知の知の知の知 - 社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会

い~な
あまみ
中 央
しらさぎ
さくら
大阪+知的障害+地域+おもろい=創造
知の知の知の知
社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会 社会政策研究所情報誌通算 1815 号 2014.3.18 発行
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完璧な人
北海道新聞 2014 年 3 月 17 日
アメリカ人にとってウォルト・ディズニーはどんな存在か。その答えになりそうなタイト
ルの小説がある。
「完璧なアメリカ人」
(P・S・ユンク作)。オペラにもなり、昨年の初演
の舞台はNHK―BSでも放送された▼死の床のウォルトと、過去の日々を重ねる筋立て。
ただし、内容は題とは異なる。創作より経営優先。組合を結成した従業員を解雇する。黒
人の権利拡大に反対し、最期まで死を忌避する。「完璧」とはいえない人物として描かれる
▼では、実像は。数々の困難を乗り越えたことは確かだ。漫画は初めほとんど評価されず、
失業や会社倒産にも泣いた。そんな苦境に救世主として現れたのが「1匹のねずみ」だっ
た▼だからだろう。挫折に立ち向かう名言を多く残した。<失敗したからって何なのだ?
失敗から学びを得て、また挑戦すればいいじゃないか><逆境の中で咲く花は、どの花よ
りも貴重で美しい>▼人柄はともかく、失敗を将来の糧にするたくましさは手本になる。
きょうは道内公立高の合格発表。
「合」と「否」が突きつけられる季節である。悔しい思い
の人に、彼の言葉を贈りたい▼彼以外にも先達はいる。映画監督のスピルバーグは学習障
害で読み書きが遅かった。iPS細胞でノーベル賞の山中伸弥さんは手術が苦手だった。
最近ではスキーのレジェンド・葛西紀明選手。
「完璧」にもいろんな形がある。
“障がい児ママ”を支えたい
スーパーニュースアンカー 2014 年 3 月 13 日
モデルで3つ子の母親でもある野上文代さんは、東大阪市内で障がい児のための施設を運
営しています。
野上さんは、障がいのある子どもを育てた自らの経験をいかして、母親たちの力になろう
と奮闘しています。
「やった、やったー!お外、喜ぶなあ」
東大阪市にある障がい児施設「フューチャー」の子
どもたちは、お出かけが大好きです。
この日は近くの駄菓子屋さんに買いものに行きま
した。
「こんにちはー」
「ももちゃん、どれがいい?」
施設の理事長・野上文代さんは、積極的に子どもた
ちを町に連れ出します。
いろんなものを見て、感じてほしいと考えているからです。
【野上文代さん】 「
(外の世界で)色んな刺激をもらって、体で経験して、目で見て。だ
から色んなところに連れて行く。それは絶対いいなと思っている」
フューチャーは、学童保育のように放課後、障がいのある子どもを預かり、支援や訓練を
行う施設です。
野上さんは子どもだけでなく家族にとっても、気持ちが楽になれる施設を目指しています。
すべてを背負い込むお母さんに束の間の自由な時間を提供できればと、学校や家への送迎
もしています。
【ももちゃんのお母さんと野上さんとの会話】 「お帰り。楽しかったん?よかったなあ」
「あー!」
「そんなに楽しかったん?よかったな」
「報告してくれているみたい」
【ももちゃんの母・岡平さおりさん】 「帰ってき
て楽しかったという子どもの表情が全てを物語っ
ている。一番安心して任せられる」
モデルでもある野上さん。
ほかにいくつもの『顔』があります。
足が不自由な子どものためのオシャレな補助装具
のデザイナー。
ことし1月には、本も出版しました。
野上さんは三つ子のママ。
3人のうち2人は生まれつき障がいがあります。
手足を思い通り動かすことができない長女の由華(ゆうか)ちゃん。
オシャレが大好きな女の子です。
Q.お母さんとどんなことをするのが楽しい?
