本誌PDF - 日本工業出版

ISSN 1342-9825
◆平成 ]6年2月 1日発行(毎月 1回]日発行)◆ 第9巻 第2号 (通巻88号 )◆ 平成9年2月 20日 第3種 郵便物認可
2004
試験 ・検査 ・評価 ・診断 ・寿命予測 の専門誌
VOL。9 NO.2
inspec甘 :on Engineering
発 行 : 日 本 工 業 出版
htpノ/Www nikko‐
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CONTENTS
観号 検査技術
レ 2装 訓 ♂する 懸│。超音波リーク・カテクション・ツづレ
饉 難
懸
絲 異物検査 システム
哺麒
嘲灘記4ン
5かX線 異物検査器 とオート
の ン
/ 日 本機械学会 岩 壺 卓 三 ・松 田
博行
/ 日 本 レー ザ ー
/産 業技術 総合研 究所 松 永 英 之 ・高橋 由紀子
鈴木 敏 重
豊
量e最新の赤外線
カーメラと応力測定
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チェッカ ライ ナッカ 強化
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シ ョン 矢 尾板達也
5 7 苺 製品 ガイ ド
/ オ ー クマ 佐 藤 礼 士 ・千 田 治 光
賤
壕。
理 動蔵と
/ エ ムデ ィー 牧
修 市
●土木 ・建築
コンクリート
B鵞ゅ
プレストレスト
橋
ト
シ
先議の開翻
診断エギル ト
/ 山 口大学 宮 本 文 穂 ・泉元 昌 彦
●エネルギー
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49鰺 発
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弄
齢
:観
琴
評
書
/ J F E ス チ ール 末 長 清 佳
リツ産機 システム
非″壊掟査 シス テム
●掲 載 会 社
アールディテック ア ジア
石り島検査計双」
栄進化学
コー ンズ ア ン ド カ ンパニー リ ミテ ッ ド
エクスロン イ ンターナシ ョナル
ジーイー エンジンサービス ディス トリビュージョン ジャノく
ン
テスコ
日本クラウ トクレーマー
日本ソナテス ト
日本パナメ トリクス
日本フェルスター
日本マテック
日立建機ファインテ ック
ポニーエ業
堀場製作所
マー クテック
理学電機サー ビスセンター
リガク
新日本非破壊検査
東芝
東陽テクニカ
UCM2000超
音波探知装置 による築 10年 のコンク
リー ト洞 道 の版 厚探 知例 を 図 1に 示 す 。共振 振 動数
500kHz、 探触子径 75mmを 用いた2探 触子計測の広帯
域受信波をそのまま表示したものである。
版厚反射波 (縦波)の起生 (カー ソル位置)が450mm
の版厚相当位置に確認できる。ところで、現場計測で図
1の 様な受信波 を得るのは極めて稀である。 コ ンクリ
ー ト構造物は、外部環境 によつては下記①、② 、③の理
由で大きく経年劣化する。
図1.現 場計測での広帯域受信波の一例
① コンクリー ト表面 に生するヘ ア ークラック、ひび又 は
割ね
② コンクリー ト表面層からのセメント質の消失
③ コンクリー ト内部に生する微細な無数 の割ね
図2は 、作成後 5年 を経過した鉄筋 コンクリー トモデ
ル (冷 暖 房 状 況 下 の 室 内 に置 か れ て い た 。)で の
300mm版
厚の探知結果を図 1の 場合 と同様に示 した
ものである。カー ソルA位 置が版厚反射波起生相当時
刻である。
探触子位置を若干 (1 0mm∼20mm)移 動させ た場合
探
の受信波を比較表示している。前記① ∼③が原因 し、
の中に埋
が大きく生じ、
版厚反射波が妨害波
知妨害波
もれる様子を端的に示している。以上を整理すると、
図2.一般鉄筋 コンクリートにおける広帯域受信波
(使用探触子40o,500kHz)
I)現 場 計測 で得 られる広帯域 受信 波 で版厚探 知 を
行 つても、図 1の 如く版厚を探知できるのは、極めて
運の良い場合に限られる。
ロき広帯
E)一 般的現場計測 では、ほとんど図2に 示すタ
域受信波を得ることになる。
理論に基づきリアルタイムに抽出された
図3.fD値
狭帯域成分波 (図2の受信波の分析波)
さて、弊社の巨視的探知拡張理論 によれば、各探知対象 にその反射波の相対強度が大きくなる振動数 (fD値)が存
在する。 こ の理論を適用して自動特定されたfD値で狭帯域成分波を抽出することで、図2の 受信波 から図3の 版
ー
厚反射波形 が得られる。 ま た、この解析 は探触子の移動毎にリアルタイムにその結果を表示できる。 カ ソルA
一
20mm)緑 /黄 波であり位相 が同 である。波前方の妨害
位置の大きな振幅の波 は、探触子位置 の異なる (1 0nIIn∼
いたい。
が生
は、
じているのを確認願
位相ずれ
波に
ー
以上、fD値理 論 を用いた波形分析で 一般的鉄筋 コンクリ トの版厚を明確 に抽 出しかつ リアル
タイムに測定できることを示 した。
UCM2000の
レを始めました !!
レンタリ
│ア イレック技建株式会社 営業開発部
TEL(03)3845‐
8184 FAX(03)3845‐
8119
0023東 京都新宿区西新宿3-17-7 TOKビ
〒160‐
ル9F
1株 式会社 エッチアンドビーシステム
3032
3031 FAX(03)3377‐
丁EL(03)337フ ‐
PAGE http://www.hbsystem.com
HOM匡 ¨
資料請求No 004
・
機械 の状態監視 と診断 に関する教育 と認証制度について・
11)
機械 の
と診断 に関 す る
J度 につい て
0日
機
械
学
会機霧bttF・
本
翔h脈行│
◆ は じめに
I S 0 9 0 0 1 及び1 4 0 0 1 シリー ズの制定 によ り、工
場 の適合性お よび品質管理のグローバル化が推進
されてい ます。 さらに、I S o は、製品 に関す る品
質管理 にとどまらず、次 のステ ップとして技術者
の技術 レベ ルの品質管理 に関す る規定作 りを進め
て い ます 。現在 、I S O の 委員会 ( T C 1 0 8 / S c 5 )
く,、IS018436 “Condition mOnitoring and diagnos―
tics of rnachincs―
Rcquircmcnts fOr training and―ccrti■ 1図
第
GEも Global RM&D and Remote SeⅣ ices Dcliverv COnccpt
ca●
o n o f p c r s o n n c lして
" と 、機械 の状態監視 に関
す る診断技術者 の認証 の規格化が進行 してお り、
2 0 0 3 年末 には、診断技術者 の認証機関 に関 わる全
般的な規定 と、振動 に関す る診断技術者 の認証 に
対す る規定 の部分が正式発行 される見込み とな っ
てい ます。
このI S 0 1 8 4 3 6 が
正式発行 され ます と、機械設備
の状態監視、点検、保守が グローバ ル化 され、国
際的に一定 の品質 で業務が展開で きるようになる
反面、我が国 も認証制度 構築 に遅れ を生ず る と、
海外 の競合会社 に仕事 を奪 われて しまうこ とにな
りかね ませ ん。 したが って、早期 に認証l l l 度
を構
築 し、それに基づ く診断技術者の認証 と育成が不
可欠の もの となってい ます。
視 と診断が行 われてい ます。
また、機械 の状態監視 と診断 を事業 とす る会社 で
は国際電話回線 を利用 して外 国の機械 の状態監視
と診断を行 う事業 を始めてい ます。
この様 に機械 の状態監視 と診断 の事業 がグ ロー
バル化 して くると、デー タ採取者 か ら診断技術者
までの レベ ルを標準化 しておかない と、種 々の問
題が発生する恐れがあ ります。 この様 な こ とか ら
技術者の標準化 を目的 とした認証制度 が必 要 とな
つて きました。
我が国では、
厚 生労働 省管轄 で設備診断 に関す
る技能士 ( 機械保 全技能士 ( 設備診断) ) の 認証
G E で は事業用発電装置、航空機 エ ンジ ン、鉄
道車輌、医療機器 など自社製品に対 して機 器 の状
態 を第 1 図 に示す よ うに、グ ローバル に遠隔監視
が実 施 されて い ます。I s o 1 8 4 3 6 の
診断技術者が
専門性の高 いスペ シヤリス トを対 象 とした資格認
と診断 を行 っています。
同様 のことが我 国では三菱重工、東芝、 日立で
証 であるのに対 して、機械保全技能士 は設備診断
全般 を対象 とした、 どちらか と言 う と保全 のジェ
も自社製品に関 して諸外 国の機器 に対 して状 態監
ネラリス トを対 象 とした資格認証 であ り、 この観
1 3 4 2 - 9 8 2 5 / 0 3 / Y 5 0 0 / 5文/
命」
CLS
検査技術 20042 1
り) …機械 の状態監視 と診断に関する教育 と認証制度 について
点 で 両資格 の位 置付 け を区別す るこ とがで きま
す。 このため、 日本独 自の資格 で ある機械保全技
能士 その もの を、IS0 18436の
診断技術者 として、
国際相 互認証 を行 ってい くのは難 しい状況 にある
と言わざるをえませ ん。 したが つて、今後 のグ ロ
ーバル化、
技術者国際相 互認証へ の対応 と合 わせ 、
IS0 18346に
十分 な対応 がで きる体制、仕組 み を
構築す ることが我 が 国 にとって急務 となってい ま
す。
以上の背景 の もと、機械技術者 の代表団体 であ
る① 日本機械学会が、必要 に応 じ関連学協会 の協
基 づ く機械 の状態監視 に
力 を得 て、IS0 18436に
関す る診断技術者 の認証制度 を構築す ることとし
ました。
◆ IS018436の 概要
IS0 18436 “Condition monitoring and diagnostics
r equiremcnts for training and certincatiOn
of rnachines―
―
of personnel(機
械 の状 態監視 と診 断 技術 者 の 訓
練 お よび認 証 に関す る 要 求事 項 )"は 、以 下 の七
つ のパ ー トか ら構 成 され てい ます 。
●Part l:Rcquircmcnts for certifying bodics and
つい ての要求事項 が規定 されてい ます。認証機関
は非営利 の組織 で、 いかなる商業的な利権 を持 た
ないこ ととされてい ます。認証機関 は、認証 のた
めの試験問題作成、受験者の資格認可、試験 の実
施、結果評価 と資格認証 を行 い ます。試験の実施
は、試験 セ ンター に委任す ることがで きます。職
員、試験管 に対す る要求事項 も規定 されてい ます
が、ISOの 品質管 理 として一 般的な ことが記述 さ
れてい るので ここでは割愛 します。
診 断技術 者 は 4つ の カテ ゴ リー に分 類 され ま
一
す。 カテ ゴ リー 1は 技術難易度 の 番下 の レベ ル
であ り、 カテ ゴ リー 4は 最高位 の レベ ルです。各
カテ ゴ リーで要求 される要件 は、各パ ー トで個別
に定義 されます。各 カテ ゴ リーの受験者 は、各技
術要素 で規定 される必要訓練時間 と実務経験 月数
を満た していることを証明す る書面の提 出が求 め
は、各 カテ ゴ リー につい て試
られ ます。Part lで
験 の問題数、時間 と合格 ラインが規 定 されてお り、
第 1表 に示す とお りです。実際 の試験 の実施方法、
一
運営 につい て も記述 されてい ます。 日本で 般的
に実施 されている試験方法 と少 し異 な り、各受験
者 に試験 問題入 りの封印 された名前付 きの封筒が
配 られ、それ を各 人が 自分 で 開封 し、試験 を行 い
ます。試験終了後 またその封筒内 に解答 を封印 し、
署名 して試験監視官 に渡す こととなってお り、欧
過程 に関す る要 求事項 )
●Part 2 :Vibration condition monitoring and diag―
米 の資格試験 で通常実施 されてい る方法 の よ うで
nostics(振
す。現状、 日本 で もこの方法 に従 う方針 としてい
動 状 態 監視 と診 断)
●Part 3:Requirements for trdning bodcs(司
ます。資格の有効期間 は 5年 とし、業務 と訓練 が
1練
thc ccniication process(認
証 機 関 お よび認 証
機 関 に関す る要求事項 )
●Part 4: Lubrication management and analysis
( 潤滑 管理 と解析 )
●P a r t 5 : T e r r n o g r a p h y (ー
サモ グラ フ イー)
●P a r t 6 : D i a g n o s t i c s a n d p r o g n o s t断
i cと
s予
(診
継続的 に実施 され ていることを証明す る文書 が提
出 されれば、有効期 間の更新が認 め られ ます。
第 1表 試 験詳細
カテ ゴ リー
出題 数
(問題 数 )
時間
hOurs〕
〔
測)
●Pa■7:Condition monitoring spccialist(状
態監
カテ ゴ リー l
2
カテ ゴ リー 2
3
視技 術 者 )
ほぼ最
上記 各 パ ー トの内、現在Pa■ 1とPart 2が
カテ ゴ リー 3
100
カテ ゴ リー 4
60
合格 ライ ン
%〕
〔
5
終段 階 に達 してお り、本年 2003年末 には正 式発行
ー
され る見 とお しとな ってい ます 。他 の パ トにつ
い て は準 備作 業 が行 われてお り、今 後 適 宜 ドラ フ
ト発 行 され る もの と予 想 され ます 。 以 下 、Part l
とPart 2の
071略につ い て言及 します。
略
(1) Part l概
診 断技 術 者 の資 格 認証 を実施 す る機 関 の運営 に
2 検 査技術 20042
(2) Part 2概略
機械 の状 態 監視 と診 断 を遂 行 す る振動 解析 技術
“
者 ( 以下 、 診 断技術 者 ( 振動 ) " と 呼 び ます ) の
認 証 に 関す る要求事 項 が規 定 され て い ます。まず 、
ー
診 断技 術者 ( 振動 ) の 4 つ の カテ ゴ リ に対 す る
機械の状態監視と診断に関する教育と認証制度について…6)
定義がされています。各カテゴリーの定義を概説
すると以下のようにな ります。
●カテ ゴ リー 1
●カテ ゴ リー 4
全 ての機械 の振 動計 測 と解析 に対 して精 通 して
い る技 術 者 。先端 的 な振 動解析技術 を活 用 で きる。
1チ ャ ンネ ルの振 動計 で振 動計 測 が で きる技 術
者 。使 用 す るセ ンサ ー 、解析 方法 の 選択 に責任 を
現 場 で二 面 バ ラ ンシ ン グを実 施 で き、先端 的 な二
持 つ 必 要 は無 く、計 測結 果 の 評価 も行 わ な い。
●カテ ゴ リー 2
て提 案 で きる。 是正処 置 の提 案 に加 え、設計 変 更
1チ ャ ンネ ルの振 動計 を使 用 して機械振 動 の計
面 影響係 数 または静 的/ 動 的 バ ラ ンシ ングに対 し
に対 して も提 案 で きる。往復 機械 な どで発 生 す る
脈 動 に起 因す る振 動 に対 して低 減対 策 を提 案 で き
測 とそ の基 礎 的 な振 動 解 析 を実 施 で きる技 術 者 。
る。 振 動 に関 して訓 練 が で きる。I S O 規 格 を用 い
適切 な機械 振動計 測 手 法 を選 定 し、基 本 的 なパ ラ
メー ター を設定 す る。 シ ャフ ト、 ベ ア リ ング、 ギ
た評価 が で きる。
ア、 フ ァ ン、 ポ ンプ、 モ =タ
ー な どにつ い て周波
数分析 を実施 す る。 また 、打 撃 試験 を実 施 し、 固
有振 動 数 を求 め る。そ して、計 測結 果 を適 用規格 、
法規 に基 づ いて評価 し、必 要が あれ ば簡単 な対 策
処 置 を提 案 す る。現 場 で の 一 面 バ ラ ンシ ング に対
して知見 が あ る。
●カテ ゴ リー 3
各 カテ ゴ リーで資格試験受験 のために受講 して
お くべ き必要 な訓 練項 目 と時間を第 2表 に示 しま
す。なお、詳細の訓練 項 目と時間にについ て も規
定 されてい ますが 、 ここでは割愛 します 。 また、
必要 な実務経験 は第 3表 に示す ととお りです。訓
練時間、実務経験 ともその終了 を証明す ることが
必要 とな ります。
第 3表 蓄 積必要実務経験 月数
機械 の状 態監視 と診 断 の実施 計 画 を構 築 で きる
技術 者 。様 々 な振 動 解析 技術 を駆 使 して診 断 が 実
施 で き、 また 、振 動 監視 の計 画 を構 築 で きる。 新
しい 機 械 に対 して 、振 動 の 許容 値 を設 定 で きる。
また 、AE、 サ ー モ グ ラ フ ィー 、 潤 滑 油 解 析 な ど
他 の 状 態 監 視 技 術 に対 して知 見 が あ る。 現 場 で 、
カテ ゴ リー ユ
カテ ゴ リー 2
カテ ゴ リー 3
カテ ゴ リー 4
18ケ 月
36ケ月
60ケ 月
6ケ 月
注 :月 数は175Hr/月 (40hr/週 )を ベ ース として算定す る。
バ ラ ンシ ン グ、 ア ライメ ン ト、 部 品交換 な どにつ
い て対 策処 置 を提 案 で きる。現場 で 一 面 バ ラ ン シ
カテ ゴ リー 2 の 受験 に際 して、 カテ ゴ リー 1 の
資格 は必要条件ではあ りませんが、 カテ ゴ リー 3
ング を実施 で きる。遂 行 業務 の 目的 、予算 、費用
の評価 、 人材 育 成 につ い て マ ネ ー ジ メ ン トに報告
書 を上 げ る。
と4 の 受験 に際 しては下位のカテ ゴ リーの資格 を
保有 してい ることが受験 の条件 とな ります。 つ ま
り、 カテ ゴ リー 3 と 4 を 直接受験す ることはで き
第 2表 カ テゴリー毎 の訓練時FBlと
累積必要訓練時間
項
間
カテ ゴ リー 3
カテ ゴ リー 4
4
2
8
1
6
6
︲
一
一
2
2
4
4
6
4
2
8
4
8
3
4
2
3
4
2
2
4
2
4
3
2
一
2
2
2
一 4
2
2
一 3
3
2
一 4
1
間間
時時
一
一
一
3 2 時間
3 2 時間
時
2
4
2
カテゴリー毎の訓練時間
累積必要訓練時間
カテ ゴ リー 2
8
Principles Of vibratiOn
Data acquisitiOn
Signal processing
Conditlon rnonlloring
Fault analysis
ColTcctivc action
Equipment knowledge
Acceptance testing
Equipment tcsting and diagnostics
Refelence standards
Rcporting and dOcumentation
Fault scvcrity dctcrrnination
Rolor/bearing dynamics
訓 練
カテ ゴ リー 1
6
I
2
3
4
5
6
7
8
9
10
ll
12
13
目
4 0 時間
Ho時 間
6 4 時間
1 7 4 時間
検 査技術
に)…
機械の状態監視と診断に関する教育と認証制度について
ー
ず、少 な くともカテ ゴ リ 2 か らの受験 が必 要 と
◆ 認証試験の実施 に向けた今後の予定
な ります。
規定 されて い る
試験 に関す る詳細 は、Part lで
もの と同 じです (第 1表 )。 なお、試験 に不合格
となった場合 は、その試験 日か ら30日経過すれ ば
再度受験す ることがで きます。ただ し、不正 な ど
の事 由で不合格 となった場合 は、最低 12ケ月 は再
試験 が認 め られ ません。
I S 0 1 8 4 3 6 の本年 2 0 0 3 年末 の正式発行 を念 頭 に
起 き、来年2 0 0 4 年6 月 に第 1 回 の認証試験 を実施
す る方針 で現状作業 を進めてい ます。訓練機関に
つい ては、2 0 0 3 年秋 に募集案内 を出 し、訓練機関
の認定審査 と認定作業 を2 0 0 4 年3 月 末 までに終了
す る予定 としてい ます。訓練機関の詳 しい募集要
領 は募集案内時 に提示する ことと してい ます。今
後、認証市1 度に関す る最新情報 は、① 日本機械学
会 のホー ムペ ー ジに掲載す る予定 としてい ます。
◆ 我 が国 の資 格認 証 制度
前述 の よ うに、我が国 では① 日本機械学会が資
格認証機関 となるべ く準備 を進めてい ます。第 2
図に示す ように、0日 本機械学会内 の技術 開発 セ
ンターの下 に機械状態監視資格認証事 業部会が設
置 され、訓練機関を認定す る委員会 (訓練機関認
定委員会)と 診断技術者 の認証作業 を実施す る委
員会 (診断技術者認証委 員会)が 組織 され ます。
◆おわりに
IS0 18436に
基 づ く機械 の状態監視 と診 断 に関
す る診断技術者 の認証市1度の現状 について 、紹介
致 しました。同様 の認証 は既 に米国、欧州、 アジ
正式発 行
ア諸 国 で実施 されてお り、IS0 18436が
されると同時 に、 これ らの国 々で は資格保有者 が
また、Part 4 Lubrication managcmcnt and analysisに
ー
多数 登録 される可能性があ ります。これに対 して、
対応すべ く、ω 日本 トライボ ロジ 学会 との連携
により潤滑管理技術者認証委員 会 の設置 も決定 し
てお り、今後事業部会全般 の運用面 について も協
力 して行 うこととなってい ます。
訓練機関認定委員会 が組織 され てい るのは、前
述 の よ うに認証試験 の受験資格 として訓練の受講
の要求 があ り、そ の修了 を証 明す ることが求 め ら
れ ます。 このためには、資格認証機関 が認定 した
訓練機関 での訓練受講 を原則 とする方針です。実
務経験終了 に関す る証明 は、受験者 の所属機関 に
証明書 を発行頂 き、審査す ることになる と考 えて
い ます。
我 が国の現状 はこれか ら、資格認証市1度が構築 さ
れる段階であ り、円滑 な制度 の立 ちあが りが強 く
望 まれます。技術者 の流動化 につい て も、その技
術者 が適正な評価 を得 るために資格 は大 きな要素
の一つ であ り、様 々 な資格 の認証が、新 たに実施、
計画 されてい ます。 この診断技術者 の資格 も、 こ
の社会的なニ ーズ に応 えるものです。① 日本機械
ー
学会 は、当該資格 の主 旨であ るグロ バル化 に向
ー
け、確実 に国際相互認証 のシステムの構築 をタ
ゲ ッ トとします。企業各社、技術者各位 のご理解
を賜 ります ようお願 い します。
JSME会 長 または理事会
術開発支援センター
械状態監視資格認証事業部会
認証制度品質管理 システム委員
訓練機関認定委員会
振動技術者資格認証委員会
理技術者資格認証委員
第 2図 tl日 本機械学会IsO診 断技術者資格認証組織
(筆者紹介 はP78参 照)
4 検 査技術 2∞42
・
11)
無機有害 イオ ンの高感度簡易目視検出・
無機有害 イオ ンの高感度簡易 目視検 出
安 く、そ の 場 で
p p b レ ベ ル 量 の測 定 を、だれで も、
m 産業技術総合研究所 松永 英 之 ・高橋 由 紀子 ・鈴木 敏 重
Hidcyukl
Nlatsunaga
Yukiko
Takahashi
TOshishigc
◆ はじめに
境問題 に敏感 にな りつつ ある昨今、利用 が敬遠 さ
れる要 因の一 つ となると考 えられる。そ こで筆者
産業開発分野ばか りでな く、環境保全、医療 な
ど 他 の様 々 な分野で も、試料 中に含 まれる無機
らは、高 い検 出あるい は定量感度 を もちなが ら、
熟練 した技術 を必 要 とせず によ り簡便 にかつ安全
イオ ン類 の存在量 を把握す る必 要 に迫 られる機会
は大変多 い。試料が水溶液である場合、 この よ う
に利用で きる有害無機 イオ ン類 のモ ニ タリングシ
ステムの研究開発 を進めてい る。本解説 では、そ
の成果の一部 を紹介 したい。
な無 機 イオ ン類 の 濃 度計 測 は 、主 と してJIs法
(JIS K0101,K0102等
)に 基 づ く機器分析 によ り行
いる
われて
。 しか し、機器分析法 は一般 に装置 コ
ス トが高 く、操作 もしば しば専任 のオペ レー ター
を必要 とす るな どの 問題 をかかえて いる。 また、
機器 によつては共存 イオ ンの影響が大 きく、試料
調製 の成否が測定結果 に大 きく影響する こ ともた
びたび見受 けられる。 したが って、特定 の 目的物
質のモ ニ タリングの頻度 が高 い場合 には、手間 と
コス トのかかる機器分析法 を利用せず にそれ と同
等 の測定 が実現 で きるなら非常 に有益 で あるに違
い ない。言 い替 えれば、 日常的な工程管理や廃水
分析 の現場 で行 う一次判定 モ ニ タリングの測定値
に公定法 に要求 されるような精度 と保証が必要な
い とすれ ば、極微量 の 目的濃度 の判定 が可能 な簡
易分析法 も公定法 の補完 として十分活躍 で きるは
ず で あ る。
◆ ヒ素 イオ ンの 簡 易検 出
多 量の ヒ素 による急 性中毒 は もとよ り、微量 の
ヒ素 を含有す る水 を長期 間飲用する ことで も、極
めて高 い確率 で皮膚 ガンが発生 す ることが指摘 さ
れてい る。特 に地下水 に含 まれるヒ素 は、飲料水
として摂取 されやす い ため、近年 の ヒ素 の工 業的
な需要の増加 を考 えると産業排水 や地下水の定期
的な計浪1は、健康被害 を防 ぐために必須 な作業 と
な って きてい る。 また、地熱水 や温泉水 に含 まれ
るヒ素 は多 い場合 には数ppmに もなる ことか ら、
これ らの水源 を利用す る地域では継続的 な処理 と
濃度計測が必要 である。 さらにまた、 ヒ素 を含 む
地下水の問題 は、 イ ン ド、ベ トナム などの東南 ア
ジアを中心 に国際的にも深刻 化 してお り、 これ ら
の地域では引用 に供す る地下水 に数ppmも の ヒ素
以上のような考 えに立 って、 これまで も様 々 な
タイプの簡易分析 キ ッ トが 開発 ・市販 されて きて
い るが 、既存 のシス テムの 中には近年 の環境基準
が含 まれてい る場合 があるため、かな りの人 々が
ヒ素 による慢性的 な健康被害 を被 っている。 した
の見直 しに対 して感 度 の点 で十分 対応 で きない も
の も目立 ち始 めてい る。 また、感度は対応 で きて
いて も用 い る試薬 や材料 が有害 な ものであるため
が つて 、産業排水基準値 (0.lppm)お よび地下
水 な どの環境基準値 (0.01ppm)の ヒ素濃度 を安
価 にかつ簡便 に検知 で きる ヒ素定量法 の ニーズは
安全性、操作性 において難 のある もの も多 く、環
国際的にも高 い。
1 3 4 2 9 8 2 5 / 0 3 Y 5 0 0 / 言命文/ 」
CLS
検査技術 20042 5
M
Suz
0)…
無機有害イオンの高感度簡易目視検出
は じめに も少 し述べ たように、無機 イオ ンである
微量 ヒ素 の定量 には一般 に水素化還元気化 を組 み
脂 と同様 で 、取 り扱 い方法 も同等 で ある。 また、
化学的にも安定であ り、通常 の配慮 で保存す るこ
合 わせ た原子吸光法あ るいはICP発 光分析法 が用
い られてい るが 、 これ らは測 定操作 に熟練 を要す
とがで きる。材質的にはポ リス テ レン骨格 をもち、
る、現場 での測定 には適 さない、高価 な装置 を要
す るなどの点 で、操作性、迅速性、経済性等 に難
これを化 学修飾す る ことで ヒ素 イオ ン と反応 し色
がある ことで知 られてい る。例 えば、検 出感度 を
調 を変 えるイオ ン応答性 を引 き出 してい る。
材料 の ヒ素 イオ ン応答の原理は、 よ く知 られる
還元型 ヘ テ ロポリ酸 の生成 に基 づ くもので あ りυヽ
上げるために併用 される水素化還元法は、試料 の
液性や ヒ素 イオ ンの原子価 など様 々 な条件 によ り
高分子樹脂 ビーズ 内に生成 した還元型ヘ テ ロポ リ
酸 をそのまま保持 して樹脂 ビーズ全体 を発色 させ
還元 の効率が異 なるため、正 しい定量結果 を得 る
ための前処理操作 は注意 と煩雑 な操作が必要 とさ
れ る。 また、IcP発 光分析法 ではプラズ マ の発生
るところに大 きな特徴 を持 つている。したが って、
その原理か ら容易 にわかるよ うに、測定可能 なイ
オ ン種 は還元型ヘ テ ロポ リ酸 を生成 しやす い ヒ素
に多量 のアル ゴンガス と電力 を必要 とす るため 、
一 回あ た りの分析 コス トは必 ず しも小 さ くない。
したがつて、仮 に分析対象 が ヒ素 イオ ンのみで あ
(V)イ オ ンで あ り、 ヒ素 (Ⅲ)イ オ ンお よび有機 ヒ
素 イオ ンの検 出 はで きない。残念 なが ら、 これ ら
のイオ ンについ ては、あ らか じめ適当な方法 で酸
るのなら、そ のためにこれ らの機器分析装置 を用
意する ことは、大 きな無駄 を生みかねない。 この
化 あるいは無機 イオ ン化 して、 ヒ素 (V)イ オ ンに
ため、排水や環境 中の ヒ素 イオ ン濃度 の 日常的な
モ ニ タリングに利用で きる簡易 な ヒ素 イオ ン検 出
技術が必要 とされてい る。
これ まで もヒ素 イオ ンの簡易分析 キ ッ トとして
知 られてい る方法 はあるが 、 これ らはいず れ も溶
液反応 を利用 してその変色 を観察す るものであ っ
た。 したがって、利用 に際 しては しば しば試料溶
液 の調製や混合 を必要 とし、あるいは検 出感度 を
上げるために有機溶媒 を用 い た濃縮操作 を行 わな
ければな らなか った。 また、懸 濁 してい る溶液 の
測定や判定 は しば しば困難 となる場合 があった。
筆者 らは、最近 ヒ素 イオ ンと反応 して鋭敏 に変色
を生 じる固体材料 を新たに開発 し、 この材料 を用
い るヒ素 イオ ン簡易検出定量法 の 開発 を進めてい
この新 しい材料 は有機高分子樹脂 の一種 で
る(1)。
あ り、 したがつて、 ヒ素 イオ ンの検知材 としては
初めて固体材料 の変色 に基 づ く方法 を提供す るも
ので あ る。検知 の媒体 として溶液 をベ ースに しな
くて済 むことによ り、取 り扱 いの容易 さと検出の
し易 さを実現 し、 さらに後述するように、有機溶
媒 を用 いず に濃縮 を組み合 わせ ることので きる材
料 に仕 上げることが可能 となった。 もう少 し詳 し
く紹介す ると、 この方法 で検 出に用 い る材料 は一
般 に金属 イオ ンの選択的な吸着材 として知 られる
「キ レー ト樹脂」 と して分類 され る もの で あ る。
基本的な形状 は数百 ミクロンの粒径 をもつ ビーズ
であ り、 したが つて、外観 は市販 のイオ ン交換樹
6 検 査技術 2CIC14 2
変換 してお く必要があ る。
本材料 を用 い た ヒ素 イオ ンの検 出 は例 えば以下
の手順 で行 う ことがで きる。す なわち、50mLの
ふた付 きサ ンプル ビンに、 ヒ素 (V)イ オ ンを含
む検体試料水溶液 10mLを 取 り、5M塩 酸8mLを 加
え、 さらに、0.lM(M=mo1/L)ア ス コル ビン酸水
溶液2mLを 加 えて全量 を20mLと し、 これ に、検
出用樹脂 ビーズ約200mgを加 えて40℃で20分間振
り混ぜ る。次 いで、 この検出用樹脂 ビーズの変色
を目視 で観察す る。 この方法 によ り目視 のみで判
定可 能 な ヒ素 (V)イ オ ンの 濃度 は 、少 な くとも
1×106M(75ppb)で あ った。 この ヒ素濃度 では
淡黄色 か ら淡緑色 へ の変色 の色調 の差 はわずかで
あるが、確実 に目視で判定す ることがで き、かつ
変色 の再現性 も良い ため、検 出にはまった く支障
は無 い 。 さらに、 判定 に際 し、既 知濃度 の ヒ素
(V)イ オ ンを含 む水溶液 を用 い て作成 した標準試
料 の色調 と比較す ることで、濃度の決定 を行 うこ
ともで きる。写真 1に 、 ヒ素 イオ ン標準試料水溶
液に由来す る比色 試験 にお け る各検知材 の色相 の
様子 を示す。写真の左 か ら右 へ 、 ヒ素 (V)イ オ ン
濃度が低 い方か ら高 い方 にかけて順 に樹脂 の色が
濃 く見 えてお り、変色 の程度 が ヒ素濃度 に依存 し
ていることが分 る。なお、実際 の変色 は淡黄色 か
ら緑 青色 へ の もので あ る。
また、環境基準値 の10ppbに近 い ヒ素 (V)イ オ
ン濃度 の判定が必要 で ある場合 には、pH3程 度 に
調節 した検体試料水溶液 に検 出用樹脂 ビーズ を加
無機有害 イオンの高感度簡易 目視検出…6 )
検 出 は難 しい。 このため、濃縮 のために数時間の
振 りまぜ を必 要 とす る。 この点 につい ては、改善
を図 るべ く引 き続 き検討 を行 ってい るところであ
暉
る。た だ し、 これ よ り高 い濃度 の ヒ素 の検 出には
長時間の振 り混ぜ による濃縮操作 は必 要 としない
こ とは先 に述 べ た。排水基準値 レベ ルの ヒ素濃度
の確認 に必要なloOppb程度 の検 出には、基本 の反
応時間で十分であ り、測定 はお よそ30分で完了 で
きる。
この ように、環境 基準値 レベ ルのloppb程度 の
検出には濃縮操作が必要 であるとい う欠点 はある
ヒ素 ( V ) イオン濃度 : 左か ら2 ×1 0 6 M 、5 ×1 0 6 M 、1 ×1 0 5 M 、
4 、1 ×1 0 4 M
2 ×1 0 5 M 、5 ×1 0 5 、
写真 1 標 準 ヒ素 イオ ン試料 に基づ く検知材の変色
えて一定時間振 り混ぜ ることにより、検体試料水
素 (V)イ オ ンを ビーズ 中に一旦捕捉濃縮 し、その
後 ろ過 して得 た ビーズ をあ らためて還元剤 を含む
処理液 と接触 させて変色 させ て比色す る。 この方
法 を用 い るこ とで 、5× 108M(3.8ppb)の ヒ素
(V)イ オ ンの検 出が可能 となる。 この樹脂 ビー ズ
に対す る ヒ素 (V)イ オ ンの吸着 はpHlか ら 5の 範
囲 でほぼ定量的 に起 こ ることか ら (第 1図 )、 こ
の前段濃縮 は試料溶液 のpHが 上 記 の範囲 にあれ
ば達成 で きる。 しか しなが ら、 この濃縮 を併用す
る場合 には残念 なが ら難 点 があ り、第 2図 か らわ
かるように濃縮 の速度が少 し遅 い ため、短時間の
が、7 5ppbの
検 出感度 は既存 の簡易分析法 では達
成で きてい ない ばか りでな く、還元気化法 を用 い
ないICP発光分 析法 の感度 をも凌 ぐものである こ
とは特筆 で きる ことと考 えてい る。
さて、 この方法へ の妨害 イオ ンの影響 は比較的
少 な く、硫酸 ナ トリウム、硝酸ナ トリウム、塩化
ナ トリウム、臭化 ナ トリウム、過塩素酸ナ トリウ
