青山クーリエ 139号/2006年12月

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2006 .
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巻頭言「インマヌエル――神は我らと共におられる」ロバート・タヒューン・・・ 1
Christmas
クリスマス特集「世界で祝うクリスマス、私たちのクリスマス」・
・ 2・3
Courier-Outlook
卒業生はいま(遠藤ふき子さん)・・
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・ 4
わたしの学生時代(渡部徳子、鈴木俊之)・・
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専攻科はいま(専攻科英文専攻)・・
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・ 6
女性の生き方・働き方を考える(橋本典子、J.R.Phillips)・・
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Campus Report
夏のキャンプレポート・・
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・ 8
学生生活調査・学生による授業評価アンケート・・・
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就職特集(就職状況中間報告・就職活動体験記・キャリアデザイン講座ほか)・・ 10・11
Bulletin Board
教務課・天城冬の集い・図書館 ほか・・・・
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・・・・・・・・ 12
クーリエは(Courrier)はフランス語で「使者」、「定期便」を意味し、英語ではCourierと綴ります。
本学の広報誌として、4月、7月、12月、3月の年4回発行されています。
青山クーリエは本学のホームページからもご覧いただけます。
巻 頭 言
インマヌエル――神は我らと共におられる
ロバート・タヒューン
宣教師・一般教育科目教授
アドヴェントの季節に入り、クリスマスが近づいている今、
子供の頃に聞いた話をよく思い出します。この古い話は聖
書の中の譬え話のように、クリスマスの中心的な深い意味
を語っていると思うからです。
昔、ある大国に良心的で自分の国民を深く愛した王様が
いました。王様はその大国を愛と正義をもって治めたいと
いう切実な願いを持っていました。しかし、その身分と権
利から、王様は一般の国民にとっては近寄り難い存在とな
っていました。お城での豊かな生活も王様を国民から遠ざ
ける一因でした。あ
る日、王様はこのよ
うな状態から脱し、
自らの国民に対する
深い愛の気持ちを伝
え、国民との距離を
縮める計画を立てま
した。彼は長期の旅
に出ると言い、王様
の冠や衣を脱ぎ市民と同じ服に着替え、市民のただ中に入
って生活を共にしたのです。そして国民との良い関係を築
きました。
マタイによる福音書の1章21節以下には、次のように記
されています。
「『マリヤは男の子を産む。その子をイエスと名付けなさい。
この子は自分の民を罪から救うからである。』このすべて
のことが起こったのは、主が預言者を通して言われていた
ことが実現するためであった。『見よ、おとめが身ごもっ
て男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。』こ
の名は、『神は我らと共におられる。』という意味である。」
マリヤより産まれた子イエス・キリストは、「神は我ら
と共におられる」ことを示すために、人となって私たちの
ただ中に入り生活を共にされました。神は人間の長い歴史
の中で深い愛と憐れみを与えてくださいましたが、人はそ
れを理解せず罪を重ねました。そこで神は神の愛を具現化
しわからせるために、独り子を肉体ある人として世に送っ
てくださいました。霊なる神様は、肉眼で見たり手で触れ
たりは出来ませんが、主イエスによって自らを明らかに現
わしてくださり、主イエスはその「新しい」身分によって我々
の救い主になられたのです。
あなたも私もどんな境遇の中でも独りぼっちではありま
青山学院クリスマスツリーと間島記念館
せん。主イエスは今も私たちを愛し、新しい命と希望を与
えようと私たちと共におられるのです。クリスマスは、イ
ンマヌエル――神は我らと共におられる――のお誕生日です。
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Christmas
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クリスマス特集
青山学院で祝うクリスマス
世界で祝うクリスマス、私たちのクリスマス
教養学科 2 年 小澤 茉美
私は昨年、青山学院が大切にしている
2006 短大クリスマス行事
☆クリスマス・ツリー点火祭
日時/ 12 月 1 日(金)
17 :20 ∼ 18 :00 (5 時限授業短縮で 17 :20 終了)
クリスマス行事のうち、ツリー点火祭と
クリスマス礼拝に、お手伝いとして参加
場所/ツリー前(雨天時は青山学院講堂)にて
から大学院生までが一同に集い、ツリー
☆クリスマス礼拝
しました。点火祭は青山学院の幼稚園児
に点火しクリスマスを迎える準備の時、
アドヴェントを記念する礼拝です。誰でも参加出来ると聞い
ていたので、どれ位の人が来るのだろうと思っていました。
受付を担当していたため、残念ながら点火の瞬間は見られま
せんでしたが、予想以上に多くの人が参加していました。
短大のクリスマス礼拝では、通常の礼拝とは違い各国語(英
語・タイ語・韓国語等)による聖書朗読、クリスマス・メッセー
ジやダンス部による素敵な捧げものもありました。私は献金
係を担当しました。
ツリー点火祭もクリスマス礼拝も参
日時/ 12 月 13 日(水)
13 :00 ∼ 14 :30 (3 時限休講)
場所/青山学院講堂にて
メッセージ/「We are not alone ー神 我らと共にー」
増田 琴氏
(日本キリスト教団 巣鴨ときわ教会牧師)
☆クリスマス・
チャリティー・
チャペル・コンサート
日時/ 12 月 15 日(金)
加する一人ひとりがそれぞれのろうそ
18 :00 ∼ 19 :00
くを灯してクリスマスをお祝いし、心
場所/短大礼拝堂にて
員として参加することになり、どのよ
ハンドベル・クワイア
楽しみにしています。
入場無料
が暖かくなります。今年は聖歌隊の一
出演/聖歌隊、ゴスペル、
による演奏
うなクリスマスを皆さんと過ごせるか
クリスマス献金について
★クリスマス献金の意味
★クリスマス献金の送り先
クリスマスとは「クライスト・マス」、イエス・キリストを礼
拝することです。イエス・キリストは、神の救いの愛をになっ
1. 女性の家 HELP (緊急避難センター)
家庭内暴力や人権侵害に直面している日本在住の外国人女性、
れました。そしてこの誕生を最初に知った羊飼いたちと 3 人の
占星術の学者たちは、彼らにできる最上の贈り物をもって、イ
エス・キリストに会いに行ったと聖書に記されています。彼ら
キャンプには、前代表の大津恵子氏が講師として来てくださ
いました。
2. 信州共働学舎(障がい者生活施設)
て飼い葉桶に生まれるという最も貧しい姿でこの世界に遣わさ
に倣い、「神は、その独り子をお与えになったほどにこの世を愛
された」というクリスマスの出来事に感謝し、神様の愛に応えて、
私たちもクリスマスの時に献げ物(献金)をしたいと思います。
日本人の女性と子供を援助している団体です。今年のサマー
専攻科児童教育専攻の学生が、毎年大勢泊まりがけで実習に
出向き、貴重な生活体験を与えられている、農業を柱とする
生活共同体です。
どうぞ、このクリスマス献金の精神をご理解いただき、ご協力
ください。
3. 興望館沓掛学荘(児童養護施設)
★献金方法・期間
4. 日本聾話学校
2 年生はキリスト教学のクラスで、
1 年生と専攻科の学生は必修科目
の授業・ゼミ・アドグルなどを通して、
献金にご協力ください。12 月 18
日(月)まで受け付けています。
様々な理由で親とともに暮らせない子どもたちの生活の場です。
(中軽井沢でのサマー・キャンプ中にミニ・ワークをさせてい
ただいている施設で、卒業生も奉職しています)
聴覚にハンディキャップをもった人たちの教育を覚えて捧げ
ます。
5.ACEF (アジアキリスト教教育基金)
バングラデシュの子どもたちに教育の機会を、をモットーに
活動している基金です。
6. アジア学院
アジア・アフリカなどの世界各国の農村指導者養成とネグロ
ス農業支援のために、私たちの応援の気持ちを届けます。学
生部主催で夏にワークキャンプを行っています。
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韓国のクリスマス
Christmas
Mailgayang Pasko from the Philippines
子ども学科 1 年 姜 規子(留学生)
外国人特別講師 Jean Pengosro (ICE ほか)
人口の 0.5 %がクリスチャンという日本に
比べ、韓国はクリスチャンの数が 1 千万人を
占める。国中の街の中央に美しく大きなツリー
が飾られて、クリスマスキャロルと共にクリ
スマスの到来を告げている。
クリスマス当日の朝になると笑みをたたえ
た子どもたちが親と手をつなぎ、教会に行く
姿をみることができる。教会で礼拝をした後、クリスマスの贈り
物を取り交わす。
また韓国ではクリスチャンではない人々もよろこびと共にこの
日を迎える。パーティーをしたり、騒いだりするのではなく敬虔
な気持で今年 1 年を顧みる時間をすごすのである。そして 1 年間
出会ってきたたくさんの人々、ふだん近すぎてあまり気にとめなかっ
た家族や友達の暖かい関心と愛に、感謝のこころを込めて「クリ
スマスカード」を贈ります。
町のいろいろなところでは救世軍や慈善団体の献金活動が行わ
れます。
このように韓国のクリスマスは、キリストの誕生を敬虔に祝い
ながら、私達の助けと愛を求めている人がいることを忘れないよ
うにしています。クリスマスはその人達の存在も大切にして皆が
幸せになり、愛があふれる明るい日々をすごすことができますよ
うにと願う人も多い。
私は今年も暖かい思いやりと願いのこもった韓国のクリスマス
をこころから待ち望んでいます。
Christmas is the most awaited and the
longest holiday in the Philippines. Being a
Christian nation, Christmas is celebrated both
in church and at home with the family. The
season begins early on December 16th when
church bells ring at 4:30 am for the first
service. A similar service (Simbang Gabi) is
held at 9:00 pm. For nine days until
December 24th, families and devout early risers go to church to
give thanks for good health, happiness and pray for a prosperous
New Year. On January 6th, Christmas season ends.
