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【テーマ】映画『ダーウィンの悪夢』を通して アフリカの抱える問題(特に

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【テーマ】映画『ダーウィンの悪夢』を通して
アフリカの抱える問題(特に貧困)ついて考える
初めに、なぜこのテーマを選んだかについて簡単に述べようと思う。授業で見た『ダ
ーウィンの悪夢』はとても衝撃的な内容であった。ヴィクトリア湖周辺の貧困、格差、
EUなどの先進国と途上国との関係、政府の態度等、非常に考えさせことが多くあった。
映画では、ヴィクトリア湖周辺の現状が描かれていただけであったので、ほかのアフリ
カの地域、特にサハラ以南のアフリカ(アフリカの中でも貧しい地域)などではどのよ
うなことが起こっているのか、また、どういった問題があるのかについて詳しく調べて
みたいと思った。そして自分なりにどうすればその問題を解決できるのかについて考え
てみようと思ったのである。
以下では、アフリカの国々がどのような問題を抱えているのかについて考えてみる。
現在、アフリカの国々が(これは途上国みなに当てはまると思うが)抱える様々な問題
は、互いに複雑に絡み合い、問題をより複雑にかつ深刻にしている。しかし、これらす
べての問題の根底にはやはり「貧困」があるのではないかと思う。貧困は単に物質的な
欠乏だけではなく、例えば子供から教育を受ける機会を奪ってしまうといったことも引
き起こす。そして、そうした状況下では、人々の生活改善への意欲もそがれ、病気や
HIV の蔓延や環境汚染を招き、さらに貧困に拍車をかけるという悪循環をもたらすの
である。さらに、貧困や格差の増大は不安定な社会を生み、やがては紛争の原因にもな
るのだ。そのため、貧困は最も早急に対処しなければいけない問題であると思う。また、
貧困による飢餓というのは本当に苦しいものである。私は以前、食中毒になった経験が
あるのだが、その時、約3日間病院で食事を取ることを禁じられ、点滴だけで過ごした
ことがある。「食べられない」ということは本当にきついことなのだと自分自身で実感
したので、そうした状態が慢性的であり、栄養失調などで命を落としてしまうというの
は本当につらいだろうし、悲しいことだと思う。現在、サハラ以南のアフリカで、1日
1ドル以下で暮らしている人々の割合は 2004 年で 41.1%であり、出生 1000 人当たり
の5歳未満児死亡率は 2005 年で 166 人である(ミレニアム開発目標レポート 2007 よ
り)。これは、他の地域と比較しても高い数値であり、貧困が早急に解決されるべき問
題であることを示している。
また、アフリカには「植民地時代の影響」
「グローバル化による影響」
「地球温暖化の
影響」などによる問題もある。まず、「植民地時代の影響」であるが、これはモノカル
チャーによって単一作物に依存してしまう農業体制に見て取れる。単一作物に依存して
しまうことは、気候やその作物の市場価格に左右されやすく、とても不安定である。次
に、「グローバル化の影響」であるが、グローバル化とは、人、モノ、カネが国境に関
わらず世界を行き来するようになることであり、アフリカにもそのグローバル化の波が
来ている。アフリカにある資源や輸出用作物が海外へと輸出される一方で、国内の人々
.......
