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No.
155
August 2013
学長再任の挨拶
「医学教育棟」建設工事進む
■学事
医学部・看護学部平成 26 年度入試要項
第 35 回納骨式
■学生のページ
医学部第 1 学年早期臨床体験実習
2013 年春期医学部海外医学研修報告
2013 年海外提携校交換留学生報告
■学術
金沢医科大学医学会
第 49 回日本循環器予防学会
第 15 回日本ダウン症療育研究会
平成 25 年度 科学研究費助成事業交付決定
■病院
緩和ケア研修会
第 1 回金沢医科大学病院学術交流会
院内感染防止に関する教育講演会
金沢医科大学氷見市民病院
平成 25 年度 健康づくり教室
■管理・運営
理事・評議員・顧問の選任
■報告・随想
ロサンゼルスこども病院(CHLA )留学記
米国ノースウエスタン大学留学記
米国ピッツバーグ大学留学記
■同窓会・後援会
金沢医科大学北辰同窓会
海の日に
金沢医科大学報 155 号/2013.8
学長再任の挨拶
学 長 勝田
省吾
平成 25 年 7 月 30 日開催の第 222 回理事会において、学長に再任されました。大変光栄であると共に責任の重さに
身が引き締まる思いでいっぱいでございます。
私はこれまで 3 年間、学長として本学の発展に努めてまいりました。この間、本学の多くの教職員の大変なご努
力によって、医学部入学志願者数と外部評価の重要な指標となる科学研究費補助金の獲得が過去最高となり、看護
学部の国家試験も 3 年連続して 100% の合格率となりました。また、本学の将来を担う大学院入学者も今年度過去最
高となり、初期臨床研修医もここ 2 年間大幅に増えました。しかしながら、本学にとっての最重要課題である医師
国家試験合格率は過去 3 年間不安定な成績に留まっております。昨年春の国家試験では新卒者の合格率 93%、全体
で 90.1%、そして全国最多となる 127 名の合格者を出すことができましたが、今春の国家試験では新卒者の合格率
74%(100 名中 74 名合格)
、全体で 74.6%(114 名中 85 名合格)となってしまいました。医師国家試験は資格認定試験
から競争試験へと性格が変わり、今後ますます厳しくなるものと予想されており、医学教育に対する考えを根本か
ら改める必要があります。今、私に課せられた最優先課題は 6 年間の医学教育の改善とその成果としての医師国家
試験の合格率を、毎年高い水準に維持することと考えております。
医学教育と国試対策
国家試験制度のなかで教育を行っている本学にとって、医師国家試験に合格することは最低限の教育達成目標で
あります。大学の第一の使命は、学部学生を教えることであるとの原点に立ち、本学の教育システムを今一度真摯
に検証して、学生のための教育改革を着実に進める必要があります。6 年一貫教育の中で学生が各学年で学ぶべき
ことを確実に修得し、成長できる教育に努めなければなりません。特に臨床実習は医学教育の中で最も重要視され
るべきものです。臨床実習開始前に、基礎医学・臨床医学を十分に学び、臨床実習において徹底したベッドサイド
教育を行い、臨床的な考え方を十分に習得することが重要であります。
最近、医学教育の質が国際的に問われる時代になり、我が国の医学教育は質の保証と国際基準の 2 つのキーワー
ドのもと、大きく変わろうとしています。我が国の医学教育は、国際的にも全く劣ることはないのですが、臨床実
習に関しては改善すべきところが多いことが指摘されております。国試問題においても臨床実習での学習により
重きを置く方向にあり、臨床実習で教員が教えたこと、学生が学んだことがますます重要になってきます。今後、
2013 年から 10 年間で我が国 80 大学(医学部)すべてが国際基準による認証評価を受審することになります。本学も
これから万全の国試対策を講ずると共に、認証制度に対応した臨床実習拡大を見据えたカリキュラムを作成しなけ
ればなりません。私たち一人ひとりが「本学は私立医科大学である」ことを自覚し、情熱を持って学生教育にあたる
ことが大切です。建学の精神である「良医の育成」が本学の原点であることを再認識していただきたいと思います。
私は 3 年前、学長に就任するにあたって、
「年輪教育」というキャッチフレーズを掲げました。樹木は太陽の光を
受け、地中に張り巡らせた根から水や栄養を吸いあげ、風雪に耐えて 1 年に 1 つずつ年輪を重ねて大木になってい
きます。本学の学生たちが日々努力を重ね知識・技術を修得し、また、豊かな人間性を育み一歩ずつ着実に医療人
として成長していく教育をイメージしています。学生たちが「自信と誇り」を持って自立した一人の医療人として社
会に羽ばたいていける大学、そして、卒業生との強い絆、ご父兄との確かな信頼関係を築くことのできる大学創り
に努めたいと思っております。
学長再任にあたってのご挨拶を兼ねて、当面の最重要課題に対する取り組みと私の思いを述べさせていただきま
した。皆様方の温かいご支援とご協力を心からお願い申し上げます。
2
金沢医科大学報 155 号/2013.8
金沢医科大学グランドデザイン第 1 次 5 カ年計画
「医学教育棟」建設工事進む
本 学 の 主 な 建 築 物 は、1972 年 の 開 学 に あ た っ て
1972∼1974 年にかけて完成した。その後、耐震基準の
強化、療養環境基準の改正、学生の参加型臨床実習の
導入に対する病院機能の不備等により、リニューアル
が必要となり、1989 年に病院増改築計画の検討が始
まった。
「病院新館」が旧館の建築後 39 年となる 2003
年に竣工し、開学 30 周年を記念して稼働を開始した。
2010 年に、
「金沢医科大学グランドデザイン 2010・第 1
次 5 カ年計画」の構想が発表され、2012 年に迎えた創
立 40 周年記念事業の一つとして、
「病院旧館の解体除
去・エントランス棟建築」が企画された。しかしその
前に、ニーズが高くなった「新アナトミーセンター」
、
「レジデントハウス」、
「医学教育棟」
(地下 2 階地上 6 階
建)の建設が優先されることになった。
2012 年 10 月、
「レジデントハウス」が 40 周年記念式
典に期日を合わせて完成し、
「医学教育棟」が、旧アナ
トミーセンターおよび旧 CT 棟の解体跡地において現
在工事が進行している(写真右)。完成後、医学教育棟
には現在病院旧館で稼働している部署が仮設の形で移
設されたあと、2016 年末の「病院エントランス棟」の
完成をみて、1989 年以来続いた病院の増改築計画が一
旦終わることになる。
引き続き、第 2 次将来計画として「医学部棟」
、
「動
地下 2 階まで掘削中。奥の右が病院旧館、左が病院新館
物実験棟」
、
「図書館棟」などの整備が行われる予定で
ある。大学の機能を健全に維持していくためには、ソフト、ハードの両面において先見性のある企画と実行が重要で
あり、多くの意見を集約してグランドデザインを作り上げていくことが望まれている。
①
(施設部 森 豊茂)
②
第 1 次 5 カ年計画の外観パース(医学教育棟①、エントランス棟②)
3
金沢医科大学報 155 号/2013.8
学 事
平成 25 年度
大学院医学研究科入学式
相手にする素晴らしい研究の芽が生まれることを心か
ら願う」と式辞が述べられた。教員紹介の後、記念撮影
が行われ、入学式は終了した。
午前 10 時 30 分からは、基礎研究棟 3 階大学院セミ
ナー室に会場を移し、大学院新入生オリエンテーショ
平成 25 年 4 月 11 日(木)午前 10 時から、本部棟 2 階会
ンが実施された。学生証、各種手続書類が配布され、
議室 1 において平成 25 年度大学院医学研究科入学式が
中川秀昭大学院医学研究科長の挨拶の後、教学課大学
挙行された。
院担当者から大学院の概要および履修方法に関する
はじめに外国人留学生 2 名を含む新入生 38 名の紹介
説明が行われた。
があり、勝田省吾学長から「これからはじまる 4 年間の
卒後臨床研修医制度の必修化に伴い、多くの医学系
研究生活を通じて、かけがえのない経験を積み、それ
大学院で入学生が減少するなか、今年度は、初期臨床
が一生の財産となること、自分で考え、自分で手を動
研修 2 年次入学など履修方法の弾力化に取り組んだ結
かし、自分の目で確かめ、自分で答えを出すという完
果、開設以来最多となる 38 名が入学した。
結性のある喜びを味わうこと、一つでも多くの世界を
平成 25 年度大学院医学研究科入学式
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(教学課大学院担当 杉原一良)
学 事
金沢医科大学報 155 号/2013.8
医学部
平成 26 年度
入学試験要項
■一般入学試験
一般入試は第 1 次試験で学力試験が行われ、合格
者に第 2 次試験として小論文、面接試験を課して最
終判定が行われる。
1. 募集人員 約 70 名
2. 出願期間 平成 25 年 12 月 9 日(月)から
平成 26 年 1 月 15 日(水)まで
3. 試験期日
第 1 次試験 平成 26 年 1 月 23 日(木)
第 2 次試験 平成 26 年 2 月 3 日(月)、
4 日(火)のうち希望する日
4. 試験科目
第 1 次試験 外国語(英語Ⅰ・Ⅱ、リーディング、
オーラルコミュニケーションⅠ・Ⅱ)
、
数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(数列・ベ
クトル)・C(式と曲線)、
理 科( 物 理 Ⅰ・ Ⅱ、 化 学 Ⅰ・ Ⅱ、
生物Ⅰ・Ⅱから 2 科目選択)
第 2 次試験 小論文・グループ面接
5. 試験会場
第 1 次試験 本学/金沢医科大学
東京/TOCビル本館
大阪/大阪国際会議場
名古屋/名古屋ガーデンパレス
札幌/札幌ガーデンパレス
仙台/仙台ガーデンパレス
福岡/福岡ガーデンパレス
第 2 次試験 本学/金沢医科大学
6. 合格者発表日
第 1 次試験 平成 26 年 1 月 28 日
(火)
第 2 次試験 平成 26 年 2 月 6 日
(木)
■特別推薦(AO )入学試験
学力を中心とした入学試験では評価が困難な学習
意欲、使命感、人間性の評価に重点を置いて選考が
行われる。将来への目標が明確であり、かつその目
標が本学の求めるものと合致する者について、書類
選考や面接に十分な時間をかけ、人物本位で選抜を
行っている。
1. 募集人員 約 10 名
2. 出願資格(次の条件を満たす者)
(1 ) 平成 25 年 4 月 1 日現在、25 歳以下の者
(2 ) 高等学校を卒業した者及び平成 26 年 3 月卒
平成 26 年度 「医学部案内」と「入試ガイド」
業見込みの者またはそれと同等以上の学力
があると認めた者
(3 ) 合格した場合には必ず入学することを確約
できる者
3. 出願要件(次のいずれかに該当する者)
(1 ) 本学卒業後、出身地の地域医療の発展、向
上に貢献する意志の強固な者
(2 ) 本学卒業及び本学大学院修了後、本学で教
育、研究、診療に従事し、本学の発展に貢
献する意欲の旺盛な者
(3 ) 本学卒業後、発展途上国への医療援助など
国際医療援助活動に貢献する意欲の旺盛な
者
(4 ) 上記以外の出願動機で、それが本学建学の
精神に合致していると本学が特に認めた者
4. 出願期間 平成 25 年 9 月 2 日(月)から
平成 25 年 9 月 9 日(月)まで
5. 試験期日及び試験科目
第 1 次選考 書類選考
第 2 次選考 平成 25 年 10 月 20 日(日)
基礎学力テスト、グループ面接、
個人面接
6. 合格者発表日
第 1 次選考 平成 25 年 9 月26 日(木)
第 2 次選考 平成 25 年10 月24 日(木)
■公募制推薦入学試験
本学の推薦入試は、医学に対する目的意識が明確
で、人間性豊かな人物を選抜することを目的として
実施している。
5
学 事
金沢医科大学報 155 号/2013.8
学力試験のみの選抜ではなく、面接を重視し、例
えば高等学校で指導的役割を果たした実績や、クラ
ブ活動においてよい成績を修めた実績など、学力以
外の面でも医師としての資質を備えた人材を求めて
いる。
1. 募集人員 約 20 名
2. 出願資格 現役又は 1 浪で、19 歳以下の者で全体
の評定平均値が 3.8 以上である者
3. 出願期間 平成 25 年 11 月 1 日(金)から
平成 25 年 11 月 8 日(金)まで
4. 試験期日 平成 25 年 11 月 16 日(土)
5. 試験科目 基礎学力テスト、小論文、
グループ面接
6. 合格者発表日 平成 25 年 11 月 21 日(木)
見市の地域医療に貢献する強い意志を持った人材の
育成を目的とし、氷見市長から推薦がある者を対象
としている。
1. 募集人員 約 5 名
2. 出願資格 上記の条件を満たし、現役又は 1 浪で
全体の評定平均値が 4.0 以上である者
3. 推薦人数 1 高校につき 2 名まで
4. 出願期間 平成 25 年 11 月 1 日(金)から
平成 25 年 11 月 8 日(金)まで
5. 試験期日 平成 25 年 11 月 16 日(土)
6. 試験科目 基礎学力テスト、小論文、
グループ面接
7. 合格者発表日 平成 25 年 11 月 21 日(木)
■指定校・指定地域推薦入学試験
お問い合わせ及び入試要項請求は下記へ
指定校推薦入学試験は、石川県内の全日制高等学
校で普通科または理数科を有する学校(高等専門学
校を含む)を指定校として県内の地域医療を担う医
師の育成を目的としており、強い使命感と意欲のあ
る人材を求めている。
指定地域推薦入試は、富山県氷見市に在住し、氷
〒 920-0293 石川県河北郡内灘町大学 1 − 1
金沢医科大学入学センター
直通電話:076-218-8063
FAX:076-286-6279
E-mail:[email protected]
ホームページ:http://www.kanazawa-med.ac.jp/
大学院医学研究科
平成 26 年度
1. 募集人員 35 名
選抜試験要項
3. 出願期間
平成 25 年10 月 1 日(火)から
平成 25 年10 月 11 日(金)まで
2. 出願資格 ・大学の医学部、歯学部又は修業年限 6 年の獣
4. 試験期日
平成 25 年10 月 31 日(木)
医学部、薬学部を卒業した者及び平成 26 年 3
5. 試験科目
筆記試験(英語)、面接試験
月卒業見込みの者
6. 合格者発表日 平成 25 年11 月 15 日(金)
・外国において、学校教育における 18 年の課程
(最終の課程は医学、歯学、獣医学又は薬学)
を修了した者及び平成 26 年 3 月修了見込みの
なお、募集人員に満たない場合は追加募集を実施
する。
者
・本大学院が個別の入学資格審査を行い、大学
の医学部、歯学部又は修業年限 6 年の獣医学
部、薬学部を卒業した者と同等以上の学力が
あると認めた者で、24 歳に達した者
・本大学院が大学の医学部、歯学部又は修業年
限 6 年の獣医学部、薬学部を卒業した者と同
等以上の学力があると認めた者
6
お問い合わせ及び入試要項請求は下記へ
〒 920-0293 石川県河北郡内灘町大学 1 − 1
金沢医科大学教学課(大学院担当)
電話:(代表)076-286-2211(内線 2522 )
FAX: 076-286-6054
E-mail: [email protected]
ホームページ:http://www.kanazawa-med.ac.jp/
学 事
金沢医科大学報 155 号/2013.8
看護学部
平成 26 年度
入学試験要項
看護学部アドミッションポリシー
(入学者受入方針)
【教育理念と目標】
金沢医科大学看護学部は、人間性豊かな医療人の
育成、知識と技術の追求、人類社会への貢献という
本学の建学の精神にもとづいて、安全で質の高い信
頼される看護の実務を行うことができる人材を養成
するために設立された。
本学部学生には、看護の質が医療を必要とする人
の治療の成否にきわめて重要な関係をもち、かつ生
命に直接かかわるものであることを十分に心得て、
その理論、知識、技術を学ぶ事が求められる。さら
に社会における医療、保健、福祉の役割を認識して、
積極的に関与しつつ学習を進め、日進月歩の医学、
変化する社会的条件に的確に対応できる資質と能力
を養うことが求められる。
【求める学生像】
金沢医科大学看護学部では、上記のような条件に
沿って教育・学習を進めるため、下記のような資質
をそなえた人材を求める。
1. 基礎学力:レベルの高い看護学を学ぶために
必要となる、高等学校までに履修した全教科
(特に国語、英語、数学及び理科の各科目)に
亘るしっかりとした基礎学力をそなえている
こと
2. 知的好奇心・持続性:知的好奇心が旺盛で、
学習への集中力、忍耐力、持続性をそなえて
いること
3. 協調性:周囲に対する協調性や思いやりの心
を持ち、いつも自己啓発を怠らないこと
4. 尊重性:人の尊厳に敬意を持って接すること
ができること
5. 人間性:自分を含め、人間をいとおしむこと
平成 26 年度 「看護学部案内」と「入試ガイド」
■推薦入学試験
1. 募集人員
2. 出願資格
3.
4.
5.
6.
約 20 名
現役又は 1 浪で全体の評定平均値が
3.5 以上である者
出願期間 平成 25 年11 月 1 日(金)から
平成 25 年11 月 9 日(土)まで
試験期日 平成 25 年11 月 17 日(日)
試験科目 基礎学力テスト、小論文、
グループ面接
合格者発表日 平成 25 年 11 月 22 日(金)
■一般入学試験
1. 募集人員
2. 出願期間
約50名
平成 26 年 1 月 4 日(土)から
平成 26 年 1 月 31 日(金)まで
3. 試験期日 平成 26 年 2 月 12 日(水)
4. 試験科目 英語Ⅰ・Ⅱ、数学Ⅰ・Ⅱ・A、
理科(化学Ⅰ・生物Ⅰ・物理Ⅰから
1科目選択)、 グループ面接
5. 合格者発表日 平成 26 年 2 月 18 日(火)
■編入学試験(第3学年次編入)
1. 募集人員
2.
3.
4.
5.
6.
約 10 名(保健師選択者 8 名以内、助産
師選択者 2 名以内を含む)
出願資格 看護師免許を有している者又は看護
師国家試験受験資格を有している者
出願期間 平成 25 年 8 月 12 日(月)から
平成 25 年 8 月 26 日(月)まで
試験期日 平成 25 年 9 月 7 日(土)
試験科目 英文読解、小論文、個人面接
合格者発表日 平成 25 年 9 月 11 日(水)
お問い合わせ及び入試要項請求は下記へ
〒 920-0293 石川県河北郡内灘町大学 1 − 1
金沢医科大学入学センター
直通電話:076-218-8063
FAX:076-286-6279
E-mail:[email protected]
ホームページ:http://www.kanazawa-med.ac.jp/
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学 事
金沢医科大学報 155 号/2013.8
平成 25 年度
金沢医科大学臨床教授(学外)委嘱状授与式
並びに学外臨床実習に係る懇談会
平成 25 年 5 月 21 日(火)午後 7 時からホテル日航金沢において、学外臨床施設の医師 23 名のご参加をいただき、竹越
襄理事長をはじめ 19 名の教職員が出席して、金沢医科大学臨床教授(学外)委嘱状授与式並びに学外臨床実習に係る懇
談会が開催された。
竹越理事長から新任の臨床教授(学外)に委嘱状が渡された後、本学の神田享勉教授(地域医療学)による「氷見発 地
域医療への取り組み;総合医のチャレンジ」と題した講演が行われた。続いて行われた懇親会では活発な意見交換が行
われ、学外臨床施設を代表して岩田 章先生(金沢赤十字病院院長)がお礼の言葉を述べられ、盛会裡に終了した。
本学では平成 7 年度から、学生がスチューデントドクターとして医療チームに参加し、指導者の指示のもと医療の
実際を体得する Clinical Clerkship(CCS )を導入しており、平成 11 年度からは、大学病院では得られない体験を学外
の医療機関において経験させる臨床実習を行っている。また、平成 12 年度から、受入施設の指導医師に臨床教授(学外)
等を委嘱しており、被委嘱者数は、学外臨床実習の充実とともに増え、当初の 13 名から今年度は 41 名となった。
今年度、臨床教授(学外)に委嘱されたのは次の方々で、任期は平成 25 年 4 月 1 日から平成 26 年 3 月 31 日までであ
る。
(医学部庶務課 川上英悟)
興村 哲郎
宮崎 誠示
中村 一郎
山田 燦
北田 博久
松原 三郎
川崎 英
藤井 博之
前田 敏男
追分 久憲
佐藤 秀次
亀谷 富夫
京井 優典
喜多 一郎
千木病院病院長
扇翔会 南ケ丘病院理事長
岡部病院院長
サンクリニックやまだ院長
医療法人社団らいふクリニッ
ク理事長
松原愛育会松原病院理事長
金沢西病院院長
博洋会 藤井脳神経外科病院理
事長
映寿会みらい病院院長
珠洲市総合病院病院長
金沢脳神経外科病院病院長
厚生連高岡病院院長
国民健康保険志雄病院院長
金沢社会保険病院病院長
関 秀俊
若林 時夫
岩田 章
佐久間 寛
南 眞司
滝川 豊
髙田 充彦
大西 寛明
南部 澄
的場 宗敏
伊藤 順
近藤 邦夫
大島 譲二
国立病院機構医王病院院長
石川県済生会金沢病院院長
金沢赤十字病院院長
芳珠記念病院院長
南砺市民病院院長
公立宇出津総合病院院長
医療法人社団 宇野気医院理事長
浅ノ川総合病院院長
なんぶこども医院院長
的場医院院長
伊藤病院院長
近藤クリニック院長
医療法人 くぼじまクリニック
理事長
神野 正博 董仙会 恵寿総合病院理事長
清水 淳三 北陸中央病院院長
平成 25 年度
新任教員オリエンテーション
日時: 平成 25 年 5 月 28 日(火)午後 5 時
場所: 本部棟 A31 講義室
平成 24 年 7 月以降に金沢医科大学および金沢医科大
学氷見市民病院に新規に採用された教員および医員等
から助教に昇任した教員、ならびに学生教育に関与す
る病院内の職員を対象に、新任教員オリエンテーショ
ンを実施した。教員 38 名、職員 12 名、計 50 名が出席
した。
現在、医学教育の向上を目的に、国際基準に対応し
た医学教育認証制度が、日本医学教育学会と文部科学
省の共同により始まろうとしている。大学病院におい
ては、医学部、看護学部、薬学部などの学生が、臨床
8
藤井 久丈 藤聖会 八尾総合病院理事長
中藤 秀明 医療法人社団 中藤クリニック
理事長
竹内 尚人 光仁会 木島病院理事長
菊池 豊 町立富来病院病院長
勝木 保夫 やわたメディカルセンター院長
魚谷 知佳 予防医学クリニック院長
北村 立 県立高松病院院長
丸岡 達也 医療法人社団 まるおかクリニ
ック理事長
佐原 博之 さはらファミリークリニック
院長
島中 公志 公立穴水総合病院院長
三浦 利則 公立南砺中央病院院長
和久 祥三 兵庫県立柏原病院小児科医長
(卒業年度順、敬称略)
現場で行う実習時間の充実や質の向上が求められてい
る。実習形態は見学型から診療参加型へと移行し、学
生の実習に対しては患者を含めた「360 度評価」が必要
になると考えられる。この流れの中で、実習を担当す
る教員のみならず、看護師を含む全ての病院職員が、
学生の実習内容を知ることが必要となっている。この
ような背景から、今年度の新任教員オリエンテーショ
ンからは、教員のみならず看護部を含めた院内のスタ
ッフも対象とした。
まず教育に関連して、勝田省吾学長が「本学の教育方
針について」、栂 博久医学部長が「医学部カリキュラム
について」、堀 有行医学教育センター長が「本学の医学
教育の特徴と課題について」および横山 仁教務部長が
「医師国家試験対策について」、さらに、研究に関連し
て岩淵邦芳科研対策特別委員会委員長が「科研費の申請
について」説明した。
最後に、質疑応答が行われ、オリエンテーションを
終了した。
(医学教育センター 堀 有行)
学 事
金沢医科大学報 155 号/2013.8
新任教授紹介
医学部
ほんま
医学部
さとる
解剖学Ⅱ
医学教育学
平成 25 年 6 月 1 日付けで、解剖学Ⅱ教授を拝命致し
医学部、看護学部の学生にとって、人体構造につい
ての基本的な知識の習得と、職業意識の醸成、基礎医
学から臨床医学に向けて学習のモチベーションを高め
ることが、肉眼解剖学教育の大きな役割と考えており
ます。このたび先進的な本学アナトミーセンターにお
いて実習を担当させていただくことに、責任と期待を
感じております。
研究面では主に動脈を研究しています。動脈は発生
初期に新たに出芽する動脈と、網目状の血管が現れ、
やがて初期の姿が整理・統合されて、成体における形
態が出来上がるとされています。複数のご遺体で動脈
を調査すると、分岐様式や走行が通常から大きく異な
る例が見られます。そのような変わった動脈を、通常
の発生過程で消えてゆくべき動脈の遺残ととらえるこ
とで、成人の動脈パターンを生み出す胎児期の血管網
の姿を明らかにすることができると考えています。
動脈の個体差についての知識は、解剖学的知見にと
どまらず、血管内への薬剤投与、血管造影、手術とい
った臨床の場で必要とされます。今後は形態学として
の解剖学と共に、臨床の立場から呈示された問題を検
討し、研究成果にまでつなげることを、中心的な課題
と考えております。
肉眼解剖学研究者が減少する中、教育・研究の機会
を与えていただいたことに感謝申し上げますと共に、
今後のご指導ご鞭撻のほどをよろしくお願い申し上げ
ます。
【略歴】
3月
5月
4月
4月
1月
ありゆき
堀 有行 教授
ました。
1994 年
1994 年
1996 年
1998 年
2010 年
ほり
本間 智 教授
新潟大学医学部医学科卒業
JA 長野厚生連佐久総合病院研修医
岩手医科大学医学部(解剖学第 1 講座)助手
熊本大学医学部(解剖学第 1 講座)助手
熊本大学大学院生命科学研究部(形態構築学分
野)助教
2010 年 12 月 滋賀医科大学解剖学講座(神経形態学部門)助教
2012 年 4 月 滋賀医科大学解剖学講座学内講師
2013 年 6 月 金沢医科大学解剖学Ⅱ教授
このたび、平成 25 年 4 月 1 日付けで医学教育学の講座
主任を拝命しました。今まで多くの方々に支えられて
仕事をさせていただいてきましたが、
「真に求められて
いる地域の医師育成」と「医学教育の教職員育成」をミッ
ションとして、前任の安田幸雄教授の作られた基盤を
生かして、大学の発展の一端を担っていくことができ
ればと思っております。よろしくお願い申し上げます。
地域医療の医師不足は社会問題となり、文部科学省
主導で医学部定員が年に 1200 名も増えましたが、都市
部からの入学生に有利となるばかりで、各大学が設け
た地域枠もどんな効果が期待できるのか、真に地域に
根ざす医師を育成することができるのか、問題は山積
しております。かかりつけ医や中核病院の役割分担な
ど医療・福祉の国策が示されましたが、地域に根ざす
中小医療機関をどう維持するのかといった議論もあり
ません。また地域医療を担う本学の卒業生の多くが悩
むのは後継者の確保・育成ではないでしょうか。
日本の医学・医療は、Medical Science の分野では世
界でも一流を維持している業績が少なくありませんが、
社会医学、医学教育学分野での業績や医療行政面での
施策は質保証のための Global Standards の面からは遅
れをとっているものと言わざるを得ません。金沢医科
大学は建学の精神として、良医を育てる、知識と技術
をきわめる、社会に貢献するというマニフェストを提
示しております。Medical Science の深奥をきわめると
ともに、良医として地域社会の医療やその施策に貢献
できる医師の育成に力のかぎりを注ぎたいと思ってい
ます。皆様のご指導ご鞭撻を賜りますようよろしくお
願い致します。
【略歴】
1982 年 3 月 金沢医科大学医学部卒業
1986 年 3 月 富山医科薬科大学大学院医学研究科生理系専攻
修了
1986 年 9 月 富山医科薬科大学医学部神経精神医学助手
1987 年 4 月 千葉大学医学部大学院医学研究科神経内科学研
究員
1992 年 1 月 金沢医科大学医学部神経内科学講師
1995 年 9 月 Harvard 大学医学部小児病院神経科リサーチフ
ェロー
2000 年 1 月 金沢医科大学医学部医学情報学講師
2005 年 4 月 金沢医科大学医学部医学教育学助教授
2011 年 1 月 金沢医科大学医学部医学教育学特任教授
2013 年 4 月 金沢医科大学医学部医学教育学教授(講座主任)
9
学 事
金沢医科大学報 155 号/2013.8
新任教授紹介
医学部
つじ
ひろゆき
いとう
とおる
辻 裕之 教授
伊藤 透 教授
頭頸部外科学
消化器内視鏡学
このたび、平成 25 年 4 月 1 日付けで、頭頸部外科学講
座の初代主任を担当させていただくことになりました。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
従来、頭頸部外科学は、耳鼻咽喉科学の細専門分野の
ひとつであるため、頭頸部外科学講座は本邦できわめて
稀であります。
癌は今や日本人の死因の第1位で、社会的ニーズも多様
化しており、頭頸部癌治療に対しても高度な専門性が要求
されるようになっています。また、以前から頭頸部外科医
の不足は世界的な風潮ですが、さらに近年の若手医師の外
科医離れがその不足に拍車をかけています。これらの問題
に対応していくためにも、この度の頭頸部外科学講座開設
の意義はきわめて高いものであると考えています。
頭頸部領域は社会生活を営むための重要な機能および
整容性に関与していますので、頭頸部がん治療は根治性
だけではなく治療後の機能にも配慮することがきわめて
重要です。そのためには、外科治療においては、質の高
い切除手術と機能や形態の再建をめざした再建手術が要
求されます。また、近年、臓器温存治療としての化学放
射線療法も積極的に行われるようになり、頭頸部がん治
療において様々な選択肢が増えてきています。
このような背景において、専門性の高い頭頸部外科医
の育成が急務であり、また、この育成こそが本講座の一
番の使命だと思っています。
近年、悪性腫瘍全般において、医学の進歩に伴う疾
病の細分化や治療手段の多様化、患者の要求の多様化な
どにより、チーム医療はきわめて重要であり、頭頸部が
ん治療も例外ではありません。シームレスな医療を提供
するためにも関係各科のご協力をお願いしたいと存じま
す。また、成果を患者さんに提供できるようなトランス
レーショナル・リサーチにも積極的に取り組んでいきた
いと思いますので、基礎講座の先生方からのご教示をい
ただければ幸いです。日本で数少ない頭頸部外科学講座
の役割をはたすために微力ながら貢献できればと考えて
おりますので、今後とも、なお一層のご指導ご鞭撻の程、
どうぞよろしくお願い申し上げます。
【略歴】
1981 年 3 月 関西医科大学卒業
1986 年 4 月 関西医科大学耳鼻咽喉科助手
1987 年 1 月 国立がんセンター、東京大学形成外科国内留学
(研修医)
1997 年 4 月 関西医科大学耳鼻咽喉科学講師
2001 年 7 月 関西医科大学耳鼻咽喉科学准教授
2005 年 4 月 金沢医科大学耳鼻咽喉科学助教授
2009 年 6 月 金沢医科大学病院頭頚部外科科長
2009 年 7 月 金沢医科大学感覚機能病態学(耳鼻咽喉科学)臨
床教授
2013 年 4 月 金沢医科大学頭頸部外科学教授(講座主任)
10
医学部
このたび、平成 25 年 6 月 1 日付けで消化器内視鏡学の初
代講座主任を拝命いたしました。当講座は昨年 12 月 1 日に
内視鏡科を母体として新設されました。現在は日々の臨床
業務に加えて、研修医の指導や 6 学年の CCS、5 学年の教
務副主任など教育業務も担当しております。
私は昭和 57 年に本学を卒業。本学第 2 病理学(武川昭男
教授)で学位を取得し、北陸の消化器内視鏡学のフロンテ
ィアである故麿伊正義教授(金沢大学がん研究所外科)の
下で消化器内視鏡診断・治療を学ぶと共に消化器外科学
の修練を受けました。1995 年には本学の消化器内科学に
入局、その後新設の総合診療科に移籍し早期消化器癌の診
断・内視鏡治療のみならず肝・胆嚢・膵臓疾患などの診
断・内視鏡治療に精力的に取り組んでまいりました。2007
年には内視鏡科の臨床教授を拝命し、①早期の食道・胃・
大腸癌などの癌腫を主とした消化器病変の高度な内視鏡
診断、各種の内視鏡的切除、ステント挿入術などの治療を
行うこと、②本学病院が推進している検診における質の高
い消化管内視鏡検査を提供すること、③他科からの内視鏡
対診(診断・治療)に迅速に対応することを目標に運営し
てまいりました。昭和 20 年代後半から始まった日本発の
軟性消化器内視鏡診断・治療の道のりは、今後さらに発展
を続けていくものと思われます。内視鏡治療は患者に優し
く安全性が高いとの観点から、新しい内視鏡機器、内視鏡
診断・治療法の開発などを進めていきたいと思っており
ます。小さいながらこの 6 年間で医局員は 6 人となり、全
員が一枚岩となり診療、教育、臨床研究に励んでまいりま
した。また、一昨年からは氷見市民病院へも医師を派遣し
ております。
本学を卒業した臨床家として現在携わっている診療・
教育活動は、大学院修了後より思い描いていたそのもの
で、現在の立場は私が理想としていたものです。この入り
口に立たせていただいたことに感謝するとともに、その責
任の重さを痛感しております。日々の診療、教育を通して、
後輩が一人でも多く私たちの後に続いてくれる環境づく
りに努力し、微力ながら本学の発展に貢献していきたいと
思います。今後とも、ご指導ご鞭撻を賜りますようお願い
申し上げます。
【略歴】
1982 年
1986 年
1986 年
1988 年
1991 年
1995 年
1996 年
2001 年
2001 年
2007 年
2008 年
2008 年
2013 年
3月
3月
4月
5月
2月
4月
4月
7月
8月
4月
4月
10 月
6月
金沢医科大学医学部卒業
金沢医科大学大学院医学研究科修了(病理系Ⅱ)
金沢大学がん研究所外科入局
国立がんセンター放射線診断部内地留学(1988.10 迄)
国立病院機構石川病院外科医長
金沢医科大学消化器内科学助手
金沢医科大学消化器内科学講師
金沢医科大学総合診療科講師
金沢医科大学総合診療科助教授
金沢医科大学病院内視鏡科准教授
内視鏡センター部長
金沢医科大学病院内視鏡科臨床教授
金沢医科大学消化器内視鏡学教授(講座主任)
学 事
金沢医科大学報 155 号/2013.8
金沢医科大学教授歓送迎会
教授歓送迎会が平成 25 年 5 月 23 日(木)午後 6 時 30 分
からホテル日航金沢において開催され、総勢 97 名が出
席した。本年度より、法人と教授会の共催で、
「金沢医
科大学教授歓送迎会」として開催することとなった。
勝田省吾学長、竹越 襄理事長の挨拶に続いて定年退
職された 6 名および就任された 7 名の教授が紹介され、
それぞれが挨拶を述べた。
歓談のあと、定年退職者の方々に記念品の目録と花
束が贈呈され、栂 博久医学部長の閉会の挨拶をもって
盛会のうちに終了した。
(医学部庶務課 出雲淳子)
対象の方は次のとおり
【退職】
鈴木孝治教授(医学部泌尿器科学)
安田幸雄教授(医学部医学教育学)
篠原治道教授(医学部解剖学Ⅱ)
松田博男教授(一般教育機構人間科学科目)
藤川孝三郎教授(総合医学研究所細胞医学研究分野)
松木伸夫教授(氷見市民病院健康管理センター)
【就任】
(平成 25 年 1 月 1 日∼平成 25 年 6 月 1 日)
堀 有行教授(医学部医学教育学)
辻 裕之教授(医学部頭頸部外科学)
本間 智教授(医学部解剖学Ⅱ)
浅地孝能臨床教授(金沢医科大学病院健康管理センター)
森山 学臨床教授(氷見市民病院泌尿器科)
長谷川雅美教授(看護学部精神看護学)
前田修子教授(看護学部在宅看護学)
竹越 襄理事長の挨拶
看護学部
新入学生宿泊研修
看 護 学 部 新 入 生 の 学 外 研 修 が、 平 成 25 年 5 月 16 日
(木)、17 日(金)の 2 日間、新入生と教職員が参加し、1
泊 2 日にて実施された。研修目的は、集団生活を通して、
学生相互および学生と教職員との交流を深め、共同作
業を通して大学生活の展望を明確にすることである。
ようこうじ
かんす
羽咋市にある曹洞宗永光寺では座禅を体験し、監寺に
よる法話を拝聴した。宿泊先の休暇村能登千里浜での
グループ発表
グループワークと近くの海岸の清掃活動等を行った。
グループワークでは、12 グループに分かれ、3 つの
テーマ「好きこそものの上手なれ:私の趣味・特技・
の目標を考える機会となったようだ。
2 日目の正午には、内灘サイクリングターミナルへ移
強みは?」、
「人と付き合うこと、向き合うこと:友情、
動し、篠原治道看護学部長をはじめ、現地集合した教
恋愛」、
「大学生活のホンネ:なりたい自分に近づくた
職員を交えてバーベキューが行われた。楽しい時間を
めに」から 1 つを選択し、グループで討議し発表した。
過ごした後、大学に戻り閉会式を行った。全員無事で、
どのグループも、メンバー同士が本音で語り合い、討
意義のある研修となった。
議することで学生間の交流が深まると共に、大学生活
(看護学部 2013 年度生担任 前田修子)
11
学 事
第 35 回
金沢医科大学報 155 号/2013.8
納骨式
習に供された 23 柱のご遺骨である。ご遺骨は、八田教
授の先導により医学部第 3 学年生 23 名一人ひとりの胸
に抱かれて入場、解剖学Ⅰの島田ひろき講師によりご
芳名が朗誦される中、丁重に納骨された。
平成 25 年 4 月 20 日(土)
、納骨式に先立ち、午前 10 時
納骨後、勝田省吾学長から、献体をされた方々のご
から本部棟 2 階会議室 2 において、平成 24 年度に献体を
遺志とご遺族の寛容な志に敬意と謝意を表す式辞が述
していただいた方のうち 7 名のご遺族に、解剖学Ⅰの八
べられた。参列者全員による献花では、故人に敬意と
田稔久教授から文部科学大臣感謝状が手渡された。
感謝の念を捧げ、ご冥福をお祈りした。学生を代表し
次に、本部棟 2 階会議室 1 において、昨年度献体をし
医学部第 3 学年の高木泰尚君が、解剖学実習のために
ていただいた方のうち返還を希望された 14 名のご遺族
尊いご遺体をお寄せいただいた故人の崇高なるご遺志
に、八田教授からご遺骨が返還された。
と、そのことに快く同意されたご遺族に対して、心よ
午前 11 時から、第 35 回納骨式が本学慰霊碑(納骨堂)
り尊敬と感謝の念を捧げる旨のお礼の言葉を述べた。
前において、ご遺族、天寿会役員、役職教員、教職員、
参加した学生は故人のご恩に報いるためにも、良医を
医学部第 3 学年生、看護学部の代表学生等、約 180 名の
めざし生涯にわたり努力をするべく誓いを新たにした。
参列のもと厳粛に執り行われた。
今回、納骨が行われたのは、平成 24 年度の解剖学実
参列者による献花
最後に、八田教授がご参列の皆様への挨拶を行い、
式は終了した。
(教学課 林 秀樹)
参列者へ挨拶する八田稔久教授
第 41 回
解剖学実習解剖体 納棺式
平成 25 年 6 月 27 日(木)にアナトミーセンター3 階実
習室において、第 41 回の解剖体納棺式が、解剖学教室
の教職員および解剖学実習を終了した医学部第 2 学年
生の参列のもと、厳粛に執り行われた。
司会進行を務める学生の橋本泰樹君が開式を宣言し
たあと、各班に分かれ学生が 28 体のご遺体に献花を行
学生による献花
った。各班の学生代表により、お棺の蓋に釘を打つ「〆
釘」の儀式の後、学生を代表して記本直輝君がお礼の言
最後に、解剖学Ⅰの八田稔久教授から解剖学実習が
葉を述べ、解剖学実習で得た多くの知識と経験を糧に、
無事終了したとの挨拶があり、順次出棺が行われ閉式
今後一層の努力を重ね、良医への道を歩んでいくこと
となった。
を誓った。参加者全員でご遺体に謝意を表するととも
に、故人のご冥福をお祈りし黙祷を捧げた。
12
(教学課 林 秀樹)
学生の頁
学 事
金沢医科大学報 155 号/2013.8
平成 25年度 医学部第 1学年
早期臨床体験実習 (実施期間:平成25年5月13日∼17日)
医学部第 1 学年で実施される早期臨床体験実習の目的は、福祉施設などでの実体験を通して、社会における医療
と福祉・介護の接点についての理解を深め、将来医師となるために必要な学習の動機付けにすることである。今年
度も新入生全員が、入学からほぼひと月後の 5 月中旬、学外施設での 2 日間の実習に臨んだ。
実習期間は 5 日間であるが、1 日はオリエンテーション、2 日は学内実習に充てられる。学内実習では、学外講師
の講演、障害者をテーマにした DVD の視聴、一次救命処置実習、情報検索実習などが実施された。
学外実習に先立ち、障害児や高齢者の看護を専門とする看護学部の教員から、福祉施設の概要や実習の心構えに
ついての講義を受けた。さらに、3∼4 人の実習グループごとに実習先施設の情報収集を行い、事前の準備を整えた。
今年度実習を引き受けていただいた学外施設は、下記の 19 施設である。
〈体験実習を行った施設〉
: 医王病院、石川療育センター、金沢こども医療福祉センター、千木病院、千木町ケアセンター、
ひろびろ作業所
穴水町 : 公立穴水総合病院
七尾市 : 青山彩光苑、エレガンテなぎの浦、鶴友苑、 和光苑
小松市 : 小松こども医療福祉センター、小松陽光苑
能美市 : 芳珠記念病院
野々市市 : 金沢脳神経外科病院
内灘町 : 内灘温泉保養館、内灘の風、夕陽ヶ丘苑
氷見市 : 金沢医科大学氷見市民病院
金沢市
これらの施設で、担当職員の皆様のご指導と入所者の方々のご理解のもと、学生たちは教室では決してできない
体験をし、多くのことを感じ取ってくれたものと思う。将来の医師としての自分の姿を考えるきっかけにしてほし
い。
実習終了後には、個々の体験を学年全体で共有するために報告会を実施した。グループごとに体験を発表し、質
疑応答を行った。さらに、個々の学生が作成する実習レポートを、後日レポート集として刊行する予定である。
実習を実施するにあたっては、大変多くの方にお世話になりました。心から感謝申し上げます。
(医学セミナーⅠユニット責任者 原 亮)
早期臨床体験実習記
実習先: 芳珠記念病院
ふるかわ
たすく
古川 翼(医学部第 1 学年)
なゲームを行った。どのゲーム
も利用者さんたち全員が参加し
て楽しめるように考えられてお
り、担当職員の意識の高さを実
感した。
二日間の実習先は、芳珠記念病院とその関連介護施
私 は 実 習 に 臨 む に あ た っ て、
設のコミニケア緑ヶ丘であった。芳珠記念病院では主
入院・入所されている方々と積
に入浴介助・食事介助を行ったが、一つ一つの介助に
極的にコミュニケーションをとる、という目標を立て
予想以上の労力が必要であり、また、患者さんに対し
ることにしたが、この目標を達成することは出来なか
ての接し方が難しく、順調にはいかなかった。特に、
った。その理由としては、実際の現場が想像を上回る
食事介助は患者さんがうまく喋ることができない場合
忙しさだったことに加え、自分が「介護度が高く、重い
がほとんどだったので、視線や表情を手掛かりにした。
認知症を患っている方とも言語のみのコミュニケーシ
コミニケア緑ヶ丘では、利用者さんたちと一緒に簡単
ョンで意思の疎通を図ることができる」という思い込み
13
学生の頁
金沢医科大学報 155 号/2013.8
を持っていたからである。実際には会話はほとんど通
いてばかり考えていて、チーム医療について真剣に考
じることはなく、介護士の方々は相手の細かな表情か
えたことはほとんどなかった。もっと広い視野で物事
ら、その方が何を伝えたいのかを読み取っておられた。
を見なければならないのだと教えていただいた気がす
今回の実習で、言語を使わないコミュニケーションが
る。また、病棟の管理をなさっている医師の方から、
いかに大切かということに気づかされた。
情熱がこもった話をしていただき、とても感動した。
今回の実習で最も印象に残ったことの一つは、実際
自分も未来の医療を支える人間の一人として、高い理
の現場における看護師・介護士の方々の多忙さだった。
想を抱き、その実現のために努力していける人間にな
一人ひとりが明確な目的を持ち、計画的に効率よく行
りたいと思っている。
動しているということが伝わってきて、良い刺激にな
った。よくよく考えてみると、今まで自分は医師につ
実習先: 医王病院
ほしやま
実習を前にして、私は患者さ
んとのコミュニケーションにつ
ときこ
星山 季子(医学部第 1 学年)
いて不安を感じていた。さらに、
自分の持つ情報のどれくらいを、
病院という限られた空間で生活
私は独立行政法人国立病院機構医王病院で二日間の
している患者さんと共有できる
体験実習を行った。一日目はまず入浴の様子を見学し、
入浴を終えた患者さんの髪をドライヤーで乾かした。
その後、患者さんの昼食と歯磨きを手伝った。食べや
すいように作られた料理をスプーンで一口ずつ患者さ
んの口に運ぶのだが、食べる量やタイミングを患者さ
んの様子から判断することが難しかった。午後は、入
浴する際に一人で衣服を着脱することが難しい患者さ
んのため、着脱の補助を行った。二日目はデイルーム
に集まり、みんなで音楽に合わせて歌を歌いながら楽
器を使って遊んだ。その後は、一日目同様に昼食、歯
磨き、おむつ交換の補助を行い、検査と治療の様子を
見学して実習は終了した。
私が担当した第 8 病棟は小児科だったが、実際には
高齢の患者さんもいらっしゃることに驚いた。幼いこ
ろから入院したままの患者さんがいる。最初の担当医
であった小児科の医師が現在も担当医を続けていて、
何十年も患者さんと共に歩んでいる医師の姿に、大き
な感銘を受けた。
14
のかと思った途端に不安が深ま
り、コミュニケーションをとることがいっそう困難に
思えた。しかし実習を行う中で、言葉に頼らなくても
意思疎通はできるということを、患者さんからじかに
教わった。
患者さんと家族のように接する看護師と介護士の姿
勢、家族の方々の我が子を愛する気持ち、絵本を読み
に来る小学校の先生の分け隔てない思いやり、このよ
うな患者さんを中心とした医療コミュニケーションの
輪を、実際にこの目で見、肌で感じることができた。
このような貴重な経験ができたこと、そして自分が将
来このような障害で苦しんでいる患者さんのお役に少
しでも立てると思うと、改めて医学の道に進んでよか
ったと思った。
学 事
金沢医科大学報 155 号/2013.8
平成 25 年度 看護学部第 1 学年
基礎看護学実習 (実施期間:平成25年5月29、30日、6月11∼13日)
本実習の目標は、病院・病室環境を知ること、病棟における看護チームの構成員とその役割を知ることである。初
学者ではあるが、早期の体験から得られる感動を学習意欲につなげるために、平成 23 年度から実施している。今年度は、
5 月 29、30 日と 6 月 11∼13 日の 5 日間、金沢医科大学病院において、看護学部 1 年生 81 名が行った。
実習で学んだこととして、病院・病室環境の工夫や配慮、入院患者の思い、看護職者の役割、コミュニケーション
技術や解剖生理学を学ぶ必要性など、それぞれ発表やレポートで表現されていた。緊張や戸惑いはあったが、発見や
感動があったことが分かる。学生たちの貴重な体験にご協力いただいた関係各位に感謝を申し上げたい。
(基礎看護学科目群 坂井恵子)
基礎看護学実習記
患者と医師の架け橋となる看護の役割
いまえ
あずみ
今江 杏実(看護学部第 1 学年)
今回の基礎看護学実習での目標
は、病院や病室の環境を知ること、
病棟における看護チームの構成員
とその役割を知るというものであ
った。5 月の実習では、病院や病棟、
病床の機能と構造について学ぶた
め、主に患者さんの目線から考え
ることが多かった。しかし、6 月
の実習では看護師さんの後ろにつくシャドウイングを行
い、1 回目では学べなかった看護師からの目線で気づく
ことが多かった。
特に印象に残ったことは、看護師は医師と患者さん
をつなぐ架け橋のような存在であるということだ。シャ
ドウイングを行った際に、便をなかなか出せない患者
さんが看護師さんに相談している場面に遭遇した。その
時、看護師さんが医師に座薬を入れてもよいか許可をと
り、その後許可を得た看護師さんが患者さんに座薬を入
れ無事に便を出せた。この行動を見て、看護師は医師と
患者さんをつなぐ役割を担っていると感じた。また、そ
のためにはコミュニケーション能力が必須であることを
学んだ。よって、看護師にはどのような人とも上手にコ
ミュニケーションがとれるということが求められるので
はないかと考えた。また、私達は飲食したり、排泄した
り、活動したりといった様々な行動を、健常者として何
不自由なく行うことができる。しかし、自分では当たり
前だと思うことが患者さんには当たり前でないという事
実も、今回の実習で改めて感じた。そのため、これから
は患者さんの気持ちを理解することはよりよい看護にも
つながるのではないかとも感じた。
ただ注意したいのは、患者さんが助けを必要とする時
のみケアを行い、できるだけ見守るということが理想的
な看護であり、看護師はあくまで患者さんの自立を促す
ものであるということだ。
私は今回の実習を通してコミュニケーションの大切
さ、患者さんの気持ちを理解することの大切さ、そして
看護というものの在り方について学ぶことができた。こ
の学びを今後の活動に活かしていきたいと思った。
看護の厳しさと大切さ
あ さ づ ま ゆい
朝妻 結(看護学部第 1 学年)
今回の病院実習で特に印象に残
っていることは、看護師さんの無
駄のない動き、すばやさだ。看護
師さんの仕事量は多いというのは
分かっていたけれど、想像してい
たよりも遥かに大変だった。しか
し、私を担当してくださった看護
師さんは一切手を抜かず、忙しさ
を患者さんに見せなかった。患者さんとのコミュニケー
ションは、私が基礎看護学の授業で学んだこと以上のこ
とを、自然と行っていた。看護師だから看護をすること
は当たり前だと思っていたけれど、どんなに忙しくても
患者さんのために一生懸命になっている姿を見て、看護
をすることには強い意志が必要だと思った。そして、本
当に看護をすることが好きでそれを楽しんでいるという
ことを感じることができた。この時私は、とても温かい
気持ちになった。そして改めて人を助けること、人を支
えることの素晴らしさを再確認することができた。
実習では、患者さんとお話する機会があった。私がお
話した患者さんは、足が思うように動かせないという人
だった。私が質問すると、昔を思い出しながらゆっくり
お話ししてくれた。この日のために、何度も授業を重ね
練習してきたけれど、看護師さんのようなコミュニケー
ション能力には到底及ばないと思った。しかし、患者さ
んが真剣に私と向き合ってくれて、とても嬉しかった。
話を聞いて思ったことは、患者さんが快適に生活できる
ようにと造られた病棟・病室の中でも、不安や孤独と闘
う患者さんの姿があるということだ。表には出さないけ
れど、患者さんの心の中の思いはたくさんあるというこ
とがわかった。
今回の実習を通して、看護の厳しさを知った。しかし、
私を担当してくださった看護師さんと出会うことができ
て、厳しさよりも看護の良いところをたくさん発見する
ことができた。そして、私はあの看護師さんのように、
みんなに信頼されて、患者さんの心にしっかり寄り添っ
てあげられるような看護師になりたいと思った。
15
学生の頁
金沢医科大学報 155 号/2013.8
2013 年春期 医学部海外医学研修
2013 年 3 月、医学部 5 年生(現 6 年生)が春休みを利用して、米国で海外医学研修を行った。水谷謙一君がハワイ
大学で 4 週間、片山恵理子さん、間嶋荘一郎君、山際暁子さんがマーサ大学(ジョージア州)で 2 週間、中嶋麻里さん、
藤本健士郎君、山﨑陽子さんがバーモンド大学(バーモント州)で 2 週間の研修を終了した。参加者は、日本と米国
の医療の共通点や相違点を発見し、医師となって活躍することへのモチベーションを大いに高めて帰学した。
(国際交流センター長 赤井卓也)
ハワイ大学医学研修報告
みずたに
けんいち
水谷 謙一(医学部第 6 学年)
1 )参加目的
海外の医療、アメリカの家庭医療がどの様なものな
者さんの経過を追い、History & Physical examination
(H&P )やチャートを作成した。ただし、この期間中で
は患者さんへの直接の接触は許可されておらず、チー
ムの医師が診察する様子を見学し、その中から得た情
報にて経過をフォローした。作成した H&P はチームの
医師にプレゼンテーションを行い評価していただいた。
チーム行動以外では、様々なレクチャーに参加した。
のか、ありのままを感じて経験すること。病院の内外
レクチャーの様式は、入院中の患者さんの H&P に基づ
にて様々なバックグラウンドの人々と接する際に、な
く PBL 形式のもの、上級医師によるテーマを絞ったレ
るべく自らが自然体でいること。
クチャー、担当医がテーマを選択し論文に基づいて発
2 )研修内容
表を行うレクチャーなど。ICU に入院中の患者さんに
3 月 3 日∼3 月 10 日:Dr. Tokeshi のもとでの研修。毎
朝受け持ち患者さんの診察、チャート記入の後に先生
に報告し、一緒に患者さんを回診する。その後、先生
ついて報告するラウンド、半日かけて複数の講義を聴
く Academic half day などにも参加した。
毎週木曜日:Dr. Little の英語の授業に参加。H&P
のオフィスにて外来患者さんの診察の手伝いと見学。
のプレゼンテーションの方法について指導していただ
回診前に行った診察ではバイタルサイン測定と身体診
いた。
察を行った。外来診察の手伝いでは、身体診察、心電
3 )研修成果
図測定の補助、採血、先生の診察結果の入力補助など
を行った。
家庭医療を体験する目的や、病院の内外での人々と
の触れ合いについて、目的はおおむね果たせたと考え
3 月 11 日∼3 月 29 日:内科医師のチームに参加し、チ
る。また、目的としていたこと以外で印象的であった
ームが担当している患者さんの診察を見学。担当した患
のが、ハワイの患者さんのバックグラウンドを垣間見
たことである。人種や宗教が重要な要素であり、
日本とは大きく違っていた。
4 )将来への展望
今後も機会を作って海外と関わっていきたいの
で、今感じている感覚が鈍らないようにし、また、
日本にいる間も積極的に英語のトレーニングを続
けたいと考えている。
右から 2 番目が Dr. Satoru Izutsu、左端が筆者
16
学 事
金沢医科大学報 155 号/2013.8
マーサ大学医学研修報告
ましま
そういちろう
間嶋 荘一郎(医学部第 6 学年)
1 )参加目的
アメリカの医療事情を直に体験することにより、自
分の第 6 学年での実習やその後の医療人生に少しでも
役立つことがあればと思い、参加を希望した。
2 )研修内容
まず、サバンナキャンパスで 1 週間を過ごし、毎日
異なる科を回った。一番印象に残ったのは ER だった。
新規患者さんが来ると、まず学生が問診や身体所見を
とって診断書に簡単にまとめた後、指導医にプレゼン
テーションを行っていた。その後指導医と一緒に患者
さんのところへ戻り、再び問診や身体所見をとるとい
う流れだった。次から次と大勢の患者さんが来て、主
左から筆者、Dr. Robert Shelly、山際さん、片山さん
訴も患者さんにより様々だ。それぞれについて指導医
から、鑑別診断や治療法の提示などを求められていた。
3 )研修成果
内科では午前中ラウンドをし、その後全員で検査や治
第 5 学年の臨床実習を経験して、自分達の大学は臨
療法をディスカッションする。比較的和気藹々とした
床実習が厳しいとずっと思っていた。アメリカでの実
雰囲気の中で行われており、学生やレジデントもみな
習を経験してみると、自分の考えがいかに甘いもので
自分の意見を言い合っていた。また、カンファレンス
あるかがよくわかった。こちらでは内科を回っている
中でも iPad を使っている姿に驚いた。
学生は先生達より早く病棟に来て、患者さん達に問診
さらに、模擬患者さんを相手にして、面接や身体診
を行っていた。外科では学生の段階からすでに当直が
察を行った。模擬患者さんは演技がうまく、リアクシ
あるそうだ。自分の考えを改める良い機会になった。
ョンも大げさで場を盛り上げてくれる。こちらもテン
4 )将来への展望
ションがあがり、自分の怪しい英語でどんどん問診を
とったり身体診察をしたりすることができた。
もっと英語を勉強する必要性があると感じた。アメ
リカでは、質問された時にしっかり答えないと、結局
1 週間後、メイコンキャンパスに移り、毎日小児科で
何も分かってないと解釈されてしまう。今回の留学で
研修した。外来、新生児室、病棟で見学し、非常に有
は英語力が不十分なせいで、アメリカの病院見学とい
意義な時間を過ごすことができた。新生児の身体診察
うせっかくの貴重な機会を、完全に満喫できたとはい
や評価の仕方を教えてもらった。また、鎌状赤血球症
えない。もっと英語力を磨いて、研修医になったらも
などの日本では珍しい疾患も見ることができた。
う一度海外研修にチャレンジしてみたいと考えている。
バーモント大学医学研修報告
ふじもと
けんしろう
藤本 健士郎(医学部第 6 学年)
た。しかし、今回の米国での医学研修は、英語力の向
上が目的ではない。英語が学びの手段となる研修を経
験することで、自身の欧米文化への理解が深まり、ま
た勉学へのモチベーション向上にもつながるとの確信
があった。
1 )参加目的
2 )研修内容
医学部入学以前より欧米の文化に興味があり、機会
バーモント大学医学部病理部の木田先生と奥様の玲
に恵まれれば是非留学したいと思っていた。第 3 学年
子さん、秘書の Brenda さんの案内のもと、川崎医科大
時の夏期ハワイ大学留学では、短期ながらも活きた英
学、鳥取大学医学部の学生と合同で研修した。スケジ
語に触れることができ、自分の中で大きな収穫があっ
ュールはその日によって異なっていたが、主な研修内
17
学生の頁
金沢医科大学報 155 号/2013.8
容は以下のとおり。
・消化器外科での手術見学(副腎腺腫に対する腹腔鏡下
副腎摘除術を 3 例)および手術前の病棟ラウンドなど
・消化器内科での検査見学(好酸球性胃腸炎確診のため
の経内視鏡生検を 1 例、下部内視鏡による大腸がん
検診手技を 1 例)
・遺伝子診断部での染色体分離手技の見学およびミニ
レクチャー
・クリニカルシミュレーションセンターでの人体模型
を用いた気管挿管手技、聴診実習や遠隔操作手術ロ
ボット「ダ・ヴィンチ」のシミュレーター実習など
・バーモント大学医学部1年生と合同での病理実習参
フレッチャー・アレン・ヘルスケアにて。
後列右端が筆者。前列左端が山﨑さん、右端が中嶋さん
加(授業、ディスカッションなど)
・病理解剖室の見学(症例がなく、病理解剖そのものは
離が近く、とてもフランクに日常診療が行われており、
こういった現場の雰囲気を肌身で感じることができた。
見学できなかった)
・バーリントン近郊にある救急消防署での救急車同乗
また、肥満症が社会的に大きな問題になっていること
も実感した。
実習
・大学病院内食堂の厨房見学や自家農場の見学
・ニューヨークのコロンビア大学病院循環器内科部の
4 )将来への展望
今回の医学研修での経験をきっかけに、今後も日本
のみならず世界を視野に入れたものの見方ができるよ
病棟見学
・国連本部訪問
うになればと思う。医学面でも、日本の医療の長所、
3 )研修成果
欧米の医療の長所を自分なりに判断して吸収し、将来
膨大な量の英語に触れることができ、何より英語力
の自分の診療に役立てようと思った。
が磨かれたと感じる。日本に比べて医師と患者との距
2013 年 海外提携校よりの交換留学生医学・看護研修
アメリカのバーモント大学医学部 4 年生の生駒翔平君、ドイツのマクデブルク大学医学部 6 年生のベアトリーセ・
ヤラスさん、中国同済医学院看護学部 4 年生の周 欣宇さん、余 斉さん、張 澤宇さんが、本学での研修を終了した。
大学病院や地域医療見学をとおして、母国と日本との医療制度、サービスの相違を知り、本学学生と交流し積極的
に意見交換を行った。他国の文化やシステムを知ることの重要性についてインパクトのあるメッセージを発信して
くれた。
(国際交流センター長 赤井卓也)
バーモント大学よりの交換留学生
〈Report 〉
い こ ま しょうへい
生駒 翔平
Born and raised in Japan until the age of 13, it has
always been my dream to experience the way medicine
is practiced back home in Japan. I have been particularly
interested in observing the differences between the health
care systems in Japan and the US. In addition, my interest in
pathology and basic science research has driven me to gain
a first-hand experience in learning the epidemiology and
18
characteristics of diseases that are endemic to Japan.
