第1学年 学級活動指導案

ⅰ 学習指導案
第1学年 学級活動指導案
平成19年11月29日(木) 3校時
指導者 ・ ・ ・ ・
1
題材
2 目標
歯の王様をまもろう
○第一大臼歯の大切さが分かる。(知識・理解)
○第一大臼歯にあったみがき方を考え,自分の歯をきちんとみがこうとする意欲をもつ。
(関心・意欲・態度)
3
授業の構想
(1) 題材について
第一大臼歯は、初めて生える永久歯で、上下に 4 本ある。
6 歳前後で生えてくるため、「6 歳臼歯」と呼ばれることもある。
この歯は、口の中で最も大きく、ものを噛む上で最も重要な歯
である。この歯が 1 本抜けてしまうだけで、咀嚼効率が約60%
も低下する。
第一大臼歯は、咬合の安定の上でも非常に重要な歯だが、
その形態や生える場所から、生え始めてまもなくむし歯になっ
てしまうことも少なくない。また、完全に生えるまでに、上の歯
で 7 ヶ月、下の歯で 12 ヶ月かかる。その間、隣の第二乳臼歯と
の高さに違いがあり、歯ブラシが当たりにくい。また、生え始め
て 2 年以内は、歯質の石灰化も十分でないこともあり、最もむし
歯になりやすい時期である。一旦むし歯になり、神経まで達す
ると、中学を卒業するころにやっと完成する歯根は、そこで成長が止まってしまう。
まさにこの第一大臼歯の生え始めの時期に当たる 1 年生に、この歯の大切さを伝え、むし歯にな
らないようにするためのみがき方を考えさせることはとても重要であると考える。
5月 歯科検診
6月 ブラッシング指導
学活 「むし歯になるわけを知ろう」
健康委員会
ミガクンジャーの劇
学活 「歯の王様を守ろう」
日常生活での実践化
(2) 子どもの実態(男子 10 名、女子 5 名 計 15 名)
5 月の歯科検診では、15 名中 6 名は、まだ 1 本も第一大臼歯が生えてなかったが、現在は、全員
が 1 本以上は生えている。そのうち、4 本全部生えている子どもは、12人に達している。中には、5
月の段階で、第一大臼歯がC(むし歯)やCO(要観察歯)の診断を受けた子どももいる。
6月には、岩田歯科衛生士さんよりブラッシング指導を受け、10 月には、学級活動で、むし歯の
できるわけを知り、歯みがきの大切さを学習したが、給食後の歯みがきの様子を見ると、まだ歯の汚
れを落とそうという歯みがきにはなっていない。中には、「歯医者さんで教えてもらったよ。」と言って、
歯ブラシの当て方を工夫しながら、並びの悪い前歯をみがいたり、手鏡で自分の歯を見ながら、汚
れを落とそうとしたりする姿も見られるようになったが、まだ半数近くの子どもは、歯の表面を簡単に
こすっているだけの歯みがきになっている。22日の児童朝礼で、保健委員会の歯みがきの大切さ
を伝える劇を見て、歯みがき目標を立ててからは、手鏡を見ながらきちんと歯みがきをしようとする
姿も増えてきた。しかし一つ一つの歯にあったみがき方まではできていない。
今、一番むし歯になりやすい時期にある第一大臼歯に注目させ、歯の形や生えている位置によ
って、みがき方を変えなければ、きちんと汚れは落ちないことを押さえたい。またこの学習をきっか
けにして、他の歯も、その歯にあったみがき方が必要であることに気づき、どの歯もしっかりと汚れが
落ちるようなみがき方ができるようになることを期待している。
(3) 指導にあたって
授業では,4 本の第一大臼歯のうち、下の 2 本に絞って学習を進めたい。歯の模型を使って、第
一大臼歯の表面の溝がみがきにくいことや生え始めは歯の高さが低く歯ブラシが届きにくいことな
どを理解させ、この歯の歯みがきには工夫が必要なことに気づかせたい。実際に下の 2 本の第一
大臼歯を染め出しし、汚れが残っていることを知り、どんなみがき方をすれば汚れが落ちるのかを
考えさせたい。まだ下の第一大臼歯が生えてない子どもが1名いるが、もうすぐ生えてくることを知ら
せ、本時では第二乳臼歯を染め出し、同じように考えさせたい。
