ル・コルビュジエ展:建築とアート、その創造の軌跡

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ル・コルビュジエ展 プレスリリース
Vol.2
2007.3.19
ル・コルビュジエ展:建築とアート、その創造の軌跡
2007 年 5 月 26 日[土]― 9 月 24 日[月・祝]
森美術館(六本木ヒルズ森タワー 53 階)
生誕 120 年となる 2007 年に森美術館で開催。
建築家であり画家であった、人間ル・コルビュジエの多様な才能に迫る。
日本で最もその名を知られ、また愛されている建築家といわ
れるのがル・コルビュジエです。ル・コルビュジエは近代建
築の始祖といわれ、これまで数多くの建築作品を手がけまし
た。また同時に、画家でもあった彼は絵画でも独自の感性を
発揮し、建築のインスピレーションの源となったと思われる
作品を多数生み出しています。本展は、ル・コルビュジエの
人間としての魅力とその多様な才能に迫り、彼の建築、絵画
から家具までの総合的な業績を紹介するものです。
機械技術がめざましい進歩を遂げ、新しい産業が発展した近
代はその反面、大量生産システムや非人間的な社会を生み出
し、多くの問題も生じさせました。ル・コルビュジエはそん
な近代にあって、科学技術の可能性と人間的な生活との統合
をめざしました。建築とアートの中で追求した「新たな人間
《キャバノン(休暇小屋)》1952/2006 再制作(Cassina
の生き方」は、彼の機能的なデザインと絵画や曲線とが融合
Courtesy: Cassina S.p.A., Cassina IXC. Ltd.
S.p.A., Italy)
する建築や都市計画の中で現実化されました。
実物大のアトリエや建築空間を再現した
本展はル・コルビュジエの全体像からスタートし、絵画、彫刻、
図面、模型などの展示物で構成します。「毎日私の生活の一
部をデッサンにあてた。デッサンすることと、絵を描くこと
を決して止めなかった。私の仕事と探求の鍵はそこにしかな
い。」という彼の言葉どおり、午前中はアパートのアトリエ
で絵を描き、午後は事務所に行って建築の仕事をしたル・コ
ルビュジエの「建築と絵画の相互作用」を探っていきます。
体験する建築展
ギャラリー第一室にはパリのアトリエを実物大で再現、他に
も集合住宅の代表作であるマルセイユ・ユニテの2層になっ
たアパートの一戸分を同寸で再現します。また彼の終の棲家
となった南フランスのカップ・マルタンに建つ木造の小屋も
再現し、観客はそれらの中へ出入りし、ル・コルビュジエの
空間を体感しながら、家具や絵画、彫刻作品を鑑賞すること
ができます。また写真や映像、CG をふんだんに盛り込み、
建築展としては大変ユニークな展示構成となります。
彼の生誕 120 年にあたる 2007 年、世界中でその建築や
人物そのものへの注目が高まる今、森美術館ではアートと建
お問い合わせ
広報部
担当:コーキル、高橋、田村
Tel : 03-6406-6111 Fax: 03-6406-9351
E-mail : [email protected] Web : www.mori.art.museum
106-6150 東京都港区六本木 6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 森美術館
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築二つの視点からル・コルビュジェの人と、創造の軌跡を辿
ります。
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10 のセクション構成
Section1「アートを生きる」
アーティストとしてのル・コルビュジエに焦点を当てる。ギャラリー内にパリの
アトリエを原寸大で再現し、彼の前期の絵画を中心に展示。
Section2「住むための機械」
住宅原型として提案した 4 つの住宅、近代建築の 5 原則等を模型や図面、CG で紹介。
シャルロット・ペリアン他による家具も展示。
Section3「共同体の夢」
多くのプロジェクトの中から、ソビエトパレス、国際連盟プロジェクト、ムンダ
ニウムなど未完のプロジェクトを紹介。
Section4「アートの実験」
ル・コルビュジエの仕事と探求の鍵となった、絵を描くということ。色彩に溢れ、
詩的イメージがちりばめられた、後期の絵画作品と彫刻を展示。
《女と雀》1957年
c FLC
220 x 223cm
タぺストリー
Section5「集まって住む」
本展最大の見どころ、集合住宅の代表作であるマルセイユ・ユニテ・ダビダシオ
ンのメゾネットタイプを原寸大で再現。
Section6「輝ける都市」
環境が悪化する近代都市を批判し、建築物と公共スペース、都市と自然等の問題
を提起。彼の理念はその後、各地の都市計画に影響を与えた。
Section7「開いた手」
ル・コルビュジエの唯一実現した都市計画、インド・バンジャブのチャンディガー
ル。35 ものプロジェクトを配した壮大な計画を大型模型と最新映像で紹介。
Section8「空間の奇跡」
代表的な宗教建築であるロンシャン礼拝堂、ラ・トゥーレット修道院。そして
2006 年に完成した最後の作品フィルミニ教会を紹介。
Section9「多様な世界へ」
日本とル・コルビュジエの関係、また世界に点在する作品を紹介。ル・コルビュ
ジエは彼の弟子であった前川、坂倉、吉阪等をはじめ多くの日本人に影響を与えた。
