より多くの情報へ カナダの食品バイオテクノロジー

より多くの情報へ
カナダの食品バイオテクノロジー
小冊子発行にあたって
現代のバイオテクノロジーは非常にパワフルな
ツールとなっています。このパワーに感心する人
もいれば、恐ろしさを感じる人もいます。バイオ
テクノロジーの賛成派と反対派の議論もまた同じ
く強力な戦いであり、どちらに利があるのか、選
択に迷ってしまいます。この小冊子は、厳正に中
立な立場から、カナダの食品バイオテクノロジー
について基本的な説明をするのがねらいです。内
容は、すでに市場に出回っている製品や現在開発
中の製品、カナダで製品が認可されるプロセス、
簡単な科学知識、食品バイオテクノロジーに関連
のあるカナダの政府省庁や、団体、各種協会のリ
ストなどを収録しています。この小冊子「情報へ
の高まるアピタイト(A Growing Appetite For
Information)」はカナダ消費者協会および食品
バイオテクノロジー・コミュニケーションネット
ワークの共同制作によるものです。
現代のバイオテクノロジーの原動力
地球上に住む生物はすべて同じ種類の分子でできており、分子のレベルで生命を見ると、それ
が人間、金魚、カエデの木、ミミズのものであっても、基本的にはどれも同じように機能して
いる。
「バイオテクノロジーは、一見越えられそうにない種の区分が消えてしまう分子レベルで、生
命を扱うものである。そのレベルでは、人間とバクテリアの間には違いがまったくない。バイ
オテクノロジーは、究極的にすべての生き物をそれぞれの形に作る分子のダンスに振り付けを
するようなものである」。
エリック・グレース著
『Biotechnology Unzipped』
(1997 年トリフォリアムブックス社発行)
― ご意見をお聞かせください ―
カナダ消費者協会の住所:
Consumers' Association of Canada
267O‘Connor Street, Suite 307,
Ottawa, Ontario K2P 1V3
電話: (613) 238-2533
ファックス: (613) 563-2254
E メール: [email protected]
食品バイオテクノロジー・
コミュニケーションネットワークの住所:
Food Biotechnology Communications
Network
1 Stone Road West, Guelph,
Ontario N1G 4Y2
電話: (519) 826-3440
ファックス: (519) 826-3441
E メール: [email protected]
URL: http://www.foodbiotech.org
カナダの食品バイオテクノロジー
カナダのスーパーマーケットの棚に並んでいる何千種類もの食品にはそれぞれの物語
があります。
高級アイスクリームになった牛乳のように美しく姿を変えたシンデレラ物語があれば、
遠い国から海を越えて炒め物の激辛ソースになったエキゾチックな物語もあります。
夜明けに収穫され、昼に出荷されて、夜には星空の下でバーベキューパーティをにぎ
わすスイートコーンの物語を想像してみてください。.
どの物語も、農家を始め、研究者、輸送や加工、販売に携わる人たちの夢と汗から生
まれたものです。これらの人々が、気候や、地理、経済、市場といった条件を組み合
わせて、味、便利さ、栄養、そして手ごろな値段という要求を満たすためにますます
多彩な食品をカナダ国民に届けているのです。
最近カナダでは食品について見直す動きが高まってきました。バイオテクノロジーな
どから生み出された新しい食品が、食品の生産や加工に対する国民の関心を呼び覚ま
したのです。受け止めかたもさまざまで、科学が安全で、環境を守り、しかも安い食
品を、という約束をいよいよ果たしてくれると見る人もいれば、一方で科学の力や変
化のペースに追いつけず、不安を感じる人もいます。
新しい技術に対する態度が、賛成、反対、わからない、あるいはどちらともいえない
のどれであっても、多くの人が新しい食品がスーパーマーケットの棚に登場するまで
の舞台裏を知りたいと思っているはずです。
専門家委員会の新設
1999 年 9 月 27 日、カナダバイオテクノロジー諮問委員会(Canadian
Biotechnology Advisory Committee - CBAC)の設立が発表されました。この委員
会は独立した専門家グループとして、バイオテクノロジーの倫理、社会への影響、
規制、経済、科学、環境、健康など、幅広い政策課題について政府に勧告します。
委員は、それぞれの専門分野での業績に基いて選ばれ、バイオテクノロジーがもた
らす課題に対処するために必要な広い専門知識をグループとして提供します。
CBAC は、全国国民との対話に基づいて推奨され、新設されました。
CBAC についての詳細は、http://strategis.ic.gc.ca/cbs を参照してください。
お問い合わせは CBAC の事務局でも受け付けています。
電話 (613) 957-1276
バイオテクノロジー: 古くて新しい技術
バイオテクノロジーとは実際にどんなものなのか、まず言葉の語源を調べてみましょ
う。バイオとは、生き物に関する科学、つまり生物学のことをいいます。バイオテク
ノロジーとは、製品を作るために使う道具や工程のことをいいます。この 2 つを合
わせると、生物学の知識を利用して新しい製品を作ることを意味し、特にここでは食
品がその新しい製品にあたります。カナダ環境保護法はもっと技術的に、「有機組織
体、あるいはその部分または生成物の、自然の形態または操作した形態での直接
または間接的使用における科学および工学の応用」と定義しています。
伝統的な生産方法や食べなれた食品の多くがこの基本的な定義にあてはまります。品
種改良のための植物の接木や動物の交配、酵素を使ったチーズ作り、パンを膨らませ
るための酵母などがその良い例です。
しかし、現代のバイオテクノロジーの基盤は科学の力の大きな飛躍にあり、オリン
ピック級の疾走という人もいます。たとえば、遺伝子工学によって、科学者は、生物
体の遺伝単位である遺伝子を別の種に移すという、かつては不可能と考えられたこと