【長女・由華ちゃん】
「ごはん食べに行ったり、お
洋服買ってもらったり」
【長男・泰嵩くん】
「おはようございます」
生活のすべてに介助が必要な長男の泰嵩(やすた
か)くんは、積極的に周りの人に話しかける明る
い性格です。
障がいがない次男の泰生(やすき)くんは、やさ
しくて頼もしい存在です。
現在、シングルマザーの野上さんを支えてくれています。
【野上さん】「以前は全部ひとりでやっていたからね。でも今は泰生が助けてくれるから、
すごく楽」
いつも前向きな野上さんですが、生まれてまもなく二人に障がいがあるとわかった時、
『死』
を考えたこともありました。
【野上さん】 「育てられないと思って、飛び降りようと思ったこともありました。でも一
生懸命母乳を吸っている姿を見て、
『何をアホなこと考えていたんやろ』って。お母さんが
しっかり育ててみせるって」
子どもが小さいころからオシャレをして、一緒に街に出ていました。
着飾って表に出ることで、批判を受けることもありました。
それでも、楽しんで子育てする姿を雑誌やブログで発信し続けました。
障がいを持つ子どもや親が負い目を感じることなく、笑って生きられる社会になってほし
いという思いからです。
2年前には、願いを形にしようと自ら資金を集めて、「オシャレで明るい障がい児施設」を
テーマに「フューチャー」を作りました。
【ももちゃんの母・岡平さおりさん】 「中学校卒業後、生活介護の事業所に行きたいと言
ったら、教育の場があるのに親が勝手に却下するのは、親が教育の権利を奪っていると言
われた」
ももちゃんのお母さんです。
支援学校の中等部を卒業後、高等部に進学するのではなく生活介護施設に通わせたいと市
役所や学校に相談したところ、つらい思いをしたといいます。
【野上さん】 「私はそれでいいと思う。ももちゃんの状態を見て、(お母さんが)そうい
う道を選んだと思う」
【岡平さん】 「うちの子は重度の障がいなので、勉強というより(生活介護施設で)外の
空気に触れ、きょうは暑いねとか寒いねといって散歩とかをさせてほしかったんですけど、
前例がないからと言われて」
【野上さん】 「ちょっと東大阪にただしてみるわ」
野上さん自身、自治体や学校と向き合う中で何度も同じような思いをしてきました。
せめて自分だけはママの味方になって思いを伝えたいと考えました。
【野上さん】 「話を聞いてくれない、事例がないのでダメですという話だったとお母さん
から相談を受けた」
【東大阪市の担当者】 「支援学校の先生や子ども家庭センターなどと会合を持って相談し
て、お母さんに情報を提供する必要があったと思っています」
【野上さん】 「いろんなことで泣いている人がいます。障がい児の親御さんが相談に来た
ときは、心から相談に乗ってあげてほしい」
この日は施設の子どもたちと山登りです。
「出発!」
障がいのある人に配慮された登山道で子どもたち
は大はしゃぎです。
泰嵩くんら野上さんの子どもも参加しました。
「わっせ、わっせ」
少しの工夫や気遣いで子どもの可能性はぐんと広
がります。
野上さんが子育てする中で「こうだったらいいのに」と感じたことを、ひとつずつ形にし
ていきたいと考えています。
【野上文代さん】 「まだ入り口ですね。夢はす
ごくいっぱいある。障がいの子がまじりあって学
べるような幼稚園か保育園を作りたい。そういっ
た小さいときの教育で誰もが助け合えるような
社会になってほしい、それを目指して」
みんながのびのびと生きられる世の中につなげ
るため、次は何を始めよう・・・
野上さんの夢はさらに広がります。
「通級指導」の児童生徒 10 年で約2倍に
NHK ニュース 2014 年 3 月 16 日
読み書きが苦手だったり、対人関係がうまく築けなかったりする障害のため、通常の学
級で学びながら一部は別の教室で授業を受ける「通級指導」の対象となっている児童生徒
の数は今年度、7万7000人余りで、10年でおよそ2倍になったことが文部科学省の
調査で分かりました。
「通級指導」は障害のある子どもがふだんは通常の学級に在籍し、障害の状態に応じて
一部の授業を別の教室で受けるものです。
