講師及 講師及びセッション紹介 セッション紹介 【内科 Internal Medicine】 】 岸本 暢將( 暢將(Mitsumasa Kishimoto, MD, FAC FACP) 聖路加国際病院アレルギー膠原病科 東京大学・東京医科歯科大学・北里大学医学部非常勤講師 E-mail:[email protected] CoCo-Program Director 内科セクション 内科セクション・ セクション・リーダー 【略歴】 1998 年北里大学医学部卒業。沖縄県立中部病院にて初期研修後、在沖縄米国海軍病院にてインターンを行 い、2001 年から臨床留学のため渡米。ハワイ大学内科にてレジデント終了(2004 年) 、NYU/Hospital for joint diseases にてリウマチ膠原病科フェロー終了(2006 年)。その後帰国し亀田総合病院リウマチ膠原病 科にてプログラムディレクター。2009 年 8 月から聖路加国際病院アレルギー膠原病科(成人、小児)勤務。 東京大学・東京医科歯科大学・北里大学医学部非常勤講師も兼務。専門:リウマチ膠原病、一般内科、研修 医教育 【セッション内容紹介】 テーマ: :39 才女性 1 ヶ月の経過の テーマ 経過の発熱と 発熱と関節炎 内科外来にて 2 ヶ月の経過で繰り返す発熱と関節炎を呈した 39 才女性患者を担当していただく。参加者全 員で鑑別疾患、フォーカスをしぼった病歴聴取、身体診察のポイントはどこか考えてみる。得られた情報か らアセスメントプランをたて、必要な検査を行い診断に至るリウマチ膠原病診療の醍醐味をお伝えする。 参考(推奨)文献: 1.N Engl J Med 1994;330:769-74 (発熱と関節炎を起こす鑑別疾患が紹介されている) 2. 「関節リウマチの診かた、考え方」中外医学社 3.「すぐに使えるリウマチ・膠原病診療マニュアル~目で見てわかる,関節痛・不明熱の鑑別,治療,専門科へのコンサル ト~」編著 岸本暢将 羊土社 2009 年 3 月 (第 2 章 基本編~関節痛へのアプローチ~および第 3 章病棟編の 2 の発熱・ 関節炎の鑑別法が参考になる) 平岡 栄治(Eiji Hiraoka, Hiraoka, MD) MD) 神戸大学 総合内科 E-mail:[email protected] CoCo-Program Director 【略歴】 1992 年 神戸大学医学部卒業。1992 年~1993 年 神戸大学医学部内科研修。1993 年~1994 年 三菱神戸病 院内科研修。1994 年~1995 年 兵庫県立淡路病院内科研修。1995 年~1999 年 神戸大学循環器内科大学院。 1999 年~2001 年 公立豊岡病院循環器内科。2001 年~2004 年 ハワイ大学内科レジデント研修。2004 年 ~ 神戸大学総合内科助教。米国内科専門医、日本内科学会専門医、日本循環器学会専門医。 【セッション内容紹介】 テーマ: テーマ:急性期疾患の 急性期疾患の終末医療 症例 1 89 歳男性、COPD 増悪にて入院。5 年前に DCM, VT と診断され埋め込み型除細動器を施行。ソ タロール内服開始。同時に喫煙による COPD と診断され治療されていた。2 年前に、肺炎、COPD 増悪に て入院、挿管・人工呼吸器治療をされた。気胸を合併したが、加療にて改善、抜管された。それ以来、数か 月に一度 COPD にて入院。時々、ICD が作動し救急外来受診していた。1 ヶ月前 COPD にて入院。難治性 でぜい鳴、呼吸困難が持続。ソタロールを減量し症状が改善したため退院。その後、VT storm にて入院。 症例 2 C 型肝硬変による HCC で 5 年前に肝切除術、COPD の既往がある 75 歳男性。元々は活発な生活 を送っており、昨年の膝関節手術までは自分で車を運転して受診したりハイキングにも出かけたりしてい た。当院入院 4 ヶ月前:右膝変形性関節症、近医にて膝関節置換術。同部に MRSA 感染しデブリードメン +インサートの入れ替え術を施行。改善せず再手術目的で当院整形外科に入院。入院後、精査で膵臓がん、 胃ガンの併発も発覚。膝感染症は悪化し、sepsis, ARDS となったため総合内科へコンサルト。 進行がんに関する終末医療に関しては、告知方法、緩和ケアーの重要性が日本でも広まってきている。しか し、このように癌以外の疾患、特に急性期疾患に関する終末医療のマネージメントは あまり教育されていない。今回、これらの症例を通じ、"急性期疾患の終末医療"に関し皆様と議論したい。 岩田 健太郎( 健太郎(Kentaro Iwata, MD, MSc, FACP) FACP) E-mail:[email protected] 【略歴】 1997 年島根医科大学(現・島根大学)卒業。沖縄県立中部病院研修医、コロンビア大学セントクルース・ ルーズベルト病院内科研修医を経て、アルバートアインシュタイン大学ベスイスラエル・メディカルセンタ ー感染症フェローとなる。2003 年に中国へ渡り北京インターナショナル SOS クリニックで勤務。2004 年 に帰国、亀田総合病院(千葉県)で感染内科部長、同総合診療・感染症科部長歴任。2008 年より神戸大学 大学院医学研究科微生物感染症学講座感染治療学分野、同都市安全研究センター医療リスクマネジメント分 野教授。 【セッション内容紹介】 北野 夕佳( 夕佳(Yuka Kitano, MD) 聖マリアンナ医科大学救急部 E-mail:[email protected] 【略歴】 1996 年京都大学医学部卒。