入力マニュアル - JIPテクノサイエンス株式会社

USER'S MANUAL
JSP-50W
鋼斜張橋の概略自動設計
JIPテクノサイエンス株式会社
■本文中で表記されているソフトウェア名称について
MicrosoftⓇ,WindowsⓇおよび Windows NTⓇは、米国 Microsoft Corporation
の米国およびその他の国における登録商標または商標です。
目
次
1. プログラム概要 .............................. 1
2. 制約条件 .................................... 2
3. 特長 ........................................ 3
4. 技術資料 ................................... 10
4.1 荷重強度.........................................10
4.1.1 死荷重強度 ............................................ 10
4.1.2 活荷重強度 ............................................ 10
4.2 応力度計算式.....................................11
4.3 骨組み計算.......................................21
4.3.1 格点データ ............................................ 21
4.3.2 部材データ ............................................ 22
4.4 自重、剛度、断面積等の考え方.....................24
4.5 数量計算.........................................26
4.6 工数集計要素.....................................30
4.7 概略工費.........................................36
5. プログラムの流れ ........................... 38
6. 操作方法 ................................... 40
6.1 プロテクトキーの準備.............................40
6.2 プログラムのインストール及びアンインストール.....40
6.3 起動の仕方.......................................40
6.4 画面構成.........................................40
6.5 ファイルメニュー.................................44
6.6 計算メニュー.....................................47
6.7 表示メニュー.....................................47
6.8 ウィンドウメニュー...............................48
6.9 拡大縮小メニュー.................................48
6.10 ヘルプメニュー..................................49
7. よく使用する機能 ........................... 50
7.1 表入力機能.......................................50
7.2 実寸図・モデル図表示.............................52
7.3 データコピー機能.................................56
7.4 等間隔入力機能・リセット機能 .................... 58
8. 計算の流れ ................................. 60
8.1 ケーブルプレストレス計算 ........................ 61
8.2 断面力計算 ...................................... 61
8.3 断面計算 ........................................ 61
8.4 仮定剛度初期化 .................................. 61
8.5 数量計算 ........................................ 61
8.6 工数積算 ........................................ 61
9. 入力 ....................................... 62
9.1 基本条件 ........................................ 63
9.2 横断面形状 ...................................... 68
9.3 主桁形状 ........................................ 71
9.4 主桁部材 ........................................ 74
9.5 主桁断面 ........................................ 78
9.5.1 RC 床版の場合 ......................................... 78
9.5.2 鋼床版の場合 .......................................... 79
9.5.3 ナックル点入力について ................................ 81
9.5.4 腹板高自動セットについて .............................. 83
9.6 主塔形状 ........................................ 84
9.7 主塔配置 ........................................ 88
9.8 主塔断面 ........................................ 90
9.9 支点条件 ........................................ 91
9.10 ケーブル形状 ................................... 94
9.11 ケーブル配置 ................................... 98
9.11.1 ケーブルの追加(直接入力) ............................. 98
9.11.2 ケーブルの追加(実寸図上入力) ........................ 103
9.11.3 ケーブルの削除 ...................................... 105
9.11.4 ケーブルの修正 ...................................... 109
9.12 縦リブ形状 .................................... 110
9.13 縦リブ配置 .................................... 115
9.14 死荷重 ........................................ 119
9.15 活荷重 ........................................ 122
9.16 地震荷重 ...................................... 125
9.17 衝撃係数 ...................................... 129
9.18 確認図.........................................130
9.18.1 横断面図 ............................................ 130
9.18.2 主桁断面図 .......................................... 131
9.18.3 主塔形状図 .......................................... 132
9.18.4 主塔断面図 .......................................... 133
9.18.5 側面図 .............................................. 134
9.18.6 影響線図(荷重載荷図) ................................ 135
10. ケーブルプレストレス ..................... 137
11. 設計計算 ................................. 140
11.1 基本条件.......................................141
11.2 断面諸条件.....................................146
11.3 断面計算結果...................................158
11.4 剛度・断面積...................................164
11.5 ケーブル断面...................................166
11.6 活荷重たわみの検討.............................167
12. 数量計算 ................................. 168
12.1 主部材構成.....................................169
12.2 数量データ.....................................176
12.3 数量計算結果...................................179
12.4 工数データ.....................................180
12.5 工数集計要素...................................182
12.6 概略工費.......................................184
13. 印刷 ..................................... 185
14. トラブルシューティング ................... 189
14.1 ソフトの起動時に生じるエラー...................189
14.2 入力データチェックエラー.......................190
15. 参考文献 ................................. 195
1. プログラム概要
1
1. プログラム概要
本プログラムは、道路橋示方書・同解説Ⅰ共通編、Ⅱ鋼橋編<平成 24 年 3 月>(以
降 道示Ⅰ、道示Ⅱとする)に基づき、鋼斜張橋及び複合斜張橋(混合構造、コンクリー
ト部分は断面力だけを算出)の概略設計(断面力計算、断面計算、数量計算、工数積
算)を一貫して行います。
形状・荷重データ入力
荷重計算
断面力計算
断面計算
数量計算
工数積算
構造解析には、死荷重・プレストレス・地震・温度変化は骨組み変形法、活荷重は影響
線による骨組み変形法を用いています。
2
2. 制約条件
2. 制約条件
■ 必要構成
♦ 基本ソフトとして、日本語 32bit 版 WindowsXP 、WindowsVista 、Windows7
(以下 Windows)が必要です。
♦ ハードディスクにインストールして使用するため、30Mbyte 以上の空き領域
が必要です。
♦ RAM(メモリー)は、128Mbyte 以上必要です。
♦ ディスプレイは 1024×768 ドット以上の解像度が必要です。
♦ 計算結果を印刷するには、Windows 対応のプリンタが必要です。
♦ マウスなどのポインティングデバイスが必要です。
♦ プロテクトキーが必要です。
プロテクトキーの詳細については、別冊「セットアップガイド」を参照して下
さい。
■ 制約事項
♦ 骨組の制限は格点数が最大 800 格点、部材数が最大 1000 部材、及び活荷重載
荷格点数(主桁格点数)が最大 500 格点です。
♦ 支間数は最大 30 支間です。
♦ 主桁部材は 1 支間あたり最大 200 部材です。
♦ 主塔部材は 1 主塔あたり最大 100 部材です。
♦ 主塔断面タイプは最大 10 タイプです。
♦ 橋梁の主桁は直線桁のみとし、2 主桁の場合は平行とします。幅員拡幅は考
慮しません。
3. 特長
3
3. 特長
■ 単位系は SI 単位系及び重力単位系に対応しています。
■ 床版は RC 床版・鋼床版の 2 種類から選択することができます。
■ 鋼斜張橋を原則とし、複合斜張橋(混合構造)のコンクリート部については、断面
力の算出のみとします。
■ 使用板厚は次の 2 種類から選択することができます。
・1mm ピッチ
(8~100mm)
・マーケットサイズ( 9, 10, 11, 12, 13, 14, 16, 19, 22, 25,28, 32, 34, 36,
38, 40, 42, 44, 46, 48,50)
板厚が 50mm を越えた場合は、1mm ピッチで最大 100mm
まで計算します。
■ 主桁、主塔断面の材質は次の 4 種類から選択することができます。
・SM400 相当
・SM490 相当
・SM490Y 相当
・SM570 相当
実際の材質名は耐候性、鋼種の仕様及び板厚から内部で判断して表示します。
■ ケーブル面数は 1 面もしくは 2 面から選択することができます。
■ 主塔形状は次の形状から選択することができます。
・1 面ケーブル
1本柱
A形
4
3. 特長
・2 面ケーブル
2本柱
A形
門形
■ 主桁断面形状は次の形状から選択することができます。
・RC 床版
♦ 鈑桁(2 主桁)
♦ 箱桁(1 主桁)
♦ 箱桁(2 主桁)
・鋼床版
♦ 鈑桁(2 主桁)
♦ 箱桁(1 主桁)
♦ 箱桁(2 主桁)
♦ 多室箱桁
♦ 耐風多室箱桁
注)多室箱桁と耐風多室箱桁の腹板数は 2~9 本とします。
■ 横断面形状は次の 5 種類から選択することができます。
・歩道なし
・左側歩道
・右側歩道
・両側歩道
・歩道橋
それぞれ中央分離帯を設置することができます。
■ 主桁断面が 2 主桁の場合、横分配(1/0 法)で 1 主桁あたりの計算をすることがで
きます。(着目桁にて計算します。)
・ RC 床版は必ず横分配計算を行います。
・ 鋼床版は横分配計算をするか選択することができます。
・ 横分配計算の影響線は次の 4 種類から選択することができます。
3. 特長
5
負の影響を考慮する。
1.0
負の影響を考慮しない。
1.0
負の影響を考慮しない。(最大 1.0)
1.0
a
1-a
影響比率任意指定
(箱桁(2 主桁)時選択可能)
a の値は 0.5<a≦1.0 の範囲で
変更することができます。
■ 主桁のデッキ形状はナックル点・勾配を、腹板は傾斜を考慮することができま
す。
■ 主塔断面形状は箱桁で 3 セル(腹板数 2~4)まで考慮することができます。
■ 縦リブ断面は次の種類から選択することができます。
・Uリブ
300×220×6-40
320×240×6-40
320×260×6-40
300×220×8-40
320×240×8-40
320×260×8-40
440×330×8-40
450×330×8-40
300×220×6-30
320×240×6-30
320×260×6-30
任意指定
・バルブ(左右の向き入力可)
180×9.5×23
200×10×26.5
230×11×30
6
3. 特長
250×12×33
任意指定
・プレートリブ(幅、板厚入力)
・Tリブ(幅、板厚入力)
・Lリブ(幅、板厚、左右の向き入力)
・プレートリブ自動(断面計算時に内部計算)
♦ 縦リブはUリブ、バルブ、プレートリブ等が混在した場合を考慮することも
できます。ただし、プレートリブ自動の混在を考慮することはできません。
■ 主桁の支持条件は次の 5 種類から選択することができます。
・自由 ・剛結 ・ピン ・ローラ ・任意指定(バネ)
■ 主塔の支持条件は次の 2 種類から選択することができます。
・剛結 ・ピン
■ 主桁と主塔の境界条件は次の 4 種類から選択することができます。
・自由 ・剛結 ・ピン ・ローラ
■ 主塔に傾斜をつけることができます。
■ 死荷重は次の荷重を入力することができます。
・ 車道舗装
・ 歩道舗装
・ 車道床版
・ 歩道嵩上
・ 地覆・縁石・分離帯
・ 高欄左側
・ 高欄右側
・ 分離帯ガードレール
・ 歩車道ガードレール
・ 雪荷重
・ 全ハンチ重量
・ 添架物
・ 鋼重(主桁・主塔・ケーブル)
・ 地震力(主桁・主塔・ケーブル)
3. 特長
■ 活荷重は次の 11 種類から選択することができます。
・B-活荷重-L
・B-活荷重-T
・B-活荷重-TL
・A-活荷重-L
・A-活荷重-T
・A-活荷重-TL
・L-20
・L-14
・TT-43(日本道路公団)
・歩道橋(群集荷重) ・活荷重なし
■ ケーブル形式は次の 6 種類から 1 種類を選択することができます。
・ ロックドコイルロープ
・ パラレルワイヤストランド(PWS)正六角形
・ 被覆パラレルワイヤストランド(PWS)
・ HiAm&DINA アンカーケーブル
・ NEW-PWS
・ 任意形式
■ コンクリート部材は次のように指定することができます。
主桁は部材ごとにコンクリート部材を指定することができます。
ただし、主桁を全てコンクリート部材に指定することはできません。
主塔は主塔ごとにコンクリート部材を指定することができます。
■ 使用できる鋼種の仕様は次の基準に従っています。
・ 道路橋示方書
・ 建設省
・ 日本道路公団
・ 建設省東北地建
・ 北海道土木技術会
■ 使用鋼材は次の中から選択することができます。
・ 旧示方書
・ JIS 規格
・ -H 仕様材
※耐候性鋼材も使用することができます。
7
8
3. 特長
■ 荷重ケースは、以下に示す基本ケースと、基本ケースを組み合わせたピックアッ
プテーブルを使用しています。
・基本ケース
CASE 1:死荷重(D)
CASE 2:死荷重(D)+プレストレス(P)
CASE 3:温度変化(T)
CASE 4:地震(EQ)
CASE 5:プレストレス(P)
CASE 6:{死荷重(D)+プレストレス(P)+温度変化(T)}/αt
CASE 7:{死荷重(D)+プレストレス(P)-温度変化(T)}/αt
CASE 8:{死荷重(D)+プレストレス(P)+地震(EQ)}/αe
CASE 9:{死荷重(D)+プレストレス(P)-地震(EQ)}/αe
CASE 10:活荷重 MAX(L)
CASE 11:活荷重 MIN(L)
・ピックアップテーブル
(1) CASE 2 (D+P)
(2) CASE 2 (D+P)+CASE 10・11(L)
(3) CASE 6 (D+P+T)+{CASE 10・11(L)}/αt
(4) CASE 7 (D+P-T)+{CASE 10・11(L)}/αt
(5) CASE 8 (D+ P+EQ)
(6) CASE 9 (D+ P-EQ)
■ 荷重は、常時・地震時・温度変化時について内部で自動的に組み合わせます。
■ ケーブルプレストレスは相対剛度変化法(自動決定)と、その結果に対して設計者
が任意に値を入力することにより決定します。
・相対剛度変化法※1
① 主塔剛度を 0 にすることにより、死荷重時に主塔に曲げモーメントを
生じさせない。
② 主桁剛度に補正係数を掛ける(数値を入力する)ことにより主桁の曲げ
モーメントを平均化させる。
・任意指定
相対剛度変化法で計算した結果に対して、設計者が任意のケーブルを選択
してプレストレスを指定することができます。
※1『斜張橋のケーブルプレストレスの実用計算法の提案』橋梁と基礎(91-11)P31~
/尾下里治、大森邦夫
共著
3. 特長
9
■ 縦リブの有効本数について
・Uリブ
有効幅
A
B
B<A 無効
B≧A 有効
・バルブリブ、プレートリブ、その他
有効幅
B
B<t 無効
B≧t 有効
t
■ 断面計算
・主桁、主塔ごとに断面を自動決定することができます。
・縦リブの換算方法は断面一次モーメント等価と板厚換算方式の2つの方法を
選択することができます。
・せん断応力度は符号を考慮しません。
・橋軸直角方向断面力を考慮することができます。(常時換算値入力)
10
4. 技術資料
4. 技術資料
鋼斜張橋の設計に関する次の主要項目について以下に概要を説明します。
♦ 荷重強度
♦ 応力度計算式
♦ 骨組み計算
♦ 自重、剛度、断面積データの考え方
♦ 数量計算
♦ 工数集計要素
♦ 概略工費
4.1 荷重強度
4.1.1 死荷重強度
各部材ごとに入力された鋼重と断面形状から計算された死荷重強度の合計を「部材
直角方向分布荷重」として考慮します。
♦ 主桁に鋼重を載荷したイメージ
W1
W2
W3
W4
W1,W2… 死荷重強度合計[tf/m]or[kN/m]
♦ 主桁に鋼重を除く死荷重を載荷したイメージ
W1
W2
W3
W4
W1,W2… 死荷重強度合計[tf/m]or[kN/m]
4.1.2 活荷重強度
JSP-50W は横断面形状が橋梁を通して一定なので、算出される活荷重強度は全ての
横断で一定になります。
W1
W2
W3
W4
橋軸方向
W1,W2… 等分布活荷重強度[tf/m]or[kN/m]
分布荷重:L荷重、等分布活荷重、群集荷重
W5
4. 技術資料
11
4.2 応力度計算式
■ 断面力の符号について
断面力計算における断面力の符号は下図の方向を正とします。
Z
Mz
My
X
Y
Mx
Sy
Nx
Sz
■ 垂直応力度
Š 軸力Nによる応力度
σn = Rg ρ ⋅ N Ag
Š 面内曲げモーメントMyによる応力度
(
)
σy = Rye ρ ⋅ (IZye ⋅ Zye − IYZye ⋅ Yye) / IYye ⋅ IZye − IYZye2 ⋅ My
Š 面外曲げモーメントMzによる応力度
(
)
σz = Rze ρ⋅ (IYze ⋅ Yze − IYZze ⋅ Zze ) / IYze ⋅ IZze − IYZze 2 ⋅ Mz
Š 曲げねじりモーメントMwよる応力度
σw= Rs ρ⋅ Mw ⋅ ω /Cw
Š 垂直応力度合計
σt = σn +σy +σz +σw
注)曲率の影響を、曲げモーメントによる垂直応力度、ねじりモーメントに
よるせん断応力度についてのみ考慮する場合は、二重下線部のみ考慮さ
れます。
ここに、
N
[N]
: 軸力
My
[N・mm] : 面内曲げモーメント
Mz
[N・mm] : 面外曲げモーメント
Mw
[N・mm2] : 曲げねじりモーメント
Ag
[mm2]
: 総断面積
12
4. 技術資料
Yye
[mm]
: 面内有効断面Y座標
Zye
[mm]
: 面内有効断面Z座標
4
IYye
[mm ]
: Y軸まわり面内有効断面2次モーメント
IZye
[mm4]
: Z軸まわり面内有効断面2次モーメント
4
IYZye [mm ]
: 面内有効断面相乗モーメント
Yze
[mm]
: 面外有効断面Y座標
Zze
[mm]
: 面外有効断面Z座標
IYze
[mm4]
: Y軸まわり面外有効断面2次モーメント
IZze
4
[mm ]
IYZze [mm4]
2
: Z軸まわり面外有効断面2次モーメント
: 面外有効断面相乗モーメント
ω
[mm ]
: 照査点のそり関数
Cw
[mm6]
: 曲げねじり定数
Rg
[mm]
: 総断面中立軸の曲率半径
Rye
[mm]
: 面内有効断面中立軸の曲率半径
Rze
[mm]
: 面外有効断面中立軸の曲率半径
Rs
[mm]
: せん断中心の曲率半径
ρ
[mm]
: 照査点の曲率半径
■ せん断応力度
Š 純ねじりモーメントTsによるせん断応力度
τs=Ts ⋅ (Ss t + t ) / J ⋅ (Rs ρ )2
Š 水平せん断力Qyによるせん断応力度
(
)
τy = Qy ⋅ (IYq ⋅ Sy − IYZq ⋅ Sz ) / IYq ⋅ IZq − IYZq 2 / t
Š 鉛直せん断力Qzによるせん断応力度
(
)
τz =Qz ⋅ (IZq ⋅ Sz − IYZq ⋅ Sy ) / IYq ⋅ IZq − IYZq 2 / t
Š そりねじりモーメントTwによるせん断応力度
τw = Tw ⋅ Sw / Cw / t
Š せん断応力度合計
τt = τs + τy + τz + τw
Š 照査点のせん断流関数
(符号を考慮しないとき)
4. 技術資料
13
Sy = Sya − Rq / ρ ⋅ ⎛⎜ Ya ⋅ U L + (Yb − Ya ) ⋅ (U L )2 / 2 ⎞⎟ ⋅ tq ⋅ L
⎝
⎠
Sz = Sza − Rq / ρ ⋅ ⎛⎜ Za ⋅ U L + (Zb − Za )⋅ (U L )2 / 2 ⎞⎟ ⋅ tq ⋅ L
⎝
⎠
Sw = Swa − Rs / ρ ⋅ ⎛⎜ ωa ⋅ U L + (ωb − ωa )⋅ (U L )2 / 2 ⎞⎟ ⋅ t ⋅ L