また、本時で学習したことが、次の歯みがきから生かせるように、具体的な目標をもたせたい。そ
のために、「であう」段階で、「歯の王様」から「助けてほしい」という手紙の形で導入し、 「いかす」
段階で、その歯の王様に「助ける方法(むし歯にしないための歯みがきの方法)」を返事に書くとい
う形をとってみたいと思う。
そこで授業を次のように構成した。
であう段階では,「歯の王様」からの急ぎの手紙という形で興味をもたせ、生え始めた第一大臼歯
がとても大切な歯であることとむし歯になりやすいことを知らせたい。そして、この手紙によって、「歯
の王様をむし歯ミュータンスから守る方法」をみんなで考えてほしいと投げかけ、本時の学習の目
当てをもたせたい。
つかむ段階では,口の中を鏡で見て,自分の第一大臼歯を見つけたり,歯の模型を見たりしながら、
その形や生え方から、どうすれば歯の汚れがとれやすいのかを考えさせたい。
ふかめる段階では,染め出しをして、第一大臼歯の汚れ具合を確認するとともに、実施にブラッシ
ングをしながら、「つかむ」で見つけた方法で汚れが落ちるかどうかをたしかめさせたい。この段階
で試行錯誤しながらブラッシングすることが、これからの歯みがきにいかされると考えている。
いかす段階では,みつけたみがき方を「歯の王様」に返事を書くという形で、これからの自分の歯
みがきのめあてを立てさせ、実践へとつなげたい。
4
本時の学習
学習活動
1 歯の王様からの手紙を読む。
○支援・●評価規準
資料・準備物
○ 10 月の学習と関連付けて、歯みがきの
・歯の王様からの
大切さを思い起こさせるために、手紙 手紙
で あ う
第一大臼歯は歯の王様。
一番大きく
一番歯根もしっかり
一番力持ち
で も、と てもむし歯にな
やすい。
むし歯を防ぐ 方法を考
えてほしい。
の中でミュータンスについても触れる。
○ 第一大臼歯が特に大切な歯であること
を意識づけるために、「歯の王様」とい
う呼び方を使う。
● 第一大臼歯の大切さが分かったか。
○ 学習後の歯みがきの実践につながるよ
うに、「ミュータンスから守る方法を考え
てほしい」と投げかける。
歯の王様をミュータンスから守る方法を考えよう
・歯並びの絵
・ 第一 大臼 歯 と
2 どの歯が第一大臼歯なのか を ○ 第一大臼歯を知るために、歯並びの絵 第二乳臼歯の模
つ か む
知り、その歯をむし歯から守る方
や模型を見せたり、手鏡で自分の歯を
型
法を考える。
たしかめさせたりする。
・ 大型歯ブラシ
甘い物を食べない。
○ 第一大臼歯がみがきにくく汚れが取れ
歯みがきをする。
にくい歯で あるこ とを理解させるため
表面のみぞは歯ブラ シの毛
に、第一大臼歯と第二乳臼歯の模型
先を使って
を見せる。
歯ブ ラシをで きるだけ口の
横から入れてみがく
・ 手鏡
・ むし歯の写真
● 第一大臼歯の汚れをとる方法を考える
ことができたか。
歯のどの面も歯ブラシでみ
がく
3 考えたみがき方でよごれがとれ
ふかめる
るかたしかめてみる。
○ 第一大臼歯の汚れをとるみがき方を身
につけさせるために、自分の第一大臼
・染めだしの道具
・ 手鏡
歯を染め出しし、ブラッシングをしてみ ・ コップ
る。
● 鏡を見ながら、そのようにしたら歯の汚
・ 歯ブラシ
・ 牛乳パック
れが落ちるかを考えながらみがいてい
るか。
4 歯の王様に手紙を書く。
○ 今後の歯みがきに生かせるように、見 ・手紙の用紙
い か す
つけた歯みがきの方法でミュータンス
から守ることを手紙に書かせる。
● 見つけた歯みがきの方法を書くことが
できたか。
5
研究の視点
「歯の王様」からの手紙形式の投げかけや歯の模型を使ったこと、染め出しを取り入れたことは、子ど
も達に歯みがきの大切さを感じ取らせ、今後の歯みがきに意欲的に取り組ませるのに有効であったか。
ⅱ 授業の実際
1 「であう」段階
※[
]・・・動き (
)・・・説明
