釜 石 ま ち づ く り ビ ジ ョ ン

参考事例
ま
ち
づ
く
り
プ
ロ
グ
ラ
ム
●津山まちづくり市民会議 (岡山県津山市)
津山まちづくり市民会議は岡山県津山市を中心に活動している市民グループです。
平成元年、津山市では津山市地域住宅計画(
HOPE計画)が策定されました。この中で、市民60名に
よるホープ計画研究会が組織され、1年間の調査、研究の中で計画づくりが行われました。津山まち
づくり市民会議はこの津山市地域住宅計画の策定にづさわった市民を中心として結成されました。
より良い住まい・まちづくりを求めて、いろいろな活動をしています。
<活動範囲>
1、津山の歴史、風土、環境の点検、取りまとめ−まちを歩くことを基本として−
2、中心市街地の住環境再生−津山・城西まるごと博物館構想の実現に向けて−
3、郊外市街地の地域づくり支援−グラウンドワーク活動の実践にむけて−
4、高齢者・障害者の住宅改善支援−保健・福祉・医療・建築のネットワーク−
5、まちづくりセンター"
GAYAGA家"
の開設−まちづくりの寄り合いどころ−
6、まちづくり活動の支援とネットワーク−おもしろ部会を中心として−
釜
石
ま
ち
づ
く
り
ビ
ジ
ョ
ン
<これまでの活動>
この間、テーマ毎に調査、研究を行う5つの専門部会「すまいの風土部会」「すまいとまちなみ部会
」「福祉住宅部会」「まちづくり部会」「広報部会」とこの指とまれ式に実践を行うおもしろ部会に
分かれいろいろな活動を行ってきました。
そのいくつかを紹介。
●「すまいの風土記」−むらの暮らし−−水と暮らし−の作成、出版。
●ハンデイを持つ方のすまいづくりの手引きの取りまとめ。
●出雲街道を150年前の絵図を元に歩き、道中記を取りまとめ。
●ホタルの生息調査:昭和62年より毎年継続調査。
●水車トラスト:津山で唯一の共有の米搗き水車を募金で修理。
●津山百景を市民募集、市民投票で決定。
●寅さん津山にきんちゃい会:男はつらいよ第48作ロケ実現。
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1999
1
.
釜石中心地区を対象に、2年にわたって行われた「まちづくりワーク
ショップ」での検討の集大成として、1
2
の目標、3つの考え方、5
5
のコ
ードを提案する。特に青葉通りと魚河岸地区の再生は重要であり、これ
をリーディングプロジェクトとして早期実現を望む。
2
.
今後、これらの提案を広く議論する場として「市民まちづくり会議」
を設けて、市民・企業・行政の連携を強め、市民団体相互の交流や活動
を活性化させる「まちづくりハウス」を提案する。
ワークショップ参加者一同
1999.
11.
15
釜石まちづくりワークショップ(第1回∼第4回)に参加されたみなさん
赤崎 光男 朝倉 学
東 照次
阿部亜希子
阿部 妙子
阿部 友美
鮎田 健
荒俣 桂子
池田 肇
池田 名之
石田志保子
石原 香織
和泉 重勝
市原富士夫
市川 和邦
伊藤 昭男
稲川亜津佐
猪俣 昌子
猪又 慶次
今川 俊一
今村 洋一
岩切 潤
岩下 常雄
岩崎 博安
岩崎 昭子
岩崎 博安 岩鼻千代美
岩間 菊美
岩間 正行
岩間 明希
上村 和之
海野 伸
遠藤 新
遠藤 勝博
太田 幸一
大久保隆規
大上真由美
大瀧 粂夫
大沢 研一
岡崎 貞夫
岡田 利幸
奥寺 正
押切 次雄
小笠原義孝
小笠原達也
小笠原順一
小笠原さん
緒方克比古
緒方武比古
沖 健太郎
小原 英
小原 義幸 小山 さん
小山 嘉彦
小山田友紀
小川 芳春
小田島智弥 小田島凌一
小野 崎敏
小野寺 章
小野寺幹男
小野寺啓子
小野寺秀輝
小野 信一
小野田自香
柏崎 祐子
勝田早矢香
鹿野 昭夫
川内 修一
川崎 恵衣
川崎 俊之
川崎 奈月
瓦田 尚
瓦田 愉子
瓦田 正子
神谷 浩史
神林 俊也
菊池 延年
菊池 公男
菊池 亮弘
菊池 さん
菊池まゆみ
菊池 郁子
菊池 久彦
菊池 州子
菊池 伸平
菊池真裕美
菊池政太郎
菊池 忠義
菊池 美幸
菊池 洋一
北 英明
木川田裕子
北沢 猛
北洞 里絵
橘内 綾子
橘内 修
工藤 崇
草岡 禮子
国谷光弘
熊谷 健
倉沢 勇貴
栗原 謙樹
黒田 博子
後藤 洋子
小林 勇郎
小林 俊輔
昆野 国子
齋藤 淳夫
斎藤美沙子
斎藤 美則
斎藤 正子
佐々木達郎
佐々木マス
佐々木佳苗
佐々木義昭
佐々木義郎
佐々木薫
佐々木恵里子 佐々木光寿
佐々木高行
佐々木信義
佐々木進一郎
佐々木正忠
佐々木 斉
佐々木達也 佐々木智恵
佐々木 豊
佐々木牧子
笹原 寿子
笹原 聡見
笹原 裕起
佐々 隆裕
佐藤 豊展
佐野 仁彦
佐野 節男
佐野 善次
佐野 勇光
澤村 正名
澤田 龍明
志田 幸子
清水 学
信太 正樹
末崎 正基
菅原 規夫
菅原 俊子
鈴木 伸治
鈴木 芳祟
鈴木よし子
鈴木 貴恵
鈴木美保子
須田 耕輔
清野 信雄
平 晃子
高橋 宏樹
高橋 俊晴
高橋 友之
高橋 さん
竹花昭三郎
立石 孝
田村 晃
田代美貴子
田中 芽理
田中 健介
田中 利幸
タマット・アリ
但野 千代
谷澤 慶之
千葉 さん
張 天新
津田 修一
土橋 照好
中井 みま
長井 昌
中尾 俊幸
中島 直人 長田 正明
中村 公一
中村 晃一
新沼 チエ
新沼 司
新沼 千明
新張 英明
西村 幸夫
野原 卓
野田 喜一
野田 武義
箱山惣太郎
橋場 恵子
浜登 義雄
板沢クリ子
板沢 則夫
坂東 稔
菱沼 清治
平井 充
平賀 旭
平田 真美
平野 彰秀
原 巧
平松 福寿
深沢 寿郎
福士 智美
福成菜穂子
藤井みどり 藤井 圭一
藤原沙也香
藤原 由蔵
藤村 明
藤村 朗
藤沢 政則
古館 慶之
本多 三郎
本田 和幸
正木 浩二
松坂 喜徳
丸木 久忠
丸山 正
丸山 和恵
水谷 宏杉
三田地雅子
三牧 浩也
三浦 さん
三浦 成右
三浦 洋子
三浦 里子
武藤 靖郎 森谷 勲
山下 孝雄
山崎 さん
山崎 雅子
山崎 秀樹
山崎 詔子
山田 敬右
山田 記央
山田 守
八幡 徹也
遊佐 俊一
四日市良一
吉田 茂
吉野 仁
渡辺 勝子
プ
ロ
ジ
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ク
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提
案
●山鼻・曙まちづくりハウス (北海道札幌市)
山鼻・曙地区は、山鼻屯田兵の入植に始まる札幌の中でも歴史のあるまちです。まちのつくりも当時
の町割りが基本になっていますし、そこには歴史を感じさせる建物や大きな木が残っています。また
地区には札幌の代表的な公園である中島公園があり、地域の人たちの憩いの場であるのと同時に、K
ITARA音楽ホールや、文学館、冬の博物館、国の重要文化財である豊平館などの文化施設が沢山
あり、多くの市民が利用しています。
しかし、一方では、地域に住んでいる方が高齢化し、昔ながらの長屋やアパートなども古くなり、
冬場の生活を考えると不便で暮らしにくくなってきています。かつてにぎわっていた商店街も少し元
気が無くなり、バブル期に地上げされた土地もそのままでまちに活気がなくなりつつあります。
平成10年から、札幌市の主催で「まちづくり懇談会」が開催され、地域の方々の知恵を集めもっと
元気なまちにするためにはどうしたらよいかについて話し合いの場がもたれました。そのなかで、今
後のまちづくりの目標として次の5つが確認されました。
1)住み続けられるまちに。新しく住む人を受け入れられるまちに。
