別紙仕様書 - 関西広域連合

関西広域連合工業系公設試験研究機関連携機器情報等の
ポータルサイト機能拡充業務に係る仕様書
本仕様書は、関西広域連合の「工業系公設試験研究機関連携機器情報等のポータル
サイト機能拡充業務」に係る業務についての基本的な考え方を示したものである。
従って、これらに明記されていない事項であっても、目的を達成するために効果的な
取組みであると認められるものは、委託料の上限額の範囲内で追加提案することも可能
である。
1 件名
関西広域連合の「工業系公設試験研究機関連携機器情報等のポータルサイト機能
拡充業務」
2 事業目的
関西広域連合では、構成団体(滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、和歌山県、
徳島県、鳥取県、京都市、大阪市、堺市及び神戸市。以下「構成団体」という。)の
工業系公設試験研究機関(以下「公設試」という。)の連携取組みを進めており、
その一環として、公設試が保有する開放機器や依頼試験の項目を掲載した「ポータル
サイト」を、平成 24 年 8 月 27 日に開設し一般公開をしたところである。
今回、本サイトの機能を拡充して、域内中小企業等の更なる利便性向上を図ること
を目的とする。
3 委託料上限額
総額 3,500,000円(消費税及び地方消費税含む。)を上限とする。
4 委託内容
(1)業務概要
本業務は、現行のポータルサイトの機能を拡充して、利用者(企業等)が
目的とする情報にたどりつきやすく、利用しやすいトップページを実現する
とともに、必要な技術支援情報等が効果的にかつ効率的に得られるよう機能の
拡充を図るものである。
(2)受託者の要件
本業務の受託対象者は、民間企業であって、下記に示す技術力を有するもの
とする。
① 本業務は、単にコンテンツ、画像を制作するだけでなく、内容(機能)
を充実させるための企画・デザイン・編集・表現・多様な閲覧環境での
アクセスが可能になるよう考慮したサイトを整備することである。このため、
日々変化するインターネットを取り巻く状況へ的確に対応するための
ノウハウ、情報を有することはもとより、多様で洗練された技術力を有する
ことが求められる。
② 構築した整備後のサイトの運営にあたり、事業終了後も、随時、必要に
応じて保守サポートすること。
③ 過去 5 年間に類似業務の実績を持つもの。ただし、宗教活動や、政治活動
を主たる目的とする団体、暴力団若しくは暴力団の統制下にある団体は対象
としない。
(3)発注・納期等
①契約期間
契約の日から平成25年3月31日(日)まで。
②発注
企画提案において、最も優秀と認められる提案を行った者を特定し、当該
被特定者と関西広域連合(以下「管理者」という。)が必要な協議を行った
うえで、業務契約を締結し、本業務を発注する。
③納期
受託者は、上記①に掲げる契約期間内に成果物を納品すること。
④検収
管理者は、納期までに納品を受けた成果物について検収を行う。
なお、受託者はテスト運用期間中にコンテンツの内容、プログラムの
動作等について必要なテストを行い、成果物の確実性に万全を期すこと。
また、管理者から修正等の指示があった場合は、速やかに対応すること。
⑤瑕疵担保保証
受託者は契約期間終了後も、不具合等の修正を一定期間受け付けること。
また、25 年度以降の事業の継続性についても配慮した設計を行うこと。
⑥成果物
ア 本業務仕様書の要件を満たすポータルサイト
イ 本業務に係るポータルサイト設計書
ウ テスト結果報告書
エ 操作マニュアル
オ 次年度以降の運用に必要な情報を集めたドキュメント
カ 納入場所
関西広域連合広域産業振興局ものづくり支援課
(大阪府商工労働部商工振興室ものづくり支援課内)
東大阪市荒本北 1-4-1 クリエイション・コア東大阪南館 1 階
キ 納入方法
上記アについては、サイトの稼働をもって納入したものとする。
上記イからエについては、電子データを書き込んだ CD-R 等の媒体
と印刷した上でファイルに綴じたものをそれぞれ2部納入すること。
ク 検収方法
管理者は、上記ア、イ、ウ、エに係る成果物について、契約書、
業務仕様書等に基づき、機能拡充後のポータルサイトの稼働及び
ドキュメント等について、必要な検査を行う。
また、上記内容について、管理者から指摘があった場合は、
受託者は、管理者の指示に従い、適正に対応するとともに、再度
確認を得なければならない。
(4)委託内容
・ポータルサイトのコンセプト
本ポータルサイトは、構成団体の公設試を横断的に網羅した「玄関」
あるいは「入口」となるサイトである。例えるなら、「Yahoo!」の公設試版
という位置づけである。ただし、「Yahoo!」のような多機能なものを
目指すものではない。
現在、公設試ごとに分散しているウェブサイトへ、域内中小企業等の
インターネット利用者を誘導することによって、利便性の向上を図る
ものである。
これを実現するために平成24年8月に開設したポータルサイトの
機能を充実させるものである。
ポータルサイトに関わる者は以下のとおり分類する。
・ポータルサイトの構築、運用、保守、維持管理にあたる者(受託者)
。
・ポータルサイトの管理、各公設試の担当者などに ID やパスワード
