平成 27 年度 第1回岡崎市国際化推進委員会 1 日時 平成 27 年7月6日(月) 午後2時∼午後3時 30 分 2 場所 市役所東庁舎2階大会議室 3 出席委員 委員長 委員 4 傍聴人 3人 5 事務局 各務 安藤 戸田 北村 行雅 充(副委員長)、小久井 正秋、黒野 一、 暁子、山田 珠樹、伊東 浄江、宮澤 祐子 祐人、鶴原 麻美 地域支援担当部長 梅村 達也 市民協働推進課 課長 山本 勝、 班長 鈴木 温子 主任主査 藤野 晋爾、主任主査 竹谷 昌祐、 主査 石原 有城 6 議題 ⑴ 岡崎市多文化共生推進基本指針第1期実施計画の評価について 7 議事要旨 司会の市民協働推進課課長が開会を宣言。地域支援担当部長の挨拶に続き、岡崎 市付属機関等の会議の公開に関する要領に従い本会議の公開を説明。本委員会設置 要綱第6条第2項の規定に基づき本会議が有効に成立している旨を報告。議長を務 める各務委員長により議題の審議が進められた。 -1- 議題1 岡崎市多文化共生推進基本指針第1期実施計画の評価について 事務局 委員長 :説明 :数値目標の 10 項目について事務局から7項目の目標を達成し、3項目を 達成していないと説明がありました。達成できなかった項目についてもあ と少しで目標を達成していたといえる状況です。まずはこれらについて意 見、質問をお願いします。 :「町内会等自治会の規約や回覧の多言語化」の件数が昨年度より減ったの はどういった理由が考えられますか。 :市民生活に関わる制度の改正などがあると翻訳の依頼が多い傾向にありま すが、昨年度は比較的それが少なかったために数が伸びなかったのではな いかと考えています。 :岡崎市に在住する外国人市民はどういった目的で来ているか把握していま すか。 :住民登録時に収集する在留資格の情報をもとに把握しています。日系ブラ ジル人を中心に永住者が増えている傾向にあります。 :どこの国の方が多いですか。 :ブラジルが約 2,700 人と最も多く、中国・フィリピンがそれぞれ約 1,500 人、韓国・朝鮮が約 1,400 人でここまでで約 90%を占めています。続いて ベトナムが 400 人を超えて、増えてきています。 :外国人市民の人口は減少しているのでしょうか。 :ピークの平成 20 年には約 12,000 人いらっしゃいましたが、リーマン・シ ョック以降ブラジルを中心に減少して、現在は約 8,500 人になっています。 :そういった中で多文化共生フェスティバルの参加者数が増えていますが、 何が理由として考えられますか。 :参加者の半分くらいは日本人ですが、回数を重ね、周知されるようになっ たことが考えられます。 : 「多言語防災緊急メール」ですが、送信できなかったメールアドレスを 183 件削除したということですが、削除は毎年行うのですか。 :今回初めて行ったのですが、これから適切に管理を行い、いつまでも送信 エラーがたまることがないようにしていきます。 :今回の削除により、今後の数値目標の達成が難しくなるのではないですか。 :やさしい日本語を導入した効果もあり、じわじわと順調に増えており、こ のまま数が増えることを期待しています。 : 「多言語防災緊急メール」に、スペイン語への対応は予定していますか。 :今のところ予定していません。スペイン語の使用者はペルーの方が中心で すが、他の自治体と比べてペルーの方の割合が少ないため費用対効果の面 で難しいのと、ポルトガル語がある程度理解できると聞いているため、そ A委員 事務局 B委員 事務局 B委員 事務局 委員長 事務局 委員長 事務局 H委員 事務局 H委員 事務局 D委員 事務局 -2- D委員 事務局 G委員 委員長 G委員 C委員 事務局 E委員 A委員 事務局 F委員 事務局 こを期待しています。 : 「OIAホームページへのアクセス」がリニューアル後、日本語ページの件 数も合算してカウントすることになったため大幅に目標を上回ったとい うことですが、その影響を除いても目標を達成していましたか。 :外国語ページへのアクセス数だけをカウントしたリニューアル前の1月ま での件数だけでも目標を達成しています。 : 「あいち医療通訳システム」は、病院ごとに通訳を雇うのは大変ということ で愛知県と県内の市町村がお金を出し合って立ち上げたシステムです。通 訳派遣では5か国語に対応しています。電話通訳では 24 時間 365 日対応 しています。平成 24 年度に始めてから、毎年3割増しで利用が増えてい ます。県全体から見て、岡崎市は利用が少ない傾向にあると感じます。名 古屋市など大きな病院があるところの利用が多いのですが、県庁近くの1 病院だけで 100 件以上利用しています。「このシステムがとてもありがた い、これがないとやっていけない」という声を聞いています。