コンプライアンスマニュアル

コンプライアンスマニュアル
株式会社 ホクシンメディカル
1
作成
修正
修正
修正
平成23年8月
平成24年 4月1日
平成24年11月30日
平成25年5月20日
2
目次
コンプライアンスの3原則と遵守基準
5P
当社のコンプライアンス態勢
6P~7P
コンプライアンス・プログラム
8P
コンプライアンス・ホットライン
9P
コンプライアンスの基本方針
10P~13P
当社の就業規則抜粋
14P~17P
基本理念
Ⅰ. 企業行動規範
18P
18P
Ⅰ.1 社会的責任と公共的使命
18P
Ⅰ.2 お客さま第一主義の実践
19P
Ⅰ.3 法令やルールの遵守
20P
Ⅰ.4 人権の尊重
21P
Ⅰ.5 反社会的勢力との対決
21P~22P
3
Ⅱ.「ホクシンメディカル」の基本姿勢
23P
Ⅱ.1 お客様に対する基本姿勢
23P
Ⅱ.2 株主に対する基本姿勢
24P
Ⅱ.3 地域社会に対する基本姿勢
24P~25P
Ⅱ.4 社員に対する基本姿勢
25P
Ⅱ.5 仕入先、競争会社に対する基本姿勢
26P
Ⅱ.6 政治・行政に対する基本姿勢
27P
Ⅲ ホクシンメディカルで働く私たちの行動指針
28P
Ⅲ.1 職場の秩序維持
28P
Ⅲ.2 会社資産の私用禁止
29P
Ⅲ.3 適正な情報管理
30P~31P
Ⅲ.4 利益相反行為の禁止
32P
Ⅲ.5 節度ある私的活動
33P
ホクシンメディカルの企業行動規範の利用にあたって
34P
自問自答のすすめ
35P~36P
企業行動憲章(参考)
37P
誓約書
38P
4
1.コンプライアンスの3原則と遵守基準
1.コンプライアンスの3原則と遵守基準
(1)「コンプライアンス」とは
ホクシンメディカルにおける「コンプライアンス」とは法令・諸規則を遵守し、社会的規範にもとることのない誠実かつ公正な企業活
動を実践すること」をいいます。
(2)コンプライアンスの3原則
ホクシンメディカルの「コンプライアンス3原則」は、以下のとおりです。
(1)・コンプライアンスの不徹底が当社の経営基盤をゆるがし得ることを十分に認識し、コンプライアンスの徹底を経営の基本原則
として位置づける。
(2)・医療機器販売業界において、広く国内外に通用するコンプライアンス態勢を推進する。
(3)・コンプライアンスの徹底を通じ、仕入先・販売先・金融機関等関係先等から高く評価され、広く社会から信頼を確立すること。
(3) コンプライアンスの遵守基準
このコンプライアンス・マニュアルは、コンプライアンスを徹底するための役職員向けの具体的な手引書であり、これが当社の「コン
プライアンスの遵守基準」です。
コンプライアンスの担い手は役職員一人ひとりであり、法令・諸規則等をその制定の趣旨や目的、背景まで十分に理解して業務を
遂行し、かつ自らその遵守状況を点検し、法令・諸規則等に照らし疑義がある場合は自ら是正することが求められています。
(4)コンプライアンス上問題ある行為への対応
役職員がコンプライアンス上問題ある行為を起こした場合は、就業規則等に照らして懲戒処分を受けることがあります。
さらに、違反行為が重大なものである場合には、会社として損害賠償請求や刑事告訴等の法的処置を講じることがあります。
5
2.当社のコンプライアンス体制
○当社は「コンプライアンスの3原則」に則った業務を行うため、以下のような体制を整備しています。役職員一人ひとりが、この体
制を十分に理解して、日々の業務の中でコンプライアンスを実践していくことが重要です。
(1)当社のコンプライアンスの運営体制
A・ コンプライアンスに係る運営体制
会長・社長指揮の下、コンプライアンス担当:本部長・副本部長・事務局・推進責任者・推進委員それぞれの権限
と責任においてコンプライアンスに関する様々な事項の決定やコンプライアンスの遵守状況の管理を行います。
B・コンプライアンス担当の「本部長」は社長とする。
本部長である社長はコンプライアンス副本部長を任命するとともに、コンプライアンス事務局を設置する。
C.コンプライアンス「副本部長」は管理部長とする。
副本部長である管理部長は本部長指揮の下、コンプライアンス事務局等と連携し推進する。
D.「コンプライアンス事務局」は、コンプライアンスを実践するための企画・推進や、コンプライアンスに係る教育・
研修の企画・推進などコンプライアンス統括に関する事項を行う。
E.「コンプライアンス事務局」の下に、「コンプライアンス委員会」を設置する。
委員会メンバーは各部署から選出された、コンプライアンス推進責任者・コンプライアンス推進委員で構成する。
コンプライアンス委員会のメンバーは、コンプライアンス遵守状況をモニタリングします。
F.「コンプライアンス推進責任者」
各部署長を、「コンプライアンス推進責任者」に任命する。
部署長は自部署のコンプライアンスの徹底のため、以下の役割職務を行う。
A.自部署の職員に対するコンプライアンスに関する教育・指導を行う。
B.自部署におけるコンプライアンス上疑義ある事項を是正する。
C.自部署の職員からのコンプライアンスに係る事項についての報告・相談に適切に対応する。
D.自部署におけるコンプライアンスに係る事項をコンプライアンス統括事務局へ報告します。
E.その他、コンプライアンス事務局の指示、要請事項に対し、可及的速やかに対応する。
6
G. 「コンプライアンス推進委員」
(a)部署長=「コンプライアンス推進責任者」は、自部署の「コンプライアンス推進委員」を原則として各1名選定
し、部署長が任命します。
部署の事情によっては(少人数部署・・・等)、部署長が「コンプライアンス推進責任者」と「コンプライアンス
推進委員」を兼務することを認める。
(b)「コンプライアンス推進委員」は、上記F.の「コンプライアンス推進責任者」=「部署長」の役割職務につい
て補佐し、自ら部署内のコンプライアンスの徹底に努めます。
