ふりがな 氏 名 つもり けいいち 津森 圭一 1. 学歴 2000 年 3 月 京都大学文学部(人文学科フランス語学フランス文学専修)卒業 2003 年 3 月 京都大学大学院文学研究科修士課程(文献文化学専攻フランス語学フランス文学専修)修了 2005 年 9 月 パリ第 3 大学 DEA[専門研究課程](フランス文学フランス文明専攻)修了 2010 年 3 月 京都大学大学院文学研究科博士後期課程(文献文化学専攻フランス語学フランス文学専修) 単位取得指導認定退学 2011 年 3 月 パリ第 3 大学博士課程(フランス文学フランス文明専攻)修了 2. 職歴・研究歴 2010 年 4 月 - 2010 年 9 月 同志社大学言語文化教育研究センター嘱託講師 2010 年 4 月 - 2010 年 9 月 京都市立芸術大学音楽学部非常勤講師 2010 年 11 月 - 2011 年 1 月 京都大学大学院文学研究科・技術補佐員 2011 年 4 月 - 2012 年 3 月 京都大学大学院文学研究科・研究員 2012 年 1 月 - 2012 年 3 月 パリ第 3 大学プルースト研究センター研究員 2012 年 4 月 - 2013 年 3 月 京都大学文学部非常勤講師 2012 年 4 月 - 2012 年 9 月 関西学院大学文学部非常勤講師 2012 年 4 月 - 2013 年 8 月 フランス国立極東学院京都支部リサーチ・アシスタント 2012 年 9 月 - 2013 年 3 月 同志社大学言語文化教育研究センター嘱託講師 2013 年 4 月 - 2013 年 8 月 京都大学大学院文学研究科・研究員 2013 年 9 月 - 2015 年 3 月 上智大学グローバル教育センター特別研究員 2014 年 4 月 - 現在に至る 上智大学外国語学部フランス語学科非常勤講師 2014 年 4 月 - 2015 年 3 月 白百合女子大学文学部フランス語フランス文学科非常勤講師 2014 年 4 月 - 2015 年 3 月 駒澤大学総合教育研究部非常勤講師 2015 年 4 月 - 現在に至る 一橋大学大学院経済学研究科特任講師 2015 年 4 月 - 現在に至る 青山学院大学文学部フランス文学科非常勤講師 3. 学内教育活動 A. 担当講義名 (a) 学部学生向け 地域研究の方法 A 基礎講義 A 基礎ゼミ 海外調査 A C. 講義およびゼミナールの指導方針 「地域研究の方法 A」では,フランスを中心とした西洋の芸術文化(絵画,建築,庭園,文学)で表現される「風 1 景」の起源と歴史を紹介している。「風景」の持つ意義や役割を,画像やテクストを通じて考察し,日本に住むわれ われにとって「風景」,「景観」とは何であるのかを,比較文化的視点から理解することを目指している。 「基礎講義 A」では,現実の都市空間の構造を,フランス・パリを中心に考察する。フランスという統一国家が, なぜ首都パリと諸地方の集合体として持続し続けているのかを,歴史的・文化的遺産を通して理解することを目指 す。さらには,現在のパリがいかなる都市問題を抱えているかを考察する。 「基礎ゼミ」および「海外調査 A」では,今日の EU 諸国の経済・社会への理解を深めるために,その歴史的・文 化的背景についての基礎的な知識を身につけ,受講者それぞれが設定したテーマについて主体的に調査を進め る。その調査結果を「フランス・ベルギー・ドイツ短期海外調査」において現地の学生の前で英語で発表したうえで 討論する。海外調査の成果は年度末までに報告書(英語)としてまとめる。 4. 主な研究テーマ フランス近代文学と「風景」 フランス近代文学における「風景」の意味と役割を分析している。「風景」のテーマは文学,絵画,建築,庭園, 哲学,地理学など多様な分野にまたがるものであるが,文学における「風景」は,何よりもまず作家が世界をいかに 見ていたかという問題に関わっている。そこで,フランス近代文学を代表する作家の一人であるマルセル・プルース ト(1871-1922)の作品で展開される風景観に着目し,作家が「風景」にいかなる意味を付与してきたかを解明する ことを目指している。具体的には,フランス近現代の風景論(コルバン,ベルク,コロ等)を手がかりに,プルーストの 作品で描かれる「庭園」および「建築」と「風土」との関連を検討している。ところで,芸術的表象としての「風景」の 根幹には,住み慣れた環境からもたらされる知覚経験が存する。そこで,「プルースト的風景」の理解を通して「風 景」そのもののあり方を比較文化史視点から考察し直し,今日の我々にとっての「景観」「環境」の在り方を解明す ることを将来の目標として位置づけている。 5. 研究活動 A.業績 (a) 著書・編著 1. TSUMORI Keiichi, YOSHIKAWA Junko (ed.), Proust et l’architecture : esthétique, politique, histoire, actes du colloque franco-japonais organisé par le Département de langue et littérature françaises de l’Université de Kyoto – Faculté des Lettres, 共著[TSUMORI Keiichi ほか 14 名]. 