京大病院 1 年、大阪赤十字病院3年で幅広く内科各科をローテーション(麻酔 科、診断放射線科、救急部含む)。大阪日赤にてチーフレジデント。大阪日赤の 3 年間、週1日、1~3次 救急をファーストコールとしてみる救急当直を通して、系統だった鑑別診断、総合医の必要性を痛感。2000 ~2004 年母校の大学院に戻り、基礎研究を 4 年間行う。再度人生の方向性を考えて臨床に専念する方向を 選び、米国でレジデントを目指す。2005 年 ECFMG 取得、2006~2009 年ヴァージニアメイソン医療セン ター(米国シアトル)内科レジデント修了。2009 年~東北大学高度救命救急センター助教、2011 年 6 月~ 現在、聖マリアンナ医科大学救急部助教として、初期後期研修医とともに、救急集中治療臨床を行っている。 基礎研究者の夫と娘 3 人の 5 人家族。 【セッション内容紹介】 テーマ: : ショック テーマ あなたが救急当直ファーストコールです。救急隊からの搬送連絡を受けました。 70 歳男性、朝から外出していた妻が帰宅してみると「ぐったりして、とにかく様子がおかしい」ため 119 番通報。救急隊到着時血圧 64/42mmHg 脈拍 120/分。今から救急車で来ます。さああなたの脈拍も上が ってきました。頭の中を整理して気持ちを落ち着けましょう! まず何をしましょう?得るべき情報は?必要な身体所見は?その上であなたの鑑別診断は?必要な検査 は?答えはひとつではありません。実際に患者さんを今見ているつもりで、ベッドサイドでの思考プロセス を楽しくディスカッションしましょう。このセッションで今後の臨床でずっと役に立つ「Thorough な思考 プロセス」を手に入れていってくれればうれしいです。 神谷 亨(Toru Kamiya, MD, FJSIM) 洛和会音羽病院 総合診療科・感染症科 E-mail:[email protected] 【略歴】 1991 年名古屋大学医学部卒業。市立舞鶴市民病院内科、自治医科大学附属大宮医療センター総合内科を経 て、2002 年よりハワイ大学内科レジデント、2005 年よりユタ大学感染症科フェロー、2007 年より洛和会 音羽病院に勤務。現在は総合診療科部長、感染症科部長。日本内科学会総合内科専門医、日本感染症学会専 門医、米国内科専門医、米国感染症科専門医。 【セッション内容紹介】 テーマ: テーマ:原因不明の 原因不明の発熱 40 歳の女性が原因不明の発熱のためにあなたの内科外来を受診しました。カルテを見ると、あなたが日頃 お世話になっている同病院心臓外科の T 先生からの紹介状が添えられています。期待に応えるために発熱 の原因を突き止めなくてはなりません。外来の限られた時間の中で効率よく情報を集め、診察を行い、必要 な検査を行わなくてはなりません。病態生理の知識がどのように臨床で役立つかに触れながら、問題解決の ための思考プロセスを皆さんと共に考えたいと思います。 香坂 俊 (Shun Kohsaka, MD, FACC) 慶応義塾大学循環器内科 卒後臨床研修センター 及び 専修医研修センター 米国 Columbia 大学訪問研究員 E-mail:[email protected] 【略歴】 1997 年慶応義塾大学医学部卒業。St Luke’s-Roosevelt Hospital Center 内科 Resident・Chief Resident、 Baylor 大 学 Texas Heart Institute 循 環 器 内 科 Fellow、 2008 年 ま で Columbia 大 学 循 環 器 内 科 Attending。2008 年より現職。 取得専門医:米国総合内科(ABIM)、米国循環器内科専門医(ABIM)、米国心臓移植(UNOS)、米国心 臓核医学(ASNC)、米国心臓超音波(ABE)。 【セッション内容紹介】 テーマ: テーマ:もしも胸痛 もしも胸痛が だったら? 胸痛が 100 人の村だったら? その村では5人が心筋梗塞で、15 人は不安定狭心症です。ですが、そのうち 2 人は誤診され、誤診されて 帰宅した患者の死亡率は 25%にも登ります。このセッションでは、救急外来を訪れた胸痛患者さんへの具 体的なアプローチをシナリオに基づいて考えていきます。基本的な鑑別疾患の挙げ方、心電図などの検査の 使い方、そして帰宅 あるいは 循環器内科医を呼ぶタイミングなど、なるべく実践的な内容に踏み込んで、 双方的に話を進めていきたいと思っています。 藤谷 茂樹( 茂樹(Shigeki Fujitani, MD) MD) E-mail:[email protected] 【略歴】 1990 年自治医科大学卒業。2000 年~2003 年ハワイ大学内科研修。2003 年~2005 年ピッツバーグ大学集 中治療フェロー。2005 年~2007 年 UCLA-VA 感染症フェロー。2007 年より聖マリアンナ医科大学救命救 急医学教室。専門は集中治療。資格として、米国内科学会専門医、米国集中治療学専門医、米国感染症学専 門医、日本外科学会認定医、日本消化器外科認定医、総合内科専門医、日本救急医学会専門医、日本集中治 療学会、日本感染症学会専門医。現、聖マリアンナ医科大学 救急医学 准教授、救命救急センター副セン ター長。 【セッション内容紹介】 山内 照夫( 照夫(Teruo Yamauchi, Yamauchi, MD) MD) E-mail:[email protected] 【略歴】 1988 年鹿児島大学医学部卒業。聖路加国際病院内科レジデント、チーフレジデント、東京慈恵会医科大学 細菌学教室専攻生を経て、1994 年渡米。