総合的な学習
実践者◆千葉市立稲毛第二小学校・市原
5 年
本時指導のねらい
直樹
インターネットの仕組みを知り、情報を発信する側の責任の重さについて理解さ
せる。
i k l
本時の学習について
★題材名
「インターネットの送受信に
関わること」
★展開場所 PC教室
◆学
学習指導略案◆
題材の指導計画(1時間扱い)
○インターネットの仕組みを知り、情報を発信する側の責任の重さについ
て理解させる。
1時間(本時)
本時の展開(平成19年 1月 ) 5年生 25名
学習活動
指導上の留意点
○インターネットの使用経験に ○学校だけに限らず、家庭や習い事な
どの経験も話させ、いろいろなとこ
ついて話し合う。
★コ
コンピュータ・ネットワーク
活用のねらい
ろでいろいろな人が利用しているこ
とに気づかせる。
〇Web の世界の中には、いろい
ろな個人情報が氾濫している。 ○インターネットの仕組みの説 ○難しい用語や専門的な知識を与える
のではなく、一本の線で世界中の国
明を聞き、世界中の国と結ばれ
その中には、無責任に発信さ
が結ばれていることを意識できるよ
ていることを理解する。
れた嘘の情報もある。本題材
うにする。
では、Web コンテンツ「ネッ
ト社会の歩き方」を活用し、 ○自分しか知りえない秘密が書 ○身近な校内で見つけた場合や地域の
中で見つけた場合など集団が大きく
かれていたのを見つけたとき
情報を発信する側の責任の重
なるように話し合いを進める。
の気持ちを話し合う。
さについて理解させる。
●個人を特定できるような情報を発信
★学
学級の実態
する際には、本人の許諾が必要であ
○個人情報の定義について知る。
ること、また、それを掲載したり送
「個人情報」とは、生存する個人
○家のパソコンで、電子掲示板
信したりすることによって起こりう
に関する情報であって、その情
に書き込みをしたことがありま
る危険性について Web コンテンツを
報に含まれる氏名、生年月日そ
すか。(25 人中 1 人)
使って知らせる。
の他の記述等により、特定の個
○家のパソコンを使った自分の
●ADVANTAGE
CLASS で Web コンテンツ
人を識別できるものである。
HPやブログを持っていますか。
を一斉送信する。
●教師機より一斉送信されたネ
(25 人中 2 人)
ット社会の歩き方「責任ある発
○インターネットやメールを利用して、い
○教室での出来事が、全世界の人々へ
信」の基本編を見る。
やな思いをしたことがあります
と瞬時に知られてしまうことを意識
○上述の基本編を見て考えたこ
か。
(25 人中 1 人)
させる。
とを話し合う。
○インターネットやメールを利用して、悪
○出来事を面白半分に載せてしまった
口を書かれたことがありますか。
ら、取り返しがつかないことに気づ
●教師機より一斉送信されたネ
(25 人中 0 人)
かせる。
ット社会の歩き方「責任ある発
★活用教材・資料
○リカコさんの載せた情報は、正しい
信」の応用編を見る。
WEB「ネット社会の歩き方」
ことを確かめてから載せたのかと問
http://www.net-walking.net/g ○上述の応用編を見て考えたこ
いかけ、不確かな情報を発信するこ
とを話し合う。
aku-unit-v031/index.htm
との恐ろしさを考えさせる。
情報モラル研修教材「流用さ
○インターネットを使って情報
れた個人情報」
の発信を行うときに気をつけ ○個人情報の取扱いには、特に十分な
http://sweb.nctd.go.jp/2005/
ることを話し合う。
注意が必要であることを理解させ
jirei/contents/index22.htm
る。
★学習用ワークシート
「責任ある発信」記入シート
★ソフトウェア
ADVANTAGE CLASS
IE
★ハードウェア
PC21台
本時の評価
1 インターネットで情報を発信する際は、責任ある発信を行うことが大
切であることを理解できたか。
2 個人情報の取扱いには、十分な注意が必要であることを理解できた
か。
-89-
23
打瀬小学校
携帯電話を正しく使おう
道徳
5 年
本時指導のねらい
実践者◆千葉市立打瀬小学校・佐々木
★主題名
「携帯電話の使い方」
内容事項4
主として集団や社会との
関わりに関すること
★展開場所 PC
PC教室
◆学
学習指導略案◆
単元の指導計画(2時間扱い)
(1)
送られてきた情報が正しいものかどうか冷静に判断することが大切であることを理解
させる。
(2) 文字だけのコミュニケーションでは気をつけないといけないことがあることを理解させる。
(3) 知らない人からの通信は無視することが一番であることを理解させる。
(4) 被害にあったらひとりで悩まず、家族や先生、周囲の人に相談することが大切であるこ
とを理解し、今後利用するときに生かすことができる。 <本時1/2、(2)~(4)>
本時の展開(平成18年12月 ) 5年生 33名
学習活動
指導上の留意点
★コ
コンピュータ・ネットワーク
活用のねらい
ケイタイ電話を正しく使おう
〇「キューブ 掲示板」を利用
することで、考えを発表しや
すくなるとともに、掲示板の
使い方を知る。
○携帯電話を使うとき、困ることや
問題点について話し合う。
(長所や短所)
★学
学級の実態
●携帯電話の使い方を考えるケース
を知る。
○携帯電話を利用しているのは ・ケース3【言葉遣い】
4割ほどであるが、今後利用 <休みの日の午前中に「今日いっし
したいと思っている児童は多
ょに遊ばない?」というメールが
い。また、家庭にもコンピュ
友だちから来た。その日は家族で
ータがあり、インターネット
ドライブに行くことになっていた
は多くの児童が利用している。
ので「ムリ」と送ると、
「いじわる
そこで、特に情報の発信につ
」とか「大嫌い」とかメールで言
いて責任を持つことの大切さ
われた。>
を知る必要があると感じた。
・ケース4【知らない人からのメー
ル】
★活用教材・資料
情 報 モ ラ ル 教 材 2 0 0 5 <知らない人からのメールがたくさ
http://sweb.nctd.go.jp/2005/
ん来るようになった。>
jirei/contents/index14.htm
●問題点や解決方法について考え、
掲示板に書き込む。
●掲示板を見て、意見交換する。
●「情報モラル教材2005」を見
★学習用ワークシート
て、携帯電話やインターネットの正
ふりかえりワークシート
しい使い方を確認する。
ADVANTAGE CLASS
キューブきっず
★ハードウェア
PC21台
淳
・携帯電話を利用するときに、注意しなければいけないことについて考える。
e h j
本時の学習について
★ソフトウェア
その2
○前時の話し合いから、観点が絞り
込めるように配慮する。
○本時のねらいに即して、子どもた
ちの意見を整理し、考えるケースを
知らせる。
○自分が対象になったとき、この困
った問題にどのように向き合った
らよいか考えさせる。
○簡単な文字だけのやりとりでは、
うまく気持ちが伝わらない場合が
あることに気づかせる。
○受け取る相手の身になって誤解
を受けないように発信することの
大切さに気づかせる。
○知らない人からの通信は無視す
ることが一番であることを理解さ
せる。
○被害にあったらひとりで悩まず、
相談することの大切さを確認する。
本時の評価
1
携帯電話は便利ではあるが、文字だけのコミュニケーションでは気を
つけないといけないことがあることを理解できたか。
2 知らない人からの通信は無視することが一番であることが理解でき
たか。
3 被害にあったらひとりで悩まず、相談することが大切であることを理
解できたか。
-90-
24
美浜打瀬
小学校
著作権について考えながら情報発信しよう
総合的な学習
6年
本時指導のねらい
実践者◆千葉市立美浜打瀬小学校・和泉みさ子
著作権について考えながら情報発信をしようとする気持ちをもつ。
◆学
学習指導略案◆
単元の指導計画(1時間扱い)
本時の学習について
★単元(題材等)
著作権
★ 展開場所
コンピュータ室
★コ
コンピュータ・ネットワーク
活用のねらい
〇著作権法にふれる仮のホーム
ページ画面を閲覧させること
で、様々な著作物について著
作権の意識化を図る。
★学
学級の実態
○家でインターネットを利用し
ている。
(32人中32人)
○著作物の種類をあげられる。
(32人中20人)
○著作物の利用について著作権
法にふれる行為かどうか判断
できる。
(32人中14人)
★ 活用教材・関連資料
著作権情報センター
http://www.cric.or.jp/index.