発行等の管理を行う者(管理者)。
・各公設試の担当者、あるいは各公設試を所管する構成団体の部署の
担当者(コンテンツ管理者)。
コンテンツ管理者はコンテンツ作成者の管理者から発行された、ID
やパスワードを管理し、各自が属する公設試のイベント情報などの
コンテンツのみを投稿、修正、削除できるものとする。
・域内中小企業等などから、インターネットを使って、本ポータルサイト
を利用し情報を閲覧する者(一般ユーザ)
。
一般ユーザには ID などの発行は行わず、いわゆるマイページなどの
機能も不要である。ポータルサイト内の情報検索や、ポータルサイト
経由で各公設試が保有する試験装置等の検索ができ、技術相談の
申し込みもコンテンツ管理者あてに送信できるものとする。
なお、ポータルサイトのコンテンツは、HTML などの知識がなくても、
コンテンツ管理者が容易に作成できるようにする。ブログや Wiki、
あるいはフェイスブックやツイッターに記事を投稿するような感覚で
コンテンツを作成できるものとする。また、画像が混在するコンテンツや
PDF などのデータを容易に掲載できるものとする。
①トップページのレイアウト・機能の充実
現行のトップページのレイアウトの見直しを図り、サイト利用者にとって
使いやすものとするため、次の内容を設計し、機能の充実を図ること。
・一般ユーザの視点に基づいたサイトの構成及び利便性を重視した使いやすい
トップページのデザインに変更する。
・トップページは、操作性の向上やデザインの容易な変更が可能であること。
・また、トップページにメインメニューを設置する。
・技術的支援情報のサイトであり、域内にある公設試のイメージを伝える
バナー(スライドショー的なものも可)を設置する。
・お知らせ(トピックス)は、10 件程度表示し、
“さらに見る”をクリック
することで遡って表示できることとし、トピックスは、コンテンツ管理者が
追加できることとする。
・機器データベース(http://www2.tri-osaka.jp/ku/public/) へのリンクを
はじめ、初期コンテンツへのリンクをバナー等のデザイン性を考慮して
実装すること。
・利用規約を設けること。
・サイト内検索機能(Google
カスタム検索など検索エンジンを活用したもの
でも可)を設置すること。
・サイトマップを設けること。
・ユニバーサルデザインなど、幅広い一般ユーザに配慮すること。
以下はその例である。JIS X 8341 なども参考とすること。
ア 文字を拡大しての閲覧が可能とすること。
イ 情報の重要度等の区別を色だけに頼らないこと。
ウ ホームページ読み上げソフトに対応していること。
・サイトの説明ページ(
「このサイトについて」)を設けること。
・その他必要な情報の掲載、ポータルサイトのコンセプトに沿った機能の提案
を管理者に行うこと。
②コンテンツに関する事項
ア
初期コンテンツ
・これまでの関西広域連合としての活動で作成された、パンフレット、
資料等を利用し、域内公設試が連携して企業支援を行っているという
姿勢を紹介したページ(機器利用料金の統一や、広域相談の実施、
研究発表会の実施記録、イベントへの共同出展等)の作成、
また、別途引き渡す資料データから初期コンテンツを登録すること。
その後、WEBユーザインタフェースからコンテンツを随時追加、
管理できるようにすること。
・関西広域連合の地図イラストを掲載し、公設試の場所を示し、クリック
すると、その公設試の紹介ページが表示されるようにすること。
・公設試の紹介ページは、パンフレット原稿から起こし、そのページの
上部又は下部に公設試へのリンクが存在すること。
・技術相談フォームの制作(HTTPSにて実装すること)をすること。
・その他、ポータルサイトのコンセプトに沿ったコンテンツの提案を
管理者に行うこと。
イ
コンテンツ管理者での記事生成機能
・WEBユーザインターフェースで提供すること。
・コンテンツ作製に当たっては、ワードのような簡易な編集機能で記事を
作成できるようにすること。
・画像、PDFのファイルのアップロードができること。
・Youtube 動画連携表示や Twitter 連携が可能なこと。
(Youtube 動画を
記事内に表示できること。
)(Twitter のブログパーツを画面内に配置
できること。
)
・その他、機能の提案を管理者に行うこと。
③性能等に関する要件
・一般ユーザがアクセスするページは、HTMLファイルによる静的
ページとして存在すること。(セキュリティ上の配慮)
・ページからページへの遷移に要する時間は、特段の事情がない限り1秒
以内とすること。
・IPv6 に対応し、IPv4/IPv6 デュアルスタックのサービス提供を行うこと。
・コンテンツの生成管理の機能、領域は、ユーザ名とパスワードによる
アクセス制限のほか、ドメイン名と IP アドレスを併用した制限を
かけること。
・リモートメンテナンスやファイル転送には、暗号化が用いられる ssh や
sftp を用い、ドメイン名と IP アドレスを併用したアクセス制限をかけ
ること。その他、サービスの提供に必要のないポートは閉じておくこと。
・Windows XP 以降、Mac OS 10.4 以降のインターネットエクスプローラ 7