The one-week rotation through the internal medicine
subspecialties was valuable in expanding my knowledge
of global health. During the two-day rotation at the
Department of Hepatology, Drs. Mikihiro Tsutsumi and
Mutsumi Tsuchishima taught me the unique epidemiological
distribution of the genotypic subtypes of hepatotropic viruses
and the current challenges of treating viral hepatitis in Japan.
While on the outpatient neurosurgery rotation with Dr. Takuya
Akai, I had an opportunity to see a variety of rare endemic
congenital syndromes and CNS tumors. In Neurology, Dr.
Mitsuyo Fujita and I saw patients with complicated clinical
presentations, followed by extensive discussions on their
diagnoses and treatment planning. When discussing a patient
学 事
金沢医科大学報 155 号/2013.8
who presented with symptoms that were suggestive of a
demyelinating disease, I proposed multiple sclerosis as a
differential diagnosis. She reminded me to take the patient's
ethnicity into account, which is something I rarely have done
in Vermont where the patient population is mostly Caucasian.
The hands-on learning I had over the week has been quite
valuable and I hope to take my knowledge back to my peers
and instructors in the US.
The community health and rural medicine rotations I
completed during my second week at KMU was a fulfilling
experience. I spent a day with Dr. Takeshi Nakahashi at
Anamizu General Hospital. It was an honor to participate in
home visits and gain a first-hand experience in Chiiki Iryou.
In addition to home visits in the Noto area, I traveled to Himi
Municipal Hospital in Toyama Prefecture to study rural
medicine under the supervision of Drs. Tsugiyasu Kanda and
Keiichiro Ishigami. In my time spent with Drs. Nakahashi,
Kanda and Ishigami, I learned about the growing demand
for geriatric clinicians, especially in the Noto and Toyama
areas, and the importance of providing care for those who
do not have ready access to health care. I am grateful for the
patients and clinicians alike for providing me with valuable
experience and allowing me contribute to the wellbeing of
the citizens in the Noto and Toyama areas.
I feel truly grateful for the partnership between
University of Vermont and Kanazawa Medical University
マクデブルク大学よりの交換留学生
〈Report 〉
Beatrice Jarrass
呼吸器内科の気管支鏡室で指導を受ける筆者
for providing me with a unique opportunity to learn medicine
in Japan. I am thankful for the hospitality and support that I
received from the physicians, residents, staff, and students in
Kanazawa. Through this exchange program, I have developed
a greater appreciation for international medicine. It is my
hope to contribute to the wellbeing of the Japanese people as
well as those around the world through my future endeavors
in medicine.
seen in my country, as my university hospital doesn't treat
children with congenital heart diseases. I was especially
honored as Prof. Akita gave me the opportunity to join
him at an international congress of cardiovascular and
thoracic surgery in Kobe, where I had a very interesting and
instructive time. Dr. Kobata always lent a helping hand and
tried to teach me some Japanese words.
In plastic surgery, I was assigned to Dr. Yamashita's
team, where I was very well looked after, especially by Dr.
Takemura. I got the chance to do some work in the ward
and follow the postoperative course of patients, observe and
participate in chronic wounds treatments, and also to present
I wanted to spend part of my studies abroad to learn
about a different health care system, gain insights into the
study of health and foreign perspectives, and experience daily
life in a foreign country. So when I saw a new exchange
program with Japan, I decided to spend four months of my
Practical Year at Kanazawa Medical
University(KMU ). I only knew several
things about Japan, but perhaps that's
the challenge: to face a completely
new experience. Due to the program
differences between Germany and Japan,
it was clear that I would not be able to do
as much as I would do in Germany. Also,
my mother's health condition was not so
good. So, my university let me decide if
I should participate in this program. I am
really glad that I did.
Both because of the language
barrier and because I want to be a
surgeon later, I decided to spend the
surgical part of my Practical Year at
KMU. I spent most of my time observing
many operations. The cardiovascular
surgeries I saw were something I hadn't 救命救急科にて本学 5、6 学年生と研修。前列左から 2 人目が筆者
19
学生の頁
金沢医科大学報 155 号/2013.8
cases.
I spent two weeks in orthopedics, supervised by Dr.
Sugimori and Dr. Fukui, concentrating on trauma surgery. I
had attended many joint replacement operations back home,
so I was able to see the differences and similarities between
Japan and Germany.
In April, I spent two days at community hospitals
in Noto and was very impressed by the work of Professor
Nakahashi and his team. Home visits in Germany are a
complete different system. But I learned that even when our
cultures are quite different we still have the same problems:
the expanding elderly population and the difficulty of caring
for them, especially in the countryside. I also attended
neurosurgical training with Professor Akai at the Simulation
Center, which was very interesting.
I had very good experiences throughout my stay. I
met a lot of very kind and nice people. I would like to thank
all my friends, doctors and nurses, and staff at Center for
International Exchange for supporting me.
Today it is almost self-evident( in Germany already
required in some fields )to spend part of the studies abroad.
In a context of globalization, it is necessary to get to know
other cultures. Going abroad expands the horizons and is
important for personal development. It's a great opportunity,
especially when you are a student, as it will never be so easy
to go abroad for a long time once you start working. Use the
exchange program of your university and you will have a
lifetime experience that no one can take from you. I want to
tell all the students not to be afraid or shy to use English.
I really appreciated and enjoyed my stay here at
Kanazawa Medical University. Coming to Japan was one
of my most important and best decisions I've made in my
life and I hope there will be a lot more students who get the
opportunity to take part in this exchange program between
our universities.
華中科技大学同済医学院よりの交換留学生
〈Report 〉
The journey to Japan impressed me a lot
Zeyu Zhang(張 澤宇)
From May 26 to May 31, we 3 students and 2 teachers
from Huazhong University of Science and Technology
came to Kanazawa Medical University( KMU )to have an
international exchange program on nursing. This experience
impressed me a lot, and I have learned so much from it.
First, I would like to sincerely thank the teachers and
students at KMU. Thank you for your warm welcome and
for giving us the best care. We appreciate it very much.
Now, I would like to talk about something that I will
never forget. The most impressive thing was what we saw
in the hospital. The hospital in Japan is very clean and quiet.
Nurses and doctors show respect to the patients. When we
visited the Geriatric Department's nursing division, what
nurses there did was very impressive. One nurse showed
us how they would wash patients' feet. At the beginning, I
thought she just wanted to show us how to do it and it wasn't
something they would do every day. But when I saw the
patient's feet, the skin was very tender and white. So I asked
one nurse if they do it every day for the patients, and she said
yes. At that time I felt very moved, because in our country,
China, nurses are always so busy that they do not have time
to do this kind of thing for patients. The nurses in Japan look
after patients just like a family member. When I graduate
from my college, there is no doubt that I will be a nurse who
has learned something from the nurses in Japan.
What's more, people in Japan also impressed me a lot.
The teachers and students at KMU were really nice. They
accompanied us every day; it can be hard and tiring. And the
dorm was very comfortable, just like back at home. Even out
of school in the street, when we wanted to cross the street,
20
高齢医学病棟で褥瘡ケアの足湯を見学
cars stopped and let us go first. They were really polite. Also,
Japanese foods are very tasty. I would like to thank you for
your careful arrangement.
Last but not least, when we walked around the
university, we enjoyed the beautiful scenery very much.
Because Wuhan is in central China, there is no sea. This was
the first time I came to the seaside. The most impressive
thing was the houses in Japan. People would have many
plants and flowers around the house, which was especially
nice. I think it will take them a lot of time to manage them.
So, they must enjoy life very much, otherwise they will not
spend so much time on their house. I want to have a house
like those, a house that is very peaceful, and I will enjoy it a
lot.
I have so many things I want to say because I really
made great progress during these days. I don't know how to
show my thankfulness by words. I just want to say, when you
come to our university I will give you the best care to make
up for your kindness. We are just like a family!
Best wishes to you!
学 事
金沢医科大学報 155 号/2013.8
国際交流
International Exchange
華中科技大学同済医学院護理学系の
看護研修生受け入れ
アはほとんど行わないとのことである。そこで、本研
修はケアを主眼とした内容で行われた(研修日程参照)。
短い日程ではあったが、研修のほか学生主催の交流
会も実施した。研修内容からだけでなく、学生間の交
流を通しても、日本の医療体制においては身体面だけ
平成 25 年 5 月 27 日(月)より 31 日(金)までの 5 日間の
でなく、精神面も含めた全人的なケアがなされている
日程で、華中科技大学同済医学院(以下、同済医学院)
ことを強調できたと思う。
ヂョウ
シンユー
ユー
チー
ヂャン ゼェアユー
護理学系の学生 3 名(周 欣宇さん、余 斉さん、張 澤宇
チェン シィェンファ
さん)
、引率者の陳 先華副教授、英語と中国語の通訳
ワン
ハイクン
の王 海昆さん(同済医学院国際交流部職員)の計 5 名が、
金沢医科大学に来学した。
昨年の 9 月、本学看護学部 4 年生 3 名が、
「国際・異文
化看護実習」の一環として、同済医学院で研修を行った。
今回の研修生受け入れは、その交換プログラムである。
同済医学院の学生が本学で研修するのは、これが初め
てである。
中国での看護は診療の補助が主で、療養のためのケ
(看護学部 小島正美)
【研修日程】
5 月 27 日(月) 金沢医科大学紹介、華中科技大学同済医学院
護理学系紹介
28 日(火) 金沢医科大学病院紹介、病院内見学、高齢医
学科病棟見学
29 日(水) 内灘町保健センター見学、内灘町子育て支援
センター見学、母性看護演習見学、学生主催
の「学生・教員・留学生との交流会」
30 日(木) 修了証授与
31 日(金) 帰国
〈20 頁に関連記事掲載〉
前列左から王 海昆さん、篠原治道看護部長、勝田省吾学長、陳 先華副教授
後列左から古本郁美課長、櫻井志保美講師、小島正美教授、周 欣宇さん、余 斉さん、張 澤宇さん
Kaleidoscope
International researchers and graduate students
have the opportunity to meet one Friday a month from
17:30 to 18:30 to enjoy a cup of tea while casually
discussing in English a variety of topics. Staff and
students also welcome.
毎月 1 回の外国人研究者や留学生を中心とした集
いです。本学英語講師とともに金曜日の午後 5 時 30
分から 1 時間、様々なトピックについて、お茶を飲
みながら気軽に英語で話し合っています。
Just like the famous proverb 'Healthy, Wealthy
and Wise', these were the topics for the last three
Kaleidoscope meetings - Smart food, Financial planning
and Travel tips!
第 43 回 2013 年 4 月 26 日(金)17:30∼18:30
読み物:Food for Thought
第 44 回 2013 年 5 月 24 日(金)17:30∼18:30
読み物:Your Investments : Evolving with Your
Life
第 45 回 2013 年 6 月 21 日(金)17:30∼18:30
読み物:Really Slow Travel: Walking Your Way
Around the World
(一般教育機構 Craig Woods )
21
学 事
金沢医科大学報 155 号/2013.8
国際交流
International Exchange
留学生情報(2013.5 ∼ 2013.7)
1.留学生の往来
2013 年 5 月 20 日
6月 4日
6月 7日
7 月 12 日
7 月 18 日
台湾・台北栄民総合病院臨床検査技師である呉 東嶺氏が、臨床病理学において、短期研修員とし
て研修を開始した。
ロシア・ヤロスラブリ地域がん病院内視鏡科医師である Ekaterina L. Tarasova 氏が、消化器内視
鏡学において、短期研修員として研修を開始した。
呉 東嶺氏が、3 週間の研修を修了し研修証明書を授与された。
中国・華北水利水電学院附属病院の医師である韓 佳氏が、腫瘍内科学において、短期研究員とし
て研究を開始した。
Ekaterina L. Tarasova 氏が、6 週間の研修を修了し研修証明書を授与された。
2.留学生の紹介
<短期研修員>
ウ ドンリン
Ekaterina L. Tarasova
台湾・台北栄民総合病院臨床検査技師/
所属は臨床病理学
研修内容は「病理標本作成と検査室管
理運営、分子病理学に関する研修」
ロシア・ヤロスラブリ地域がん病院内
視鏡科医師/所属は消化器内視鏡学
研修内容は「日本における消化器疾患
の内視鏡診断・治療。特に早期消化器癌。
また、日本の先進的施設での内視鏡検査
の運営・管理について」
<短期研究員>
ハン ジア
韓 佳
中国・華北水利水電学院附属病院医師
/所属は腫瘍内科学
研究内容は「腫瘍学の基礎研究」
22
エカテリーナ タラソバ
呉 東嶺
金沢医科大学報 155 号/2013.8
学 術
金沢医科大学医学会
第39回総会、第49回学術集会
金沢医科大学医学会第 39 回総会並びに第 49 回学術集
会が、平成 25 年 7 月 6 日(土)午後 1 時 30 分から、病院
本館 4 階 C41 講義室において、82 名の会員等の参加の
もと開催された。
総会に先立ち、勝田省吾会長が挨拶の中で本学にお
ける平成 25 年度科学研究費助成事業(科研費)の獲得状
況と、平成 24 年度に採択された私立大学戦略的研究基
特別講演:小林淳二教授
学長賞受賞講演:渡邉 愛医員
盤形成支援事業(5 カ年計画)の進捗状況等について報
会で決定された平成 24 年度の事業および決算、ならび
告した。また、北陸 3 県で申請した文部科学省地域イ
に平成 25 年度の役員、事業予定および予算について報
ノベーション戦略支援プログラムの「北陸サイエンスク
告した。
ラスター」事業(5 カ年計画)が採択され、本学では竹内
続いて、過去 1 年間(2012 年 1 月∼12 月)に公表され
正義教授(総合医学研究所)が研究担当するとの説明が
た優れた英文論文に対する論文表彰が行われ、会長か
あった。さらに、本医学会は 2 年後に 40 周年を迎える
ら下記の 15 名に賞状と副賞が授与された。
ことになるので、それまでに“Nature ”や“Science ”な
学術集会では、小林淳二教授(総合内科学)の特別講
どに論文がアクセプトされるような成果があがること
演、平成 24 年度学長賞受賞講演および一般口演 13 題の
を期待したいと挨拶された。
計 15 題が発表され、活発な質疑応答が行われ、盛会裏
引き続き、岩淵邦芳理事(庶務会計担当)が、評議員
に終了した。
(医学会集会担当理事 有沢富康)
◇論文表彰
姫田敏樹 微生物学准教授
対象論文:Saffold virus, a novel human Cardiovirus with
unknown pathogenicity. J Virol, 86( 3 ):1292-6,
2012.
島崎猛夫 総合医学研究所講師
対象論文:Glycogen synthase kinase 3 β inhibition
sensitizes pancreatic cancer cells to gemcitabine. J
Gastroenterol, 47(3 ):321-33, 2012.
有川智博 一般教育機構講師
対象論文:E x p r e s s i o n p a t t e r n o f G a l e c t i n 4 i n r a t
placentation. Placenta, 33(10 ):885-7, 2012.
山本 亮 生理学Ⅰ助教
対象論文:A serotonergic discrimination favoring synaptic
inputs that accompany robust spike firing in
lateral amygdala neurons. Neuroscience, 220:11930, 2012.
河南崇典 血液免疫内科学講師
対象論文:Skewed production of IL-6 and TGF β by
cultured salivary gland epithelial cells from
patients with Sjogren's syndrome.PLoS One, 7
(10 ):e45689, 2012.
赤尾浩慶 循環器内科学准教授
対象論文:G e n e t i c v a r i a t i o n a t t h e S L C O 1 B 1 g e n e
locus and low density lipoprotein cholesterol
lowering response to pravastatin in the elderly.
Atherosclerosis, 220(2 ):413-7, 2012.
中村幸志 公衆衛生学准教授
対象論文:Alcohol intake and the risk of hyperuricaemia: a
6-year prospective study in Japanese men. Nutr
Metab Cardiovasc Dis, 22(11 ):989-96, 2012.
論文表彰対象者
23
学 術
金沢医科大学報 155 号/2013.8
大桑孝子 微生物学助教
笹川泰生 脳神経外科学助教
対象論文:Glycosylation of CM2 is important for efficient
replication of influenza C virus. Virology, 433(1 )
:167-75, 2012.
金﨑啓造 糖尿病・内分泌内科学講師
対象論文:Pathophysiology of the aging kidney and
therapeutic interventions. Hypertens Res, 35(12 )
:1121-8, 2012.
渡邉 愛 内分泌・代謝科医員
対象論文:SIRT1 inactivation induces inflammation through
the dysregulation of autophagy in human THP1 cells. Biochem Biophys Res Commun, 427(1 )
:191-6, 2012.
池田崇之 生化学Ⅱ講師
対象論文:Identification of a major enzyme for the synthesis
and hydrolysis of cyclic ADP-ribose in amphibian
cells and evolutional conservation of the enzyme
from human to invertebrate. Mol Cell Biochem,
366(1-2 ):69-80, 2012.
対象論文:Secondary malignant giant cell tumor of the
clivus: case report. Clin Neurol Neurosurg, 114
(6 ):786-8, 2012. 藤林幸輔 循環器内科学助教 対象論文:Serum deoxyribonuclease I activity can be a
useful diagnostic marker for the early diagnosis
of unstable angina pectoris or non-ST-segment
elevation myocardial infarction. J Cardiol, 59(3 )
:258-65, 2012
長山成美 神経内科学准教授
対象論文:Novel FUS mutation in patients with sporadic
amyotrophic lateral sclerosis and corticobasal
degeneration. J Clin Neurosci, 19( 12 ):1738-9,
2012.
奥山 宏 腎臓内科学助教
対象論文:A case of chronic hepatitis C with nephrotic
diabetic nephropathy who achieved sustained viral
remission by double-filtration plasmapheresis and
interferon combination therapy. Intern Med, 51
(15 ):1991-5, 2012.
第 49 回学術集会プログラム
◇特別講演
座長:有沢富康教授
日常診療における脂質異常症の捉え方
総合内科学教授 小林淳二
◇平成 24 年度金沢医科大学学長賞受賞講演
座長:北田宗弘講師
ヒト THP-1 細胞において SIRT1 の不活性化はオー
トファジーの調節障害を介して炎症を惹起する
内分泌・代謝科医員 渡邉 愛
◇一般口演
第1群
座長:米倉秀人教授
1. 神経 - 血管相互作用を介した血管ネットワーク形
成における JunB の機能
生化学Ⅱ助教 吉冨泰央
2. ヒト細胞内 RNA 結合因子の解析
総合医学研究所准教授 石垣靖人
3. QT 延長症候群における早期後脱分極の発生機
序:ヒト心室筋細胞モデルを用いた理論的解析
生理学Ⅱ准教授 倉田康孝
(S2012-2 )
4. Anti-senescence effect of Kampo medicine,
saikokeishito( TJ-10 ), on hydrogen peroxideinduced premature senescence of normal
human dermal fibroblasts
総合医学研究所助教 高田尊信
第2群
座長:犀川 太教授
5. 小児疾患における 2-point strain 法を用いた新た
小児科学准教授 中村常之
な血管機能評価
24
6. 実験的自己免疫性脳脊髄炎における TBP-2 発現
修飾による免疫制御
神経内科学教授 松井 真
7. MHV68 感染による肺線維症の重篤化と IL-27 の
一般教育機構生物学講師 有川智博
役割
8. 血管平滑筋分化をつかさどる miRNA の遺伝子
発現はクロマチンモジュレーター蛋白 CTCF お
よび HMGA1 の制御を受ける
高齢医学教授 岩井邦充
9. 組織画像スライド試験システムを利用した復習
医学教育学助教 黒田尚宏
促進効果
第3群
座長:梶波康二教授
10. 高ケト原性アミノ酸食による脂肪肝抑制効果は
肝臓でのオートファジー誘導と関係する
糖尿病・内分泌内科学講師 金﨑啓造
11. Nutri-pharmacogenomics of warfarin anticoagulation therapy 循環器内科学助教 斉藤竜平
12. IgG4 関連疾患患者血清中の疾患特異的に変動す
るタンパク質群の網羅解析
血液免疫内科学講師 河南崇典
13. Genetic variation at the SLCO1B1 gene locus
and low density lipoprotein cholesterol lowering
response to pravastatin in the elderly
循環器内科学准教授 赤尾浩慶
学 術
金沢医科大学報 155 号/2013.8
第 49 回
日本循環器病予防学会
会 長: 公衆衛生学 中川秀昭教授
会 期: 平成 25 年 6 月 14 日(金)、15 日(土)
会 場: 金沢市文化ホール
第 49 回日本循環器病予防学会が標記のとおり 2 日間
メインシンポジウムの演者の方々
にわたり行われ、全国から多数の参加があった。本学
会は、循環器疾患の疫学、管理および予防に関する研
器疾患における栄養と個別化医療」についてお話いた
究とその応用発展を図り、国民健康の増進に寄与する
だいた。
ことを目的に昭和 41 年から開催され、日本の循環器病
2 日目は教育講演やシンポジウムのほか、一般市民
予防に関わる医師(臨床・公衆衛生)、保健師、栄養士、
への還元も重視する本学会の併設イベントとして、市
行政関係者など、幅広い分野からその研究・活動の成
民公開講座「TAKE ABI in 金沢 2013 」を開催した。
「血
果を発表・討議する場となっている。
管の機能をみてみよう」と題した講演会と簡便な動脈
今回は「栄養と循環器疾患」というテーマを設定し、
硬化の検査および医療相談を行った。講演会や医療相
4 つのシンポジウム、特別講演、教育講演などを企画
談で熱心に質問していた参加者も多く、満足していた
した。1 日目は学会長講演として、当教室が独自に、
だけたと思う。
また他機関と共同で進めている栄養関連疫学研究の成
本学会の企画が栄養と循環器疾患関連のこれからの
果を織り交ぜながら本テーマ設定の経緯について中川
研究、循環器疾患予防の政策や実践的活動に役立つこ
秀昭学会長が口火を切った。続く「栄養素と循環器疾
とを切に願っている。大過なく本学会を終えることが
患」と題したメインシンポジウムは、脂肪酸摂取、炭
できたことを当教室関係者一同大変うれしく思うとと
水化物摂取、肥満、食事パターンと循環器疾患の関連
もに、今後の活動の大きな糧としたい。
についての講演および討論で大いに盛り上がった。特
(公衆衛生学 中村幸志)
別講演では本学循環器内科学の梶波康二教授に「循環
第 15 回
日本ダウン症療育研究会
会 長: 遺伝子医療センタ− 新井田 要センター長
会 期: 平成 25 年 6 月 29 日(土)
会 場: 病院新館 12 階大会議室
日本ダウン症療育研究会は、ダウン症児の療育と家
族の良好な関係を構築する研究をしており、その結果
吉田茂樹先生によるミュージック・ケア
を日常の診療に活かし、会員相互の交流を通じて社会
に貢献することを目的として平成 18 年(2006 年)に発
されてきたが、北陸金沢での開催は今回が初めてであ
足した。本研究会の特徴は医師、看護職、療育職(理
った。内容は一般演題、教育講演、特別講演の 3 部構
学療法士、作業療法士、言語聴覚士)、心理士、保育士、
成で、途中にティーブレイクタイムを設けた。
赤ちゃん体操指導員など、多種多様な専門職が家族会
員とも連携し活動していることである。
これまで、奈良、大阪など近畿圏や東京などで開催
教育講演では、音楽療法・日本ミュージック・ケア
協会の認定指導者である吉田茂樹先生に「ミュージッ
ク・ケア∼ダウン症児のための実践プログラム∼」と
25
学 術
金沢医科大学報 155 号/2013.8
題して講演いただき、参加者全員と音楽療法の実践も
の厚子さんには「東日本大震災を経験して」と題してお
していただいた。また、本学病院の井駒由利子歯科衛
話をしていただいた。
生士が「ダウン症児の口腔状況と歯科衛生士による口
ティーブレイクでは、講演をしていただいた定谷さ
腔成育の支援」と題して講演した。興味深い内容で、
んの手作りチーズケーキとコーヒーや、金沢らしくお
会場からは多くの質問があった。
抹茶とお菓子のコーナーも設け、大好評であった。
特別講演は「地域に学び、地域で育つ」をサブタイト
参加者からは「とても心に残るあたたかい研究会で
ルに 2 組の当事者家族に講演を依頼した。金沢市の定谷
した」との感想のほか、新館 12 階大会議室から見える
正美さん、愛海さんには、
「手作りケーキの店を開店さ
日本海の美しい景色に感動したとの声も聞かれた。会
れたお話」を、宮城県石巻市の小林和樹さんには「世界
員・非会員とスタッフを合わせて 150 名以上の多数の
ダウン症会議で訴えたこと」
、そして和樹さんのお母様
参加があり盛会に終わった。 (医療技術部 高瀬悦子)
して、研究の活性化に向け
平成 25 年度
た学内の施策、コンプライ
研究推進ガイダンス
アンス等の管理体制、研究
成果公開に関する取り組み
について説明した。
後半の部では、総合医学
日時: 平成 25 年 5 月 24 日(金)午後 5 時
場所: 病院本館 4 階 C41 講義室
研究所共同利用センター
の石垣靖人准教授が、
「研
究所の正しい使い方」と題
平成 25 年 5 月 24 日(金)午後 5 時から 6 時にかけて研
して、研究所が管理する各
究推進センターおよび総合医学研究所の共催による「研
究推進ガイダンス」が開催された。本ガイダンスは近年
開会挨拶をする中川秀昭所長
種の共同利用機器の紹介、
本学に採用された研究者、大学院生、総合医学研究所
使用ルールの説明、RI センターと実験動物施設の利用
共同利用施設の利用者または利用を予定している方を
に関する案内および研究所が行う支援業務全般につい
対象とし例年 5 月に開催されており、今回で 4 回目を数
て説明した。
える。教員、事務職員を合わせて 45 名が参加した。
中川秀昭総合医学研究所長からのガイダンスの趣旨説
明の後、前半の部として、加藤伸郎研究推進センター長
なお、共同利用機器および施設に係る詳細な情報に
ついては、研究所ホームページで確認するか、直接お
問い合わせいただきたい。
(研究推進センター 畔原宏明)
が「金沢医科大学における研究推進体制について」と題
平成 25 年度
動物実験実施者等の教育訓練
組換え DNA 実験に係る説明会
日時: 平成 25 年 5 月 20 日(月)午後 4 時
場所: 病院本館 4 階 C42 講義室
実験動物委員会と組換え DNA 実験安全委員会の共催
で、動物実験実施者等の教育訓練および組換え DNA 実
験に係る説明会を開催した。当日は 73 名が参加した。
開会挨拶では、米倉秀人組換え DNA 実験安全委員
会委員長が、日頃から関連法規を正しく理解すること
26
教育訓練で説明する田崎隆史准教授
の重要性を強調し、この教育訓練を義務化する可能性
について示唆した。引き続き、竹上 勉組換え DNA 実
験安全主任者が、カルタヘナ法について詳しく解説し、
学 術
金沢医科大学報 155 号/2013.8
組換え DNA 実験申請における注意点と、実験で使用す
案、実施する際、実験動物の福祉の向上に努めること、
る組換え体の保管、運搬、廃棄について説明した。
特に、3R(Reduction, Replacement, Refinement )の原
次に、田崎隆史准教授(動物管理室)が、動物実験実
則を念頭に置くことの重要性を改めて確認した。また、
施者等への教育訓練を行った。冒頭で、動物実験を実
実験実施者の安全性についても触れ、最近問題になっ
施する際は一般社会を意識して、関係する法令、基準、
ている動物アレルギーに対する注意点にも言及した。
指針等を遵守する重要性についてまず説明した。その
後、動物愛護管理法や文科省の基本指針、最近改正さ
今回参加できなかった人に対しては、録画した DVD
を閲覧することによって教育訓練とした。
(動物管理室 田崎隆史)
れた内容について詳しく解説した。動物実験計画を立
産学官連携
第12回国際バイオテクノロジー展に
出展
平成 25 年 5 月 8 日(水)から 10 日(金)の 3 日間、バイ
オビジネスパートナリングを中心とする展示会“BIO
tech 2013 −第 12 回 国際バイオテクノロジー展/技術
会議−”が東京ビッグサイト(東京国際展示場)にて開
催された。来場者数は 10,362 人、出展企業数は 402 社
であった。本学は平成 22 年から毎年参加しており、今
回で 4 回目となる。
BIOtech は産業展示会として企業からの出展が中心
になってはいるが、産業界と大学の連携を促進するこ
とを目的とした「アカデミックフォーラム」が併催され
ることが特徴である。アカデミックフォーラムでは、
各大学が産学連携への展開が期待される研究成果の発
表を通じて、企業等とディスカッションあるいは商談
を行うことが可能である。本学はこのフォーラムにて 5
件の研究成果を発表した。それぞれの研究成果につき
30 分間の口頭発表および会期を通してのポスター展示
ポスター展示会場で説明をする島崎猛夫講師
〈発表者〉
(発表順)
金﨑啓造講師(医学部糖尿病・内分泌内科学)
「抗線維化ペプチドを用いた糖尿病腎症 - 腎線維化
に対する治療薬の開発」
島崎猛夫講師(総合医学研究所)
「既存医薬品を用いた GSK3 β阻害による新規膵癌
治療」
竹内正義教授(総合医学研究所)
「NASH の発症・進展における新規ターゲットとし
を行った。口頭発表会場は多数の来場者で活況を呈し
ての Toxic AGEs(TAGE )」
ていた。また、ポスター展示会場では研究成果発表に
※友杉直久教授が代理で発表
加え、本学の産学官連携体制を紹介するポスターも展
示した。この会場でも多くの来場者があり、口頭発表
を聞き会場まで足を運び意見交換をする場面も多く見
られた。さらに、会期中には製薬企業等と 7 件の面談
を実施した。これらの面談により共同研究に向けた検
守屋 純二講師(医学部総合内科学)
「慢性疲労症候群における中枢神経系変化の解明と
漢方治療の応用」
村木 靖教授(医学部微生物学)
「ウイルス感染細胞から突出する糸状構造物の応用性」
討に入った案件もあり、今後の展開が期待される。
なお、来年度の BIOtech は平成 26 年 5 月 14 日∼16 日
に開催される予定である。発表・マッチング等を希望
される方は、研究推進センターまで随時お問い合わせ
いただきたい。
(研究推進センター 畔原宏明)
27
学 術
金沢医科大学報 155 号/2013.8
研究費採択状況
平成 25 年度 科学研究費助成事業交付決定(文部科学省・日本学術振興会)
昨年 11 月に本学から新規で 171 件の研究課題を応募した結果、40 件 1 億 434 万円(直接経費 8,040 万円、間接経費
2,394 万円)が新たに採択された。その内訳は、医学部 26 件、看護学部 6 件、一般教育機構 2 件、総合医学研究所 5 件、
事務課 1 件である。これに継続分を加えると、本学全体で、114 件、直接経費 1 億 6,300 万円、間接経費 4,872 万円、
総額 2 億 1,172 万円となった。この数値は、前年度に比べ、件数では 11 件増で 、 金額では 3,310 万円増となっており、
件数、金額とも過去最高となった。
なお、6 月現在、転入・転出を含め 112 件、総額 2 億 1,120 万円となっている。
来年度の採択向上に向け、引き続きご協力をお願いしたい。
(科研対策特別委員会委員長 岩淵邦芳)
総括
(単位:千円)
研究種目
件 数
間接経費
金 額
新学術領域研究
2
6,200
1,860
8,060
基盤研究(B)一般
6
31,100
9,330
40,430
基盤研究(B)海外
1
6,500
1,950
8,450
基盤研究(C)
62
70,200
21,060
91,260
挑戦的萌芽研究
15
15,300
4,590
19,890
若手研究(A)
1
1,800
540
2,340
若手研究(B)
24
30,900
9,270
40,170
1
600
112
162,600
奨励研究
合 計
内訳
直接経費
−
600
48,600
211,200
職名及び所属名については、H25.6.30 現在のものを記載/研究種目、課題番号順
種目名
新学術領域研究
氏名・職名
所属
研究課題
間接経費
清川 悦子教授
病理学Ⅰ
類器官培養における癌浸潤モデルの構築と蛍光イメージング
3,500
1,050
倉田 康孝准教授
生理学Ⅱ
分岐理論に基づくヒト固有心筋自動能の発生機序並びに合理
的制御法の解明
2,700
810
6,200
1,860
生化学Ⅰ
DNA 二重鎖切断修復からアポトーシスへのシグナル変換に
おける 53BP1 の機能解析
2,000
600
佐川 元保特任教授 呼吸器外科学
無作為化比較試験による胸部 CT 検診の感度・特異度算出と
死亡率減少効果の推定
4,500
1,350
古家 大祐教授
栄養応答シグナルの破綻による代謝疾患の発症機構の理解と
制御手段の確立
7,800
2,340
総合医学研究所
現代の食習慣の特徴と非アルコール性脂肪性肝障害の発症・
(先端医療研究領域) 進展との関連性に関する研究
6,500
1,950
小 計 2 件
基盤研究(B ) 岩淵 邦芳教授
一般
竹内 正義教授
糖尿病・
内分泌内科学
八田 稔久教授
解剖学Ⅰ
母胎児間シグナルチューニング機構の分子基盤解明
7,900
2,370
長谷川 雅美教授
看護学部
うつ病者の自殺予防に関する感情調整療法アプローチの開発
2,400
720
31,100
9,330
公衆衛生学
ベトナムにおけるダイオキシンの胎児脳機能と乳幼児脳神経
発達に及ぼす影響
6,500
1,950
6,500
1,950
小 計 6 件
基盤研究(B ) 西条 旨子准教授
海外
小 計 1 件
28
(単位:千円)
直接経費
学 術
種目名
金沢医科大学報 155 号/2013.8
氏名・職名
基盤研究(C ) 櫻井 志保美講師
一般
所属
看護学部
研究課題
認知症高齢者の家族介護者のストレスが血圧に及ぼす影響と
健康支援
直接経費
間接経費
500
150
800
240
田中 惠子特任教授 神経内科学
抗グルタミン酸受容体抗体が関与する脳炎発症機序の解明
甲野 裕之教授
炎症関連大腸発がんにおけるレプチンシグナル系の関与
1,000
300
53BP1 による DNA 二重鎖切断端の運動性亢進は、末端結合
修復能を向上させるか
1,300
390
橋本 光正准教授
看護学部
一般教育機構
(物理学)
小島 正美教授
看護学部
赤外線曝露による眼内の三次限熱動態解析
200
60
倉田 康孝准教授
生理学Ⅱ
ヒト心筋細胞の世界標準モデル構築:分岐解析並びに比較生
理学的手法によるアプローチ
800
240
吉田 純子講師
薬理学
カルシウムセンサーSTIM1 の扁平上皮がん細胞増殖におけ
る機能解析
1,000
300
米倉 秀人教授
生化学Ⅱ
高転移性ルイス肺癌細胞株が類洞様腫瘍血管を誘導する分子
基盤の解明
1,000
300
小林 淳二教授
総合内科学
非アルコール性脂肪肝炎の予測因子としての脂質代謝酵素測
定意義の樹立
1,100
330
湊 宏特任教授
臨床病理学
悪性中皮腫における ATBF1 の細胞内動態解析と癌幹細胞
マーカー発現の有無
1,300
390
長澤 晋也助教
健康管理センター
高齢者における慢性腎臓病の指標としての ADMA と冠動脈
石灰化進展に関する追跡研究
400
120
中村 幸志准教授
公衆衛生学
睡眠状況と高感度 CRP との関連の縦断的検討
600
180
石崎 昌夫准教授
衛生学
職業性ストレスが occupational injury 発生におよぼす研究
500
150
櫻井 勝准教授
公衆衛生学
慢性腎臓病に伴う甲状腺機能異常と循環器疾患危険因子に関
する疫学研究
600
180
王 璐准教授
法医学
覚醒剤濫用によるアルファシンヌクレイン障害とエピジェネ
ティックス的変化の解析
1,000
300
化学療法により誘発される EMT 誘導因子の同定とその制御
による膵がん治療法の開発
500
150
心疾患におけるデオキシリボ核酸分解酵素Ⅰのアポトーシス
誘導効果に関する研究
200
60
島崎 猛夫講師
河合 康幸准教授
総合医学研究所
(先端医療研究領域)
循環器内科学
長内 和弘特任教授 呼吸器内科学
肺サーファクタント輸送異常による間質性肺炎の病態解明
1,000
300
島村 英理子講師
母胎間シグナル伝達による胎児赤血球脱核機構の解析∼胎盤
の造血ニッチとしての役割∼
800
240
的場 宗孝特任教授 放射線医学
化学放射線療法の早期効果判定における biomarker imaging
の定量評価
500
150
佐久間 勉教授
呼吸器外科学
周術期肺傷害における RAGE の役割の研究
1,000
300
宮前 俊一
非常勤講師
生理学Ⅱ
脂肪肝の虚血再灌流障害に対する運動トレーニングの効果
1,400
420
牧野田 知教授
産科婦人科学
黄体化未破裂卵胞を中心とした排卵障害治療における
G-CSF の有用性に関する研究
1,000
300
解剖学Ⅰ
東海林 博樹准教授 一般教育機構
(生物学)
胎盤形成におけるガレクチンファミリーの機能解析
800
240
久保 江理特任教授 眼科学
白内障発症におけるトロポミオシン遺伝子の役割と白内障予
防に関する研究
900
270
紺家 千津子教授
看護学部
ストーマ周囲皮膚障害予防のためのセルフケア教育システムの構築
800
240
島田 ひろき講師
解剖学Ⅰ
母胎間シグナル伝達による胎児大脳新皮質の好気的誘導
村木 靖特任教授
微生物学
CM2 の塩素イオンチャネル活性は C 型インフルエンザウイル
スの増殖を制御するか?