html
「はじめての著作権講座」
http://www.cric.or.jp/qa/haj
ime/hajime.html
ネット社会の歩き方・学習ユニ
ット教材 17
「他人の絵や文章のコピーは要
注意」
http://www.cec.or.jp/net-walk/
uidx/copy.html
情報モラル研修教材 2005「無断
コピーは法律違反」
http://sweb.nctd.go.jp/2005/jir
ei/contents/index17.htm
★学習ワークシート
「ザ・著作権2」
★ハードウェア
PC(デスクトップ)20台
d
(1) Web上のイラストやキャラクターにも著作権があることを考えて情報発信をしようとす
1時間(1/1)
る気持ちをもつ。
本時の展開(平成18年12月 ) 5年生 32名
学習活動
指導上の留意点
○著作権の意味や、著作物の種類に
ついて確認をする。
許可を得ないでまねをしない。
家族で楽しむ場合や授業でなけ
れば許可が必要なことが多い。
著作物であるのは音楽、絵、イ
ラスト、写真、キャラクター、
文章、ゲームソフトなどがある。
●「美浜打瀬小のホームページ」を
閲覧し、著作権法にふれてしまう
と思われるものをワークシートに
記入する。
ドラえもんを使う許可は得たの
かなあ
この曲はあのアーティストの曲
だけど、許可はとってあるのか
なあ。
この文章はこの本に出ているけ
れど、使っていいのかな。
1年生の人の絵がでているけれ
ど、その人は知ってるのかなあ。
○気づいたことを発表する。
○この画面の作者はなぜこのような
ものを作ってしまったのかを話し
合う。
著作権について知らなかった。
楽しい画面にしたかったから。
○発表の資料や、ホームページを作
る時に気をつけようと思うことを
ワークシートに記入する。
人の作品や文章を勝手に使わな
いようにしよう。
○著作権法にふれてしまう行為、そ
うでない行為を整理して板書す
る。
○どのようなものが著作物であっ
たかをしっかりとおさえる。
○意図的にキャラクターや、人気ア
ーティストの音楽、作家の文章、
絵画を盛り込んだ画面を作成し、
閲覧させる。
○使ってはいけないと思われるも
のを取り上げてその理由もワー
クシートに記入させる。
●判断できない児童には著作権情
報センターのホームページを閲
覧しながら考えるようにさせる。
○画面を拡大したものを板書し、著
作権法にふれるものをしっかり
確認していく。
○より魅力的にするために、安易な
行動をとってしまったこと、著作
権に関する認識が甘かったこと
をおさえる。
○著作権フリーのイラストなども
あることを知らせ、ルールの中で
楽しい資料、ホームページ作りを
することを確認する。
本時の評価
1
2
著作物には、いろいろな物があることを理解できたか。
発表資料などを作る時にも著作権について考えようとする気持ちを
もつことができたか。
-91-
資 料 編
実践授業で活用したURL集
実施対象
教科・領域
学年
小4
小4
単元(題材)名
サイト名・URL
ネット社会の歩き方「ネット依存に注
意」
ネット依存に注意 「ネット依存」に注意しよう
http://www.cec.or.jp/netwalk/uidx/izon.html
School Online for Kids
http://www.teacher.ne.jp/school/ind
ex.html
はむはむのおんらいん教室
総合的な 情報の信憑性、信 ホームページを見るときに http://www.teacher.ne.jp/school/we
学習
頼性
気をつけることは何だろう b/menu.html
はむはむホームページ
http://www.teacher.ne.jp/school/we
b/web020/index.html
総合的な
学習
小5
道徳
インターネットの送
受信に関わること
小5
道徳
集団や社会との関
わりに関すること
小5
テーマ名
総合的な インターネットの送
学習
受信に関わること
対応
ページ
86
52
ネット社会の歩き方「ネットで悪口は
学ぼう、掲示板のネチケッ 要注意」
56
ト
http://www.cec.or.jp/netwalk/uidx/hibou_k.html
情報モラル研修教材2005トップ
http://sweb.nctd.go.jp/2005/index.ht
情報モラル研修教材2005事例から
学ぶ
http://sweb.nctd.go.jp/2005/jirei/ind
ex.htm
いたずらメールの真犯人は?
http://sweb.nctd.go.jp/2005/jirei/co
ntents/index24.htm
情報モラル研修教材2005 用語検索
http://sweb.nctd.go.jp/2005/yogo/co
携帯電話を正しく使おう
ntents/4021.htm
62、90
(その1)(その2)
「学習ユニット」教材(解説つき)目次
http://www.cec.or.jp/netwalk/uidx/index.html
チェーンメールはカット
http://www.cec.or.jp/netwalk/uidx/chainmail.html
情報モラル研修教材2005全題材一
http://sweb.nctd.go.jp/2005/jirei/zen
tai/index.htm
知らない人からのメール
http://sweb.nctd.go.jp/2005/jirei/co
ntents/index14.htm
ネット社会の歩き方「学習ユニット目
次」
http://www.net-walking.net/gakuunit-v031/index.htm
ネット社会の歩き方「責任ある発信基本」
http://www.net-walking.net/gakuunit-v031/unit/sekininaru_k.html
ネット社会の歩き方「責任ある発信応用」
責任ある発信
89
http://www.net-walking.net/gakuunit-v031/unit/sekinin_o.html
個人情報の収集に利用されるWeb
ページ
http://sweb.nctd.go.jp/2005/jugyo/c
ontents/index12.htm
情報モラル教材2005「流用されて個
人情報」
http://sweb.nctd.go.jp/2005/jirei/co
ntents/index22.htm
-93-
小5
小5
小6
小6
中1
中1
中1
中1
中1
独立行政法人教員研修センター
http://www.nctd.go.jp/
研修支援情報TOP
http://sweb.nctd.go.jp/index.html
総合的な コンピュータの向こ 1通のメールから(フィッシ 情報モラル研修教材
学習
う側に
ング体験)
http://sweb.nctd.go.jp/kyouzai.html
ネット社会の歩き方「フィッシングサイ
トにつられるな」
http://www.cec.or.jp/netwalk/uidx/phishing.html
総合的な コンピュータの向こ メッセンジャーを作って、
Skywalker
学習
う側に
チャットしてみよう
http://skywalk.ddo.jp/
コピーライトワールド
http://www.kidscric.com/index.html
JASRAC
http://www.jasrac.or.jp/info/index.ht
インターネットを利用する子どものた
めのルールとマナー集
総合的な
著作権
音楽著作物を大切にしよう http://www.iajapan.org/rule/rule4chil
学習
d/index.html
著作権情報センター
http://www.cric.or.jp/index.html
日本レコード協会
http://www.riaj.or.jp/makingcd/index.
html
(社)著作権情報センター
http://www.cric.or.jp/index.html
総合的な
著作権について考えながら はじめての著作権講座「著作権って
著作権
学習
情報発信しよう
何?」
http://www.cric.or.jp/qa/hajime/haji
me.html
青空文庫
http://www.aozora.gr.jp/index.html
国語
本の世界を広げよう 本の紹介をしよう
学習に役立つリンク集 国語
http://www.cabinetcbc.ed.jp/link/kokugo.htm
ラインズeライブラリアドバンス
http://lines.cabinet-cbc.ed.jp/
「歴史的仮名遣い」を学ぼ
国語
古典との出会い
ラインズeライブラリアドバンスメイン
う
http://lines.cabinetcbc.ed.jp/main/index.php
ラインズeライブラリアドバンス
http://lines.cabinet社会
世界と日本の人口 「過疎」について考えよう cbc.ed.jp/index.php
過疎物語
http://www.kaso-net.or.jp/
千葉市教育用コンテンツ 中学
校英語
Lesson6
Whatを用いて、相手に尋
英語
http://www.cabinetHalloween
ねたり、適切に応答しよう
cbc.ed.jp/db/e_content/2005/g_3/g_
3_top.html
ハロウィン・ジャパン・インフォ
http://www.h-jp.info/
Halloweenを通じて外国の ハロウィンって?