ム、 ホウ酸 ナ トリウム、 フッ化ナ トリウム等 の塩
類 の共存 による影響 は、塩類 の濃度 が上記排水 基
準値 に相 当す る ヒ素 (V)イ オ ン濃度 (lo-4M)に
対 し百倍であって もない。 また、同 じ く百倍濃度
の鉄 (Ⅲ)イオ ン、亜鉛 (Ⅱ)イオ ン、 カルシウム (Ⅱ)
イオ ンお よびマ グネシウム (Ⅱ)イ オ ンで も影響 は
ない。 しか しなが ら、ケイ酸 イオ ンは ヒ素 (V)イ
オ ンの十倍程度 、 リ ン酸 イオ ンにつ いては ヒ素
(V)イ オ ンと同濃度 以上で影響 が出るため、 これ
らはあらか じめ適当な方法で分離する必 要がある。
以上の検 討 をもとに、現状の樹脂 ビーズの形態
100
100
90
80
80
70
S︺雑撫ざ
︹
︹
S︺=撫さ
90
70
60
50
40
60
50
40
30
30
20
20
10
10
0
pH
第 1 図 樹 脂 のヒ素イオ ンの吸着 に及ぼすP H の影響
min〕
時間 〔
第 2図 樹 脂のヒ素イオン吸着に対する振 り混ぜ時間の影響
検査技術 2004.2 7
に' …無機有害イオ ンの高感度簡易 目視検出
の まま、実際 の試料 の測定へ の適用 を試 みた。試
料 は、 わず かではあるが ヒ素 イオ ンが含 まれてい
ることで知 られてい る仙台市郊外 の秋保温泉 の源
泉 の一つ か ら採取 した。採取 した試料 を特別 な前
処理 をせ ず に、前述 した濃縮 を利用 しない標準的
な検 出操作 をその まま適用 してヒ素 イオ ンを検 出
した。その結果、 目視半1定にもか かわ らず、同 じ
試料 をIcP発光分析法で定量 した結果 と極 めて近
い値 を得 る ことがで き、本法の実試料へ の適用が
容易 に可 能 であ ることを示 した。
この検 出材料 の もう一 つ の大 きな特徴 は、使用
後 の材料 を01M水 酸化 ナ トリウム水溶液等 の ア
ルカリ性水溶液 で処理す ることによ り、 ヒ素 イオ
ンが放出され るため、必要であればいつで も使用
済 み材料か らの ヒ素 の分別処理 も可能である こと
である。 このため、廃棄物問題 の少 ない環境保全
型 の方法 で あ ると言 うこともで きると考 えている。
◆ フッ化物イオンの簡易検出
フッ化物 イオ ンの現行環境規制値 は、平成11年
にに改定 された0.8ppmであるが、その後 の環境基
準 の さらなる規制強化の流れの中、産業排水等 の
排水規制 も近 い将来 より厳 しく制定 される可 能性
があると推察 されている (現行排水規lll値
8ppm)。
一 方 で、半導体 を含 む電子部品製造業 を中心 とし
た製造 業 か らの産業廃棄物や排水 に由来するフッ
化物 イオ ンによる土壌 や 自然環境 の汚染が懸念 さ
れてお り、 したが って、 フッ化物 イオ ン含有水 の
浄化処理 と微量 モ ニ タリングの需 要 は依然 として
高 く、規制 の強化 に伴 つて今後 さらに拡大す る状
態 にある。 さらにまた、 ます ます増加が懸念 され
る環境保 全 に関わる コス トを低減す るため に も、
要求 されるモ ニ タリングシステムは、簡易すなわ
ち簡素で、かつ迅速性 と経済性 を持 った ものであ
また、以上 の特徴 に加 えて、経済性 の問題 を材
料 の コス トの面か ら考 えてみると、 まず樹脂材料
一
費 は 般 のイオン交換樹脂 よ りもかな り高 くな る
ことは避 け られないが、決 して複雑 な構造 の もの
現在 の ところ、微量 フッ化物 イオ ンの計測法 と
しては、主 としてJIsアルフッソン法 (JIS K0101,
K0102)あ るい はフッ化物 イオ ン電極法が広 く採
ではない ことか らそれで もlkgあた り2万 円程度
ではないか と推定 される。 これを仮 に一 回200mg
用 されてい る。 しか し、アルフッソン法 は比較的
熟練 した前処理操作 を必要 とし、測定 に60分以上
程度使用する として約 4円 、 これ に他の市販試薬
の コス トを加 えて も材料 費 の総額 はおそ らく一 回
分 10円以下である と推算 される。システム全体 と
しては これにキ ッ ト化す る材料費が加わ り材料 の
総 コス トになる と考 えられるが、操作 上必要な温
浴器 を新 たに用意 したとして も、その分析 コス ト
は機器分析法 のICP発 光分析法 に比 べ てはるかに
小 さい もの と推察 している。
以上、 ここまで述べ て きたように、今 回開発 し
た材料 は、比較的安価 に、特 に熟練 した操作 を必
要 とせ ず、迅速 に ヒ素 イオ ン濃度 を検 出定量 で き
る性質 を持 った材料 で あ り、 これをもとに使 いや
す い検 出 システムを構成す ることがで きれば、極
めて利用範囲の広 い方法 になる もの と期待 してい
る。 もちろん、現状の ビーズ とい う材料形態 の ま
ま利用するとして も比較的簡単 な操作 で行 うこと
がで きる ものであるが、多 くの人が利用す る形態
としては必 ず しも最良の ものでは ない と認識 して
お り、今後 さらに材料形態 を吟味 し名実 ともに高
感度簡易測定 キ ッ トとして作 り上げ る必要がある
と考 えてい る。
8 検 査技術 20042
る必要がある。
要す るため迅速性 とい う点 で も難点がある。また、
実効的 な検 出限界が数ppm程 度 で あ り、環境基準
近 の濃度 の測定 に対 しては必ず しも感度が十
ltL付
分 ではない。 一方、 フッ化物 イオ ン電極法 は、感
度 は数十ppbと 十分 である ものの共存す る塩 化物
イオ ン等 の干渉 が大 きく、 このため産業排水 な ど
の実試料 の浪1定には対応が難 しい とい う欠点 を有
してい る。 この よ うに、 これ ら現状のモ ニ タリン
グシステムは、 いずれ も今後要求の高 まる環境基
準値付近 の計測 に適用す るためには性 能的に不十
分 で あ り、 さらに高感度かつ 簡便 な方法で置 き換
えてい く必要がある と考 えてい る。
筆者 らは、最近ある種 の有機 ジル コニ ウム化合
物 (有機 ジル コニ ウム錯体)が 特定 のケイ光性試
薬 と水溶液中で結合 し青色 ケイ光 を出す こと、そ
して、 このケイ光 を発 してい る水溶液 にフッ化物
イオ ン溶液 を添加すると、その濃度 に応 じてケイ
光 の強度 が減少することを見出 し、 この現象 を利
用す るフッ化物 イオ ンの簡易 目視定量法 を新 たに
開発 した0)。
この反応 の原理 は、 ジル コニ ウム錯体 中の配位
無機有害イオンの高感度簡易目視検出…幅)
す る。 この 溶 液 を 2 、 3 分 室温 で放 置 した後 に、
ケ イ光検 出器 にて励 起 波 長 を4 0 0 n m と した際 の 波
子 と呼 ばれる有機化合物 が フツ化物 イオ ンと置 き
換 わる こ とによる もので 、例 えば第 3 図 の よ うな
スキ ーム に基 づい てい る。図で、 ジル コニ ウムは
長4 6 0 n m に お け るケ イ光 強度 を測 定 し、 同時 に用
意 した標 準 試料 に よる検 量線 を用 い て濃度 を決定
E D T A あ る いは エ デ ト酸 な どとして 良 く知 られ
るエ テ レンジア ミン四酢酸 と錯体 を形成 してお
り、同時 にケイ光試薬 であるフラボノールを結合
す る。 あ るい は、前 述 した よ う に これ を 目視 に よ
る比色 で行 う こ と もで きる。 この操作 手順 か らわ
して いる ( 三元錯体) 。 この状態 の フラボノー ル
は4 0 0 n m 付近 の波長 の光 を当て ると4 6 0 n m の波長
に ピー クを持 つ青色 ケイ光 を発するため、水溶液
は青 白 く光 る。 フッ化物 イオ ンは、 このジルコニ
ウムに結合 してい るフラボノー ル と置 き換わ つて
かるように、本法 は反応時間が数分で十分である
ことか ら極めて短時間で実施す ることがで き、 こ
れ までの比色法の中では操作時間が もっと も短 く
て済 む方法である。 また、使用す る試薬溶 液 は、
常温 で 1 か 月間以上安定 に保 存可能 である上 に、
け い光 シグナル も室温下 で 1 週 間以上安 定 であ
代 わ りにジル コニ ウムに結合す る性質 を持 つ 。 こ
のため、同 じ水溶液中にフッ化物 イオンが存在す
るとあ らか じめ結合 していたフラボノール分子が
り、試薬溶液や検量線溶液 は、既存 のアリザ リ ン
コンプ レクサ ン ( アルフッソン) を 用 い る方法 よ
りも長期 間 にわたって極めて安定 に用 い ることが
遊離 し、ケイ光 を発 しない状態 に変化す る。 この
ときのケイ光 の強度 の減少 が フツ化物 イオ ンの濃
で きる。
度 に比例するため、その強度 をケイ光検出器 で測
定す ることでフソ化物 イオ ン濃度 を定量す ること
定す るだ けで も概略 の濃度 を決定することがで き
る。
以上のような原理に基づ き、実際のフッ化物イ
オ ンの検出定量 は例えば次のような手順に従 つて
行うことができる。すなわち、25mLの メスフラス
コに、5mMの ジルコニウムEDTA錯 体水溶液50μ
L、
ー
ー
エ
lx10 4Mフ ラボ ノ ル タノ ル溶液5mL、 lM
酢酸緩衝液250μLを入れ、 これにフッ化物 イオ ン
を含む検液を加えて、純水 を用 い て全量25mLと
20ppm
定量範囲 :60 ppb∼
検出限界 (S/N=3σ):20ppb
再 現 性 :0 2ppm添加時、
変動係数06%(″ =5)
∞ 0
0
、一
∽口g編 o>一
t ち″
一
がで き、あるいは単 に試料水溶液 のケイ光 の強 さ
を目視 して、標準溶液 のそれ と比 較す ることで判
-7
-6
-5
-4
-3
-2
l o g ( [ F]―
/M)
第 4 図 フ ツ化物 イオンの検量線
`
。c/°
ZrlV
CO
k∨ 似
日 V
Zr(IV)―EDTA― フ ラボ ノ ー ル三 元錯体
Zr(IV)‐EDTA― F螢昇本
フラボ ノ ー ル
ジル コニ ウム EDTA三 元錯体のケイ光消失 のメカニズム
第 3図 フ ッ化物 イオ ンによるフラボノールー
検査技術 η“.2 9
に│ …無機有害イオ ンの高感度簡易 目視検出
第 4 図 に、ケイ光検 出器 で測定 した場合 のフッ化
物 イオ ン濃度 とケイ光強度 との 関係 を示す。図か
◆おわりに
らわかるよ うに、 この方法 の定量範囲 は、6 0 p p b
∼2 0 p p m と感度 が高 くかつ ダイナ ミックレンジも
広 く、アルフッソン法な ど他 の方法 に比べ て再現
ヒ素 イオ ンとフッ化物 イオンを例 に、開発 中の
高感度簡易分析 システムを紹介 した。簡易分析 と
性 も良い。写真 2 は 、実際 に目視 した場合の試料
溶液 の発光 の様子 を示 してい る。写真 の左 か ら右
へ 試料溶液中の フッ化物 イオ ン濃度 が高 く、環境
基準 の0 . 8 p p m 程度 の フッ化物 イオ ン濃度 はケイ光
検出器 を使用する ことな く、 日視 で判定可能 であ
ることを示 してい る。
い う言葉 か らは、 どうして も不正確で適当な分析
法 をイメー ジして しま うか もしれないが、本稿 で
説明 して きたように、実際の手法 は決 してその よ
うな分析法 を意味する ものであ ってはならない と
"で
“
はな く
考 えて い る。言葉 を選ぶ な ら 簡易
“
"が
“
"分
よ り適切であろう。 簡素
簡素
析 は、煩
の高 い
を可
な前処理操作
き、危険性
雑
能な限 り省
薬品類 を避 け、小型 の計測器 もしくは目視 などに
より、短時間で、極微量 の 目的物質を計浪1あるい
は検 出 しよう とする ものである。
は じめにも少 し触 れたように、筆者 らの属す る
研究 グルー プでは、膜 を中心 とした固体材料 に基
づ く分離計測 プロセスの簡素化 を主 な課題 として
研究開発 を実施 してい る。 ここで紹介 した ヒ素 イ
オ ンやフッ化物 イオ ン以外 にも、様 々な理由で計
写真 2 フ ッ化物 イオン標準試料 のケイ光左 か ら右ヘ フッ化物
イオ ン濃度増大
浪1が必要な他 の無機有害 イオ ン類 につい て も、大
型 の分析機器 に頼 らず 簡便 に計測可能 な手法 の 開
発 を行 つている。例 えば、ppmレ ベ ルの鉛 イオ ン
を目視 検 出す る膜材料、10ppbオー ダーの カ ドミ
ウムイオ ンを目視検 出で きる膜あ るいは粒子材料
さらに、 この方法へ の共存 イオ ンの影響 を調べ
た結果、 フ ッ化物 イオ ンlppm(55× 105M)に
な どが挙 げられるが、 これ らについ ては、稿 を改
めて紹介 したい。
対 して、塩化物 イオ ン、硫酸 イオ ン、 リン酸 イオ
ン、硝酸 イオ ンがそれぞれ1× lo 3M程 度共存 し
てい て も、 これ らの妨害 を受 けず にフッ化物 イオ
ンを定量す ることがで きる。 また、共存 しやす い
環境保全の問題 に直面 した とき、問題解決 のた
めに適用する技術 が さらに環境 に悪影響 を与 える
方法 で あ っては本末転倒 にな りかねない。汚染 の
浄化や計測 に適用す る手法 は、 エ ネルギ ー浪費、
重金属 イオ ンで あるFc(III)、Al(ⅡI)、Cu(II)な
どの陽イオ ンの共存 は、その濃度 によってはフッ
化物 イオ ンの定量 を妨害す ることが あ るが 、 これ
資源浪費型 の技術 ではな く、可能 な限 り省 エ ネル
ギ ー ・省資源 に基 づ くものが 必 要 で はなか ろ う
か。その意味で、浄化 法や計測技術 の簡素化 を図
らの妨害 はマス キ ング斉1と して例 えばEDTAを 同
時に用 いることによ り防 ぐことがで きる。
る意義 は大変大 きい。今後 とも有害無機 イオ ン類
“
"分
を中心 に、高感度 簡素
析法 の 開発 をさらに
進 めてい きたい と考 えている。
以上、本法 の特徴 は目視 にお いて比較的判定 の
しやす い ケイ光強度 の変化 を利用 して、簡便 にフ
ッ化物 イオ ン濃度 の計測 を行 うことがで きる点 に
ある。さらにまた、気 づ かれに くい特徴 で あるが、
植物性食品 に含 まれるフラボノールをは じめ とし
て、使用す る薬品類 は既に安全性 の知 られてい る
ご く一般的なものであ り、測定 システムその もの
が環境 に影響 を与 えるものではない ところも特筆
される点であると考 えてい る。
10
検 査才
支術 20042
< 参 考文献 >
( 1 ) 松 永英之 菅 野千晶 鈴 木敏重 : 日本分析化学会、第5 2 年
会、要 旨集、p 2 6 4 ( 2 0 0 3 )
( 2 ) 季 刊 化 学総説2 0 「ポリ酸の化学」、学会出版センター( 1 9 9 3 )
(3) Yukiko Takahashi,David A PachecO Tanaka,Hidcyuki
ヽ
4atsunaga,Toshishigc M Suzuki,J Chem Soc,Perkin 2,2,759
(2002)
(筆者紹介 はP78参照)
最新 の赤外線 カメラと応力測定 …11)
最新 の赤外線 カメラと応力測定
―
ンか
膠―
ケ
的
評也l
鰍 血
ム レー トに基 づい て赤外線画像 の取込 み と演算 を
◆ 赤外線カメ ラ
可視光 で見 える映像 とは異 な り、赤外線 は物体
自体が発す る赤外線 を赤外線検知素子 で受け、電
気信号 に変換 された ものが画像化 される。代表的
に使用 されてい る赤外線検知素子 としては、短 い
波長 か らInGaAs、HgCdTc(MCT)、 InSb、PtSi、
ー ー
QWIP、 マ イク ロボ ロメ タ がある。単 素子 の
一
第 次世代 か ら、 ライ ンセンサの第二次世代、現
在 の主流 は二次元のフォー カル ・プ レー ンア レイ
となっている。赤外線検知素子 は冷却 を必要 とし
ない非冷却型 (InGaAs、マ イク ロボ ロメー ター)
と、素子 の熱雑音 を低減 させ る冷却型があ り、冷
却型 は液化窒素や アル ゴンガスによる冷却か ら、
ステアリングクー ラー電子冷却器 に移行 が進 んで
2 , 0 0 0 枚の画像 を2 0 秒で積算す る と、温度分解能
はo . o o l ℃以上 となる。 ここでは これ らの赤外線
カメラを使用 した、最新 の測定事例 につい て述べ
る。
◆ 赤 外線 カメ ラの観測 波 長域
赤外線 は大気 を透過す る際 に、主 に炭酸 ガス と
水蒸気 によ り大 きく減衰す る波長 があ り、使用可
能 な赤外線 カメラの観測波長域 に制約がある ( 第
2 図 ) 。従 って使用す る赤外線観測波長域 を的確
に選択す る必 要 がある。 一般 に赤外線 カメラとし
粋呵畑 CぶK
い る。非冷却型 の温度分解能 (NETD)は 0.08℃
程度、冷却型 では002℃ 程度 となってい る。
赤外線 カメラと併 せて、 ロ ックイ ン方式 (第 1
図)と よばれる任意 に設定 した一定間隔 のフレー
連続的に実施 し、刻 々 と変化す る温度変化量か ら
平均 化 した画像 を作 成 す る こ とが可 能 で あ る。
取 り込み時間
フレームレー ト
爾
│
繰返 しかかる
応力による試験片
表面 の温度変化 カーブ
経過 時 間
第 1 図 ロ ックイン方式 の概要
1
3
5
輔
SWIR MWIR
10
観
測波長域 λμm
隋
LWIR
第 2図 赤 外線 カメラの観測波長域
1 3 4 29‐
8 2 5 7 0 35解
00/論
文月C L S
検査技術 2004.2 11
り) …最新 の赤外線 カメラと応力測定
m ) 、M W I R
て使用可能 な観測波長域s w I R ( 1 ∼2 . 5 μ
( 3 ∼5 μm ) 、 L W I R ( 8 ∼ 1 争m ) が ある。赤外線検
◆ 高画素赤外線カメラ
知素子 としては、s w I R で はI n G a A s 素子が代表的
であるが1 ∼1 . 7 mμ程 しか帯域がな く、M C T は 1 ∼
赤外 線 カ メラの 画 素数 は160×120画素 (マ イク
ロ ボ ロ メ ー ター )、 320×240画 素 (マ イ ク ロ ボ ロ
メ ー ター、InSb、MCT、 QWIP)、 640× 480画 素
MCT、 QWIP)、 801×512画素 (PtSi)が主流
(InSb、
2.5μ
m と 幅広 い ( 第 3 図 ) 。M W I R で はI n S b やM C T
( 第 4 図 ) が あ り同程 度 の性 能緒 言 を有 して い る。
L W I R で はQ W I P や M C T が あ り、M c T ( 第
の感 度特性 が 高 い 。
5図 )
とな ってい る。軍事 用 で は2k×2kの画 素 数 もあ る
が 、現在 日本 で輸 入可 能 な カメ ラ と して は、 フ ラ
ンス 政府 が発 行 す る輸 出許可 が必 要 な冷却 型素子
640×480画 素 で あ る。PtSiはInSbやMcTに 比 較 す
る と温 度分解 能が低 い の で 、この規 定 を受 け な い 。
冷却 型素子640×480画素 の 冷却 型 素子 の温 度分
解 能 は0.025℃ (MWIR)で 、望 遠 レ ンズ と組 み
合 わせ て遠 い被 写 体 を観 測 す るの に有効 で あ る。
第 6図 に示 され る よ うに44mmレ ンズ か ら拡 大 し
た440mmレ ンズ で は 赤 外 線 カ メ ラ画 像 とは思 え
な い よ うな、500mほ ど先 の 街 路 灯 を詳 細 に映 し
て い る。 カ メ ラの 出力 と して は 14bitsの
デ ジ タル
画像 と、NTSCの アナ ロ グ画像 が 同時 に行 われ る。
第 3図 SWIR赤
外線 カメラの画像
第 4図 MWIR赤
外線 カメラの画像
4 4 0 m m レンズ
第 5図 LWIR赤 外線 カメラの画像
12 検 査技術 20042
第 6 図 E M E R A L D 赤 外線 カメラ温度画像
最新の赤外線カメラと応力測定…0)
い温度差の画像を作成すると、第 9図 に示される
ように鉄橋の鋼材 に沿った温度変化が示される。
◆ 構造物の測定
赤外線 カメラのデジタル画像 をP C に 取 り込 み 、
第 7 図 に鉄橋 を通過す る貨物列車 の赤外線画像
と、鉄橋 における温度変化 を第 8 図 に示す。第 8
図 の縦軸 は温 度で横軸 は経過時間 を示 して いる。
この ことか ら判 るのは貨物列車 の先頭車両が鉄橋
に掛 か った 時 に圧 縮荷重 によ り温度 上昇がみ ら
れ、貨物列車が通過する こ とで引張荷重 による温
度低下 がみ られる。 この経過時間 に沿 った温度 の
高 い箇所 の画像か ら温度の画像同士 の 引 き算 を行
◆ 生体観察
サ ーモグラフイの代表的 な用途 としては生体 の
温度観測 がある。 しか しなが ら現在主流の生体用
赤外線 カメラの温度分解能 は0.1∼0.05℃と低 い。
冷却型素子 320× 240画 素 の 温度分解能0.020℃
(MWIR)の 赤外線 カメラを使用 し、指先 の接写
を試 みた (第10図)。細 かな黒 い点 は温度 の低 い
汗腺 で あ る。
第 7図 鉄 橋 を通過する貨物列車 の赤外線温度画像
第10図 指 先 の赤外線温度画像
Q町山臨衝蘭
金︺囮世呵即
︹
更 なる温度分解能 の向上 とロ ックイン方式 によ
る観測 を行 う と、心臓 の鼓動 に応 じた体表面 の温
度変化画像 を測定す ることが可能 となる。 ここで
は、心拍数72回 (1.2Hz)と して、 ロ ツクイ ン方
式 で心拍数 に見合 った赤外線温度差 の画像 を撮影
℃〕
温度 〔
第 8図 鉄 橋を通過する貨物列車によつて発生する
鉄橋の温度変化
第 9 図 鉄 橋 を通過す る貨物列車 によつて引 き起 こされた
赤外線温度差の画像
した。即 ち心臓 の鼓動 により供給 される血液 によ
る温度上 昇 と、温度低 下 の温度差 を画像化 してい
る。第 H図 に人体表面 の赤外線温度画像、第 12図
にロ ックイ ン方式 による赤外線温度差画像 を示す。
第11図 人 体表面の赤外線温度画像
検査技術 "“ 2 13
И)…最新の赤外線カメラと応力測定
は、試験機 か らの 同期入力信号 に基づい て試験片
の熱弾性効果 による温度変化だけを測定す ること
がで き、
外的要因 による温度変化 を排除 してい る。
応力測定 と同様の手法で、応力測定 に必要な熱
弾性効果 による温度上昇 ・下降か ら、更に小 さな
繰返 しサ イクル毎 の機械的現象 に基づ く散逸 エ ネ
ルギ ーの温度上昇量 を分離 して測定すると、繰返
しサ イクルにお ける温度上昇量 (D)の 散逸 エ ネ
ルギー測定画像が描かれる (第14図)。
第 12図 ロ ックイン方式による人体表面の赤外線温度差画像
◆ 赤外線応力画像と散逸 エネルギー測定画像
試験片 に繰返 し掛かる荷重 に伴 って生 じる熱弾性
効果 によ り赤外線応力画像が解析 される。赤外線
カメラで捉 えられる温度変化量 は主応 力 の和 と比
例関係 にあ り、赤外線 カメラで捉 えられた温度変
T ) に 各材料 の熱弾性係数 ( K m ) を 掛 け
化量 ( △
ることで応力値 ( M P a ) と して変換 される。 ( 第
編鵬爾職麟働鰯
J A D E カ メラとロ ックイン方式 による観測 では、
第 14図 自 動車部品の散逸エ ネルギー画像 〔
℃〕
1 3 図) 赤 外線応力画像 における主応 力 の和 ( △σ)
は、以下の計算式 によって求 め られる。
訊 諄露 │
E l 力覇
711711
糠
10麟
, 総F I
3盤 :
ヽ
で1] 尋ダ
:
鷺y畿 │
惨給 :
メ
尋籍撻鐵もヽ
輻馘
る
,1
1蓋0欝
114驚 倉:
第13図 自 動車部品の赤外線応力画像 (MPa)
△T=―Km・ T・△σ
¨
・
(1)
△T:温 度 変化 量
Km:熱
弾性係 数
T :絶
対温 度
△σ :主 応 力 の和
ロ ック イ ン方 式 に よ る赤 外 線 応 力 画 像 の 測 定
14 検 査技術 20042
散逸 エ ネルギ ー による温度上昇は破壊 に至 る過
程 の試験片表面 に発生する内部摩擦 、 ヒス テ リシ
ス、
弾性域 か ら塑性域 へ の移行 に伴 うもので ある。
同 じ試験片 の赤外線応力画像 (第13図)で は左下
か ら右 上 にかけて応 力 が均 一 に掛 かつている状態
が示 されている。散逸 エ ネルギ ー測定画像 (第14
図)で は同 じ繰返 し荷重 であ りなが ら一箇所 に集
中 した発熱状態がみ られる。 この箇所が周囲に比
べ て機械的に大 きく発熱 して散逸 エ ネルギ ーの高
い ところであ り、 ここか ら疲 労限度 に達 しやがて
破断 に至 ると予測 される箇所である。散逸 エ ネル
ギ ーの発熱 は、応力 の大 きさまたは荷重 ,試 験片
の形状,繰 返 し周波数 によって異 な り、機械的な
特性 に基 づい た温度変化 を示す。
試験片 に掛 かる荷重 を段階 的 に上げてい き、各
荷重 における散逸 エ ネルギ ーの温度上昇量 を汲1定
す ると、温度 上昇量 の変化 か ら疲労限度 を予測す
ることが可能 となる。縦軸 に赤外線 カメラが捉 え
た散逸 エ ネルギーの温度上昇量、横軸 に試験片 に
掛 かる繰返 し荷重 をプ ロ ッ トす ると、疲労限度 ま
では荷重 を増加 させて も発 熱 は緩やかな温 度上昇
最新 の赤外線 カメラと応力測定 …も│
大 きな傾 きを持 つ ようになる。それぞれの温度変
化 に伴 う直線 を描 くと温度上昇率 の違 いか ら2 本
N 線 図 で求 め られ
使用 した破壊試験 で描 かれたS ―
一
こ
5 図に 自
と
る
とがわかる。第1
る疲労限度
致す
動車 の クラ ンクシャフ トの繰返 し曲げ試験 におけ
る散逸 エ ネルギ ー測定 の画像 を示 し、第 1 6 図に温
の直線 が描かれ、変曲点 を見出す と疲労試験機 を
度変化 か らみ られる疲労限界点 につい て示す。
であるが 、疲労限度超 えた荷重で は直に破壊 に至
るまでではないが散逸 エ ネルギ ーの温度上昇量 が
00098℃ (9 8kM)
00253℃ (29 4kM)
00392℃ (39 2kM)
00518℃ (49 0kM)
00582℃ (58 8kM)
02914℃ (78 4kM)
01453℃ (68 6kM)
ー
第 1 5 図 ク ラ ンクシャフ 卜に掛かる荷重を変化 させた時の散逸エ ネルギ 画像
検査技術 2004.2 15
に}…最新 の赤外線 カメラと応力測定
T ヽΣ ︺ 紛 2 あ 日 ・E 摂 ●Σ
◆ おわりに
035
03
025
最新 の赤外線 サ ーモグラフ ィ技術 によ り短時間
に多 くの画像 が演算処理 され、赤外線 カメラの温
02
015
01
005
OL
0
20
30
40
50
60
70
80
Loading 〔
kM〕
第16図 散 逸エネルギー測定による温度上昇 と荷重の相関
二本の直線の交点が疲労限界点の荷重に相当
度分解能が飛躍的に向上 したか らである。今回示
した様 々 な測定時例 は、分解能 の高 い カメラが多
くの アプ リケ ー シ ヨンに適応す る こ とを意 味す
る。
赤外線サ ーモ グラフイによる応 力画像解析や散
逸 エ ネル ギ ー測定 による疲労限度 の予測測定 は、
一定 の荷重 が繰返 し掛 か る疲労試験 において試験
◆ FEM解 析との検証
片 を破 断す ることな く短時間に疲労限度 を予測す
るのには有効 な手法 であるとい える。全 ての疲労
赤外線応力測定 では応力 の掛 かってい る状態 を
分布 として捉 える ことが可能である。 このことよ
試験 にこの 測定方法 が適応 で きるわけではな い
が、疲労試験機 を使用 して行 われる疲労試験 と併
用する ことで、実際 に破断に至 る試作品 ・試験片
り現在、赤外線応力測定画像 (第17図)を 使用 し
て 、FEM解 析 デ ー タ (第18図)の 信頼性 を高 め
るための逆解析 ソフ トの開発 が進め られてい る。
の数量 と時間 を削減 で き、疲 労試験 を大 幅 に緩和
されることが期 待 される。
< 参 考文献 >
( 1 ) 矢 尾板達也 : 赤外線 による疲労診断技術、検査技術、第 4
巻、第 8 号 、 ( 1 9 9 9 年
) 、日本工業出版
( 2 ) 矢 尾板達也 : 赤外線 による応力測定、疲労破断箇所 の予測
測定、機械技術、第4 7 巻、第 l o 号、 ( 1 9 9 9 年) 、 日刊工業新聞
社
(3)Picrrc Bremond and Pierre POtet,Cedip lnttarcd System
France:Application of Lockin thermOgraphy 10 the measur
strcss and to thc deterrnination of damage in material and str
QIRT5 confcrcnccs 2100
(4) Minh PhOng Luong:Fatiguc limit evaluation of mctals using an
infrarcd thermographic tcchniquc,Mechanics of Matcrials 28
第17図 赤 外線応力測定画像
第18図 FEM解
16 検 査技術 2Cll14 2
析応力分布
(1998) 155-163
( 5 ) 矢 尾板達也 : ロ ックイン ・サ ーモ グラフイによる赤外線応
力解析、疲労限界点、平成 1 2 年度第 1 回 赤外線サ ーモグラフ
イによる非破壊評価特別委員会、平成1 2 年6 月1 6 日
: ロ ックイン ・サ ーモ グラフイに
( 6 ) P i c r r c P O t e矢尾板達也
t・
よる材料および組織 中の応力測定お よび損傷位置検出のアプ
リケー シ ョン、平成1 2 年度第 3 回 赤外線 サ ーモグラフイによ
る非破壊特別委員会、平成 1 3 年1 月1 7 日
(7) Picrre Bremond and Pierre POtct,Cedip lnfrared Systems―
France:Lock´In Thennography:A tool to analyze and 10cate ther―
mo―mechanical mcchanisms in materials and structure,
Thelnoscnse X)皿Apri1 2001
0 矢 尾板達也 : 新 しい疲 労限界箇所 の特定方法、 日本機械学
会関西支部、第2 4 9 回講習会、2 0 0 1 7 1 1
0 矢 尾板達也 : 赤外線 カメラによる応 力画像評価お よび散逸
エ ネルギー画像 による疲労限界点予測、第3 3 回応 力 ・ひずみ
測定強度 シンポジウム、2 0 0 2 1 2 6
0 0 矢 尾板達也 : 赤外線応力測定の最新動向、 日本非破壊検査
協会 、赤外線サ ー モ グラフイに よる非破壊評価特別委員会
2∞3627
0 0 矢 尾板達也 : 赤外線 カメラによる応力測定 と疲労限界点 の
予測測定、自動車技術会、2 0 0 3 年秋季大会、2 0 0 3 9 1 9
( 筆者紹介はP 7 8 参照)
工作機械の高精度な熱変位補償 システム…(1)
工作機械 の高精度な熱変位補償 システム
温度変化 を受け入れ自律的に加工精度 を維持する工作機械 の開発
ー
マ
オ
ク
い品電"ネ
趾。
鷺
争│
藤霊
麓
u董
◆はじめに
マ シエ ングセ ンタ をは じめ とす る工作機械 は、
近年 の 多様化す るニ ー ズ と製品サ イクルの短縮
化、 コス トダウ ンに対応す るため、加エ ワー クを
如何 に短時間で高精度 に加工す るかを命題 として
進化 して きた。 これ に応 える様 に、1 0 年前 に比べ
て、主軸回転速度、送 り速度 お よび加速度 が 2 倍
以上 に高速化 されると共に、高速移動 で も工具 を
プ ロ グラム指令通 りの軌跡 に動 かすための機械構
造や高度 な制御技術が 開発 されてい る。一方、 ワ
ー クの出来上が りを左右する加工精度 には、工 具
をプ ログラム通 りに動かす追従精度 と、寸法 のバ
ラツキを小 さ くす るための寸法安定精度がある。
後者 にお い て、例 えば、量産 ワー クでは、部品の
互換性 を確 保す るために寸法 の公差 ( バラツキの
範囲) が 設け られてい るが、主軸 の高速回転が原
因に よる主軸熱変位 によって工 具 とワー ク間の相
対位置 が変位する と、加工寸法が公差 か ら外 れる
原因 となる。 また、金型 ワー クなどの加工 にお い
ては 1 つ の ワー クにかかる加工時間が 1 日 以上 と
長 い場合が多 く、環境室温変化があると機械 構造
体 の熱変位 と共に工 具 とワー ク間の相対位置が変
位 し、加工段差 となって加工 面性状 に悪 影響 を及
ぼす。従 って、寸法安定精度 を向上 させ るために
は、主軸 お よび機械構造体 の熱安定性 を高める こ
とが重 要 となる。
◆ 工作機械の熱変位対策
(1)熱 変位抑制技術
工作機械 の熱変位 の主原因は、大別 して環境室
温変化、切削熱、機械稼働 による発熱 がある。 ま
た、熱変位対策 は、主軸 回転 による主軸温 度 上昇
を抑制す るために主軸 の外筒部 に冷却液 を流す方
法や、切削熱 によつて温度上 昇 した工具やワー ク
を冷却す るために切削液 を加工 部 に掛 ける方法が
一般的 である。 しか し、 これ らの
方法 では近年 の
高速化 による機械発熱 の増大や、年 々厳 しくなる
加工精度 の要求 に対応す ることがで きず、加工精
度 を確保す るために人の経験や勘 による加エ プ ロ
グラムの修正、加 工 中の機内計測、熱変位 を安定
させ るための暖機運転 など、工作機械 オペ レー タ
の努力 によって対応 している状況 にある。 このた
め、工作機械 メー カーは、切削液 の温度 を加熱冷
却装置 にて強制的 に コ ン トロー ルす る方法や、恒
温室 に機械 を設置 して外乱変化 を無 くす方法 の提
案、 さらに、回転す る主軸内部や機械構造体内部
に温 度帝1御され た液体 を大量 に流 して主軸温度や
機械構造体温度 を強制的に コン トロールす る方法
を開発 し提案 してい る。 しか しなが ら、これ らの
大がか りな温度 を管理する方法 は、初期導入 コス
トとラ ンニ ング コス トが高価 な ことか ら、高精度
化要求 の強 い分野 を除 き、あま り広 くは普及 して
い ない。
(2)熱 変位補償技術
コンピュー タの発達 と共 に工作機械 の制御装置
も高度化 し、機械 の稼働状況 や温度情報 を基 に熱
1342‐9825/03洋 500/論 文/」
CLS
検査技術 2004.2.17
工作機械の高精度な熱変位補償システム
12)…
変位 を推 定 して、工 具 とワー クの相対位 置 を制御
す る熱 変位 補償技 術 も用 い られ る よ う になって き
てい る1 1 ) O t し
か しなが ら、主軸熱変位 の推定 で
は、回転速度や温度状態 で変化す る熱時定数 の考
慮が されてい ないため、回転速度変化後 の熱変位
過渡状態 にお い て大 きな誤差が発生す る。さらに、
機械構造体 の熱変位推定 では、機械 構造体 が多 く
の要素 で構成 されてい るため、環境室温変化 に対
して複雑 な熱変形 をす る うえ、切削液 の有無 によ
って も熱変形が異 なる ことか ら精密 な熱変位推定
方法 を開発 した。 これは、熱変位 に影響 を及 ぼす
主要構造部 の温度 と熱変位 の 間 にお け る強 い相関