登坂 由香講師
衛生学
喫煙者の CKD 兆候の特徴とその意義の解明
中島 素子教授
看護学部
大規模労働者集団における睡眠状況と 10 年間の血圧変化に
関する縦断研究
北村 修教授
法医学
頭部外傷による呼吸及び循環中枢の神経細胞障害の解析及び
法医病理学的診断への応用
1,500
450
800
240
1,400
420
700
210
2,200
660
29
学 術
種目名
金沢医科大学報 155 号/2013.8
氏名・職名
研究課題
直接経費
間接経費
呼吸器内科学
血管内皮前駆細胞に注目した肺気腫病変と肺気腫合併肺高血
圧の病態解析
1,300
390
北田 宗弘講師
糖尿病・
内分泌内科学
高度たんぱく質制限の尿細管オートファジー活性化を介した
糖尿病腎症抑制機序の解明
1,200
360
岩男 悠助教
血液免疫内科学
IgG4 関連疾患における疾患特異的に変動する代謝物群を利
用したメタボロミクス解析
1,700
510
犀川 太教授
小児科学
コンピュータ白血病幹細胞システムによる再発動態解析と治
療開発への基盤創成
1,100
330
川﨑 康弘教授
精神神経科学
統合失調症の発症臨界期における社会認知障害の臨床研究
1,200
360
基盤研究(C) 水野 史朗准教授
一般
所属
渡邉 直人特任教授 放射線医学
放射性ヨード治療におけるリンパ球の DNA 損傷に関する検討
町田 雄一郎助教
呼吸器外科学
肺腺癌の転移機構:HIF-1/ヒストン修飾調節による AQP1
の過剰発現
市堰 徹講師
整形外科学
ステロイド誘発性大腿骨頭壊死の遺伝子修飾骨髄由来組織幹
細胞の全身投与による予防
佐々木 洋教授
眼科学
浜崎 優子准教授
看護学部
村上 学講師
小林 誠助教
本田 康二郎講師
900
270
1,200
360
900
270
眼部紫外線防御アイテムとしての眼鏡の有効性評価に関する研究
1,000
300
虚弱高齢者に対する介護予防サポーターによる「声かけ訪問」
プログラムの開発と評価
1,900
570
1,200
360
総合医学研究所
生活圏内での感染症媒介昆虫(蚊)とヒトの接触頻度と患者
(生命科学研究領域) 数の関係
呼吸器内科学
一般教育機構
(人文科学)
澁谷 良穂特任教授 一般教育機構
(外国語)
肺がん化学療法における交流磁場併用療法の開発
1,000
300
工学的関心に則したロボット倫理学の構築
2,300
690
音響・調音データベースに基づくバイオフィードバックによ
る英文リズム学習方法の開発
1,400
420
田崎 隆史准教授
総合医学研究所
UBR4/p600-HPV16 E7 相互作用による発がんメカニズム
(生命科学研究領域)
2,100
630
石垣 靖人准教授
総合医学研究所
神経幹細胞における新規中心体制御機構の解析
(生命科学研究領域)
1,400
420
黒瀬 望学内講師 臨床病理学
IgG4 関連疾患における Thy-1、PDGF の発現に関する解析
800
240
清川 悦子教授
病理学Ⅰ
レンズ上皮細胞の形態維持機構の解明
1,800
540
大原 義朗教授
微生物学
Saffold ウイルス感受性を規定する宿主因子の同定から指向
した病原性解析
1,600
480
中村 晃教授
免疫学
セリンプロテアーゼインヒビターによるアレルギー反応の制御機構の解明
1,200
360
梶波 康二教授
循環器内科学
栄養薬理遺伝学を用いた次世代抗凝固療法の開発
1,700
510
森河 裕子教授
看護学部
夜勤労働の前立腺疾患リスクにおける老化バイオマーカーの
関連についての縦断研究
900
270
横山 仁教授
腎臓内科学
前向き腎移植コホートにおける慢性移植腎障害関連分子に関
するプロテオミックス解析
1,500
450
道合 万里子助教
放射線医学
ストロンチウム治療後におけるリンパ球の放射線組織障害の検討
1,400
420
薄田 勝男臨床教授 呼吸器外科学
MR 拡散強調画像と血管新生因子・遺伝子解析による肺良悪
性病変の悪性度の研究
1,800
540
宮澤 克人特任教授 泌尿器科学
尿路結石における HMGB1 と RAGE による発生機序の解明と
阻止機構の証明
1,400
420
三輪 高喜教授
耳鼻咽喉科学
神経性嗅覚障害の病態解明と治療への応用−鍵を握るのは
エストロゲンか成長因子か?−
1,400
420
志賀 英明講師
耳鼻咽喉科学
食べ方の指導による嗅神経再生効果の画像解析研究
1,000
300
570
芝本 利重教授
生理学Ⅱ
アナフィラキシーショックにおける脳循環の統合的研究
1,900
金山 景錫講師
顎口腔外科学
環境ホルモンによる変形性顎関節症の発症機序と病態機構の解明
1,500
450
前田 修子教授
看護学部
訪問看護師向け長期膀胱留置カテーテル閉塞予防・対応プロ
トコールの開発,効果検証
900
270
70,200
21,060
小 計 62 件
30
学 術
種目名
金沢医科大学報 155 号/2013.8
氏名・職名
所属
研究課題
直接経費
間接経費
挑戦的萌芽研究 田村 幸子教授
看護学部
外来化学療法を受けて生活するがん患者のサバイバーシップ
を支援する看護モデルの開発
500
150
岩淵 邦芳教授
生化学Ⅰ
DNA 損傷修復蛋白質 53BP1 は抗 DNA 抗体産生に対する免疫
寛容を誘導するか
1,400
420
永井 貴子医員
糖尿病・
内分泌内科学
内因性抗線維化分子に着目した、腎線維化の制御手段開発
700
210
飯沼 由嗣教授
臨床感染症学
新しい緑膿菌タイピング法の開発と臨床応用
1,100
330
中川 秀昭教授
公衆衛生学
ダイオキシンによる発達障害児のメタボロミクス研究
1,400
420
八田 稔久教授
解剖学Ⅰ
母胎間シグナル伝達から迫る精神・神経疾患スペクトラムの
胎児起源仮説
900
270
河野 由美子講師
看護学部
更年期女性におけるタクティールケア介入への効果検証
1,000
300
松井 優子准教授
看護学部
点滴静脈内注射の血管外漏出の有無の客観的判定指標の開発
100
30
平山 惠美子准教授 看護学部
在宅終末期ケアに携わる訪問看護師の看護倫理教育の展開と
組織化に関する研究
800
240
宮内 環准教授
看護学部
発達障がい児をもつ養育期家族に対する支援プログラムの開
発と効果評価
600
180
黒田 尚宏助教
医学教育学
双方向学習および TBL 活用を目指した電子ノートシステム
の開発
1,800
540
古家 大祐教授
糖尿病・
内分泌内科学
オートファジー制御による糖尿病腎症に対する新たな治療薬
の開発
1,200
360
田中 良助教
呼吸器外科学
急性肺障害に対する遺伝子修飾骨髄由来間葉系幹細胞の全身
投与による治療法の確立
1,100
330
坂井 恵子教授
看護学部
タクティールケア介入による睡眠への効果検証
小泉 由美准教授
看護学部
認知症高齢者に対しタクティールケアを施術する家族自身に
及ぼすリラックス効果の検証
小 計 15 件
800
240
1,900
570
15,300
4,590
1,800
540
若手研究(A ) 山﨑 松美助教
看護学部
2型糖尿病患者の運動療法の捉え方からみた運動療法看護教
育プログラムの有効性の検証
1,800
540
若手研究(B ) 金﨑 啓造講師
糖尿病・
内分泌内科学
COMT 不全とホモシステイン相互作用が演じる病理学的意
義の解明
1,200
360
武市 敏明助教
法医学
覚醒剤少量反復投与ラットの神経細胞障害の解析∼小胞体
ストレスからのアプローチ∼
1,300
390
池田 崇之講師
生化学Ⅱ
眼内血管形成における可溶型 VEGF 受容体の役割:個体レ
ベルでの解明
600
180
1,700
510
900
270
小 計 1 件
上田 善文特定助教 血液免疫内科学
イノシトール脂質 PIP2 のシナプス構造可塑性への影響
織田 英人
協力研究員
FDD-MB センター
学習データの自動生成による希少細胞検出システムの研究
逆井 良助教
生化学Ⅰ
抗がん剤による DNA 二本鎖切断の修復経路操作と細胞死誘
導の解析
1,500
450
橋本 優実助教
生化学Ⅰ
53BP1 を介したアポトーシス細胞表層へのヌクレオソーム露
出の機構と意義の解明
1,700
510
吉崎 尚良助教
病理学Ⅰ
リン酸化モチーフの比較進化解析から細胞機能とモチーフの
関係を明らかにする
1,500
450
吉冨 泰央助教
生化学Ⅱ
血管は神経の働きかけにどう応答するか?血管形成における
JunB の新しい役割の解明
800
240
金﨑 めぐみ助教
糖尿病・
内分泌内科学
転写因子ストークヘッドボックス1蛋白の生物学的・病理学
的意義の検討
1,100
330
姫田 敏樹講師
微生物学
Saffold ウイルスの病原性解明を目指した感染受容体の探索
研究
1,600
480
河南 崇典講師
血液免疫内科学
IgG4 関連疾患患者血清中の疾患特異的に変動するタンパク
質群の網羅解析
1,300
390
31
学 術
金沢医科大学報 155 号/2013.8
種目名
氏名・職名
研究課題
直接経費
間接経費
血液免疫内科学
IgG4 関連疾患患者末梢血単核球におけるトランスクリプトー
ム解析
1,200
360
北楯 優隆助教
放射線医学
ラットアナフィラキシーショック時の肝血管収縮に対する肝
血管造影法による検討
1,400
420
有川 智博講師
一般教育機構
(生物学)
ガレクチン制御性オートファジーを介した胎盤形成機構の解明
1,700
510
西尾 明子助教
形成外科学
毒素産生性黄色ブドウ球菌の保菌調査および抗毒素抗体価の検討
1,200
360
北村 佳子助教
看護学部
外来化学療法を行う大腸がん術後患者のマネジメント能力を
高めるケア基準の開発
700
210
若手研究(B ) 中島 章夫助教
所属
柴田 奈央子助教
眼科学
翼状片発症機構の解明と予防薬の開発に関する研究
1,600
480
寺井 孝弘助教
看護学部
養育者の心理傾向に着目した虐待へのポピュレーションアプ
ローチに関する研究
1,300
390
長山 豊助教
看護学部
ストレングスモデルに基づく行動制限最小化看護介入の開発
に関する研究
600
180
和田 俊樹助教
免疫学
TLR9 シグナルの新規制御分子 Sortilin の機能解析
1,700
510
益岡 尚由講師
薬理学
細胞内ムスカリン受容体によるシナプス可塑性制御機構の解
明と認知症との関連性
1,700
510
総合医学研究所
日本脳炎ウイルス感染におけるスフィンゴミエリン / 脂質ラ
(生命科学研究領域) フトの役割
1,500
450
うつ症状発現における CRF の扁桃体 GABA 作動系制御メカ
ニズム
1,100
330
30,900
9,270
600
0
1件
600
0
合 計 112 件
162,600
48,600
谷口 真助教
山本 亮助教
生理学Ⅰ
小 計 24 件
奨励研究
三谷 真弓事務員
医学部庶務課
(解剖学Ⅰ)
新規組織透明化技術を応用した教育用透明臓器標本の作製
小 計
平成 24 年度 各種助成金受託状況
総括
(単位:千円)
件数
金額
文部科学省・日本学術振興会(科学研究費助成事業 / 代表者分※)
種目分類
105
139,000
小 計
105
139,000
文部科学省・日本学術振興会(科学研究費助成事業 / 分担者分)
文部科学省・日本学術振興会(委託事業)
厚生労働省(厚生労働科学研究費補助金 等)
その他公的機関(環境省、総務省、関係団体 等)
その他(民間助成団体 等)
22
11,420
5
22,347
26
53,179
8
49,774
14
108,340
小 計
75
245,060
合 計
180
384,060
※代表者分に関しては学報 151 号に掲載済
内訳
職名及び所属名については、申請時のものを記載
文部科学省・日本学術振興会(科学研究費助成事業/分担分) 学外研究代表者から配分を受けたものを記載 (単位:千円)
氏名・職名
所属
種目
研究課題等
八田 稔久教授
解剖学Ⅰ
科学研究費分担研究
器官・組織形成期の発生異常に基づく上皮管腔組織形成障害
倉田 康孝准教授
生理学Ⅱ
科学研究費分担研究
先天性徐脈発症機構の分子生物学的解明とこれに基づくバイオ
32
金額
1,000
100
学 術
氏名・職名
金沢医科大学報 155 号/2013.8
所属
種目
研究課題等
金額
及川 陽三郎
学内講師
医動物学
科学研究費分担研究
東アジア共通性マダニが媒介する新興アナプラズマ症、紅斑熱
群、ライム病の分子疫学
300
福島 万奈学内講師
臨床病理学
科学研究費分担研究
α- ジストログリカン糖鎖の発現からみた前立腺癌の臨床病理
学的研究
70
中川 秀昭教授
公衆衛生学
科学研究費分担研究
ベトナムにおけるダイオキシン類暴露と性ホルモン・前立腺が
んに関する疫学研究
1,000
小林 誠助教
呼吸器内科学
科学研究費分担研究
交流磁場を用いた抗がん剤の標的治療技術の開発
100
横山 仁教授
腎臓内科学
科学研究費分担研究
アジア腎生検レジストリーの創設と最適な腎疾患治療を目指す
アジア腎疾患コホート研究
500
田中 惠子特任教授
神経内科学
科学研究費分担研究
網羅的自己抗体プロファイリング法に基づく免疫性神経疾患の
病態解明と治療戦略の構築
1,900
志賀 英明講師
耳鼻咽喉科・
頭頸部外科学
科学研究費分担研究
嗅神経及び腫瘍へ集積し高エネルギーを付与する原子核プロー
ブに関する核放射化学研究
50
清川 悦子教授
病理学Ⅰ
科学研究費分担研究
細胞内情報伝達系の多次元 FRET イメージング
3,000
清川 悦子教授
病理学Ⅰ
科学研究費分担研究
細胞機能と分子活性の多次元蛍光生体イメージング
2,000
澁谷 良穂特任教授
一般教育機構
(外国語)
科学研究費分担研究
日本人英語学習者の英語リズム・イントネーション習得のため
の調音及び知覚・音響分析
110
本田 康二郎講師
一般教育機構
(人文科学)
科学研究費分担研究
不確実性に対する合意形成に関する応用倫理学的考察
100
紺家 千津子教授
看護学部
科学研究費分担研究
体圧分散寝具の圧再分配機能を有効にするシーツの開発
−シーツ張力と圧再分配評価−
50
紺家 千津子教授
看護学部
科学研究費分担研究
末梢動脈疾患(PAD )合併透析患者の皮膚形態と色調による下
肢血行評価指標の決定
15
北岡 和代教授
看護学部
科学研究費分担研究
精神科看護師における倫理的悩みとそれによるバーンアウトを
防止する要因の検討
25
橋本 智江助教
看護学部
科学研究費分担研究
看護と介護の連携に向けた教育デザインに関する研究
50
紺家 千津子教授
看護学部
科学研究費分担研究
肥満、閉経、リンパ管、蜂蜜がきれいな皮膚創傷治療にどのよ
うに影響するのかの基礎研究
30
石垣 靖人准教授
総合医学研究所
科学研究費分担研究
(生命科学研究領域)
ウイルス感染に対するスタチン系薬作用の分子基盤の解明
100
800
金﨑 啓造講師
糖尿病・
内分泌内科学
科学研究費分担研究
COMT 阻害剤投与により惹起される代謝異常全体像の把握
元雄 良治教授
腫瘍内科学
科学研究費分担研究
がん温熱療法の新規分子マーカー候補 FAM107 ファミリー蛋白
質の発現 ・ 機能解析
50
科学研究費分担研究
がん患者とその子供への支援プログラムの開発 - 芸術療法と
PIL テストの導入の試み
70
北本 福美学内講師 精神神経科学
小 計 22 件
文部科学省・日本学術振興会(委託事業)
氏名・職名
所属
11,420
(単位:千円)
種目
研究課題等
金額
八田 稔久教授
解剖学Ⅰ
(独)日本学術振興会ひらめき☆ からだを透かして見てみよう
ときめきサイエンス委託事業
450
島田 ひろき講師
解剖学Ⅰ
(独)日本学術振興会ひらめき☆ 長寿のメニューってできるんけ? 2012∼食品の 「 活性
ときめきサイエンス委託事業
酸素 」 消去能力を測定しよう∼
450
村上 学講師
(独)日本学術振興会ひらめき☆ 人に病気をうつす虫(蚊)がどんな奴か見てみよう
総合医学研究所
(生命科学研究領域) ときめきサイエンス委託事業
古家 大祐教授
糖尿病・
内分泌内科学
高林 晴夫准教授
FDD-MB センター
(独)日本学術振興会二国間交流 第 11 回日本韓国糖尿病腎症セミナー
事業共同研究・セミナー
文部科学省イノベーション
システム整備事業
450
997
知的クラスター創成事業「血液中の有核赤血球の回収・ 20,000
DNA 分析システムの開発」
小 計 5 件
22,347
33
学 術
金沢医科大学報 155 号/2013.8
厚生労働省(厚生労働科学研究費補助金等)
氏名・職名
所属
金額欄の − は代表者一括管理 (単位:千円)
種目
研究課題等
金額
森本 茂人教授
高齢医学
厚生労働科学研究費補助金
長寿科学総合研究事業
地域・在宅高齢者における摂食障害に関する研究−特にそれが及ぼ
す在宅療養の非継続性と地域における介入・システム構築に向けて
中村 幸志准教授
公衆衛生学
厚生労働科学研究費補助金
政策科学推進研究事業
特定保健指導の断層化基準外の者の保健指導の有効性
に関する研究
大原 義朗教授
微生物学
厚生労働科学研究費補助金
難治性疾患克服研究事業
免疫性神経疾患に関する調査研究
1,150
横山 仁教授
腎臓内科学
厚生労働科学研究費補助金
難治性疾患克服研究事業
進行性腎障害に関する調査研究
3,000
梅原 久範教授
血液免疫内科学
厚生労働科学研究費補助金
難治性疾患克服研究事業
自己免疫疾患に関する調査研究
2,000
梅原 久範教授
血液免疫内科学
厚生労働科学研究費補助金
難治性疾患克服研究事業
IgG4 関連疾患に関する調査研究
8,500
松井 真教授
神経内科学
厚生労働科学研究費補助金
難治性疾患克服研究事業
免疫性神経疾患に関する調査研究
1,150
松本 忠美教授
整形外科学
厚生労働科学研究費補助金
難治性疾患克服研究事業
特発性大腿骨頭壊死症の診断・治療・予防法の開発を
目的とした全国学際的研究
1,200
IgG4 関連疾患に関する調査研究
1,100
友杉 直久教授
総合医学研究所
厚生労働科学研究費補助金
(先端医療研究領域) 難治性疾患克服研究事業
2,700
−
佐川 元保特任教授
(研究代表者)
呼吸器外科学
厚生労働科学研究費補助金
低線量胸部 CT による肺がん検診の有効性評価のため
第 3 次対がん総合戦略研究事業 の無作為化比較試験
佐川 元保特任教授
呼吸器外科学
厚生労働科学研究費補助金
がん死亡率現象に資する検診精度管理に関する研究
第 3 次対がん総合戦略研究事業
森本 茂人教授
高齢医学
国立長寿医療センター長寿医療研究委託事業 老化及び老年病に関する長期縦断疫学研究
中川 秀昭教授
公衆衛生学
厚生労働科学研究費補助金循環器疾患 2010年国民健康栄養調査対象者の追跡開始(NIPPON DATA2010)と
等生活習慣病対策総合研究事業
NIPPON DATA80/90の追跡継続に関する研究
中村 幸志准教授
公衆衛生学
厚生労働科学研究費補助金循環器疾患 各種禁煙対策の経済影響に関する研究−医療費分布と
等生活習慣病対策総合研究事業
費用効果分析−
1,500
中川 秀昭教授
公衆衛生学
厚生労働科学研究費補助金循環器疾患 大規模コホート共同研究の発展による危険因子管理の優先
等生活習慣病対策総合研究事業
順位の把握と個人リスク評価に関するエビデンスの構築
1,800
中川 秀昭教授
公衆衛生学
厚生労働科学研究費補助金循環器疾患 特定検診 ・ 保険指導におけるメタボリックシンドローム
等生活習慣病対策総合研究事業
の診断・管理のエビデンス創出に関する横断・縦断研究
1,150
堤 幹宏特任教授 消化器内科学
厚生労働科学研究費補助金循環器疾患 わが国における飲酒の実態把握およびアルコールに関
等生活習慣病対策総合研究事業
連する生活習慣病とその対策に関する総合的研究
900
望月 隆教授
皮膚科学
厚生労働科学研究費補助金新型インフ 真菌感染症の病態解明に基づく検査・治療法の確立と
ルエンザ等新興・再興感染症研究事業 国内診断・治療ネットワークの構築に関する研究
1,200
飯沼 由嗣教授
臨床感染症学
厚生労働科学研究費補助金新型インフ 新たな薬剤耐性機構の解明及び薬剤耐性菌のサーベイ
ルエンザ等新興・再興感染症研究事業 ランスに関する研究
1,400
元雄 良治教授
腫瘍内科学
厚生労働科学研究費補助金地域医 国際化に対応した科学的視点に立った日本漢方薬診断
療基盤開発推進研究推進事業
法・処方分類および用語の標準化の確立
5,775
野島 孝之教授
臨床病理学
厚生労働科学研究費補助金がん臨床研究事業 高悪性度骨軟部腫瘍に対する標準治療確立のための研究
100
元雄 良治教授
腫瘍内科学
厚生労働科学研究費補助金
がん臨床研究事業
地域におけるがん対策の推進と患者支援に資する介入
モデルの作成に関する研究
−
川﨑 康弘教授
精神神経科学
厚生労働科学研究費補助金障害 精神疾患患者に対する早期介入とその普及啓発に関す
者対策総合研究推進事業
る研究
500
中川 秀昭教授
公衆衛生学
厚生労働科学研究費補助金成育疾患克 本邦における先天異常モニタリングによる先天異常発
服等次世代育成基盤研究推進事業
生要因の分析とその対応に関する研究
200
小坂 健夫教授
一般・消化器外科学 厚生労働科学研究費補助金医 大腸癌におけるオキサリプラチンの末梢神経障害に対する漢方薬:牛車腎気丸の
療技術実用化総合研究事業
有用性に関する多施設共同二重盲検ランダム化比較検証試験(臨床第Ⅲ相試験)
−
森本 茂人教授
高齢医学
−
厚生労働科学研究費補助金認 東日本大震災被災者における認知機能と日常生活動作
知症対策総合研究事業
の前向きコホート研究
小 計 26 件
34
16,154
−
1,200
500
53,179
学 術
金沢医科大学報 155 号/2013.8
その他公的機関(環境省、総務省、経済産業省等)
氏名・職名
佐々木 洋教授
所属
(単位:千円)
研究課題等
金額
総合医学研究所
総務省生体電磁環境研究委託 眼部への電波ばく露の定量的調査に関する研究
(環境原性視覚病態研究部門) 事業
中川 秀昭教授
公衆衛生学
秋田 利明教授
心臓血管外科学
秋田 利明教授
森本 茂人教授
友杉 直久教授
種目
21,052
㈱東レリサーチセンター委託事業(環境省) カドミニウム汚染地域における生命予後等に関する疫学研究
(社)医薬品開発支援機構
(APDD )NEDO 委託事業
5,000
自己組織再生型心血管デバイスの開発及び安全性・有
効性評価のための技術開発
8,000
心臓血管外科学
経済産業省課題解決型医療機 心不全患者の心拡大(=心臓リモデリング)防止心臓サ
器等開発事業
ポートネットの開発・改良
5,509
高齢医学
経済産業省戦略的基盤技術高 エネルギー吸収プラスチック材料を内包した耐衝撃立
度化支援事業
体繊維構造体による新規人体保護用具の開発
1,147
総合医学研究所
経済産業省戦略的基盤技術高 動脈硬化の予防&改善効果を有する機能性食品の開発
(先進医療研究部門) 度化支援事業
3,188
加藤 伸郎教授
生理学Ⅰ
(独)科学技術振興機構 研究成果展開事業 光環境操作による複合的な精神神経疾患治療装置
研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)
フィージビリティスタディ探索タイプ
高林 晴夫准教授
FDD-MB センター
(独)科学技術振興機構 研究成果展開事業 母体血液画像データからの胎児由来有核赤血球
研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)(NRBC )検出技術
本格研究開発ステージ ハイリスク挑戦タイプ
674
5,204
小 計 8 件
その他(民間助成団体等)
氏名・職名
所属
49,774
(単位:千円)
種目
研究課題等
金額
内藤記念科学振興財団内藤記念助成金 うつ病・アルツハイマー病発症連関に関する基礎的研究
3,000
加藤 伸郎教授
生理学Ⅰ
田中 惠子特任教授
神経内科学
(財)てんかん治療研究振興
財団研究助成
自己免疫性病態を背景とする難治性てんかんの実態調
査と治療法の開発
1,600
加藤 伸郎教授
生理学Ⅰ
(社)日本損害保険協会研究
助成金
頭部外傷によるアルツハイマー病の加速的進行を抑え
る手法の開発に向けた基礎研究
3,300
総合医学研究所
(財)がん集学的治療研究財
(先端医療研究領域) 団一般研究助成
GSK3 β阻害作用を持つ医薬品を用いた難治性膵癌の
新規治療法の開発
1,000
島崎 猛夫講師
姫田 敏樹講師
微生物学
(財)武田科学振興財団医学
系研究奨励金
小児ウイルス性脳炎の新たな病原体 Saffold ウイルスの
病原性解析
3,000
金﨑 啓造講師
糖尿病・
内分泌内科学
(財)武田科学振興財団医学
系研究奨励金
メタボリック症候群治療の新たな分子標的:妊娠高血
圧腎症と共通の分子機構に注目して
3,000
岡崎 俊朗特任教授
血液免疫内科学
(財)小野医学研究財団小野
医学研究奨励助成
スフィンゴミエリン合成酵素による膜ミクロドメイン
機能制御を介した悪性腫瘍の浸潤・転移抑制
3,000
岡崎 俊朗特任教授
血液免疫内科学
公益財団法人武田科学振興
財団特定研究助成
難治性疾患に対するスフィンゴ脂質制御を標的とする
膜ミクロドメイン療法の開発
83,000
金﨑 啓造講師
糖尿病・
内分泌内科学
(公財)万有生命科学振興国
際交流財団研究助成
メタボリックシンドローム・妊娠高血圧腎症に共通の
分子機構解明と新規治療戦略の開発
2,000
北田 宗弘講師
糖尿病・
内分泌内科学
ノボ ノルディスク ファーマ 血管内皮細胞 Sirt1 の高脂肪負担による内皮機能障害と
インスリン研究助成
耐糖能障害に対する改善効果とその機序の解明
1,000
鈴鹿 有子特任教授
耳鼻咽喉科・
頭頸部外科学
一般財団法人藤井節郎記念大阪
基礎医学研究奨励会研究助成金
聴力と聴覚の違いを脳機能でさぐる−聴覚アンチエー
ジングを脳磁場で検討−
2,000
岡崎 俊朗特任教授
血液免疫内科学
先進医薬研究振興財団血液
医学分野一般研究助成
スフィンゴ脂質を介した正常”骨髄微少環境”再生によ
る新規白血病治療法の開発
1,000
久保 江理特任教授
眼科学
山田養蜂場みつばち研究助成基金 プロポリスの加齢、糖尿病白内障予防効果の検討
940
山川 淳一講師
総合内科学
ロート女性健康科学研究助成 女性における加齢の内臓脂肪に及ぼす影響と漢方薬に
よるその改善に関する研究
500
小 計 14 件
108,340
35
学 術
金沢医科大学報 155 号/2013.8
平成 25 年度 金沢医科大学 共同研究・奨励研究
本学では、若手研究者の育成を目的とした奨励研究や、学部、大学院、総合医学研究所、他大学等との有機的連
携を目指す共同研究を支援するため、平成 15 年度からこの助成制度が開始され、本学の研究の活性化を進めている。
今年度も、引き続き共同研究及び奨励研究の助成事業を実施することとし、選考の結果、次のとおり交付された。
(研究推進センター長 加藤伸郎)
総括
(単位:千円)
区 分
医学領域
共 同研究
奨 励研究
申請件数
継続
2
新規
9
一般
33
萌芽
5
小 計
看護学領域
11
2
交付金額
2,500
4
2
38
6,500
4,000
14
17
3
11,300
2,100
13,400
49
21
19,900
共同研究
3
1
500
奨励研究
5
3
900
小 計
8
4
1,400
25
21,300
合 計 57
内訳
選定数
職名及び所属名については、採択時のものを記載
医学領域
共同研究・継続
(単位:千円)
氏名・職名
所属
研究課題
研究組織
交付額
岡崎 俊朗特任教授
血液免疫内科学
スフィンゴ脂質による腫瘍細胞の浸潤(転移)抑制療法の開発
7名
1,500
中村 晃教授
免疫学
免疫制御受容体による急性灰白脳脊髄炎・脱髄疾患の制御機構の解明
4名
1,000
共同研究・新規
(単位:千円)
氏名・職名
所属
研究課題
研究組織
交付額
村木 靖特任教授
微生物学
インフルエンザ肺炎の発症機構の解明
4名
2,000
西条 旨子准教授
公衆衛生学
産科小児科の連携による胎児脳機能発達と乳幼児期脳神経発達につい
ての疫学研究
4名
2,000
奨励研究・〈一般〉新規
氏名・職名
谷田 守講師
石垣 靖人准教授
(単位:千円)
所属
生理学Ⅱ
研究課題
アナフィラキシーショックにおける自律神経系の役割と中枢神経系の制御機構の解明
総合医学研究所
RNA 結合タンパク質の細胞内制御機構の解析
(生命科学研究領域)
北田 宗弘講師
糖尿病・
内分泌内科学
有川 智博 講師
一般教育機構
(生物学)
レスベラトロールによる SIRT1 発現増強機序の解明
交付額
1,000
1,000
1,000
ヘルペスウイルス誘導性肺線維症の発症機序とガレクチン 9 による制御機構の
解明
800
倉田 康孝 准教授
生理学Ⅱ
ヒト心房筋及び洞結節細胞の電気生理学的特性を記述する世界標準モデルの
構築:分岐理論に基づく非線形力学的アプローチ
800
姫田 敏樹講師
微生物学
Ⅰ型糖尿病誘発要因としての Saffold ウイルス感染の可能性の検討
800
笹川 泰生助教
脳神経外科学
中枢神経原発悪性リンパ腫におけるインターロイキン 10 レセプターを標的と
した治療の基礎研究
800
36
学 術
金沢医科大学報 155 号/2013.8
氏名・職名
島崎 猛夫講師
益岡 尚由講師
田崎 隆史准教授
所属
研究課題
交付額
総合医学研究所
タイムラプス解析顕微鏡を用いた細胞間相互作用の解析
(先端医療研究領域)
薬理学
800
代謝型グルタミン酸受容体による痛覚受容・伝達の新規制御機構の解明
800
総合医学研究所
ウイルスと宿主ユビキチンシステムの分子相互作用
(生命科学研究領域)
700
池田 崇之講師
生化学Ⅱ
神経発生・維持における可溶型 VEGF 受容体(可溶型 Flt-1 )の機能解析
700
砂谷 優実助教
生化学Ⅰ
DNA 修復タンパク質 XRCC4 のリン酸化を介したがん細胞のアポトーシス促進
機構の解明
700
金﨑 啓造講師
糖尿病・
内分泌内科学
糖尿病腎症における DPP-4 阻害の意義
700
山本 亮助教
生理学Ⅰ
光技術を利用した扁桃体におけるセロトニン作動性終末の生理的作用研究
700
奨励研究・〈萌芽〉新規
氏名・職名
逆井 良助教
(単位:千円)
所属
生化学Ⅰ
研究課題
交付額
DNA 末端連結経路を介した効率的細胞死誘導の解析
700
123I-MIBG による心臓交感神経終末機能の時間的変化の解明
700
奥田 光一助教
一般教育機構
(物理学)
谷口 真助教
総合医学研究所
スフィンゴミエリン / 脂質ラフトを介した日本脳炎ウイルス感染機構の解明
(生命科学研究領域)
700
看護学領域
共同研究・新規
(単位:千円)
氏名・職名
所属
木下 幸子講師
成人看護学
研究課題
皮膚障害を予防する深部静脈血栓症予防用の弾性ストッキング選択
基準の開発
研究組織
5名
奨励研究・新規
交付額
500
(単位:千円)
氏名・職名
所属
研究課題
交付額
福田 守良助教
基礎看護学
高齢者の座位による発生褥瘡の治癒を妨げない改新・座位ケアの RCT による
効果検証
300
中井 寿雄助教
在宅看護学
医療的ケアが必要な在宅療養者における災害の備えに対する困難やあきらめ
の認識
300
田中 浩二講師
精神看護学
精神科看護師の共感の構造と共感疲労の予防方略の解明
300
37
学 術
金沢医科大学報 155 号/2013.8
平成 25 年度 金沢医科大学 アシスト KAKEN
本学研究の活性化と科学研究費助成事業の採択向上を図るため、平成 22 年度からアシスト KAKEN が実施されて
いる。これは科学研究費助成事業に不採択とされたがその評価が採択に準ずる課題(A 評価)に対して、今後採択さ
れるよう育成することを目的とした学内助成制度である。また、平成 23 年度からは、若手助成を優先するため、基
盤研究(C )について医学部の講座主任(教授)および総合医学研究所の教授は助成対象から除くこととした。
平成 25 年度は、学内公募の結果 14 件の申請があり、選考の結果、12 件が採択され、助成額を一律 40 万円とし、
総額 480 万円が交付された。
(研究推進センター長 加藤伸郎)
科研費審査機関:総合評価 A ランクのもの/職名及び所属名については、採択時のものを記載
研究種目・分類 基盤研究(C)
挑戦的萌芽研究
若手研究(B)
氏名・職名
38
研究課題
助成額
須貝 外喜夫
嘱託准教授
生理学Ⅰ
覚醒動物で嗅覚中枢のニオイ識別機構を明らかにする
400
立花 修特任教授
脳神経外科学
頭蓋咽頭腫の嚢胞増大機序におけるβカテニン、アクア
ポリン、サイトカインの関与
400
西澤 誠准教授
糖尿病・
内分泌内科学
門脈内 GLP-1 による神経性インスリン分促進機構と 2 型
糖尿病の病態との関係の解明
400
中村 常之准教授
小児科学
心臓に発生した血流の“ 渦 ”を利用し、双胎間輸血症候
群の胎児心機能評価に応用する
400
山田 裕一教授
衛生学
集団検診でも実施可能な安価、簡便で精度の高い尿中タ
ンパク排泄量測定法の開発
400
山下 昌信学内講師
形成外科学
BMP-2 による頭蓋骨の再生−小児頭蓋形成術への応用を
めざして−
400
小室 明人助教
形成外科学
幹細胞ニッチに着目した軟骨膜片移植による長期形態維
持性耳介軟骨再生法の開発
400
氷見 祐二助教
形成外科学
アクアポリン 1 を強発現したヒト耳介軟骨膜細胞を供給
源とした三次元培養法の確立
400
渡邉 愛医員
糖尿病・
内分泌内科学
ミトコンドリア恒常性維持を基盤とした糖尿病腎症に対
する核酸医薬の開発
400
松葉 慎太郎助教
免疫学
炎症の抑制因子 SLPI によるアレルギー疾患の新規抑制
機構の解明
400
山崎 智里助教
看護学部
安全・安心な分娩管理に向けた意思決定支援プログラム
の開発
400
球技・ゴール型教材における種目横断的な授業づくりの
ためのガイドラインの作成
400
津田 龍佑講師
所属
(単位:千円)
一般教育機構
(体育学)
計 12 件
4,800
学 術
金沢医科大学報 155 号/2013.8
高校生のための
ウイルス学体験講座 in Kanazawa
大桑孝子助教が指導者として参加した。さらに、ウイ
ルス学会研究教育支援委員の小池 智先生(東京都医学
総合研究所ウイルス感染プロジェクトリーダー)に指
導者として参加いただいた。
参加者は石川県立金沢泉丘高校の 1 年生 7 名で、イン
平成 25 年 7 月 13 日(土)と 14 日(日)に高校生を対象
フルエンザ迅速診断キットの体験、血球凝集反応によ
とした体験講座を本学臨床研究棟 2 階 M20 実習室にお
るウイルスの定量、血球凝集阻止反応による抗体の定
いて開催した。これは日本ウイルス学会が主催する啓
量、光学顕微鏡による感染細胞の観察を行った。実験
発企画の一つで、次世代のウイルス研究者の発掘を目
では、精製蛋白質やヒトには感染しないウイルスを使
的としている。金沢医科大学および文部科学省新学術
用し、安全面に配慮した。生徒諸君は実に熱心に、目
領域研究班から共催として援助をいただいた。オーガ
を輝かせながら実験や観察に取り組んでいた。また彼
ナイザーの村木 靖特任教授(同学会 研究教育支援委
らの観察眼の鋭さに、指導者一同舌を巻いた。
員・微生物学)に加え、微生物学の姫田敏樹准教授、
和やかな雰囲気の中、ウイルス学会理事長名入の
修了証を発行することを確約
し、無事終了した。アンケー
トでは「ウイルスに対するイ
メージが変わった」、
「今後も
後輩のために実施してほし
い」という有難いコメントが
多数あり、この体験が生徒諸
君の進路の決定において何ら
かの効果を及ぼすことを期待
している。
本企画の実施にあたり、本
学の入学センターはじめ大学
の関係者から支援を受けた。
(微生物学 村木 靖)
ピペット操作に没頭する参加者
受 賞
第 5 回 Asia Pacific Society for Medical Mycology 学術大会で
望月 隆教授らのポスターが e-poster 賞受賞
3 年 毎 に 開 催 さ れ る 上 記 大 会 が 平 成 25 年 6 月 19 日
(水)、20 日(木)、中国四川省成都市で開催されアジア・
太平洋地域から約 200 名の医師が参加した。
その中で本学皮膚科学の望月 隆教授、安澤数史助教
と、揖斐厚生病院皮膚科の藤広満智子部長のポスター
“Morphogenesis and species specificity of chlamydosporelike structure of Trichophyton tonsurans”がe-poster賞
第3席に選ばれた。光学顕微鏡で培地の裏面から厚膜胞
子様構造の有無を観察する簡便な方法で、この真菌を
迅速に同定できる可能性を示したことが評価された。
(皮膚科学 阿部真也)
懇親会での表彰式。右端が望月 隆教授
39
学 術
金沢医科大学報 155 号/2013.8
大学院医学研究セミナー
緩和医療の真髄と実践
つねとう
講 師
バイオイメージング研究から
始まる感染制御
さとる
恒藤 暁先生(大阪大学大学院医学系研究
講 師
科緩和医療学寄附講座教授)
日 時
場 所
担 当
平成 25 年 5 月 10 日(金)18:00∼19:30
病院本館 4 階 C41 講義室
腫瘍内科学 元雄良治教授
【講師紹介】
1985 年筑波大学医学専門学群卒業、
1993 年ロンドン郊外セント・クリス
トファー・ホスピスで研修、2001 年
大阪大学大学院人間科学研究科臨床死
生学助教授、2006 年現職に着任。
【主な研究分野】
緩和医療学(緩和ケア、症状マネジ
メント、心理社会的支援)。
【セミナーの内容】
本セミナーは第 64 回がん診療連携拠点病院研修会を
兼ねて開催された。最初に、セント・クリストファー・
ホスピス創設者シシリー・ソンダース先生、
「緩和ケ
ア」の提唱者バルフォア・マウント先生、
「癒し」の提唱
者マイケル・カーニー先生の業績が紹介された。
「苦痛
(Pain )」は「問題志向型アプローチ」で解決できるが、
「苦悩(Suffering )」は治療・緩和が困難であり、苦悩
する人に寄り添うという「関係志向型アプローチ」が重
要である。
「Whole Person(全人)
」とは人間全体であっ
て、身体も心も一つであるので、医療従事者は全人的
に患者にアプローチし、成長や癒しを促す機会にする
ことが「Whole Person Care 」である。
「マインドフルネ
ス」とは、
「今の瞬間の現実に常に気付きを向け、その
現実をあるがままに知覚し、それに対する思考や感情
にはとらわれないでいる心の持ち方や存在の有様」であ
る。医療従事者が心を開き、今という瞬間に、過去や
未来にとらわれずに、全人として存在し、自分が身に
着けている医療技術(外的資源)と、自分と患者自身が
持つ潜在力(内的資源)の両者を適切に使うことによっ
て、患者との人間関係が変化し、癒される。最後に呼
吸法などのセルフケアが紹介され、
「緩和医療の真髄と
は、医療者と患者が裸の心で、人格と人格が触れ合い、
お互いが癒されることである」と結ばれた。
【セミナーの成果】
通常の「How to do it 」という知識・技術論ではなく、
「What to be 」という態度(どうあるべきか)について
の、感銘深く、示唆に富む講演であった。
(腫瘍内科学 元雄良治)
40
日 時
場 所
担 当
寺尾 豊先生(新潟大学大学院医歯学総
合研究科微生物感染症学分野教授)
平成 25 年 5 月 22 日(水)18:00∼19:30
病院本館 4 階 C41 講義室
臨床感染症学 飯沼由嗣教授
【講師紹介】
1995 年大阪大学歯学部卒業、1999
年同大大学院歯学研究科博士課程修
了、2004 年同大大学院歯学研究科助
手、2006 年同講師、2008 年同准教授。
2012 年 7 月より現職。
【主な研究分野】
レンサ球菌病原因子の分子生物学的
解析、バイオイメージング技術を用いた感染制御方法
の検索。
【セミナーの内容】
バイオイメージング技術により、好中球の細胞死に
伴 い Neutrophil extracellular traps(NETs )が 放 出 さ
れ、他の食細胞による細菌の貪食を促進していることが
明らかとなった。さらに、肺炎球菌表層の α− enolase
に NETs 誘導能があることが明らかとなり、新規免疫
系の賦活化による治療開発の可能性が模索されている。
また、原子間力顕微鏡によるナノイメージング技術を
応用し、補体による溶菌機構の解明や Toll 様受容体の
細胞外ドメインを Fc 領域に持つ“万能型免疫グロブリ
ン”の作成を進めている。さらに、DNA を任意の 2 次
元構造に加工する“DNA オリガミ”技術を用い、CpG
モチーフをベースとしたワクチンアジュバント開発に
向けての研究を行っている。
【セミナーの成果】
バイオイメージング技術によって、これまでとは異
なる細菌と宿主免疫細胞の関係が明らかになってきて
いる。これまで他の学問領域にとどまっていた技術を
医学研究に積極的に導入することによって、新たな発
想や展開が生まれることを強く認識する機会となり、
大変有意義なセミナーであった。
(臨床感染症学 馬場尚志)
学 術
金沢医科大学報 155 号/2013.8
大学院医学研究セミナー
動脈硬化と平滑筋細胞
−アルツハイマー病,白血病との接点ー
グリケーションと細胞応答
講 師
講 師
日 時
場 所
担 当
武城英明先生(東邦大学医療センター佐
倉病院臨床検査部教授)
平成 25 年 5 月 24 日(金)18:00∼19:30
病院本館 4 階 C42 講義室
総合内科学(生活習慣病学) 小林淳二教授
【講師紹介】
1983 年 千 葉 大 学 医 学 部 卒 業、1990
年京都大学医学研究科博士課程修了、
1992 年ウィーン大学バイオセンター留
学、1996 年千葉大学医学部附属病院助
手(第二内科)
、2001 年同大学大学院医
学研究院教授(臨床遺伝子応用医学)、
2013 年より現職、東邦大学大学院医学
研究科教授(臨床検査医学研究室佐倉
病院)。
【主な研究分野】
臨床検査、動脈硬化、脂質異常症、肥満症、遺伝子治療
【セミナーの内容】
低比重リポ蛋白(LDL )受容体は家族性高コレステロー
ル血症の成因として同定された。
その一方、LDL 受容体遺伝子ファミリーの存在が明
らかとなった。その中で、先生が同定した LR11(LDL
receptor relative with eleven binding repeats )は、 新
しいモザイク構造を有し、主に脳、腎、肝に発現するが、
内膜肥厚を伴う血管壁平滑筋細胞にも発現する。その後、
LR11 がアルツハイマー病発症と関係することを報告し
た。さらに、LR11 の血中濃度を測定する ELISA 系を確
立し、糖尿病網膜症や冠動脈疾患患者でこの血中濃度が
高いこと、白血病など血液疾患で著しく高値をとること
を明らかにした。これらの疾患を病的未分化細胞疾患と
包括し、今後病的未分化細胞に発現する可溶型受容体
LR11 を標的にした新規抗体療法の開発を進める。最近
の話題として、先生は、LCAT 欠損症という遺伝性の脂
質異常症に対する革新的治療法として、遺伝子治療用脂
肪細胞の自家移植治療を厚生労働大臣へ申請中である。
この疾患は HDL が著明に低下し、腎不全の原因になる
が今のところ治療法がない。
【セミナーの成果】
セミナー全体を通じて、この LDL 受容体ファミリー
に属する分子の一つ LR11 を中心とした研究に着手した
動機、その流れが良く理解できた。基礎研究で積み上げ
てきた仕事の成果を臨床に応用し、疾患の診断や治療法
を開発する、一連の流れをわかりやすく解説していただ
き、臨床家にとっても研究者にとっても大変有意義なセ
ミナーであった。
(総合内科学 小林淳二)
日 時
場 所
担 当
山本 博先生(金沢大学大学院医薬保健
学総合研究科血管分子生物学教授)
平成 25 年 5 月 31 日(金)18:00∼19:30
基礎研究棟 2 階会議室
生体分子解析学 竹内正義教授
【講師紹介】
1975 年金沢大学医学部卒業、1978
年富山医科薬科大学医学部生化学第一
講座助手、1985 年東北大学医学部医
化学第一講座助教授、1990 年金沢大
学医学部生化学第二講座教授、2001
年同大学大学院医学系研究科血管分子
生物学研究分野教授、2012 年同大学
大学院医薬保健学総合研究科長・教授。
【主な研究分野】
生化学、血管生物医学、糖尿病学
【セミナーの内容】
ヒトを含む哺乳類は、ブドウ糖を血糖として採用し
た。ブドウ糖は、きわめて有効な燃料分子である反面、
グリケーションすなわち非酵素的糖化というリスクを
もつ。これにより、人類は、糖尿病とその合併症とい
う宿命を負った。進化は一方で、ブドウ糖に由来する
糖化反応中間体を解毒する分子装置類を発達させた。
これらの不具合は、老化の加速や疾患発症を招く。さ
らに、糖化蛋白を含む分子パターンとパターン認識受
容体との相互作用は、自然免疫、炎症、アポトーシス
ほかの生体防御や病態発生のうえで重要であり、これ
らを標的とすることは関係する各種疾病(糖尿病、糖尿
病合併症、敗血症ショック、肺線維症、がん、アルツ
ハイマー病など)の予防・治療戦略ともなる。
本セミナーでは、このような観点から、グリケーシ
ョンとそれに対する細胞応答の生理的意義に関して詳
細なデータが紹介された。
【セミナーの成果】
グリケーションの最終産物とその受容体の相互作用
は、各種疾病の発症・進展に強く関与していることが
紹介され、基礎系のみならず臨床系の大学院生や教員
の今後の研究の展開に大いに参考になる有意義な内容
のセミナーであった。 (先端医療研究領域 竹内正義)
41
学 術
金沢医科大学報 155 号/2013.8
大学院医学研究セミナー
メカノバイオロジーからみた
川崎病冠動脈病変の検討
肺高血圧症:病態と診断、治療
講 師
講 師
日 時
場 所
担 当
小川俊一先生(日本医科大学医学部医学科
小児科学教授)
平成 25 年 6 月 7 日(金)18:00∼19:30
病院本館 4 階 C42 講義室
発生発達医学 犀川 太教授
【講師紹介】
日 時
場 所
担 当
木村 弘先生(奈良県立医科大学内科学
第二講座教授)
平成 25 年 6 月 10 日(月)18:00∼19:30
病院新館 12 階特別会議室
呼吸機能治療学 栂 博久教授
【講師紹介】
1979 年日本医科大学卒業、同年、同
1978 年金沢大学医学部卒業、同年千葉大学医学部呼
大学小児科学教室入局、1985 年∼1986
吸器内科入局、1988 年米国ペンシルバニア大学呼吸器
年東京女子医科大学付属日本心臓血
部門留学、1997 年千葉大学医学部呼吸器内科助教授、
圧研究所循環器小児内科に国内留学、
1989 年 ∼ 1990 年 米 国 Harvard 大 学 付
属 Brigham and Women's Hospital,
Cardiovascular Division に国外留学、2005 年日本医科
大学小児科教授。
2001 年奈良県立医科大学内科学第二講座教授。
【主な研究分野】
呼吸器病学、肺循環障害、慢性閉塞性肺疾患
【セミナーの内容】
肺高血圧症は近年疾患の認識とともに患者数が増
【主な研究分野】
加している。従来、難治性疾患とされ、予後はきわめ
川崎病に関する全般的な研究。
て不良であった。ここ数年で有効な治療薬の開発が相
次ぎ、良好な治療成績とともに、予後の改善が報告さ
【セミナーの内容】
先生は、冠循環生理の基礎、川崎病冠動脈病変形成
れてきている。最新のガイドラインが示され、本邦で
の機序、メカノバイオロジーからみた各冠動脈病変の
の疾患分類別の疫学データが示された。治療ターゲッ
検討、冠動脈病変に対する特殊治療について講演され
トとなる標的分子として、エンドセリン、一酸化窒素
(NO )、プロスタグランジン I2 が代表的であり、それ
た。
冠動脈病変は epicardial artery だけでなく、微小冠
ぞれに対応した有効な薬剤が紹介され、特発性肺動脈
循環にも及んでいることを念頭に入れて冠循環動態を
性肺高血圧症の治療成績が示された。肺高血圧症が合
評価する必要性に言及された。そして、メカノバイオ
併する膠原病として、混合性結合組織病(MCTD )、強
ロジーは、shear stress( ずり応力)に関しての話が中
皮症(SSc )、全身性エリテマトーデス(SLE )の頻度
心で、川崎病巨大冠動脈瘤内の shear stress 特性につ
が高いが、肺高血圧症の治療成績と予後が異なって
いては非常に興味深いものであった。最後に瘤形成を
いた。慢性閉塞性肺疾患(COPD )の 1 ∼ 2% に呼吸機
きたした症例に対して ARB 剤の投与の臨床研究につい
能の割に肺高血圧の程度が強い例(out of proportion
て説明があり、瘤改善の可能性が示唆された。
to underlying COPD )が あ り、 肺 血 管 床 の 傷 害 が 強
く、予後が不良であった。有効な分子標的薬がさら
【セミナーの成果】
講演終了後の質疑応答では、小児科以外の医師から
に 開 発 さ れ て お り、 新 た に、Receptor for Advanced
の活発な討論があり、川崎病の病態生理を通して、冠
Glycation Endproducts(RAGE )を標的とする薬剤が
動脈病態生理を理解・整理することができ、大変有意
治療薬として期待されている。
義なセミナーであった。
(小児科学 中村常之)
【セミナーの成果】
従来、肺高血圧症は診断、治療とも困難で、対応が
難しい疾患であったが、新たな分子標的薬の登場によ
り、治療成績は格段に良好になっていることが理解さ
れた。比較的稀な疾患であり、今回の講義で出席者は