本人担当箇所:« Le gothique selon Ruskin et Émile Mâle et "L’Église de village" de Proust », p. 107-118.(2013 年 3 月) 2. 津森圭一,吉川順子(編),『プルーストと建築-美学,政治,歴史』,京都大学平成 24 年度全学経費「若 手研究者による国際ワークショップ」成果報告書,共著[津森圭一ほか 14 名],本人担当箇所:「ジョン・ラス キン,エミール・マールによるゴシック論とプルーストの風景論」,p. 105-117.(2013 年 3 月) 3. TSUMORI Keiichi, Proust et le paysage : des écrits de jeunesse à la Recherche du temps perdu, Paris, H. Champion, collection « Recherches proustiennes », no 28, 464 pages.(2014 年 2 月) (b) 論文(査読つき論文には*) 1. 津森圭一,「プルーストにおけるパノラマ的視点-ラ・ラスプリエールの風景をめぐって」,『 仏文研究』,京 都大学フランス語学フランス文学研究会,第 34 号,p. 81-95.(2003 年 9 月) 2. 津森圭一,「プルーストにおける自然の感情-「晦渋に抗して」から『ジャン・サントゥイユ』へ」,『仏文研究』, 京都大学フランス語学フランス文学研究会,「吉田城先生追悼特別号」,p. 199-216.(2006 年 6 月) 2 *3. TSUMORI Keiichi, « Proust et le paysage : autour de la préface et la note de La Bible d’Amiens de John Ruskin », Études de langue et littérature françaises, Tokyo, Société japonaise de langue et littérature françaises, no 94, p. 61-75.(2009 年 3 月) 4. TSUMORI Keiichi, « Le Paysage proustien : des écrits de jeunesse à la Recherche du temps perdu »(博士学位 請求論文,パリ第 3 大学), Université Sorbonne Nouvelle – Paris 3, thèse de doctorat en littérature et civilisations françaises, rédigée sous la direction de Pierre-Edmond Robert, 380 p.(2011 年 3 月) *5. TSUMORI Keiichi, « Proust et Ruskin : l’invention d’un paysage poétique », Études de langue et littérature françaises, Tokyo, Société japonaise de langue et littérature françaises, no 100, p. 133-149.(2012 年 3 月) 6. TSUMORI Keiichi, « Un paysage proustien : Paris pendant la Grande Guerre », Kyoto Erasmus Project, été 2012, Université de Kyoto, 京都大学,組織的な若手研究者等海外派遣プログラム『京都エラスムス計画』 2011年度国際研究機関派遣報告論文 URL:http://www.econ.kyoto-u.ac.jp/daikokai/thesis/outcome_kikan_tsumori.pdf(2012年6月) 7. TSUMORI Keiichi, « Proust et le paysage "naturiste" : un renouveau poétique dans Les Plaisirs et les jours », in Proust face à l’héritage du XIXe siècle : tradition et métamorphose, Nathalie Mauriac Dyer, Kazuyoshi Yoshikawa, Pierre-Edmond Robert (éd.), Paris, Presses Sorbonne Nouvelle, p. 109-120.