関係 を利用 して、 これまで特 に困難 とされた過渡
状態 における正確 な熱変位推定 が可 能 で あ り、ま
た、同一構造体 でのバ ラツキや主軸軸受 の経年劣
化な どによる主軸熱変位 の変化 にも対応 で きる方
法 で ある。
熱変位推定演算 には、熱入力 に対 して温度お よ
び熱変位 変化 が 一 次遅 れ系 の特性 を示す こ とか
ら、一次遅 れ系 の特性 を有す る式 を基本 として、
や加工 条件 を限定す ることが多 く、熱変位補償技
また、主軸 では
熱変位特性 を同定す る ( 式( 1 ) ) 。
回転速度に起因 した熱伝達率 の変化 で主軸熱変位
の時定数 が変化す る場合や、機体 バ ラツキなどに
術が量産的 に普及す ることは難 しかった。
よ り温度や熱変位 の時定数が変化す る場合があ る。
が困難 である。 このため、熱変位補償技術 にて寸
法安定性 の高 い加 工 を行 う場合 は機械 の設置環境
このため、主軸回転速度 に対す る主軸熱変位時定
◆ 本 シス テムの特徴
開発 した熱変位 補償 システムは、熱安定性 の高
い工作機械 を広 く普及 させ る ことを主EFKに
、 コス
トを抑制 した新 たな熱変位対策 として、可能な限
り発熱 を抑制す るが、高速主軸 や室温変化 など熱
変位対策 が大がか りになる場合 は、無理 に温度 コ
ン トロー ルせ ず に 『
温度変化 を受 け入れる』 とい
数 と温 度変化時定数 との比 を関数式 R ( N ) で 表 し
。
( 第 1 図 参照) 、係数関数F n に取 り入れた ( 式( 2 》
この
の
R
(
N
)
が
さらに、
、熱変位量
時定数比 関数
増加 と減少 でパ ラメー タが変化す るため、回転速
度変化後 に適切 に切 り換 える方式 を取 り入れた。
これ らの方法 によ り、如何 なる回転速度へ の変化
時 で も高精度 な推定演算が可能 になった。
Tsn=Tsn-1+(Tinn―Tsn l)Fn
・・・
( 1 )
う考 えに転換 し、温度変化 に対 して 自律的 に熱変
位 を補償 して加工精度 を維持す る。具体 的 には、
t+F[G(t),R(N)]│
■ =△t/1△
・
・
。
(2)
熱変形 を素直 にする構造 の適 正化お よび構造 の温
度 バ ラ ンス を整 える周辺装置や カバ ーの配置 とい
った設計技術 と、詳細 な熱変形分析 に基 づい て開
T i n : 温 度上昇値
発 した熱 変位補償 システムの融合 によつて、機械
温度が変化 して も主軸 とワー ク間の相対変位 を最
小 限 に抑制す るマ シエ ングセ ンタを完成 させ た。
これによ り、室温変化 の ある一般 工場 にお い て も、
特別 な温度 コ ン トロ ー ル装置 を使用 す るこ とな
で、寸法変化 8μm以 下 の加工実績 を実現 した。
◆ 主軸 の熱変位推 定
(1)熱 変位 推 定方 法
主軸 の 冷却 だ け で 熱変位 を完全 に抑 市1する こ と
は 困難 で あ る。 そ こで 、主軸 を どの様 に運 転 して
も熱 変位 を正 確 に推 定 す る こ とが可 能 で 、 しか も
量産 され る工 作 機械 へ の適用 も可 能 な熱 変位補 償
18 検 査技術 20042
軸回転速度
△t : 推 定演算 間隔
t : 回 転速度変化後 か らの経過 時間
G ( t ) : T s を 回転速度 の一次遅 れ系 にする関数
R ( N ) : 回 転速度 に対する熱変位 と温度の時定数
比 の 関数
実際 に使用 した熱変位の減少時 における回転速
度 と時定数比 の実験式 を第 1 図 に示す。
Z ︶ ″ ョ S ∽員ooO日 ¨
い ︺0 2 t 配
︵
く、主軸 とワー ク間の熱変位 を自律 的 に抑制す る
ことが可能 にな り、室温変化 が8℃変化す る環境
N :主
Time constant of Dcformation
60
Timc constant of Tcmperaturc
50
R(N)=295+1 95cxp N/2∞ 0
40
30
20
10
00
0
2000
4000
6000
min l〕
Spindle Spced N〔
第 1 図 回 転速度 と時定数比の関係
8000
工作機械の高精度な熱変位補償 システム…幅)
また、軸受の経年劣化 などに伴 う軸受発熱量の
変化 によ り主軸 回転時 の熱変位量 が 変化す るが 、
温度変化 と熱変位変化 の相 関関係 は崩 れ ない た
め、状況 に関係 な く永 く高精度 な推 定演算が可能
のモデル を用 い説明す る。条件 として、温度上 昇
と熱変位量 の収束値 は同一 とした。
定常状態か 聰主軸回転速度が上が り、温度 と熱
である。
変位量が増加す るA 区 間で は、式( l X 2 ) の
方法 にて
一
高精度 な熱変位推定 が可 能 で あ る。 方、温度 と
ところで、マ シエ ングセ ンタの主軸 回転速度 は、
金型 ワー クの加 工では長時間一定 で あ るが 、量産
熱変位量 の過渡状態 で 回転速度が変化 し降下する
B 区 間 では、同様 の熱変位推定 を行 うと回転速度
ワー クの加工では工 具 を頻繁 に交換す るため 回転
速度が常 に変化する。
先 に示 した式( l X 2 ) の
方法 は、
変化直後 の温度上昇値D t m p が変位量D s p よ り高 い
ため、推定値が上昇方向ヘ ー 時的に変化 して推 定
主軸の回転速度が熱変位 の飽和時 まで変化 しない
前者 の加 工では有効 で あるが、後者 の加工 では過
誤差が発生するも
これは、回転速度変化 の前後 で推定演算 の継続
渡状態 で 回転速度 が 変化す る と推定誤差 を生 じ
る。 このため 、式( 1 ) の
入力部 であ る温度上 昇値
性が損 なわれるためで、温度上昇 と変位量 の時定
に回転速度が変化す る直前 の情報 を考慮す る方法
を取 り入 れた。
この方法 につい て第 2 図 に示す連続過渡現象時
Spindlc spccd
up
down
▼
▼
数差が要因 となって生 じる。そ こで、熱変位推定
の継続性 を確保す るため、推定誤差の原因で ある
D t m p ) の 値 を温度時定数T t m p で減衰 させ、
(Dsp―
温度上昇 に付 加 して入力温度 とする ことで連続過
渡状態 の推定精度 を向上す る方法 を取 り入れ た。
式( 3 ) に
、回転速度変化時か ら動作す る減衰式 を示
す。 また、減衰項 を付加 した熱変位 推定演算式 を
式( 1 ) ' に
示 す。
Td=(Dsp―
Dtmp)・ cxp(・/■mp
ヽ僣∩
●o●5oに一
一
Tsn=Tsn l+[(Tinn+Td)― Tsn l]・Fn
・
・
。
(3)
。・・
( 1 ) '
T t m p : 主 軸 の温度 変化 時定 数
(2)適 用効果
第 3 図 に本 システムの概 略 を示す。工 具 とワー
クの相対位置変化 の補償 は、主軸、 コ ラム、ベ ッ
第 2図 温 度 と変位 のモデル図
ド等 の機械主要部か らの温度情 報 と、制御装置か
らの運転稼働情報 を基 に、
熱変位量 を推定演算 し、
Y 軸 、Z 軸 を軸移 動 して行 った。 なお、X 軸 につ
第 3図 熱 変位補償 システム
検査技術 20042 19
工作機械の高精度な熱変位補償システム
に)…
い て は、熱対 称構 造 で あ るため 、補 償 を行 う必 要
はなかった。
第 4 図 の条件 で主軸 を運転 した ときの主軸 アキ
シャル方向 ( Z 軸方向) 熱 変位 に対 して、式( 1 ) ' ( 2 )
(3)の
熱変位推定演算方式 を使 い、補償 した結果 を
第 5 図 に示す。
15000
◆機械構造体 の熱 変位推定
10000
∞ 0
f ε ︺ つo●ヽ∽ oも f 。∽
ri
2000
償時 の熱変位量 が39μmに 対 して、補償時には約
1/10の 4μmま で抑+1で きた。なお、Y軸 の熱変
Fnを定数化す ることで効果的 に補
位 は、式(1)'の
償 でき、無補償時の熱変位量が9μmに 対 して、補
償時 には約1/5の み mま で抑制 できた。
なお、主軸熱変位の補償 システムについては、
1997年より量産的にマシエ ングセ ンタヘの適用を
以上を出荷 している。
開始 し、現在 までに3,600台
(1)熱 変位推定方法
環境室温変化 や加工 時 に発生す る機械 構造体 の
熱変位 を正確 に推 定 し補償す るためには、 まず、
構造体 の温度 が変化 して も構造 体 の 曲が りが な
123456
Time〔 H〕
第 4 図 主 軸運転条件
く、素直 で予測 し易 い熱変形 のみにす ることが重
要 との考 えに基 づ き機械設計 の見直 しを行 った。
罵 E貫︼o∩
︹日 、︺ ●o︼
例 えば第 6図 にて説明す ると、構造体 の前後面 に
温度差がある場合 は、構造体が曲が り工 具先端 の
熱変位 は大 きく熱変形 も複雑 となって熱変位推定
が困難 となる。 一方、構造体 の前後面 の温度変化
が同 じ場合 は、構造体 は均等 な膨張 となって素直
な熱変形 とな り熱変位推定 も容易 となる。そ こで、
環境室温 を自由に変化 させ ることがで きる環境試
験室 にサ ンプル となる工作機械 を入れ、機械発熱、
切削液、環境室温変化が機械熱変形 に及 ぼす影響
を詳細 に分析 した。その結果、機械 を単純 な構造
で構成 し周辺装置 や カバ ーの配置 を工夫 して構造
r`
︼o︵
︹日 、︺ ●2 罵自只ヽ
10
0
-10
↓
1
1`
↑
体 の周囲の温度環境 を整 えることによつて、構造
体 の熱変形 を素直で予測 し易 くで きる ことがわか
り、 この思想 に基 づい て第 7図 に示す マシニ ング
セ ンタ2機 種 を設計 した。
m
0 10μ
4
5
6
Time〔 H〕
第 5図 主 軸熱変位補償適用前後 でのZ軸 熱変位
丁劃 劃 ■
主 軸 回転 速 度 が 、停 止 の定 常 状 態 か ら
1 5 , 0 0 0 m i n 1加速
に し、定常状態 に達 した後 に主軸
を停止 した条件下で、Z 軸 の熱変位 は、無補償時
の熱変位量が3 年m に 対 して、補償時 には1 / 1 7 の
レ m ま で抑制 で きた。 また、停止 の定常状態後 の
主軸回転速度 が頻繁 に変化す る条件下 では、無補
20 検 査技術 2CX14.2
第 6図 熱 変形 のモデル
工作機械 の高精度 な熱変位補償 システム…6)
( a ) 立 形 マシニングセ ンタ
形マ シニ ングセンタ
(b)横
第 7 図 マ シニ ングセ ンタの基本構造
熱変形 を素直 にす る思想で設計 されたマ シエ ン
グセ ンタでは、環境室温変化や切削液 の影響 によ
て約 1 / 3 の争 m に 抑制で きた。なお、図示はして
い ないがX 軸 の寸法変化 は無補償 でン m で あつたo
る熱変形が単純化 されるため、構造体の温度 を基
に熱変位 を最適 な伝達関数 で表 して補償す る こ と
は容易 であ る。具体的には、 マ シエ ングセ ンタを
(2)適 用効果
本 システム をマ シエ ングセ ンタ2機 種 (第 7図 )
8 5 8■の
日さ 一
∩
¨
︹
環境試験室 に入れて、熱変形分析 を行 う と共 に、
温度か ら熱変位 を推定す る伝達関数 を同定 して熱
変位 の補償 システム を完成 させた。
に適用 し、環境室温 を第 8図 の条件 で変化 させた
状況下 でワー クを加工 した結果 について説明す る。
0
1
2
3
4
5
6 7 8 9
Time〔 H〕
10 11 12 13 14 15
0
1
2
3
4
5
6 7 8 9
Time〔 H〕
10 11 12 13 14 15
40
40
30
30
日さ
︹
25
20
15
10
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9 10 11 12 13
Time〔 H〕
第 8 図 環 境室温変化条件
第 7図 (a)に
示す立形 マ シニ ングセ ンタで切 削液
を使用 しない条件 にて加工 した結果 を第 9 図 に示
,パ
8 日o9 ︻
一
︹p ︺ 8 E口 o﹂日 oい
35
20
10
0
-10
-20
-30
第 9図 立 形 マシニ ングセ ンタにお ける熱変位補償適用前後
での加工寸法変化 (切削液 な し)
m に 対 して補償時には1 / 3 の 5
化 は無補償時が1 5 μ
同様 に第 7 図 ( b ) に
示す横形 マ シエ ングセ ンタで
切削液 を使用 しない条件 と切 削液 を使用 した条件
mに 対 し
μm に 、Z 軸 の寸法変化 は無補償時 が1 7 μ
にて加 工 した結果 を第 l o 図と第H 図 に示す。
す。室温が8 ℃変化す る環境下 で 、Y 軸 の寸法変
検査 技術 20C142 21
に}…工作機械 の高精度 な熱変位補償 システム
0
4
40
0
3
Compensalon
30
︹日 、
0
2
。
1
0
0
1
Y´axis 6μm
10
■
紹∩
︹日 、︺ ● 0日 00壼 0潔∩
錮:
20
,111
0
2
Z―axis 2μm
0
3
6
8
10 12 14
Timc〔 H〕
16
18
20
22 24
0
2
4
6
8
10 12
H〕
Timc〔
14
16
14
16
18
第1 0 図 横 形 マシニ ングセ ンタにおける熱変位補償適用前後での加工寸法変化 ( 切削液な し)
40
30
∩
︹日 、︺ ■ o日 8 重分 一
︹日 、︺ 〓 o日 09 ■ ∽一
ぬ
20
10
0
4
6
8
10
12
14
16
18
20
22 24
0
Timc〔 H〕
Timc〔
2
4
6
8
10 12
H〕
第1 1 図 横 形マ シエ ングセ ンタにおける熱変位補償適用前後での加工寸法変化 ( 切削液あ り)
に対 して約1 / 2 の 8 μm に 抑市1 できた。なお、図示
は してい ないがX 軸 の寸法変化 は無補償 で争 m で
あ った。
切肖1 液あ り」 での加工では、Y 軸 の
第H図 の 「
は
m に 対 して補償時 には
寸法変化 無補償時 が1 7 μ
m
1 / 2 の 8 μm に 、Z 軸 の寸法変化 は無補償時 が1 5 μ
に対 して約1 / 2 の 7 / z m に抑市1 できた。なお、図示
は してい ない がx 軸 の寸法変化 は、無補償 で2 μm
餞蒻匁繊鰺疹蜻
切削液 な し」 での加 工では、Y 軸 の
第 1 0 図の 「
m に 対 して補償時 には
寸法変化 は無補償 時が2 5 μ
m
1 / 3 の 8 μm に 、Z 軸 の寸法変化 は無補償時が 1 5 μ
で あ った。
以上か ら、無理 に温度 コン トロー ルせ ずに 『
温
づい
い
て
と
えに基
う考
開発
度変化 を受け入れる』
した、温度変化 に対 して自律 的に熱変位 を補償す
る本 システムによつて、 マ シエ ングセ ンタの構造
や機械 の設置環境、加工 条件 に関係 な く高 い寸法
安定精度 を実現す ることがで きた。
弊社 では、この新 しい設計技術 と熱変位補償技
22 検 査オ
支術 20042
第1 2 図 熱 変位補償指令単位 と加工表面粗 さ
サ ーモ フレン ドリー コンセプ ト』 と
術 の思想 を 『
称 して、新機種 の 開発 に取 り入れてお り、現在 5
機種 のマ シニ ングセ ンタに対 して5 0 0 台以上出荷
してい る。
工作機械 の高精度 な熱変位補償 システム…υ)
エ面 品位へ の配慮技術
◆ カロ
昨今 の加工技術 の進化 によつて加工面粗 さが良
くな り、熱変位補償 の指令 を一般 の加工 指令単位
m 単 位 で行 うと加 工面 に影響が生 じる
と同様 のl μ
場合 がある。 このため、本 システムでは、機械 の
m の ままで、
使 い勝手 を考慮 し加工指令単位 はl μ
のみ
.
l
μ
m
と
して、
を0
熱変位補償指令単位
熱変位
の緩 やかな変化 に合 わせた リアル タイム補償 を取
り入 れている。 この方法 により、加工面 品位 が良
工 に対応 できる熱変位補償 シス テ
好 で高精度 な力『
ム としている。第1 2 図に0 1 μ
m 単 位補償の効果が
< 参 考文献 >
( 1 ) 森 脇俊道 超 成和 : ニ ュー ラルネ ッ トワー クによる工作機
械 の熱変形予測 、 日本機械学会論文集 、5 8 5 5 0 C ( 1 9 9 2 - 6 ) 、
1932-1937
( 2 ) 森 脇俊道 ・社本英 二 徳 永m l l 志: 周 囲温度変化による超精
密工作機械の熱変形 ( 伝達関数 による熱変位 特性 の検討 とた
たみ こみ積分 による推定) 、 日本機械学会論文集 、6 3 ‐
615C
(1997-11)、4025-4030
0 長 島一男 , 上 田俊弘 ・百地武 : 熱 と遠′
心力 により生ずる工
作機械 主軸の変位 とその補償方法、 日本機械学会論文集、6 5 636C (1999-8)、3438-3443
に' 千 田治光 佐 藤礼士 : 1 9 9 9 年度精密工学会春季大会学術講
演会講演論文集、1 7 1
No 975
( 5 ) 千 田治光 : 日本機械学会誌2 0 0 2 年2 月号、V o 1 1 0 3 、
( 6 ) 千 田治光 佐 藤札士 : 日 本機械学会第 4 回 生産加工 ・工作
機械部F 5 講演会論文集、4 1 7
分 かる加工結果 を示す。
◆ おわりに
従来、オペ レー タが機械状況 や環境 の変化 を感
じ、オペ レー タが 自らのノウハ ウで熱変位 を修正
して、加工精度 の維持 を行 って きた。 ところが 、
近年 の生 産効率の向上 に対す る強 い追求 と作業環
境 の改善 によって機械 と人 との 関 わ りが減 り、 ま
た効率化や生産 向上 をね らった情報対応型工作機
械 の登場 によつて、 さらに加工現場か ら人が減 る
傾向にあ る。開発 した熱変位補償 システムを適用
したマシエ ングセ ンタは、人 に頼 らず 自律 的な加
工精度維持 を可 能 とすることか ら生産効 率 の 向上
に寄与す る と共 に、精 度確保 のための 暖機運転 、
機械 の強+1温度告1御、恒温室 を必 要 としない こと
か ら省 エ ネによる環境 へ の配慮 にも寄与す ると考
えてい る。
筆者紹介】
【
佐 藤礼士
オー クマい
研究開発部 要 素開発 グルー プ
〒4 8 0 0 1 9 3 愛 知県丹羽郡大 口町下小 口5 2 5 - 1
TEL:0587-95-7133 FAX:0587-95-7958
E―
mail:r―satou@gmX Okuma cojp
千 田治光
オー クマ的
研究開発部 要 素開発 グルー プ リ ー ダー
〒480-0193 愛知県丹羽郡大 口町下小 口5-25-1
TEL:0587-95-7133 FAX:0587-95‐
7958
mail:h―scnda@gmx Okuma cojp
E―
当社 では、イ ンター ネッ トのホームペ ー ジを運営 してお ります。
http:〃
www nikkO―
pb cojp/
月刊技術誌 に加え更 に広 く情報受発信 を行 い、明 日の技術 に貢献 してまい りたい と存 じますので、是非一度
アクセス してい ただ きます様お願 い 申 し上げます。
よる、当社刊行物へ のご意見 ご要望 もお待 ち してお ります。
また、合わせてe _ m a i l に
e―
m 訓 : i n f o @ n i k kpOb―c O J p ( 本社)
e―
m 翻 : i n f on―
@ n i k k Op―b c o J p ( 日本橋事務所)
日本工 業出版い
イ ン タ ー ネ ッ ト係
TEL:03‐ 3944-1181
FAX:03-3944_6826
検査技術 20042.23
(1)…
化学 プラン トの点検整備 とリスクマネー ジメン ト
化学プ ラン トの点検整備 とリスクマネージメン ト
は カー等鰤M′
市
│
◆ はじめに
いこ とこそが重 要 で あ り、そ こに全 力 を投入する
リス ク管理 に最大 の力 を注 ぐべ きと考 えてい る。
鉄鋼、 タイヤ,石 油精製 といった製造業 で相次
いで設備事故が発 生 した。 どの企 業 も日本 を代表
す る超 一流企業 で あ り、設備管理 もその レベ ルに
あると思 うと驚 きを禁 じえない。その前 にも、総
合化学企業 の工場火災、製鉄 プラ ン トでの火災や
連続 した工場 事故 も全て設備事故 であ り、点検整
備 の重要性が高 まっている今 、化学 プラ ン トの点
検整備 はどの ようにあるべ きか を考 える必要があ
る。 リスク管理 とい う視点 に立 ち点検整備 の方法
を述べ る。
事故が発 生 してい る。その原因 は リス トラによる
人員不足、ベ テラ ン不在 な どと言 われるが、それ
はあ くまで も表面的な ことで あ つて真 の理 由 とは
◆ 製造業での事件 。事故発生状況
思 えない。なぜ なら同 じよ うな状況 の 中で、全 て
の企 業 が事故 を発生 させてい るのでないか らであ
公 にな つた製造業 の事件 ・事故 か ら比較的大 き
な ものの年度別発 生件数 は第 1 図 の ようにな って
る。事件、事故 を起 こ した企 業 を調査 してみると
過去 にも事故 を発生 させた り、事件 を起 こ した り
い る。2 0 0 0 年は多 く、2 0 0 1 年は低下 し、そ して
2 0 0 2 年は増加 し、2 0 0 3 年は大 きい事故 はあったが
件数的には減 つている。 この傾向 は企 業 の事件 ・
して いるこ とが多 い。 つ ま り、事故発生 の根本原
因 は企 業が持 つ考 え方、文化す なわち企業体質 と
言 うことがで きる。
一
最近、 リス ク管理 とい う言葉が 人歩 きを し始
め、なにか事故発生時 の対応 の 良否 に注 目してい
る感が強 い。過 日、東京 での リス ク管理 の発表会
で過去 に 2度 の事故 を起 こ した企業が、火災事故
事故 へ の対応 を示す 興味 ある結果 になって い る。
つ まり、事件 ・事故があ った ときには注意するが
それが 1 年 とは持 たないことを意味 してお り、 日
本企業 の リス ク管理へ の取 り組み の本質 を示 して
い るよ うにも思 える。
の対応 の良 さを説明 し、 また参加者 の多 くが事故
発生時 の対応 に興味 を持 っていたことか らも分 か
る。事故発生時 の対処 は確 かに重要であるが、 し
か し、根本原 因 に注 目しない リス ク管理 で あるか
らこそ、再 び事故 を起 こす ので ある。事故発生 に
よる失 われた事業機会 ・資産 ・信用、環境汚染ヘ
の賠償、 さらに万が一社員 の生命 を失 った り、周
辺住民 の健康被害 を発生 させ た ら、取 り返 しがつ
かないことになる。 したが って事故 を発生 させ な
1342‐9825/03γ 500帰 命文/」
CLS
24
お
だ̀騒
オ
支夕
に 20042.
85ヽ-99
隕
72
塚
2000
●
2∞ 1
躙
76
蟷 166
2002
2003
鰈
50
81
100
150
発生件数
第 1図 製 造業での事件 ・事故発生件数
化学プラ ン トの点検整備 とリスクマ ネー ジメン ト…0)
第 1表 20∞ 年以降の社会的にも影響 の大 きい事件 ・事故
企業の損失 ・損害、社会的制裁
社会の損失 ・損害 (社員)
事件 ・件数
No
川 ・土 魚 類 の汚染
人体へ の影響
入札辞退 ( 入札機会損失 1 2 0 ∼1 3 0 億円/ 3 年 間)
焼却炉撤去費な ど事後処理費発生
漁業関係者へ の補償、地元民へ の健康診断費
IS01401の
認証解消
2
食
2000 6
大阪工場 で低脂肪乳食中毒
原因 : 停電による原料
細菌汚染
13,420人
発症
1 人 死亡
( 給与削減、人員削減)
事故後2 1 工場操業停止、大阪工場閉鎖 ( + 4 工 場)
創業初の赤字、以後連続赤字 ( 売上 1 年 後7 0 % )
乳製品 3 位 に転落、
前社長、元工場長等書類送検 ( 業務過失致死傷等)
3
自
2000 7
リコール隠 し発覚
( 6 5 , 0 0 0以
件上、8 0 万台以上)
原因 : 企業倫理
安全対策怠る間に
2人 軽傷、物損 5件 発生
公用車指名停止 (運輸省等検討)
宅配便 トラック購入見合わせ
リコール費国内170億円
イメー ジ回復費 100億円
4
化
2002 3
工場火災
( 1 5 , 0 0 0 m 2失)
焼
原因 : 老巧化配線発火
周辺住民3,700所
帯、
9,40o人、9時 間避難
長期生産停止
イメー ジダウン ( 安全に強い企業 イメー ジ)
企業グルー プの競争力低下
5
鉄
2003 9
コー クスオープ ンタンク
爆発 ・炎上、原因 : ?
6
自
2003 9
工場火災
原因 :ゴ ム練工程のモー
タカロ
熱?
避難
周辺住民5 , 0 3 2 人
( 社員 自殺)
4 0 0 億円損失
: 精錬工程建物 + タ イヤ焼失、機会損失、対策費
工程再建等
7
石
2003 9
ナフサ タンク火災4 4 H r
原因 : 地震+ 設 備劣化
近隣住民不安
家屋 乗 物汚染
損失 ・損害 ( 生産体止、貯蔵ナ フサ炎上、貯蔵 タンク
熱 ス トレス) 、周辺建物、乗物等 の汚染除去費
家宅捜査、イメー ジダウン
0
機0
高濃度ダイオキシン放出
( 基準 の8 , 0 0 0 倍
)
原因 : 配管接続 ミス
l
3 0 0 億円損失
: 減産 ( 当初計画 - 5 0 万 トン) 、復旧費
(15人重軽傷)
す。
ると第 2表 の よ うに 1次 、 2次 、 3次 までに分か
れ、物的 な損 害 は 1次 で終了す るが損失 は 3次 に
まで及 ぶ。表中○ は企 業、社会 の損失 ・損害 の発
第 1表 に示す よ うに事件 ・事故 を発生 させ る と
企 業 自体 の損失 ・損害 にとどまらず社会的にも相
当 の損失 ・損害 を発生 させ て い る こ とが分 かる。
生す る項 目を示 し、●、▲ は事例 1∼ 7で の発生
した損失 ・損害 と程度 を示 している。● は大 きく、
▲ はそれよ り低 い とい う意味 で あ る。
第 1図 の2000年以 降 の発生件数 の 中で特 に社会
的にも影響 の大 きか つた事件 ・事故 を第 1表 に示
具体的 にどの ような損失 ・損害 が出るかを整理す
第 2表 事 件 ・
事故に よる損失 ・損害
事 例
損失 損 害
1 次損失
・損害
1
2
3
●
●
人材の逮捕、人の障害 ・疾病や
死亡、精神的ス トレス
○
○
▲
物的損失 ・損害
資産 ・資源の損壊、質の低下、
環境汚染
○
○
●
復元 復 旧損失
元の状態に戻す損失
○
○
●
法律上の賠償責任 を果たす損失
〇
機会損失
イメー ジ、
信用喪失損失
C&c損 失
3次 損失
社会
人的損失 ・損害
賠償責任損失
2次 損失
企業
縮小損 失
事件 事 故が発生 したことにより、
○
失った事業機会損失
●
○
●
販売量 の低下による規模の縮小損
失 ( 閉鎖、ベ テラン人材放出等)
●
○
7
●
▲
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
不買運動、社員の意欲低下、
人材 の確保困難、優秀社員 の退職、 ○
取引量低減等
6
●
▲
検査技術 2CX14 2 25
・
化学プラ ン トの点検整備 とリスクマ ネー ジメン ト
け・
第 3図 リ スク管理
実施内容
段階
名称
未然時
発生時
損失 ・損害 と進行速度 を予測 しリスクの大 き
さを決める。
1段 階
)ス クの発見 評 価
リスク発生源 を洗 い出 し、発生時の損失 ・損
害か らリスクの大 きさを評価する。
2段 階
リスク発生源対策
( 回避、損失 損 害
の軽減)
リスク発生の原因を明らかにしリスクの発生
回避 と損失 ・損害 を軽減する。
大きなリスクに対 しては防災プログラムを作
成し教育 ・ヨ1練を行う
リスク発生源の原因を明 らかに し損失 ・損害
を軽減する。
3段 階
見直 し 歯止め
1 、 2 段 階を見直 しリスクの回避 に歯止めを
かける。
平常復帰。教訓 を基 に 1 、 2 段 階を見直 し再
発防止 を行 う。
補償等社会的な責任 をとる。
◆ リスク管理
リス ク= 損 害 の大 きさ×起 こ りやす さ … ( 1 )
したが つてR B M で は損 害 が 如何 に大 き くとも
前項 で述べ た よ うに、企業が事件 ・事故 を起 こ
す と損失 ・損害 は企 業 自体 は勿論 、社会 にまで及
発生す る可 能性が少 なけれ ば小 さなリス クと見な
し、また損害が小 さ くて も発生 しやす い ものは大
ぶ。 ここで、企 業 自ら、 もしくは外吉5か らの要因
きなリス クと見 なす ことになる。
に よ り企 業 自体 、関連企 業 、消 費者 、社会 に損
失 ・損害 を与 える事態 を企業 の リス ク (危険 :
nsk)と い う。 また、損失 ・損害が拡大 し、企業
の存続 に影響す る致命的な事態 をクライシス (危
い う。
機 :crisis)と
リス クを発生 させ ない よ うにす るリス クが発生
した場合、損 失 ・損害 を最小限にす ることを実現
す る為 に、生産活動全てについ て リスクを発見 し、
それを対策す る。発生時 にはその原因 を明 らかに
して迅速 に対策す ることが行 なう必要がある。 こ
の一連 の作業 をリスク管理 とい う。 リスク管理 は
第 3表 の ように未然時 と発生時に分けて 3段 階 で
行 なう。
◆点検整備とリスク管理
保全 の 目的は、設備の性能 を最 良 に維持す る こ
とにあるが、 リス ク管理的 にみるなら設備が故障
する ことによ り生ずるあ らゆる損失 ・損害 を回避
す る こ とで 、 そ れ を具体 的 に した保 全 がR B M
( R i s k B a s e d M a i n t e n a n ある。
ce)で
R B M は 1 9 9 0 年の初 め頃か ら米国石油協会 ( A P I )
や米 国機械学会 ( A S M E ) か ら報告 されてお り、
損害 の大 きさとその起 こ りやす さ ( 発生確率) か
ら設備保全 ( 整備、検査、改良) を 決定す るもの
である。R B M で は前 出 の リス クの定義 と異 な り
信頼性 を考慮 した場 合 の リスクと し次式で表現 す
る。
26 検 査技af 2004 2
R B M の 手順 は次 の第 2 図 の よ うになつてい る。
設備構成部品 ・部位 の階層化
部品 ・部位 の故障 と損害予測
故障の起 こりやす さの評価
保全計画作成
保全実施 と評価
第 2図 RBMの
手順
なお、RBMの 導入 に際 して、 第 2図 を実 施す
る前 に適用す る設備 をモデル として選ぶのが効率
的 である。適用設備 は従来決 めている設備重要度
に従 つた り、最近故障が多 い、過去 に故障が発生
したなどか ら選 定す る。そ して、しば らく運用 し、
RBMの 長所 を見 出 しなが ら最適 な適用設備 を決
め る 。 例 え ばRBMよ り前 に 開発 され たRCM
頼性重視保
(Rcliability Centcrcd Maintenancc:信
全)が 同 じ仕様 の設備が多数存在す る場合 に適用
す ると効 果的 なよ うに。
化学プラ ン トの点検整備 とリスクマ ネー ジメン ト…“│
次 に第 2図 の作業 を概略
述べ る。
(1)設 備構成部品 。部位
撹 拌
(撹拌装置)
の階層化
企業 を生産 システム とし
ステー タ
オイルシール
軸
鏡板部
低速軸
イ ンペ ラー
胴板部
低速側軸受
メカニ カルユニ ッ ト
底板部
て とらえると、そのサブシ
ス テ ムの一 つ が製品 を製造
コイル
ロー タ
す る 機 能 を持 つ 工 場 で あ
り、工 場 はい くつ かのサブ
機 能 を持 つ 工 程 で 構 成 さ
負荷側軸受
低速側軸受箱
固定 キー
反負荷側軸受
高速軸
カップリング
負荷側軸受箱
高速側軸受
カップリングキー
反負荷佃1 軸受箱
高速側軸受箱
キー ( 低速, 1 )
れ 、その工程 にそれぞれ機
能 を持 つ 設備が存在 す る。
冷去ロファン
ケー シング
さらに設備 はい くつ かの機
カツプ リング
ケー シング
能 で構成 されその機 能 を部
品 と部位 が 受 け持 って い
カップリングキー
カップリング
キー ( 高速側)
カップリングキー
る。そ れをどこ まで展開 し
階層化す るかであるが 、最
初 はメカニ カルシー ル、ベ
第 3図 攪 拌装置 を構成する部品 ・部位 の階層化
ア リング、歯車、 オイル シ
―ル、ベ ル ト等 の部品単位 までにする。
階層化 の表現 はRCMで の機器構成分解 図 の よ
うに表す と良 い 。第 3図 は攪拌装置 を構成す る
モ ー タ ー、減速機、攪拌体 (アジテ ー タ)、本体
異常現象
損傷、
設備故障 1段 階
につい て構成部品、構成部位 を示 した ものである。
(2)部 品 。部位 の故障 と損害予測
設備故障 2段 階
部品 ・部位 の階層化が出来 た らそれ らに存在す
る故障 モ ー ドをすべ て明 らかに し、その故 障 モ ー
ドが発生 した時 の損害 の大 きさを出す のが この段
第 4図 設 備 の故障 メカニズム と3段 階の故障
階、そ して機能 が喪失 した段階 を故障 3 段 階 とし、
設備 を停止 した時 に部位 や部品が示す形態 を故障
モ ー ドとい っ。
ー
例 えば、第 5 図 の ような膨 出がボイラ の水冷
管 9 本 に発生 し、その うちの 2 本 にたて しわが存
階 である。
部位 ・部品 も機能 と性能 をもちス トレスによ り
損傷 (磨耗、傷、変形、変質等)や 異常現象 (振
動、発熱、異常音、ず れ等 )を 発 生 し、それによ
り性能 が低下 し、そ して最終的に機能を喪失 し故
障す る。 この過程 を故障 メ
カニズム とい う。
しか し、実際的には機能
喪失以前 の部位 や部品 の損
傷 や異 常 現 象 の 発 生段 階
か、 もう少 し進行 した性能
低下時 にお いて設備 を停止
させ るので、その時点 を故
障 と定義 してい る。
そ こで故障 を第 4 図 の よ
うに故障 1 段 階、故障 2 段
(炉内)
膨 出部
■30m鶴 ×長 さ30∼ 50mノm
開口部 : 巾0 5 ∼1 0 m / m
長 さ30∼50m/nl
●) 膨 出開口部の状況
(635φ×55t×STB35)
数本 のたて しわ
(bl 膨出チューブの状況
第 5図 ボ イラー水冷管の損傷状態
検査 技術 20042
27
・
け・
化学 プラン トの点検整備 とリスクマネー ジメン ト
在 し、 7 本 は開口にまで達 し、 さらに運転停止前
には異常音 が 聞 こえ、蒸発量が低下、燃料消費量
明かに し、損害 を予測す る こ とが この段 階 の作業
で ある。そ して この場合、故障 による損害 を企業
が上昇 した事例 の場合、 たて しわ と開口が水冷管
内、企業外 に分けて整理 しなければならない。企
の損傷 で異常音 はそれによる異常現 象、 そ して蒸
発量 の低下 と燃料消費量低下 はボイラーの性能低
下 にな り、それぞれが故障 モ ー ドで あ る。
業内 の ものはこれ までに設備 の重要度 を決 める際
に用 い てい る故障時 の生 産、品質、安全、保全 な
どへ の影響 を数値化す る方法 で十分であるが、企
この水冷管 の故障 モ ー ドを第 4 図 の故障 の段階
とあわせ て示す と次 の第 6 図 になる。故障 2 の 場
合 の伝熱低下が点線 で示 してい るのは、設備 の性
業外 の場合 には 1∼ 3次 までの損害、損失 の内 、
特 に 2次 損失 の企 業 の イメ ー ジダウ ンや信用喪
