2007年03月31日 アニュアルレポート2007

Corporation
2 0 0 7年 3月期
アニュアルレポート 2007
Exciting
Discovery
Exciting Discovery
In Your Life Style
暮らしの中で、お客様の感性を刺激するさまざまな「発見」をお届けしたいー。
edion(Exciting Discovery In One Network)というコーポレートブランドに込めた私たちの願いです。
エディオングループは、
「魅力ある商品」を「安心の価格」で「優れたサービス」とともに提供します。
「買って安心、ずっと満足」を経営理念としてスケールメリットを最大限に活かし、
さらなる企業価値の向上を目指します。
経営理念
買って安心、ずっと満足
エディオングループは「魅力ある商品」を「安心の価格」で
「優れたサービス」とともに提供する企業です。
最も満足していただける商品を
安心してお買い求めいただける価格で提供します。
真心のこもった接客で、
お客様一人ひとりに最適な商品を提案します。
いつも最良の状態で使い続けていただけるよう
万全のサービス体制で臨みます。
Contents
財務ハイライト
2
トップインタビュー
4
特集 刺激的な発見①
オリジナル商品の開発・販売
10
特集 刺激的な発見②
店舗ネットワークの拡大
12
特集 刺激的な発見③
ミドリ電化との事業統合の加速
14
特集 刺激的な発見④
サービス戦略
16
店舗ネットワーク
18
事業会社の紹介 株式会社デオデオ
20
事業会社の紹介 株式会社エイデン
21
事業会社の紹介 株式会社ミドリ電化
22
事業会社の紹介 株式会社暮らしのデザイン
23
事業会社の紹介 石丸電気株式会社
24
コーポレート・ガバナンス/CSR活動
25
財務報告
26
会社概要
33
1
edion Corporation Annual Report 2007
Financial
Highlights
財務ハイライト
(単位:百万円)
第3期
第4期
第5期
2003.4.1∼2004.3.31
2004.4.1∼2005.3.31
2005.4.1∼2006.3.31
2006.4.1∼2007.3.31
434,166
437,992
714,697
740,293
92,587
95,751
157,765
164,490
21.3
21.9
22.1
22.2
営業利益
5,825
5,011
8,054
6,946
経常利益
10,207
11,163
20,389
18,631
2.4
2.5
2.9
2.5
3,017
4,918
8,226
7,367
総資産
222,614
231,410
319,507
390,550
純資産
94,465
105,595
128,504
162,176
(連結)
第6期
会計年度
売上高
売上総利益
売上総利益率(%)
経常利益率(%)
当期純利益
会計年度末
●免責事項
当アニュアルレポートに記載されている将来の業績に関する予想・計画・見通しなどは、
エディオン及びエディオングループが現時点で入手可能な情報に基づき、経営者が合理的
と判断したものです。実際の業績はさまざまな要因の変化により、これらの業績見通しと
は異なる可能性があります。
そのような要因としましては、主要市場の経済状況及び製品需要の変動、国内外の各種
規制ならびに会計基準・慣行などの変更等が含まれます。従いまして、当アニュアルレポー
トの情報のみに依拠して投資判断されることはご遠慮くださいますようお願いいたします。
2
edion Corporation Annual Report 2007
各種指標
●売上高
●経常利益
(単位:百万円)
800,000
714,697
(単位:百万円)
25,000
740,293
700,000
20,389
20,000
600,000
500,000
434,166
18,631
15,000
437,992
400,000
10,207
11,163
10,000
300,000
200,000
5,000
100,000
0
2004.3
2005.3
2006.3
●当期純利益
0
2007.3
2004.3
2005.3
●店舗数
(単位:百万円)
10,000
FC
合計店舗数
1,000
773
800
6,000
773
787
520
4,918
539
400
253
2004.3
●経常利益率
2005.3
(単位:%)
●ROA(総資本経常利益率)
(単位:%)
2.5
2.5
2.4
●一株当たり当期純利益
(単位:円)
76.98
80.00
0
37.78
3.2
3.0
2.0
2004.3 2005.3 2006.3 2007.3
(単位:%)
45.0
35.0
0
2004.3 2005.3 2006.3 2007.3
●有利子負債比率
(単位:%)
30.0
45.6
29.0
42.4
28.0
40.2
27.0
34.0
30.00
27.2
27.1
26.6
26.0
25.0
30.0
20.00
0
5.6
4.9
4.0
4.9
4.5
●自己資本比率
40.0
50.00
7.0
6.0
50.0
60.58
60.00
●ROE(自己資本当期純利益率)
(単位:%)
6.0
69.76
70.00
2007.3
7.0
4.0
2004.3 2005.3 2006.3 2007.3
2006.3
7.4
5.2
2.0
2005.3
5.0
2.2
40.00
2004.3
7.0
5.0
0
0
2007.3
7.4
2.8
2.4
2006.3
8.0
2.9
2.6
248
200
0
3.0
363
334
3,017
2,000
628
587
600
4,000
991
921
8,226
7,367
2007.3
(単位:店舗)
直営
8,000
2006.3
2004.3 2005.3 2006.3 2007.3
0
24.0
2004.3 2005.3 2006.3 2007.3
0
24.2
2004.3 2005.3 2006.3 2007.3
3
edion Corporation Annual Report 2007
Top Interview
トップインタビュー
4
edion Corporation Annual Report 2007
「買って安心、ずっと満足」を経営理念として
独自の“サービス力”で差異化を図ります。
TOP INTERVIEW 株式会社エディオン
代表取締役社長
久保 允誉
―景気は底堅い回復を続けていると言われていますが、家電小売業界及び
市場の現状と、今後の動向についてお聞かせください。
●直営店全店
主要商品売上前年比(2006年度実績)
景気の回復とともに個人消費が回復基調に入り、家電小売業界にも
150.0
明るさが見え始めましたが、各地域内での拡大を終えた量販店同士の
140.0
激しい競争が全国的な規模で展開されております。
130.0
また、ライフスタイルの多様化、人口構造の変化、デジタル関連商
120.0
品の急速な普及によるネットワーク社会の到来など、さまざまな要因
110.0
を背景として、お客様のニーズも著しく変化しております。
100.0
こうしたなか2006年度は、6月にサッカーのワールドカップ・ドイツ
90.0
大会が開幕し、後半には地上波デジタル放送が広島・岡山・福岡でも
80.0
開始され、全都道府県の県庁所在地で視聴が可能となりました。これ
70.0
らが大きな要因となり、大画面薄型テレビへの買い替えが急速に進
み、文字通りテレビが家電市場を牽引してまいりました。
W杯商戦
長雨の影響 新OS発売前の買い控え
0
前年比
カラーテレビ
薄型テレビ
DVD
DVDレコーダー
デジタルカメラ
エアコン
冷蔵庫
洗濯機
W&D
パソコン
新OSのWindows Vista搭載商品が発売され、買い替え需要の促進が期
待されております。
今後も、市場では薄型テレビへの買い替えが加速し、普及率が一段
と上昇するものと思われるほか、健康志向が定着するなか、健康関連
暖冬の影響
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
主要品目
一方、パソコンなどの情報商品は伸び悩みましたが、2007年1月に
(単位:%)
114.8%
124.4%
96.1%
97.4%
110.1%
101.5%
98.9%
108.1%
115.3%
90.4%
商品などへの注目度も高くなっております。
―厳しい競争環境が続いているとのことですが、エディオンとしては、どの
ような戦略で勝ち抜いていこうとお考えですか。
お客様から、「家電店はどこでも一緒」というイメージで見られな
いよう、エディオングループは商品面、サービス面で競合他社との差
異化を図っております。とくに、サービス面では他社にはないエディ
オンならではの魅力づくりに積極的に取り組んでおります。
●商品分類別売上高 (2006年度実績)
主要品目
金額
(単位:百万円)
構成比(%)
テレビ
111,425
ビデオ
67,230
15.0
9.1
オーディオ
11,055
1.5
テープレコーダー等
16,104
2.2
エアコン
51,419
6.9
暖房機器
11,776
1.6
冷蔵庫
37,145
5.0
るまでが販売であるという考え方のもと、ご購入時だけでなく、ご購
洗濯機・クリーナー
44,402
6.0
入後のアフターサービスにも力を入れています。エディオングループ
レンジ
私たちエディオングループは、お買い上げいただいてから使い終わ
では配送・工事・修理を専門に行う子会社あるいは部門を持ち、即日
修理サービスの充実など、安心・便利な修理体制の強化に努めており
ます。
高品質の商品を安心してお買い上げいただき、永くお使いいただく
9,758
1.3
調理家電
24,131
3.3
理美容・健康家電
30,687
4.1
照明器具
8,663
1.2
パソコン
124,996
16.9
その他のOA機器
34,638
4.7
音響ソフト・楽器
9,291
1.3
ため、つねにお客様の視点に立ち、お客様の利便性を考えたサービス
その他
147,567
19.9
を提供していく、この原点を忘れてはいけないと考えております。
合計
740,293
100.0
5
edion Corporation Annual Report 2007
トップインタビュー
Top Interview
―「サービス重視」の精神が経営理念にも表れていますね。
●オリジナル商品構成比(2006年度)
