‐5 k 膵 いつか ピカソに取 り組 みたい一―― 私 は長 年 、 夢 を抱 き続 けてきました。今年 の秋に古 希を迎 えるにあ たり、 ようやくその夢 が実現します 。 昨年は国 立新美術館とサ ントリー美術館 で 「巨匠ピカソ愛と創造 の軌跡 / 魂 のポートレート」展が 開催 パレでもピカソ回顧 展が 開かれ、今年 はロンドン され、パリのルーヴル美術館 とオルセー美術館 、グラン・ ルネサ ンスやオランダ絵 画で有 名な のナショナル・ ギャラリーでもピカソ回顧展が催 されましたc イタリア・ ギャラリーが 二 十 1 性 ナショナル・ 紀 の画家 にスポットライトを当てるのは初めて。「二 十世紀 とはどんな時 代 だったのかJ をピカソを通して検証する試みが、今、世界各地 で行われています。 ピカソ、ネルーダは奇しくも同じ1 9 7 3 年に他 界しましたら カザルス、 二 十 世紀 の音楽 ・ 報に接 し、 絵画・ 詩 の 巨人が相次 いでこの l tを去ったこと 「 私 は修行 中のスペ インで言卜 に衝撃を受 けました。以来、 彼らの喪失 は大きな空 白として今も心 に残 り続 けています。 別 の意味でもこの年 はエポックメーキングな年 でした。 美智子妃両殿 下が スペ インをご訪問し、 私はスペ イン国主催 による歓迎式典 に招かれ、 当時 の皇太子 ・ セビーリャ城 ( アルカーサ ル) で踊 りを披 露する栄誉を受 けました. カルロスー世 国王 とソフィア王妃が 国賓 として来 日し、天皇皇后両 陛下主 2 0 0 8 年秋 、スペ インのフアン・ 3 5 年ぶ りの再 会を果たしました。 催 による宮 中晩餐会 とスペ イン大使館 による答礼 会に招かれ、 パ ロの い三 の の王 ご ブ 人 そして当時 喪失 、 子 夫妻 と皇 太子 ご夫妻に踊 りを披 露した輝 畏敬 してやまな ― かしい想 い出一― 「1973年 」は忘れ得 ぬ年 となったのです。 ノ 0ヽ 島十司 小島章司 ■ ピカソ、ネルーダ、カザルスで描く ラ・ セレスティーナ』の世界 『 画家パブロ ピカソ (18811973)、 チリの詩人パブロ ネル ーダ (19041973)、 チェ□奏者パウ (パブロ)力 ザルス (18761973)。 絵画、詩、 音楽の巨人である彼 らはファー ストネー ムがパブロであることからスペイン語 セレスティー 圏では 〈三人のパブロ〉と称されます。Fラ・ ナ ∼三人のパブロ∼ Jは 、これら不世出の芸術家三人 に オマージュを捧げる舞台です。 フ万点にも及ぶピカソの画業の中から小島がインスピレー ションを得たの よ、愛し合う者同士がお互 いをむさぼり合 い一体化するかのような烈しい筆致の F接吻J(1969年 ) ラ セレ と F抱擁J(1970年 )。そして 15世 紀末の小説 『 スティーナJをモチーフにした一連の版画です。 チリ生まれの詩人パブロ ネル ー ダの代表作 は初期の詩 二十の愛の詩と一つの 絶望の歌J。今もなおスペイン 集「 一 つの絶望の歌」の 語圏で広く愛されている詩人です。「 世界感は Fラ セレスティーナ』の悲劇と響き合うものです。 ロペ ス タマラ ・ ロサーノ クリスティアン・ パブロ・ フライレ フランシスコ モリ レガー ド 前田可奈子 フアリーニャ アンヘル サンチェス・ 柳谷歩美 関晴光 マリア サルバ ・ デ・ オルビード ランサ リト・ イグレシアス 木内恵津子 パウ (パブロ)カ ザルスは2005年 の公演 『 鳥の歌 A PA∪ CASALS』 で既にオマージュを捧げました。今回は 若い貴族の青年と富裕な家柄に生まれた娘の愛を、カザ ルスが発掘したバッ八の 『 無伴奏チェ□組曲』を使つて謳 い上げます。 聖と俗、 その両方を包み込むピカソの巨大な 具象 と抽象、 世界。