2008 年 11 月 4 日 (財)損害保険事業総合研究所 損保総研レポート第 85 号を発刊しました ◆ 原子力損害賠償制度と原子力保険 ◆ 代替的リスク移転(ART)の現状 財団法人 損害保険事業総合研究所では、研究員による調査研究の発表の場として 機関誌「損保総研レポート」を定期刊行しています。今号(第 85 号)では、次のと おり研究員 2 名のレポートを掲載し、他に海外の金融・保険市場の動向等を紹介しま す。 <レポート> ◆ 『原子力損害賠償制度と原子力保険』 (佐藤 大介 主席研究員) 最近、地球温暖化防止等の観点から、世界的に原子力発電の優位性が見直されてい ます。しかし、原子力施設では、万が一、原子力損害が発生した場合に、大災害に至 る潜在的可能性があります。このため、原子力損害の賠償については、特別法に基づ く賠償制度が制定されており、賠償資力を確保する手段として、原子力損害賠償責任 保険が事実上の強制保険となっています。本稿では、わが国の原子力損害賠償制度の 仕組みと原子力損害賠償責任保険との関係を解説し、あわせて海外主要国の賠償制度 やわが国の原子力損害賠償制度の今後の動向について紹介しています。 ◆ 『代替的リスク移転(ART)の現状 』 (丸山 哲司 主任研究員) 保険は、企業のリスク移転の代表的な手段として従来から利用されてきましたが、 近年では、代替的な手法によりそのリスクの移転や保有を行う「代替的リスク移転 (Alternative Risk Transfer : ART)」と呼ばれる手法も多く利用されており、その重 要性も増しています。 本稿では、ART の代表的商品であるキャプティブ、ファイナイト、キャット・ボン ドおよび保険デリバティブについて、その概要および現状を紹介します。 <海外動向その他> ◆ 欧州・米国・アジアの金融・保険市場における動向 ◆ 定期刊行物レビュー(保険、銀行、証券) 1 購読ご希望の方には、損保総研レポート第 85 号(A4 判 58 ページ)を実費(税込 1,000 円+送料)で頒布します。 当研究所ホームページ(http://www.sonposoken.or.jp/)[機関誌・刊行物]の項経由 で、お申込みください。 ・本件に関するお問い合わせ先 〒101-8335 千代田区神田淡路町 2‐9 財団法人 損害保険事業総合研究所 研究部 金田 幸二(TEL:03‐3255‐1761) この資料は、保険関係業界紙各社へ同時に配付しております。 ご 参 考 損保総研レポート第 85 号 目次 ○原子力損害賠償制度と原子力保険 (執筆者 主席研究員 佐藤 大介) 《目次》 1. はじめに 2. 原子力産業界と原子力発電の仕組み 3. わが国の原子力損害賠償制度 4. 海外主要国の原子力損害賠償制度と国際条約 5. 原子力損害の賠償に関する法律の 2010 年改正について 6. おわりに ○代替的リスク移転(ART)の現状 (執筆者 主任研究員 丸山 哲司) 《目次》 1. はじめに 2. ART の定義 3. ART の概要および現状 4. ART に関する保険会社の課題 5. おわりに 2
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