(c)また、コンプライアンス事務局、業務監査室等の指示により以下の役割職務も行います。
A.コンプライアンス事務局等の指示に従い、部署内におけるコンプライアンスの遵守状況をチェックします。
B.自部署の業務遂行に関連して、コンプライアンス上疑義ある行為を認識した場合、コンプライアンス事務局に報告します
。
当社のコンプライアンス運営体制
取締役会
会長
社長
<コンプライアンス推進体制>
常務取締役
取締役
コンプライアンス事務局
執行役員
コンプライアンス委員会
社員
・コンプライアンス推進責任者
=部署(所)長
・コンプライアンス推進委員
=原則、部署(所)長以外。
各部署(所)長の兼務も可。
7
3・コンプライアンス・プログラム
当社は、コンプライアンスを徹底するための具体的な実践計画として、コンプライアンスプログラムを策定します。
これは、原則として年度毎に策定し、必要に応じて見直しするもので、ここに揚げられる施策にはコンプライアンスに係る様々
な態勢整備、研修、チェック等が含まれます。
(1)コンプライアンス研修
役員・社員研修
役員・社員に対し、コンプライアンスに関する研修を計画・推進します。
部署内コンプライアンス研修
部署毎に所属職員に対して、部署長または部署長が指名した者が、コンプライアンス事務局より配付される教材等により、コンプ
ライアンスに関する研修を実施します。
その他、管理部(人事所管)主催の職位別研修・新入職員研修等の各種研修において、コンプライアンスに係る研修を実施しま
す。
(2)疑義ある事項の是正
法律違反や服務規律違反など、コンプライアンスに係る問題を認識した場合には、各人が積極的にそれを是正しなければなり
ません。
しかしながら、自分自身では解決することが難しい場合には、所属部署の部署長またはコンプライアンス推進委員・推進責任者
に報告・相談します。
コンプライアンス推進責任者(=部署長)およびコンプライアンス推進委員は、コンプライアンスに関する問題を積極的に是正する
とともに、再発防止に努める責任を負っており、必要と判断される場合には、コンプライアンス事務局に報告しなければなりません。
また、報告者のプライバシー保護を最優先するとともに、報告者が、報告したことを理由とした不利益取扱いや職場内での嫌がら
せが行われないよう、必要な措置をとる必要があります。
(3)コンプライアンス・ホットライン
なお、所属部署の部署長によって適切な措置がなされない場合、または問題の性質によって、報告・相談することに抵抗を感じる
場合には、コンプライアンス・ホットラインに直接、通報することができます。
8
A・コンプライアンス・ホットラインの設置
通報事項 :法律違反含む規律違反など、コンプライアンスに係る問題を発見した場合に通報を受付けます。
通報者保護:通報者のプライバシーは尊重され、人事その他あらゆる面で不利な扱いを受けることはありません。
対象者 :職員・職員の退職者、派遣社員、当社の取引事業者の社員
通報先 :コンプライアンス事務局
受付者 :コンプライアンス事務局の電話番号:担当者
【電話番号】 078-806-6772
【担当者】 管理部 宮園
【E-mail】 [email protected]
B・利用方法
(A)通報する場合には、上記の専用電話、手紙、または電子メール(個人所有のパソコンや携帯電話で結構です)を利用し
して下さい。
(B)受付けた通報については、事実調査を行い、対応策を実施するとともに、通報者に結果を回答します。
(C)匿名の通報も可能です。
ただし、事実調査の範囲が制約されたり、通報者への結果報告ができないなど、結果として通報の趣旨に十分お応え
できない場合があります。
C.通報者の保護
通報者のプライバシーは尊重され、人事処遇その他あらゆる面で不利な扱いを受けることは一切ありません。
尚、社外の弁護士等に相談した場合、弁護士には弁護士法による守秘義務が課せられています。
また、問題解決のために、事実調査を行う必要がある場合には、本人の同意する範囲内で通報内容を関係者に明らかにして
対応します。
なお、「セクシャル・ハラスメント」や「パワー・ハラスメント」については、管理部でも相談を受付けています。
9
10
第4条(方 法)
①当社は、コンプライアンスを徹底するための役員および職員向けの具体的な手引書としてコンプライアンス・マニュアルを策定し、
これをもってコンプライアンスの遵守基準とする。
コンプライアンス・マニュアルは、基本的な内容として「ホクシンメディカル企業行動規範」
その他遵守すべき法令・諸規則および実践すべきコンプライアンス活動を明示する。
②当社は、コンプライアンスを徹底するための役員および職員向けの具体的な実践計画として、コンプライアンス・プログラムを策
定する。
コンプライアンス・プログラムは、原則として年度毎に策定し、必要に応じて見直す。
③当社は、コンプライアンス・ホットラインを設ける。
職員等が、法律違反や服務規律違反などコンプライアンスに係る問題を発見した場合、所属部署の部署長またはコンプライアンス
管理者(以下、部署長等という)に報告するが、部署長等により適切な措置がなされない場合等は、コンプライアンス・ホットライン
に通報することができる。
部署長等およびコンプライアンス・ホットラインは、報告または通報に対して、次に揚げる
方針に基づいて対応する。
A. 秘密保持を徹底し、通報者の個人情報を、同意なく第三者に開示しない。また、事実調査に
際しては、通報者が特定されないよう配慮する。
B. 通報者に対し、通報したことを理由として、人事処遇その他あらゆる面での不利益な取扱いを
行わない。
C. 事実調査の結果、法律違反等が明らかになった場合には、速やかに是正措置を講じると共に、再発防止に努める。
④当社は、コンプライアンスに係る教育および研修を、コンプライアンスを徹底するための重要な施策として位置付ける。