Lesson6
中1
祭りや行事について調べ http://www.h-jp.info/basics.htm
Halloween
よう。
Halloween Safety Rules
http://www.halloweenmagazine.com/
rules.html
-94-
58
60
64
91
69
70
71
38
76
中1
保健体育 武道「柔道」
中1
技術家庭
私たちの生活と衣
食住
中2
社会
世界恐慌と日本の
中国侵略
中2
数学
図形の性質と証明
体育で使えるデジタルコンテンツ
http://www.jyose.pref.okayama.jp/ho
tai2/index.html
IPA中項目体育
技の型を覚えよう(柔道) http://www2.edu.ipa.go.jp/gz/sspo/index.htm
IPA小項目柔道
http://www2.edu.ipa.go.jp/gz/sspo/s-oaa/IPA-15_jyudo.htm
VOD講座:日本女子大学
http://lccsb.jwu.ac.jp/kaiin/jo_2003_L4/frame3.htm
サイバーフリースクール家庭科
http://www.et.asa.hokkyodai.ac.jp/cf
包丁の使い方を知り、実際
s-hm/cfs-hm-index.html
に切ってみよう
りょうりを作ってみよう
http://www.et.asa.hokkyodai.ac.jp/cf
s-hm/cfs-hm-cooking.html
ヤマサ ママのお助けブック
http://www.yamasa.com/mama/book
/yasai/kogu.html
ラインズeライブラリアドバンス
http://lines.cabinetcbc.ed.jp/index.php
「世界恐慌」を調べよう
クリック20世紀
http://www.c20.jp
大阪書籍
http://osaka-shoseki.co.jp
愛知教育大学飯島研究室
http://www.auemath.aichiedu.ac.jp/teacher/iijima/iijima.htm
GCの代表例
http://www.auemath.aichiedu.ac.jp/teacher/iijima/gc/w2j/sam
ple201.htm
円周角の定理
円周角の定理について理 http://www.auemath.aichi解しよう
edu.ac.jp/teacher/iijima/gc/w2j/sam
ple-06a.htm
80
48
30
73
Forum of Geometric Constructor
中2
保健体育
球技「バレーボー
ル」
http://www.auemath.aichiedu.ac.jp/teacher/iijima/index.htm
GC使い方の基本
http://www.auemath.aichiedu.ac.jp/teacher/iijima/gc/basic/lis
t.htm
ようこそ岐阜県まるごと学園
http://gakuen.gifu-net.ed.jp/
学習室
http://gakuen.gifunet.ed.jp/~contents/
中学校保健体育アニメーションで見て
チームの作戦を見つけよう
みよう(球技編)
(バレーボール)
http://gakuen.gifunet.ed.jp/~contents/taiiku/chuu/
中学校保健体育バレーボール
http://gakuen.gifunet.ed.jp/~contents/taiiku/chuu/vall
ey/index.html
-95-
81
兵庫教育大学大学院「教材・教具
Teaching Materials」
http://e-tech.life.hyogou.ac.jp/kyouzai/nokogiri/sikumi.html
IPA教育用画像素材集トップ
中2
技術家庭
中2
技術家庭
中3
社会
中3
英語
中3
保健体育
中全
技術家庭
http://www2.edu.ipa.go.jp/gz/index.ht
ml
IPA教育用画像素材集中項目技術
http://www2.edu.ipa.go.jp/gz/d1tech
技術とものづくり
のこぎりの使い方
/index.htm
IPA教育用画像素材集小項目木工品
の製作
http://www2.edu.ipa.go.jp/gz/d1tech
/d1woos/IPA3_mokkouhinnnoseisaku.htm
http://www2.edu.ipa.go.jp/gz/d1tech
/d1woos/d1bs1/IPA-tec240.htm
動画で学べる家庭科
http://www.urasoe.ed.jp/uraken/dog
adekateika/kateitop.htm
生活の自立と衣食住
生活の自立と衣食
基礎縫いをマスターしよう http://www.urasoe.ed.jp/uraken/dog
住
adekateika/tyuugaku.htm
基礎縫い・手縫い
http://www.urasoe.ed.jp/uraken/dog
adekateika/tenui.htm
ラインズeライブラリアドバンス
http://lines.cabinetcbc.ed.jp/index.php
金融庁ホームページ
市 場 経 済と 金 融
金融のはたらき
http://www.fsa.go.jp/
カネールのKIN☆YOUランド
http://www.fsa.go.jp/kin_you_land/ind
ex.html
千葉市教育用コンテンツ
http://www.cabinetLesson4 A
cbc.ed.jp/db/e_content/index.html
ーing形を使って人やもの
Man's life in
中学校英語 どっちがあなたの?
説明しよう
Bhutan
http://www.cabinetcbc.ed.jp/db/e_content/2005/no.13/
13_which.html
中学校動画教材・跳び箱
跳び箱運動
技の課題を見つけよう
http://www1.naganongn.ed.jp/vod/html/taiiku/jbox.htm
千葉県警察サイバー犯罪
http://www.police.pref.chiba.jp/safe_li
fe/public_space/cyber_crime/
神奈川県警察ハイテク犯罪対策セン
ター
http://www.police.pref.kanagawa.jp/m
es/mesd0015.htm
情報とコンピュータ インターネット利用の注意
警視庁情報セキュリティ広場
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/
haiteku/index.htm
情報モラル研修教材2005
体験から学ぶ・掲示板
http://sweb.nctd.go.jp/2005/taiken/k
inou/index01.htm
-96-
44
50
72
77
42
46
指導案に付随したワークシート
指導案 シート 実施対象 教科・
単元(題材)名
テーマ名
ページ
頁
番号 学年
領域名
はむはむのオンライ
総合的 情報の信憑 ホームページを見るときに
52
01
小4
98
な学習 性、信頼性
気をつけることは何だろう
ン教室ワークシート
インターネットで情報を集め
「日本一の○○、世
総合的 情報の信憑
99
85
02
小4
るときに、気をつけること
界一の○○」を調べ
な学習 性、信頼性
は?
よう!(生徒用)
「日本一の○○、世
インターネットで情報を集め
総合的 情報の信憑
界一の○○」を調べ
85
03
小4
るときに、気をつけること
100
な学習 性、信頼性
は?
よう!(教師用)
相手を思いや 「携帯電話とメール」~相手
「ことば」のふしぎ
54
04
小5
道徳
101
る言葉
を考えた言葉~
ネットの使い方は要
学ぼう、掲示
56
05
小5
道徳
学ぼう、掲示板のネチケット 102
注意
板のネチケット
1通のメールから
総合的 コンピュータの 1通のメールから(フィッシン
58
06
小5
103
(フィッシング体験)
な学習 向こう側に
グ体験)
1通のメールから(導
総合的 コンピュータの 1通のメールから(フィッシ
58
07
小5
104
入メール本文.txt)
な学習 向こう側に
ング体験)
「大丈夫?携帯メー
総合的 大丈夫?携帯 大丈夫?携帯メールの使
88
08
小5
105
ルの使い方」シート
な学習 メールの使い い方
インターネット
「責任ある発信」記入
総合的
89
09
小5
の送受信に関 責任ある発信
106
シート
な学習
わること
総合的
ザ・著作権
64
10
小6
著作権
音楽著作物を大切にしよう
107
な学習
総合的
著作権について考えながら
ザ・著作権Ⅱ
91
11
小6
著作権
108
な学習
情報発信しよう
光や音、力で 学習した法則や原理を利用
おもちゃ設計図
36
12
中1
理科
109
みる世界
した「おもちゃ」をつくろう
リスニングシート
Whatを用いて、相手に尋ね
38
13
中1
英語
Lesson6-2
110
Nice Try! No21
たり、適切に応答しよう
リスニングシート
14
中1
英語
Lesson6-3
Who is that boy?
111
Nice Try! No22
有名な作家の作品に
有名な作家の作品につい
40
15
中1
美術
鑑賞
112
ついて調べよう
て調べてみよう
さいころのそれぞれ
確率の意味について理解し
34
16
中2
数学
確率
113
の目の出る割合を実
よう
験により求めてみよ
自主計画実験計画
電流とその利
74
17
中2
理科
「自主計画実験」の発表会
114
書&実験記録用紙
用
「動物新聞」作成につ
動物の生活と
75
18
中2
理科
「動物新聞」をつくろう
115
いて
種類
保健体
跳び箱チェックカード
42
19
中3
跳び箱運動
技の課題を見つけよう
116
育
Lesson4 A
THE PARK インタ
ーing形を使って人やもの
77
20
中3
英語
Man's Life in
117
ビューシート(1)
説明しよう
Bhutan
Lesson4 A
THE PARK インタ
ーing形を使って人やもの
77
21
中3
英語
Man's Life in
118
ビューシート(2)
説明しよう
Bhutan
Lesson4 A
THE PARK インタ
ーing形を使って人やもの
77
22
中3
英語
Man's Life in
119
ビューシート(3)
説明しよう
Bhutan
Lesson4 A
THE PARK インタ
ーing形を使って人やもの
77
23
中3
英語
Man's Life in
120
ビューシート(4)
説明しよう
Bhutan
リスニングシート
ーing形を使って人やもの
77
24
中3
英語
Lesson4-1
121
Passport No18
説明しよう
ワークシート名
-97-
-98-
ようこそペンギンくらぶへ
ぼくのスズムシ観察日記
オーロラを見に行こう!
いま地球で起きていること
~オゾン層の破壊~
木を育てる協力者募集
酸性雨から身を守ろう
はむはむの森を守る会
温暖化と北極の氷
サイト名
ホームページをみるときに気をつけなければいけないことは
みた
サイトに○
はむはむのおんらいん教室 ワークシート
わかったこと
5年
組
番
氏名
感想
01
-99-
ホームページをみるときに気をつけなければいけないことは
世界一高いビルは?
世界一高い山は?
日本一高いビルは?
日本一低い山は?
日本一高い山は?
調べよう!
「日本一の○○、世界一の○○」を調べよう!
調査した結果
年
組
番 氏名
02
-100-
世界一高いビルは?
世界一高い山は?
日本一高いビルは?
日本一低い山は?
日本一高い山は?
調べよう!
組
番
氏名
▲ドバイで建設中<800m以上>、ドバイで計画中<850m>など
○TAIPEI101<508m(2004 年)>
▲オリンポス山<火星>
▲マウナケア山(太平洋のそこから9,000mを超える)
▲チンボラソ山(地球中心から見ると10,000mを超える)
○エベレスト(8,844m)その後高さは測量によって変化している
東京都庁<243m(1991 年)>
▲大阪第一生命ビル(1951 年当時)、サンシャイン60<240m(1978 年)>
○ランドマークタワー(296m(1993 年)>
▲弁天山<徳島(6.08m)>などと論議されている
▲日和山<仙台(6.05m)>
○天保山<大阪(4.53m)>
戦時中、台湾が日本の領土とされている頃のこと。高い山のほとんどが台湾のものだった。
▲新高山<にいたかやま(台湾)>3,997m(3,950m)
○富士山(3,776m)
年
調査した結果(2006 年 12 月 26 日現在)
「日本一の○○、世界一の○○」を調べよう!