疾患の理解が深まり、きわめて有意義なセミナーであ
ったと思われる。
42
(呼吸器内科学 栂 博久)
学 術
金沢医科大学報 155 号/2013.8
大学院医学研究セミナー
ヒトパピローマウイルスによる
子宮頸がんの発がん機構
バソプレッシンおよびオキシトシン
ニューロンとその神経活動の可視化
講 師
講 師
日 時
場 所
担 当
清野 透先生(独立行政法人国立がん研究
センター研究所ウイルス発がん研究分野長)
平成 25 年 6 月 11 日(火)18:00∼19:30
基礎研究棟 2 階会議室
分子腫瘍学 竹上 勉教授
【講師紹介】
1984 年に名古屋大学医学部卒業。同
年みなと協立病院に勤務し、1986 年
から愛知県がんセンター研究所ウイル
ス部の研究員、1995 年には室長とな
る。1996 年から 1998 年まで米国 Fred
Hutchinson がん研究センター研究員。
2002 年から国立がんセンター研究所ウ
イルス部部長、2010 年には改組に伴う名称変更があり、
現在に至る。
【主な研究分野】
子宮頸がんを起こすヒトパピローマウイルス(HPV )
による発がん機構の研究、中でも、ウイルス蛋白質
E6、E7 の機能解析並びにがん抑制蛋白質 p53、Rb との
相互作用についての解析を行っている。
【セミナーの内容】
HPV は皮膚・粘膜の基底層にある幹細胞に感染し、
分化細胞でウイルス粒子を産生する乳頭腫(通称いぼ)
を形成する。幹細胞ではウイルスゲノムを維持するた
めだけの複製を行い、顆粒細胞層より表層で初めてウ
イルス粒子を形成する。そのため HPV は免疫学的に排
除されにくく、長期間同一病変からウイルス粒子を産
生する。ほぼ全ての子宮頸がんで、16 型、18 型を含む
約 15 の型の HPV DNA が検出され、ウイルス遺伝子 E6
と E7 が必ず発現している。16 型、18 型のウイルス感染
では、200 ∼ 500 倍も子宮頸がんのリスクが高まってい
る。清野先生らは、正常子宮頸部上皮細胞の不死化か
らがん化までを in vitro で再現するモデルを作成し、そ
の詳細な解析を進めている。本セミナーでは HPV の生
活環の特徴、HPV 感染が子宮頸がんを引き起こす機構
を中心に解説され、子宮頸がんの予防・治療戦略につ
いても紹介された。
【セミナーの成果】
ウイルス発がん現象は複雑な要素を多く有するもの
ではあるが、子宮頸がんを起こす癌ウイルス HPV につ
いてはワクチン接種が有効となっている。しかし、が
ん発症においての詳細はまだ未解明な個所があるのも
事実である。改めて最新の研究知見が示され、大学院
生は無論のこと若手研究者にとって有益な講演内容で
あった。
(総合医学研究所生命科学領域 竹上 勉)
日 時
場 所
担 当
上田陽一先生(産業医科大学医学部第一
生理学教授)
平成 25 年 6 月 13 日(木)18:00∼19:00
基礎研究棟 3 階 D31 講義室
生理機能制御学 芝本利重教授
【講師紹介】
1987 年に産業医科大学卒業、同大
大 学 院 入 学。1991 年 英 国 Babraham
研 究 所(Cambridge )に 1 カ 月 留 学、
1992 年 産 業 医 科 大 学 第 1 生 理 学・ 助
手、1993 年英国 Bristol 大学医学部内
科に 2 年留学。1995 年産業医科大学第
1 生理学・講師、2000 年同教授。
【主な研究分野】
一貫して視床下部−下垂体系の神経内分泌系に焦点
を当てて研究を行っている。特に、下垂体後葉ホルモ
ン(バソプレッシンおよびオキシトシン)の生理学的研
究に重点を置いている。
【セミナーの内容】
上田先生ははじめに、バソプレッシンとオキシトシ
ンには、ホルモンとしての作用以外に、それらを産生
する視床下部ニューロンの樹状突起から開口放出され
る脳内神経伝達物質としての作用が注目されているこ
とを紹介された。特にそれが子守りや愛情を制御して
いることから“絆のホルモン”であることが示された。
引き続き、それぞれ緑色、赤色で標識されたホルモン
を発現する transgenic rat を駆使した美しい細胞画像
の研究成果を次々に紹介された。その中で、今まで実
験では捨てていた嗅球にバソプレッシン含有ニューロ
ンが存在しており、V1a 受容体を介して嗅覚の神経細
胞を修飾していることを明らかにした経験談が印象的
であった。最後に、刺激された神経細胞に発現する
FOS 蛋白を蛍光色素で標識するラットを創出して、今
まで手間のかかる免疫染色から蛍光を当てるだけでそ
の発現が可視化できる方法を考案し、その研究例を紹
介された。
【セミナーの成果】
バソプレッシンとオキシトシンについて基礎医学の
面からも解り易く解説していただき、参加した基礎、
臨床の先生に有益な情報となった。講演終了後にも先
生の作成された transgenic rat を用いた共同研究にも広
がる情報交換がなされた。大学院生はもとより、内分
泌学、生理学に係わる研究者にも大変有意義なセミナ
ーであったと考える。
(生理学Ⅱ 芝本利重)
43
学 術
金沢医科大学報 155 号/2013.8
大学院医学研究セミナー
抑制性 FcレセプターFcγRIIB による
自己抗体の産生制御
光で見る神経回路の動態形跡
−海馬神経回路の健常動作と病態解析ー
講 師
講 師
日 時
場 所
担 当
高井俊行先生(東北大学加齢医学研究所
遺伝子導入研究分野教授)
平成 25 年 6 月 14 日(金)18:00∼19:30
大学院セミナー室 D2、D3
免疫生物学 中村 晃教授
【講師紹介】
日 時
場 所
冨永貴志先生(徳島文理大学香川薬学部
神経科学研究所准教授)
平成 25 年 6 月 28 日(金)18:00∼19:30
基礎研究棟 3 階セミナー室 D6
担 当
生体情報薬理学 西尾眞友教授
【講師紹介】
1980 年岡山大学薬学部卒業、1988
1994 年筑波大学大学院生物科学研
年 同 大 工 学 部 助 手、1989 年 同 講 師、
究科修了、博士(理学)取得。同年通
1990 年同助教授。1992 ∼ 1993 年米国
産省工業技術院電子技術総合研究所、
スローン・ケタリング研究所客員研究
1995 ∼ 1997 年ハワイ大学太平洋生物
員。1997 年より東北大学加齢医学研
医学研究所に留学、1997 年理化学研
究所教授。
究所脳科学総合研究センター脳創成デ
【主な研究分野】
バイス研究チームを経て 2005 年より
免疫制御受容体(Fc レセプターなど)の研究
現職。
【主な研究分野】
【セミナーの内容】
抗体が結合する Fc レセプターのなかでも、FcγRIIB
は細胞機能を抑制する Fc レセプターである。FcγRIIB
遺伝子欠損マウスは、高井教授らのグループにより 129
「記憶・情動」の神経回路機能の研究。特に膜電位感
受性色素による光計測解析。
【セミナーの内容】
マウス由来の ES 細胞を用い作製され、世界中に分与さ
膜電位感受性色素(VSD )を用いた光計測は、神経回
れた。東北大学にて B6 マウスへと戻し交配された Fcγ
路における興奮性応答および抑制性応答を 2 次元空間
RIIB 遺伝子欠損マウスは、自己免疫疾患を自然発症
でとらえることのできる有用な研究手法である。本セ
しなかったが、ロックフェラー大学に分与された Fcγ
ミナーでは、はじめに VSD 光計測法の歴史ならびに特
RIIB 遺伝子欠損マウスは致死性の糸球体腎炎を自然発
徴について解説された。VSD 光計測の弱点として空間
症した。
分解能が低いことや共焦点顕微鏡との相性が悪いこと
講演ではその原因の一端が 129 マウス ES 細胞由来
などがあげられるが、講師らが新たに開発した計測系
の SLAM ファミリー遺伝子群であることが示された。
により改善されてきている。後半では、VSD 光計測に
一方、SLAM ファミリー遺伝子を B6 由来とした Fcγ
よる灌流脳や脳スライス標本を用いた海馬、およびそ
RIIB 欠損のメスマウスでは、自己抗体が検出され、B
の周辺領域の神経回路に関する研究が紹介された。ま
細胞分化に FcγRIIB も影響を与えていることが示唆さ
た、病態モデル動物の神経伝達変化の解析に VSD 光計
れた。
測が有用であることを、自閉症モデルラットを例に解
説された。
【セミナーの成果】
FcγRIIB と SLAM ファミリー分子群が、B 細胞の自
【セミナーの成果】
己反応性を異なる分化段階で制御している可能性が示
VSD 光計測の技術開発、ならびにこの技術を用いて
され、自己免疫疾患の遺伝子解析について深い示唆が
の脳神経回路の興奮伝達解明に関する研究について学
得られた有意義なセミナーであった。
ぶことができた。出席した大学院生と研究者にとって、
(免疫生物学 中村 晃)
薬理学や生理学研究で多用される光計測の現状を学び
理解する機会となり、大変有意義であった。
(薬理学 西尾眞友)
44
学 術
金沢医科大学報 155 号/2013.8
北陸がんプロ FD 講演会
北陸がんプロ FD 講演会は、がん医療に携わる教員の資質向上や能力開発を目的として、最新のがん医療専門家
を招聘し講演会を開催している。
腫瘍病理学セミナー: 上皮管腔形成におけるリサイクリングエンドソームの役割
講師:Fernando Martin-Belmonte 先生(Dept. Cell Biology and Immunology, Centro de Biología Molecula
Severo Ochoa )
日時:平成 25 年 6 月 25 日(火)午後 5 時/場所:病院新館 12 階特別会議室
【講師紹介】
2001 年スペイン・マドリッド大学
PLLP(Plasmolipin )を同定した。形態および極性を
保つためには、アピカル膜からのエンドサイトーシス、
にて博士号取得、2007 年米国 UCSF
リサイクリングの機構が重要であることを、最新の技
解剖学講座でのポストドクトラルフ
法を用いて確実に証明した。また、PLLP の機能とし
ェローを経て、2011 年より現職(主
て、脂質の形成するドメインの関与の可能性も示唆し
任研究員)
。
た。実験結果・作業仮説を説明するスライドは美しく
視覚に訴えるものであり、また、Native Speaker では
【講演の内容】
上皮組織構造を維持する機構を解明するために、培
養細胞やゼブラフィッシュのスクリーニングを行い、
ない研究者が行う英語のプレゼンテーションの参考例
として大変有益であった。
(病理学Ⅰ 清川悦子)
腫瘍病理学セミナー: イメージングで紐解く生体での細胞の振る舞いとその情報伝達
講師:望月直樹先生(国立循環器病センター研究所 細胞生物部部長)
日時:平成 25 年 7 月 25 日(木)午後 5 時/場所:病院本館 4 階 C41 講義室
【講師紹介】
多数のゼブラフィッシュを作製し、ライブイメージン
1984 年 北 海 道 大 学 医 学 部 卒 業、
グや FACS による細胞単離から RNA シーケンスなど
1988 年同大学大学院(循環器内科学)
の手法も併せて、血管形成過程における細胞内信号伝
修了後、循環器内科医として病院勤
達を理解する手法を確立した。AGGF1 や CoupII など
務、カルフォルニア大学サンディエ
機能が不明であった分子が血管形成に寄与しているこ
ゴ校・タフツ大学・国立国際医療セ
とを証明した。同様に心筋細胞を可視化する方法も確
ンター室長を経て、2001 年より現職。
【講演の内容】
血管新生は発生や癌の進展に重要な過程である。血
管内皮特異的プロモーター下に蛍光蛋白質を発現する
立し、心臓の形成における Yap や Catenin の細胞内の
分子経路を明らかにした。細胞が移動し血管が生体で
形作られる様子や、拍動する心臓のムービーは圧倒的
で、大いに刺激となった。
(病理学Ⅰ 清川悦子)
45
金沢医科大学報 155 号/2013.8
病 院
院内暴力発生時対応訓練・
護身術講習会
明があった。
森岡裕生津幡警察署生活安全課課長からは、
「どのグ
ループからも素晴らしい意見がありました。事に当た
っては十二分な対応と、その対応こそが患者様や職員
の安全につながる」との講評があった。
日時: 平成 25 年 6 月 4 日(火)午後 3 時 30 分
場所: 病院新館 12 階大会議室
引き続き森岡課長を講師に、痴漢等から身を守る護
身術講習会が行われた。初めにビデオで「相手から離脱
する方法」を学んだあと、二人一組になり、
「抱きつか
院内で暴力事件が発生した場合を想定した対応訓練
れた時の離脱方法」を全員で訓練した。
および職員の護身術講習会が、石川県警察津幡警察署
医療関係者の暴力被害が全国的に多くなっている状
の協力を得て、医師、看護師、外来受付員を含めた事
況を踏まえ、次年度は職員の院内暴力に対する対応能
務員、技術員等 76 名が参加して行われた。
力向上を目指し、より有意義な講習会を企画する予定
対応訓練では、10 グループに分かれた参加者が、グ
である。
(医療安全部保安担当 多田三郎)
ループ毎にセクハラや刃物所持を窺わせる来院者など
の想定問題への対応を発表した。セクハラ対策では、
発生したら「やめてください」とはっきりと相手に伝え
るとともに、上司に報告することを確認した。また、
刃物所持者の想定問題では、
「刃物を所持しているかも
しれない」と感じた段階で通報するという「院内暴力対
応指針の確認」がなされた。多田三郎医療安全部保安担
当者から、セクハラでは毅然とした態度をとり、泣き
寝入りしないということ。また、刃物所持では小さな
ことでも報告・連絡・相談をし、芽は小さいうちに摘
むことが重要かつ大切であるとの基本的な対応策の説
離脱方法の実習
放射線の人体に対する影響
放射線業務従事者への教育訓練
は、原爆被害のように、被爆
医療における放射線防護
線量が多い場合に必ず出現す
る確定的影響と、どのような
少ない被ばくでも線量依存的
に影響が現れると考えられて
講師: 小林育夫氏(長瀬ランダウア株式会社技術室 いる確率的影響とに分けられ
放射線医学総合研究所客員研究員)
る。低線量での影響は、研究
日時: 平成 25 年 6 月 10 日(月)午後 5 時 30 分
場所: 病院本館 4 階 C41 講義室
者により、考え方に違いがあ
小林育夫氏
放射線業務従事者への教育訓練が、小林育夫氏を講
師に招き開催された。
現行法令の限度線量の説明では、使われている実効
ることが合わせて説明された。
トピックスとして、2011年の国際放射線防護委員会で
水晶体の限度線量が、単年度50mSv以下、5年間で年平
均20mSv以下に変更される可能性を示唆した。
線量 Sv(シーベルト)は、放射線管理のためだけに使わ
IVR 担当医師からは、防護メガネの着用で水晶体の
れる単位で、福島原発事故の一部報道で間違った表現
線量が半分以下に減らせるとの報告があり、積極的な
があったこと、また、医療従事者が着用している個人
着用を勧めたいとのことであった。
被ばく線量計は、放射線感受性の高い組織(肺やリンパ
最後に個人報告書の見方や線量計の扱い方の注意が
球など)への影響に基づいて実効線量を算定しているこ
あり、改めて被ばく線量に関心を持つことができた有
とを詳しく解説された。
意義な講義であった。
46
(医療技術部 宮崎滋夫)
金沢医科大学報 155 号/2013.8
平成 25 年度
石川県がん診療に携わる医師に対する
緩和ケア研修会
日時: 平成 25 年 6 月 8 日(土)、9 日(日)
場所: 休暇村能登千里浜
今年も休暇村能登千里浜を会場に、がん診療に携わ
ファシリテータの紹介
る医師に対する緩和ケア研修会が開催された。本学病
基本としているが、同じグループ内に経験豊富な医師
院が本研修会を主催するのは 5 回目となるが、今年は
を配置するとともに、ファシリテータがグループ内の
県内の医師 23 名、看護師 5 名の計 28 名が参加した。特
議論をつぶさに監視することで、研修医にとっても有
筆すべきは、初期臨床研修医が 11 名参加したことであ
意義な研修会となるように努めている。来年からは薬
る。これは、すべてのがん診療に携わる医師が緩和ケ
剤に関する簡単な説明書を添付することも考えている。
アの知識を持つことを目的とした本研修会の主旨に合
研修会には「参加のパラドックス」というものがあ
致したものである。ただし、研修医はまだまだ臨床経
り、本当に参加が必要な人達にはなかなか参加してい
験が少ないため、がん性疼痛を評価して適切な薬剤を
ただけない、というジレンマがあるのも事実である。
処方するにしても、薬剤名やその作用機序、副作用な
本研修会は厳しい時間割を参加者に強いているが、何
どが頭に入っていないことが多い。また、がん患者さ
とか研修会の意義を理解してもらい、今後とも多くの
んを診療する際には多職種連携や地域連携が欠かせな
医師に参加してもらえるよう努力していきたい。
いが、それらの多くが彼らにとっては未知の領域であ
る。本研修会はグループワークで研修を進めることを
(麻酔科学 土田英昭)
〈84 頁に関連記事掲載〉
平成 25 年度
病院機能評価新評価体系ならびに
院内サーベイに係る職員研修会
日時:平成 25 年 6 月 21 日(金)午後 5 時 30 分
場所:病院本館 4 階 C41、C42 講義室
本学病院は、
(公財)日本医療機能評価機構による病
飯塚秀明副学長
森本茂人副院長
院機能評価「Ver.5.0 」の認定を平成 18 年に、
「Ver.6.0 」
概要などを説明し、平成 18 年に受審した際の資料を提
による更新認定を平成 23 年に受けている。このたび、
示しながら、
「新評価体系は一見変わったように思える
同機構の評価体系が「病院機能評価 機能種別版評価項
かもしれないが、従来の内容を組みかえたり集約した
目 3rdG:Ver.1.0 」と変更されたことに伴う職員研修会
だけで、中身が変わったわけではない。これまで通り
が開催され、約 250 名の職員が参加した。
の業務を遂行していれば何ら問題はない」と述べた。
川上重彦病院長の挨拶に続き、機構サーベイヤー資
森本副院長は、院内サーベイの留意点として、
「自部
格を取得した飯塚秀明副学長から新評価体系について、
署、病棟だけなく病院全体のルールを把握してもらう
病院機能・評価管理室長である森本茂人副院長からは
ことが必要であり、そのためにはまず『解説集』を熟読
今年度の院内サーベイの概要および留意点について説
し、また、チーム検討会を何度も重ねて臨んでいだき
明があった。
たい」と強調した。
(病院管理課 川岸美紀子)
飯塚副学長は、旧評価体系からの変更点や新体系の
47
病 院
金沢医科大学報 155 号/2013.8
第 1 回 金沢医科大学病院学術交流会
講師: 水野清雄先生(福井循環器病院副院長)
土谷武嗣准教授(金沢医科大学循環内科学・心血管
カテーテル治療科)
日時: 平成 25 年 6 月 13 日(木)午後 7 時
場所: かほく市アマンダンヴィラ金沢
共催: 河北郡市・羽咋郡市医師会
水野清雄先生
土谷武嗣准教授
るとの話から始まった。先生は糖尿病の進行により
第 1 回金沢医科大学病院学術交流会が河北郡市・羽
DPP4i を含む経口薬の多剤併用によってもコントロー
咋郡市医師会の共催により、平成 25 年6月 13 日(木)
ルが困難な症例を経験されており、そのような症例に
かほく市アマンダンヴィラ金沢で午後 7 時から開催さ
対して膵臓β細胞機能の回復が期待できる DPP4i 単独
れ、51 名(院外 31 名・院内 20 名)が参加した。
療法にβ細胞の負担軽減を目的としたインスリン補充
総合司会の奈良崎友子課長(地域医療連携事務課)に
療法(BOT )を併用したところ、全例で低血糖を起す
よる開会宣言のあと、川上重彦病院長から学術交流会
ことなく良好な血糖コントロールを実現することがで
開催に至る経緯と挨拶が行われた。
きたと話された。さらにこの療法を行うことで、複数
第 1 部の講演会では、土谷武嗣准教授による「心血管
カテーテル治療科 / 循環器内科の実働状況と将来への展
望∼地域医療へのさらなる貢献をめざして∼」と題した
の内服薬を併用しなくとも、心血管合併症抑制が可能
となったことを経験談を含めお話しされた。
第 2 部の懇親会では三輪高喜地域医療連携部副委員
講演と、6 月から運用が開始された「胸痛ホットライン」
長の挨拶のあと、乾杯のご発声を北谷秀樹河北郡市医
についての紹介があった。
師会会長(北谷クリニック院長)よりいただいて和やか
特別講演では「DPP−4 阻害剤による心血管イベント
な懇親会が行われた。最後に、四蔵直人羽咋郡市医師
抑制への期待」と題して、福井循環器病院の水野清雄副
会会長(四蔵医院院長)より診療所(医院)と金沢医科大
院長(循環器内科)による講演をいただいた。講演は、
学病院との連携の大切さについてのお話のあと、閉会
ご自身の医師の立場を千手観音にたとえ、循環器の領
の挨拶が行われ学術交流会を終了した。
(地域医療連携事務課 川辺真由美)
域を超えた糖尿病のコントロールに手を差し伸べてい
院内感染防止に関する教育講演会
当院における院内感染対策の
課題と対応策
講師: 馬場尚志准教授(感染制御室副室長、臨床感染
症学)
野田洋子課長(医療安全部感染制御室)
日時: 平成 25 年 6 月 11 日(火)午後 5 時 30 分
場所: 病院本館 4 階 C41・C42 講義室
馬場尚志准教授
野田洋子課長
症診療を目指して」と題して、感染症診療、特に菌血症
における適切な対応について解説があった。血管内カ
院内感染防止に関する教育講演会が、本学病院職員
テーテル感染を中心に、本学病院のデータや科学的根
等をはじめライブ中継視聴も含め計 982 名の参加のも
拠を交えて、適切な初期治療薬選択の重要性や積極的
と開催された。
な血液培養提出の意義などの説明があった。
前半は、馬場尚志感染制御室副室長から「適切な感染
48
後半は、野田洋子感染管理認定看護師から「いつやる
病 院
金沢医科大学報 155 号/2013.8
の? 今でしょ 感染対策」と題して、昨年度からの改善
尿時の紙コップによる運用や不必要な蓄尿の削減の必
点を紹介するとともに、本学病院の現状の課題につい
要性について説明があった。あらためて手指衛生の重
て説明があった。まず、血管内カテーテル感染対策に
要性を強調しつつ講演は締め括られた。
ついて、挿入部観察など管理方法、点滴調製場所の環
この講演会は、全職員対象に開催するよう医療法
境整備、
「マキシマルバリアプリコーション」遵守を目
に規定されている院内感染対策研修である。当日参加
的とした中心静脈カテーテル挿入セットの導入に関す
できなかった職員もイントラネットやビデオ上映会、
る報告・説明に加え、挿入部位やカテーテル自体の必
DVD 視聴などにより受講することとなっている。
(感染制御室 野田洋子)
要性を十分検討することの重要性について解説があっ
た。次に、尿を介した耐性菌伝播リスクについて、採
5 月 31 日世界禁煙デー
禁煙支援のための相談会
日時: 平成 25 年 5 月 24 日(金)、31 日(金)
場所: 病院新館1階
現在、タバコ関連疾患のために世界中で毎年 600 万
人以上の命が奪われ、そのうち 60 万人は非喫煙者で受
動喫煙によるものである。今対策しなければ、2030 年
には毎年 800 万人がタバコで命を奪われることになる
禁煙ポスターの掲示
と言われている。そのため、タバコのない世界を目指
し WHO では毎年 5 月 31 日に「世界禁煙デー」を設けて
ともに、日本禁煙学会より許可された動画も使用した。
いる。日本では世界禁煙デーからの 1 週間を禁煙週間
面白い動画が多く YouTube で見ることができるので、
として様々な啓蒙活動が行われている。
興味のある方は是非見ていただきたい。
WHO よりテーマが毎年発表されるが、今年のテーマ
禁煙相談には、患者や患者家族、お見舞の方など約
は「タバコの宣伝、販売促進活動、スポンサー活動を禁
延べ 70 名が来られた。昨年同様に 1 秒率、肺年齢など
止しよう」で、昨年と同様 WHO タバコ規制枠組み条約
の肺機能検査、呼気中一酸化炭素濃度の測定、ニコチ
FCTC に関するものであった。FCTC は、現在日本を
ンパッチ無料配布を行った。昨年相談に来られた方が
はじめ 170 カ国以上の国が批准している。内容はタバ
今年も来てくださり「この禁煙相談をきっかけに禁煙で
コの健康被害の啓蒙、タバコの値上げ、受動喫煙の防
きたよ」と言ってくださった時は、スタッフ一同大感激
止などが盛り込まれており、各国がタバコ規制活動を
した。
進めるための法的支援となっている大切な条約である。
喫煙率は徐々に下がってきているものの、禁煙のき
本学病院生活習慣病センター禁煙外来でも、
「世界禁
っかけがつかめない人がまだまだ多いと思われる。こ
煙デー」前後にさまざまな活動を行ってきたが、この数
れからもこのような活動を地道に続けていくことが大
年は病院新館 1 階でポスター掲示、禁煙相談を行って
切であると改めて感じた。
いる。今年は、ポスターの掲示(5 月 21 日∼6 月 3 日)と
(健康管理センター 中西由美子)
49
病 院
金沢医科大学報 155 号/2013.8
患者搬送や入浴介助・足浴、また食事介助などを見学・
ふれあい看護体験
体験した。
体験後の感想文では、
「看護師は大変な職業だがやり
がいのある仕事だと感じた」、
「看護師になりたい。金
毎年 5 月の「看護の日」
「看護週間」には、看護協会事
沢医科大学に行きたいという気持ちが強くなった」とい
業の全国行事として、ふれあい看護体験を実施してい
う声が聞かれた。社会人の女性からは、
「2 年前の震災
る。今年度は、5 月 12 日(日)∼5 月 18 日(土)が「看護
時での看護師の仕事を見て看護師になりたいとの思い
週間」の実施期間となり、本学病院は、5 月 16 日を「ふ
から、今回の体験を希望した」とのことで、
「看護師に
れあい看護体験の日」として高校生など 6 名を受け入れ
なれるか不安はあるが、やはり看護師を目指したい」と
た。
感想が述べられた。
(看護部 宮下あき子)
ふれあい看護体験の目的は、①市民と病院などの関
係者が交流し、医療や看護のあり方をともに考える機
会を持ってもらうこと、②患者とのふれあいを通して、
看護することや人の命について、理解と関心を深める
機会を提供することである。
今年は、金沢学院東高等学校から 3 名、鹿西高等学
校 1 名、穴水高等学校 1 名の高校生と社会人の女性 1 名
が参加した。
実施にあたって病院新館 12 階大会議室にて辞令交付
式が行われ、白衣姿の参加者一人ひとりに川上重彦病
院長から辞令が渡された。その後、各病棟師長と現場
に向かい、それぞれの担当看護師と共に、車椅子での
川上重彦病院長による辞令交付
組織は壊死が主体で、腫瘍細胞
の採取量が少なく、診断に難渋
したが、免疫染色にて c-kit 陽性
であり、上皮様配列を示した悪
性型 GIST と診断された。手術適
第 20 回
応外であり、分子標的薬のイマ
消化管間質性腫瘍の 1 例
チニブが投与されたが、悪心等
日時:平成 25 年 6 月 26 日(水)午後 5 時 30 分
場所:病院本館 4 階 C41 講義室
武藤耕平氏
の副作用が強く、内服が中止さ
れた。その後、全身状態の悪化
を来たし死亡した。剖検では、腫瘍細胞の肝、リンパ
節転移、膵、脾、副腎への直接浸潤を認め、また、腎、
肝胆膵内科の尾崎一晶助教と総合診療科の上西博章
甲状腺、前立腺にも潜伏癌をみた多重癌症例であった。
講師の司会により 「 消化管間質性腫瘍の 1 例 」 のテーマ
ミニレクチャーでは、GIST は消化管の蠕動運動のペ
で行われ、114 名が参加した。一般・消化器外科学の
ースメーカーであるカハール介在細胞由来で、c-kit 遺
大西敏雄助教による臨床経過および画像所見の説明が
伝子の変異により、KIT タンパクの異常をきたし発症
あり、臨床像に対する活発な討議が行われた。その後、
することが知られており、治療は手術が第一選択であ
臨床病理学の中田聡子助教による剖検所見の説明がな
るが、進行や再発を示す高リスク群では、異常な KIT
された。引き続きノバルティスファーマ㈱医療情報担
タンパクの作用をブロックする分子標的薬が有効であ
当者の武藤耕平氏から 「 消化管間質性腫瘍(GIST )の診
ると述べられた。本症例は免疫染色にて c-kit が部分的
断・治療について 」 のミニレクチャーがあり、改めて
に陽性を示す以外、特異な分化所見を示さない極めて
GIST の疾患概念、リスク分類について勉強できた。
低分化な腫瘍細胞である。遺伝子変異解析を含めて、
症例は、心窩部痛と黒色便を訴えた高齢男性で、消
化管内視鏡検査で、残胃に腫瘤性病変を認めた。生検
50
GIST 発症の成因、悪性度を考える上で示唆に富む症例
であった。
(臨床病理学 野島孝之)
病 院
金沢医科大学報 155 号/2013.8
佐々木 洋 教授(眼科学)
被災地 釜石で活動
−住民に白内障の手術を行う―
金沢医科大学佐々木 洋眼科学教授は昨年 6 月より月
に 1 回日曜日に被災地釜石を訪れ、白内障患者の手術
をしておられます。釜石では震災以前から白内障の手
術を行う医療機関はなく、患者は盛岡に行き 2 泊∼3 泊
して手術を受けざるをえない状況でした。平成 22 年 3
月 11 日の東日本大震災以降は、交通機関、費用の問題
もあり、盛岡で手術を受けることがさらに困難になっ
た人が多くなり、また慣れない仮設住宅や瓦礫が散乱
白内障手術をする佐々木 洋教授
し修復されていない道路など、生活環境の悪化のなか
で厳しい生活を強いられていました。そんな中、幸い
痛感したという。
『仮設住宅で暮らす患者もいる。視力
にも釜石のぞみ病院葛西 款院長が金沢医科大学学生の
が低下すると転倒の危険が増し、認知症の進行も懸念
父兄である縁から、佐々木教授が釜石のぞみ病院で白
される。また、生活に重要な自動車の運転リスクにも
内障手術を始めることになりました。
つながる』と佐々木教授。手術は局所麻酔で行われ、1
その当時の釜石復興新聞の記事には「のぞみ病院は開
人当たり 10 分ほどで完了し、1 日ぐらいは眼帯をする
院当時から金沢医大の支援を受けてきた。佐々木教授
が、2 日目には通常の生活ができる。」と書かれていま
は『当初は診察だけのつもりだった』と言うが、手術を
す。
受けにくい被災地の実情を知るうちに手術の必要性を
佐々木教授のこの 1 年の奮闘は凄まじいものです。平
成 24 年 6 月に 1 日 3 件だった手術件数が最近では 40 件
近くになり、これまでに 347 名の釜石市民に光を与え
ています。先生の支援に対し至る所で感謝の声が聞か
れます。介護士からの術後報告には「仮設住宅で暮らす
白内障の高齢者は、見える範囲が狭く十分に物片づけ
ができず部屋が乱雑でした。しかし手術後は見える範
囲が広がり物片づけをできるようになりましたとの声
が聞かれます。部屋の中での転倒防止、火災防止にも
大きく寄与しています」と書かれていました。
佐々木教授の復興支援は、釜石大槌地区の金沢医科
大学卒業生にとっても日々の励みとなっております。
心より感謝いたします。
釜石復興新聞に掲載される佐々木 洋教授(右) (釜石新聞社提供)
(釜石市保健福祉部・地域医療学 高橋昌克)
51
病 院
金沢医科大学報 155 号/2013.8
研修医の頁
金沢医科大学病院 平成 26 年度
臨床研修医募集要項
1. 募集人員 56 名(予定)
2. 募集方法 マッチング方式による
3. 必要書類
(1 )応募時必要書類
①臨床研修医採用願
②履歴書
③学業成績証明書
注:本学の卒業生(見込)以外は卒業(見込)
証明書も提出してください。
(2 )採用時必要書類(採用が内定した後に提出す
る書面)
①身元保証書
②誓約書
4. 応募資格
・平成26年(第108回)医師国家試験合格予定の者
・第 98 回医師国家試験(平成 16 年)以降の合格者
で臨床研修未実施の者
5. 研修期間 2 年間
6. 研修方法 基幹型
7. 選 考 書類選考・面接
8. 応募締切
一次募集 平成 25 年 7 月 5 日(金)消印有効
二次募集 平成 25 年 9 月 13 日(金)消印有効
9. 面 接
一次募集
平成 25 年 7 月 21 日(日)
集合場所:病院本館 4 階 C41 講義室
集合時間:8 時 30 分
二次募集
平成 25 年 9 月 24 日(火)
臨床研修プログラム 2013/14 版
10. 処 遇
(1 )給与:月額35万円程度を予定(諸手当含む)
(2 )社会保険:日本私立学校振興・共済事業団
(健康保険・年金)等加入
(3 )宿舎:有り(単身者用・既婚者用)
入居期間は医科 2 年、歯科 1 年
(4 )休日:土曜(隔週)
、日曜、祝日、有給休暇有り
【お問い合わせ・申し込み先】
〒 920-0293 石川県河北郡内灘町大学1−1
金沢医科大学病院 臨床研修センター
TEL:076-286-3511(代)内線 5481 ∼ 5484
E-mail:[email protected]
各診療科、初期臨床研修医及び
医学生(第5・6年生)との交流会
各診療科、初期臨床研修医および医学生(第 5・6 学
年生)との交流会が、平成 25 年 6 月 8 日(土)午後 6 時か
らホテル金沢 5 階アプローズにおいて 116 名が参加して
開催された。この交流会は、学生が本学病院での初期・
後期研修を行い、本学病院に定着してもらうことを目
的に開催されており、今回で 3 回目である。
交流会は研修医 2 年次の太田雅文研修医、田中宏和
研修医の司会のもと、川上重彦病院長の挨拶に続き、
勝田省吾学長からの来賓の挨拶、森本茂人臨床研修管
理委員長の乾杯へと進行された。各診療科から学生に
対するアピールが行われ、1 年次の研修医から本院で
の研修勧誘などが行われた。今回は各診療科から多数
52
学生との会話を楽しむ勝田省吾学長と川上重彦病院長
の若手医師が参加しており、参加した学生と研修医と
の間で話がはずみ、例年になく盛り上がった。最後に、
望月 隆臨床研修センター部長の挨拶で閉会した。
(臨床研修センター 中川喜雄)
病 院
金沢医科大学報 155 号/2013.8
臨床研修医のための
CPC
Clinico-pathological Conference
第 54 回、第 55 回臨床病理検討会(CPC )が病院本館 4 階 C42 講義室において行われた。
第 54 回 CPC 平成 25 年 5 月 15 日(水) 17:30
【症例 1 】シェーグレン症候群に肺高血圧症を合併
した 1 例
主治医
臨床提示
青木 洋文
土岐 真
循環器内科学助教
司会
画像解説
病理提示
田中 真生
高橋 知子
姫野 太郎
福島 万奈
張田 雅之
血液免疫内科学准教授
田中 真生
高橋 知子
大阪 康宏
上田 善道
血液免疫内科学准教授
課題作成
臨床研修センター研修医
放射線医学助教 臨床研修センター研修医
第 55 回 CPC 平成 25 年 7 月 17 日(水) 17:30
【症例 1 】
大腿頸部骨折後に急性呼吸障害を来た
した 1 例
主治医
臨床提示
高原 豊 呼吸器内科学助教
新谷 明里 臨床研修センター研修医
司会
画像解説
病理提示
林 伸彦 肝胆膵内科助教
高橋 知子 放射線医学助教
石倉 祐貴 臨床研修センター研修医
中田 聡子 臨床病理学助教
臨床病理学助教
臨床研修センター研修医
(症例の概要)
(症例の概要)
80 歳代女性。半年ほど前から、夜間にごく軽度の呼吸
70 歳代女性。抗セントロメア抗体陽性のシェーグレン
苦を自覚することがあった。歩行時に転倒し左大腿骨頸部
症候群と診断された。労作時呼吸苦を認め、肺高血圧症
骨折にて救急外来を受診となった。到着時 SpO2 モニター
と診断された。在宅酸素療法開始となるも、労作時呼吸
にて 70%と低下が認められた。胸部 X 線、CT にて異常陰
困難が増悪するようになった。Ca 拮抗薬やワルファリン、
影が認められたため呼吸器内科へ紹介となった。ステロイ
エンドセリン受容体拮抗薬、PDE5 阻害薬を投与し、加
ドパルス療法、抗菌薬の投与が開始され、胸部画像所見や
療を行うも、貧血と心不全が増悪した。
酸素化の改善が認められたが、再増悪し、永眠された。
安静時呼吸困難、肺高血圧による心不全の増悪、チア
総合討論ではび慢性肺胞障害と間質性肺炎の原因に
ノーゼが顕著となり、永眠された。
つ き 論 議 が な さ れ、combined pulmonary fibrosis and
剖検にて、間質性肺炎、肺高血圧症が認められた。総
emphysema に関する解説がなされた。
合討論では、肺画像から、間質性肺炎との診断が可能で
【症例 2 】
黄疸、血小板減少、LDH 上昇を来たし
あるか、ステロイド治療の可能性について論議がなされ
た1例
た。
主治医
三木美由貴 血液免疫内科助教
【症例 2 】 難治性腹水貯留を来した肺腫瘍の 1 例
臨床提示
森川 高志 臨床研修センター研修医
主治医
中川 研 呼吸器内科学助教 司会
林 伸彦 肝胆膵内科助教
臨床提示
坂本 人一 臨床研修センター研修医
画像解説
高橋 知子 放射線医学助教
司会
画像解説
病理提示
放射線医学助教
臨床研修センター研修医
病理学Ⅱ教授
(症例の概要)
70 歳代男性。胸部異常陰影にて肺腺癌と診断された。
全身化学療法を行い肺野病変は改善したが、翌年胸水が
出現し、TS-1 を開始した。治療にて肺野病変はほぼ消失し、
外来治療を継続した。2 年後、腹水が出現。化学療法に反
応せず、腹水貯留による食欲不振、倦怠感にて入退院を
繰り返した。週 1 回以上の腹水穿刺が必要になり、腹水貯
留コントロール困難と考えられた。その後デンバーシャ
ント術施行により、コントロールが得られ一時退院が可
能となったが、再び全身状態が悪化し、永眠された。
総合討論では、末期がん患者の難治性腹水に対し、デ
ンバーシャント術が有効で、QOL を改善することを学ぶ
ことができた。剖検では、微小乳頭状型の肺腺癌に対す
る今後の治療戦略が問題提起された。
病理提示
和泉 勝彦 臨床研修センター研修医
清川 悦子 病理学Ⅰ教授
(症例の概要)
80歳代男性。食欲不振、間接ビリルビン優位の黄疸、
LDH上昇、血小板減少を認めたため、本学病院へ紹介され
た。末梢血中に異型リンパ球の出現が認められたため、血
管内大細胞型B細胞性リンパ腫が考えられ、骨髄穿刺生検
および皮膚生検にて確定診断に至った。化学療法を開始し
たが、骨髄抑制が著明となり、肺炎の合併にて永眠された。
剖検時、リンパ腫細胞の残存はなかったが、肺にび慢
性肺胞障害が認められ、これが死因と考えられた。血管内
大細胞型 B 細胞性リンパ腫に関する病理解説がなされた。
第 56 回研修医 CPC は平成 25 年 9 月 18 日(水)午後 5 時
30 分より、C42 講義室で行われます。研修医には出席が
義務づけられていますが、それ以外の先生方、学生にも
広く開かれていますので、ふるってご出席ください。
(臨床病理学 黒瀬 望)
53
金沢医科大学氷見市民病院
平成 25 年度
健康づくり教室
金沢医科大学報 155 号/2013.8
今年度は 5 月から 11 月までに 6 回開講し、当院の医
師が、
「がん」
、
「生活習慣病」
、
「認知症」などをテーマ
に右記のとおり講演をすることとなっている。初回は、
今年度から一般市民を対象とした「健康づくり教
健康管理センターの松木伸夫教授が「がん検診と人間
室」を開講することとなった。本教室の開講は、当院
ドックについて」と題して、最新データを示しながら
の診療方針の一つである予防医療の一環として、地
地域別がん患者の死亡状況やがん検診による早期発見
域へ医療情報を公開することにより、地域の皆さんに
について、第 2 回では、循環器内科の泉 洋一教授が「生
病気や医療についての知識を深めてもらい、健康の回
活習慣病の予防と治療」と題して生活習慣病がもたら
復・増進に役立てていただくこと、並びに「健康づく
す様々な疾患や食事療法等について、一般の方にも分
り教室」を通じて当院との信頼関係を深めてもらうこ
かり易い講演が行われ、どの参加者も真剣に聞き入っ
とを目的としている。氷見市および高岡市の一部を対
ていた。
象に受講者を募集したところ、約 90 名の方からの受
また、今年度に行われる全 6 回中 4 回以上参加され
講申し込みがあった。当地域においてこれまでに医療
た方には、最終回に行われる閉講式で髙島茂樹病院長
をテーマとした健康講座は市役所や各種団体、学会な
から修了書が手渡される予定になっており、毎回、多
どで単発的に行われているものの、地域の病院が計画
数の参加者が期待される。
的にシリーズで実施することは初めてである。
(金沢医科大学氷見市民病院総務課 上端雅則)
「健康づくり教室」日程表
時間:午後 2 時∼午後 3 時 30 分
場所:金沢医科大学氷見市民病院 6 階多目的ホール
開講式
平成 25 年 5 月 25 日(土)
【第 1 回】 平成 25 年 5 月 25 日(土)
「がん検診と人間ドックについて」
松木伸夫教授(健康管理センター)
【第 2 回】 平成 25 年 6 月 22 日(土)
「生活習慣病の予防と治療」
泉 洋一教授(循環器内科)
【第 3 回】 平成 25 年 7 月 20 日(土)
「物忘れと認知症について」
神田享勉教授(総合診療科)
【第 4 回】 平成 25 年 9 月 21 日(土)
「腰痛の予防と治療及びリハビリテーションについて」
池渕公博准教授(整形外科)
【第 5 回】 平成 25 年 10 月 19 日(土)
「加齢と泌尿器の病気について」
【第 6 回】 平成 25 年 11 月 16 日(土)
「胃がん・大腸がんについて」
閉校式
髙島茂樹病院長
平成 25 年 11 月 16 日(土)
第 1 回 松木伸夫教授による講演
54
森山 学教授(泌尿器科)
第 2 回 泉 洋一教授による講演
金沢医科大学氷見市民病院
病 院
金沢医科大学報 155 号/2013.8
平成 25 年度
第 1 回 院内感染対策講習会
尿路感染について
講師:森山 学教授(金沢医科大学氷見市民病院泌尿
器科科長)
日時:平成 25 年 7 月 3 日(水)午後 5 時 30 分
場所:病院 6 階多目的ホール
平成 25 年度第 1 回院内感染対策講習会が医師、看護
森山 学教授による講演
師、医療技術職、事務職員、委託業者職員等計 256 名
の参加のもと開催された。斎藤人志副院長による挨拶
用いて、尿路感染を防ぐためには、エビデンスに基づ
の後、これまで非常勤であった泌尿器科に本年 5 月か
いた医療行為、医療器具の適正使用が重要であると説
ら常勤医として着任した森山 学教授を講師に「尿路感
明され、CDC(米国疾病予防管理センター)ガイドラ
染について」と題した講演が行われた。
インに基づき、尿道カテーテルの適正な使用方法を解
講演では主な尿路感染症である急性膀胱炎や急性腎
盂腎炎の症候や検査所見、治療方法、発生の原因など
について解説があった。また、医原性感染全体の約 3
割をカテーテルによる尿路感染が占めているデータを
説した。
講演終了後、活発な質疑応答があり、尿路感染への
関心の高さが窺えた。
(金沢医科大学氷見市民病院総務課 池上顕弘)
員の協力を得ていろいろな病院業務について学んだ。
氷見市内中学生
「社会に学ぶ 14 歳の挑戦」体験実習
血液浄化センターでは、ビデオを観ながら透析治療
について説明を受け、実際に患者さんのシャント音の
聴診をした。模擬穿刺では透析用穿刺針の太さに驚い
氷見市では中学 2 年生を対象に、
「社会に学ぶ 14 歳
の挑戦」として職業体験を行っている。今年も 7 月 8 日
(月)から 7 月 12 日(金)の 5 日間、灘浦・南部・西條中
ていた。また、外来では患者さんから「頑張ってね」、
「ありがとう」とのあたたかい声に、緊張しながらも笑
顔で応対していた。
今回は参加者全員が「将来は医療職に就きたい」と
学校の 3 校から各 2 名の生徒が参加した。
生徒たちは看護をはじめとして、病院内の業務や医
いう強い目的意識を持っての参加であり、医療職とは
療安全について、また、僻地巡回診療の見学や一次救
どのようなものかを学び、真剣に課題に取り組んだ。
命処置(BLS:Basic Life Support )研修等、多くの職
保護者からは、
「貴重な体験をさせていただき、あり
がとうございました。毎日
体験した出来事を楽しく話
してくれました」と感謝の
言葉をいただき、受け入れ
側としても今後の励みとな
っ た。 今 回 の 体 験 を 通 し
て、さらに医療職に関心を
持ち、将来の職業選択の一
助になれば幸いある。
(教育研修・職員支援室
伊藤澄美子)
血液浄化センターでの模擬穿刺を行う参加者
外来受付の補助業務
55
金沢医科大学氷見市民病院
互助会
ゴルフ大会
金沢医科大学報 155 号/2013.8
員が参加した。
当日は、梅雨の時期にもかかわらず曇り時々晴れの
天候となった。立山連峰は望めなかったものの眼下に
富山湾を見下ろす絶景のコースで、ナイスショットや
好プレー、珍プレーが繰り広げられ、楽しいひと時を
過ごすことができた。
(金沢医科大学氷見市民病院事務部人事課 笠間孝一)
成績は次のとおり。
〈ネットの部〉
優 勝 上端 雅則(氷見市民病院病院事務部)
73.6
準優勝 前 邦博(氷見市民病院中央臨床検査部) 73.6
第3位 向井 弘圭(氷見市民病院一般・消化器外科) 74.4
〈グロスの部〉
平成 25 年 6 月 23 日(日)、4 回目となる金沢医科大学
氷見市民病院互助会ゴルフ大会が行われた。
昨年に引き続き、
「氷見カントリークラブ」で開催さ
優 勝 田代 秋一(氷見市民病院中央放射線部)
85
準優勝 松木 伸夫(氷見市民病院院長補佐、健康管理センター) 87
第3位 松井 俊明(氷見市民病院歯科口腔外科)
89
れ、病院職員 13 名および大学職員 3 名の計 16 名の職
互助会 地引網・バーベキュー大会
当日は早朝から雷雨にみまわれ開催が懸念された
が、始まる頃には青空が広がり真夏の強い日差しとな
った。髙島茂樹病院長はじめ、職員同士が親睦を深め
る絶好の機会となった。地引き網や宝探しのゲームで
氷見市民病院で企画した互助会行事「地引網・バー
は大きな歓声があがり、また、家族で参加した子供達
ベキュー大会」が 7 月 14 日(日)午前 9 時 30 分から氷見
は、今夏初めての海水浴に満足していた。楽しい時間
市島尾海水浴場において、大人 67 名、子ども 27 名の
を過ごしたあと、参加者全員が協力しながら後片付け
94 名が参加して開催された。小平俊行事務部長によ
を行い、午後 0 時半頃終了した。
(金沢医科大学氷見市民病院人事課 宮下理恵)
る開会の挨拶のあと、
「宝物さがしゲーム」、
「スイカ割
大会」、
「地引網」、
「バーベキュー」が行われた。
病院長を囲んで
56
地引き網
金沢医科大学報 155 号/2013.8
図書館
新着図書の紹介( 2012.12 ∼ 2013.6 )
書 名
出 版 社
出版年
請求番号
Barron's Educational Series
Cambridge University Press
2013
2013
830
830
McGraw-Hill
McGraw-Hill
McGraw-Hill Medical
2013
2012
2012
830
QW4
QW4
Elsevier/Saunders
2013
WG169
International Agency for Research on Cancer
2008
WH700
Saunders/Elsevier
McGraw-Hill
2011
2013
WK100
WL102
人間の科学新社
ナカニシヤ出版
勁草書房
イー・ピックス出版
岩波書店
岩波書店
岩波書店
岩波書店
岩波書店
岩波書店
岩波書店
岩波書店
岩波書店
岩波書店
河出書房新社
バジリコ
東京書籍
秀和システム
2002
2012
2012
2012
2009
2009
2009
2009
2009
2009
2008
2008
2009
2010
2002
2012
2006
2012
133.96
150
150.23
193.6
210.6
210.6
210.6
210.6
210.6
210.6
210.6
210.6
210.6
210.6
231
231
231.3
369.27
講談社
2010
377.9
東京図書
東京図書
東京図書
東京図書
東京化学同人
丸善出版
丸善
共立出版
医学書院
新曜社
東京大学出版会
洋泉社
2006
2007
2008
2006
2013
2011
2013
2011
2009
2005
2012
2006
417
417
417
417.7
437
460
460
463
463
469
489.9
778.253
大修館書店
ベースボール・マガジン社
McGraw-Hill Education
国際ビジネスコミュニケーション協会TOEIC運
営委員会/国際コミュニケーションズ・スクール
国際ビジネスコミュニケーション協会TOEIC運
営委員会/国際コミュニケーションズ・スクール
ジャパンタイムズ
郁文堂
郁文堂
2007
2008
2010
2005
780.1
780.7
830
830
2005
830
2012
2011
2012
830.7
840
840
学生用指定図書(洋書)
Barron's IELTS 3rd edition
Cambridge IELTS 9 : authentic examination papers from Cambridge
ESOL, Self-study pack pbk.(IELTS practice tests )
Official TOEFL iBT tests v. 1
Jawetz, Melnick & Adelberg's medical microbiology 26nd ed.