2)空き地、空き店舗、空き家をまちづくり資源として活用しよう。
3)商店街をもっと元気にして、まちににぎわいを取り戻そう。
4)まちを大切にするこころを育てよう。
5)まちとまち、自然と人、人と人をつなぐ、道のネットワークをつくろう。
これらの目標を実現していくために、何をどこから手がけていけばよいか、地域の知恵と力を集め
る必要があります。そのために行啓通商店街が中心となって、誰もが気軽に立ち寄れるまちづくり交
流の拠点をつくりました。それが「山鼻・曙まちづくりハウス」です。
<活動内容>
「山鼻・曙まちづくりハウス」の活動内容としては、当面、次の5つを考えています。
1)地域への「まちづくり情報」の発信
・まちづくり提案の展示
・「山鼻新聞」の発行
・インターネット「ぶりっじ YAMAHANA・AKEBONO」による情報の受発信
・「YAMAHANA・AKEBONO魅力マップ」の作成
2)ふれあいまちづくりの「場」の提供
3)まちづくり人材バンク
4)まちづくりワークショップの運営
5)まちづくり相談
・土地建物の活用相談
・まちづくり支援事業の紹介
また、目に見えるまちづくりをすすめるために、次の5つのまちづくり事業にも取り組
む予定です。
1)空き店舗活用モデル事業
2)空き地活用コミュニティ・ガーデン事業
3)みどりのまちづくり推進事業
五十音順
敬称略
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、
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き
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議
た
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て
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民
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方
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や
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元
商
店
街
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業
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、
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九
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く
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き
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民
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を
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ン
短期的まちづくりプログラム
1998
■第3回釜石まちづくりワークショップ
(1999/8/9∼1999/8/12)
・検討箇所を絞り込んで、関係各方面へのヒアリング
・昨年度未調査地区の街歩き調査
・学生試案をたたき台にディスカッション
-市街地空間構造、青葉通り再整備、魚河岸再整備、商店街の考え方
、中番庫の考え方、鈴子地区の考え方
-魚河岸、青葉通りをどうすべきか、グループ別にディスカッション
[まとめ]
*
青葉通り、魚河岸について出された意見を持ち帰って整備提案に活
用
*
出されたアイデアの内容と相互関係を整理して、長期的な戦略づく
りを行う。
■第4回釜石まちづくりワークショップ
(1999/12/15)
・西村教授によるまちづくり最前線のレクチャー
・学生による最終提案の発表
-全体像、まちづくりコード、青葉通り整備、魚河岸地区整備、釜石
まちづくりハウス、まちづくりのプログラム
・参加者全員による意見交換
[まとめ]
*
「釜石まちづくり宣言1999」
*
2年間の議論をたたき台に、市民自らがまちの将来像について議論
し、実行に向けての作戦を立てる場が必要である。
2001年
記念イベント
情報収集
情報発信
PR
参加
PR
設立
テーマ別部会
テーマ別
部会
第
情報発信
参加者有志
各商店会
プロデュース
第
回
市民まちづくり行動会議の設置
例)青葉通り再生検討部会
イベント
まちづくり
ハウス
1
2
人材の発掘
ネットワーク拡大
情報発信
市民
2002∼
賛同者の参加
釜石
まちづくり
市民会議
設立準備会
-平日昼時に飲食系屋台を出す(ランチマーケット)
-休日はパラソルを借りれば誰でも、お店等が出せる(パラソルショップ)
-近隣のレストラン等がテーブルを出し飲食サービスを行う(オープンカフェ
)
-プランターお花づくり、ミニ菜園、アート設置、ミニシアター、ミニ音楽会
、.
.
.
まちづくりの拠点
テーマ別
部会
漁連
2
運営
市民まちづくり行動会議
回
市
釜石まちづくり
民
議論
継続
市民会議
テーマ別
部会.
a
市
実践
民
様々な
ま
ワークショップ
テーマで
まちなか
ち
づ
く
議論
継続
市民会議
テーマ別
部会.
b
イベント
・まちのビジョン採択
・最も裾野が広い議論の場
・人材発掘
・ネットワークづくり
実践
動
青葉通り
再生
検討部会
実践
青葉通り
活用イベント
議論
継続
まちづくり
ハウス
(事務局)
動
青葉通り
3
整備
会
議
(既存)
…
バックアップ
市民会議
テーマ別
部会.
n
・釜石まちづくりの検討課題を網羅的に議論する
全4回のまちづくりワークショップでは、限られた時間ゆえ議論の
テーマは絞らざるを得なかった。しかし今後、包括的なまちづくり
のための計画を作成するためには、ワークショップの議論では手薄
だった項目についての議論が必要となる。今後釜石のまちづくりに
おいて議論すべき項目を以下に整理する。
J
C
TMO
各種
市民
団体
・ワークショップでの提案をより広く議論する場として、市民まち
づくり行動会議を設置する
全市民に呼びかけ、釜石まちづくりの人材発掘・育成、人材ネット
ワークの拡大を目指す。市民会議は情報交換の場として、市民らが
互いの考え方を定期的に知る機会として活用する。
・まちづくりのビジョン、ルールを市民自らが提案・選択できる場
とする。まちづくりにおける市民の役割・責任を明確に定めておく
ことが大切である。
振興局
市
・高齢化/福祉/介護/生き甲斐としての福祉
・少子化/まちづくり教育/釜石への誇りと愛着
・新産業/コミュニティビジネス/NPO
・環境/水・緑・エコロジー/鉄・産業遺産の保全活用
・公共交通ネットワークの充実/自動車問題/駐車場の削減
・低未利用公共施設/小学校/市役所
・市民スポーツ
・居住/コミュニティ
・観光/滞在のシナリオ/ホスピタリティ
・まちのPR/まちのプロモーション/まちのブランドづくり
・独自のまちづくり制度/まちづくりファンド・公益信託/まちづくり条例
行
議論
継続
会
海岸通物語
…
り
行
青葉通り
活用実験
市民会議
テーマ別
部会.