Christmas is the time when the economic gap between
people is lessened, and giving gifts becomes a privilege and an
opportunity. People reach out to less-privileged neighbors with
bags of food and cheerful Christmas greetings. Most of all,
Christmas is a time when family members, regardless of the
distance, come home for a time of family togetherness and a taste
for home-cooked cuisine.
At Christmas Eve and Christmas Day services, the zenith of
the season, people flock to the church with great anticipation for
the Christmas message from the pulpit and hopefully to receive
spiritual inspiration. Following the Christmas Eve service, families
head home for a festive Christmas dinner of lechon (roasted pig),
or roasted chicken, stuffed fish and sweets. Families, friends,
relatives and neighbors eat and drink until breakfast time on
Christmas Day. Everyone is joyful. Prisoners are even pardoned by
the president and reunited with their loved ones. From the richest
to the poorest family, Christmas is a special time of the year.
Maligayang Pasko (Merry Christmas)!
真夏のクリスマス∼オーストラリア∼
兼任講師 杉田 弘也(オーストラリアの文化と社会)
オーストラリアでは、クリスマスは真夏。
最高気温が 40 度を超えることも珍しくあり
ません。この時期は、6 週間にわたる学年末
のお休みの始まりでもあり、夏休みの間は TV
やラジオも特別編成。特に時事番組は長期休
暇に入り、クリケットやテニスなどスポーツ
の中継が主となるため、silly season とも呼
ばれています。
多くの都市で、野外クリスマスコンサートが開かれます。私の
二人の娘が通っていたキャンベラの(公立の)小学校でも、授業
最終日に「クリスマスピクニック」が開かれていました。午後 6
時ごろから生徒やその家族たちが、食べ物や飲み物持参で学校に
集まり、クリスマスソングを歌うなど、学年の終わりとクリスマ
スとを祝います。夏だからこそできる祝い方でしょう。
クリスマスのご馳走といえば、「ローストとプディング」を思い
浮かべるかもしれません。けれど暑く調理が大変なので、多文化
社会の進行とともにシーフードやコールドミートなどが中心にな
りつつあるようです。その代わり、最近では 7 月ごろ Christmas
in winter と称して、ローストやプディングを食べる習慣が広まっ
てきています。
クリスマスソングを歌う小学生たち(キャンベラ)
ラマダーン明けのお祭り∼西アフリカ・ニジェール∼
一般教育科目助教授 関谷 雄一(文化人類学)
仕事の都合で西アフリカのニジェー
ルという国にいた。ニジェールはイス
ラム教徒の国であるので、クリスマス
に代えてラマダーン(断食月)明けの
お祭りをご紹介する。
ラマダーンはイスラム社会にとり大
変重要な月だ。イスラム教の暦である
ヒジュラ暦の第 9 月にあたり、この月にコーランの啓示が預言者
ムハンマドにもたらされた。聖なる月の間、人々は病気や妊娠な
ど特別な事情のある場合を除き、日の出から日没まで断食・禁欲
をせねばならない。タバコ、香料、性行為も日中は断ち、水も飲
めないどころか唾すら飲み込むこともダメなのだ。
でも日没後、夜明けまでは断食が解かれる。だから人々は夜に
飲食をし、空腹で死ぬことはないが、日中は水も飲めず苦しいの
は確かだ。ラマダーンの時期に、一緒に仕事をしていた運転手さ
んに「苦しいか」と尋ねると、「それは苦しい」という。なおもし
つこく「物のはずみで、唾を飲み込むことだってあるよね。ほら、
今飲んだでしょ」と聞くと、すぐに彼は唾を吐き出し「君には一生、
僕らの真剣さは分からないだろうなあ」とニヤッとされた。
ヒジュラ暦は太陰暦で閏月も入れない為、毎年 11 日ずつずれ、
33 年で季節を一巡する。一説によると人々は一生に 2 度同じ季節
にラマダーンを経験すると
いわれるそうだ。ラマダー
ン明けには盛大なお祝いが
待っている。お祝いでは村
中の人たちが羊の丸焼きを
作ってご馳走や踊りを楽しむ。
お祭りは数日間続いた後、
通常の日に戻ってゆく。
羊の丸焼きを待つ村人たち
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Courier-Outlook
シリーズ
卒業生はいま…
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ア ナ ウ ン サ ー ・ 本 学 兼 任 講 師
第11回
遠藤 ( 旧 姓 有 馬 ) ふき子さん ( 1 9 6 6 年 国 文 科 卒 業 ※)
青山学院の短大国文科を卒業してNHKにアナウンサーとして入っ
とっさに出てこないのですね。
て、仕事と家庭の両立が軌道に乗り始めた平成元年、夫がドイツ
方を考えて書いてもらい、そ
族で4年間ドイツのボンで暮らしました。行ってすぐになんと東
して実践をするようにしてい
いるならちょうどよいから手伝ってと、ラジオのリポーターを頼
たくさん本を読んで、文章
帰国した平成5年からは、「ラジオ深夜便」のアンカーとして、
立てて話す。あたりまえのこ
ます。
行するのは大変なようです。ゲームやインターネット、携帯メー
現役時代は忙しくて、学校とはずっとご無沙汰していましたが、
しまうのは残念です。若い今のうちだからこそさまざまな本を読
たのは昭和41年です。 仕事がおもしろくなり、子供も大きくなっ
ですから授業では丁寧な言い
に転勤になりました。ちょっと迷いましたが結局私が退職し、家
れからいろいろな状況を設定
西ベルリンの壁が崩壊するという出来事がありました。ドイツに
ます。
まれたのが、フリーとして仕事を再開するきっかけになりました。
を書いて、自分の言葉で組み
マイクに向かい、企画や編集も含めた番組制作にもかかわってい
とですが、今の時代これを実
「ラジオ深夜便」のスタジオにて
ルなどが主流で、どうしても本や新聞を読むことが少なくなって
2001年よりご縁を頂き、現在「実践話術」という授業を受け持っ
んで、自分の中の言葉の引き出しを豊かにしてほしいと思います。
ことになって、一体私に教えることなんてできるかしらと不安で
短大時代、本だけはよく読みました。あの頃を思い出してほん
したが、私自身は特に個性的というわけでもないし、ごく平凡な
次先生など素晴らしい先生方に教えていただいたことです。諸橋
うことがあります。今もそうかもしれませんが、放送局にアナウ
た。卒論のテーマを決める前に、加藤先生の「奥の細道」研究旅
劇部などに入っていて、かなり目的意識の高い人が多いのですね。
句を詠んだ場所に立ってみて、現場でものを見る大切さを学びま
めてやめればよいなんて考えていたのですから、入ってから苦労
手だったのですが、青山では授業が楽しくて、こんなに素敵な授
上手で、いつもなにかと比較され辛い思いをしました。でもその
たら申し訳ないと思い、
ら人生はわからないものです。
たことを憶えています。
うのは結局地道な努力の積み重ねなのですね。そんな当たり前の
なと思いました。学生時
考えてみると声を出すこと、話すことも同じです。恥をかいた
で、2年間朝から夕方ま
蓄積になってゆきます。ストレスの多い職場でしたが、仕事を続
いう印象ですが、毎日が
ています。短大時代に教員免許はとりましたが、いざ教壇に立つ
した。卒業以来、テレビやラジオの放送現場で仕事を続けてきま
とに感謝し、ありがたく思っているのは、加藤楸邨先生や諸橋轍
人間です。ですからよく続けてこられたなと自分でも不思議に思
先生の孔子や孟子の講義は、出席を取らないのにいつも満員でし
ンサーとして入ってくる人はほとんどが、学生時代に放送部や演
行に参加したのも楽しい思い出です。このときに実際に芭蕉が俳
そういう意味では私は、まったく何の経験もなく、5年ぐらい勤