エアコン
エディオングループは「買って安心、ずっと満足」を経営理念とし
て、グループ各社で「サービス重視」の精神を共有しております。
食器洗い機
84.05%
77.51%
この精神のもと、
「魅力ある商品」を「安心の価格」で「優れたサー
ビス」とともに提供することが、わたしたちの使命です。家電販売を
通じて、お客様の豊かな暮らしを支えていける企業でありたい、と考
75.69%
84.91%
えています。今後も、お客様への「おもてなしの心」を原点に、エディ
オン独自の取り組みを強化してまいります。
炊飯ジャー
電子レンジ
54.93%
65.86%
61.70%
55.97%
ニーズに合わせたオリジナル商品で
快適生活をご提案しています。
―他社との差異化が難しいと思われる商品面での戦略はいかがですか。
従来から、エディオングループではお客様のニーズに合わせて開発
クリーナー
洗濯機
したエディオンだけのオリジナル商品をご提案しております。
34.86%
56.41%
お客様の声を形にする、をモットーに便利な新機能をプラスした
「KuaL(クオル)」、一人暮らしをサポートする「keyword(キーワー
ド)」、環境にやさしいデバイス商品「MY&OUR(マイアンドアワー)」
50.28%
53.67%
などを展開しており、これらのオリジナル商品は売上げ構成の約23%
を占めております。
マッサージチェア
パソコン
50.10%
38.88%
今後も、お客様と身近に接することができる小売業の強みを生か
し、お客様の声に積極的に耳を傾け、より魅力的な、利便性の高いオ
リジナル商品の開発を進めてまいります。オリジナル商品の開発を通
38.28%
43.25%
して、お客様の快適生活を提案することは、お客様と接することがで
きる小売業の使命と考えております。
売上金額構成比
台数構成比
―エディオンだけの付加価値をプラスした商品というのは魅力的です
ね。商品面以外での差異化はいかがでしょうか。
家電商品をお買い上げいただくことで、お客様の新しい生活が始ま
ります。そのためにまずは配達体制から差異化を図り、夕方5時まで
に受け付けた大型商品は即日配達を行うなど、配達体制の強化に努め
ております。
さらに、家電商品・パソコンなどを安心してお使いいただくため、
保証対象の広い「5年間長期修理保証制度」を設けており、2006年度
は約36万件のご利用実績がありました。この5年間保証については、
eeカードをもとにこれからも積極的に展開してまいります。
また、お客様の購買シーンの多様化に対応するため、大型直営店の
周囲に小型フランチャイズ(FC)店を展開しています。このFC店は、
直営店との連携によるきめ細かなサービスを基本として、専用の手配
りチラシによる地域密着型の営業や、管球取り替えなどの高齢者世帯
向けサービスを実施し、地域の皆様に愛される家電店を目指しており
ます。
6
edion Corporation Annual Report 2007
グループを拡大してパワーアップを図り
全国的な店舗展開を目指します。
―ミドリ電化との事業統合の状況についてお聞かせください。
2007年2月、ミドリ電化との統合効果の早期創出と店舗との連携強
化を目的として、本社を名古屋から大阪に移転し、商品政策・販促政
策に関する本部機能の統合を進めました。
2007年4月からは仕入れの一本化を行い、スケールメリットの実現
による利益率向上・競争力の強化を図っています。
現在、2007年度の組織統合、2008年度のシステム統合に向けて作
業は順調に進捗しており、商品・販促・店舗業務・物流の全てにわたり、
さらなる効率化を目指しております。
今後も持ち株会社のもと、各事業会社がお互いに競いあう「エディ
オン」というビジネスモデルにより、デオデオ・エイデン・ミドリ電化・石
丸電気をはじめ、グループの各社が互いに刺激しあい、それぞれの優
れたノウハウを共有できる有機的な体制づくりを進めてまいります。
―グループ各社の切磋琢磨が重要ということですね。一方で、事業統合
が進み、関係会社も多くなってきました。
グループ内の緊密な意思疎通を図るため、コミュニケーションの強
化をつねに意識し、事業会社の垣根を越えた交流を行っています。
事業会社の社長がエディオンの副社長を兼務し、エディオン方針と
事業会社方針の同期を図っています。また、一年に2回、グループ直
営店全店の店長を集めた会議を開催し、店長同士、店長と本部の交流
を深めています。
―まずはミドリ電化を含めた3社が土台になるということですが、40%出
資の石丸電気やサンキューについてはいかがですか。
石丸電気には2006年7月に資本参加し、10月から仕入れの統合を行
い、粗利の改善を図ることができました。2007年度は、エディオン
東京営業本部の一翼として、一部店舗の改装も含め、営業力の強化を
図ってまいります。
サンキューについては、2007年6月に株式を取得し、9月から仕入
れの統合を行う予定です。この資本参加により、北陸・北海道エリア
の店舗ネットワークの補完が進み、将来的には全国を網羅した効率的
な物流・サービスネットワークの構築が可能となります。
40%か100%かということではなく、同じエディオングループの一
翼を担う事業会社として、今後も積極的な展開を進めてまいります。
7
edion Corporation Annual Report 2007
Top Interview
トップインタビュー
―ビックカメラとの業務提携の状況についてお聞かせください。
ビックカメラとの業務提携は、両社の店舗展開エリアと店舗特性の
相互補完関係があること、また相互に強固な事業内容を有することか
ら、多大な相乗効果が見込めると判断し、提携に至ったものです。郊
外型店舗、小型FC店舗の運営に強いエディオンと、都市型店舗の運営
に実績を持つビックカメラのノウハウを融合させることで、全国のど
んな地域の店舗でもレベルの高いサービスを提供することができるよ
うになります。
現在、業務提携委員会において、商品面や販促面、さらに新業態と
いった分野での協業を企画し、具体化に向けて意欲的な取り組みを進
めております。
5月からは両社の社長がお互いの会議に出席し、意思疎通の強化を
図っております。
グループとしての出店戦略を強化し
地域に合わせた積極的な出店を行います。
―今後の出店についてはどのようにお考えですか。
個々のエリアを見ますと、まだシェアの低いエリアがありますの
で、商圏特性に応じた出店を加速してまいります。
2007年4月には、組織改革により、こうした店舗開発の権限をエディ
オンに集中し、グループとしての出店戦略を強化するとともに、意思
決定のスピード化を図りました。
また、家電商品を中心としながら家具・インテリア、住設、玩具、
ソフトなどの新業態開発におきましても、グループ各社のノウハウと
経験を生かし、これらを取り扱う大型複合店の出店も積極的に進めて
まいります。
さらに、商圏規模に応じて1,000坪から1,500坪クラスの店舗の出店
を行うことで、各エリアのシェアの拡大を図ってまいります。
―大型複合店はお客様にとっても利便性が高いと思います。
2006年度には、ミドリ豊中店やエイデン豊田本店といった2,000坪
を超える大型複合店をオープンし、ご好評をいただいております。こ
れらの店舗では、家電商品のお買い物のついでに、家具やインテリア
用品などを検討できる便利さが、これまでにない購買スタイルを生み
出しております。
2007年5月には、ミドリ垂水店を約3,000坪でオープンし、家電商品
を中心に、家具・インテリア、おもちゃ、ソフト、ペット関連など、
幅広い品揃えの店舗を実現することができました。
8
edion Corporation Annual Report 2007
売上高1兆円を目指し、
さらなる企業価値の向上に努めます。
●中期ビジョン
売上高1兆円・経常利益率5%の早期達成
―売上高1兆円が見えてきたと思いますが、今後の中期的展望についてお
聞かせください。
売上高1兆円の達成のために
まずは、デオデオ・エイデン・ミドリ電化の各社がいかに成長して
いくかということを念頭におき、それぞれの地域に密着した事業活動
を強化してまいります。グループ各社の特長を最大限に発揮するた
既存店成長の確保
開発体制強化による出店
め、ストアブランドは各社の名称を継続して使用しています。今後は
お客様の認識されるストアブランドと、エディオンというコーポレー
トブランドの連携を強化し、グループ全体の価値向上に努めます。
また、年間30店舗前後の出店、関東エリアへの出店強化に積極的に
関東エリアの積極的展開
商品政策・販促政策の一本化
カードの統一化
取り組み、安心価格・安心サービス・安心接客による「買って安心、ずっ
と満足」を今後も継続して推し進めます。
一方で、すでにスタートした仕入れ・組織・システムの統合効果を
最大限に引き出し、さらなる効率性の追求を行ってまいります。
経常利益率5%達成のために
本部のスリム化
成長性と効率性、生産性、この三つを高め、売上高1兆円・経常利
益率5%の達成に向け、グループ一丸となって総力戦を展開してまい
ります。
―株主の皆様へのメッセージをお願いします。
エディオングループは、今後も「買って安心、ずっと満足」の経営
統合システム構築によるチェーンオペレーション強化
在庫回転率の改善
システムコストの低減
物流サービスの効率化
理念のもと、地域に密着したサービスを展開し、商品力、サービス力、
CS(お客様満足)の強化に努めてまいります。
そして、株主・投資家の皆様、お客様、従業員、地域社会、お取引先、
グループ及び関係各社など、ステークホルダーの皆様に安心と満足を
提供できる企業となるよう、グループ全社を挙げて推進していくとと
もに、「時代を先取りし続ける創造型企業」としての努力を続け、一
層の企業価値の向上に全力を挙げてまいります。
また、透明性の高い事業活動を展開することで、これまでよりも大
きな信頼をいただけるような社内体制を維持し、利益水準に応じた安
定的な配当を継続して実施できるよう、経営陣をはじめ会社一丸と
なって取り組んでまいります。 今後とも一層のご支援とご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申
し上げます。
9
edion Corporation Annual Report 2007
1
Exciting Discovery
刺激的な発見①
オリジナル商品の開発・販売
“ウォンツ”
の追求。
What’s “KuaL” ?