03
04
「ことば」のふしぎ
氏名
うれしい言葉
やさしい言葉
楽しい言葉・・・
いやな言葉
かなしい言葉・・・
今までの自分は
どんな気持ちで言っていたかな?
これから
どんな自分になりたいですか?
-101-
05
ネットの使い方は要注意
年
組
氏名
■自分の意見を書きましょう。
けいじばん
掲示版 はいろいろと便利な使
い方ができそうです。
けいじばん
掲示版 を便利に使うために気
をつけることを考えてみまし
ょう。
■今日の授業で思ったことや考えたことを書きましょう。
-102-
06
一通のメールから(フィッシング体験)
年
組
番 氏名
こちらは、緑警察署キッズ 110 です。
千葉緑警察署管内で、小学生をゆうかいするという予告の連絡がありました。
現在、学校・家庭と連絡を取り、児童の安全を確認しています。
このメールを受け取ったら、名前とケイタイの番号を書いて、至急返信してください。
あなたの名前 :
ケイタイの電話番号 :
あなたの安全を、みんなが心配しています。 すぐ返信してください。
[email protected]
1 おかしいと思うところに、線をひきましょう。
2 その部分の、何がおかしいのか、気づいたことを書きこみましょう。
3 このメールが届いたとき、あなたはどうしたらよいでしょうか? 考えたことを書きましょう。
-103-
07
はじめまして、こちらは、バンドイロボット研究所の佐藤ともうします。
とつぜんのメールにて、失礼します。
このたびは、小学校の先生のしょうかいにより、あなたに特別なご案内をさ
しあげます。
あなたが通っている学校では、コンピュータの学習にロボットを取り入れて
いると聞きました。 私たちの研究所では、小学校高学年から大人の方を対象
に、タンサーボーグというロボットを開発しています。
秋の特別キャンペーンとして、選ばれたあなたにタンサーボーグのモニター
になっていただき、かんたんなレポートを提出していただきたいと思います。
モニター期間は 3 ヶ月で、終了後はさしあげます。
くわしくは以下の URL をクリックしてホームページを開き、お答えください。
http://*************/***** (実習用のフィッシングページ)
<一通のメールから_導入メール本文.txt>
-104-
08
大丈夫?携帯メールの使い方
年
組
氏名(
1.携帯メールの便利なところを書きましょう。
2.メール機能を使って不快な思いをした友だちの話を聞き、考えたことを書きましょう。
3.書いた悪口を自分の名前に置き換えて、感じたことを書きましょう。
4.実際に残っているメールを見て、あなたは、どう感じましたか。
5.今日学習したことから、携帯メールを使うときに気をつけることを書きましょう。
-105-
)
09
責 任 あ る 発 信
年
組
氏名(
1.カオルさんのしたことについて考えたことを書きましょう。
2.ホームページを見たときの、友だちの気持ちを書きましょう。
3.リカコさんのしたことについて考えたことを書きましょう。
4.リカコさんが、最後にこのようなことになってしまったのはどうしてでしょう。
5.今日学習したことから、情報を発信するときの気をつけることを書きましょう。
-106-
)
10
ザ・著作権
年
組
第1回
○×クイズ
第2回
○×クイズ
氏名
著作権についてわかったこと
著作権法はなぜうまれたのでしょう。
音楽 CD ができるまで&平原綾香さんからのメッセージを見て感想を書きましょう。
-107-
11
ザ・著作権Ⅱ
年
組
氏名
ホームページのおかしなところをみつけよう
なぜこのようなホームページをつくってしまったのでしょう。
発表の資料や自分のホームページを作るとき、気をつけることを書きましょう。
-108-
○
おもちゃ設計図
おもちゃ設計図
・音の大きさと振幅
・音の高さと振動数
・いろいろな力(弾性、摩擦、磁石、電気など)
・力の表し方
・ 圧力
・大気圧
「音」
「力」
-109-
⑤
→
発表 会日
月
月
日(
日(
発表会用の用 紙は、後日 配布します。
→
製作 日
日(
)
)、
)
月
日(
)、
月
日(
)
製作時間は4時間 ( 設計1時間・製作3時間 ) とします 。 また 、 発表会をします 。
(発表会1時間とします 。)放課 後、残ってやることのないよう計画的に。
設計がいいかげんなものは製作OKがでません。
④
月
おもちゃに使う材料・道具 ( はさみやカッターなど )は 、原則として自分 ( 自分
達 )で用意すること 。購入した場合には 、グループ全員で均等にはらうこと 。
できれば、家にあるもので作るのがいいネ。
(例 プラスチック→ペットボトルを切って使う 。)
③
→
何を作ってもOKですが 、危 険を伴うものはダメ 。
( 大ががりにならないように 。)
必ず 、そのおもちゃに上に書いてある勉強した性質や特徴 が必ず一つ入っている
こと。
②
今後の予定
設計 日
1人でがんばれる人は1人 、グループ( 好きな人同士でOK )でやりたい人は3
人までとする。
①
約束事
・ 鏡による光の直進、反射
・ 鏡を使った人形の写り方
・ガラスによる光の屈折
・ とつレンズの特徴(実像、虚像)
・光の全反射(光ファイバー)
「光」
今までに学習した内容
夏休み前 から「 光 」
「 力 」の内容を 、勉 強してきました 。
「音」
「 おもしろいな~ 」
「 不思
議だな~ 」
「 むずかしくてわかんね~よ 」などさまざまな感 想を持ったことでしょう 。そこで
今日から 、「 光 」「 音 」「 力 」で学んだ性 質や特徴の中であなた ( あなたがた )が 「 おもし
ろいな~ 」と思うものを使ったおもちゃを製作してもらいます 。以下の約束事を守って 、す
ばらしい作品を完成させてください。
「光や音、力でみる世界」の学習
※
おもちゃ名:
グループ名:
計
図
先生のOKサイン
だれが?何を?どれくらい?のように具体的に決めること。
材料・道具
設
を使った
メンバー:
12
13
Nice Try!
For 1st year students
No .21
Lesson 6-2
1. Listen and Catch the Words.
☆ ジムのホームページにはどんなことがのっていますか。
2. Check the New Words
□ here
□ pumpkin
□ Here is / are~
□ homepage
□ custom(s)
□ different
□ one
□ jack- o’- lantern
□ section
□ here’s = here is
□ be different from
3. Listen and fill in the blanks
Jim:
Here’s my homepage of (
) customs.
This section is about (
).
Aki:
What’s (
Jim:
It’s a jack – o’ – lantern. It’s a (
Aki:
It’s different from a (
4. True or False
)?
).
) one!
1.
2.
3.
これは何ですか?
○
This is an eraser. (
○
Is this an eraser? (
)
)
☆ What is this? (
☆
)
It is an eraser. (
)
※答えるときは普通「It is~ 」を使います。
Class
No.
-110-
Name
14
Nice Try!
For 1st year students
No .22
Lesson 6 - 3
1. Listen and Catch the Words.
☆ ホームページの画面には誰が写っていますか?
2. Check the New Words
□
□
□
□
who (
)
□ girl (
costume(
) □ door (
who's = who is(
)
from door to door(
)
)
□ we (
) □ dress (
) □ candies < candy (
)
□ Jill (
)
□ dress up (
)
)
3. Listen and fill in the blanks
Shun: Who’s that (
)?
Jim: That’s my (
) Jill.
We dress up in (
) costumes.
Shun: Who’s that boy?
Jim: That’s (
).
We go from (
) to (
candies!
4. True or False
1.
2.
3.
あの人は誰ですか?
☆比べてみよう
This is an eraser.
That boy is Taro.
Is this an eraser?
Is that boy Taro?
What is this? It's an eraser.
Who is that boy? That's Taro.
※ある人が誰だかわからないときは、who を使って質問します。
what と同様に疑問文の先頭に付けます。
Class
No.