ができるようになりました。今では、自然では交配することのない種に遺伝子を転写
することも可能です。
バイオテクノロジーで育つカナダの食品
このような能力はすばらしいものではあるけれども、なぜ必要なのかと考える人もい
るでしょう。カナダですでに認可されている製品を見わたすと、バイオテクノロジー
の初期の目標が何であったかがわかります。
除草剤
トウモロコシと大豆は実にいろいろな用途に利用できる作物で、何千種類もの食品や
家庭用品に使われています。この 2 つの作物にとっては、生育に必要なスペースや
水、栄養素を横取りする雑草が一番の大敵ですが、効用の広い除草剤が開発されたこ
とで、農家は一度の噴霧で数多くの雑草を駆除できるようになりました。
また、これらの除草剤に耐性のある植物も、バイオテクノロジーの力を借りて開発さ
れてきました。おかげで農家にとっては、畑の雑草駆除と同時に、土地の持続的な生
産力や、作物の収穫量と品質を向上させられる手段が増えたことになります。
栄養
カナディアンとオイルを組み合わせて作られた言葉がカノーラです。カノーラは、カ
ナダの品種改良家が、栄養分を高めるために、伝統的な植物の交配方法によって開発
されました。種を搾って食用油を取り、搾りかすはカノーラミールに加工されて、家
畜の飼料に使われます。すでに健康への効果が認められ、現在はカノーラの栄養成
分をさらに改良するための研究が続けられています。
害虫駆除
北アメリカのジャガイモ栽培農家は長い間コロラドハムシによる大きな被害を受けて
きましたが、この害虫の駆除に、まったく新しいテクニックとして、NatureMark
(ネイチャーマーク)というジャガイモが開発されました。この品種はコロラドハム
シにとって有毒で、動物や人間には無害な天然たんぱく質を作り出すように改良され
ています。つまり、農家はハムシの駆除に殺虫剤を使わなくてすむようになり、農
家はもとより、消費者や環境にも安全な農業ができるようになるということです。
NatureMark種の作付けを決めた農家には、近くに在来品種も少量植えることが義務
付けられます。これは、耐性を持ったハムシが発生するのを抑え、周囲の生態系のバ
ランスを保つためです。
食品加工方法
牛乳を固めてチーズを作るために、古くから子牛の胃から採ったレンネットという酵
素が使われてきましたが、研究によってレンネットに替わる合成酵素キモシンが開発
されました。キモシンは、純度が高く、コストが安く、しかも動物を使わないという、
レンネットより優れた性質をいくつも持っています。カナダでは大半のチーズメー
カーがすでにキモシンを使っています。
品質
FlavrSavr (フレーバーセーバー)というトマトは、カナダで認可されていながら、
現在一般には販売されていない品種です。このトマトは、成熟をコントロールする遺
伝子を突き止め、その遺伝子をいったん取り出してから、逆向きに元のトマトに組み
入れて、鮮度を長く保てるようにしたものです。この組み換えによりトマトは、適度
な柔らかさに熟した状態で日持ちさせることができます。しかし、市場でのテストの
結果、研究者はこの技術を別の品種のトマトで試すために、製品開発段階に戻してい
ます。
現在行われている研究は何を目標にしているのでしょうか。研究の中
には、今はまだはっきりしないものもありますが、どれも私たちが食
べる食品に影響するものです。カナダや世界各国で開発が進められて
いる食品や加工方法について、いくつか例を挙げてみます。
牛乳 - 乳糖ゼロ、鉄分強化
乳製品には、乳糖など、過敏症の人がいる成分やアレルギー源となるたんぱく質を取
り除く改良が行われています。この他にも、ラクトフェリンのような牛乳にはない成
分を添加する研究も行われています。この成分は母乳に含まれている重要な鉄分です
が、牛乳には含まれていません。
米 - 失明撲滅をめざして
アジア諸国では世界の米の 90% が生産され、消費されています。この米に含まれる
必須アミノ酸のひとつ、リシンの量を増やす研究が科学者によって進められています。
中国などではリシン欠乏による子供の失明が深刻な問題となっていますが、この研究
により多くの子供を救うことができるのです。また、米のアレルギーを持つ人たちが
安心して食べられる品種の開発も進められています。
食べるワクチン - 簡単になる病気予防
多くの国で、コレラなどの下痢性の病気が死因のトップを占めています。コレラ菌の
遺伝子をジャガイモに組み入れることによって、カリフォルニアの研究者グループは、
簡単で栄養があり、効果の高いコレラワクチンの接種方法を開発しました。当初の試
験結果によると、遺伝子を導入したジャガイモを毎月 1 個のペースで食べ、定期的に
量をふやすことによって、十分な免疫が得られると予想されています。この研究はワ
クチン接種にバナナなどの遺伝子を組み替えた生の果物を使う研究をさらに進めたも
ので、適当なワクチンの配布方法の調査が行われています。
オーストラリアでもこれに似た研究が進められていて、世界で初めて植物を利用した
はしかの経口ワクチンが開発されました。この方法には、幼なすぎて予防注射ができ
ない乳児にも接種でき、また従来の予防注射にかかるコストや保管の問題を解決でき
るいう利点があります。
カナダの気候で育つ耐寒性ぶどう
ワインの原料になるぶどうは厳しい冬に耐えることができません。そこで、ゲルフ大
学の科学者グループは、ブロッコリの野生種から寒さに強い遺伝子を導入することに
よって、ぶどうの耐寒性を高める研究を進めています。オンタリオ州のワイナリーで
行われている 5 年間の栽培実験では、75 本の遺伝子導入ぶどうと普通の品種との耐寒
性の比較が行われ、耐寒温度を摂氏 2℃下げることによって、収穫量を倍に増やせる
可能性があるという結果がでました。遺伝子導入のプロセスは、さまざまな作物に関
係することです。
乞うご期待
乞うご期待
「生物学の知識は現在 5 年ごとに倍に増えると推定されるが、遺伝学の分野
では、わずか 2 年というスピードで情報量が倍増している。
科学者は、商品化の前に立ちふさがるのは人間の想像力の限界と、市場の気まぐ
れと移り気の早さだけだと言っているのである」。
ジェレミー・リフキン著
『The Biotech Century』