m
ち
く
り
議論
継続
ま
づ
地域産業
育成
センター
市民
1998∼1999
議論の場
裾野拡大
スポーツ
マンズ
タウン
議
議論
継続
魚河岸
再整備
検討部会
実践
魚河岸地区
魚河岸地区
活用イベント
暫定利用
釜石まちづくりハウスの設立
・まちづくりを目的とした市民が議論し行動するための拠点を、まち
なか(商店街の一角)に設置する。
・地域に暮らす誰もが、いつでも気軽に立ち寄れる「家」として開放
する
[場のイメージ]
まちづくり活動グループ
-まちづくり、地域づくり活動の情報交換の場
-まちづくりの資源・人材探しの場、ネットワークづくりの場
-まちの将来像、まちづくりのアイデアについて市民同士で議論し合う場
市民
◇場のイメージ
・ハウスの運営は、主として市民の有志によるコアメンバーが中心と
なって行う。ただし常駐スタッフをおく。パートナーシップ型まちづ
くりの推進組織となるよう、行政、企業等もハウスの運営を支援する
。釜石まちづくりを進めるための各種ソフト事業の企画・運営を行う
。
[主な活動のイメージ]
・活動情報交換
・まちの資源・人材探し
・まちのビジョンづくり
・具体的アイデアづくり
企業
釜石まちづくりハウス
ワークショップの参加者をベースに、まず青葉通りの活用実験(ランチマーケットなど)からまち
づくり活動をスタートさせる。仮整備やそこでのイベントなどを通じて、青葉通りの議論を深める
と共に、まちづくり活動を PRしその機運を高めていく。
(専属スタッフ)
振興局
TMO
さらにそれらの活動の拠点として「釜石まちづくりハウス」を設置する。まちづくりハウスは、ま
ちづくり活動に関する情報交換の場、まちづくりの資源・人材探し・ネットワークづくりの場、市
民の議論の場として、まちづくり活動の拠点となり幅広く市民に開放される。
-まちづくり情報、コミュニティ情報の発信(人材斡旋、コミュニティビジ
ネス情報.
.
.
-まちづくり資源の調査、まちづくりに関わるマーケットスタディ
-まちの資源の委託管理(空き家・空き地、公園、.
.
.
-まちのプロモーション活動(花で飾る、バナー設置、清掃活動、情報発信.
.
.
-「市民会議」の運営
-市民まちづくり活動団体の財政的支援プログラムを作成・運用
・大島高任没100年を契機に、市民が一丸となって取り組むイベント
を中心市街地全体で行う
・参加する市民や団体が、日頃の活動の成果を同時期に発信する、
<事務局>
市民手作り参加型イベントである
出資
例えば
-例えば、青葉通りの「実験活用」、浜町の「海岸通物語」等を同
※個人、商店主、…
@1万円×1.
000人
時に開催する
<出資者>
=1,
000万円の資本金
●イベント準備・運営
・街のストックとして残るイベント、まちのメンテナンスにつなが
(地域マネー発行・情報発信など)
るイベント、コミュニティビジネスの育成につながるイベント、ま
ちづくりのスタートアップにつながるイベント、を企画・実現する
<まちの活性化イベント> ●地域マネー
●労働
・短期限定、毎年
[例1]まちづくりボランティア祭り
・ボランティア活動
4
そのような中で、2001年の記念イベントを市民が一丸となって取り組むまちづくりイベントと位置
づけ、日頃の活動の成果を発信できる機会とする。これを大きな契機として、まちづくり活動の地
盤を固め、ビジョンの実現へと結びつけていく。
以上のことを、まちづくりを発展させるための「4つのきっかけ」としてとらえ、右にそれぞれの
概要をまとめる。
専門家
市
それに加え、過去四回のワークショップでの提案や、そこで扱いきれなかった問題を市民が網羅的
により深く議論する場として「市民まちづくり行動会議」を開く。そこで挙げられたいくつかの重
要なテーマについてはテーマ別に部会を開き、実践に向けてより掘り下げた議論を行う。
2001年記念イベントの開催
●地域マネー
・コミュニティビジネス
・商店等によるサービス
・地域マネーの流通
●地域マネー
●サービス
●労働
※各商店主、企業、行政、教室、…
<サービスの場を提供>
●予備調査 (1999/7/17∼1999/7/18)
・重点箇所の補足調査(研究室新メンバー)
-青葉通り、魚河岸、甲子川沿い、中番庫、商店街
人材の発掘
ネットワーク拡大
[活用実験例]
<釜石市民>
※中高生、主婦、高齢者、…
年度
・まちづくり活動をPRする機会として活用する ワークショップの成果を実践に移すことで、参加者の連帯感を強め
るとともに参加者以外の賛同者も発掘する。活動をPRすることで
、まちづくり議論の活性化を図る
・・・
1999
2001
参加者有志
■第2回釜石まちづくりワークショップ
(1998/12/11∼1998/12/14)
・まちづくりの具体的アイデアについて議論(アイデアを参加者全員
が準備)
-個々のアイデアの組み合わせによる、まちづくりシナリオの検討
[まとめ]
*
様々な資源の活用
*
できることから、はじめる(アイデアのプライオリティ付け)
*
市民・企業・行政によるパートナーシップ体制が必要
*
まちの将来を市民が主体となって議論する場が必要(まちづくりハ
ウス)
2000
情報発信主体
■第1回釜石まちづくりワークショップ
(1998/8/3∼1998/8/9)
・市民と学生が一緒にまちを歩き、空間資源の発掘
・学生による「まちづくりテーマ」の提案、参加者全員でディスカッ
ション
[まとめ]
*
「景観資源の活用」;新釜石八景の制定を通したまちづくりの展開
*
「山と海のある町に住む」;海と山をつなぐ、町に住む、町で遊ぶ
、車を止めて歩く
*
「水際のにぎわい」;港らしさの演出、魚河岸地区を市民のにぎわ
いの場へ
・青葉通りを広場状に仮整備し、様々な活用実験を行う 青葉通りのプロモーションの意味もこめて、オープンカフェ、フリ
ーマーケット、スポーツスクエアなど、釜石では新鮮な空間活用を
実験する。それに併せて、交通量調査、広場活用状況調査、周辺店
舗売上調査等も行う。
青葉通りの活用実験
全四回にわたって開かれたまちづくりワークショップの成果を、今後のまちづくりにつなげていくた
めには、継続的に議論の場を設けて活動を戦略的に盛り上げていくことが必要となる。そこで、きっ
かけとして右に述べる4つの事業をタイミング良く仕掛け、釜石に必要なまちづくりの仕組みを整え
まちづくりの目標
るプログラムを組む。当面の目標は2001年に行われる予定の「2001年事業」を、まちづくりイベント
として仕立てることである。
全体協議の場
●プレワークショップ (1998/7/3∼1998/7/4)
・釜石まちづくりのための課題テーマを洗い出し
-主要市民団体、行政メンバー、東大メンバーでフリーディスカッシ
ョン
年度以降
場所・テーマ別活動主体
●予備調査 (1998/3/13∼1998/3/14)
・釜石の概況把握、主要箇所の視察
*
調査・提案箇所を中心市街地に対象を絞る。
1
2000
年度
情報収集
まちづくりワークショップの流れ
・まちづくりに関係したボランティア活動の場と機会(まちの清掃、手作り公
園、アート設置、.
