日本語版 - 森美術館

ポ ッ プ ア ッ プ・マ ト ハ フ
ア ラ ブ・エ ク ス プ レ ス 展
2 0 12 年 9 月 25 日
ア ラ ブ・エ ク ス プ レ ス 展:ア ラ ブ 美 術 の 今 を 知 る
2012 年 6 月 16 日( 土 )ー 10 月 28 日( 日 )
森 美 術 館( 六 本 木 ヒ ル ズ 森 タ ワ ー 53 階 )
ポ ッ プ ア ッ プ・マ ト ハ フ @ 森 美 術 館
マ ト ハ フ・ア ラ ブ 近 代 美 術 館 共 催 シ ン ポ ジ ウ ム
遠くて近い、近くて 遠 い 、ア ラ ブ と 日 本:
アーティストの役 割 と は な に か
2012 年 9 月 28 日( 金 )、29 日( 土 )
ア カ デ ミ ー ヒ ル ズ( 六 本 木 ヒ ル ズ 森 タ ワ ー 49 階 )
森 美 術 館は 9 月 28 日( 金 )、29 日( 土 )の 2 日 間にわたり、
「 アラブ・エクスプレス 展:アラブ美 術の
今を知る」の関 連プログラムとして、
「 ポップアップ・マトハフ @ 森 美 術 館—マトハフ・アラブ近 代 美 術
館 共 催シンポジウム 遠くて近い、近くて遠い、アラブと日 本:アーティストの役 割とは何か」を開 催
します。本シンポジウムはカタール・日 本 国 交 樹 立 40 周 年を記 念して、カタール美 術 館 庁が実 施する
プロジェクトの1つです。
本シンポジウムは、アラブと日 本の現 代アーティストによる対 談 形 式の 3 つのセッションで構 成さ
れ、それぞれ、自 作を紹 介しながら相 互の作 品に共 通するテーマについて議 論します。さらにセッショ
ンのまとめとして、最 後に出 演 者 全 員によるディスカッションを行います。ほとんど共 通 点がないよ
うに思われる日 本とアラブ世 界ですが、どちらの地 域のアーティストも社 会 的 変 動の中で身の周りの
諸 問 題に取り組んでいます。そこには思いがけない共 通 性を見 出すことができるでしょう。また、日 本
とアラブの現 代 美 術の議 論を通して、いまだに根 強い文 化 的クリシェや西 洋が持つステレオタイプに
ついても考 察します。
本シンポジウムが出 演アーティストの制 作 活 動をそれぞれの文 化 的な文 脈の中で捉え、両 地 域にお
ける双 方の先 入 観や固 定 観 念について、再 考を促す機 会となることを期 待しています。
出 演:森 美 術 館、マトハフ・アラブ近 代 美 術 館、カタール美 術 館 庁
企 画:ディーナ・シャラビー(マトハフ・アラブ近 代 美 術 館 前 事 業 戦 略 部 長 )、近 藤 健 一( 森 美 術 館キュレーター)
会 場:アカデミーヒルズ( 六 本 木ヒルズ森タワー 49 階 )
料 金:無 料 定 員:各 日 150 名( 要 予 約 ) お申し込み:森 美 術 館ウェブサイト www.mori.art.museum
「 日 本の若 手アーティストをリサーチしていて気づいたことは、彼らには対 談 相 手となるアラブのアーティ
ストたちと 同 様 の 興 味 対 象 があり、感 情 的 にも 共 有 するものがある、ということです。しかし、それはすぐ
にわかるものではありません。現 代アーティストの多くは社 会の長 所・短 所について語りますが、その魅 力
的な切り口には共 通するものがあります。本プログラムでは、未だ語られたことのないこのような共 通 性に
ついて、新たな対 話を生み出したいと考えています。」
ディーナ・シャラビー(「ポップアップ・マトハフ @ 森 美 術 館 」キュレーター)
プレスリリース
お問い合わせ 森 美 術 館 広 報:瀧、品 川、桐 木
Tel: 03-6406-6111 Fax: 03-6406-9351 E-mail: [email protected] Web: www.mori.art.museum
〒 106-6150 東 京 都 港 区 六 本 木 6-10-1 六 本 木ヒルズ森タワー 森 美 術 館