(1998 年ターチャー/パトナム社発行)より
バイオテクノロジーについてこう考えます・・・
― 詳しい見解は各団体にお問い合わせください ―
AGRICULTURAL INSTITUTE OF CANADA
(カナダ農業技術院)
技術院)
(カナダ農業
カナダ農業技術院(AIC)は、持続性ある未来に向けた科学技術発展の手段としての
バイオテクノロジーの、責任ある利用を支持する。(1998 年)
CONSUMERS' ASSOCIATION OF CANADA
(カナダ消費者協会)
バイオテクノロジーに対する消費者の関心は、バイオテクノロジーの応用が医療や食
品生産にいて開発される上で、情報、安全性、品質、使用/不使用の選択、さらに意
志決定において消費者の声が反映され、その過程に参画する権利が守られるかどうか
ということにある。(1989 年)
AGCARE
農業従事者は新しい技術を、健康的で栄養に富む食品を豊富に生産すると同時に、低
い投入コストと環境保護の改善という利益を生み出すという目標を促進する手段と考
えている。この目標を達成するための農業管理のニーズは農場によって異なるので、
バイオテクノロジー製品を使用する理由や方法も農場によって異なるはずである。
(1988 年)
CANADIAN FEDERATION OF AGRICULTURE
(カナダ農業連盟)
カナダ農業連盟は、農業および農産食品における新技術の理性的で責任ある利用を原
則的に認めており、遺伝子組み換え植物の開発と利用もこれに含まれる。(1994 年)
UNION OF CONCERNED SCIENTISTS
(懸念する科学者連合)
UCS は、近代農業の今日の工業的性格は持続できないと考え、経済的、環境的に持続
可能な農業制度を推進している。UCS では、新技術について持続可能な農業を促進で
きる可能性を持っているかどうかを評価し、また、新技術から作られる製品の適切な
監督規制の確立を求めている。
CANADIAN ORGANIC GROWERS
(カナダ有機栽培組合)
カナダ有機栽培組合は、遺伝子組み換え(GE)は有機栽培の理念に反し、環境保全と
食品の品質を害するものであると考えている。GE による植物や種、花粉、微生物、
DNA は、有機農業と食物体系の基盤である自然の複合性を脅かすものである。食物連
鎖に GE を導入した結果、環境や人体にどんな長期的な影響があるかについては十分
な研究がなされていない。(1999 年)
THE COUNCIL OF CANADIANS
(カナダ市民会議)
遺伝子組み換え食品に関しては、生活を向上させ、命を救う効果があることを実証で
きるものでなければならない。また、同じ分野の学識者の独立した審査によって、人
間や環境にまったく無害なことを科学的な確信をもって判断されなければならない。
さらに、消費者が正しい情報に基く選択ができるように、GE 製品はラベルに GE 製品
であることを明確に表示しなければならない。(1999 年)
THE CITIZENS CONFERENCE ON FOOD BIOTECHNOLOGY
(食品バイオテクノロジー市民会議)
バイオテクノロジーは社会全体の利益となるか、安全な技術なのか、この技術の利
用は人類の個性的存在を尊重できるのか。我々自身がそれを実現する限りは、こうし
た疑問に対して「イエス」と答えようと考える。我々は、バイオテクノロジーは我々
みんなのものであるという考えを確立することを推奨している。(1999 年)
NATIONAL FARMERS' UNION
(カナダ全国農業組合)
政府の政策はカナダ人全体の共通の利益を守るものでなければならない。農業に関係
のある政策決定には中小規模の農業経営者の参画が必要である。カナダ保健省は、独
立した長期の公的研究を行うこと、また、一般に利用されるすべての遺伝子組み換え
技術が安全であることを確認すること、さらに、一般に利用されるようになる前に市
民や同僚研究者がすべての研究資料を利用できるようにすることを目的とした予算を
十分に確保しなければならない。(1999 年)
CANADIAN COUNCIL OF GROCERY DISTRIBUTORS
(カナダ食品流通業評議会)
CCGD は、カナダ新種食品ガイドライン(Canadian Novel Food Guidelines)によって
バイオ食品が市場に登場する他の新しい食品と同じ水準の安全性を確保できると信じ
ている。遺伝子組み換え食品については、CCGD は一貫したアプローチを取り、信頼で
きる情報を提供して行く。また、CCGD は消費者の問い合わせや規制問題に応えて、表
示についても関与するつもりでいる。(1998 年)
食品の安全性 - カナダでは
カナダの食品の安全性は世界がうらやむほどの高い水準にあります。これは、政府の
監督機関と、消費者団体、医師や保健衛生専門家の団体、食品販売業者の団体、産業、
科学者、農業従事者、そして一般の消費者の努力がひとつになって実を結んだもので
す。では、どうしたらバイオテクノロジーによって開発された食品の安全性を確認で
きるのでしょうか。農業バイオテクノロジーを使って開発された新種食品の安全性を
確認するのは、カナダ保健省とカナダ食品検査局の共同の責任です。
カナダ保健省の担当分野:
•
•
新種食品の認可
食品の栄養成分やアレルゲン、有毒物質など、健康や食品の安全性の観
点からの食品表示に関する政策
遺伝子組み換えや、その他のバイオテクノロジーによる加工で作られたも
のを含めて、すべての食品が対象になります。
遺伝子組み換え食品は、「新種食品」に分類され、カナダ保健省が管理します。
「新種食品」には、次のようなものが含まれます。
•
•
•
過去に食品として利用されたことがないもの
遺伝子組み換えによって作られた食品
過去に使用されたことがない新しい加工方法や微生物を使って従来の食品を
変えたもの。
カナダ食品検査局の担当分野:
次についての安全性評価を行います。
肥料
種子
植物
動物
動物用ワクチンまたは診断用品
飼料
健康以外のことと安全性に関する食品表示の方針
カナダ保健省とカナダ食品検査局は、人間や動植物の健康、そして環境に対
する製品の安全性、または潜在的な危険性を検討評価した上で製品を認可し