ハーバード大学ダナファーバー癌研究所、ジョージタウン大学ロ ンバーディ癌研究所でリサーチフェローおよびインストラクター、米国国立衛生研究所研究員の後、2001 年よりハワイ大学にて内科レジデント、チーフレジデントを終了後、ホノルルでプライマリ・ケア開業医。 2006 年−09 年南フロリダ大学モフィットがんセンター臨床フェロー。2007 年−09 年南フロリダ大学大学院 医学研究修士。2009 年 7 月より聖路加国際病院腫瘍内科医長。米国内科認定医、米国腫瘍内科専門医。 【セッション内容紹介】 Gautam A. Deshpande, MD E-mail:[email protected] 【略歴】 Gautam A. Deshpande, MD received his undergraduate degree in Human Biology and Masters in Anthropology from Stanford University. Following a year in Japan, he returned to the U.S., where he earned an MD from Penn State University College of Medicine in 2004. He then completed an internship and residency in Internal Medicine at UC-San Diego (2007), before moving to the University of Hawaii as a Chief Medical Resident and then Assistant Professor of Medicine. Dr. Deshpande is a hospitalist physician at Kuakini Medical Center in Honolulu, Hawaii--America's only remaining Japanese-founded hospital. He now lives in Tokyo, Japan, where he is the Staff Physician for the American Embassy and a Visiting Researcher at St. Luke's International Hospital. 【セッション内容紹介】 テーマ: テーマ :A broad approach to GIM A 56 years old previously healthy Japanese woman presents to the ER with several hours of exquisite abdominal pain. The initial work-up in the ER, including CT scan and labs, reveals nothing. What do you do next? Using clinical reasoning skills, we will focus on making an extensive differential diagnosis and then use the patient's own history and physical exam to help make the correct diagnosis. As part of this difficult case, we will discuss the role of the Japanese physician as both a specialist and a generalist and discuss potential causes of medical error. Gerald H. Stein, MD,FACP Veterans Affairs Medical Center, Gainesville, Florida E-mail:[email protected] 【略歴】 Gerald H. Stein, MD, FACP, received his MD degree from the University of Pennsylvania, Philadelphia, USA, completed General Internal Medicine residency at Harvard Section Boston City Hospital and University of Florida; and Infectious Diseases and Rheumatology fellowship at University of Florida. Previously he was Director of Medical Education at Kameda Medical Center, Kamogawa, Japan. Currently he is Visiting Professor at many university and community teaching hospitals throughout Japan. When he is not consulting in Japan, he is Assistant Clinical Professor, Department of Medicine, University of