カザルスの妙なる調べ 。ネルーダの繊細な詩情。こ れらを一つの作品に紡ぐ題材として今回選んだのが 『 ラ・ セレスティーナ』です。『 セレスティーナ』は〈スペ イン版 ラ・ ロミオとジュリエ ット〉と言える戯 曲風 の小説で、たちまちヨ ーロッパ 各国で翻訳され、 後代 のリアリズム描写に大きな 影響を与えました。主人公セレスティーナは売春宿を経営 する奸智に長けた老婆で、 若い恋人の伸を取り持ちます。 スペ イン文学 史上最初 の巨大な悲喜劇的作品の中のタ ロールになっている人物 です。 イトル・ ラ・ セレスティーナ』 ■『 ―― スペイン版ロミオとジュリエット 〈あらす じ〉 貴族 の青 年 カリス トが鷹狩 りの最 中 、とある庭 園に迷 い込 み 、美 しい娘 メリベ ー ア に一 目惚 れ する。す げな くふ られ て しまった カリス トは召使 い二人の勧 めで 、取持 ちの老婆 セ レスティー ナに相談 する。奸智 に長 けたセ レスティー ナ スペインの至宝ノヽ ビエル ・ ラトー レの演出、 〔 堀越千秋の美術〕 フランシスコ・ モルガード サ ンチェス・ ファリーニャ アンヘ ル・ 人たち 《 愛と死のはざまで》』 の構成 振付を担当。天皇皇 〈 小島章司フラメンコ舞踊団〉 岡野 千春/前 田可奈子/柳 谷歩美 関晴光/松 田知也 后両陛下のこ高覧を賜り、 作 品は第39回 舞踊批評家協会 賞を受賞しました。 美術は堀越千秋氏。堀越氏は 八ビエル ・ ラトーレ 高評を博した 『 戦下の詩人た ち』『 越境者』(2008年 )に続いて3年連続の参加です。 〔 豪華な 出演者 、作曲と音楽監督を担 うチクエ□〕 出演は小島章司と小島章司 フラメンコ舞踊団の他、 元ス ペイン国立バレエ団のプリン チェ□〕 〔 リト・ イグレシアス パーカッション〕 〔 ペ ドロ・ マ ヌエ ル ・ グリマルデ / ナバーロ・ チクエ□ ファリーニ ャをスペインから招l・ li致します。 舞踊団のメンバーも成長著しく、岡野千春、 前田可奈子、 柳 は街路で物音 を聞きつ け、 確 かめようとして梯子 から足 を 踏み外 し、転落死 する。悲 嘆 に暮れ たメリベ ー アは塔 から 谷歩美、関睛光、 松田知也を中心とした舞踊団に、 各紙誌か ら高い評価を頂戴しております。特に 『 戦下の詩人たち 〈 愛 と死のはざまで》』の一糸乱れぬ群舞の数々は日本の舞踊 〈解説〉 ン キホーテ」のセルバンテス、 カルデロン、 Fド 戯曲家ロペ デ ベカ、 詩人ゴンゴラ、 画家ベラスケスーー 16世紀から17世紀にかけて、 スペインは文芸 芸術の巨人を次々と輩出しました。く黄金世紀〉と 呼ばれるこの時代のさき力ヽすの一つとなつたのが悲喜濠」 の小説 Fラ セレスティーナ』(1499年 )です。 戯曲形式で書かれたこの小説は、 当初│よFカリストとメリベーアの悲 喜劇』というタイトルでした。しかし主人公の青年と娘の仲を取り持 つ老婆セレスティーナの造形が傑出し、 その存在感が圧倒的なため、 現在のスペイン文学史上ではFラ セレスティーナ』というタイトルで 知られています。スペイン版ロミオとジュリエットといえる作品です。 X や むを得ない事情 によ り出演者 予めこ了承 くださしヽ 誓 う。メリベ ー ア宅の 庭 園で逢 瀬を楽 しんでいた カリスト 身を投 げ後 を追う。 カンテ〕 〔 エ ル・ ロンドロ/ ペ ドロ・ オブレゴン ベ ー・ カリダ ガ ヴアイオリン〕 〔 オルビード・ ランサ スト、タマラ ロペ スが悲恋 踊り盛りの男性舞踊手パブロ フライレ、フランシスコ モリ レ ガー ド、 アンヘル サンチェス 鎌田里代/木 内恵津子/木 下環 小島有美子/齋 藤洋子/畑 もえ祈 大林綾子/久 保田晴菜/関 弥生 竹内純子/津 守このみ/濱 本充子 〔 ギター〕 マ リア チクエ ロ/ サ ルバ 。 