ます。
この 2 つの機関は、バイオテクノロジーから生まれた製品をケースバイケースで検討
し、評価します。カナダの評価基準は現在の最高の科学知識に基き、国際規格では最
高の独立審査機関を利用して評価を受けています。
どちらの機関も評価基準や決定に関する資料を一般に公開しています。評価のプロセ
スについての詳細は、最後のページに掲載されているアドレスから各機関のホーム
ページをご覧ください。
また、どちらの機関も新型食品に関して直接には試験を行っていませんが、新しい農
業製品の認可申請の際には、次の資料の提出を求めています。
使われた方法
データと試験結果
他の製品との比較データ
認可申請では、申請者が研究や認定のコストを負担します。申請を受けた機関では、
専門分野の知識をもった職員が長いプロセスを通して研究結果を評価し、研究内容が
基準を満たしていない場合は、さらに研究を重ねるよう求めます。製品は、人間や動
植物、そして環境にとって安全であると判定されて始めて認可されます。製品の種類
によっては、商業生産を開始する前に認可、登録または許可を取得しなければならな
いものもあります。
新種の植物を評価するためのデータ
•
•
•
•
•
•
•
従来の品種とどう違うのか
野生化して雑草になる危険性がないか
近似種の野生植物と交配して新種の雑草を生み出す危険がないか
この植物か、植物から作る製品が人間または家畜に害を及ぼす可能性は
あるか
他の植物や昆虫に対して意図しない影響がないか
家畜飼料に影響するような栄養分の違いはあるか
新種は在来種を改良したものか
遺伝子組み換え製品の表示
遺伝子組み換え食品であることの表示を法律で義務付けるべきでしょうか。まず、表
示に関して、現在カナダでどんな規則があるかを調べてみましょう。遺伝子組み換え
食品は商品化をめざす他の新しい食品とまったく同様に扱われます。
アレルギー性や栄養価の変化など、健康や安全性などに問題があれば、製品にはその
旨の表示が義務付けられます。たとえば、遺伝子を操作してリコピンの含有量を増や
したトマトは、そのことをラベルに表示しなければなりません。
食品メーカーは任意表示基準を使って、製品が遺伝子操作をしたものか、あるいはし
ていないものかを宣伝することができます。たとえば、1996 年に大西洋岸諸州で
NatureMark種のジャガイモが発売されたときには、袋にはブランド名を印刷し、
「植物バイオテクノロジーによって改良」と明記してありました。
リコピンは一部の果物や野菜に含まれる強力な抗酸化成分です。また、リコピンの摂
取はガンや心臓病などの慢性疾患にかかる危険性を下げる効果があり、トマト加工製
品のメーカーはラベルの成分表にリコピンの含有量を表示し始めています。
どんな場合でもラベルはわかりやすく、真実で、
誤解のないものであること
一見難しくなさそうな表示ですが、加工度の高い食品や大豆、トウモロコシ、カノー
ラなどの利用度の高い第一次産品から作られた食品が登場してくると複雑な問題が出
てきます。加工食品の多くはさまざまな素材から作られた材料を使っているからです。
現在ではまだ、農産物の栽培や収穫、輸送、加工を、遺伝子組み換えをしたものとし
ていないものとを、別々の「ストリーム(生産経路)」に分けて行うシステムが普及
していません。そのため、遺伝子組み換え製品の流れがわかりにくくなっています。
農産物や食品成分が遺伝子組み換えをしたものかどうかを調べる試験方法はあります
が、調べられる項目や商業的な入手に限りがあり、また費用の面でも効率的とはいえ
ません。
ラベルに「~を含む場合があります」というときどき見かける表現を使えば、表示の
問題は簡単に解決するように見えるかもしれません。この表現の本来の目的は、食品
加工メーカーが原材料の価格や流通量の動きに合わせて別の原料を代用できるように
することでした。また、アレルギーを起こす成分や遺伝子が組み替えられたものが含
まれる食品を避けたい消費者に警告する目的もあります。
しかし、遺伝子組み換えをした製品を追跡する信頼できるシステムがない状況で、
メーカーがすべての成分を「~を含む場合があります」という表現ですませてしまう
と、かつては役に立った警告がやがて無意味なものになってしまいます。また、現在
のシステムでは、正確な表示を強制することも非常に困難なのです。
カナダは、効果的なラベル表示政策の立案で、国際的に指導的な役割を果たしていま
す。連邦政府は、法的に義務付けるアプローチを取らず、自主的な表示と、インター
ネットやニュース発表、店頭での表示によるコミュニケーションの必要性を支持して
います。
アレルギー: 悪者にもヒーローにもなる遺伝子組み換え食品
食品に対するアレルギーは、ごく軽いものから生命にかかわる深刻なものまで、人に
よって反応の程度が違います。食品アレルギーは特殊なたんぱく質が引き起こすもの
です。ごく微量のアレルゲンでも激しい反応を起こす人たちは、原因となる食品を避
けるために極端なほどの注意を払っています。こうした人たちにとって、正確な表示
のためのガイドラインは食品を安心して食べるための目安なのです。
世界各国の政府、産業界、そして科学者は、種類の異なる食用作物への遺伝子導入の
実現によってアレルギー発症のレベルに影響を与える可能性があることを深く認識し
ています。国際食品バイオテクノロジー評議会(International Food Biotechnology
Council)は、ILSI アレルギー・免疫学研究所と協力して、この問題を詳しく研究し
ています。
遺伝子組み換え技術は、不安を呼び起こす一方で別のアレルギーの問題を解消できる
可能性もあり、研究者は新しい技術によって作物から特定のアレルギー性たんぱく
質を取り除く方法を調べています。
ホットニュース - カナダ食品表示基準
カナダ食品流通業評議会(CCGD)とカナダ一般規格委員会(CGSB)は、バイオテ
クノロジー食品の自主表示に関するカナダの基準を立案するプロジェクトに着手
しました。市民に正確な情報を確実に伝えるには、バイオテクノロジー製品の有
無を明らかにする表示方法を統一基準として決めることがきわめて重要です。
問い合わせ先:
Marian Gaucher, Secretary,