⎝
⎠
注)曲率の影響を、曲げモーメントによる垂直応力度、ねじりモーメン
トによるせん断応力度についてのみ考慮する場合は、二重下線部の
み考慮されます。
ここに、
Ts
[N・mm] : 純ねじりモーメント
Qy
[N]
: 水平せん断力
Qz
[N]
: 鉛直せん断力
Tw
[N・mm] : そりねじりモーメント
Ss
[mm2]
: ねじり関数(サンブナンのせん断流関数)
J
[mm4]
: 純ねじり定数
4
IYq
[mm ]
: 縦リブ加算断面のY軸まわり断面2次モーメント
IZq
[mm4]
: 縦リブ加算断面のZ軸まわり断面2次モーメント
4
IYZq
[mm ]
: 縦リブ加算断面の断面相乗モーメント
Cw
[mm6]
: 曲げねじり定数
3
Sy
[mm ]
: 照査点の水平せん断流関数
Sz
[mm3]
: 照査点の鉛直せん断流関数
4
Sw
[mm ]
: 照査点のそりねじりせん断流関数
Sya
[mm3]
: 部材始端の水平せん断流関数
3
Sza
[mm ]
: 部材始端の鉛直せん断流関数
Swa
[mm4]
: 部材始端のそりねじりせん断流関数
Ya,Yb [mm]
: 部材両端のせん断中心を原点とするY座標
Za,Zb
: 部材両端のせん断中心を原点とするZ座標
[mm]
ωa,ωb [mm2]
: 部材両端のせん断中心を原点とするそり関数
U
[mm]
: 部材始端から照査点までの距離
L
[mm]
: 部材長
t
[mm]
: 部材板厚
tq
[mm]
: 縦リブ加算断面の部材板厚
Rq
[mm]
: 縦リブ加算断面中立軸の曲率半径
14
4. 技術資料
Rs
[mm]
: せん断中心の曲率半径
ρ
[mm]
: 照査点の曲率半径
■ 曲げと軸力の照査
◇ 安定照査式
Kn + Ky + Kz ≤ 1.0
Š 軸力が圧縮の場合
y 面内(Y軸)が強軸の場合
Kn = σc σcaz
Ky = σbcy /[σbagy ⋅ (1 −σc /σeay )]
Kz = σbcz /[σbao ⋅ (1 −σc /σeaz )]
y 面外(Z軸)が強軸の場合
Kn = σc σcay
Ky = σbcy /[σbao ⋅ (1 −σc /σeay )]
Ky = σbcz /[σbagz ⋅ (1 −σc /σeaz )]
Š 軸力が引張の場合
y 面内(Y軸)が強軸の場合
Kn = σt /σta
Ky = σbcy /σbagy
Kz = σbcz /σbao
y 面外(Z軸)が強軸の場合
Kn = σt /σta
Ky = σbcy /σbao
Kz =σbcz /σbagz
◇ 応力度照査式
σ n + σ y + σ z ≤ σ cal
Š 軸力が圧縮の場合
σn = σc
σy = σbcy / (1 −σc /σeay )
σz = σbcz / (1 −σc /σeaz )
Š 軸力が引張の場合
σn = σta
σy = σbcy
σz = σbcz
4. 技術資料
15
ここに、
σt
[N/mm2] : 作用軸力による軸方向引張応力度
σc
[ 〃 ] : 作用軸力による軸方向圧縮応力度
σbcy
[ 〃
] : 面内作用曲げモーメントによる曲げ圧縮応力度
σbcz
[ 〃
] : 面外作用曲げモーメントによる曲げ圧縮応力度
σta
[ 〃
] : 許容軸方向引張応力度
σcay
[ 〃
] : 面内許容軸方向圧縮応力度 (σcay=σcagy・σcal/σcaoy)
σcaz
[ 〃
] : 面外許容軸方向圧縮応力度 (σcaz=σcagz・σcal/σcaoz)
σcagy
[ 〃
] : 局部座屈を考慮しない面内許容軸方向圧縮応力度
σcagz
[ 〃
] : 局部座屈を考慮しない面外許容軸方向圧縮応力度
σcaoy
[ 〃
] : σcagyの上限値
σcaoz
[ 〃
] : σcagzの上限値
σcal
[ 〃 ] : 局部座屈に対する許容軸方向圧縮応力度
σbagy [ 〃
] : 局部座屈を考慮しない面内許容曲げ圧縮応力度
σbagz [ 〃
] : 局部座屈を考慮しない面外許容曲げ圧縮応力度
σbao
[ 〃
] : 局部座屈を考慮しない許容曲げ圧縮応力度の上限値
σeay
[ 〃
] : 面内許容オイラー座屈応力度 (σeay = 12000000/(ly/ry)2 )
σeaz
[ 〃 ] : 面外許容オイラー座屈応力度 (σeaz = 12000000/(lz/rz)2 )
ly,lz
[mm]
: 面内、面外有効座屈長
ry,rz
[mm]
: 面内、面外断面2次半径
注1)曲げと軸力の照査では、応力度は圧縮を正としておこないます。
注2)作用曲げモーメントによる曲げ応力度が引張の場合は応力度を0として
照査します。
Ky = MAX (σ bcy,0 )/ [σ bagy(1 − σ c/σ eay )] 等
16
4. 技術資料
■ 断面定数、各種関数の算出
Š 任意座標での垂直応力度とひずみ
σ = E n ⋅ Rd ρ ⋅ (κ dx − zd ⋅ κ dy − yd ⋅ κ dz − ωd ⋅ κ dw)
Š 任意座標での断面力と垂直応力度
N = ∑ ∫ σ ⋅ t ⋅ ds = E ⋅ ( Ad ⋅ κ dx − Gdy ⋅ κ dy − Gdz⋅ κ dz − Cdo ⋅ κ dw)
My = ∑ ∫ σ ⋅ zd ⋅ t ⋅ds = E ⋅ (Gdy ⋅ κ dx − Idy ⋅ κ dy − Idyz ⋅ κ dz − Cdy ⋅ κ dw)
Mz = ∑ ∫ σ ⋅ yd ⋅ t⋅ ds = E ⋅ (Gdz ⋅ κ dx − Idyz⋅ κ dy − Idz ⋅ κ dz − Cdz ⋅ κ dw)
Mw= ∑ ∫ σ ⋅ ωd ⋅ t ⋅ ds = E ⋅ (Cdo ⋅ κ dx − Cdy ⋅ κ dy − Cdz⋅ κ dz − Cdw ⋅ κ dw)
Š 任意座標での断面定数
Ad = ∑ ∫ Rd ρ ⋅ t n ⋅ ds
Gdz = ∑ ∫ Rd ρ ⋅ yd ⋅ t n ⋅ ds
Gdy = ∑ ∫ Rd ρ ⋅ zd ⋅ t n ⋅ ds
Idz = ∑ ∫ Rd ρ ⋅ yd ⋅ yd ⋅ t n ⋅ ds
Idy = ∑ ∫ Rd ρ ⋅ zd ⋅ zd ⋅ t n ⋅ ds
Idyz = ∑ ∫ Rd ρ ⋅ yd ⋅ zd ⋅ t n ⋅ ds
Cdo = ∑ ∫ Rd ρ ⋅ ωd ⋅ t n ⋅ ds
Cdz = ∑ ∫ Rd ρ ⋅ ωd ⋅ yd ⋅ t n ⋅ ds
Cdy = ∑ ∫ Rd ρ ⋅ ωd ⋅ zd ⋅ t n ⋅ ds
Cdw = ∑ ∫ Rd ρ ⋅ ωd ⋅ ωd ⋅ t n ⋅ ds
ここに、
σ
: 任意点の垂直応力度
E
: ヤング率
n
: ヤング係数比
Rd
: 座標原点の曲率半径
ρ
: 任意点の曲率半径
κdx
: X軸方向のひずみ
κdy
: 水平軸Yまわりの曲率の変化
κdz
: 鉛直軸Zまわりの曲率の変化
κdw
: ねじれ率の変化
zd,yd
: 任意点のY、Z座標
ωd
: 任意点のそり関数
4. 技術資料
t
: 部材板厚
N
: 軸力
My
: 面内曲げモーメント
Mz
: 面外曲げモーメント
Mw
: 曲げねじりモーメント
Ad
: 断面積
Gdz,Gdy : 断面1次モーメント
Idz,Idy
: 断面2次モーメント
Idyz
: 断面相乗モーメント
Cd0
: そり体積
Cdz,Cdy : そり1次モーメント
Cdw
: そり2次モーメント(曲げねじり定数)
ds
: 断面にそう微小長さ
Š 中立軸の座標
yo = Gdz / Ad
zo = Gdy / Ad
Š 中立軸に関する断面定数
A = Ro/Rd ⋅ Ad
Iy = Ro/Rd ⋅ (Idy − zo ⋅ zo ⋅ Ad )
Iz = Ro/Rd ⋅ (Idz − yo ⋅ yo ⋅ Ad )
Iyz = Ro/Rd ⋅ (Idyz − yo ⋅ zo ⋅ Ad )
Š せん断中心の座標
ys = (Iz ⋅ Cy − Iyz ⋅ Cz ) /[Iz ⋅ (Iy + Cy Ro ) − Iyz ⋅ (Iyz + Cz Ro )]
zs = [(Iyz + Cz Ro ) ⋅ Cy − (Iy + Cy Ro ) ⋅ Cz ]
/ [Iz ⋅ (Iy + Cy Ro ) − Iyz ⋅ (Iyz + Cz Ro )]
Š せん断中心に関するそり関数
ωs = Rs Ro⋅ (Rs Ro ⋅ ω+ y ⋅ zs − z ⋅ ys )
Š せん断中心に関する曲げねじり定数
Cws = (Rs Ro )4 ⋅ (Rs Ro ⋅ Cw + zs ⋅ Cz − ys ⋅ Cy )
17
18
4. 技術資料
ここに、
y,z
: 中立軸を原点とする任意点のY、Z座標
yo,zo
: 中立軸のY、Z座標
ys,zs
: せん断中心のY、Z座標
Ro
: 中立軸の曲率半径
Rs
: せん断中心の曲率半径
A
: 中立軸に関する断面積
Iz,Iy
: 中立軸に関する断面2次モーメント
Iyz
: 中立軸に関する断面相乗モーメント
Cz,Cy
: 中立軸に関するそり1次モーメント
Cw
: 中立軸に関するそり2次モーメント(曲げねじり定数)
ω
: 中立軸に関するそり関数
Cws
: せん断中心に関するそり2次モーメント(曲げねじり定数)
ωs
: せん断中心に関するそり関数
Š 中立軸、せん断中心に関する垂直応力度とひずみ
σ = E n ⋅ Ro ρ ⋅ (κ x − z ⋅ κ y − y ⋅ κ z − Rs Ro ⋅ ωs ⋅ κ ws )
Š 中立軸に関する断面力とひずみ
N = E ⋅ A ⋅κ x
My = − E ⋅ ( Iyz ⋅ κ y + Iz ⋅ κ z )
Mz = − E ⋅ (Iy ⋅ κ y + Iyz ⋅ κ z )
Mw= − E ⋅ Cws ⋅ κ ws
Š 中立軸に関する垂直応力度と断面力
σ = Ro ρ ⋅ N/A/n
(
)
⋅ M ) / (I ⋅ I -I )⋅ y/n
+ Ro ρ ⋅ (Iz ⋅ My − Iyz ⋅ Mz ) / Iy ⋅ Iz-Iyz 2 ⋅ z/n
+ Ro ρ ⋅ (Iy ⋅ Mz − Iyz
y
y
z yz
2
+ Ro ρ ⋅ Mw ⋅ ωs/Cws/n
Š せん断中心に関するせん断流
(
)
⋅ Q )/ (I ⋅ I − I )⋅ ∫ R
q − qa = −(Iz ⋅ Qz − Iyz ⋅ Qy )/ Iy ⋅ Iz − Iyz 2 ⋅ ∫ Ro ρ ⋅ z ⋅ t n ⋅ ds
− (Iy ⋅ Qy − Iyz
z
y
z
− Tw/Cws ⋅ ∫ Rs ρ ⋅ ωs ⋅ t n ⋅ ds
yz
2
o
ρ ⋅ y ⋅ t n ⋅ ds
4. 技術資料
ここに、
σ
: 中立軸を原点とする任意点の垂直応力度
z,y
: 中立軸を原点とする任意点のY、Z座標
ωs
: せん断中心に関するそり関数
E
: ヤング率
n
: 中立軸の曲率半径
Ro
: 中立軸の曲率半径
Rs
: せん断中心の曲率半径
ρ
: 任意点の曲率半径
κx
: X軸方の向ひずみ
κy
: 水平軸Yまわりの曲率の変化
κz
: 鉛直軸Zまわりの曲率の変化
κw
: ねじれ率の変化
t
: 部材板厚
N
: 軸力
My
: 面内曲げモーメント
Mz
: 面外曲げモーメント
Mw
: 曲げねじりモーメント
A
: 断面積
Iz,Iy
: 断面2次モーメント
Iyz
: 断面相乗モーメント
Cws
: せん断中心に関するそり2次モーメント(曲げねじり定数)
q
: 部材の任意点のせん断流
qa
: 部材始端のせん断流
Qy
: 水平せん断力
Qz
: 鉛直せん断力
Tw
: そりねじりモーメント
ds
: 断面にそう微小長さ
Š せん断流と変形
q = G ⋅ t ng ⋅ [r ρ ⋅ dθ dφ + ρ ⋅ d (u ρ )/ds ]
Š せん断流と垂直応力度
(
)
d q ⋅ ( ρ R )2 /ds = − ρ/R ⋅ dσ/ds ⋅ t
Š そり関数ωの定義
19
20
4. 技術資料
u = −ω ⋅ dθ / ds
Š ねじり関数Ssの定義
q = (R ρ )2 ⋅ Ss ⋅ G ⋅ dθ / ds
Š そり関数とねじり関数
[
Ss = t ng ⋅ ρ / R ⋅ r − (ρ / R )3 ⋅ d (R ρ ⋅ ω ) / ds
]
Š 節点におけるせん断流のつりあい、 ∑ Ss = 0 より、
F 2 = ∫ (R ρ ) ⋅ ng t ⋅ ds,F 3 = ∫ (R ρ ) ⋅ ng t ⋅ ds として、
2
∑ F2
3
F 3 ⋅ t ng ⋅ r − ∑ t ng F 3 ⋅ [(R ρ ⋅ ω )b − (R ρ ⋅ ω )a ] = 0
Š 純ねじり定数
J = ∫ (R ρ ) ⋅ Ss 2 ⋅ ng t ⋅ ds
3
ここに、
q
: せん断流
G
: せん断弾性係数
t
: 部材板厚
ng
: せん断弾性係数比
r
: 任意点から部材へ下ろした垂線の長さ
θ
: ねじり角
φ
: 曲率中心の中心角
u
: 部材軸方向のそり
ds
: 断面にそう微小長さ
ρ
: 任意点の曲率半径
R
: 座標原点の曲率半径
σ
: 垂直応力度
ω
: そり関数
Ss
: ねじり関数(サンブナンのせん断流関数)
J
: 純ねじり定数
4. 技術資料
21
4.3 骨組み計算
JSP-50W では、入力データを元に格点情報、部材情報、支点情報を作成し、骨組み
計算を行います。
格点情報、部材情報、支点情報ごとに生成するデータと計算方法を以下に示します。
4.3.1 格点データ
■ 生成するデータ
格点番号、格点座標(X,Y)、格点種類を生成します。
■ 計算方法
♦ 格点数の計算
主桁部材数、主塔部材数、各主塔の主桁との結合条件から全格点数を計算し
ます。
主桁格点数=(主桁部材数+1)
主塔格点数=主塔部材数+1
全格点数=主桁格点数+主塔格点数
■ 格点番号セット
②主塔
③主塔
④主塔
①主桁
格点番号は主桁、主塔の順で付けます。主桁は図上左から右へ順番に格点番号
を付けます。主塔は左の主塔から、各主塔において格点番号を上から下に向かっ
て付けます。
22
4. 技術資料
4.3.2 部材データ
■ 計算方法
♦ 部材数
主桁、主塔、ケーブルの部材数は、入力データから算出します。主塔の部材
数は、主桁と主塔の境界条件により仮想部材が必要な場合に、自動的に追加
されます。
♦ 部材の I 端、J 端の設定方法
部材の I 端、J 端は次のように設定します。
主桁
I端
主塔
J端
ケーブル
I端
I端
J端
J端
左を I 端、右を J 端とし 上を I 端、下を J 端とし 主塔側を I 端、主桁側
ます。
ます。
を J 端とします。
■ 仮想部材
主桁と主塔の境界条件が“ピン”、“ローラ”の場合は自動的に主塔の部材とし
て仮想部材が追加されます。
<ピン、ローラの仮想部材の考え方>
ピン
ローラ
4. 技術資料
<仮想部材の例(ピンの場合)>
I=∞、A=∞
i端:剛結、j端:ピン
l
:部材長
h ≦ 1000
→ l = h
1000 < h ≦ 2000 → l = h/2
h ≧ 2000
(中間点を設置)
→ l = 1000 (中間点を設置)
23
24
4. 技術資料
4.4 自重、剛度、断面積等の考え方
自重、剛度、断面積等は以下のことを前提とした値を入力して下さい。
■ 主桁
・鋼重(全死荷重)
・剛度
・断面積
・地震荷重
横分配なしの場合は、全桁分の値を入力します。横分配ありの場合は、着目桁
分の値を入力します。
■ 主塔
・鋼重(自重)
・剛度
・断面積
・地震荷重
1 断面分の値を入力します。
■ ケーブル
・鋼重
・断面積
・切断荷重
・地震荷重
1 断面分(1 面分)の値を入力します。
入力値
主桁
全桁 分
内部使用
入力値をそのまま使用して処理を
行います。
主塔(1 本柱)
1 断面分
行います。
横分配
なし
入力値をそのまま使用して処理を
主塔(A 形)
1 断面分
入力された値を 2 倍して処理を行
います。
1
ケーブル
面
1 断面分
入力値をそのまま使用して処理を
行います。
ケ
|
主桁
ブ
ル
主塔(1 本柱)
1 主桁分
(着目桁分)
入力値をそのまま使用して処理を
1 断面分
入力された値を 1/2 倍して処理を
行います。
横分配
あり
行います。
主塔(A 形)
1 断面分
入力値をそのまま使用して処理を
行います。
ケーブル
1 断面分
入力された値を 1/2 倍して処理を
行います。
4. 技術資料
主桁
全桁分
25
入力値をそのまま使用して処理を
行います。
横分配
2
主塔
1 断面分
います。
なし
ケーブル
面
1 断面分
入力された値を 2 倍して処理を行
います。
ケ
|
主桁
ブ
ル
入力された値を 2 倍して処理を行
横分配
主塔
1 主桁分
(着目桁分)
入力値をそのまま使用して処理を
1 断面分
入力値をそのまま使用して処理を
行います。
行います。
あり
ケーブル
1 断面分
入力値をそのまま使用して処理を
行います。
26
4. 技術資料
4.5 数量計算
■ 数量計算フロー
設計計算結果
数量データ
単価、データ
数量計算
数量結果
工数集計要素計算
工数集計要素
概略工費計算
概略工費結果
数量計算では以下の項目について算出します。
♦ 主部材重量:鋼床版/主桁/主塔/主塔横梁/ケーブル/横桁/縦桁/
ブラケット/側縦桁/横リブ/横構/対傾構/HTB/
アンカーフレーム/ケーブルソケット/支圧板
♦ 付属品重量:支承/伸縮継手/高欄/排水装置/その他
♦ 塗装面積
♦ 橋面工
:床版体積/舗装面積/中詰めコンクリート体積
数量の集計は入力で指定された主部材の構成に従って行います。算出された重
量は割増係数を乗じて橋梁としての重量としています。
4. 技術資料
27
■ 横桁
横桁は断面寸法を指定します。
■ 縦桁、側縦桁
縦桁、側縦桁は断面寸法を指定します。
縦桁長は構造基本線での橋長を使用して
算出されます。
■ ブラケット
ブラケットのウェブ高さは、両側を平均
して算出します。
■ 横リブ
横リブは桁間及び張出し部について数量
計上します。箱桁内での横リブは、主桁に
対する割増で処理します。
■ 横構
横構は 2 主鈑桁の場合に設定します。支間の横桁パネル数にあわせ、下の図の
ように設定します。支間の横桁パネル数は、断面力算出位置を初期値とします
が、数量計算時に変更することが可能です。
28
4. 技術資料
■ 対傾構
対傾構は RC 床版-鈑桁の場合のみ考慮
します。
数量の算出に際しては、断面力計算で用い
た寸法をそのまま使用します。
斜材・弦材とも中心間隔で長さを算出しま
す。
■ HTB
ボルト重量は鋼床版、主桁、横桁、縦桁重量に入力された係数を乗じて算出し
ます。
4. 技術資料
29
主部材以外の要素については、算出された重量に対する係数の形で算出します。
算出した重量は以下の表の通り集計されます。
項目
総重量
加工鋼重
(鋼材重量)
本体重量
鋼床版
○
○
○
主桁
○
○
○
主塔
○
○
○
主塔横梁
○
○
○
ケーブル
○
横桁
○
○
○
縦桁
○
○
○
ブラケット
○
○
○
側縦桁
○
○
○
横リブ
○
○
○
横構
○
○
対傾構
○
○
HTB
○
アンカーフレーム
○
ケーブルソケット
○
支圧板
○
支承
○
伸縮継手
○
○
高欄
○
○
排水装置
○
その他
○
30
4. 技術資料
4.6 工数集計要素
■ 工数集計要素
工数集計要素では、内部で設定したモデルに従って大部材・小部材の材片数及
び、部材数、溶接延長を算出します。
重量以外の工数集計要素は修正することができるので、モデルと実際の要素が
異なる場合には値を変えて設計することができます。算出された重量は、以下
のルールに従って大材片重量・小材片重量に振り分けます。
部位
大 材 片
小
材 片
鋼床版
設計計算で得られた重量
割増を考慮した鋼床版重量
-大材片重量
主桁
設計計算で得られた重量
割増を考慮した主桁重量
-大材片重量
主塔
設計計算で得られた重量
割増を考慮した主塔重量
-大材片重量
主塔横梁
割増を考慮しない主塔横梁重量
割増分の主塔横梁重量
横桁
割増を考慮しない横桁重量
割増分の横桁重量
縦桁
割増を考慮しない縦桁重量
割増分の縦桁重量
■ 鋼床版
箱桁モデル
鈑桁モデル
鋼床版の縦シーム数は入力で指定できますが、添接は全て複せん断を想定しま
す。縦シームを溶接する場合は、溶接シーム数を指定することで計上が可能で
す。縦シームの上側添接板は、約 3mサイズとして集計します。
4. 技術資料
31
鋼床版の橋軸方向の分割は主桁のブロック数と同じものとして扱いますが、主
桁が全て添接で算出するのに対し、鋼床版は橋軸方向の分割に対しても溶接を
考慮することができます。
■ 主桁モデル(鈑桁)
横リブパネルは 2 等分するものとして、垂直補剛材、水平補剛材の配置を行い
ます。水平補剛材の段数は入力で指定された段数を使用します。
■ 主桁モデル(箱桁)
32
4. 技術資料
横リブパネルは 2 等分するものとして、垂直補剛材、水平補剛材の配置を行い
ます。水平補剛材の段数は入力で指定された段数を使用します。横桁位置には
ダイアフラム、一般部には横リブを配置します。
■ 主塔
パネルを 4 等分するものとして、ダイヤフラム及び横リブを配置します。板継
溶接延長は、板継位置に 6mm の隅肉溶接延長に換算して集計します。
■ 主塔横梁
パネルを 4 等分するものとして垂直補剛材、水平補剛材の配置を行います。横
桁位置にはダイヤフラム、一般部には横リブを配置します。
■ 横桁モデル(鋼床版)
横桁は添接、水平補剛材の有無、ウェブ添接の有無により以下の形状を扱いま
す。
添接数=2
添接数=1
T溶接延長は横桁長さから仕口長さを除いた長さとします。
タイプに関係なく、垂直補剛材は 2 本として算出を行っています。
4. 技術資料
33
■ 横桁モデル(RC 床版-鈑桁)
主桁と横桁の連結は、外主桁はボルト、内主桁は添接で行います。
仕口部の垂直補剛材は、主桁部でも計上しているので計上数を調整します。
T継手延長は、内主桁に対しては仕口分、外主桁に対しては垂直補剛材取り合
い分を考慮して算出します。
■ 横桁モデル(RC 床版-箱桁)
添接 1 個
T溶接延長
T溶接延長は、横桁長さとします。
添接 2 個
T溶接延長
T溶接延長は、横桁長さから仕口長さを除いた長さとします。
タイプに関係なく、垂直補剛材は 2 本、水平補剛材は 4 本として算出します。
34
4. 技術資料
■ 縦桁モデル(鋼床版)
パネル間ごとに垂直補剛材が付くと設定しています。
■ 縦桁モデル(RC 床版)
■ ブラケットモデル(鋼床版)
ジョイントあり
ジョイント無し
■ ブラケットモデル(RC 床版)
ジョイントあり
ジョイント無し
垂直補剛材は、タイプに関係なく 2 本付くと設定しています。
4. 技術資料
35
■ 外縦桁モデル
添接位置は、主桁と同じ数だけあるものと設定しています。
■ 横リブモデル
横リブの配置数は、入力により指定します。
横リブは張出し部、桁間部のみ計上し、箱桁内部の横リブは主桁に対する割増
で対応します。
張出し部の有無や、長さはブラケットの値を参照して決定します。
■ 横構
横構は、斜材本数を部材数として集計します。
■ 対傾構
対傾構は、配置されているだけ部材数として集計します。
36
4. 技術資料
4.7 概略工費
概略工費計算は新積算、旧積算に対応しています。
新積算:「鋼道路橋数量集計マニュアル(案)」に従って工費の算出を行います。
旧積算:「道路工事の積算」に従って工費の算出を行います。
■ 概略工費の算出項目
請負工事費
工場製作費
工場製作原価
直接工費
材料費
製作費
工場塗装費
間接工費
工場管理費
一般管理費
架設工事費
架設工事原価
間接労務費
直接工費
輸送費
架設費
現場塗装費
床版工事費
舗装工事費
間接工費
共通仮設費
現場管理費
一般管理費
工費の算出項目は、新積算/旧積算に関係なく同じですが、積算方法と内訳が
異なります。積算の内訳は帳票で出力するようになっています。
■ 鋼材平均単価
鋼材単価は、以下の計算式で算出した単価を使用して合計金額を算出した後、
平均の鋼材単価を求めて使用します。
鋼材単価=[ベース価格+エキストラ]×(1+α)-0.7×α×(スクラップ単価)
α
:割増率は鋼板で 10%、形鋼で 5%
エキストラ:規格エキストラ+寸法エキストラ+CT サイズエキストラ
ベース価格、寸法エキストラ、スクラップ単価に対しては計算時に指定する
ことができます。
4. 技術資料
37
■ 新積算と旧積算の違い
項目
新 積 算
旧
積 算
材料費
鋼材材料費+支承材料費+ 鋼 材 材 料 費 + 支 承 材 料 費 +
HTB 材料費+排水材料費+ HTB 材料費+排水材料費
副資材費
製作費
直接労務費
製作費 * 係数
間接労務費
直接労務費+副資材費
直接労務費 * 係数
工場管理費
(直接工事費+間接労務費 (直接工事費+間接労務費) *
-材料費) * 係数
係数
製作工数
工数集計要素から算出
400 材相当品重量
490 材相当品重量
570 材相当品重量
から算出
※製作工数の算出は主桁と主塔で分けて行います。
製作工数算出時の係数は以下の構造形式を使用します。
JSP-50W
鋼道路橋数量集計マニュアル(案)
RC 床版鈑桁
単純鈑桁・連続鈑桁
RC 床版箱桁
箱桁
鋼床版鈑桁
鋼床版鈑桁
鋼床版箱桁
鋼床版多室箱桁
主塔
鋼床版箱桁
鋼製橋脚
計算の詳細については「鋼道路橋数量集計マニュアル(案)」、「道路工事の積算」を
参照して下さい。
38
5. プログラムの流れ
5. プログラムの流れ
START
入力データ作成処理
荷重計算
NO
ケーブルプレストレス考慮するか?