した。もうひとつ印象的だったのは英語です。私は英語が大の苦
しました。一緒に入局した女性は、大学の放送部出身で最初から
業を受けて悪い成績をとっ
人は結婚をして辞め、下手だった私が仕事を続けてきたのですか
試験のときは丸暗記をし
放送局にいる間は挫折や自信喪失の連続でした。でも仕事とい
さすが「英語の青山」だ
ことに気がついたのはずいぶん後になってからです。
代は教職も取っていたの
り失敗したり、どきどきしたり、いつの間にかその体験が自分の
で授業が詰まっていたと
けることで成長できたなという気がします。
充実していましたね。
私が今まで体験してきたことが少しでも若い人たちのお役に立
に、勉強したことがすっと頭に入ったあのころがなつかしいです。
の「ことばのおしゃれ」というエッセイは授業でもよくとりあげ
しみじみ思うのは、自分の好きなことを見つけるのがいかに大切
代にもぴったりの内容で、若い人が共感してくれます。授業がきっ
いる、私はいつもそう思っています。
砂に水がしみこむよう
学生時代に友人と(前列右側)
てばと思いながら、毎回授業に取り組んでいます。向田邦子さん
私は仕事柄いろいろな方にインタビューする機会が多いのですが、
るのですが、25年前に書かれたものとは思えないくらい今の時
かということです。好きなことは絶対自分の進む道につながって
かけで向田邦子の本を読
遠藤 ふき子(えんどう ふきこ)さん
むようになったと聞いた
青山学院女子短期大学国文科卒業。NHK入局。
ときはすごくうれしかっ
「スタジオ102」「おはようジャーナル」「トライ&トライ」
たですね。授業では敬語
等の番組を担当。89年退職、89年から93年までドイツ在住。
も取り上げています。い
帰国後、フリーアナウンサーとして司会、DJ 、テレビのナレー
まは時代も家族構成も昔
ションなどに出演。93年から「NHKラジオ深夜便」のアンカー
をつとめ、現在は毎月1、3、5週の月曜日担当。2001年から
とは違い、敬語を身近に
青山学院女子短期大学講師も兼任。著書、ラジオ深夜便『母を語
耳にすることが少なくな
るⅠ、Ⅱ』NHK出版。なお95年から始めたインタビュー「母を
りました。ですから敬語
語る」のゲストは11月で130人目になる。
は頭ではわかっていても、
建築家の安藤忠雄さんと対談
※国文科は1969年に国文学科に改称されました。
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私の人生を決めた学生時代
大学に入学したのは昭和35年、それから4年間の大学生、5年間
の大学院生と、ほぼ1960年代を学生として過ごしました。この原
稿のご依頼を受けて、改めて振り返ってみますと、私の人生を決め
た大切な出来事はすべてこの時期に起きていたのだと自覚させられ
ました。
60年代といえば、「もはや戦後ではない」との経済白書(1956)の
お墨付き、また、美智子妃殿下のご婚約・ご成婚 (1959)に続くい
わゆる岩戸景気で始まり、64年オリンピック開催、その後のいざな
ぎ景気と日本経済が高度に成長した時期でした。自動車生産量世界
第3位、GNP世界2位と、国際的地位も向上しましたが、種々の公
害問題が深刻化し始めました。ファッションの世界では、ミッチー
ブーム、ツイッギーの超ミニスカート、アイビールック、ビートル
スのモッズファッションと目まぐるしく変わりました。
このような華やかな経済成長の最中、大学キャンパスでは日米安
全保障条約締結反対の集会やデモが連日計画され、入学早々で何も
わからないまま、デモ参加がクラス決議され、駒場から国会議事堂
まで歩きましたが、ものすごく真剣な人々を見て、よく理解もしな
いで参加したことの罪悪感や政治は自分には似合わないと思い至り、
ノンポリ学生として講義に
まじめに参加し、ノートを
交換しあい、試験の前には
がり勉し、実験のレポート
はきちんと提出する一方、
コーラスやクラブ活動、ダ
ンスパーティ、デートなど、
当時の大学生にとってごく
普通の学生を楽しみました。
家政学科教授 渡部 徳子
学生運動は姿を変えて大学内に存在し、学
生の最後の年の1月には機動隊による安田
講堂封鎖解除があり、私は家で生後3ヶ月
の長女をあやしながら、テレビで攻防戦を
見ていました。
先に私の人生を決める事柄はすべて学生
時代にあったと書きましたが、大学院博士
課程の学生の時、駒場時代の同級生と結婚し、
親の家に居候しながら、出産・学位論文執筆をすませ、理学博士の
学位を頂きました。幸い、理学部化学科の建物は、医学部の病院の
近くでしたので、いざというときは駆け込めば何とかなるという安
心感もあり無理ができたのだと思います。学位を頂いた後、そのま
ま研究室の助手として残ることが許されました。今思えば、この事
がその後の私の人生を決定したことになります。当時、まだ男性主
導社会でしたから、女性の助手を採用することに教授会では懸念が
あったようですが、指導教官である恩師が、「いや大丈夫です。あ
あ見えても結構、男勝りの所がありますから」と応援演説をしてく
ださったとか漏れ聞いて、有難く思いながらも、複雑な気持ちでした。
女性であるが故に、会社の奨学金がもらえなかったり、就職試験で
不利になったりなど、本人の実力とは関係なく、また本人にはどう
することもできないことを理由に拒否される事例が多くありました。
そのような社会情勢の中、男勝り(本人はそうは思っておりませんが)
が保障され、順調に社会人としての第1歩を踏み出すことができた
幸せを心に刻みながら、今を迎えています。私の体験に基づいて青
短の学生さんにコメントするならば、女性らしさをいつまでも失わず、
しかし凛とした態度のとれる社会人として、短大の2年間を有益に
過ごしていただきたいと思います。
大学の研究室にて 1965年夏
入学はしたけれど
普通、学生時代を振り返ると、あたかも有意義な時期であったか
のように語られますが、僕の場合特に有意義ではありませんでした。
ですからそんな人間が学生に対して自分の学生生活を語るなんて悪
趣味にもほどがあるとおもいますが、それでもいくつか思い当たる
ことはあります。
僕は教育学部だったのですが、教育の勉強がしたかったわけでは
ありません。全く興味はなかったのですが、うちの大学で二次試験
に社会がないのは教育学部だけだったので仕方なく受けました。で
すから入学後すぐ転部しようと思ったのですが、特にやりたいこと
があったわけではなかったですし、あと教育学部は男女比が半々(全
学的には9:1)で生ぬるい雰囲気だったので、そのまま流されてし
まいました。そんな感じですからやる気などありません。授業にも
ほとんど出ないで、でもバイトするのも面倒なのでだらだらと過ご
していたんですが、人間あまり暇だとどうしようもなくなってくる
んですね。もちろん金銭的にも苦しくなってきたというのもあって
塾や家庭教師のバイトを始めました。そこで教育に目覚め…みたい
な話だとかっこいいのですが、全くそんなことはなくて、ただ小金
ができたのでもともと好きだった映画を見に行く回数が増えました。
なかでもルノワールやルビッチ、溝口やホークスといった名匠の作
品に出会えた驚きや感動
は今でもよく覚えていま
す。ただ学生時代の一本
をあげるならジョセフ・
フォン・スタンバーグ監
督の『上海特急』になる
かと思います。
確か3回生の秋、小雨
大学4回生のとき、バルセロナにて
子ども学科専任講師 鈴木 俊之
が降る午後、傘を差しながら憂鬱な気分で
四条大宮のミニシアターに行きました。デ
ィートリッヒをスクリーンで見たいためだ
けに行ったのですが、気分があまり乗りま
せん。帰ろうかなあと思いつつとりあえず
一本目の『嘆きの天使』を見ましたが、特
に印象には残りませんでした。ですから次
の『上海特急』は字幕が付かないことを知
っていたこともあわさって、帰ろうかと思
ったのですが、まあお金はらったからというさもしい理由で残って
見ることにしたのです。
台詞が聞き取れないので内容はよく分かりません。もちろん撮影
も演出も良いので分からないなりに見ていたんですが、ラスト近く
のシーンでした。涙を流すディートリッヒのクロースアップを見た
とき、その画面に釘付けとなり、思わず息を呑みました。その後、
興奮冷めやらぬままバスにも乗らず雨の中、1時間ほどかけて歩い
て帰りましたが、なぜあんなにあのシーンに圧倒されたのか、今も
ってよく分かりません。たぶんその時の精神状態、つまり将来に対
する漠然とした不安や悩み 就職するつもりもなく、かといって
興味のない学問を続ける気もあまりなく…と何かしら関係があるの
だろうと思っていますが、明確に説明ができません。
ただ一つ言えるのは、今でもあの日のことは昨日のことのように
覚えていて、思い出すたびに気持が少しだけ前向きになり、生きて
るのもまんざらでもないなと思うことです。無理に意味づける必要
はないのでしょうが、こういった経験ができたのはある意味自分を
社会のいろんな関係から意図的に引き離し、独りで自分を見つめる
ことができた学生時代だからこそなのかもしれません。