Florida, Gainesville Florida USA, and Physician Reviewer, Veterans Affairs Medical Center, Gainesville, Florida USA For his CV please access his Homepage at http://plaza.ufl.edu/jerrydoc 【セッション内容紹介】 テーマ: テーマ :Emergency Medicine: Coma Dr. Stein invites medical students and observers to attend his session entitled "Acute Coma Clinical Reasoning Workshop; an interactive Seminar". The focus is an introduction to clinical reasoning and the use of American medical English. The first part of the session will be a seminar-type discussion of the topic emergency coma, including anatomy, pathology and clinical presentations. I will ask for your verbal participation; you may read about this topic in advance if you want to. The second part will be a clinical case for group discussion. Using the clinical knowledge presented in the first part, you will be guided to solve the patient's problem with the emphasis on history and differential diagnosis using clinical reasoning [reference my HomePage: http://plaza.ufl.edu/jerrydoc]. Joel Branch, MBBS, BSc, MRCP (UK) 湘南鎌倉総合病院 内科 E-mail:[email protected] 【略歴】 湘南鎌倉総合病院内科スーパーバイザー Joel Branch, UK trained physician (University of London) and Member of the Royal College of Physicians. Specialty: Diabetes and Endocrinology with General Internal Medicine. Currently: Medical Educator and Supervisor in General Internal Medicine Residency Training and Head of Clinical Procedure Skill Training at Shonan Kamakura General Hospital. Specialist interests in medical education, infectious disease medicine, risk management and information systems in medicine. 【セッション内容紹介】 テーマ: :Dyspnea and Palpitations テーマ Come and join the session discussing a case of dyspnea and palpitations in which we will have group discussion about how to generate questions appropriately for the given complaints. The attendees will be guided through the full case and they will be asked to consider the various elements of history taking and physical examination that are important in the clinical setting. In so doing, we will be considering the relevant differential diagnosis and how to prioritise the serious diagnoses and to investigate and treat them appropriately and in a timely fashion. 【小児科 小児科 Pediatrics】 津田 武(Takeshi Tsuda, MD, FAAP, FACC) FACC) Nemours/Alfred I. duPont Hospital for Children, Nemours Cardiac Center E-mail:[email protected] Program Director 小児科セクション 小児科セクション・ セクション・リーダー 【略歴】 1984 年信州大学医学部卒業。