.
.
)を幾つか準備し、市民は好きな活動に参加する。
・ボランティア活動に対しては地域マネーを支払う。地域マネーはイベント期
間中、商店街で品物や各種サービス(各種商店、企業、習い事教室、行政サー
ビス、.
.
.
)と交換できるようにする。
[例2]中番庫開放まつり
※地域活動団体、セミ起業家、企業、…
<地域活動の場を提供>
・中番庫を一人当たり10㎡程度の区画に分け、参加者に提供し、参加者は自分
の区画内で自由に展示、販売、等行う。特に、鉄にまつわる企業の展示会や展
示物を誘致する。
長期的なまちづくりのシナリオ
まちづくりの目標
─まちなかの活動が多様で豊かである
─自然に親しみ、歴史にほこりを持っている
─移り住みたいと思わせる雰囲気、環境がある
─まちなかに日々新鮮な発見がある
─歩きやすい、歩いて楽しいと感じられる
─まちのエントランスが大切にされている
─それぞれがまちに親しみを持ち、シビックスピリットで繋がっている
─まちを舞台に、みながスポーツや芸術を楽しんでいる
─公共交通が充実し、移動やアクセスが誰にとっても容易である
─資源の循環を実現し、それを産業誘致の中でも展開している
─魅力的な滞在ストーリーを発信している
─常に長期的なまちづくりのビジョンを持ち続けている
1999
魚
河
岸
地
区
2001
2000
2005
(
(
)
)
ま
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づ
く
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プ
ロ
グ
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ム
2010 (年)
冷凍倉庫リファイン
実験活用
魚河岸
再生会議
・冷凍倉庫実験活用
・クレーンライトアップ
広場整備
建物更新
・ボードウォーク設置
・パラソルショップ設置
・海員会館建て替え
・合同庁舎跡地整備
北桟橋整備
釜
石
ま
ち
づ
く
り
ビ
ジ
ョ
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・北桟橋公園化
・はまゆりターミナル整備
まちづくりコード
0
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2
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3
0
4
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5
1
5
2
5
3
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4
5
5
虚飾のないシンプルなデザインで釜石をつくりあげる
世界の鉄道車両をまちに持ってくる
眠っている蔵の雰囲気を積極的に活用する
各所に洗練されたサインを設置する
コミュニティガーデンをつくる
海岸沿いにボードウォークをつくる
商店街アーケードはバルコニー型にリファインする
公共施設とその界隈とのつながりを大切にする
甲子川沿いは海まで続く川辺の遊域とする
甲子川沿いバイコロジーロードをつくる
まち店鋪の表層、軒先を豊かにつくりあげる
海岸輝き保全地区をつくりあげる
タウンループバスを導入する
まちなかの壁をコミュニケーションに参加させる
地域発の花いっぱい運動を展開する
釜石生活情報誌を発行する
釜石スポーツエージェンシーを組織する
新釜石八景を選定する
海山川の遊学校を開校する
市民企画・市民参加型イベントを開催する
通りに名前を付ける
青葉通りを成長させる
仮設マーケットをまちなかで展開する
釜石イベントカレンダーを作成する
青空講議「まちづくり」を開講する
住民による自主的なまちなか活動を支援する
釜石まちづくりファンドを創設する
市民が主体となってアーバンデザインプランを練り上げる
市民が主体となってまちづくり条例を制定する
中番庫の将来をまちづくりの視点で議論する
鈴子地区の将来をまちづくりの視点で議論する
港町一丁目を海辺の拠点として性格付ける
人を呼び込む橋上市場付近の雰囲気を継承する
市役所のあるべき姿を議論する
産業が生み出した歴史的資産を活用する
市民の中から生まれてくる産業を支援育成する
魚河岸を生まれ変わらせる
未来世代に鉄を橋渡しする
大きな釜石風景を大切にする
効果的なまちづくり投資の仕組みを導入する
まちなかにおける海への感覚を大切にする
浜町一帯ではミナトマチの雰囲気を個々が演出する
美しい夜の釜石風景をまちなかに広げていく
個々の建物も釜石風景をしっかりつくりあげる
まちなか居住を推進する
季節感豊かな年中行事を大切にする
飲み屋街の昼を賑わいへ向けて改革する
市民に親しまれているキャラクターを鍛え上げる
参道の情緒を守り育てる
山際の公園をより生活に近付ける
まちなか水路を復活させる
魚河岸ー尾碕神社の原風景界隈を一帯として守りつくりあげる
青葉通りの周辺に広がる文化界隈を守りつくりあげる
リサイクルピースとなりうる企業を誘致する
まちづくりハウスをつくる
海岸通整備
浜町ミナトマチ化
中番庫整備
空
間
青
葉
通
り
地
区
周辺整備
青葉通り整備
実験活用
青葉通り
再生会議
・青葉ビル再整備
・市営駐車場再整備
・ランチマーケット
・フリーマーケット
周辺・商店街整備
・コミュニティガーデン
・サイン・案内板の設置
・まちかどギャラリー
・壁の活用
・花いっぱいのまち
・蔵の活用
・バルコニー型アーケード整備
大島高任記念イベント
甲
子
川
地
区
実験活用
河川沿い整備
・川辺の遊歩道
・リバーパーク整備
・バイコロジーロード整備
プ
ロ
ジ
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クた
トき
提台
案
橋上市場跡地整備
鉄道車両ミュージアム
鈴子地区整備
タウンループバス運行
人
・
組
織
ま
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ウ
ス
・通りの名付け
・新釜石八景の選定
提
案
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ま
す
。
・まちづくりファンド運営