YES
ケーブルプレストレス調整
ケーブルプレストレス計算
ケーブルプレストレス調整するか?
処理
YES
NO
断面力計算
実剛度Æ仮定剛度
断面計算データ作成処理
断面計算
断面計算結果/仮定・実剛度比
実剛度データ
断面修正するか ?
NO
YES
収束計算するか ?
NO
A
YES
5. プログラムの流れ
A
数量データ作成処理
数量計算
数量計算結果
工数データ作成処理
工数積算
工数積算結果
END
39
40
6. 操作方法
6. 操作方法
6.1 プロテクトキーの準備
JSP-50W を使用するには、プロテクトキーが必要です。スタンドアロンの場合は
使用するコンピュータに、ネットワーク使用の場合はライセンス・サーバコン
ピュータにそれぞれプロテクトキーを接続しなければなりません。
接続方法は別冊「セットアップガイド」を参照して下さい。
6.2 プログラムのインストール及びアンインストール
インストール及びアンインストールの方法は別冊「セットアップガイド」を参照し
て下さい。
6.3 起動の仕方
本プログラムは、スタートメニューの[プログラム(P)]-[JSP] -[JSP-50W]に登録
されている「JSP-50W 鋼斜張橋の概略自動設計」ショートカットより起動します。
6.4 画面構成
メニューウィンドウ
ツールバー
タイトルバー
メニューバー
拡大縮小ツールバー
データウィンドウ
ステータスバー
6. 操作方法
41
<JSP-50W を構成する主な要素>
■ メニューウィンドウ
階層構造を持った項目で構成されており、入力項目及び、計算結果の項目をマ
ウスで選択することにより、右側のデータウィンドウが切り替わります。
選択可能な画面は マーク、選択できない画面は マークが表示されます。
, マークの上をクリックすると、下の階層の選択項目の表示/非表示が切り
替ります。
F6 キーでメニューウィンドウとデータウィンドウのフォーカスを移動すること
ができます。
■ データウィンドウ
メニューウィンドウで選択された項目に対する画面を表示します。
42
6. 操作方法
■ タイトルバー
プログラム名、現在開いているファイル名を表示します。
■ メニューバー
項目をマウスで選択するか、ALT(GRPH)キーを押しながら( )内のアルファベッ
ト文字を押します。例えば、[ファイル(F)]メニューは ALT(GRPH)+F を押して
下さい。ドロップダウン形式のメニューを表示しますので、その中から適切な
コマンドをマウスでクリックするか矢印キーで選択して ENTER キーを押して
下さい。
起動画面のメニューバーは、入力データファイルを開いた時点で次のように変
わります。
↓
■ ツールバー
メニューバーの機能の中で使用頻度の高いものをボタン形式で表示しています。
マウスでクリックするとそのボタンに対応するメニューバーの機能と同じ働き
をします。
新規作成
:入力データを新規に作成します。
[ファイル(F)]メニューの[新規作成(N)]と同等の処理
をします。
開く
:既存の入力データファイル(*.j50)を読み込むダイアロ
グボックスを開きます。
[ファイル(F)]メニューの[開く(O)...]と同等の処理をし
ます。
上書き保存
:作業中の入力データファイルをファイル名、保存場所
を変更しないで無条件に上書きします(注意して下さ
い)。
[ファイル(F)]メニューの[上書き保存(S)]と同等の処
理をします。
画面移動
:メニューウインドウの項目を 1 個ずつ移動します。進
入禁止マークは飛ばします。
切り取り
:数値もしくは、文字を入力するエリア(テキストボック
スもしくは表入力)のデータをクリップボードにコ
ピーして表示を消去します。[編集(E)]メニューの[切り
取り(T)]と同等の処理をします。
6. 操作方法
コピー
43
:数値もしくは、文字を入力するエリア(テキストボック
スもしくは表入力)のデータをクリップボードにコ
ピーします。
[編集(E)]メニューの[コピー(C)]と同等の処理をします。
貼り付け
:数値もしくは、文字を入力するエリア(テキストボック
スもしくは表入力)のデータをクリップボードにコ
ピーして貼り付けます。
[編集(E)]メニューの[貼り付け(P)]と同等の処理をしま
す。
印刷
:計算結果を印刷します。
[ファイル(F)]メニューの[印刷(P)...]と同等の処理を
します。計算結果は、直前に計算した結果が使用され
ます。
依存状況ヘルプ :このボタンをマウスでクリックした後、対象となるウィ
ンドウもしくは項目をクリックすると、使い方や入力
方法のヘルプ画面を表示します。
ライセンス情報 :JSP-50W のライセンス情報及びバージョン情報を表示
し ます 。 [ヘル プ (H)]メニ ュー の [ライ セン ス情報
(A)...]を選択した処理と同じです。
■ ステータスバー
ステータスバーは、JSP-50W の親ウィンドウの一番下に表示され、操作に関す
る補足や画面の説明を表示します。ステータスバーの表示/非表示を切り替え
るには、[表示(V)]メニューの[ステータスバー(S)]を選択して下さい。
ステータスバーの左側には、メニューコマンドを選択した場合にそれぞれの簡
単な説明を表示します。同様に、マウスポインタをツールバーのボタンに合わ
せても簡単な説明を表示します。
ステータスバーの右側には、データの状態を表示します。
データに変更があった場合は、黄色で「データが修正されています。(断面力計
算が必要)」等と警告を表示します。
44
6. 操作方法
6.5 ファイルメニュー
[ファイル(F)]メニューは、起動直後、左のようなドロップダウンメニューが開き
ます。[新規作成(N)]または[開く(O)](後述参照)を使って入力データを呼び出し
た後は、右のようなドロップダウンメニューに変わります。
<プログラム起動直後>
<入力データ呼び出し後>
直近で使用したデータの履歴を表示します。
このデータ名を直接マウスでクリック(選択)すれば、
データファイルを呼び出すことができます。
■ 新規作成
新規に入力データを作成する場合は、以下の操作を行って下さい。
[ファイル(F)]メニューの[新規作成(N)]を選択するか、ツールバーの
を
クリックして下さい。
■ 開く
既存の入力データファイルを読み込む場合は、以下の操作を行って下さい。
[ファイル(F)]メニューの[開く(O)]を選択するか、ツールバーの
をク
リックして下さい。次頁に示す開くダイアログボックスを表示します。
6. 操作方法
45
開くダイアログボックスのファイルの場所(I)でフォルダを指定し、使用する入
力データファイル(*.j50)を表示させます。ファイル名をダブルクリックするか、
もしくはクリックしてダイアログボックスのファイル名(N)の所にファイル名
ボタンを押します。また、1 つ上のディレクトリへ
を表示させ、
移動したい場合は、
ボタンで移動できます。
■ 閉じる
作業中の入力データファイルを閉じます。
[ファイル(F)]メニューの[閉じる(C)]を選択すると、カレントのウィンドウを
閉じます。
■ 上書き保存/名前を付けて保存
新規に入力データを作成した場合や既存の入力データを修正した場合は、入力
データを上書き保存もしくは名前を付けて保存として下さい。
[ファイル(F)]メニューの[上書き保存(S)]を選択するか、ツールバーの
をク
リックすると、作業中の入力データファイルに対してデータを保存します。ま
た、作業中の入力データにファイル名が付けられていない場合や別名のファイ
ルに保存したい場合は、[ファイル(F)]メニューの[名前を付けて保存(A)...]を
選択して下さい。
[名前を付けて保存(A)...]を選択すると以下に示すダイアログボックスが表示
されます。
46
6. 操作方法
保存したい場所に移動し、ファイル名を入力して下さい。
また、計算時にファイル名が付けられていない場合も同様のダイアログボック
スが表示されますので、同様の操作方法でファイル名を入力して下さい。
■ 印刷
[ファイル(F)]メニューの[印刷(P)...]を選択するか、ツールバーの
をク
リックすると、「13. 印刷」(P.185)の画面に飛び、そこで、計算結果のプレビュー
とプリンタ出力を行います。詳細については「13. 印刷」(P.185)を参照して下さい。
■ プリンタの設定
[ファイル(F)]メニューの[プリンタの設定(R)...]を選択すると、プリンタの設
定ダイアログボックスが表示されます。
必要があればここでプリンタの選択・設定を行って下さい。
6. 操作方法
47
■ 終了
プログラムを終了する場合は、[ファイル(F)]メニューの[アプリケーションの
終了(X)]を選択するか、親ウィンドウの右上にある 印をクリックして下さい。
アプリケーションを終了するまでに入力データに対して編集作業や計算実行を
行った場合、入力データファイルに対し保存作業を促すメッセージを表示しま
す。
[はい(Y)]を選択すると入力データファイルを上書き保存し、[いいえ(N)]を選
択すると保存処理を行わず、JSP-50W を終了します。
[キャンセル]を選択すると JSP-50W は終了せずに、元の画面に戻ります。
6.6 計算メニュー
入力データが完成した段階で[計算(C)...]メニューをマウスでクリック、もしくは
ALT(GRPH)+C を押すと以下のようなドロップダウンメニューを表示しますので、
[ケーブルプレストレス計算]を実行して下さい。計算の命令は、実行可能になった
状態のものから選択できるようになります。左側は新規でデータを作成した直後で、
右側は全て実行可能になっている状態です。
6.7 表示メニュー
ツールバーとステータスバーの表示/非表示をコントロールします。
48
6. 操作方法
6.8 ウィンドウメニュー
現在開いている全てのウィンドウの配置と切り替えを行います。
複数の子ウィンドウを開いている場合、ウィンドウメニューの下側にウィンドウの
名前を列挙します。ウィンドウが重なって別のウィンドウを選択しにくい場合はこ
のメニューの中から選択して、一番手前に指定のウィンドウを表示することができ
ます。
6.9 拡大縮小メニュー
<モデル図表示中>
<実寸図表示中>
このメニューはモデル図、実寸図を表示する入力画面で使用することができます。
詳細は「7.2 実寸図・モデル図表示」(P.52)を参照して下さい。
6. 操作方法
49
6.10 ヘルプメニュー
本プログラムの説明とライセンス情報を表示します。
■ トピックの検索
本プログラムのヘルプを表示します。
目次及びキーワードから、対象となる項目を選択すると、使い方や入力方法の
ヘルプを表示します。
[F1]キーを押しても、現在アクティブになっているウィンドウのヘルプを呼び
を呼び出すことができます。
■ ライセンス情報
本プログラムのライセンス情報及び、バージョン情報を表示します。
お客様固有の情報となりますので、確認して下さい。
50
7. よく使用する機能
7. よく使用する機能
7.1 表入力機能
JSP-50W では、いくつかの入力画面において、表形式での入力を必要とします。
表入力では、以下の様な操作をすることで入力作業の負荷を軽減することができま
す。ここでは、簡単な例を挙げて、表操作のテクニックについて説明します。
■ カーソル移動
カーソルキーで上下左右に移動、 RETURN キーで次のセルに移動します。
■ 行(列)選択
ヘッダをクリックすると、その行(列)が反転し選択状態になります。
ここをクリック
ここをクリック
行選択
列選択
■ 複数セル、行、列選択
セルまたは行・列を選択した後、 SHIFT
キーを押しながら、別のセル・行・
列を左クリックすると、その範囲のセル・行・列が選択できます。
CTRL
キー押しながらセル・行・列をクリックすると、不連続のセル・行・
列が選択できます。 CTRL
キーを使用した場合、最後にクリックしたセルが
アクティブ・セルになります。
①ここを最初にクリック
②SHIFT を押しながらクリック
②CTRL を押しながらクリック
①ここを最初にクリック
7. よく使用する機能
51
■ 表全体選択
表の左上部をクリックすると表全体が反転表示され、選択状態となります。
ここをクリック
■ コピー
コピーしたいセルにカーソルを置き CTRL + C
を押すと、カーソル位置の値
をコピーします。
複数選択状態(行・列選択も含む)では、選択されたセルすべての値をコピーし
ます。
■ 貼り付け
貼り付けたいセルにカーソルを置き、 CTRL + V で事前にコピーした値を貼
り付けます。事前に複数のセル(行または列コピーを含む)をコピーしている場
合はカーソル位置を基準に、以降すべてのセルにコピーされた値が貼り付けら
れます。
■ 同値コピー
行(列)を選択した状態、または複数選択状態で、 CTRL + RETURN
を押すと、
カーソル位置(複数選択されたセルの中で 1 つだけ反転表示されていない個所)
の値が、他の選択されているセルすべてにコピー・貼り付けがされます。
CTRL+RETURN
52
7. よく使用する機能
7.2 実寸図・モデル図表示
JSP-50W では、いくつかの入力画面において確認図を表示しています。
確認図を表示している入力画面ではメニューバーの拡大縮小メニュー、または拡大
縮小ツールバーを使用することができるようになります。
<メニューバー>
[モデル図表示時]
[実寸図表示時]
<ツールバー>
[モデル図表示時]
[実寸図表示時]
このボタンを押すとモデ
ル図と実寸図の表示が切
り替わります。
モデル図、実寸図を右クリックした場合に表示されるメニューからも上記のメ
ニューバー、ツールバーの機能を使用することができます。
<右クリックメニュー>
[モデル図表示時]
[実寸図表示時]
7. よく使用する機能
53
これらの機能は確認図を表示する次の画面で使うことができます。
【実寸図・モデル図表示の機能が使える画面】
・9.2 横断面形状(P.68)
・9.4 主桁部材(P.74)
・9.5 主桁断面(P.78)
・9.7 主塔配置(P.88)
・9.8 主塔断面(P.90)
・9.9 支点条件(P.91)
・9.11 ケーブル配置(P. 98)(※1)
・9.13 縦リブ配置(P.115)
・9.16 地震荷重(P.125)
・9.17 衝撃係数(P.129)
・9.18.1 横断面図(P.130)(※2)
・9.18.2 主桁断面図 (P.131)(※2)
・9.18.3 主塔形状図 (P. 132)(※2)
・9.18.4 主塔断面図 (P. 133)(※2)
・9.18.5 側面図 (P. 134)(※2)
・9.18.6 影響線図(荷重載荷図) (P. 135)(※2)
・10. ケーブルプレストレス (P.137) (※2)
・11.2 断面諸条件 (P.146) (※2)
(※1)「9.11 ケーブル配置」(P. 98)の入力画面にはモデル図はありません。その
ため、確認図切り替えボタンは使用できません。また、ケーブル配置の入
力画面で確認図を右クリックした場合に表示されるメニューにはケーブ
ルを追加するためのボタンなどが追加されています。ケーブル配置の入力
画面でのメニューについての詳細は「9.11 ケーブル配置」(P. 98)を参照し
て下さい。
(※2)これらの確認図では実寸図表示のみでモデル図は表示されません。また、
右クリックメニューは表示されません。
実寸図・モデル図表示には以下の機能があります。
例として実寸図表示時のツールバーを示します。
左から「確認図切り替え」
「拡大」「縮小」「範囲拡大」「全体表示」です。
54
7. よく使用する機能
♦
確認図切り替え:確認図(実寸図)の表示/非表示を切り替えます。
押された状態で実寸図を表示し、元に戻った状態でモデル図を表示します。
♦
拡大:確認図(実寸図)を拡大します。
♦
縮小:確認図(実寸図)を縮小します。
♦
範囲拡大:確認図(実寸図)でマウスで選択した矩形部分を拡大表示します。
矩形の指定方法は以下の通りです。
① 矩形の 1 頂点位置でマウスの左ボタンを押します。
② マウスの左ボタンを押したまま、矩形の対角頂点の位置までマウスを
移動します。(点線で矩形を表示します)
③ マウスの左ボタンを離すと指定した矩形を最大に表示するように拡大
します。
<「9.18.1 横断面図」での例>
①
②
③
♦
全体表示:確認図(実寸図)を全体が表示できる大きさに戻します。
また、画面に表示している描画領域のスクロールバーは、通常のスクロールバーの
動作とは異なり、描画領域のみのスクロールを行う設定となっています。
■ 寸法線について
確認図(実寸図)表示の場合、寸法線の表示、非表示を選択することができます。
寸法線を表示しない場合は、チェックを外すことで寸法線を非表示にすること
ができます。
7. よく使用する機能
55
■ 着目位置のクローズアップ
確認図(実寸図)表示の場合、着目位置をクローズアップして表示することができ
ます。
※入力画面によって「着目主塔」などと表記していることがあります。
チェックを入れると着目位置を自動的にクローズアップして実寸図表示します。
<「9.13 縦リブ配置」入力画面での例>
チェックを入れた時に着目して
いた腹板間 1~2 をクローズアッ
プして表示しています。
<全体表示ボタン・拡大縮小バー>
画面によってはこれまでに紹介したツールバーや右クリックメニューとは別に次
のようなボタンが用意されています。
【全体表示ボタン・拡大縮小バーが使える画面】
・10. ケーブルプレストレス(P.137)
・11.2 断面諸条件(P.146)
□
確認図(実寸図)を全体が表示できる大きさに戻します。
ツールバーの
ボタンと同じ機能を持ちます。
□拡大縮小バー
確認図(実寸図)を拡大縮小することができます。確認図(実寸図)を任意のサイズ
に拡大縮小することができます。
56
7. よく使用する機能
7.3 データコピー機能
JSP-50W にはデータをコピーして入力の負荷を軽減するために、データコピー機能
があります。データコピー機能を使用することができる画面には
ボ
タンが付いています。
【データコピー機能が使える画面】
・ 9.4 主桁部材(P.74)
・ 9.6 主塔形状(P.84)
・ 9.8 主塔断面(P.90)
・ 9.11 ケーブル配置(P.98)
・ 11.2 断面諸条件(P.146)
ここでは「9.4 主桁部材」入力画面の例をあげて説明します。
ここにあるのが
ボ
タンです。この画面では着目
している支間のデータを他の
支間に丸ごとコピーする場合
に用います。
ボタンを押すと次頁のようなダイアログボックスを表示します。
※表示するダイアログボックスは、データコピー機能が使用できる入力画面によっ
て表示が多少異なりますが、基本的な機能は同じです。
7. よく使用する機能
57
<支間データコピーダイアログボックス>
コピー先の支間に
チェックを入れ
て、
ボタ
ンを押して下さ
い。コピー元の
データをコピーし
ます。
コピー元の支間を表示していますので、コピー先の支間を指定して
ボ
タンを押して下さい。コピー元の支間は灰色の表示になっており、コピー先と
して選択できないようになっています。データコピーせずにダイアログボック
スを閉じる場合は
ボタンを押して下さい。
また、コピー先の支間全てにチェックを入れる場合には
ピー先の支間全てのチェックを外す場合には
ボタンを、コ
ボタンを押します。
「9.4 主桁部材」(P.74)と「9.11 ケーブル配置」(P.98)でコピー元のデータを左右
反転してコピーしたい場合は「左右反転させてコピー」にチェックを入れて下
さい。
58
7. よく使用する機能
7.4 等間隔入力機能・リセット機能
JSP-50W には入力の負荷を軽減するためにパネル長や部材長などを等間隔に入力
したり、入力値をまとめてリセット(0 で初期化)する機能があります。これらの機
能を使用することのできる画面には
ボタンと
ボタンが付いてい
ます。
【等間隔機能&リセット機能が使える画面】
・9.4 主桁部材(P. 74)
・9.6 主塔形状(P. 84)
・9.13 縦リブ配置(P. 115)
ここでは「9.4 主桁部材」入力画面の例をあげて説明します。
ここにあるのが
ンと
ボタ
ボタンです。こ
の画面ではパネル長の入力で
使用します。
ボタンを押すと(全長-すでに入力された長さ)/(未入力の部材数)で算出
した値を自動的に入力します。
ただし、入力された値によっては、端数が出てしまい合計長と一致しないことがあ
ります。その場合は、設計者が値の修正を行って下さい。
7. よく使用する機能
59
例)パネル長は全て未入力の場合。(支間長 50000[mm]、全パネル数 5)
この場合、全てのパネル長は(50000[mm]-0[mm])/5=10000[mm]となります。
例)パネル長は 1 つだけ入力済み(20000[mm])、その他のパネルは全て未入力の場合。
(支間長 50000[mm]、全パネル数 5)
この場合、未入力の欄に入る値は(50000[mm]-20000[mm])/5=7500[mm]となり
ます。
ボタンを押すと、入力されている値を全て 0 でリセットします。
0 が入力されている欄には
何も表示されません。
60
8. 計算の流れ
8. 計算の流れ
形状・荷重データ入力
※
網掛けの項目は、メニュー
バーの[計算(C)]メニュー
9. 入力(P.62)
の項目です。
ケーブルプレストレス
考慮する
ケーブルプレストレス計算
ケーブルプレストレス調整
10. ケーブルプレストレス(P.137)
断面力計算
断面計算用データ入力
11. 設計計算(P.140)
断面計算
断面計算結果表示
断面成形
仮定剛度/実剛度
yes
収束計算
no
数量計算・工数積算
12. 数量計算(P.168)
印刷
13. 印刷(P.186)
考慮しない
8. 計算の流れ
61
8.1 ケーブルプレストレス計算
ケーブルに与えるプレストレスを計算します。この計算は「9.1 基本条件」(P.63)
で「ケーブルプレストレスを考慮する」にチェックを入れている場合に必要です。
チェックを入れていない場合は計算を実行することはできません。また、
「10. ケー
ブルプレストレス」(P.137)画面が進入禁止になります。
ケーブルプレストレス計算は、[計算(C)]メニューの[ケーブルプレストレス計算]
で実行します。
8.2 断面力計算
形状・荷重データの入力が終了したら、断面力を求めるために断面力計算を実行し
ます。断面力計算は、[計算(C)]メニューの[断面力計算]で実行します。
8.3 断面計算
入力したデータを元に、断面計算を実行します。断面計算を実行したら、剛度・断
面積で収束が満足しているかを確認します。断面計算は、[計算(C)]メニューの[断
面計算]で実行します。
8.4 仮定剛度初期化
断面計算を実行するごとに実剛度と仮定剛度を入れ替えますが、仮定剛度を初期値
に設定し直す場合は、このコマンドを実行して下さい。仮定剛度を「9.4 主桁部材」
(P.74)「9.6 主塔形状」(P.84)で設計者が設定した値に初期化します。仮定剛度初期
化は、
[計算(C)]メニューの[仮定剛度初期化]で実行します。
8.5 数量計算
決定した断面を使用して数量計算を行います。数量計算は、[計算(C)]メニューの
[数量計算]で実行します。最初に数量計算を実行した場合は、あらかじめ用意し
ている値を用いて工数積算も同時に行います。
8.6 工数積算
数量計算結果及び設定された工数単価を使用して、概略工費を計算します。新積算
/旧積算の切り替えは工数集計要素画面で行って下さい。工数積算は、[計算(C)]
メニューの[工数積算]で実行します。
62
9. 入力
9. 入力
<入力画面の移動>
入力画面の移動は、上図のメニューウィンドウの項目部分をマウスでクリックする
か、ツールバーにある画面移動ボタン
をマウスでクリックして下さい。
この矢印をマウスでクリックします。
下向きの矢印は下側に、上向きの矢印
は上側に一つずつ進みます。