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第2回
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専攻科はいま
<英文専攻の紹介>
英文学科では専攻分野に関するより専門的な研
究を行い、同時に学究活動を支える諸技能を高め
ることを目的に、本科の上に1年間の英文専攻を
設けています。英文学科の学生には本科卒業後、
就職、編入学、留学等とあわせて専攻科という選
択肢があり、今年度は30名余りの専攻科生が在籍。
6名の専任教員と12名の兼任講師による少人数指
導のもと、各々の関心と進路の方向に沿う形で勉
学に励んでいます。
歴史的にはアメリカ合衆国ケネディ大統領の暗
殺が起きた1963年(昭和38年)に本専攻科は設
置されました。この前年には青山学院大学文学部
の女子学生の比率が86%(全国平均37%)に達
したという報告もあり(青山学院女子短期大学開
学50周年記念誌『50年の歩み』より)、専攻科
の歴史はそのまま、約100年の昔アメリカから訪
日した若い女性宣教師ドーラ・E・スクーンメーカー
が「女子小学校」を興した日から今日まで続く、
本学の女子教育への願いが開花した証といえるでしょ
う。なお、本年度の英文専攻の面接試験は2007
年3月1日(木)と例年に比べて遅く行われますの
で、受験希望者は留意してください。
(英文学科専任講師 山田 美穂子)
専攻科英文専攻
<カリキュラム紹介>
今年度、開講されている科目の内容を紹介します。年度により変更の可能性
はありますが、理論から実践、政治から宗教にいたるまで幅広い領域を学ぶこ
とができます。
「文学概論」広告からマンガ、詩、小説にいたるまで<読む>ための理論を学ぶ。
「英文学演習」イギリスの詩や小説を原語で読む。
「米文学演習」芸術運動や人種問題と文学との多面的な関係を学ぶ。
「英語学演習」ひとが言語能力を身につける過程と基礎的な理論を学ぶ。
「英国文化演習」イギリス女性が社会へ進出してきた過程の歴史と思想を学ぶ。
「米国文化演習」映画やドキュメンタリーの映像を通じてアメリカの黒人女性
について学ぶ。
「英語表現特講」日本語と英語の文法的相違点・類似点を探る。
「Listening and Discussion」英語で様々なトピックについて意見交換す る訓練を行う。
「翻訳論」日本文学の英訳、英米文学の和訳を試み、翻訳の問題点を論じる。
「通訳法」通訳を行うための理論と実際的な技能をあわせて学ぶ。
「比較文化論」英語を用いて世界の諸文化に触れる広い視点を養う。
「西洋文化史」西欧文化の源である古代ギリシャの文学作品を読む。
「女性学特講」ジェンダーの視点から各国の女性運動史を学び、現代の女性が
抱える問題を考える。
「国際関係論」英語資料を使いながら国際問題に関する基礎的知識を身につけ、
各種メディアを使いこなす能力を高める。
「キリスト教と文化」作家C・S・ルイスの生涯と信仰を通して現代社会の問
題点を探る。
<専攻科生へのアンケートより>
専攻科を志望した理由について
本科ではハイレベルな授業に遅れないように必死で2年間が過ぎ
てしまい、落ち着いてもう1年就職活動に取り組みたかったから、
という理由が最も多いようです。また、2年間を振りかえって、
今の自分で社会に出てよいのかと自問自答したと回答している人
もいます。
履修している単位数について
修了要件の30単位に対して、36単
位取る人が最も多いようです。中に
は40単位を超えて履修している人
もいます。
授業以外の学生生活について
課題に取り組む、就職活動を進める、
アルバイトをするなどが平均的な専攻科生の生活のようです。共
通しているのは「学生最後の年なので友人や家族との時間を大切
にする」という声です。図書館で英文雑誌を熟読、という人もい
ます。
本学について
おおむね授業のレベルが高い、また課題が多く正直言ってきつい
が、勉強する習慣がつく、とも。就職率が高いことはやはり大き
な励みのようです。施設などが少々古いのが気になるが居心地は
良く、総合的にはいい大学だとの意見が大半を占めています。
後輩へのアドバイス
「学生生活を楽しんで」「自分が後悔しないと思えるような時間
の使い方をしてください」「専攻科はやる気のある人が来ること
をおすすめします」「色々な面で頑張って!」
<専攻科で学ぶ学生から>
本学のキャンパスの雰囲気に魅力を
感じ、高鳴る思いを抑え入学をしてから、
本科での2年間は私にとってあっという
間に過ぎ去りました。しかし専攻科に
進んでからは多少のゆとりが生まれ、日々
毎日をしっかりと実感しながら、心身
英文専攻の友人と(左から2人目)
ともに充実した生活を送ることができています。短く忙しいと感
じた2年間で学んできたことが身となっていると感じられ、学べ
る立場・環境にいることの幸せを感じることができるのは、もう
1年というプラスの時間を得たからなのだと思います。 専攻科は少人数で、より専門的な授業内容になっているので、
先生方が発する言葉の一つひとつが新鮮に耳に響き、専門的な知
識や興味深い経験を身近に感じることができます。英米の文学作
品や歴史・女性史に触れ、その時代により様々に生き抜いてきた
女性の人生を見つめることで、現在社会での女性、そして自分自
身のこれからの生き方を常に考えるようになりました。今私は黒
人史に関心を持ち学んでいます。重いテーマながらも、生命の重
みと力強さを感じています。
良き仲間にも恵まれ、本学での3年間にわたる勉学を通して、
私は自分自身をじっくり見つめ直すことができました。そして自
分に「自信」が持て、本当の意味で強くなれたことが就職活動に
も大きく影響したと考えています。来年からはとうとう社会人で
す。社会に出ても日々学ぶ立場にいるということには変わりはあ
りません。今から十年後、二十年後…と、実りある花を咲かすこ
とができるような生き方をしていきたいと思います。
(英文専攻 新井 順子)
Courier-Outlook
139
女性の生き方・働き方を考える
柔軟な心と理性的な判断
「畏敬」という言葉をほとんど聞かなくなった。「畏敬」と
芸術学科教授 橋本 典子
要求されているのが現代ではなかろ
は人間的力を遥かに超えた大きな存在の大いなる力と愛とに触
うか。
なる存在に対して、また絶対的存在の現われを前にして「畏れ」、
えの中で、私は、山川菊栄(1890
れて、人間としての自分の有限の力を自覚し、そのような大い
「それを敬う」態度である。カントは、「それを思うことのし
ばしばで、かつ長きにおよぶにしたがい、つねに新たなるいや
増す感嘆と畏敬とをもって我が心を満たすものが二つある。そ
れは、我が上なる星のきらめく空と、我がうちなる道徳律とが
これである。」という。現在のように科学技術が発達し、道具
としての技術が人間に大きな力を持つ万能のものとして振る舞
うことを可能にした時代に生きることは、面白いが同時に難しい。
空の星を見ることもなく、道徳律を思うこともないのが現代で
ある。しかし、星は憧れを象徴している。職業選択の幅は広が
り我々は憧れを持たなければ、経済的欲求を満たすだけの職業
を求めるものになってしまう。私の場合、大学の教師になるつ
もりで仕事を始めたのではなかった。当時、マックス・ウェーバー
の『学問としての職業』を読んで、学問の厳しさに憧れ、漠然
と研究の周辺にいたいとは思った。そしてウェーバーの「職業
は天職(神から与えられたもの)である」、という考えにいた
く感心した。現在、仕事を選ぼうとする時に天職と考える人は
皆無であるように思う。これは男女共通の状況である。男女共
に現代社会構造を敏感に捉え、先を見通しそれに対応する心が
Time for Change
Save the Children is the name of an international organization
that promotes the rights of children around the world. Every
year, it conducts a survey and publishes a Mother's Index,
which ranks countries according to various criteria. I was
looking at the latest survey the other day, and it contains both
good and bad news for Japan. The good news is that Japan
was ranked as number one in terms of the quality of life of
children. The bad news is that considering the quality of life of
women, Japan ranks number 17, behind many European
countries, as well as Cuba, Costa Rica and Turkmenistan.