1 /4
ア ラ ブ・エ ク ス プ レ ス 展
ポ ッ プ ア ッ プ・マ ト ハ フ
2 0 12 年 9 月 25 日
【プログラムスケジュール】
■ 第 1 日 目 2012 年 9 月 28 日( 金 ) 19:00–21:00 * 日 英 同 時 通 訳 付
「 アラブ・エクスプレス展 」キュレーター)
司 会:近 藤 健 一( 森 美 術 館キュレーター、
● シンポジウム開 催にあたって
19:00–19:25
「 アラブ・エクスプレス展 」キュレーター)
出 演:南 條 史 生( 森 美 術 館 館 長、
● セッション 1「 目 撃 者は語る」
19:30–21:00
出 演:ハリーム・アル・カリーム(「アラブ・エクスプレス展 」出 展アーティスト)、
(アーティスト)、エリイ[ Chim ↑ Pom ]
(アーティスト)
卯 城 竜 太[ Chim ↑ Pom ]
モデレーター:近 藤 健 一
ハリーム・アル・カリーム(イラク生まれ、米 国/ UAE 在 住 )と、ゲリラ的な表 現で知られるアー
テ ィ スト 集 団 Chim ↑ Pom( 東 京 を 拠 点 に 活 動 )との 間 に、共 通 点 はあまりないかもしれませ
ん。しかし、両 者ともさまざまな文 脈を理 解し探 求するための取り組み方は共 通しており、それ
ハリーム・アル・カリーム
Photo: Jessica Forde
ぞれの国で近 年 起こった惨 事を、作 品を通して表 現します。本セッションでは、事 件や紛 争の目
撃 者として、アーティストは何ができるのかということを考 察します。また、プライベートとパ
ブリックとの関 係 性について、作 品や制 作 活 動を通して力 強いメッセージを伝えるために彼ら
がどのような立ち位 置を取るのか、ということについても議 論します。
■ 第 2 日 目 2012 年 9 月 29 日( 土 ) 13:00–18:30 * 日 英 同 時 通 訳 付
司 会:近 藤 健 一
Chim ↑ Pom
Photo: Matsukage Hiroyuki
● セッション 2「 歴 史をたどって」 13:00–14:30
出 演:ハラーイル・サルキシアン(「アラブ・エクスプレス展 」出 展アーティスト)、
小 泉 明 郎(アーティスト)
モデレーター:ディーナ・シャラビー(マトハフ・アラブ近 代 美 術 館 前 事 業 戦 略 部 長 )
ハ ラ ー イ ル・サ ル キ シ ア ン( ロ ン ド ン 在 住 )は 写 真 作 品 を 中 心 に 、小 泉 明 郎( 横 浜 在 住 )は パ
フ ォ ー マ ン ス を 記 録 し た 映 像 作 品 を 中 心 に 制 作 す る ア ー テ ィ ス ト で す 。し か し 、両 者 と も
ハラーイル・サルキシアン
社 会 に 忘 れ ら れ た 出 来 事 や 歴 史 的 ト ラ ウ マ か ら 派 生 す る 、感 情 的 か つ 美 学 的 な 影 響 を 作 品
で 表 現 し ま す 。ま た 、現 在 に お け る 過 去 の 可 視 性 / 不 可 視 性 に つ い て 、作 品 の 中 で 言 及 し て
い ま す 。本 セ ッ シ ョ ン で は 、抑 圧 さ れ た 歴 史 の 研 究 や 再 現 に お け る ア ー テ ィ ス ト の 役 割 に
つ い て 、場 所 と の 関 係 と そ の 置 き 換 え に つ い て 、そ し て 集 団 の 記 憶 を 再 び 呼 び 戻 す 可 能 性
について考えます。
小泉明郎
プレスリリース
お問い合わせ 森 美 術 館 広 報:瀧、品 川、桐 木
Tel: 03-6406-6111 Fax: 03-6406-9351 E-mail: [email protected] Web: www.mori.art.museum
〒 106-6150 東 京 都 港 区 六 本 木 6-10-1 六 本 木ヒルズ森タワー 森 美 術 館
2 /4
ア ラ ブ・エ ク ス プ レ ス 展