エアコン
オリジナル構成比
84.0%
エディオングループでは、お客様の声を取り入れたオリジナル商品の開発・販売を行うと
ともに、家電を中心とした商品展開に、
「家具・インテリア」
「住設」
「玩具」
「ソフト」など
の商品を組み合わせた、複合型店舗の拡大に積極的に取り組んでいます。欲しかった商品
がまとめて買えるお店、子供や孫のおもちゃまで一緒に買えるお店など、時代のニーズを
見据えた新業態の開発を進め、お客様の日常に新たな喜びと感動をお届けしています。
●オリジナル商品紹介
お客様の声をメーカーにフィードバックし、
商品を
開発。
エディオングループだけの機能をプラスした
高付加価値オリジナル商品を提供しています。
洗濯機
オリジナル構成比
34.8%
クリーナー
オリジナル構成比
56.4%
炊飯ジャー
オリジナル構成比
61.7%
10
edion Corporation Annual Report 2007
お客様にとって魅力的で利便性の高い
オリジナル商品の開発に取り組んでいます。
らに強化し、お客様の利便性と収益性の向上を目指します。
エディオングループでは、お客様のニーズを的確にとらえた
を進めます。
2007年度は、オリジナル商品の売上構成比25%を目標とし
ており、販売面においても、これまで以上に積極的な取り組み
オリジナル商品「KuaL(クオル)
」の開発・販売に取り組んで
います。その中でも、特にエアコンでは、売上金額の84%がオ
リジナル商品で構成されています。プロパー機より加湿能力を
家電を核とした複合型店舗を展開し、
お客様の満足度向上を目指します。
50ml/hアップしたパワフル加湿モードをはじめ、室内温度をス
ピード調節できる急速冷房・急速暖房モードなどを搭載した商
「テレビと一緒にテレビラックを買いたい」
、
「買い物につれ
品を展開し、
「こんなのあったらいいな」というお客様の声を取り
て来た子供におもちゃを買ってやりたい」―そんなお客様の声
入れたさまざまな新機能が、より快適な暮らしを実現します。
に応えるため、2006年度以降、家電を中心とした専門店として
2006年11月には、㈱マルニ木工と共同開発したテレビラック
の良さを生かしながら、家具・インテリア、住設、玩具、ソフ
の取り扱いを開始するなど、新たな商品の開発・販売について
トなど、家電以外の商品への取り組みも強化しました。
も取り組んでいます。
2006年4月には家電・住設・ソフト・ゲーム・玩具を扱う大
こうしたオリジナル商品の開発は、2006年度だけで865アイ
型複合店舗「ミドリ豊中店」
、2006年6月には家具・インテリア
テムに上り、2007年3月現在、その展開数は2,527アイテムに及
を販売する「エイデン豊田本店」
、2007年5月には家具・インテ
んでいます。
リア、住設、玩具、ソフト、ペットを扱う「ミドリ垂水店」をオー
近年では、技術の急速な進歩により映像・AV家電商品など
プンし、家電から広がる新しい暮らしを提案し、お客様のお買
を中心として商品のライフサイクルが短くなりつつあります
物の利便性・快適さの向上に努めています。
が、今後も季節・白物家電を中心にオリジナル商品の開発をさ
エアコンのオリジナル機能の例
パワフル加湿モードを搭載し、
加湿
そのほかのオリジナル機能の一例
夏
◎急速冷房・急速暖房モードを搭載
◎省エネ換気運転を搭載
(排気してから給気する専用制御)
能力をプロパー機より50ml/h アップ。
特に冬場のような乾燥しがちな
季節のお部屋対策に効果があります。
冬
◎長持ち室外機
(青色熱交換器を搭載)
●
「keyword」
ひとり暮らしを応援する
オリジナル家電
keyword
MY&OUR
「キーワードブルー」
「キーワードピンク」
「キーワードイエロー」
●
「MY&OUR」
環境に優しいデバイス商品
11
edion Corporation Annual Report 2007
2
Exciting Discovery
刺激的な発見②
店舗ネットワークの拡大
エディオングループは、グループ各社がそれぞれ地域
に密着した事業を展開し、
「買って安心、ずっと満足」
をお約束する充実したサービス体制により、高いシェ
アを確立しています。こうした地域密着型のグループ
パワーを基盤として、今後も積極的な出店戦略を展
開し、新たなエリアへの出店など、店舗ネットワーク
の拡大を目指します。
ネットワークの充実。
How to “edion” ?
12
edion Corporation Annual Report 2007
店舗ネットワークがさらに広がりました。 東静岡エリア・四国エリアの
店舗ネットワークを強化。
2006年7月、エディオングループは、1945年の創業以来「お
客様満足主義」をモットーとして「サービス重視」の事業活動
㈱エイデンは、2007年1月、
「利他」
、
「積小為大」の経営理念
を展開する石丸電気㈱と資本提携を行いました。石丸電気㈱
のもと、地域に密着した事業活動を展開する㈱三石電化セン
は、関東地方を中心として神奈川県・埼玉県・千葉県・茨城県・
ターと事業統合を行いました。㈱三石電化センターは、静岡県
新潟県に20店舗を展開する総合家電量販店です。石丸電気㈱
三島市を中心として静岡県東部に5店舗を展開する総合家電量
への資本参加により、関東地方の強化と今後のシェアアップの
販店です。今回の事業統合により同社は㈱エイデンの子会社と
足がかりを得ることができ、より広範囲で魅力的な物流・サー
なり、
「EIDEN」のストアブランドで静岡東部エリアの店舗ネッ
ビス網の構築が可能となりました。
トワークを強化することができました。
さらに、石丸電気㈱の持つソフトや高級オーディオ販売のノ
また、2006年2月には、㈱キョーエイから、家電販売事業(3
ウハウの共有や、仕入れ統合によるスケールメリットを生か
店舗)を譲り受けました。これにより、2006年5月にタクト店・
し、一層の経営効率の向上を目指します。
北島店、2006年6月に宇多津店を「DEODEO」のストアブラン
また、2007年6月には、北陸・北海道地方を中心に66店舗を
ドでオープンし、エディオングループとして初めて徳島県への
展開する㈱サンキューと資本提携を行いました。この提携によ
直営店出店を果たし、四国エリアの店舗ネットワークを補完す
り、エディオングループは北陸・北海道エリアの店舗ネットワー
ることができました。
クを補完することができ、この結果、エディオングループの店
今後は、既存店の強化を図るとともに新しいエリアへの出店
舗ネットワークは、南は九州から北は北海道までへと拡大しま
を積極的に進め、さらなる店舗ネットワークの拡大を目指しま
した。
す。また、ストアブランド各社の地域に密着した事業展開によ
る地域一番店の実現と合わせ、売上高1兆円、経営利益率5%の
早期達成に努めます。
四国
エリア
●デオデオ 北島店(徳島県)
●エイデン 三島店(静岡県)
1,000店舗の
ネットワーク
店舗数No.1、
西日本シェアNo.1の
「家電流通ネットワーク」
北陸
北海道
エリア
関東
エリア
東静岡
エリア
●石丸電気 柏ビックワン(千葉県)
66店舗
84店舗
●100満ボルト 福井本店(福井県)
関東
エリア
石丸電気㈱との業務提携による
店舗ネットワークの強化
北陸
北海道
エリア
㈱サンキューとの業務提携による
店舗ネットワークの強化
東静岡
エリア
㈱エイデンの㈱三石電化センターの完全子会社化
による店舗ネットワークの強化
四国
エリア
㈱デオデオの㈱キョーエイからの3店舗譲渡
により、エディオングループ初の徳島県への出店
20店舗
703店舗
184店舗
13
edion Corporation Annual Report 2007
Exciting Discovery
刺激的な発見③
ミドリ電化との事業統合の加速
3
What’s the strategy?