矢印をクリックすると順番にメニュー項目が移動します(進入禁止部分は飛ばしま
す)。
<インフォメーション>
インフォメーション
「9.1 基本条件」(P. 63)などの上位の画面で
設定した条件等を確認するために表示して
います。
9. 入力
63
9.1 基本条件
設計のための基本的な条件を設定します。
■ タイトル
設計物件の名称を入力します。
漢字、英数字、記号を用いて、橋梁名等を入力します。文字数の制限は半角で
70 文字までとします。
■ 斜張橋形式
橋梁形式は、鋼橋(鋼構造)/複合構造橋(混合構造)から選択します。
■ 床版形式
床版形式は、RC 床版/鋼床版から選択します。
■ ケーブル面数
ケーブル面数は 1 面/2 面から選択します。
64
9. 入力
■ 単位系
現在選択されている単位系を表示しています。単位系を変更する場合は
ボタンを押して下さい。単位系変更ダイアログボックスを表示します。
<単位系表示>
<単位系変更ダイアログボックス>
♦ 単位系変更ダイアログボックス
単位系を変更することによって値の換算が必要となる以下の入力済みデータ
について、指定した係数により自動換算することができます。
♦ 単位系を変更することで、値が換算されるデータを以下に示します。
・ヤング係数(鋼材・コンクリート・ケーブル)
・鋼重(主桁・主塔・ケーブル)
・ケーブル切断荷重
・支点バネ定数
・死荷重単位重量
・活荷重(L 荷重-等分布荷重、群集荷重)
・地震荷重
換算係数は次の値を用意していますが、設計者が任意の値を設定することが
できます。
用意している換算係数:9.80665/9.807/9.81/9.8/10.0
♦ 換算係数で換算する
入力されているデータを「換算係数」で換算して、単位系を変更します。
必要に応じて係数を変更することができます。
♦ 対応する標準値に変換(標準値以外は換算)
入力されているデータを「換算係数」で変換したあと、標準値として値を
セットできる項目には、プログラム側で用意した標準値をセットします。
標準値については「9.14 死荷重」(P. 119)を参照して下さい。
また、換算を行うと既存のデータに上書きしますので注意して下さい。
9. 入力
65
♦ 換算しない(マニュアル補正)
入力したデータはそのまま残りますが、変更した単位系のものとして扱い
ますので注意して下さい。必要に応じて変更を手動で行って下さい。
換算処理の方法を選択し、
ボタンを押すと単位系を変更します。
を押した場合は、何も変更しないでダイアログボックスを閉じま
す。
単位系の表示が正しいこと
を確認して下さい。
■ 支間数
支間数を設定します。
支間数は最大 30 支間まで設定することができます。
■ 横断面形状
横断面形状は、次の 5 つの中から選択します。
:歩道なし
:左側歩道
:右側歩道
:両側歩道
:歩道橋
また、それぞれの横断面形状で中央分離帯を考慮することができます。中央分
離帯を考慮する場合は「中央分離帯あり」にチェックを入れて下さい。
■ ケーブルプレストレス
ケーブルプレストレスを考慮する場合は「ケーブルプレストレスを考慮する」
にチェックを入れて下さい。チェックを入れると「主桁の剛度補正率」を入力
することができるようになり、[計算(C)]メニューの[ケーブルプレストレス計
算]を選択することができるようになります。詳細は「10. ケーブルプレストレ
ス」(P.137)を参照して下さい。
66
9. 入力
■ 橋軸方向地震力
橋軸方向力地震力を考慮する場合は「橋軸方向地震力を考慮する」にチェック
を入れて下さい。チェックが入っていない場合は「9.16 地震荷重」(P.125)画面
が無効になります。
■ 使用鋼材
使用鋼材は旧示方書/JIS 規格/-H 仕様材から選択します。
♦ 旧示方書
平成 6 年以前の道示Ⅱの許容応力度を用いています。
♦ JIS 規格
平成 8 年 12 月の道示Ⅱ2.2.1 より、40mm を越えた場合と 75mm を越えた場
合にそれぞれ許容応力度が低減されます。
♦ -H 仕様材
平成 8 年 12 月の道示Ⅱ2.2.1 より、40mm 以下に記載されている許容応力度
の全強の値を取ります。また、材質名のあとに-H がつきます。
♦ 鋼種の仕様
鋼種の仕様は次の中から選択します。
道路橋示方書
建設省
建設省東北地建設(普通地)
建設省東北地建設(寒冷地 -25゚C未満)
建設省東北地建設(極寒地 -25゚C以下)
道路公団建(寒冷地)
道路公団建(特別寒冷地)
北海道(普通地 -25゚C未満)
北海道(寒冷地 -25゚C~-35゚C)
北海道(極寒地 -35゚C以下)
♦ 耐候性鋼材を使用する。
耐候性鋼材を使用する場合は、「耐候性鋼材を使用する」にチェックを入れて
下さい。
■ 許容応力度の割増係数
温度変化と地震荷重についてそれぞれ割増係数を入力します。
■ 材料定数
材料定数は鋼材、コンクリート(主桁部)、コンクリート(主塔部)について、ヤン
グ係数、線膨張係数、温度変化量を入力します。
9. 入力
□
67
ボタンについて
「主桁の剛度補正率」、「許容応力度の割増係数」、「材料定数」の入力欄の右側
には ボタンがあります。このボタンを押すと、あらかじめ用意してある値を
表示しますので、リストの中から入力する値を選択して下さい。すでに入力し
てしまった値を初期値に戻したい場合に便利です。
このボタンをクリックするとあらかじ
め内部に用意されている値を表示しま
す。入力する値を選択して下さい。
68
9. 入力
9.2 横断面形状
横断面形状入力画面では、横断面方向の幅と高さを入力します。
入力値を切り替える場合は入力する値のタブをクリックして下さい。
クリックすると入力できる項目が切
り替わります。
<横断面形状(幅)入力画面>
入力中の項目は、入力欄、モデル図ともに赤色で表示される
ため、一目でわかるようになっています。入力欄を移動する
と、それにあわせてモデル図の赤色表示の入力項目位置も変
化します。モデル図で入力したい項目をクリックすると、そ
れにあわせて入力欄のセルの色が赤色に変化します。
入力することができる項目は、「9.1 基本条件」(P. 63)で選択した「横断面形状」に
よって変わります。次頁に、横断面形状ごとに入力することができる項目を示しま
す。
9. 入力
歩道なし
左側歩道
右側歩道
両側歩道
歩道橋
左側地覆幅
○
○
○
○
○
左側歩道幅
-
○
-
○
-
項目名
69
単位:
[mm]
左側車道(歩道橋)幅員
中央分離帯ありの場合のみ必ず入力します
車道(歩道橋)幅員
中央分離帯なしの場合のみ必ず入力します
分離帯幅
中央分離帯ありの場合のみ必ず入力します
右側車道(歩道橋)幅員
中央分離帯ありの場合のみ必ず入力します
右側歩道幅
-
-
○
○
-
右側地覆幅
○
○
○
○
○
左側高欄位置
○
○
○
○
○
右側高欄位置
○
○
○
○
○
左側縁石幅
-
○
-
○
-
右側縁石幅
-
-
○
○
-
<インフォメーションについて>
「横断面形状」入力画面では、インフォメーションに
「デッキ総幅」を表示します。
「9.1 基本条件」(P.63)で“鋼床版”を選択している場合は、画面下のインフォメー
ションに「デッキ総幅」の値を表示します。この値は、「9.5.2 鋼床版の場合」(P.79)
で入力する主桁デッキ幅の寸法の合計値です。
“鋼床版”では、「デッキ総幅」と「橋
面全幅」の値が一致している必要がありますので、入力の参考にして下さい。
70
9. 入力
<横断面形状(高さ)入力画面>
入力中の項目は、入力欄、モデル図ともに赤色で表示される
ため、一目でわかるようになっています。入力欄を移動する
と、それにあわせてモデル図の赤色表示の入力項目位置も変
化します。モデル図で入力したい項目をクリックすると、そ
れにあわせて入力欄のセルの色が赤色に変化します。
入力することができる項目は「9.1 基本条件」(P. 63)で選択した「横断面形状」に
よって変わります。以下に横断面形状ごとに入力することができる項目を示します。
項目名
歩道なし
左側歩道
右側歩道
両側歩道
歩道橋
○
○
○
○
○
単位:
[mm]
車道(歩道橋)舗装厚
車道(歩道橋)床版厚
RC 床版の場合のみ入力します
分離帯高
中央分離帯ありの場合のみ入力します
左側地覆高
○
○
○
○
○
左側歩道舗装厚
-
○
-
○
-
左側歩車道高
-
○
-
○
-
左側マウント厚外側
-
○
-
○
-
左側マウント厚内側
-
○
-
○
-
右側地覆高
○
○
○
○
○
右側歩道舗装厚
-
-
○
○
-
右側歩車道高
-
-
○
○
-
右側マウント厚外側
-
-
○
○
-
右側マウント厚内側
-
-
○
○
-
9. 入力
71
9.3 主桁形状
主桁形状を選択します。入力することができる項目は「9.1 基本条件」(P. 63)で選
択した「床版形式」によって変わります。
<RC 床版の場合>
<鋼床版の場合>
72
9. 入力
■ 主桁形式
主桁形式を選択します。選択できる主桁形式は以下の通りです。
「9.1 基本条件」(P. 63)で“鋼床版”を選択している場合は、“多室箱桁”、
“耐風
多室箱桁”を選択することができます。
:鈑桁(2 主桁)
:箱桁(1 主桁)
:箱桁(2 主桁)
:多室箱桁
…鋼床版の場合のみ選択可
:耐風多室箱桁 …鋼床版の場合のみ選択可
■ 多室箱桁腹板数
「主桁形式」で“多室箱桁”もしくは“耐風多室箱桁”を選択している場合は、
腹板数を入力します。入力することができる腹板数は 2~9 本です。
■ 荷重計算
・ “RC 床版”で“鈑桁(2 主桁)”もしくは“箱桁(2 主桁)”を選択している場
合は、必ず 1/0 法を用いて横分配で荷重計算を行うため、常にチェックが
入った状態になります。
・ “鋼床版”で“鈑桁(2 主桁)”もしくは“箱桁(2 主桁)”を選択している場
合は、荷重分配に 1/0 法を用いて横分配で荷重計算することができます。
横分配で計算を行う際は、左右どちら
の桁に着目して計算を行うかを指定
して下さい。
9. 入力
73
影響線タイプは次の 4 つの中から選択することができます。
:タイプ 1…負の影響を考慮する
:タイプ 2…負の影響を考慮しない
:タイプ 3…負の影響を考慮しない(最大 1.0)
:タイプ 4…影響比率任意指定(箱桁(2 主桁)で選択可)
タイプ 4 では着目桁の影響比率を入力します。入力できる影響比率aの値は 0.5
<a≦1.0 です。非着目桁の影響比率は 1-a となります。
■ 床版張出長[mm]・ハンチ高[mm]
「9.1 基本条件」(P. 63)で“RC 床版”を選択した場合は、床版張出長・ハンチ
高を入力することができます。
<2 主桁の場合>
<1 主桁の場合>
入力できる値は選択した主桁形式によって異なります。
・ 鈑桁(2 主桁)の場合
左側張出長/右側張出長/ハンチ高(左主桁-腹板位置)
・ 箱桁(1 主桁)の場合
床版張出長/ハンチ高(左側腹板位置)
・ 箱桁(2 主桁)の場合
左側張出長/右側張出長/ハンチ高(左主桁-左側腹板位置)
■ 腹板高[mm]
「9.1 基本条件」(P.63)で“RC 床版”を選択し、「主桁形式」で“鈑桁(2 主桁)”
を選択している場合は、腹板高(垂直高)を入力します。“RC 床版”で“鈑桁(2
主桁)”の場合以外は、腹板高は「9.5 主桁断面」(P.78)で入力します。
74
9. 入力
9.4 主桁部材
主桁部材として支間ごとに支間長、パネル数(部材数)、パネル長(部材長)、鋼重、剛
度、断面積を入力します。パネル数(部材数)は、断面変化点、荷重変化点、ケーブ
ル定着点、任意の断面力算出点から構成されている部材数(格点数-1)を入力しま
す。入力する値は「9.1 基本条件」(P.63)で“鋼橋”
、
“複合構造橋”のどちらを選択
しているかで異なります。
<鋼橋の場合>
9. 入力
75
<複合構造橋の場合>
■ 支間タブ(着目支間)
データを入力する支間を選択します。データを入力する支間のタブをクリック
して下さい。
タブをクリックすると、着目支間を切り替
えることができます。
入力が完了していない支間は
[未]と表示されます。
■ パネル数
選択している支間のパネル数を入力します。
1 支間のパネル数は最大 200 パネルです。(但し、全主桁パネル数は、活荷重載
荷格点数の制限のため、最大 499 パネルとなります。)
■ 支間長[mm]
現在選択されている支間の支間長を入力します。
パネル長を入力すると、自動的にパネル長の合計値を右側に表示し、パネル長
を正しく入力しているかを確認することができます。
<支間長の合計が一致していない状態>
■ パネル長[mm]
各パネルのパネル長を入力します。
パネル長の合計と支間
長が一致しない場合は
黄色で表示します。
76
9. 入力
■ コンクリート部材指定
「9.1 基本条件」(P. 63)で“複合構造橋”を選択している場合のみ、コンクリー
ト部材指定することができます。チェックを入れたパネルは、鋼重の代わりに
全死荷重を入力することができるようになります。
ただし、全支間の全パネルをコンクリート部材指定することはできません。
■ 鋼重
鋼重を入力します。鋼重は荷重として与えているため、収束計算は行いません。
※歩道嵩上、地覆・縁石・分離帯を鋼板で作成する場合は、これらの値を「9.14
死荷重」(P. 119)で入力せず、鋼重に含めて入力して下さい。
※鋼重の入力にあたっては必ず「4.4 自重、剛度、断面積等の考え方」(P. 24)の
内容を確認して下さい。
■ 全死荷重
全死荷重(コンクリート部材指定されているパネルのみ)を入力します。全死荷重
は荷重として与えているため、収束計算は行いません。
※全死荷重の入力にあたっては必ず「4.4 自重、剛度、断面積等の考え方」(P. 24)
の内容を確認して下さい。
■ 剛度[m4]・断面積[m2]
各部材の剛度、断面積を設定します。
※剛度・断面積の入力にあたっては必ず「4.4 自重、剛度、断面積等の考え方」
(P. 24)の内容を確認して下さい。
□
支間数を 2 以上にした場合、このボタンが有効になります。このボタンを押す
と、現在選択している支間のデータを他の支間にコピーすることができます。
詳細は「7.3 データコピー機能」(P. 56)を参照して下さい。
□
このボタンを押すと、未入力のパネル長が等しくなるように自動的に値を設定
します。詳細は「7.4 等間隔入力機能・リセット機能」(P. 58)を参照して下さい。
□
このボタンを押すと、すでに入力してあるパネル長を破棄して、全て 0 でリセッ
トします。詳細は「7.4 等間隔入力機能・リセット機能」(P. 58)を参照して下さ
い。
9. 入力
77
□ コンクリート部材指定
“複合構造橋”の場合、このボタンを押すと、着目している支間の全てのパネ
ルを一度にコンクリート部材に指定したり、指定を外すことができます。
□
このボタンを押すと、すでに入力してある剛度・断面積を破棄して、全て 1.0 で
リセットします。ただし、コンクリート部材指定されている部材についてはリ
セットしません。(これは、鋼製部材は剛度・断面積について収束計算を行いま
すが、コンクリート部材は収束計算を行わないためです。)
78
9. 入力
9.5 主桁断面
注)RC 床版-鈑桁(2 主桁)の場合は無効になります。
9.5.1 RC 床版の場合
箱桁(2 主桁)の場合は、左側主桁についてのみの入力となります。
(1 主桁、2 主桁、どちらの場合も入力するデータは同じになります。)
RC 箱桁の場合に入力する項目は次の通りです。
注)寸法は水平長、あるいは垂直長で入力して下さい。
■ 上フランジ[mm]
左張出幅/腹板間/右張出幅
9. 入力
79
■ 下フランジ[mm]
左張出幅/右張出幅
■ 腹板高[mm]
左側腹板/右側腹板
■ 腹板傾き量[mm]
左側腹板/右側腹板
※腹板傾き量は、腹板下端が左側に来る場合は負の値、右側に来る場合は正の
値で入力して下さい。
■ 上フランジ勾配[mm]
上フランジは勾配を考慮することができます。勾配は右上がりを正とします。
9.5.2 鋼床版の場合
(図は耐風多室箱桁の例です)
鋼床版の場合に入力する項目は次の通りです。
注)寸法は水平長、あるいは垂直長で入力して下さい。
■ デッキ(幅)[mm]
左張出部/腹板 1~2/腹板 2~3…:
「主桁形式」の腹板数に応じて変化します。
/右張出部
■ 腹板
♦ 高さ[mm]
※鈑桁では高さのみの入力となります。
腹板 1/腹板 2/…:「主桁形式」の腹板数に応じて変化します。
80
9. 入力
♦ 傾き量[mm]
※箱桁(1 主桁、2 主桁)、多室箱桁、耐風多室箱桁の場合のみの入力となりま
す。
※腹板傾き量は腹板下端が左側に来る場合は負の値、右側に来る場合は正の
値で入力して下さい。
腹板 1/腹板 2/…:「主桁形式」の腹板数に応じて変化します。
■ 下フランジ[mm]
※鈑桁では入力しません。
♦ 箱桁(1 主桁)
左張出部/右張出部
♦ 箱桁(2 主桁)
左主桁 左張出部/左主桁 右張出部/右主桁 左張出部/右主桁 右張出部
♦ 多室箱桁
左張出部/右張出部
♦ 耐風多室箱桁
左張出部/右張出部/左耐風用折点/右耐風用折点
■ デッキ勾配[%]
デッキは勾配を考慮することができます。勾配は右上がりを正とします。
<インフォメーションについて>
鋼床版の場合の入力画面では、インフォメーションに
「橋面全幅」を表示します。
「9.1 基本条件」(P.63)で“鋼床版”を選択している場合は、画面下のインフォメー
ションに「橋面全幅」の値を表示します。この値は、「9.2 横断面形状」(P.68)で入
力する横断面形状(幅)の寸法の合計値です。“鋼床版”では、「デッキ総幅」と「橋
面全幅」の値が一致している必要がありますので、入力の参考にして下さい。
9. 入力
81
9.5.3 ナックル点入力について
※「9.1 基本条件」(P.63)で“鋼床版”を選択している場合は、ナックル点を設定す
ることができます。
ボタンを押すと、ナックル点入力ダイアログボックスが開き、
ナックル点を最大 4 点まで入力することができます。
<ナックル点入力ダイアログボックス>
「デッキ勾配」は「9.5.2 鋼床版の場合」(P.79)で入力したデッキ勾配と連動してい
ます。ナックル点入力ダイアログボックスでデッキ勾配を変更すると、「主桁断面」
入力画面のデッキ勾配を自動的に変更した値に置き換えます。
ナックル点を考慮する場合は、基準位置、基準位置からの距離及び勾配(右上がりを
正)を入力し、
ボタンを押します。変更を反映しない場合は
ボ
タンを押して下さい。
注)各寸法は、腹板厚の中心までの長さとします。
□
ボタンについて
基準位置入力欄の右側には
ボタンがあります。このボタンを押すと、基準位
置を表示しますので、リストの中から設定する基準位置を選択して下さい。
このボタンをクリックすると
基準位置をリスト表示しま
す。設定する基準位置を選択
して下さい。
82
9. 入力
<ナックル点入力例>
※ここでは図をわかりやすくするため、急な勾配を入力しています。
この部分の勾配
は-2%です。
ナックル点(番号 3)は腹板 3 上端か
ら 500mm 右です(500mm)。ナックル
点から右の勾配は-10%になります。
ナ ッ ク ル 点 ( 番 号 1) は 腹 板 1 か ら
1800mm 左です(-1800mm)。ナックル点
から右の勾配は 10%になります。
9. 入力
83
9.5.4 腹板高自動セットについて
腹板高は個々に入力していくこともできますが、腹板高自動セットを用いることで、
簡単に入力することができます。自動セットする場合は、
ボ
タンを押して下さい。腹板高自動セットダイアログボックスが開きます。
<腹板高自動セットダイアログボックス>
基準位置を入力し、基準腹板高、下フランジ勾配を入力して下さい。ただし、勾配
は右上がりを正とします。
ボタンを押すことで、腹板高を自動的に計算します。
ボタンを
押した場合は、何も変更せずにダイアログボックスを閉じます。
<腹板高自動セットの入力例>
※ここでは図をわかりやすくするため、デッキ勾配に急な勾配(-10%)を入力して
います。
「腹板 2 上端」から 500mm の位置に
基準高が表示されます。
を押すと基準高とデッキ
とフランジの勾配を考慮して、各腹板
高を計算します。
84
9. 入力
9.6 主塔形状
主塔の幅、高さの入力中の項目
は、入力欄、モデル図ともに赤
色で表示されるため、一目でわ
かるようになっています。入力
欄を移動すると、それにあわせ
てモデル図の赤色表示の入力
項目も変化します。モデル図で
入力したい項目をクリックす
ると、それにあわせて入力欄の
セルの色が赤色に変化します。
■ 主塔タイプ数
使用する主塔タイプ数を入力します。設定できるタイプ数は最大 5 タイプです。
タイプ数が 2 以上の時は図のようなタブを表示します。
着目する主塔タイプをクリックする
とデータを入力する主塔タイプを切
り替えることができます。
入力が完了していない項目
は[未]と表示されます。
9. 入力
85
■ 主塔形式
「9.1 基本条件」(P.63)で設定しているケーブル面数によって、選択できる主塔
形式が異なります。
♦ 1 面ケーブルの場合
HU
BL
<1 本柱>
<A 形>
♦ 2 面ケーブルの場合
HCU
HCL
HCL
BL
BL
<2 本柱>
<A 形>
BU
BU
HU
HCU
HCL
BL
<門形 1>
BC
HU
HL
HCU
HCL
BL
<門形 2>
主塔形式により入力する項目は変わりますが、寸法は水平長あるいは垂直長
で入力して下さい。
86
9. 入力
■ 主塔をコンクリートにする
「9.1 基本条件」(P.63)で“複合構造橋”を選択している場合のみ有効になりま
す。
チェックを入れると主塔をコンクリート部材として考慮します。コンクリート
部材の場合、断面力を算出しますが、断面計算は行いません。
※全ての主塔をコンクリートにした場合は、主塔断面を設定する必要がないため、
「9.8 主塔断面」(P. 90)と「9.18.4 主塔断面図」(P. 133)は無効になります。
■ 主塔高(全部材長)[mm]
主塔高を入力します。
部材長を入力すると自動的に合計値を右側に表示しますので、部材長の合計と
主塔高が等しいかどうかを確認することができます。一致しない場合は合計の
欄が黄色で表示されます。
<主塔高(全部材長)と入力した部材長の合計が一致しない場合>
主塔高 (全部材長 ) と入力した部材長の合計が一致しな
い場合は黄色で表示されます。
■ 主塔部材数
主塔部材数を入力します。入力できる部材数は 2~100 部材です。
■ 部材長[mm]
各部材の部材長を入力します。
■ 自重(鋼重)
自重(鋼重)を入力します。自重(鋼重)は荷重として与えるため、収束計算は行い
ません。
※自重(鋼重)の入力にあたっては、必ず「4.4 自重、剛度、断面積等の考え方」
(P. 24)の内容を確認して下さい。
■ 剛度[m4]・断面積[m2]
各部材の剛度、断面積を設定します。
※剛度・断面積の入力にあたっては必ず「4.4 自重、剛度、断面積等の考え方」
(P. 24)の内容を確認して下さい。
9. 入力
87
□
主塔タイプ数を 2 以上にした場合、このボタンが有効になります。このボタン
を押すと、現在選択している主塔タイプのデータを他の主塔タイプにコピーす
ることができます。詳細は「7.3 データコピー機能」(P. 56)を参照して下さい。
□
このボタンを押すと、未入力の部材長が等しくなるように自動的に値を設定し
ます。詳細は「7.4 等間隔入力機能・リセット機能」(P. 58)を参照して下さい。
□
このボタンを押すと、すでに入力されている部材長を破棄して、全て 0 でリセッ
トします。詳細は「7.4 等間隔入力機能・リセット機能」(P. 58)を参照して下さ
い。
□
「主塔をコンクリートにする」にチェックを入れていない場合は、このボタン
を押すと、すでに入力してある剛度・断面積を破棄して、全て 1.0 でリセットし
ます。