● セッション
ポ ッ プ ア ッ プ・マ ト ハ フ
3「キッチュなものの力 」
2 0 12 年 9 月 25 日
15:00–16:30
出 演:ゼーナ・エル・ハリール(「アラブ・エクスプレス展 」出 展アーティスト、スカイプによる出 演 )、
スプツニ子!(アーティスト)
モデレーター:ディーナ・シャラビー
ゼーナ・エル・ハリール( 執 筆 家、ミクストメディア・アーティスト、レバノン、ベイルート在 住 )
とスプツニ子!(メディア・アーティスト、東 京 在 住 )は、両 者とも独 創 的な美 学 観と快 活な姿
勢、そして政 治 的 知 識をもって力 強い表 現を生み出し、多 様な技 術を駆 使した無 邪 気でウィッ
ゼーナ・エル・ハリール
Photo: Karen Kalou
トに富んだ作 品を発 表しています。本セッションでは、なぜ彼 女たちが文 化のアクティヴィズ
ムの 一 様 式 としてキ ッ チ ュ やユ ー モアを 用 いるのかを 議 論 しながら、 各 々 独 自 の 文 脈 におけ
るジェンダーやフェミニズムについて、また国 際 的に活 動するアーティストにとっての自 国の
ポップ・カルチャーの役 割について考 察します。
●クロージング・ディスカッション
「 遠くて近い、近くて遠い、アラブと日 本 」 17:00–18:30
スプツニ子!
Photo: Shima Takuya
出 演:シンポジウム出 演 者 全 員
モデレーター:南 條 史 生
2 日 間にわたるシンポジウムのまとめとして、出 演 者 全 員によるディスカッションおよび質 疑 応 答を行います。
ポ ッ プ ア ッ プ・マ ト ハ フ に つ い て
マトハフ・ アラブ 近 代 美 術 館 は、2010 年 にド ー ハに 開 館 して 以 来、美 術 館 と 国 内 外 のオ ー デ ィ エンスとのつながり
を 構 築 するため、展 覧 会 開 催 だけでなくさまざまな 戦 略 を 通 して 美 術 館 のビジ ョ ンと 目 的 を 掲 げてきました。ポ ッ プ
アップ・マトハフの目 標は、アートについて意 見 交 換ができる柔 軟なプラットホームを提 供し、国 外のオーディエンス
との 交 流 の 場 を 作 ること、そしてアラブ 現 代 美 術 にまつわる 知 識 の 隔 たりについて 考 察 することです。第 1 回 ポ ッ プ
アップ・マトハフは「 衝 突 」というタイトルで、2011 年 7 月にロンドンのインスティチュート・オブ・コンテンポラリー・
アート( ICA )と共 同で開 催し、アーティスト・トークをはじめ、ワークショップ、フィルム・スクリーニング、出 版 物の
制 作など、双 方 向 的な活 動を展 開 しました。第 2 回となる 今 回は、カタ ール美 術 館 庁 が展 開 する「カタ ール ジ ャパン
2012 」の一 環として、東 京・森 美 術 館との共 催で行われます。
マ ト ハ フ・ア ラ ブ 近 代 美 術 館 に つ い て
マトハフ・アラブ 近 代 美 術 館 は、同 形 態 の 機 関 としては 地 域 で 初 めて 近 現 代 美 術 にアラブの 視 点 を 取 り 入 れ、創 造 活
動の支 援、対 話の促 進、新しいアイデアの実 現に注 力しています。ドーハ市 内のエデュケーション・シティにある学 校
跡 地に立 地し、敷 地 面 積は 5,500 平 方メートルです。そのコレクションはアラブの近 現 代 美 術を包 括 的に概 観するも
ので、1840 年 代から現 在までの主 要なトレンドと地 域を網 羅しています。国 内 外の鑑 賞 者を対 象とした、アラブ世 界
をより大きな美 術 的 文 脈の中に位 置づける展 覧 会を開 催するとともに、調 査 研 究を奨 励しながら、湾 岸 地 域、中 東、お
よび 世 界 中 のアラブ 系 移 民 の 文 化 形 成 に 大 きな 役 割 を 果 たしています。詳 細 はウ ェ ブサイトをご 覧 ください。www.