・まちの資源委託・管理
情報提供
・生活情報誌発行
・イベントカレンダー作成
第1回会議
第2回会議
第6回会議
第11回会議
・魚河岸再生会議
・青葉通り再生会議
計
画
・
ビ
ジ
ョ
ン
ル
ー
ル
まちのプロモーション
・大島高任記念イベント開催
まちの運営
まちづくり
ハウス開設
市
民
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り
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まちのプロモーション
中心市街地
活性化計画
まちづくり
計画作成
長期計画
大島高任記念イベント
まちづくり
コード作成
サ
ポ
ー
ト
まちづくり条例策定
TMO設立
まちづくり
ファンド設立
●大島高任
没100年
1999
2000
2001
●新魚市場埋立事業完了
●湾口防波堤完成
●仙人峠道路完成
●公共埠頭完成
●三陸縦貫自動車道完成
(
(
)
)
2005
2010 (年)
を
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五つの地区での提案
空間資源マップ
まちづくりの目標
空間づくりの考え方
まちづくりコード
釜石市のさまざまなまちづくり
のための資源、中心地区の重要
性、またはまちづくりに対する
心構えなどを55の「まちづくり
コード」としてまとめた。ここ
には市民一人一人が明日から実
現していくべきことから、市民
全員で話し合って長い時間をか
けて達成していくことまで含ま
れている。
五地区での提案
これは釜石市中心地区において重要である空間
資源を地図上にまとめたものである。空間資源
とは、街の特徴を生かしながらまちづくりを進
めていく上で、有効に活用したり、さらに洗練
させていく必要があると考えられる空間である
。これまでのワークショップでの市民の意見や
や現地調査をもとに作成した。
1
その内容には、
●現在、空間としての魅力的である
空間資源
●特徴的な空間資源でありながら、
現在いかされていなかったり、失わ
れつつある空間資源
●まちづくりの中で新に必要となる
空間資源
まちづくりマップ
釜石らしさを活かしながら、守
り育てていくべき空間的なビジ
ョンが「軸」や「つながり」等
をまとめた「まちづくりマップ
」である。これは、様々な調査
や議論の中で重要とされたまち
の空間資源や、まち全体の空間
構造の分析などをベースにした
ものである。
まちづくりマップの中で核や軸
として重要な位置をしめ、また
ワークショップでの議論におい
ても、多くの課題や提案が出さ
れ注目されたのが、右の5地区
をである。これらをまず整備す
べき地区として位置づけ、そこ
での提案を簡単にまとめる。
(別紙に詳細)
まちづくりビジョンは、「まちづくりの目標」「空
間づくりの考え方」を大もととし、方針としての「
まちづくりコード」、空間像としての「まちづくり
マップ」がその全体を統合する。そのもとに、重点
五地区の考え方、その中の二つのプロジェクト提案
、さらにその提案を実現していくシナリオの提示と
いうかたちでまとめられている。
まち全体の空間構造おいて、軸や核として重要
な位置をしめると共に、ワークショップの議論
においても、多くの課題や提案が出され注目さ
れた5地区を、まず重点的に考えていくべき地区
とする。5地区を以下のように位置づけ、戦略的
にプロジェクトを行っていく。
まちづくりシナリオ
ひとつひとつのまちづくり活動
やいくつかの事業を関連づけ、
それらを戦略的に積み重ねてい
くことによって、まちに継続的
にインパクトを与えていく。そ
の中で、全四回のワークショッ
プを基礎に、市民参加の枠組み
を整えていくことも重要となる
。
また、ランチマーケットなどソフト面での工夫と合
わせて、まちづくりを盛り上げていくきっかけとし
て、青葉通りでの事業は重要な意味を持つ。
2
2中心地区の「とめ」、新たな拠点を作
3まちと海をつなぎ、中心地区に奥行き
と可能性を持たせる「中番庫地区」
4釜石市の大きな構造を支える「鈴子・
甲子川軸地区」
まちづくりマップ
空間づくりの考え方
市街地の東端に位置する魚河岸地区は、釜石発祥の
地であり、まちと海の貴重な接点でもある。しかし
、市民が水辺を楽しむことのできる環境はなく、周
辺を含めたまちは衰退気味である。
魚河岸地区を市民の庭へと再生するには、イベント
時の冷凍倉庫暫定利用や、芸術活動の振興、釜石特
産品を提供するレストラン運営などソフト戦略が重
要である。また、海辺の広場や散策路などといった
外部空間整備や、冷凍倉庫の改装による文化・商業
施設への転用、海員会館の公共的な複合的メディア
ライブラリーへの改築など、ハード整備も戦略的に
展開していく。
る「魚河岸地区」
街地区」
魚河岸地区
ここを「魚河岸軸」「店のつながり」「ミナトのつ
ながり」のなかに位置付けていく為には、その特性
を活かしながら、市民の日常生活を豊かにする場所
へと戦略的に再生していくことが望まれる。
1中心性・縦軸を作る「青葉通り地区」
5めりはりのある構造を実現する「商店
青葉通り地区は、まず整備すべき「縦軸」としての
位置づけと「中心地区の中心の核」を作る役割を担
う。この軸は、将来的には海の方まで延長し、「甲
子川軸」や「ミナトマチのつながり」と接点をつく
り、東部地区全体の背骨となる。その第一のステッ
プとしては、将来的な青葉通り軸全体のイメージを
考慮しながら、市営青葉ビルや文化会館周辺を「文
化のつながり」や「店のつながり」を意識しながら
整備する。
青葉通りを新たな賑わいの核として位置づけ、周辺
施設との関わりの中で、多様な活動を受け入れる広
場を通り上に確保する。人々が集い活動する場とし
て、釜石のまちに都市的体験の場を生み出す。
が含まれている。
整備課題図
青葉通り地区
3
中番庫地区
4
鈴子・甲子川地区
5
商店街
1.
海、まち、山の縦方向のつながり、
「三つの大きな縦軸と幾つかの小さな縦軸」をつくり上げていく
港湾産業とのかねあいを考えながらも、まちづくり
の視点で将来ビジョンを考えることが重要である。
遊休地の暫定利用や市街地からのアクセス性の向上
、ウォーターフロントのいかし方などが当面の課題
となる。
2.
中心地区の賑わいを分節し、
「めりはりのある横軸」をつくり上げていく
3.