文部科学省が全国の公立の小中学校の状況を調べたところ、今年度、通級指導を受けて
いる児童生徒の数は7万7882人で、前の年度より6363人増え、10年でおよそ2
倍になったことが分かりました。
障害別に見ますと、言語障害が最も多く3万3606人、次いで自閉症が1万2308
人、学習障害が1万769人、注意欠陥多動性障害が1万324人などとなっています。
一方、特別支援学級で教えた経験があるなど障害に応じた指導ができる担当教員の数は
6205人で前の年より408人増えましたが、通級指導のために別の教室を設けている
学校は3620校で全体の1割にとどまるということです。
文部科学省は「障害に対する理解が深まり体制が徐々に整ってきているが担当教員や受
け入れ学校をもっと増やすことが必要だ」と話しています。
乳児院、愛の「アルバム」20年…滋賀
読売新聞 2014 年 3 月 17 日
滋賀県内唯一の乳児院と、児童養護施設などを運営する大津市の社会福祉法人「小鳩会」
が、施設で暮らす子どもの様子を支援者らに紹介する年刊誌「こばとのこ」が発刊20年
を迎えた。
身近で見守る職員の編集によって、子どもたちの成長をつぶさに記し、思い出を共有す
る“アルバム”となっている。
小鳩会は1962年から、
「小鳩乳児院」や児童養護施
設「小鳩の家」を運営。虐待や経済的理由など様々な事
情で親元から離れている0~18歳の約80人を養育し
ている。家庭に近い雰囲気を大切にし、
「子どもが愛情を
受けて育っている姿を支援者らに伝えたい」と、94年
11月に創刊した。
記念号や、その原稿を手に、創刊からの20年を振り返る山本施
設長(中)や森川さん(右)ら(大津市錦織の小鳩会で)
黒とオレンジの2色刷りの創刊号には、子どもたちが元気に遊んだりポーズをとったり
する写真の切り抜きが表紙いっぱいに並ぶ。全16ページには、誕生日のお祝いや近江神
宮での七五三参りなど約50枚を載せた。
「乳児院の1歳児は大好きなママちゃん(保母)と大好きな岡崎動物園へ」
「中学生は比良山へスキー。スイスイ、確かな滑り」
コメント付きでスライドのように折々の様子を伝える。保育士、栄養士らが「しっかり
『ママ』の役目を果たさなければ」
「気持ちはおふくろの味」などと記し、施設の家庭的な
息づかいにあふれている。里親制度や関連する法律の要点を紹介する欄などを加え、年1
回の刊行を続けている。
2007年から約20ページのフルカラーになり、森川雅子さん(40)ら職員10人
で編集し、現在は約2000部を印刷する。20年目の最新号では、これまでの歩みを振
り返る一方、写真も約170枚を満載。成長の様子や施設の日常を伝える編集技術にも磨
きがかかった。
幼い女の子が覚えたての箸で食事する写真と、手づかみだった前年の写真を並べたり、
甲賀市にある忍者関連の施設でポーズを決める5人の小学生らを「忍者に変身!」と吹き
出し付きで掲載したり。おひな様のちらしずしなど給食のメニューや、少数派の男性職員
の座談会では、肩身の狭さを嘆きつつ「父の役割を担いたい」と語らせている。
支援者からも「毎年の子どもの成長を見られるのが楽しみ」「笑顔にいやされて、端から
端まで見ています」といった声が寄せられ、バックナンバーを本棚に並べている人もいる
という。
20年を経て、創刊号の子どもたちは我が家に帰るように今でも足を運ぶことがある。
施設の森川さんらの元には、就職など近況を伝えに訪れ、「今の自分を伝えたい」「つなが
りが励みになる」と話してくれた。森川さんは「成長を読者にも一緒に喜んでもらいたい。
毎回、より伝わる方法を考えている」と話す。
施設長の山本朝美さん(61)は以前、巻頭のあいさつで、卒園生の女性が施設を「根
っこ」とたとえた言葉を引いた。
「小鳩は私の根っ子…(中略)…一生懸命水をかけて大切にしてくれたから今の私があ
る」
その女性は、今は結婚して子育てに励んでいる。山本さんは「子どもたちが将来、働い
て、家庭を築き、生きがいを持って生きていってくれるのが私たちの願い」と語った。
春、子どもたちの入学などを祝い、施設の桜の下で恒例の記念撮影が終わった頃、また