-111-
Name
) and get
組
番 氏名
-112-
献 」とし、出版社、書籍名、著作者の名前を記入してください。
なお、参考にした書籍がある場合は、新聞の最後に、「参考文
きましょう。
注意: 文章は自分の言葉で、また、自分の意見や感想をなるべく多く書
ます。写真は2枚程度にしましょう。
○ 作品の写真、作家の写真、自画像、似顔絵などがあるといいと思い
あるとおもしろいと思います。
○ その他、作品を味わう上で、参考になりそうなことや、出来事などが
※生い立ちや、時代背景、人柄などがわかると良いです。
○ 作家の生い立ちについて調べよう。
※作品のエピソードや、解説などが入ると良いです。
○ 作家の作品の中から、気に入った作品を一つ選び、感想を書こう。
選んだ作家について、次の事を調べ、新聞にまとめよう。
「有名な作家の作品について調べよう」
1年
15
2
0
101~
-113-
目の出る割合
振る回数がふえていったときのそれぞれの目が出る割合の推移
10 100 200 400 600 800 1000 1200
振った回数
さ
1
い
2
こ
3
ろ
4
の
5
目
6
800 1000 1200 合計
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
・感想
・気がついたこと
目の出る割合=その目の出た回数
÷さいころを投げた回数
106~ 111~ 116~ 121~ 126~ 131~ 136~ 141~ 146~ 151~ 156~ 161~ 166~ 171~ 176~ 181~ 186~ 191~ 196~
他の班の実験データをもらおう。
400 600
回 自分の班
さ
1
0
2
0
い
こ
3
0
ろ
4
0
の
5
0
目
6
0
振った回数の計
0
0
0
0
1
0
1
回数
1
0
0
1
回数
2年
組
氏名
さいころを100回振って、出た目の数を下の表に入力しよう。
1~
6~ 11~ 16~ 21~ 26~ 31~ 36~ 41~ 46~ 51~ 56~ 61~ 66~ 71~ 76~ 81~ 86~ 91~ 96~
さいころのそれぞれの目の出る割合を実験により求めてみよう。
1
2
3
4
5
6
合計
目
回数 目の出る割合
0
0
0
0
0
0
0
16
月
自 主 計 画 実験 計 画書&実験記 録用 紙
電流とその利用
日
-114-
発表会(1時間)
(プレ ゼ ンソフト な どを使 っ て)
月
月
月
月
月
日(
日(
日(
日(
日(
)
)
)
)
)
この授業は、計画(1時間)
実 験 (1時間 )
発 表 会資料つ く り(2 時 間)
4
→
→
→
実 験に必要なものは、原則、グループ(個人)で用意するものとします。
(器 具な どは 貸し 出し ます。 相談 して くだ さ い 。)
実 験の内容は 、み なさんにおまかせします 。
( こ れまでやった実験でうまくでき
なか った実験のリベンジ、夏休みの課題の自由研究につながる実験、これまで学
習してきた電気の性質を使ったおもちゃづくりなど 、何 でもOKです 。)ただし 、
大規模にならないこと、安全であることが条件です。
2
3
原 則と して 、グル ープ の人数 は4 人ま でと します 。
( 好き な者どうしOK 、もち
ろん1 人で もO K)
1
実験 計画 上の 約束 事
私 (た ち) は、 以下 のよう な 実験( も のづくり ) を行い ま す。
検
印
★ 実 験 内 容(「 何を 調 べるた め に何をや る のか 、何 を使っ て何を作るのかな
ど」を絵を添えて記入するとベストです 。)
◯
無 事に( ? )に学習 し てきた 教科 書の「 電気 」の内容が 終 了しました 。いかがでし
たか。約束どおり、ここで自主実験(グループでやり たい実験)を行います。下の
「実験計画上の約束事」を守って、有意義な 実験を計画してください。
3章
→
→
何を
何を
2年
組
研究者名
番 :名 前
★ 結 果 (実験で分かったことや感想)
誰が
誰が
★準備
→
→
共同研究者名
誰が
誰が
何を
何を
17
18
「動物新聞」作成について
☆
新聞の内容
A4版の紙面に次の内容をふくめること。
①新聞名
②発行者のクラス、出席番号、名前
③発行年月日(2005年 月 日)
④記事内容(授業で学習したことをもう一度見直し 、人体の感覚器官や内臓などで 、興味
・関心があることを 、図書室の文献やPCを使って調べ、自分の言葉で分かりやすくまと
める。)
⑤編集後記(感想、反省、参考文献名、サイト名など)
☆
記入に当たっての注意
・フルカラー(読みやすくなるように色を付ける) ・文字は丁寧に!!
・写真等をはるのもOK ・漫画や絵もOK ・切り抜きはるのもOK!
・必ず自分の言葉になおしてから書くこと(わからないことを丸写しにしない)
➡よくわかるというのが評価のポイント!!
・提出日
月
日( )
①新聞の名前は
自分で考えよう!
②③
④
⑤
-115-
24
Passport
~ing
for 3rd year students
No. 18
Lesson 4 – 1
で人やものを説明する
☆どれもみんな「犬」の説明
The dog is mine.
(その犬が私のです。)
The
dog is mine.
(その大きな犬が私のです。)
The
dog is mine.
(その走っている犬が私のです。)
The dog
is mine.
(その女の子と一緒に走っている犬が私のです。)
ポイント1.
~ing で人やものを説明できる。
大きな犬
a big dog
走っている犬 a running dog
ポイント2. ~ing で説明する方法は
1 語で説明するときは
2 語以上で説明するときは
通りある。
から
から説明する。
Check It Out!
☆日本語に合うように(
)内の語を並べ替えてみよう。
1. ( the park / the dog / is /mine / running / in / . ) 公園で走っている犬は私のです。
2. ( on / the girl / you / know / do / the chair / sitting / ? )
あなたは椅子に座っている女の子を知ってますか。
CLASS
-121-
No.
Name
調査質問用紙(小学校高学年・中学校用)
平成 18 年度 情報活用に関する実態調査
千葉市教育センター
調査のお願い
じょうほう き
き
この調査は、千葉市内の小・中学生が、コンピュータなどの情報 機器をどのように使ってい
ちょうさ け っ か
じょうほうきょういく
るかを調べるものです。この調査結果をもとにコンピュータや情報 教育 についての学習プラン
をつくります。この調査の結果で、しかられたりすることはありませんから、どの質問にも正直
に答えてください。
※ 回答は、あてはまるものを、○で囲んでください。
ここから質問が始まります。
き ほ ん しつもん
基本質問です。
1
あなたは小学生ですか、中学生ですか。
2
あなたは何年生ですか。
3
あなたの学級は何組ですか。
1.小学生
1
2
3
4
2.中学生
5
6
1
2
3
4
5
6
7
8
9
A
B
C
D
E
F
G
H
I
そ うさ
しつもん
コンピュータの操作についての質問です。
にゅうりょく
いいえ
はい
いいえ
はい
文の一部を他の場所にコピーして、文書の形を 整 えることができます
か。
いいえ
はい
7
文章の中に写真や図を入れることができますか。
いいえ
はい
8
文章の中に表やグラフを入れることができますか。
いいえ
はい
9
デジカメの画像をコンピュータに取り込むことができますか。
いいえ
はい
いいえ
はい
いいえ
はい
いいえ
はい
いいえ
はい
いいえ
はい
いいえ
はい
4
キーボードから文字を 入 力 することができますか。
5
ワープロソフトで文書作成ができますか。
6
ぶんしょさくせい
ととの
10
が ぞう
こ
プレゼンテーションソフト(パワーポイント、キューブきっずのプレゼンなど)
しりょう
さくせい
を使って発表用の資料を作成することができますか。
じょうほう
さが
11 インターネットを使って、知りたい情 報 を探し出すことができますか。
で んし
じょうほう
こうかん
12 (電子)メールを利用して情 報 の交換ができますか。
ず けいし ょり
さくせい
13 図形処理ソフト(お絵かきソフト)で絵の作成ができますか。
さくせい
ぶんしょ
いんさつ
14 作成した文書や絵などを印刷することができますか。
ひょうけいさん
15
表 計算ソフト(表とグラフのソフト)で数を計算したり、グラフをつ
くったりすることができますか。
-122-
かつよう
しつもん
情報の活用についての質問です。
ほうほう
えら
16 知りたいことを調べる方法を選んで調べることができますか。
いいえ
はい
17 知りたいことをいろいろな方法で調べることができますか。
いいえ
はい
いいえ
はい
いいえ
はい
いいえ
はい
いいえ
はい
いいえ
はい
いいえ
はい
しんぶん
ひつよう
ないよう
18 新聞や本を読んで必要な内容を集めることができますか。
み ぢか
19 身近な人からインタビューやアンケートを行って情報を集めたことが
ありますか。
しりょう
くら
20 調べ学習をするのに、いくつかの資料を比べて使うことができますか。
しりょう
い
み
の意味を読み取ることができます
21 図や表やグラフなどから、その資料
か。
しんぶん
22 調べたことを新聞やレポートにわかりやすくまとめることができます
か。
さくせい
しりょう
23 作成した資料を見せながら発表することができますか。
じょうほうつうしん
り よう
学校外でのパソコン・情 報 通信ネットワーク利用についての質問です。
24 家にパソコンがありますか。
いいえ
はい
25 家でパソコンを使いますか。
いいえ
はい
家でパソコンをどのくらい使いますか。 下から、一
一番近いと思うものを1
1つ選んでください。
26
①まったく使わない
②月に2回程度
③週に1回程度
④週に2、3回
⑤ほとんど毎日
27 家のパソコンは、インターネットにつながりますか。
いいえ
はい
28 家のパソコンで、インターネットを利用しますか。
いいえ
はい
29 家のパソコンで、メールを利用しますか。
いいえ
はい
いいえ
はい
いいえ
はい
いいえ
はい
いいえ
はい
34 家のパソコンで、インターネットを使い買い物をしたことがありますか。
いいえ
はい
35 家のパソコンを使った自分のホームページやブログを持っていますか。
いいえ
はい
で ん し けいじばん
こ
30 家のパソコンで、電子掲示板に書き込みをしたことがありますか。
家のパソコンで、チャットをしたことがありますか。
つうしん
ふくすう
31 (チャットとは、パソコン通信を利用して複数の人たちで、同時にメッ
こうかん
セージ交換をすることです。
)
家のパソコンで、ソフトウェアや音楽、絵や写真などをダウンロードし
(ダウンロードとは、インターネットを通じて、自
32 たことがありますか。
こ
分のパソコンにデータを取り込むことです。
)
33
家のパソコンで、インターネットを使った通信ゲーム(オンラインゲー
ム)などに参加したことがありますか。
-123-
けいたい で ん わ
携帯電話の利用についての質問です。
けいたい で ん わ
36 携帯電話を持っていますか。
いいえ
はい
いいえ
はい
いいえ
はい
39 携帯電話で写真を撮りますか。
いいえ
はい
40 携帯電話でメールを利用しますか。
いいえ
はい
41 携帯電話でインターネットを利用しますか。
いいえ
はい
いいえ
はい
か ぞく
れんらく
37 携帯電話を家族との連絡に使いますか。
けいたい で ん わ
れんらく
38 携帯電話を友人との連絡に使いますか。
しゃしん
と
が ぞう
42 携帯電話で音楽や画像をダウンロードしたことがありますか。
パソコンと携帯電話に共通の質問です。
インターネットをどのくらい使っていますか。下から、一番近いと思うものを1
1つ選んでください。
43
①ほとんど使わない
②ときどき使う。 ③毎日使う。(1 時間以内)
やくそく
④毎日 1 時間以上使う。
44 インターネットやメールの利用について、家の人と約束はありますか。
いいえ
はい
45 自分のメールアドレスを持っていますか。
