オンライン学習支援システム

オンライン学習支援システム利用マニュアル
オンライン学習支援システム利用手順
オンライン学習支援システムは,教員が利用準備をする必要があります。次の手順で各種設定を行ってく
ださい。
1. ログイン
2. グループ設定
3. 掲示板等プログラム設定・利用
4. ログアウト
以下,基本的な操作法を解説します。
1. ログイン
全学認証 ID とパスワードでログインできます。URL が変更になっていますので,注意してください。
教員用ログインページ
https://olss.cc.kochi-u.ac.jp/lms/admin/Login
学生 用ログイ ン ペ ージ
https://olss.cc.kochi-u.ac.jp/lms/Login
Fig1. ロ グ イ ンペ ー ジ
2. グループ作成
オンライン学習支援システムを活用するためには
グループ
を作成する必要があります。グループを作
成するには以下の方法があります。
受講生に申請させる
プルダウンメニューの[データ管理]から[グループ管理]を選びます。
Fig. 2 デ ー タ 管理 メ ニ ュ ー
[新規作成]にわかりやすいグループ名を入れ,[○新規作成]ボタンをクリックします。
Fig 3. グ ル ープ 作 成
「学生に追加・削除をさせる場合は、チェックを付けてください。」のところで[学 生 使 用 可 ]を選択する
と,学生の申告によってグループメンバーを登録することができます。履修登録前の大人数授業などでは便
利かも知れません。
Fig 4. 学 生 使 用可 の 設定
学科・学年名簿から選ぶ
4 月 1 日現在の在学生名簿一覧からメンバーを抽出することが可能です。ゼミのメンバー,研究室のメン
バー,複数の教員,所属・学年の異なる学生が混在したグループも作成できます。
履修登録情報から作成する
履修登録完了後は授業題目からグループを作成することができます。科目名や授業コードから検索可能で
す。同一科目名で複数開講科目は注意してください。
Fig 5. グル ー プ メ ンバ ー 管理画 面
*新システムから二つ目のメールアドレスの設定(一つ目のアドレスは必ず大学のアドレスにしてください),
TA の設定が可能です。教員のみが使える機能の一部を TA として採用した学生に使わせることができます。
*職員の皆さんはユーザー登録が必要です。総合教育センターにお申し込み下さい。
3-1. アンケート
グループに対してアンケートの実施ができます。自動集計され,エクセルのファイルでダウンロードでき
ます。また,集計結果を公開することにより,アンケートのフィードバックを容易にすることができます。
*アンケートのフィードバックは重要です。可能なら授業中にコメントを発表するなどして,良いコミュニ
ケーションツールとして活用してください。
いつでもどこでも使用可能
回答用紙は必要ないので,設定していればいつでも実施可能です。授業時間内だけ回答する設定も,時間
外に回答する設定も可能です。学外からアンケートの実施,回答もできます。
テンプレートを使ってアンケートを実施する
共通教育,情報教育委員会や総合教育センターで作成したアンケートはテンプレートとして利用可能です。
このテンプレートをそのまま使用する場合は回答期間等の設定のみですぐに実施可能です。
[アンケート]プルダウンメニューからアンケート管理を選びます。
Fig 6. ア ン ケ ートメ ニ ュー
アンケート管理画面が開きます。
[○新規作成]ボタンをクリック。
Fig 7. ア ン ケー ト 管理
アンケート新規作成画面が開きます。
わかりやすいアンケート名称を入れましょう。
テンプレートを選択します(プルダウンメニューになっています)。
アンケートを実施するグループを選びます。
*新 システム よ り ,複 数 の グ ル ー プ が選 択 で き る よ う になっ てい ます。
アンケート回答時期,集計結果公開時期を設定して準備完了です。
Fig 8. ア ン ケー ト 設定
テンプレートを選択した場合はそのアンケートの作成画面が開きます。必要な修正を行った後,[一覧へ]
をクリックして修正完了です。
*新 システム に は[表 示確 認]メ ニュ ーが 追 加 さ れま した 。回答者の見る画面が確認できます。