Committee on Voluntary Labelling of Foods Obtained Through
Biotechnology, Canadian General Standards Board,
Ottawa, Ontario K1A 1G6
E メール: [email protected].
バイオテク科学基本セット
バイオテクノロジーのルーツは、生物学、遺伝学、生化学、微生物学、環境科学、そ
して応用技術の各分野に広がっています。ここでは、専門家でなくても一般の論議が
理解できるよう、いくつかのキーワードとポイントを挙げて説明します。
顕微鏡をのぞいて最初に見えるのが細胞です。
細胞 - 生命の最小単位
生物は、植物や動物、バクテリアのどれであっても、すべてが生命の最小単位である
細胞でできています。どの細胞も呼吸をし、エネルギーを使い、自分のコピー(複
製)を作る能力を持っています。細胞の中心には核があって、人間の脳と非常によく
似た機能を持っています。この核の内部には染色体と呼ばれる竿のような形をした構
造体があって、複製のときに遺伝情報を伝える役目をしています。
DNA - 細胞複製のソフトウェア
顕微鏡の倍率を上げて、染色体をちょっと解いてみると、それぞれが DNA という複雑
な化学物質のひもを固く巻いたものできているのがわかります。DNA には生命の源と
なる化合物、たんぱく質を作るためのプログラム、つまりソフトウェアが入っていま
す。
さらに細かく観察すると、DNA がねじれたはしご(らせん)のような形をしているの
がわかります。はしごの横桟はそれぞれが 2 本のゆるく結合したヌクレオチド(3
つの連鎖分子)で作られています。はしごの「支柱」にあたる部分は複合糖質とリン
酸エステルでできています。
染色体の内部にあって最も小さく、細胞の複製に必要な情報が入っている遺伝子はこ
の DNA のはしごの一部分にすぎません。遺伝子はそれぞれが特定のたんぱく質に関す
る情報を持っています。DNA には自分の複製を作る能力があります。まず、真中で半
分に分かれ、分離したヌクレオチドが結合しているヌクレオチド(はしごの横桟を作
る)や他の構成要素と組み合わされて別々の 2 つの DNA が形成されます。この組み
換えられた DNA が同じ手順を繰り返し、他の化合物と一緒になって、生きた細胞や酵
素など、他の機能が必要とするたんぱく質を作るのです。
人体にはどのくらいの DNA があるか知っていますか?
つないで伸ばすと、太陽までの往復をなんと 500 回もできるくらいあ
るのです。
バクテリアの DNA - 現代のバイオテクノロジーの基礎
バクテリアは単細胞生物で、核や染色体を持たないかわりに、プラスミドという互い
に独立した DNA の輪を持っています。バクテリアが持つ酵素がこのプラスミドを「切
り取り、貼り付け」して簡単に DNA を組み換えます。プラスミドはまた、DNA の要素
をいつでも別のバクテリアに転写できます。バクテリアはこの方法で DNA の「ソフト
ウェア」を変える(突然変異)ことによって、環境の変化に順応してきたのです。
このバクテリアにもウイルス感染(バクテリオファージ)に弱いという悩みがありま
す。ウイルスは自分を複製するのにバクテリアを使います。つまり、バクテリアの中
に自分の遺伝情報を挿入し、バクテリアの DNA との「切り取りと貼り付け」の操作
(組み換え)をし、さらにバクテリアのタンパク質合成を利用して自分を複製するわ
けです。
研究者はバクテリアとウイルスの複製の原理を応用し、生物体そのもの(キャリア、
または「ベクトル(仲介物)」として)を利用して、異なる生物体の間で DNA を転写
する工業プロセスを開発しようとしています。
バイオテクノロジーの基本用語
バイオテクノロジーに関する情報は当然のように科学用語で溢れています。科学者で
ない人たちはこうした難しそうな用語に圧倒されてしまうかもしれません。ここでは
バイオテクノロジーでよく使われる基本的な用語の定義を紹介します。この小冊子に
は出てこない用語も取り上げてあります。
アグロバクテリウム(Agrobacteriumi)
• 土の中にごく普通に存在するバクテ
リアで、遺伝情報(DNA)を自然に植
物の細胞に送り込めるもの。
細胞(Cell)
• すべての生命体で、独立して生存で
きる最小の構造単位。
アミノ酸(Amino Acid)
• たんぱく質を形成する物質。
染色体(Chromosome)
• 多数の遺伝子をつないだひも。染色
体はそれぞれが固く巻かれた DNA 分
子で、顕微鏡で観察すると細い糸の
ように見えます。
抗生物質(Antibiotic)
• 微生物が自然に作り出す物質で、バ
クテリアを中心とする他の微生物の
成長を阻止する効果があるもの。
キモシン(Chymosin)
• チーズ製造工程で牛乳を凝固させる
酵素。
バクテリウム
(複数形はバクテリア、Bacterium、pl
bacteria)
• 1 個の単純な細胞でできている生物
体。バクテリアは地球上どこでも自
然に存在します。
クローニング(Cloning)
• 1 個の祖先からまったく同じ細胞や生
物体を大量に作り出すこと。
塩基(Base)
• DNA 分子の構成要素。DNA には、A
(アデニン)、C(シトシン)、T
(チミン)、G(グアニン)の 4 つ
の塩基があります。
DNA
生物学的プロセス(Biological
process)
•
ふつう生物体によって行われる化学
反応が関与するプロセス。
二重らせん構造(Double helix)
•
DNA の立体的構造で、2 本のひもが
らせん状(スパイラル)にねじれた
形を指しています。
•
デオキシリボ核酸の略語。DNA にはた
んぱく質の構造を決定する情報が
入っています。
酵素(Enzyme)
• 生きた細胞と生体の中での化学反
応をコントロールするたんぱく質。
遺伝子型(Genotype)
• 個々の生物体の遺伝子の構成様式。
発現(Expression)
• 花の色などのように、遺伝子によっ
て決まる一定の特徴が現れること。
遺伝(Heredity)
• 生殖によって親から子供へ伝えられ
る遺伝情報。葉の形など。
遺伝子(Gene)