これらの軸が浮かび上がらせる特徴のある界隈、その集合としての全体、
「釜石風景」をつくり上げていく
釜石の中心市街地の大きな骨格は、3つの「青葉通り軸」「甲子川軸」「魚河岸軸」という南北方向の3
つの
軸と「山すそのつながり」「文化のつながり」「店のつながり」「ミナトマチのつながり」という東西方向の
4つのつながりから成っている。これらの骨格は、釜石市全体の構造「山、まち、海の構造」を意識した上で
、中心地区の中でも市全体と整合性のとれたまちづくりを進めていく上で尊重すべき骨格である。さらに、これら
の「軸」と「つながり」の交点に位置する青葉通り地区、魚河岸地区、橋上市場地区、港町地区は骨格を形成する
だけでなく、中心市街地の「核」として重要な位置づけとなる。
市全体の骨格をなす甲子川の空間軸を活かした歩行
者ネットワークを、川の自然を尊重しながら創出し
ていく。特に、駅前の鈴子地区や大渡橋周辺に関し
ては、橋上市場の移転後も、来釜者の中心地区への
玄関として、さらに魅力ある地区とするべきである
。
【青葉通り軸】に関しては、「22青葉通りを成長させる」「23仮設マーケットをまちなかで展開する」「49参道
の情緒を守り育てる」「51まちなか水路を復活させる」等を実現させていく。【魚河岸軸】については、「12海岸
輝き保全地区をつくりあげる」「35産業が生み出した歴史的資産を活用する」「37魚河岸を生まれ変わらせる」「
41まちなかにおける海への感覚を大事にする」「42浜町一帯ではミナトマチの雰囲気を個々が演出する」「52魚
河岸∼尾崎神社の原風景界隈を一帯として守りつくりあげる」などを参考にされたい。同じように【甲子川軸】で
は、「09甲子川沿いは海まで続く海辺の遊域とする」「19海山川の遊学校を開校する」等を実現していく。
つながりについては、「50山際の公園をより生活に近づける」等を【山すそのつながり】で、「53青葉通りの周辺
に広がる文化界隈を守りつくりあげる」等を【文化のつながり】、「07商店街アーケードはバルコニー型にリファ
インする」「45まちなか居住を推進する」を【店のつながり】、「06海沿いににボードウォークをつくる」「32
港町1丁目を海辺の拠点として性格付ける」を【ミナトマチのつながり】で実現させていく。
さらに、これらの「軸」「つながり」「核」によって、「めりはりのある地区のつながり」を達成するととともに
、それらの間には市民一人一人によるきめ細かな空間づくりが行われるべきであり、「04各所に洗練されたサイン
を設置する」「05コミュニティガーデンをつくる」「11まち店鋪の表層、軒先を豊かにつくりあげる「14まちな
かの壁をコミュニケーションに参加させる」などの努力により深みのある界隈を作っていくことが必要である。
また、「20市民企画・市民参加型イベントを開催する」「27市民が主体となってアーバンデザインプランを練り上
げる」に見られるように、このためには絶えず市民が話し合いを行い、時間軸を意識しながら実現していくことも
必要である。
「つながり」の中心をなす「店のつながり」は、主
要な3本の縦軸と直接交わり、将来的にも重要な位
置づけとなる。緩やかな連続性を持たせながらも特
色ある核をつないでいく方向で、商店街にメリハリ
をつけ、これによって商店街の計画的な適正規模化
と特色ある商店街への移行を同時にすすめる。
場
方針
1.自主的な活動を誘発し、変化に対応できる空
間づくり 青葉通りの場所性やその広さをいかし、市民が集い、交流し、自己
表現する「広場」として利用する。そして、青葉通りをめぐる人々
の活動を誘発するような空間づくり、しかけを考える。
さまざまな活動を受け入れ、それに対応して、またさらに空間が
変わっていくという繰り返しによって空間が熟成されていく。その
ために空間づくりにおいてある程度の自由度を持たせる。また、一
時的に何らかの用途に特化するとしても、「仮設」的な施設である
とか、「暫定」的な利用というような考え方を計画に積極的に取り
入れていく。
ま
ち
づ
く
り
プ
ロ
グ
ラ
ム
4.沿道と一体となった空間づくり
例えば、喫茶店の店頭にあたる部分にテーブルを出せるよう
なスペースを設けるなど、沿道のアクティビティが通りへ滲
みだすような、境界部の作り方が通りを面白くする。休日な
どに通り空間の一部を商業用途に貸し出す、というようなソ
フト的なことも考えた空間づくりを行う。
また、通り全体としての統一感あるイメージ形成が図られ
るように、沿道建築についてデザインガイドラインを考える
。通り自体の舗装や構造物などのデザインについても、沿道
や周辺一帯のデザインの規範となるようなものとする。
2.人が集まってくるしくみ
5.分断を解消し、通りに回遊性をもたせる
青葉通りを人々の活動の場として定着させていくためには、イベン
トなど、ソフト面での工夫が必要不可欠である。そこで、中心市街
地における青葉通りの性格・特徴や、釜石市民のニーズ、まちづく
りの展開をにらんだ戦略などを熟慮して、この通りならではといえ
るものを考える。その一例として、ここでは市街地で働く人々の需
要を前提にランチマーケットを提案する。
青葉通りの幅員は3
0
メートルあるが、現在は車道や植え込み
、柵などによって空間が分断され、その広さを感じさせない
つくりになっている。沿道や周辺も含めた通りとしての一体
感をうみ出し、その上での様々な活動を可能にするために、
通り空間全体を自由に回遊できるように断面構成を考え直す
。
3.周辺施設を計画に取り込む
6.プロセスを重視したプラン
青葉通りの周辺には、市民文化会館や市営青葉ビルといった公共の
文化施設、ホテルや飲屋街といった商業施設、石應禅寺とその手前
の大只越公園、何らかの有効利用が出来そうな駐車場など、さまざ
まな施設がある。青葉通りにおける活動の質を高めること、まちへ
の波及効果を大きくすることを考え、青葉通りの整備においては、
通りとこれらの施設との関係を重視するとともに、計画としてもこ
れらを取り込んだものとする。
住民によるまちづくりのリーディングプロジェクトとして青
葉通り整備を位置づける。したがって、じっくりと時間をか
けて幅広い市民参加の機会を設け、市民が自分たちが計画策
定に主体的に関われた、という意識や満足感を持てるような
プロセスデザインを行う。
現段階において、青葉通りについて積極的な空間利用の需
要があるわけではない。したがって、ソフト事業などと連動
しながら、実験的、段階的な整備を積み重ねるなかで、青葉
通りにおいてどのような活動が生まれうるのかを見極めてい
く。
釜
石
ま
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づ
く
り
ビ
ジ
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ン
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ロ
ジ
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クた
トき
提台
案
方針
1
.
まちにあるものを修理して使う 5.海を楽しむ場所を作る
魚河岸地区周辺には冷凍倉庫やクレーンなど、遊休化している産業
施設がある。これらをイベント時に仮設利用したり、改装して商業
施設に転用するなど、再生・活用することで、港の風景を継承して
いく。また、古い蔵や家屋なども大切に使い続けていくことにより
、釜石の文脈・歴史をつむいでいく。
水辺の心地よさを引き出すように外部空間を工夫しなければ
ならない。例えば、水際をボードウォーク(木を敷いた散策
路)にしたり、港を見渡す広場を整備することなどが挙げら
れる。
2
.
つながりを意識する
尾崎神社から魚河岸へとつながる道や商店街と魚河岸の間の通りな
ど、魚河岸だけでなく周辺とのつながりを考えてデザインを行う。
街路樹や店の装飾、照明やネオンパイプによって港町らしさを演出
するなど、新しい魚河岸の雰囲気がまちに広がる工夫を行う。
3
.
スカイラインの意識、眺望景観の保全
建物をつくるときは、まちの様々な視点場からの眺めを考慮するこ
とが大切である。眺望風景を壊すような建物の形状・デザインを避
け、海と山とまちがつくる港の風景を守らなければならない。
4
.