Section10「海への回帰」
終の棲家フランス・カップ・マルタンに建つ休暇小屋 キャバノン を再現(日
本初公開)。地中海を前にしたこの小さな小屋、愛用品、彼と妻の墓を紹介。
《マルセイユのユニテ・ダビタシオン(フランス)模型》ル・コルビュジエ財団、パリ
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プレスリリース
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c
FLC
《赤いバイオリンのある静物》
1920 年 100 × 81cm
c FLC
ル・コルビュジエ
《トーテム》
1950 年 c FLC
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パブリックプログラム
シンポジウム
「ル・コルビュジエと現代− 21 世紀における意味と世界遺産登録に向けて」*日英・手話同時通訳付
フランスのル・コルビュジエ財団を中心として、世界に点在するル・コルビュジエ建築を世界遺産に登録する計画が現在進められてい
ます。日本ではその唯一である国立西洋美術館が加わり、第 1 部ではその動向について、最新情報を含めたディスカッションを行いま
す。第 2 部は、ル・コルビュジエの精神がいかに深く現在の日本の建築に影響を与えているかを、気鋭の建築家に語って頂きます。
第一部「世界遺産登録へ向けての国際的動向」
出演: M.J.P. デュポール(ル・コルビジェ財団理事長)、青柳正規(国立西洋美術館館長)、キラン・ジョシ(インド・チャンデ
ィガール建築大学教授)、山名善之(東京理科大学助教授)、その他
第二部「現代におけるコルビュジエの存在について」
出演:伊東豊雄(建築家)
、青木淳(建築家)
、千葉学(建築家)
、南條史生(森美術館館長)
日時: 5 月 26 日(土)18: 30 -21:00
会場: 六本木アカデミーヒルズ 49 タワーホール
定員: 500 名
料金: 一般 1,500 円、学生・MAMC メンバー 1,000 円
主催:森美術館、六本木アカデミーヒルズ49、国立西洋美術館
お申し込み
WEB: www.mori.art.museum
E-mail: [email protected] /Fax: 03-6406-9351
* このほか建築家・槇文彦氏、磯崎新氏、黒川紀章氏、
安藤忠雄氏、八束はじめ氏のレクチャーなど、建築家が出演
するプログラムを多数予定。詳しくはお問い合わせください。
お問い合わせ:森美術館学芸部 パブリックプログラム
Tel: 03-6406-6101
E-mail: [email protected]
主催:森美術館、ル・コルビュジエ財団、NHK、読売新聞東京本社
企画:森美術館
協賛:大成建設株式会社、株式会社大林組、鹿島建設株式会社、清水建設株式会社、株式会社竹中工務店、ソニー株式会社、
リーマン・ブラザーズ証券会社、ロエベ ジャパン、セコム株式会社、株式会社日建設計、株式会社日本設計、SAINT-GOBAIN、
株式会社建築設備設計研究所、株式会社入江三宅設計事務所、株式会社きんでん、三機工業株式会社
協 力: 日 本 航 空、カ ッ シ ー ナ S.p.A.、株 式 会 社 カ ッ シ ー ナ・イ ク ス シ ー、株 式 会 社 キ ャ ド セ ン タ ー、 株 式 会 社 IMAGICA TV、
hhstyle.com、奥の松酒造株式会社、キリンビール株式会社、真野ガラス株式会社、株式会社レントラックジャパン、有限会社ロングライド
特別顧問:槇 文彦(建築家)、磯崎 新(建築家)
、黒川紀章(建築家)
、安藤忠雄(建築家)
、ミシェル・リシャール(ル・コルビュジエ
財団ディレクター) ほか
企画委員:南條史生(森美術館館長)、山名善之(東京理科大助教授)、千代章一郎(広島大学大学院助教授)
、林 美佐(大成建設ギャルリー・
タイセイ学芸員)ほか
企画協力:Echelle-1、ギャルリー・タイセイ、建築・文化財の都市(博物館)、フェルナンド・マルサ建築事務所
開館時間:10:00 − 22:00 |火 10:00 − 17:00 |いずれも入館は閉館時間の 30 分前まで
入館料 ( 円 ):一般 1,500、学生(高校・大学生)1,000、
子供(4 歳以上−中学生)500
*表示料金に消費税込 *本展のチケットで展望台 東京シティビューにも入館可 *開館時間、入館料は展覧会ごとに異なる場合あり。
お問い合わせ:Tel: 03-5777-8600(ハローダイヤル)
前売りチケット発売中
前売りチケット [4 月 1 日より発売 ] 入館料 ( 円 ):一般 1,200、学生(高校・大学生)900、子供(4 歳以上−中学生)500
チケットぴあ[P コード:687-308]にてご購入いただけます。
広報用の写真画像をお貸し出しいたします。詳しくは下記広報部までお問い合わせください。
お問い合わせ
広報部
担当:コーキル、高橋、田村
Tel : 03-6406-6111 Fax: 03-6406-9351 E-mail : [email protected] Web : www.mori.art.museum
106-6150 東京都港区六本木 6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 森美術館
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