Review of medical microbiology and immunology 12th ed
(A Lange medical book )
Kirklin/Barratt-Boyes cardiac surgery : morphology, diagnostic
criteria, natural history, techniques, results, and indications 4th ed v. 1
WHO classification of tumours of haematopoietic and lymphoid tissues
4th ed(World Health Organization classification of tumours )
Williams textbook of endocrinology 12th ed.
Principles of neural science 5th ed
学生用指定図書(和書)
十九世紀の思想運動(デューイ = ミード著作集 :15 )
倫理学という構え : 応用倫理学原論
功利と直観 : 英米倫理思想史入門
ガリラヤのイェシュー : 日本語訳新約聖書四福音書
幕末・維新(岩波新書 : 新赤版 1042. シリーズ日本近現代史 :1 )
民権と憲法(岩波新書 : 新赤版 1043. シリーズ日本近現代史 :2 )
日清・日露戦争(岩波新書 : 新赤版 1044. シリーズ日本近現代史 :3 )
大正デモクラシー(岩波新書 : 新赤版 1045. シリーズ日本近現代史 :4 )
満州事変から日中戦争へ(岩波新書 : 新赤版 1046. シリーズ日本近現代史 :5 )
アジア・太平洋戦争(岩波新書 : 新赤版 1047. シリーズ日本近現代史 :6 )
占領と改革(岩波新書 : 新赤版 1048. シリーズ日本近現代史 :7 )
高度成長(岩波新書 : 新赤版 1049. シリーズ日本近現代史 :8 )
ポスト戦後社会(岩波新書 : 新赤版 1050. シリーズ日本近現代史 :9 )
日本の近現代史をどう見るか(岩波新書 : 新赤版 1051. シリーズ日本近現代史 :10 )
ポリスの市民生活(河出文庫 . 生活の世界歴史 :3 )
古代ギリシアがんちく図鑑
図解古代ギリシア
障害者総合支援法がよ∼くわかる本 : 遂に成立の総合支援法 !
これから一体どうなる !?(How-nual 図解入門 : ビジネス)
大学生の発達障害 : 不思議な「心」のメカニズムが一目でわかる
(こころライブラリー : イラスト版)
ノンパラメトリック法(統計的データ解析入門)
確率・統計の基礎
入門ベイズ統計 : 意思決定の理論と発展
実験計画法(統計的データ解析入門)
有機化学 第 8 版 上・中・下
エッセンシャルキャンベル生物学
キャンベル生物学
細胞の物理生物学
標準細胞生物学 第 2 版(Standard textbook )
心の発生と進化 : チンパンジー、赤ちゃん、ヒト
家族進化論
ブレードランナーの未来世紀(「映画の見方」がわかる本 : 80 年代アメリカ
映画 : カルト・ムービー篇)
最新体育・スポーツ理論 改訂版
東京大学教授石井直方の筋肉まるわかり大事典
ETS 公認ガイド TOEFL iBT 改訂版
TOEIC テスト新公式問題集 Vol. 4
TOEIC テスト新公式問題集 Vol. 5
新セルフスタディIELTS 完全攻略
独検過去問題集 2011 年版 : 5 級・4 級・3 級
独検過去問題集 2012 年版 : 5 級・4 級・3 級
57
図書館
金沢医科大学報 155 号/2013.8
書 名
独検合格 4 週間 neu 4 級
手紙・メールのドイツ語
Ross 組織学
標準生理学 第 7 版(Standard textbook )
これでなっとく使えるスポーツサイエンス 新版
スポーツアイシング
実践的スポーツ栄養学 改訂新版
ヴォート生化学 第 4 版 上・下
ストライヤー生化学 第 7 版
イラストレイテッドハーパー・生化学
New 薬理学 改訂第 6 版
シンプル薬理学 改訂第 4 版
臨床薬物動態学 : 臨床薬理学・薬物療法の基礎として 改訂第 4 版
麻酔科薬剤ノート : 周術期の麻酔・救急対応薬の使用のポイント
免疫学コア講義 改訂 3 版
標準免疫学 第 3 版(Standard textbook )
異常値の出るメカニズム 第 6 版(Laboratory medicine )
標準臨床検査医学 第 4 版(Standard textbook )
臨床検査データブック 2013-2014
病理組織の見方と鑑別診断 第 5 版(カラーアトラス)
新臨床腫瘍学 : がん薬物療法専門医のために 改訂第 3 版
がんのリハビリテーションマニュアル : 周術期から緩和ケアまで
新 がん化学療法ベスト・プラクティス
癌放射線治療ハンドブック 改訂 3 版
医の倫理を問う : 第 731 部隊での体験から オンデマンド版
医療事故と医療人権侵害(シリーズ生命倫理学 :18 )
生と死の倫理 : 伝統的倫理の崩壊
生殖医療(シリーズ生命倫理学 :6 )
生命倫理学と功利主義(叢書倫理学のフロンティア :17 )
科学英語への扉(講義録医学英語 :2 )
専門英語の理解と実践(講義録医学英語 :3 )
日本医学英語検定試験 3・4 級教本 改訂 2 版
現代児童青年精神医学 改訂第 2 版
標準法医学 第 7 版(Standard textbook )
公衆衛生マニュアル 31 版(2013 年版)
シンプル衛生公衆衛生学 2013
疫学マニュアル 改訂 7 版
産業保健マニュアル 改訂 6 版
ハリソン内科学 第 4 版 1
ハリソン内科学 第 4 版 2
内科学 : カラー版
内科學 第 10 版
内科診断学 改訂第 17 版 / 谷口興一改訂
IgG4 関連疾患アトラス : IgG4 研究会モノグラフ
IgG4 関連疾患への誘(いざな)い : IgG4 研究会モノグラフ
リウマチ病学テキスト
呼吸器疾患最新の治療 2013-2015
フレイザー呼吸器病学エッセンス
血液ガス、パルスオキシメータ 2(呼吸機能検査ガイドライン :2 )
イラストで学ぶ系統的肺区域切除術区切アトラス
EPS : 臨床心臓電気生理検査 第 2 版
CKD 診療ガイド 2012
スタッフから患者さんに伝えたい慢性腎臓病 CKD 食事指導のポイント :
そのまま使える指導媒体付き 第 2 版
腎生検診断 Navi
腎障害患者におけるヨード造影剤使用に関するガイドライン 2012
内分泌・糖尿病内科学(医学スーパーラーニングシリーズ)
科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン 2013
糖尿病治療ガイド 2012-2013
絵でみる脳と神経 : しくみと障害のメカニズム 第 3 版(JJN ブックス)
カールソン神経科学テキスト : 脳と行動 第 4 版
ニューロロジカルリハビリテーション : 運動パフォーマンスの最適化に
向けた臨床実践
正常解剖 第 2 版(脳 MRI:1 )
脳脊髄の MRI 第 2 版
高次脳機能障害 : その評価とリハビリテーション
58
出版年
請求番号
第三書房
三修社
南江堂
医学書院
講談社
大修館書店
文光堂
東京化学同人
東京化学同人
丸善
南江堂
南江堂
南江堂
羊土社
南山堂
医学書院
医学書院
医学書院
医学書院
医歯薬出版
南江堂
医学書院
照林社
中外医学社
勁草書房
丸善出版
昭和堂
丸善出版
ナカニシヤ出版
メジカルビュー社
メジカルビュー社
メジカルビュー社
永井書店
医学書院
南山堂
南江堂
南山堂
南山堂
メディカル・サイエンス・インターナショナル
メディカル・サイエンス・インターナショナル
西村書店
朝倉書店
南江堂
前田書店
前田書店
診断と治療社
南江堂
西村書店
日本呼吸器学会 / メディカルレビュー社
文光堂
医学書院
東京医学社
医歯薬出版
出 版 社
2012
2011
2010
2011
2012
2010
2010
2012
2013
2012
2011
2011
2012
2012
2012
2013
2013
2012
2013
2012
2012
2011
2012
2011
2005
2012
2009
2012
2006
2008
2006
2010
2012
2013
2013
2013
2012
2013
2013
2013
2012
2013
2011
2012
2010
2010
2013
2009
2011
2011
2010
2012
2013
840
846.6
QS504
QT104
QT261
QT261
QT261
QU4
QU4
QU4
QV4
QV4
QV38
QV81
QW504
QW504
QY4
QY4
QY4
QZ4
QZ200
QZ266
QZ267
QZ269
W50
W50
W50
W50
W50
W18
W18
W18.2
W350
W700
WA39
WA100
WA105
WA400
WB115
WB115
WB115
WB115
WB141
WD305
WD305
WE544
WF100
WF140
WF141
WF668
WG141
WJ300
WJ300
メジカルビュー社
東京医学社
丸善出版
南江堂
文光堂
医学書院
丸善出版
医歯薬出版
2008
2012
2012
2013
2012
2009
2013
2012
WJ302
WJ302
WK100
WK810
WK815
WL101
WL102
WL140
秀潤社
メディカル・サイエンス・インターナショナル
中外医学社
2010
2009
2012
WL141
WL141
WL340
図書館
金沢医科大学報 155 号/2013.8
書 名
脳卒中の機能評価と予後予測 新版
脳神経外科学 改訂 11 版 1-2
動画で学ぶ脊髄損傷のリハビリテーション
障害者総合支援法の施行と障害者施策の行方(精神保健福祉白書 :2013 年版)
東日本大震災と新しい地域づくり(精神保健福祉白書 :2012 年版)
現代臨床精神医学 改訂第 11 版
リカバリー : 希望をもたらすエンパワーメントモデル
放射線治療計画ガイドライン 第 3 版 2012 年版
標準外科学 第 13 版(Standard textbook )
イラストでわかる麻酔科必須テクニック : 正しいロジックとスマートな
アプローチ , 合併症の予防・対策 改訂版
TEXT 麻酔・蘇生学 改訂 3 版
麻酔科研修ノート(研修ノートシリーズ)
ロボット手術マニュアル : da Vinci 手術を始めるときに読む本
外傷初期診療ガイドライン : JATEC 改訂第 4 版
NEW エッセンシャル産科学・婦人科学 第 3 版
標準産科婦人科学 第 4 版(Standard textbook )
産科救急(周産期手帳 :4 )
写真でわかる助産技術 : 妊産婦の主体性を大切にしたケア、安全で母子に
優しい助産のわざ(写真でわかるシリーズ)
妊婦食堂 : 現代妊婦さんの低栄養を解決する「定食」レシピ BOOK
標準皮膚科学 第 10 版(Standard textbook )
1 冊でわかる皮膚病理(皮膚科サブスペシャリティーシリーズ)
1 冊でわかる皮膚真菌症 : 皮膚真菌症スペシャリストへの第一歩
(皮膚科サブスペシャリティーシリーズ)
産科スタッフのための新生児学 : 出生から退院までの医療とリスク管理 改訂 2 版
新耳鼻咽喉科学 第 11 版
標準眼科学 第 12 版(Standard textbook )
眼はなにを見ているか : 視覚系の情報処理(平凡社・自然叢書 :8 )
OCT アトラス
サクサク看護研究 : AKI 先生の転ばぬ先の杖
よくわかる質的研究の進め方・まとめ方 : 看護研究のエキスパートをめざして
看護における研究
看護研究で迷わないための超入門講座 : 研究以前のモンダイ(JJN スペシャル :no.86 )
ワトソン 21 世紀の看護論 : ポストモダン看護とポストモダンを超えて
ワトソン看護論 : 人間科学とヒューマンケア
看護学矛盾論 : 新体系の看護理論 : unification 第 2 版(看護学矛盾論研究会叢書)
オレムのセルフケアモデル事例を用いた看護過程の展開 第 2 版
ローパー・ローガン・ティアニーによる生活行動看護モデルの展開
ワトソン看護におけるケアリングの探究 : 手がかりとしての測定用具
生活機能からみた老年看護過程 : + 病態・生活機能関連図 第 2 版
クリティカルケア実践の根拠
がん化学療法ケアガイド : 治療開始前からはじめるアセスメントとセルフ
ケア支援 改訂版(ベスト・プラクティスコレクション)
ビジュアル整形外科看護
写真でわかる整形外科看護 : 受傷期のケアから社会復帰への支援まで、
写真で体験 (
! 写真でわかるシリーズ)
小児看護学概論 : 子どもと家族に寄り添う援助 改訂第 2 版(看護学テキスト nice )
小児看護技術 : 子どもと家族の力をひきだす技 改訂第 2 版(看護学テキスト nice )
こころを癒す : 実践オレム - アンダーウッド理論(アクティブ・ナーシング)
看護のための精神医学 第 2 版
保健師業務要覧 新版 第 3 版
出版年
請求番号
医歯薬出版
金芳堂
医学書院
中央法規出版
中央法規出版
金原出版
金剛出版
金原出版
医学書院
羊土社
出 版 社
2011
2012
2010
2012
2011
2010
2012
2012
2013
2011
WL355
WL368
WL400
WM30.5
WM30.5
WM100
WM450
WN250
WO100
WO200
南山堂
診断と治療社
メジカルビュー社
へるす出版
医歯薬出版
医学書院
メディカ出版
インターメディカ
2009
2012
2012
2012
2012
2011
2008
2012
WO200
WO200
WO500
WO700
WP100
WP100
WQ100
WQ160
ダイヤモンド・フリードマン社/ダイヤモンド社
医学書院
文光堂
文光堂
2012
2013
2010
2008
WQ200
WR100
WR105
WR300
メディカ出版
南山堂
医学書院
平凡社
医学書院
中山書店
医歯薬出版
日本看護協会出版会
医学書院
日本看護協会出版会
医学書院
金芳堂
ヌーヴェルヒロカワ
エルゼビア・ジャパン
日本看護協会出版会
医学書院
照林社
中山書店
2010
2013
2013
2012
2012
2012
2012
2012
2009
2005
2011
2012
2011
2006
2003
2012
2012
2012
WS420
WV100
WW100
WW103
WW270
WY20.5
WY20.5
WY20.5
WY20.5
WY86
WY86
WY86
WY100
WY100
WY100.5
WY152
WY154
WY156
照林社
インターメディカ
2012
2011
WY157.6
WY157.6
南江堂
南江堂
講談社
医学書院
日本看護協会出版会
2012
2012
2005
2011
2013
WY159
WY159
WY160
WY160
WY193
勁草書房
刊広社
刊広社
新日本法規出版
日本評論社
アスク・ヒューマン・ケア
岩波書店
新日本法規出版
数研出版
数研出版
岩波書店
研究社
2010
2013
2013
2012
2013
2013
2012
2012
2012
2012
2013
2012
012
291.38
291.38
320.91
351
368
368.2
369
420
460
460.3
833
一般教養図書(和書)
図書館を計画する(図書館の現場 :9 )
メーサイズかほく市・津幡町・内灘町 23 年版
メーサイズ金沢市 25 年版北・中・南
分冊六法全書 平成 25 年版 1-6
日本国勢図会 2013/14 年版
STOP! アルコール・ハラスメント : 死をまねく急性アルコール中毒を防ぐ
ルポ貧困大国アメリカ 1-2(岩波新書 : 新赤版 1112, 1225 )
社会福祉六法 平成 25 年版 : 1-2
もういちど読む数研の高校物理 第 1 巻
もういちど読む数研の高校生物 第 2 巻
岩波生物学辞典 第 5 版
リーダーズ英和辞典 第 3 版
59
図書館
金沢医科大学報 155 号/2013.8
書 名
出 版 社
出版年
請求番号
The Royal Society Chemistry
2013
QV772
Elsevier|Saunders
American Registry of Pathology
2013
2013
QZ4
QZ17
American Registry of Pathology
2012
QZ17
丸善出版
医学書院
西村書店
一灯舎 / オーム社(発売)
2012
2013
2013
2012
QS4
QS4
QS604
QS531
中央法規出版
丸善出版
メディカル・サイエンス・インターナショナル
羊土社
丸善出版
朝倉書店
へるす出版
医学教育出版社
医学書院
中外医学社
真興交易(株)医書出版部
丸善
丸善
廣川書店
廣川書店
医学書院
医歯薬出版
技術評論社
最新医学社
金原出版
文藝春秋
南江堂
2011
2012
2013
2012
2012
2012
2012
2012
2013
2012
2012
2011
2011
2012
2012
2013
2013
2012
2012
2013
2013
2012
QT104
QU4
QU105
QU105
QV4
QV4
QV13
QV18
QV38
QV77
QV89
QV600
QV600
QV738
QV738
QY4
QZ4
QZ40
QZ140
QZ200
QZ201
QZ269
Academic Press, an imprint of Elsevier
McGraw-Hill Medical
McGraw-Hill Medical
McGraw-Hill Medical
Kaplan
Kaplan
Kaplan
Kaplan
2013
2013
2012
2010
2013
2011
2011
2009
W1
W18.2
W18.2
W18.2
W18.2
W18.2
W18.2
W18.2
医学評論社
メディックメディア
2013
2013
W18
W18
医学評論社
中山書店
American Psychological Association
2012
2011
2012
W18
W18
W18
メディックメディア
メディックメディア
メディックメディア
メディックメディア
医学評論社
海馬書房
メディックメディア
リブロ・サイエンス
メディックメディア
メディックメディア
2012
2012
2012
2013
2013
2009
2013
2012
2013
2013
W18
W18
W18
W18
W18
W18
W18
W18
W18
W18
基礎医学図書(洋書)
The Merck index : an encyclopedia of chemicals, drugs, and biologicals
15th ed : [hardcover]
Robbins basic pathology 9th ed
Tumors of the testis and adjacent structures(AFIP atlas of tumor
pathology. Fourth series:fasc. 18 )
Tumors of the upper aerodigestive tract and ear(AFIP atlas of tumor
pathology. Fourth series:fasc. 17 )
基礎医学図書(和書)
トートラ人体の構造と機能 第 4 版
解剖実習カラーテキスト
ラーセン人体発生学 : カラー版 第 4 版
山中 iPS 細胞・ノーベル賞受賞論文を読もう : 山中 iPS2 つの論文(マウス
とヒト)の英和対訳と解説及び将来の実用化展望
生体機能学テキスト 第 2 版
デブリン生化学 : 臨床の理解のために
一目でわかる水電解質 第 3 版
酸塩基平衡、水・電解質が好きになる : 簡単なルールと演習問題で輸液をマスター
イラストレイテッド薬理学(リッピンコットシリーズ)
コメディカルのための薬理学 第 2 版
ナースのためのくすりの事典 2013 年版(第 22 版)
国試・CBT の薬 改訂第 7 版
内科医のための薬の禁忌 100 第 2 版
生命(いのち)をつなぐドパミンの物語 : 抗精神病薬の薬理から
非がん性慢性「疼」痛に対するオピオイド鎮痛薬処方ガイドライン
健康食品・中毒百科 [ 重版 ]
薬物乱用・中毒百科 : 覚醒剤から咳止めまで
第十六改正日本薬局方第一追補 : 条文と注釈
第十六改正日本薬局方第一追補解説書
臨床検査総論(標準臨床検査学)
解明病理学 : 病気のメカニズムを解く 第 2 版
病気はどこで生まれるのか : 進化医学でさぐる病気のしくみ(知りたいサイエンス :116 )
サルコイドーシス 改訂版(最新医学新書 :2 )
終末期がん患者の輸液療法に関するガイドライン 2013 年版
看取り先生の遺言 : がんで安らかな最期を迎えるために
臨床放射線腫瘍学 : 最新知見に基づいた放射線治療の実践
臨床医学図書(洋書)
Immunopharmacology.(Advances in pharmacology:v. 66 )
First aid for the USMLE step 1 2013
First aid for the USMLE step 2 CS 4th ed
First aid Q&A for the USMLE Step 2 CK 2nd ed
Master the boards : USMLE step 2 CK
USMLE step 1 Qbook 5th ed
USMLE step 2 CK Qbook 5th ed
USMLE step 2 CS 2nd ed
臨床医学図書(和書)
医師国家試験問題解説書 第 107 回
小児科総論・各論(A-D )2014(第 23 版): セット(Question bank 医師国家
試験問題解説 :v. 4 O-1 )
CBT からみえる国試必修疾患 108 : 国が定めた病気リスト
Dr. 一茶の医師国家試験出題基準ガイドライン活用術 : 医学生のための国試対策必携
Publication manual of the American Psychological Association 6th ed :
softcover
Question bank extra 必修問題 第 13 版 Part3
Question bank extra 必修問題 第 14 版 Part1
クエスチョン・バンク CBT2013 第 4 版 vol.5 最新復元問題
クエスチョン・バンク CBT2014 第 7 版 vol.1-4
ハローマッチング : 小論文・面接対策の ABC 2013
外科総論・脳神経外科 第 2 版(Step series. 外科 :1 )
感染症 2014(第 23 版): セット(Question bank 医師国家試験問題解説 :v. 2H )
肝・胆・膵(iMedicine:8 )
肝・胆・膵疾患 2014(第 23 版): セット(Question bank 医師国家試験問題解説 :v. 1B )
眼科 2014(第 12 版): セット(Question bank 医師国家試験問題解説 :v. 5R )
60
図書館
金沢医科大学報 155 号/2013.8
書 名
血液(iMedicine:5 )
呼吸器(iMedicine:2 )
呼吸器・胸壁・縦隔疾患 2014(第 23 版): セット(Question bank 医師国家
試験問題解説 :v. 3I )
国試小児科学 第 5 版
産科 第 2 版(Step series. 産婦人科 :2 )
産科各論 2014(第 23 版): セット(Question bank 医師国家試験問題解説 :v. 4P )
産婦人科総論・婦人科各論 2014(第 23 版): セット(Question bank 医師国
家試験問題解説 :v. 4Q )
耳鼻咽喉科 2014(第 12 版): セット(Question bank 医師国家試験問題解説 :v. 5S )
血液・造血器疾患 2014(第 23 版): セット(Question bank 医師国家試験問
題解説 :v. 2G )
循環器(iMedicine:1 )
小児科各論(E-L )2014(第 23 版): セット(Question bank 医師国家試験問
題解説 :v. 4O-2 )
消化管(iMedicine:7 )
消化管・腹壁・腹膜疾患 2014(第 23 版): セット(Question bank 医師国家
試験問題解説 :v. 1A )
心臓・脈管疾患 2014(第 23 版): セット(Question bank 医師国家試験問題
解説 :v. 1C )
神経・遺伝・免疫 第 3 版(Step series. 内科 :1 )
神経・精神・運動器疾患 2014(第 23 版): セット(Question bank 医師国家
試験問題解説 :v. 3J )
神経・脳神経外科(iMedicine:4 )
腎・泌尿器疾患 2014(第 23 版): セット(Question bank 医師国家試験問題解説 :v. 2E )
整形外科 2014(第 12 版): セット(Question bank 医師国家試験問題解説 :v. 5T )
整形外科 第 4 版(Step series )
精神科 2014(第 12 版): セット(Question bank 医師国家試験問題解説 :v. 5U )
精神科 第 2 版(Step series )
中毒・物理的原因による疾患 , 救急医学 , 麻酔科 , 医学総論 2014(第 23 版):
セット(Question bank 医師国家試験問題解説 :v. 3K-N )
内分泌・代謝(iMedicine:3 )
内分泌・代謝・栄養疾患 2014(第 23 版): セット(Question bank 医師国家
試験問題解説 :v. 2D )
泌尿器科 2014(第 12 版): セット(Question bank 医師国家試験問題解説 :v. 5W )
泌尿器科 第 3 版(Step series )
皮膚科 2014(第 12 版): セット(Question bank 医師国家試験問題解説 :v. 5V )
皮膚科 第 3 版(Step series )
婦人科 第 2 版(Step series. 産婦人科 :1 )
放射線科 2014(第 12 版): セット(Question bank 医師国家試験問題解説 :v. 5X )
免疫、膠原病(iMedicine:6 )
免疫・アレルギー性疾患・膠原病 2014(第 23 版): セット(Question bank
医師国家試験問題解説 :v. 2F )
プール五肢択一形式篇 2013 パーフェクト A∼G(CBT こあかり :3, 3-I, 3-II, 3-III )
Dr. 岩田健太郎のスーパー指導術 : 劇的に効果が出る“教えるコツ "“教わるコツ "
医療ガス : 知識と管理 , 教育・実践のガイドライン
生命倫理学を学ぶ人のために
バースコントロール・終末期医療の倫理と患者の権利(アメリカ医療の光と影 : 続)
日本子ども資料年鑑 2013
科学が証明する新・朝食のすすめ
呼吸器 第 2 版(病気がみえる :v. 4 )
今日の治療指針 : 私はこう治療している 2013 年版(Vol.55 )
産科 第 3 版(病気がみえる :v. 10 )
腎・泌尿器(病気がみえる :v. 8 )
婦人科・乳腺外科 第 3 版(病気がみえる :v. 9 )
ガイドライン外来診療 : 今日の診療のために 2013(第 13 版)
Annual Review 血液 2013
Annual Review 呼吸器 2013
Annual Review 消化器 2013
Annual Review 神経 2013
Annual review 腎臓 2013
Annual review 循環器 2013
Annual review 糖尿病・代謝・内分泌 2013
呼吸器疾患 第 3 版(新・病態生理できった内科学 :2 )
内科レジデント実践マニュアル : 経時的流れに応じた適切な治療 第 9 版
内科学症例図説
出版年
請求番号
リブロ・サイエンス
リブロ・サイエンス
メディックメディア
出 版 社
2010
2008
2013
W18
W18
W18
医学評論社
海馬書房
メディックメディア
メディックメディア
2012
2013
2013
2013
W18
W18
W18
W18
メディックメディア
メディックメディア
2013
2013
W18
W18
リブロ・サイエンス
メディックメディア
2008
2013
W18
W18
リブロ・サイエンス
メディックメディア
2010
2013
W18
W18
メディックメディア
2013
W18
海馬書房
メディックメディア
2012
2013
W18
W18
リブロ・サイエンス
メディックメディア
メディックメディア
海馬書房
メディックメディア
海馬書房
メディックメディア
2009
2013
2013
2013
2013
2011
2013
W18
W18
W18
W18
W18
W18
W18
リブロ・サイエンス
メディックメディア
2009
2013
W18
W18
メディックメディア
海馬書房
メディックメディア
海馬書房
海馬書房
メディックメディア
リブロ・サイエンス
メディックメディア
2013
2010
2013
2010
2012
2013
2009
2013
W18
W18
W18
W18
W18
W18
W18
W18
医学評論社
羊土社
真興交易(株)医書出版部
世界思想社
医学書院
中央出版
女子栄養大学出版部
Medic Media
医学書院
Medic Media
Medic Media
Medic Media
日経メディカル開発 / 日経 BP 出版センター
中外医学社
中外医学社
中外医学社
中外医学社
中外医学社
中外医学社
中外医学社
医学教育出版社
文光堂
朝倉書店
2013
2012
2011
2012
2009
2013
2012
2013
2012
2013
2012
2013
2013
2013
2013
2013
2013
2013
2013
2012
2013
2012
2009
W18.2
W20
W26
W50
W84
WA320
WA695
WB100
WB100
WB100
WB100
WB100
WB101
WB115
WB115
WB115
WB115
WB115
WB115
WB115
WB115
WB115
WB115
61
図書館
金沢医科大学報 155 号/2013.8
書 名
内分泌疾患 第 3 版(新・病態生理できった内科学 :4 )
The 臨床推論 : 研修医よ , 診断のプロを目指そう !
臨床推論ダイアローグ
実技試験攻略のための基本的臨床技能
内科実地診療必携 普及版
サパイラ身体診察のアートとサイエンス
一目でわかる輸液 第 3 版
朝食を抜いたらこうなった
誰も教えてくれなかった「風邪」の診かた : 重篤な疾患を見極める !
より理解を深める ! 体液電解質異常と輸液 改訂 3 版
電解質輸液塾
熱中症を防ごう : 熱中症予防対策の基本 第 2 版
神中整形外科学 改訂 23 版 上巻 : 総論 / 全身性疾患
神中整形外科学 改訂 23 版 下巻 : 部位別疾患
骨折・脱臼 改訂 3 版
WHO classification of tumours of soft tissue and bone 4th ed
(World Health Organization classification of tumours )
線維筋痛症診療ガイドライン 2013
頭頸部癌診療ガイドライン 2013 年版
ウエスト呼吸生理学入門 正常肺編
楽しく学ぶ身体所見 : 呼吸器診療へのアプローチ
医療者のための結核の知識 第 3 版
医療者のための結核の知識 第 4 版
結核 Up to Date : 結核症 + 非結核性抗酸菌症 + 肺アスペルギルス症 改訂第 3 版
間質性肺炎・肺線維症 改訂版(最新医学新書)
間質性肺炎を究める
間質性肺疾患診療マニュアル
特発性間質性肺炎診断と治療の手引き 改訂第 2 版
肺癌(癌診療指針のための病理診断プラクティス)
一途一心、命をつなぐ
循環器系コア・カリキュラムテキスト
循環器研修ノート(研修ノートシリーズ)
図解心電図テキスト : Dr.Dubin 式はやわかり心電図読解メソッド
General Physician 循環器診察力腕試し : 達人の極意 , マスター!