“統合効果”
の追求。
エディオングループは、㈱ミドリ電化と事業統合して以来、中部地方以西では、No.1のシェ
アを誇る家電量販店グループです。㈱ミドリ電化との統合効果の早期創出と、店舗との連
携強化を目指して、本社を名古屋から大阪へ移転しており、エディオングループ全体を統
合する新システム稼動の実現と合わせ、新たなエディオンビジネスモデルの構築に努めて
います。
●ミドリ電化との組織統合
営業本部(中国四国・中部・九州・ 近畿 ・東京)
組織統合
エディオン
営業統轄本部
第一商品本部 第二商品本部
第一マーケティング本部 第二マーケティング本部
管理統轄本部
店舗開発本部
店舗開発部(中国四国九州・中部・ 近畿 ・関東)
… 組織統合により新設した部署
14
edion Corporation Annual Report 2007
地域性を重視し、
ミドリ電化の
中部地区店舗をエイデンに事業譲渡。
本社を名古屋から大阪に移転。
経営の効率化を図りました。
エディオングループは、家電商品を通じてお客様に快適な生
2007年2月には、㈱ミドリ電化との統合効果の早期創出と最
活を提供し、サービス体制の充実による「買って安心、ずっと
大化、及び店舗との連携強化を図るため、本社事務所を愛知県
満足」というビジネスモデルをさらに発展させるため、地域に
名古屋市から大阪府大阪市に移転し、本部機能の集約を進めま
密着した事業展開を行っています。
した。4月から商品仕入れと販促政策をそれぞれ一本化し、ス
その一環としてグループ内の事業統合にも取り組み、2006
ケールメリットを生かし、
経営効率の一層の向上を図っています。
年度には、地域性、サービス効率、エディオングループとして
の経営効率の視点から、中部地区における㈱ミドリ電化の11店
舗を、地元の事業子会社である㈱エイデンに事業譲渡しまし
た。㈱エイデンはこの店舗譲受によって、エリアドミナントの
新システムの開発を推進。
統合効果の最大化を目指しています。
確立、地域密着経営が強化されており、これら11店舗について
各社のオペレーションを統一し、在庫欠品の防止、システム
は「EIDEN」のストアブランドで営業継承し、地域性を重視し
コストの削減やシステムの安定性・柔軟性の確保など、統合効
た効率的な事業活動を開始しました。
果の創出を実現するため、新システムの開発に取り組んでいま
今後は、こうした事業統合の推進により、スケールメリット
す。本部、店舗、サービス・物流などにおける業務の効率性の
の追求や、経営資源の有効活用を図り、経営効果を高めて収益
追求や、各社均一のサービス提供、データ分析強化による販促
力の強化を目指します。
効果のアップなどに取り組み、新しいエディオンのビジネスモ
デルを構築し、一元化された管理体制の下で、業界No.1を目指
します。
新システムが稼働する2008年度には、㈱ミドリ電化との事業
統合がほぼ完了します。
©ガンバ大阪
●ミドリ電化から継承した名古屋みなと店が
1,491坪の大型店としてオープン。
●中部地区におけるエイデンの店舗展開の推移
エイデンの直営店舗数
2006年度末
41店舗
42 店舗
三重県
11 店舗
12 店舗
岐阜県
14 店舗
16 店舗
●新しいエディオンビジネスモデルの実現
エイデンの3県合計金額シェア
2005年度末
21.1%
2006年度末
24.8%
本部
新統合システム
愛知県
2005年度末
●ミドリ電化はガンバ大阪のユニフォームス
ポンサーです。
●ミドリサービスは、白靴下に履き替えて商品
をお届けします。
● 業務の一本化による効率性の追求
● システム運用コストの削減
● 店舗業務の効率化
店舗
● 接客時間のアップ
● 在庫補充強化による欠品防止
● 各社均一のサービス提供
物流
サービス
● 質の高いサービスの提供
● 各事業会社間の相互配達の実現
● 配送機能の集約化
CRM
● データ分析強化による販促効果アップ
● カードの共通化による顧客固定化推進
15
edion Corporation Annual Report 2007
Exciting Discovery
刺激的な発見④
サービス戦略
4
“安心”
の追求。
Is it safe?
エディオングループは、㈱ミドリ電化も加入し、中部以西の西日本地域においてシェア
No.1、店舗数日本一のグループとなりました。その広域にわたるサービス体制をフルに活
用し、
「魅力ある商品」を「安心の価格」で「優れたサービス」とともに提供し、お客様の「買っ
て安心、ずっと満足」を徹底して実践していきます。
●サービスの実績
サービスメニュー
配達・工事
即日配達・即日工事
2006年度実績
299万8,000件
30万5,000件
出張修理
128万8,000件
持込修理
104万6,000件
16
edion Corporation Annual Report 2007
お客様の利便性を考えた取り組みを
エイデン豊田本店にて実施。
物流・サービス統合推進室を設置。
ノウハウの共有でサービスを向上。
2006年6月、エイデン最大級の売り場面積(2,230坪)でオー
2007年1月、エディオングループの物流・サービス体制の迅
プンしたエイデン豊田本店。家電、パソコン、家具・インテリア、
速な統合を目指し、社長直轄の組織として「物流・サービス統
玩具など、大型複合店として圧倒的な品揃えを誇るだけでな
合推進室」を新設し、物流におけるノウハウをグループ全体で
く、お客様の利便性を第一に考えたきめ細かなサービスを展開
共有するための取り組みを開始しました。また、グループ各社
しています。
のサービス体制の統合にも取り組み、幅広いサービス体制の構
その一つが、お客様が気軽に修理品を持ち込んでいただける
築を進めています。
1 階の修理受付カウンターです。駐車場から店内に入ってすぐ
お客様のライフスタイルにきめ細かく対応した「時間帯指定
の場所にあるため、修理品を離れた場所まで運ぶ必要がなく、
配達」や「時刻指定配達」についても一層の充実を図り、お客
店頭で信頼のサービスが受けられます。しかも診断は無料です
様のご都合に合わせた配送サービスの確立を目指しています。
から、お買い物のついでなど、いつでも安心して持ち込んでい
さらに、お買い上げいただいたあとも安心してお使いいただ
ただけます。
くため、5年間長期修理保証の強化のほか、オリジナル商品の
また、豊田本店ではオープンに伴い、
「エイデンeeカード」
パソコンについては、一部商品について、画期的な「3年間メー
の店頭での即時発行サービスを開始しました。こうしたクレ
カー保証」を実現しました。お買い上げいただいた商品を最良
ジットカードの即時発行は、家電量販店では初めてのケースで
の状態でより永くお使いいただくことを目指したこの「3年間
あり、お客様の利便性を考え、いち早く導入に踏み切ったもの
メーカー保証」は、
「買って安心、ずっと満足」を実践するエディ
です。申し込み手続き後、最短30分で「エイデンeeカード」を
オングループだけの付加価値です。
スピード発行し、その日から利用できる便利さが多くのお客様
これからもエディオングループは、お客様にとっての「安心」
に喜ばれています。
や「便利」を追求し、心の通うサービスをカタチにします。
●エイデン 豊田本店売場
●エイデン 豊田本店 eeカード即時発券カウンター
エディオン
各事業会社
営業統轄本部
社長
管理統轄本部
物流・サービス統合推進室
連携強化
グループノウハウを共有し、
質の高いサービスの実現!