Fig 9. 表 示 確認 ボ タン
Fig 10. 表 示 確認 画 面
出席確認に使う
アンケートシステムなのでアンケートにのみ使うという決まりはありません。教員の創意工夫で何にでも
使ってください。
学籍番号や氏名を回答させることで,出欠確認にも利用できます。質問やクイズなどと組み合わせて回答
させるのもアクティブラーニングとして効果的です。
* 新 シ ス テ ム は , 学 内 の NTP サ ー バ と 連 携 し て い ま す 。 時間が狂いにくくなっていますので,従来よ
り正確な時間設定が可能です。ただし,実際の授業の際は思わぬハプニングも起こりえます。少し余裕を持
った時間設定をお願いします。
事前アンケートを実施する
授業開始の際にアンケートを実施してみましょう。シラバスでの約束事(授業方法・評価方法など)は了
承しているか?受講に際して必要な能力をどれくらい有していると思っているか?この授業に何を期待して
いるか?など質問してみましょう。
授業評価アンケートを実施する
テンプレートのフォーマットに一手加えて自分の授業に適した内容について質問してみましょう。
授業の感想を聞く
毎回授業の感想をカードで聞いている教員も多いのではないでしょうか。フィードバックの際は切り貼り
してコピーしたり自分で打ち直したり・・・結構大変です。アンケートシステムを使えば電子化されるので,
Copy & Past で資料作成も簡単。授業でシステムにログインして集計結果を直接見せるのも効果的です。
アンケート実施対象者にメールを出す
アンケートの実施対象者にメールを送る機能がついています。これを使って対象グループメンバーにメー
ルを出すことができます。メールアドレスは初期値としてグループウェア(s ドメイン)のメールアドレス
が登録されていますが,送信先を自分の携帯等に変更することも可能です。
Fig 11. ア ン ケ ート 管 理 画 面
追跡調査を行う
担当授業で養成しようとする能力が受講生にとって身についていると実感されているか,追跡調査してみ
ましょう。授業評価アンケートで満足度を聞くより役立つ情報が得られること間違いなし!アンケート実施
教員は集計結果をエクセルのファイルでダウンロードできます。学籍コードを回答させておけば,個人毎の
表に加工して受講生自身の変化を視覚化でき,成長が分かり易くなります。これを返してあげるのもやる気
UP↑に効果的です。
3-2. テスト機能を使う
アンケート機能と全く同じ方法でテストの実施が可能です。ログイン情報から解答者氏名が付加されるた
め,学籍番号等を書かせなくてもだれが解答したかわかる点がアンケートシステムと異なります(不正受験
がしにくい)。また,採点結果や模範解答を公開することにより,試験後のフィードバックが簡単に行えます。
授業時間中に小テストを実施する
演習,実習授業などで毎回小テストを課している人も多いのでは?これがオンラインシステムで実施可能
です。マークシート形式の設問の場合クリック一つで採点まで自動で行います(ただし模範解答を作成する
必要有り)。
プルダウンメニューから[テスト管理]を選択します。
Fig 12. テ ス トメ ニ ュ ー
[○新規作成]ボタンをクリックします。
Fig 13. テ ス ト管 理 画 面
テスト新規作成画面が開きます。
アンケート作成と同じ要領で設定を行います。
Fig 14. テ ス ト 新規 作 成 画 面
*新シス テム よ り ,「 複 数回の 解 答 」 を 選 ぶ こ と が可 能 になり まし た。受講生が繰り返しテストにチャ
レンジすることができます。
*新 システム よ り ,選 択 問 題 の 並 べ 替え 機 能 が 使 え る ように なり ました 。
Fig 15. テ ス ト新 規 作 成 画 面 続き
時間外の授業補完に使う
学外からも 24 時間接続可能なため,練習問題を授業時間外に課して予習・復習の助けにすることができ
ます。授業内容の理解度を評価したり十分時間がとれなかった部分の補完に利用することも可能です。
採点結果をダウンロードする
アンケートシステム同様,採点結果をダウンロードできます。誤答の多かった問題の抽出や習熟度が不十
分な受講生の抽出に利用できます。
Fig 16. テ ス ト管 理 画 面
3-3. 電子掲示板を活用する