いいえ
はい
いいえ
はい
いいえ
はい
いいえ
はい
いいえ
はい
50 インターネットやメールを利用して、勝手に自分の名前を使われたこと
がありますか。
いいえ
はい
51 インターネットやメールを利用して、悪口を書かれたことがありますか。
いいえ
はい
いいえ
はい
いいえ
はい
いいえ
はい
いいえ
はい
56 人がつくった作品や写真、図などを勝手に利用してはいけないと思いま
すか。
いいえ
はい
57 音楽CDなどをコピー(ダビング)したことがありますか。
いいえ
はい
インターネットやメールを利用して、いやな思いをしたことがあります
か。
インターネットやメールを利用して、見たくないサイトにつながったこ
47
とがありますか。
46
かか
48
だいきん
インターネットやメールを利用して、利用や買い物に関 わる代金 の
せいきゅうしょ
請 求 書 が送られてきたことがありますか。
インターネットやメールを利用して、知らない人から手紙やメール、電
49
話などが来たことがありますか。
か って
じょうほう
とう
情 報 モラル等についての質問です。
しょくぎょう
ねんしゅう
か ぞ く こうせい
こ じ ん じょうほう
52 氏名、性別、生年月日、住所、職 業 、年 収 、家族構成などは「個人 情 報 」
と呼ばれるものであることを知っていますか。
む だん
あくよう
名前や住所や電話番号などが、無断で他人に知られたり、悪用されたり
53
することがあることについて知っていますか。
そうしん
54
名前や住所や電話番号などをインターネット上やメールで入力し、送信
したことがありますか。
ひつよう
55 名前や住所や電話番号などを守ることは必要だと思いますか。
か って
-124-
ふせいかく
な
58 インターネットによる情報は、すべてが正しいわけではなく、不正確
ものもあることを知っていますか。
他人の名前やうその名前を使って、メールを送る人がいることを知って
59
いますか。
いいえ
はい
いいえ
はい
60 チェーンメールとは、どんなメールか知っていますか。
いいえ
はい
61 コンピュータウィルスを知っていますか。
いいえ
はい
いいえ
はい
いいえ
はい
ひ がい
62 コンピュータウィルスの被害を知っていますか。
ひ がい
63
コンピュータウィルスから被害を受けないようにするための方法を知っ
ていますか。
これで質問はおわりです。答えていないところはありませんか。もう一度見て下さい。
ご協力ありがとうございました。
-125-
実態調査学年別基礎集計表
小4
設問
番号
4
5
6
7
8
9
10
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52
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54
55
56
57
58
59
60
61
62
63
設問内容
はい
文字入力
文書作成
文の一部コピー貼り付け
写真や図の挿入
表やグラフの挿入
デジカメ画像取り込み
プレゼンテーションソフト
インターネット
電子メール
図形処理ソフト
印刷
表計算ソフト
方法を選択して調べる
いろいろな方法で調べる
新聞や本を読んで
インタビューやアンケート
資料を比べて使う
資料の意味を読みとる
新聞やレポートにまとめる
作成した資料で発表する
家にパソコンがある
家でパソコンを使う
303
165
69
100
50
80
54
332
61
308
203
62
317
308
277
261
244
2 81
265
307
363
323
(別個に掲載)
家のパソコンがインターネットにつながる
337
家のパソコンでインターネットを利用する
287
家のパソコンでメールを利用する
78
家のパソコンで電子掲示板
28
家のパソコンでチャット
33
家のパソコンでダウンロード
112
家のパソコンで通信ゲーム
189
家のパソコンで買い物
80
家のパソコンでHPやブログ
57
携帯電話を持っている
109
携帯を家族との連絡に
1 35
携帯を友人との連絡に
69
携帯で写真撮影
164
携帯でメール利用
105
携帯でインターネット利用
27
携帯でダウンロ-ド
69
(別個に掲載)
家族との約束
1 49
自分のメールアドレス
80
いやな思い
35
見たくないサイト
56
代金の請求
33
知らない人からの通信
56
名 前 が 勝手 に 利 用 さ れ た
9
悪口を書かれた
12
個人情報について知っている
253
個人情報の悪用等について
238
個人情報の送信
37
個人情報を守る必要性
353
他人が作ったものの利用
346
音楽CDなどのダビング経験
81
インターネット情報の不正確なもの
275
偽名によるメール送信者の存在
283
チェーンメールを知っている
51
コンピュータウィルスを知っている
299
ウィルスの被害を知っている
224
82
被害を受けない方法を知っている
-126-
80
218
313
283
333
302
328
51
322
75
180
321
66
75
106
122
139
1 02
117
76
20
60
1
1
2
1
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384
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384
384
384
「はい」の
割合(%)
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43
18
26
13
21
14
86
16
80
53
16
83
80
72
68
64
73
69
80
95
84
46
96
305
355
350
271
194
304
327
275
2 48
314
220
279
356
315
1
1
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349
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375
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130
145
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109
101
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39
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2
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10
92
90
21
72
74
13
78
58
21
いいえ その他
合計
実態調査学年別基礎集計表
小5
設問
番号
4
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6
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55
56
57
58
59
60
61
62
63
設問内容
はい
文字入力
文書作成
文の一部コピー貼り付け
写真や図の挿入
表やグラフの挿入
デジカメ画像取り込み
プレゼンテーションソフト
インターネット
電子メール
図形処理ソフト
印刷
表計算ソフト
方法を選択して調べる
いろいろな方法で調べる
新聞や本を読んで
インタビューやアンケート
資料を比べて使う
資料の意味を読みとる
新聞やレポートにまとめる
作成した資料で発表する
家にパソコンがある
家でパソコンを使う
339
210
148
183
75
113
122
351
100
319
294
74
346
335
333
300
301
3 32
286
342
342
315
(別個に掲載)
家のパソコンがインターネットにつながる
321
家のパソコンでインターネットを利用する
299
家のパソコンでメールを利用する
98
家のパソコンで電子掲示板
43
家のパソコンでチャット
48
家のパソコンでダウンロード
131
家のパソコンで通信ゲーム
192
家のパソコンで買い物
86
家のパソコンでHPやブログ
47
携帯電話を持っている
137
携帯を家族との連絡に
1 38
携帯を友人との連絡に
83
携帯で写真撮影
147
携帯でメール利用
111
携帯でインターネット利用
34
携帯でダウンロ-ド
72
(別個に掲載)
家族との約束
2 01
120
自分のメールアドレス
いやな思い
53
見たくないサイト
83
代金の請求
23
知らない人からの通信
81
9
名前が勝手に利用された
悪口を書かれた
14
個人情報について知っている
319
個人情報の悪用等について
308
個人情報の送信
55
個人情報を守る必要性
360
他人が作ったものの利用
351
音楽CDなどのダビング経験
92
インターネット情報の不正確なもの
331
偽名によるメール送信者の存在
310
チェーンメールを知っている
60
コンピュータウィルスを知っている
338
ウィルスの被害を知っている
244
156
被害を受けない方法を知っている
-127-
28
157
219
184
292
254
245
16
267
48
73
293
21
32
34
67
66
35
81
25
25
52
0
0
0
0
0
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367
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367
367
367
367
367
367
367
367
367
367
「はい」の
割合(%)
92
57
40
50
20
31
33
96
27
87
80
20
94
91
91
82
82
90
78
93
93
86
46
68
269
324
319
236
175
281
320
230
2 29
284
220
256
333
295
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
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0
0
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367
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87
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27
12
13
36
52
23
13
37
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23
40
30
9
20
1 66
247
314
284
344
286
358
353
48
59
312
7
16
275
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307
29
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0
0
0
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367
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367
367
367
367
367
367
55
33
14
23
6
22
2
4
87
84
15
98
96
25
90
84
16
92
66
43
いいえ その他
合計
実態調査学年別基礎集計表
小6
設問
番号
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
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36
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38