次号の編集が始まるという。
問い合わせは小鳩会(077・522・2785)(生田ちひろ)
マンションに男児遺体、乳児は保護「連絡とれない」母親通
報、シッター20代男を聴取 産經新聞 2014 年 3 月 17 日
男児の遺体が見つかったマンションに出入りする捜査員ら=17日午
後、埼玉県富士見市東みずほ台(佐藤祐介撮影)
17日午前8時15分ごろ、埼玉県富士見市東みずほ台の
マンション一室で、男児2人が倒れているのを神奈川県警の
捜査員が発見した。このうち、2歳とみられる男児が死亡、
生後8カ月とみられる男児は衰弱した状態で病院に搬送され
たが、意識はあるという。2人は兄弟とみられる。県警は、
この2人を預かっていたベビーシッターの20代男を任意同
行し、事情を聴いている。
県警によると、横浜市磯子区の20代女性が、ベビーシッ
ターを紹介するインターネットのサイトを通じてこの男と知
り合った。女性は、待ち合わせ場所に現れた別の30代男性
に14日夕、JR京浜東北線新杉田駅(横浜市磯子区)で、
長男(2)と8カ月の次男を預けた。この30代男性は2時間ほど2人を預かった後、横
浜駅(同市西区)で男に男児2人を引き渡したという。
女性は16日に2人を引き取る約束だったが、男と連絡が取れなくなったため、同日夕、
県警磯子署に相談した。
県警で捜査していたところ、17日朝、男が使っていたとみられる富士見市の部屋で男
児2人を発見した。県警は、この男が2歳男児の死亡経緯などを知っている可能性が高い
とみて事情を聴いている。
消費者被害、推計6兆円に「無視できない規模」 消費者庁が初推計
産經新聞 2014 年 3 月 17 日
消費者庁は17日、商品の欠陥や悪質商法などによる消費者被害が、平成25年に約6
兆円に上ったとする推計を公表した。被害に遭ったのは13人に1人の割合で平均被害額
は約59万円。被害推計は21年9月の消費者庁発足以降初めてで、今年6月にまとめる
消費者白書に盛り込む。6兆円は、13年の国内総生産(GDP)478兆円の1・2%
に相当。消費者庁は「経済活動では無視できない規模だ」と分析している。
被害額は消費者庁が26年1~2月、全国の15歳以上の1万人を対象に実施し、65
28人が回答した消費生活に関する意識調査を基に推計した。消費者庁によると、25年
の1年間に何らかの被害を訴えた人は522人で全体の8%、被害件数は580件に上っ
た。日本全体でも同じ割合として計算し、被害総数を約985万件と推定した。
被害の内訳は「機能や品質が期待より劣っていた」が52・6%で最多、「表示・広告と
違っていた」が21・3%だった。
高齢化する引きこもり
親亡き後の「サバイバルプラン」を
産經新聞 2014 年 3 月 17 日
家から出ることなく、年を重ねた息子や娘。「この子を残して死ねない」「自分で生活保
護を申請できないのでは」など親の悩みは尽きない。引きこもりの人の高齢化が社会問題
となる中、ファイナンシャルプランナーの畠中雅子さんは、子の住まいや生活資金を早め
に手当てする「サバイバルプラン」を提唱する。
畠中さんが講師を務めた青少年健康センターの講座では、引きこも
りの息子・娘の住まいや食事をどのように確保するかなど、年配の
参加者から質問が相次いだ(寺田理恵撮影)
◆40歳が一つの目安
畠中さんが提唱するサバイバルプランとは、親が持つ住
宅や預貯金などをフル活用し、親亡き後も引きこもりの息
子や娘が平均寿命程度まで食べていけるプランを模索して
おくこと。
最後のセーフティーネットとして生活保護があるが、畠
中さんは「家から出ないのに、親が亡くなったときに機動
的に生活保護の申請に行けるか。プライドを高く保つこと
で自分を守っている子がケースワーカーとうまくつき合っ
ていけるか」と指摘する。
電気・ガス・水道などの契約や料金を引き落とす口座の
名義変更を子が自分で手続きするのも難しい。親が生きているうちに変更しておけば、親
の死後に口座がいったん凍結されて支払いが滞る事態を避けられる。
サバイバルプランは生活設計だが、著書『高齢化するひきこもりのサバイバルライフプ