コンプライアンスの教育および研修は、次の各号に揚げる方針に基づき推進する。
A・教育および研修の内容は、コンプライアンスの3原則および遵守基準の徹底を図るべく
内容を構成する。
B・教育および研究の計画は、コンプライアンス・プログラムに盛り込み、必要に応じて見直す。 当社は、コンプライアンスの遵守
状況のチェック等を、次の各号に基づき実施する。
11
⑤各部署は、コンプライアンス事務局の指示するところに従い、部署におけるコンプライアンスの遵守状況をチェックする。
⑥コンプライアンス副本部長は、各部署におけるコンプライアンス遵守状況をモニタリングする。 コンプライアンス副本部長は、コ
ンプライアンス事務局にモニタリングを委譲することも出来る。
⑦当社は、コンプライアンスリスクを、事務リスク、法務リスク・・等から構成される複合的なリスクとして管理する。
コンプライアンスリスク管理は、次の各号に基づき実施する。
A・コンプライアンスの遵守状況のチェック等や、コンプライアンス関連情報の分析に基づき、コンプライアンスリスクの所在・規模・
性質を特定・評価・モニタリングする。
B・コンプライアンスリスクの評価結果に基づき、法令等違反の未然防止のために必要な対応を行う。
第5条(コンプライアンス管理者の役割)
○コンプライアンス管理者は、基本方針に則り、部署におけるコンプライアンスの徹底のため、以下の役割職務を行う。
※コンプライアンス管理者とは、コンプライアンス推進責任者及び推進委員を言う。
①部署の職員に対するコンプライアンスに関する教育・指導を行う。
②部署におけるコンプライアンス上疑義ある事項を是正する。
③部署の職員からのコンプライアンスに係る事項についての報告・相談に適切に対応する。
④所管の部署におけるコンプライアンスにかかる事項をコンプライアンス事務局へ報告する。
⑤その他、コンプライアンス事務局等関係部署からの要請事項に対し、可及的速やかに対応する。
第6条(コンプライアンス推進体制)
○コンプライアンス推進体制を以下のとおりとする。
1・設置
(1)全ての部署に、コンプライアンス推進責任者・コンプライアンス推進委員を、原則として各1名置く。
但し、部署の事情により部署長がコンプライアンス推進委員を兼務することも認める。
(2)部署長は、コンプライアンス推進員を新たに任命する場合、又は、変更する場合、原則として部署の次席者をコンプライアンス
推進委員の候補者として、コンプライアンス事務局に推薦する。
(3)コンプライアンス事務局は、各部署から推薦に基づき各部署のコンプライアンス委員会メンバーとして任命する。
(4)コンプライアンス事務局は、コンプライアンス委員会メンバーがその役割職務に違反する重大な事由があり、任務を継続させる
ことが不適切と認められる場合は、コンプライアンス担当役員に諮り、承認を得た上でこれを解任することが できる。
12
第7条(監 査)
・コンプライアンス態勢の有効性および適切性の確認は、必要に応じ業務監査によりこれを行う。
第8条(改廃等)
・本基本方針は、必要の都度見直し改廃を行う。
以 上
13
【参考】
当社の就業規則抜粋
(従業員の義務)
第3条
従業員は、会社の定めた規則を守り、誠実に義務を果たさなければならない。
従業員は、各自の義務に誇りと責任を自覚し、会社の対面及び信用を汚すことのないよう努めなければならない。
従業員は、不法、不正の行為をしてはならない。
従業員は、在職中に会社の承諾を得ないで兼業又は他に就職してはならない。
従業員は性的な言動によって他の従業員に不利益を与えたり、就業環境を害さないようにしなければならない。
従業員は許可無く職務以外の目的で会社の施設、物品を使用しないこと。
従業員その他懲戒事由に掲げる禁止行為を行わないこと。
(解雇の事由)
第21条 従業員が次の各号のいずれかに該当するときは解雇する。
(1)精神又は身体の障害により、正常な業務に堪えられないと認めたとき。
(2)勤務成績が著しく悪く向上の見込みがないと認めたとき。
(3)不可抗力による事業の縮小等、やむを得ない事由が発生したとき。
(4)懲戒事由に該当するが、酌量の余地があるとき
(5)従業員に重大な過失等があり、会社に損害を与えた場合
(6)労働基準法第81条による打切補償を行った場合。
(7)試用期間中の準社員であって採用から14日を超えて、本条項及び懲戒の事由いずれかに
該当し、本採用が適当でないと判断した場合。
(8)天災事変その他やむを得ない事由により事業の継続が不可能となったとき。
(9)協調性に著しく欠け、適切なコミュニケーション能力に支障があるなど、当社の従業員として不適格
であるとき。
(10)その他前各号に準ずるとき。
14
(服務の基本的事項)
第53条 従業員はこの規則を守り、責任を持って業務に精励し、同僚互に助け合い、礼儀を重んじ、上司の指示命令に従い職
場秩序の保持に協力しなければならない。
2.会社は職場の風紀・秩序の保持に必要がある場合、業務上必要な範囲内で従業員に対して注意及び指導することが
できる。
(従業員服務心得)
第54条 従業員は常に次の事項を守り服務に精励しなければならない。
(1)常に健康に留意し、明朗溌剌たる態度をもって勤務すること。
(2)自己の職務上の権限を超えて専断的なことを行わないこと。
(3)常に品位を保ち、会社の名誉を害し信用を傷つけるようなことをしないこと。
(4)会社の業務上の機密及び会社の不利益となる事項を他に漏らさないこと。
(5)会社の車両、機械、器具その他備品を大切にし、事務用品、燃料、その他の消耗品の節約に努め、書類は丁寧に
取扱い保管を厳にすること。厳にすること。
(6)許可なく、職務以外の目的で会社の設備、車両、機械、器具、その他の物品を使用しないこと。
(7)職場の整理整頓に努め、常に清潔に保つこと。
(8)作業を妨害し、又は職場の風紀秩序を乱さないこと。
(9)職務に関し、不当な金品の借用又は、贈与の利益を受けないこと。