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40
41
42
43
44
45
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47
48
49
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52
53
54
55
56
57
58
59
60
61
62
63
設問内容
はい
文字入力
文書作成
文の一部コピー貼り付け
写真や図の挿入
表やグラフの挿入
デジカメ画像取り込み
プレゼンテーションソフト
インターネット
電子メール
図形処理ソフト
印刷
表計算ソフト
方法を選択して調べる
いろいろな方法で調べる
新聞や本を読んで
インタビューやアンケート
資料を比べて使う
資料の意味を読みとる
新聞やレポートにまとめる
作成した資料で発表する
家にパソコンがある
家でパソコンを使う
292
222
153
146
53
112
74
296
134
256
259
87
276
257
274
233
242
25 5
217
278
292
270
(別個に掲載)
家のパソコンがインターネットにつながる
281
家のパソコンでインターネットを利用する
265
家のパソコンでメールを利用する
116
家のパソコンで電子掲示板
51
家のパソコンでチャット
54
家のパソコンでダウンロード
125
家のパソコンで通信ゲーム
150
家のパソコンで買い物
80
家のパソコンでHPやブログ
26
携帯電話を持っている
118
携帯を家族との連絡に
18 1
携帯を友人との連絡に
13 1
携帯で写真撮影
187
携帯でメール利用
164
携帯でインターネット利用
79
携帯でダウンロ-ド
111
(別個に掲載)
家族との約束
18 9
144
自分のメールアドレス
いやな思い
42
見たくないサイト
67
代金の請求
33
知らない人からの通信
62
6
名 前 が勝 手 に 利 用 さ れ た
悪口を書かれた
23
個人情報について知っている
281
個人情報の悪用等について
278
個人情報の送信
65
個人情報を守る必要性
29 9
他人が作ったものの利用
280
音楽CDなどのダビング経験
123
インターネット情報の不正確なもの
279
偽名によるメール送信者の存在
248
チェーンメールを知っている
131
コンピュータウィルスを知っている
281
ウィルスの被害を知っている
245
136
被害を受けない方法を知っている
-128-
14
84
153
160
253
194
232
9
172
50
47
219
29
47
31
72
62
50
88
28
14
35
0
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0
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306
306
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306
3 06
306
306
306
306
「はい」の
割合(%)
95
73
50
48
17
37
24
97
44
84
85
28
90
84
90
76
79
83
71
91
95
88
25
41
189
254
252
181
156
225
280
188
125
175
119
142
227
195
0
0
1
1
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0
0
1
0
0
0
0
0
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3 06
306
306
306
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92
87
38
17
18
41
49
26
8
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43
61
54
26
36
1 17
162
263
238
273
244
299
282
24
27
240
6
25
182
25
57
173
23
60
169
0
0
1
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0
1
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1
1
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2
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1
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306
306
306
306
306
306
306
306
62
47
14
22
11
20
2
8
92
91
21
98
92
40
91
81
43
92
80
44
いいえ その他
合計
実態調査学年別基礎集計表
中1
設問
番号
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
49
50
51
52
53
54
55
56
57
58
59
60
61
62
63
設問内容
はい
文字入力
文書作成
文の一部コピー貼り付け
写真や図の挿入
表やグラフの挿入
デジカメ画像取り込み
プレゼンテーションソフト
インターネット
電子メール
図形処理ソフト
印刷
表計算ソフト
方法を選択して調べる
いろいろな方法で調べる
新聞や本を読んで
インタビューやアンケート
資料を比べて使う
資料の意味を読みとる
新聞やレポートにまとめる
作成した資料で発表する
家にパソコンがある
家でパソコンを使う
773
636
463
531
293
289
362
767
404
689
712
271
740
702
6 56
490
639
66 9
552
670
705
626
(別個に掲載)
家のパソコンがインターネットにつながる
639
家のパソコンでインターネットを利用する
589
家のパソコンでメールを利用する
288
家のパソコンで電子掲示板
207
家のパソコンでチャット
241
家のパソコンでダウンロード
296
家のパソコンで通信ゲーム
329
210
家のパソコンで買い物
家のパソコンでHPやブログ
82
携帯電話を持っている
411
携帯を家族との連絡に
45 9
携帯を友人との連絡に
42 0
携帯で写真撮影
442
携帯でメール利用
446
携帯でインターネット利用
252
携帯でダウンロ-ド
370
(別個に掲載)
家族との約束
35 1
自分のメールアドレス
452
いやな思い
161
見たくないサイト
157
代金の請求
78
知らない人からの通信
156
名 前 が勝 手 に 利 用 さ れ た
47
悪口を書かれた
84
個人情報について知っている
692
個人情報の悪用等について
646
個人情報の送信
221
個人情報を守る必要性
751
他人が作ったものの利用
692
音楽CDなどのダビング経験
384
インターネット情報の不正確なもの
677
偽名によるメール送信者の存在
609
チェーンメールを知っている
605
コンピュータウィルスを知っている
693
ウィルスの被害を知っている
521
304
被害を受けない方法を知っている
-129-
22
159
332
264
502
506
433
28
391
106
83
524
55
93
139
305
156
1 26
243
125
90
169
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
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0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
795
795
795
795
795
795
795
795
795
795
795
795
795
795
795
795
795
7 95
795
795
795
795
「はい」の
割合(%)
97
80
58
67
37
36
46
96
51
87
90
34
93
88
83
62
80
84
69
84
89
79
156
206
507
588
554
499
466
585
713
384
336
375
353
349
543
425
0
0
0
0
0
0
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0
0
0
0
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0
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0
795
795
795
795
795
795
795
795
795
795
7 95
7 95
795
795
795
795
80
74
36
26
30
37
41
26
10
52
58
53
56
56
32
47
4 44
343
634
638
717
639
748
711
103
149
574
44
103
411
118
186
190
102
274
491
0
0
0
0
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0
0
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0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
7 95
795
795
795
795
795
795
795
795
795
795
795
795
795
795
795
795
795
795
795
44
57
20
20
10
20
6
11
87
81
28
94
87
48
85
77
76
87
66
38
いいえ その他
合計
実態調査学年別基礎集計表
中2
設問
番号
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
49
50
51
52
53
54
55
56
57
58
59
60
61
62
63
設問内容
はい
文字入力
文書作成
文の一部コピー貼り付け
写真や図の挿入
表やグラフの挿入
デジカメ画像取り込み
プレゼンテーションソフト
インターネット
電子メール
図形処理ソフト
印刷
表計算ソフト
方法を選択して調べる
いろいろな方法で調べる
新聞や本を読んで
インタビューやアンケート
資料を比べて使う
資料の意味を読みとる
新聞やレポートにまとめる
作成した資料で発表する
家にパソコンがある
家でパソコンを使う
762
603
463
533
375
337
278
749
450
644
690
298
704
672
6 50
460
598
61 0
524
579
680
606
(別個に掲載)
家のパソコンがインターネットにつながる
632
家のパソコンでインターネットを利用する
592
家のパソコンでメールを利用する
301
家のパソコンで電子掲示板
216
家のパソコンでチャット
219
家のパソコンでダウンロード
340
家のパソコンで通信ゲーム
293
191
家のパソコンで買い物
家のパソコンでHPやブログ
108
携帯電話を持っている
477
携帯を家族との連絡に
49 8
携帯を友人との連絡に
48 1
携帯で写真撮影
484
携帯でメール利用
494
携帯でインターネット利用
376
携帯でダウンロ-ド
450
(別個に掲載)
家族との約束
34 0
自分のメールアドレス
520
いやな思い
183
見たくないサイト
180
代金の請求
93
知らない人からの通信
226
名 前 が勝 手 に 利 用 さ れ た
55
悪口を書かれた
75
個人情報について知っている
670
個人情報の悪用等について
657
個人情報の送信
275
個人情報を守る必要性
729
他人が作ったものの利用