ラン』
(近代セールス社)では、
「ご飯を炊ければ、コメはネットスーパーや通販で購入で
きる」
「レトルトご飯を利用するとゴミが増える。定期的にゴミ捨てができないお子さんが
多いはず」など子の生活力を高める助言もしている。
プランを立てる時期は、子が40歳になったときが一つの目安。公的な就業支援が原則
39歳までを対象としているからだ。
「働けない状態が一生続く」と想定し、収入は子の国
民年金と、既に障害年金を受給している場合はそれも見込む。このため、国民年金保険料
は払うか免除申請をして未納にならないようにする。
◆確実に一定額を
自宅のほかに2千万~3千万円程度あればプランを立てられるが、資産が少なくても住
み替えを覚悟すれば可能な場合もある。小さい中古マンションに引っ越して固定資産税や
光熱費を抑えたり、自宅を売却して分譲型の高齢者用マンションに移ったりする方法も。
管理費はかかるが、高齢者用の中には購入価格が手頃で親子で住めるうえ、子が他人と顔
を合わせずに食事をレストランから部屋に持ち込める所もあるという。
親自身が要介護状態となったとき、子が訪問ヘルパーらを追い返す可能性がある。住み
替え先を検討するときは別居も覚悟を。
手順はまず、預貯金や株式、保険、不動産の評価額などを合わせた総資産から負債を差
し引いて純資産を出す。現在の家計も把握し、資産の目減りを防ぐ。相続でもめる場合に
備え、生命保険の死亡保険金の受取人に指定し、確実に一定額を残すのも一つの手だ。
畠中さんは「親が『食べられるだけの収入を得てほしい』と願うのは当然。ただ、それ
に縛られて親も子も苦しんでいる現実を感じます。最悪のシナリオを想定したプランを立
てることで、気持ちが楽になってもらえれば」と話している。(寺田理恵)
畠中さんが提唱する「サバイバルプラン」の作り方
(1)子供が40歳になったときを目安に着手
(2)資産の洗い出し。預貯金、株式、保険などの合計額をはじき出し、不動産評価額
を把握
(3)家計の収支を把握し、子供にかける費用の上限を決める
(4)親亡き後の子供の生活費を割り出す。持ち家で家賃不要なら月10万円を限度に
(5)親亡き後のサポート体制を考える。兄弟姉妹に根回しを
(6)相続でもめる可能性もある。生命保険で確実に本人に資産を残す手も
(7)親亡き後の住まいの確保。持ち家は売却するか建て替えた方がいいケースも
(8)住み替えるなら介護も視野に
(9)役所や銀行での手続きを経験させるなど、子供に1人暮らしの準備をさせる
難しい実態把握
引きこもりの長期化、高齢化が課題となっている。
山形県が昨年、若者の引きこもりの実態を把握しようと調査したところ、15歳以上の
県民のうち、引きこもりの人(買い物程度に出る人を含む)は1607人で、このうち7
17人が40代以上だった。引きこもっている期間は5年以上が半数超。民生委員らへの
アンケート形式での実施であることから、行政や医療機関などの支援状況(複数回答)に
ついては「分からない」が907件あった。家の中の様子を知るのは難しく、担当課は調
査結果を大まかな傾向を捉えたものとみている。
障害者に働く場提供
とくしま生協、子会社設立
徳島新聞
2014 年 3 月 17 日
業務内容の実習に励むステップアップコープとくしまの従業員=
板野町西中富
とくしま生協(北島町中村)は、障害者に働く場を提
供する全額出資子会社「ステップアップコープとくしま」
を設立した。比較的簡単な業務をこなすことで働くこと
に慣れてもらい、一般企業などへの就労に「ステップア
ップ」を図ってもらう。4月1日から本格的な業務を始
める。
事業所は板野町西中富のとくしま生協物流センター内に開設。生協の組合員に届ける食
品を入れたケースの洗浄や、配送車両の片付けなどに取り組む。
障害者総合支援法に基づき、県から県内9例目となる「就労継続支援A型事業所」の指
定を受けた。これにより、国から給付費を受けることができ、障害者には最低賃金の支払
いを保障する。既存事業所の出資によるA型事業所は県内初。
雇用するのは、身体、知的、精神に障害がある10~40代の11人。今春、徳島市の