子ども達が興味をもってこの学習に取り組めるように、
「歯の王様」からの急ぎの手紙という形で導入した。手 「歯の王様からの手紙」
紙形式の導入は、今までにも、「ミュータンスからの手
紙」という形をとり、「ミュータンス菌が食べ物のかすや砂
糖からむし歯をつくること」を学習してきている。そこで、
今度は「歯の王様」から手紙が来たという投げかけから
授業に入っていった。
T:またみんなに手紙が来ました。
C:またあ。
T:この前は、ミュータンスからだったね。
今度は・・・・・・「歯の王様」
C:歯の王様て何だ。
T:(「はやくあけてくれ」という文字を指して)
開けていい。
C:(王様の絵を見て)6歳臼歯。
T:[歯の王様からの手紙を読む。]
た、たすけてくれ。1ねんせいのみんな。
わたしは、みんなの口の一ばんおくにはえはじめ
た大人のはだ。
(手がみの中のカードをみてくれ。)
大人のはの中でも一ばん大きくて、ねっこもふと
くて、しっかりしている。
その上、かむ力も一ばんつよいから、はのなかま
からは、おうさまとよばれているのだ。
でも、まだねっこははんぶんぐらいしかできてい
ない。これからのびて、本もののおうさまになるとこ
ろなんだ。
それなのに、いま、あのむしばミュータンスにねら
われているのだ。ミュータンスに大きなあなをあけら
れたら、ねっこものびなくなる。大へんなんだ。
どうか、はやくたすけてくれ。おねがいだ。
むしばミュータンスから、わたしをまもってくれ。
C:(「助けてくれ。」という言葉に)いいよ。
2 「つかむ」段階
ここでは、実際に自分の第一大臼歯を見つけさせ、模型を使って、どうすれば歯の汚れが取れるかを
考えさせた。
T:どの歯が「助けてくれ。」と言ったかわかる。
C:一番大きい歯。
C:歯の王様
T:(口の中の絵を見せながら)みんなの口の中を作ってきたよ。これがみんなの下の歯。これがみんなの
上の歯。この一番奥に、こんな一番大きい歯が生え始めているんだって。
C:それで噛み砕く。
C:それ6歳臼歯だよ。
T:よく知ってるね。
この歯がみんなの口の中に生え始めているかな。
C:それ永久歯だよ。
C:もう生えとるよ。
T:(生えてるか)調べてみよう。
[手鏡を配り、自分の第一大臼歯を探させる。]
子ども達は、それぞれに自分の口の中をのぞいて、一番奥に生え
始めている第一大臼歯を探し始めた。
TT の森脇教諭にも、教えてもらいながら、第一大臼歯を見つけて
いった。
C:これだ。これだ。
C:あった。
T:見つかった。まだ、生えてないお友達もいるかもしれません。
(生えてない子どもの口の中を指しながら)ほら、この硬いの。ここから生えてくるよ。
T:[歯の模型を見せながら]みんなが見つけてのは、こんな形をしていた。
C:うん。
T:歯の王様。
みんなの歯(根)は、まだこのくらい。これから、まだ大きくなるって。
「ミュータンスにやられたら、根っこも伸びなくなる。」と書いてあったね。
(歯肉のついた模型から、第一大臼歯を出しながら)この歯が、今みんなの
口の中で生え始めているんだね。この歯が「助けてくれ。」て言ってるよ。
C:なんでか分かるよ。歯みがきしたら治るけどね。僕も生えてるけどね、なかなか歯ブラシが当たらんか
ら。
T:(前へ)出てきて、どうして当たらないか、やってみてくれる。
C:[模型を使って、歯みがきをしてみる。]
T:ここがちっちゃいから、歯ブラシが、
C:当たらない。
C:こうやるとみがけんから、[歯ブラシを横向きにして]こうやるとみがける。
C:だけど、横にせんといけん。
T:歯ブラシを横にするってこと。
C:内側からやればいいが。
T:K 君は「歯医者さんに教えてもらった。」て言ってるよ。
C:(歯ブラシの)先っちょでみがく。こうしないときれいにならんから。
C:歯の裏側もみがかんといけん。
C:僕もそういう意味。
T:K 君が言ったのは。
C:歯の上
C:横。両方。
C:(歯肉もさわって)ここもみがかんといけん。