ウミとイエの関係づくり
魚河岸地区の建物は、海と積極的な関係を持つことが望まれる。建
物と海をデッキでつなぐ、海に向けて大きな窓を開く、建物を通し
て視線が海に抜けるようにするなど、様々な工夫が求められる。
釜石クールハウス
アプローチ空間Ⅱ
…冷凍倉庫と広場への入口
アプローチ空間Ⅲ
“釜石生まれのDini
ngBar”
“古いもの屋”etc
…冷凍倉庫リファインによる,
魚河岸地区の核となる商業施設
す 議 で
。 論 プ
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き ク
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と を
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置 に
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6.日常生活に幅を持たせるコンテンツ・ま
ちの個性づくり
地場の魚で地ビールを飲ませるレストランや、オシャレな雑
貨類を扱うショップ、クレーンのライトアップなど、人々の
生活の中に違う色の楽しみをもたらすコンテンツが望まれる
。日常的な場所でありながら、そこにはちょっと違った粋な
スタイルがある…魚河岸地区はそんな場所を目指していきた
い。
7.漸進的なまちの更新プログラム
魚市場移転跡地は非常に広く、一度に整備を進めることには
大きなリスクが伴う。また、局所的かつ急激な施設整備はま
ちとしての連続性を生まない。全体ビジョンを据えた上で、
事業化は各ステップごとに評価/ビジョンの修正を図りなが
ら、漸進的に進めていくことが重要である。
P
海のバス停
(タウンループバスの進入路)
P
P
P
将来用地
現段階での構想;魚市場の空間イメージを継承する公園
…ボールド屋根や大空間を生かし、祭りなどで利用され
る大きなイベントスペースを有する公園とする、
Li
b
r
A
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iv
eC
af
e
ライブラクティブ カフェ
(=メディアライブラリー+カフェ+宿泊施設)
…海員会館を公共的な施設に建替
クールハウス前広場
…憩いの場&イベント利用
中庭的空間
アプローチ空間Ⅰ
アプローチ空間Ⅳ
…尾崎神社と海を結ぶ道の玄関口
市民市場&マーケットプラザ
…中心市街地方面からのアプローチ
空間。魚河岸地区全体のインフォメ
ーション的な性格を持つ広場
…魚市場のイメージを継承する市民市場と、青空
市場などの出るマーケットプラザ日常的な賑わい
の中心となる。
フィッシャーマンズ・プロムナード
はまゆり発券場
&小さなお店
臨海公園
…合同庁舎跡地の広場公園化
北桟橋公園
はまゆり発着場
将来全体構想案
平成1
2
年3
月
岩手県釜石市
東京大学都市デザイン調査会
く
り
戦
略
の
中
で
、
現
実
的
に
こ
の
二
地
区
ト
と
し
て
の
提
案
を
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い
ま
し
た
。
ま
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づ
て
整
備
案
と
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形
で
実
際
の
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ク
区
に
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い
て
、
整
備
の
目
的
、
方
針
、
そ
し
と
な
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て
い
る
青
葉
通
り
、
魚
河
岸
の
二
地
区
の
な
か
で
も
、
特
に
緊
急
を
要
す
る
問
題
釜
石
の
ま
ち
づ
く
り
に
お
い
て
重
要
な
五
地
1
青葉通り地区
目的
1
案 「参道の落ち着きを大切にする」
❶街の縦軸 既存の横軸(商店街、その他)に加え、縦軸を新たに印象づけることによって、港商業地住宅地山とつながる市
街地全体に面的な広がり、一体感を生み出す。市街地の中心部にあり十分な拡幅もある青葉通りはその中でもメイ
ンの縦軸として位置付けられる。
❷商店街における賑わいの核
商店街にいくつかの核を設け、めりはりをもったコンパクトな商店街を目指すという方向性を提案する。現在の中
心市街地(商店街)の中に、新たな魅力を持った集いの場を作り出すことは、人の流れを生むと同時に、商店街が
新たな方向性をもって進み出すきっかけにもなる。青葉通りは商店街における賑わいの核となる。
❸市街地の真ん中にある憩いの場
現在釜石中心部にある公園はすべて山際にあり、商店街付近には人々が気持ちよく憩えるような場所がない。商店
街の中でも中心にある青葉通り自体が人々の憩いの場となることで、商業空間としての快適性が増し、全体として
の商店街の魅力の向上にもつながる。
❹都市的体験の場の創出 釜石の街には、洗練された都市的な雰囲気のする場所が少なく、若者にとって街が魅力的でなくつまらなく感じて
しまうのは、この点に起因するところが大きい。そこで周辺の商業施設などと影響しあいながら、青葉通りに都市
的体験の場を作り出す。フリーマーケットやオープンカフェなどまちの賑わいの中での活動が生まれるような場所
をつくりだす。
❺まちづくりの盛り上げと実践
まちづくりの下地が固まっていない釜石においてまちづくりの組織を立ち上げ、その活動を盛り上げていくにあた
って、そのきっかけとして人々の共感を得やすい何らかのプロジェクトを行うことが効果的である。そこで、その
きっかけとして青葉通りのプロジェクトを位置づける。青葉通り再整備を目的とした様々なイベントや実験のなか
で、まちづくりの気運を高めていく。 魚河岸
港への入り口
凡例
商店街の横軸
山あいの住宅地に
続く縦軸
太くて短い縦軸
自動車幹線の縦軸
公園
青葉通り
商店街
整備案
中番庫
商店街軸を横切る縦軸は「何と何を結
ぶか」「幅員」「長さ」等の違いから
、固有の性格を持っている。例えば、
公共施設や外部地区へ続く軸は幅員は
必ずしも大きくないが、自動車等の交
通量は多い。それに対し幅員があり、
かつ、つきあたりが寺院や公園となっ
ている縦軸は割と交通量はなく、人の
集まる空間としての可能性を持ってい
る。
2 魚河岸地区
もう一つの市民文化活
動の発表の場として、
屋外で演奏会や展示会
、あるいは討論会など
も行われる。
参道として培われてきた空間の深みや趣
きをいかした、落ち着き、情緒のある空
間づくりというものを重視する。
■水路の復活
ここでは、親水公園のように水路がメイ
ンとなるような空間をつくるのではなく
、空間の落ち着きを演出し、通りやそこ
での活動のさりげない背景となるような
要素として水路をいかすことを考える。
市民文化会館への引
き込み車道による通
りの分断の緩和
ランチマーケットなど
、商店街のイベントの
ための大きい空間。
市民
文化
会館
オカムラの壁をスクリーン
として映画上映、スポーツ
観戦。新たな夜のスポット
となる。
大きな木の木陰は人々
の休息の場となる。
AA'
断面図
大只越公園
様々な空間、そこでの
様々な活動をめぐりな
がら、それらが一つに
つながって、青葉通り
というシンボリックな
場となる。
■「くつろぎ」の空間
気持ちよく休める空間を確保するために
は、ただベンチを置けばよいというので
はない。周辺のアクティビティを考えに