能低下 に至 る過程 の推浪1 原因 で あるか らである。
故障 モ ー ドを示す時 には推測 は入れて はい けない
量化するかが重 要 になる。
ここに筆者 らが提唱 してい る企 業 や工場 の理想
か らである。
状態 を実現す る活動TPC(Total Proccss Crcation
失、そ して 3次 の縮小損失 の な どをどの よ うに定
: 総 合的高質化) で の設備重要度 を決
める基準 の 中の顧客満足 と社会影響 に
関す る もの を第 4 表 に示す 。評価 の
A A 、 A 、 B 、 C な どは重 要度 で あ りA A
が存在す ればその設備 は最重要設備 に
なる。 またA A = 5 、 A = 3 、B = 1 、C = 0 と
して故障 を点数 で表す こと も行 なう。
第 4 表 のものに加え生産 ( 休止時間) 、
蒸発量低下
燃料消費量上
品質 ( 不良の発生) 、安全 ( 危険な状態
の発生) 、保 全 ( 修復費) 、設備 ( 新機
第 6図 ボ イラー水冷管膨出の故障モー ド
構入費) な どを評価 し、総点数 を4 段
階や 5 段 階 でわ けて故障 による損害評
が求 まる。 さらに設備 の修復費用 は物的損害 で全
/1ヽ
価 を最終的に行 う。 4段 階評価 の場合、「
、中程
度、重大、致命的」等 の損害の大 きさの区分名称
が使 われる。RBM導 入 の際、 この基準作 りが最
部の損害 はこの和 として表 される。 この ように部
品 ・部位 ごとに第 6 図 のよ うな故障 メカニズム を
初 に必 要 になる。参考 としてはMIL―STD-1629
(第 5表 )、MIL―STD-882C(第 6表 )が ある。
この水冷管 の損傷 により工場の体上 が発生 した
が、それを金額 で換算す る と第 2 表 の機会損失害
第 4表 TPcで の設備重要度基準 (部分)
評価 内容
項 目
影響 の大 きさ
故障発生により取引が中止になる
顧 客 満足
信用喪失の範囲、程度
信用や顧客 の満足は一時的に失 うが回復で きる
AA
売上額
取引停止時間
上記以外の故障
影響 を与えるが回復が2時間以上。
AA
時間 ×範囲 ×人数
故障によつて人々の文化的な生活に影響 を与えなし
社会影響
人々へ の安全災害
社会財産の喪失
故障により人々に安全災害が及ぶ。
故障により人 々に安全災害が及 ばな0
故障に よつて生 じた製品の処理や環境破壊 など社会に多
大な損害を与 える
上記の損害はわずかであるが発生する。
上記の場合、社会に全 く損害 を与 えなし
28 検 査オ
支術 20042
B
C
故障に よつて人々が文化的な生活 を失 う。 2時 間以上。
文化的生活 の阻害
ラ ンク
A
C
被害者数 ×被害程度
AA
C
廃棄の為 のエネルギー費
喪失資材
公害の大 きさ
AA
B
C
化学プラン トの点検整備 とリスクマネージメント…に)
第 5表 故 障モー ドの影響度 (MIL STD-1629)
故障モー ドの影響度
カテ ゴ リー
致命的 (CatastrOphic)
被害 の大 きさ
死亡、 システムの喪失、または重大 な環境破壊
I
重症、重大な業務障害、甚大なシステムの損害、 または甚大な環境破壊
危機的 (criたJ)
限界 的 (Marginal)
Ⅲ
軽傷、軽度 の業務障害、軽度のシステムの損害、または軽度の環境破壊
軽微 (MinOr)
Ⅳ
カテ ゴ リー Ⅲに至 らない業務障害、 システムの損害、または環境破壊
第 6表 危 険の影響度 (MIL STD 882C)
ハザ ー ドの大 きさ
カテ ゴ リー
被害の大 きさ
致命的 (CatastrOphic)
I
死亡、システムの喪失、または重大 な環境破壊
危機的 (Critic狙
)
]
重症、重大な業務障害、甚大なシステムの損害、または甚大な環境破壊
限界的 (Margina)
Ⅲ
軽傷、軽度の業務障害、軽度のシステムの損害、 または軽度 の環境 の破壊
ネグリジブル (Minor)
Ⅳ
上記 Ⅲに至 らない業務障害、 システムの損害、 または環境破壊
(3)故 障の起 こりやす さ
故障 の起 こ りやす さは設備が使用 される前 の段
階 とある時間運転経過 している時点 での 2つ の場
の過去 の事例 と使用 され る運転条件や設置環境 、
故障 の検 出可能性 などを基 に して故障 の起 こ りや
す さを決める こ とになる。故障の起 こ りやす さも
面 で考 えていかなければならない。 どちらに して
も非常 に難 しい作業 になる。
4 段 階 も しくは 5 段 階 で表現す る方法が取 られ
る。 前 出のM I L ‐S T D - 8 8 2 C では第 7 表 が、 また、
F M E A ( 故 障 モ ー ド影響解析) で は第 8 表 の もの
① 設 備が使用される前の段階
この場合、同種部品 ・部位の自社 もしくは他社
が公 表 されてい る。
第 7表 MIL‐ STD 882Cの 発生確率 とレベ ル
ハザー ドの発生確率
発生確率 レベル
特 定 の個 々の 品 目につ い て
全体 につ い て
A:頻 発す る (Frequent)
×> 1 0 1
頻繁に起 こ り得 る
絶 えず経験 す る
B:起 こ り得る (Probablc)
101>× >102
耐用期間中に数回起 こる
頻 繁 に起 こる
c i 随 時に ( O c c a t i o n a l )
102>× >103
耐用期間中にときには起 こ り得 る
数回起 こる
D : 起 こ りそうにない ( R e m o t c )
1 0 3 > ×> 1 0 6
耐用期間中にあ りそうもないが起 こり得る
あ りそうにもないが、合理的にみて起こり得 る
E:起 こ り得ない (Improbablc)
10-6>×
まずあ り得 ないので、起 こることはなヽ
ありそうもないが、可能性はある
FMEAの 発生確率 とレベ ル
発生等級/レ ベル (CD
故障モー ドの発生確率
A
高頻度で発生する (Frcquent)
操作中の発生確率が大 :
単独の故障モー ドの発生確率 が全故障のo 2 0 以上
B
高頻度で発生する (ReasonaЫy probable)
操作中の発生確率が中程度 :
上でo 2 0 未満
単独 の故障モ ー ドの発生確率 が全故障のo l o 以
C
ときお り発生する (occationJ)
操作中の発生確率は散発的 :
上でo lo未
満
単独の故障モー ドの発生確率が全故障のo ol以
D
ほとんど発生 しない (Remote)
操作中の発生確率は僅少 :
上でo ol満
単独の故障モー ドの発生確率が全故障のo ool以
発生 しない (Extcarn,Unlikely)
操作中の発生確率は本質的にゼロ :
満
単独の故障モー ドの発生確率が全故障のo ool未
け) …化学 プラ ン トの点検整備 とリスクマ ネー ジメン ト
第 7 表 、第 8 表 とも発生確率 が入 つているが 、
製造現場 では確率 を出す ことは非現実 で あ り、 む
しろ発生率 と見方 を変 えて筆者 は経験的に次 の第
9 表 の ような 4 段 階 の基準 を考 えてい る。 この基
準 では定量的 なもの と定性的 なもの とが分 かれて
お り、 どちらかを用 い ることで起 りやす さを評価
する ものである。定量的な評価 では保有設備 につ
いて故障時 の故障 モ ー ド例 えば振動、害1 れ、発熱
(4)リ ス ク評価
各部位 ・部 品、設備全 体 の 故 障 モ ー ド全 て につ
い て横 軸 を損 害 の大 きさ、縦軸 を故 障 の 大 きさ と
す る リス ク評価 マ トリ ックス上 に示 す。 リス ク評
価 マ トリ ックス と して は例 え ばMIL―STD-882Cの
第 10表が あ る。 また第 11表は第 10表中の 数字 が示
す リス ク評価 基準 で あ る。
第1 1 表 M I L S T D - 8 8 2 C のリスク評価基準
などについて調査 し算出する。
リスクインデ ックス( R l )
とるべ き処置
1 ∼5
6-10
H∼ 17
‐
18ヽ
20
許容 で きない
望 ましい
許容で きる : 検 討要
許容で きる : 検討不 要
第 9 表 故 障の起 こ りやす さレベ ル
基準 2(定 性的)
基準 1(定 量的)
故障 は避けられない、繰 り
返 し発生する
全故障モー ド中の1 ∼1 0 %
を占める
時折発生す る
低
全故障モー ド中のo l ∼1 0 0
を占める
殆 ど発 生 しな し
微
全故障モー ド中の01%未 満 操作 中の故障は殆 ど無 し
障 の場合、損害 の大 きさは重大、故障頻度 は 中で
あ ったので リス クは 9 点 で あ り、注意 レベ ルで あ
② 運 転時間が経過 している段階
運転時間が経過 してい る場合 はそれまでの実績
る。注意 レベ ルは常時監視 の実施、定期的な精密
局
一
全故障モー ド中のlo∼20%
を占める
中
筆者 は次 の第 1 2 表の リスク評価 マ トリックス と
第 1 3 表の リス ク評価基準 を作成 している。第 1 2 表
には第 5 図 水冷管 の場合が記入 してい る。 この故
で故障 の起 こ りやす さを評価する。す でに部品や
部位 の損傷 や異常現象、時 には設備全体の性能低
下などが発生 して い る場合、それ らが設計時 に想
第12表 リ スク評価マ トリックス
故障の損害の大 きさ
大
定 した故障メカニ ズムに したがってい るかを評価
し、 もし全 く異 なるメカニ ズムで あ った り、予測
もしてい ない損傷や異常現象 や性能低下が発生 し
ている場合 には非常 に故障が起 こ りやす い状態 に
な っている と判断す る。 つ ま り第 10表での高 い 、
故障の
起こり
30
中
3
6
低
2
4
微
1
2
限界 的
(Marginal)
Ⅲ
A : 頻 発す る ( F r c q u e n t )
×> 1 0 1
1
3
7
B : 起 こり得 る ( P r o b a b l c )
>102
lo l>×
2
5
9
Ci随 時 に (OccationJ)
102>× >103
4
6
11
D : 起 こ りそうにない ( R c m o t c )
1 0 3 > ×> 1 0 6
8
E:起 こ り得 ない (lmprobablel
10-6>×
12
カ
ミZ蜃
才
支力
ヽ 20042
9
たてしわ開ロ
12
8
3
4
リス ク評 価 マ トリ ックス
>
発生確率 レベ ル
致命 的
(CatastrOphiC)
I
8
的 l
a
c
i
Ⅱ
t
麟i
r
C
ハ ザ ー ドの大 きさ/
、
カ テ ゴ リー
4
やす さ
もしくは中程度 にする。当然 なが ら何 に も発生 し
てい なければ低 い と判断 で きる。
第 10表 MIL― STD 882Cの
局
致命的
重大
ネグ リジブル
(Minor)
Ⅳ
13
化学プラ ン トの点検整備 とリスクマネー ジメ ン ト…幅)
第13表 リ スク評価基準
点数
対応 ・対策
リスク判定
従来方式で決めた保全方式維持、若千 の低減 低下努力必要
1∼2
許容
3∼6
条件付許容
8∼ 9
注意
運転操作の変更、常時監視、定期的精密診断実施、故障の発生頻度低減 ・損害 の低下対策
実施
12∼ 16
危険
運転 の中止、ただちに故障の低減に入る
検査頻度の増加、検出精度の向上等が必要、低減、低下の要
診断 の実施 などを行 なうとともに故障の低減 を実
行 しなければならない。
この実施項 目に対 して具体的 に計画化 し、実行
してい くのが次 とその次 の段階 であるが ここでは
割愛す る。
この よ うに して点検整備の方法や対処 を決 定 し
合、通常 の規模 の工場 では確率 を出すほど故障は
発生 しない為それに変 わるものが必 要 になる。筆
者 は故障 モ ー ドの発生率 に置 き換 えたが本当にそ
れで 良いかについて も今後研究が必要になる。 こ
こでは リス ク評価 マ トリックス、評価基準 なども
同様 に筆者 が化学 プラ ン ト的な もの を考 えて作成
したが これ もまたより精度 を高めてい く必要があ
てい くのがRBMの 考 え方 つ ま リリス ク管理 をい
れた点検整備方法 である。 まだ緒 につい たばか り
で実績が少 ないが 、従来 の設備重要度 を故 障時 の
損害 ・損失 だけで決 めていたのに対 して発生頻度
ると考 えてい る。 なお、S A E ( 全 米 自動車技術協
会) で は リス クの大 きさを影響 ×発 生確率 ×故障
モ ー ドの検 出度 としてお り、 これ らも考慮 した点
をいれる ことによる方式 で あ る。
検整備方式 が今後必要 になると思われる。
◆ おわりに
化学 プラ ン トの点検整備 はこれ までは設備や部
位 につい て故障時 に発生する損失 ・損害 を工 場内
に留 めていたが、 リス ク管理的見 るとそれでは不
十分 で企 業全体、社会 にまで範囲 を広 げて評価 し
なければならない時代 である。その場合、それ を
どの よ うに求めるかが まず当面 の課題 となる。そ
して リス クを発 生時 の影響 ×発 生 確率 と した場
姜示金
、
′
cD´
< 参 考文献 >
( 1 ) 松 本利次 : リ ス クマ ネジメン トで会社 を守れ、工業調査会
19996
(2)富 士彰夫 ・木原重光 :火 力発電プラ ン トにおけるRBMの 採
用、 メンテナンス、2002、Wintcr
(3)木 原重光 :設 備管理 の新手法― RBI RBM入 門、講習会テ
キス ト、総合技術 センター
に)牧 修市 :設備 プ ロセスの故障解析、 メンテナ ンス、2003.
Spring
( 5 ) 牧 修市 : 「化学 プラ ン トの点検整備 とリスクマネジメン トJ
日本機械学会」o 3 - 7 0 、
講習会
ll作
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企 業 の ひ うめ きを実 ′
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照)
( 筆者紹介はP 7 9 参
検査才
支術 20042
31
111…
プレス トレス トコンクリー ト橋診断エキスパー トシステムの開発例
プ レス トレス トコンクリー ト橋
診断 エ キ スパ ー トシステムの開発例
PC構 造物 のお医者 さん (インフラ ドクター)を 目指 して
・
口
山
大
学聡 Mぶ
驚最
孟bff孔
l
ロト はじめに (構造診断学の必要性)
loo年に近 い寿命 を有す るよ うにな つた人間 の
誕生か ら死 までの間にかかる病気 の原因診断、治
療 にはメデ イカル ドクター (医者)と 呼 ばれる専
門家集団 が高 い倫理観 と社会 的地位 を築 い て い
る。 一方、 ほぼ同様 の寿命 を想定 して設計 される
橋梁、ト ンネルなどの社会基盤構造物 (ライフラ
イ ン構造物)に は、その寿命 を全 うさせ るための
特別 の技術 は不必要 と考 えられて きた こと もあ っ
て、つい最近 まで、創造的な作業 を伴 う構造物設
計業務 に比べ て既存 の もの を対象 とする維持管理
第 1図 イ ンフラ ドクターのイメー ジ
業務 は、 どちらか とい う と地味 な分野 に位 置付 け
られ、次世代 を担 う優秀 な若者 を惹 き付 け る魅力
に欠けてい る と見 なされがちであった。
しか し、我が国 の社会資本 ス トックの質 ・量が
欧米諸国を凌 ぐまでになった現在、 これ らの性能
(機能)を 可能 な限 り健全 に長持 ちさせると共 に、
環境 とも調和 させ なが ら、人間の場合 と同様 に高
こ
齢化、長寿命化 に対処 してい く必要があ る(1)。
のため、各種構造物 を健 康診断 (評価 ・判定)し
宅医療 にあたるヘ ルスモニ タリング技術 と情 報処
理技術 を習得 した、メデ イカル ドクター と肩 を並
べ る"イ ンフラ ドクターHの創設が必要な時代 が到
来 して きてい ると考 える。すなわち、 ライ フサ イ
クコス ト (LCC)や マ ネジメ ン トの概念 などを取
入れ、土木 ・建築工学 の枠組みを越 えた情報、シ
て治療 (補修 ・補強計画)す る医者 の役 目を呆た
す高度 な最新情報処理技術 を身 につ け た専門技術
者 の育成 (診断学)が 必要にな って くる。それ と
ステム、電気、機械 工 学な どの広範囲な学術領域
の有機的な結集 の もとに、情報 ネ ッ トヮー クによ
るデ ー タベ ースシス テ ム、マルチメデ ィアバ ーチ
同時 に、維持管理業務 には、膨大 な知識 また豊富
な経験が必要 となることか ら、専門技術者 を支援
し、また、その知識や経験 を継承 してい くコンピ
ュー タシステムの 開発 も必要 となる。 そのため、
ャル リアリテ イ技術 、 イ ンテ リジェン トモ ニ タリ
ング技術、人工生命や人工 知能技術 などの最新情
報処理技術 を援用 して (第 2図 参照)、社会基盤
構造物 の計画、設計 か らこれ らが耐用年数 を迎 え
病理 (理論)」 のみ な らず
第 1図 に示す ような 「
「臨床J経 験 を十分積 み 、 しか も人間で言 えば在
るまでの診断、治療 に全責任が持 てる専門家集団
の形成を議論す る時期 に来てい ると考 える。
CLS
1 3 4 2 9 8 2 5 / 0 3 / Y 5 0 0 / 論文 / 」
32 検 査技術 2Kll14 2
プレス トレス トコンクリー ト橋診断エ キスパ ー トシステムの開発例 …り'
ライフサ イクルコス ト
評価 システム
ム
ル テ
ク ス
′
ン
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フ ン
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型ネ
︿ロマ
統
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晏テ
ム
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環
ム
9ス
テ
馬
峯
貧
︶
第 2図 統 合型 ライフサイクルマネジメン トシステム構築 に必要 となる要素技術
レ 58膚
『
響
黒
署
賢
で
よ
f:ム
出
畔
]瑠
の部位 も混在す るため、橋梁全体 としての維持管
理業務 には事後保全 の実施 を併用す ることも必要
プ レス トレス トコ ン ク
卜 ( P C ) 橋 な どの
―
コ
P C 構 造 は 、鉄 筋 ン ク リ 卜 (RC)構 造 に比 べ
となる。本稿 では、著者 らが 開発 している、主 と
してRC橋 を対象 とす る橋梁 マ ネジ メ ン トシステ
ム (J_BMS)内 の一 つ の機能 として付加 している
て部材断面 にプ レス トレスを導入す ることによっ
て、予想 される外力 による不利 な応 力 を打 ち消 し
PC橋 を対 象 とす る劣 化診 断 シス テ ム (Pc橋 版
BREX)に つい て具体 的な開発例お よび実橋 へ の
て部材全断面 を有効 に利用 で きるため、維持管理
業務 の面か らも大変合理的な ものにす ることがで
適用例 につい て述 べ る。
1.J‐BMSの 概要 とPC橋 の診断機能
J―
BMsに よるライフサイクル コス トを考慮 した最
適維持管理計画策定 までの流れを第 3図 に示す●L
きる。そのため、PC橋 の場合 には、 日常 お よび
定期点検 を通 して劣化 ・損傷 が顕在化 した後 に維
持管理業務 に移 る とい うRC構 造 で これ まで一 般
的 で あ った 「
事後保全」 よ り、例 えば、PC鋼 材
の
など 構造 上の主要部材 に対 して何 らかのセ ンサ
ー を設 置 して、そ の挙動 の時系列変化 を計測す る
ヘ ルスモ ニ タリングシステムによつて維持管理業
務 に関す る意志 決定 を行 う 「
予防保全」が一般化
す ると考 えられる(2ゝ
この よ うにPC橋 の健康診断 は、そ の構造特性
より基本的にはヘ ルスモ ニ タリングを併用 した予
防保全 が 一般 的 となる と考 え られ るが 、RC構 造
BMSで は、維持管理業務 の基本 フ ロー (点検 →
J―
診断→ 対策)に 従 って、 まず、既存橋梁 の 目視点
検程度 の点検 と一部詳細点検 に分類 される点検 を
組合 わせて行 い、それを 「デ ー タベ ース」 に格納
す る。そ して、「デ ー タベ ース」 との リ ンクによ
って検索 された対象橋梁 に関す る点検 デ ー タと橋
梁諸元 デ ー タを入 力 して、「
橋梁診断 エ キスパ ー
トシステム (BREX)」 を起動 し (劣化診断機能)、
診断対象部材 で ある主桁お よび床版 につい て、そ
の耐荷性 、耐久性 を100点満点の健全度で表す こ
検査技術 2∞42 33
じ)…プ レス トレス トコンクリー ト橋診断エ キスパ ー トシステムの開発例
の最新情報処 理技術 を利用 してシステム構築 を行
って い る0)。ここでは、J_BMS内 の 「
劣化診断機
橋梁診断 エ キスパ ー トシステム」を、
能Jで ある 「
PC橋 固有 の点検 デ ー タを含 めて取扱 う ことによ
って、RC橋 の場合 とほぼ同様 の健全度診断が可
能 となるよ うに再構築 した もので ある。
診断 システム (PC橋 版 BREX)の 開発
ここでは、RC橋 を対 象 として構築 されたBREX
にPC橋 固有 の点検項 目を追加 して再構築 したPC
橋診断 システム (Pc橋版BREX)の 開発 を行 つた。も
2.PC橋
(橋梁診断エキスパートシステム)
平均健全度 : 0 1 0 0
メ ンテ ナ ンス
以 下 、 PC橋 を対 象 と した 「評価 プ ロセス 」 と
「
知識更新機能」 を中心 に して具 体的 に説明 を加
える。
(1)知 識獲得 とその表現
通常、種 々の分野 の専門知識 は専 門家 (技術者)
の経験的 な知識 を中心 として構成 されてい る場合
が多 く、経験豊富 な専門技術者であるほどその知
識 は無意識的 な もの となる傾 向があ る。従 って、
これを明確 に提示する ことは困難 とな り、専門技
術者 の知識 、経験 に基づ くエ キ スパ ー トシステ ム
第 3図 J BMSに
よる診断お よび維持管理計画策定 の流れ
とによつて、対象橋梁 の診断 ・評価 を行 う。次 に、
劣
「
劣化診断機能J で 得 られた健全度 をもとに 「
化予測機能」 によって今後 の劣化予測 を行 い 、対
象部材 の今後 の劣化進行 を視 覚的 に確認す る。最
後 に、「
劣化予測機能J か ら出力 された劣化進行
状況か ら、それぞれの対策工 法 の効果お よび必要
な費用 を組合わせて考慮す ることによって、今後
の最適維持管理計画 ( 工法選択、時期、ラ イフサ
イクル コス トな ど) を 導出す る。本 システムは、
構築 を効 率良 く行 うためには、知識獲得手法 が大
変重要 となる。
本 システムでは、Pc橋 の維持管理 に長 年携 わ
って きた専門技術者が体得 してい る劣化 の過程 と
性能評価 の 関連 (評価 プ ロセス)に つい て整理す
るため、PC橋 の劣化、損傷 とその原 因な どの 関
連図 を作成 した。 この ように作成 した関連図に基
づ い てPC橋 の劣化 、損傷 要 因な どを整理 し、入
力 (点検)項 目や評価 項 目の抽 出を行 った。そ の
ー
後、実際 に専門技術者へ のイ ンタビュ や個別の
デ イスカッシ ヨンなどを通 じて評価 プロセスの作
成 を行 った。そ の結果得 られたPc橋 評価 プ ロセ
スの一部 を一例 として第 4図 に示す。
主 と して既存R C 橋 を対 象 と して
お り、その健全度診断 ならびに診
断結果 に基 づ く補修 ・補強工 法 の
選定 のみならず、限 られた予算 内
で最大 の効果 を得 るための最適維
持管理計画 の作成が合 理的かつ効
支間中央部 のひび割 れ
支間中央部 の遊離
石灰の進行状況
率的 に実施可能 な統合型 マ ネジメ
ン トシステ ムで 、 ニュ ー ロ 。フ ア
エ キ スパ ー トシステム 、遺
ジ ィ・
伝 的 アル ゴ リズム ( G A ) あ る い
は免疫 アル ゴ リズム ( I A ) な ど
34 検 査オ
支術 20042
第 4図 PC橋 評価 プロセスの一部
プレス トレス トコンクリー ト橋診断エキスパ ー トシステムの開発例 …に)
支間中央部の遊離石灰の進行状況
パターン①のひび割れ状況
編 轟千
凛羨
虎
侵試
1
入カデー タ
C B A
こ
‐
・
蘭五脇 ξ
Iび
弓 1瓢 鵡 i万
ぼ
動
│
入カデータ
│
入
カデー タ
,
( 2 ) 評 価 プロセスと推論機構
上述の よ うに作成 した評価 プロセス に基づい て
劣化診断 をシス テム化するためには、推論機構 を
構築す る必要があ る。 ここでは、上述第 4 図 に示
した評価 プ ロセス を例 として以下に説明する ; 第
4 図 に示す評価 プ ロセ ス 中 の階層構造 の構成 は、
「デ ー タ入 力部 → 評価項 目」 または 「
評価項 目→
評価項 目J を 1 セ ッ トとして、 これ らの 2 パ ター
ンの組合 わせ によ り構成 されてい る。 システム内
部 では、 この 1 セ ッ トを 5 層 か らなるニ ュー ラル
ネッ トヮー クとして表現 し、 これ を階層的に組合
わせ ることによ り、第 4 図 の評価 プ ロセス に対応
させた階層構造 ニ ュー ラルネ ッ トワー クとして構
成 して い る ( 第 5 図 参照) 。す なわ ち、 まずデ ー
夕入 力部 で ある( A ) 層 に
入カ デ ー タが入 力 され 、
(B)―
(c)―
( D ) 層 を経 て 、
( E ) 層の 出力値 が決定 さ
れる。 この よ うに決定 さ
れ た ( E ) 層 の 出力値 は 、
( A ' ) 層 へ 伝 え られ る 。
1
入カデータ
入 カデータ
第 5 図 ニユーラルネットワークによる評価プロセスの表現
間詰め部
遊離石灰の発生状況
この よ うな操作 を全 ての入カ デ ー タに対 して行
い 、最終評価 ((B')∼(E')層 )ま で到達す るこ
とで本 システムか らの推論 結果 (診断)を 出力す
るよ うになってい る。
(3)橋 梁点検 アンケ ー トと知識更新
以上の ような手順 で構築 を行 ったPC橋 版BREX
による実橋梁 の評価 を検証するため 、お よび知識
ベ ースの知識更新 に用 いるデー タ、すなわち学習
用 デ ー タを作成す るために、Pc橋 維持管理 の専
門技術者 に対 して現地 での点検 お よび評価 に関す
るア ンケー ト調査 を行 った。 ここで、点検 アンケ
ー トは、損傷 に関す る質問項 目の場合、第 6図 に
一例 を示す ような主観的 な
質問 お よび客観的な質
問 の 2つ の形式 で 回答す る もの とした。なお、客
噛 ①間詰め部にかなり発生している
□②発生している
□③発生していない
上の遊離石灰が、 [2]箇
嘔 ①01m2以
所以上発生している
□②01m2未
満の遊離石灰が、 []箇所以上発生している
第 6図 点 検 アンケー トの一部
検査オ
支術 2004.2. 35
¨プレス トレス トコンクリー ト橋診断エ キスパ ー トシステムの開発例
6)・
ー
観的 な質問 に対 しては、本 システムの入カデ タ
として用 い、主観的な質問に関 しては、次段階デ
ー タ収集の必要性 の有無 のための もので ある。一
ロト 実橋梁への適用例
方、第 7 図 は、システムか らの出力結果 の検証 な
らび知識 ベ ースの知識更新 に用 い るための教 師デ
ー タ用 ア ンケー トの一部 を一例 として示 した もの
の 8 径 間単純 P C ポ ス トテ ンシ ョンT 桁 橋 であ る
“
K S 橋 スパ ン 8 " に 関す る点検 デー タを入力 して
推論 される最終診断結果な どを示 してみる。第 8
図 は、主桁お よび床版 に関す る本 システムヘ の入
力画面 の一部 を示 した もの である。す なわち、橋
である。専門技術者 は、判断項 目に書かれている
各項 目の状態 か ら判 断 した評価項 目 ご との点数
“
D a n g c r " のカテ ゴ
を、別途用意 してい る S a f e ∼
“
ー
リ 表 を参考 に して 0 ∼1 0 0 " 点 で評価す る。) 。
詳
例 えば、第 7 図 の場合 では、専 門技術者 は、「
細点検 ( 対策 としては補修) が 必要であ る」 と半1
断 し、そ の程度 は1 0 0 点満点 で考 える と2 5 点 と評
価 してい ることになる。
ここでは、既存 P C 橋 の 一例 と して、山口県内
梁諸元、各種点検 か ら得 られた橋梁全体 につい て
の調査、点検結果、 また床版 お よび主桁 につい て
のひび害1 れ状況 など、数十項 目につい ての入力 を
行 う。P C 橋 固有 の 点検 デ ー タとして は、橋軸方
ー
向P C 鋼 材定着部 での 変状 、 シ ス付近 での 変状
や横方向P C 鋼 材定着部 の変状 な どP C 鋼 材 へ の影
響 を考慮 した点検結果 を入 力す る
項 目が設け られている (第 8図 参
7)1 30mm以 上
8)、
間詰め部のポットホール状況(Sl‐
間詰め部の舗装ひび割れ状況(Sl‐
20cm以 上 2箇 所
5mm以 上 5箇 所 │
`
( 要緊急 な対策) ( 詳 細点検必要)
l
l
(定期点検必要)(補修補強の考慮なし)
↓
│
( 問題 な し)
│
Safc
照)。 この よ うな点検結果 に関す
る入力 には主観的 に定め られた選
択肢 を含 む もの もあ り、該当す る
もの をクリック して選 ぶ ことがで
きる よ うに して い る。 第 9 図 は、
P c 橋 用 に構 築 され た診 断 プ ロセ
スの結合計算 に従 つて推論 された
一
第 7図 教 師デー タ用 アンケー トの 部
(b)主 桁点検結果入力画面
(a)調 査結果入力画面
第 8図 入 力画面例
36 検 査技術 20042
最終診断結果 の視覚的 な画面 表示
プレス トレス トコンクリー ト橋診断エキスパ ー トシステムの開発例 …16)
を示 した ものである。すなわち、診断対象橋梁 の
主桁 お よび床版 につい て、そ の耐荷性、耐久性 、
耐用性 をl o o 点満点 の健全度 で表 してい る。 この
よ うに主桁 お よび床版 の総合判定結果 を視覚的に
画面表示す ることがで きる。P C 橋 にお いては特
に、P C 鋼 材 につい て 、そ の劣化状況 を把握す る
こ とが最 も重要視 される ことか ら、画面 にはそ の
劣化状況 を表す ため にP C 鋼 材定着部 の損傷 お よ
びシース に沿 った損傷評価 の推論結果 も示 してい
る。
ここで 、前節( 3 ) に
従 った専門技術者へ のア ンケ
ー トを行 い、P C 橋 版B R E X の 評価 ( 推論) 結 果 を
検証 してみる。第 1 表 に 2 橋 3 ス パ ン ( K S 橋 ス
パ ン 8 、 H K 橋 スパ ン2 お よびスパ ン 9 ) に 対す
るシステムによる評価結果 とア ンケ ー ト結果 を比
第 9図 診 断結果画面 の例
第 1表 評 価結果 とア ンケー ト結果の比較
教師
HK橋 ⑨
HK橋 ②
KS橋③
学習前
差
学習前
教師
差
主桁 耐 久性
677
327
主桁設計
490
-260
主桁 の全体的損傷
896
446
356
766
主桁供用状態
650
支間中央部 の損傷
989
70
289
858
826
主桁材料劣化
600
250
680
1000
100_0
250
980
1000
230
503
389
-147
179
床版耐荷性
692
342
737
237
375
床版耐久性
-260
床版設計
866
566
862
847
750
床版施工
床版供用状態
491
-159
860
中央部 の損傷
932
682
822
604
96.5
50
715
201
間詰部以外 の損傷
952
床版張 り出 し部 の損傷
1000
横方向PC鋼 材定着部の損傷
569
640
232
949
路面状態
差 の合計
505
750
680
床版耐用性
床版材料劣化
755
1000
主桁Pc鋼 材定着部 の損傷
シースに沿 った損傷
間詰部 の損傷
-240
-240
主桁施工
支間1/4部 の損傷
床版
差
131
主桁耐荷性
床版 の全体的損傷
教師
598
主桁耐用性
主桁
学習前
6792
349
6788
0)…プ レス トレス トコンクリー ト橋診断エ キスパ ー トシステムの開発例
プ ロダクションルール群
第10図 How機 能画面 の例
K S 橋 スパ ン 8 」
較 した もの を示す。 これ よ り、「
に対す る評価 ( 推論) 結 果 ( 第 1 表 中の 「
学習前」
お よび第 9 図 中に示 してい る「
健全度」) の 主な も
ー
のを専門技術者へ のアンケ ト結果 ( 第 1 表 中の
主桁耐荷性J : 7 3 →
「
教師」) と 比較 してみると、「
6 0 、「
主桁耐久性 」: 6 8 →3 5 、「シース に沿 った損
傷J : 9 9 → 6 0 などとやや安全側 の評価 になる傾 向
があ り、知識更新が必要 となることがわかる。 な
お、本診断機能 には、 システムか らの診断結果 の
確認お よびニ ュー ラルネ ッ トワー クを利用 した学
習 機 能 を付 与 して お り、前 出第 9 図 中右 上 の
H o w 機 能 の実行」 ボ タ ンをク リックす る と第 1 0
「
図 に一 例 を示 す よ う な画面 に移 る。 ここで は 、
P C 橋 用 に構築 した診 断 プ ロセスの全体 を示す と
ともに ( 画面左 ) 、診断結果 の確認 を希望す る項
目 ( ここでは、主桁P C 鋼 材定着部 の損傷) の 診
断プ ロセスの詳細 ( 点検項 目) と それ を組み合 わ
ー ル) 群 、
せ たプ ロ ダクシ ョンル ー ル ( l i t h e n ル
すなわち、 ここでは、
① 横 方向PC鋼材定着部の損傷、錆汁の発生
状況
② 主 桁PC鋼材定着部の遊離石灰の進行状況
③ パ ターン⑦のひび割れ状況
に 関す るル ー ル 群 が 示 され( 勢
、今 回 どの ル ー
38 検 査技術 20042
どれだけ適用 され て最終診断結果 を推論 したかの
確認 が容易 になるように してい る ( 画面右 上 ) 。
本 システムは、前述 したようにニ ュー ラルネ ッ
トワー クを利用 した誤差逆伝播法 による学習機能
を有 してお り、 この項 目の診断結果 が専 門技術者
の意見や実験結果な どの 「
正解」 と食 い違 いが見
られる場合 に知識 の更新が可能 となってい る。す
なわち、上記各項 目の診断結果が専門技術者 の意
正解 」 と食 い違 い が見 られ
見や実験結果 な どの 「
る場合 の 、 システムの知識更新 ( 学習効果) が 、
プ ロ ダクションルールの更新、 ファジイ集合論 に
おける 「メンバ ー シップ関数」 の形状 の修 正 など
で確認可能な よ うにな っている ( 第1 1 図の画面右
参照) 。例 えば、上述第1 0 図中の 「
横方向P C 鋼 材
主桁P C 鋼 材定
定着部 の損傷、錆汁 の発生状況」 「
パターン⑦のひび
着部の遊離石灰の進行状況」「
割れ状況」それぞれについての現状でのメンバー
シ ップ関数 の形状 が図示 される (第11図の画面右
下参照)。 この よ うに、本 システムは、単 に診断
正解Jの 誤差 の減少 に着 目するだけでな
結果 と 「
く、 どの ように知識 の更新がなされたかを確認 さ
せ る ことによ り、知識更新 にあたつての専門技術