T:ここ(歯肉)が変になると、歯も変になるんだね。
3 「ふかめる」段階
ここでは、染め出しを行い、第一大臼歯の汚れ具合と、「つかむ」段階で、子ども達が出し合った「第
一大臼歯のみがき方」とを確かめてみることで、今後の歯みがきの実践化へつなげたいと考えた。
T:みんなは、今日も、朝の元気調べで、ご飯もしっかり食べて、顔も洗って、歯みがきもしたと言っていた
から、みんなは守れているかな。ミュータンスから。
C:たぶん。
T:さっき、H 君も(大きい歯ブラシ模型を指して)この歯ブラシじゃ分からんて言っていたから、みんなの
歯ブラシを使って、みんなの歯をみがいてみましょう。
この歯は(歯の図を示しながら)、みんなで4つあるんです。全部生えている人も、まだの人もいます。
C:それをみがいとらんと、どっかんむし歯になるよ。
T:(むし歯の写真を見せながら)はじめは、(むし歯の穴が)小さくて、だんだん大きくなって、どっかんむ
し歯になるんだね。
C:わあ。
T:こんなになったら、(絵を指しながら)この根っこも途中で止まっちゃうんだって。中学校の三年生ぐらい
でやっとここまで伸びるんだって。だから、どっかんむし歯になったら、ここでストップするんだって。大
変だ。
T:みんなの歯の王様をみがいてみようか。でもみんなは大丈夫だよね。
染め出しをしてみようと思います。
[染め出しの説明をする。]
今日は、下の二つだけ染めてください。
まだ生えていない人はみがかんでもいいか。
C:だめ。
T:(写真を見せて)この隣の歯からむし歯が移っているよ。
歯が生えてなくても、横の歯をみがかんといけんかもしれんね。
(染め出しが)できた人は、牛乳パックにぶくぶくぺっしてください。
[一人ずつ、染まった様子を確認して回る。]
T:みんな、どう。
やっぱりちょっと赤くなってるね。
あなた達の歯、大丈夫じゃないぞ。ミュータンスの仲間になるか。
C:あっ、ミュータンスいたんだ。
T:みんな(板書を指して)この黄色い字を見てください。
【子ども達がみつけた方法】
はブラシをよこに
うちがわから
さきっちょで(さきで)
はの上、よこ(りょうほう)
うしろがわ
はぐき
[見つけたみがき方を大型歯ブラシでやって見せながら、
みがき方を確認した。]
先生一つ、(歯と歯の間を示しながら)ここら辺はどうなってるかなと思うけど。
C:かすがたまってる。
T:どうしたらとれるんかな。
じゃあ、みんな自分の歯ブラシで、歯の王様がミュータンスの仲間にならんように守ってやってくださ
い。
C:(歯みがき)やっていいの。
T:はい、どうぞ。みんながみつけた方法でみがいてみてください。
T:S 君は歯ブラシを縦にしたりしているね。
T:「よこから」て、どういうこと。
C:こう。
T:K 君、横からみがいているよ。
[子ども達は、一生懸命みがいている。]
T:赤くなってるのがとれた。どうやったら赤いのがとれたかよく見といてよ。王様に教えてあげんといけんけ
ん。どうしたら助けてあがられるか。
[一人一人の口の中を見ながら、声をかける。]
T:今、生えてきたばっかりだね。大事にしてよ。
T:きれいになったね。横はどうかな。
T:裏側が、まだ赤くなってるよ。
T:今までとみがき方が同じ。
C:ちょっとちがう。
T:給食のとき、こんな風にみがけてたかな。
みんな、大きな口をあけてるね。
C:だって、見えんもん。
T:そうか、中が見えないからか。
C:きれいにとれた。
[みがいた後、口に中を先生たちに見せにいく子ども達もいた。]
T:ベランダでうがいしてください。
4 「いかす」段階
ここでは、見つけたみがき方を「歯の王様に返事を書く。」という形で、今後の自分の歯みがきのめあ
てを立てさせたいと考えた。
T:染め出ししてよかったわ。朝の元気調べのときに、「みがいたよ。」と言ってたけど、赤いのがまだいっぱ
いついてたね。
今日見つけた方法を王様に教えてあげて、王様をニコニコ顔にしてあげたいの。
[プリントを配る。]