そうだったのか ! 絶対わかる心エコー : 見てイメージできる判読・計測・評価のコツ
今日の循環器疾患治療指針 第 3 版
そうだったのか ! 臨床に役立つ不整脈の基礎
血液疾患最新の治療 2011-2013
多発性骨髄腫の診療指針 第 3 版
消化器疾患最新の治療 2011-2012
消化器内科学(医学スーパーラーニングシリーズ)
慢性肝炎・肝硬変の診療ガイド 2013
門脈圧亢進症取扱い規約 第 3 版
腹部・骨盤部画像診断のここが鑑別ポイント 改訂版(できる ! 画像診断入門シリーズ)
ベッドサイド泌尿器科学 改訂第 4 版
考える腎臓病学
CKD 診療テキスト : かかりつけ医と専門医の連携のために
症例と病理からひもとく腎臓病
CKD 診療ガイド 2012Q&A
糖尿病最新の治療 2010-2012
糖尿病腎症のすべて(ヴィジュアル糖尿病臨床のすべて)
神経疾患最新の治療 2012-2014
ブレインブック : みえる脳
慢性頭痛の診療ガイドライン
脳卒中リハビリテーション : 早期リハからケアマネジメントまで 第 3 版
お酒と健康ライフ : 新適正飲酒の手引き
お酒飲んでもいいの ? : 飲酒についての家族の会話マニュアル 改訂(平成 25 年)
飲酒と健康 : いま、何を、どう伝えるか
新・アルコールの害 : エビデンスにもとづいた : ストップ未成年者の飲酒
最新改訂版(写真を見ながら学べるビジュアル版 . 新健康教育シリーズ)
単純 X 線写真の読み方・使い方
小児麻酔マニュアル 改訂第 6 版
TEXT 形成外科学 第 2 版
EBM 婦人科疾患の治療 2013-2014
産科婦人科疾患最新の治療 2013-2015
乳腺疾患 ABC
62
出版年
請求番号
医学教育出版社
南山堂
医学書院
丸善
朝倉書店
医学書院
メディカル・サイエンス・インターナショナル
春秋社
医学書院
中外医学社
中外医学社
中央労働災害防止協会
南山堂
南山堂
南山堂
IARC Press
出 版 社
2012
2012
2010
2009
2012
2013
2013
2009
2012
2012
2013
2012
2013
2013
2012
2013
WB115
WB141
WB141
WB18.2
WB39
WB200
WB354
WB400
WC510
WD220
WD220
WD610
WE168
WE168
WE175
WE258
日本リウマチ財団
金原出版
メディカル・サイエンス・インターナショナル
克誠堂出版
医学書院
医学書院
南江堂
最新医学社
メジカルビュー社
南江堂
南江堂
中山書店
飛鳥新社
文光堂
診断と治療社
文光堂
金芳堂
羊土社
医学書院
メディカル・サイエンス・インターナショナル
南江堂
文光堂
南江堂
シュプリンガー・ジャパン
文光堂
金原出版
羊土社
南江堂
メディカル・サイエンス・インターナショナル
中外医学社
医薬ジャーナル社
診断と治療社
南江堂
中山書店
南江堂
南江堂
医学書院
医歯薬出版
アルコール健康医学協会
アルコール健康医学協会
大修館書店
少年写真新聞社
2013
2013
2012
2011
2011
2013
2010
2011
2012
2010
2011
2011
2012
2008
2010
2011
2012
2012
2013
2012
2010
2012
2013
2012
2013
2013
2011
2013
2012
2013
2012
2013
2013
2012
2012
2012
2013
2013
2013
2013
2007
2012
WE544
WE707
WF102
WF141
WF200
WF200
WF200
WF600
WF600
WF600
WF600
WF658
WG9
WG100
WG100
WG140
WG141
WG141.5
WG166
WG330
WH120
WH540
WI100
WI100
WI700
WI720
WI900
WJ100
WJ100
WJ300
WJ300
WJ300
WK815
WK835
WL140
WL300
WL342
WL355
WM274
WM274
WM274
WM274
医学書院
克誠堂出版
南山堂
中外医学社
南江堂
南江堂
2013
2012
2010
2013
2013
2008
WN200
WO440
WO600
WP140
WP140
WP840
図書館
金沢医科大学報 155 号/2013.8
書 名
整容性に優れた新しい乳癌手術 : Moving Window 法
患者さんのための乳がん診療ガイドライン 2012 年版
乳腺外科手術アトラス
CTG モニタリングテキスト
アトピー性皮膚炎診療ガイドライン 2012
褥瘡ガイドブック
皮膚疾患最新の治療 2011-2012
エビデンスに基づいた小児腸重積症の診療ガイドライン
子どもの強迫性障害診断・治療ガイドライン
NICU マニュアル 第 4 版
生活習慣病のしおり 2012
科学的根拠に基づく口腔癌診療ガイドライン 2013 年版
耳鼻咽喉科・頭頚部外科研修ノート(研修ノートシリーズ)
TEXT 眼科学 改訂 3 版
外眼部手術と処置(眼科プラクティス :19 )
眼科学 : 疾患とその基礎 改訂版
基礎看護技術 第 16 版 2(系統看護学講座 : 専門分野 :1. 基礎看護学 :3 )
看護学大辞典 第 6 版
エビデンスのための看護研究の読み方・進め方(EBN books )
これからの看護研究 : 基礎と応用 第 3 版
看護研究の進め方論文の書き方 第 2 版(JJN スペシャル :No.94 )
ナースのための質問紙調査とデータ分析 第 2 版
看護白書 平成 24 年版
基本からわかる看護統計学入門
運動器 第 3 版(新体系看護学全書 . 成人看護学 :11 )
看護学概論 : 看護追求へのアプローチ 第 3 版
看護管理・看護研究・看護制度 第 4 版第 6 刷(新体系看護学全書 : 別巻)
看護形態機能学 : 生活行動からみるからだ 第 3 版
関係法規 第 8 版(新体系看護学全書 . 健康支援と社会保障制度 :4 )
基礎看護技術 第 2 版 2(新体系看護学全書 . 基礎看護学 :3 )
基礎看護技術 第 3 版 1(新体系看護学全書 . 基礎看護学 :2 )
健康障害をもつ小児の看護 第 4 版(新体系看護学全書 . 小児看護学 :2 )
小児看護学概論小児保健 第 4 版(新体系看護学全書 . 小児看護学 :1 )
腎・泌尿器 第 3 版(新体系看護学全書 . 成人看護学 :7 )
精神看護学概論精神保健 第 3 版(新体系看護学全書 . 精神看護学 :1 )
精神障害をもつ人の看護 第 3 版(新体系看護学全書 . 精神看護学 :2 )
脳・神経 第 3 版(新体系看護学全書 . 成人看護学 :6 )
薬理学 第 2 版(新体系看護学全書 . 疾病の成り立ちと回復の促進 :3 )
ライフステージの特性と保健活動 第 3 版(最新保健学講座 :3. 公衆衛生看護活動論 :1 )
公衆衛生看護学概論 第 3 版(最新保健学講座 :1 )
公衆衛生看護管理論 第 3 版(最新保健学講座 :5 )
公衆衛生看護支援技術 第 3 版(最新保健学講座 :2 )
心身の健康問題と保健活動 第 3 版(最新保健学講座 :4. 公衆衛生看護活動論 :2 )
保健医療福祉行政論 第 3 版(最新保健学講座 :7 )
臨床看護技術(看護技術がみえる :v. 2 )
ベナー看護ケアの臨床知 : 行動しつつ考えること 第 2 版
がん看護・緩和ケア(新看護観察のキーポイントシリーズ)
DVD 見ながらできる ! マタニティ・ヨガ
外来 / 病棟における術前看護 第 2 版(高齢者と成人の周手術期看護 : 講義から実習へ :1 )
術中 / 術後の生体反応と急性期看護 第 2 版(高齢者と成人の周手術期看護 :
講義から実習へ :2 )
開腹術 / 腹腔鏡下手術を受ける患者の看護 第 2 版(高齢者と成人の周手術
期看護 : 講義から実習へ :3 )
腎不全看護 第 4 版
看護における危機理論・危機介入 : フィンク / コーン / アグィレラ / ムース /
家族の危機モデルから学ぶ 改訂 3 版
アートで見る医学の歴史
医学史小ばなし day by day : 切手で医学散歩 100 選
出版年
請求番号
南江堂
金原出版
医学書院
東京医学社
協和企画(発売)
照林社
南江堂
へるす出版
星和書店
金原出版
社会保険出版社
金原出版
診断と治療社
南山堂
文光堂
メディカル葵出版
医学書院
メヂカルフレンド社
中山書店
ヌーヴェルヒロカワ
医学書院
医学書院
日本看護協会出版会
医歯薬出版
メヂカルフレンド社
医歯薬出版
メヂカルフレンド社
日本看護協会出版会
メヂカルフレンド社
メヂカルフレンド社
メヂカルフレンド社
メヂカルフレンド社
メヂカルフレンド社
メヂカルフレンド社
メヂカルフレンド社
メヂカルフレンド社
メヂカルフレンド社
メヂカルフレンド社
メヂカルフレンド社
メヂカルフレンド社
メヂカルフレンド社
メヂカルフレンド社
メヂカルフレンド社
メヂカルフレンド社
Medic Media
医学書院
中央法規出版
西東社
医歯薬出版
医歯薬出版
出 版 社
2010
2012
2013
2013
2012
2012
2013
2012
2012
2011
2012
2013
2011
2012
2009
2005
2013
2013
2013
2012
2012
2011
2012
2013
2012
2013
2013
2011
2011
2012
2012
2012
2012
2012
2012
2012
2012
2011
2012
2011
2012
2012
2012
2011
2013
2012
2011
2010
2012
2012
WP870
WP870
WP910
WQ209
WR160
WR598
WR650
WS310
WS350
WS420
WT500
WU280
WV100
WW100
WW100
WW100
WY5
WY13
WY20.5
WY20.5
WY20.5
WY31
WY31
WY31
WY100
WY100
WY100
WY100
WY100
WY100
WY100
WY100
WY100
WY100
WY100
WY100
WY100
WY100
WY106
WY106
WY106
WY106
WY106
WY106
WY150
WY154
WY156
WY157.3
WY161
WY161
医歯薬出版
2013
WY161
医学書院
金芳堂
2012
2013
WY164
WY87
河出書房新社
メディカルトリビューン
2012
2011
WZ330
WZ40
「新着図書の紹介中止」について
新着図書については、学報第 63 号(1990.10 )から現在まで継続して紹介をしてきましたが、本号をもちまして掲
載を終了することになりました。今後は、図書館から配信する予定です。
なお、図書館資料の新着情報は、イントラネットの図書館ホームページの OPAC 検索機能により確認ができます。
63
金沢医科大学報 155 号/2013.8
管理・運営
次期学長に 勝田 省吾 学長(再任)
平成 25 年 7 月 30 日(火)に開催された理事会(第 222 回)において、勝田省吾現学長が次期学長として選任された。
任期は、平成 25 年 9 月 1 日から平成 28 年 8 月 31 日までの 3 年間である。
学 長
かつだ
しょうご
勝田 省吾
【略 歴】
1971 年 9 月
1976 年 3 月
1976 年 4 月
1977 年 11 月
1983 年 7 月
1989 年 5 月
金沢大学医学部卒業
金沢大学大学院医学研究科修了
金沢大学医学部病理学第一講座助手
金沢大学医学部病理学第一講座講師
金沢大学医学部病理学第一講座助教授
文部省在外研究員アメリカ合衆国ワシントン大学
(Russell Ross 教授に師事、1990 年 5 月まで)
1994 年
2002 年
2007 年
2008 年
2008 年
2010 年
2013 年
7月
4月
9月
4月
4月
9月
9月
金沢医科大学病理学第二講座主任教授
金沢医科大学副学長(2004 年 8 月まで)
金沢医科大学学長補佐
学校法人金沢医科大学理事・評議員
国際交流センター長
金沢医科大学学長(第 11 代)
金沢医科大学学長(再任)
【主な学会活動】
日本結合組織学会(評議員)、日本病理学会(名誉会員)、日
本血管細胞生物学会(評議員)
、日本動脈硬化学会(功労会
員)、日本動脈硬化学会病理部会(委員)
、Editorial Board of
Pathology International
次期大学院医学研究科長に 芝本 利重 教授(新任)
次期医学部長に 横山 仁 教授(新任)
大学院医学研究科長、医学部長の任期が平成 25 年 8 月 31 日で満了するため、平成 25 年 7 月 30 日開催の理事会(第
222 回)において、芝本利重教授(医学部生理学Ⅱ)が次期大学院医学研究科長に、横山 仁教授(医学部腎臓内科学)
が次期医学部長に選任された。任期はそれぞれ平成 25 年 9 月 1 日から平成 27 年 8 月 31 日まで。
大学院医学研究科長
しばも と
とししげ
芝本 利重
(生理学Ⅱ教授)
【略 歴】
1978 年 3 月
1978 年 6 月
1985 年 4 月
1986 年 4 月
1987 年 4 月
信州大学医学部卒業
信州大学医学部第一内科医員
信州大学医学部解剖学第一講座助手
信州大学医学部第一内科医員
国立療養所東松本病院内科医長
就任の挨拶
本年 9 月 1 日より大学院医学研究科長を拝命いたし
1987 年 12 月
1988 年 12 月
1990 年 4 月
1991 年 7 月
1992 年 10 月
2001 年 5 月
2004 年 9 月
2006 年 5 月
2013 年 9 月
米国南アラバマ大学医学部生理学教室研究員
信州大学医学部生理学第二講座助手
信州大学医学部生理学第二講座講師
米国トーマスジェファーソン大学消化器内科研究員
信州大学医学部生理学第二講座助教授
金沢医科大学生理学第二講座主任教授
金沢医科大学学生部副部長
金沢医科大学学生部長
金沢医科大学大学院医学研究科長
【主な学会活動】
日本 Shock 学会(理事)、日本病態生理学会(理事)
、日本循環
制御医学会(理事)、日本生理学会(評議員)、日本自律神経学
会(評議員)
、日本臨床生理学会(評議員)、米国生理学会(会員)、
日本内科学会(会員)、日本呼吸器病学会(会員)
大学院医学研究科長 芝本
利重
りますように若手育成が今こそ求められています。
ました。重責で身の引き締まる思いです。本学ホー
大学院は新卒のフレッシュマンが初めて研究活動に
ムページに『新しい世代の登場活躍を歓迎して』とあ
入る場であり、将来の方向性に大きな影響を与える
64
管理・運営
金沢医科大学報 155 号/2013.8
ものです。本学大学院は先達のご努力により平成 15
穴水での活動の実施が求められています。当面の課
年に改組し、複数指導教員制、専攻の枠を超え、基
題としてがんプロ専門医、インテンシブ医師の養成
礎と臨床が連携をとったきめ細かい教育・研究指導
に尽力したいと思います。また、本年度より初期研
などの改革を行ってきておりますが、一層の充実に
修 2 年次から大学院入学が可能となり、例年になく
努めていきたいと思っています 。
多くの大学院生を迎えることができました。今後も
「 北陸がんプロフェッショナル養成プログラム(が
んプロ)」 は最初の 5 年間が終わり、さらに 5 年間の
研修定員の充足が課題であり、そのためにも学習教
育環境の整備に力を入れていきたいと思います。
継続が採択され、2 年目を迎えております。大学院
大学院教育の充実 、 その遂行には諸先生方の絶大
にがんプロ専門医養成コースが新設され、複数名の
なるご協力、ご支援が必要になります 。 何卒よろし
学生の参画を得ています。さらに北陸がんプロエキ
くお願いいたします 。
スパート医養成のために地域医療拠点の氷見および
医学部長
よこや ま
ひとし
横山 仁
(腎臓内科学教授)
【略 歴】
1980 年 3 月
1984 年 3 月
1987 年 4 月
1992 年 8 月
金沢大学医学部医学科卒業
金沢大学大学院医学研究科修了(医学博士)
金沢大学医学部附属病院第 1 内科助手
米 国 Brigham and Women 病 院 腎 臓 内 科 研 究
員・Harvard 大学医学部講師
1994 年 4 月 金沢大学医学部附属病院血液浄化療法部助教授
就任の挨拶
平成 25 年 9 月 1 日より医学部長を拝命しました。
これまで 3 年間医学部教務部長を担当し、医学教育
2006 年 4 月 金沢医科大学医学部腎機能治療学(腎臓内科)
部門教授
2008 年 4 月 金沢医科大学病院副院長
2010 年 10 月 金沢医科大学医学部教務部長
2013 年 9 月 金沢医科大学医学部長 【主な学会活動】
日本内科学会(認定内科医、評議員)、日本腎臓学会(認定医、
指導医、評議員、理事)
、日本透析医学会(認定医、指導医、
評議員)、日本アフェレシス学会(認定医、評議員、学術委員)
日本高血圧学会(指導医、評議員)、日本臨床腎移植学会 / 日本
移植学会(認定医)、日本リウマチ学会(会員)、米国腎臓学会(会
員)、欧州腎臓学会(会員)、国際腎臓学会(会員)
、国際アフェ
レシス学会(会員)、腎と脂質研究会(幹事)、移植腎病理研究
会(幹事)
医学部長 横山
仁
る現状となっております。そこでは臨床実習を通じ
た臨床的思考の訓練が求められています。
モデル・コア・カリキュラム改正の要点である「卒
さらに ECFMG における臨床実習 72 週義務化に端
業前臨床教育の充実」
、
「地域医療」
、
「研究マインド
を発したわが国における医学教育の国際標準化評価
の涵養」に沿ったカリキュラムの充実を図ってまい
(医学教育認証評価評議会による審査)が、平成 26 年
りました。これは建学の精神に盛られている人間性
度から実施されようとしております。本学でもこれ
豊かな良医を育成し、社会に貢献するという「本学
に対応した取り組みが開始されております。
の使命」にも通ずるものです。そのためにも学生時
代から優れた医学と医療技術に接し、将来色々な分
医学教育とくに臨床教育は、常に「理想」と「現実」
のギャップがあり、これを克服することが課題とな
野において発展させる基礎を学ぶ機会を充実したい
っております。これからも「良医育成」のための学部
と考えます。
教育を目指すとともに、改めて「国家試験に打ち勝
一方、医学生を取り巻く環境として、医学部入学
定員は過去最大(18 歳人口 134 人に 1 人)となり、最
近の医師国家試験は、
「競争試験」の要素が加味され
つ」教育を併せ持ちたいと考えております。
今後とも、一層のご協力・ご鞭撻を賜りますよう
お願い申し上げます。
65
管理・運営
金沢医科大学報 155 号/2013.8
副院長に 四方裕夫 教授(新任)、古家大祐 教授(新任)
副院長に、心臓血管外科学の四方裕夫臨床教授(危機管理・医療情報担当)、糖尿病・内分泌内科学の古家大祐教
授(医事・地域連携担当)の 2 名が就任した。
任期は、平成 25 年 7 月 1 日から平成 26 年 3 月 31 日までである。
副院長
しかた
ひろお
四方 裕夫
(心臓血管外科学教授)
【略 歴】
1981 年 3 月
1981 年 4 月
1982 年 4 月
1984 年 4 月
1989 年 4 月
広島大学医学部医学科卒業
広島大学医学部附属病院
国家公務員共済組合連合会広島記念病院外科
文部教官広島大学助手医学部(生化学)
医員広島大学医学部附属病院
米国ミネアポリス心臓研究所(MHI )にて研修
1995 年 4 月 広島大学助手講師(学内講師)
1998 年 4 月 広島大学医学部附属病院周産母子センター講師
副院長
こ や
だい す け
古家 大祐
(糖尿病・内分泌内科学教授)
【略 歴】
1984 年 3 月 滋賀医科大学医学部医学科卒業
1992 年 4 月 滋賀医科大学医学部附属病院第三内科助手
1994 年 12 月 ハーバード大学医学部ジョスリン糖尿病センター
研究員
66
1999 年
1999 年
2000 年
2002 年
2004 年
2006 年
2013 年
4月
7月
4月
4月
4月
4月
7月
広島県立福祉短期大学講師(併任)
金沢医科大学胸部心臓血管外科助教授
金沢医科大学呼吸器外科助教授(併任)
金沢医科大学胸部心臓血管外科学助教授
金沢医科大学心血管外科学助教授(部門名変更)
金沢医科大学心血管外科学臨床教授
金沢医科大学病院副院長
【主な学会活動】
日本臨床外科学会(評議員)、日本静脈学会(評議員)、日本血
管外科学会(評議員)、日本医工学治療学会、日本外科学会(指
導医)
、日本呼吸器外科学会(専門医)
、日本呼吸器学会、日本
循環器学会、日本肺癌学会(北陸部会評議員)、日本胸部外科
学会、日本心臓血管外科学会、日本脈管学会(評議員)
、日本
炎症・再生医学会、日本臓器保存生物医学会、東海北陸血管外
科学会(世話人)、北陸外科学会(編集委員)
【その他】
石川県予防医学協会(肺がん集団検診委員)
2004 年 3 月 滋賀医科大学医学部附属病院内科講師
2005 年 6 月 金沢医科大学内分泌代謝制御学教授
2010 年 4 月 金沢医科大学糖尿病・内分泌内科学教授(部門
名変更)
2013 年 7 月 金沢医科大学病院副院長
【主な学会活動】
日本内科学会(認定医)
、日本糖尿病学会(専門医・指導医・評
議員・編集委員・理事)
、日本腎臓病学会(専門医・指導医・
法人評議員・専門医試験委員・学術委員)、日本透析療法学会
(専門医・指導医)、米国腎臓病学会(会員)、米国糖尿病学会(会
員)、日本病態栄養学会(評議員)、日本肥満治療学会(評議員)、
日本抗加齢医学会(評議員)
管理・運営
金沢医科大学報 155 号/2013.8
病院長補佐に 堀 有行 教授(新任)、大森 政幸 副部長(新任)
大野木 辰也 局次長(新任)
病院長補佐に、医療情報部の堀 有行部長(電子カルテシステムの更新整備)
、医療技術部の大森政幸副部長(各診
療科管理の医療機器も含めた病院全体の医療機器の安全管理全般)、事務局の大野木辰也局次長(各診療部門の支出
の詳細分析)の 3 名が就任した。
病院長補佐は、病院長が指示した事項について調査・企画・立案するとともに、その実施に関して病院長の職務
を補佐することを目的として平成 25 年 5 月 1 日に設置された。
任期は平成 25 年 6 月 1 日から平成 26 年 3 月 31 日までである。
【略 歴】
病院長補佐
ほり
ありゆき
堀 有行
(医学教育学教授)
医療情報部長
病院長補佐
おおもり
まさゆき
大森 政幸
医療技術部門副部長
病院長補佐
お おのぎ
たつや
大野木 辰也
事務局局次長
1982 年
1986 年
1986 年
1987 年
3月
3月
9月
4月
1992 年
1995 年
2000 年
2005 年
2011 年
2013 年
2013 年
1月
9月
1月
4月
1月
4月
6月
金沢医科大学医学部卒業
富山医科薬科大学大学院医学研究科生理系専攻修了
富山医科薬科大学医学部神経精神医学助手
千葉大学医学部大学院医学研究科(神経内科学)
研究員
金沢医科大学医学部神経内科学講師
Harvard 大学医学部小児病院神経科リサーチフェロー
金沢医科大学医学部医学情報学講師
金沢医科大学医学部医学教育学助教授
金沢医科大学医学部医学教育学特任教授
金沢医科大学医学部医学教育学教授(講座主任)
金沢医科大学病院病院長補佐
【略 歴】
1975 年 3 月
1975 年 6 月
1982 年 5 月
1988 年 12 月
2000 年 4 月
2001 年 4 月
2009 年 4 月
2011 年 10 月
2013 年 6 月
玉川大学工学部電子工学科卒業
金沢医科大学病院中央臨床検査部技術員
金沢医科大学病院循環器データ解析センター主任
臨床工学技士資格取得
金沢医科大学病院 ME 部副技師長
金沢医科大学病院 ME 部技師長
金沢医科大学病院医療技術部機器管理部門技師長
金沢医科大学病院医療技術部副部長
金沢医科大学病院病院長補佐
【略 歴】
1975 年 3 月
1975 年 6 月
1997 年 9 月
2004 年 1 月
2005 年 4 月
2006 年 2 月
2009 年 4 月
2010 年 4 月
2013 年 6 月
明治大学法学部卒業
金沢医科大学入職(人事課)
経理課長
病院長室副部長
学校法人金沢医科大学評議員
理事長室長
学校法人金沢医科大学理事
事務局次長(兼)財務部長
金沢医科大学病院病院長補佐
67
管理・運営
金沢医科大学報 155 号/2013.8
理事・評議員・顧問の選任
平成 25 年 5 月 30 日(木)開催の理事会(第 221 回)およ
平成 25 年 3 月 29 日(金)開催の理事会(第 219 回)およ
び評議員会(第 118 回)において、新たに理事 3 名が選
び評議員会(第 117 回)、平成 25 年 5 月 30 日(木)開催の
任された 。
理事会(第 221 回)において、新たに評議員 6 名が選任
された 。
理 事
神田 享勉
〃
伊藤 順
評議員
島 智一
〃
角田 弘一
〃
伊藤 順
〃
川口 克則
〃
小泉 泰之
〃
八木 孝男
(任期は、平成 25 年 6 月 1 日から平成 26 年 3 月 31 日まで)
平成 25 年 3 月 29 日(金)開催の理事会(第 219 回)にお
いて、新たに顧問1名が選任された 。
顧 問
伊藤 博
(任期は、平成 25 年 4 月 1 日から平成 28 年 3 月 31 日まで)
(任期は、平成 25 年 4 月 1 日から平成 26 年 3 月 31 日まで)
評議員
本川祐治郎
(任期は、平成 25 年 6 月 1 日から平成 26 年 3 月 31 日まで)
金沢医科大学
医学教育棟建設工事 安全祈願祭
平成 25 年 4 月 24 日(水)11 時より旧アナトミーセン
ター解体跡地において、医学教育棟建設工事の安全祈
願祭(地鎮祭)が執り行われた。
式典には、竹越 襄理事長、勝田省吾学長のほか大学・
病院関係職員、設計監理の㈱中島建築事務所ならびに
施工業者である㈱大林組などの関係者約 30 名が出席し
宮司による神酒拝戴
た。宮司による祝詞奏上、代表者による地鎮行事(鎌・
鍬・鋤)が行われ、理事長、学長ら、関係者が順に玉串
鉄骨造地下 2 階地上 6 階建て、延床面積約 18,000 ㎡で、
を捧げ、工事の安全を祈った。
地下 1 階には薬剤部が配置される。1階には一般外来、
竹越理事長からは「平成 15 年に完成した病院新館に
集学的がん治療センター等の診療部門、2階には中央臨床
始まり、第二新館、別館改修に続き、医学教育棟建設
検査部、看護部等、3階には病院病理部、リハビリテーシ
を経て、長年計画してきた病院増改築の最終であるエ
ョンセンター等、4階には臨床研修センター、講義室等が
ントランス棟完成に向けて、ようやく目途が見えつつ
配置される。5 階にはスチューデント・ドクター医局、
ある。医学教育棟は大学と病院が混在した複雑な建物
クリニカル・シミュレーション・センター等と 210 名
ではあるが立派な建物になることを願っている。長い
が収容できる講義室が配置され、この講義室は 1 学年
工事期間であるが、安全には十分に配慮していただき
単位での学内試験に対応できるように計画されている。
たい」との挨拶があった。
医学教育棟は、旧アナトミーセンター、X 線 CT 棟、
旧 RI 棟解体跡地に、グランドデザイン第 1 次 5 カ年計
画の一環として建設され、完成後しばらくは、エント
ランス棟完成までの期間、病院本館機能の受け皿とし
て稼働する。建設規模は一部鉄骨鉄筋コンクリート造・
68
6 階には病院事務部、医局等が配置され、平成 26 年 9 月
下旬に完成予定である。
(施設課 森田剛史)
管理・運営
学校法人 金沢医科大学
平成 24 年度決算
金沢医科大学報 155 号/2013.8
入院収入は、病床利用率が 84.4%と 0.2 ポイント
増加し、診療単価が 5.5%増加したことなどにより、
前年比 2 億 9 千 1 百万円増の 144 億 2 百万円となりま
した。
一方、外来収入は、外来延患者数が 0.4%減少し
ましたが、診療単価が 1.9%増加したことなどによ
学校法人金沢医科大学の平成 24 年度決算が、5 月 30
日(木)開催の第 221 回理事会及び第 118 回評議員会に
おいて承認されました。その概要及び収支等の状況は
次のとおりです。
り、前年比 4 千 9 百万円増の 47 億 4 千 9 百万円とな
りました。
なお、医療収入の帰属収入に占める割合は 69.3%
(前年度 70.7%)です。
【主な費用】
1.概要
平成 24 年度は、創立 40 周年を迎え 10 月には記念式
(1 )人件費
人件費総額は、前年比 3 億 8 千 6 百万円増となる
典を挙行し、記念事業の一環であるレジデントハウス
126 億 2 千万円となりました。うち、教員人件費は、
が完成し、さらに医学教育棟建設工事にも着手しまし
7 千 1 百万円増の 38 億 3 千 7 百万円、職員人件費は
た。教育・研究面では、国の補助金を得て研究施設及
看護師などの医療スタッフ増員により、2 億 4 千 4
び研究装置設備を整備し、さらに、若手研究者らを対
百万円増の 79 億 7 千 8 百万円、役員報酬は 9 千万円、
象とする特別研究推進事業を実施して研究の活性化を
退職給与引当金繰入額及び退職金は 7 千 4 百万円増
図りました。また、国家試験強化対策事業の推進及び
の 7 億 1 千 5 百万円となりました。
実習室、学習室の増設・改修など教育環境の整備を行
いました。病院部門では、引き続き看護師の募集活動
や就業環境改善、老朽化施設及び医療機器の更新など
を行いました。
なお、人件費の帰属収入に占める割合は 45.7%(前
年度 46.0%)です。
(2 )教育研究経費
医学部及び看護学部の国家試験強化対策事業の拡
充、戦略的研究基盤形成支援事業の実施、若手医師
2.消費収支計算書の状況
【主な収入】
(1 )学生生徒等納付金
医学部生の減少等により、前年比 9 百万円減の
48 億 9 千 1 百万円となりました。学生数は、医学部
生 662 名、大学院生 83 名、看護学部生 256 名の合計
1,001 名です。
(2 )寄付金
及び本学卒業生の研究活性化を目的とする特別研究
推進事業の実施、国からの委託研究の増加により前
年比 6 千 6 百万円増の 17 億 6 千 9 百万円となりまし
た。
(3 )医療経費
前年比 5 千 7 百万円増の 88 億 3 千万円となりまし
た。医療収入の増収に伴い、薬品費が 2 千 9 百万円
の増、医療材料費が 7 千 4 百万円の増となりました。
寄付金総額は、前年比 2 億 6 千 1 百万円増の 10 億
なお、医療経費の医療収入に占める割合は 45.8%
9 千 7 百万円となりました。このうち 4 億 2 千 4 百万
(前年度 46.6%)、帰属収入に占める割合は 32.0%(同
円が創立 40 周年記念事業に係るものです。
(3 )補助金
補助金総額は、前年比 3 億 1 千 8 百万円増の 16 億
3 千 5 百万円となりました。
33.0%)です。
(4 )減価償却額及び資産処分差額等
減価償却額及び資産処分差額の合計額は、前年比
5 千 8 百万円増の 27 億 4 千 2 百万円となりました。
うち、私立大学等経常費補助金は 12 億 2 千 3 百万
円で、文部科学省研究装置設備補助金は戦略的研究
この結果、帰属収入の部合計 276 億 2 千 8 百万円から、
基盤形成支援事業補助金、教育研究活性化設備整
消費支出の部の合計 266 億 5 千 7 百万円を差引いた収支
備補助金と合わせて 1 億 7 千 4 百万円となりました。
差額は、前年比 3 億 4 千 9 百万円増となる 9 億 7 千 1 百万
その他の補助金には、レジデントハウス建設に係る
円の収入超過となりました。
補助金 1 億 2 千 8 百万円が含まれています。
(4 )医療収入
医療収入総額は、過去最高の 191 億 5 千 1 百万円
となりました。
3.資金収支計算書の状況
【主な資金収入・支出】
※消費収支計算書で説明した項目については割愛させ
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管理・運営
金沢医科大学報 155 号/2013.8
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ていただきます。
(1 )借入金等収入
期中の運転資金として銀行から 10 億円を借入れ
しました。
また、教育振興基金(学校債)を募集し、3 億 6 千
3 百万円の資金調達を行いました。
(2 )借入金等返済支出
期中に借入れた短期借入金 10 億円を返済しまし
た。
円(同、2 千 5 百万円)、高速高感度タイムラプスシ
ステム 5 千万円(同、2 千 5 百万円)、血管インター
ベンション・シミュレーショントレーナー5 千万円
(同、5 千万円)及び医療機器の更新などで、合計 6
億 7 千 4 百万円を支出しました。
(4 )その他の支出
その他の支出には奨学事業貸付金が含まれてお
り、医学部生に 1 億 6 百万円、看護学部生に 9 千万
円を支出しました。
また、学校債の定期償還及び繰上償還等で、3 億
9 千 8 百万円の償還を実施しました。
(3 )施設・設備関係支出
施設関係支出では、医学教育棟建設工事着手金
以上の資金収支計算の結果、平成 24 年度の次年度繰
越支払資金(手持運転資金)は前年比 5 億 9 千 3 百万円増
となる 60 億 1 千 4 百万円となりました。
13 億 4 千 5 百万円、レジデントハウス建設工事 7 億 5
百万円(うち、補助金交付額 1 億 2 千 8 百万円)、基
礎研究棟受変電設備更新工事 7 千 8 百万円、中央監
視装置リモートステーション更新工事 6 千 3 百万円、
構内駐車場増設工事 5 千 1 百万円ほかで、合計 23 億
8 千万円を支出しました。
4.貸借対照表の状況
【主な増減】
(1 )資産の部
資産総額は、前年比 8 億 4 千 3 百万円増の 549 億 2
千 9 百万円となりました。
設備関係支出では、細胞解析分離装置セルソー
これは、建物ほかの除却や減価償却による減少額
タシステム 7 千 5 百万円(うち、補助金交付額 3 千
に対して建設仮勘定や流動資産の増加額が上回った
5 百万円)、液体クロマトグラフ質量分析計 5 千万
ことによるものです。
70
管理・運営
金沢医科大学報 155 号/2013.8
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建設仮勘定が 11 億 5 千 1 百万円増加しているのは、
医学教育棟建設工事の着手金を支払ったためです。
長期貸付金は医学部生、看護学部生への奨学貸付
金で、6 億 9 千 1 百万円となりました。
及び監査報告書)を本学のホームページ上に掲載してい
ます。
(http://www.kanazawa-med.ac.jp「事業報告及び決
算について」)
流動資産のうち、現金預金は 5 億 9 千 3 百万円増
の 60 億 1 千 4 百万円となりました。
(2 )負債の部
負債総額は、前年比 1 億 2 千 8 百万円減の 170 億 9
千 1 百万円となりました。
退職給与引当金は、前年比 1 億 3 千 3 百万円減の
75 億 5 千万円となりました。
前受金が減少したのは、学納金の前後期分割納入
制度の進行によるものです。
5.金沢医科大学氷見市民病院の状況
新病院開院 1 周年を迎えた平成 24 年度は、医療スタ
ッフを増員し 10 月から 7 対 1 看護体制を確保するなど
の増収策により医業収益は大幅に増加しました。この
結果、医業利益は改善し、経常利益は 9 千 5 百万円の黒
字となりました。
(1 )損益計算書
医業収益は、前年比 4 億 6 千 8 百万円増の 50 億 6
(3 )正味財産は、前年比 9 億 7 千 1 百万円増の 378 億 3
千 8 百万円で、入院収益は、前年比 4 億 3 千万円増
千 8 百万円となりました。この結果、資産総額に
の 32 億 6 千 3 百万円、外来収益は、前年比 3 千万円
対する正味財産の割合は 68.9%となり、前年度よ
増の 17 億 8 千 5 百万円です。
り 0.7 ポイント増加しました。
医業費用は、前年比 5 千 4 百万円増の 53 億 7 千 2
百万円で、材料費が前年比 8 千 3 百万円減の 14 億 8
なお、情報公開の一環として、平成 24 年度財務関係
千 8 百万円、給与費が前年比 6 千 8 百万円増の 28 億
書類(財産目録、貸借対照表、収支計算書、事業報告書
9 千 7 百万円、委託費が 4 億 5 千 1 百万円、設備関係
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管理・運営
金沢医科大学報 155 号/2013.8
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ugf?@wzJLlEfz 7,550 ^# 100%m
費が 1 億 1 千万円、その他の経費で 2 億 3 千 8 百万円、
氷見市への指定管理者負担金は 7 千 9 百万円増の 1
億 8 千 8 百万円です。
補 助 金 収 益 は、 氷 見 市 か ら の 交 付 金 3 億 6 千 8
百万円など 3 億 7 千 8 百万円です。
(2 )貸借対照表
資産総額は 14 億 5 千 8 百万円、負債総額は 8 億 9
千万円、純資産は 5 億 6 千 8 百万円です。
流動資産は 13 億 1 千 9 百万円です。
うち、現金預金は 1 千 2 百万円、未収入金は 12 億
5 千 8 百万円、貯蔵品は 4 千 9 百万円です。
流動負債は 6 億 6 千 4 百万円です。
うち、未払金は 4 億 7 千万円、預り金は 4 千 3 百万
円、賞与引当金は 1 億 5 千 1 百万円です。
固定負債は退職給付引当金で、2 億 2 千 6 百万円
です。
72
純資産のうち大学会計からの収益事業元入金は 8
億 4 千 7 百万円となりました。
(財務部 大野木辰也)
管理・運営
金沢医科大学報 155 号/2013.8
金沢医科大学氷見市民病院 損益計算書
(自)平成 24 年 4 月 1 日
(至)平成 25 年 3 月 31 日
《損益計算書》
(単位:百万円)
科 目
科 目
決算額
医業収益
決算額
5,068 医業費用
5,372
入院収益
3,263
材料費
1,488
外来収益
1,785
給与費
2,897
6
委託費
451
設備関係費
110
経費
238
指定管理者負担金
188
受託事業収益
施設設備利用収益
14
医 業 利 益
医業外収益
△ 304
399 医業外費用
寄付金収益
10
補助金収益
378
雑益
11
経 常 利 益
0
95
金沢医科大学氷見市民病院 貸借対照表
平成 25 年 3 月 31 日現在
《貸借対照表》
科 目
流動資産
現金及び預金
未収入金
徴収不能引当金
貯蔵品
その他
固定資産
工具器具備品
減価償却累計額
車輛
減価償却累計額
(単位:百万円)
科 目
決算額
664
12
未払金
470
1,258
預り金
43
△9
賞与引当金
151
その他
0
9 固定負債
226
49
139
退職給付引当金
174 負債の部合計
△36 純資産
2
△1
元入金
利益剰余金
純資産の部合計
資 産 の 部 合 計
決算額
1,319 流動負債
1,458 負 債・純 資 産 合 計
226
890
568
847
△ 279
568
1,458
73
管理・運営
金沢医科大学報 155 号/2013.8
申し承認された。
平成 24 年度 人事評価
この人事評価の結果に基づき、評価が特に良好であ
った職員 40 名に対し、奨励金を夏季期末手当に付加し
平成 24 年度人事評価が、事務職、技術職、看護職、
て支給することとなった。40 名の内訳は、事務職 7 名、
技能職の 1,053 名の職員を対象に実施された。評価の結
技術職 9 名、看護職 23 名、技能職 1 名であった。一方、
果は、平成 25 年 6 月 14 日(金)開催の第 14 回人事評価
評価結果が不良であった職員 34 名については、職員人
委員会においてまとめられたうえ、理事長に報告され
事委員会が個々に検討し、最も適切と思われる方法に
た。また、第 100 回職員人事委員会において、この評
よって指導することになる。
価結果を基本に、過去の評価実績、職種間のバランス
所属長の皆様には、今後も人材の育成を念頭に、人
などを加え多面的に審議され、審議結果を理事長に答
事評価をお願いしたい。
(人事課 杉森哲也)
金沢医科大学と金沢工業大学
工学部講師が出席し、野田武則釜石市長に目録と試作品
被災地釜石の高齢者医療を支援
のカプセルを贈呈した。
さらに、8 月 7 日(水)には金沢医科大学看護学部の
3 年生岡村健斗君、宮岸雄太君、2 年生桜井里菜さん、
白井美帆さんと甲野裕之教授、中島素子教授および金
沢工業大学工学部の内田講師ほか学生 3 名が、完成し
たカプセル 1000 セットを釜石市に寄贈した。
野田市長より「被災者の中でも高齢者の医療、特に独
居の方々の医療に一つの光を与え、心をこめたメッセ
ージは癒しを与えます。本当にありがとうございます」
との感謝の言葉があった。寄贈式の後には、被災者の
住む仮設住宅に向かい被災者にキットを配布し、使い
方などを説明した。また、手渡す際にお年寄りの話し
相手にもなったため、後日高齢者の方から「めんけひと
だちだった。今度いつくるのや(かわいい人達だった。
「命のきずなカプセル」の目録贈呈式(平成 25 年 5 月 24 日)
こんどはいつくるの)」との話も聞かれた。
被災者にとって物質的な援助はもちろん大切である。
東日本大震災の被災地である釜石市が取り組んでい
しかし被災より 2 年半が経過した現在、震災が風化し
る高齢者への「救急医療情報ケース」配布事業を、金沢
てしまい「皆から忘れられてしまう」ことへの不安が顕
医科大学と金沢工業大学が医工連携により支援するた
在化してきている。復興はまだまだであること、ここ
め、救急医療情報ケース「命のきずなカプセル」1000 セ
で懸命に生きているんだという思いが募ってきている。
ットの目録贈呈式が、平成 25 年 5 月 24 日(金)岩手県沿
医療情報ケースの配布だけでなく、学生さんの心をこ
岸広域振興局大会議室において行われた。この支援事
めた温かいメッセージが高齢の被災者を癒すと思われ
業は、現在釜石市保健福祉部付部長を務める本学呼吸
る。心より感謝したい。
器内科学髙橋昌克講師の計らいによるものである。カ
(釜石市保健福祉部・地域医療学 高橋昌克)
プセルの中にはかかりつけ医、基礎疾患、薬剤情報な
どの医療情報(森本茂人高齢医学教授作成)、健康保険
証の写し等のほか、製作に携わった金沢医科大学看護
学部学生、金沢工業大学工学部学生一人ひとりの真心
を込めた応援メッセージが添えられている。このカプ
セルを仮設住宅に住む独居高齢者をはじめとする高齢
者宅に配布し各家の冷蔵庫に収納しておくことで、緊
急時に搬送先の医療機関で役立ててもらうというシス
テムである。
贈呈式では金沢医科大学の竹越 襄理事長、中農理博
常務理事、金沢工業大学の水野一郎副学長、内田奈芳美
74
仮設住宅の前で(平成 25 年 8 月 7 日)
管理・運営
金沢医科大学報 155 号/2013.8
第 4 回 恋人の聖地
内灘ロマンチックウォーク
−アカシアの香るなか、医師と看護師とともに
460 人が完歩ー
主催: 内灘町、内灘町ウォーキング協会、金沢医科大学
日時:平成 25 年 5 月 19 日(日)午前 9 時
本学は、内灘町と平成 18 年 10 月に包括連携協力に関
する協定を締結し、
「健康な町づくり」を目指して様々
な事業を展開している。
ウォーキングを楽しむ参加者
に参加した。
また、内灘町庁舎 1 階町民ホールでは、本学総合内
当日は薄雲のかかる、ウォーキングには格好の天候
科学の小林淳二教授、上西博章講師による健康相談を
であった。内灘町庁舎前で行われた開会式では、内灘
はじめ、栄養部による栄養相談、看護学部学生による
町ウォーキング協会の中村 進会長の開会宣言のあと、
健診コーナー
「ふれあい健康フェア」
、また、これらに
川口克則内灘町長と勝田省吾学長が挨拶した。開会式
加えて、内灘町健康づくり推進委員会による野菜クイ
後、約 460 人の参加者が内灘町庁舎を出発し、日本海、
ズコーナーも設けられた。会場には 165 名の来場者が
河北潟の眺望やアカシアの咲き誇る内灘の魅力を満喫
途切れることなく、終始活気にあふれていた。
しながら、5 キロと 12 キロのコースをそれぞれ楽しん
参加者に大きな怪我やトラブルもなく無事終えるこ
だ。本学の医療関係者は、白いビブスを着用して、参
とができ、地域とともに歩む金沢医科大学として、
「健
加者と健康談義などを通じて交流を深めながら歩を進
康な町づくり」の一翼を担えた。
(大会運営委員長 西尾眞友)
めた。勝田学長、中農理博常務理事らも 5 キロコース
互 助 会
ル説明および始球式が行われ、18 ホールにわたる熱戦
が繰り広げられた。
第 23 回 互助会
ゴルフ大会
当日は晴天に恵まれ絶好のコンディションであった
が、平成 5 年の第 3 回大会以来 20 年ぶりの本会場は、
県内でも珍しい高麗芝を使用しており、参加者は慣れ
ないグリーンへの対応に苦労していたようである。し
かし随所にナイスショットが見られ、互助会員・学生
とも持てる技術を駆使し、コース攻略に挑んだ大会と
なった。
また、教職員と学生との親睦も図られた有意義な一
日となった。
(人事課 保志場順子)
成績は次のとおり。
〈ネットの部〉
始球式
恒例の互助会ゴルフ大会が、6 月 1 日(土)の開学記念
優 勝
今村 吉克(看護系大学院設置準備室)
準優勝
上端 雅則(氷見市民病院事務部)
73.2
第3位
木村 晴夫(事務局)
74.8
73.0
〈グロスの部〉
日に千里浜カントリークラブで、互助会員 28 名、学生
優 勝
濱中 豊(能登北部地域医療研究所)
86
34 名の合計 62 名が参加して開催された。
準優勝
加藤 勝人(総務部人事課)
89
第3位
上端 雅則(氷見市民病院事務部)
90
午前 8 時から、松本忠美副理事長の挨拶に続きルー
75
金沢医科大学報 155 号/2013.8
報告・随想
ロサンゼルスこども病院(CHLA )留学記
小児科学准教授 中村
常之
国際学会での発表はいつもたどたどしく、海
外はどちらかというと苦手です。そんな私が、
今回一念発起で、ロサンゼルスへの留学を決意
しました。今回は近い将来留学を考えている若
い先生、学生の皆さんに、少しでも参考になれ
ばとの思いから、私の留学記をありのままに綴
ってみました。
医師になってから、上司の海外留学、そして
大学の同級生達が続々と欧米へ渡って行くのを
横目で見ながら、海外留学に行く人達が輝いて
見え、羨ましいと思っていたことは事実です。
そして“いつかは海外留学をしたい”と考えてい
ました。しかしながら、小児循環器医を目指し、
臨床で力をつけていかねばならない現実を優先
し、医師 6 年目に国内留学(福岡市立こども病
院循環器科)を選択しました。その決定は間違
Oncology study group
左から Dr.Frier、Dr.Tishler、筆者、Prof.Takahashi
っておらず、私の臨床における大きな力になったと思
これまで留学された先生の多くは、留学に向けて入
います。国内留学から戻った後、微力ながらもこの大
念な準備を行ってきたと思います。その中でも必須条
学に育ててもらった恩返しのため、後輩の指導、特に
件としては英語力であろうかと思います。残念ながら
小児循環器医の育成に取り組んできました。優秀な後
英語は私の最も苦手な分野でもあったので、この部分
輩達が小児循環器の臨床において困らなくなったこと
が全くクリアされないまま準備が始まりました。当初
で、私の忘れ去っていた“海外留学”の夢が甦ってきま
は、臨床から離れて医学教育での留学を考え、ハワイ
した。講座主任の犀川 太教授に事情を説明し、許可を
大学との交渉を行いました。他大学の先生に紹介して
得た後、小児循環器医の後輩達に正直にその思いを伝
もらい、ほぼ本決まりと思っていた 7 月の時点で、突
えて今回の留学の運びとなりました。
然キャンセルとなりました。留学予定日まであと 9 カ
CHLA 正面
76
クリスマス時期の CHLA
報告・随想
金沢医科大学報 155 号/2013.8
月、ここで 2 つの選択、止める、あるいは別の場所を
J-1 visa 取得が遅れ、多くの手続きが後回しになっ
探すことになりました。半ば留学をあきらめかけてい
てしまい、住む場所、車など、どうすればよいかわか
ましたが、犀川教授から、背中を押していただき、他
らないままロサンゼルス空港近くのホテルに滞在す
の場所での留学先を探すことになりました。12 年前、
ることになりました。入国同日、指導者となる Prof.
海外心臓移植の患者搬送の際に、ロサンゼルスで知り
Takahashi 夫妻にホテルまで来ていただき、会食とな
合 っ た Prof. Takahashi(CHLA:Children's Hospital
りました。この時はただただ不安な気持ちであったと
Los Angeles )に連絡をしてみることにしました。有り
記憶しています。ただ、息子はこういう状況にもかか
難いことに Prof. Takahashi から早々に快諾をいただ
わらず、意外にタフで、彼の前向きさに助けられた部
き、CHLA で臨床研究を行う留学が決定しました。
分が大いにありました。翌日からアパートメントを探
本格的な留学の手続きは平成 23 年 9 月から始まりま
し、病院からは約 40km 離れていますが、息子の学校の
した(出国 7 カ月前)。J-1 visa を手に入れるためにはま
近くのトーランス市に決定しました。1 週間後のアパー
ず DS2019 という書類が必要となります(留学先の施設
トメント入居まで、空港ホテルからの CHLA の勤務と
から送付される)。その書類は、慣れた施設では 2 カ月
なり、いよいよ 1 年間の私の挑戦が始まりました。
程で手続きが終了し、送られてくるそうです。しかし
研究内容は J-1 visa の取得や金沢医科大学での引き
ながら、CHLA、特に Cardiology 部門への日本人の留
継ぎのため、CHLA の指導者とのやり取りが十分でな
学は 10 年間程期間があいており、その手続きに精通し
く、ほとんど決定しないまま CHLA への勤務が開始と
たスタッフは皆無でした。そのため、CHLA から送ら
なりました。いくつかの研究内容を提示し、最終的に、
れてくる書類は DS2019 ではなく、全くの別物が数回送
最近行っていた研究の中から、超音波を用いた川崎病
付されてきました。年内の DS2019 を手に入れることは
および小児がん患者の頸動脈壁運動の解析に決定しま
諦め、年末に予約していたアメリカ大使館の面接をキ
した。USC(南カリフォルニア大学)および CHLA で
ャンセルしました(出国 3 カ月前)。年が明け、平成 24
は、種々の研究には iStar(IRB Submission Tracking
年 1 月 16 日、この期に及んで DS2019 の申請用紙が送ら
and Review )System による online 申請が必要となっ
れてきた時には、4 月からの留学は少し難しいと感じ、
てきます。Account を手に入れるために、まずは臨床
焦りが頂点に達しました。以後、催促メールを頻繁に
研究の過去の悲惨な歴史を含めた、研究に関って行く
送り(実はこれが最も大事なことで、黙っていては何も
上で必要な知識を問う MCQ 形式試験を行います。60
始まらない!)