以上、Firefox3.6 以上、
Google Chrome18 以上で支障なく使用できること。
・iPhone、iPad、その他アンドロイド OS を搭載した携帯端末で閲覧表示
できること。この要件は、コンテンツ管理機能には求めない。
・PC 閲覧環境において、画面サイズ 800×600 ドット以上で表示崩れ等が
起きないこと。
・作成にあたっては、オープンソースの CMS を利用してもかまわないが、
セキュリティホール対策については迅速に対応すること。
・キーワードなどを適切に配置し、検索エンジンにかかりやすいサイトに
すること。
・画像の alt タグに適切な説明を入れるなど、ホームページ読み上げソフト
に対応したサイトにすること。
・公的機関のサイトであることを考慮し、見やすく落ち着いたサイトデザイン
とすること。
・本ポータルサイトの利便性向上を図り、さらに一般ユーザの声を反映
した機能に改良していくため、一般ユーザの利用満足度を計測できる
システムを提案すること。
④サイトの管理・運用
・ポータルサイトを稼動するサーバを用意し、運用管理すること。
・ポータルサイトを稼動するサーバの次年度以降の継続的運用を担保し、
その方法を提案すること。
・上記ポータルサイトの構築に必要なインフラの整備、災害時における可用性
の確保及びサーバの運用管理に係る職員の負担を軽減するためWEB
サーバ及びCMSサーバはセキュリティが確保されたデータセンター等に
設置し、SaaS 形式等で管理者に対してシステムを提供することとする。
・24 時間 365 日安定したサービスの提供を実現すること。メンテナンス等で
サイトを停止する可能性のあるときは、1 週間以上前に関係者あてメールで
通知すること。
・サーバの安定稼働だけでなく、サービスの提供に必要となる DNS 等の
機能についても継続的運用を保障すること。
・OS、Web サーバ、ウェブアプリケーション等、利用するソフトウェアの
セキュリティ対策は万全を期すること。また、ログの適切な保存と監視を行い、
セキュリティ対策に活用すること。
・アクセス状況やサーバの負荷等、ログの可視化について提案を行い、それを
実装すること。
・セキュリティについて「大阪府の情報セキュリティの基準」ならびに
「IT 事業の調達に係る運用方針」を満たすこと。
・クロスサイトスクリプティング(XSS)
、クロスサイトリクエストフォージェ
リ(CSRF)
、ページの意図しない改ざん等を防止するなど、ウェブサイトに
必要とされるセキュリティ対策を実施すること。
・サーバは、毎日バックアップを行い。非常時のリカバリーに備えること。
サーバ障害等の障害発生時のリカバリーは原則として 6 時間以内に復帰させる
こと。
・障害、不具合の連絡用に、土曜、日曜、祭日を除く9:00から17:30
の電話対応を行うこと。電子メールについては常時受付を行い、電話対応が
可能な時間帯については返答を原則として1時間以内に返すこと。
・システムの保守に関しては、保守責任者を定め、一連の作業における
管理者側との対応は、原則として、保守責任者が行うこと。
・データへの不正アクセス、データの不正な改変、開示、破壊を防止する
ための適切なセキュリティ対策を講じること。
・システムに不具合が生じた場合、必要な点検・整備・修理等は受託者が
行う事とする。また、保守内容で発生する必要な機器や作業について、
別途費用が発生しないこと。
・システムの管理に関して、装置を常時正常な運転状態又は十分に機能が
働く状態に維持すること。
・ドメイン(.jp)を取得し、このドメインの元でサイトのトップページを
稼動させること。受託者が製作するコンテンツはすべてこのドメイン以下に
配置すること。
・固定 IP アドレスでの運用を行うこと。
・これらサービスの品質を保証する SLA(service level agreement)を提示
すること。
⑤開発プロセスに関する要件
・作業期間中は、管理者側と月3回程度、進捗に関する報告、及び
打ち合わせ会(検討会)を開催すること。
⑥研修・マニュアルの整備
・管理者向けに、機能拡充後のポータルサイトの操作、運用に必要な操作
マニュアル、運用マニュアル、保守マニュアルを用意すること。また、
事前に管理者向けの説明を行うこと。
・導入研修は、実機操作研修を行うこと(記事投稿や管理等)。
・運用マニュアルを作成すること。
⑦その他
・本仕様書に定めの無い事項については、受託者と管理者が協議の上決定
すること。
・成果品として、プログラムソースコード及び運用マニュアル等の資料を
収めた記憶媒体を引き渡すこと。また、それらの著作権は、関西広域連合
に属すること。ただし、オープンソースプログラムを利用した場合、その
著作権は尊重する。
・受託者は、データの漏洩、紛失、盗難等を防止する措置を取らなければ
ならない。
・管理者が必要とした場合、瑕疵保証期間内は電話やメールで対応すること。
(5)サポート体制等
・ポータルサイト機能拡充システム構築のスケジュール
・ポータルサイト機能拡充システム構築後のサポート体制
・操作マニュアル
(6)その他
・将来的な技術革新等、環境の変化により、関西広域連合として取り入れて
おくべき機能があれば提案する。