• DNA の一部で、一種類のたんぱく質を
作るレシピのような遺伝情報を持っ
たもの。
標識遺伝子
(Marker gene)
• 遺伝子組み換えによってできた生物
体を判別し、選択するのに使われる
遺伝子。
微生物(Microbe)
• 顕微鏡でしか見られない生物体。
組み換え遺伝子
(Gene construct)
• 遺伝子工学によって、料理のレシピ
に手を加えるように、人工的に組み
立てられた DNA の配列。
遺伝子技術
(Gene technology)
「遺伝子組み換え」を参照。
核(Nucleus)
• 細胞の中の、DNA が入っている構造
体。
遺伝暗号
(Genetic code)
• 一定の特徴を作るのに必要な情報を
持った DNA の塩基配列。
生物体(Organism)
• 生きている植物、動物、または微生
物。
遺伝子の多様性(Genetic diversity)
• 異なる生物体が持つ膨大な DNA の配
列のパターンで、世界に数え切れな
い種類の動植物が存在する理由。
特許(Patent)
• 新発明を保護する法的な契約。
遺伝子工学
(Genetic engineering)
「遺伝子組み換え」を参照。
表現型(Phenotype)
• 遺伝子と環境条件の相互作用によっ
てできた生物体の外観。
遺伝子操作
(Genetic manipulation)
「遺伝子組み換え」を参照。
プラスミド(Plasmid)
• 多くのバクテリアや一部の酵母菌に
見られる、自己複製ができる小さな
DNA の輪。
遺伝子組み換え
(Genetic modification)
• ある生物体の遺伝子を別の種類の生
物体に転写したり、生物体の遺伝的
発現を変えたりするのに使われる一
連のテクニックのこと。
遺伝子マーカー(Genetic marker)
• 見分けが簡単なために、他の遺伝子
の地図作成の目印として使える DNA
の配列。
たんぱく質(Protein)
• いろいろなアミノ酸でできている分
子。たんぱく質は種類が多く、それ
ぞれが一定範囲の機能を持っていま
す。
RNA
•
リボ核酸。DNA に似た分子ですが、構
造が少し違います。DNA の情 報を細
胞のたんぱく質形成部分に変える仲
介の役目を持っています。
種(Species)
• 交配によって生命力のある子孫を作
ることができる生物体のグループ。
生命体(Viable)
• 細胞や DNA 分子のように複製を作る
能力を持つ生き物。
遺伝子導入生物(Transginic)
• 遺伝子組み換えのテクニックによっ
て、他の生物体から人工的に組入れ
られた遺伝子を持つ生物体。
食品への使用が認可された農作物 - 1999 年 6 月
製品
カノーラ
認可された数
新規性質 6 件
新規性質 3 件
新規性質 1 件
新規性質 1 件
トウモロコシ
ワタ種子
新規性質 7 件
新規性質 3 件
新規性質 3 件
新規性質 2 件
新規性質 2 件
新規性質 2 件
新規性質 1 件
亜麻
ジャガイモ
新規性質 1 件
新規性質 2 件
新規性質 2 件
大豆
かぼちゃ
トマト
新規性質 1 件
新規性質 2 件
新規性質 3 件
性質
除草剤耐性
交配系
高オレイン酸/低リノール
酸含有
ラウリン酸およびミリスチ
ン酸の含有水準
除草剤耐性
害虫抵抗性
除草剤耐性と害虫抵抗性
交配系
除草剤耐性
害虫抵抗性
除草剤耐性とウイルス抵抗
性
除草剤耐性
害虫抵抗性
害虫抵抗性とウイルス抵抗
性
除草剤耐性
ウイルス抵抗性
日持ち性の改良
小麦については、(遺伝子操作によらない)除草剤耐性が、新規性質として、環境お
よび家畜飼料としての用途にのみ認可されています。
カナダで認可されている製品についての詳細は、
カナダ食品検査局(電話 (613) 225-2342)に問い合わせるか、
下記のホームページでをご覧ください。http://www.cfia-acia.agr.ca
連絡先一覧
資料などの請求は次の各窓口へどうぞ
消費者アクションネットワーク
Action, Reseau Consommateur
1215 Visitation Bureau 103,
Montreal, QU H2L 3B5
電話: 514-521-6820
ファックス: 514-521-0736
• ケベック州の消費者の意見に関す
る一般情報の提供
• 意見書を作成
AGCare
(資源環境保護促進農業グループ)
(Agricultural Groups Concerned
About Resources and the
Environment)
90 Woodlawn Road West, Guelph,
Ontario N1H 1B2
電話: 519-837-1326
ファックス: 519-837-1674
E メール: [email protected]
URL: http://www.agcare.org
• バイオテクノロジー開発、持続可
能な農業、新しい農業技術の責任
ある利用などに関する生産者側の
見解
• 情報キットとマスコミ用参考資料
カナダ農業研究所
Agricultural Institute of Canada
Suite 1112, 141 Laurier Ave. W.,
Ottawa, Ontario K1P 5J3
電話: 613-232-9459
ファックス: 613-594-5190
E メール: [email protected]
URL: http://www.aic.ca
• 各州の農業研究所、科学者および
農業関係団体の連合
• バイオテクノロジーをテーマとす
る講演者を派遣
カナダ農業・農産食品省広報局
カナダ農業・農産食品省広報局
Agriculture and AgriAgri-Food Canada
Communications Branch
Sir John Calling Building, Rm. E122
930 Carling Ave.,
Ottawa, ON K1A 0C1
E メール: [email protected]
URL: http://www.agr.ca
• 多様な分野の専門家、商品、政府
省庁が関与するバイオテクノロ
ジーについて多方面にわたる情報
基地
アグウェスト・バイオテク社