岡崎市もこ れからもっと増えていくと思いますので、今後の目標はもっと高くしても いいと思います。1か月間の無料キャンペーンの期間があるので、利用し ていただけるように積極的に周知したいと思っています。 :岡崎市が少ないということですが、例えば豊橋市や豊田市の状況はいかが ですか。 :いま細かい数字はわからないのですが、大きな病院がある自治体の利用が 多くなっています。 :私どもは派遣会社ですが、従業員が市民病院などに通院するときに、病院 担当の通訳が一緒に行っています。そういったことも利用が少ない理由か もしれません。2人ほど専従で置いていますが、半日くらいそれでかかり きりになっています。 :市民病院では、市費でポルトガル語の通訳の職員を配置していますので、 それが利用が広がらない要因になっていると思います。 :市民病院でシステムが使われない理由が何かあるのか、調査するといいの ではないでしょうか。特に手術など複雑な説明が必要な時に通訳に対する ニーズがあると思います。言葉が分からない中で無理をしていることがあ るのかもしれません。 :「災害時外国人支援ボランティア」の登録者数が変わっていないというこ とでしょうか。 :今年度末で更新を迎える登録者がいますので、新たに募集や更新手続きを 行う予定です。 :具体的には、どのように育成を行ったのですか。 :昨年度ですと、 「災害時に使えるやさしい日本語」の講座と社会福祉協議会 が立ち上げる「災害ボランティアセンター」との連携訓練を行いました。 -3- F委員 :今朝のニュースで見たのですが、浜松市では避難所の設営をゲーム的に行 うなど工夫しています。また日本赤十字社が昨年度から外国人に対する防 災講座に力を入れるようになってきていますので、いろいろなところと連 携して広がるといいと思います。 I委員 :通訳ボランティアの方は市内在住の方でしょうか。ボランティア自身も被 災者になることも考えられますが、どのような活動を想定しているのです か。 事務局 :限定はしていませんが、市内在住の方が多いです。想定している活動は、 りぶらに立ち上げる災害多言語支援センターに参集し、そこで翻訳・通訳 に従事していただき、余力があれば、チームを組んで避難所を回ってニー ズの聞き取りをすることを考えています。自分の住んでいる地域で活動を することは考えていません。 I委員 : 「あいち医療通訳システム」を病院が利用するためには、事前登録が必要な のでしょうか。登録している病院の数はわかりますか。 事務局 :事前の登録が必要です。市内で昨年度利用実績があるのは3箇所です。登 録している病院は7箇所です。 H委員 :大きな病院が多いのでしょうか。言語別の内訳はわかりますか。 事務局 :ほとんど市民病院の利用です。言語別の実績は把握していません。通訳派 遣では、英語、中国語、ポルトガル語、スペイン語、フィリピン語の 5 言 語に対応しており、電話通訳ではさらに韓国・朝鮮語にも対応しています。 I委員 :岡崎市の登録数は妥当といえるのでしょうか。 事務局 :豊橋市・豊田市も同じくらいの数です。 F委員 :医療機関が困って初めて登録をしようとするのではないでしょうか。 E委員 :開業医に聞くと、企業の同僚、日本語ができる友人や日本人の配偶者と一 緒に来たりしてくれて、軽微な症状であれば対応できているということで す。市民病院などのような、例えば手術の内容など込み入った説明をする 必要がある医療機関が登録するのだと思います。そう考えると、登録数・ 利用実績共に妥当なところかと思います。積極的に増やそうとするのであ れば利用件数に応じて補助すれば、増えると思いますが、そうでなければ、 微増かと思います。 A委員 :件数を増やすことが必ずしも目標にならないかもしれません。 E委員 :市民病院でどんなケースで利用しているのか、使わない理由などを調査す るといいと思います。医師会も夜間診療所で登録していますが、あまり使 っていないと思います。 委員長 :続いて数値目標以外の項目について、質問・意見をお願いします。 C委員 : 「日本語教室」について、私どもの従業員がよくお世話になっていました。 今も従業員に出席を促していますが、リーマン・ショック後ブラジル人の 従業員が減少したこと、滞在期間が長い人が増えていることから、参加が -4- 委員長 事務局 H委員 F委員 H委員 A委員 伸び悩んでいます。日本語を学びスキルアップしてもらえるよう、声掛け をしていきますが、日本語を学ぶ従業員の数が増えないのが現状です。 :受講者数が少ない原因としては、何が考えられますか。 :今まで市がやるべきこととして回数や内容などを工夫して日本語教室を実 施してきました。ボランティアが行う日本語教室には人が集まりますが、 市が行う教室については受講料をいただいていることから、お金を出して までというのが難しいかもしれません。