●エイデン 豊田本店修理受付コーナー
デオデオ
テクノネット事業部
コムネット
(エイデン子会社)
ミドリサービス
(ミドリ電化子会社)
17
edion Corporation Annual Report 2007
店舗ネットワーク
●直営店およびフランチャイズ店舗数(2007年3月31日現在)
デオデオ
RC FC 計
エイデン
RC FC 計
ミドリ電化
RC FC 計
石丸電気
RC FC 計
エディオン
RC FC 計
関 東
6
1
7
0
0
0
4
0
4
19
0
19
29
1
30
北 陸
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0
1
1
0
1
中 部
0
5
5 137
46 183
2
0
2
0
0
0 139
0
0
近 畿
中 国
四 国
九州・沖縄
合 計
0
1
0
1
78
0
78
0
0
0
79
0
0
0
0
0
0
0
0
0
79 271 350
13
88
0
0
0
0
0
0
0
0
0
13
23 230 253
0
0
0
0
0
0
0
0
0
23 230 253
46 184
84
0
84
20
0
121 582 703 138
デオデオFC店舗
エイデン家電直営店舗
エイデンFC店舗
ミドリ電化家電直営店舗
ミドリ電化FC店舗
石丸電気家電直営店舗
石丸電気FC店舗
51 190
79 271 350
75
デオデオ家電直営店舗
0
75
79
88
20 363 628 991
※子会社を含む
122
56
37
ミドリ豊中店
48
61
九州エリア
中国エリア
四国エリア
46
30
30
8
7
15
42
近畿エリア
5
18
23
10
6
23
44
11
6
21
1
3
2
12
2
21
6
9
6
2
2
4
22
2
2
1 1
9
デオデオ デザインセンターマリーナホップ店
edion Corporation Annual Report 2007
1
2
石丸電気㈱も加わり、
店舗ネット
ワークがますます拡大しています。
エディオングループは、関東エリアから九州エリアにか
け、商圏規模に対応した店舗を展開。地域に密着した事
業活動を推進しています。営業店舗については、家電直営
店34店舗を新設し、29店舗を閉鎖したほか、13店舗を増
床、11店舗を移転及びS&Bしました。その他の直営店につ
いては、11店舗を新設し、7店舗を閉鎖しました。
また、石丸電気㈱がグループに加わったことにより、家
電直営店が13店舗、その他の直営店が7店舗増加しまし
エイデン豊田本店
た。これにより、直営店の期末店舗数は363店舗となり、
期末の売場面積は922,413㎡となりました。フランチャイ
ズ店については、55店舗を新設し、14店舗を閉鎖するこ
とによって、期末店舗数は628店舗となり、直営店と合わ
1
新潟
せ総店舗数は991店舗となりました。
2
1 2
16
茨城
7
4
7
2 2
1
42
36
石丸電気本店
4
1 1
東京
3 2
千葉
11
1 2
2
関東エリア
●子会社の状況(2007年3月31日現在)
会社名
中部エリア
(株)
デオデオ
(株)
エイデン
(株)
ミドリ電化
(株)
暮らしのデザイン
(株)
デオデオ商事 ※
(株)
エイデンコミュニケーションズ
(株)
コムネット
(株)
ホームエキスポ
(株)
エヌワーク
(株)
三石電化センター
エム・イー・ティー特定目的会社
ミドリサービス
(株)
(株)
ミドリ
石丸電気
(株)
東京石丸電気
(株)
(株)
石丸電気レコードセンター
アイアイオンライン
(株)
アイアイテクノサービス
(株)
(株)
石丸本社
百合丘興産
(株)
第一石丸共同ビル
(株)
所在地
広島市中区
名古屋市中村区
兵庫県尼崎市
東京都品川区
広島市南区
名古屋市千種区
愛知県春日井市
名古屋市千種区
名古屋市千種区
静岡県三島市
東京都千代田区
兵庫県尼崎市
千葉県柏市
東京都千代田区
東京都文京区
東京都千代田区
東京都千代田区
東京都千代田区
東京都千代田区
東京都千代田区
東京都千代田区
主な事業内容
家庭電化商品等の販売
家庭電化商品等の販売
家庭電化商品等の販売
家具・インテリアのカタログ通販事業
家庭電化商品等の販売
携帯電話等の販売
家庭電化商品等の修理及び配送設置・工事
ホームセンター商品等の販売
電算システムの運営及び開発
家庭電化商品等の販売
資産流動化計画に基づく特定資産の管理
家庭電化商品等の配送・荷役
家庭電化商品等の販売
家庭電化商品等の販売
家庭電化商品等の販売
CD、
DVDソフト等の販売
インターネットショッピングサイトの運営
家庭電化商品等の配送・荷役
不動産の賃貸管理
不動産の賃貸管理
不動産の賃貸管理
※2007 年 4 月1日付で、
㈱デオデオと合併しています。
edion Corporation Annual Report 2007
edion group
事業会社の紹介
設立日
1947年5月7日
資本金
19,294百万円
URL
http://www.deodeo.co.jp/
代表者
代表取締役社長 友則 和寿
店舗数
703店舗(連結ベース)
正社員数
3,252名
2006年度売上高
2,759億円(連結ベース)
事業内容
家庭電化製品、情報通信機器等の販売
株式会社デオデオ
代表取締役社長
広島を本拠地とするデオデオは、
「お客様のことを第一に考え行動する」という創業の
精神を貫き、地域のお客様に密着した事業活動を展開してきました。
2007年5月に創業60周年を迎え、この60年間ご支持いただいたお客様との信頼関係を今
Message
後も大切にしていきます。
●事業コンセプトは「サービス型小売業」
創業60年
これからも新たな歴史を
刻み続けます。
デオデオは、毎日の暮らしに役立つ家電商品を、
「より良い品をより安く」お客様のライ
フスタイルに合わせてご提供し、さらに商品がお手元に渡ったあとも、つねに最良の状態
でお使いいただくために多様なサービスをご提供する「サービス型小売業」を事業コンセ
プトとしています。
●きめ細かな店舗展開で地域のお客様に密着
デオデオは中国・四国・九州エリアに直営で大規模店舗(売場面積1,500∼5,000㎡)を
配置し、その周辺にフランチャイズで小型のデオデオ・ファミリー・ショップ「DFS」を展
開することで、より地域に密着した販売ときめ細やかなサービスを提供しています。
2007年3月現在、店舗数は703店(直営121店舗、フランチャイズ582店舗)を数え、中国・
四国・九州エリアにおいてマーケットシェアをさらに拡大しています。
また、店舗展開エリアに69箇所のサービス拠点を配置し、300名を超える専任のサービ
スマンによって高いアフターサービスに努めています。
特に、お客様から受けた修理依頼については当日中にお伺いする「即日訪問修理」はデ
オデオの強みであり、お客様から高い評価と支持をいただいております。
このほか、関連会社のサンフレッチェ広島(プロサッカーチーム)やデオデオ女子陸上
部を通じて地域スポーツに貢献するなど、地域活動にも積極的に取り組んでいます。
20
edion Corporation Annual Report 2007
設立日
1955年4月7日
資本金
12,694百万円
URL
http://www.eiden.co.jp/
代表者
代表取締役社長 岡嶋 昇一
店舗数
184店舗(連結ベース)
正社員数
2,755名
2006年度売上高
2,182億円(連結ベース)
グループ企業
㈱ホームエキスポ、㈱三石電化センター、
事業内容
家庭電化製品、情報通信機器等の販売
㈱エイデンコミュニケーションズ、㈱コムネット、㈱エヌワーク
株式会社エイデン
代表取締役社長
名古屋を本拠地とするエイデンは、総合家電事業(エイデン)のほか、ホームセンター
事業(ホームエキスポ)
、携帯電話専門店事業(エイデンコミュニケーションズ)などを展
開し、お客様のニーズに対応した、顧客満足度の向上に積極的に取り組んでいます。
Message
具体的には、お客様の立場に立った親身な接客によってお客様の満足度を向上させ、競
合他店との一層の差異化を目指します。また、店舗戦略では大型店舗の出店はもちろん、
家具やインテリア・ゲーム・ホビーなど、取り扱いアイテムの幅を広げ、客層の拡大を目
お客様の暮らしを
豊かにする
店舗を作ります。
指した新業態の店舗開発にも取り組んでいます。
こうした積極的な店舗戦略により、2007年3月現在、店舗数は184店舗(直営138店舗、
フランチャイズ46店舗)を数え、中部エリアでのマーケットシェアを一段と高めています。
●マーケットにフィットした店舗戦略を推進
エイデンでは、お客様のニーズに合わせた店舗戦略を展開しています。パソコンを中心
としたコンプマートをはじめ、エイデンコミュニケーションズによる携帯キャリアショッ
プ、ホームセンター商品を扱うホームエキスポなど、生活のあらゆるニーズに対応してい
ます。
また、CD・DVD・ソフト販売の子会社ディスクステーションを合併し、エイデンの出店
に連携したインショップ出店、単独出店など、今後も柔軟な店舗展開を推進していきます。
これらのエイデングループでの資源を共有し、暮らしの快適さや感動をトータルに提案
する複合店も展開していきます。
今後もエイデンはマーケットの特性を見極めながら、店舗戦略を推進します。
●物流とサービスのレベルアップに注力
物流とサービスについては、調達物流、宅配物流、サービス業務を一括管理し、つねに
収益力とサービスレベルの向上を図っています。また、納品までの時間短縮、ムダのない
在庫コントロール、配送・設置工事のレベルアップを目指し、サービスセンターの強化に
取り組んでいます。
21
edion Corporation Annual Report 2007