Why is this? Why does Japan appear to be a great place for a
child, but less so for a woman? When we examine the criteria
that are used to generate the index, we can see that there are
several factors that affect Japan's ranking. One is the wage
imbalance between men and women. According to another
recent survey, on average, Japanese women workers earned
less than 70% of the salary of their male colleagues. However,
the main reason that Japan fared so poorly was that there are so
few Japanese women in national government. Approximately 9
percent of elected members of the House of Representatives
and House of Councilors are women. 87 countries in the world
rank higher than Japan in this regard. What is perhaps more
alarming is that the number of female Diet members actually fell
between 2001 and 2005. The situation in local government is no
better, with women occupying less than 8 percent of the seats in
local assemblies.
While Japan can be proud of its number-one ranking for
第4回
女性の生き方や職業についての考
−1980)の次の言葉に注目する。
「私は旧来の女権運動と新興の母権
運動とのいずれにも価値を認め、そ
の功績を承認するものである。」と
語り、更に「労働の権利をもっぱら
要求して生活権の要求を忘却したのが前者の欠陥であり、母た
る婦人のみの生活権の要求に甘んじて、万人のために平等の生
活権を提唱することに思い及ばないのが後者の至らない点である」
と書く。その態度は,様々な考えをまず理解し、そのそれぞれ
の良いところと至らないところを指摘し、更に現在では当然と
言われる「生活権」を軸に新たな考えの提案をしていることで
ある。現実の世界は自ら決断しておこなわなければならない問
題が起こる。時には、目前にある全く反対の方向に向かう二つ
の道から自分の生き方を選択し決めなければならないことがある。
その時、的確な決断が出来るためには、客観的に見る視点を育
てておく必要があろう。現在は他者のことも常に考えにいれな
ければならないところにより難しさがある。現在は一人一人の
生き方が問われている時代であると思う。
英文学科助教授 J.R.Phillips
children, its ranking for the quality of
life for women should be a source of
embarrassment. The fact is that
despite having equal standing in
law, women are in some ways
second-class citizens and are often
not considered for positions of
power or authority. I remember,
approximately one year ago, there
was a great debate about changing
the Japanese constitution to permit a female emperor. A
government committee set up to study the issue recommended
such a change, and in several surveys, the public supported it.
However, as soon as the Crown Prince's younger brother
became the father of a baby boy, the issue was soon forgotten.
There are serious issues facing women in Japan's future. Not
the least of these is the problem of the falling birthrate and
consequent aging society. I would suggest to you that you
cannot trust men to solve problems such as these. As long as
women form less than one tenth of the number of lawmakers,
women's rights will not be emphasized in government.
What can you do? The answer is simple. You must vote. Vote for
women candidates, or vote for men who support the
advancement of women's concerns such as education,
childcare, maternity leave and equal pay. It is only by
participating in the political process that change will happen,
and it is certainly time for change.
7
8
Campus Repor t
139
夏のキャンプレポート
課外活動プログラム
清里ワークキャンプ(7/28 ∼ 30 )
去年このプログラムで得
たものや清里という地その
ものが気に入ったため、去
年参加しなかった友達にこ
のワークキャンプを勧めた。
そのうちに自分がまた参加
したくなり、リピーターと
なった。その甲斐あって、
去年とはまたひと味もふた
味も違う楽しみと学びがあっ
た。
牛飼い体験では、初めは放牧に連れて行っても、道草ばっか
り食ってちっとも言うことを聞いてくれなかった。けれど2日
間世話をすると信頼してくれるようになった。楽しいことばか
りではない。牛たちは、私たち人間に牛乳を提供するために飼
われている。本来自分の子供に飲ませる乳を人間に提供するた
めに、出産してすぐ親子は離される。その時激しく鳴く ( 泣く )
という。また、乳が出なくなった牛は生産価値を持たないため、
処分される。それを「残酷だ」と言うのは簡単だ。でも私たちは、
牛の犠牲なしでは暮らしていけない。牛の呼吸や、体温、にお
いを感じながら、人間の無力さと生命の犠牲を考えさせられた。
「いただきます」「ごちそうさま」。短い挨拶にこめられた感謝の
気持ちを思うと、とても美しい言葉に感じる。私たちの生活を
振り返ってみると、牛だけでなく様々な動物、植物の犠牲の上
に成り立っていることを実感した。
(教養学科 2 年 井上 春乃)
アジアキリスト教教育基金主催 バングラデシュ・スタディツアー(8/4 ∼ 18 )
「仕事は何ですか?」と質問されたメンバーの高校生が「学生
です」と答えた時、「それは分かっているけど…」という顔をし
た少女が脳裏によぎる。煉瓦運びの少年、牛をさばく少年、外
で働くのは男の子が多かったが、屋内では女の子もきっと働い
ているのだろうと思う。いくら幼くても働くのが“当たり前”、
そういう子供たちも沢山いるのだと痛感した。さらに彼女たち
は大人になっても、特別良い仕事に就けるのではないだろうと
思うと、妙な虚しさを覚える。日銭を稼げることがすごいこと
なのだと、生きること自体素晴らしいことなのだと思った。人
の生きる力と喜びとをひしひしと感じた。
(英文学科 2 年 福井 千紘)
カティラでは、短期間なのに子どもたちが私たちにとてもな
ついてくれて感動した。ふだん私は、子どもと接する機会があ