国府支援学校などを卒業した新卒者5人も含まれ、現在、業務内容を覚えるための実習に
励んでいる。
とくしま生協は2012年3月、障害者の雇用拡大を図る特例子会社「ハートフルコー
プとくしま」を設立するなどして障害者の就労支援に取り組んできた。障害の状況によっ
ては一般企業で働くことが難しい場合もあるため、そうした人たちの受け皿としてステッ
プアップコープをつくった。
山上弘行取締役兼事業部長は「働くことに慣れてもらえれば、一般就労が可能なケース
も少なくないと思う。新たな事業所を、文字通りステップアップの場としてほしい」と話
している。
障害者就労でシンポ
働く喜びなど体験発表
佐賀新聞 2014 年 03 月 17 日
障害者らが仕事の喜びなどについて語った「ナビゲーションとす・みやき」
=鳥栖市の若楠療育園
障害者らが日ごろの生活の中で感じたことを話す「ナビゲーシ
ョンとす・みやき」が16日、鳥栖市の若楠療育園であった。鳥栖・三養基地区の障害者
支援施設、団体などから約140人が出席、障害者にとっての就労の意義などについて考
えた。
障害や障害者の就労支援などについて、広く地域住民にも知ってもらおうと、鳥栖・三
養基地域自立支援協議会が主催した。
「ちょっと聞いてよ!私の話」と題した発表会では、就労支援施設で働く障害者や、自
閉症児の保護者ら5人が登場。高齢者福祉施設で10年間、清掃を続けている男性は「仕
事で落ち込むこともあるが、もらえる給料が楽しみ」と仕事に対する意欲を見せた。
統合失調症で治療を続ける男性は、医療スタッフらとの出会いの中で自分を取り戻して
きたことに感謝し、その間に始めた紙粘土の精巧な人形づくりが評判を呼び、「今の自分の
喜びになっている」と報告した。
催しは3部制で、久留米大学医学部精神科の内野俊郎さんの講演や、不登校経験などか
ら生まれた歌を中心に活動する吉田祥吾さんのステージもあった。
障害者支援に理解を 事例紹介、県社福会館で勉強会
秋田魁新報 2014 年 3 月 17 日
知的障害児・者の保護者らでつくる秋田市手をつなぐ育成会(高橋精一会長)の勉強会
が16日、同市旭北栄町の県社会福祉会館で開かれた。県立横手養護学校教諭の高澤衣久
子さん(38)が講演し、地域での障害者支援の在り方に理解を深めた。
高澤さんは昨年までの10年間、神奈川県の茅ケ崎養護学校に勤務。同校が茅ケ崎市社
会福祉協議会と連携し、地域住民を対象に「障がい児サポーター養成講座」を開いている
ことを紹介し、
「障害のある子どもとの接し方を理解するために、講座参加者が養護学校の
子どもたちと遊んだり、一緒に大型ショッピングセンターへ買い物に出掛けたりする実習
も行っている」と述べた。
その上で高澤さんは「子どもたちが特別支援学校などを卒業すると、教師が支援できる
ことは限られている。障害者が自立するためには、地域や職場の理解者を増やしていくこ
とが大切」と強調した。
乗車しても走りませんから、商業施設なので…巨大なオレンジ“通勤電車”登場
状線
産經新聞 2014 年 3 月 17 日
大阪環
オレンジ色の通勤電車「103系」を模した外装の商業施
設「ビエラ玉造」の開業除幕式。大阪環状線を走る本物の
電車と間違えて“乗車”しないように…=17日午前、大
阪市東成区(大竹直樹撮影)
JR大阪環状線の玉造駅で17日、オレンジ色
の通勤電車を模した外装の商業施設「ビエラ玉造」
(大阪市東成区)の開業除幕式が行われた。
ぐるっと大阪市内を1周する大阪環状線の環状
運転が始まって22日で50年。
「古い」「暗い」
といったイメージを払拭しようと装いも新たに誕
生した。
外装のモデルは昭和44年から使用している103系車両。忠実に再現しただけに、J
R西の担当者は「間違えてご乗車にならないようご注意ください」
月刊情報誌「太陽の子」、隔月本人新聞「青空新聞」、社内誌「つなぐちゃんベクトル」、ネット情報「たまにブログ」も
大阪市天王寺区生玉前町 5-33 社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会 社会政策研究所発行