者 とシステム開発者 の効果的な コ ミュニ ケ ー シ ョ
ンのサポー トを可能 としてい る。
プレス トレス トコンクリー ト橋診断エキスパー トシステムの開発例…幅)
第11図 知 識更新 の確認画面 の例
ロト おわりに
る ア ンケ ー ト結 果 との比 較 に よつてそ の合 理
性 を検 討 した。 そ の結 果 、 やや安全傾1の評価
2 1 世紀 の構造物 には、環境共 生 と高性能化、大
規模 ・複雑化 が要求 されるとともに、既存構造物
の本格的 な維持管理が必要な時代 の幕開けで もあ
るといえる( 5 、本稿 では、最新情報処理技術 など
結 果 を出力 す る傾 向 が 明 らか とな り、知識 更
新 が必 要 で あ る。
を援用 した構造物 のライフサイクルマネジメン ト
シス テム開発 を始め とす る構造診断学 ( インフラ
ドクター) 倉1 成の必要性 と、その具体例 としての
② 今 後、システム内の知識更新 を合理的に行
うことによつて、本 システムからの出力結果
に対す る信頼性 が向上 し、P c 橋 に対す る合
理的な維持管理業務 に役立 つ と期待 で きる。
P C 橋 を対 象 と した診 断 シス テム構 築例 を示 し、
その適用結 果 と知識更新手 法 な どに つい て述 べ
<参 考文献 >
(1)夕 」えば、MiyamOto,A&FrangopOl,DM(Ed):Maintaining
thc Safcry Of Detcriorating Civil lnfrasrructures, Practical
た。す なわち、J ―
B M S を P C 橋 の維持管理 に適用
す る た め 、 「橋 梁 診 断 エ キ ス パ ー トシス テ ム
Maintenancc Enginccring lnstitute Of Yamaguchi Univcrsity,
( B R E X ) 」 をP c 橋 の性能評価が可能 となるよ うに
再構築 ( P C 橋版B R E X ) し 、実橋梁 に適用す るこ
とによ り種 々の検討 を行 った もので ある。今後 さ
らに改良 を加 えて実用化 を図つてい く必要がある
が、一連 の流れ に従 ったシステムの構築が出来た
と考 えてい る。その成果 をまとめる と以下の よ う
になる。
① PC橋 版BREXを 開発 し、実橋梁であるPC
道路橋 ポステンションT桁の主桁および床版
Yamaguchi,2002
(2) 夕Jえ ば 、Klaus Brandcs:Information Tcchnology in Bridge
Managcment,プ レス トレス トコンクリー ト、 Vo1 43,No l,20011
(3)夕 」え ば 、Miyamoto,A :A Practical Bridge Managcment
Systcm for Existing Concrete Bridgcs,Concrete Structurcs in the
21st Century,pp lll-120,flb2002 0saka Congress,200210
に) 三 輪 宅 弘 : 評 価型 エ キ スパ ー トシス テ ム 構 築 ツ ー ルの 開発
とP C 橋 へ の 適 用 、 山 口大 学 大 学 院 理 工 学 研 究 科 修 士 論 文 、
20012
(5) Technical Rcsearch Ccntre of Finland&VTT Building and
TranspOlt:Compctitivc and Sustainable Growth Programme,LIFE―
TIME Thcmatic Network,200110(HP address:
https//1ww ic Vtti/QuiCkPlacclifetimcJubliC/Main nsf)
の耐 荷性 、耐 久性 な どの性 能評価 に適用 して
評価 結 果 を得 る と と もに、専 門技術 者 に対 す
照)
(筆者紹介はP78参
支術 20042
検査オ
39
11)…
電動機 ・発電機 のオンライン絶縁診断技術
電動機 ・発電機 の オ ンライ ン絶縁診断技術
電動機 ・発電機 の固定子で生 じる部分放電 を運転中に測定する技術 について
→レ
FEス
チ
的喬量鉤
慇 l
"卜
はじめに
電動機 ・発電機 の 固定子巻線 の絶縁破壊 は、修
復不可能な ダメー ジや発 電 ロス、装置 の長期停止
な ど莫大 な損失 を招 く。そ こで、国内の多 くの企
"レ
オンライン診断の概要
電動 機 。発 電機 の 固定子 巻線 の オ ン ライ ン絶縁
診 断 は 、半世紀前 か ら種 々の研 究 が行 われ て きた
が ノ イ ズ の 問題 等 か ら普 及 に は 至 らなか っ た0 。
しか し最新 の デ ジ タル技術 に よつて 、か つ て は 困
業 は不慮 の絶縁破壊事故 を防止す るため運転 時間
と破壊電圧 (Break Down Voltagc:BDV)相関曲
下限値 をベ ース に した早期巻線更新や統計
線 の3σ
難 だ った オ ン ライ ン診 断 が 可 能 な もの とな った 。
現在 世界 で 普及 して い るオ ンライ ン部分放 電解析
的手法 による余寿命予測 により設備 の信頼性 を維
持 して い る(1ヽ一 方、海外 に目を向け る と、 カナ
装置 ( P D A : P a r t i a l D i s c h a r g e A n d y z e 原
r )型
のは
1 9 7 0 年代 に カ ナ ダオ ン タ リ水 力 研 究 所 ( O n t a r i o
ダで生 まれたオ ンライ ン診断技術が電力 自由化 に
伴 うコス ト削減 ニ ーズ を背景 に普及期 に入 ってい
H y d r o ヽR e s c a r c h D i v i s i o nG).の
C.Stone博
士 らの グ
ル ー プが行 った研 究 が基 になって い る。 この研 究
る。オ ンライ ン診断 は固定子 コイルで生 じる部分
放電 を運転状態 の まま測定する技術 で、熱的、電
ADWEL社
気的、環境的、機械的 ス トレス (TEAM:thcnnal,
clecttical,ambient,mcchanical)の
影響 を受 けた状
態 で絶縁 の診断 を行 うため固定子の状態 をよ り正
の 流 れ で 1 9 8 6 年 にF E S ―I n t c r n a t i o n aLlt―
d社 (現
) が P D A 装 置 の 市 販 モ デ ル 「P D A ―
の製造販売を開始 している。オ ンライ
Standard」
ン絶縁診断では部分放電を検出するセンサーとし
確 に把握で きる特徴 を持 つている。海外 ではこの
技術 を用 い て コイル巻 替 え周期 の延長、信頼性 の
てカプラ (coupler)を
使用す る。 カプラは、主回
路 に直接接続す るカ ップ リ ング ・コンデ ンサで、
固定子巻線 の絶縁材料 と同 じエ ポキシマ イカ系 の
確保 の両立が図 られてい る。例 えばオ ンタリ水力
発 電 (カナ ダ)で は 、 この技術 の適用 によって
「この10年間 に41M$/年 の コス ト肖1減が 図 られ、
絶縁材料 で製作 される。ADWEL社 の場合、 カプ
ラの静電容量 を80pF(pico Farad)∼
1,000pFまで
バ リエ ー シ ヨンを持 たせ 、対象機器 によつてカプ
今後更 に7.3MS/年 に拡 大す る。」 とい う報告 を
公表 して いる(a。当社 では、1999年にADWEL社
(カナ ダ)か らこの技術 を導入 しオフライ ン診断
ラを選 定 す る。特 に500pFのカプラは部分放電 を
高感度 に検 出で きるため、「中 ・小型機 に適 して
との比 較検証試験 な どを通 じてその有効性 を確
認。す でに17台の発電機 ・電動機 に適用 して成果
を収めている。 ここでは オ ンライ ン診断技術 の 内
容 と有効性 につい て実績 デ ー タを交 え て紹介す
る。
1342‐
9825/03解50α論文/」
CLS
40 検
査 技 術 20042
い る」 と され て い るい。 ADWEL社
の 「PDA―
Standard」
発売か ら4年 後 の1990年にはオ ンライ
ン診断 を専 門に行 うIRIS社 (カナ ダ)が 設立 され
た。IRIS社の場合、80pFのカプラのほか、大型発
電機向けに くさび下 に埋め込 み主 回路 と電気的に
非接 触 で部 分 放 電 を検 出す るス ロ ッ トセ ンサ
電動機 ・発電機のオンライン絶縁診断技術 …0)
PDA―Premium
PDA Preminu:バ ッチ解析型 のオンライン部分放
電解析装置
三相分 を同時に解析 で きる
Coupler:部分放電 センサ ケ ーブル タイプとコン
デンサ タイプがある
ADWEL社
T C A I n s t r u m e n t :ッ
バチ解析型のオ ンライン部分放電解析装置
オンライン部分放電解析装置
T r a c l n s t r u m e n t時監視型
i常
C o u p t r : 部分放電セ ンサ
S S C s : く さびの下に埋め込むセ ンサ
TRIS社 のPDA装 置
のPDA装 置
第 1図 各 種PDA装 置
( S t a t o r s 1 0 t C o u p l e r s : S開発
S C s )して
を い る。 ま
た 解 析 装 置 と して バ ッチ で 部 分 放 電 を解 析 す る
経 由す る事 で電気的 に非接触 で放電信号 を検出す
る仕組 み を採 っている。
T G A I n s t r u m c nほか
tJの
「
、放電を常時モニタリン
グできる 「
T r a c l n s t r u m e nど
t特徴
J な のある製品
ロト オンライン診断導入の背景
を開発 して い る。A D W E L 社
、 I R I S 社の 2 社 で こ
イ 上 の セ ンサ を販 売 して お り、
れ まで約 1 8 , 0 0 0固以
世 界 で 約 5 , 0 0 0 台の 機 器 に両 社 い ず れ か の 診 断装
置 が適用 されて い る と考 え られ る。 第 1 図 に両社
のP D A 装 置 の 概 観 を示 す 。 また ヨ ー ロ ッパ で は
ALSTOM― POWER社
(ス イス )が
PAMOS」
「
と
呼 ば れ るP D A 装 置 を開発 して い る( ' 。A L S T O M ―
POWER社
のPAMOSは 、 カプ ラに9nF(nano Farad)
の油 密封 型 ( o i l F i l l e d t y pコ
デ ンサ を使 用
e )ンの
し、測 定 回路 は 第 2 図 に示 す よ う に 高 周 波 C T を
巻線
相分離導体
phase leads
部分放電セン
当社西 日本製鉄所 (倉敷)に は、30年以上 の運
転履歴 を持 つ交流電動機 。発電機が多数稼働 して
お り、安定運転 の継続 と合理的な更新 が課題 にな
っていた。 また溶鉱炉 を中心 に した製鉄所の操業
形態 の 中では、絶縁性 能評価 のためだけ に停電 を
取得す ることが容易ではな く、運転状態 のまま診
断が で きるオ ンライ ン診断技術 の導入 が望 まれ
た。その ような中、海外で は既 にオ ンライ ン診断
技術が実用化 され普及 してい る情報 を得 て、導入
の検討 を行 った。検討 の当初 は国内での適用実績
がないこ とや特別高圧の主回路 に直接 セ ンサ ー を
設置する ことに不安があ つたが 、実験 の結果、使
用電圧の 2倍 の電圧 を印加 して もカプラ自体 に部
分放電 を生 じないこ と、絶縁材料が巻線 の絶縁材
料 と同 じマ イカ系の絶縁材料 であ ること、海外 で
は既 に15年以上前か ら相当数の使用実績 がある こ
部 分放 電 解析装 置
となどか ら判断 し導入 に踏み切 つた。
PD analyzer
第 2図 ALSTOMttPDA装
置 の構成 図
検査技術
惨) …電動機 。発電機 のオンライン絶縁診断技術
ロト 部分放電の検出原理
こ こでC O ≫ C l で あ るか ら
電動機や発電機 の 固定子巻線 は第 3図 に示す よ
うに鉄心 スロッ トに絶縁 された巻線 を納 め くさび
Cl
――
△ツし―ιχ△7× 一
ε0
- 方 α―ι を移
間
動 す る見 か け の 電 荷 量
で 固定す る構造 になってお り、 コイルの導体 αと
鉄心 (接地)ι の 間 は、 マ イカを絶縁物 とした主
絶縁 (Grand Wall insulation)で
絶縁 され ている。
また コイル とス ロ ッ トの 間は導電性 スベ リ材や導
電性塗料 を施 し放電 の発生 を防止 してある。部分
放電 は、主絶縁体内部 に生 じたボイ ドや、 コイル
とス ロ ツ ト間 に生 じた空隙などで発生する。 この
部分放電 を等価 回路 で表す と第 4図 となる。
くさび
α導体
ボイ ド
qは、
△V α―ι
9=(CO+:11::)×
= ( σO + : I I : : ) ×
△y ×
::
る
か
あ
ら
TrtttlC2で H⇒
る
と
(1)離 C2と
す
仮
定
。
…
児
″
IICl≫
“
)
よ
0:呉
り
る
す
響
:意
I禦暑
ill定
2雇
1鰤 猛
また、式( 2 ) 、
経) より
∼■ ×ε
ι
△吻―
鉄心ι
l= 2
Cl CO+Cl CO+Cl
C O ≫ C l で あ るか ら
∼■
△カ ーι
CO
―
―
す な わ ち 、α ι間 の 電 圧 降 下 △V α ιは 放 電 電 荷 量
に比 例 す る の で 、 △v α―ιを測 定 す る こ とで 、 放
第 3 図 巻 線 の構造
電 電 荷 量 を知 る こ とが で きる。
c o : C l 、 C 2 と並列になる絶縁体の静電容量
c l : C 2 に 直列になる絶縁体の静電容量
C 2 : 部 分放電発生部の静電容量
△v : C 2 の 絶縁破壊による電圧降下
ロト PDAシ ステムの測定回路
P D A シ ステムでは第 5 図 に示す よ うに電動機 の
主 回路端子 にカ ップ リ ング コンデ ンサ ーc c を 接
続 し、整合抵抗R に 導 きR の 両端 に現 れる電圧 か
ら部分放電 を検 出す る。
第 4 図 部 分放電の等価回路
今、C 2 に 於 い て部分放電 が生 じる と、 △V の 電
圧 降下が発生す る。 △V に よる電荷 の移動 は、
V×
0=△
::)
(C2+::羊
キ
系
統周波数成分
で 表 され るが 、 c o ≫ C l 、 C 2 で あ る か ら
2∼ △V× (Cl+C2)
次 に △V に よ るα―` 間 の 電 圧 降 下 △V α―ιは 、
△Vα―ι=△ ヽ″
×
Cl
(cO+cl)
42 検 査技術 2004.2
TL
部分放電
・
・
。
(2)
第 5図 On_■ nc PDAの 回路構成
電動機 ・発電機 のオンライン絶縁診断技術 …に)
ここで整合抵抗 Rの 両端 に現 れる各周波数 の電
圧成分 は、次 の様 になる。
×
81[司
yr60=指
募b=0・
ゆ ′= △V ×
, + R = △ ソ×0 9 9 [ V l
z`ε
こ こで
V : 1 l k V 、 C c : 5 0 0 p F 、 R : 6 8 0 Ω 、V r 6 0 : 系統
周波 数成分 、V p d : 部 分放電成分 ( 検出周波数
1 0 0 M H z ) 、△V : 部 分放電 による電圧降下
ろ =論
議創 劇
( 1 ) 負 極性 が優勢の場合
負極性 のパルス は導体 が正 に、スロッ トが負 の
電位 にな った時、放電電子が導体償1 に移動す るこ
とで生 じる。負極性 のパ ルスが電圧、頻度 と もに
点は主絶縁内部 の導体側 に近 い
優勢 の場合、放電′
部分 にあると考 えられ る。導体 と主絶縁 の境界部
でワニスや レジンの含浸 が不十分 な場合や、熱変
化 の繰 り返 しによつて生 じた空隙で部分放電が発
生す る場合が多 い。 この タイプの放電 は主絶縁 の
トリーや焼損、主絶縁 と接触す るター ン絶縁 の焼
損、 ター ン間や よ り線 間の短絡 へ と進展す る。
[pdscs/』
Zεc'=
2π×100×106×500×
12 =3.18[Ω ]
す なわ ち、系統周波 数成分 は 、 C c で 減衰 し、
僅 かな電圧 となるが部分放電 に伴 う電圧変動 は、
ほ とん どその ままR の 両端 に現 れる。 オ ンライ ン
診断装置 は、 フイル ター を用 いて系統周波数成分
と部分放電成分 とを分離 し、電源位相のタイ ミン
グに合わせて放電電圧 を検 出する。
10000
負極性パルス
1000
100
10
正極性パルス
100
ロト PDAシ ステムの診断内容
のPDAシ ス テ ム には、(1)放電 電 圧 ―
頻度特性 、(2)放電 電圧 ―位 相特 性 、(3)最大放電 電
200
300
第 7図 負 極性が優勢 の場合
ADWEL社
圧 、(41Nqnの4つ の 診 断項 目 を持 ってい る。以 下 、
各診 断項 目毎 に内容 を示 す。
1.放 電電圧 ―頻 度特性
第 6図 に示す よ うに放電電圧 (mvlを 横軸 に、
放電 パルス数 (個/秒 )を 縦軸 にグラフ化 した も
(2)正 極性 が優勢 の場合
正 極性 のパ ルスは導体 が負 に、ス ロ ッ トが正の
電位 になった時、放電電子が ス ロ ッ ト側 に移動す
ることで生 じる。したが って正極性が優勢 の場合、
一
放電点 はス ロ ッ ト部分 にあると考え られる。 般
のである。グラフは放電パルスの極性毎 に描かれ、
に コイルの外側表面 とス ロ ッ トの 内面 には接触抵
抗 を均 一化す るため半 導電性表面 コー テイ ングや
その傾向か ら以下の診断 を下す。
導電性 スベ リ材が施 される。経年劣化で くさびや
bdses/胡
10000
正極性パルス
100
200
300
400
500
600
700
800
[mv]
第 6図 放 電電圧_頻度特性
第 8図 正 極性が優勢の場合
検査技術 20042.43
6 ) …電動機 発 電機 のオンライン絶縁診断技術
間隔片、縛 りひもにゆるみが生 じるとコイルが振
動 し、半 導電性 コー テ イ ングやス ベ リ材 の損傷、
脱落等 を引 き起 こす。する と主絶縁 の充電電流 は
非常 に少 ない接触点 を通過す るよ うになるため、
半導電性 コーテ イ ングや スベ リ材 は、更 に過熱 ・
2.放 電電圧 ―位相特性
電源位相 に対 して どの タイ ミングで放電が生 じ
てい るかをグラフ化 した ものである。主絶縁 の部
分放電 は、電源電位が上昇過程 で生 じるため、電
源位相 に対 して若干 (30度∼45度 )進 んだタイ ミ
焼損 し、最終的 にはス ロ ッ ト内に大 きな空隙が生
じ、 ここで大 きなスロッ ト放電が発生す るよ うに
なる。 この タイプの放電 は、非常 に大 きなエ ネル
ギ ー を内包するため、主絶縁 を早期 に劣化 させ る
ングで生 じる。 またADWEL社 では、経験上 この
位相特性図にお い て、105度と225度近辺 にパ ルス
原因 となる。 また、 コイル とス ロ ッ ト間に半導電
性樹脂 を注入する ことで修理 で きる可能性があ る
ている可能性が高 い としている。
ため、早期発見 が重 要 である。
( 3 ) 正 極 ・負極 に優位差 がない場合
]
“
母
部分放電
/
12KXl i
│
8 ∞:
帥
■度
0
一7
2
∞
.
8rXl`
-12∞
'
[mN71
-16CXl
180
360
540
720
900
1080 1260 1440
柵//
/
∞
フ 日]出賊肥 緊
これは、主絶縁 の内部 にボイ ドがあ り、 このボ
イ ドで放電が発生 してい ると考 えられる。
が集中 してい る場合 は、主絶縁 とス ロ ッ ト間の放
電ではな くコイルエ ン ドの相 間で部分放電 が生 じ
ノ
第 11図 放 電電圧 ―位相特性図
[mV
第 9図 正
負 の優位差がない場合
(4)負 荷 。温度で正極性 パルスが変化 する場合
この状態 は、巻線 に加 わる電磁 力 や、温度変化
で巻線 とス ロ ッ ト間の隙間が変化す るために生 じ
3.最 大放電電圧特性
/秒 以上で
放電電圧 ―頻度特性 で、頻度 が104固
最大 の電圧 を最大放電電圧 と定義 し、各相、各極
性毎 の最大放電電圧 を棒 グラフで表示する。
ると考 えられ、巻線 や くさびに弛みが生 じている
と考 えられる。
︰ ●
sへ Q
/
¨囲
ヽ
ヽ
Ъ
1000
定格負荷時
の正極パルス
1、
100
/
0
L
10
無負 荷 時
の正 極
63
パ ルス
125
188
250
313
375
438
500
[mV]
第10図 負 荷 ・温度で正極性パルスが変化する場合
44 検 査技術 20042
第12図 最 大放電電圧推移図
電動機 ・発電機 のオンライ ン絶縁診断技術 …`)
示す ようにNqnを 使 うことで放電 の状態 を トレン
ドで扱 うことが出来 る。
部分放電電圧 ―頻度特性図
xcE α ヽ ヽ い ヽ ヽ l xcE α ヽ ヽ い ヽ 長
特性
放電電 圧 ―頻度特性 曲線 の面積 を第13図に示す
式 で指標化 した値 をNqnと 呼 ぶ 。後述 の実測例 に
[0£
最大放電電圧 の急激 な変化 は、絶縁破壊 の前兆
と考 えられ るので注意 を要する。
4.Nqn(Normalized Quantity Number)
●
●―
。
-2,000
-4,000
-6,000
-8,000
-10,0000
●
10
印可電圧 :E/編
20
30
運転年数
第1 4 図 オ フラインとオンライ ンのQ m a x の 差
長 い機械 はオ ンライ ン試験 の結果 の方が大 きな値
を示す傾向が強 く現れた。 これは、新品に近 い機
械 の場合、劣化 が少 ない ため運転 中のT E A M ス ト
レスの影響 は小 さ く、印加電圧 の違 い ( オフライ
ン試験 は 中性点 を含 む全てのライ ンに試験電圧が
均等 に印加 されるがオ ンライン試験 では中性点 に
は電圧が自
Π加 されない) に よ り、オ フライン試験
の方が 多 くの放電 が発生 した もの と考 え られ る。
一 方、運転時 間 の 長 い 老朽機 の場合 、運転 中 の
部 分放 電電 圧
V p d u v A η ″+′
た
1
=″
″
わ″×当
=′ 2
′
T E A M ス トレスの影響 によリオ フライン試験 では
現 れなかった異常放電がオ ンライ ン状態で は発生
してい る もの と考え られる。 オ ンライ ン試験 とオ
第1 3 図 N q n 値 の計算
ロト 部分放電量の校正
″
α―ι(V)
PDAシ ステムで検出す る信号 は電圧 △ヽ
で あ り、放電電荷量 (pC)で はない。最低 3ヶ
月に 1回 定期的 に測定 を行 い傾向管理 で絶縁劣化
の兆候 を検知 しようとす るのがADWEL社
の考 え
方 である。 また大規模巻線機 にお け る電荷量の校
(針
正 は誤差 を含 む等、問題が多 い とされている(6)ヽ
。
しか しなが ら、我 々 日本 に於 い ては従来か らオフ
フライン試験 では電圧やス トレスの加 わ り方が異
なるため、単純 な比 較 はで きないが、我 々の経験
では、我 々が取 り扱 うター ビン発電機 の場合、概
ねJ E C _ 0 4 0 1 の
手順 で校正 して も実用上問題 になる
様 な大 きな誤差 は生 じない もの と見 てい る。P D A
システムに於 け る校正 の問題 や測 定限界 につい て
は、I E E E E か らガイ ドライ ン( " が発行 されて い る
ライ ンでの絶縁診断 を行 い、電荷 の絶対量 (pC)
での 良否判定基準 を持 ち、デ ー ターの管理 を行 っ
が、判定基準 や運用方法 につい ては、各国 の電力
会社で個別 に行 われているのが実情 で ある。当社
ではオフライ ン試験 の判定基準 に基 づ き、独 自の
て きた。従 ってPDAシ ステムで検 出 した △Vα―ι
(V)を 電荷量 (pC)に 換算 で きれば、従来の診
断結果 とPDAシ ス テ ム による診断結果 の連続性が
判定基準 を作成 して運用 しているが、判定方法や
ガイ ドライ ンの国際規格化が早期 に制定 される こ
とを望 んでい る。
確保 で きる。そこで、我 々はPDA試 験結果 をJEC‐
0401の手順 に従 って校 正 し、オ ンライ ン試験 とオ
フライン試験 の比較 を試みた。その結果 を第14図
に示す。 この図 に示す通 り運転時間の短 い機械 の
ロト 診断事例
オフライ ン試験 の結果 はオンライン試験 の結果 よ
当社でPDAシ ステム を導入後、絶縁破壊 を起 こ
した電動機 はない。そ こで、 ここではゆるみの判
り大 きな数値 を示す傾向が強 く、逆 に運転時 間の
定事例 を三例示す。
検査才
支術 20042
45
け)…電動機 ・発電機のオンライン絶縁診断技術
1.同 期電動機での例
この 同期電動機 は酸素 プラ ン ト原料空気圧縮機
を駆動す る電動機 で稼働後 30年 を経過 して い た。
15年前 に一度 ロー ター を抜 いて内部点検 を実施 し
てお り、
30年目の ロー ター抜 き点検 を実施す るか、
延期す るかの判断 に迷 つていた。そ こで、 オ ンラ
イ ン診断 によってゆるみの判定 を行 った ところ、
第 15図に示す よ うに温度変化 に伴 い プラスパルス
が大 きく変化す ることが半1明。巻線 にゆるみが生
じてい ることが予想 された為、 ロー ター抜 き点検
を実施 した。その結果60%を 越 える くさびにゆ る
みが認め られ、内部 には写真 1に 示す通 り、 くさ
びや絶縁材が振動 で粉化 し、自粉が堆積 してい た。
この状態で運転 を継続 してい た ら巻線 の絶縁劣化
を加速 させた可 能性が高 く、オ ンライ ン診断 によ
るゆるみの検出 は寿命延長 に大 きく寄与 した。
2.同 期発電機での例
この発電機 はガス ター ビン用水素冷却発電機
で、運転開始後 13年を経過 し、 ロー ター抜 き点検
を実施するか延期するか判断 を迫 られていた。 ロ
ー ター抜 き点検 を実施す ると定検期間が延長 され
大 きなデ メ リッ トを招 くため、 ロー ター抜 き点検
の要否決定 に も合理的な根拠が求め られる。そ こ
で、オ ンライ ン診断 によるゆるみ判定 を行 い、 ロ
ー ター抜 き点検が必要 との決定 を行 った。 この発
電機 は、予想通 り54%の くさびにゆるみが認 め ら
れたため、 くさびの更新 を行 つたが、その際、 く
さび下に第16図に示す リップルバ ネを挿入 して締
め付 け力 を高 める改 善 を行 った。そ こで、 くさび
更新 とリップルバ ネの効果 を確認す るため定検前
後 でプラスパ ルスの径時変化 を比較 した。その結
果、第 17図に示す よ うに定検前 は起動か ら全負荷
まで の過程で コイルの移動 とス ロ ットす き間の変
化 を示すプラスパルスの変化が顕著 に現れ てい た
が、定検後 はプラスパ ルスの変化 が明 らかに減少
100
し、巻線 の締 め付 け力が改善 された ことが確認で
きた。 この よ うに従来 は くさび更新 の効果 を運転
10
鳥
125
250
375
500
625
750
s__
875
1000
[mV]
●定格電圧 : 1 1 , 0 0 0 V
O 定 格回転数 : 1 , 8 0 0 r p m
0 定 格出力 : 1 5 , 5 0 0 k W
O 稼 働年 : 1 9 7 1 年
中 に確認す ることは出来なかったが 、オ ンライ ン
診断技術 を用 い ると、補修作業 が適切 に行 われた
か否 かの確認 を行 うことが可能 である。
第15図 プ ラスパルスの温度による変化
写真 1 粉 化が認められた固定子
46 検 査技枡〒 20042
第 16図 リ ップルバ ネ
電動機 ・発電機のオンライン絶縁診断技術 …幅)
0
6
。
4
行 っていなかった為、 オ ンライ ン診断 では第 18図
に示す通 り温度 ・負荷変化 に伴 うプラスパルスの
変化 は無 く、巻線 のゆるみは判定 されてい なか つ
た ものの13年とい う期 間を考慮 しロー ター抜 き点
。
2
0
0
。
8
芝 9
0
6
0
4
0
2
。
R3つ
高 で
8
ヽ 8澪
8
時刻
(a)く さび更新前
点検 の結果、巻線 お よび くさ
検 を実行 した。 開放′
びには全 くゆ るみは認め られず、健全 な状態であ
った。オ ンライ ン診断 の結果 を重視 して点検計画
を立案 してい れば開放点検 タイ ミングの延長 を図
れてい た と考 えられる。 この よ うにオンライ ン診
+Z α Z
0 0 0 。 0 。 0 。 0
6 4 2 0 8 6 4 2
断 は通常 の絶縁状態 の監視 だ けでな く、定検計画
の合理的な立案 にも効果 を発揮する。
ロト オンライン診断の特徴と効果
コ
銘
8 S Rで
8R
時刻
(b)く さび更新後
スロツ ト放電 を示すNQN+値 の変化が くさびの打 ち替え
によつて減少 した。 リップルバ ネによつて温度や負荷変
化 に伴 うスロッ ト内でのコイルの移動が小 さくなった も
の と考えられる。
第17図 く さび更新前後のNQNの 変化
これまで、オ ンライン診断 の概要 と診断事例 に
つい て紹介 した。 オ ンライ ン診断 は従来 のオフラ
イ ン診断 を凌駕す る優れ た特徴 を持 つている。以
下 オ ンライ ン診断 の特徴 と導入効果 につい て整理
した。
(1)特 徴
●運転 中のT E A M ス トレスの影響 を反映 した診
断がで きる。
●一度 セ ンサ ー を設置す れば簡単、安全、安価
に定期 的な診断 を実施 で きる。
●絶縁耐力試験 の ように巻線 に不要なス トレス
3.ゆ るみを判定 しなかつた例
この発電機 は高炉 の炉頂圧 エ ネルギ ー を回収す
る発電機で運転開始後、 13年間定格連続運転 を続
け て きた。運転 開始後 一度 もロー ター抜 き点検 を
壊事故 を回避で きる。
●スロ ッ ト放電や くさびゆるみのよ うに修理可
能 な異常 を早期 に検出 し寿命延長 を図れる。
●絶縁 の コンデ ィシ ョンに応 じたメンテナ ンス
[pulscs^]
を可能 に し、開放 点検周期 の延長 を図れる。
●早期巻線更新 を行 わず適 正 なタイ ミングでの
10000
巻替 えが実施 で きるため資本費 の削減 に寄与
で きる。
●放電部位 の推定 がで きるため修理 に必要な人
1000
100
10
を与 えず に診断がで きる。
(2)効 果
●固定子 の劣化 を早期 に警告す ることで絶縁破
手 と ( くさびの ような) 予 備部品を特定 し事
前 に手配す ることが可能。 また複数 のユニ ッ
16MW
90℃
●定格電圧 : 1 l k V
●
0 定 格回転数 : 1 , 8 0 0 r p m
■
定格出力 : 2 8 , 5 0 0 檄
e 製 造年 : 1 9 8 8 年
第 18図 ゆ るみのない事例
トを運転 してい る場合、修理 や巻替 えの優先
順位 を正確 に定 める ことがで きる。
●絶縁 の修理や くさび打 ち替 えの前後 でオ ンラ
イ ン試験結果 を比 較す ることで、修理 が成功
したか否かの確認がで きる。
検査技術 20042 47
0 ) …電動機 発 電機 のオンライン絶縁診断技術
ロト オンライン診断の運用方法
オンラインPD測 定
現在、当社 では 2ケ 月毎 のインターバ
ルで デー ター採取 を行 い、第 19図お よび
校正値によるlllV→PC換 算
第20図に示す手順 で 固定子巻線 の 良否判
定 を行 っている。 17台全ての機器 につい
て校正用 のパ ラメー タを持 ち、 メー カー
各相 土Q m a x
> 判 定基準
毎、絶縁種別毎 にオフライ ン診断 の判定
基準 に基 づい た判定基準 を設定 して運用
基準Q m a x ×
< 今 回Q m a x
して い る。 しか し、 これ まで1,000件近
い デ ー ター を蓄積 し、各機器毎 の部分放
電 の特性 を解析 して きた ところ、機器 に
よっては温 度や湿度等 によつて特異 な放
電 の挙動 を示す ものが あ り、 オフライ ン
診断 を基準 に した画 一 的な判定基準 では
絶縁劣化 の兆候あ り
開放点検お よび精密診断
要注意
測定 インターバル を短縮
第 19図 オ ンライン絶縁診断手順
オンライ ンPD測 定
30°-90°
210°-270°
以外 に強 い 放電 が あ る
相間で放電があるためQmax
での判断がで きない。
巻線 が汚損 している可能性が
あれば洗浄 して再診断を行 う
定位相で周期性 の
強 い放電がある
高周波 ノイズの可能性がある。
の判断がで きないので
QInaxで
高周波位相 のデー タを消去 して
Q m a x を求める。
x
a
m
¨
一
Q
+
Q m a x ι: 軽 負荷 または低温時のQ m a x
Q m a x ″: 高負荷 または高温時のQ m a x
+QmaXι
+QmaX″
≧20
+Qma和
≧2 0
+QmaXL
巻線ゆるみ判定手順
・
イ1 0 1
電動 機 ・発 電機 の オ ンラ イ ン絶縁 診 断技術 ・
な く機器 や運転状態 に応 じたオ ンライ ン診断専用
の判定 ルー ルが必要な ことが分か って きた。そ こ
で、現在当社 では、 これ まで集積 したデー ターベ
ース を元 にオンライン診断専用 の判定基準 の策定
に取 り組 んでいる。更 にオ ンタリ水力発電 の統計
ではオ ンライ ン診断 による異常の検 出か ら絶縁破
壊 までの期 間は第 1表 に示す よ うに使用電圧 によ
つて違 いが あ ることカラト
かつてい る。オ ンライン
(6)H zhu,v Grccn D Huynh L Ravenscroft:How to ldentify Stator
line Partial Discharge Analysis
lnsulation Problems Using On―
EPRI―Utility Gencrator Prcdictivc Maintenancc&Rcfurbishmcnt
Conttrencc December 1 3,1998
(7)V Warren:HOW much PD is too much PD Iris Rotating
March 1998
Machincry Confcrcnce―
( 8 ) 木 村 健 : 回 転 機 の 最 新 部 分放 電検 出技 術 の 動 向 、平 成 1 5 年
電気 学 会全 国大 会 シ ンポ ジ ウムs 3 - 4 2
EEE Trial―
Usc Guidc to thc Mcasuremcnt
(9)IEEE Std 1434 2XX10“
of Partial dist・
harges in Rotating Machincry''2000
診断 は劣化 の初期段階か ら警告 を与 える診断技術
であ り、各機器 の運転条件等から異常時 の個別 ア
クシ ョンプランを準備 してお くことで、診断 の成
果 を最大限引 き出す ことが可能 となる。現在、各
機器毎 に判定 デ ー ターベ ース と異常時 のアクシ ョ
ンプラ ンを体系化する個別 アクシ ョンプ ログラム
つい て検討中である。
dual action program)に
(indi宙
第1表 異常の検出から破壊までの期間
使用電圧
破壊 までの期間
筆者紹介】
【
末 長 清 佳 (昭和32年10月8日生 ・長崎県出身)
JFEスチ ールい 西 日本製鉄所 (倉敷地区)
環境 エ ネルギ ー部 エ ネルギ ー技術室
20kV
約10年
13 8kv