デ・ シパル、 数々の名舞台に出演 しているクリスティアン ロ サ ー ノと、同バ レエ団のソリ トヘ の激 ししY情熱が生まれ、 若い二 人 は熱烈な恋人になる。 セレスティー ナ│よ 仲介 の報酬 としてカリス トから金 の鎖 を もらう。欲 に目がくらん だ召使 い二人 はセレスティー ナを 殺 す。セレスティー ナの 下働きたち はカリス トヘ の復 讐 を ロサ ーノ クリステイアン・ ロペ ス タマ ラ・ パ ブロ。 フライレ 舞 踊 団 と の 関 わ りで は 2007年 の公演 『 戦下の詩 の主人公を演じます。さらに バイレ〕 〔 小 島章 司 構成 振付はスペイン フラメ ンコ界の奇才八ビエル ラト ー レ氏。小島章司フラメンコ は弁舌巧 み にメリベ ー アを説得 、メリベ ー アの心 にカリス CAST 史に名を残すものと絶賛されました。 音楽監督は 1993年 以来務めているチクエロがオリジナ ル曲を作曲 演奏。同じく常連のサルバ デ マリアが彼を 支えます。歌手は近年の公演に欠かせないエル ロンドロ を筆頭に、『 戦下の詩人たち』に次いで三度目の魅惑の声 ペ ドロ オブレゴン、そして新進気鋭の女性歌手、カリダー ベガが初来日致します。ヴァイオリンのオルビー ド ランサ、 チェ□のリト イグレシアスの弦楽器の崇高な響きとパーカ ッションのペ ドロ マヌエルの儀式めいたリズム、それらの 音楽世界が深い物語性を高めるものと確信しています。 更 こ= = = = t i f i l ニ '変 STA「 F 原案 :小島章司 ラトーレ 演出・ 振付 :ハビエル・ エロ 作曲:チク 美術 :堀越千秋 バレエマスター:クリステイアン ロサープ ダンスミストレス:柳谷歩美/前 田 nI奈 「 岡野 千春 エイム〕 衣裳 :山田尚希 〔 ナカ 'ハウス〕 立川広子 〔 ASG〕 照明 :夫島祐夫 〔 サウンドクラフトライフデザイン: 音響 :円中賢 〔 ダイレクト : 舞台監督 :舛田勝敏 〔 ヘアメイク:佐々木純 子 宣伝美術 :宇野亜 喜良 宣伝写真 :山廣康夫 翻訳 ・ 市U作協力 :古屋雄一郎 企画 ・ 制l作:株式会社エストウディオ コジマ 〔入場料 金〕 全席指定 プログラム付 S席 10,000円 /A席 8,000円 ボックス席 (2名 )20,000円 お中し込み お問い合せ〕 〔 ペドロ・ 一日.グ マヌエル・ ヽ ナノ リマルディ 卜島有美子 ペ ドロ・ オブレゴン エル ・ ロンドロ ベガ カリダー・ 小島章司公演事務局 T E L : 0 3 - 3 4 9 8 - 0 9 2 3 / / F A X : 0 3 - 3 4 9 8 -4 54 ′ 2 チケットぴあ 1[ T E L : 0 5 7 0 - 0 2 _ 9 9 9 9 / 0 5 7 0 - 0 2 - 9 9 8 8 1't1レ 〒1 0 4 0 0 6 1 東 京 都 中 央 E x I 銀 座 ●1 1 2 ( 代 , 3 5 3 5 5 1 5 1 久保田晴菜 津守このみ 濱本充子 ﹄ トイ ヽ ・之 ・・・ ︲ ﹂ヽ ヽ ■︰ ︲ ヽ一4一 ■■ 一 お申し込み・ お問い合せ〕 〔 ペレ ータ 9999 05700299881オ 対応 小島章司公演事務局 TEL:0334980923/FAX:0334985442 チケットぴあ TEL:057002‐ 主催= 小 島章司フラメンコ舞踊団 = 薔 後援 驚鸞 鮮 スペイン大使館/ 1 ( 財 ) 日本スペイン協会 / ン ( 社) 現代舞踊協会/ 日 本フラメンコ協会
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