676
音楽CDなどのダビング経験
403
インターネット情報の不正確なもの
637
偽名によるメール送信者の存在
581
チェーンメールを知っている
635
コンピュータウィルスを知っている
678
ウィルスの被害を知っている
516
337
被害を受けない方法を知っている
-130-
24
183
323
253
411
449
508
37
336
142
96
488
82
114
136
326
188
1 76
262
207
106
180
0
0
0
0
0
0
0
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0
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0
0
0
0
0
786
786
786
786
786
786
786
786
786
786
786
786
786
786
786
786
786
7 86
786
786
786
786
「はい」の
割合(%)
97
77
59
68
48
43
35
95
57
82
88
38
90
85
83
59
76
78
67
74
87
77
154
194
485
570
567
446
493
595
678
309
288
305
302
292
410
336
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
786
786
786
786
786
786
786
786
786
786
7 86
7 86
786
786
786
786
80
75
38
27
28
43
37
24
14
61
63
61
62
63
48
57
4 46
266
603
606
693
560
731
711
116
129
511
57
110
383
149
205
151
108
270
449
0
0
0
0
0
0
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0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
7 86
786
786
786
786
786
786
786
786
786
786
786
786
786
786
786
786
786
786
786
43
66
23
23
12
29
7
10
85
84
35
93
86
51
81
74
81
86
66
43
いいえ その他
合計
実態調査学年別基礎集計表
中3
設問
番号
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
49
50
51
52
53
54
55
56
57
58
59
60
61
62
63
設問内容
はい
文字入力
文書作成
文の一部コピー貼り付け
写真や図の挿入
表やグラフの挿入
デジカメ画像取り込み
プレゼンテーションソフト
インターネット
電子メール
図形処理ソフト
印刷
表計算ソフト
方法を選択して調べる
いろいろな方法で調べる
新聞や本を読んで
インタビューやアンケート
資料を比べて使う
資料の意味を読みとる
新聞やレポートにまとめる
作成した資料で発表する
家にパソコンがある
家でパソコンを使う
804
679
545
623
414
359
469
788
590
635
748
336
743
715
6 80
402
661
66 3
579
640
714
622
(別個に掲載)
家のパソコンがインターネットにつながる
655
家のパソコンでインターネットを利用する
624
家のパソコンでメールを利用する
344
家のパソコンで電子掲示板
284
家のパソコンでチャット
271
家のパソコンでダウンロード
410
家のパソコンで通信ゲーム
333
248
家のパソコンで買い物
家のパソコンでHPやブログ
95
携帯電話を持っている
537
携帯を家族との連絡に
55 6
携帯を友人との連絡に
55 2
携帯で写真撮影
542
携帯でメール利用
573
携帯でインターネット利用
436
携帯でダウンロ-ド
536
(別個に掲載)
家族との約束
30 2
自分のメールアドレス
611
いやな思い
241
見たくないサイト
238
代金の請求
102
知らない人からの通信
316
名 前 が勝 手 に 利 用 さ れ た
65
悪口を書かれた
86
個人情報について知っている
739
個人情報の悪用等について
715
個人情報の送信
318
個人情報を守る必要性
776
他人が作ったものの利用
692
音楽CDなどのダビング経験
430
インターネット情報の不正確なもの
707
偽名によるメール送信者の存在
663
チェーンメールを知っている
701
コンピュータウィルスを知っている
721
ウィルスの被害を知っている
566
371
被害を受けない方法を知っている
-131-
11
136
269
192
400
456
346
27
224
180
67
479
71
99
134
412
153
1 51
235
174
100
191
0
0
1
0
1
0
0
0
1
0
0
0
1
1
1
1
1
1
1
1
1
2
815
815
815
815
815
815
815
815
815
815
815
815
815
815
815
815
815
8 15
815
815
815
815
「はい」の
割合(%)
99
83
67
76
51
44
58
97
72
78
92
41
91
88
83
49
81
81
71
79
88
76
159
190
470
530
543
404
481
566
719
278
258
262
272
240
378
278
1
1
1
1
1
1
1
1
1
0
1
1
1
2
1
1
815
815
815
815
815
815
815
815
815
815
8 15
8 15
815
815
815
815
80
77
42
35
33
50
41
30
12
66
68
68
67
70
53
66
5 13
204
574
576
713
499
750
729
76
100
497
39
123
385
108
152
114
94
249
444
0
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
8 15
815
815
815
815
815
815
815
815
815
815
815
815
815
815
815
815
815
815
815
37
75
30
29
13
39
8
11
91
88
39
95
85
53
87
81
86
88
69
46
いいえ その他
合計
実態調査学年別基礎集計表(設問26と設問43)
【設問番号26】
設問内容 :家でパソコンをどのくらい使いますか
小学校(人数)
選択肢
4年生 5年生 6年生
⑤ほとんど毎日
44
59
51
④週に2、3回
85
79
72
③週に1回程度
63
71
57
②月に2回程度
126
108
85
①まったく使わない
65
50
41
その他
1
0
0
人数合計
384
367
306
【設問番号26】
設問内容 :家でパソコンをどのくらい使いますか
小学校(百分率)
選択肢
4年生 5年生 6年生
⑤ほとんど毎日
11
16
17
④週に2、3回
22
22
24
③週に1回程度
16
19
19
②月に2回程度
33
29
28
①まったく使わない
17
14
13
その他
0
0
0
合計(%)
100
100
100
【設問番号26】
設問内容 :家でパソコンをどのくらい使いますか
中学校(人数)
選択肢
1年生 2年生 3年生
⑤ほとんど毎日
157
191
174
④週に2、3回
177
157
165
③週に1回程度
98
94
109
②月に2回程度
192
160
169
①まったく使わない
171
184
197
その他
0
0
1
人数合計
795
786
815
【設問番号26】
設問内容 :家でパソコンをどのくらい使いますか
中学校(百分率)
選択肢
1年生 2年生 3年生
⑤ほとんど毎日
20
24
21
④週に2、3回
22
20
20
③週に1回程度
12
12
13
②月に2回程度
24
20
21
①まったく使わない
22
23
24
その他
0
0
0
合計(%)
100
100
100
【設問番号43】
設問内容 :インターネットをどのくらい使っていますか
小学校(人数)
選択肢
4年生 5年生 6年生
④毎日1時間以上使う
8
18
20
33
43
41
③毎日使う(1時間以内)
②ときどき使う
210
231
188
①ほとんど使わない
132
75
57
その他
1
0
0
人数合計
384
367
306
【設問番号43】
設問内容 :インターネットをどのくらい使っていますか
小学校(百分率)
選択肢
4年生 5年生 6年生
④毎日1時間以上使う
2
5
7
③毎日使う(1時間以内)
9
12
13
②ときどき使う
55
63
61
①ほとんど使わない
34
20
19
その他
0
0
0
合計(%)
100
100
100
【設問番号43】
設問内容 :インターネットをどのくらい使っていますか
中学校(人数)
選択肢
1年生 2年生 3年生
④毎日1時間以上使う
99
141
163
③毎日使う(1時間以内)
89
103
128
②ときどき使う
399
371
388
①ほとんど使わない
208
171
136
その他
0
0
0
人数合計
795
786
815
【設問番号43】
設問内容 :インターネットをどのくらい使っていますか
中学校(百分率)
選択肢
1年生 2年生 3年生
④毎日1時間以上使う
12
18
20
③毎日使う(1時間以内)
11
13
16
②ときどき使う
50
47
48
①ほとんど使わない
26
22
17
その他
0
0
0
合計(%)
100
100
100
-132-
【研究組織】
○通年講師
千葉大学教育学部助教授
飯塚正明
○研究協力員
千葉市立美浜打瀬小学校 教諭 宇川光男
千葉市立美浜打瀬小学校
教諭 和泉みさ子
千葉市立稲毛第二小学校 教諭 市原直樹
千葉市立おゆみ野南小学校 教諭 佐藤和浩
千葉市立打瀬小学校
教諭 佐々木淳
千葉市立真砂第二中学校
教諭 片岡幸夫
千葉市立越智中学校
教諭 小熊 繁
千葉市立新宿中学校
教諭 橋爪みち代
千葉市立犢橋中学校
教諭 岩脇之俊
千葉市立さつきが丘中学校 教諭 齋藤賢一
千葉市立花園中学校
教諭 齋藤伸保
千葉市立真砂第一中学校
教諭 石戸久嗣
千葉市立大宮中学校
教諭 石川浩行
千葉市立泉谷中学校
教諭 神戸重彦
○所内担当
情報教育部門
鈴木正憲
芳野英博
小林幸司(担当)
教育研究部門 新村実治
【参考文献】
平成 10 年 12 月 小学校学習指導要領(平成 15 年 12 月一部改正) 文部科学省
平成 10 年 12 月 中学校学習指導資料(平成 15 年 12 月一部改正) 文部科学省
平成 12 年3月 「平成 11 年度 情報教育指導資料」 千葉市教育センター
平成 14 年6月 「情報教育の実践と学校の情報化」 文部科学省
平成 18 年8月 「初等中等教育の情報教育に係る学習活動の具体的展開について」
(初等中等教育における情報化に関する検討会)
千葉市教育センター 報告書 第 74 集
○主
題:普通教室等における情報機器の活用法 -時代の変遷に対応した「情報教育指導資料」の作成-
○研究対象:小学校、中学校 ○研究領域:情報教育 ○分類番号:F10-01
○研究内容キーワード:情報教育、情報機器活用、情報活用能力、校内LAN、情報モラル
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普通教室等における情報機器活用に関する研究
- 時代の変遷に対応した「情報教育指導資料」の作成 -
平成 18 年度版 情報教育指導資料
発行日
平成 19 年 3 月 31 日
発行者
千葉市教育センター
所 長
髙津 乙郎
発行所
千葉市教育センター
〒
263-0021
千葉市稲毛区轟町3-7-9
TEL 043(285)0900
FAX 043(256)3778
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