「主塔をコンクリートにする」にチェックを入れている場合は、このボタ
ンは無効になります。
88
9. 入力
9.7 主塔配置
■ 主塔配置
主塔を配置する支点にチェックを入れて下さい。チェックを入れると主塔タイ
プ・傾斜角・主桁位置を設定することができるようになります。主塔は必ず 1
本以上配置して下さい。
■ 主塔タイプ
「9.6 主塔形状」(P. 84)で設定した主塔タイプを選択することができます。入力
欄の矢印 をクリックすると「9.6 主塔形状」(P. 84)で設定した主塔タイプを表
示しますので、その中から選択して下さい。
■ 傾斜角
主塔の傾斜角を入力します。
傾斜角の入力は[度.分秒](hh.mmss)で入力します。
例:5 度 30 分 20 秒の場合…5.3020
※傾斜角は、主塔上端が左側に来る場合は負の値、右側に来る場合は正の値で
入力して下さい。
9. 入力
89
■ 主塔位置 H[mm]・主塔位置 L[mm]
主塔位置を入力します。L は左右端支点に配置する主塔に対してのみ有効となり
ます。(H:主塔の脚高さ、L:端支点からの離れ)
α[度.分秒]
(-)
(+)
上端が右側 (+)
上端が左側 (-)
主桁位置
H
H
L
(端支点のみ指定可能)
支点1
支点2
L
(端支点のみ指定可能)
・・・
支点N
H
90
9. 入力
9.8 主塔断面
注)全ての主塔がコンクリートの場合は無効になります。
■ 主塔断面タイプ数
主塔断面のタイプ数を設定します。設定することができるタイプ数は最大 10 タ
イプです。
■ 腹板数
腹板数を設定します。設定することができる腹板数は 2~4 本です。
■ 腹板高[mm]
腹板高を入力します。腹板高は橋軸直角方向の長さを入力して下さい。
■ フランジ幅[mm]
フランジ幅を入力します。フランジ幅は橋軸方向の長さを入力して下さい。
□
主塔断面タイプ数を 2 以上にした場合、このボタンが有効になります。このボ
タンを押すと、現在選択している主塔断面タイプのデータを他の主塔断面タイ
プにコピーすることができます。詳細は「7.3 データコピー機能」(P. 56)を参照
して下さい。
9. 入力
91
9.9 支点条件
■ 主塔配置
「9.7 主塔配置」(P.88)で主塔を配置している支点には○、配置していない支点
には×を表示します。
■ 主塔と主桁境界条件
「9.7 主塔配置」(P.88)で支点位置に主塔を配置している場合、主塔と主桁の境
界条件を設定することができます。
選択することのできる境界条件は「9.1 基本条件」(P.63)で入力したケーブル面
数と、
「9.7 主塔配置」(P.88)で入力した主塔位置 H と L の値によって異なりま
す。(H[mm]:主塔の脚高さ、L[mm]:端支点からの離れ)
選択することのできる境界条件
1 面ケーブル
L > 0 -
L = 0 自由、剛結
2 面ケーブル H = 0
L > 0 -
L = 0 自由、剛結
H > 0
L > 0 -
L = 0 自由、剛結、ピン、ローラ
境界条件に“ピン”、“ローラ”を選択した場合は仮想部材を考慮します。仮想
部材についての詳細は、「4.3.2 部材データ」(P.22)を参照して下さい。
92
9. 入力
■ 主桁支持条件
次に示す 5 つの支持条件から選択することができます。
支持条件
X
Y
Z
自由
自由(0)
自由(0)
自由(0)
剛結
固定(-1)
固定(-1)
固定(-1)
ピン
固定(-1)
固定(-1)
自由(0)
ローラ
自由(0)
固定(-1)
自由(0)
任意指定(バネ)
バネ定数を任意で与えることができます
“任意指定(バネ)”を選択した場合は、拘束条件(X,Y,Z)をそれぞれ自由に設定す
ることができます。
<それぞれの拘束条件>
Z
X
橋軸方向
X:水平方向の拘束
Y:鉛直方向の拘束
Z:回転拘束
Y
♦ X 方向の拘束条件について
JSP-50W では解析上、X 方向を拘束しないと不安定構造になる可能性がある
ため、少なくとも 1 点は X 方向の拘束が必要となります。
全ての支点の主桁支持条件に“自由”
、“ローラ”、もしくは“任意指定(バネ)”
で 0 を設定している場合は、X 方向に拘束が与えられていないため、計算を
実行することができません。
X 方向の拘束が全て 0 になっ
ています。
この場合、計算を実行すると次のようなメッセージを表示します。
9. 入力
93
このメッセージが表示された場合は、主桁の拘束条件で少なくとも 1 点を拘
束した状態(X≠0)にして、再び計算を実行して下さい。
■ バネ定数
「主桁支持条件」で“任意指定(バネ)”を選択している場合に、任意の値を設定
することができます。X、Y、Z の値をそれぞれ入力して下さい。-1 を入力する
と拘束条件は“固定”となり、0 を入力すると“自由”となります。
■ 主塔支持条件
「9.7 主塔配置」(P.88)で支点位置に主塔を配置している場合、主塔の支持条件
を設定することができます。“剛結”もしくは“ピン”を設定することができま
す。
■ アンカー支点
主塔配置で左右端支点に主塔を配置している場合は、アンカー支点を設置する
ことができます。アンカー支点を設置する端部(左端、右端)を指定して、支点位
置を入力して下さい。
主桁位置
H
H
L
L
支点1
・・・
支点N
94
9. 入力
9.10 ケーブル形状
■ ケーブル形式
ケーブル形式は、次の中から 1 種類のみを選択することができます。
(1) ロックドコイルロープ
(2) パラレルワイヤストランド(PWS)正六角形
(3) 被覆パラレルワイヤストランド(PWS)
(4) HiAm&DINA アンカーケーブル
(5) New-PWS
(6) 任意形式
「任意形式」を選択した場合は、ケーブル形式の下にテキストボックスが表示
されますので、ここで形式名を入力します。
任意形式の場合、設計者が形式
名(半角 30 文字以内)を入力する
ことができます。
入力した形式名は「9.11 ケーブル配置」(P. 98)画面で表示する他、帳票にも出力
します。
9. 入力
95
<ケーブル形式を変更しようとした場合>
ケーブル形式を変更しようとすると、次のようなダイアログボックスが表示
されます。
ここで
を選択した場合は、すでに設定してあるケーブルタイプを
破棄しますので、ケーブルタイプを設定しなおして下さい。
を選
択した場合は何も変更しません。
■ 材料定数
ケーブルの材料定数を入力します。ヤング係数・線膨張係数・温度変化量を入
力することができます。
ボタンをクリックすると
初期値を表示します。
それぞれの入力欄の右には
ボタンがあります。このボタンを押すと、初期値
をリスト表示します。リストの中の値をクリックすると設定することができま
す。すでに入力してしまった値を初期値に戻したい場合に便利です。
■ ケーブルタイプ数
「ケーブル形式」で選択したケーブルのタイプ数を入力します。ケーブルタイ
プは最大 10 種類、設定することができます。
ケーブルタイプの設定はケーブル形式で(1)~(5)を選択した場合と、ケーブル形
式で(6)任意形式を選択した場合とで異なります。
96
9. 入力
ケーブル形式で(1)~(5)を選択した場合
♦ ケーブル種類
「ケーブル形式」で選択した形式に応じて、選択できるケーブル種類が変化
します。 をクリックすると選択できるケーブル種類がリスト表示されます。
ボタンをクリックすると
「ケーブル形式」にあわせて、
選択できるケーブル種類が表示
されます。
♦ 鋼重
初期値は 0 が入力されており、ユーザが任意の値を入力することができます。
をクリックするとケーブル種類に応じてあらかじめ用意してある鋼重の
値を入力することができます。
※鋼重の入力にあたっては必ず「4.4 自重、剛度、断面積等の考え方」(P. 24)
の内容を確認して下さい。
♦ 断面積・切断荷重
ケーブル種類に応じてあらかじめ用意されている値を自動的に設定します。
これらの値を変更することはできません。
※断面積の値については、必ず「4.4 自重、剛度、断面積等の考え方」(P. 24)
の内容を確認して下さい。
<ケーブル形式で(1)~(5)を選択した場合>
断面積・切断荷重
の値を変更するこ
とはできません。
9. 入力
97
ケーブル形式で(6)任意形式を選択した場合
♦ ケーブル種類名称
ケーブル種類に名称を付けることができます。
(ただし、半角 10 文字以内)
♦ 鋼重・断面積・切断荷重
任意の値を入力することができます。
※鋼重の入力・断面積の値については、必ず「4.4 自重、剛度、断面積等の考
え方」(P. 24)の内容を確認して下さい。
<ケーブル形式で(6)任意形式を選択した場合>
ケーブル種類名称は設計者が
半角 10 文字以内で入力するこ
とができます。
鋼重・断面積・切断荷重は設計
者が任意の値を入力すること
ができます。
98
9. 入力
9.11 ケーブル配置
1 つの主塔に対して、ケーブルは必ず 1 本以上配置して下さい。
ケーブルの配置方法は、データの直接入力と、実寸図上入力があります。
9.11.1 ケーブルの追加(直接入力)
① ケーブルタイプを選択します。「9.10 ケーブル形状」(P.94)で設定したケーブ
ルタイプから選択することができます。
「9.10 ケーブル形状」で設定したケーブルを表示しま
す。使用するケーブルを選択して下さい。
9. 入力
99
② ケーブル本数を入力します。1 つの定着位置に取り付けられるケーブル本数
は最大 10 本です。
配置するケーブルの本数を入
力します。
③ 主塔側の定着位置を入力します。
主塔の定着位置を入力します。番号は実寸図に対応してい
ます。主塔側定着位置は範囲を指定することができます。
詳細は次頁の説明を参照して下さい。
④ 主桁側の定着位置と、ケーブルを配置する方向を指定します。
主桁側の定着位置とケーブルを配置する方向(左右)を指定
します。
⑤ 全て入力したら
ボタンを押します。
ボタンを押すとケーブル
を追加します。
100
9. 入力
♦ ケーブル定着位置の指定について
ケーブルの定着位置は、入力の負荷を軽減するために複数の定着位置を同時に
指定することができます。以下に例を挙げて説明します。
ここでは、次の図のようにケーブルを張る手順を説明します。
<完成図>
主桁(左)
主塔
主桁(右)
6
-
7
-
6
5
-
6
-
5
4
-
5
-
4
3
-
4
-
3
2
-
3
-
2
①ケーブルが張られていない状態では、次のように表示されています。
<主塔側定着位置>
<主桁側定着位置>
「主塔側定着位置」ではケーブルを定着する範囲を、
「主桁側定着位置」では
定着開始位置と定着する方向を、それぞれ指定します。
9. 入力
101
②主塔側定着位置を指定します。
左側のテキストボックスに主塔の定着位置を入力して
下さい。右側のテキストボックスには左側に入力した
値と同じ値が自動的に入ります。ここでは 3 を入力し
ます。
主塔側定着位置として 3 が選択
されました。
③主塔側ケーブルは定着位置 3~7 から張るので、右側のテキストボックスで 7
を指定します。
右側のテキストボックスに 7 を入力し
ます。(右側のテキストボックスの値を
変更した場合は、左側のテキストボッ
クスの値は変更されません。)
主塔定着位置 3~7 が桃色表示に
変わりました。同時に主桁側定着
位置の定着位置も桃色表示にな
り、順番に点線で結ばれています。
102
9. 入力
④主桁側ケーブルは、定着位置 2 から順番に定着位置の番号が大きくなる方向
へ張っていきますので、主桁側定着位置に 2 を入力します。
主桁ケーブルは定着位置 2 から順番に
張っていきますので 2 を指定します。
ケーブルが主桁側定着位
置 2~6 に張られること
を確認して下さい。
注)②~④の操作は順番どおりに行わなくても問題ありません。
⑤ここまでの設定で配置されるケーブルが点線で表示されます。間違いがな
かったら、
ボタンを押して下さい。
正しくケーブルが張られていることを入力画面の表で確認して下さい。
9. 入力
103
9.11.2 ケーブルの追加(実寸図上入力)
実寸図上でケーブルを追加する場合は、「選択モード」で“定着位置選択”を選択
して下さい。
“定着位置選択”が選択されていることを確
認して下さい。
実寸図を右クリックした場合に表示される
メニューからも“定着位置選択モード”に切
り替えることができます。
① 取り付けたいケーブルの種類と本数を入力します。
取り付けたいケーブルの種類と本数を入力します。選択できる
ケーブルタイプは「9.10 ケーブル形状」(P.94)で設定したケー
ブルタイプです。1 つの定着位置に取り付けられるケーブルは
最大 10 本です。
② 主塔側定着位置をクリックして選択します。(選択した定着位置は桃色で
表示されます。)
定着位置をク
リックします。
104
9. 入力
このとき「主塔側定着位置」の表示が選択した定着位置にあわせて変化
します。
左側で選択された定着位
置と同じ値が自動的に設
定されます。
この場合は主塔側定着位置 7
を選択したので、左側に 7 が
自動的に設定されます。
③ ケーブルを定着する主桁側定着位置をクリックします。(選択した主桁側
定着位置は桃色で表示されます。)
主桁側定着位置をクリックします。自動的に主桁と主塔
の定着位置を点線で結びます。主塔の両側にケーブルを
取り付ける場合も左右どちらかの主桁側定着位置をク
リックすることで、設定することができます。
主桁側定着位置を選択すると自動的に入力画面内の定着位置が変化しま
す。
ケーブルを主塔の左右どちら
かにのみ取り付ける場合は、
取り付けたい側にのみチェッ
クをつけて下さい。
この場合は主桁側定着位置 7 を選択し
たので自動的に 7 が設定されます。
注)①~③までの操作は順番どおりでなくても問題ありません。
9. 入力
105
④ ケーブル種類、定着位置が正しく設定されたことを確認して、
ボタンを押します。このボタンは実寸図上で右クリックす
ると出てくるメニュー内にもあります。
右クリックで表示されるメニュー中の
ボタンを押しても追加することができ
ます。
9.11.3 ケーブルの削除
ケーブルの削除はデータを直接操作する方法と、実寸図上で行う方法があります。
■ データを直接操作する方法
すでに設定したケーブルを画面下の表に表示しています。
削除するケーブルにチェック
を入れて選択します。
① 削除するケーブルの「選択」欄にチェックをいれて選択します。
② 実寸図上で、削除するケーブルの表示が赤い色で表示されていることを確認
します。
③
ボタンを押します。指定したケーブルが削除されていること
を確認して下さい。
■ 実寸図上で行う方法
実寸図上でケーブルを削除する場合は、
「選択モード」で“ケーブル選択”を選
択して下さい。
“ケーブル選択”が選択されていることを確
認して下さい。
106
9. 入力
実寸図を右クリックした場合に表示される
メニューからも“ケーブル選択モード”に切
り替えることができます。
① 実寸図上でケーブルをクリックして、削除するケーブルを選択します。
選択したケーブルを赤色で表
示します。操作を繰り返すこ
とで複数のケーブルを選択す
ることができます。
選択を取り消す場合は、再度、選択したケーブルをクリックして下さい。
② 選択したケーブルの「選択」欄に、自動的にチェックが入ったことを確認し
ます。
実寸図上で選択
したケーブルに
チェックマーク
が入ります。
③
ボタンを押します。指定したケーブルを削除したことを確認
して下さい。このボタンは実寸図上で右クリックすると出てくるメニュー内
にもあります。
9. 入力
107
右クリックすると表示されるメニュー
中のボタンを押しても削除することが
できます。
<補足 ~ ケーブルの一括選択機能について ~ >
ケーブル削除は 1 つ 1 つのケーブルを選択し、
ボタンを押すこ
とでできますが、まとめてケーブルを削除したい場合はこの方法は面倒です。
そこで、ケーブルをまとめて削除する場合は、次のような手順で削除するこ
ともできます。
① ツールバーの「範囲拡大」ボタンが押されていないことを確認して下さ
い。
「範囲拡大」ボタンが押されていな
い状態にして下さい。(左は押されて
いる状態です)
② 削除したいケーブルを矩形に含むように範囲を指定します。選択した
ケーブルを赤い色で表示しますので、選択したケーブルが正しいことを
確認して下さい。
(ここでは主塔の左側の 6 本のケーブルをまとめて削除します。)
削除したいケーブルを矩形
に含むようにマウスで範囲
を指定します。
108
9. 入力
選択したケーブルを赤い色
で表示します。
③ 選択を取り消すときは選択を取り消すケーブルをクリックして下さい。
④ 選択したケーブルの「選択」欄に自動的にチェックが入ったことを確認
します。
選択したケーブルの「選択」欄
にチェックが入っていること
を確認して下さい。
⑤
ボタンを押します。選択したケーブルが削除されたこと
を確認して下さい。
<補足 ~ 選択解除機能について ~ >
ボタンを押すと、定着位置及びケーブルの選択を解除します。
右クリックすると表示されるメニュー
中のボタンを押しても選択解除するこ
とができます。
9. 入力
109
9.11.4 ケーブルの修正
■ ケーブルタイプ、ケーブル本数の修正
変更したいケーブルの ボタンをクリックして下さい。ケーブルタイプ、ケー
ブル本数を修正することができます。
<ケーブルタイプ修正の例>
クリックするとケーブルタイプがリスト表
示されます。リストの中からケーブルタイ
プを選択して下さい。
■ 定着位置の修正
定着位置を修正する場合は、一度ケーブルを削除してから再びケーブルを追加
して下さい。
□
このボタンを押すと、現在選択している主塔のケーブル配置データを他の主塔
にコピーすることができます。詳細は「7.3 データコピー機能」(P.56)を参照し
て下さい。
110
9. 入力
9.12 縦リブ形状
主桁と主塔に配置する縦リブの形状を設定します。
設定できる縦リブは最大 10 種類です。
縦リブ のタイプを 選択
します。選択できる縦リ
ブは次の 5 種類です。
・ U リブ
・ バルブリブ
・ プレートリブ
・ L リブ
・ T リブ
選択している縦リブ
タイプの寸法を表示
します。変更する場合
は右の
ボタ
ンを押して下さい。
選択している縦リブタ
イプの形状設定を行い
ます。このボタンをク
リックすると、選択して
いる縦リブのタイプに
あわせて次頁に示すダ
イアログボックスを表
示します。
9. 入力
111
縦リブが設定されていない状態では「未設定」と表示していますので、
ボタ
ンを押して、使用する縦リブタイプを選択して下さい。縦リブタイプを選択す
ると自動的に以下に示す縦リブ形状入力ダイアログボックスを表示します。
一度設定した形状を再び設定し直す場合は、右の
ボタンを押して
下さい。縦リブ形状入力ダイアログボックスを表示します。
また、形状をすでに設定している縦リブタイプを「未設定」に設定しようとし
た場合、次のようなメッセージが表示されることがあります。
これは「9.13 縦リブ配置」(P.115)ですでに配置している縦リブタイプの設定を
「未設定」に変更しようとした場合に表示されます。
「未設定」に変更する場合
は、変更しようとしている縦リブタイプを「9.13 縦リブ配置」(P.115)で使用し
ていないことを確認してから、変更しなおして下さい。
■ 縦リブ形状入力ダイアログボックス
<U リブ>
U リブはあらかじめ形状を用意していますが(※1)、「任意形状を指定する」に
チェックを入れることで、設計者が任意の形状を設定することができます。
右が任意形状設定中のダイアログボックスです。
112
9. 入力
・
任意形状設定の場合、データを入力したらこのボタンを押して下さい。入力
された寸法値を元に、新しい呼び名を作成します。半角 20 文字以内で任意の
呼び名をつけることもできますが、全角文字(漢字)を使用することはできま
せん。
・
U リブの任意形状設定の場合のみ、重心位置、断面諸量(断面積、断面 2 次モー
メント)を自動計算することができます。断面諸量を確認する場合はこのボタ
ンを押して下さい。
・
入力が終わったら、このボタンを押して下さい。
・
入力を取り消す場合は、このボタンを押して下さい。
(※1)Uリブであらかじめ用意してある形状は次の通りです。
を押すとリスト
表示します。
を押すと用意されてある形状
をリスト表示します。
用意してある形状
・300×220×6-40
・320×240×6-40
・320×260×6-40
・300×220×8-40
・320×240×8-40
・320×260×8-40
・440×330×8-40
・450×330×8-40
・300×220×6-30
・320×240×6-30
・320×260×6-30
9. 入力
113
<バルブリブ>
バルブリブも U リブと同様にあらかじめ形状を用意していますが(※2)、「任意
形状を指定する」にチェックを入れることで設計者が任意の形状を設定するこ
とができます。
右が任意形状設定中のダイアログボックスです。
・
任意形状設定の場合、データを入力したらこのボタンを押して下さい。入力
された寸法値を元に新しい呼び名を作成します。半角 20 文字以内で任意の呼
び名をつけることもできますが、全角文字(漢字)を使用することはできませ
ん。
任意形状を選択した場合は、断面諸量(断面積、断面 2 次モーメント)の値を必ず
入力して下さい。
・
入力が終わったら、このボタンを押して下さい。
・
入力を取り消す場合は、このボタンを押して下さい。
(※2)バルブリブであらかじめ用意してある形状は次の通りです。
を押すとリ
スト表示します。
を押すと用意してある形状を
リスト表示します。
用意してある形状
・180×9.5×23
・200×10×26.5
・230×11×30
・250×12×33
114
9. 入力
<プレートリブ、L リブ、T リブ>
それぞれ必要な板厚と幅、向き(L リブのみ)を入力します。
・
入力が終わったら、このボタンを押して下さい。
・
入力を取り消す場合は、このボタンを押して下さい。
9. 入力
115
9.13 縦リブ配置
縦リブの配置は主桁断面と主塔断面に分けて行います。ただし、全ての主塔がコン
クリートの場合は、主塔断面に対する縦リブ配置は行いません。
また、
「9.1 基本条件」(P.63)で“RC 床版”を選択し、「9.3 主桁形状」(P.71)で“鈑
桁(2 主桁)”“箱桁(2 主桁)”を選択している場合は、左側主桁についてのみ入力しま
す。
主桁断面と主塔断面の入力を切り替える場合は
ボタン、
ボタンを押して下さい。それぞれの入力画面の操作は共通していま
すので、ここでは主桁断面に着目した場合の入力について説明します。
<主桁断面に着目した場合の例>
①主桁断面について縦リブ配置を行う場合
はこのボタンを押して下さい。
③着目取付位置を選
択します。
②着目対象を選択します。選択され
た着目対象は図上で赤く表示されま
す。
■ 着目取付位置
縦リブを配置する取付位置を選択して下さい。着目取付位置は縦リブ配置する
主桁部材によって変化します。
■ 縦リブ本数
着目取付位置に取り付ける縦リブの本数を設定します。設定できる縦リブ本数
はフランジで最大 39 本、腹板で最大 20 本です。
116
9. 入力
■ 縦リブ取付面
主桁、主塔の腹板に縦リブを配置する場合に、左右どちらの面に取り付けるか
を設定します。
■ 縦リブタイプ
取り付ける縦リブのタイプを指定します。「9.12 縦リブ形状」(P.110)で設定した
縦リブと「プレートリブ自動」を選択することができます。
「プレートリブ自動」を選択すると、断面計算時に自動的にプレートリブの形
状を決定します。
※ただし、「プレートリブ自動」は“鋼床版”の主桁デッキにおいて選択するこ
とはできません。
ここで設定したリブは、着目している取付位置の全ての縦リブに適用されます。
着目取付位置内で複数のタイプの縦リブを使用する場合は、「縦リブタイプを
