「コミュニケーションと防寒」号

三国中学校生徒指導部だより
平成28年10月31日
フ ア イ ト !!
「コミュニケーションと防寒」号
私、こう見えて英語がしゃべれません。正確に言うと「上手に」しゃべれません。し
かし 、私はALTのモーガン先生やジェシカ先生と積極的に話をするようにしています 。
給食のとき、日本の給食について単語を並べて「ジャパニーズカレー イズ オーケ
イ?」などと必死に話します。わからないときは「じゃがい~も~」と英語風に言って
みますが、苦笑を返されます。それでも私はあきらめません。
モーガンが「バックが痛い」と言っていたとき、言っている
ことの半分しかわからなかったけれど、きっとどこかが痛いの
だなと察し 、「ホスピタルにゴー」と言ってあげられました。
英語で上手にコミュニケーションできたら、どれだけ幸せだろ
うかと思います。英語がしゃべれないのは私だけかと思ってい
たら、○野先生も話すのは全く苦手だそうで(聞いて理解する
のは得意なようですが )、苦労してジェシカ先生に「今日は給
食を食べてください」と伝えていらっしゃいました。
たぶん今までの日本の教育が知識重視(入試英語)だったた
め、英語を上手に話せる日本人が少ないのだと思います。使う
機会がないというのもあるかもしれません。みなさんは日常生
活で英語を使っていますか?英語でコミュニケーションをして
いますか。
ここだけの話ですが、校長先生がモーガン先生と英語で会話されている姿を私は何度
も見かけています。負けられません。
学校公開
~
高校入試
先日、第2回学校公開があり、たくさんの保護者の方や他の学校の先生方が来校され
ました。みなさんの授業に取り組む姿や、部活動の様子、休み時間の様子などを見てい
ただき、保護者の方々から以下のような感想をいただきました。
・授業中に静かにみんなが聞いていたのでよかった。安心しました。先生方の授業
も楽しそうで、昔を思い出しました 。(2年)
・給食試食会とてもよかったです。ありがとうございました。生徒の挨拶もとって
もよかったです。さすが三中!(2年)
・掃除しっかりしていたと思います 。(1年)
・挨拶ができていました。4限終了後、さっと給食を取りに来て、さっと準備がで
きているようで、素晴らしいと思いました 。(3年)
普段の三国中学校の姿を見ていただき、みなさんの頑張っている姿を評価していただ
けてとても嬉しく思いました。次は、他の学校から参観にいらした先生方の感想です。
・3-2(英語)と3-5(総合)を参観させていただききました。2クラスとも
グループ学習を行っていましたが 、生徒が積極的に自分の意見を述べていました 。
生徒の意見を引き出す工夫がよくなされていました。
・2年生と1年生の総合学習を拝見させていただき、大変参考になりました。三国
高校でも、今年から1年生で探求活動という三国についての調べ学習を行ってい
ます。高校での調べ学習をさらに深められればと考えています。
・地域を学習素材にした学びに興味があり参観させていただきました。ゲストティ
ーチャーの川端さんのお話が中学生にとって、とても興味深かったのではないか
と思いました。
10月26日の福井新聞で、県教育委員会は今の中学2年生が受験する県立高校入試
の数学と英語で、難易度が異なる二つの問題を用意すると発表しました。受験する学校
によって問題が異なるということです。
また、記述・論述式の問題を1教科あたり 15 %程度から 20 %程度に増やし、答えを
出すまでの過程や考えを論理的に説明する力、グラフを多面的に分析・考察する力など
をみるそうです。そして、英検の3級以上の取得者に対し、級
に応じた点数を加算するそうです。
以上のことを考えると、これからのみなさんは、①基礎基本
の定着、②言語活動による学力向上、③NIEや読書活動を通
じた読解力を身につけるとよいのだと思います。②では、アク
ティブラーニングやグループ学習、英語でのコミュニケーショ
ン力が重要になります。三国中学校の先生方が力を入れている
教育が、まさにこれからのみなさんに必要な力なのです。
また、ベネッセコーポレーションの調査で、読書量が多い人
は語彙力が高く(特に複数分野を読む人 )、さまざまな人と対
話をする機会が多い人ほど、より多くの言葉を知っている傾向
にあることがわかりました 。『対話が語彙力を鍛える』 という
ことです 。友だちとの対話が「 よくある 」社会人と「 全くない 」
社会人では語彙力に 10 %以上の差が出たようです。(福井新聞より)
友だちと対話することは、単純に「楽しい」だけではなく、みなさんにとってこれか
ら先に役立つ力をつけてくれるようです。積極的に『対話』をしましょう。
続・コミュニケーション
錦陵図書館で「古書店のオヤジが教える 絶対面白い世界の名著 70 冊」を借りまし
た。紀元前 400 年代に書かれたヘロドトスの「歴史」という本の紹介から始まり、現代
までに書かれた名著をさかのぼって紹介していくのですが、ふと紀元前の暦について不
思議に思いました。あの頃は紀元前 400 年の次の年は、紀元前 399 年、その次の年は紀
元前 398 年と数えたのだろうか。ひとつ歳を取るたびに年号がひとつ減っていく。びっ
くりです。社会科の廣瀬先生に聞いてみたところ 、「キリストの生まれた年を紀元 1 年
とする」と後世になって決めたそうです。だから、紀元前の人たちは、毎年毎年年号が
減っていったわけではないのです。
自分たち独自の暦を持ち、独自の年号を使っていた人々が、誰にでももわかる共通の
年号を使うようになる。そうやって人々は理解し合えるようになったのでしょう。日本
も明治までは「年号(天保・元禄など )」しか使っていませんでした。西暦を使い、同
じ「ものさし」で話ができるようになることで、共有できるものが増えていったのだと
思います。もちろん、共通の言語(英語)を使うことで、さらにコミュニケーションは
深まるはずです。
先日の図書館だよりで紹介されていた「寿命図鑑」を読みました 。「死」を考えると
悲しくなりますね。だけど 、「寿命があることは素敵なこと」だと書いてありました。
いつか枯れてしまうから、花が咲くとうれしい。すぐに消えてしまうから、虹を見たと
き感動する。寿命があるから、ワタシたちは一瞬一瞬を大切にできて、いろいろなもの
を愛せるのだと。とても素敵な本でした。
冬季服装&防寒着について
11月1日(火)より、衣替え完全実施になります。体調面を配慮して、衣替え完全
実施に合わせて防寒着の着用を認めます。冬季の生徒心得(防寒着)のきまりをよく読
んで、正しく着用するようにしてください。体を冷やして、風邪などをひかないように
気をつけましょう。ただし、中学校は「学習の場」です。 おしゃれを中学校に持ち込ん
だり 、高価なものを購入したりせず 、学習の場にふさわしい身なり を心がけてください 。
学校のきまりに合っているかわからない場合は、購入する前に先生に聞くようにしてく
ださい。
基本方針
=
おしゃれを学校に持ち込まない。