母校の小児科医局で 5 年間研修の後、臨床留学のため渡米。フィラデルフィ ア小児病院で小児科レジデント修了(1993 年)、小児循環器科フェロー修了(1996 年)。その後心臓の基 礎研究に従事。現在デラウエア州にあるデュポン小児病院でスタッフ循環器医として日常診療、基礎研究、 教育に従事。米国小児科および小児循環器科専門医。トーマス・ジェファーソン大学医学部小児科准教授。 専門:小児科、小児循環器、先天性心疾患、心不全。研究分野:心不全と心筋リモデリング。 【セッション内容紹介】 テーマ: テーマ:呼吸窮迫症状 以前健康だった 14 才の少年が一昨日から増悪する呼吸困難のために ER 受診。患者の重症度は?その根拠 は?ER で最初に知らなければいけないことは何?病歴や身体所見で重要な項目は?鑑別診断は?診断の ためどの検査をすれば良いのか?など、実際の ER で目の前に患者がいるつもりで診断まで至る問題解決 プロセスを皆様と議論していきたいと思います。呼吸困難があるからと言ってそれが全て primary な呼吸 器系の疾患であるとは限りません。私のセッションでは、皆様の知識の有無を問うよりは、むしろ「何故 そうなの?」という理由付け reasoning を尋ねていきます。準備としては、基本的な呼吸生理と循環生理 を予習してくることをお勧めします。 井上 信明( 信明(Nobuaki Inoue, MD, MPH,FAAP) MPH,FAAP) 東京都立小児総合医療センター 救命・集中治療部 E-mail:[email protected] 【略歴】 東京都立小児総合医療センター 救命・集中治療部 救命救急科医長。 奈良県立医科大学卒(1996 年)。天理よろづ相談所病院および茅ヶ崎徳洲会病院にて初期研修と小児科研 修を行う。2002 年渡米後、ハワイ大学小児科、ロマリンダ大学(カリフォルニア州)救急科にて小児科、 小児救急の研修を行う。2009 年には豪州マーター小児病院(クイーンズランド州)にて小児救急の臨床お よび外傷予防に関する疫学調査に従事し、2010 年 3 月より現職。 米国小児救急専門医、米国小児科専門医。公衆衛生学修士(国際保健)。 【セッション内容紹介】 テーマ: テーマ:小児救急医療の 小児救急医療の真髄に 真髄に迫る 救急室で患者さんを診療する場合、手に入れることができる情報は非常に限られたものになります。相手 が言葉を話せない乳幼児である場合、その情報はさらに限られたものになります。小児救急医は限られた 情報をもとに、限られた時間内で限られた医療資源を駆使し、 「救うことができる命を救う」ことを目標に 診療をおこなっています。特に小児救急医療の現場では、早急な介入を必要としない患者さんが多数おら れ、そのなかから重症患者さんを見つけ出し、介入する必要がありますので、ちょっとした工夫が必要に なります。 このセッションでは、このような環境下であっても的確に介入を必要とする患者さんを見つけ出すことが できるようになることを目標にしています。救急室では正しく診断をつけることができても、アプローチ の仕方が誤っていれば患者さんを失うことがあります。逆に診断がつかなくても、アプローチの仕方さえ 間違わなければ、患者さんを危険に晒すことを避けることができます。この救命のために必要な「考え方」 をみなさんと一緒に学ぶことができればと思っています。節電の為室温はやや高めでしょうが、それ以上 にエキサイトして汗をかき、救急室で味わう爽やかさを皆さんと共有したいと思います。 植田 育也( 育也(Ikuya Ueta, Ueta, MD) MD) 静岡県立こども病院小児集中治療科 E-mail:[email protected] 【略歴】 1991 年千葉大学医学部卒業。1994 年より Children’s Hospital Medical Center(Cincinnati, Ohio)にて集中 治療科フェロー、小児科シニアレジデント修了。1998 年より長野県立こども病院、 現在、静岡県立こども病院小児集中治療科 センター長。専門は小児集中治療医学。 米国小児集中治療専門医、米国小児科認定医、日本集中治療医学会専門医。 【セッション内容紹介】 テーマ: :小児の テーマ 小児の評価法〜 評価法〜危急病態の 危急病態の早期発見と 早期発見と介入 救急外来で、小児の患者さんの診察を始める。まず椅子に座って「お母さんどうしましたか?」これでは いけない。診察は、診察室にいる患者さんと家族に挨拶をしながら近寄っていくところから既に始まって いる。 その時にまず何をするか?まず患者さんを視るであろう。 「視診」である。患者さんを「パッと見」て、 その時点で「良い・悪い・死んでいる」この3つに区別しなければならない。これは冗談ではなく、人知 れず重症な赤ちゃんが母親に抱かれて救急外来で順番待ちをし、診察の段ではすでに心停止・・・という 状況も現実には起こりうるのである。その場合はすぐにコードブルーを発動し、蘇生ベッドに寝かせて心 肺蘇生を開始しなければならない。 それでは何を視てこの3つの区分「良い・悪い・死んでいる」を判断するか?それは A; appearance 全 身の様子、B; breathing 呼吸の様式、C; circulation 皮膚の色である。いずれも挨拶をしながら、患者さん を視るだけでわずかな時間のうちに判断できる要素である。そしてこれが ABC アプローチという救急診療 の第一歩なのである。 本セッションでは小児の救急診療のアプローチの第一歩、小児の評価法について、ケースシナリオを提 示し、実際に簡易シミュレーターを用いた実習を行う。