まりないので、兄弟のように一緒に遊んだ。子どもたちは、と
ても楽しそうで、一日に何度も私たちのところを訪れてくれた。
ずっと手を繋いで歩き、わからない言葉はジェスチャーで伝え、
身体によるコミュニケーションができた。子どもたちの笑顔を
見ると、心の奥から素直に楽しんだり喜んだりしているように
思えた。言葉がわからなくても、
またその時体調が悪かったり疲
労を感じたりしていても、子ど
もたちに和まされ、パワーを分
け与えてもらったように思う。
(家政学科 1 年 石澤 萌依子)
アジア学院ワークキャンプ(9/6 ∼ 8 )
「農業」と言ったら何が思い浮か
ぶだろうか。田植え、にんじん、じゃ
がいも ・ ・ ・ 普段の私たちの生活の
中にごく当たり前のように溶け込
んでいて、身近なものである。し
かし、身近すぎて見えなくなって
しまっているものであるかもしれ
ない。今回のワークキャンプでは「近
すぎて忘れていたもの」について
考えることが出来た気がする。ここでは私にとって何もかもが「初
めて」のことばかりであった。畑や田を見かけることはあっても、
そこで使う肥料をつくるなんてことは、普通に生活していれば
まずないことだ。ごくわずかな面積に撒く分の肥料を作るのに、
いったいどれだけの時間と労力を使うか、みなさんは知ってい
るだろうか? 今回のワークキャンプでその作業のほんの一部
を手伝っただけで、その大変さに私は驚いた。
ここで生活していると様々なことが、必ずどこかで何かとつ
ながっているということに気づかされる。まわりにおちている葉っ
ぱも虫も私たちの食べたものの残りも、豚や牛の糞も。何もか
もがつながって、そこから何かが生まれているのだ。私たちは、
生きているというよりもその「つながり」によって生かされて
いる。そんな考えが頭に浮かぶようになった自分を少し嬉しく
思う。今回は農作業のことでいっぱいいっぱいで外国の人たち
との交流はあまり積極的にはできなかったが、このワークキャ
ンプは私の今後の人生において一生残る「何か」をくれた。
(国文学科 1 年 長尾 真裕子)
1週間の農村での生活は、井戸から水を汲んで水浴びや洗濯
をして、村の人が池で獲ってくださった魚や生きている鳥を買っ
てきて食べるなど、日本とはかけ離れた生活でした。しかし、
この生活によって、シャワーがあって、蛇口から水が出るとい
うことが当たり前ではないのだということ、生きているものの
命をもらって私たちも生きているのだということを実感しました。
また、学校では一人ずつ小さな黒板を持っていて、自分の手で
字を消し、先生がチョークを少しずつ割って配っているのを見て、
必要なものが必要な分だけ与えられているのだと思いました。
それと同時に、日本の無駄なものの多さを感じ、日本がどれだ
け贅沢な国であるかということを思い知らされました。
(教養学科 2 年 高良 亜土)
このスタディツアーではバングラデシュの持っている目に見
える貧しさを学び、私たちの持っている目に見えない貧しさに
気付かせてくれた。バングラデシュは私たちが容易には想像で
きないような現実があり、障害者に対する制度や子供に対する
教育制度も未だ確立されていない。貧困にあえぐ人、物乞いを
する小さな子供、病気にかかっても治療できずにいる人が世界
には沢山居るのだということ。
食べたくなくて食べないのと、
食べたくても食べられないのは
大きく違い、死にたくて死ぬの
と、死にたくなくても死ぬのは
大きく違うのだということ。こ
の 2 週間で生きることの大切
さと難しさを学んだ。
(教養学科 2 年 千葉 なつみ)
Campus Repor t
139
学生生活調査について
学生部委員 輪島 達郎(教養学科助教授)
■こんなことが実現しました
昨年4月に、図書館の開館時間が平日については午前9時∼午後
■学生生活調査とは
6時から、現在の午前8時半∼午後7時に延長されました。たった1
ちょうどみなさんがこれを読まれるころ、在学生全員を対象に「学
時間半と思われるかもしれませんが、図書館の開館時間を延ばすこ
生生活調査」が行われます。春にすでに行った学生生活調査は新入
とは、人件費やセキュリティの面からたいへん難しいことで、多く
生だけが対象で、本学に入学したいきさつや、これからの勉学につ
のみなさんの要望があったからこそ実現したのです。同じようにパ
いての希望などを把握する目的で行われます。
ソコン室についても、マルチメディア教室Ⅰが午後7時まで利用で
これにたいして、今みなさんにお願いしている秋の学生生活調査
きるようになりました。
は、みなさんの学生生活全般についてできるだけきめ細かく情報を
昨年11月には、当日の休講情報を携帯電話からチェックできる
収集しようとするものです。集められた情報は、みなさんが快適で
ようになりました。これも学生のみなさんの要望が多かったもので
充実した学生生活を送れるように、授業の充実、行事の企画、設備
した。
備品の改善、安全管理の徹底などに役立てられます。
また、就職関係のセミナーや講習会を開いてほしいという要望も
多数寄せられました。学生部ではこうした要望に答えて、2005年
■率直な意見や要望を
度から「マナー・キャリアデザイン講座」を前期に6回シリーズで
そこでみなさんにはぜひ、学生生活調査のこのような趣旨を理解
開催しています。来年度も継続する予定ですので、ぜひ積極的に活
し、積極的に協力していただきたいと思います。とくにお願いした
用してください。
いのは、用紙の最後のほうに設けてある自由記述欄に、短大に対す
最後に、これもたいへん要望の多い地下学生食堂の携帯電波状況
る希望を率直に、またできるだけ具体的に詳しく書いていただきた
の改善についてですが、現在、青山学院全体で電波状況の悪い場所
いということです。
をチェックし、必要な場所にアンテナを設置する準備に入りました。
みなさんから寄せられた要望は、学生部スタッフが一枚一枚丹念
に読んで分類し、とりまとめた上で関係する部署に検討をお願いし
■他にも要望を伝える方法があります
ます。すぐにでも実現できることには手早くとりかかりますし、予
北校舎と南校舎の1階ホールには「投書箱」があります。図書館
算その他の関係で時間のかかりそうなことも、中長期的な計画に組
では、図書やDVDなどの購入希望を所定の用紙で提出できます。
み入れていくようにしています。
そしてもちろん、学生生活係の窓口では、いつでもみなさんの要望
を聞く態勢を整えていますので、どうぞ気軽においでください。
学生による授業評価アンケートについて
教務委員(学生による授業評価アンケート小委員会)
授業に関する教員の考えと学生の受け止め方の間には、しばしばズ
松村 伸一(英文学科助教授)
レが生ずるのも事実です。教員がそのズレに気付く機会として、「学
生による授業評価」は設けられているわけです。先生方が、学生の
本学では、授業改善に役立てることを目的として、「学生による
関心や理解度に配慮し、さらに魅力的な授業づくりに努めることが
授業評価アンケート」を実施しています(2003年度後期よりパイ
できるよう、皆さんは、それぞれの授業の良い点や改善すべき点な
ロット版を3回実施した後、2005年度から本格実施に移行)。
どを、率直に(ただし品位をもって)表明してください。
当初は有志の先生方のみの参加でしたが、本年度からは、全教員
また、この取り組みは、皆さんの後輩たちのためのものでもあり
が少なくとも一科目で実施するよう、依頼しています。従来、約半
す。現在のカリキュラムは、皆さんの先輩たちの声を踏まえつつ、
数程度の先生方がこのアンケートに参加し、本年度前期には60%
本学の教職員が改善に努めてきた結果、できあがったものです。個々
以上の先生方が実施しました。
の授業に関する皆さんの評価は、各学科や短大全体のカリキュラム
今年度後期からは、学生の皆さんがアンケートに答える機会も、
の見直しにもつながっていくことでしょう。
さらに増えることが予想されます。皆さんがその趣旨をよく理解し
■アンケート内容と集計結果
て、適切に回答を寄せてくれることを期待しています。
アンケート内容は、大きく、①学生の自己評価、②授業に対する
■学生による授業評価の意義
評価、③特別設問(担当者が独自に設定)、④自由記述欄、という
勘違いしないでほしいのは、このアンケートで評価するのは授業
4グループからなっています。①∼③は5段階評価を数値化して集
であって、教員ではない、ということです。授業評価を実施する大
計します。④はそのまま担当教員にお渡しします。集計結果は、授
前提として《大学の授業は、教員と学生が共に創り上げていくもの
業毎に先生方に伝えられます。そのほか、クラス規模などの授業種
である》との認識があります。つまり、「学生による授業評価」は、
別ごとに整理されたデータは、冊子の形で全教員に配布され、近々
自分が教員と共に授業を創り上げる主体であることを、皆さんに改