、2 月 27 日ようやく DS2019 の書類が届
%以上の正答率で、合格の判定が下されます。合格後、
きました。ただし、名前、誕生日を間違えており、再
Account を手に入れてから、何もかも 1 人で膨大な量の
発行を行った上で、3 月 5 日全てが正しい DS2019 の書
書類作成(プロトコール、英語の同意書、スペイン語の
類が届きました。3 月 8 日大使館面接を行い、3 月 10 日
同意書、小児に対する同意書、患者リクルートのイン
アメリカ大使館から念願の J-1 visa が郵送されてきま
タビュー内容、その他多数の書類)が必要でした。当初、
した。3 月 16 日送り先未定のまま、アメリカに荷物を
2 カ月くらいで許可されるとのことでしたが、10 人程
送り、3 月 24 日家族 3 人、まさに綱渡りのような出国と
度の reviewer から計 100 以上の質問があり、最終的に
なりました。
許可されたのは 8 月末となりました(Arterial stiffness
アパート前の景色(トーランス市)
Cardiology study group
左から Dr.Wood、筆者、Dr.Tang、Prof.Takahashi
77
報告・随想
金沢医科大学報 155 号/2013.8
ハロウィンで仮装する超音波技師。左から Irina さん、Breicha さん
成果発表会
in children: CCI-12-00156 )。その間は、書類作成に平
after Kawasaki disease: Cardiology in the young )。
行しながら、日本から継続していた同研究を指導者に
帰国後、川崎病の冠動脈瘤のある症例での頸動脈壁運
チェックしてもらい、論文投稿や、学会発表を行って
動に対し、Recoil 機能が際立つような新パラメータを
いました。
考案し、CHLA のスタッフの前で成果発表会を行いま
平成 24 年 9 月 5 日に実際の臨床研究が始まりました。
した。また、同時に白血病のお子さんの長期遠隔期と
ロサンゼルスでは、予想外にスペイン語しか話せない
しての血管機能を評価し、興味深い結果が得られ、同
患者が多く、病院で認められた通訳者が必要であるこ
時に投稿中です。
となど、日本の臨床研究ではありえないことに戸惑い
平成 25 年 3 月 19 日、名残惜しい中ロサンゼルスを離
を覚えながら突き進んでいきました。ただし、私一人で、
れました。まず、家族全員無事に 1 年間を過ごすこと
別室で家族からの同意書取りを行いましたが、poor な
ができたことに安堵しております。そして、今回この
英語力のため、拒否されるケースも多く難渋(特に小児
ような機会を与えて下さった犀川教授、1 年間我慢強く
がん患者)し、個人的にはかなりストレスフルな状況
私を指導して下さった Prof. Takahashi、そして離職し、
でした。最終的には話す内容の順番を入れ替える、出
全力で私のサポートをしてくれた妻に深く感謝いたし
来る限りシンプルな内容を話すことを心がけ、何とか
ます。私は、この留学の経験から、多くのことを学び
同意をとることができるようになってきました。
“Good
ました。私は本学学生や若い先生に「背伸びをして大き
luck your research! ”と笑顔で応援してくれた白血病
な一歩を踏み出そう!」、そんなエールを送り、筆をお
患者の家族、何故か患者と写真撮影となったメキシコ
きたいと思います。 からきた英語が一切しゃべれない川崎病家族のシーン
は忘れられない思い出となりました。決してスムーズ
とは言えない研究状況でしたが、Echo Technician の
助けもあり、少しずつ対象者のデータが集まり始めま
した。同時に院内でのプレゼンの効果もあり、3 年目
の fellow と の 共 同 研 究(IRB に 追 加:Cardiovascular
dysfunction in pre-pubertal obese children. CCI-1200007 )も行うことが決定しました。Endocrinology の
MD からも共同研究の申し込みもありましたが、私に
とって貴重な土・日曜日に研究を行うため、さすがに
お断りしました。日本から継続していた頸動脈壁運動
をテーマにしたものでしたが、指導者との Discussion、
カンファレンスでの Discussion 等を経て、私の足らな
いもの、新たな発想、Reviewer を意識した研究方法
は勉強になりました。心拍出に対する血管拡張反応で
あったものが、やがて血管機能を Expansion と Recoil
に分けて考えるようになり、その考えを取り入れて、
論文投稿したものが、留学中の 12 月に受理されまし
た( Subclinical arterial stiffness in young children
78
報告・随想
金沢医科大学報 155 号/2013.8
米国ノースウェスタン大学留学記
公衆衛生学准教授 櫻井 勝
今回、2012 年 4 月から 2013 年 4 月までの 1 年間、
ノースウェスタン大学予防医学教室(Department
of Preventive Medicine, Northwestern University
Feinberg School of Medicine )に留学させていた
だきましたので、報告いたします。
私 は 留 学 前 か ら 中 川 秀 昭 教 授、 滋 賀 医 科
大 学 の 三 浦 克 之 教 授( 前 本 学 公 衆 衛 生 学 准 教
授 )の 指 導 の も と、 ノ ー ス ウ ェ ス タ ン 大 学 の
名 誉 教 授 Jeremiah Stamler 先 生 を 主 任 研 究
者とした血圧と栄養に関する国際共同研究
INTERMAP( INTernational study of MAcroand micronutrients and blood Pressure )に関わ
っていました。また、三浦先生が以前ノースウェ
スタン大学に留学されていたこともあり、今回、
Stamler 先生、三浦先生、中川教授のお力添えに
より、留学の機会をいただきました。
滋賀医科大学との共同研究の打ち合わせにて。
中央後ろが Lloyd-Jones 教授、左から 2 番目が Liu 教授、左端が筆者
ノースウェスタン大学の医学部キャンパスは、イリ
ぐらいしか印象がありませんでした。そんなシカゴの
ノイ州シカゴのダウンタウンにあります。シカゴはニ
基礎知識もないままに、妻と当時 4 歳の息子と 3 人で渡
ューヨーク、ロサンゼルスに次ぐ米国 3 番目の都市で
米しました。
す。ダウンタウンに立ち並ぶ高層ビル群と高級店の立
ノースウェスタン大学の予防医学教室では、Donald
ち並ぶミシガン通り、東に広がるミシガン湖、有名な
Lloyd-Jones 主 任 教 授、Kiang Liu 教 授 を 中 心 に、
建築物や美術館、博物館も多いことから、気候の良い
MESA(Multi-Ethnic Study of Atherosclerosis )研 究、
夏のシカゴは米国人にとって人気の観光地です。しか
CARDIA(Coronary Artery Risk Development in Young
し、日本人にとっての米国は東海岸、西海岸のイメー
Adults )研究といった世界を代表する循環器疾患の疫学
ジが強く、意外とシカゴのイメージはありません。私
研究をはじめ、さまざまな疫学研究が行われています。
もシカゴに行く前は、映画の「アンタッチャブル」、ド
私は留学前からの継続で INTERMAP 研究の解析に関わ
ラマの「ER 」とマイケルジョーダンのシカゴ・ブルズ
らせていただきました。INTERMAP のデータセンター
アパートから見たジョンハンコックセンター
Stamler 先生(右端)との食事会
79
報告・随想
金沢医科大学報 155 号/2013.8
ノースウェスタン大学のダウンタウンキャ
ンパスには、メディカルスクールのほか、ロー
スクールがあります。ロースクールには、日本
からも企業の法務部や弁護士事務所から毎年
十数人が留学してきます。ロースクールの方々
は、1 年後の資格試験に向けて、みんなで一
緒に勉強しているので団結力があります。メ
ディカルスクールにも研究や臨床で留学に来
ている日本人がいますが、メディカルスクー
ルの日本人の横のつながりは希薄です。また、
ロースクールの方々とも直接の接点はありま
せん。子供の保育園のつながりで、メディカ
ルスクールやロースクールの日本人留学生の
方々と知り合うことが多く、ホームパーティー
シカゴ、フィールドミュージアムにあるティラノサウルスの化石 Sue と一緒に
は英国の Imperial College London にありますので、実
などで交友を広げることができました。また、
妻の語学学校の縁で韓国やブラジルの方々と
も仲良くなれたのは、貴重な経験でした。
際の統計解析はロンドンの先生方とメールで連絡を取
シカゴには海がなく魚介類に乏しいのが残念でした
り合いながら行います。このスタンスは日本にいる頃
が、ステーキハウスで巨大な肉と格闘したり、シカゴ
と変わりませんでした。INTERMAP の主任研究者で世
ピザの有名どころを全店制覇したり、安価でおいしい
界の循環器疾患予防の大御所である名誉教授の Stamler
地ビールやワインを楽しんだりと、シカゴなりの食生
先生は、93 才という高齢にもかかわらずお元気で、学
活も楽しめました。また、夏の夕方には公園の無料コ
会発表や論文の原稿を直接ご指導いただけたのは貴重
ンサートに行ったり、カブス、ホワイトソックスの試
な経験でした。Stamler 先生は多忙で、シカゴにいるこ
合で日本人メジャーリーガーを応援したり、冬はブル
とが少なかったのですが、シカゴのアパートがご近所
ズの NBA 観戦で盛り上がったり、金沢ではあまり経験
でしたので、家族で夕食にもご招待いただき、とても
できない文化的な生活を楽しむことができました。ア
良い記念になりました。私は仕事の多くの時間を PC と
メリカに住んでいないと行けないような米国の国立公
のにらめっこに費やしていましたので、仕事面では米
園、イエローストーンやホワイトサンズなどを旅行し
国にいても日本と変わらないような生活でした。そん
たのも良い思い出です。
な中で、教室で週 1 回行われるセミナーや小グループの
私は不惑の歳にして惑いながらの留学でしたが、仕
ミーティングは貴重な時間で、教室内で行われている
事の面でも、生活の面でも、文化の面でも、日本では
疫学研究の研究計画や成果を議論したり、教室外から
経験することのない貴重な体験をすることができまし
講師を招いて最近の疫学研究の話題提供があったりと、
た。物事の考え方の多様性にふれ、視野が広がりました。
非常に刺激的で勉強になりました。これらの議論から
もっと若いうちに留学していれば、将来に対する考え
アイディアを得て、これまで日本で行ってきた疫学研
方も違ってきていただろうと思います。若い先生方に
究についても、いくつかの成果をまとめることができ
は、ぜひ、機会をみつけて留学することをお勧めします。
ました。
80
報告・随想
金沢医科大学報 155 号/2013.8
米国ピッツバーグ大学留学記
救急医学准教授 小倉
憲一
はじめに
2012 年 8 月中旬から 2013 年 6 月初旬までの約 10 カ月
間、アメリカ合衆国ペンシルベニア州ピッツバーグ市
のピッツバーグ大学国際公共政策大学院(GSPIA )の災
害センターへ留学する機会をいただきましたので、報
告させていただきます。
ピッツバーグ市ならびにピッツバーグ大学について
ピッツバーグ市は、車で北に約 4 時間半でナイアガ
ラの滝、東に約 6 時間でニューヨーク、そして、南東
に約 4 時間半でワシントン D.C. があるところに位置し
ています。ペンシルベニア州の中では、フィラデルフ
ィア市についで 2 番目に人口の多い都市です。市域人
口は 30 万人を超え郊外に住む人も多く、アレゲニー郡
を中心に 7 郡にまたがる都市圏人口は約 236 万人です。
その地域は、アパラチア山脈の麓で 3 つの川(モノレイ
ア川、アレゲニー川とオハイオ川)の合流するところに
あります。
ピッツバーグ市と言えば、古くは鉄鋼の街「Smoky
City 」として有名でしたが、1970 年代からの都市再開
ピッツバーグ大学の国際公共政策大学院(GSPIA )で
講義する筆者
留学先が決まってから渡米まで
留学先のピッツバーグ大学国際公共政策大学院災害
発により現在では大学と病院の街として再生発展を果
センターの Louise Comfort 教授にメールで自分の略歴
たしています。このことを強調するために、オバマ政
を送らせていただいた後、2012 年の 5 月中旬に同大学
権が 2009 年にニューヨークで開催される予定だった
院の Dean から Invitation Letter が届きました。その
20 カ国・地域首脳会合をピッツバーグに変更したこと
後、かなりの不安と焦りをつのらせながら最終的にビ
はまだ記憶に新しいことだと思います。また、同市は
ザの申請が終了し、何とか 8 月中旬に家族 4 人で渡米し
2007 年アメリカで最も住みやすい町ランキング 1 位に
たことが思い出されます。
輝いており、これまでにトム・クルーズ主演の「アウト
ロー」など数多くの映画撮影も行われています。
子供の予防接種、現地の住居の手配、車の手配と保険、
携帯電話の手配、健康保険および子供の現地校の入学
ピッツバーグ大学は 1787 年に創立され、東海岸の
の手続きなど、すべてが初めての経験でした。そのた
ハーバード大学に代表されるいわゆるアイビーリーグ
め日本国内にいる間にできることはできる限り済ませ
につぐ歴史を持ち、アメリカでは結構古い大学の一つ
て渡米しましたが、渡米後も約 1 カ月間は慣れないさ
です。大学のシンボルは、Cathedral of Learning(学
まざまな手続きに追われました。子供の学校のことで
びの聖堂)で、高さ約 160 メートルのゴシック高層建
は、2 人の娘がすでに中学生となっていたことから大変
築となっています。同大学は、医学部をはじめ数多く
苦慮しました。特に上の娘は日本では中学校から高校
の学部を有し、その学生数は約 36,000 人です。医学で
にまたぐことになり、帰国後の学校の問題から、2 カ月
は臓器移植などで実績がありますが、救急医療に関し
程度で私以外の家族が帰国することも念頭において留
てもパラメディックのシステム(FREEDOM HOUSE )
学することとなりました。
が全米で初期に確立され、病院の 24 時間体制の救急診
療システムや救急医のレジデントプログラムが最初に
つくられたのもこのピッツバーグ大学です。
留学の成果
今回の留学では、日本とアメリカの災害医療シス
81
報告・随想
金沢医科大学報 155 号/2013.8
に設けられた Emergency Medical System(EMS )が準
備されています。また、ED で働く職種には日本にはな
い Nurse Practitioner、Physician Assistant、 各 種 の
Technician といったさまざまなものがあります。これ
らを日本の救急医療体制に照らし合わせ、今後の救急
医療の在り方について検討する機会も得ることができ
ました。
アメリカ心臓協会の委員でもある UPMC の小児病院
の小児救急医 Robert Hickey 准教授、ナーシング・ス
クールの国際教育コーディネーターの Richard Henker
教 授、UPMC の 集 中 治 療 の Lillian Emlet 准 教 授、 同
GSPIA の Visiting Scholar のレセプションにて、Comfort 教授と
センターの家庭医療の Chair である Jeannette SouthPaul 教授、そして 25 年以上にわたってメディカル・
テムの違いについて知ることに加えて、アメリカの
コントロール体制に関わっているセント・クレア病院
Emergency Department(ED )で働く医師の教育シス
の Owen Traynor 先生など、多くの方にお会いするこ
テムについても学ぶことができました。
とができました。さらに、パラメディックの教育方法
留学先のピッツバーグ大学の GSPIA の災害管理セン
を International Trauma Life Support の イ ン ス ト ラ
ターで Faculty として大学院生に授業を行うとともに、
クターでもあるピッツバーグ大学救急医学センターの
Louise Comfort 教授の授業に参加し、国家レベルでの
Samuel Seitz 准教授から学び、現地のパラメディック
災害対応システムについて学ぶことができました。そ
とともに救急車に乗って実際の現場を体験させていた
こでは、それぞれの組織の明確化と組織間の連絡の重
だいたりもしました。
1960 年代後半から心肺蘇生の父である Peter Safar
要性を認識しました。
さらに、医師である私は災害対応の中でも災害医療
(和藤幸弘教授の留学先のボス)らを中心に、ピッツバ
の分野により関心があり、アメリカの災害医療対応シ
ーグにおける EMS が構築されましたが、その後、その
ステムについて学ぶ必要性がありました。そこでアメ
仕事を引き継ぎ、現在はヘリの一括管理を行っている
リカ合衆国連邦緊急事態管理庁(FEMA )から提供され
コントロール・センターで働く Paul Paris 教授にも直
ている教育システムで基本的な部分の確認を行い、災
接お会いすることができました。また、UPMC の医療
害医療に精通しているピッツバーグ大学大学院ナーシ
安全システムと深く結びついているアメリカの 3 大シ
ング・スクールの Michael Beach 准教授と災害医療に
ミュレーションセンターの一つである WISER シミュ
ついて情報交換を行いました。彼は近年のアメリカで
レーションセンターでも、そこに在籍する留学生とと
の災害に医療チームとして常に派遣されており、彼か
もに医学教育について多くのことを学ばせていただき
ら災害医療対応システムのみだけでなく、彼の災害医
ました。
療経験についても学ぶことができました。また、同大
アメリカのような広大な国土を持つ多民族国家では
学院でも授業を行わせていただく機会を与えていただ
必須のことかもしれませんが、ピッツバーグでは非常
きました。
またピッツバーグには、世界中か
ら医療関連の人材、企業、資金、患
者が集まるピッツバーグの医療産業
集積となっているピッツバーグ大学
医療センター(UPMC )があります。
この UPMC の多くの医師とも交友
を深めることができました。アメリ
カの救急専門医になるために、ED
を中心とした 3 年間のレジデンシー
プログラム、その後のフェローシッ
プのプログラムとして中毒、小児救
急医療、超音波そして今年から新た
82
ピッツバーグのダウンタウンの夜景。正面で明るく輝いているのが PNC パーク
報告・随想
金沢医科大学報 155 号/2013.8
は友人も多くでき、アメリカでの生活
をかなり楽しんでいたようです。上の
娘と比べて、下の娘は留学当初はかな
り英語に苦しんでいましたが、日本で
のめり込んでいたバレーボールを通じ
てアメリカ社会に溶け込んでいき、最
終的には家族の中で最もアメリカでの
生活を満喫していました。留学後半に
は、娘たちの英語習得のスピードに驚
かされる一方で、自分の進歩のなさを
情けなく感じることが幾度となくあり
ました。
また、日本では妻とは違い私自身は
子供の学校の問題や子供の友人を通じ
子供のバレーボールの大会、イーストコースト・チャンピオンシップ。
同時に 30 以上の試合が行われている。
てその父母の方々と付き合う機会とい
うのは全くと言っていいほどありませ
に合理的で役割分担された災害医療や救急医療システ
んでしたが、アメリカでは子供とともにさまざまなコ
ムを背景に、その標準化が進められています。10 カ月
ミュニティー活動に参加する機会があり、多くの方々
に満たない短い留学期間でしたが、災害医療や救急医
と知り合いになることができました。その中には NFL
療に関連するいろいろな分野の方々に出会うことがで
のスティーラーズのコーチなどもおられ非常に貴重な
き、親交も深めることができたことは私の人生におい
経験をさせていただきました。留学中、子供の帰国後
て大きな財産となりました。
の問題や渡米後の体調などから途中で留学を断念する
ことを考えた時期もありましたが、それらの問題も家
家族との生活
族がいたからこそ乗り越え、10 カ月間の留学を継続で
日本では多くの医者がそうであるように、私も家族
きることができました。また、これまでには直接的に
とともに過ごす時間を十分に持つことはできませんで
向き合えなかった家族のことについても深く考えるこ
したが、家族や家族間の付き合いを大切にするアメリ
とができたように思います。
カでは、家族とともに比較的多くの時間を過ごすこと
ができました。
ピッツバーグにはアメリカ 4 大プロスポーツのうち、
終りに
最後になりましたが、今回の留学をお許しいただき、
3 大プロスポーツのアメリカンフットボール(NFL )、
お力添えをいただきました救急医学の和藤教授ならび
アイスホッケー(NHL )、メジャーリーグベースボール
に救急医学教室の皆様、竹越 襄理事長、勝田省吾学長
(NBL )があります。NFL のチームとしてトマトケチ
はじめ本学内の皆様方に心から感謝申し上げます。
ャップで有名なハインツの名にちなんだハインツ・フ
ィールドをホームとするスティーラーズがあります。
このチームはスーパーボウルを 6 回制し、2 度連覇して
いる唯一のチームです。NHL としては、NHL のスー
パースター、クロスビーを擁する現在黄金時代のペン
ギンズ、そして NBL としては、サミットで鳩山元総
理大臣が始球式を行った PNC パークを本拠地とする
パイレーツがあります。これらのプロスポーツは、す
べて車で 20 分程度のところで観戦可能で、さらにピッ
ツバーグではハインツ歴史センターやハインツ・ホー
ル、カーネギー博物館・美術館など文化的な施設もそ
れなりに充実していました。
子 供 た ち は 現 地 の 私 立 の Middle school と High
school にそれぞれ入り、留学直後の数カ月間は言語の
NFL スティーラーズのホームのハインツ・フィールド
問題などもありかなり苦労していましたが、最終的に
83
報告・随想
金沢医科大学報 155 号/2013.8
平成 25 年度 石川県がん診療に携わる医師に対する
緩和ケア研修会に参加して
研修医 三浦
聖子
平成 25 年 6 月 8 日(土)・9 日(日)
、休暇村能登千里
浜にて開催された「石川県がん診療に携わる医師に対す
る緩和ケア研修会」に参加させていただきました。こ
の研修会は、いつでもどこでも切れ目なく、がんの苦
痛(身体と心のつらさ)に対する質の高い医療が受け
られるよう、がん緩和ケアの普及を目的として毎年開
催されています。厚生労働省はがん対策推進基本計画
において、
「すべてのがん診療に携わる医師が研修等
により、緩和ケアについての基本的な知識を習得する
こと」を目標に掲げています。日本緩和医療学会では
グループワーク
厚生労働省の補助金を受け、
「症状の評価とマネジメ
の講義と続きました。昼食を挟んで福井大学附属病院
ントを中心とした緩和ケアのための医師の継続教育プ
精神科の東間正人准教授による「患者への悪い知らせの
ロ グ ラ ム 」で あ る PEACE(Palliative care Emphasis
伝え方についての検討および演習」のロールプレイ、当
program on symptom management and Assessment
院消化器内科の中村正克講師による「消化器症状等の身
for Continuous medical Education )を開発しました。
体症状に対する緩和ケア」の講義、最後に当院地域医療
今回の研修会はこの PEACE プロジェクトに則ったも
連携部の神島文代ソーシャルワーカーによる「がん患者
のであり、石川県では 10 年間で約 3,000 名の医師がこ
の療養場所の選択および地域連携についての要点」の講
の研修会を受講することが期待されております。
義がありました。県内の緩和ケア病棟の病床数は限ら
研修会には、金沢医科大学病院(以下当院)を含む石
れており、大学病院では長期入院が難しいため、在宅
川県内の保健医療機関からの医師 23 名に加え、5 名の看
医療へ移行していくことになります。しかし、退院時
護師が受講生として参加しました。まず、当院の川上
には在宅医や急変時対応の医療機関の選別など、問題
重彦院長の挨拶に始まり、13 名のファシリテータが紹
の多いのが現実で、がん患者さんとその家族に対する
介されました。次いで、当院麻酔科の小川真生講師に
地域連携の重要性を学ぶことができました。
よる「緩和ケア概論」
、厚生連高岡病院腫瘍内科の中谷
ロールプレイでは医師役、患者(家族)役、観察者が
直喜医師による「がん性疼痛」
、当院がん専門看護師の
あり、制限時間内で役になりきって真剣に演じました。
我妻孝則看護師による「疼痛事例」の講義とワークショ
がん患者やその家族役を体験することにより、患者さ
ップが続きました。ワークショップは 3 人 1 組でグルー
んとその家族の立場を多少なりとも理解することがで
プを構成し、
「あなたががんになったとしたら、大切に
きました。日常業務に追われていた私にとって、何か
したいと思うことは何ですか?」
、
「こういうときはどう
大事なものを思い出させていただいた瞬間でした。ま
しますか?」という疑問を話し合っていきました。最後
た、ポジティブ・フィードバックについて学ぶことが
に、上尾中央総合病院腫瘍内科の中島日出夫科長から
できました。こういった他者からの評価は日常診療で
「呼吸困難の身体症状に対する緩和ケア」の講義が行わ
は得られにくく、自身の長所や短所に気づく良い機会
れ、1 日目の日程が終了しました。一部の受講生とファ
シリテータはそのまま研修会場に宿泊し、夕食時には
互いの親交を深めることができました。
となりました。
この 2 日間、他の医療施設の医師たちが多職種の医
療スタッフと一緒に、患者さんの経過や病状を把握し
2 日目は朝 8 時から研修会が開かれました。まず、当
ようと互いに努力していること、他病院からの患者受
院薬剤部の西川美香子薬剤師による「オピオイドを開始
け入れの連携やがん専門薬剤師、看護師の育成、ペイ
するとき」のロールプレイに始まり、当院精神科神経科
ンコントロールにも力を注いでいることを知ることが
の川﨑康弘教授による「不安、抑うつおよびせん妄等の
できました。良い出会いにも恵まれ、貴重な経験をさ
精神症状に対する緩和ケア」
、本学医学教育学の堀 有行
教授による「がん医療におけるコミュニケーション技術」
84
せていただきましたことに感謝しています。
〈47 頁に関連記事掲載〉
金沢医科大学報 155 号/2013.8
資 料
理事会
第 221 回 平成 25 年 5 月 30 日(木)
議案
1
2
3
4
5
6
7
平成 24 年度事業報告について
平成 24 年度決算について
理事の選任について
評議員の選任について
学長選考会議委員の選出について
学校法人金沢医科大学職員退職手当規則の一部改正につ
いて
消化器内視鏡学の教授選考について
学校法人金沢医科大学ハラスメントの防止等に関する規程の
運用に関する申し合わせ
(H25.4.1 制定)
金沢医科大学病院規程
(H25.5.1 改正)
金沢医科大学病院薬剤部長・栄養部長・医療技術部長等任用
規程
(H25.5.1 改正)
金沢医科大学病院診療科長・中央診療部門部長等任用規程
(H25.5.1 改正)
金沢医科大学病院業務分掌規程
(H25.5.1 改正)
金沢医科大学病院病院長補佐任用規程
(H25.5.1 制定)
学校法人金沢医科大学職員考査委員会規程 (H25.5.30 改正)
学校法人金沢医科大学職員退職手当規則
(H25.5.30 改正)
学校法人金沢医科大学臨時職員給与規程
(H25.6.1 改正)
学校法人金沢医科大学エネルギー管理規程
(H25.6.1 改正)
金沢医科大学病院新看護師宿舎管理規程
(H25.7.1 改正)
評議員会
第 118 回 平成 25 年 5 月 30 日(木)
議案
1 平成 24 年度事業報告について
2 平成 24 年度決算について
3 理事の選任について
規程の改正・制定・廃止
学校法人金沢医科大学セクシュアルハラスメントの防止等に
関する規程
(H25.3.31 廃止)
学校法人金沢医科大学セクシュアルハラスメント防止委員会
規程
(H25.3.31 廃止)
学校法人金沢医科大学セクシュアルハラスメントの防止等に
関する規程の運用に関する申し合わせ
(H25.3.31 廃止)
学校法人金沢医科大学事務規程
(H25.4.1 改正)
学校法人金沢医科大学職員就業規則
(H25.4.1 改正)
金沢医科大学病院副院長任用規程
(H25.4.1 改正)
金沢医科大学病院薬剤部長・栄養部長・医療技術部長等任用
規程
(H25.4.1 改正)
金沢医科大学病院診療科長・中央診療部門部長等任用規程
(H25.4.1 改正)
学校法人金沢医科大学経理規則
(H25.4.1 改正)
学校法人金沢医科大学職員給与規則
(H25.4.1 改正)
金沢医科大学駐車場管理委員会規程
(H25.4.1 改正)
学校法人金沢医科大学保安規程
(H25.4.1 改正)
学校法人金沢医科大学寄付金に関する顕彰規程(H25.4.1 改正)
学校法人金沢医科大学教育振興基金寄付金に関する顕彰規程
(H25.4.1 改正)
金沢医科大学学則
(H25.4.1 改正)
金沢医科大学大学院学則
(H25.4.1 改正)
金沢医科大学学位規程
(H25.4.1 改正)
金沢医科大学看護学部教務に関する規程
(H25.4.1 改正)
金沢医科大学科学研究費助成事業等取扱規程 (H25.4.1 改正)
金沢医科大学における科学研究費助成事業等の競争的資金に
係る間接経費取扱要領
(H25.4.1 改正)
学校法人金沢医科大学における競争的資金等の取扱いに関す
る規程
(H25.4.1 改正)
金沢医科大学病院規程
(H25.4.1 改正)
金沢医科大学病院部科長会規程
(H25.4.1 改正)
金沢医科大学病院連絡会規程
(H25.4.1 改正)
金沢医科大学病院運営会議規程
(H25.4.1 改正)
金沢医科大学病院地域医療連携委員会規程
(H25.4.1 改正)
金沢医科大学病院業務分掌規程
(H25.4.1 改正)
金沢医科大学病院緩和ケア委員会規程
(H25.4.1 改正)
学校法人金沢医科大学ハラスメントの防止等に関する規程
(H25.4.1 制定)
学校法人金沢医科大学ハラスメント防止委員会規程
(H25.4.1 制定)
医学部教授会
第 913 回(定例・拡大) 平成 25 年 4 月 11 日(木)
人事関連等議題
1 第 910 回・第 911 回及び第 912 回議事録確認について
2 解剖学Ⅱ教授候補者の選考について
3 その他
〈報告事項〉
1 辞職について
2 客員教授委嘱について
3 客員教授委嘱取り下げについて
4 非常勤講師委嘱について
5 移籍について
6 非常勤講師派遣について
7 平成 25 年度各種委員会委員(追加分)について
8 その他 教学関連議題
1 平成 25 年度医学部編入学試験(第 1 学年次後期編入)及び
平成 26 年度医学部入学試験(AO・推薦・一般)の各委員
について
2 休学願提出学生の取り扱いについて
3 退学願提出学生の取り扱いについて
4 平成 25 年度「介護と在宅医療(実習)
」の履修免除について
5 平成 25 年度第 5・6 学年標準試験(再試験)実施要領の一部
変更について
6 その他
〈報告事項〉
1 平成 25 年度医学部入学者について
2 平成 25 年度医学部入学試験判定委員の公表について
3 平成24年度成績審査委員及び卒業判定委員の公表について
4 平成 25 年度教務関連各種委員会について
5 平成 25 年度学生数について
6 平成 25 年度条項該当学生の指導について
7 平成 25 年度第 4 学年「診療シミュレーション」について
8 平成 25 年度指導教員について
9 平成 25 年度臨床教育担当教員について
10 平成 25 年度標準試験の試験監督について
11 実技試験実施に係る協力要請について
12 オフィスアワーについて
13 平成 25 年度教育・実習用機器の選定について
14 平成 25 年度科学研究費助成事業(科研費)の交付内定に
ついて
15 平成 25 年度金沢医科大学共同研究並びに奨励研究の公募
について
16 その他
第 914 回(臨時・拡大) 平成 25 年 4 月 25 日(木)
人事関連等議題
1 第 913 回議事録確認について
2 その他
〈報告事項〉
1 臨床教授候補者について
85
資 料
2 教員採用について
3 昇任について
4 辞職について
5 併任について
6 併任解について
7 その他 教学関連議題
1 その他
〈報告事項〉
1 公的研究費の不正行為への取組みに係る規程等の改訂に
ついて
2 研究関連説明会及び教育訓練等の開催予定について
3 奨学寄附金等の受入内容の学内開示について
4 バーモント大学交換留学生の受入終了について
5 第 4 回中日学術講演会の延期について
6 その他
第 915 回(定例・拡大) 平成 25 年 5 月 9 日(木)
人事関連等議題
1 第 914 回議事録確認について
2 消化器内視鏡学教授候補者選考について
3 その他
〈報告事項〉
1 特定教員採用について
2 非常勤講師派遣について
3 短期研修員の受入れについて
4 短期研究員の受入れについて
5 その他 教学関連議題
1 平成 25 年度第 6 学年 Advanced OSCE の実施について
2 平成 25 年度第 6 学年集中講義実施計画について
3 平成 26 年度医学部入学試験について
4 その他
〈報告事項〉
1 平成 25 年度第 1 学年「アドバンストコース」について
2 平成 25 年度低学年強化教育の実施について
3 第 107 回国試報告会の開催について
4 臨床教授(学外)との懇談会について
5 その他
第 916 回(臨時) 平成 25 年 5 月 23 日(木)
人事関連等議題
1 消化器内視鏡学教授候補者選考について
2 その他
第 917 回(定例・拡大) 平成 25 年 6 月 13 日(木)
人事関連等議題
1 第 915 回及び第 916 回議事録確認について 2 その他
〈報告事項〉
1 消化器内視鏡学教授選考結果について
2 准教授候補者について
3 教員採用について
4 出向について
5 非常勤講師派遣について
6 その他
教学関連議題
1 平成 26 年度医学部入学試験要項(案)について
2 平成 27 年度医学部入学試験「理科・数学」出題範囲につい
て
3 平成 25 年度第 6 学年 Advanced OSCE 再試験について
4 その他
〈報告事項〉
1 入試説明会及びオープンキャンパスの開催日程について
2 平成 25 年度第 1 学年「医学セミナーⅠ」早期臨床体験実習
について
3 平成 25 年度第 6 学年集中講義日程について
4 平成 25 年度医学系 CBT 問題公募等について
5 平成 25 年度マッチング説明会について
6 平成 25 年度教育・実習用機器選定結果について
7 橘会総会後の父母面談および年末父母面談の日程について
8 教室における学生の夏季研修について
9 医学教育 FD 関連行事の開催について
10 平成 25 年度学生指導経費の使途について
11 本学における臨床研究等に係る利益相反マネジメント体
制及び自己申告書の変更ついて
86
金沢医科大学報 155 号/2013.8
12
13
平成 24 年度教授会費の決算報告について
その他
第 918 回(臨時・拡大) 平成 25 年 6 月 27 日(木)
人事関連等議題
1 第 917 回議事録確認について 2 医学部長選考委員会委員の選任について
3 その他
〈報告事項〉
1 臨床教授(学外)委嘱について
2 医学部学内講師委嘱について
3 辞職について
4 出向について
5 その他
教学関連議題
1 その他
〈報告事項〉
1 平成 25 年度金沢医科大学共同研究・奨励研究について
2 平成 25 年金沢医科大学アシスト KAKEN について
3 「企業活動と医療機関等の関係の透明性ガイドライン」等
について
4 金沢医科大学医学会第 39 回総会及び 49 回学術集会の開催
について
5 マクデブルク大学交換留学生の研修終了について
6 平成 25 年度北辰同窓会総会及び懇親会の開催について 7 第 107 回医師国家試験結果について
8 その他
看護学部教授会
第 122 回(臨時) 平成 25 年 4 月 4 日(木)
議題
1 退学 ・ 復学願提出学生の取り扱いについて
2 編入生既修得単位認定項目等について
3 その他
第 123 回(定例) 平成 25 年 4 月 15 日(月)
議題
1 前回(第 119∼122 回)議事録確認について
2 平成 26 年度看護学部入学試験(編入・推薦・一般)の各委
員について
3 統合看護実習企画運営委員会の設置について
4 その他
〈報告事項〉
1 人事関係について
2 教務委員会からの報告
3 看護学部学生部連絡会からの報告
4 国家試験対策委員会からの報告
5 教員評価(平成 24 年度分)の実施について
6 平成 25 年度科学研究費助成事業(科研費)の交付内定につ
いて
7 平成 25 年度金沢医科大学共同研究並びに奨励研究の公募
について
8 平成 25 年度看護学部入学者について
9 平成 25 年度看護学部入学試験判定委員の公表について
10 平成 26 年度看護学部入学試験実施委員について
11 その他
第 124 回(定例) 平成 25 年 5 月 13 日(月)
議題
1 前回(第 123 回)議事録確認について
2 平成 26 年度看護学部入学試験日程等について
3 その他
〈報告事項〉
1 人事関係について
2 教務委員会からの報告
3 看護学部学生部連絡会からの報告
4 国家試験対策委員会からの報告
5 看護学部電子カルテ運用委員会からの報告
6 平成 25 年度看護学部学生募集活動について
7 平成 25 年度大学委員会(看護学部関連)について
8 石川県看護教育機関連絡協議会の報告
資 料
9
その他
第 125 回(定例) 平成 25 年 6 月 17 日(月)
議題
1 前回(第 124 回)議事録確認について
2 平成 26 年度看護学部入学試験要項(案)について
3 平成 27 年度看護学部入学試験「理科・数学」出題範囲に
ついて
4 その他
〈報告事項〉
1 人事関係について
2 教務委員会からの報告
3 看護学部学生部連絡会からの報告
4 国家試験対策委員会からの報告
5 FD 委員会からの報告
6 統合看護実習運営委員会からの報告
7 中国・華中科技大学同済医学院看護学生の研修終了報告
8 平成 25 年度看護学部後援会さくら会総会の開催について
9 その他
1 )看護系大学院設置準備室からの報告
金沢医科大学報 155 号/2013.8
2 所内管理体制等について
3 所員ミーティングについて
4 その他
〈報告事項〉
1 協力研究員委嘱について
2 非常勤講師派遣について
3 外国出張について
4 施設・機器使用申請者(学内者)について
5 研究所関連セミナー等について
6 その他
第 283 回 平成 25 年 6 月 20 日(木)
審議事項
1 前回(第 282 回)教授会議事録の確認について
2 総合医学研究所市民公開セミナー(案)について
3 施設・機器使用申請者(学外者)について
4 人事関係について
5 その他
〈報告事項〉
1 所員ミーティングについて
2 金沢医科大学医学会総会及び学術集会について
3 金沢医科大学共同研究・奨励研究について
4 その他
大学院医学研究科教授会
第 425 回 平成 25 年 4 月 11 日(木)
議題
1
2
3
4
5
前回(第 424 回)議事録確認について
平成 24 年度授業科目の単位認定及び進級について
平成 25 年度専修生の入学について
休学願提出学生の取扱いについて
金沢医科大学学位規程の一部改正案について
第 426 回 平成 25 年 6 月 13 日(木)
議題
1 前回(第 425 回)議事録確認について
2 特別研究学生の受け入れについて
3 平成 26 年度大学院医学研究科学生募集について
4 第 41 回論文博士外国語試験実施要項について
〈報告事項〉
1 大学院担当教員について
2 大学院医学研究科長選考委員会委員の選任について
3 その他
第 427 回 平成 25 年 6 月 27 日(木)
議題
1 大学院医学研究科長選考委員会委員の選任について
〈報告事項〉
1 その他
総合医学研究所教授会
第 281 回 平成 25 年 4 月 18 日(木)
審議事項
1 前回(第 280 回)教授会議事録の確認について
2 平成 25 年度研究所研究費配付について
3 市民公開セミナー及び研究セミナーについて
4 その他
〈報告事項〉
1 総合医学研究所関連委員会委員について
2 外国出張について
3 施設・機器使用申請者(学内者)について
4 科学研究費助成事業(科研費)の交付内定について
5 動物実験実施者等の教育訓練について
6 金沢医科大学共同研究・奨励研究について
7 その他 第 282 回 平成 25 年 5 月 23 日(木)
審議事項
1 前回(第 281 回)教授会議事録の確認について
87
資 料
金沢医科大学報 155 号/2013.8
平成 24 年度
教育職員国際学会(海外開催)発表一覧(下半期)
(医学部)
氏名・職名所属
開催国
期間
学術集会名・発表演題名
福永壽晴講師
医学教育学
チェコ
H24.10.3∼9
24th International CPOCT Symposium 「Quality assurance of blood gasses using
certified refrence materials. 」
牧野田 知教授
産科婦人科学
イタリア
H24.10.6∼15
20th World Congress of Gynecology and Obstetrics and meeting for further research
project 「An effective treatment against luteinized unruptured follicle using
granulocyte colony-stimulating factor[G-CSF] 」
髙木弘明学内講師
産科婦人科学
イタリア
H24.10.6∼11
XX Figo World Congress of Gynecology And Obstetrics 「Efficacy and safety of
long-team dienogest therapy for endometriosis 」
閨谷奈津子助教
産科婦人科学
イタリア
H24.10.6∼11
XX Figo World Congress of Gynecology And Obstetrics 「Clinical study on fertility
in women following renal transplantation 」
北村彰浩助教
神経内科学
ブラジル
H25.10.8∼16
8th WORLD STROKE CONGRESS 「A novel rat model of subcortical ischemic
vascular dementia with ameroid constrictor 」
山本 亮助教
生理学Ⅰ
アメリカ
H24.10.10∼20 Neuroscience 2012 「Serotonergic modulation on excitatory and inhibitory synaptic
transmission in lateral amygdala. 」
舘 慶之助教
整形外科学
アメリカ
H24.10.13∼18 2012 Society for Neuroscience 「Expression of hyaluronidase-4 in a rat spinal cord
hemisection model 」
馬場尚志准教授
臨床感染症学
アメリカ
H24.10.16∼21 IDWeek 2012 「Investigation of the clonality of community-associated methicillinresistant "staphylococcus aureus" in Ishikawa prefecture of Japan by using phagederived open frames typing. 」
伊藤 透臨床教授
消化器内視鏡学
オランダ
H24.10.22∼26 UEGW 2012 「A clinical study of endoscopic full-thickness resection for submucosal
invasive gastric cancer without sentinel node metastasis 」
道合万里子助教
放射線医学
イタリア
H24.10.25∼11.1 European Association of Nuclear Medicine 2012 「 Radiotoxicity after radioisotope
therapy for using γ -H2AX foci of DNA damage in lymphocytes 」
青木洋文助教
循環器内科学
イタリア
H24.10.26∼11.2 EANM 「Prognostic value of HEDPBT and MIBG in patients with LV
dysfunction 」
田中惠子特任教授
神経内科学
アメリカ
H24.11.2∼11
11th International Congress of Neuroimmunology 「Effects of anti-NMDA receptor
antibodies from the patients with NMDA receptor encephalitis on the neurons 」
松井 真教授
神経内科学
アメリカ
H24.11.3∼10
11th International Congress of Neuroimmunology 「 Amelioration of expermental
autoimmune encephalomyelitis with oral administration of traditional Japanese
herbal medicine 」
H24.11.8∼9
2012 ICDM(2012 International Conference on Diabetes and Metabolism ) 「STRT
as a therapeutic target for type2 diabetes 」
北田宗弘講師
韓国
糖尿病・内分泌内科学
奥田鉄人講師
整形外科学
アラブ首長国連邦 H24.11.10∼26 9th Asian swimming Championships 「 Team doctor of Japan swimming national
team 」
西条旨子准教授
公衆衛生学
ベトナム
杉森端三講師
整形外科学
アラブ首長国連邦 H24.11.25∼30 Combined 33rd SICOT&PAOA Orthopaedic World Conference 「Improved accuracy of
femoral coponent alignment with the hip center marking technigue compared with
the conventional implantation in total knee arthroplasty 」
北村憲司助教
整形外科学
アラブ首長国連邦 H24.11.26∼30 Combined 33rd SICOT&17th PAOA orthopaedic World Conference 「Relationship
between the femoral component sizing and the postoperative knee flexion in posterior
stabilized total knee arthroplasty 」
廣村健太郎助教
整形外科学
アラブ首長国連邦 H24.11.26∼12.1 Combined 33rd SICOT&17th PAOA orthopaedic World Conference 「Treatment of
the posterior sternoclavicular dislocations in athletic injuries 」
大黒正志講師
高齢医学
中国
笹川寿之准教授
産科婦人科学
プエルトリコ H24.11.29∼12.8 28th International Papillomavirus Conference 「A multi-center study(J-HERS )
for prevalent HPV genotypes and abnormal cytology in young Japanese women 」
金﨑啓造講師
糖尿病・内分泌内科学
中国
H24.11.14∼12.8 Collaboration Study, Vietnam Physiology Conference 「ベトナムにおけるダイオキシ
ン暴露による出生児の成長・発達に関する影響 ダナン市地域保健センターでの乳幼
児の発達調査、ベトナム生理学会発表、ハノイ市軍医科大学での研究結果発表」
H24.11.28∼12.4 The 7th Asian Sleep Research Society Congress「Deficiency of synaptic cell-adhesion
molecule,neurexin-3,and wake-promoting response to amphetamine. 」
H24.11.30∼12.6 BIT's 1st World Congress of ICGO-2012 「Preeclampsia and metabolic syndrome;
possible shared molecular mechanisms 」
野口昌邦特任教授 アメリカ
一般・消化器外科学
H24.12.4∼9
San Antonio Breast Cancer Symposium 「Long-term outcome of breast cancer
patients treated with radiofrequency ablation 」
野口美樹学内講師 タイ
一般・消化器外科学
H24.12.5∼10
22nd World Congress od International Association of Surgeons,Gastroenterologists
and Oncologists(IASGO 2012 ) 「Axillary reverse mapping during sentinel
lymph node biopsy in breast cancer 」
中野泰治臨床准教授 タイ
一般・消化器外科学
H24.12.5∼10
22nd World Congress od International Association of Surgeons,Gastroenterologists
and Oncologists(IASGO 2012 ) 「A false negative for metastatic axillary lymph
mode in PET-CT of breast cancer patient 」
88
資 料
金沢医科大学報 155 号/2013.8
氏名・職名所属
開催国
期間
学術集会名・発表演題名
宮澤克人特任教授
泌尿器科学
アラブ首長国連邦 H24.12.12∼16 Experts in Stone Disease 1st Conference 「The future ESD conference(2014&2016 )
」
森田展代学内講師
泌尿器科学
アラブ首長国連邦 H24.12.12∼16 同上
菅 幸大助教
泌尿器科学
アラブ首長国連邦 H24.12.12∼16 同上
鈴鹿有子特任教授
耳鼻咽喉科学
アメリカ
H25.2.6∼11
The 29th Congress of the Pan-Pacific Surgical Association 「Long term results of
autologous fat injection for glottic insufficiency 」
西条旨子准教授
公衆衛生学
タイ
H25.2.12∼18
Environmental Cadmium Conference 2013 「Mortality of itai-itai disease patients