約5年
6kV
2∼ 3年
TEL:086-447-3518 FAX:086-447-3524
4kV
数 ケ月
E―
Stecl co JP
mail:ki―aucnaga@jfc―
〒712-85H 岡 山県倉敷市水 島川崎通 1
<主 なる業務歴及び資格 >
電気設備 の維持 ・運用 ・建設業務 に従事。発明 した超
ロト おわりに
音波式部分放電検 出装置で、第35回機械振興協会賞 を受
賞。第 2種 電気主任技術 者、エ ネルギー管理士 (電気)。
<過 去 の執筆実績 >
カナダで生 まれたオ ンライ ン診断技術 を国 内で
初めて本格的に導入 し、適用 範囲 の拡大 を図って
きた。電 力 の規希1 緩和 が遅れた分、 日本 での普及
が遅れた感 のある本技術 であ るが 、極 めて有効 な
診断技術 であ り、今後規制緩和 の加速 とともに急
速 な普及が予想 される。
音響 による部分放電検 出装置の活用事例 (プラ ン トエ
ンジエ ア リ ング)、省 エ ネルギ ー技術紹介 (オーム)。
」FEス チ ー ル 株 式 会 社
<代 表者名 > 敷 土文夫
<本 社住所 >
〒100-00H 東 京都千代 田区内幸町2_2-3
TEL:03-3597-311l FAX:03-3597-4860
URL:http:〃WWWjte_stccl or.jP
<参 考 文献 >
(1)芳 賀 弘 二 :「発 電機絶縁 の 寿 命診 断」 火原協 、Jun 2∞2
<資 本金 >239,644百 万円
(2)By JOhn F Lylcs,T Earl Goodeve,Howard Scdding PARAME―
<主 要取 引先 >
TERS REQUIRED TO MAXIMAIZE A THERMOSET HYDRO―
GENERATOR STATOR WINDING LIFE IEEE Transaction On
Encrgy Convcrsion VO1 9,No3,September 1994
( 3 ) 寺 瀬斉 : 絶 縁 劣化 検 出 の 実 際 、 1 9 5 4
く年 商 >1兆 9,774億
円
自動車、機械、電気 の各 メーカー及 び土木 ・建築業界
く事業内容及 び会社近況 >
2003年4月 1日 、NKKと 川崎製鉄が統合 し、JFEスチ
ー ルの が誕生 しま した。当社 は、世界最高の技術 で生み
(4)H zhu,vGrccn,M Sasic,A Jakubik:Partial dischargc databasc:
its bencflts and limitations on assessmcnt Of stator insulation deteriO―
ration 2001 1EEE EIC
(5)Dr Martin Hoof Ca■ A Marsh:Rcal― Timc Assesscd Condition
Trcnding Of Generators Utilizing Continuous Partial Discharge
Monitoring EPRI―Utility Gcncrator Predictivc Maintenance and
出す鉄鋼製品が社会の発展 に寄与する とい う誇 りと責任
を胸 に 「
挑戦 ・柔軟 ・誠実」 を行動規範 として、全力で
取 り組 んで い ます。 これか らのJFEの活躍 に、 どうか熱
い声援 をお寄せ下 さい。
Refurbishment New Orleans,LA,January 15-19,2001
検査技術 2004.2 49
・
ディテクシ
(1)・
超音波 リー ク・
検査機器 超音波 リーク・デ ィテクシ ョン・ツール
資料提供 :ド ラ ックジヤパ ン輸
ドラ ックジヤパ ンは、 リー ク箇所 に発生す る渦
流気体 に含 まれる可 聴音 域外 の超音波 を検 出 し、
バ ー グラフまたは可聴音 で 知 らせ る超 音波 リー
ク ・デ イテクシ ョン ・ツー ル 「
A G E 1 4 0 1 エ アロ
スペ ース ・ツールキ ッ ト」 を販売 を開始 した。
同ツー ルキ ッ トは 、本体、集音器、イヤホー ン、
小型超音波発生器、キ ヤリングケース などか ら成
り、充電式 で軽量かつ堅牢 なため、 い ろい ろな場
所 に持 ち運 んで使用 で きる。
このA G E 1 4 0 1 エ ア ロスペ ー ス ・ツー ルキ ッ ト
は、航空 業界 にお い て必須 の作業 であ り大 きな問
題 であるリー ク箇所特定 に極めて有効 である。本
ツールは、 リー ク箇所 に発 生す る渦流気体 に含 ま
れ可聴音域外 の超音波 を検 出 し、バ ー グラフまた
は可聴音 で知 らせ る。
超音波 リー ク検 出技術 は永年 にわた リー般産業
分野 で もリー ク検 出 に実績 を残 して きたが 、G E
ドラック社では これを航空機 。新幹線 ( 本体構造
はます ます機密性 を求 め られてい る) 等 の用途 に
最適 な形 に発 展 させた。
ス ペ ー ス シ ャ トル外部燃料 タ ン クのO ― リ ン
グ ・シー ル機密 チ ェ ックに多用 されてい る。
この他、方向性 を持 って超音波 ノイズが検 出で
きるので、込 み入 った配管 に何処か らリー クが有
るか も分かる。
小 型超 音 波発 生
イヤ ホ ー ン
集音器
キャリングケース
写 真 l AGE 1401エ
1342‐9825/03だ 500/論 文/」
CLS
50 検 査技術 20042
ア ロスペ ー ス ・ツ ー ルキ ッ ト
超音 波 リー ク ・デ イテ ク シ ョン ツ ー ル … 1 2 )
◆◇測定原理
●コ ック ピッ ト/パ ッセ ンジ ャー ・ウィン ドウ
最 も一般的な超音波 リー ク検出の用途 は、加圧
されたシステムの リー ク箇所の発見である。
●非常 用酸 素 シス テ ム
●燃料 シス テム
● ビ トー ・ス タテ ィ ックシス テ ム
気体 (空気)が 穴 (オリフイス)か ら漏れる時、
気体 の流れに乱気流が発生す る。 この気流内の渦
流 に量音波 の発生がみ られる。 この超音波 ノイズ
“
は極僅かな識別可能 な単 一可聴音共 に含 まれ ラ
"と
ッシング音
して特徴付 けられる。超音波 リー
ク検 出器 は特 に この渦流 に含 まれる超音波 を捕 ら
えるよう調整 されてい る。
この方法 によるリー ク検 出には被試験体 の圧力
値、 リー ク回の形状 ・大 きさ、湿度、温度等多 く
のパ ラメー タが 関連す る。
●ECSお よび ホ ッ ト ・エ ア ー ダク ト
●救命 イ カ ダお よび救命 胴 衣
●ナ イ トロ ジ ェ ン ・シス テ ム
●タイヤ
●パ ッセ ンジ ャー/ 貨 物 ドア ・シー ル
●キ ャノ ピー ・シ ー ル
●エ ンジ ンテス トベ ンチの配管 等
高圧 システムでの検 出 は比 較的容易 だが、低圧
力 の シス テ ムで は多少 のテ クニ ックが必 要 で あ
“
"の
る。例 えば、燃料系統 の バ ッグ ・タ ンク
接
続部 またはシーム部 か らの リー クは小 さ く超音波
渦乱気流 を検 出す るには小 さす ぎ検 出不能 であ
る。 しか しなが らこの リー クは粘性 の低 い 液体
(スヌ ー プ、石鹸 液等)を リー ク箇所 と推定 され
る箇所 に塗布 し、泡 の発生 お よびそれが弾 けた時
の音 をAGE1401で 捉 える。
その他 の方法 としては、小型 の超音波発 生器 を
被測定箇所 に入れ、外部 か らこの超音波 の漏れ具
合 を検 出するもので あ る。例 えば機体 ・車体 の ド
アシール部、 コク ピ ッ ト ・車両 ウイ ン ドウ部 の取
り付 け不良 に極 めて有効 である。
主 な仕様】
【
●本体構造 の気密性 が求め られる航空機、鉄道
車両、 自動車 の リー ク試験が可 能 で、特 に航
空業界 における リー ク箇所特定作業 に最適。
●方向性 を持 つて超音波 ノイズ検索 がで きるた
め、プ ロセス産業現場 の複雑 な配管か らの リ
ー ク検出 も可能。検 出超音波帯域が可変。
●超音波 を発生す るために小型量 音波発 生器 を
添付。 この超音波発生源 を被測定箇所内に入
れて、外部か らこの超音波 の漏 れ具合 を検 出
す る等 の利用が出来 る。
●キ ッ ト価格 :「700,000円」
アプ リケ ー ション】
【
■航空機産業 アプリケー シ ヨン
●キャ ビン圧力
■ 自動 車産業 ア プ リケ ー シ ヨン
● ドア ・ウ イ ン ドウシ ー ル
●エ ンジ ンテス ト ・ベ ンチの 配 管
●燃料 タ ン ク
● タイヤ
●キ ャ ビ ン ・シ ー ル
●製造 ライ ン圧 力 配管 等
一
■ 般 /プ ロセス 産業 ア プ リケ ー シ ョン
●防爆 、防災 シー ル
●製造 ライ ン圧 力 配管
●プ ロセス 配管
●密封 容器
●コ ン プ レ ッサ 等
<問 い合 わせ先 >
ドラ ックジ ヤパ ンの 営 業技 術 部
TEL:0422-20‐ 7123 FAX:0422-20‐
7155
検 査 技 術 20042. 51
(1)異 物検査 システム
検査機器 異物検査 システム
資料提供 :日 本 レーザ ーい
ため、他 の検査 機 器 と併 せ ての シス テム ア ップ も
◆◇ はじめに
可能 とな つてい る。
本 システムは異 物検 出 ソフ トウ ェ アI P - 2 0 を核
とし、 カメラにて取 り込 んだ画像 に映る様 々 な異
異 物 検 査 だ け で な く、 同社 取 扱 い の 独 国 イ エ
ナ オ プ テ イ ック (JENOPTIK)製 、高精 度 テ レセ
物 を検 出 し、その浪1 定結果な らびにO K / N G 半 J 定
を行 う。 カメラは、ハ イエ ン ドか らローエ ン ドま
ン トリ ック レ ンズ との 組 み 合 わせ に よ り、高精 度
な二次 元寸法 測定 ・線 幅測 定 な どの シス テ ム にバ
でN T S C 出 力 であれば、市販の物 のほ とん どが使
ー
用可能 で、最近 のデジタルカメラにも対応 しユ
ザ ーの 目的に よ り、 自由 に選択 で きる。多 くの解
ー ジ ョンア ップが可 能 。
析機能 を備 え、G O / N G の
CLS
1342‐
9825/03/Y500/論
文/」
52 検 査技術 20042
判定出力 もつい ている
また、客先 の ご要望 にあ わせ た 、 シス テ ム ア ッ
プ も可能 。
異物検査 システム…り,
◆◇主な機能
【
画像処理機能】
① 画 像 表 示LIVE/FREEZE
切替 え
画 像表 示 をL I V E ( 動 画像 ) と
FREEZE(静
止 画像 ) に 任 意 に
切 り替 えて表示 で きる。
→
財鰤 をしきい値 と
して二値化
② 画 像二値化 手動/自 動
ある輝度 をしきい値 として画
像 を二値化する。
手動 モー ドでは しきい値 をユ
ーザが任意に設定 して二値化す
第2図
る。
自動 モ ー ドで は画像 全体 の 輝
度 の 平均 値 か ら しきい値 を 自動
的 に計算 して二値化 す る。
③ 異 物検出
→
爾爾をしきい値 と
して二値化
画 像 に映 つ て い る異 物 の
OK/NG判
定 をす る。
具体 的 には検 出 ウ イン ドウで
囲 まれ て い る部分 を最 終 的 に二
値 化 し、 そ の 白 く残 った部 分 を
異物 とす る。
そ の異物 の個数 、最大面積 、
全異物 の総面積、最大輝度、全
異物 の総輝度 と、予め設定 した
第3図
そ れぞ れ の 判 定 条件 とを比 較
し、判定条件内 に収 まって いれ
lゴ
O K 、 オ ー バ ー して い る とき
はN G の 半」
定 をす る。
検 出 ウイン ドウは最大 5 つ まで設定で き、そ
れぞれ形、位置、大 きさを任意 に変更で きる。
基本的には検 出する画像 を二値化 して判定す
るが 、 よ り異物 の検出が しやす い よ う、予め検
出画像 に空間 フイルター など―様 々 な加工 を施
して検 出を行 うこ ともで きる。
<問 い 合 わ せ 先 >
帥 日本 レ ー ザ ー 応 用 シス テ ム 部
TEL :03-5285-0861
FAX:03-5285-0860
〒 1 6 9 - 0 0 5 1 東京 都 新 宿 区 西 早 稲 田2 - 1 4 - 1
E―
mail:meas@japanlaser cojp
URL:http:〃www.japanlascr co.jp
検査技術 20042 53
l
( 1 〉超音波 フェイズ ドアレイ法 によるF S W 接 合部検査 へ の適用
検査 機器 X線 異物検出器 とオー トチ ェッカの
ラインナ ップを強化
ア ン リツ産機 シス テ ムlal
◆◇ は じめに
ア ンリツ産機システム株式会社 は、 これ まで販
売 してきたX線 異物検出機 とオー トチ ェ ッカのラ
イ ンアップを強化 した。
幅広 タイプのX 線 異物検 出機 K D 7 3 1 6 A W を ライ
ンア ップ。搬送 ベ ル トの幅 をK D 7 3 シ リー ズで初
めて3 9 0 m m に 広 げ、大型 の 商品の異物 を検 出す
ることを可 能 とした。
第 1表
KD7216AW
形 名
◆◇ X線 異物検 出機 KD7316AW
検出感度
金属球 φ
04mm、 金属ワイヤ φo 28×
2mm
X線 出力
最大60kV、 150W(電 圧 ・電流可変)
2 0 0 3 年6 月 よ り販 売 してい るX 線 異物 検 出機
K D 7 3 シ リーズの ライ ンア ップを強化。大型 1 5 イ
ンチカラー液晶 タッチパ ネル を採用 し、簡単操作、
高感度 を実現 したK D 7 3 シ リーズ に、今 回新 たに、
猾
弥
蒻
安全性
表示方式
操作方式
タッチパ ネル
画像 モニ タ
65イ ンチカラーLCD(標
被検査品
寸法 ・質量
最大幅390mm、 最 大高 さ150mm
ベル ト幅
標準仕様
欠品検出機能
標準仕様
品種数
珈
鰤
搬送能力
電源 ・消費電力
準仕様)
420mm
マスキ ング機能
ベ ル ト速度
拠
憑
漏洩X 線 量l μS v / h 以 下安全装置による
X 線 漏洩防止
104イ ンチカラーTF「液晶
最大llXl品
種
5∼601n/111in〈
品種 ごとに速度可変)
最大5kg[オ プシヨンでlokg(5∼30m/1nin)]
まで対応
A C 2 0 0 V ±1 0 % 、単相、5 0 / 6 0 H z 、1 鵬法、
突入電流8 0 A ( t y p ) ( 5 m s )
質量
使用環境
0 ∼3 5 ℃ ( オプシヨンクーラ搭載時0 ∼4 0 ℃)
相対湿度3 0 ∼8 5 % 、但 し結露 しないこと
保護等級
I P 6 6 準拠 ( コンベ ア部 のみ) 、その他 は
I P 4 2 準拠、ベル トはワンタッチ着脱可能
外装
ステ ン レス ステ ー ル (sus304)
対象市場 。用途】
【
食品市場 全般 における原料、商品の異物混入検
写真 1
γ40/頁
1342-9825/03′
/」
CLS
54 検 査技術 2004.2
査。
X線 異物検出器 とオー トチェッカのライ ンナ ップを強化 …り)
◆◇オー トチェッカ SVシ リーズ
重量選別機 のオー トチ ェッカで、今 回、業界で
初 めて コンベ アとはか り部 でIP67準拠 (一時的潜
水 に も耐 えられる防浸型 )を 実現。防水性 に非常
に優 れ、洗浄 を容易 に した。 さらに、毎分600個
の重量選別 に加 え、商品 を重量別 に12段階 までラ
ンク分 けす ることを可能 とした。 これによ り、高
速かつ高精度 に商品を選別す ることを実現 した。
対象市場 。用途】
【
食品 ・薬化品市場全般 における原料、商品の質
量管理。
く問 い合 わせ先 >
ア ン リツ産機 シス テ ム帥
TEL :046-296-6700
URL:http:〃www anritsu.cojp/J/industry/
本誌 の複写利用 につ いて
日頃 より本誌 をご購読 いただ き誠にあ りが とうござい ます。
ご承知 の通 り、出版物 の複写 は著作権法 の規定 によ り原則 として禁止 されてお り、出版物 を複写利用する場合は著
作権者 の許諾が必要 とされてい ます。当社 は本誌 の複写利用 にかかる権利の許諾並 びに複写使用料 の徴収業務 をい 日
委託 してお ります。301Sは2002年4月1日より複写許諾 と複写使用料徴収 の業務 を
本著作出版権管理 システム (10LS)に
開始致 しますので、同 日以降本誌 を複写利用 される場合 には30LSにご連絡 の上 、許諾 を得 て下 さい。10LSの連絡先 は以
下の通 りです。
株式会社 日本著作出版権管理 システム (JOLS)
所在地 〒 H3-0033 東京都文京区本郷4-1-6 本郷416ビル8階
電
話
033817-5670
FAX 03 3815-8199 c―
mail infoCOjCIs Co.jp
なお、著作権法は著作権者 の許諾無 しに複写で きる場合 として、個人的 にまたは家庭内その他 これ に準ず る限 られ
一
た範囲で使用す ること、あるい は政令 で定 め られた図書館等 にお いて著作物 の 部 ( 雑誌 にあっては掲載 されている
一
一
個 々の文献 の半分以下) を 人について 部提供す ること、等 を定めてい ます。 これ らの条件に当てはまる場合には原
則 として許諾 は不要 とされてい ますが、それ以外 の場合、つ まり企業内 ( 政令 で定 め られてい ない企業等の図書室、資
料室等 も含む) 、研究施設内等 で複写利用す る場合や、図書館等 で雑誌論文 を文献単位で複写する場合についてはすべ
て許諾が必要です。
お問い合わせ下 さい。
複写許諾手続 の詳細 についてはJ I L S に
日本工業出版株式会社
株式会社 日本著作出版権管理 システム
検査技術 20042 55
2003年 「
検査技術」年間総目次 (1月号∼6月号)
〈1月 号〉
■解説
北大学 坂 真 澄 巨
陽
/東
○電場計測応用手法 とき裂検 出 評 価
○応力腐食割 れ (scc)と アコースティック エ ミション(AE/青 山学院大学 竹 本幹男
○石油 化 学 プラン トにおけるライフサ イクルコスティング
/東 洋 エ ンジエアリング 岩 脇大仁
/日
本製鋼所 茅 野林造
○低合金鋼 の焼戻 し脆化 と水素脆化 の相互作用
和高分子 前 田 日 1
/0召
OGFRPの 硫酸浸漬による劣化試験
■技術 トビ ックス
ー
● エ ネルギ
○石油 タンクにおける疑似 AE波 の伝播特性 /消
○ パ イプライ ン円周溶接部超音波 自動探傷技術
防研究所 山 田 寛 真 家敦子
/日
本鋼管 天 野哲也
( 4 月号)
■法規 規 格
○圧力機器 の保全規格に関するAP1/ASMEの
動向
/日 本高圧力技術協会 口 原隆康
■解説
/徳 島大学 吉 田意 一 明 松圭昭
OAE法 によるガス漏洩の検知
■技術 トビツクス
● エ ネ ルギ ー
/四 回総合研 究所 松 村憲秀
○ ター ビンロー タ翼植込部 uT装 置 の開発
一
/四 国電力 石 村安延/新 日本非破壊検査 辻 伸
〇火力発電用 ポイラ主 要耐圧部材 の寿 命評価用保守検査技術
/石 川島検査計測 中 代雅士
■検査機器
〇誰 でもカンタン簡易温度 計測サービスNetde Chcck/東 京 ガス 森 左知子 阿 部 健
イ エ ス エ ル 宇 田川義夫
/ア
○渦流 シ ミュ レー ション ソ フ トVIC3D
●建築 土 木
○土木構造物 の現場点検支援情報システム
OLPガ スの水封 式地下岩盤貯槽方式 /在
○ ガ イ ド波 を利用 した配管検査装置
一
/非 破壊検査 永 井辰之/昭 和四 日市石油 兵 藤雅巳 高 村健
藤 久 /ジ ヤパンテクノメイ ト 月風部正司
〇構造物 の疲労度診断セ ンター/NKK 伊
●環境
○テ レメー タシステムによる地下水管理
○ ダイオキシン濃度の簡易計慣l技術
■連載
●検査技術 とパ ター ン認識
○第 3草 パ ター ンの距離空間作成 に求め られるデ ー タの均 質性
/プ ロー プ
■エ ツセイ
■連載
●検査技術 とパ ター ン認識
○第 6章 パ ター ン認識の検査問題へ の応用事例
■製品 ガイ ド:総 合検査機器展 ЛMA2003の 見 どころ
/室 蘭工業大学 矢 吹信喜
カザ フス タ ン 日本国大使館 大 竹健司
/ 埼 玉大 学 佐 藤 邦 明 落 合 靖
/産 業技術総合研究所 黒 澤 茂
手島昌一
朴
鍾 元 愛 澤秀信
/ プ ロー プ 手 島 昌一
/兼 子 弘
〇技術 に'1まれた事故 の記憶 D
■製品 ガイ ド :土 木計測機器
〈5 月号〉
■解説
○精密位置決め装置 (XYステージ)
■技術 トビックス
●エネルギー
/ 住 友 重機械 工 業
哲 一一
敏
田
池 管
〈2月 号〉
■解説
む憶合金薄膜の過電流 センサヘの 適用/大 分県産業科学技術センター
○形状言
西電力 神 木常喜 岡 本 洋
○ ター ビン発電機運転 中絶縁 診断装置 の 開発 /関
○風力発電装置用遠隔監視装置 の導入
/三 菱重工業 福 田光芳 竹 辺哲夫 後 藤正 人/長 菱制御 システム 深 堀 潔
●化学
菱 ガス化学 梶 原敏雄 望 月重孝
○化学プラ ン トにおける設備診断
/三
/千 代 田ア ドバ ンス ト ツ リュー シ ヨンズ 山 本栄 一 都 島良治
●建築 土 木
○赤外線 カメラを用 いた橋梁の鋼製伸縮装置 の 検査 /JFE日 本鋼管 西 ケ谷健彦
成建設 宮 崎裕道
/大
〇近接 工事 における変状計測手法
●材料
○超歪塑性材料の最近の話題
/大
阪府立大学 染 川英俊 東
健 司
■検査機器
○超音波 フェ イズ ドア レイによる溶接部 の探傷
/R/D Tcch Callada,Michacl Molcs and Noel Dub6
く訳 〉/ア ー ルデ ィテ ック ジ ャバン 立 花直治
■連載
●検査技術 とパターン認識
○第 4章 MTS法 の手順
■製品ガイド:非破壊検査 システム
/福
/東
/大
/東
岡工業大学
北大学
阪大学
京農工大学
川島播磨重工業
村
三
豊
吉
島
山理 一
原 毅
田雅男
による機械 システムの故障予知
岡武男
/石
○火力高温部材損傷診断 システムの紹介
輝 行
の
さ測定
○狭所設置配管 超音波連続厚
/東 亜非破壊検査 城 戸友文 内 田正春/ジ ヤパ ンエ ナジー 木 村義明
■技術 トビツクス
OAE法
●材料
○電磁超音波共鳴法 による配管 診断技術
/住 友金属 テクノロジー 吉 田正司 浅 野鉄夫
日本石油精製 大 西枚宣
/新
Oσ 脆化が クリー プに及ばす影響 について
●化学
○腐食管理 による設備管理へ の適用
/三
菱化学 宮 澤正純
●建築 土 木
○光 ファイバ を用いた地盤や構造物の計測 システム
/ N π インフラネ ッ ト 奥 野正富 川 野 勝
■検査機器
oポ ー タプ ルToFD探 傷装置
■連載
●検査技術 とパ ター ン認識 (最終回)
○第 7章 Mヽ 法 の運用 と今後 の発展
■製品 ガイ ド:工業用管内検査 機器
/ 湘 菱電子 杉 元幸郎 岡 本 実
一
/ プ ロー プ 手 島 昌
―
/ プ ロー プ 手 島 昌
〈3月号)
■解説
○超音波による病変の定量技術
○長さの トレーサビリテイとナノメー トル計測
■技術 トビツクス
●エネルギー
○経年劣化問題に対する磁気的非破壊評価の試み
(6月 号)
■解説
○ タンパ ク質結品化サポー トシステムの技術開発
○回転機設備 オフライン診断 デー タの 有効活用
/千 葉 大 学 蜂 屋 弘 之
/ミ ツ トヨ 上 田守 正
/岩 手大学 鎌 田康寛 菊 池弘昭 荒 克 之
●建築 土 木
‖1島播磨重工業 井 本治孝
/石
○大型構造物 の二次元計測技術
/建
築研究所
○建築鉄骨分野 における性能設計の必要性
ー アイテ ック
/シ
○最近 の建 築、土木の計測 システム
の
とその
対策
/住
友軽金属 工 業
○建築用銅管 腐食現象
●環境
○森林 の分光反射特性 を媒体 とした保水機能の定量的判読
/日 本大学 西 川 肇 藤 井寿生 工 藤勝輝/国 立科学博物館
■検奎機器
PAL」
○ フェイス トアレイυT装 置 「
■連載
ー
●検査技術 とパ タ ン認識
○第 5章 よ りよい距離空間を得 る
日製品 ガイ ド:試験 機
利用 した薄板の非破壊検査
OEMATを
〇欠陥の許容 と非破壊検査
○溶接継手 の強度 を決めるもの
/日
高 橋正氣
太 箸孝善
緑 川光正
錦 村 忍
山 田 豊
近 田文弘
本 クラウ トクレーマ ー 後 河内薫
/ プ ロー プ 手 島 昌 一
/石
川島検査計測 村 上公英
/三 井化学 三 苫哲郎 山 下勝 哉 田 仲良雄 斎 藤泰彦
○画像 レー ダの最新技術 と応 用
/三 菱電機 岩 本雅史 山 本和彦 諏 訪 啓 土 田正芳 志 村誠 一 原 芳 久
■技術 トビツクス
● エ ネ ルギ ー
○高温 ガス炉開発の現状 と動向 (燃料検査方法)
/日 本原子力研究所 沢 和 弘 川 崎幸 三
〇石油精製圧力容器 の補修部再現 と健全性評価
/新 日本石油精製 井 上洋 一/日 本製鋼所 長 谷川龍雄
○寸法検査 による触媒管の余寿命管理
/千 代 田ア ドバ ンス ト ツ リュー シ ョンズ 柴 崎敏和 ガ ヽ
島有卜
夫 鈴 木裕晶
●交通 航 空宇宙
ー
ル
の
レ
と分
○
道総合技術研究所 寺 下善弘 辰 巳光正
溶接部折損 現状
析 /鉄
■検査 機器
.
プ トハ イテ ック 石 附英昭
○高性能非球面 レンズを用 いた高精度画像観察 /オ
立造船 小 村明夫 杉 本 厳 井 上鉄也
○万能画像用X線 干渉計 の 開発
/日
ボタ 森 本 進
〇近赤外分光分析 を応用 した青果物の非破壊品質評価装置 /ク
■製品 ガイ ド:厚 さ計
り│…非破壊検査 システム
産業用渦流アレイ探傷装置 Qubk scan EC
/ア ールディテッ
カナダR/DTech社 にて開発された渦流アレイ法の産業用 システム専用
QulCk SCan ECは
機です。通常の渦流 コイルをアレイ状に組み込んだプローブ面の電子的スキャン利用で
従来の渦流に比べ高速かつ精度の高い探傷 を可能としたものです。
■特長
●高度 ソフ トQuiCkVicwEC(Whdows 20∞
or NT)での、cス キャン画像表示を含む多
くの有利性
0キ ャリブレーションソフ トにより瞬時にアレイプローブのキャリブレーションが可能
●リアルタイムアラームによる欠陥検出
●最大デー タアクジション :40M比
●同時励磁 16c・
l1/m (最 大384cl1/QSEC)
0周 波数範囲 :数比 ∼6M池
0多 重周波数 :最大 8周 波
■用途
鉄 を問わ式 素材、部品或いは完成品、
非鉄 ・
製造ラインにて広範囲に適用可。又、平
丸 ・曲面のみならず、複雑形状面に対応可。ERWレ ーザーTwB溶 接部探傷でも注目され
ています。
5 6 1 44‐3 3 0
問い合わせ先/ 丁E L : 0 3 ‐
URL:httpヵ"ww.rd―
tech.co.jp
産業用超音波探傷装置 Qubk scan U丁
/ア ールデ ィテ ック ・ア ジア
、 カナ ダR/DTcch社 にて開発 されたマルチチ ャンネル
QuiCk SCan uTは
超音波の産業用 システム専用装置 です 。高速か つ 高 い精度 での傷 の探傷 は
もちろん、外径 ・内径 ・厚 み計測 も可能であ り、多チ ャンネルUTの 標準装
置 としては、世界で もっとも高度かつ競争力 を持 つてお ります。
■特長
●パ ラ レル最大 8ch(必 要 に応 じ複数機 での拡張可能)
●マ ルチ プレックスモ ー ドにて最大32ch(拡 張可能)
。周波数範囲 :055MHz∼ 23MHz
O最 大繰 り返 し周波数 :>20kHz/ch
04ゲ ー ト/ch、 マルチアラー ム
●高度 ソフ トQuiCkView UT(Windows 2000 or NT)で
の多 くの有利性
■用途
・
・
探傷 外径 内 径 厚 み検査等あ らゆるuTに 適用可。 旧型多チ ャ ンネル
探傷機 の代 替 と して、高度 なソフ トを含 む標 準機 としての 簡易 な置 き換 え
も注 目されてい ます。
問 い合 わせ先/ 丁 E L : 0 3 ‐5 6 1 4 - 4 3 3 0
URL:http.l墨 ww.rd―
tech.co.ip
産業用フェ=ズドアレイ探傷装置 Qubkscan PA
/ア ールディテック ・アジア
、 カナダR/DTcch社 にて開発 されたフェーズ ドアレイ
QuiCk SCan PAは
の産業用 システム専用装置です。 フエーズ ドア レイを用 い ることによ り、
従来 のUTで は実現が困難であった、新 しい応用分野、検査能力、検査速
度、解像度が低 コス トにて可能 とな りました。
■特長
●パ ルサ ー/レ シーバ ー :16/256(256)or 32/256(256)
0周 波数範囲 :650KHz∼ 20MHz
●最大繰 り返 し周波数 :>20kHz
●複数機 のパ ラレル使用に よ り多数 プロー ブに対応
nり
テム対応
:日 昇 くテ)ツ やリツ 浮 霧
、lyλ 影り F轟 経 う
■用途
E R W ( 電 縫管) ・F S W の 溶接部、 シー ム レス管 ・チュー ブ ・バ ー等 の全
断面探傷。板 ・ビレッ ト探傷、或 いは ター ビンブ レー ドのルー ッ部分等
の複雑形状物へ の適用。
問い合わせ先/TEL:03-5614-4330
URL:httpノ
A″
ww.rd‐
tech.co.jp
58 検 査技術 2∞42
非破壊検査 システム…6)
超小型 X線 応 力測定器 X SttRESS 3000
/石 川島検査計測llD
■特長
0 小 型軽量
い ままでのX 線 応力測定器は小型の物 で も トラックやワゴン車 などで運搬 して
い ましたが、x S T R E S S 3 ∞0 は小型の乗用車で も十分運べ る超小型軽量の測定
器 です。実験室や工場は もとより、実際のプラン トや構造物で非破壊的に正確
な応力預J 定がで きます。
●高精度
ー
高精度 の ゴニ オメー ター とM O S リ ニ アセ ンサによ り反射 したX 線 の ピ クシフ
トを材質 と計測のパ ラメー タか ら求め、精度 よく計測 します。 また、残留 オー
ステナイ トの計測 も行 なえます。
●短 い計測時間
M O S リ ニ アセンサの採用により、スキ ヤニ ング測定が必要な くな り迅速な計測
が実現 で きました。 また 3 軸 の応力計測 も専用 ソフ トですばや く計算 します。
問 い合 わせ先/ T E L : 0 3 ‐ 3 7 7 8 - 7 9 2 6
URL:http■ Sww.lic―hq.co ip
シーケ ンサ ー制御式 蛍 光浸透 自動探傷装置
/石 川島検査計測llAl
ー
ー
本装置はダイキ ヤス トアル ミ、その他量産部品をシーケ ンサ 自動 コン トロ ル
方式 で探傷検査す るために開発 された もので、設置床面積 を可能 な限 り小 さ くし、
工場 ラインとの整合性 を図るためにメリー ゴー ラン ド方式が採用 され、探傷作業 の
合理化、生産品の流れに適合 した処理能力、対環境公害性、検査 コス ト低減等、合
理的設計の蛍光浸透探傷装置です。
■特長
0 コ ンパ ク ト設計
●C P U 制 御 による検査 の高 い信頼性
●ワー クの着脱、判定以外全て自動 の省力化設計
●多品種着荷可能 な搬送用ワー クハ ンガー による汎用性
●高 い安全性 と環境汚染防止
0 6 ス テー ジ無現像方式
浸透 ・
洗浄及びエ アブロー・
乾燥 ・
( 着荷 浸漬 ・
検査)
●プログラム化 された シーケンサー と監視用セ ンサ ーで集中制御
926
問い合わせ先/ T E L : 0 3 - 3 7 7 87‐
呻 .lC‐
hq co.jp
URL:http:1′
ノ
ヽ
゛
ソ
オ
リーク 。ディテクタ o3…KMD‐ 0
/石 川島検査計測い
新 た な漏洩検査方法 と して、 オゾ ンガス を使用 した検査 方法 を採用
した、容器微 少漏洩検査 装置。
■特長
● ドラム缶 、燃料 タンク、気密容器 な どの各種 の容器 に適用可能 で
す。
●空気 中 の酸素 を使用 します ので 、 ラ ンニ ング コス トはヘ リウム に
比 べ て大 幅 に安 くな ります。
●オブ ンガスは低濃度 での検 出が可能であ り、水浸法等 の検査 方法
と比較 して同等以上 の検 出能力 を持 ちます。
●コ ンパ ク トな設計 で 、省 スペ ー ス な装置です。
●検査 装置本体 は標準化 されてお り、容器収納部 はお 客様 の要望 に
応 えて対応可能 です。
問い合わせ先/ T E L : 0 3 - 3 7 7 8 7‐9 2 6
hq.co.ip
URL:httpヽ ヽ ww.iic―
に)…非破壊検査 システム
ぶん りや さん (リサイクル浸透探傷 シス テム)
/栄 進化学閉
■特長
●洗浄水 (廃水)の 再利用 が可 能
●従来型 の浸透液 に比べ 安定 した検 出性能
(過洗浄がな く、鮮明な欠陥検 出)
●検査 ライ ンの 自動化 に対 応
●廃水処理が容易、処理 コス トの削減 が可 能
●PRTR法 非該当品
●環境対策品
●非鉄 金属 (アル ミ)、鉄鋼材料 、鋳鍛造 品、
加工品、量産部品に最適
●専用 の浸透液 を使用 (分離 型浸透液 )
問 い合わせ先/丁 EL:03-3573‐4235(営 業部)
U R L : h t t p ■l N w . e i s h i n k a g a k u c o i p /
小型軽量 可 搬型 Cス キャン探傷装置 MuⅢScan Mini
/栄 進化学い
●直接接 触 ・水浸 両 用
●標 準測 定範 囲 180mm× 240mm
●モ ー ター駆 動音 の軽 減
● 自由 な表示 色 の 選択 表示 及 び 印刷
●複 数個 の 一 括探 傷 機 能 (水浸探 傷 時)
●自社 開発 プ ロ グ ラ ム に よる柔軟 な対応
●旧 マ ルチス キ ャ ン ・デ ー タ との上 位 互 換
●推 奨探 傷 器 SONIC-1200S/1200HR SONIC―
.T
巌
WorkStation
問い合わせ先/丁EL: 03-3573-4235 (営
業音6)
URL:
ノ
17
フォ
ポータ功"ラット
クス‐
ネルX線検査システムフラット
ッ
http■
ヽww.eishinkagaku co.jp/
アンド・
カンL― 。リミテッド
/コーンズ。
本 シス テ ム は 、 大 型 アモ ル フ ァス シ リコ ンア レイ を用 い た フラ ッ トパ ネ ル x 線 検 査 装 置 で す 。
v 奪 こ 準 在 う≠ 争峯 多様 が棧 属
ッ↑ 裂 霊 尋 ガ 更護 護 基 ぶ 守 : : 暑│ : ( i ギ
: 換 : ζf 醗 条 ド翼 場 膏 i き〕
[ i 易布: J ξl `
目的 に対 応 可 能 です 。
■ 特長
● ウ イン ドウ ズ環 境 に よる ラ ップ トツプ コ ン ピュ ー ター 画 像 検 査 シ ス テ ム
● リア ル タ イム画 像
X 線 が 照 射 され る と、 直 ち にP C ス ク リー ン しに透 過 画 像 が 表 示 され ます 。
2 倍 能 男1 1 4 m m 聯
源 に 劇 Ю 教 用 した卯
。画 像 デ ー タベ ー ス ラ イプ ラ リ ー を作 る こ とが 可 能
0 数 千 枚 以 上 の 画 像 を ( J P E G フォー マ ットで ) 記 憶 させ る こ とが で きます 。
フ ァ ッ クス/ モ デ ム 、 内 部 / 外 部 記 憶 装 置 な ど ラ ップ トップ コ ン ピュ ー タ ー の性 能 を フル に利 用 す
ることがで きます。
●擬似 カラー表示が可能
アルゴリズムによ り、 グレー スケー ル (白黒 レベル)に 対応 した擬似 カラー表示がで きます。
●多重 イメー ジ エ ンハ ンスメン トとズー ミング