図書館や講師控室等にも置かれ、誰でも閲覧可能となる予定です。
めて自覚してもらうきっかけでもあるのです。後述するとおり、ア
■今後の課題
ンケート項目に、授業への取り組みに関する「学生の自己評価」が
本学における「学生による授業評価」は、まだまだ始まったばか
含まれているのも、そのためだと考えてください。
りです。実施範囲、質問内容や回答方法、さらには公表の仕方や活
とはいえ、教員がどんな授業を提供したかという点が、やはり主
用方法について、今も検討を重ねつつあります。この取り組みをさ
要な評価対象となるでしょう。私の知る限り、本学の先生方は、き
らに有意義なものとするため、今後も、学生、教職員をはじめ、多
わめて良心的に教育活動に取り組んでおられます。しかしながら、
くの方々からの建設的なご意見をお待ちしています。
9
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就職特集
就 職 状 況 中 間 報 告
景気復活の兆しと、団塊の世代の大量退職に備え「売り手市
場」とも言われた今年の採用ですが、企業の一般職採用の縮小
傾向や、非正社員への切り替えは依然として続きました。本学
への求人数は昨年よりもやや増加しましたが、内定者数は前年
とほぼ変わっていません。採用活動の開始は年々前倒しになっ
ていますが、秋以降の採用も比較的多くあり、長期化する傾向
にあります。まだすべての採用活動が終わったわけではなく、
追加募集や、通年採用といった機会が今後も続いていくと思わ
れます。就職活動を一旦休止していた学生もいるかと思います
が、今後の進路について再度検討し、より良い選択をして欲し
いと思います。就職について質問や相談があるときには、気軽
主な内定先
企業名
(名)
企業名
内定者数
内定者数
みずほフィナンシャルグループ
23
横浜銀行
6
三菱東京 UFJ 銀行
13
国民生活金融公庫
6
伊勢丹
12
オリンパス
5
三井住友銀行
10
サマンサタバサジャパンリミテッド
5
東京電力
9
オンワード樫山
5
東海旅客鉄道
9
ヒロセ電機
4
千葉銀行
9
本田技研工業
4
NEC プロサポート
8
ANA エアサービス東京
4
東日本旅客鉄道
7
オカダヤ
4
プリンスホテル
7
ジェーシービー
4
JTB 首都圏
6
ゼファー
4
日旅サービス
6
日本情報産業
4
千葉トヨペット
6
トヨタレンタリース東京
に就職係まで来てください。 (学生課就職係)
4
(11 月 10 日現在)
来年度就職活動をするみなさんへ
「あなたは学生時代どんなことに打ち込みましたか?」これは、
多くの企業のエントリーシートや面接試験で学生に問われてい
る質問です。企業が知りたいのは、その内容自体よりも、答え
から窺えるみなさんの「物事に取組むときの姿勢」です。就職
活動というと、特別なことをしなければならないと身構えてし
まいがちですが、目的意識をもって授業に臨むことや、日々の
学生生活を充実させようとする積極性もまた、大切な要素なの
です。本学では「課外活動プログラム」としてこの号で紹介し
たキャンプや講座のほかにも「上級救命講習会」や「手話講習
会」「パソコン講座」などを提供しています。これらのプログ
ラムを通じて「自分には何ができるのか」「社会にどう関わっ
ていきたいのか」を考えるきっかけとし、自身の将来を考える
ヒントとされることを願っています。まず、自分で考え積極的
に行動する力を養うことが、就職活動の第一歩です。
(学生課就職係)
就職活動体験記
リンテック(株)人事部勤務
森 仁美さん(2005年3月 英文学科卒業)
≪就職活動について≫
私には姉が2人いるので、2人のアドバイスをもとに、就職活
動の計画を立てました。何より大切なのは、「早くから動くこと」、
「自己PR・志望動機をまとめること」でした。まず、リクナ
ビなどの就職支援サイトに登録し、ジャンルを問わず、興味を持っ
たたくさんの業界・職種をチェックしました。また、暇を見て
は就職資料室を利用したり、掲示板の求人票をチェックしたり
しました。エントリーするにあたって、自己PR・志望動機が
必要な場合もあるので、まずは自己分析をし、色々な分野で使
えるような志望動機を考えました。そうすることで、たくさん
の会社にエントリーすることが可能になりました。それから合
同企業セミナーや会社説明会などに参加し、まずは就職活動と
いうものに慣れることから始めました。
実際に参加してみると、自分より頑張っている人がたくさん
いて、周りから刺激を受け、もっと頑張ろうと思うことができ
ました。早い段階で気づいたからよかったものの、もう少し遅
れていたら焦りとなっていたかもしれません。そのうちに私が
会社選びで大切にしたいと思うことが、会社の社風や雰囲気で
あることがわかり、元々希望職種が事務職であったということ
もあり、業種は問わず気になった会社を受けてみることにしま
した。実際就職活動を始めてみると、当然すべて思うようには
いきませんでした。しかし、失敗
した後に何がダメだったのか振り
返ることで、面接でも自分らしさ
を出していくことが出来るように
なり、その結果、今の自分にあっ
た職場を見つけ出すことが出来た
のだと思います。自分を作りすぎ
ず、自分らしさを失わず、長所を
上手く表現することで、自分にあった会社に出会えると思います。
≪人事部で働いて思うこと≫
「一緒に働きたい!」と思える人材を企業側は求めています。
また、「しっかり自己PRが出来ること」。これが、私が人事部
で1年半働いて一番大切だと思ったことです。面接という限られ
た短い時間の中で、自分の一番良いところを相手に伝えられる
ように、自信を持って、笑顔で明るく元気よく頑張ってください。
それから、不安に思っていることがあれば、採用担当へ相談す
ると良いと思います。自分の会社に興味を持ってもらえるとい
うことは、やはり嬉しいですからね。
Campus Repor t
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課外活動プログラム
講師 合谷 美江
しましょう。またメンター(相談で
この講座のキャリアデザイン編は全3回でそれぞれのテーマは
しょう。皆さんの将来が素晴らしい
マナー・キャリアデザイン講座
「キャリアとは何か」「自己のキャリアのこだわりをみつける」
「仕事をしていく上での人との関わり」でした。受講生は1年生
が中心で、とても真剣に受講され、多くの質問も出ました。自
分が満足し充実したキャリア人生を送るために、目の前の就職
だけではなくキャリアを長い目で考えること、そして主体的にキャ
リアを築いていくことの重要性を感じていただけたのではない
かと思います。これからは女性が長く働き続けることができる
時代です。将来のキャリアについて今から真剣に考え、就職に
向けて情報収集をしたり、OGに話を聞いたりしてどんどん行動
きる人や目標となる人)をみつけま
ものになるよう、今回のキャリアデ
ザイン講座が少しでもそのお手伝い
につながれば幸いです。
合谷 美江(ごうたに みえ)
神奈川県生まれ。横浜市立大学商学部、同大学大学院にて経営学(キャ
リア論・メンタリング論)を学ぶ。航空会社勤務を経て、現在東京経
済大学、神奈川大学、目白大学にて、経営学やキャリア関係の講義
を担当。ビジネスマナーの講師として大学のインターンシッププロ
グラムにも携わる
※マナー・キャリアデザイン講座は、キャリアデザイン編とマナー編から成り、それぞれ全3回の構成となっています。
マナー編は11月29日(水)・12月9日(土)・12月16日(土)に実施されます。
マナー・キャリアデザイン講座(キャリアデザイン編)に参加して
私がこのマナー・キャリアデザイン講座を受講しようと思っ
たのは、漠然とした「就職活動への不安」があったからです。就
職活動といってもまず何から始めたらいいのかわからない、少
しでも就活について知ることができればいいなと思いました。
実際に参加して、とても参考になりました。
私が特に参考になったのは、キャリア志向自己チェックです。
これは自分がキャリアアンカーのどの分類に属するかを見るチェッ
クです。私も初めてキャリアアンカーという言葉を知ったので
すが、キャリアアンカーとは職業を選択する際、自分が最も大
切にしたい価値観や欲求のことで、それを自覚することで自身
のキャリアを導き、拠り所とするのに役立つのだそうです。こ
のテストにより現段階で私が最も重要視しているのは「安定・保
証」次いで「生活との調和」「社会への奉仕・貢献」だということが
わかりました。私は是非入社したいと思っている企業が一社あ
るのですが、私が考えていたものと
このキャリアアンカーの分類がほぼ
一致したのでうれしかったです。自
信へと繋がりました。今後他の企業
研究をする際にも、キャリアアンカー
