巻いて、掛ける。これがブラジル! パンケッカ 例えば、フランスのクレープやメキシコのトルティーヤはもちろん、他にもインドのチャパティや、マレー シアのロティ、またはエチオピアのインジェラなどなど・・・。本当に世界の各地には、粉にした穀物を焼いた生 地で具を包んだり、ソースを付けたりして食べる、パン系統のお料理がたくさんあります。ブラジルの場合、パ ステルはどちらかと言うとパイ系統のお料理になってしまいますが、パン系統のお料理だってちゃんとあり ます。その名もパンケッカ。 パンケッカ。その名の通り、パンケーキとほぼ同じものです。ただ、わたしたちに馴染みあるパンケーキと大 きく違うのは、作り方ではなくて食べ方。パンケーキはそのまま何枚か並べて、ソーセージやスクランブル・エ ッグに添えられること。あるいは、そのままシロップやバターを掛けて食べることが一般的なのに対し、パン ケッカは焼きたてをくるくる筒状に丸めたものを並べて、そのうえにトマトソースやミートソースを掛ける のがポピュラーなんです。生地で具を包むのではなくて、ソースで生地を包む、というわけ。 ブラジルのごく普通の家庭でもよく作られていて、いわゆる“おかあさんの味”的お料理の中に、確実に名前 が挙がってくるパンケッカ。今回、ご紹介するのは少しリッチなチーズ入りの生地にミートソースを掛けるも の。ですが、チーズなしの生地(配合比に注意)にトマトソース、というシンプルなスタイルがブラジルでは 1 番オーソドックスでしょう。 くるくると綺麗に巻くには、焼きすぎないのがポイント。何枚も一度に焼けないでしょうから、最初に焼い たものと、最後に焼いたものを同じように巻くためにも、固く絞った布巾で包んで乾燥を防ぎましょう。 パンケッカ 材料(7~8 人前) 生地 小麦粉 卵 パルメザンチーズ 480cc 2個 ベーキング・パウダー 小さじ 2 牛乳 480cc 30cc 植物油 60cc 250g 玉ねぎ 1個 大さじ 1 トマト 1個 ソース、トッピング 牛ミンチ おろしにんにく トマトソース 月桂樹の葉 120cc 1枚 グリーンピース缶詰 適宜 オレガノ 適宜 パルメザン・チーズ 適宜 塩・こしょう 適宜 炒め油 適宜 作り方 ① 玉ねぎをみじん切りに、トマトは皮と種を除いてぶつ切りにする。 ② 鍋に炒め油を熱して、①の玉ねぎとおろしにんにくをよく炒める。 ③ ②に牛ミンチを加えてさらに炒める。 ④ ③に①のトマトも加えて炒める。 ⑤ ④にトマトソースとグリーンピースを加える。 ⑥ ⑤に水を適量加える。月桂樹の葉とオレガノも加えてグツグツ煮込む。 ⑦ ⑥に塩・こしょうを加えて味を調え、月桂樹の葉を取り除いてソース完成。 ⑧ 小麦粉とベーキング・パウダー、生地用のパルメザンチーズをよく篩う。 ⑨ 大きなボウルに を入れ、よくといた卵と植物油を加える。 ⑩ 木べらで⑨をさっくり混ぜながら牛乳も少しずつ加えてゆく。ここで生地をこねないこと。 ⑪ フライパンに油(分量外)を薄く塗って、⑩をお玉で 1 杯分ずつ弱火で焼く。生地の表面にぷつぷつと穴 が出来始めたら、生地を引っくり返して裏面も焼く。 ⑫ 焼けたパンケッカは巻いて、固く絞ったふきんに包む。生地が乾くと綺麗に巻けないので要注意。 ⑬ ⑫をお皿に並べて、⑦のソースをかける。ソースはアツアツがよい。 ⑭ ⑬にトッピングのパルメザンチーズを好みでかける。
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