(10)従業員同士及び取引先関係者等の間で金銭の貸し借りを行う事。
(11)所定の場所以外で喫煙し、又は火気を使用しないこと。
(12)勤務時間中はみだりに職場を離れないこと。
(13)酒気を帯びて勤務しないこと。
(14)業務中外問わず、車両を運転する予定がある者に対して、飲酒を勧める等、酒酔い運転及び酒気帯び運転の幇助に
つながる行為をしないこと。
(15)従業員は、会社の名義および職名を会社の業務以外の目的に使用しないこと。
(16)会社のパソコンでインターネット、E-mail等を私的に利用しないこと。
会社はこれらの不正使用がないかチェックすることができる。
(17)許可なく他人に雇われないこと。
(18)会社内及び職務に関連して私的なビジネスを行わないこと。
(19)会社の許可無く会社内で政治活動及び宗教活動しないこと。
(20)刺青、派手な髪色、ピアス等 不快感を与える、身なりは厳禁とする。
(21)職務を利用し、他より不当に金品を借用したり、贈与を受けるなど、不正な行為を行わないこと。
(22)職場での性的な言動等によって他の従業員に不快な思いをさせたり、職場全体の就業環境を害したりする行為をし
な いこと。
15
(23) 職責を利用して交際を強要したり、性的関係を強要したりするなどの行
為を行わないこと。
(24)前各号のほか、本規則違反する行為をしないこと。
(会社施設内における業務外の活動)
第55条 会社施設内において業務外の集会、演説、その他これに類する行為を行う場合、その責任者は事前にその日時、
場 所、目的、参加者氏名を届け出て、会社の許可を得なければならない。
(掲示、貼紙等)
第56条 会社施設内において業務に関連のない印刷物及びそれに類するものを掲示、貼付、配布、放送等を行う場合は、
事前に会社の許可を得なければならない。
(公職への就任)
第57条 従業員は公職選挙法に基づき、立候補するか、または当選挙後公職に従事する場合、書面により会社に届ける
ものとする。
(セクシャルハラスメントの防止)
第58条 職場または業務に関連する場所において、性的いやがらせ(セクシャルハラスメント)に当たる行為をしないこと。
2.セクシャルハラスメントを受けた場合は、総務担当部署に相談すること。
3.セクシャルハラスメントに当たる行為を行った従業員は第70条に定める懲戒処分の対象とする。
(パワーハラスメントの禁止)
第59条 パワーハラスメントとは、職権上の地位や権限を背景に本来の業務を越えて、継続的に人権と尊厳を侵害する行動
をいい、従業員等の働く関係を悪化させ、雇用不安を与えることで次のようなものをいう。
(1)他の従業員等の前で怒鳴る。
(2)自分より地位の低い部下等を無視するまたは仕事を与えない若しくは妨害する。
(3)能力を不当に低く評価する。
(4)会社で決定された行事以外の宴会や社員旅行等の行事に参加することを強要する。
(5)人格を傷つける言動・発言をする。
(6)正当な理由なく異動や転勤を強要する。
16
(懲戒の事由)
第77条 懲戒の事由は次のとおりとする。
(1)職務に専念しないとき、又は正当な理由なく業務命令に従わないとき
(2)就業規則を遵守しないとき又は違反したとき
(3)許可無く職場を離れて、業務に無関係な行為をした場合
(4)酒気帯びて就業した場合
(5)経歴及び取得資格等に重大な虚偽があった場合
(6)業務に関し、会社へ虚偽の報告をした場合又は正当な理由なくその報告を怠ったとき
(7)会社の業務を通じて自己の利益を得たとき若しくは得ようとした時、又は他人に利益を得させた時若しくは得させ
ようとした時
(8)職務を利用して他から金品の借用又は贈与を受けたとき
(9)会社の許可無く他に雇用されたとき又は事業を行ったとき若しくは公職に就いたとき
(10)許可無く職務以外の目的で会社の施設・物品・車両を使用したとき
(11)許可無く会社の物品、資料、情報を持ち出したとき又は持ちだそうとしたとき
(12)許可無く会社内でビラ等を配布・掲示し若しくは他の従業員に対し署名等を求めたとき
(13)他の従業員の物品等を持ち出したとき又は持ちだそうとしたとき
(14)会社の機密事項を漏らしたとき又は漏らそうとしたとき
(15)他の従業員に関する個人情報を漏らしたとき又は漏らそうとしたとき
(16)遅刻が多いとき又は度々欠勤するとき
(17)無断欠勤したとき
(18)刑事事件を起こしたとき
(19)刑事事件等により、有罪となったとき
(20)故意又は重大な過失により会社に損害を発生させたとき
(21)自己の業務に背任したとき又は背任しようとしたとき
(22)越権の行為としたとき(パワーハラスメント含む)
(23)会社の金品を横領したとき又は横領しようとしたとき
(24)性的な言動等により、他の従業員の職務遂行を妨げ、又は職場秩序・風紀を乱したとき
(25)顧客先の会社との信頼関係を損ねる行為をしたとき又は会社の名誉・信頼等を損ねる行為をしたとき
(26)その他上記と同等程度の行為があったときで、会社の秩序又は信頼を著しく損なう行為をしたとき
(27)懲戒の規程に基づく違反の幇助、教唆をしたとき又はしようとしたとき
(28)その他前各号に準ずる行為をしたとき
(29)部下の行為について、管理上の責任が認められるとき
(30)許可又は正当な理由なく、明らかに申請した手段及び経路によらず、通勤しているとき
(31)当条に該当する行為を行い、何らかの処分を受け又は再三注意を受けたにも関わらず、当条に該当する行為を繰り返す場合は
前回より重い処分を下すことがある。
●ホクシンメディカルは、以下の4つを「基本理念」として、次世代に向けて飛翔する新しい企業文化を創造していきます。
①全てのお客さまに最高水準の医療機器に関するサービスを提供することで社会に貢献する。
②日常の活動を通じて、お取引先様・金融機関様をはじめ広く社会から信頼される。