Fig 17. ボ ー ドメ ニ ュ ー
新システムでは,掲示板,ブログ,レポート管理ボード,Web マッピングボード,共有ファイル作成ボー
ドが利用できるようになりました。以下順に利用法を解説します。
作成したグループ毎に,電子掲示板を作成することが可能です。教員からアナウンスを流すのみではなく,
受講生の交流の場としても利用できます。ファイル添付機能を使って課題を配布することも可能です。また,
課題を提出させた場合,受講生同士で添削させたり,グループ課題を掲示板上で仕上げたりすることも可能
です。
プルダウンメニューから[掲示板管理]を選びます。
[○新規作成]ボタンをクリックします。
Fig 18. 掲 示 板管 理 画 面
わかりやすい掲示板タイトルを付けましょう。
Fig 19. 掲 示 板作 成 画 面
参照を許可するグループは通常[対象グループのみ]としてください。
掲示板を作成する際,一件目のメッセージを入力する必要があります。この掲示板の目的,利用対象者へ
のメッセージを記入しましょう。
Fig 20. メ ッ セ ージ 入 力 画 面
Fig 21. 掲 示 板表 示 画 面
掲示板に新しいメッセージを記入する場合は[○新規書き込み]ボタンをクリックします。掲示板のメッセ
ージに対して返信する場合は[○返信]ボタンをクリックします。
3-4. Web マッピングボードを活用する
KJ 法,ブレインマップ・・・従来このような作業は一カ所にメンバーが会して行うのが定法でした。新シ
ステムではこの作業が Web 上でできます。掲示板と同じ要領で対象グループに対して Web マッピングボード
を作成します。付箋を貼り付ける要領でボード上にキーワードを貼り付けていきます。関連するキーワード
は線で結んだり,ボード上を移動させて近づけたりできます。
Fig 22. Web マ ッ ピン グ ボ ー ド
*ネ ットワー ク 負 荷に 注 意 し て く だ さい 。人数によりますが,授業で一斉にという使い方は好ましくない
かも知れません。
3-5. レポート管理を活用する
レポート提出の専用ボードができました。メールに添付してレポートを提出する場合,いちいちメールを
開いてファイルを取り出す必要があります。受講生が提出先のメールアドレスを間違えた場合には「出した」,
「出さない」のトラブルになります。掲示板のファイル添付機能を使えば,確実に出したかどうかがはっき
り確認できますが,一つ一つメッセージを開いてファイルをダウンロードする必要があります。
レポート提出用ボードを使えば,レポート提出ができたかどうか,受講生,教員ともリアルタイムで確認
できる。評価のフィードバックができる。レポートの返却ができる。再提出の指示が出せる等の機能があり
ます。また,提出されたレポートを一括ダウンロードすることもできます。
提出レポートを受講生に公開することにより,受講生相互の評価や啓発にも利用できます。逆に学生どう
しに見せたくない場合はそのような設定もできます。
3-6. ブログを活用する
設定したグループに対してブログの作成,公開ができます。受講生が複数のグループに所属している場合,
対象学生のブログは所属する全てのグループメンバーに対して公開されますので,注意することをお願いし
ます。グループワークのメンバー間の連絡,サービスラーニングやインターンシップの振り返り等に利用で
きるのではないでしょうか。
3-7. 共有ファイル
ひとつのテキストファイルを複数のメンバーで仕上げることができます。書き込みが瞬時にメンバー間で
共有できます。
*ネ ットワー ク 負 荷に ご 注 意 下 さ い 。ご利用方法は自由に考えていただいて良いのですが,授業で一斉に
という使い方は好ましくないかも知れません。教職員の研修での利用を想定しています。グループメンバー
全員で一斉に書き込むと言うよりは,各グループに端末 2 台ずつくらいを使ってバズセッションしながら二
人くらいが入力していくのがよいでしょう。時間外に使う場合にはこの限りではありません。
4. ログアウト
メニューバーの右端にある[ログアウト]ボタンをクリックします(ここはプルダウンメニューではありま
せん)。確認画面が開きますので,再度[ログアウト]ボタンをクリックしてください。
5. パスワード変更をさせよう!