(2012 年 6 月) *8. TSUMORI Keiichi, « Gothique et paysage dans "Combray" : Proust, Ruskin et Émile Mâle », Bulletin d’informations proustiennes, Paris, Éditions rue d’Ulm, no 43, p. 113-119.(2013 年 10 月) (c) 翻訳 1. ヴィオレーヌ・ボンゾン「特別講演-ポール・クローデルとカミーユ・クローデルを語る」(吉田城・津森圭一共 訳)『仏文研究』京都大学フランス語学フランス文学会,34 号,p. 131-141.(2003 年 9 月) 2. ジャン=マルク・カランタ「建築家マルセル・プルースト,『失われた時』を再構築する」(津森圭一訳),マヤ・ラ ヴォー「地下道,回廊,小部屋-『失われた時を求めて』における秘密の建築」(津森圭一訳),村上祐二 「ミシュレの読者プルースト-『大聖堂の死』から『コンブレー』まで」(津森圭一訳),『プルーストと建築- 美学,政治,歴史』京都大学平成 24 年度全学経費「若手研究者による国際ワークショップ」成果報告書,津 森圭一・吉川順子編集,p. 59-72, 135-148, 163-170.(2013 年 3 月) 3. KATO Kunio, « Le commencement de l’acte architectural : voir (miru) et dresser (tateru). À travers les phénomènes des croyances primitives et du folklore japonais » (Benoît Jacquet, Keiichi Tsumori 共訳), Dispositifs et notions de la spatialité japonaise, sous la direction de Benoît Jacquet, Philippe Bonnin et Nishida Masatsugu, Lausanne, Presses polytechniques et universitaires romandes, p. 29-50.(2014 年 5 月) (d) その他 1. 津森圭一,「プルーストと風景」,『 プルースト研究会報告』,関西プルースト研究会,71・72 合併号,p. 10-23. (2010 年 12 月) 2. TSUMORI Keiichi, « Notes de lecture. Isabelle ENAUD-LECHIEN et Joëlle PRUNGNAUD (éd.), Postérité de John Ruskin : l’héritage ruskinien dans les textes littéraires et les écrits esthétiques, Paris, Classiques Garnier, "Rencontres" no 13, 2011, 386 p. », Bulletin d’informations proustiennes, Paris, Éditions rue d’Ulm, no 42, p. 153-155.(2012 年 7 月) 3. 津森圭一,「書評:Michel Collot, La Pensée-paysage : philosophie, arts, littérature, Arles : Actes Sud ; Versailles : ENSP, collection « Paysage », 2011, 282 p.」,『仏文研究』,京都大学フランス語学フランス文学 3 研究会,第 44 号, p. 165-168.(2013 年 10 月) 4. 津森圭一,「プルーストと庭園の詩学」,『 プルースト研究会報告 』,関西プルースト研究会,81 号,p. 26-35. (2013 年 12 月) 5. TSUMORI Keiichi, « Actualité proustienne au Japon en 2013. Shiso [Pensée], no 1077, novembre 2013 : "Proust dans le temps ", sous la direction de Morio Tagai, 252 p., ISSN 0386-2755 », Acta fabula, vol. 15, n° 6, Notes de lecture, URL : http://www.fabula.org/acta/document8775.php(2014 年 7 月) 6. 津森圭一,「近年のプルースト研究の動向」,『Site Web Cahier 書評・エッセー・研究レヴュー』日本フランス語 フランス文学会,URL : http://www.sjllf.org/bb6jqjvp2-65/#_65(2015 年 4 月) 7. 杉本淑彦,竹中幸史(編)『教養のフランス近現代史』ミネルヴァ書房,本人担当箇所:「多彩な文学世界」, p. 191-210.(2015 年 6 月刊行予定) B. 