③社員にとって働き甲斐があり魅力に富んだ職場にする。
④事業分野、機能について、それぞれの特色・強みを最大限に発揮するとともに、
徹底した合理化、効率化により経営資源の効果・効率性を追求する。
Ⅰ.ホクシンメディカルの企業行動規範
1.社会的責任と公共的使命
・「医療現場のナビゲータ」として、社会的責任と公共的使命の重みを常に認識し、自己責任に基づく健全な経営に徹します。
・社会とのコミュニケーションを密にし、企業行動が社会常識と常に調和するよう努めます。
「ホクシンメディカル」は、重い社会的責任と公共的使命を負っています。
私たちは「社会的責任と公共的使命」と私企業としての存在目的との高い次元での両立が求められて
いることを認識しなければなりません。
まず、私たちは、社会的責任として次のような「経済的」、「法的」、「倫理的」、「社会貢献的」責任を
期待されています。
•適正な利益の追求、雇用の確保、効率的な経営などといった「経済的責任」
•社会の一員として、法令および諸規則を遵守する「法的責任」
•人権を尊重し、社会的な規範にもとることのない行動をとる「倫理的責任」
社会を支え、社会とともに歩む「良き企業市民」としての「社会貢献的責任」
18
2・お客さま第一主義の実践
•常にお客さま第一を念頭に置き最高のサービスを提供します。
•お客さまの信頼を得ることが、お取引先様をはじめ、地域社会その他全てのステークホルダー(利害関係者)から信頼を得る
ための基盤と考えます。
私たちは、「ホクシンメディカル」が「お客様を第一と考える」医療機器販売業者であること、すなわち、「ホクシンメディカル」はお
客さま一人ひとりに支えられており、「ホクシンメディカル」の永続的な発展は、お客さまの繁栄によってもたらされるものであるこ
とを正しく認識します。
「お客様を第一」と考えるとは、私たち役員および社員一人ひとりがどうしたらお客さまの最も信頼できる相談相手となり、ニーズ
に合った最高のサービスを提供することができるかを常に考えることです。
このような毎日の積み重ねにより、お客様からの信頼を得、会社の永続的な発展に繋がるものです。
私たちは、「利益」を得てはじめて企業として存続することができます。そして、その利益の中から新しい投資を行ったり、新しい
サービスを創造することによって、さらにお客さまからの信頼を深めることができます。
すなわち、「お客様を第一」と考え、お客さまの信頼を得ることこそが、健全経営を確保しひいては他のステークホルダー(利害関
係者)からの信頼を得るための基盤となるのです。
また、「お客さまを第一」と考えることは、お客さまの依頼を何でも受け入れたり、採算を度外視したサービスを行ったりすることで
はありません。
「お客様を第一」と考えることは、「利益をあげる」ことと決して対立するものではなく、むしろ連動したものであることを忘れてはな
りません。
19
3.法令やルールの遵守
・あらゆる法令やルールを厳格に遵守し、社会的規範にもとることのない、誠実かつ公正な企業活動を遂行します。
・国内外ルールや法律の遵守はもちろん、そこでの慣習・文化を尊重します。
「ホクシンメディカル」は、コンプライアンスの徹底を経営の基本原則として位置づけ、あらゆる法令やルールを厳格に遵守し、社会
的規範にもとることのない、誠実かつ公正な企業活動を遂行します。
私たちは、単に法令やルールに違反さえしなければ良いという考え方は採りません。
その制定の趣旨や目的・背景を十分に理解し、常に社会的規範を念頭に置いて、高い自己規律のもとに行動します。
「ホクシンメディカル」は、医療機器商社として社会に貢献し、我が国の法令や社会的規範のみならず、国際ルールや各国の法令
も遵守し活動します。
また、法令やルール、社会的規範は、時代とともに変化するものなので、それらの背景となっている社会の動きを的確に把握しま
す。
法令やルールに違反したり、社会的規範にもとる行為をした場合には、私たちは法的責任を問われるだけでなく、社会からの厳し
い批判にもさらされます。
その上、「ホクシンメディカル」の最も大切な財産である信用を失い、場合によっては経営の根幹を揺るがしかねません。
20
4・人権の尊重
・お客様、役員及び社員をはじめ、あらゆる人の尊厳と基本的人権を尊重して行動すると ともに、人権尊重の精神のあふれた
企業風土を築き上げます。
今日、人権の尊重は世界共通の行動基準です。
いかなる理由(性別・国籍・人種・民族・宗教・障害の有無など)をもってしても、差別・ハラスメント(いやがらせ)を自らが行わ
ないこと、そして他人がすることをゆるさないという意識を強く持つことが求められています。
さらに、様々な個人の情報と接する機会の多い私たちが、プライバシーの保護に十分注意することは当然のことです。
また、人権尊重の基本的な考え方は、お互いに人間として敬意を払い「相手の立場に立って考え、行動する」ということです。
私たちがこのことを常に意識して行動する事は「ホクシンメディカル」を生き生きとした働きやすい職場とし、また、お客さまから
の信頼を得るベースとなる極めて大切なものです。
私たちは高い人権意識をもち、あらゆる人の人権を尊重して行動する事を忘れてはなりません。
このような認識に基づき「ホクシンメディカル」は、重要な経営課題の一つとして、社員一人ひとりの人権意識を高める事に積
極的に取り組みます。
5.反社会的勢力との対決
・市民社会の秩序や安全に脅威を与える反社会的勢力とは、断固として対決します。
「ホクシンメディカル」は、会社法等の法令違反となるような貸出・金品供与はもとより、不当な収益をもたらすおそれのある寄付
金・会費の提供や情報誌の購買等、不法・不当な要求や介入に対しては、決して屈服しません。
反社会的勢力と係わることは、結果的に反社会的行為を助長することになりかねず、私たちが違法行為に加担させられることに