(歯の王様が)ああ、これで助けてもらえると思ってもらえるように、み
んなが見つけた助ける方法をお手紙で書いて知らせてあげてくださ
い。
どういう風にして、この歯の王様を助けてあげるの。
[子ども達は、それぞれ手紙を書く。]
[一人一人個別指導しながらまわる。]
子ども達が歯の王様へ書いた手紙
はのおうさまへ
うちがわ、みぎ、ひだり、りょうほう
もみがいてミュータンスをやっつけ
るぞ。
はのおうさまへ
はブラシをよこにやって、かがみ
をちゃんとみてみがいてきれいに
するからね。
はのおうさまへ
はブラシをよこと上にやるから、
それとはいしゃさんにいくから。
はのおうさまへ
はブラシをよこにしてみがけばきれいに
なるし、はぐ きもみがけばきれ いになるか
ら、がんばってみがいたらきれいになるよ。
はのおうさまへ
はブラシをたてとかいろんなうご
きにかえるよ。
T:時間がきたので、終わってから続きを書きましょう。困っている人は、後で一緒に書こうね。
みんなが見つけた方法は、(模型を使いながら)歯ブラシが届かないから、横からみがいたり、先を使ったり
してみがくんだね。後ろや右左、歯肉もみがくことが大事だね。
今日も給食を食べます。給食を食べたら、ミュータンスの大好きなかすがいっぱいつきます。みんな、歯の
王様を助けてあげてね。
ⅲ 授業後の子どもの変容
○ この授業後、まず給食後の歯みがきの様子が変わった。今までは、何となく手鏡を見ながらみがいている
様子だったが、しっかりと口をあけ、自分の歯を覗き込みながら歯をみがく姿が見られるようになった。
○ 歯みがきのときの歯ブラシの動かし方が変わった。歯ブラシを横にごしごしと動かす動きが圧倒的に多か
ったが、歯ブラシの向きや持ち方を変えながらみがく姿が多くなった。
○ 歯医者に行く子どもがふえ、歯科医で習ってきたことを話題にすることが多くなった。
○ 朝の健康観察で時々朝の歯みがきをしていない子どもが2名に減った。
その後、再び子ども達が歯の王様へ書いた手紙
はのおうさまへ
やさしく二本ずつみがいているよ。
かがみをちゃんとみて、ていねいにみ
がいているよ。
はのおうさまへ
ぼくはかがみを見て、じょうずにはブラシ
をあてて、20このはをじょうずにみがくよ。
二本ずつみがくよ。はブラシをたててみがく
よ。
はのおうさまへ
やさしくみがくよ。つよくやっても、
かすはとれないよ。だから、ていねい
にみがいてる。はブラシのむきをかえ
ているよ。
はのおうさまへ
ぼくは、やさしくはをみがいているよ。おう
さまのはをうらがわやそとがわをみがいてい
るよ。二本ずつみがくよ。
はブラシのむきをかえて、おうさまをみが
いているよ。
ⅳ 考察
1 「歯の王様」からの手紙形式の導入は効果的であったか。
子どもたちは、比較的、第一大臼歯についてよく知っていたので、直接自分の歯での導入でもよかったかもし
れない。しかし、中には、話の中身がよく見えてない子どももいるので、その場合は、紙芝居の方が絵として残
るので、分かりやすかったかもしれない。
「歯の王様」をもう少し意識させるために、ペープサートを持ち歩いたり、教師が王冠をかぶって王様になって
歩いたりする方法も考えられた。
2 「歯の模型」や「染め出し」は有効であったか。
「歯の模型」は、第一大臼歯が下から出てくるところや歯の形を捉えさせるのに有効であった。模型を大きく
作ったので、視覚的に捉えられやすかった。また、動かせるので、生えはじめや生えてしまってからの歯の高さ
を表現しやすかった。
「染め出し」は、一人一人が実際にみがいてみることによって、第一大臼歯についた汚れやかすをどのように
すれば取れるのかをしっかり考える場になった。「歯の王様」への手紙ではうまく表現できなかった子どもも、実
際に歯みがきをする事で、自分の歯みがきの方法をふり返り、その後の歯みがきの仕方を考えることができた。
授業後の給食後の歯みがきは、歯ブラシの向きも変えながら、しっかりみがく姿が増えた。