mathaf.org.qa
プレスリリース
お問い合わせ 森 美 術 館 広 報:瀧、品 川、桐 木
Tel: 03-6406-6111 Fax: 03-6406-9351 E-mail: [email protected] Web: www.mori.art.museum
〒 106-6150 東 京 都 港 区 六 本 木 6-10-1 六 本 木ヒルズ森タワー 森 美 術 館
3 /4
ア ラ ブ・エ ク ス プ レ ス 展
ポ ッ プ ア ッ プ・マ ト ハ フ
2 0 12 年 9 月 25 日
カ タ ー ル 美 術 館 庁( Q M A )に つ い て
カタール美 術 館 庁( QMA )は、カタール国 内の全 博 物 館・美 術 館の文 化 資 源を統 合すべく、カタール国 首 長であるハマ
ド・ビン・ハリーファ・アル・サーニー殿 下により設 立された政 府 機 関です。博 物 館・美 術 館など文 化 施 設の発 展に向け、
史 跡・遺 跡・芸 術 品 等の収 集・保 護・保 存・教 育 普 及のための効 果 的な体 制を確 立し提 供することを目 的とします。ア
ル・マヤ ッ サ 妃 殿 下 を 理 事 長 に、QMA はカタ ー ルをアラブ 世 界 における 文 化 的 な 中 心 地 へと 変 革 させつつあります。
2008 年 に 開 館 したド ー ハ・イスラム 美 術 館 は QMA の 主 要 なプロジ ェ クトですが、さらに 2010 年 12 月 にはマトハ
フ・アラブ近 代 美 術 館を開 館、国 際 的な評 価を得ました。
「 文 化 遺 産や美 術 館、美 術 界におけるグローバルリーダー」を
目 指した QMA の意 欲 的な取り組みは、ジャン・ヌーヴェル設 計によるカタール国 立 博 物 館を含む世 界 有 数のプロジェ
クトで発 揮されることでしょう。詳 細はウェブサイトをご覧ください。 www.qma.org.qa
カタール ジャパン 2012 について
カタール ジャパン
2012 は、日 本とカタールの国 交 樹 立 40 周 年を記 念したプロジェクトです。2012 年の 1 年 間にわ
たって文 化・スポーツ・ビジネスなどのジャンルで、展 示・展 覧 会、教 育 交 流プログラム、ファッションショー、親 善サッ
カー大 会、ビジネスフォーラムなどの各 種イベントを両 国で開 催し、両 国の歴 史・功 績・伝 統に対する相 互 理 解を高め
ることを目 指します。本プロジェクトは、カタール美 術 館 庁が主 催、カタールガス、カタール石 油 公 社が協 賛していま
す。また、カタール文 化 省、アルジャジーラ ・ネットワーク、カタール航 空、ドーハ映 画 協 会、カタールビジネス貿 易 省、
カタール
2022 、カタール財 団、カタールオリンピック委 員 会、カタール政 府 観 光 局、リーチ・アウト・トゥー・アジア、
カタール・フレンド基 金、最 高 教 育 評 議 会の後 援を受けています。
詳 細はウェブサイトをご覧ください。 www.qatarjapan2012.com/online/jp/home
プレスリリース
お問い合わせ 森 美 術 館 広 報:瀧、品 川、桐 木
Tel: 03-6406-6111 Fax: 03-6406-9351 E-mail: [email protected] Web: www.mori.art.museum
〒 106-6150 東 京 都 港 区 六 本 木 6-10-1 六 本 木ヒルズ森タワー 森 美 術 館
4 /4