入れて、そのイメージにあったくつろぎ
の場をつくりだすことが大切である。そ
れに加え、地面のレベルを下げるなどに
よって囲まれ感を創出する、緑や水など
の自然要素を取り入れる、通り空間とた
まり空間の関係を考慮する、など、賑わ
いの中にも、全体として落ち着きのある
空間が確保されるように工夫した。
青
葉
ビ
ル
一直線に続く並木、道にそって
続く水の流れによってシンボリ
ックな落ちついた参道の空間が
確保されるとともに、川を介し
て緩やかに対岸のにぎわいと関
係付けられる。
商
店
街
水路の上に設けられた水
と鉄のモニュメントは、
人々の待ち合わせの場、
活動の起点となる。
A
大只越公園
トイレ
イベントスペース バス停
グラウンド
スクリーン
トイレ
舞台
夜のイベント広場
モニュメント
A'
2
●まちづくりハウスの情報発信 ・ 市営青葉ビル内にまちづくりハ
ウスをつくる
・ CATVスタジオを利用してその
情報を流す
・ オープンスタジオを開き、情報
発信と情報収集を双方向できるよ
うにする
案 「都市活動を積極的に創り出す」
■新しい都市生活スタイル
各ゾーンの周辺環境の特長をいかしながら、周辺も一体となった活動の場を積極
的に配置し、新しい釜石の都市生活スタイルの在り方を、青葉通りから提案、発
信していこう、というのがこの案である。青葉通りは、まちの中に挿入された新
たな賑わいの軸となり、その賑わいやそこでの体験が、中心市街地を見直し、そ
の魅力をより高めていく原動力となる。
●文化センターゾーン ・文化会館と青葉通り、市営青葉ビ
ルを結び、回遊性を持たせる
・公園と文化施設を融合させ、品格
のある都市公園の雰囲気を作る
・ 蔵の喫茶店などの釜石の資源を
いかした店などを連続して配置する
●青葉通りのエントランス ・釜石の目抜き通りへの入口は、
人を誘い込むような広場とする
・商店街の中心に位置することか
ら、買い物の合間にくつろいだり
もできるようにベンチや並木を活
用する
●都会的なオープンカフェ ・ 街の中の一角に、中庭的な小広
場設ける
・ その中に、オープンテラスやカ
フェを配置し、おしゃべりや休憩
ができるようにな囲まれた空間と
する
市民文化会館
ギャラリー
■使いやすい広場
どのようにでも使えるただの広場というのは、どのようにも使われないのかもし
れない。そこで、ここでは、様々な遊びやイベントなどについて、わかりやすく
使いやすい施設、空間を配することを考えた。今、釜石のまちに欠けていて人々
をひきつけうる活動とはなにかを吟味し、それに見合った空間を青葉通りに配す
る。そして、人々をまちに引き出す。そこから生まれるものは、単に一つ一つの
活動にとどまらない。それらが出会うところに新たな活動や交流が生まれ、新た
な賑わいとなってまちの中に広がっていく。そういうイメージである。
●フリーマーケットと展示ゾーン
・ 青葉通りの中心の広場を広げる
・ 沿道の商店の協力を得て、高齢
者のための工房などを企画する
・ リサイクル品やおしゃれな古着
、。工房の作品を売るような市を
開く
・ 広場の中心には仮設テントや中
から外が見えるような小屋を配置
し、展示企画を行う
ホテル
ホテル
スクリーン
バスケットボール
コート
バス停
大只越公園
展示
ホール
ハーフパイプ
DJブース
仮設
展示
テント ホール
オープン
カフェ
オープン
スタジオ
目的
整備案
外部空間計画
施設計画
魚河岸地区平面図
❶まちと海際の分断を解消し、「海のあるまち」に再生する
釜石中心市街地は、海と近接していながら、魚河岸や港湾機能などによって海際と分断されており、市
民が利用しやすい水際が少ない。魚河岸地区は市中心部と海の唯一の接点であり、市民生活の質を高め
るような水際に再生していくことが望まれる。
○海員会館前 ∼中庭的空間∼
防潮堤に囲まれている場所を中庭型につくりかえ、落ち着きの
あるくつろぎ空間とする(カフェのオープン席も作られる)。
❷中心市街地の核、多様性を持つ日常生活の拠点とする
魚河岸地区は線状に連なる市街地の先端にある。魚河岸地区及びその周辺は、広範に広がり過ぎた中心
市街地に求心性をもたらす「核」の一つとして位置づけ、中心市街地全体の再生に資することが望まれ
る。市街地から孤立した単なる観光施設ではなく、まずは釜石市民が日常生活の中で集うような場にし
ていかねばならない。それには空間・ソフト両面からの戦略が必要である。
ライブハウス
&
バー
古物屋
メディア
ライブラリー
❸魚市場移転後も、持続可能なまちとして「育てる」
魚河岸地区は、財政、環境、文化など様々な面からサステイナブル(持続可能)なまちへと「育て」て
いかなければならない。従って、釜石経済が破綻を来さないよう、まちとしての開発必要量を把握しな
がら、漸進的・戦略的に事業展開する必要がある。また、魚河岸としての地区の歴史を伝えていくこと
が望まれる。
カフェ
ショップ
ギャラリー
&バー
ワーク
スペース
海員会館
冷凍倉庫
交番
はまゆり発券所
至尾崎神社
緑地・急傾斜地
ボードウォーク
尾崎
公園
海を見渡す
避難道路
○冷凍倉庫前 ∼みんなの集まるイベント広場∼
海側に防潮堤がなく、海に開かれた広場。イベントや朝市が開かれ、大人数
が集まることのできる空間。冷凍倉庫のデッキには直接階段でつながる。
眺めの良い高台の
尾崎公園&台村公園
尾崎神社に至る
風情のある道路
台村
公園
衰退気味の
浜町商店街
●観光遊覧船はまゆり関連
現在南桟橋付近にあるはま
ゆりターミナルを魚河岸地
区に移す。発着所を北桟橋
に、発券場をアプローチ空
間Ⅰ(海岸通からのエント
ランス空間)に置く。
公園
空地が目立つ浜町2丁目
至
釜
石
駅
広幅員の市営
ビル前通りは
やや殺風景
冷凍倉庫は完全に
遊休化している。
海員会館は近年利用
度が低下している。
産業関連エリア
海辺のポテンシャル
が生きていない公園
魚市場に背を向け
られ殺風景な通り
数年後に移転予定の
魚市場及び関連施設
港湾合同庁舎が
海への視線を阻害
眺めの良い北桟橋
は近年産業利用が
低下している。
漁業関連エリア
海際は漁業エリアと産業
エリアに占有され、市民
が出られる水辺が少ない
至
第
二
魚
河
岸
魚河岸地区の現況
●海員会館(Li
br
Act
i
ve
Caf
e)
∼新しい性格を
導入する場所∼
初期段階では、既存の宿
泊機能や飲食店をそのま
ま市民に開放する。その
後建替えにより
"
Li
ve
r
Ac
t
i
veCa
f
e
"
に生ま
れ変わり、市民が日常的
に利用できる、交流とく
つろぎの核施設となる。
●冷凍倉庫(
Cool
Hous
e)
∼魚河
岸の現在のイメージと新しい性格
の共存∼
まずギャラリー・アーティスト工
房等として暫定利用する。その後
、大規模に増築/改装してイメー
ジを一新し(リファイン)、釜石
の「食」をテーマにしたレストラ
ン等の入った、魚河岸地区の拠点
的施設として再生する。
※リファインとは・・・ 既存建物の構
造躯体を活用し、大胆な増築/改装を加
えることにより、建物のイメージを一新
すること。
実現へのプログラム
海員会館の
一般開放
❸
❶魚河岸再生会議設立
❷冷凍倉庫でイベント開催
(アートイベント、ライブ等)
冷凍倉庫の暫定利用 冷凍倉庫をリニューアル
❹
(レストランや芸術家のサロン等)
❶
❶海際のプロムナード
❷冷凍倉庫前広場整備
(散歩道)
❷
海員会館前の広場整備
と小さなカフェ
❺北桟橋の臨時開放
0準備段階
STEP
1海際の開放
STEP
(カフェと図書館、宿泊機
能の複合した施設をつくる)
❸北桟橋公園
はまゆりターミナルの新設
2冷凍倉庫の増
STEP
❶
魚市場移転跡地
の利用検討
❶海員会館の建て替え
それまでの整備効果や市民の反応
を見ながら再検討していく
3海員会館の建替
STEP
4魚市場移転
STEP