もなり、永年にわたって築き上げてきた信頼を一瞬にして崩壊させることにもなりかねません。
したがって、私たちは、社会的責任を強く意識し、市民社会の秩序や安全に脅威を与える総会屋、暴力団等反社会的勢力とは
断固として対決します。
21
そのためには、特に次のような点に留意します。
●常に堅実・適切な営業活動・事務処理・対外活動を心がけて、トラブルの未然防止を図り、反社会的勢力に介入される隙を与
えません。
●反社会的勢力に対しては、「毅然たる態度で」、「冷静に」、「根気強く」対応します。
●法令や社会常識に則った公明正大な解決を図ります。
●関係各部署の円滑な連携・協力体制のもと、事実を正確に把握し冷静に対処します。
●会社として、常日頃、地元警察署との連携を密にし、緊急時に円滑な協力を仰げるようにします。
●社内のコミュニケーションを良くし、緊急時に円滑な報告ができるようにします。
(注)貸出・金品供与(利益供与)に関する規定は、現在は会社法に定められています。
22
Ⅱ.「ホクシンメディカル」の基本姿勢
1・お客様に対する基本姿勢
・お客様の満足と信頼を得るため常に努力し、長期的な信頼関係を築きます。
・お客様を良く知り、誠実な姿勢で臨みます。
・お客様に十分な情報を提供し、最高水準の総合金融サービスを提供します。
・お客様の資産を厳正に管理します。
・お客様に役立つよう、優れた識見や専門知識・技能を身につけるために自己研鑚に
努めます。
私たちは、「お客様を第一」と考えることを行動の基本とし、常にお客さまのニーズを満たす最高水準のサービスを提供することを
目指しています。
そのため、私たちのすべての業務が、お客様の満足と信頼を得る事につながっていることを自覚し、
お客様との長期的な信頼関係を築くために、次のような点に留意して行動します。
●まず、お客様を良く知る事が大切です。お客様の話を良く聴き、お客様を良く観て、お客様の情報を十分に収集します。
●お客様の立場に立って考えることで、お客様のニーズを的確に把握します。
●絶えずスキルアップを図り正確な情報を提供することで、「ホクシンメディカル」のサービス力を最大限に発揮します。
●お客様との約束を守り、誠実かつ公正な業務を遂行します。
●お客様と親しくなることは大切なことですが、お客様との間で社会的常識を逸脱するような接待・贈答や、癒着につながる金銭
貸借等の行為は行いません。
●お客様に役立つよう、優れた識見や専門知識・技能を身につけるために自己研鑚に努め、新たなビジネス分野の創造・開拓に
も積極的にチャレンジしていきます。
23
2・株主に対する基本姿勢
・株主からの信頼を得るため、会社資産の保全・拡大に努めます。
・適正な会計処理や効果的な内部監査を行なう等、内部管理体制を充実・強化します。
・株主に経営内容を正しく伝えるため、積極的に情報を開示し、経営の透明性を高めます。
私たちは、株式会社として株主から大切な資金を預かっています。
そのため、私たちは、株主の信頼と期待に応えるため、「ホクシンメディカル」の資産の保全・拡大を図り、最大限収益性の向上に
努めます。
株主から広く理解と信頼を得るため、私たちは、財務・税務会計の正確性・信頼性を堅持するとともに、厳格な内部管理体制のもと
で、それが適正かつ有効に機能しているかについてモニタリングを行います。
さらに、独立した内部監査機能を一層強化し、内部管理体制を充実させていきます。
3・地域社会に対する基本姿勢
・地域社会と共に歩む「良き企業市民」としての役割を果たします。
・社会貢献活動にも積極的に取り組みます。
・環境問題への取り組みは企業の存立と活動に必須の要件であることを認識し、自主的、積極的に
行動します。
私たちは、一人ひとりの行動を通じて、あるいは企業としての活動を通じて、地域社会と深い係わりを持っており、地域社会は「ホク
シンメディカル」の存立基盤といえます。
そのため、私たち「ホクシンメディカル」の利益と社会の利益とを調和させつつ事業活動を行い、地域の発展に貢献する「良き企業
市民」としての役割を果たします。
さらに、時代とともに変化する社会に対応するため、社会とコミュニケーションを密にして謙虚に耳を傾け、私たちの活動が社会の
常識と期待に添うよう努めます。
24
私たちは、社会貢献活動を社会的責任の一つとして積極的に捉え、様々な分野で活動します。
さらに、このような企業姿勢や実際の活動についてディスクロージャー誌等で積極的に開示し、社会からの理解が得られるようにし
ます。
今日、環境問題は、従来の産業公害の防止に留まらず、廃棄物処理、自然保護、地球環境の保全などへと広がっており、人類共
通の課題となっています。
私たちは、自主的、積極的に環境問題に取り組み、経済発展と環境保全の両立を図っていく社会的責任があると認識します。
●環境関連法令を順守し、ごみの分別回収や、節電、再生素材の使用・・・といった省資源・省エネルギーに取り組みます。
●環境保護団体やお客さまの環境問題への取り組みを支援するとともに環境保全に貢献します。
4・社員に対する基本姿勢
・社員のゆとりや豊かさを実現し、快適で安全な働きやすい環境を確保します。
・職場でともに働く人々がお互いに尊重しあい、差別・ハラスメント(いやがらせ)の
ない職場を作ります。
働く人々の価値観の多様化に対応して、個性の発揮や自己実現を可能にするとともに、ゆとりや豊かさを体現できるよう「ライフ
ワークバランス」も視野に入れ運営してまいります。
このような課題に対応するため、「ホクシンメディカル」は、魅力に富んだ働きやすく働き甲斐がある自由闊達な職場環境づくりを行
います。
また、コンプライアンスに関する教育・研修を通じて、お互いの倫理観を高めるとともに、労働関係法令を遵守し、職場の安全・衛
生への配慮も行います。
「ホクシンメディカル」は、人間性を尊重し、基本的人権を擁護することを基本精神としています。