セッションのより深い理解のためには以下の2冊 の教科書の、特に Pediatric Assessment; 小児の評価の項を熟読して望まれることを推奨する。 参考文献 1)PALS プロバイダーマニュアル 日本語版 AHA 編集 シナジー 2)日本版 PALS スタディガイド―小児二次救命処置の基礎と実践 B. Aehlert 著 宮坂勝之訳 エルゼビア・ジャパン 二木 良夫(Yoshio 良夫(Yoshio Futatsugi, Futatsugi, MD) MD) ありがとう子供クリニック E-mail:[email protected] 【略歴】 1984 年新潟大学医学部卒業。沖縄県立中部病院にて小児科研修。セントルイス小児病院、アラバマ小児病 院、ボストン小児病院、ピッツバーグマーシー病院にて小児科、小児神経科研修。 1999 年ピッツバーグにて小児神経グル―プ開業、2001 年より 2007 年までホノルルにて小児科、小児神経 科開業。2008 年豊見城中央病院小児科部長。2011 年ありがとう子供クリニック開業。米国小児科専門医、 米国小児神経科専門医、日本小児科専門医。 【セッション内容紹介】 テーマ: テーマ:小児の 小児の意識障害 救急室に、意識障害で運ばれてくる患者さんは珍しくありません。 このセッションでは症例を通して 1.意識障害の鑑別疾患 2.意識障害の病態生理 3.病態生理をふまえた上での、意識障害患者の診察のポイント 4.救急室及び外来でよく遭遇する落とし穴 上記 4 点について学んでいきたいと思います。 【外科 外科 General Surgery】 町 淳二( 淳二(Junji Machi, MD, PhD, FACS) FACS) University of Hawaii, Professor of Surgery E-mail:[email protected] 外科セクション 外科セクション・ セクション・リーダー 【略歴】 1977 年、順天堂大学卒業。沖縄県立中部病院、イリノイ大学、ペンシルバニア医科大学、ピッツバーグマ ーシー病院で外科研修・研究後、1995 年にハワイ大学。現在、外科教授。アメリカ外科専門認定医。専門 は、一般外科・消化器外科、外科での超音波、日米の医学教育、卒後研修。 【セッション内容紹介】 テーマ: : 急性腹症 テーマ 野口サマーセミナーの基本学習目標は、H+P, Differential diagnosis, Pathophysiology, Clinical reasoning, Thinking process ということで、かつ本年度のセミナー・タイトルは Professional Communication in the Clinical Setting です。それらを私のセッションでは「急性腹症」を症例として取り上げ、皆さんとディス カッションしましょう。 急性腹症(Acute Abdomen)とは、急激な腹部症状(主に腹痛)で発症し、緊急の外科的処置を要するか 否かの判断が必要な症候群で、救急外来の 5-10%を占めます。 本セッションでは、「急性腹症の病態生理と緊急性、鑑別診断を理解しての病歴と身体所見(H+P)」に焦 点を合わせ、学習項目として、 1.急性腹症での緊急性・外科的処置の必要性を考慮しての疾患群を理解できる。 2.緊急性疾患群の背景にある病態生理を解析できる。 3.各々の疾患群の緊急時に鑑別診断を考慮しながら、バイタルサインも含めて H+P を迅速にかつ確実に とれる。 4.緊急性に応じて、必要最小限の H+P でプライオリタイゼーション(Prioritization) ・初期治療を開始で きる。 さらに、フィードバック・セッションでは、議論した症例の Presentation もしてもらい、それも含めてお 互いに Feedback・反省・改善点をディスカッションします。 セッションの結果の良し悪しは、参加する皆さんにかかっています。間違いを恐れず Speak-up!!! 皆さんの知識をフルに活用し、議論に参加し、生死をさまようかも知れない患者さんを救って下さい。そ して、Enjoy the session!!! 岸田 明博(Akihiro Kishida, Kishida, MD) MD) 札幌手稲渓仁会病院 外科 E-mail:[email protected] 【略歴】 現職:札幌手稲渓仁会病院外科(外科系臨床研修部長,救命救急センター副センター長) 1978 年 北海道大学医学部卒業。聖路加国際病院にて外科研修。1983 年より米国 Michigan 州 St. Joseph Mercy 病院にて外科研修。一時日本に帰国し,1990 年より米国 Pittsburgh 大学にて移植外科 Fellow なら びに Assistant professor。1994 年滋賀医科大学第一外科に勤務。1997 年より北海道大学第一外科,その 後米国 Miami 大学外科,千葉西総合病院を経て,2003 年より現職。消化器外科おもに肝胆膵外科ならび に,米国において外科におけるひとつの分野としても注目されている Acute care surgery (緊急外科手術, 外傷外科ならびに Surgical intensive care を扱う)を専門。医学博士。日本外科学会認定指導医,米国外 科学会認定専門医ならびに集中治療専門医。 【セッション内容紹介】 テーマ: テーマ:世界に 世界に通用する 通用する臨床医 する臨床医をめざして 臨床医をめざして 外科学における新分野として,Acute care surgery(ACS)が確立されつつあります。