edion group
事業会社の紹介
設立日
1961年8月
資本金
1,560百万円
URL
http://www.midori-de.com/
代表者
代表取締役社長 木谷 雅彦
店舗数
84店舗(連結ベース)
正社員数
2,482名(連結ベース)
2006年度売上高
2,427億円(連結ベース)
グループ企業
ミドリサービス㈱、㈱ミドリ
事業内容
家庭電化製品、情報通信機器、家具・インテリア、CD・DVD、ゲーム、
玩具等の販売
株式会社ミドリ電化
代表取締役社長
ミドリ電化は尼崎に本社を置き、2007年3月現在、店舗数は84店舗(直営84店舗)を数え、
各エリアの中心にサービスセンターを配置し、
「いつでも、どこでも」充実したサービスを
お届けしています。
さらに、
ミドリサービスでは、
高度なスキルとノウハウを持つ専門スタッ
Message
フが、地域に密着した迅速・確実なサービスを提供。お預かりした修理品のご自宅お届け
サービスや、蛍光灯・電球のお取り替えサービスなど、高齢化社会に対応した新しいサー
ビスを開始しています。
充実したサービスで
買った後も、安心。
●優れた人財づくりで、さらなる発展・繁栄を
お客様に愛されるには、私たちミドリ電化はつぎの3点が大切だと考えています。
①真心のこもった接客。
②商品や売場を大切にした、気持ち良くお買い物ができる環境づくり。
③つねに向上心を持ち、自分のレベルを上げる意識を持つこと。
この3点をバックアップするため、ミドリ電化は上司(先輩)が部下(後輩)にOJT(現
場指導)を行い、本社がさまざまな研修・勉強会でサポートしています。ミドリ電化の人
材教育の基本は、
「会社ぐるみで人を育てる」ことです。企業の主役は人。より良い「人財」
づくりに情熱を傾けることが、企業の発展・繁栄につながると考えています。
●心の触れ合うサービスと多彩な商品展開を目指して
ミドリ電化では、数ある商品のなかから、お客様に最適な商品を提案するため、お客様
との会話を最も大切にしています。お客様とのコミュニケーションを通じて、お好み、こ
だわり、
住宅環境などを把握し、
それらの情報によって、
それぞれのお客様にふさわしい
「価
値ある一台」が提案できると考えるからです。
そのためには、豊富な商品知識と真心のこもった接客により「商品だけでなく自分自身
を売る」ことができる「人間力」が必要です。ミドリ電化はそうした「人間力」を養うことで、
サービスの質的向上を目指しています。
お客様の幅広いニーズに応えるため、家電以外の商品も取り扱っています。特に、ブラ
イダルのお客様や一人暮らしを始めるお客様にとっては、
「必要なモノが全て揃うミドリ
電化」として喜ばれています。このほか、玩具やテレビゲーム、CD・DVDの販売・レンタ
ルも行っており、お客様の暮らしをトータルにサポートしています。
22
edion Corporation Annual Report 2007
設立日
2002年3月1日
資本金
300百万円
URL
http://www.e-kurashi-de.net/
代表者
代表取締役社長 鳥越 貞成
正社員数
31名
2006年度売上高
41億円
事業内容
家庭電化製品、情報通信機器、
家電・インテリア等のカタログ及びインターネットによる通信販売事業
株式会社暮らしのデザイン
代表取締役社長
暮らしのデザインは、東京都品川に本社を置き、通信販売カタログ「暮らしのデザイン」
及びインターネットショッピングサイト「エディオンダイレクト」を通じて、家具・インテ
リア、家電を中心とした商品と、お客様に喜ばれるサービスを提供するダイレクトマーケ
Message
ティングカンパニーです。この2つの通販チャネルをメインに、多彩な事業展開を実現す
るとともに、うれしい発見を感じていただける独自の商品提案と、丁寧であたたかなコミュ
ニケーションで、
「お客様の暮らしの夢」をカタチにします。
生活空間をデザインする
●お客様の声を活かした参加型商品開発
国内トップの
「暮らしのデザイン」では、つねにお客様の声を活かした「お客様参加型」の商品開発
通信販売企業を目指して。 を行っています。永く使っていただくための品質の向上はもちろん、新しいライフスタイ
ルやインテリアをテーマに沿ってトータルに提案できるような商品開発と、見やすく楽し
いカタログづくりに取り組んでいます。
年6回発行されるカタログ(年間265万部)は、全国の書店・コンビニエンスストア・スー
パーマーケットなどで販売しており、販売店舗数は4万6,000店に達しています。
●4万2,000点の多彩な商品を満載
「エディオンダイレクト」は、インターネットを通じてお客様の夢をカタチにする、家電・
家具・インテリア専門のショッピングサイトです。家具・インテリア商品に加え、エディ
オングループならではの家電・パソコン・ソフトなどの商品をラインナップしています。
さらに、カタログ通販で培った商品開発力とノウハウを活かし、オリジナル商品を開発。
暮らしを輝かせる魅力的な家具・インテリア商品を多彩に揃えています。
23
edion Corporation Annual Report 2007
edion group
事業会社の紹介
設立日
1945年3月
資本金
100百万円
URL
http://www.ishimaru.co.jp/
代表者
代表取締役社長 石丸 俊之
店舗数
20店舗(連結ベース)
正社員数
435名(連結ベース)
2006年度売上高
388億円(連結ベース)
グループ企業
㈱石丸電気レコードセンター、
東京石丸電気㈱、アイアイテクノサービス㈱、アイアイオンライン㈱
事業内容
AV機器、家庭電化製品、パソコン、電話機、ファクシミリ、
音楽・映像ソフト・パソコンソフト等の販売
石丸電気株式会社
代表取締役社長
石丸電気は日本有数の電気街、東京秋葉原に本社を置き、1945年(昭和20年)の創業
以来、
「お客様満足主義」をモットーとして、お客様にご満足いただくことを経営の最高尺
度としてきました。
Message
暮らしの中で個性や自分らしさが求められる時代、石丸電気はお客様一人ひとりのライ
フスタイルを大切にしながら、
「安さ」だけでなく、
「信頼感」
・
「安心感」
・
「満足感」など、
プラスアルファの付加価値の提供を目指しています。
お客様に満足して
いただくことが
最大のテーマです。
●お客様の満足度向上を目指して
石丸電気のサービスは、
「お客様満足」が最大のテーマです。このため、効率的な業務
運営を目指した各店舗の仕入れ業務の集約をはじめ、スピーディーな配送・
「親切/丁寧」
をモットーとするセッティングサービスをバックアップする物流機能の統合など、つねに
質の高いサービスを提供できる環境づくりを進めています。
また、店作り・店舗展開といった面においても、お客様のご要望にお応えするため、市
場の動向や売場のトレンド、メーカー情報などを的確に把握し、充実した商品展開でお客
様の満足度の向上に取り組んでいます。
さらに、石丸電気の考える「お客様満足」は、商品を販売すれば終わりというものでは
ありません。配送サービスも「接客」の一つと位置付け、お買上げいただいた商品は、社
員が同行して大切にお届けし、必要に応じ、すぐにお使いいただけるようセッティングま
で行っています。
こうしたお客様とのコミュニケーションづくりが、
石丸電気ならではの
「安
心感」につながっています。
●関東を中心に家電、パソコン・ソフト専門店を展開
2007年3月現在、店舗数は20店舗を数え、関東地方を中心として神奈川県・埼玉県・千
葉県・茨城県・新潟県などに直営店として展開しています。取り扱い商品は、
AV機器、家
庭電化製品、パソコン、電話機、ファクシミリ、音楽・映像・ゲーム・パソコンソフトなど
幅広く、それぞれ家電店、パソコン及びソフトの専門店で取り扱っています。
24
edion Corporation Annual Report 2007
Corporate
Governance
コーポレート・ガバナンス/ CSR活動
お客様
お客様
お取引先
お取引先
サービス、
個人情報など
公正な取引
ステークホルダーの皆様から信頼いただける
体制づくりに努めています。
エディオングループの掲げる経営理念である「買って安心、ずっと満足」は、お客
様のみならず、株主様、地域社会、お取引先など各ステークホルダーの皆様との関
環境
環境
株主様
株主様
ISOなど
ガバナンス
係の上に成り立っています。地域社会に受け入れられ幅広い支持を得ることが、激化
する競争と時代の変化の中で発展していくためにきわめて重要であり、ステークホル
ダーの皆様との良好な関係づくりや、経営の意志決定における透明性・客観性を確
保するためのコーポレート・ガバナンス
(企業統治)
は、
きわめて重要な経営課題です。
社員
社員
地域社会
地域社会
ES※など
地域貢献
※ES:Employee Satisfaction(従業員満足)
ステークホルダーの皆様に信頼をいただくためには、役員・社員のコンプライアン
ス(法令遵守)徹底に向けた組織的対応が前提となります。エディオングループでは、
「エディオングループ倫理綱領」を定めるとともに、倫理綱領の徹底遵守とコンプラ
イアンスに関する危機管理本部としての「コンプライアンス委員会」を設置し、コン
プライアンスに対する課題解決に努めるとともに、
「倫理・コンプライアンスマニュ
アル」の整備や社員携帯用「倫理綱領カード」の配布など、研修・啓蒙体制を整備し
ております。また、
「個人情報保護法」に対しましても、
「個人情報保護方針」
、
「個人
情報保護管理基本規定」を制定するとともに、個人情報保護管理体制を構築してお
ります。
また、2007年1月に内部統制推進室を設置し、グループの内部統制に対する管理監