差別・ハラスメント(いやがらせ)は、人権を侵害する行為であり、同じ職場で働く人々の意欲を阻害し、職場秩序を乱し、職場の環
境を悪化させるものです。
いかなる形、理由をもってしても、差別・ハラスメントを行なうこと、見過ごすことを許しません。
そして、職場を共にする人々の人権を尊重し、理解しあえる健全な職場環境づくりに取り組みます。
「ホクシンメディカル」は、差別のない公平、公正な採用選考を基本方針としています。社員の採用選考に当たっては、個人の能力
及び適正によって判断し、一切の差別を行いません。
25
5・仕入先、競争会社に対する基本姿勢
・物品・サービスの購入やシステムの発注などに際しては、品質、利便性、価格等から
客観的に判断し、仕入先とは癒着と取られるような行動をせず、健全かつ透明な関係を保ちます。
・良識のある企業行動に努め、公正、透明、自由な競争を行います。
(仕入先)
私たちは、物品・サービスの購入やシステムの発注などにあたって、品質、サービス内容などの・価格利便性・信頼性等を客観的か
つ総合的に判断して仕入先を決定します。
また、仕入先との関わりについては、癒着と取られるような行動はせず、健全かつ透明な関係を保ちます。
そのため、仕入先に対し社内ルールに反するような接待、贈答を求めることも受けることも行いません。
さらに、私たちの信用を維持するため、仕入先に対しても「ホクシンメディカルの企業行動規範」の内容について理解を求めます。
(競争会社)
企業活動のグローバル化や経済のボーダレス化に伴い、市場における競争ルールを遵守した企業活動を行うことは、ますます
重要になっています。
自由経済社会の健全な発展を図る上での不可欠な基本ルールとして、多くの国では、公正かつ自由な競争の維持・促進を目的
とする「独占禁止法」などの法律が定められています。
このような法律を、その精神も含めて遵守していくことは、私たちにとって当然の責務です。
私たちは、コンプライアンスの徹底を図り、違法な行動はもちろん、不当な手段による利益の追求も行いません。
また、カルテル、優越的な地位の濫用など不公正な競争となる行為も行いません。
私たちは、市場経済体制の前提となる自己責任原則に則り、自助・自立意識に基づいて「公正」・「透明」・「自由」な競争を実践し
ます。
26
6・政治・行政に対する基本姿勢
・政治・行政とは健全かつ正常な関係を保ちます。
政党・政治家については、政治的な活動に対する企業の参加を規制する法令が、多くの国で制定されてきています。
また、公務員については、たとえば国家公務員の場合、国民全体の奉仕者として、その職務は国民から負託されているので、その
職務に関する倫理の保持が求められています。
行政制度についても法令等により、その「公正性」や「透明性」が求められています。
さらに、外国公務員についても、国際的なビジネス活動の場における公正な競争の確保を狙いとした条約に基づき、OECD諸国を
中心に国内法が整備されています。
このような環境認識のもと、私たちは、国内外の政治(政党、政治家)・行政(監督官庁など)との係りについては、もたれ合いや癒
着と取られるような行動はせず、健全かつ透明な関係を保ちます。
そのため、法令を遵守し、違法な政治献金や利益供与は決して行いません。
特に、公務員等との関係は、「李下に冠を正さず」の格言のように疑わしいことは行わないとの姿勢を堅持致します。
27
Ⅲ.「ホクシンメディカル」で働く私たちの行動指針
1・.職場の秩序維持
一人ひとりが高い倫理観をもって自主的・自律的に行動します。
互いに人権・人格を尊重しながら協力して業務を遂行し、自由闊達な職場を築きます。
虚礼や不透明な慣習等を排除します。
(自主性と高い倫理観)
私たちは、職務にあたって高い倫理観をもって自主的・自律的に取り組み、法令やルールの文言のみならず、その精神まで十分に理
解した上で行動し、社会的規範にも従います。
また、職務上の権限はその範囲を越えることなく誠実に行使し、迅速な報告、連絡、相談を心がけます。
自分の行為の結果は全て自分の責任に帰することを自覚し、責任ある行動をとります。
「会社のため」「上司のため」あるいは「お客さまのため」は、ルール違反の言い訳にはならないことを肝に銘じます。
(人権・人格の尊重)
お互いに人権・人格を尊重し合い、あらゆる差別を行いません。
また、セクシャル・ハラスメントや、パワー・ハラスメント等一切のハラスメントは行いません。
(チームワークと職務遂行)
一人ひとりが自らの持場に応じた専門的知識・技能を身につけて、職務を遂行することは当然ですが、それだけでは十分ではありま
せん。
組織とは人と人との協調、チームワークで成り立っています。自分勝手になってチームワークを乱し
たり、「自分だけで何でもできるんだ」を思うのは間違いです。
私たちは一人ひとりの専門性を結集し、チームワークを大切にして、お客さまに最高のサービスを提供します。
(自由闊達な職場)
私たちは、上司や先輩に臆することなく、何でも自由に話し合える自由闊達な気風に満ちた職場を築きます。
28
(虚礼や不透明な慣習等の排除)
役員および社員における形式的な儀礼(虚礼)や不透明な慣習等に基づく行為は行いません。
例えば、役員および社員間の中元・歳暮等については当然のことながら不要です。
こうした内向きのエネルギーは「お客様を第一に考える」という基本方針の実践に振り向けることにします。
また、役員および社員間において、みだりに金銭貸借や私的な物品勧誘等は行いません。
(職場における個人的活動の禁止)
就業時間内あるいは会社の施設内で、許可なく、政治活動・宗教活動などの個人的な活動は行いません。
2・会社資産の私用禁止
・会社資産(経費、物品、ノウハウ等)を私的な目的に使用しません。
会社資産は、業務を遂行するとういう目的で、私たちに貸与あるいは提供されているものであり、私的な目的には使用してはなり
ません。
(経費)