急性腹症や消化管穿 孔のような緊急的外科症例や外傷,そして,これらの症例に必然的に関わってくる Surgical critical care を専門とする分野です。予定手術を中心業務とする外科の正反対に位置する分野であり,迅速な対応とそ の後の管理を得意とする専門集団の Expertise に大きな期待が寄せられています。医学の進歩に呼応した 医師個々の更なる専門分業化が予想される現況においては,日本においても ACS の考えが導入されるもの と想像されます。 今回のセッションでは,外傷症例を扱いながら,急性期の対応について,その理論的な根拠を踏まえなが ら解説します。 窪田 忠夫( 忠夫(Tadao Kubota, MD) MD) 沖縄県立北部病院 外科 E-mail:[email protected] 【略歴】 1997 年東京慈恵会医科大学卒業。沖縄県立中部病院にて初期および外科後期研修を終了後同院外科に所属。 その後国立循環器病センター心臓血管外科、千葉西総合病院外科を経て、現在沖縄県立北部病院外科で一 般外科、初期および後期研修教育に従事。得意分野は外傷および急性期外科。専門分化した外科の主流に 逆行して領域にこだわらず虫垂炎から腹部大動脈瘤破裂まであらゆる一般外科手術を手がけることを専門 としています。 【セッション内容紹介】 テーマ: テーマ:急性腰痛症 あなたはある地方市中病院の外科当直医。もともと腰痛のある 50 歳女性が普段とは違う強い腰痛にて救急 外来を受診しあなたが担当する、という想定で話を進めてゆきます。聞き逃してはならない病歴とは何か? 身体所見での重要項目は何か? 腰背部痛の鑑別と診断のすすめ方、ピットフォールについて一緒に考え てみましょう。さらに、想定される疾患を確定診断する方法とその治療戦略まで議論をしたいと思います。 山内 英子( 英子(Hideko Yamauchi, Yamauchi, MD) MD) 聖路加病院 乳腺外科 E-mail:[email protected] 【略歴】 1987 年順天堂医学部卒業。聖路加国際病院外科レジデントを経て、1994 年渡米。ハーバード大学ダナフ ァーバー癌研究所、ジョージ タウン大学ロンバーディ癌研究所でリサーチフェローおよびインストラクタ ー。ハワイ大学にて外科レジデント、チーフレジデントを終了後、ハワイ大学外科集 中治療学臨床フェロ ー、南フロリダ大学モフィット癌研究所肉腫臨床フェロー。2009 年 4 月より聖路加国際病院乳腺外科医長。 2010 年6月より聖路加病院乳腺外科部長およびブレストセンター長。米国外科学集中治療専門医、米国外 科認定医。 【セッション内容紹介】 テーマ: テーマ: 乳がん 8人に一人が乳がんという、アメリカの割合に負けないぐらいに日本でも乳がん患者が増加の傾向にあり、 現在は16人に一人と言われています。今回参加のあなたの周りにも乳がんの既往のある方がいらっしゃ るかもしれません。また、医学生として、医師として、専門でなくても、相談される機会が増えるはずで す。乳がんを知って、相手に安心を与えることができるようにご一緒に勉強しましょう。それには医学的 なことのみならず、医師としてがんという診断をどのように伝えるか、どのように治療方針をきめていく か、日々進歩していく医療情報をどう取り入れ、患者に伝達するかも、重要なポイントです。これらのこ とも共に患者への passion を持って学んでいきましょう。 Alan Lefor, MD MPH 自治医科大学卒後臨床研修センター E-mail:[email protected] 【略歴】 1982 年 SUNY Upstate 大学卒業。1982 年~1989 年 SUNY Upstate 一般外科レジデント。 UCLA 大学病院外科教授。2007 年より自治医科大学卒後臨床研修センター教授。 アメリカ外科専門認定医。専門は、一般外科・消化器外科・医学教育・メディカルシミュレーション 教育 【セッション内容紹介】 テーマ: :The evaluation of a patient with new onset jaundice.( テーマ jaundice.(黄疸) 黄疸) This session will discuss the evaluation of a patient with new onset jaundice. A 58 year old man presents with a 3 week history of jaundice, first noticed by his wife. He has no significant history. The session will concentrate on a conducting a comprehensive history and physical examination and the clinical reasoning to develop a differential diagnosis, followed by a discussion of the cost-effective way to establish the diagnosis. The last part of the session will discuss the treatment strategies for such a patient. 