個別に指定する」にチェックを入れて下さい。
「縦リブタイプを個別に指定する」にチェック
を入れると、このリストボックスで縦リブタイ
プを選択することができなくなります。
ボタンをクリックすると選択するこ
とができる縦リブを表示します。
9. 入力
117
【重要】
“プレートリブ自動”と“プレートリブ”の混在について
着目対象内では、“プレートリブ自動”と、“プレートリブ”を混在して考
慮することはできません。
着目対象内で“プレートリブ自動”と、
“プレートリブ”を混在して設定し
ている場合、エラーメッセージを表示しませんが、“プレートリブ”も“プ
レートリブ自動”と見なして計算を行いますので、注意して下さい。
着目対象内でプレートリブ自動が使
用されている場合は、画面にメッセー
ジを表示します。
<腹板にプレートリブ自動を設定した場合の例>
・プレートリブとプレートリブ
腹板 1:プレートリブ 160×16
プレートリブ 160×16
腹板 2:プレートリブ 200×20
プレートリブ 200×20
腹板 3:プレートリブ 200×20
プレートリブ 200×20
腹板 4:プレートリブ 160×16
プレートリブ 160×16
※指定のまま、計算します。
・プレートリブ自動とプレートリブ
腹板 1:プレートリブ 160×16
プレートリブ自動
腹板 2:プレートリブ自動
プレートリブ自動
腹板 3:プレートリブ自動
プレートリブ自動
腹板 4:プレートリブ 160×16
プレートリブ自動
※形状(寸法)を指定しているプレートリブも自動として計算します。
・プレートリブ自動とプレートリブ以外
腹板 1:Uリブ
腹板 2:プレートリブ自動
腹板 3:プレートリブ自動
腹板 4:Uリブ
※指定のまま、計算します。
Uリブ
プレートリブ自動
プレートリブ自動
Uリブ
118
9. 入力
■ 縦リブ間隔
縦リブの間隔を入力します。間隔を入力すると、間隔の合計値を自動的に「間
隔合計」の欄に表示し、間隔を正しく入力しているかを確認することができま
す。
<配置長と間隔合計が一致していない場合>
配置長と間隔合計が
一致しない場合は黄
色で表示します。
□
このボタンを押すと、未入力の間隔が等しくなるように自動的に値を設定しま
す。詳細は「7.4 等間隔入力機能・リセット機能」(P. 58)を参照して下さい。
□
このボタンを押すと、すでに入力してある間隔の値を破棄して、全て 0 でリセッ
トします。詳細は「7.4 等間隔入力機能・リセット機能」(P. 58)を参照して下さ
い。
9. 入力
119
9.14 死荷重
■ 死荷重単位重量
入力する死荷重単位重量は「9.1 基本条件」(P.63)で選択した形状によって変わ
ります。横断面形状ごとに入力できる死荷重単位重量は次の通りです。
歩道なし
歩道あり
歩道橋
車道舗装
○
○
-
歩道(歩道橋)舗装
-
○
○
項目名
車道(歩道橋)床版
RC 床版の場合のみ入力します
歩道嵩上
-
○
-
地覆・縁石・分離帯
○
○
○
高欄左側
○
○
○
高欄右側
○
○
○
分離帯ガードレール
中央分離帯ありの場合のみ入力します
歩車道ガードレール
-
○
-
雪荷重
○
○
○
全ハンチ重量
RC 床版の場合のみ入力します
※歩道嵩上、地覆・縁石・分離帯を鋼板で作成する場合、これらの値は入力せず、
「9.4 主桁部材」(P.74)で「鋼重」に含めて入力して下さい。(ここでは 0(ブラン
ク)にしておいて下さい。)
120
9. 入力
■ 添架物
添架物を載荷する場合は添架物数を設定し、荷重と作用位置を入力します。添
架物数は最大 20 まで設定することができます。また、作用位置は左側地覆外か
らの位置を指定して下さい。
作用位置は左側地覆外からの位置
を指定して下さい。
<インフォメーションについて>
「死荷重」入力画面では、インフォメーションに「橋
面全幅」を表示します。
「死荷重」入力画面下のインフォメーションには「橋面全幅」の値を表示しま
す。この値は「9.2 横断面形状」(P.68)で入力した横断面形状(幅)の寸法の合計値
です。添架物の載荷位置は左側地覆外からの距離ですので、この値を入力の参
考にして下さい。
9. 入力
□ 死荷重の標準値について
死荷重の標準値は、単位重量入力欄の
121
をクリックすることで呼び出すことが
できます。このボタンを押すと、標準値を表示します。すでに入力してしまっ
た値を初期値に戻したい場合に便利です。
このボタンをクリックすると死荷重
の標準値を表示します。
また、
「9.1 基本条件」(P. 63)で単位系を設定する際、「対応する標準値に変換」
を選択した場合はこれらの値をセットします。
項目名
SI 単位系
3
重力単位系
車道舗装
22.5 [kN/m ]
2.3[tf/m3]
歩道舗装
22.5 [kN/m3]
2.3 [tf/m3]
車道床版
24.5 [kN/m3]
2.5 [tf/m3]
歩道嵩上
23.0 [kN/m ]
2.35 [tf/m3]
地覆・縁石・分離帯
24.5 [kN/m3]
2.5 [tf/m3]
高欄左側
0.49 [kN/m]
0.05 [tf/m]
高欄右側
0.49 [kN/m]
0.05 [tf/m]
分離帯ガードレール
0.98 [kN/m]
0.1 [tf/m]
歩車道ガードレール
3
0.98 [kN/m]
0.1 [tf/m]
※雪荷重・全ハンチ重量の標準値は用意していません。雪荷重を考慮する場合
は設計者側で値を入力する必要があります。
122
9. 入力
9.15 活荷重
■ 中央分離帯の活荷重載荷
「9.1 基本条件」(P.63)で「中央分離帯あり」にチェックを入れている場合、有
効になります。
「中央分離帯の活荷重載荷」にチェックをいれることで、中央分離帯の活荷重
載荷を考慮することができます。
無
有
中央分離帯
■ 活荷重種類
活荷重は次の荷重のうち 1 種類を載荷することができます。
・B-活荷重-L
・B-活荷重-T
・B-活荷重-TL
・A-活荷重-L
・A-活荷重-T
・A-活荷重-TL
・L-20
・L-14
・TT-43(日本道路公団)
・歩道橋(群集荷重) ・活荷重なし
9. 入力
123
「9.1 基本条件」(P.63)で“歩道橋”を選択している場合、ここでは“歩道橋(群
集荷重)”
“活荷重なし”のみを選択することができます。また「9.1 基本条件」
(P.63)で“歩道橋”以外を選択している場合は、“歩道橋(群集荷重)”を選択する
ことはできません。
■ L 荷重
♦ 等分布荷重 P2
活荷重種類で、“B-活荷重-L”“B-活荷重-TL”“A-活荷重-L”“A-活荷重-TL”
を選択している場合に入力することができます。
♦ 等分布荷重
活荷重種類で、“L-20”“L-14”“TT-43(日本道路公団)”を選択している場合
に入力することができます。
♦ 群集荷重
「9.1 基本条件」(P.63)で“左側歩道”“右側歩道”“両側歩道”“歩道橋”を
選択し、活荷重で“活荷重なし”以外を選択している場合に入力することが
できます。
■ 歩道橋 許容応力度の割増係数
「9.1 基本条件」(P.63)で“歩道橋”を選択している場合のみ入力することがで
きます。主荷重に対する割増係数は、立体横断施設技術基準・同解説(昭和 54
年 1 月)より 1.15 を原則とします。
124
9. 入力
■ TT-43 割増係数
♦ モーメント変位用
支間l(m)
係数
15
20
1.08 1.13
25
1.2
30
40
50
60
70
80
90
100
1.24 1.26 1.255 1.245 1.23 1.22 1.218 1.215
♦ せん断力・反力用
支間l(m)
15
係数
1.36
20~30
40
50
60
70
80
90
100
1.42 1.39 1.36 1.33 1.31 1.28 1.27 1.26
♦ 支点上モーメント用
支間l(m)
10
係数
1.57
12
15
18
20
22
40
60
80
1.53 1.43 1.34 1.28 1.23 1.20 1.16 1.12
ただし、不等径間の連続桁の割増係数は、もっとも大きくなる支間の値を用い
るものとします。また、支間が表に示す値の中間にある場合、割増係数が大き
い方の値を用いるものとします。
□
このボタンを押すと、道示Ⅰ 2.2.2 活荷重 表-2.2.2 に基づき、支間ごとに等分
布荷重(群集荷重)を算出します。
9. 入力
125
9.16 地震荷重
地震荷重は主桁と主塔でそれぞれ入力します。
クリックすることで主桁と主塔の入力を切
り替えることができます。主塔は主塔数分入
力します。
■ 設計水平震度
設計水平震度の値を入力します。
後述の
ボタンで地震力を計算する際にこ
の値が必要になります。
■ 地震荷重入力
<主桁の地震荷重の場合>
主桁の地震荷重入力画面では、主桁のパネルごとに橋軸方向地震力分布荷重
[kN/m(tf/m)]と橋軸方向地震力分布モーメント[kN・m/m(tf・m/m)]を入力します。
126
9. 入力
<主塔・ケーブルの地震荷重の場合>
主塔の地震荷重入力画面では主塔部材、ケーブルごとに橋軸方向地震力分布荷
重を入力します。
9. 入力
127
□
設計水平震度に値を入力し、このボタンを押すと、主桁、主塔、ケーブルの地
震力を以下の要領で算出します。
<主桁の地震力:鋼床版の例>
高欄 Wh
舗装 Wp
支間1
1
2
支間2
…
1
2
…
…
1
2
…
Lh
Lp
鋼重 Wm
分布荷重
舗装
高欄
鋼重
分布モーメント
Wp×kh
Wh×kh
Wm×kh
舗装
高欄
Wp×kh×Lp
Wh×kh×Lh
地震力分布荷重は(死荷重強度+鋼重)×設計水平震度で算出します。
鋼重は「9.4 主桁部材」(P.74)で入力した値を用います。
ただし、部材をコンクリート部材指定している場合は全死荷重×設計水平震度
で算出します。全死荷重は「9.4 主桁部材」(P.74)で入力した値を用います。
この例の場合は、舗装、高欄、鋼重及び設計水平震度を用いて、地震力分布荷
重を算出します。
ただし、地震力分布モーメントについては自動計算は行いません。
地震荷重算出時に用いる鋼重、全死荷重については「4.4 自重、剛度、断面積等
の考え方」(P.24)を参照して下さい。
9. 入力
<主塔の地震力>
分布荷重
自動セット:鋼重×kh
(鋼重:「主塔形状」
画面で設定)
1
1
2
2
3
3
…
…
主塔1
主塔2
…
「9.6 主塔形状」(P.84)で入力した部材ごとの鋼重(自重)と、設計水平震度とを用
いて地震力を算出します。
<ケーブルの地震力>
分布荷重
自動セット:鋼重×kh
(鋼重:「ケーブル形状」
画面で設定)
…
…
128
3
3
2
2
1
1
主塔1
…
「9.10 ケーブル形状」(P.94)で入力したケーブルごとの鋼重と、設計水平震度と
を用いて地震力を算出します。
9. 入力
129
9.17 衝撃係数
注)「9.1 基本条件」(P. 63)で“歩道橋”を選択しているか、または「9.15 活荷重」(P.
122)で“活荷重なし”を選択している場合は、入力することはできません。
主桁(支間、中間支点)、主塔、ケーブルの衝撃係数を入力します。
□
このボタンを押すと、主桁の衝撃係数を道示Ⅰ 2.2.3 衝撃に従って自動計算しま
す。道示Ⅰの規定と異なる値を指定する場合は、値を直接入力して下さい。
<衝撃係数の算出方法>
支間1
①
①
L1
支間2
③
・・・
②
L2
衝撃係数 i = 20/(50+L)
荷重①に対しては L = L1
荷重②に対しては L = L2
荷重③に対しては L = (L1+L2)/2
130
9. 入力
9.18 確認図
確認図では、入力した断面や荷重を確認することができます。
画面の右側にはツールバーがあり、表示を見やすく切り替えることができます。詳
細は、
「7.2 実寸図・モデル図表示」(P.52)を確認して下さい。
9.18.1 横断面図
:寸法線の表示/非表示を切り替えます。チェックが入っている場合、
寸法線を表示します。
9. 入力
131
9.18.2 主桁断面図
:寸法線の表示/非表示を切り替えます。チェックが入っている場合、
寸法線を表示します。
:部材番号の表示/非表示を切り替えます。チェックが入っている場合、
部材番号を表示します。
:圧縮時の断面図と引張時の断面図の表示を切り替えます。
※「9.1 基本条件」(P.63)で“RC 床版”を選択している場合は、上下フランジとも
圧縮時、引張時の図を表示します。
132
9. 入力
9.18.3 主塔形状図
「9.6 主塔形状」(P.84)で設定した主塔形状を表示します。
:寸法線の表示/非表示を切り替えます。チェックが入っている場合、
寸法線を表示します。
<主塔の選択方法について>
表示する主塔の選択方法は 2 通りあります。
・主塔ごとに表示
左側にチェックを入れた場合、実際に配置した主塔ごとに主塔形状を表示しま
す。
・主塔タイプごとに表示
右側にチェックを入れた場合、「9.6 主塔形状」(P.84)で設定した主塔タイプご
とに主塔形状を表示します。
9. 入力
133
9.18.4 主塔断面図
「9.8 主塔断面」(P. 90)、「9.13 縦リブ配置」(P. 115)等で設定した値をもとに主塔断
面図を表示します。
注)全ての主塔がコンクリートの場合は、この画面を表示することはできません。
:寸法線の表示/非表示を切り替えます。チェックが入っている場合、
寸法線を表示します。
:「9.8 主塔断面」(P.90)で設定した断面タイプごとに主塔断
面タイプを表示します。
134
9. 入力
9.18.5 側面図
:寸法線の表示/非表示を切り替えます。チェックが入っている場合、
寸法線を表示します。
:格点番号の表示/非表示を切り替えます。チェックが入っている場合、
格点番号を表示します。
<格点数、部材数、及び活荷重載荷格点数(主桁格点数)の表示について>
画面上部には、設計者が作成したデータの格点数、部材数、及び活荷重載荷格点数
(主桁格点数)を表示しています。
JSP-50W は、格点数は最大 800 格点、部材数は最大 1000 部材、及び活荷重載荷格
点数(主桁格点数)が最大 500 格点まで扱うことができます。最大値を越えていない
ことを確認して下さい。
なお、格点数、部材数とも仮想部材を考慮した値を表示しています。
9. 入力
135
9.18.6 影響線図(荷重載荷図)
「9.3 主桁形状」(P.71)で「1/0 法 横分配で計算」にチェックを入れている場合と入
れていない場合で表示が変わります。1/0 法で計算を行う場合は影響線図、1/0 法で
計算を行わない場合は荷重載荷図を表示します。
<影響線図の例>
:寸法線の表示/非表示を切り替えます。チェックが入っている場合、
寸法線を表示します。
<死荷重強度について>
画面上部には、死荷重強度の値を表示しています。
136
9. 入力
■ 影響線図と荷重載荷図との表示の違いについて
影響線図と荷重載荷図では表示が若干異なります。表示について以下に説明し
ます。
<影響線図>
影響線を表示します。
影響線面積を表示します。
影響線縦距の値を表示します。
<荷重載荷図>
等分布荷重の荷重強度を表示
します。
集中荷重の荷重強度を表示し
ます。
10. ケーブルプレストレス
137
10. ケーブルプレストレス
ここまでの全ての入力が終了したら、[計算(C)]メニューの[ケーブルプレストレ
ス計算]を実行します。ケーブルプレストレス計算を実行すると、ケーブルプレス
トレスの調整画面を表示します。
この画面には次のような機能があります。
• 死荷重と死荷重+プレストレスの曲げモーメント図を表示します。
• 各ケーブルの軸力をプレストレス調整ダイアログボックスで表示します。
• 各ケーブルの軸力をプレストレス調整ダイアログボックスで変更し、ケーブル
プレストレスの再計算を行います。
138
10. ケーブルプレストレス
□
このボタンを押すと、プレストレス調整ダイアログボックスが開きます。
<プレストレス調整ダイアログボックス>
選択しているケーブルを赤い色で
表示しています。選択しているケー
ブルは、実寸図上でも赤い色で表示
しており、どのケーブルに着目して
いるかが一目でわかります。
[計算(C)]メニューの[ケーブルプレストレス計算]を実行した結果をダイア
ログボックスに表示しています。
ケーブルプレストレスの調整方法には“相対剛度変化法”と、“ケーブルプレス
トレス(D+P)指定”の 2 種類があります。
♦ 相対剛度変化法
相対剛度変化法で再計算します。主桁の剛度補正率を設定した後で
ボタンを押して下さい。
また、データを変更せずにプレストレス調整ダイアログボックスを閉じる時
は、
ボタンを押して下さい。
最初は、「9.1 基本条件」(P.63)で設定した値を表示して
います。
主桁の剛度補正率は 1 以下の値を入力します。プレストレスを強める場合は、
より小さな値を入力して下さい。主桁の剛度補正率をここで入力すると、
「9.1 基本条件」(P.63)で設定した主桁の剛度補正率も自動的に更新します。
♦ ケーブルプレストレス(D+P)指定
相対剛度変化法で計算されたプレストレスをケーブルごとに設定します。入
力したケーブルプレストレスは、プレストレス軸力として載荷します。
10. ケーブルプレストレス
139
“ケーブルプレストレス
(D+P)”を選択すると、緑色だっ
たケーブルのプレストレス表
示欄が白い表示になり、ケーブ
ルプレストレスを入力するこ
とができるようになります。
ケーブルプレストレスを設定した後で
ボタンを押して下さい。
また、データを変更せずにプレストレス調整ダイアログボックスを閉じる時
は、
ボタンを押して下さい。
ここで、I 端、J 端に異なった値を指定しても、計算時には平均化されます。
また、ケーブル自重による差分も考慮されます。
140
11. 設計計算
11. 設計計算
ここまで全ての入力と、ケーブルプレストレス計算が終了したら、設計計算を行い、
主桁断面と主塔断面を決定します。設計計算の一連の流れについては、「8. 計算の
流れ」(P.60)を参照して下さい。
「設計計算」は、「基本条件」、「断面諸条件」の 2
つの入力画面と、「断面計算結果」、「剛度・断面
積」、「ケーブル断面」、「活荷重たわみの検討」の
4 つの結果画面で構成しています。
各画面を切り替えて条件の設定や、結果の確認を
行いながら断面を決定して下さい。以下に簡単な
流れを説明します。
[計算(C)]メニューの[断面力計算]を実行し、初期断面力を決定します。次に、「基
本条件」と「断面諸条件」を入力後、[計算(C)]メニューの[断面計算]を実行し、断面
を決定します。
最初にメニューバーから[断面力計算]を
実行し、「基本条件」「断面諸条件」を入力
した上で、[断面計算]を実行します。
断面計算が終了すると結果画面が有効になり、自動的に「断面計算結果」画面を表示
します。「断面計算結果」画面上で結果を確認し、次の「剛度・断面積」画面で決定し
た断面の剛度と仮定剛度の比較表を確認して下さい。設計者が収束があまいと判断
した場合は、仮定剛度と実剛度を入れ替えてケーブルプレストレス計算、もしくは
断面力計算から再計算を行って下さい。
内部で使用する仮定剛度は断面計算ごとに更新しますが、[計算(C)]メニューの[仮
定剛度初期化]を実行すると、仮定剛度を「9.4 主桁部材」(P.74)「9.6 主塔形状」(P.84)
で設計者が設定した値に初期化します。
※この時、前回までの計算結果を破棄しますので注意して下さい。
[仮定剛度初期化]を選択すると、仮定剛
度を初期化します。それまでの計算結果は
破棄されます。
11. 設計計算
141
11.1 基本条件
「基本条件」で設定する項目には、主桁に関するものと主塔に関するものがありま
す。
主塔に関する設定項目は、「9.8 主塔断面」(P.90)で「主塔をコンクリートにする」
にチェックを入れていない主塔について有効です。
■ 主桁-断面決定
断面決定を自動で行うか、設計者が断面を指定するかを選択します。
“自動”を選択した場合は、次頁の「主桁-断面自動決定」を参照して下さい。
“指定”を選択した場合は、「11.2 断面諸条件」(P.146)で断面入力が必要となり
ます。
142
11. 設計計算
■ 主桁-断面自動決定
「主桁-断面決定」で“自動”を選択している場合に設定します。
♦ 使用板厚サイズ
使用板厚サイズは、
“1mm ピッチ”か“マーケットサイズ”を選択すること
ができます。
・1mm ピッチ (8~100mm)
・マーケットサイズ( 9, 10, 11, 12, 13, 14, 16, 19, 22, 25,28, 32, 34, 36,
38, 40, 42, 44, 46, 48,50)
ただし、板厚が 50mm を越えた場合は、1mm ピッチで
最大 100mm まで計算します。
♦ 最小板厚・最小幅・最大幅
入力することができる値は、「9.1 基本条件」(P.63)で選択した“床版形式”、
「9.3 主桁形状」(P.71)で選択した“主桁形式”によって異なります。
・ RC 床版-鈑桁(2 主桁)
上フランジ最小板厚
下フランジ最小板厚
ウェブ最小板厚
フランジ最小幅
フランジ最大幅
・ RC 床版-箱桁(1 主桁、2 主桁)
上フランジ最小板厚
下フランジ最小板厚
ウェブ最小板厚
・ 鋼床版-鈑桁(2 主桁)
デッキ最小板厚
下フランジ最小板厚
ウェブ最小板厚
下フランジ最小幅
下フランジ最大幅
11. 設計計算
143
・ 鋼床版-箱桁(1 主桁、2 主桁)、多室箱桁、耐風多室箱桁
デッキ最小板厚
下フランジ最小板厚
ウェブ最小板厚
■ 主桁-応力度の余裕
「主桁-断面決定」で“自動”を選択している場合に設定します。
主桁の垂直応力度、せん断応力度について、応力度の余裕を考慮することがで
きます。
■ 主桁-縦リブ断面を考慮する
縦リブ断面を考慮する部材を選択します。「9.1 基本条件」(P.63)で“RC 床版”
と“鋼床版”のどちらを選択しているかで、チェックボックスの表示が異なり
ます。
• RC 床版の場合
上フランジ/下フランジ/ウェブ
• 鋼床版の場合
デッキ/下フランジ/ウェブ
♦ 主桁-縦リブ断面の換算方法
チェックボックスにチェックを入れた部材の縦リブ断面の換算方法を、“断
面 1 次モーメント等価”
、“断面積換算”から選択します。
■ 主桁-許容応力度を低減する
許容応力度を低減する部材を選択します。「9.1 基本条件」(P.63)で“RC 床版”
と“鋼床版”のどちらを選択しているかで、チェックボックスの表示が異なり
ます。
• RC 床版の場合
上フランジ/下フランジ/ウェブ
• 鋼床版の場合
下フランジ/ウェブ
144
11. 設計計算
■ 主桁-部材安定照査をする
主桁の部材安定照査をする場合は「主桁-部材安定照査をする」にチェックを
入れて下さい。
■ 主塔-断面決定
断面決定を自動で行うか、設計者が断面を指定するかを選択します。
“自動”を選択した場合は、次の「主塔-断面自動決定」の項を参照して下さ
い。“指定”を選択した場合は、
「11.2 断面諸条件」(P. 146)で断面入力が必要と
なります。
■ 主塔-断面自動決定
「主塔-断面決定」で“自動”を選択している場合に設定します。
♦ 使用板厚サイズ
使用板厚サイズは、
“1mm ピッチ”か“マーケットサイズ”を選択すること
ができます。
・1mm ピッチ (8~100mm)
・マーケットサイズ( 9, 10, 11, 12, 13, 14, 16, 19, 22, 25,28, 32, 34, 36,
38, 40, 42, 44, 46, 48,50)
ただし、板厚が 50mm を越えた場合は、1mm ピッチで
最大 100mm まで計算します。
♦ フランジ最小板厚・ウェブ最小板厚
主塔のフランジ最小板厚・ウェブ最小板厚を設定します。
■ 主塔-応力度の余裕
「主塔-断面決定」で“自動”を選択している場合に設定します。
主塔の垂直応力度、せん断応力度について、応力度の余裕を考慮することがで