AgAg-West Biotech
Biotech Inc.
101-111 Research Drive, Saskatoon,
Saskatchewan S7N 3R2
電話: 306-975-1939
ファックス: 306-975-1966
E メール: [email protected]
URL: http://www.agwest.sk.ca
• サスカチュワン州の農業バイオテ
クノロジー産業の育成と、関連食
品や食品以外の技術の商業化を支
援
• パンフレット「Ag Biotech
Bulletin」の発行。バイオテク公
開試験場(SABIC)運営。政府規制
などに関する参考資料(SARAS)発
行
バイオ・アトランテク
BioAtlantech
P.O. Box 636, Stn. A, Fredericton,
NB E3B 5A6
電話: 506-444-2444
ファックス: 506-444-5662
E メール: [email protected]
URL: http://www.bioatlantech.nb.ca
• 投資、パートナーシップ結成、研
究開発および熟練労働力の開発推
進
• カナダ大西洋岸諸州に関する情報
バイオテクカナダ
BIOTECanada
420-130 Albert Street,
Ottawa, ON K1P 5G4
電話: 613-230-5585
ファックス: 613-563-8850
E メール: [email protected]
URL: http://www.biotech.ca
• アドボカシー、人材、コミュニ
ケーション、国際問題などに関す
る産業界の代弁者
• 一般への広報や啓蒙活動について
も助言
バイオテクカナダ人材評議会
BIOTECanada Human Resources Council
420-130 Albert Street, Ottawa,
ON K1P 5G4
電話: 613-235-1402
ファックス: 613-233-7541
E メール: [email protected]
• カナダのバイオテクノロジー分野
のために、資格、技能、経験のあ
る人材を開発
• 研修制度、資格認定制度、キャリ
ア開発、個別プログラムなどを実
施
カナダ・バイオテクノロジー
戦略事務局
Canadian Biotechnology Strategy
Secretariat
7th Floor, Room 744-B, 235 Queen
Street Ottawa, Ontario K1A 0H5
ファックス: 613-941-5533
E メール: [email protected]
URL: http://strategis.ic.gc.ca/cbs
• 連邦政府の「カナダ・バイオテク
ノロジー戦略」に関する資料
カナダ環境保護ネットワーク
Canadian Environmental Network
945 Wellington Street, Suite 300,
Ottawa, ON K1Y 2X5
電話: 613-728-9810
E メール: [email protected]
URL: http://ww.cen.web.net
• 環境問題に関する一般情報や見解
カナダ農業連盟
Canadian Federation of Agriculture
1101-75 Albert Street, Ottawa,
Ontario K1P 5E7
電話: 613-236-3633
ファックス: 613-236-5749
E メール: [email protected]
URL: http://www.cfa-fca.ca
• カナダの農家 20 万世帯を代表し、
農業と食品に関する統一見解を表
明
• 全国的、国際的なレベルでのバイ
オテクノロジー情報
カナダ食品検査局バイオテクノロジー
事務局
Canadian Food Inspection Agency
Office of Biotechnology
59 Camelot Drive, Nepean,
Ontario, ON K1A 0Y9
電話: 613-225-2342
ファックス: 613-228-6604
URL: http://www.cfia-acia.agr.ca
• バイオテクノロジーとその技術に
よって作られた農産品の監督規制
制度、およびカナダ食品検査局が
管轄する製品に関する一般情報
• 植物、家畜飼料、バイオ肥料(サ
プルメント)、動物用生物製剤の
安全性と環境アセスメントに関す
る特定の規制条件に関する情報
カナダ環境法環境政策研究所
Canadian Institute for
Environmental Law and Policy
Suite 400, 517 College Street,
Toronto, ON M6G 4A2
電話: 416-923-3529
ファックス: 416-923-5949
E メール: [email protected]
URL: http://www.web.net/cielap/
• 環境問題に関しての一般情報、お
よび社会的、倫理的な意見発表
• 「The Citizen's Guide to
Biotechnology(市民のためのバイ
オテクノロジーガイド)」を出版
(1995 年)
カナダ有機栽培組合
Canadian Organic Growers
P.O. Box 6408, Station J, Ottawa,
Ontario K2A 3Y6
電話: 613-231-9047
ファックス: 613-256-4453
E メール: [email protected]
URL: http://www.gks.index.html
• 有機栽培農家の立場から見た一般
情報
カナダ青果販売協会
Canadian Produce Marketing
Association
1101 Prince of Wales Drive, Suite
310, Ottawa, Ontario K2C 3W1
電話: 613-226-4187
ファックス: 613-226-2984
E メール: [email protected]
URL: http://www.cpma.ca