最近の研究活動 (a) 国内外学会発表(基調報告・招待講演には*) 1. TSUMORI Keiichi, « Le Paysage fin de siècle chez Proust », Colloque Franco-japonais : Proust face à l’héritage du XIXe siècle : filiations et ruptures, Institut franco-japonais du Kansaï.(2010 年 11 月 21 日) 2. 津森圭一,「プルーストとラスキン-詩的風景の創出」,日本フランス語フランス文学会,2011 年度春季大 会,一橋大学.(2011 年 5 月 28 日) *3. TSUMORI Keiichi, « Un paysage proustien : Paris pendant la Grande Guerre », Conférence au séminaire du professeur Pierre-Edmond Robert, Université Paris 3.(2012 年 2 月 17 日) 4. 津森圭一,「プルーストにおける風景-初期作品から『失われた時を求めて』まで」,日本プルースト研究会,東 京大学.(2012 年 6 月 2 日) 5. TSUMORI Keiichi, « Le gothique selon Ruskin et Émile Mâle et "L’Église de village" de Proust », Colloque international de jeunes chercheurs : « Proust et l’architecture : esthétique, politique, histoire », organisé par Keiichi Tsumori et Yuji Murakami, Université de Kyoto.(2012 年 11 月 25 日) 6. 津森圭一,「プルーストと庭園の詩学-読解の対象としての庭」,日仏美術学会第 129 回例会,京都大学. (2013 年 12 月 21 日) *7. 津森圭一,「マルセル・プルーストのパリと地方-作家の見た風景,作家の描く風景」,九州産業大学国際 文化学部・松原陽子准教授 JSPS 科研費による助成,九州産業大学.(2014 年 1 月 6 日) *8. 津森圭一,「サン=トゥーヴェルト侯爵夫人邸における夜会」,獨協大学外国語学部・福田美雪講師 JSPS 科 研費による助成,獨協大学.(2014 年 1 月 16 日) (d) 研究集会オーガナイズ 1. MURAKAMI Yuji, TSUMORI Keiichi, « Proust et l’architecture : esthétique, politique, histoire », colloque franco-japonais organisé par le Département de langue et littérature françaises de l’Université de Kyoto – Faculté des Lettres(京都大学平成 24 年度全学経費「若手研究者による国際ワークショップ」)(2012 年 11 月 24 日,25 日開催,開催場所:京都大学文学部) C. 受賞 1. 2013 年度日本フランス語フランス文学会奨励賞(2013 年 6 月 2 日) 4 7. 学外活動 (a) 他大学講師等 1. 同志社大学言語文化教育研究センター嘱託講師,2010 年度(前期),2012 年度(後期) 2. 京都市立芸術大学音楽学部非常勤講師,2010 年度(前期) 3. 京都大学文学部非常勤講師,2012 年度(通年) 4. 関西学院大学文学部非常勤講師,2012 年度(前期) 5. 上智大学外国語学部フランス語学科非常勤講師,2014 年度 - 現在(通年) 6. 白百合女子大学文学部フランス語フランス文学科非常勤講師,2014 年度(通年) 7. 駒澤大学総合教育研究部非常勤講師,2014 年度(通年) 8. 青山学院大学文学部フランス文学科非常勤講師,2015 年度(通年) (b) 所属学会および学術活動 1. 京都大学フランス語学フランス文学研究会 2. 関西プルースト研究会 3. 日本プルースト研究会 4. 日本フランス語フランス文学会(関東支部編集委員:2015 年 3 月 - 現在) 5. 日仏美術学会 (d) その他 1. 2014年度フランス語教育国内スタージュ参加(主催:日本フランス語フランス文学会・日本フランス語教育学 会・在日フランス大使館・アンスティチュ・フランセ東京),会場:アンスティチュ・フランセ東京(2014年3月22 日 - 25日) 2. 2014年度フランス語教員養成講座DUFLE受講(主催:メーヌ大学・在日フランス大使館・アンスティチュ・フラ ンセ東京),会場:アンスティチュ・フランセ東京(2014年8月25日 - 2015年3月5日) 5
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