きます。
11. 設計計算
145
■ 主塔-縦リブ断面を考慮する
縦リブ断面を考慮する部材を選択します。
♦ 主塔-縦リブ断面の換算方法
チェックボックスにチェックを入れた部材の縦リブ断面の換算方法を“断面
1 次モーメント等価”、
“断面積換算”から選択します。
■ 主塔-部材安定照査をする
主塔の部材安定照査をする場合は「主塔-部材安定照査をする」にチェックを
入れて下さい。
■ ケーブル安全率
ケーブルの安全率を設定します。
■ 橋軸直角方向断面力を考慮する(常時換算値入力)
橋軸直角方向断面力を考慮する場合は「橋軸直角方向断面力を考慮する(常時換
算値入力)」にチェックを入れて下さい。
146
11. 設計計算
11.2 断面諸条件
この画面では以下の操作を行います。
• 断面ごとのデータ入力
• 断面変化位置の決定
• 断面力図の表示/確認
■ 入力のポイント
断面変化位置の指定は「断面長」タブで行います。断面長を設定していない状態
(最初の状態)では、1 断面分のデータしか入力できません。
1 断面分のデータを入力した後に断面変化位置を設定すると、分割された断面に
1 断面目の入力情報が反映されます(※)。
断面変化位置の指定終了後、もう一度「断面データ」タブを開いて、断面ごとに
異なるデータを変更すれば比較的簡単に入力することができます。
断面変化位置を先に設定してしまうと、共通のデータも全て断面ごとに入力し
なければならなくなってしまいますので、最初に共通のデータを設定しておく
ことがポイントです。
(※)断面変化位置を新たに設定すると、設定した断面変化位置の左側の断面の
データを新しく指定した断面に設定します。
11. 設計計算
147
■ 画面について
「断面諸条件」画面を選択すると、断面力図を表示する表示ウィンドウと、デー
タ入力ウィンドウを表示します。
データ入力ウィンドウには断面データ/断面長の 2 つのタブが用意されており、
タブを選択することで表示ウィンドウに表示されている内容を切り替え、デー
タを入力することができます。データ入力ウィンドウはプログラムと独立した
ウィンドウになっており、マウスを使用して移動/拡大/縮小を行うことがで
きます。
タブ
データ入力ウィンドウ
表示ウィンドウ
148
11. 設計計算
■ 表示項目(表示ウィンドウ)
表示ウィンドウの上方にあるチェックボックスにチェックを入れることで、表
示ウィンドウに「曲げモーメント」「軸力」「せん断力」「変位」を表示すること
ができます。表示ウィンドウではそれぞれの項目を色分けして表示します。
■ 指定対象(データ入力ウィンドウ)
データを入力する対象を選択して下さい。ただし、「9.6 主塔形状」(P.84)で「主
塔をコンクリートにする」にチェックを入れている主塔タイプの主塔を「指定
対象」として選択することはできません。
をクリックしてデータを入力す
る対象を選択して下さい。ただし、
コンクリート部材指定した主塔は
リストに表示しません。
■ 「断面データ」タブ(データ入力ウィンドウ)
「データ入力ウィンドウ」の「断面デー
タ」タブをクリックします。
断面計算を行うために断面ごとの諸情報を入力します。
データ入力ウィンドウは、大きさを自由に変えられるので、データを入力する
場合は次頁の図のように拡大して使用すると便利です。
11. 設計計算
149
また、次に示す例のように“複合斜張橋”で、鋼製部材の間にコンクリート部
材を挟んでいる場合は、データ入力ウィンドウ内の表示が次頁のように変わり
ます。
<9.4 主桁部材(P.74)での実寸図表示>
この部分をコンクリート部材に指定しています。
150
11. 設計計算
【ブロック 1】-1
【ブロック 2】-1
【ブロック 2】-2
【ブロック 1】-2
左主塔より左側の鋼製部材の部分を【ブ
ロック 1】、主塔に挟まれた鋼製部材の部分
を【ブロック 2】…として、それぞれの部
分の断面 No.を表示しています。
コンクリート部材によって区切られる部分をブロックとして、ブロック内で断
面変化位置を設定すると、
「断面 No.」の表示が「【ブロック 1】-1」
、「【ブロッ
「【ブロック 2】-1」…、というように変わります。
ク 1】-2」…、
※同様に「断面長」タブの表示も変化しますが、それについて後述の「断面長」
タブの説明を参照して下さい。
11. 設計計算
151
「断面データ」タブを選択している状態で、表示ウィンドウの断面をマウスでク
リックすると、その断面の情報を「断面データ」タブのウィンドウ内に表示しま
す。
1.断面をクリックすると
2.部材を表示します。
◇ 断面データ項目(主桁)
♦ 材質
「9.1 基本条件」(P.63)で“鋼床版”を選択している場合は、デッキ・ウェ
ブ・下フランジについて、
“RC 床版”を選択している場合は、上フランジ・
ウェブ・下フランジについて入力します。
選択できる材質は、SM400、SM490、SM490Y、SM570 相当のものになり
ます。実際の材質名は、オプション(耐候性、鋼種の仕様)と板厚より内部
で判断して決定します。
♦ 板厚・幅[mm]
「11.1 基本条件」(P.141)で「主桁-断面決定」を“指定”にしている場合
に入力します。入力する値は、「9.1 基本条件」(P.63)で選択した「主桁形
状」によって変わります。
♦ 有効幅適用式
有効幅適用式を道示Ⅱ“式 11.3.1”、同“式 11.3.2”、
“全幅有効”の中から
選択します。
152
11. 設計計算
♦ 等価支間長[mm]
有効幅の算出に使用する等価支間長を入力します。
♦ 横リブ間隔[mm]
箱桁(1 主桁・2 主桁)、多室箱桁、耐風多室箱桁を選択している場合に横
リブ間隔を設定します。ここで入力する値は縦リブの照査(道示Ⅱ4.2.5)で
必要になりますので、必ず入力して下さい。
♦ 固定点間距離[mm]
固定点間距離を入力します。
鈑桁(2 主桁)を選択している場合に入力します。
♦ 有効座屈長[mm]
有効座屈長を入力します。
♦ 橋軸直角方向断面力
「11.1 基本条件」(P.141)で「橋軸直角方向断面力を考慮する(常時換算値
入力)」にチェックを入れた場合に入力します。断面力は常時換算値を入
力して下さい。
◇ 断面データ項目(主塔)
♦ 主塔材質
主塔の材質を入力します。
選択できる材質は SM400、SM490、SM490Y、SM570 相当のものになりま
す。実際の材質名は、オプション(耐候性、鋼種の仕様)と板厚より内部で
判断して決定します。
♦ 板厚・幅
「11.1 基本条件」(P.141)で「主塔-断面決定」を“指定”にしている場合
に入力します。入力する値はフランジ板厚とウェブ板厚です。
♦ 有効幅適用式
有効幅適用式を道示Ⅱの“式 11.3.1”、“式 11.3.2”、“全幅有効”の中から
選択します。
♦ 横リブ間隔[mm]
横リブ間隔を設定します。ここで入力する値は縦リブの照査(道示Ⅱ4.2.5)
で必要になりますので、必ず入力して下さい。
♦ 有効座屈長[mm]
有効座屈長を入力します。
11. 設計計算
153
♦ 使用主塔断面番号
「9.8 主塔断面」(P.90)で設定した主塔断面タイプを選択します。
♦ 橋軸直角方向断面力
「11.1 基本条件」(P.141)で「橋軸直角方向断面力を考慮する(常時換算値
入力)」にチェックを入れた場合に入力します。断面力は常時換算値を入
力して下さい。
■ 「断面長」タブ(データ入力ウィンドウ)
断面長(断面変化位置)を設定します。
断面変化位置の自動設定は行いませんので、以下の手順で設定を行って下さい。
設定は主桁と「9.6 主塔形状」(P.84)で「主塔をコンクリートにする」にチェッ
クを入れなかった全ての主塔について行って下さい。断面長を設定すると、表
示ウィンドウに断面変化位置を一点鎖線で表示します。
1.指定対象の選択
指定対象(主桁・主塔)を選択して下さい。
2.断面変化位置指定
モーメント図を見ながら断面変化位置を指定します。
指定方法はマウス操作による指定と断面長入力による指定の 2 通りを用意し
ており、どちらの方法を指定してもかまいません。それぞれの詳細について
は次頁以降の説明を参照して下さい。
□
指定対象で「主塔」を選択している場合に有効になります。このボタンを押す
と、現在選択している主塔のデータを「9.6 主塔形状」(P.84)で設定した同じタ
イプの主塔にコピーすることができます。詳細は「7.3 データコピー機能」(P.56)
を参照して下さい。
154
11. 設計計算
◇ マウス操作による指定
操作を行う前に断面長タブを選択していることを確認して下さい。
断面長タブを選択していること
を確認して下さい。
♦ 断面を分割する場合
断面長タブを選択した状態で表示ウィンドウにマウスポインタを移動す
ると、ポインタがクロスヘアカーソルに変わります。モーメント図を見な
がら断面変化させるところにカーソルを合わせ、マウスの左ボタンをク
リックすると、そこで断面を分割します。
ただし、“複合構造橋”の場合、コンクリート部材に断面変化位置を設定
することはできません。
コンクリート部材にクロスヘアカー
ソルをあわせても、指定位置の表示が
「----------」となり、断面を分割するこ
とができないことを示しています。
以下に主桁断面を分割する場合の画面を示します。
<主桁断面を分割する場合>
クロスヘアカーソル
この位置で断面が分割される
11. 設計計算
155
主塔断面を分割する場合も同様の操作になります。
<主塔断面を分割する場合>
クロスヘアカーソル
この位置で断面が分割される
♦ 断面を結合する場合
設定した断面変化位置にクロスヘアカーソルをもっていき、クロスヘア
カーソルの脇に
が出た状態で再度左ボタンをクリックすると断面の
分割を解除し、断面を結合します。結合した部材の断面データは左側の断
面データの値を採用します。
がでた状態で左ボタンをクリッ
クすると分割を解除します。
156
11. 設計計算
◇ 丸め
断面を分割する位置の丸めは、表示ウィンドウの左上にあるドロップダウン
リストから選択します。パネル間隔の 1/4, 1/6, 1/8, 1/10, 1/12 の位置単位と
100mm, 500mm, 1000mm,丸めなしから選択することができます。分割・結合
は一番近い丸め位置で行いますので、指定に便利な丸め方法を選択して下さ
い。違う単位で丸めた場合で結合が上手く指示できない場合は、丸めを「なし」
に設定すると上手く設定することができます。
◇ 断面長入力による指定
断面長タブを選択すると、断面条件ダイアログボックスに断面長の長さが表
示されます。
また、P.149に示した例のように“複合斜張橋”で、鋼製部材の間にコンクリー
ト部材を挟んでいる場合は、ウィンドウ内の表示が次のように変わります。
断面長タブを各ブロックごと
に表示します。
全断面長 [mm] にはコンクリート
部材の長さは含みません。
断面長を指定する断面で
ボタンを押すと、「断面長指定ダ
イアログボックス」が開くので、断面数を指定して断面長を入力して下さい。
11. 設計計算
157
<断面長指定ダイアログボックス>
断面長の入力セルを 0(ブランク)にして、
ボタンを押すと次式で 0(ブ
ランク)を入力したセルの断面長を自動計算します。
(全断面長-入力した断面長の合計)÷ブランクセルの数
また、入力を取り消す場合は
ボタンを押して下さい。データを変更
せずにダイアログボックスを閉じます。
158
11. 設計計算
11.3 断面計算結果
「11.1 基本条件」(P.141)及び「11.2 断面諸条件」(P.146)で必要なデータを入力した後、
[計算(C)]メニューの[断面計算]を実行して下さい。
「 11.1 基本条件」「 11.2 断面諸条件」で必要な
データを入力した後、メニューバーから[断面
計算]を実行します。
断面計算が終了すると断面計算結果一覧を表示します。
<表示について>
応力度表示の中で、緑色で表示している所が、その断面を決めた応力度です。また、
指定計算でストレスオーバーを起こした場合は、その応力度を赤く表示します。
ストレスオーバーを起こしている
応力度は赤色で表示します。
「11.1 基本条件」(P.141)で断面決定を“自動”にしている場合は、[断面計算]を
実行して求めた最低板厚と、「11.1 基本条件」(P.141)で設計者が入力した最低板厚
をもとに断面を決定します。
11. 設計計算
159
※・σは、max 時、min 時それぞれの曲げモーメントから計算した値を表示します
が、τは、max、min 時のうち絶対値の大きい方のせん断力・ねじりモーメント
を用いて計算した値を表示します。合成応力度については、各照査点でのσ、
τを使用して計算した結果の中から、一番大きい値を表示します。
・歩道橋の場合、許容応力度の割増しを常時換算で考慮しますので、以下の計算
式で算出した断面力を表示します。
設計断面力=実断面力/許容応力度割増係数
ここで計算結果を確認し、さらに後述の「11.4 剛度・断面積」(P.164)の剛度/断面積
比較表で、ある程度収束していることを確認の上、個々の断面に着目して断面の整
形を行います。
□
指定対象を選択します。選択できる指定対象は、主桁と「9.6 主塔形状」(P.84)
で「主塔をコンクリートにする」にチェックを入れていない主塔です。
□
このボタンを使って、着目断面を切り替えることができます。
■ 変更/修正の操作方法
1.変更/修正する断面をマウスでクリックし、着目部材を指定します(選択し
た断面の断面番号を桜色で表示します)。
2.表示ウィンドウの
ボタンを押すと、断面変更ダイアログボックス
(次頁参照)が開きますので、ここでデータを変更/修正します。なお、主桁
/主塔で異なる項目がありますので注意して下さい。
3.データの入力が終わりましたら、
ボタンを押し、計算を実行し
ます。計算が終了しますと「断面計算結果」画面に戻ります。入力を取り消す
場合は、
ボタンを押します。
以上の操作を、計算結果を確認しながら、変更/修正するすべての断面につい
て行います。
160
11. 設計計算
<断面変更ダイアログボックス-主桁の場合>
選択した断面についてそれぞれ値を設定します。
※この例は、
「9.1 基本条件」(P.63)で“鋼床版”
、「9.3 主桁形状」(P.71)で“多室
箱桁”を選択した場合です。他の床版形式や主桁形式を選択した場合は、多
少表示が異なる場合があります。
■ 断面決定
選択した断面を決定する方法を設定します。“自動”、
“指定”で入力するデータ
が変化します。
♦ “自動”を選択した場合
“自動”を選択すると、「断面自動決定」と「応力度の余裕」を入力すること
ができるようになります。
「使用板厚サイズ」や「最小板
厚」
、「応力度の余裕」を入力し
ます。入力項目については「11.1
基本条件」(P.141)も参考にして
下さい。
11. 設計計算
161
この例は“多室箱桁”の場合ですので、フランジ最小幅は入力できません。
♦ “指定”を選択した場合
“指定”を選択すると、断面の指定板厚などを設定することができるように
なります。
「指定板厚サイズ」を入力します。
「使用板厚サイズ」
、「応力度の余
裕」を設定することはできません。
入力項目については「11.1 基本条
件」(P.141)も参考にして下さい。
この例は“多室箱桁”の場合ですので、フランジ最小幅は入力できません。
■ 材質
各部材の材質を設定します。鋼材は SM400、SM490、SM490Y、SM570 から選
択することができます。実際の材質名は、オプション(耐候性、鋼種の仕様)と板
厚より内部で判断して決定します。
■ 横リブ間隔(固定点間距離)
「9.1 基本条件」(P.63)で“鋼床版”を選択している場合は「横リブ間隔」を入
力します。“RC 床版”を選択している場合は「固定点間距離」を入力します。
162
11. 設計計算
<断面変更ダイアログボックス-主塔の場合>
■ 断面決定
選択した断面を決定する方法を設定します。“自動”、
“指定”で入力するデータ
が変化します。
♦ “自動”を選択した場合
“自動”を選択すると、「断面自動決定」と「応力度の余裕」を入力すること
ができるようになります。
「最小板厚サイズ」や「応力度の
余裕」を入力します。入力項目に
ついては「11.1 基本条件」(P.141)
も参考にして下さい。
11. 設計計算
163
♦ “指定”を選択した場合
“指定”を選択すると、断面の指定板厚などを設定することができるように
なります。
「指定板厚サイズ」を入力します。
「使用板厚サイズ」
、「応力度の余
裕」を設定することはできません。
入力項目については「11.1 基本条
件」(P.141)も参考にして下さい。
■ 主塔材質
主塔の材質を指定します。鋼材は SM400、SM490、SM490Y、SM570 から選択
することができます。実際の材質名は、オプション(耐候性、鋼種の仕様)と板厚
より内部で判断して決定します。
■ 横リブ間隔
「横リブ間隔」を入力します。
<橋軸直角方向断面力を考慮する場合>
「11.1 基本条件」(P.141)で「橋軸直角方向断面力を考慮する(常時換算値入力)」にチェッ
クを入れている場合は、断面変更ダイアログボックスに次のようなタブが追加されます。
タブを選択すると、橋軸直角方向断面力(常時換算値入力)を入力することができます。
164
11. 設計計算
11.4 剛度・断面積
計算結果の仮定剛度/実剛度、仮定断面積/実断面積の比較表を表示します。
クリックすると表示項目が切り替わ
ります。
■ 仮定/実 比較表
仮定/実の比較表は、剛度・断面積を主桁、主塔ごとにまとめています。また、
画面右上にある表では、仮定剛度/実剛度、仮定断面積/実断面積の最大値・
最小値を表示します。
これらの結果を確認して、収束計算を再度行うかどうかを判断して下さい。
収束計算を行いたい場合は、ここで仮定剛度の入れ替え方法を選択した後、[計
算(C)]メニューの[断面力計算]、続けて[断面計算]を実行し、その上でもう一
度この画面と「断面計算結果」画面を確認して下さい。
実剛度 → 仮定剛度の入れ替え方法は、以下の 4 通りから選択します。
入れ替え方法は全ての主桁、主塔に適用されます。個別に設定することはでき
ません。
♦ 仮定=実
♦ 仮定=(仮定+実)/2
♦ 仮定=実×係数
♦ 仮定=実(直接入力)
11. 設計計算
165
“仮定=実(直接入力)”を選択すると、緑色だった仮定/実比較表の実剛度、実
断面積の欄が白い表示になり、実剛度、実断面積を入力することができるよう
になります。
実剛度、実断面積の欄が白い表示になり、設計者が値
を入力することができるようになります。設計者が数
値を入力した欄は赤い字で入力値が表示されます。
仮定剛度を初期値(「9.4 主桁部材」(P.74)「9.6 主塔形状」(P.84)で設計者が設定
した剛度の値)に戻す場合は、[計算(C)]メニューの[仮定剛度初期化]を実行し
ます。
166
11. 設計計算
11.5 ケーブル断面
主塔のケーブルごとに作用する軸力、ケーブルの断面積、切断荷重、安全率を表示
します。安全率を満たしていないケーブルは安全率の欄を赤く表示します。
11. 設計計算
167
11.6 活荷重たわみの検討
確認したい剛度のタブを選択すると、仮定剛度/実剛度で計算したそれぞれのたわ
みを表示します。
クリックすると表示が切り替わります。
■ 仮定剛度
初期段階では、仮定剛度で計算されたたわみを表示します。
■ 実剛度
実剛度タブを選択すると、実剛度で計算されたたわみを表示します。
※この場合、断面力結果は仮定剛度から計算された値のまま変わりません。た
わみだけが現在の断面から再計算されます。
「9.15 活荷重」(P.122)で“活荷重なし”を選択している場合は、死荷重たわみだけを
表示します。
168
12. 数量計算
12. 数量計算
設計計算を終了し、主桁断面が決定したら数量計算を行います。数量計算の実行は
[計算(C)]メニューの[数量計算]を選択して行います。
数量計算の実行に際しては「数量データ」画面を開き、数量計算の計算条件を確認す
る必要があります。
概略工費は、数量計算を行うと初期値を使用して自動計算します。工数計算のデー
タを変更した場合は、[計算(C)]メニューの[工数積算]を選択することで、概略工
費だけを算出することができます。
設計計算まで終了したら、メニューバーから
「数量計算」を実行して下さい。
工数計算のデータを変更した場合は「工数積
算」を実行して下さい。概略工費だけの算出
を行います。
12. 数量計算
169
12.1 主部材構成
主部材の積算に必要な構成を設定します。
この画面で指定できる項目は、「9.1 基本条件」(P.63)で設定した「床版形式」や
「ケーブル形状」、「9.3 主桁形状」(P.71)で設定した「主桁形式」などによって変
化します。主部材として使用する要素のチェックボックスにチェックを入れて下さ
い。
主部材として構成を指定した要素に対しては、積算条件(形状寸法、材質等)を設定
します。設定する場合は、
ボタンを押すことで形状設定ダイアログ
ボックスを呼び出すことができます。
□
このボタンは「横桁」、「端対傾構」、「中間対傾構」、「中間支点上対傾構」の形
状設定ダイアログボックス内にあります。
このボタンを押すと、形状設定ダイアログボックスで入力した形状寸法をもと
に部材の剛度を計算します。
170
12. 数量計算
♦ 横桁(鋼床版の場合)
形状寸法、材質、添接個数等を設定します。設定内容は設計計算に影響を与え
ません。数量計算のみに反映されます。
添接個数と水平補剛材の組み合わせにより、以下の形状が扱えます。
添接個数 1、水平分割なし
添接個数 2、水平分割なし
添接個数 1、水平分割あり
添接個数 2、水平分割あり
添接個数 2、腹板分割あり
12. 数量計算
171
水平分割補剛材の配置方法を腹板貫通と腹板分割の 2 通りから選択することが
できます。
腹板分割
腹板貫通
♦ 横桁(RC 床版の場合)
形状寸法、材質、添接個数を設定します。
設定内容は設計計算に影響を与えません。数量計算のみに反映されます。
♦ 縦桁
形状寸法、材質、配置本数を設定します。
設定内容は設計計算に影響を与えません。数量計算のみに反映されます。
172
12. 数量計算
♦ ブラケット
形状寸法、材質、ジョイントの有無を設定します。
設定内容は設計計算に影響を与えません。数量計算のみに反映されます。
♦ 側縦桁
形状寸法と材質を設定します。配置本数は、ブラケットの有無から自動的に設
定します。設定内容は設計計算に影響を与えません。数量計算のみに反映され
ます。
♦ 横構
材質、個数、総延長を設定します。設定内容は設計計算に影響を与えません。
数量計算のみに反映されます。
材質、外側・内側型鋼の種類の設定は、ドロップダウンリストからそれぞれ選
択して下さい。
12. 数量計算
173
♦ 横リブ
横リブの形状寸法、材質、個数、ジョイント数を設定します。設定内容は設計
計算に影響を与えません。数量計算のみに反映されます。
鈑桁・箱桁(2 主桁以上)
箱桁(1BOX)
主桁形状が箱桁(1BOX)の場合、数量計算には桁間と張出し部の部材数が反映さ
れます。箱内部の部材数はカウントしません。
♦ 主塔横梁
主塔横梁を考慮するかしないか、パネル数、ブロック数、形状寸法を設定しま
す。設定内容は設計計算に影響を与えません。数量計算のみに反映されます。
174
12. 数量計算
♦ 端対傾構
形状寸法、材質、個数などを設定します。設定内容は設計計算に影響を与えま
せん。数量計算のみに反映されます。
♦ 中間対傾構
形状寸法、材質、個数などを設定します。設定内容は設計計算に影響を与えま
せん。数量計算のみに反映されます。
♦ 中間支点上対傾構
形状寸法、材質、個数などを設定します。設定内容は設計計算に影響を与えま
せん。数量計算のみに反映されます。
12. 数量計算
175
♦ アンカーフレーム
種類数を入力し、材質、重量、個数を設定します。設定内容は設計計算に影響