スク リー ン上の任意の場所 を何 ケ所で も多重 に画像 を強調 して検査す ることがで きます。又、画像
を回転 させた り、縮小/拡 大 (30∼7∞ %)さ せ、スクロー ルす ることがで きます。
●分割 ス クリー ンによる多重画像表示
●ス クリー ン上の物体の計浪│が可能
問 い合 わせ先/ T E L : 0 3 ‐ 5 7 7 4 - 9 9 7 2
URL:httpよ ヽ ww.cornes.co.ip
60 検 査技術 2004.2
非破壊検査 システム…6)
X線テレビ検査システム MUJ シリーヌド /ェクスロン・
インターナショナルい
M U J 2 0 0 0 A D R は 、 セ ンサ ー にフラ ッ トパ ネルR I D 1 6 4 0 及び画像解析 システム
I m a g c 3 5 0 0 D D を用 いたX 線 テレビ透視検査装置で、各種 ダイキヤス ト、鋳造、溶接、
その他形状が複雑な各種製品 をハ レーションを気にせずにテレビ透視検査 ( 探傷) を 行
うことがで きるシステムです。
■特長
●X 線 出力は、用途により、1 0 0 k V , 1 2 0 k V , 1 6 0 k V , 2 2 5 k V , 3 2 0 k V からお選び頂け
饒
ます。
●I m a g c 3 5 0 0 D D は
しますので従来の映像 と比較 して、鮮
に
、1 6 b i tて映像情報を処理
明な映像が得 られます。
● 1 ∼ 9 軸 の各種試料テーブルとフラットパ ネルによ り、
小 さい製品から大型製品に
いたる まで、形状、材厚差 にとらわれずにあらゆる方向からの検査 に対応 します。
●自動運転機構 をオプシ ョンとして追加することで、
多量の検査 も短時間で行 うこと
ができます。
業部)
問い合わせ先/ T E L : 0 3 ‐5 7 5 3 - 6 0 2 1 ( 営
E‐mall:kenll [email protected]
…
MTIS X線
検査システム
自動車タイヤX線検査装置 MU」
インターナショナル閉
/エ クス回ン・
M U J ―M I T S は 、自動 車用 タイヤの オ ン ライ ン検査 シス テムで タイヤ
製造 ラ イ ンよ リタイヤ を 自動 的 に検査 エ リア に収 納 し、 特殊 ライ ン
セ ンサ ー とパ ノラマ X 線 管 に よ り約 1 0 秒程 度 にて タイヤ全 周部 の構
ー
造 を 自動 チ ェ ツ ク し、不 良個所 の 表示 、 マ キ ン グを 自動 で行 い ま
は法定値
以下 になってお ります。
で外
線
も完璧
部漏洩線量
す。X 防護
■特長
O X 線 検査 装 置 は、 オ ンライ ン に実績 を誇 るM G 1 6 5 に コニ カル タ
ー ゲ ッ トパ ノラマ照射 X 線 管 を使用 。 ( 照射角度 1 0 °
×2 7 0 °
)
O Windowsパ
16bit】
ソ コン制御 とラインセ ンサ ー 【( L D A 2 0 2 5 ) ・
が
えます。
により、高速 自動検査 行
O T B R タイヤ用のシステム も用意 してお ります。
6 0 2 1 ( 営 業部)
問 い合 わせ先/ 丁 E L : 0 3 - 5 7 5 3 ‐
E‐mall:kenil [email protected]
携帯式X線 検査装置 SMAR丁 シリーズ /ェクスロン・
インターナショナルい
ー
現場 に於 けるX線 撮影用 、テ レ
携帯式 X線 検査装置 SMARTシ リ ズは 、
ビ透視検査用 としてお使 い頂 けます。木材 、樹脂 、 アル ミ、鋳鋼 、 コンク
リー トな どの検査 に威力 を発揮 します。 目的、用途 によ り、160kV、200kV、
225kV、300kVか らお選 び下 さい。 イメー ジインテ ンシフアイア、 フラ ッ ト
パ ネルを使用す れば現場 に於 けるテ レビ透視検査 も可能です。
■特長
O SMART300HPは 、従来 タイプよ り大幅 に出力 をア ップ しま した。
●X線 管焦点 が小 さいため に、近接撮影 も可能です。
●マ イクロプロセ ッサ制御 によ り、簡単、確実 な操作が行 えます。
● 自動 ウォー ミングア ップ機能、定電力制御 回路 、照射条件 100メモ リー
等 を標準装備。
●軽量 タイプ、X線 発生器支持架台 も発売 いた しま した。
5753-6021(営
業部)
問い合わせ先/ 丁巨L : 0 3 ‐
E―mall l kenil [email protected] com
検査技術
超音波スポッ ト溶接部検査装置 USL丁2000 /cF
rnspecriOn Tec力 ■orOgFes
欧米 の 自動車 メー カー では
、 ス ポ ッ ト溶接 部 の検査 を従来 のハ ンマ
ー とタガネに よる破壊検査 か ら
、超音波 に よる非破壊検査 に移行 して
い ます。usLT2000SPは 検査 点数 の増加 、破壊検査 に よる製 品 ロス を
低減 、作 業者 の負担軽減 な ど検査 コス トを大 幅 にダウ ンす る事 を約束
します。欧 米 の 自動 車 メ ー カー か ら圧倒 的 な支持 を得 て、650台以上
の実績 を誇 ります。
■特長
●ナゲ ッ トの性状 を評価 可能
●スポ ッ ト溶接 部 の 良否 を即座 に判定
●全 デ ー タを保存 ・管理可能
●簡単設定
●WindowsXPに 文
寸応
問 い 合 わ せ 先 / ジ ーイー。エンジンサービス。ディストリビュージョン。ジャバン帥
TEL : 03‐5704-3280
URL : http://www geinspectiontechnologies.com
ポータブルX線 装置 ERESCO
シリーズ /GFわspecわ
Л
ERESCOシ リー ズ は、照射 ユ ニ ッ トが 頑丈 なメ タルセ ラ ミックx線
管 と高電圧発生装置 か ら構成 されて い ます。
高電圧発 生 部 は、直流安定化電源 を採用 した こ とに よ り、従来 の交
流商用電源 に比 べ 高効率化 を実現 しま した。
管球 と高電圧発生装置部 は、加熱 防止 のため に連 続 モ ニ タ リ ングを
してい ます。
また コン トロー ラ との接続 ケ ー ブルは、柔軟性 に富 んだ軽量 タイプ
を採用 して い ます。
■ ERESCOシ リーズ (Duty cycle 1 00%)
ERESC0 36 MFC―
W2 5∼
200kV 900W 16kVA 24kg
ERESC0 42 MFC―
W2 5∼
2∞kV 9∞ W 16kVA 21kg
ERESC0 65 MF2L
5∼
3CXlkV 900W 2.OkVA 32kg
ー
ー
。
い
せ
エン
わ
問 合
先 //ジ イ
ジンサービス ・ディストリビュージョン・ジャバン榊
TEL :03-5704-3280
URL: http://www.geinspectiontechnologles.com
据置型 X線 装置 ISOVOLtt HS
シリーズ /Gどわspecぬ
n Tec力
"oわ
s
gた
I S O V O L T H S シ ステムは、最新 のマ イ クロ プ ロセ ッサ ー コン トロ ー
ル に よ り、 リップルの 少 ない ( 4 0 k H z ) 高安定化 高電圧発 生 機 能 を実
現 しま した。
コ ン トロ ー ラは、 バ ックグラ ン ドライ ト付 の大 型 L C D デ イス プ レ
ー を採用 した こ とに よ り見 やす
く操作 しやす い構造 になってい ます。
イ ン ター フェー スはR S 2 3 2 C を 搭載 して い ます。
■ iSOVOLT HS シ
リーズ
ISOVOLT 160 160kV 19mA
3000W
ISOVOLT 225 225kV 3mA
3003ヽ
Ⅳ ;14mA
320W
ISOVOLT 320 320kV 1//1ClmA 4200W;7//5mA 2240W
ISOVOLT 450 450kV 9mA
4200W;5mA
2240W
問 い 合 わ せ 先 /ジ ーイー ・エンジンサービス ・ディストリビュージョン。ジャバン帥
TEL: 03-5704-3280
URL : http://www.geinspectiontechno!ogies.com
非破壊検査 システム…″)
X線 透視検査システム Linx
/テ スコ帥
X線 検査 において、ト ー タル コス トパ フォーマ ンスを追求 したシステムです。
コンパ ク トであるにも関わらず、幅広 い アプリケー シヨンにご利用頂けます。
■特長
●長寿命、高分解能、低価格な 「100kv開 放管J
O傾 斜角度可動 イメー ジインテ ンシファイア
0基 板許容サイズ :406mm× 406mm
Oコ ンパ ク トなキャビネッ トサ イズ :980mm(H)× 1020mm(D)×950mmいう
●マ イクロフ ォー カス : ン m 以 下のイメー ジング能力
●拡大率 2 5 0 倍 ( 最大)
e X 、 Y 、 Z 方 向 簡 単制御 マニプレー タ
●B G A 分 析機能付 き、i X S ソフ トウェア ( オプシヨン)
8 4 4 1 飯 売部)
問い合わせ先/ T E L : 0 3 - 3 7 6 8 ‐
URL:http:〃 www.tesco‐ndt.co.ip
マイクロフォーカスX線透視/CTシ ステム TXS225-AC丁 IS
/テ スコllAl
TXS225-ACTISは 225KVの マ イク ロフ ォー カスX線 装置 とXttCTシ ステムの
ACTISを 搭載 した透視 とCTを カバーする統合 システムです。
分解能が従来の 2倍 (当社比)に なり、さらに大型のマニプレー タを採用す る事 に
より、CSP、 プリン ト基板等の半導体 ・
電子部品から生物組織等の透視 CTに 対応 でき
“
ます。透視 CT画 像 は勿論、多面再構成画像、3D表 示等 の再生が可能です。 見 え
"そ
んなシステムをめざしてい ます。
ないとろが、見えて くる
■特長
●分解能が従来の 2倍 (当社比)
●大型マニプレー タ (10kg)
O MPR(多 面再構成像)/3D表 示
●マルチスキャンに対応
0リ バース ・エンジニアリング
0各 種測定/補 正機能 も充実
*そ の他 のX線 装置 を採用 したシステム も供給 で きます
8 4 4 1 ( 販売部)
問い合わせ先/ T E L : 0 3 - 3 7 6 8 ‐
URL:http■ ヽ ww.tesco―ndt.co.ip
450kV XttC丁 /DRシ
ス テ ム BIR AC丁 IS800-450
/テ スコm
450kV XttCT/DR(デ
ジタル ・ラジオグラフイ)シ ステムは、自動車部品、航
エ ンジニアリング等様 々な
空機部品、材料研究、溶接部、 きずの解析及びリバ ース ・
X線 検査 の分野 に対 して最適です。研 /DR画 像 は勿論、密度分布、寸法測定機能 を
持 った3D画 像 を造 り出す事がで きます。 また、 このシステムは小 さなボイ ド、極小
のクラックを見る事ができる最高の欠陥検出能力 を持っています。
高効率でギャ ップのない検出器 と卓越 したソフ トウェアが、操作性 の良さと最小
のスキャン時間で再現性のよい結果 と精度を保証 します。
■特長
●高い欠陥検出能力及び高分解能
。大型マニプレー タ (80伽血 φ)
03D表 示/MPR(多 面再構成像)
0マ ルチスキャンに対応 (第2世 代、第 3世 代)
0リ バース ・エンジニアリング (IGES、団陀フオーマ ット、点群デー タ出力)
●寸法計測
問 い合 わせ先/ 丁 匡L : 0 3 - 3 7 6 8 - 8 4 4 1 ( 販 売部)
URL:http:〃www.tesco‐ndt.co.lp
・
に卜・
非破壊検査 システム
ポータブルフェイズドアレイ超音波探傷装置PAL2
/日 本クラウ トクレーマーllAl
“
'は
ポ ー タブル フェイズ ドア レイ超 音波探傷装置 PALプ
、フェイズ ドア レイ法 を組み込 んだ 「
小型
ー
軽量Jな フェイズ ドア レイ超音波探傷装置 であ り、あ らゆるフ イ ル ドでの検査が可能 とな ります。
複雑 で あるス キ ャ ンピッチ 、屈折 角、焦点距 離等 の ア レイ設定 は、独 自開発 の高速処理 ソフ トウ
ェアに よつて容易 に設定 で き、 さらにア ニ メー シ ョン機 能 によって設定結 果 を事前 に確認す る こ と
がで きます。PAL2は 今 まで不可能 だった検査 を可能 に し、超音波探傷 の用 途 を格段 に広 げ ます。
■特長
●小 型軽 量 (ア レイ ドライバ 本体 :重 量 3 4kg)
●高速処理 (Bス コー プ表示 :15Hz以 上 可能)
0ユ ー ザ ー フ レン ドリな独 自開発 ソフ トウェア (ア レイ走査 模擬 ア ニ メ ー シ ヨン機 能)
■基本仕様 (ア レイ ドライバ本体 )
●ス コー プ表示
:A/B/C/D/P
●同時使 用 エ レメ ン ト数 :32ch
O l t 用可能 エ レメ ン ト数 1 2 8 c h ( 内シ ングル プロ ー ブ * 4 c h 使用 可)
O PRF
最大 2 0 K H z
O 周 波 数帯 l │・
05ヽlHz∼ 15MHz
●ゲ イ ン設定
:0∼ 60dB/0 1dBス
テ ツプ
0∼ 40dB/0 1dBス
テ ップ (DACと 共用 )
●DAC
:40dB/16点
問 い合 わせ先/ T E L : 0 3 ‐ 3 4 6 8 - 4 4 4 1
URL:http■ ヽ ww.krautkramer.co.ip/
マルチチャンネル型自動超音波探傷
α//日本
SI‐
蟹
波探傷 システムUUSI‐
輸
日本クラウトクレーマーは
マ ルチチ ャンネル型 自動超音波探傷 システムusl α は、斜角探傷 、内圧測定 、TODに 対応。弊社
独 自に開発 した機構部 との組み合 わせ によ り、様 々な現場 に適応 した探傷が可能です。
■特長
●2CH探 傷 ソフ ト標準装備、 オプシ ヨンで肉圧 lll定、TOFD力 漣 応可能 。
●JIS Z 3070(鋼 溶接 部の超音波 自動探傷 方法)に 対応。
●最大 16CHま で拡張可能 なマ ルチチ ャンネル システム。
●LOGア ンプ、林状 エ コー方式 によるカ ップ リングチ ェ ックを採用 (底面 エ コー方式 も可能)
OS,B同 期追従可能 な 3ゲ ー ト方式 (Fゲ ー トはマ ルチ ピー ク収録 )
●LAN接 続 で 簡易 セ ッ トア ップ、 ユニ ッ ト拡張 、長距離転送が可能。
●最大 6軸 の機構 コン トロー ラを搭載 (標準 2軸 、 オプシ ヨン4軸 )
●自走式 をは じめ とす る様 々なス キ ャナ との 組み合 わせ が可能。
■仕様
チ ャ ン ネ ,レ 数 :基 本4CH(最 大 16CHま で増設 可能)
ゲ
ー
ト
:S、 F、 Bの 3ゲ ー ト (s、Bの 同時追従可能)
周 波 数 帯 域 :0 5NIFIz∼30MHz HPF;05/1/2/5/10M比
繰 り 返 し 周 波 数 :最 大 8k比
カ ップ リングチェ ック :LOGア ンプ :林 状 エ コー方式 (底面 エ コー 方式 も可)
問 い合 わせ先 / 丁 E L : 0 3 - 3 4 6 8 - 4 4 4 1
URL:http//www.krautkramer.co.lp/
高精度超音波探傷画像装置 Mlcro Dolphin /日本クラウト
クレーマーm
Mたro Dolphlnは
、1ミ クロン分解能の精密スキヤナー と高周波超音波探傷器
HIS3HFを搭載 し、高精度で材料内部の精密検査が可能である。
■特長
0ス キヤナーのX方 向走査軸には高精度の リニアモー ターユニッ トを採用 しノ
ンバ ックラッシュで鮮明な画像が得 られる。
●高周波超音波探傷器HIS311Fは
同社が独 自の技術で開発 した最新のデジタル探
傷器である。一般用途から高周波帯域の特殊用途までを―台でカバーする。
●波形位相マ トリックス処理 (MURAl処 理 :特許2896385)や「Fl波 形解析処
“ "
理 ソフ トを標準で搭載 してお り、ポリマーブロープとの組み合 わせで きず
の検出から材料評価 まで幅広い検査に適用できる。
■応用例
鋼材の微小介在物検査 (清浄性試験)、セラミックの微小ボイ ド、クラック検査、
電子部品の内部検査、射出成型プラスチ ックの内部検査、複合材料の繊維配向状
況検査等。
4441
問 い合 わせ先/ 丁 E L : 0 3 - 3 4 6 8 ‐
URL:http://www.krautkramer.co.ip/
検査技術
非破壊検査 システム…り)
マルチチャンネル非接触探傷装置 D10…2000LF
/日 本 ソナテス トllkl
送信探触子 か ら発射 された超音 波 が空気 中を伝播 し、被検査物 を非
接触 で透過 し受信探触子 に受信 され ます。極 め て高 いエ ネルギ ー を発
生 させ るエ ア ー コン タク ト探触子 と高利得低 ノイズの超音波増 幅装 置
で 水 ジ ェ ッ ト並 の 大 きい エ ネ ル ギ ー の 伝 播 を実 現 しま した。 また
DIO-2000LFでは 1台 で エ アー コ ンタ ク ト探触子 、水 ジ ェ ッ ト探触子 、
ドライ ロー ラー探触 子 の3Wayの 探傷 を行 うこ とが出 来 ます。
■検 査対象
ハ ニ カム材 、発 泡材 、木材 、石材 、 コンク リー ト、各種金属等
問い合わせ先/TttL:03-3409-6590
ック ・システム
/日 本 ソナテス ト輸
日本 ソナテス トのアコース トウル トラソニ ック シ ステムは、最新 のデジタ
ルプロセ シング技術、 ノンカプリング探傷技術、高度 の周波数分布パ ター ン認
識技術 を使 って、 これまで困難 とされてきた複雑形状部材 の超音波探傷 を瞬時
に行 うことを可能に しました。複雑形状の同一部品を大量にかつ短時間に超音
波探傷することがで きます。
■特長
0健 全部品の部材全体 の超音波挙動 を波形パ ター ン認識 し、欠陥部品全体の
超音波挙動 の波形パ ター ンを瞬時に識別 します。
0米 国エ アスター社のエ アカプリング技術 を採用 し、接触媒質は一切使用 し
ません。
●部品の形状 により多チヤンネル化 も可能です。
■実績
0コ ンポジッ ト部材 の強度推定、木材の内部欠陥探傷、チ タン部材 と他材料
の接着検査、アル ミ部材 の リベ ット部腐食検査、 タイヤの損傷度合 い推定、
高温酸化部検査等
問 い合 わせ先/丁 EL:03-3409‐ 6590
超音波 スキャニ ングシステムLSCシ リーズ /ァ_ルディテック・アジア
■ベ ースシステム
LSC 02ベー スシステムは、ヘ ビーデュー ティなアクリル製水槽、モ ー ター駆動 のX軸 とY軸 、手動式のZ
軸、モ ー シ ョンコン トロール機器、使用者の指定する超音波機器、 コンピュー ター、そ して機器の コ ン ト
ロールとデー タの イメー ジ化機能 を持 つScanVtw Plusソ
フ トウェアで構成 されています。
■モジュール式オプション
ー
ベ スシステムは以下の3オ プシ ヨンによ り、最大 6軸 までで構成することが 可能です。
●モー ター駆動のZ軸
●モー ター樗
区動 のZ軸 /Swivd/CimbJの マニ ピュ レー ター
●ロー タリーテーブル (ドロップ イン方式)
フ トウェア
■ScanViewPlusソ
LSCシ リー ズにはパナメ トリクスが新たに開発 したScanVlew Plus Wllldows フNrソ
トゥェァを含 んでいま
す。scanvtw Plusは
無比 の租音波 の イメー ジ化性 能 を供給するために、モー シ ョン 機 器の コン トロール
一
ー
とデ タ取得 を 体化 させて い ます。ScanVtw Plus特
有 の機能 として、ド ラッグ&ド ロップの ゲー ト方式、
な設定ガイ ドを行 うスキヤンウイザ ー ド、スキャンと解析結果 を分類するためのテ ンプ レー トを含 ん
71t速
でいます。解析 ツー ルは、 自動 クラスター化、ポイン ト エ リア測定、 さまざまなイメー ジエ ンハ ンス機
能 と信号処理 ユ ーテ イリテ イを含んでいます。
メ
リ
トリクスN D T M 部 門)
問 い 合 わ せ 先 / ア ールディテック ・アジア ( ノ
TEL:03‐ 5614‐4330
URL:httpノ A″ww.rd‐tech.co.ip
110¨非破壊検査 システム
SCAN
全自動部品渦流検査システム ロ トスキャン ROTO‐
/日 本 フェルスター閉
円筒形部品を投入から選別まで高速で探傷
■特長
0コ ンパク トなスタンダー ドシステム ●ワンタッチサイズ替
0多 種 ・多様 な疵 を高感度に検出
●自動CAL機 育
ヒ
0自 動パ ラメー タ設定
●N C 制 御で内外面走査
0自 動 セルフテス ト
0 通 信用1 / F 機 能
■仕様
●被検査材仕様 :外形 ;16∼ 70mm
内径 ;min 151111n
幅 :maxlCXlmn
0 処 理能力 : 1 0 ∞/ h
)
( 外形3 5 m m 幅 l k l m m 時
●探 傷 器 : S T A T O C I R A P H E C M
(lch/2ch)
●周 波 数 :lkHz∼ 3MHz
5 5 3 3 ( 営 業部)
問 い合 わせ先/ 丁 E L : 0 3 - 3 7 7 9 ‐
丁EL:0729-96-1301 (営 業音6)
URL:httpノ A″ww.foerster.co.jp
回転/貫 通渦流探傷 システム
/日 本 フェルスターい
Wllldowsベース/ネ ットワー ク対応型渦流探傷 システムDEFECrOπ ST DSm∞ は、
線 ・棒 管 用のマルチチ ャンネル型高精度オ ンライ ン探傷 システムの最新鋭機です。
■特長
●回転/貫 通 システムをワンキャビネットに搭載
0回 転th貫 通2chなど自由に選択可能 O Windousベ ースのオペ レー タガイダンス
0探 傷結果 ・解析 をわか りやす く表示/記 録 。 自動校正機能
●稼働状態の連続監視
■仕様
●
mm
回
/寧ヲ雰 : fOφ
転
奪業射:t葛
回転数 : 3 1 X X 1 / 6 0 ∞
/9KXX1/18urpm
O貫
通
/棧]幸
ー
ロ
ЪD/プ
ブ
甲
1↓
`ラ
品窓
含ンス霧
り
ー
トラ
ミッタ
: 磁性材用/ 非 磁性材用/ 高 温材用
問 い合 わせ先/ T E L : 0 3 - 3 7 7 9 - 5 5 3 3 ( 営 業部 )
TEL:0729-96-1301 (営 業音5)
www.foerster.co.jp
URL:http:〃
デ ジタル異材 弁別装置
MAGNAttES丁
…
D
/日 本 フェルスター欄
ⅣAGNAlmST― Dは 、最新 のDSP技 術 を用 いた異材弁別装置 です。
異材弁別、表面焼 き入れ良 ・不 良検査 、熱処理判別 な どがで きます。
■特長
●カラー液晶パ ネルによって、測定結果が分 か りやす い。
●励 磁 周 波 数 は 、 単 周 波 数 、順 次 複 数 周 波 数 、 合 成 多 重 周 波 数
(2001年リリース)の 3種 類。
●弁別範 囲 の 画面上形状 が、 円形 、楕 円形 、長方形、箱 EDIl帰
型 と4
種類 あ り、 これ まで分離が困難であ った課題 に も対応可能6
06種 類 の弁別 グル ー プが作成可能。
●Whdowsベ ースの操作系 によって操作 が簡単 に。
O FD、ZIP、MO等 の多彩 なデ ー タス トレイジ装置が選択可能。
●標準 TCP/1Pネ ッ トワー クに対応。
5533(営 業 部 )
問 い 合 わせ 先 /TEL:03-3779‐
丁匡L:0729-96-1301 (営 業 音5)
www.foerster.co.ip
URL:http:〃
非破壊検査 システム…111)
フェイズ ドア レイ超音波探傷 システム X…32
/日 本 マ テ ック帥
■特長
032チ ヤ ンネルシステム
O Focal Laws 2048種
●バ ッテ リー駆動 充 電式 NiMH 3時
間動作
湖
:日
0肌聖
♀
酬ν
議鱚 (」
:業
ルタ
ム
塩1lS:;ァ
イ
禁男
TT胃
着
若
コン
パ
ク
290×
ト
94mm 4kg
言
覺
言
1307×
●
ょ
adcl出
力
:)S(こ
卜:Ettema
o Ю
/Ю
.逼
尾羹
票
●
曇基準宙
。石油化学 工 業 e κ
問 い合わせ先/ T E L : 0 3 ‐ 3 2 2 1 ‐
7531
URL:http■ ヽ ww.matech.co.lp
ポータブル渦流探傷システム zEttEC社製 MIZ…
21B
/日 本 マ テ ック欄
原子力、航空機用 の高性能機で圧倒 的な支持 を頂戴 しているzETEC社 の渦流探
傷機 シリーズ、新 たに強力な小型ポー タブルタイプが追加 された。MIz-21Aは試作
器のMIZ 21を改良 し、大型液晶デ イスプレイ、操作機能 を充実 させて満 を持 して
発表 された。小型であ りなが ら、大型 に引けを取 らない程 の性能 を有 している。小
型 なが ら、回転 プ ロー プ用のЮ も装備 し、C Scan表示 も可能であるため航空機 の
リベ ッ ト検査 にも使用で きる。伝導率 ソフ トも装備 しているため、%IACS数 値直読
の測定 も可能である。溶接 ビー ドの形状信号 をキャンセル可能なクロスコイルを搭
載 したプローブDT+Pと の組合せ により、石油 タンク底板 のコーテ ィング上か らの
溶接部検査 の規格化が進 め られてお り、その実用機 として再有望視 されている。 こ
の規格化は、RS232C出 力、アラームゲー ト、 自動 セ ツ トア ップ機能、印加電圧 自
動 チェ ック機能、条件 メモ リー50、両面 メモ リー5、画面 印刷 出力、画面 ビツ トマ
ツプ出力、イ ンテグレー ト充電器、等々フル装備の小型パ ワフルモデルとして全て
の探傷現場 で活躍が可能である。lcHの 基本 モデルと、2CHの DFモ デルの 2機 種。
問 い合 わせ先/ T E L : 0 3 ‐ 3 2 2 1 ‐
7531
URL:http://www matech.co.ip/
スポ ッ ト溶接評価 シス テ ム s w i - 1 0 0
/ 日 本 マ テ ックl l A l
"
鯰
W、
ち
ろ
し
製 '穐
集
イ
首
ヒ
:鍼=∬ず害
im鮎
範笏奮
●RPP2プログラマブル スクゥェアパルサー/プ リアンプ搭載
O Windows NTの
オペ レーションシステムはマルチタスク操作、ネ ットワー ク
接続 を可能
:i尚
7輸
羹笏葉
恣辟窃霊:'象
〔
瞥
霧孵了饉墾
0測 定信号画面 と、標準参照画面の2画 面表示によつて簡単に比較確認が可能
問い合わせ先/ T E L : 0 3 - 3 2 2 1 - 7 5 3 1
URL:http://www.matech.co.jp
検査技術 20042 67
・
11,・
非破壊検査 システム
象装置 Fine SA丁
日立超音波映イ
/日 立建機 ファインテックllAl
時代のニ
超音波による半導体非破壊検査 を確立 した日本 フアインテックがI「
ーズを先取 りして、より高精度でスピーディーな検査 ・評価技術を実現 しました。
■特長
f iあ
労
軍
で
F]繕
l♂
m)
:昇
麓
業
奮
奨
警
遁貝
藝
質
RT
FlcxibL ●
リアルタイム3D画 像表示などの測定支援 ソフ トを完備
■仕様
型
式
探 傷 器 唐1 波 数 帯 域
5∞ MHz
最 大 凍 庁
lCXXDIntts
570× 1260×
重 量
紹し280kg
8192× R192
WIIldows2Ⅸ Ю
AC ICXIV//15A50/60Hz
PCの 動 作 環 境
電源
(電 圧 /電
900
流 )
問 い合 わせ先/ T E L
URL
03‐5688‐5428
http://www h鮒
.coJp
超音波 イ ン ライ ン検 査装置 U 丁ラ イ ン / 日 立建機ファインテックl l A l
●インライン用 の 自動判定機能付超音波検査装置です。
0検 査品の搬出入、超音波 による検査 ・判定、不合格品へ のマ ーキ ング、検
査記録の保存等 を自動的に行 い ます。
■特長
。検査品は弊社が イ ンライ ン検査用に開発 した超音波探傷器UST3Cに より、
自動判定 されます。検査条件は、最大64種類 まで登録可能です。
0外 部パ ソコンとのインター フェースが可能です。検査結果 の 自動保存や、
検査 デー タのビジュアル化 も可能です。
。また、検査品搬出入装置、検査品マーキング装置、検査品 自動供給装置等
の豊富な周辺 オプションもご用意で きます。
■用途
。主 に 自動車 関連部 品 にお け る電子 ビー ム溶接 お よび、 ろ う付 け、圧接
加 工 等 の接合不 良検査 、鋳物部 品等 の 内部欠陥検査等
問い合わせ先/ T E L : 0 3 ‐5 6 8 8 - 5 4 2 8
ww hkft.co jp
URL:httpプ A″
日 立 マ イク ロ フ ォ ー カ ス X線 検 査 装 置
MF100C/MF80C
/日
立建機ファインテックい
]恐
懲
魏撓粽愧鱚仄:咆
鍼:曾
性が独 自の操作性 を提供 します。
■特長
●イ メー ジイ ンデ ックスは測定画像 を縮小 しl l l l条件
l 定 と共 に記録 した画像デ ー タベ ー
スで 、高 いデ ー タ再現性 を実現。
●マ ップ+ カ ー ソルは見 たい場所 を瞬時 に拡大 で きる よう、画像上の カー ソル と想定
位置情報 にリンク。
●超音波 との画像合成 機能 は、 これ までX 線 画像で は得 られなか った剥離情報 との同
時表示 で、ト ー タルな構造検査 を実現。
●作業 スペ ー ス を確保 したデス クと、ス リムな本体 の コ ンパ ク ト設計で、省 スペ ー ス
化 を図 つた。
■仕様
最大管電圧 : 1 6 0 k V 最 大管電流 : 0 3 m A
5428
問 い合 わせ先/ 丁 E L : 0 3 ‐5 6 8 8 ‐
URL:http://www.hkft.co.ip
68 検 査技術 2CX14 2
非破壊検査 システム … (lJ
3 /ポ ニ_ェ業m
Gotten Engneettng社
パ ルス式X線装置 イ ンスペクタXRS…
小 型 ・軽量 なパ ル スX線 装置 で 、従 来装 置 の 管電圧 150kVpを 通 か
に上 回 る275kVpを 実現 。従 来装置 で は透過不 能 で あ った金 属材料 ・
コ ンク リー ト等 アプ リケ ー シ ヨンが広 が りま した。
■特長
0356× 115×190mm、 5 5kgのコンパ ク トボデ イ
●バ ッテ リー駆動 でAC電 源が不 要 なため高所 、狭 陸部等様 々 な場
所 で使用可能
●従来 の イ ンスペ クタに比 べ 高 出力
OX線 の照射 は リモ ー トス イ ッチ に よる遠隔 操作
OX線 はパ ルス と して照射 され るため作業者 の被 ば くを低減
0ポ ラ ロ イ ドフイルム使用 に よ り現像 時 間が大 幅短縮
2009
問 い合わせ先/丁 EL:06‐ 6262‐2451 FAX:06‐ 6261‐
ww.ponyindustry.co.jp
URL:httpノ AⅣ
/ポニ_ェ業欄
XT‐
lnnov¨
X Systems社
ポータ功レ
蛍光X線分析計 Alby AnJyzer260
サ ンプル試料 を切 り出す こ とな くフイール ドにて金属材料 の識 別及
X Systems社に よって 開発 され
び組成 分析 を行 うため に米 国 ・InnOv―
ま した。励起源 にX線 管 を使用 して い なが らオ ー ルイ ンワ ンで小 型 ・
軽量化 を実現 して い ます。
■特長
●内蔵 バ ッテ リにて駆動す る完全 ポ ー タブル (重量約 1 8kg)
●フ ァ ンダメ ンタルパ ラメー タ法 に よる解析 ソフ トに よ り標準試料
に よる検量線 を作 成す るこ とな く簡単 な操作 にて未知 のサ ンプル
を定量
●励起源 にX線 管 を使 用 して い るため 時 と場所 を選ぶ こ とな く使 用
可 能 (使用 時 X線 作業 主任者が必 要)
0日 本語表示 に よる簡単操作
●約 300℃ までの対象物 を測 定可能
問 い 合 わ せ 先 /丁 EL:06-6262-2451 FAX:06-6261‐
URL:httpノ /Www,ponyindustry co.lp
2009
Amettcan Sdence and Englneettng社
後方散乱線X線検査システム /ポ ニ_ェ業0
査手法 は医療用 の レン トダ ン写真 と同様 に、透過画像
透過X 線画像 に 響香? お 保崎
した。 この手法 です と金属等原子番号 の大 きな物質 はX
り高 い コン トラス トが得 られま したが、プラスチ ック類
ビ百
ヌ
努
爾
垢
ワ
言
'姿
奮
雀亀
ゲ
惣碁
磐
轟
場
峯
優
喜
9崚
峯
この
X線
シス
A S & E 社 で 開発 されたのが
後 方散乱線
検査
: 査で 透過 X 線 と後 方散乱 X 線 画像 の両方 を取 り込 むため
ら有機物等 幅広 い材料 の 内容物 を検 出で きる
小型 の ものか らコ ンテ ナ等大型 の対象物 まで様 々 な貨物
る幅広 い ライ ンナ ップ
射 は フライ ングスポ ッ トに よる微刀ヽスポ ッ ト照射 の ため
の照射線量 及 び外部 へ の漏洩 X 線 が微量
散乱X線 画像
コンテナ内部の検査結果例
451 FAX:06‐
009
6 2 6 12‐
問い合わせ先/ T E L : 0 6 ‐6 2 6 22‐
URL:httpユ 1、ww.pOnyindustry.co.ip
・
(14・
非破壊検査 システム
XG丁…
1000WR」
有害元素蛍光X線検査装置 「
/欄 堀場製作所
■特長
ム
ミ
ウ
離η
可
創
尭
pa報出
提
零
7鱗省
ち
¥認
踏曇
期Z鳴
屹
ξ
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②簡単操作
i炒鋼、
:議つ
ち
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ント
ビ翻れ定
稽
ポ
イ
ヽ
ぽお
鶴
を
簡
単
与
に指定可能。
③配線 ∼TV枠 まで、そのまま測定可能。
試料室の大型化により試料 を切 らずにそのまま測定可能
■用途
家電 ・IT機器 .玩具 ・電動工具 自 動販売機等の部品中に含まれる有害元素の検出
■仕様
カ ドミウム ((cd)、
主要測定元素
主要測
鉛 ((Pb)
定元素 ::カ
c d ) 、鉛
Pb
測 定 元 素 : シ リ コ ン( s i ) ∼ウラ ン ( u )
分 析 領 域 : 直径 1 2 m m
鶏飾Ъ
mm
贄彬専怪:::8為
ttt:0。
:約 250kg
質
量
問い合わせ先/ 丁E L : 0 7 5 - 3 1 3 - 8 1 2 1
URL:httpt1lⅧ w honba cO.ip
X線 分析顕微鏡 「
XG丁…
5000」
/m堀
場製作所
設
定
i;ウ
∫
:[ケ
冬 『
]│][[[宮
]
■特長
従来 1日 の場合 → 30分 で測定可能
■用途
●電子部 品、食品、薬 品等 の異 物分析 や不 良解析
●生体 、 バ イオ試 料 の観察 ・分析
●鉱物資源や古美術 の非破壊分析
0新 素材 、複合材料 の 開発 他
■仕様
ヽ
`新素材 、高分子 な ど
淵 電 発 委 : ゲ( す し1 ヽ( £『 ∼ち る シ` ス
最大分析領域 : l o o × 1 0 0 m m
設 置 寸 法 : 2 1 1 0 0 ×l o K x l ( 1D 3) 7×0 ( H ) m m
:約 280kg
質
量
問い合わせ先/ T E L : 0 7 5 ‐3 1 3 8‐1 2 1
URL:http:〃 www.horlba.co.lp
アイスクエア」
放射温度計 「
/1al堀場製作所
■特長
①液晶モニタ上で表面温度分布が一日で分かる!