【家庭医療科 家庭医療科 Family Medicine】 佐野 潔(Kiyoshi Sano, Sano, MD,FAAFP,MACEP MD,FAAFP,MACEP) ,MACEP) 静岡家庭医養成プログラム 森町家庭医療センター E-mail:[email protected] 家庭医療科セクション 家庭医療科セクション・ セクション・リーダー 【略歴】 1978 年川崎医科大学卒業後、横須賀米海軍病院,八尾徳洲会病院を経て渡米。1985 年ミネソタ大学地域 家庭医療科にてレジデント終了後,ミネソタの農村で 14 年間家庭医療専門医として開業する。1999 年より ミシガン大学家庭医学科臨床准教授として日米の学生・研修医の家庭医療教育に携わる。その後 2006〜10 年までの間フランスのパリアメリカ病院にて開業し在仏・在欧邦人医療に従事。2010 年 4 月帰国以来,静 岡家庭医養成プログラムの森町家庭医療センター所長として家庭医療の診療・後期研修に携わりつつ、日 本での専門医療としての家庭医療の普及と地域医療の再生に努力している。米国家庭医学会認定専門医・ フェロー、ミシガン大学臨床関連教授,滋賀医大客員教授,兵庫医大客員教授,欧州日本人医師会役員, 野口医学研究所理事,日本家庭医療学研究所理事を務める。日米仏の医師免許を持つ。 【セッション内容紹介】 テーマ: :家庭医による テーマ 家庭医による家庭医 による家庭医の 家庭医の為の”Women’s Health” <入門編> 入門編> 産婦人科医とは異なる家庭医による女性の医療。なぜ家庭医が喜ばれるのか。 家庭医ならではの女性のための医療を、そのアプローチ法、よく使う技術、知っておかねばならない知識 に分けて家庭医から学びます。 入門編として内診法、乳房触診法、よくある訴え(45 歳不正性器出血、19 歳生理痛、30 歳生理不順、避 妊・・・)のアプローチなど、ケースを通して学びます。 家庭医のベストパートナーである Dr.Mom との信頼関係を築くための入門編です。 岡田 唯男( 唯男(Tadao Okada, Okada, MD, MD, MPH, DABFM,FAAFP) DABFM,FAAFP) E-mail:[email protected] 【略歴】 鉄蕉会 亀田ファミリークリニック館山院長、家庭医診療科部長、家庭医後期専門研修プログラム/家庭 医のためのマタニティケアフェローシップ/HANDS – FDF(指導医養成フェローシップ)ディレクター、 米国家庭医療学認定委員会認定専門医(DABFM)、米国家庭医学会特別会員(FAAPF)、日本プライマリ・ケ ア学会認定医・認定指導医、公衆衛生学修士(MPH)、東海大学医学部医学科 客員准教授、東京医科歯科 大学臨床准教授、神戸大学医学部卒(1995)、米国臨床留学(1997-2002) 【セッション内容紹介】 堤(滝沢) 滝沢) 美代子 (Miyoko Takizawa Tsutsumi, MD MD) E-mail:[email protected] 【略歴】 1997 年、聖マリアンナ医科大学卒業、同病院にて初期研修、総合診療内科にて後期研修。 在沖縄米国海軍病院インターンを経て、東ヴァージニア医科大学 Ghent Family Practice intern, ハワイ大 学 Family Medicine Residency Program 修了。現在、聖路加国際病院一般内科、千葉 大学非常勤講師、米 国家庭医療専門医。専門は家庭医療、総合診療 【セッション内容紹介】 吉岡 哲也( 哲也(Tetsuya Yoshioka, MD) MD) 恵寿ファミリークリニック E-mail:[email protected] 【略歴】 1997 年広島大学医学部卒業。福岡徳洲会病院にて初期研修、総合内科研修ののち喜界徳洲会病院にて離島 医療に従事。名古屋大学総合診療部を経てミシガン大学家庭医学科アカデミックフェローに。2004 年より ミシガン州立大学関連ジェネシス地域医療センター家庭医療学レジデント、2007 年よりミシガン大学老年 医学科フェロー 。2008 年に帰国し、恵寿総合病院に家庭医療学セ ンター長として赴任。2009 年 4 月よ りけいじゅファミリークリニック院長、金沢大学大学院医学系研究科周生期医療専門医養成学講座客員教 授。Advance Life Support in Obstetrics (ALSO) Japan のインストラクター、コースディレクターとし ても活動。 【セッション内容紹介】 テーマ: テーマ: 産後大出血 「先生!お母さんの出血が止まりません!」。初めての分娩介助であったが、赤ちゃんも元気に生まれてホ ッとしていたところだった。昨年のセミナーで肩甲難産にも備えていたが、産後出血のことまでは詳しく やっていなかった。 「どうしたらいい?そうだ、出血にはまず圧迫止血!けどどうやって?それだけでいい の?」 。 出産という人生の一大イベントを女性とその家族と共に経験し、またその後の新しい生に対してケアを継 続することは家庭医の一つの喜びです。けれども、児と母体の生命の危機に直面することもあります。家 庭医といえどもこれらに迅速に対応できなくては分娩介助を行うことはできません。ここでは ALSO(Advanced Life Support in Obstetrics)に沿って、産後大出血の原因を探りながら、適切に対処する 技術をマネキンを用いたシミュレーションを通して身に付けてもらいます。 また非産科医としてどのように産科診療に関れるかもいっしょに考えていきましょう。
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