議会等で指摘を受けていることか ら、評価を「見直し」にさせていただきました。ボランティアの方が上手 にやっていただいているので、うまく移行することも必要なのかなと思い ます。 :豊田市で日本語学習支援を担当していますが、私の印象では規模が大きい ところでは、広報をあまりしなくても口コミで人が集まってくる傾向を感 じています。場所が中心部でなかったり、規模が小さかったりすると受講 者を集めるのに苦労しています。岡崎市では、私も運営委員として関わっ ている市民活動団体が文化庁の「生活者としての外国人のための日本語教 育事業」を受託していますが、そういった力のある団体と連携することで いい教室づくりができると思います。 :昨年度に岡崎市から委託を受けて日本語教室を実施しました。教室の目的 は、日本語でコミュニケーションできるようになることと聞いていたので すが、どの層をターゲットに、何をしたいのかがもう一つ見えない部分が ありました。事前に申し込みがあった受講者がほとんど来ていなくて、こ ちらで声をかけて、地区のコミュニティ通訳員にも声をかけていただいて、 何とか受講者を集めたという経緯がありました。受講者の滞在年数は様々 ですが、レベル的には皆さん初級であまり変わらない印象を受けます。ブ ラジルの方が今までいかに学ぶ機会がなかったかということと、そういう 機会を逸していたことで日本語教室に対するハードルが高いという印象 を受けます。日本語教室を通して、日本社会や日本人との関わり作りを求 めていることを感じます。週1回で、回数が限定的なため、日本語をレベ ルアップさせるには制限が大きく、また、それに対しての4千円はいかが と感じます。豊田市の委託で行っている事業では、32 回で2千円もらって います。柔軟に対応できるボランティア教室と連携して行うことが重要で あると思います。また、岡崎市として日本語教室の運営によって、どのよ うに多文化共生の推進につなげるかはっきりしたビジョンが必要かと思 います。 :豊田市でも情報が行き届いていないという課題があります。日本語のでき るキーパーソンを通じての口コミが地道ですが力を持っています。 :日本人との関わり作りは、市が直接やることではないかもしれないのです が、そういった活動を行うボランティアへの支援を通して行うことで市が -5- C委員 A委員 C委員 D委員 事務局 委員長 事務局 E委員 H委員 A委員 事務局 H委員 直接関わるより効果が上がってくるかもしれません。 :20 年くらい在留していても必ずしも言葉の面が十分でありません。職場で は日本語ができるリーダーが通訳をしてくれるため、日本語ができなくて も大きな支障がなく、スキルアップのために日本語の読み書きをできるよ うにと促していますが、今さらといわれてしまう現実もあります。 :従業員の子弟の義務教育はどのような状況でしょうか。 :ブラジル人学校の学費が高いので、日本の公立の学校に通う傾向にありま す。子弟は日本語の能力に問題がありません。 : 「専門的相談の受付」について、日本語ができない方からの相談はどのよう に対応していますか。 :課内に法律相談などの専門相談窓口があり、外国人の方から法律的な相談 があると、通訳がサポートを行います。 : 「多言語防災マップの作成」、 「災害時外国人情報提供体制の構築」の評価が 「拡充」となっていますが、どのように考えていますか。 :防災マップの作成については、防災マップをつくる町内会等に対して、防 災危機管理課が支援を行うもので、県営住宅の上和田と本宿で多言語で作 成済みです。今後については、まだ具体的な予定は把握していませんが、 他にも県営住宅や市営住宅などの外国人の集住地区がありますので多言 語防災マップを拡充できればと思っています。 : 「市内の各種組織とのネットワークづくり」について、自然科学機構は研究 機関としての性格が強いので、通常の大学とは違うと思われます。 :支援される側でなく、支援する側として協力してもらえるよう連携するの がいいと思います。 :ベトナム人の方が増えているという話がありましたが、今後の動向や、行 政上困っていることなどありますか。 :ベトナムの方は3年だけ日本にいる技能実習生の方が多くを占めています ので、受け皿の企業がしっかりしていれば、大きな問題はないと思います。 それ以外にも国際結婚等でも増えているとは聞いています。受入の企業に よっては、今後別の国籍の方が増える可能性もあります。 :日本語教室でも、今までは中国人の学生が多かったのですが、ベトナム人 が増えています。今後国際結婚等により定住が増えると思います。 -6-
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