を与えません。数量計算のみに反映されます。
♦ ケーブルソケット
種類数を入力し、重量、個数を設定します。設定内容は設計計算に影響を与え
ません。数量計算のみに反映されます。
♦ 支圧板
種類数を入力し、重量、個数を設定します。設定内容は設計計算に影響を与え
ません。数量計算のみに反映されます。
176
12. 数量計算
12.2 数量データ
重量算出に用いる係数を指定します。
■ 割り増し係数・単位重量
あらかじめ入力してある値は、設計者が自由に変更できます。
また、「その他の重量」「ケーブル」以外は、
ボタンを押
すことで、いつでも標準値をセットできます。
■ パネル数
主桁のパネル数には「9.4 主桁部材」(P.74)で設定した主桁の「パネル数」があ
らかじめ入力されています。主塔のパネル数には「9.6 主塔形状」(P.84)で設定
した「主桁部材数」があらかじめ入力されています。主桁、主塔のパネル数は
設計者の判断で必要に応じて変更することが可能です。
■ ブロック数
主桁のブロック数には「11.2 断面諸条件」(P.146)で設定した主桁の断面変化数
があらかじめ入力されています。主塔のブロック数にも同様に「11.2 断面諸条
件」(P.146)で設定した主塔の断面変化数が入力されています。主桁、主塔のブロッ
ク数は設計者の判断で必要に応じて変更することが可能です。
12. 数量計算
177
■ 鋼床版
鋼床版の要素数を算出する際に考慮する項目を入力します。
平均厚(現場溶接算出用)は、ブロック現場溶接、縦シーム現場溶接を行う際に溶
接換算率を決定するために使用されます。
ブロック現場溶接については鋼床版だけに適用され、主桁に関しては全て添接
で要素の集計が行われます。
■ 水平補剛材段数
水平補剛材段数の平均値を入力します。
■ 排水装置数
設置する排水装置の個数を入力します。
■ ゴム支承を使用する
ゴム支承を使用する場合、
「ゴム支承を使用する」にチェックを入れます。ゴム
支承を使用する場合は、他の支承と混在させることはできません。
ゴム支承の集計は支承反力を使用して、集計反力に丸められた単位で集計が行
われます(2000N(200t)までの支承反力の場合は、250N(25t)単位で、それ以上の場
合は 100N(10t)単位で丸められます)。
♦ ゴム支承を使用する場合
♦ ゴム支承見積金額[千円]
ゴム支承を使用する場合に、見積金額を入力しておくと、概略工費算出時に
支承材料費に計上されます。
178
12. 数量計算
■ 支承(ゴム支承以外)
横断番号ごとに得られている最大反力を参照して、支承タイプ、集計用の支承
反力、支承重量を設定します。支承重量は、支承タイプと支承反力から計算さ
れます。最初は、最大反力=支承反力、支承タイプは支承反力より自動設定に
なっています。必要に応じて設計者側で修正して下さい。
♦ ゴム支承を使用しない場合
12. 数量計算
179
12.3 数量計算結果
数量データより求まった結果が表示されます。
重量計算は、
「12.2 数量データ」(P.176)で入力した割増係数を乗じた値になります。
画面に表示する結果は最終集計結果だけです。
数量算出の詳細は画面では確認できません。「13. 印刷」(P.185)画面で「数量計算
結果」のチェックボックスをオンにして印刷するか、印刷プレビュー画面で結果を
確認して下さい。
180
12. 数量計算
12.4 工数データ
工数計算を行う際に使用する単価を指定します。
■ 工数単価
工数単価については、(財)建設物価調査会発行の「建設物価」と(財)経済調査会
発行の「道路工事積算」を参考に初期値をセットしてますので、設計者の判断で
必要に応じて修正して下さい。
■ 鋼材単価
鋼材単価については、(財)建設物価調査会発行の「建設物価」の値が初期値とし
てセットしてありますので、設計者の判断で必要に応じて修正して下さい。
工数計算に使用される鋼材単価は、以下の計算式で算出した単価を使用して合
計金額を算出した後、平均の鋼材単価を求めて使用します。
鋼材単価=[ベース価格+エキストラ]×(1+α)-0.7×α×(スクラップ単価)
α
:割増率は鋼板で 10%、型鋼で 5%
エキストラ:規格エキストラ+寸法エキストラ+CT サイズエキストラ
ベース価格、寸法エキストラ、スクラップ単価に対しては計算時に指定する
ことができます。
画面に表示される単価は以下の優先度で表示されます。
設計者入力値 > 設計者設定標準値 > システム初期値
12. 数量計算
181
:設計者が設定した標準値を呼び出してセットします。
:現在設定している値を設計者標準値として保存します。
:システムが持っている初期値を呼び出してセットします。
※工数単価に設定された値は地域や条件により変化します。標準的な値を用意
していますが、必要に応じて設計者側で修正を行って下さい。
■ 架設工事費にケーブル架設工事費を考慮する
架設工事費にケーブル架設工事費を考慮する場合は「架設工事費にケーブル架
設工事費を考慮する」にチェックを入れて下さい。
182
12. 数量計算
12.5 工数集計要素
■ 積算方式
新積算/旧積算を選択します。
新積算:(財)建設物価調査会発行の「鋼道路橋 数量集計マニュアル(案)」
旧積算:(財)経済調査会発行の「道路工事積算」
に基づいて積算します。
■ 仮組立工数を考慮する
新積算の場合に全体製作工数に仮組立工数を考慮します。
チェックボックスをオフにしておくと、仮組立工数分が全体製作工数に組込ま
れません。
12. 数量計算
183
■ 工数集計要素
新積算を行う際に使用する工数集計要素(重量を除く)を指定します。
工数集計要素は数量計算が行われた段階で、プログラム内部で設定したモデル
に従い自動計算されています。自動算出されている数値が、実際に想定してい
る橋梁と一致しないことが予想される場合は、修正数値を直接変更して下さい。
なお、材片数算出においては、以下の部位のみを対象とし、
「4.6 工数集計要素」
(P.30)に示すモデル化に基づく自動算出式を採用しているため注意して下さい。
[大型材片]--主要構成部材*のフランジ、ウェブの材片数
[小型材片]--主要構成部材*の垂直補剛材、水平補剛材、添接板、
ソールプレート、
横リブ、縦リブ、ダイアフラム、縦桁の材片数
注)主要構成部材*とは、「鋼道路橋数量集計マニュアル(案)1996.10(財)建設物
価調査会」に基づき、材片数を算出する部材名称を示します。
また、
ボタンを押すことで、工数集計要素の表の値
を自動計算で求めた値に置き換えることができます。
※工数集計要素は、旧積算では使用しません。
■ 付属品形式
新積算を行う際に、付属物の標準工数を得るために付属品の形式を指定します。
入力された形式は、数量計算には影響されません。
■ 重連補正係数
重連補正に対する補正係数を得るために選択します。
これらの補正係数は、新積算/旧積算共に使用されます。
184
12. 数量計算
12.6 概略工費
工数積算の計算結果が表示されます。
計算された数量結果及び、指定された工数計算条件に従って算出された概略工費を
千円単位で表示します。
画面に表示された結果は最終集計結果のみです。
概略工費の詳細は、「13. 印刷」(P.185)で概略工費のチェックボックスをオンにして、
結果を印刷するか印刷プレビューで確認して下さい。
13. 印刷
185
13. 印刷
印刷可能な項目を表示していますので、印刷する項目のチェックボックスにチェッ
クを入れて下さい。
【印刷オプション】
♦ すべて選択
♦ すべて選択をはずす
♦ 章タイトルを印刷する
断面力などの出力に関して章タイトルを印刷する場合は「章タイトルを印刷
する」にチェックを入れて下さい。
♦ 通し番号を印刷する
縦向きの場合は左下、横打ちの場合は左上に通し番号を出力します。番号を
印刷する場合は「通し番号を印刷する」にチェックを入れて下さい。
【§入力データのオプション】
入力データのオプションは「入力データ
と設定することができます。
♦ 横断面図を横打ちにする
♦ 主桁断面図を横打ちにする
♦ 側面図を横打ちにする
§入力データ」にチェックを入れる
186
13. 印刷
【§断面力図のオプション】
♦ 断面力図を横打ちにする
印刷レイアウトで用紙の向きを縦にした場合でも、このオプションをチェッ
クすると断面力図を強制的に横打ちにします。
出力する内容が決定したらボタンを押して印刷処理を行います。
: 使用する用紙や余白を設定します。
: 印刷プレビューを行います。
: 印刷を行います。
□
ボタン
ボタンを押すと、余白や使用する用紙の設定を行う印刷レイアウトダイアログ
ボックスが表示されます。
用紙のサイズと
印刷の向きが設
定できます。
行のピッチを文字
高さに対する比率
を設定できます。
(初期値:1.4)
上下、左右の余
白が設定できま
す。
(初期値:10mm)
頁枠を描くをオン
にした場合のみ使
用可能になりま
す。オンにすると、
指定した枠に対し
右下に社名を描き
ます。
オンにすると、
指定した余白位
置に頁枠を描き
ます。
♦
枠下に描く社名を
入力します。
ボタン
印刷用フォントダイアログボックスを開きフォントを指定します。
初期値は MS 明朝の 10 ポイントがセットされています。
13. 印刷
♦
187
ボタン
現在の設定をアプリケーションの標準値として保存します。
□
ボタン
ボタンを押すと、印刷プレビュー画面が表示されます。
実際の印刷イメージを確認できます。また、計算結果をここで確認することも
できます。
188
13. 印刷
以下に、各コマンドボタンの説明をします。
:印刷ダイアログボックスを表示し印刷を行います。
:次頁を表示します。
:前頁に戻ります。
:プレビュー画面を 1 頁表示にします。
:プレビュー画面を 2 頁表示にします。
:画面を拡大します。
:画面を縮小します。
:プレビューを終了します。
□
ボタン
ボタンを押すと、印刷ダイアログボックスが表示され印刷を行うことができま
す。
印刷範囲の選択(全ページ/ページ指定)をして
ボタンを押して
印刷を開始して下さい。
印刷のダイアログボックスに関しては、
Windows のシステムを参照して下さい。
14. トラブルシューティング
189
14. トラブルシューティング
使用中にトラブルが生じた場合はここを読んで下さい。
14.1 ソフトの起動時に生じるエラー
起動時に生じるエラーの大半は、プロテクトキーが原因で生じていると考えられま
す。別冊の「セットアップガイド」を参照してプロテクトキーの接続状態、設定内容
等を再度確認して下さい。以下に例をいくつか示します。
♦ 「プロテクトキーが接続されていない」
起動時にこのようなメッセージが表示された場合、プロテクトキーが正しく接
続されていないか、キーの設定が正しく行われていません。別冊の「セットアッ
プガイド」を参照して、プロテクトキーの接続状態、設定内容等を再度確認して
下さい。
♦ 「同時利用ステーション Over」
ネットワークで運用されている場合に、他の誰かが別のマシンで JSP-50W を起
動している場合に表示されるメッセージです。ご購入されたライセンス数以上
の同時使用はできません。ライセンスの追加購入をご検討下さい。他のマシン
で使用されていないにも関わらずメッセージが表示される場合、システム上の
問題が考えられます。JSP-50W を使用中に異常終了、あるいは強制終了したマ
シンがある場合には、マシンの再起動を行って下さい。またライセンスサーバ
にインストールされているライセンスマネージャの再起動、あるいはライセン
スサーバ自体を再起動することで問題が改善される場合もあります。詳しくは
別冊の「セットアップガイド」を参照して下さい。
♦ 「初期化ファイルを開くことができません。」
必要とするファイルが必要とするフォルダに存在しない場合、またはファイル
が破損している場合に表示されます。本プログラムの再インストールによって
解消できます。
190
14. トラブルシューティング
14.2 入力データチェックエラー
本プログラムでは計算が実行される前に入力データをチェックします。
入力データが不正であると判断される場合、以下に示すエラーメッセージウィンド
ウが表示され、計算は実行されません。エラーメッセージに従って各入力データを
修正して下さい。全てのエラーを解決し、再度計算を実行して下さい。
■ エラーメッセージウィンドウ
表示されているエラーメッセージをクリックして、
ボタンを押すとその
エラーに対応する画面に移動することができます。メッセージをマウスでダブ
ルクリックしても、そのエラーに対応する画面に移動することができます。エ
ラーを修正してから再計算して下さい。ウィンドウを閉じる場合は、
ボ
タンを押して下さい。
以下にエラーメッセージと対応を表記します。
♦ 全体(2. 制約条件(P. 2))
・「0101:格点数が制限値を越えています」
最終的な骨組モデルの格点数が、解析上の制限値を越えています。
「側面図」確認画面で確認の上、格点数が制限値以内になるように、データ
を調整して下さい。
・「0102:部材数が制限値を越えています」
最終的な骨組モデルの部材数が、解析上の制限値を越えています。
「側面図」確認画面で確認の上、部材数が制限値以内になるように、データ
を調整して下さい。
・「0103:活荷重載荷格点数(主桁格点数)が制限値を越えています」
最終的な骨組モデルの活荷重載荷格点数(主桁格点数)が、解析上の制限値
を越えています。「側面図」確認画面で確認の上、主桁格点数が制限値以内
になるように、主桁部材データを調整して下さい。
♦ 9.2 横断面形状(P.68)
・「0201:地覆幅(BL1)が未入力です」
0 より大きな実数を入力して下さい。
・「0202:地覆幅(BR1)が未入力です」
0 より大きな実数を入力して下さい。
14. トラブルシューティング
191
・「0203:歩道幅(BL2)が未入力です」
0 より大きな実数を入力して下さい。
または「基本条件」で「横断面形状」を変更して下さい。
・「0204:歩道幅(BR2)が未入力です」
0 より大きな実数を入力して下さい。
または「基本条件」で「横断面形状」を変更して下さい。
・「0205:車道幅員(BW)が未入力です」
0 より大きな実数を入力して下さい。
・「0205:車道幅員(BWL)が未入力です」
0 より大きな実数を入力して下さい。
・「0206:車道幅員(BWR)が未入力です」
0 より大きな実数を入力して下さい。
または「基本条件」で「横断面形状」を変更して下さい。
・「0205:歩道橋幅(BW)が未入力です」
0 より大きな実数を入力して下さい。
・「0205:歩道橋幅(BWL)が未入力です」
0 より大きな実数を入力して下さい。
・「0206:歩道橋幅(BWR)が未入力です」
0 より大きな実数を入力して下さい。
または「基本条件」で「横断面形状」を変更して下さい。
・「0207:分離帯幅(BM)が未入力です」
0 より大きな実数を入力して下さい。
または「基本条件」で「中央分離帯あり」のチェックをはずして下さい。
♦ 9.3 主桁形状(RC 床版-鈑桁(2 主桁)の場合のみ)(P.71)
・「0301:主桁腹板高が未入力です」
0 より大きな実数を入力して下さい。
♦ 9.4 主桁部材(P.74)
・「0401:支間 I の支間長が未入力です」
0 より大きな実数を入力して下さい。
・「0402:支間 I のパネル長合計(XXX[mm])が支間長(YYY[mm])と一致しません」
支間長とパネル長合計が一致するようにデータを調整して下さい。
・「0403:支間 I のパネル長が未入力です」
0 より大きな実数を入力して下さい。(全てのパネル長を確認して下さい。)
・「0404:支間 I の鋼重(全死荷重)が未入力です」
0 より大きな実数を入力して下さい。(全ての鋼重を確認して下さい。)
・「0405:支間 I の剛度が未入力です」
0 より大きな実数を入力して下さい。(全ての剛度を確認して下さい。)
・「0406:支間 I の断面積が未入力です」
0 より大きな実数を入力して下さい。(全ての断面積を確認して下さい。)
192
14. トラブルシューティング
・「0407:全パネルをコンクリート部材に指定することはできません」
全ての支間の全てのパネルをコンクリート部材として考慮することはできませ
ん。
♦ 9.5 主桁断面(P.78)
・「0501:主桁断面の上フランジ(腹板間)が未入力です」
0 より大きな実数を入力して下さい。(全ての腹板間隔を確認して下さい。)
・「0501:主桁断面のデッキ(腹板間)が未入力です」
0 より大きな実数を入力して下さい。(全ての腹板間隔を確認して下さい。)
・「0502:主桁断面の腹板高が未入力です」
0 より大きな実数を入力して下さい。(全ての腹板高を確認して下さい。)
・「0503:デッキ総幅(XXX[mm])が橋面全幅(YYY[mm])と一致しません」
デッキ総幅(「主桁断面」)と橋面全幅(「横断面形状」)が一致するようにデー
タを調整して下さい。
♦ 9.6 主塔形状(P.84)
・「0601:主塔タイプ I の BU が未入力です」
0 より大きな実数を入力して下さい。
または「主塔形式」を変更して下さい。
・「0601:主塔タイプ I の BL が未入力です」
0 より大きな実数を入力して下さい。
または「主塔形式」を変更して下さい。
・「0601:主塔タイプ I の BC が未入力です」
0 より大きな実数を入力して下さい。
または「主塔形式」を変更して下さい。
・「0601:主塔タイプ I の HU が未入力です」
0 より大きな実数を入力して下さい。
または「主塔形式」を変更して下さい。
・「0601:主塔タイプ I の HL が未入力です」
0 より大きな実数を入力して下さい。
または「主塔形式」を変更して下さい。
・「0602:主塔タイプ I の HU が主塔高(全部材長)を越えています」
主塔高(全部材長)より小さな実数を入力して下さい。
・「0602:主塔タイプ I の HL が主塔高(全部材長)を越えています」
主塔高(全部材長)より小さな実数を入力して下さい。
・「0602:主塔タイプ I の HCU が主塔高(全部材長)を越えています」
主塔高(全部材長)より小さな実数を入力して下さい。
・「0602:主塔タイプ I の HCL が主塔高(全部材長)を越えています」
主塔高(全部材長)より小さな実数を入力して下さい。
・「0603:主塔タイプ I の主塔高(全部材長)が未入力です」
0 より大きな実数を入力して下さい。
14. トラブルシューティング
193
・「0604:主塔タイプ I の部材長合計(XXX[mm])が主塔高(全部材長)(YYY[mm])と一
致しません」
主塔高 (全部材長)と部材長合計が一致するようにデータを調整して下さ
い。
・「0605:主塔タイプ I の部材長が未入力です」
0 より大きな実数を入力して下さい。
・「0606:主塔タイプ I の鋼重(自重)が未入力です」
0 より大きな実数を入力して下さい。(全ての鋼重(自重)を確認して下さ
い。)
・「0607:主塔タイプ I の剛度が未入力です」
0 より大きな実数を入力して下さい。(全ての剛度を確認して下さい。)
・「0608:主塔タイプ I の断面積が未入力です」
0 より大きな実数を入力して下さい。(全ての断面積を確認して下さい。)
♦ 9.7 主塔配置(P.88)主塔配置
・「0701:主塔が配置されていません」
主塔は必ず 1 本以上配置して下さい。
♦ 9.8 主塔断面(P.90)
・「0801:主塔断面タイプ I のフランジ(腹板間)が未入力です」
0 より大きな実数を入力して下さい。(全ての腹板間隔を確認して下さい。)
・「0802:主塔断面タイプ I の腹板高が未入力です」
0 より大きな実数を入力して下さい。(全ての腹板高を確認して下さい。)
♦ 9.9 支点条件(P.91)支点条件
・「0901:左側アンカー支点位置Lが未入力です」
0 より大きな実数を入力して下さい。
・「0902:右側アンカー支点位置Lが未入力です」
0 より大きな実数を入力して下さい。
・「0903:主桁の X 方向が拘束されていません」
少なくとも 1 カ所は、X 方向を拘束する主桁支持条件(“剛結”
、“ピン”
、
もしくは“任意指定”で X≠0)を設定して下さい。
・「0904:左側アンカー支点にケーブルが配置されていません」
"左側アンカー支点を使用する"場合は、そのアンカー支点に対して「ケー
ブル配置」を行って下さい。
・「0905:右側アンカー支点にケーブルが配置されていません」
"右側アンカー支点を使用する"場合は、そのアンカー支点に対して「ケー
ブル配置」を行って下さい。
194
14. トラブルシューティング
♦ 9.10 ケーブル形状(P.94)
・「1001:ケーブルタイプ I の鋼重が未入力です」
0 より大きな実数を入力して下さい。(全ての鋼重を確認して下さい。)
・「1002:ケーブルタイプ I の断面積が未入力です」
0 より大きな実数を入力して下さい。(全ての断面積を確認して下さい。)
・「1003:ケーブルタイプ I の切断荷重が未入力です」
0 より大きな実数を入力して下さい。(全ての切断荷重を確認して下さい。)
♦ 9.11 ケーブル配置(P.98)
・「1101:主塔 I にケーブルが配置されていません」
ケーブルは必ず 1 本以上配置して下さい。
♦ 9.13 縦リブ配置(P.115)
・「 1301:" 着目対象 " - " 着目取付位置 " の縦リブ間隔合計 (XXX[mm]) が配置長
(YYY[mm])と一致しません」
配置長と縦リブ間隔合計が一致するようにデータを調整して下さい。
※着目対象 タブで切り替える "主桁デッキ""主塔タイプ 1 フランジ" 等
・「1302:"着目対象"-<着目取付位置"の縦リブ間隔が未入力です」
0 より大きな実数を入力して下さい。(全ての縦リブ間隔を確認して下さ
い。)
※着目対象 タブで切り替える "主桁デッキ""主塔タイプ 1 フランジ" 等
15. 参考文献
15. 参考文献
(1) 道路橋示方書Ⅰ共通編、Ⅱ鋼橋編
日本道路協会
平成 14 年 3 月
(2) 鋼斜張橋-技術とその変遷-
土木学会
平成 2 年 9 月 5 日
(3) 橋梁と基礎 斜張橋特集号
建設図書
昭和 60 年 8 月
(4) 鋼橋 設計編
丸善
昭和 51 年 1 月 20 日
(5) 長大斜張橋の解析と設計
九州大学出版会
平成 3 年 4 月 15 日
(6) 斜張橋の設計と施工
九州大学出版会
昭和 61 年 6 月 1 日
(7) 鋼斜張橋の基礎
共立出版
平成 4 年 5 月 20 日
(8) ‘01 デザインデータブック
日本橋梁建設協会
平成 13 年 3 月
(9) ‘97 デザインデータブック
日本橋梁建設協会
平成 9 年 9 月
(10) 道路工事の積算
経済調査会
平成 5 年 11 月 25 日
(11) 鋼道路橋数量集計マニュアル(案)
建設物価調査会
平成 8 年 10 月 1 日
(12) 立体横断施設技術基準・同解説
日本道路協会
昭和 54 年 1 月
(13) 橋梁と基礎(91-11)『斜張橋のケーブルプレストレスの実用計算法の提案』
建設図書
平成 3 年 11 月
195
Š 本プログラム及び本書は、無断で複製することはできません。
Š 本プログラム及び本書の内容は予告なしに変更されることが
ありますのでご了承ください。
USER'S MANUAL
JSP-50W
鋼斜張橋の概略自動設計
平成 13年
9月 10日
初
版 発行
平成 15年
6月 24日
第
5版 発行
1日
第
6版 発行
平成 17年
3月 15日
第
7版 発行
平成 18年
9月 26日
第
8版 発行
平成 21年
6月
第
9版 発行
平成 22年
6月 22日
平成 15年 12月
8日
第10版 発行
JIPテクノサイエンス株式会社
お問合せ先
http://www.jip-ts.co.jp/help/