督の強化と業務プロセスの見直しによる効率化を図り、2008年4月より適用される金
融商品取引法の内部統制報告書(日本版SOX法)についても適切に対応できるよう継
続的に調査・改善を行える体制を構築しました。
企業としての社会的責任を果たし、
地域社会とともに歩みます。
●平成18年度
省エネ型製品普及推進優良店
店舗
店舗数
デオデオ
15 店舗
エイデン
28 店舗
ミドリ電化
1 店舗
地域社会に広く受け入れられ、厳しい経営環境のなかで発展を続けていくために
は、ステークホルダーの皆様との良好な関係づくりが不可欠です。エディオングルー
プは、地域貢献をはじめとして、企業の社会的責任を果たすべくさまざまな事業活
動に取り組んでいます。
㈱デオデオがサッカーJリーグ「サンフレッチェ広島」のメインスポンサーを務め
ているほか、㈱ミドリ電化が「ガンバ大阪」のユニフォームスポンサーを務めており、
また ㈱エイデンではサッカー JFLのFC岐阜や社会人野球クラブ「エイデン 愛工大
OB BLITZ」のスポンサーを務めるなどの地域のスポーツクラブへの支援、ならびに
デオデオの女子陸上部やアーチェリー部の運営などを通し、地域スポーツの振興活
動を行っております。
一方、㈱デオデオ、㈱エイデンで地球温暖化防止運動「チーム・マイナス6%」に
参加しているほか、エディオングループでは、省エネ商品の普及活動に積極的に取
り組みを行っており、
(財)省エネルギーセンター主催の平成18年度省エネ型製品普
及推進優良店の資源エネルギー庁長官賞にデオデオ東広島店が選出されたほか、グ
ループ全体で44店舗が優良店に選定されるなど、環境活動への取り組みも進めてい
ます。
25
edion Corporation Annual Report 2007
Management’s
Discussion and Analysis
財務報告
経営成績
●業務全般
当連結会計年度における我が国経済は、好調な米国経済に支えられた企業業績の回復と団塊世代の退職を
控えた企業の大量採用に伴う雇用状況の改善などの好材料はあったものの、原油価格の高止まりやゼロ金利
政策解除による資金調達コスト増加などのマイナス要因もあり、全体としては先行きの不透明感がぬぐえない
まま個人消費も低迷して推移しました。
当家電小売業界におきましては、地上波デジタル放送の放送地域の拡大、及びサッカーワールドカップなど
のイベントによる需要喚起の影響もあり、大画面薄型テレビなどの「デジタル家電」が好調に推移しました。
一方で長雨による冷夏及び暖冬の影響により、エアコン・暖房機器といった「季節関連商品」については低調
に推移し、また、パソコンOSのWindowsVista発売前の買い控えや価格の下落により、
「情報関連商品」につ
いても低位で推移しました。
こうした中で当企業グループは、東京秋葉原地区を中心に関東地方に店舗ネットワークを持つ石丸電気㈱の
株式を平成19年3月30日までに40.0%取得するとともに、関東事業推進部を設置し、関東地方での基盤強化を
推進してまいりました。また、当企業グループとして経営資源を有効活用する観点から、㈱ミドリ電化の中部
地区11店舗について、
㈱エイデンへの譲渡を行いました。
また、
前期より取り組みを本格化させました新業態
(家
具・インテリア・玩具・リフォーム・ソフト等)につきましては、家電を中心として家具・インテリア・玩具等そ
れぞれに豊富な品揃えをほこる「ミドリ豊中店」を2006年4月に、
「エイデン豊田本店」を2006年6月にオープ
ンするなど、郊外型大型店舗への取り組みをすすめたほか、2006年9月には、リフォームとホームシアターの
専門店「デオデオデザインセンターマリーナホップ店」をオープンしました。また、質の高い接客人員確保を目
的として、2006年4月に㈱パソナと共同で人材派遣会社㈱パソナeプロフェッショナルを設立いたしました。
今後も当企業グループは、
「買って安心、ずっと満足」の経営理念のもと、お客様満足を追求し続け、大型
家電量販店のトップブランドとなることを目指してまいります。
経営成績の分析
●売上高
当連結会計年度の売上高は7,402億93百万円(前期比103.6% )となりました。都市型大型店舗(ミドリ豊中店、
エイデン豊田本店)や新業態店舗(デオデオデザインセンターマリーナホップ店)などの積極出店により売上
高は増加いたしました。
商品面では、ドイツサッカーワールドカップの開催などにより薄型液晶テレビなどのデジタル関連商品と、
高付加価値の需要が高まった事による洗濯機やクリーナーが好調に推移し、売上高の増加に寄与いたしまし
た。
●営業利益
当連結会計年度の営業利益は69億46百万円(前期比86.2% )となりました。売上総利益率は0.1%増加してお
りますが、積極販促や積極投資などにより販管費率が0.3%増加したことにより、前年より減少となりました。
●経常利益
当連結会計年度の経常利益は186億31百万円(前期比91.4% )となりました。金利の上昇による支払利息の増
加と、販管費率の上昇分が起因して減少となっております。
26
edion Corporation Annual Report 2007
Management’s
Discussion and Analysis
財務報告
●当期純利益
当連結会計年度の当期純利益は73億67百万円(前年同期比89.6% )となりました。これは減損損失が28億
53百万円、固定資産除却損が12億44百万円あったこと、及び法人税等の負担額が68億円あったこと等によ
ります。
財政状態
●資産、負債及び純資産の状況
総資産は、前連結会計年度末と比較し710億43百万円増加し、3,905億50百万円となりました。これは主に当
連結会計年度末に石丸電気㈱を連結子会社として連結し、同社の連結総資産425億36百万円が純増したことに
よりますが、その他に㈱エイデンが新たに連結した㈱三石電化センターの総資産が64億12百万円あったこと、
たな卸資産の増加が120億78百万円、売上債権の増加が76億53百万円あったこと等によるものであります。
負債は、前連結会計年度末と比較し383億96百万円増加し、2,283億74百万円となりました。これも主に当連
結会計年度末に石丸電気㈱を連結子会社にしたことによりますが、その他に積極投資や株式取得費用などに
より、有利子負債が286億80百万円増加したこと等によるものであります。
純資産(株主資本)は、前連結会計年度末と比較し336億72百万円増加し、1,621億76百万円となりました。
これは、主に石丸電気㈱を連結したことによって増加した少数株主持分292億51百万円が当連結会計年度末の
純資産に含まれていることと、当期純利益が73億67百万円あったこと等によるものであります。詳細は連結株
主資本等変動計算書を参照してください。
以上の結果、自己資本比率は、前連結会計年度末の40.2%から34.0%となりました。
●キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。
)は、前連結会計年度末
に比べ138億18百万円増加し、当連結会計年度末は275億90百万円(前年同期比200.3%)となりました。当連
結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動の結果得られた資金は34億8百万円(前連結会計年度に比し80億57百万円の減少)となりまし
た。これは、税金等調整前当期純利益が142億68百万円あったこと、過年度の積極投資に係る減価償却額
が92億90百万円と高水準であったこと、また、法人税等の支払額が73億96百万円あったこと等によるもの
であります。
投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動の結果使用した資金は121億2百万円(前連結会計年度に比し43億50百万円の増加)となりまし
た。これは当連結会計年度中の新規出店と翌期以降の出店に係る有形固定資産の取得による支出が217億
99百万円、有形固定資産の売却による収入が77億56百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得に
よる収入が113億65百万円であったこと等によるものであります。
財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動の結果得られた資金は225億12百万円(前連結会計年度に比し243億98百万円の増加)となりま
した。これは短期借入金の純増加額が130億円、長期借入による収入が260億円、長期借入金の返済による
支出が139億69百万円、配当金の支払が21億11百万円あったこと等によるものであります。
27
edion Corporation Annual Report 2007
Management’s
Discussion and Analysis
財務報告
連結貸借対照表
※記載金額は、百万円未満を切り捨てて表示しております。
(単位:百万円)
科 目
第5期
第6期
2006.3.31現在
2007.3.31現在
●資産の部
1 流動資産
129,104
174,077
現金及び預金
13,911
28,992
受取手形及び売掛金
20,879
29,280
有価証券
たな卸資産
繰延税金資産
その他
貸倒引当金
2 固定資産
有形固定資産
建物及び構築物
器具及び備品
土地
107
79,658
99,646
4,639
5,222
10,145
10,969
△130
△141
190,290
216,465
136,999
144,730
68,544
71,508
4,343
5,497
58,478
64,902
建設仮勘定
3,803
1,185
その他
1,829
