平成 22 年度 事業報告

平成 22 年度 事業報告
平成22年度の総売上は、中心であるべき宿泊部門・飲食を含め売上が非常に厳しい結果と
なった。
一般管理費の抑制に努めたが、水道光熱費等増加となり、厳しい結果となった。
記
1.会館施設の利用状況について
(1)宿泊利用について
数年来、積極的に取り組んできた「呉海上自衛隊」へのアプローチの継続と、海上
自衛隊新聞全国版に広告掲載を行った関係で今年度も自衛隊各施設にパンフレットの
設置、合わせて小規模団体の確保等の努力を行ったが、隣接地域における安価なビジ
ネスホテルまた、西日本を中心に展開するホテルグループ147室を持つホテル、長
引く景気の停滞による影響を受け、宿泊客の減少となった。
宿泊は、対前年度比 365 万円(宿泊員数 423 名減)の減収となった。
(2)会場利用について
会場利用者の質的変化等により、営業活動を目的とした利用者の減少傾向に歯止め
はかかっていないこと、また、きんろうプラザ 会議室申請について一般利用者を優先
し申請期間を3ヶ月から6ヶ月に変更したことも影響を受け減少となった。
(3)飲食部門(レストラン・会食・宴会・喫茶)について
レストラン部門の営業については、昨年企業訪問等の営業努力もあり、会食・宴会
のメインであった企業の利用、自衛隊の各部隊また、各地協力会の呉訪問も低調で3
月の送別会シーズンに期待したが、大震災の影響で減少し減収となった。
また、喫茶部門についても減収となった。
2.施設運営について
(1)メンテナンス業者の選定について
複合建物全体のメンテナンス業務については、前年度とほぼ同内容の業務を随意契
約方式により、
「㈱くれせん」に業務委託を行うこととした。
また、会館独自の業務の一部(5階以上の日常清掃・ベットメーキング等)につい
ても同様の業務委託をおこなった。
他の外部委託業務についても、前年度と同様の業者に委託した。
(2)設備の保守管理等について
建物全体の保守管理は、メンテナンス業者による定期保守整備を実施するとともに
日常は、全職員が交代でこの業務に就労し、設備の保守管理を行っているが、共用部
分を含む各種設備の疲労や故障が多くなっている。
3.職員関係について
新館オープン以来「従業員総数の削減と賃金の抑制」を主とする総人件費の改善に努力
し、一定の成果を得てきた。
反面、職員不足が恒常化し、有給休暇の付与すら困難となるなど、会館の運営にも少な
からず支障をきたしている。
この状況を改善するため、新卒職員(パートを含む)の確保と給与の改善を行ってきた
が、解消するまでには至っていない。
4.職員の賃金改定と賞与の支給について
予算の範囲内において定期昇給程度を目安にして、次のとおり実施した。
賃金の改定
職員の基本給を月額3,300円程度増額した。
賞与の支給
基準内賃金の1.2ヶ月相当額(年間)を支給した。
初 任 給
140,360円(高卒以上男女同額)
5.呉市からの貸付金返済について
平成 14 年度から毎年、呉市より短期借入(1年返済)を行っています。
平成 14 年度借入は、124,300,000 円で、次年度からは、毎年 10,000,000 円ずつ借入額を
縮小する方法で借入れており、平成 22 年度は 43,500,000 円を借入れました。
平成 23 年度は、33,500,000 円借入れる予定でしたが、長引く景気の停滞や近隣への新し
いホテルの進出により、ホテル経営状況が悪化し平成 22 年度決算で大幅な赤字を計上する
見込みとなり、運転資金を確保するためにも平成 22 年度と同額の 43,500,000 円を借入れ
る必要があり理事会の書面決済をお願いし、昨年度と同額の貸付を呉市にお願いし、平成
23 年度においても 43,500,000 円を借入れました。
6.呉海員会館運営委員会について、
長引く景気停滞や、新しいホテルの進出により、運営が厳しくなっており、経営改善を図
るため運営委員会を立ち上げること運営委員の就任について、3月 10 日付で三役会の了承を
えました。