徳島市消費生活情報紙 主な 内容 NO.216 発行 徳島市消費生活センター 平成28年 夏号 1P:悪質商法の規制強化 3P:ご存じですか…熱中症予防のために 1P:特定商取引法・消費者契約法が改正されます 1P:相談窓口から…ワンクリック請求の「二次被害」に注意 2P:高齢者を狙う 特殊詐欺にご注意! 4P:くらしの危険…リコール対象製品による重大事故 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 悪質商法の規制強化 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 特定商取引法・消費者契約法が改正されます 訪問販売や電話勧誘販売など、トラブルになりやすい販売方法のルールを定めた「特定 商取引法」と、消費者と事業者の情報力・交渉力の格差を前提とし、消費者の利益擁護を 図ることを目的とした「消費者契約法」の改正法が平成 28 年5月 25 日に成立しました。 高齢や認知症などで判断能力が低下した人が、過剰な量の商品やサービスを契約させられ た場合、取り消せる規定などが設けられました。 主 な 改 正 の ポ イ ン ト 特 定 商 取 引 法 消 費 者 契 約 法 ●悪質業者への対応 ・業務禁止命令を新設 ・業務停止命令期間を最高 1 年→ 2 年に ・行政調査に関する権限の強化 ・刑事罰の強化 ●所在不明の違反業者への対応 ・処分書を交付する旨を一定期間公示す ることにより処分を可能とする ●消費者利益の保護 ・消費者利益を保護するための必要な措 置を指示できる ●過量販売への対応 ・電話勧誘販売における過量販売規制の 導入(訪問販売ルールの拡張) ●その他 ・訪問販売、通信販売、電話勧誘販売に おける規制対象の拡大 ・電子メール広告の規制拡充 ・指示の公表規定の整備 ・取消権の行使期間を6か月→ 1 年に ●高齢者の判断能力の低下などに付け込 んで大量に商品を購入させる被害に対 応するため「過量な内容の契約の取り 消し」規定を新設 ●契約の目的物に関しない事項について の不実告知による被害に対応するため「重 要事項の範囲」を拡大 ●取消権の行使期間が 6 か月→ 1 年に ●消費者の解除権を放棄させる条項を不 当条項として無効とする規定を追加 ●消費者契約法第 10 条*について「消費 者の不作為をもって意思表示をしたも のとみなす条項」が不当条項となると する例示を追加 * [10 条 ] ①民法、商法等の任意規定の適用に よる場合と比べ消費者の権利を制限する条項 であって、②信義則に反して消費者の利益を 害するものは無効 1 くらしの広場 高齢者を狙う 特殊詐欺にご注意! 特殊詐欺とは「不特定の人に対して対面することなく、電話、FAX、メールを使って行 う詐欺」の総称です。オレオレ詐欺をはじめ、さまざまなトラブルが報告されています。 被害に遭わないためにはその手口を知り、日ごろから注意することが大切です。 なりすまし詐欺 (オレオレ詐欺 ) 電話で息子や孫になりすまし、会社のお金の使い込みや交通事 故の示談金など緊急のトラブルを装い、現金を振り込ませる。 弁護士、警察官、交通事故被害者を名乗る場合もある。 架空請求詐欺 郵便やインターネットのメールを利用し、商品代金や、有料サ イトの未納料金など架空の理由で、料金を振り込ませる。 融資保証金詐欺 実際には融資しないにもかかわらず、無担保・高額融資をうた い文句として、電話、ダイレクトメールなどで融資を勧め、申 し込んだ人から、保証金などを名目に現金を振り込ませる。 還付金等詐欺 税務署や行政の職員を名乗り、税金や保険料、医療費の還付が あると偽りATMコーナーに誘い出し、電話でATMの操作方 法を指示し、口座から預金を振り込ませる。 金融商品等 取引名目詐欺 実際には対価ほどの価値がない未公開株、社債等の有価証券や、 外国通貨、または全く架空の有価証券等について電話やダイレク トメール等により虚偽の情報を提供し、購入代金をだまし取る。 ギャンブル必勝 法など情報提供 競馬必勝法やパチンコ攻略法など虚偽の情報提供をし、会員登 録料や情報提供料を請求する。また、「宝くじの当選番号を教 えます」などと持ちかける場合もある。 異性との 交際あっせん メールやサイト上で「女性を紹介します」などと掲載し、申し 込んだ人に嘘の情報を提供して、会員登録料や保証金名目で料 金を請求したり、異性になりすまして現金をだまし取る。 振 り 込 め 詐 欺 そ の 他 の 特 殊 詐 欺 被害に遭わないために ●お金に関わることを電話で受けた場合は、1人で決めず振り込む前に家族や親しい人、 警察などに相談する。 ●在宅時でも「留守番電話」に設定し、相手と話す機会を一旦、遮断する。 ●レターパックや宅配便で「現金を送れ」と指示されるのは詐欺の手口。 ●医療費などの還付金が ATM で支払われることは絶対にない。 ●電話で指示されてATMを操作しない。万一に備え、ATM 利用限度額を引き下げる。 ●不審な電話があっても、相手の説明をうのみにせず、すぐに消費生活センターや警察に 相談してください。 2 です か 存じ 熱中症予防のために 相 ご くらしの広場 「熱中症」 は、高温多湿な環境に長くいる ことで、徐々に体内の水分や塩分のバラン スが崩れ、体温調節機能がうまく働かなく なり、体内に熱がこもった状態を指します。 屋外だけでなく室内で何もしていないとき でも発症し、救急搬送されたり、場合によ っては死亡することもあります。