and residents in a Cd polluted Jinzu river basin,Toyama,Japan 」
伊藤 透臨床教授
消化器内視鏡学
ロシア
H25.2.12∼19
The 15th Japan-Russia Endoscopy Symposium / ESD Workshop 「 Endoscopic
dissection within the submucosa layer in gastric cancer 」
宮澤克人特任教授
泌尿器科学
アメリカ
H25.2.13∼18
Advancements in Urology 2013 anAUA/JUA Symposium 「Treatment of acute obstructive
pyelonephritis due to stone./Comparison of guidelines for the management of
urolithiasis between the USA and Japan 」
牧野田 知教授
産科婦人科学
中国
H25.3.7∼11
The International Ovarian Conference 2013 「The effectiveness of G-CSF in the
treatment of LUF 」
土谷武嗣臨床准教授 中国
循環器内科学
H25.3.15∼20
LINK Asia-Pacific 「Angioscopic observation of zilver PTX at months 」
田中惠子特任教授
神経内科学
H25.3.17∼25
65th AAN ANNUAL MEETING 「Effects of the CSF from anti-NMDA receptor
encephalitis patient on the cultured neurons 」
アメリカ
(看護学部)
氏名・職名所属
岩井邦充教授
看護学部
開催国
期間
学術集会名・発表演題名
アメリカ
H24.11.3∼9
American Heart Association Scientific Sessions 2012 「CTCF is indispensable for
the gene expression of estrogen receptors in the arterial smooth muscle cell:Defensive
mechanism against arteriosclerosis 」
前田修子教授
看護学部
イギリス
H24.11.11∼14 BAUN Annual Conference,12-13November 2012 「Development of a training program
for long-term bladder-catheter management by visiting nurses 」
小島正美教授
看護学部
台湾
H24.11.22∼26 14th APALMS 23-25November,2012 「 Injury thresholds for IR-A laser exposure
in the rabbit lens 」
藤井亮太准教授
看護学部
台湾
H25.3.8∼11
The International Ovarian Conference 2013 「The effectiveness of G-CSF in the
treatment of LUF 」
浜崎優子准教授
看護学部
イギリス
H25.3.10∼16
International Collaboration for Community Health Nursing Research 「Relationship
between housebound status and new onset of need for long term care among the
elderly in rural town. 」
(総合医学研究所)
氏名・職名所属
開催国
期間
松田幸久ポスト・ドクター インドネシア H25.2.13∼19
プロジェクト研究セン
ター戦略的研究部
学術集会名・発表演題名
The 3rd Asian Congress on Schizophrenia Research「Support vector machine
classification for patients with schizophrenia using brain structural differences 」
(氷見市民病院)
氏名・職名所属
開催国
期間
学術集会名・発表演題名
泉 洋一教授
循環器内科
オーストラリア H24.10.1∼4
24th Scientific Meeting of the International Society of Hypertension
「Circadian variation in blood pressuer and pluse rate:Comparison between children,
middle-aged people and elderly people 」
水野宅郎助教
循環器内科
イギリス
H24.11.19∼22 8th International Healthcare Infection Society(HIS )Conference and Federation of
Infection Societies(FIS )annual conference
「Effects of Vaccine and a New Neuraminidase Inhibitor ,1aninamivir ,Against
Influenza Infection 」
浅野正充講師
循環器内科
イギリス
H24.11.19∼22 同上
89
金沢医科大学報 155 号/2013.8
同窓会・後援会
平成 25 年度
金沢医科大学北辰同窓会
評議員会・総会および全国支部長会
平成 25 年度北辰同窓会評議員会・総会および全国支
部長会が平成 25 年 7 月 13 日(土)金沢都ホテルにて、全
国から約 90 名の会員が参加して開催された。
例年、総会に先立ち開催される全国支部長会は、今
坂本 滋会長による挨拶
年 5 月 19 日(日)に大阪でも開催されたため、今回は時
間を短縮して行われた。支部長会では、全国 28 支部 1
が「学生部活動」、飯塚秀明副学長が、
「第 107 回医師国
ブロックの中から 16 名のブロック長、支部長が出席し、
家試験結果概要と平成 25 年度国試対策」について報告
各支部の活動状況と現状における問題点等について報
した。
告並びに話し合いが行われた。
午後 5 時から、5 階「加賀の間」において平成 25 年度
懇親会は、坂本会長、竹越 襄理事長の挨拶のあと、
伊藤 透副会長の乾杯で開会した。参加した会員は杯を
北辰同窓会評議員会・総会が同時に開催された。審議
交わしながら大いに語りあい、旧交をあたためた。定刻、
に先立ち、過去 1 年間に亡くなられた会員 12 名のご芳
大島譲二副会長の挨拶と一本締めで閉会となった。
(教育研究事業支援課 山本健司)
名が読み上げられ、全員で黙祷を捧げた。
坂本 滋会長の挨拶のあと、次の 4 議案の審議に移った。
〔北辰同窓会賞〕
第 1 号議案 平成 24 年度事業報告、収支決算報告
角田弘一 先生(角田医院院長、昭和 55 年卒)
第 2 号議案 平成 25 年度事業計画(案)収支予算(案)
長年にわたり医療に従事され、石川県かほく市の地域医
療に多大なる貢献をされた。また、金沢医科大学理事とし
て、本学の発展にも貢献され、学内外における顕著な研究
業績も高く評価されている。
第 3 号議案 役員の改選について
第 4 号議案 その他
総会終了後、北辰同窓会賞、北辰同窓会研究助成の
授与式が行われ、坂本会長から表彰状、副賞、助成金
菓子井達彦 先生(富山大学大学院医学薬学研究部(医学)
が授与された。
臨床腫瘍学講座教授、昭和 59 年卒)
引き続き、勝田省吾学長の挨拶のあと、栂 博久医学
部長から、昨年総会終了後から今年 7 月までに講座主
任および教授に就任された先生 6 名の紹介があり、出
席した伊藤 透、堀 有行、本間 智、浅地孝能各教授が
挨拶した。
最後に、大学の現況報告として、森本茂人学生部長
長年にわたり医療と研究に従事され、特に肺がんの遺伝
子研究の分野においての業績は高く評価されている。
〔北辰同窓会研究助成〕
中藤未央 助教 総合内科学 研究テーマ: 女性における加齢の内臓脂肪に及ぼ
す影響に関する研究
中井 暖 助教 泌尿器科学 研究テーマ: 尿路結石形成過程におけるヘンレルー
プの機能解析
矢野 浩 助教 高齢医学 研究テーマ: 地域在住高齢者の介護予防に関する
長期縦断疫学研究
谷田 守 講師 生理学Ⅱ 研究テーマ: 自律神経の中枢調節メカニズム解析
と生活習慣病予防と治療への応用−レプチンによ
る交感神経系活性化作用の解析−
益岡尚由 講師 薬理学
北辰同窓会賞授与式
92
研究テーマ: 感覚神経に発現する代謝型グルタミ
ン酸受容体を介した痛覚調節機構の解明
【同窓会・後援会】
金沢医科大学報 155 号/2013.8
林 伸彦 助教 肝胆膵内科
研究テーマ: 慢性飲酒の発がんに及ぼす影響
アルコール性慢性肝炎の発症機序の解明
濱田 和 助教 消化器内視鏡学
研究テーマ: 早期胃癌の辺縁における狭帯域光観
察(NBI:narrow band imaging )併用拡大内視鏡
所見の系統化および同所見による早期胃癌の質的
診断能の評価
懇親会の風景
平成 25 年度
金沢医大後援会橘会総会
があり、八木会長から表彰状と副賞が授与された。そ
れに対し、受賞者から謝辞がそれぞれ述べられた。
最後に、大学の現況について、森本茂人学生部長が「学
生部活動」
、飯塚秀明副学長が「第 107 回医師国家試験
結果の概要と平成 25 年度国試対策」について説明した。
総会終了後、会場を移して懇親会が開催された。まず
八木会長の挨拶のあと大学役員が紹介され、竹越 襄理
事長の挨拶につづき、伊藤 順副会長の乾杯の発声で懇
親会が開会された。参加した会員は、学年ごとのテーブ
ルに分かれ、各学年の担当教員とご子弟の家庭での状況
や大学での生活状況、各科目の修得状況等について語り
合っていた。最後に大島譲二副会長の閉会の挨拶で散会
勝田省吾学長による挨拶
となった。
懇親会終了後、隣接する会場で父母面談会が開催さ
平成 25 年度金沢医大後援会橘会の総会、懇親会が平
れ、医学部長、各学年主任、副主任、指導教員が面談
成 25 年 7 月 14 日(日)午前 10 時から、ホテル金沢にお
にあたり、事前に申し込みのあった第 1 学年生から第 6
いて、全国から約 140 名の会員が出席し開催された。
学年生まで 81 組の学生、ご父母が参加した。
総会では、八木茂夫会長が議長となり、議案に基づ
き審議が進められた。
(教育研究事業支援課 山本健司)
〔金沢医大後援会橘会賞〕
議案 1.平成 24 年度事業報告及び収支決算報告について
林 蘭仁 医員 消化器内科
議案 2.平成 25 年度事業計画(案)及び収支予算(案)に
論文名:Nuclear factor-kappa-B をコードする NFKB1 遺伝
子の−449 C>G 遺伝子多型の潰瘍性大腸炎感受性への関与
ついて
議案 3.役員の改選について
議案 3 の役員の改選については、本年 5 月末にて任期
満了となる 11 名の役員のうち 2 名が退任され、9 名の役
渡邉 愛 研究医 糖尿病・内分泌内科学
論文名:THP-1 細胞において、SIRT1 活性低下はオートフ
ァジー機能低下を介して、炎症性変化を惹起する
員が再任された。また、新入生の父母の中から新たに 3
名の役員が承認された。
総会終了後、大学の役職教員が加わり、勝田省吾学長、
川上重彦病院長以下副学長、医学部長、教務部・学生
部、第 1 学年∼第 6 学年主任・副主任等の教員が紹介さ
れた。
勝田学長による挨拶と教育方針についての説明のあ
と、栂 博久医学部長が、昨年総会終了後から本年 7 月
までに就任した講座主任および教授 6 名を紹介した。
引き続き、金沢医大後援会橘会賞の授与式が行われ
た。中川秀昭大学院医学研究科長から選考経過の説明
橘会賞受賞者。左から林 蘭仁医員、渡邉 愛研究医
93
金沢医科大学報 155 号/2013.8
募 金
金沢医科大学学術振興基金募金
金沢医科大学学術振興基金募集趣意書
本学は、日本海側では初めての私立医科大学として、昭和 47 年に設立され、倫理に徹した人間性豊かな良医を育成する
こと、医学の深奥をきわめ優れた医療技術を開拓すること、人類社会の医療と福祉に貢献することを建学の精神として掲
げて着実に歩み続けてまいりました。
大学、特に医科大学は国の内外を問わず日進月歩の医学・医療をリードする大切な役割を担っていることは皆様充分に
ご承知のことであります。本学でも最高の教育・研究設備に加えて、先進医療機器の充実に意を尽くすとともに、基礎・
臨床医学講座並びに総合医学研究所の各部門において、医学の進歩に貢献できる人材の育成と研究の推進に日夜努力いた
しております。
教育面では、教育スタッフとしてすぐれた人材を配し、学生の教育に専念しており、昭和 53 年に第 1 回の卒業生が誕生
して以来、数多くの医師を世に送り出し、それぞれ国内国外の医学・医療の最先端で活躍しております。
研究面では、平成元年に従来の人類遺伝学研究所、熱帯医学研究所及び共同研究室を母体とし、難病治療など医療の先
端的な分野の開拓を目的とした総合医学研究所を設置し、臓器置換・難治疾患・癌・人類遺伝学・熱帯医学・基礎医学・
共同研究の各部門を中心にプロジェクト研究の推進を図っております。また、国際舞台においても躍進を続けており、欧
米の一流大学や研究所との研究員の交流、海外からの研究員・留学生の受け入れなどを通じて国際レベルの学術環境の整
備にも意を尽くしております。
診療面では、金沢医科大学病院は日本海側随一の規模を誇るまでに成長し、最新の医療機器を整備し、医学教育のみな
らず、文字どおり地域医療の基幹病院として順調に発展し、地域社会の要請に応えるべく最新レベルの医療サービスを提
供することにも十分な配慮をしてまいりました。
また、国際医療協力隊の派遣、世界各地域の種々の難病に対する国際医療協力に早くから取り組み、わが国の医科大学
の中ではトップクラスの実績を持っております。
しかしながら、この様な積極的な教育、学術及び医療活動を維持継続していくためには巨額の資金が必要で、学納金、
国庫補助金、附属病院の医療収入などの収入だけでは健全な経営は不可能であり、教育、研究、診療活動を萎縮させる恐
れがあります。
このために、本学では文部科学省の許可を得て学術振興基金の募集を行っており、広く本学教職員、卒業生、学生の父
兄をはじめ、民間企業、篤志家の多くの皆様のご支援をお願い申し上げる次第であります。
日進月歩の医学の進歩に即応した最新の教育、研究及び診療環境を維持するにとどまらず、未来に向けてさらなる貢献
と飛躍を目指して、全学を挙げて努力いたし、社会的使命を果たし得たいと念願しております。
本趣旨にご理解、ご賛同を頂き、ご協力を賜りますれば誠に幸甚に存じます。
学校法人金沢医科大学 理事長 竹 越 襄
募集要項 学術振興基金は次の要領で広く一般の方々からご協力をお願いしております。
1. 目 的: 金沢医科大学の教育・研究の振興と医療
人のご寄付)」による所得税、法人税の優遇措置を
の充実のため活用させていただきます。
受けることが出来ます。
2. 目標額: 10 億円
5. 応募方法: 寄付申込書等を本学教育研究事業支援
3. 募集先: 在学生、同窓生及びその父兄、教職員、
課あてにご請求ください。折り返し、手続方法、税
一般有志者並びに医学研究機関及び医療関係企業・
務に関することなどについてご説明いたします。
団体等
TEL 076-286-2211 内線 2720 ∼ 2724
FAX 076-286-8214
4. 学術振興基金へのご寄付は、「特定公益増進法人寄
付金(個人のご寄付)」及び「受配者指定寄付金(法
金沢医科大学教育振興基金・金沢医科大学学術振興基金寄付者ご芳名(過去 1 年間の分、敬称略)
太田 卓(香川県)
土屋 英治(愛知県)
岡本 芳郎(滋賀県)
木内 夏生(千葉県)
望月 和子(群馬県)
森永 哲文(広島県)
髙橋 龍二(東京都)
平川 知之(石川県)
鈴木 比佐(大阪府)
塩谷 達昭(神奈川県)
山下 美里(石川県)
宮下 裕至(石川県)
医療法人 中村皮フ科(三重県)医療法人 仁医会 釜石のぞみ病院(岩手県)
医療法人 柳沢活道ヶ丘診療所(京都府)
丸文通商株式会社金沢支店(石川県)
94
山地 博(香川県)
財団法人日中医学協会(東京都)
募 金
金沢医科大学報 155 号/2013.8
金沢医科大学創立 40 周年記念事業募金のお願い
本学は平成 24 年に創立 40 周年を迎えることになります。これを記念して、平成 26 年度末までを「第一次 5ヵ年
計画」の期間とする下記の金沢医科大学創立 40 周年記念事業を計画いたしました。
1.金沢医科大学グランドデザイン第 1 次 5ヵ年計画
(1 )アナトミーセンターの建設
(2 )金沢医科大学レジデントハウスの建設
(3 )医学教育棟の建設
(4 )病院 1 号棟の建設
2.金沢医科大学氷見市民病院整備支援事業
これらの事業を主体とした創立 40 周年記念事業には多額の費用が予測されており、皆様のご協力をいただきた
く下記のとおり募金を展開することになりました。絶大なご支援をお願い申し上げます。
趣意書
金沢医科大学は、昭和 47 年(1972 年)に当時予測された医師不足を改善するための国の施策のもと金沢市に近
い内灘の地に開学いたしました。
日本海側ではただ一つの私立医科大学であり、開学以来多くの関係者の努力や皆様からのご支援によって、来
る平成 24 年(2012 年)には開学 40 周年を迎えることになります。
本学は、
「良医を育てる」
「知識と技術をきわめる」
「社会に貢献する」という建学の精神のもとに、開学以来、
教育、診療、研究活動を通じて広く医学・医療の発展と次世代の医学・医療の担い手の育成に努力してまいりま
した。その結果、開学以来 3,500 名を超える医師と 2,000 名以上の看護師を世に送り出し、社会に大いに貢献して
きたところです。
皆様ご存じのように、わが国の医科系大学は国立、公立、私立の大学があり、本学は私立の医科大学でありま
す。国立および公立の大学は公的資金によって運営されておりますが、私立の大学は私的な財産の寄付で運営さ
れており、現在のきびしい国庫から私立医科大学の帰属収入に対する補助金の比率は 4%程度という状況である
のが現実です。そのような中で本学は、社会への貢献を目指して良き医療人の育成、優れた研究、高度医療と安
全かつ良質の診療活動を行ってきております。
私どもは、今後も建学の精神にのっとり、社会への貢献を真摯に考えてこれを達成してゆくために、本学の
長期構想について検討し、事業計画として金沢医科大学グランドデザイン計画を立ち上げました。さし当って金
沢までの新幹線が開業する平成 26 年度末(2014 年度末)までを第 1 次 5ヵ年計画の期間として、新アナトミーセン
ター、金沢医科大学レジデントハウス、医学教育棟、病院 1 号棟などの建設を検討し、実現させる態勢を立ち上
げております。これらは大学の長期構想の線上での計画であり、もちろん経費の節約や財政措置を考えつつ、資
金確保のため広くご寄付をお願い申し上げる次第です。
皆様方には本学の社会貢献にどうかご理解をいただきご協力、ご支援をいただきたくお願い申し上げます。
平成 25 年 1 月吉日
学校法人 金沢医科大学
理事長 竹
学 長 勝
越
襄
田 省 吾
募集要項 寄付金の性格により手続上、個人対象の場合と法人対象の場合に区別されております。
1. 基金目標額
2. 募 集 期 間
3. 申 込 方 法
4. 税制上の待遇
15 億円
平成 22 年 11 月 1 日∼平成 25 年 10 月 31 日
個人用、法人用、それぞれの寄付申込書の所定の欄に必要事項をご記入の上、教育研究事業
支援課へご提出願います。
特定公益増進法人寄付金制度と受配者指定寄付金制度により、税制面での優遇があります。
詳細については、金沢医科大学総務部教育研究事業支援課へお問い合わせください。
TEL 076(286 )2211 内線 2720∼2724 FAX 076(286 )8214
95
金沢医科大学報 155 号/2013.8
募 金
創立 40 周年記念事業募金寄付者ご芳名(敬称略)
(平成 22 年 11 月 1 日から平成 25 年 6 月 30 日までで掲載の承諾を得た方のみ)
平成 25 年 6 月 30 日現在
竹越 襄(石川県)
川上 重彦(石川県)
伊藤 博(石川県)
角田 弘一(石川県)
大田 修(石川県)
青野 允(北海道)
東野 順子(富山県)
有沢 晴美(富山県)
池田 法子(石川県)
生駒 尚秀(石川県)
石﨑 宏(石川県)
泉 晴美(富山県)
伊藤澄美子(富山県)
今村 秀嗣(宮城県)
岩城 雅恵(富山県)
植田 俊郎(岩手県)
魚谷 儀一(石川県)
衛藤 眞理(大分県)
大久保優子(石川県)
大戸 和雄(石川県)
岡田 均(石川県)
岡本 真一(石川県)
小野木 豊(石川県)
影近 謙治(石川県)
片山 壽夫(富山県)
加納 千春(富山県)
川嶋 政広(石川県)
神林 敦彦(岩手県)
岸邊 美幸(石川県)
北岡 和代(石川県)
北森久美子(石川県)
木村 正子(新潟県)
久保 江理(石川県)
黒澤 明充(山形県)
小泉 由美(石川県)
小島ひとみ(富山県)
小林 誠(石川県)
小室 明人(石川県)
最勝寺正智(長崎県)
酒井 博史(石川県)
坂田 慎一(富山県)
鷺谷 昌夫(埼玉県)
佐藤 博之(福井県)
三治 秀哉(石川県)
芝本 利重(石川県)
島田 賢一(石川県)
定舎 良一(石川県)
新谷 博明(石川県)
鈴木 淳宙(千葉県)
曽根 純之(秋田県)
高﨑 正輝(石川県)
高橋まゆ美(石川県)
滝口 智夫(石川県)
竹上 勉(石川県)
96
募金総額 631,862,000 円 募金者数:個人 749 件、 法人 314 件
髙島 茂樹(石川県)
山下 公一(石川県)
神田 享勉(富山県)
吉田 勝明(神奈川県)
木村 晴夫(石川県)
青山 隆彦(福井県)
安土 幸恵(富山県)
有原 徹(静岡県)
池田 昌弘(石川県)
井駒由利子(石川県)
石田 豊司(石川県)
出雲 栄(石川県)
伊藤 透(石川県)
今村 理子(宮城県)
岩坪 明美(富山県)
上田 正博(石川県)
薄田 勝男(石川県)
及川陽三郎(石川県)
大笹 清則(富山県)
大橋 力(石川県)
岡田 正人(石川県)
奥田 隆彦(大阪府)
御舘 將夫(石川県)
葛西 款(宮城県)
加富 喜芳(石川県)
鎌仲 久恵(富山県)
川田 啓太(石川県)
菊池 哲(静岡県)
岸本 一夫(兵庫県)
北川 純子(石川県)
木南 義男(石川県)
木村 洋輔(石川県)
久保 恭介(石川県)
黒瀬 望(石川県)
甲野 裕之(石川県)
後藤 知子(石川県)
小林美奈子(三重県)
小森 明彦(滋賀県)
斎藤 人志(石川県)
酒井龍太郎(石川県)
坂田 真一(石川県)
笹川 寿之(石川県)
真田 洋子(石川県)
塩谷 隆策(石川県)
柴山 卓也(石川県)
島田 長樹(新潟県)
庄野紀代美(石川県)
新冨 芳治(鹿児島県)
鈴木 孝治(石川県)
曽根 崇史(富山県)
高瀬 悦子(富山県)
高橋 基浩(石川県)
瀧本 淳子(石川県)
武田 久美(石川県)
松本 忠美(石川県)
飯塚 秀明(石川県)
坂本 滋(石川県)
奥名 洋明(石川県)
大野木辰也(石川県)
朝倉 善史(石川県)
雨池ゆかり(富山県)
伊川 廣道(石川県)
池田 行雄(石川県)
石井 正憲(北海道)
石田 徳人(神奈川県)
出雲 淳子(石川県)
伊藤 信彦(岩手県)
今村 吉克(石川県)
岩淵 邦芳(石川県)
上田 善道(石川県)
浦島左千夫(石川県)
王 璐(石川県)
大澤 学(石川県)
大山 充徳(群馬県)
緒方 盛道(福岡県)
奥村 信一(石川県)
恩道 正博(石川県)
笠間 孝一(石川県)
金山登喜夫(石川県)
亀井 淳平(石川県)
河西 研一(静岡県)
菊地 勤(石川県)
岸本トキ子(石川県)
北川 秀機(富山県)
木下 英理(石川県)
清川 悦子(石川県)
久保 由紀(石川県)
鍬先清一郎(長崎県)
河野 美幸(石川県)
小西 啓子(富山県)
小平 俊行(石川県)
小柳久美子(東京都)
佐伯 牧彦(新潟県)
坂尾 光一(石川県)
坂野 邦雄(石川県)
笹川 眞人(新潟県)
佐野 泰彦(石川県)
篠田 謙一(東京都)
澁谷 良穂(石川県)
清水 豊(石川県)
庄野 浩史(石川県)
新村 康二(石川県)
鈴木 比佐(大阪府)
台蔵 晴久(石川県)
高田 智子(石川県)
高橋 喜統(石川県)
田口 久雄(石川県)
武部 秀人(石川県)
中農 理博(石川県)
栂 博久(石川県)
大島 譲二(埼玉県)
篠原 治道(富山県)
相川 広一(石川県)
浅野 稔(広島県)
網 典子(富山県)
池上 顕弘(富山県)
池永 健(長崎県)
石垣 靖人(石川県)
石橋 隆治(石川県)
市岡 弘光(千葉県)
稲場 京子(富山県)
岩井 邦充(石川県)
岩堀 博敏(福井県)
上野 一夫(富山県)
浦田 哲郎(富山県)
大家 英治(石川県)
太田 淳(石川県)
緒方 章雄(兵庫県)
岡野喜久一郎(山口県)
奥谷 正人(愛知県)
加賀谷文秋(秋田県)
梶川 昌幸(富山県)
兼氏 歩(石川県)
川合 洋子(富山県)
川原 範夫(石川県)
菊池 博幸(宮城県)
喜多 栄子(富山県)
北村 修(石川県)
木村 敦子(栃木県)
日下 一也(石川県)
熊井 惠美(北海道)
小泉 尚子(福井県)
神戸 晃男(石川県)
小林 勝雄(新潟県)
小堀三栄子(石川県)
小山 吉昭(富山県)
竿下 純子(富山県)
坂口 治(長野県)
坂元 仁志(石川県)
佐藤 勝明(石川県)
寒川 英明(奈良県)
柴垣 芳明(富山県)
島 智一(石川県)
正 健一郎(兵庫県)
白川 尚哉(富山県)
杉森 端三(石川県)
昔農 好子(石川県)
髙木 俊宏(石川県)
高田 昌美(石川県)
高林 晴夫(石川県)
田口 真源(岐阜県)
武部瑠里子(石川県)
勝田 省吾(石川県)
宮村 栄一(石川県)
伊藤 順(石川県)
小田島粛夫(石川県)
あいはら友子(東京都)
浅野 定弘(滋賀県)
荒木きみ枝(石川県)
池田 崇之(石川県)
池渕 公博(石川県)
石倉 直敬(石川県)
石橋 庸司(福岡県)
市堰 徹(石川県)
今田 直孝(富山県)
岩崎 高明(東京都)
岩脇 理佳(長野県)
植村 功(東京都)
浦野 豊(長野県)
大井手弘純(東京都)
太田 絹子(富山県)
岡田 一雄(東京都)
岡宗眞一郎(三重県)
小田 公子(大阪府)
角田 直美(富山県)
梶波 康二(石川県)
金子 尚仁(山形県)
川﨑 康弘(石川県)
上端 雅則(石川県)
岸邊 格(石川県)
北 久直(石川県)
北村 佳子(石川県)
木村 透(栃木県)
久能 正之(福岡県)
熊谷 俊一(青森県)
小泉 雅紀(奈良県)
小坂 健夫(石川県)
小林 敏美(長野県)
小堀 泰史(石川県)
紺家千津子(石川県)
坂井 恵子(石川県)
坂口友紀子(石川県)
佐川 元保(石川県)
佐藤 宏和(石川県)
澤田 律子(富山県)
柴田 崇志(富山県)
島崎 千秋(富山県)
東海林博樹(石川県)
白濱 芳男(大阪府)
鈴鹿 有子(石川県)
瀬戸 恵美(富山県)
高木 雅美(富山県)
高田 稔(石川県)
田川 俊範(石川県)
竹内 洋子(石川県)
田代 秋一(富山県)
募 金
金沢医科大学報 155 号/2013.8
(
多田 博行(長野県)
谷口 芳子(静岡県)
玉川 泰浩(奈良県)
辻本 幹夫(石川県)
堤 理華(石川県)
鶴見 隆史(東京都)
土井 悠人(富山県)
徳田 治樹(石川県)
中泉 裕子(石川県)
中川 博幾(福井県)
中田 千鶴(富山県)
中村 和子(石川県)
中村真寿美(石川県)
那須 義功(香川県)
西尾 眞友(石川県)
西村 憲司(石川県)
橋本 光正(石川県)
浜江紀美代(石川県)
林 廣之(三重県)
東 伸明(石川県)
肥後 重子(鹿児島県)
平山惠美子(石川県)
福村 敦(石川県)
藤井 衛之(石川県)
舟坂 雅春(富山県)
堀 愉(石川県)
前 邦博(富山県)
牧野田 知(石川県)
升谷 一宏(石川県)
松下外志雄(石川県)
松能 好子(石川県)
丸山 晃弘(石川県)
溝口 義人(福岡県)
宮井 公一(富山県)
宮下 理恵(富山県)
宮本 文夫(石川県)
村上 英徳(石川県)
元雄 良治(石川県)
森河 裕子(石川県)
森本 亜弓(富山県)
安原 稔(石川県)
山口 克宏(宮城県)
山下 昌信(石川県)
山野 清一(石川県)
山元 康徳(石川県)
吉田 和幸(石川県)
米倉 秀人(石川県)
渡邉 将隆(新潟県)
立原 弘章(千葉県)
谷畑 祐子(富山県)
唐 尚子(北海道)
津田 志朗(石川県)
椿原 澄朗(富山県)
寺井 明夫(石川県)
堂前 正秀(石川県)
利波 久雄(石川県)
長江 康(埼玉県)
中川美枝子(石川県)
中谷 渉(石川県)
中村 喜亮(富山県)
中村 光宏(石川県)
辺本智恵美(石川県)
西川 正(石川県)
西本 雅彦(京都府)
畑島 淳(富山県)
浜崎 孝子(石川県)
原 靖(埼玉県)
東野 治仁(青森県)
氷見 祐二(石川県)
廣瀬 信雄(石川県)
福山 智基(福井県)
藤岡 隆庸(栃木県)
古居 滋(石川県)
堀井 勲(富山県)
前岡 勇人(石川県)
政氏 藤玄(石川県)
町野 千秋(東京都)
松田 健志(石川県)
松葉慎太郎(石川県)
三浦 智子(石川県)
道渕 範子(富山県)
宮内 博史(高知県)
宮永 亨(富山県)
三輪 高喜(石川県)
村木 靖(石川県)
森 茂樹(石川県)
森田 展代(富山県)
森本 茂人(石川県)
矢地 弘子(富山県)
山口 昌夫(石川県)
山下 美里(石川県)
山之内菊香(富山県)
湯浅 幸吉(石川県)
吉田 純子(石川県)
米田 正明(石川県)
渡辺 祐介(愛知県)
田中 惠子(石川県)
谷原 清美(石川県)
知久田 博(石川県)
土田 英昭(石川県)
坪内 譲(石川県)
寺島賢二郎(山形県)
百成智津枝(石川県)
友田 幸一(大阪府)
中川 淳(石川県)
中島 素子(石川県)
中野 正幸(群馬県)
中村 常之(石川県)
中村 行男(福井県)
奈良崎友子(石川県)
西部 明子(石川県)
野澤 幸雄(石川県)
八田 稔久(石川県)
浜崎 優子(石川県)
原澤 博文(三重県)
東山 卓嗣(石川県)
平岡 久樹(東京都)
黄 正寿(石川県)
藤井 寛三(山口県)
藤田 知三(福井県)
古府 伸也(石川県)
堀越健太郎(群馬県)
前田 修子(富山県)
正来 宏美(石川県)
松井 真(石川県)
松田 知之(石川県)
松原 純一(岐阜県)
水株 正紀(石川県)
湊 宏(石川県)
宮澤 克人(石川県)
宮東 剛文(石川県)
向 千春(富山県)
村下 智子(石川県)
森 豊茂(石川県)
森田 實(石川県)
八木 茂夫(石川県)
柳田 善為(石川県)
山崎 軍治(石川県)
山瀬 真琴(石川県)
山本 健司(石川県)
尤 高峰(石川県)
吉竹 佳の(石川県)
和田 正美(石川県)
谷内 正人(石川県)
谷本 至(石川県)
津川 龍三(石川県)
土屋 英治(愛知県)
坪本他喜子(富山県)
寺田 為義(富山県)
百成 富男(石川県)
外山 宏(愛知県)
中川 邦子(石川県)
中田 興満(石川県)
中平 雄二(大阪府)
中村 利美(石川県)
中山 治樹(京都府)
西 朝子(富山県)
西部 泰弘(石川県)
橋本 外次(石川県)
花田 一美(福岡県)
林 圭(富山県)
原島 完司(石川県)
疋島 寛(石川県)
平口 哲夫(石川県)
福井 清数(石川県)
藤井 正則(富山県)
藤田美紀子(石川県)
古本 郁美(石川県)
本田 俊幸(石川県)
前田 俊彦(石川県)
舛井 昭秀(石川県)
松井 優子(石川県)
松田 久夫(石川県)
松本裕三郎(熊本県)
水谷 謙二(静岡県)
南 暢彦(石川県)
宮下あき子(石川県)
宮東 利恵(石川県)
向 義博(富山県)
村田大一郎(静岡県)
森 秀胤(神奈川県)
森田 礼時(石川県)
安田裕美子(石川県)
柳川 尚樹(富山県)
山下 和夫(石川県)
山田 聖(兵庫県)
山本 千勢(石川県)
由利 健久(石川県)
吉冨 泰央(石川県)
渡辺いつ子(富山県)
谷口 充(石川県)
玉井 学(福井県)
辻村亜希子(石川県)
堤 幹宏(石川県)
津本 明信(石川県)
寺中 信夫(石川県)
土岐 宗利(群馬県)
長井富美子(富山県)
中川 秀昭(石川県)
永田 勝宏(石川県)
中村 晃(石川県)
中村ひろみ(石川県)
長山 豊(石川県)
西尾 明子(石川県)
西前 忠英(大阪府)
橋本 典子(富山県)
羽根 淳治(東京都)
林 哲朗(石川県)
東 妙美(石川県)
疋田 勉(石川県)
平場 吉治(石川県)
福田 昭宏(石川県)
藤井 道孝(山梨県)
舟木 洋(石川県)
堀 有行(石川県)
本多 隆文(石川県)
前野 聡子(石川県)
舛井 美紀(石川県)
松岡 初文(三重県)
松田 博男(石川県)
丸岡 秀裕(東京都)
水野 宅郎(富山県)
南野 桂三(大阪府)
宮下 裕至(石川県)
宮村 利雄(石川県)
村井 幸美(石川県)
村山 智子(石川県)
森 真澄(富山県)
森永 哲文(広島県)
安原 真理(石川県)
柳澤 衛(京都府)
山下 敏彦(北海道)
山中 啓義(北海道)
山本美喜枝(石川県)
横山 仁(石川県)
吉野 健一(石川県)
渡邉 直人(石川県)
〈法 人〉
㈱アートフード(石川県)
赤門ウイレックス㈱(愛知県)
㈱朝日商会(石川県)
アストラゼネカ㈱(大阪府)
粟津歯科医院 久保伸一郎(石川県)
石川日野自動車㈱(石川県)
石川トヨタ自動車㈱(石川県)
医療法人 手島会 手島病院(大阪府)
医療法人 かぶとやま会 久留米リハビリテーション病院(福岡県)
医療法人 沢村内科(大阪府)
医療法人 敬仁会 函館おしま病院(北海道)
医療法人 福仁会(福井県)
㈱アイビックス北陸(石川県)
㈲アカシア商会(石川県)
㈱アクト(石川県)
旭化成ファーマ㈱(東京都)
あすか製薬㈱(東京都)
アステラス製薬㈱(東京都)
㈱アドマック(石川県)
アルフレッサ ファーマ㈱(大阪府)
㈱イーピーミント(東京都)
石井電機商会(石川県)
㈶石川県予防医学協会(石川県)
㈱石川コンピュータ・センター(石川県)
㈱井上誠昌堂(富山県)
医療法人 恵徳会 小田代病院(鹿児島県)
医療法人 霞水会 土浦厚生病院(茨城県)
医療法人 太白会 シーサイド病院(山口県)
医療法人 川上医院(福井県)
医療法人 財団五省会(富山県)
医療法人 道坤会(青森県)
医療法人 土佐楠目会(高知県)
医療法人 林病院(福井県)
医療法人 原外科医院(福岡県)
医療法人 古野整形外科麻酔科クリニック(福岡県) 医療法人 松高眼科医院(長野県)
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金沢医科大学報 155 号/2013.8
募 金
医療法人 睦会 ムツミ病院(京都府)
医療法人 明峰会(福井県)
医療法人 悠久会 大牟田共立病院(福岡県)
医療法人 悠々会 内田クリニック(埼玉県)
医療法人 玲心会(鹿児島県)
医療法人 案浦クリニック(福岡県)
医療法人 岩﨑内科診療所(埼玉県)
医療法人 健身会(埼玉県)
医療法人 厚生会福井厚生病院(福井県)
医療法人 白百合会 武生記念病院(福井県)
医療法人社団 和楽仁(石川県)
医療法人社団 秋山クリニック(石川県)
医療法人社団 広栄会 厚木循環器・内科クリニック(神奈川県) 医療法人社団 上田医院(島根県)
医療法人社団 映寿会(石川県)
医療法人社団 小川医院(石川県)
医療法人社団 沖野会(石川県)
医療法人社団 勝木会 やわたメディカルセンター(石川県)
医療法人社団 加藤クリニック(石川県)
医療法人社団 喜生会 木戸クリニック(富山県)
医療法人社団 金原皮膚科医院(石川県)
医療法人社団 くすのきこどもクリニック(北海道)
医療法人社団 志貴野会(富山県)
医療法人社団 親和会 山田温泉病院(富山県)
医療法人社団 中央会 金沢有松病院(石川県)
医療法人社団 ときわ会 常願寺病院(富山県)
財団医療法人 中村病院(福井県)
医療法人社団 博洋会(石川県)
医療法人社団 東野会東野病院(石川県)
医療法人社団 福間産婦人科クリニック(静岡県)
医療法人社団 ふたば(群馬県)
医療法人社団 ふらの西病院(北海道)
医療法人社団 裕祐会 丸岡耳鼻咽喉科(東京都)
医療法人社団 三秋整形外科医院(石川県)
医療法人社団 三浦内科医院(新潟県)
医療法人社団 持木会(石川県)
医療法人社団 安田内科病院(石川県)
医療法人社団 藤聖会 八尾総合病院(富山県)
医療法人社団 ヤベツ会 なかでクリニック(石川県)
医療法人社団 浅ノ川 浅ノ川総合病院(石川県) 医療法人社団 いずみ会北星病院(北海道)
医療法人社団 小田眼科医院(宮城県)
医療法人社団 皆成会(群馬県)
医療法人社団 光仁会 木島病院(石川県)
医療法人社団 恵仁会(静岡県)
医療法人社団 近藤クリニック(石川県)
医療法人社団 さくら会(石川県)
医療法人社団 三治整形外科クリニック(石川県)
医療法人社団 白枝医院(兵庫県)
医療法人社団 翠明会 藤田医院(広島県)
医療法人社団 正啓会 成和病院(富山県)
医療法人社団 柏方会(大分県)
医療法人社団 博朋会神経科精神科ひらかわクリニック(東京都) 医療法人社団 白銀会林病院(石川県)
医療法人社団 福永医院(北海道)
医療法人社団 三医会 三輪病院(富山県)
医療法人社団 らいふクリニック(石川県)
医療法人社団 楽山会(富山県)
医療法人 真和会 若松医院(滋賀県)
医療法人 坪川医院(福井県)
医療法人 てちがわら内科(福島県)
医療法人 中村眼科(長野県)
医療法人 明峰会(福井県)
医療法人 メディトラスト やの医院(福岡県)
医療法人 祐愛会(佐賀県)
㈲インターニクス北陸(石川県)
宇野酸素㈱(福井県)
エーザイ㈱(東京都)
㈱エネサーブ北陸(福井県)
㈱大塚製薬工場(徳島県)
㈱岡村製作所 北陸支店(石川県)
加越建設㈱(石川県)
㈱片岡(石川県)
金沢医科大学看護学部後援会さくら会(石川県)
金沢医科大学北辰同窓会(石川県)
金沢中央農業協同組合(石川県)
㈱金沢丸善(石川県)
㈱カワサキマシンシステムズ(大阪府)
岸建販㈱(石川県)
㈱紀伊國屋書店(東京都)
㈱キリン堂(大阪府)
グラクソ・スミスクライン㈱(東京都)
クリタ・ケミカル北陸㈱(富山県)
公立宇出津総合病院(石川県)
興和株式會社(東京都)
越屋メディカルケア㈱(石川県)
㈱佐波(石川県)
三協ラボサービス㈱北陸営業所(富山県)
㈱サンレー(石川県)
シダックスフードサービス㈱(東京都)
㈱ジャパンビバレッジセントラル 金沢支店(石川県)
㈱スズケン(石川県)
セントラルメディカル㈱(石川県)
第一三共㈱(東京都)
大生食品工業㈱(石川県)
㈱大和(石川県)
県北医療センター 高萩協同病院(茨城県)
大学警備㈱(石川県)
㈲茶谷造園(石川県)
㈱ツーテック(石川県)
帝人在宅医療㈱(東京都)
テンプスタッフフォーラム㈱(新潟県)
トーアエイヨー㈱(東京都)
冨木医療器㈱(石川県)
98
㈱岩野商会(長野県)
㈲ウエダ企画(石川県)
㈱うつのみや(石川県)
㈱浦建築研究所(石川県)
栄研化学㈱(東京都)
㈱エスアールエル(東京都)
エスエス製薬㈱(東京都)
エルメッド エーザイ㈱(東京都)
大塚製薬㈱(東京都)
㈲大徳不動産(石川県)
㈲大山商店(石川県)
小野薬品工業㈱(大阪府)
温泉リハビリテーションいま泉病院(富山県)
化研生薬㈱(東京都)
科研製薬㈱(東京都)
カナカン㈱(石川県)
㈱金沢ニューグランドホテル(石川県)
金沢医科大学看護同窓会(石川県)
金沢医科大学後援協力会(石川県)
金沢医大後援会橘会(石川県)
金沢社会保険病院(石川県)
金沢西病院(石川県)
金沢医科大学北斗会(石川県)
㈱金沢名鉄丸越百貨店(石川県)
河北郡衛生㈱(石川県)
環境開発㈱(石川県)
㈲菊亭(石川県)
北川瀝青工業㈱(石川県)
キッセイ薬品工業㈱東京本社(東京都)
杏林製薬㈱(東京都)
協和発酵キリン㈱(東京都)
㈱金太(石川県)
クック ランチ サービス(石川県)
クラシエ製薬㈱(東京都)
㈱クリーンテックサービス(石川県)
興能信用金庫(石川県)
公立穴水総合病院(石川県)
公立羽咋病院(石川県)
公立松任石川中央病院診療部(石川県)
㈱コーシン(石川県)
国民健康保険 志雄病院(石川県)
㈱坂田亀巣堂(石川県)
佐藤製薬㈱(東京都)
サノフィ㈱(東京都)
沢井製薬㈱(大阪府)
三幸電設㈱(石川県)
参天製薬㈱(大阪府)
㈱三和化学研究所(愛知県)
塩野義製薬㈱(大阪府)
耳鼻咽喉科なかいずみクリニック 中泉 俊彦(石川県) 社会保険 高岡病院(富山県)
㈱人材派遣北陸(石川県)
鈴木建設㈱(石川県)
ゼリア新薬工業㈱(東京都)
特定医療法人扇翔会(石川県)
㈱園田装飾工業(石川県)
㈱損害保険ジャパン(石川県)
㈱大学タクシー(石川県)
大正製薬㈱(東京都)
大日本住友製薬㈱(大阪府)
大鵬薬品工業㈱(東京都)
大和電建㈱(福井県)
高桑美術印刷㈱(石川県)
武田バイオ開発センター㈱(東京都)
武田薬品工業㈱(東京都)
田辺三菱製薬㈱(大阪府)
たんぽぽ薬局㈱(岐阜県)
中外製薬㈱(東京都)
中部ペプシコーラ販売㈱(愛知県)
㈱辻さく(石川県)
㈱ツムラ(東京都)
帝人ファーマ㈱(東京都)
テルモ㈱(東京都)
㈱東芝北陸支社(富山県)
東和薬品㈱(大阪府)
㈱トーケン(石川県)
㈱トーショー(東京都)
富山化学工業㈱(東京都)
富山県済生会高岡病院(富山県)
募 金
鳥居薬品㈱(東京都)
中林食料品店 中林逸子(石川県)
日栄商事㈱(石川県)
日本化薬㈱(東京都)
日本製薬㈱(東京都)
日本ベーリンガーインゲルハイム㈱(東京都)
ノバルティスファーマ㈱(東京都)
㈱パースジャパン(東京都)
㈱英商会(石川県)
㈱半田(石川県)
㈱福井銀行(福井県)
フクダ電子㈱(東京都)
フジテック㈱中部支社 名古屋支店(愛知県)
扶桑薬品工業㈱(大阪府)
㈱米心石川(石川県)
㈱ホクコク地水(石川県)
北陸コカ・コーラボトリング㈱(富山県)
北陸通信工業㈱(石川県)
北陸リネックス㈱(石川県)
北國新聞内灘中央販売㈱(石川県)
マイラン製薬㈱(東京都)
丸石製薬㈱(大阪府)
丸善㈱金沢支店(石川県)
マルホ㈱(大阪府)
三谷産業イー・シー㈱(石川県)
三菱電機ビルテクノサ−ビス㈱北陸支社(石川県)
都商事㈱(石川県)
㈱村井(石川県)
明祥㈱(石川県)
持田製薬㈱(東京都)
米沢電気工事㈱(石川県)
㈱ローランド金沢(石川県)
金沢医科大学報 155 号/2013.8
中佐商店㈱(石川県)
成和フード㈱(石川県)
ニプロファーマ㈱(大阪府)
日本ケミファ㈱(東京都)
日本臓器製薬㈱(大阪府)
日本メジフィジックス㈱(東京都)
ノボ ノルディスク ファーマ㈱(東京都)
バイエル薬品㈱(大阪府)
浜本造園(石川県)
㈱ビー・エム・エル(東京都)
福井県済生会病院(福井県)
富士ゼロックス北陸㈱(石川県)
富士フイルム RI ファーマ㈱(東京都)
ブリストル・マイヤーズ㈱(東京都)
㈱ホギメディカル(東京都)
北辰同窓会群馬県支部(群馬県)
㈱北陸綜合防災センター(石川県)
㈱北陸電機商会(富山県)
㈱北陸ワキタ(石川県)
ホテル金沢㈱(石川県)
前田印刷㈱(石川県)
㈲丸一冷菓(石川県)
㈱マルナカストア(石川県)
丸和電業㈱(石川県)
三谷商事㈱(福井県)
三菱電機プラントエンジニアリング㈱北陸支社(富山県)
宮武食品(石川県)
村中医療器㈱(大阪府)
㈱メディセオ(東京都)
㈱ヤクルト本社(東京都)
リコージャパン㈱中部営業本部石川支社(石川県)
わかもと製薬㈱(東京都)
㈱中島建築事務所(石川県)
㈱ニチイ学館 金沢支店(石川県)
日本海ビューティ㈱(石川県)
日本新薬㈱(京都府)
日本たばこ産業㈱(東京都)
能登印刷㈱(石川県)
野村證券㈱金沢支店(石川県)
㈲八田物産(石川県)
㈱林寺メディノール(石川県)
ファイザー㈱(東京都)
福井順化商事㈱(福井県)
富士通㈱北陸支社(石川県)
双葉タイヤ㈱(石川県)
㈱フレット(石川県)
㈱北栄(石川県)
㈱北陸銀行(富山県)
北陸中日新聞 内灘専売所 欠新聞店(石川県)
国家公務員共済組合連合会 北陸病院(石川県)
㈱北國銀行(石川県)
㈱本田商会(石川県)
松村物産㈱(石川県)
㈱マルシン(石川県)
丸文通商㈱(石川県)
三島石油㈱(石川県)
三菱電機㈱ 北陸支社(石川県)
㈱ミノファーゲン製薬(東京都)
向病院 向 歩(石川県)
名工建設㈱北陸支店(石川県)
㈱モス ホテル日航金沢(石川県)
㈱山武 ビルシステムカンパニー 北陸支店(石川県)
菱機工業㈱(石川県)
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金沢医科大学報 155 号/2013.8
学報 155 号 総目次
学長再任の挨拶(勝田) ……………………………………………… 2
「医学教育棟」建設工事進む ………………………………………… 3
■学事
平成 25 年度 大学院医学研究科入学式 ……………………………… 4
平成 26 年度 医学部入学試験要項 …………………………………… 5
平成 26 年度 大学院医学研究科入学試験要項 ……………………… 6
平成 26 年度 看護学部入学試験要項 ………………………………… 7
平成 25 年度 金沢医科大学臨床教授(学外)委嘱状授与式並びに学外
臨床実習に係る懇談会……………………………………………… 8
平成 25 年度 新任教員オリエンテーション ………………………… 8
新任教授紹介(本間、堀、辻、伊藤) ……………………………… 9
金沢医科大学教授歓送迎会…………………………………………… 11
看護学部 新入学生宿泊研修 ………………………………………… 11
第 35 回納骨式 ………………………………………………………… 12
第 41 回解剖学実習解剖体 納棺式 …………………………………… 12
学生のページ
平成 25 年度 医学部第 1 学年早期臨床体験実習 …………………… 13
平成 25 年度 看護学部第 1 学年基礎看護学実習 …………………… 15
2013 年春期 医学部海外医学研修 …………………………………… 16
2013 年 海外提携校よりの交換留学生医学・看護研修 …………… 18
■国際交流
華中科技大学同済医学院護理学系の看護研修生受け入れ………… 21
Kaleidoscope ………………………………………………………… 21
留学生情報……………………………………………………………… 22
■学術
金沢医科大学医学会第 39 回総会、第 49 回学術集会 ……………… 23
第 49 回日本循環器病予防学会 ……………………………………… 25
第 15 回日本ダウン症療育研究会 ……………………………………… 25
平成 25 年度 研究推進ガイダンス …………………………………… 26
平成25年度 動物実験実施者等の教育訓練 組換えDNA実験に係る説明会 26
産学官連携:第 12 回国際バイオテクノロジー展に出典 ………… 27
平成 25 年度 科学研究費助成事業交付決定 ………………………… 28
平成 24 年度 各種助成金等受託状況 ………………………………… 32
平成 25 年度 金沢医科大学 共同研究・奨励研究 …………………… 36
平成 25 年度 金沢医科大学 アシスト KAKEN ……………………… 38
高校生のためのウイルス学体験講座 in Kanazawa ……………… 39
望月 隆教授らのポスターが e-poster 賞受賞 ……………………… 39
大学院医学研究セミナー……………………………………………… 40
北陸がんプロ FD 講演会 ……………………………………………… 45
■病院
院内暴力発生時対応訓練・護身術講習会…………………………… 46
放射線業務従事者への教育訓練……………………………………… 46
平成 25 年度 石川県がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会 47
平成 25 年度 病院機能評価新評価体系ならびに院内サーベイに係る
職員研修会…………………………………………………………… 47
第 1 回金沢医科大学病院学術交流会 ………………………………… 48
院内感染防止に関する教育講演会…………………………………… 48
5 月 31 日世界禁煙デー 禁煙支援のための相談会 ………………… 49
ふれあい看護体験……………………………………………………… 50
金沢医科大学病院第 20 回 CPC ……………………………………… 50
佐々木 洋教授(眼科学)被災地釜石で活動 ………………………… 51
研修医の頁
金沢医科大学病院平成 26 年度臨床研修医募集要項 ……………… 52
各診療科、初期臨床研修医及び医学生(第 5・6 年生)との交流会 52
臨床研修医のための CPC(臨床病理検討会) ……………………… 53
金沢医科大学氷見市民病院
平成 25 年度 健康づくり教室 ………………………………………… 54
平成 25 年度 第 1 回院内感染対策講習会 …………………………… 55
氷見市内中学生「社会に学ぶ 14 歳の挑戦」体験実習 ……………… 55
互助会:ゴルフ大会、地引網・バーベキュー大会………………… 56
■図書館
新着図書の紹介 ………………………………………………………… 57
■管理・運営
次期学長に勝田省吾学長(再任) …………………………………… 64
次期大学院医学研究科長に芝本利重教授(新任)
、次期医学部長に
横山 仁教授(新任)……………………………………………………… 64
副院長に四方裕夫教授(新任)
、古家大祐教授(新任) …………… 66
病院長補佐に堀 有行教授(新任)、大森政幸副部長(新任)、大野木辰也
局次長(新任)………………………………………………………… 67
理事・評議員・顧問の選任 …………………………………………… 68
金沢医科大学医学教育棟建設工事 安全祈願祭 …………………… 68
学校法人金沢医科大学平成 24 年度決算 …………………………… 69
平成 24 年度 人事評価 ………………………………………………… 74
金沢医科大学と金沢工業大学 被災地釜石の高齢者医療を支援 … 74
第 4 回 恋人の聖地内灘ロマンチックウォーク …………………… 75
互助会:第 23 回互助会ゴルフ大会 ………………………………… 75
■報告・随想
ロサンゼルスこども病院(CHLA )留学記(中村) ………………… 76
米国ノースウェスタン大学留学記(櫻井) ………………………… 79
米国ピッツバーグ大学留学記(小倉) ……………………………… 81
緩和ケア研修会に参加して(三浦) ………………………………… 84
■資料
理事会、評議員会、規程の改正・制定・廃止……………………… 85
教授会…………………………………………………………………… 85
平成 24 年度 教育職員国際学会(海外開催)発表一覧(下半期)…… 88
人事……………………………………………………………………… 90
■同窓会・後援会
平成 25 年度 金沢医科大学北辰同窓会 ……………………………… 92
平成 25 年度 金沢医大後援会橘会総会 ……………………………… 93
□金沢医科大学教育振興基金・金沢医科大学学術振興基金募金… 94
□金沢医科大学創立 40 周年記念事業募金のお願い・寄付者芳名 95
金沢医科大学報 155 号
表紙写真
海の日に
平成 25 年 8 月 1 日発行
中谷 渉
海の日に、千里浜では全日本公認レースとして国内
最大級の JJSBA 2013 ジェットスキー大会が開催され
ていた。全国から多数のライダーが集い、技とスピー
ドを競い合った。白いしぶきをあげながら勢いよく波
を乗り越え、走り抜けていくさまには手に汗をにぎら
された。
久しぶりに海にでて、水平線をはるかに望み、この
句の心を想った。
海にきてはるかに海をみる日哉
會津八一
(あいづ・やいち:1881∼1956。歌人、東洋美術史学者、書家。早
稲田大学名誉教授、新潟市名誉市民。
)
発行者 学校法人金沢医科大学理事長 竹 越 襄
編 集 金沢医科大学概要・学報編集委員会
監 修 出版局長 山下 公一
編集委員長 米倉秀人
副委員長
原 亮
岩淵邦芳
委 員
利波久雄
川﨑康弘
元雄良治
北村 修
八田稔久
上田善道
甲野裕之
坂井恵子
竹内正義
竹田浩一
木村晴夫
森 茂樹
笠間孝一
丹羽 修
坂野邦雄
宮下あき子
上田正博
上端雅則
廣瀬信雄
岡山 均
坂口友紀子
中谷 渉
相野田紀子
事務局
丸谷 良
中川美枝子
中嶋秀夫
辻本幹夫
佐野友美
発行所 金沢医科大学出版局
〒 920-0293 石川県河北郡内灘町大学1−1
TEL 076−218−8069 FAX 076−286−0224
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