淵祇
脅
廼
磐
][El絋
×學
ン
ヽ
③
編
集
可
能。
生繰;と
百
修具
'こ
雫97場
発
アを
場
標
f嘗
『
幕
浩
パ ソコンとのデー タのや
■用途
り取 りが簡単。
花
扮
断
]綸
三
肇
「
'蝦
I鼈 易
妥
【
堆
15馨
113ぶ
唇
曇
な
景
儀
絨
ξ
遷
y)脅
ξ
蜃
°
免3筆 丞響
■仕様
インナー ウェア)の保温効果測定、床暖房 のメンテナ ンス、結露、水漏
温
度
範
定
ヽ9"醤通
は
:り
響
だ
13淑
聖
霜:ξ
栞イま
能
)
保 存 形 式 : 可視画像デー タ→ J P E C 、温度デー タ→ C s v フ ァイル
形 寸
部 を閉 じた状態での高 さ、奥行 ま け
ド厠
萱 : ぉ懸
書
荀 Ч ポ
8121
問 い合 わせ先/ T E L : 0 7 5 ‐ 3 1 3 ‐
URL:http:〃
www.honba.cO.ip
リト破壊 検査 システム … {151
無排水 P丁装置
①置台にセット
②浸透液槽に移動
③浸透液へ浸漬処理
浸透時間)
④排液処理〈
⑤来気沈浄IIへ移動
⑥蒸気洗浄
②乾燥処理
⑥待機
MH… 1
◎浸漬洗浄槽へ移動
⑩浸演洗浄(揺勁)
⑪乾燥処理
⑫特機
⑬置台2へ移動
⑭検査室へ移動
⑮観察(プラックライト
)
/マ ークテックい
―
バスケットの流れ
―
欝難番浸透液
洗浄剤嫌
│ │ │ 1 洗 浄剤 蒸気
(―
洗浄剤蒸気の流れ
れい)
■■■洗浄剤(き
:権1聟
絋僕
On
・・・・・・・・7 ●
「
置台2
水 は コス トが安 い … で も使 用 済 の
水 は排 水 処 理 が必 要 で 、莫 大 な コス
トが かか つてい ます 。無排水 P T 装 置
「M H - 1 」 が 環 境 問題 が 解 決 します 。
しか も、処 理 速 度 は水 洗 の 2 ∼ 3 倍
に ア ップ。工 程 能 力 も向上 し、環 境
問題 と生 産 能力 の 両 面 で大 きな効 果
を もた ら します 。
問 い合 わせ先/ 丁 E L : 03‐3765‐1712
U R L : http■
ヽ ww.marktec.co.ip
先浄水リサイクル探傷システム リサイクルPT装置 RP-1 /マ ークテックい
■特 長
●洗 浄 水 の 使 用 量 は従 来 の 1/100以 下
浸 透 液 の 混 入 した 洗 浄 水 は 、 フ イル ター に よ り分 離 回 収 され 再 び洗 浄 水 と
して使 用 され ます 。
但 し、異 物 の 混 人 や 腐 敗 が 進 ん だ 場 合 に は 、 洗 浄 水 の全 量 交 換 が 必 要 で す 。
●排 水 負 荷 が 著 し く軽 減
洗 浄 水 は 繰 り返 し使 用 され る の で 、排 水 量 は極 め て わ ず か で す 。 さ ら に排
水 の 成 分 は ご くわ ず か な油 分 の み で 活 性 剤 を含 ま な い た め 、 処 理 が 容 易 で
す。
●過 洗 浄 が な く安 定 した探 傷
高 圧 水 に よ リワ ー ク表 面 の 余 剰 な浸 透 液 を物 理 的 に 除 去 す る た め 、 きず 内
部 に残 留 した浸 透 液 は 水 の 衝 撃 を受 け ませ ん。
そ の た め 、過 洗 浄 に な らず 安 定 した きず 指 示 が 得 られ ます 。
●専 用 浸 透 液 で 探 傷 時 間 の 大 幅 短 縮
専 用 の 蛍 光 浸 透 液 ス ー パ ー グ ロ ー RP 2CXlllCは
、 強 い 浸 透 性 が 有 る の で きず
に速 や か に浸 透 し探 傷 時 間 が 短 縮 され ます 。
●処 理 の 単 純 化 に よ り工 程 の 短 縮
現 像 処 理 が 不 要 、 設 備 ス ペ ー ス の 節 約 お よ び工 程 の 短 縮 が 図 られ探 傷 コ ス
トの 低 減 を実 現 します 。
関 連 特 許 番 号 :2038249号 2038249号
2038952号
2858039号
3030523号
問い合わせ先/ 丁 E L : 0 3 - 3 7 6 5 - 1 7 1 2
URL:http■ヽww.marktec.co.jp
ー…
」
だ
産業用 X線 テ レビ検査装置 シ Iプ
/m理 学電機サービスセンター
350万円 ∼ という低い導入 コス トで品質管理か ら危 機管理、予防保全 まで幅広 く利用 で き
るX線 透視検査 システム。 コピー機感覚 の簡単操作 で物品の内部形状や状態、髪 の毛や魚 の
微小 な骨、折れた針先 など微小 微 細な異物混入状態が高画質なx線 透視画像 としてモニ タ
上で確認できます。
■特長
●安全 簡 単。十分 なx線 強度、信頼の安全構造。 自動 モー ドでス ター トするだけ。 イン
ライン可能。
●コンパ ク ト。 コピー機並みの小型設計。容易な移動、屋外での使用可能。
●低 コス ト。金属探知機並みの低価格。電源は一般用 100V、10A。電気代以外 の 日常経費
は不要。シンプル構造で簡単な保守管理。
■応用 ・用途
●新製品開発や初期生産の品質管理。
●生産 ラインでの現場 トラブル時、移動 してのその場検査。
●クレーム品の原因調査、対策。製品内の部位形状や欠陥などの全数検査。
●包装品の内部確認、商品包装後 の欠品や破損確認などの透視検査。
●食品中の微小、微細な異物混入、微小 な魚の残骨などのチエ ック。
問 い合 わせ先/ T E L : 0 4 4 ‐ 2 7 0 - 5 7 6 1 ( 営業部 )
いww.ngakusc.cO.ip/
URL httpソ
フ
・
1ld・
非破壊検査 システム
工業用X線検査装置 ラジオフレックス シリーズ /m理学電機サービスセンター
あらゆる物質の溶接接合部の状態や製品内部構造、壁面埋設配管状態などが、x線
透視撮影で観察で きる幅広 い対応が可能な現場用X線 検査装置。
機種構成 として、sシ リーズ、大幅にマ イコン化が はか られたEGMシ リーズ、高
所/狭 所用 の200SP2型などが ラインア ップ。基本的にはX線 出力 (透過能力)別 に
1∞kV、200kV、250kV、30供Vま た、撮影 目的により、単放射/全 周放射型が用意 さ
れています。
■ラジオフレックス Sシ リーズ
●信頼の実績が、圧倒的な支持 を得ている小型 軽 量化の現場用X線 装置。
■ラジオフレックス EGMシ リーズ
●ヘ ビーデューティな現場撮影作業に対応する優れた操作性 と堅牢性。 さらにマ イ
コン化による簡単、便利な各種機能。
■ラジオフレックス 200SP2
0本 体、制御器 とも小型 ・軽量化 をはか り、高所やコンクリー ト壁中の非破壊配管
位置検査 などに最適。狭所現場での取 り扱 いが格段に向上。
問い合わせ先/ T E L : 0 4 4 - 2 7 0 - 5 7 6 1 ( 業
営部)
URL http://www.ngakusc.co.jp/
X線応力測定装置ストレンフレックスシリーズPSF‐
3M
/い リガク
金属疲 労 な どの残留応力が、非破壊 で測定 で きる小 型 ・軽量 、 コ ン
ポ ー ネ ン ト型の現場用 X線 応力測定 システム。
■特長
●コ ンポ ー トネ ン ト化 をはか ってい るので 、部分 ご とに効率 的 な設
置が行 え、高所、狭所 な どの使用環境 に対応。
●持 ち運べ ない試料 な ど、その場測定 が行 える。
●簡単 な入力操作 によ り、測定か らデ ー タ解析 まで 自動処理。
●金属 か らセラ ミックス まで、 さまざまな試料 に対応。
0電 源 は一般用 lCXIV。
広が る対応現場。
●シ リー ズ には、研究 開発用 のMSF 3Mも 用意。
6 0 1 1 ( X 線 回折 営業 部 )
問 い合 わせ先 / 丁 匡L : 0 3 - 3 4 7 9 ‐
URL:httpプ /www.ngaku cO.ip/
携帯型成分分析計 NlttON XLtシ リ ズ
ガク
/mリ
線法 を採用 した コンパ ク トなハ ンデイタイプの成 分 ( 元素) 分析
計 寒拳」
水 中以外 なら、いつで も、 どこで も、 どんな現場 で も、調べ たい部材、
個所 の分析が迅速 に行 え ます。鉛、貴金属、合金、環境 、工業衛生、鉱
業 な ど幅広 い分野でのお仕事 の品質向上 に、ス ピー ドァ ップに、 コス ト
ダウンに大 きく貢献 します。
●携帯性 に優れ、現場対応 のバ ッテ リー電源方式。
●卓上型 で も使用可能。 ベ ンチ トップス タン ド( オプシ ョン) に よ り、
品質管理等 のルーチ ンワー ク用 として も対応。
O 耐 久性、操作性重視 の現場仕様。防水、防塵処理 を始め大型ボ タン
の採用等。
デ
ザイン
。
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ゞ 及電
漕
ゝ鋼パ技亀
そ■,こ
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畳
慧ξ
く ー
0 マ コン
イ
内蔵式。操作 タッチ
送可能。
ネルを兼ねた液晶画面。P C デ
問 い 合 わ せ 先 /丁 EL:03‐ 3479‐6011(N!TONプ
URL:httpノ A″ww.ngaku coip/
72 検 査技術 20042
タ転
ロジェク ト)
非破壊検査 システム…(1■
I(携 帯型連続厚 さ測定システム) /新 日本ブ
サーキットスキャン…
F破
壊検査0
■特長
●ログアンプ方式超音波探傷器 を採用 し、減内部の凹凸及び探傷面 の粗 さの影響
を大幅に改善 しています。
olmmビ ッチの全探傷波形デー タを収録す る機能 により、測定値の解析 と測定値
の信頼性 を向上 しました。
●ホルダーは独 自技術 により曲率や測定面の凹凸に追随 し、再現性のある安定 し
たデー タ採取が得 られます。
●ホルダーにエ ンコー ダを搭載 し、測定位置 と肉厚測定値 を連続的に記録 し、A・
B・Dス コー プをリアルタイムで表示 します。
●コンポジッ ト探触子 により、波1定精度 の向上 と高減衰材料 の測定が可能です。
■仕様
0測 定 ピツチ
ッチ (固定)
10mmピ
。 測定精度
01mm
±
● 測定範囲
30 0mm(探 触子選定 により)
20mm∼
0ユ ーテ イリテイー AC lKXIVまたはDCバ ッテ リー
1 2 3 5 ( 営業部)
問い合わせ先/ T E L : 0 9 3 - 5 8 1 ‐
URL:http:〃 www shk― k.co.lp
3D超 音波検査装置
/い 東芝
従来 の超 音波探傷装 置 と比較 して視 認性 、検 出性 能 を格段 に向上 さ
CFRPの 剥
せた 「
酸化 膜」 「
3 D 超 音波検査 装置」 を ご紹 介 します。 「
離J な どこれ まで検 出困難 とされて い た欠陥の検 出 に優 れて い ます。
■特長
●当社独 自に開発 した超音波 カメラは、 マ トリックス状 に酉己列 した
取り
圧電素子 か ら構成 され、2 M H z / 5 M H z / 1 0 M H z / 2 5 M H z を
6 4 c h など
揃 えてお ります。 また、チ ャ ンネル数 も2 5 6 c h 、1 2 8 c h 、
用途 に応 じた使 い分 け に対応可能 です。
●超音波 カメラか ら発受信 された数千 ∼数万 の波形 デ ー タを高速 に
収集 、処理可能 な並 列演算装置 も独 自開発 してお り、高速 に 3 次
元画像化す る こ とを実現 して い ます。
問 い合 わ せ 先 / T t t L : 0 3 ‐ 3 4 5 7 - 3 7 9 2
URL:httpノ 加ww.toshiba.co.ip/efOrt/market/camera/
F破壊検査 システム RAM―ND丁
音響法 によ るプ
/m東 陽テクニカ
RAM―NDTは 、試験対象製品 。材料 に影響 を与 えないで製品 ・材料 を試
一
験す る非破壊検査 の 手法 です。
全体的な形状での欠陥、質量不足、 ひび割 れや密度の変化 に起因する欠
陥を検出す る事がで きます。
■検出例 (クラック)
●左 の部品 は 1回 目のRAM―NDTに て不合格
この時、外観検査 と荷重試験 は 「
合格」
●2回 目の荷重試験 にて不合格
MFで は可能である事 を示す」
「これは荷重試験で検出出来ないがⅣWl―
■検査対象
0粉 末冶金、アル ミニューム鋳造品
0鋳 鉄品、圧延 ・延伸製鉄製品
●鍛造品、 セラ ミックス、複合品
7 7 1 ( チームP C B )
問い合わせ先/ 丁E L : 0 3 - 3 2 7 90 ‐
URL : http://w― .toyO.co.ip/pcb
クリープデータシー トNo,36Bを発行
/(独)物質 ・材料研究機構
独立行政法人物質 ・材料研究機構 (理事長 :岸 輝雄)は 、中期計画 における知 的基盤 の充実 に向けた取 り組みの一環 として、
NIMS CREEP DATA SHEET No36B圧 力容器用焼入焼戻 しクロムモ リブデ ン鋼鋼板ASTM A542/A542M(2.25Cr l Mo)のク リー
『
プデ ニ タシー ト」 を発行 した。
■発行内容について
NIMS CREEP DATA SHEET No36Bは 、圧力容器用焼入焼戻 しクロムモ リブデ ン鋼鋼板ASTM A542/A542M(2 25Cr-lMo)の
ク リー プデー タシー トで、昭和60年 に初版 を、平成 3年 にA版 を発 行、今 回B版 として発行す る ものである。
この クリー プデ ー タシー トには、圧力容器用 として使用 される焼入焼戻 し2 25Cr-lMo鋼7ヒ ー ト (溶鋼)の 試験材 につい て、
最長約 18万時間 (約20年 6ヶ 月 に相 当)で 破 断 した試験片 を含 むクリー プ破 断 デー タ、最長約 10万 時間 (約11年5ヶ 月に相 当)
までの ク リー プひずみデ ー タ、高温引張デ ー タ、取得 したデ ー タに基づ く統計 的評価結果 (例えば10万時間破 断強度)、受入れ
材及 び破 断材 の光学顕微鏡組織写真 な どが記載 されている。
■ ク リー プデ ー タシー ト発行に向 けた取 り組み
クリー プデ ー タシー トの作成 は、知的基盤 の充実 に向けた主 要課題 の一 つ で、国産高温用金属材料の クリー プ強デ ー タを取得
し、デ ー タシー トとして発行す ることを目的 とした ものであ る。 長時間 クリー プ試験 は、旧金属材料技術研究所時代 の 昭和41
年度 か ら開始 した もので、約50種類 の耐熱金属材料 につい て、 10万時間を超 えるクリー プ変形量や破断デ ー タを得 ることを 目標
とした試験が現在 も続 け られている。 また、 リラクセ ー シ ョン試験 注1)を昭和43年度 か ら開始 した。
クリー プデ ー タシー トは、既 に初版 、A版 、B版 注2)を含 めて延べ 124冊が発行 され、国内外 の研 究機 関、政府機 関、学協 会、
大学、企業等で高温構造物 の設計や、維持管理、材料 開発、規格制定 な どの基準的参照デ ー タとして利用 されてい る。 また、デ
ー タシー ト作成 の一 として
環
、微細組織写真集やデ ー タシー トとしてはな じみ に くい計画策定主 旨、試験方法、解析 手法等 の情
報 を提供す る目的で、資料集 を作成 してい る。
■発行に伴 う波及効果 について
当機構 の クリー プデー タシー トは中立的な立場 か ら厳 しい試験規格 に従 い、信頼性 の高 い しか も長時間の試験 か ら得 られた も
ので ある ことか ら、 クリー プに関す る基準 的なデー タ集 の一 つ として国際的 に も高 く評価 されてい る。
今 回発行 したク リー プデ ー タシー トNo 36Bには、圧力容器用部材 として使用 される、2 25Cr lMO鋼の最長約 18万時 間 までの
クリー プ破 断デ ー タ、最長約10万時間 までの クリー プひずみデ ー タ、高温引張デ ー タ、取得 したデ ー タに基づ く続計的評価結果
(例えば10万時間破 断強度)、受入れ材及 び破断材 の金属組織写真 な どが記載 されてい る。
これ らの クリー プデ ー タは、 国内 ばか りでな く海外 で も十分 なデ ー タが見当た らず、信頼性 の観点か ら国際的に も高 く評価 さ
れている。そのため、国内外 での高温機器構造物 の強度設計 にお ける設計応力の設定や材料選択等 での基盤 的な材料強度特性 デ
ー タとして、 また、長期
間使用 された圧力容器用部材 な どの金属材料 の劣化状況や、余寿命評価等 を判断す る場合の基準的参照
デー タとして、広 く活用 されることが期待 される。
注 1)リ ラクセー ション試験
応力の リラクセー ションはクリープ現象 と表裏 をなす現象である。すなわち、高温における一定 ひずみ条件下で、金属材料 に負荷 され
た応力が時間の経過 とともに低下する現象である。例 えば、フランジを強固に締付けたボル トの締付力が時間の経過 とともに低下する
とい う現象が起 こる。 このため、クリー プと同様 に、高温機器部材 の設計 では金属材料 の リラクセー シヨン特性が問題 になる。 リラク
セー ション試験 とは、高温に加熱 された試験片 を一定 のひずみに保持 して、金属材料の時間の経過 に伴 う応力低下量 を測定する試験で
ある。
注 2)出 版条件
初版出版条件 :約 1万 時間までのデー タが得 られたとき
A版 出版条件 :約 3∼ 5万 時間までのデー タが得 られたとき
B版 出版条件 :10万 時間を超 えるデー タが得 られた とき
ただ し初版の内容はA版 に、A版 の内容はB版 に吸収 される。
/問 い合わせ先 独 立行政法人 物質 ・材料研究機構
材料基盤情報ステ ー ション
ー
ク リ プ研究 グル ー プ リー ダー木村 一弘
丁匡L03‐3719-2493 FA)(03-3719-2177
URL:httpノノ
¬
A〃
w.uims.go.jp/
74 検 査技術 20042
ステ ィック ビュー Y S S シ リーズ
l
/ア ルファーミラージュl■
照明付検査 ・点検 カメラシリーズであるYSSシ リーズ
は、超小型CCDカ メラとLED照 明 を搭載 し鮮明な画像 を
ワンタッチで映 し出す。検査用 ・観察用 ・監視用 とジャ
ンルを選ばず、幅広 いニ ーズ に対応で きる。
■特長
●「
高感度 ・高画質」CCDカ メラを搭載、クリアな映像
が得 られる。CCUは フルオー トで複雑 な調整 を必要
としない。
●「
照明付」 白色LEDを 内蔵、光源 の小型化 を図 り携
帯性 にす ぐれ る。
●「ワンタッチ」操作 は簡単、手元 の電源 スイ ッチ を
ONす るだけで観察可能。
●「
オー ト」 自動追尾 ホワイ トバ ランス機能 (ATW)・
オー ト電子 シヤツターであ らゆる被写体 に対 して常 に最適 な映像が得 られる。
●「
簡単接続」 ビデオ出力装備 で周辺機器へ の接続 も容易 に行 える。
ー
●「
型 モニ タ( オプシ ヨン) を装着すれば手元 で画像 が確認 で き、更に携帯場 バ ツテ リ 使用 で電源 の無 い
機動的J イヽ
ところで も駆動可能。
● 持 ち運 びは収納 ケースーつ だけ。可搬性が向上する。
/ 問 い合 わせ先 ア ル ファー ミラー ジュい
TttL:06-6924-2631 FAX:06-6924-2022
lGUl画 面 によ り簡 単 に設計 ので きる スマ ー トカメラ
/東 京電子工業lal
東京電子 工 業 は超小 型VGA2倍 速 カメ ラ との組 み合 わせ による スマ
ー トカメラ 「
の販売 を開始 した。
iIS-010」
IS 010は、数量 カウ ン ト、寸法計測 、角度測定 、濃度計 測、 バ ー コ
ー ドリー ダー、 パ ター ンマ ッチ ングな どの画像処理機 能 を有 し、ICの
リー ド ・パ ッケ ー ジ検査 、ギ アの欠陥検査 、 バ ー コー ドの読 み取 りを
含 むラベ ル検査等幅広 い用途 で使用 で きる スマ ー トカメラであ る。
■ 特長
●19イ ンチ半透過 カラーLCD(バ ツクライ ト付 )
●高精度 な光学測定/画 像処理能力
●V G A ( 6 4 0 × 4 8 0 ) フ ォーマ ッ トの カメラヘ ッ ド
●産業向 けの 入出カ イ ンター フェー ス
●標準的 な通信 イ ン ター フェー ス :RS-232Cおよびnhemct経 由で行 える。
Oグ ラフ イカル ・ユ ーザ ・イ ンター フェー ス
●独 自の適応 アル ゴ リズ ム をベ ー ス に した画像処理 ソフ トウ ェア
●メー トル単位/ピ クセル単位 での測定
●測定/検 査状 況 をモ ニ タ リング しなが ら結果 の分析 が可能
●多様 な10種類 の計 測 モ ー ド
●ラベ ル検査 に最適 化 した設計
●ソフ トウ ェア ・ア ップデ ー トに よ り、様 々 なサ ー ビスの追加 が可能
/ 問 い合 わせ先 東 京電子 工業l a l
丁EL:042‐589‐
8775
検査技術 2004.2.75
第 4回 放 射線 によ る非破壊評価 シンポ ジ ウム
/主 催 :llll日
本 非破壊検査協会 放 射線分科会
協 賛 :4tl強
化 プラスチ ック協会、0軽 金属学会、0日 本 ロボ
ッ ト学会llll繊
維学会、0映 像情報 メデ ィア学会、0土 木学会、
l日本圧接
0日 本 リモー トセ ンシング学会、0日 本機械学会、 4■
協会、tt日本原子力学会、0日 本鉄鋼協会、0情 報処理学会、
0日 本造船学会、 日本複合材料学会、0溶 接学会、0日 本品質
管理学会、0日 本非破壊検査工業会、0日 本高圧力技術協会、
0フ ァインセラミックスセ ンター、0日 本科学技術連盟、 日本
溶射協会、lll日
本鋼構造協会、0精 密工学会、0資 源 ・素材学
会、日本接着学会、0日 本工作機械工業会、0電 子科学研究所、
0日 本 エム ・イー学会、0日 本 セラ ミックス協会、0計 測 自動
制御学会、0日 本航空宇宙学会、lttl日
本合成樹脂技術協会、0
建材試験 セ ンター、lll日
本塑性加工学会、0大 阪科学技術 セ ン
ター、0日 本写真測量学会、0電 子情報通信学会、 日本赤外線
学会、411配
管技術研究協会、0腐 食防食協会、画像電子学会、
0自 動車技術会、0日 本地震学会、0日 本音響学会、0日 本航
空技術協会、0日 本建築学会、lll可
視化情報学会、①電気学会、
0日 本材料学会、0日 本溶接技術 セ ンター、0日 本 ガスター ビ
ン学会、 日本食品機械研究会、0日 本溶接協会、②建築保全 セ
ンター、0表 面技術協会、0高 分子学会、東京科学機器協会、
日本実験力学会、0日 本 プラン トメ ンテナ ンス協会、0応 用物
理学会、0ボ イラ ・クレー ン安全協会、0レ ーザ ー学会 (順
不同 ・依頼中)
期 日 :平成16年2月 5日 肉 K1950∼1645
6 日“
υ 09:30^-17:00
会 場 :機械振興会館 6階 会議室
東京都港区芝公園3-5-8 TEL 03 3434 8216
(次頁案内図参照)
参カロ費 :放 射線分科会委員及び登壇者 無 料
(論文集 1冊 を含む)
上記以外の方 5,OKXl円(論文集 1冊 を含 む)
*参 加費は、当 日受付 にてお支払い下 さい。
懇親会 :平成16年2月 5日 ● 17ЮO∼1)00
*会 費 :5,OCXl円
は、当 日受付 にてお支払い下 さい。
l日本非破壊検査協会 放 射線 シンポジウム係
問合先 :l■
TEL:03-5821-5105 FAX:03-3863-6524
E―
mail:gamOu@jsndi Orjp
A
バ
場
案
内
図
地 下 鉄 日比 谷 線
日比 谷 通
都 営 三 田線
芝 公 園駅
O JR浜
松町駅下車 徒歩15分
0営 団地下鉄 日比谷線神谷町駅下車 徒歩8分
0都 営地下鉄三田線御成門駅下車 徒歩8分
●都営地下鉄大江戸線赤羽橋駅下車 徒歩10分
0都 営地下鉄浅草線 。大江戸線大門駅下車 徒歩10分
プ ロ グラム
発表時間 一 般 :講 演15分 質 疑 5分
16:45
鵬目1回1厖□調目回困1 9:50∼
■開会挨拶 ()50)/放 射線分科会主査 :岡本賢― (京都大学)
1lm)
■試験検査技術 Ⅱ (10CXl∼
/座 長 :小林信雄 (大阪産業大学)
●マ イクロフォー カスXttCTを 用 いた骨粗基症海綿骨 の構造脆
弱性評価
/近 畿大学 速 水 尚 /京 都大学大学院 中 村孝志
/0フ ァインセラ ミックスセ ンター 水 田安俊 ・池田 泰
●マイクロフォーカスXl磁〕
T装 置の最新技術動向 と課題について
/船 島津製作所 岸 武 人
76 検 査技aテ20042
O NDIS「 鋼板 の突合せ 溶接継手 の放射線透過試験 における精
密試方法」 (案)に ついて /放 射線精密試験方法研究委員会
O∼1200)
■試験検査技術 Ⅱ (1lЮ
/座 長 :福 岡孝義 (富士写真 フイルムい)
。三次元的非破壊検査をサポー トするソフ トウェア技術の実際
/日 本 ビジュアルサイエ ンスい 滝 克 彦
0食 品業界における非破壊評価技術の応用 :X線 異物検出装置
の構成 と応用について
/m島 津製作所 澤 田良一 ・政木俊道 ・大久保勇三
●ラジオアイソ トープの国際免除 レベ ルの法令へ の取 り入れに
ついて :非 破壊検査会社か らの要望
/日 本工業検査m 鈴
木力雄
F
昼 食
■特別講演 (1330∼1430)
0研 究炉 の現状 と展望 /京
1 3:30)
(1211Cl∼
/座 長 :岡 本賢― (京都大学)
都大学原子炉実験所 三 島嘉一郎
長 :谷 口良一 (大阪府立大学)
■指定講演 (1430∼1500) 座
MTR)
研究炉の現状 と今後について一原研 ・大洗 材料試験炉 (」
/日
について―
本原子力研究所 新 見素二 ・中島照夫
1,30)
■指定講演 (15CXl∼
/座 長 :谷 口良― (大阪府立大学)
●研究用原子炉 の現状 と今後について (日本原子力研究所 研
本原子力研究所 松 林政仁
究用原子炉 JRR‐3M) /日
休 憩
(15:30∼1545)
■中性子 ラジオグラフイ (1545∼1645)
/座 長 :関 田純一郎 (テスコい)
●極低 エ ネルギー中性子 ラジオグラフイの現状
/京 都大学原子炉実験所 川 端祐司
0超 高感度画像技術 を用 いた小型中性子 ラジオグラフイ
一
/大 阪府立大学 谷 口良一 ・荒木太朗 ・奥田修
。赤色発光Gd202Sコ ンバ ー タを使用 した中性子 ・γ線 3次 元CT
/武 蔵工業大学 菊 地 秀 ・落合昭雄 ・持木幸一
一
/的 東芝 日 塔光
9:30∼17:klll
■放射線 の基礎 と応用 I(C1930∼ 10m)
/座 長 :加藤 潔 (日本X線 検査個)
oフ ィルム法に よる減弱曲線か ら求め られる散乱比 について
/水 沼 守
O EGS4に よるDR素 子 の シミュレー ション
/大 阪産業大学 小 林信雄
0低 疲労SS304鋼 の陽電子消滅測定
/大 阪府立大学 堀 史 説 ・谷口良一
/大 阪ニュー クリアサイエ ンス協会 大 嶋隆一郎
0陽 電子消減法に よる低疲労純鉄中の欠陥分布測定
/大 阪府立大学 荒 木太朗 ・堀 史 説 ・谷口良一 ・岩瀬彰宏
休 憩
(1050∼ H:∞ )
O∼121Xl)
■放射線の基礎 と応用 Ⅱ (1lЮ
/座 長 :水 沼 守 (元日本工業大学)
0半 導体 の 高密 度実装、微 細 部 品の検 査 に対応 した 開放型
/浜 松 ホ トニ クス的 高 瀬欣治
MFX線 管 の特 長
0乾 電池ポー タブル蛍光 X線 分析 による土壌中の金属分析
/京 都大学大学院 河 合 潤 ・小山徹也/京 都大学 佐 藤直樹
。高解像度小型 X線 透視検査装置 の開発
/東 芝ITコン トロールシステムい 富 澤雅美
昼 食
13ЮO)
(12CXl∼
1440)
■デ ィジタルラジオグラフイI(1&Clll∼
ー
/座 長 :水田安俊 (0フ ァインセラ ミックスセ ンタ )
0透 過写真 の観察集合実験結果
/非 破壊検査い 藪 下延樹 ・中村和夫
/元 日本原子力研究所 大 岡紀一
ー
ー
ェ ックスァ ル 稲 垣俊三/三 菱重工業帥 岩 橋洋一
/mシ
一
/石 川島播磨重工業い 佐 々木孝明/い 日立製作所 樋 口真
/富 士写真 フイルムい 福 岡孝義
/い 千代 田テクノル 山 本武夫
l 脇部康彦
/新 日本非破壊検査l■
●透過度計識別線径 の透過写真標準偏差Ji l定
による識別度補完
/非 破壊検査柳 藪 下延樹 ・中村和夫
検討
一
/元 日本原子力研究所 大 岡紀
●マ イクロCTの 開発
/東 芝ITコ ン トロールシステムい 藤 井正司
●フラットパ ネル型デジタルラジオグラフイーの研究
一
/非 破壊検査い 篠 田邦彦 ・諸富隆太郎 ・向井 弘 ・吉荒俊克
/宇 宙航空研究開発機構 白 井 誠 ・宮本 宏
0カ ラー イメー ジインテ ンシファイアの開発
/い 東芝 日 塔光一 。小長井主税
休 憩
(1440∼1生50)
1650)
■デ ィジタルラジオグラフイⅡ (14:50∼
/座 長 :藤井正司 (東芝ITコ ン トロールシステム側 )
0マ イクロフオー カスXttCT法 による振動充填燃料 の内部構造
の分析
/0フ ァインセラ ミックスセ ンター 水 田安俊 ・池田 泰
/核 燃料サ イクル開発機構 石 井克典 ・鈴木政浩 ・木原義之
。CdTe半 導体 を利用 した放射線画像検出器 について
航
/mア クロラ ド 乾
0マ イクロフオー カス型XttCTを 用 いベ ン トナイ トの特性評価
に関する研究
/京 都大学大学院 西 山 哲 ・大西有三 ・矢野隆夫
/輸 神戸製鋼所 山 口憲治 ・竹内靖典
ァインセラ
ミックスセ ンター 水 田安俊
/0フ
●ライ ンペア形透過度計 の検討 と開発
/い 日立製作所 森 真 子 ・黒崎通明 ・田口哲夫
/芝 浦工業大学大学院 高 木幹雄
●汎用フイルムデジタイザーのRTデ ジタイザー としての応用展開
/芝 浦工業大学 青 木義満 。高木幹雄
/い 日立製作所 田 口哲夫 ・森 真 子
O EN14096‐ 1、2の ISO化
/日 本X線 検査い 加 藤 潔
/0日 本溶接協会 大 岡紀一
■閉会挨拶 (1650∼171Xl)
放射線 シンポジウム実行委員長 :小林信雄 (大阪産業大学)
(注)座 長及 び講演 日時は、変更 される場合があ ります。
検査技術 2004.2.77
宮 本 文 穂 (昭和24年8月18日生 ・岡山県出身)
岩壺卓三
0日 本機械学会 機 械状態監視資格認証事業部会
山口大学 工 学部 知 能情報 システムエ学科
関西大学 工 学部 機 械 システムエ 学科
教授
教授
〒564-8680 大阪市 吹田市山手町3-3-35
〒75586H 山 口県宇部市常盤台2-16-1
TEL:0836-85-9530 FAX:0836-85-9530
TEL:06-6368-0855
E―
mall:miyamoto@design cssc yalnaguchi―
u.acJp
FAX:06-6388-8735
E mail:Takuzo lwatubo@ma4 s
松 田博 行
llll日
本機械学会 機 械状態監視資格認証事業部会
千代田ア ドバ ンス ト ・ソリューションズ帥
事業副統括
〒221-0022 横
浜市神奈川区守屋町3-13
TEL:045-441-1279 FAX:045-441-1286
E―
mail:hiroyuki.matsuda@chaS Chiyoda cojp
松永英之
m産 業技術総合研究所 メ ンブ レン化学研究 ラボ
主任研究員
〒983-8551 仙台市宮城野区苦竹42-1
TEL 1 022-237-521l FAX:022-237-5217
E―
mail:hidc [email protected]
高橋 由紀子
m産 業技術総合研究所 メ ンブレン化学研究ラボ
NEDOフ
ェ ロー
〒9 8 3 - 8 5 5 1 仙台市宮 城 野 区苦竹4 - 2 1
TEL:022-237-521l
FAX:022-237-5217
E―mail:yukiko―takahashi(paiSt goJp
鈴木 敏重
0産 業技術総合研究所 メ ンブ レン化学研究 ラボ
副 ラボ長
〒983-8551 仙台市宮城野区苦竹4-2-1
TEL i 022-237-521l FAX:022-237-5220
E―
mail:tm―suszuki@alst gojP
矢尾板 達也
オー トメー シ ョン 技 術部
帥 ケ ン・
技師
〒220-0023 横浜市西区平沼 1-H-12
横 浜KMHビ ル5F
TEL:045-290-0432
78 検 査技術 20042
FAX:045-321-659
泉 元 昌彦 (日
召和54年7月17日生 ・兵庫県出身)
山口大学 工 学部 知 能情報 システムエ学科
大学院 理 工学研究科 博 士前期課程 2年 生
〒755-86H 山口県宇部市常盤台2-16-1
TEL:0836-85-9530 FAX:0836-85-9530
E―
mall i izumoto@dCSign csse yamaguchi―
u acjp
牧 修 市
い エムデイー
〒2 1 0 0 8 4 5 川崎市川崎区渡田山王町2 0 1 6 - 8 0 1
TEL:044-366-3503 FAX:044-366-3503
URL:http:〃www dab hi ho ncip/md_maki/
E―
mail:md―maki@dab hi ho nc
<主 なる業務歴及び資格 >
1969:横 浜国立大学大学院工学研究科 (機械)卒 業、同
年旭化成工業的入社
①工務部 (石油油化学プラント設計 ・建設)
②開発部 (エアバ ック開発)
③生産断技術本部 (設備診断技術研究開発)振 動法
1979:旭 エ ンジニアリング的 に移籍
①設備診断技術研究開発
振動法、油分析法、AE法 、絶縁劣化診断法
研究開発 ・指導
②TPC(TotaI Proccss Crcation)の
③TPM指 導
④MSI:問 題解決法の研究開発 ・教育 ・指導
⑤他社関連
●国鉄 (現JR)「車両信頼度向上研究委員会」委員
●原発最適保全 システム調査委員会委員
1992:的 エムデ ィー設立、現在に至る
①総合的高質化TPC開発 ・コンサルティング
CttPMコンサルティング
③Mso:生 産基盤構築プログラムコンサルテイング
コンサルテイング
開発・
教育 ヽ
④MSl:問 題解決法研究 ・
・
⑤企業 工場診断プログラム開発 ・実施
: 近
⑥他社関連
●旭エ ンジニアリングい技術顧間
OIMVm技 術顧問
。社会経済生産性本部委嘱 コンサルタン ト
I.コ ンサルテ イング
①Mso:生 産基盤構築プログラム
②Msl:ト ラブル型問題解決法
③MS2:ア ツプグレー ド達成法
④ TPC
⑤TPM
旭 シュエーベル、アイクレオ、INAX、 イ トー ヨーカ堂、
小野田セメント、東芝セラミックス、東洋 ラジエー タ、 ミ
ノルタ、三木 ミノルタエ業、韓 火エ ネジ (韓国)、SKC水
原、SKC天 安 (韓国)、他
Ⅱ.企 業 ・工場診断
食品(ミルク、塩)、半導体部品、機械、電機等多数実施
Ⅲ.教 育 ・研修
①設備診断技術教育 セ ミナー
② リスク管理 教 育 ・セ ミナー
③MSl:問 題解決
伊藤バ ン、カルビス、荏原製作所、営団地下鉄、富士通、
富士 フィルム、JR、 大 日本印刷、社会経済生産性本部、
公開セ ミナー、講演多数 (200回超、全製造業、10000人以
上)
く過去の執筆実績 >
振動法による設備診断の実際 (JIPM 1983)、
最新実用設
備診断技術 (ETS 1989)、
新振動法 による設備診断の実際
(JIPM 1993)
刊 :新問題解決法MsI、社長の名前、子供の名前
カタログ ・
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資料請求用紙」 でご請求下さ い。
編集部 では、到着 した資料請求用紙 を1 0 日毎 に処理 し、広告主へ お知 らせ します。
広告主 よ り直接読者へ その資料が送 られますが、お急 ぎの場合 は直接広告主へ ご連絡下 さい。
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79
■解説
0非 破壊検査 における再現性、信頼性
O設 備診断 における材料力学 の重要性
○長期連続運転 のためのオンライン腐食モニ タリング技術
の最近の動向
■技術 トピックス/エ ネルギー
O石 油 タンクのスロッシング被害
■技術 トピックス/交 通 ・航空宇宙
。バル クキャリア倉内助骨の腐食実態 と強度
■技術 トビックス/土 木 ・建築
O光 フアイバセ ンサ を用 いた トンネル近接施工計測事例
○可視画像 と赤外線画像同時取得による トンネル検査
0コ ンクリー ト内部鉄筋腐食状況検査装置
。長大橋保全用自走式作業足場の開発
■検査機器
○コンクリー ト構造物調査 システム
■製品ガイ ド
探触子
掲載予定報文は編集部の都合で変更になる事があります。〕
〔
乱丁、落丁本は、ご面倒ですが当社までご送付 ください。
送料当社負担にてお取 り替えいたします。
■本誌編集委員
編集委員長
委 員
徳 島大学
″ 石
川島検査計測①
″ 東
京 ガス③
″ 湘
菱電子い
ク ロ
イド船級協会
″ 大
成建設的
″ 三
菱化学エンジエアリング榊
″ 旭
エ ンジニアリング的
編 集 顧 問 非 破壊検査い
■本誌企画委員
川鉄ア ドバンテックい
ラインラン ド技検い
オリンパスい
アールディテック ・アジア
い検査技術研究所
エンジンサービス・
ジーイー・
ディストリビューション・
ジャパン
帥
日立エンジニアリング的
テスコい
ロイ ド船級協会
日本パナメ トリクス0
日本 クラウ トクレーマー∽
いエー ・アンド・デイ
ジャパ ンプローブい
鋼管計測m
御帝通電子研究所
マークテックの
m住 田光学ガラス
日本 ソナテス ト0
日本フイジカルアコーステイクスい
非破壊検査い
日本 フェルスター印
栄進化学い
日立建機ファインテックい
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複写 される場合は、そのつ ど事前にい 日本著作出版権管理システ
ム は行詢338175670、
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検 査技術編集委員会
編 集
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醸神群稼続躯報林唯仲 附脚樹漸岡仙相儘橘諦誦酔朝翻和翻加船馳読脚亘漸
3月 号 予定 目次
東京本社付近図〉
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霙容更 日本工業出版株式会社
本
社
大 阪 営 業 所
日本 橋 事 務 所
中 国 事 務 所
販 売 専 用
振
替
〒 1 1 3 8 6 1 0 東京都文京区本駒込 6 - 3 - 2 6
TEL 03(3944)1181《
O FAX 03(3944)6826
http:〃
www nikko―
pb cOjp/
e m a ii■
nfo@nikko pb coJp
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都 営 三 田線