熱中症に ついて正しい知識を身につけ、体調の変化 に気をつけるとともに、周囲にも気を配り、 熱中症による健康被害を防ぎましょう。 熱中症の症状 ○めまい、立ちくらみ、手足のしびれ、 筋肉のこむら返り、気分が悪い ○頭痛、吐き気、嘔吐、倦怠感、虚脱感、 いつもと様子が違う ○返事がおかしい、意識消失、けいれん、 からだが熱い 暑さを避ける ▲ 室内では…… 扇風機やエアコンで温度を調節、遮光カーテン、 す だれ 、打ち 水 を利 用 、室 温 をこまめ に 確 認 、 WBGT値※も参考に 外出時には… 日傘や帽子の着用、日陰の利用、 こまめな休憩 ▲ ※WBGT値:気温、湿度、輻射(放射)熱から算出される暑さの 指数。運動や作業の度合いに応じた基準値が定められてい ます。環境省のホームページ(熱中症予防情報サイト)に、観 測値と予想値が掲載されています こまめに水分を補給する 室内や外出時、 こまめに水分・塩分、経口補水液※ などを補給する ※経口補水液:水に食塩とブドウ糖を溶かしたもの くらしの豆知識 から 窓口 談 ワンクリック請求の 「二次被害」に注意 無料アダルトサイトを閲覧中 「再生」をクリックした途端、有 料サイトに登録となり、14 万円を請求 された。困惑して、ネットで検索した 無料相談窓口に電話をかけると、「7万 円を支払えば請求を止めることができ る」と言われた。指示に従って契約書 をFAXし、代金を支払ったが、この 業者は信用できるか。 (35 歳 男性) Q A 全国の消費生活センターに「無料 サイトを検索中、動画再生をクリッ クした途端、有料サイトに登録となり、料 金を請求された」という相談が寄せられて います。これは「ワンクリック請求」とい われる不当請求の一種で、請求に応じる必 要はありません。 しかし、不安に思う消費者が、その対処 法をネットで検索し、消費生活センターだ と勘違いして無料の相談窓口へ電話をかけ てしまい、高額な調査費用を請求されたと いうトラブルが発生しています。 ネットでは、被害回復をうたう団体や探 偵のホームページが見つかりますが、弁護 士や認定司法書士以外の者が被害を取り戻 すことはできません。調査費用を支払わさ れ、結局、何ら解決されないという二次被 害も発生していますので、注意しましょう。 有機JASマーク 有機 JAS マークは、農薬や化学肥料など の化学物質に頼らないで、自然界の力で生 産された食品を表しており、農産物、加工 食品、飼料及び畜産物に付けられています。 このマークがないものには、「有機」「オ −ガニック」などの名称の表示や、これら と紛らわしい表示を付すことは法律で禁止 されています。 3 ●問い合わせ先 農林水産省 消費・安全局 表示・規格課 ☎03−3502−5724 くらしの広場 くらしの危険 リコール対象製品による重大事故 消費者庁は、2015年に消費生活用 製品によって起きた火災などの重大製品 事故(885 件)のうち、リコール対象製 品に関する事故が 100 件あったとして 注意を呼びかけています。 被害状況をみると火災が 92 件(うち 死亡1件、軽傷7件)で、他に8件の重 傷事故が発生しました。品目別では、ノ ートパソコン用バッテリーパックが最も 多く 16 件、電気ストーブ 13 件、石油 給湯機7件、電子レンジ7件と続きます。 リコール対象製品を使い続けると、事 故を引き起こす恐れがあり、大変危険で す。対象製品を持っていないか確認し、 持っていた場合は、直ちに使用を中止し て事業者に連絡しましょう。 *リコール対象の製品情報 消費者庁 http://www.recall.go.jp/ 7月の【くらしの講座】 夏休み子ども消費者教室 テーマ テーマ LEDの仕組みを学び 和紙のLEDスタンドを制作 知っ得、納得、訪問販売 日時 7月25日 (月) 13:30∼15:00 場所 アミコビル2階 アミコミーティングルーム 講師 公益社団法人 日本訪問販売協会 小田井 正樹 氏 定員 40人 (申し込み先着順) 日 時 7月28日 (木) 13:30∼15:30 場 所 アミコビル2階 アミコミーティングルーム 講 師 パナソニック株式会社 社員 対 象 市内在住の小学4∼6年生とその保護者 定 員 25組(抽選) 費 用 材料費1,000円 応 募 方 法 はがき(1枚に1名)に「夏休 み子ども消費者教室参加希望」と明記の上、 郵便番号・住所・児童の名前・学校名と学年・ 電話番号を記入し、下記の消費生活センタ ーまでお申し込みください。抽選結果は、当 選された方へはがきでお知らせします。 応募締切日 7月15日 (金)必着 8月の【くらしの講座】 テーマ まったなし!すまいの耐震化 ∼熊本地震を教訓に、 今こそ大規模地震を迎え撃つ∼ 日時 場所 講師 定員 8月22日 (月) 13:30∼15:00 アミコビル2階 アミコミーティングルーム 徳島県住宅課耐震化担当職員 40人 (申し込み先着順) 上記のテーマで、市内在住の方を対象に 講座を開催します。受講される方は、電話 でお申し込みください。受講は無料です。 発 行 消費生活相談 徳島市消費生活センター 開 館 日 相談受付時間 閉 館 日 〒770−0834 徳島市元町1丁目24番地 アミコビル3階 4 1 088-625-2326 FAX 088-625-2365 平日(火曜日除く)・土・日曜日 午前10時∼午後5時 火曜日・祝日・年末年始
© Copyright 2024 Paperzz