を参考にしていきたいと思います。
他にも、メンターの必要性、新卒
採用の大切さなどを学び、また私た
ちの素朴な疑問にも丁寧に答えていただけました。そして合谷
先生は講座終了後に個人的な相談にも応じてくださいました。
ありがとうございました。
受講前は不安だらけだった就職でしたが、頑張ろう、頑張ら
なきゃ、と前向きな姿勢へと変わることができました。またこ
のような講座があれば是非参加したいと思います。
(教養学科1年 高輪 千夏)
課外活動プログラム
ウォーキングセミナー
にきれいで見とれてしまった。自分も少し近づけたような気
がする。目標にしたい。 (19名)
5月下旬から6月初旬に
・丁寧で詳しく分かりやすかった。自分の悪い点がよく分かった。
かけて計4回、体育館プレ
(18名)
イルームにてウォーキング
・立ち居振る舞いや歩き方の基本がよく分かった。日常でも気
セミナーを開催しました。
をつけたい。 (18名)
外部からウォーキングス
・立ち方・座り方がよく分かった。就職活動で活用できるので
クールの講師をお招きして、
ベーシックかつエレガントなウォーキング、美しい立ち方、スマー
トな着席の仕方等を2時間30分にわたり実技中心に行いました。
延べ118名の学生が受講し、好評でした。 (学生部)
<ウォーキングセミナーを受講して良かった点> ( )の数字は回答数
・歩き方の練習がすごく良かった。正しい歩き方、自分では気
づかない点が分かって良かった。 (23名)
・講師がエレガントで素敵。見習う点がたくさんあった。本当
よい。 (11名)
11
12
Bulletin Board
1
139
5
教務課
◆後期定期試験他の日程について
◎ 12 月授業終了 ……………………………………2006 年 12 月 22 日(金)
◎冬期休業 …………2006 年 12 月 25 日(月)∼ 2007 年 1 月 6 日(土)
※一斉休業のため、校内には入れません。
◎授業再開 ………………………………………………2007 年 1 月 9 日(火)
※ 1 月 9 日(火)は月曜日の振り替え授業を行います。
◎後期授業終了…………………………………………2007 年 1 月 16 日(火)
◎後期定期試験期間 …………2007 年 1 月 17 日(水)∼ 1 月 30 日(火)
◎後期追試験受付手続き期間 …2007 年 1 月 17 日(水)∼ 1 月 31 日(水)
月∼金 9 :00 ∼ 16 :30
土 9 :00 ∼ 12 :00
◎後期追試験 ………………………2007 年 2 月 7 日(水)∼ 2 月 8 日(木)
◎再試験該当者情報端末掲示…2007 年 2 月 16 日(金)∼ 2 月 23 日(金)
◎再試験 …………………………………2007 年 2 月 22 日(木)∼ 23 (金)
◎卒業・修了認定者情報端末掲示 …………………… 2007 年 3 月 8 日(木)
◎卒業生・修了生成績通知配布 ……………………2007 年 3 月 22 日(木)
※全学生分保証人宛郵送
◎新 2 年生成績通知配布 ………………………………2007
年 4 月 2 日(月)
情報処理実習室・マルチメディア教室は、本学学生ならばどなたでも利用で
きます。初回のみ利用登録が必要ですから、南校舎 3 階教育メディア運用室
まで学生証を持っておいでください。
冬・春休みの利用は、南校舎 3 階の掲示板、または本学ポータルシステム(Active
Campus )https://portal.luce.aoyama.ac.jp/
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をご覧ください。
青 山 学 院 ハ ラ ス メ ント 委 員 会
これまで青山学院で「セクシャル・ハラスメント委員会」という名前だった
ものが今年から「ハラスメント委員会」に変わりました。「ハラスメント」と
は英語で、「嫌がらせ」という意味ですが、「いじめ」と言えばわかりやすい
でしょう。セクシャルな要素がその「いじめ」に入っていればいわゆる「セ
クハラ」です。上司が部下に対して行うと「パワー・ハラスメント」、指導教
授が後輩の研究者や学生に対して行うと「アカデミック・ハラスメント」に
なります。青山学院の「ハラスメント委員会」は、そのどれについてもご相
談を受け止めます。「いやがらせ」「いじめ」の本質は、人権無視、人権侵害
です。加害者にも被害者にもならないように、私たち一人ひとりが、「人権」
に敏感な人になりましょう。
本学では以下の窓口で相談に応じています。
相談窓口 : 学生部、学生相談室、保健室、宗教活動センター
天城冬の集いの案内
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情 報 処 理 実 習 室・マ ル チ メ ディア 教 室
(学生部長 加納 孝代)
期間:2007 年 1 月 3 1日(水)∼ 2 月 2 日(金)
場所:天城山荘(伊豆修善寺)
ギャラリー展覧会案内
テーマ:ともに生きる
特別講師:吉岡康子氏(吉祥寺教会牧師、本学兼任講師)
学内講師:伊藤勝啓、ロバート・タヒューン、秋富 創、横堀昌子(予定)
参加費用:10,000 円(宿泊費・食費・交通費含む)
申込・問合せ先:短大宗教活動センター(北校舎 1 階)03-3409-7120
*皆さんの短大での歩みの集大成として、この冬の集いに参加していただき
たいと願っています。アットホームな山荘で、日ごろ考えていること、思っ
ていることをともに語り合い、学科・学年を超えて、私たちのこれからにつ
いて話をしてみませんか? 必ず、「行ってよかった」と思えるはずです。
Exhibition Guide
■ 11/1(水)∼ 11/24(金)……………[ 短大企画 創立記念所蔵作品展 ]
―青山学院の 132 回目の誕生日 11 月 16 日を記念して、短大所蔵の美術
作品を紹介します―
■ 11/28(火)∼ 12/22(金)…[Art クリスマス AOYAMA in Gallery]
―クリスマスにちなんだ作品を幼稚園から大学まで一堂に展示します―
――――冬休み――――
2007 年
■ 1/17(水)∼ 1/26(金)…………[ 家政学科・児童教育学科合同 卒展 ]
―家政学科と児童教育学科(2006 年度より子ども学科)の卒業制作です。
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南校舎 2 階被服構成実習室にも展示があります。―
図書館
■ 3/19(月)∼ 3/23(金)……………………[ 芸術学科 卒業展・修了展 ]
◆冬休みの貸出しについて
貸出開始 12 月 15 日(金)より
貸出冊数 10 冊まで
返却期限 1 月 11 日(木)
―芸術学科 2 年生と専攻科生の卒業修了制作を展示します。北校舎1・2 階
も展示会場になります。―
◆冬休み中は休館です
休館中(12 月 23 日∼ 1 月 8 日)の図書の返却は、ブックポストを
ご利用ください。
◆試験期の土曜開館延長について
後期試験期の以下の土曜日は開館時間を延長します。
1 月 13 日(土) 9 :00 ∼ 17 :00
「14th 芸術科学科卒業生によるグループ展」
10 月 16 日∼ 26 日
※春休みの利用については掲示板または図書館ホームページ
(http://www.agulin.aoyama.ac.jp )をご覧ください。
「子ども学科 2006 図画工作展」
9 月 15 日∼ 29 日
2007年度学費
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◆新 2 年生:来年度の学費は以下のとおりです。
学
科
国
文
英
家
芸
納 付 書 発 送
付
期
限
4
5
月
月
中
437,500
中
旬
9
1 0
月
中
れた教職員、講師、学生の皆様は、さぞかし大変だったことでしょう。
編集委員
383,500
旬
の難しさを痛感しました。こんなに短い文章で四苦八苦。本文を書か
事を大切に読んでいきたいと思います。 (山井 准子)
389,500
556,000
初めてクーリエ編集後記担当となり、たった150字ですが「書くこと」
快く執筆を引き受けて下さった方々に感謝しつつ、ひとつひとつの記
389,500
660,000
も
389,500
期
389,500
527,000
術
ど
後
539,000
政
養
子
527,000
期
533,000
文
教
納
前
(円)
旬
月 中 旬
奥井 正司 奥村 健一 志賀 智江
田口 恵子 寺村 眞佐子 山井 准子
山田 美穂子 ( 広報企画委員会 )
※次回発行は3月の予定です。
★クーリエへの感想やご意見をお寄せください。
[email protected]