• バイオテクノロジー、生鮮果物お
よび野菜に関する問い合わせに回
答
• 青果物の栽培業者および流通業者
の連絡先を紹介
カナダ消費者協会
Consumers' Association of Canada
267 O'Connor Street, Suite 307,
Ottawa, ON K2P 1V3
電話: 613-238-2533
ファックス: 613-563-2254
E メール: [email protected]
URL: http://www.consumer.ca
• 消費者を代表し、情報を配布し、
生活の質向上のために、消費者の
代理として擁護活動を行うボラン
ティア団体
カナダ市民会議
Council of Canadians
502-151 Slater Street, Ottawa,
Ontario K1P 5H3
電話: 613-233-2773
ファックス: 613-233-6776
E メール: [email protected]
URL: http://www.canadians.org
• 重要な国民の問題について批判を
行う独立した市民団体
• 公共の見地からの情報
カナダ作物保護研究所
Crop Protection Institute of Canada
21 Four Seasons Place, Suite 627
Etobicoke, ON M9B 6J8
電話: 416-622-9771
ファックス: 416-622-6764
E メール: [email protected]
URL: http://www.cropro.org
• 農業、林業および害虫管理に使わ
れる植物生命科学の利用に関与す
るメーカー、開発者、流通業者を
代表
• 農作物に対する農薬およびバイオ
テクノロジーの使用に関する規制、
安全性、環境問題に関する情報を
提供
カナダ環境省
Environment Canada
E メール: [email protected]
http://www.ec.gc.ca/
• カナダ環境保護法と結びつきのあ
るバイオテクノロジーに関する情
報
URL:
カナダ漁業海洋省広報局
Fisheries and Oceans Canada
Communications Branch
200 Kent Street, 13th Floor,
Station 13228 Ottawa, ON K1A 0E6
電話: 613-993-1516
ファックス: 613-990-1866
E メール: [email protected]
URL: http://www.dfo-mpo.gc.ca
• 漁業法、水産養殖、水生生物に関
連するバイオテクノロジーの情報
食品バイオテクノロジー・コミュニケ
ーションネットワーク(FBCN
ーションネットワーク(FBCN)
FBCN)
Food Biotechnology Communications
Network (FBCN)
1 Stone Road West, Guelph,
ON N1G 4Y2
電話: 519-826-3440
ファックス: 519-826-3441
E メール: [email protected]
URL: http://www.foodbiotech.org
• 食品バイオテクノロジーに関する
質問に対する総合的な資料紹介
サービス
カナダ保健省
衛生保護局食品バイオテクノロジー部
Health Canada
Health Protection Branch,
Office
Office of Food Biotechnology
Tunney's Pasture PL 0913A, Ottawa,
Ontario K1A 0K9
電話: 613-957-2991
ファックス: 613-941-5366
E メール: [email protected]
URL:http://www.hc-sc.gc.ca
• 人体への安全性について、遺伝子
組み換え食品の安全評価に対する
規制プロセスとアプローチに対処
• 新製品に対する認可の可否を決定
• 食品バイオテクノロジーをテーマ
とする各種刊行物をホームページ
に掲載
全国農業組合
National Farmers' Union
250C 2nd Avenue South, Saskatoon,
Saskatchewan S7K 2M1
電話: 306-652-9465
ファックス: 306-664-6226
E メール: [email protected]
URL: http://www.nfu.ca
• 農場や農家の家族全体の生活の質
向上のための農業従事者の全国団
体
• バイオテクノロジー問題について
農家の見解
国立栄養学研究所
National Institute of Nutrition
265 Carling Avenue, Suite 302
Ottawa, Ontario K1S 2E1
電話: 613-235-3355
ファックス: 613-235-7032
E メール: [email protected]
URL: http://www.nin.ca
• カナダ国民全体の健康のために、
栄養知識の普及のリーダーシッ
プを取る全国的非営利団体。
オンタリオ農産食品テクノロジーズ
Ontario AgriAgri-Food Technologies
1 Stone Road W., Guelph, ON N1G 4Y2
電話: 519-826-4195
ファックス: 519-826-3389
E メール: [email protected]
• オンタリオ州における研究と商業
化を推進
• テクノロジーの開発をサポート
国際農業地帯向上財団
Rural Advancement Foundation
International (RAFI)
110 Osborne Street, Suite 202,
Winnipeg, MB R3L 1Y5
電話: 204-453-5259
ファックス: 204-925-8034
E メール: [email protected]
URL: http://www.rafi.ca
• 農業社会に役立つ環境保全、持続
可能な農業、技術の社会的責任に
基く開発
• 知的財産権と遺伝子の多様性に関
する情報