の食べる分が十分でなかったり、アフリカを新たな市場の場と位置づけビジネスとして
アフリカに近づいてくる国々がいたりする。そして、こうしたグローバル化はプラスの
側面もあるけれども、グローバル化の恩恵を受けられるものと受けられない者との間の
格差を助長してしまうのだ(これは『ダーウィンの悪夢』のナイルパーチをめぐる問題
でも見て取れた)。最後に、
「地球温暖化の影響」は、アフリカだけが抱えている問題で
はないけれども、農業や漁業などを通じた食糧事情の悪化や砂漠化にも影響を与えてい
ると考えられている。砂漠化は、以前なら農業ができていた場所をも不毛の土地へ変化
させてしまい、貧困の要因にもなってしまっているのだ。
では、これらの問題を解決(改善)するためにはどうしたらいいだろうか。以下では、
これらの問題を「現地政府の視点」
「先進国の視点」
「現地住民の視点」という3つの視
点から述べようと思う。まず貧困やその他の問題の原因としては、職がないこと、十分
な教育が受けられないこと、農業地の未整備、環境悪化などが挙げられる。これらに対
し現地政府ができることは、雇用政策を積極的に行っていくことではないか。政府が仕
事を創出してあげることが必要だろうと思う。他にも、インフラ整備や福祉、税金制度
の見直しも必要かもしれない。というのは、インフラ整備で公共事業を行えば、人々に
仕事を与えることができるし、福祉を充実させ、人々の最低限の生活を保障する(セー
フティーネット)ことは、政府の当然の役目であるように思う。また、税金制度を今よ
りももっと、累進課税的にすれば(お金を多く持っている人から多くの税金をとる)、
格差是正に役立つのではないか。さらに、教育に力を入れること(識字など)や農業分
野への投資(灌漑や品種改良のための試験研究等)も貧困解決にとって必要である。政
府というのは、国民がよりよい生活を送れるように勤めるべきである。そのため、『ダ
ーウィンの悪夢』の中のように、自分たちにとって都合の悪い現実から目をそらすので
はなく、国民のための政策をとっていくべきである。そして、その一番の政策とは、仕
事という形でお金が人々に行き渡るようにすることであると思う。
次に、先進国の視点から、問題解決の方法を考えてみる。先進国ができることという
のは、まずは援助ではないだろうか。先進国は、食料面と技術面の両方からの援助をす
る必要があると思う。ただ単に食料をあげていればいいというのではなく、技術援助も
行うのが重要なのではないかと考える。食料をあげるだけであると、一時的なものにな
ってしまい、ずっと援助し続けることが必要になってしまう。被援助国の国々は、いず
れは自分の力だけで発展していかなければならない。そのため、大切なのは、一時しの
ぎができるようにという考えで援助をするのではなく、先進国の援助がなくなった後の
ことも考慮に入れて援助することであると思う。また、お金をあげるだけの援助も、本
当に援助を必要としている人々までしっかりと行き届いているかが明確ではないので、
資金援助の場合は用途をきちんと指定する必要があるだろう。他にも、貿易に関して先
進国ができることは、フェアトレードである。フェアトレードとは、途上国の生産者に
公正な賃金や労働条件を保証した価格で商品を購入することで、途上国の自立や環境保
全を支援するものである。先進国は、フェアトレードを積極的に行い、私たち消費者も
そうした商品を優先して買うといった行動を取るべきであると思う。また、砂漠化など
の環境悪化の原因には、もちろん、過耕作や過放牧などの人的要因が考えられるけれど
も、地球温暖化による気候変動も影響しているのではないだろうか。逆に言うと、温暖
化が全く関係していないと断定することもできないだろう。そのため、温暖化対策で二
酸化炭素をなるべく出さないような生活スタイルを考えたり、植林などの活動をしたり
することも私たち先進国にできることであり、やらなければならない義務であると考え
る。私たちの生活とアフリカなどの途上国の人々の暮らしは、無関係ではないというこ
とを、私たちはもっとしっかりと認識しなければならない。
そして最後に、現地住民の視点から問題の解決策を考えてみる。現地の住民ができる
ことというのは、コミュニティーの活動をもっと活発にし、どうすれば貧困が改善でき
るかを自分たちで考え、不足しているものや必要な政策などの意見を政府等に言えるよ
うしていくこと(参政)ではないかと思う。もちろん、政府はこうした意見を無視して
......
はいけない。現地住民は、援助などの受け手ではあるけれども、ただしてもらっている
というだけではなく、自分たち自身が主体となって、例えば、援助を受けながらコミュ
ニティーで農業を行い収入を得て、そのお金で何か施設を運営してみたりなど、自分た
ちの生活向上のために活動していくことも重要ではないかと思う。
また、補足になってしまうが、貧困を解決するための重要なアクターとして NGO や
企業も考えられるだろう。NGO の活動は言うまでもないが、私は企業の国際協力事業
に大きな可能性があると思っている。例えば、ボルヴィック社は本製品1ℓ購入につき
アフリカに 10ℓの清潔な水が贈られる「1ℓ
for 10ℓ」という企画を行っていた。清潔な
水にアクセスできるということは、生物が生きていくうえで最も大切なことであり、こ
うした企画を企業が行い、私たち消費者も参加できるというのはとても良いことである
と思う。
このように、現在アフリカが抱えている問題の根源となっている貧困を解決するため
には、現地政府、先進国(に住む私たち)
、現地住民、そして NGO や企業がそれぞれ
の立場から自らにできることをしていかなければならない。レポート全体を通して、
「自
然と人間」という題からはずれてしまっているように思うが、貧困は、私たちが自然と
の関係を一方的に壊してしまったことが要因となって生じているという側面もあるの
で、私たちは今後、自然との関係性をもう一度見直すことが必要なのであろう。
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