1,637
無形固定資産
8,590
10,139
連結調整勘定
1,087
ー
ー
3,896
7,503
6,242
44,700
61,595
のれん その他
3
ー
投資その他の資産
投資有価証券
4,571
11,648
繰延税金資産
3,892
7,475
31,592
35,577
差入保証金
その他
5,133
7,403
貸倒引当金
△489
△508
繰延資産
開業費
新株発行費
資産合計
28
edion Corporation Annual Report 2007
112
7
66
ー
45
7
319,507
390,550
1
流動資産
主として石丸電気㈱、㈱三石電化セ
ンターの連結に伴う増加。及びたな
卸資産の増加。
2
固定資産
積極的な出店に伴う増加。及び石丸
電気㈱、㈱三石電化センター連結に
伴う増加。
3
投資その他の資産
石丸電気㈱連結に伴う石丸電気㈱保
有の有価証券の増加。及び㈱ビック
カメラ株式取得に伴う増加。
Management’s
Discussion and Analysis
財務報告
連結貸借対照表
※記載金額は、百万円未満を切り捨てて表示しております。
(単位:百万円)
科 目
第5期
第6期
2006.3.31現在
2007.3.31現在
●負債の部
流動負債
120,388
139,515
51,711
55,825
短期借入金
14,500
29,854
一年内返済予定の長期借入金
13,051
14,254
支払手形及び買掛金
一年内償還予定の社債
240
740
未払法人税等
4,290
7,078
未払消費税等
1,103
1,665
賞与引当金
4,708
5,120
ポイント引当金
5,721
7,042
その他
25,061
17,934
固定負債
69,589
88,858
社債
長期借入金
繰延税金負債
1,040
331
48,625
60,956
48
1,630
再評価に係る繰延税金負債
2,663
2,669
退職給付引当金
7,311
9,243
役員退職慰労引当金
632
978
ー
3,919
9,268
9,128
189,978
228,374
1,024
ー
資本金
10,174
ー
資本剰余金
83,419
ー
利益剰余金
50,262
ー
負ののれん
その他
負債合計
●少数株主持分
少数株主持分
●資本の部
土地再評価差額金
その他有価証券評価差額金
△16,253
ー
946
ー
ー
自己株式
△46
資本合計
128,504
ー
負債、少数株主持分及び資本合計
319,507
ー
株主資本 ー
147,825
資本金
ー
10,174
資本剰余金
ー
83,420
利益剰余金
ー
54,289
自己株式
ー
△58
評価・換算差額等
ー
△14,900
●純資産の部
その他有価証券評価差額金
ー
383
土地再評価差額金
ー
△15,284
少数株主持分
ー
29,251
純資産合計
ー
162,176
負債・純資産合計
ー
390,550
29
edion Corporation Annual Report 2007
Management’s
Discussion and Analysis
財務報告
連結損益計算書
※記載金額は、百万円未満を切り捨てて表示しております。
(単位:百万円)
科 目
1 売上高
第5期
第6期
2005.4.1∼2006.3.31
2006.4.1∼2007.3.31
714,697
740,293
売上原価
556,932
575,802
売上総利益
157,765
164,490
販売費及び一般管理費
149,711
157,544
販売費 37,708
38,589
112,002
118,954
8,054
6,946
13,547
13,069
329
415
11,115
10,940
132
53
その他
1,970
1,659
営業外費用
1,211
1,384
支払利息
691
910
持分法による投資損失
18
176
貸倒引当金繰入額
19
0
一般管理費
2 営業利益
営業外収益
受取利息及び配当金
仕入割引
投資有価証券売却益
その他
483
297
経常利益
20,389
18,631
特別利益
903
799
固定資産売却益
6
776
貸倒引当金戻入益
0
1
投資有価証券売却益
ー
11
退職給付規程改訂益
745
ー
その他
150
10
3 特別損失
5,218
5,163
固定資産売却損
36
97
固定資産除却損
1,564
1,244
305
19
投資有価証券評価損
投資有価証券売却損
賃貸借契約解約損
減損損失
のれん減損損失
89
ー
126
151
2,063
2,853
ー
695
総合型基金脱退損
848
ー
その他
184
102
16,075
14,268
税金等調整前当期純利益
法人税、住民税及び事業税
6,686
10,020
法人税等調整額
1,062
△3,220
少数株主利益
当期純利益
30
edion Corporation Annual Report 2007
100
100
8,226
7,367
1
売上高
大型複合店舗(ミドリ豊中店、エイ
デン豊田本店)ほか、積極出店によ
り増加。
2
営業利益
積極的な販促や出店に伴う設備投資
により販管費率が上昇。
3
特別損失
店舗設備の減損損失や㈱暮らしのデ
ザインのれん代の減損損失が発生。
Management’s
Discussion and Analysis
財務報告
連結キャッシュ・フロー計算書
※記載金額は、百万円未満を切り捨てて表示しております。
(単位:百万円)
科 目
第5期
第6期
2005.4.1∼2006.3.31 2006.4.1∼2007.3.31
営業活動によるキャッシュ・フロー
税金等調整前当期純利益
(単位:百万円)
科 目
第5期
第6期
2005.4.1∼2006.3.31 2006.4.1∼2007.3.31
投資活動によるキャッシュ・フロー
16,075
14,268
△470
△550
減価償却費
9,172
9,290
定期預金の払戻による収入
200
520
減損損失
2,063
2,853
有形固定資産の取得による支出
△13,014
△21,799
ー
695
有形固定資産の売却による収入
1,591
7,756
348
ー
無形固定資産の取得による支出
△5,022
△2,463
ー
916
投資有価証券の取得による支出
△167
△4,449
貸倒引当金の増減額
△82
29
投資有価証券の売却による収入
602
106
賞与引当金の増減額
633
207
−
11,365
△396
310
連結の範囲の変更に伴う
子会社株式の取得による収入 10
15
連結の範囲の変更に伴う
子会社株式の取得による支出
−
△560
△2,067
9
保証金差入による支出
△2,971
△1,897
△329
△415
保証金回収による収入
1,629
1,008
691
910
保証金預りによる収入
1,282
762
△39
△65
保証金返済による支出
△377
△600
305
19
264
△1,299
18
176
△16,452
△12,102
1,564
1,244
売上債権の増減額
△2,094
△7,653
たな卸資産の増減額
△8,857
△12,078
短期借入金の純増減額
△12,500
13,000
342
1,873
長期借入れによる収入
26,193
26,000
その他
4,069
△1,108
長期借入金の返済による支出
△9,992
△13,969
小計
21,425
11,499
社債の償還による支出
△3,240
△240
124
160
配当金の支払額
△2,111
△2,111
△692
△855
△234
△166
△9,392
△7,396
財務活動によるキャッシュ・フロー
△1,885
22,512
11,465
3,408
現金及び現金同等物の増減額
△6,872
13,818
13,355
13,771
7,289
ー
13,771
27,590
のれん減損損失
連結調整勘定償却額
のれん償却額
退職給付引当金の増減額
役員退職慰労引当金の増減額
ポイント引当金の増減額
受取利息及び配当金
支払利息
投資有価証券売却損益
投資有価証券評価損
持分法による投資損失
固定資産除却損
仕入債務の増減額
利息及び配当金の受取額
利息の支払額
法人税等の支払額
営業活動によるキャッシュ・フロー
定期預金の預入れによる支出
その他
投資活動によるキャッシュ・フロー
財務活動によるキャッシュ・フロー
その他
現金及び現金同等物の期首残高
株式交換に伴う現金及び現金同等物の増加高
現金及び現金同等物の期末残高
31
edion Corporation Annual Report 2007
株式会社デオデオ
〒738-0022
広島県廿日市市木材港南 8 番 22 号
http://www.deodeo.co.jp
株式会社エイデン
〒455-8501
名古屋市港区遠若町二丁目 80 番地の 1
http://www.eiden.co.jp
株式会社ミドリ電化
〒660-8540
兵庫県尼崎市潮江一丁目 1 番 50 号
http://www.midori-de.com
株式会社暮らしのデザイン
〒141-0031
東京都品川区西五反田八丁目 9 番地 5 号
http://www.e-kurashi-de.net
石丸電気株式会社
〒101-0021
東京都千代田区外神田一丁目 9 番 14 号
http://www.ishimaru.co.jp
In One Network
■本社
〒530-0003 大阪府大阪市北区堂島一丁目5番17号堂島グランドビル
TEL. 06-6440-8711
(代表)
FAX. 06-6440-8740
http://www.edion.co.jp