教員も学生も全学認証 ID でログインするシステムであるため,パスワードの管理が重要です。時々パス
ワードを変更することを指導しましょう。パスワードの変更方法は「情報処理」教科書に載っています。
総合教育センターでは,説明会等随時開催いたします。お申し込みは以下まで。
申込先:学務課総務グループ
[email protected]
Web 英語教材 ALC NetAcademy2
TOEIC 対応のリスニング英語教材が利用可能です。高知大学の学生で全学認証 ID を取得している新入生,
3年次編入生,大学院入学生は毎年 4 月に登録を行います(在来生は登録済み)。ID とパスワードが,s ド
メインのメールアドレス宛に送られます(****@s.kochi-u.ac.jp)。4 月以降に全学認証 ID を取得した学生,
大学院生,教職員で利用を希望される方,授業で利用される教員(サブ管理者として受講生の学習履歴を見
る人)は申し込みが必要です。
申込先:学務課修学支援グループ・共通教育担当
[email protected]
Moodle 試行中!!
Moodle はフリーウェアプログラムです。大学で利用する LMS として採用している大学も多くあります。
2008 年度より香川大学が主管校として採用された連携支援 GP,e-Knowledge コンソーシアム四国(eK4)で
標準プログラムとして採用されます。e-Learning コンテンツを連携大学間で共有するために利用しますが,
高知大学の先生方には自由にご利用していただくことができます。
著作権に注意
オンライン学習支援システムはパスワード管理されていますので,登録ユーザーしか見ることができませ
ん。Moodle に関しても,LDAP,シボレスによる認証連携をする予定ですので,連携大学に登録されたユーザ
ーのみが閲覧可能です。
すでに高知大学の Web ページ内にホームページを開設し,授業資料を公開されている方もおられることと
思いますが,学外から接続できないsドメイン内のページであっても,外部から接続できるドメイン内のペ
ージであっても法律上関係ありません。
単にパワーポイント資料を貼り付けてあるだけでも,ビデオ撮影したものでもサーバに置いた段階で著作
権の例外規定は適用されず,パスワード管理などにより特定の人しか見ることのできない場所であっても対
象となる人が 多数 と認められれば著作権侵害になります。
「不特定または特定多数」の人が見ることがで
きれば著作権侵害です。
他人の著作物を資料に用いる場合(著作権侵害の回避方法)
授業(非営利教育目的)でコピーを配布する場合は著作権の例外規定が適用されますが,サーバに置く場
合は基本的にアウトと考えます。サーバに置くことを想定してパワーポイントなどの資料を作成する場合は,
「引 用」として認められる範囲にとどめ,必ず「 出 典に 関 す る 情 報 」を付けるようにしましょう。
データベース,表やグラフは著作権保護の対象ですが,データそのものは対象外です。データを抽出して
自分なりの切り口で表にするなりグラフにするなりすれば,著作権侵害には当たりません(オリジナルとは
違うと認められる必要あり)。
資料を集める際に,本来情報の公開を目的としている官公庁の配付資料,公開資料を使うようにすれば,
著作権侵害で訴えられることはありません。
*著作権侵害は訴えられたときに初めて犯罪になります(可能性が出てきます)。著作権侵害が結果的に著作
権者の利益になる場合は訴えられません。
利用許諾が得られる場合は著作権者に連絡を取るのがベストです。著書を一冊まるごとコピーして配れば,
さすがに教室内限定でも訴えられますが,著作権者が OK と言えばそれも許されます。また,著作権者は専門
雑誌のように著者が出版社に移譲しているケースがありますが,通常は著作者が持っています。一般の出版
物について許可を取る場合は,著者に許可を取りましょう。
大学教育創造部門