私たちは当社役員および社員として、金銭に対するより高い潔癖性が求められていることを常に意識して行動します。
会社の経費を私的な目的で使用したり、流用したりしません。
逆に、業務で外出した際の交通費等、業務上の経費は小額であっても面倒がらずに必ず請求します。
このように「公私のけじめ」をつけることを習慣づけます。
(物品)
会社の物品(ノベルティ・事務用品等)は私的な目的で使用しません。
自己を律するためには、備品一つも「会社の資産」であると考えて行動します。
また、業務の遂行とは無関係に、会社の電話やパソコン(電子メール、インターネット)等を私用することは慎みます。
(ノウハウ等)
「ホクシンメディカル」のノウハウ等、目に見えないものも「会社の資産」であることを認識し、業務外では使用しません。
29
3・.適正な情報管理
・外部の情報は正当な手段で入手し、業務上知り得たお客様の個人情報や非公開情報および「ホクシンメディカル」自身に
関する機密情報は他に漏らしません。
・また、入手した情報は、業務上の目的にのみ使用し、インサイダー取引等私的な利益には図りません。
・特許権や著作権等を含む知的財産権を尊重します。
・お客様の満足度を高めるため、積極的に知識の創造・共有化に努めます。
私たちは、業務上、様々な情報に接する機会があります。
お客様の個人情報や非公開情報、「ホクシンメディカル」自身に関する機密情報および他人の所有する情報等、業務上知り得
た全ての情報は厳格・適正な管理が必要です。
加えてIT(情報技術)革命の進展にともない、電子ネットワークの広がり等によって、外部への情報漏洩、外部からの社内システ
ムへの侵入等のリスクが高まってきており、電子情報の管理もますます重要になっています。
(情報の入手)
外部の情報は正規のルートで、かつ必要に応じ対価を支払う等、正当な手段で入手します。
法令に反する手段を用いたり、本人の同意を得ないで、機密情報を入手しません。
(守秘義務)
法令に基づく正当な理由がある場合や本人の同意がある場合を除き、業務上知り得た情報はその業務上の目的のみに使用し、
他に漏らさないよう慎重に管理します。
特に、お客様は、私たちが秘密を他に漏らさないことを信頼してお取引をして下さいます。
お客様の秘密を守ることは業務の基本です。
(不正利用等の禁止)
私たちは、業務上知り得た非公開情報を利用して、インサイダー取引等不正な投資活動を行ったり、
私的な利益を図ったりしません。
また、会社の情報を毀損、偽造、改ざんあるいは不正に利用しません。
30
(不注意による情報の漏洩防止)
故意に情報を漏らさないのは言うまでもありませんが、過失による漏洩防止にも中止が必要です。
例えば、日常業務に際しては、文書管理や机上の整理をきちんと行うとともに、キャビネット等を施錠します。
交通機関や飲食店等はもちろんのこと、社内の共有スペースにおいても、情報漏洩につながるような会話を慎みます。
また、家族に対しても機密情報は漏らしません。
(情報の廃棄)
不要となった各種情報は、社内ルールに則って廃棄します。
(入社、退社の場合)
入社前の職場で入手した業務上の秘密は、たとえ自分が作成した書類等であっても、社内で一切使用しません。
また、退職後は、会社在職中に知り得た業務上の秘密を他に漏らしません。
役員および社員であった時に自ら創作した知的財産であっても、会社の所有に属するものは、退職後は使用しません。
(情報開示)
会社の情報開示は、定められたルールに従って行います。
外部の報道機関や興信所等からインタビューを求められた時は上司に相談し、その指示に従います。
(プライバシーの保護)
個人情報の取扱についてはプライバシーの保護の観点から、情報の収集、使用、管理にあたり、業務上の必要性、手段の適法
性・公正性にも十分注意します。
(知的財産権の尊重)
他人に知的財産権(特許権、著作権、商標権等)があるものについては、原則本人の同意がなければ使用しません。
特に、雑誌、諸文献、インターネット等から入手した情報については、著作権を侵害しないよう十分な配慮をします。
一方、会社の競争力を優位に維持するため、会社の知的財産である特許権、著作権、商標権・・等に関する知識とノウハウ、業
務を通して得た経験と知識等を守ります。
31
4・.利益相反行為の禁止
・自分の利益のために、会社の利益またはお客様の利益が損なわれることのないよう行動します。
・会社における地位を、会社以外のいかなる者の利益のためにも利用しません。
私たちは、常に会社の利益またはお客様の利益を最優先して行動します。
仮にも、自分の利益のために行動しているように見られるおそれがある状況に、自らを置かないように心がけます。
自分には全くやましいことがなくても、周りから見ると利益相反と受け取られかねないこともありますので注意が必要です。
私たちは、会社の職務に忠実である責務を負っており、会社にとって最善の利益をもたらすための適正な判断を行い、それを妨
げるような、個人的な投資や事業へは関与しません。
(地位利用)
私たちは、職務やその地位を利用して私的な利益を享受しません。また、第三者に個人的な便宜を図りません。 例えば、職務
やその地位を利用して接待や物品を要求したり、政治活動・宗教活動などの個人的活動への協力の要請などは決して行いませ
ん。 また、お客さまや仕入先又はその従業員等から個人的に報酬・口銭を受け取ったり、金銭の貸借を行ったりしません。
(競合する立場)
私たちは会社と競合するような立場には立ちません。
競合する他の会社の役員、従業員になったり、競合する他の会社の営業活動を助長又は支援する行為等は行いません。
(親族等の関与する取引)
私たちの家族、近親者や友人などが関与する取引に、私たちが携わることは避けます。
一般のお客さまに対するのに比べ、何らかの便宜を図らざるを得ない状況に陥ってしまいがちだから
です。
32
5・節度ある私的活動
・職務上はもちろん、職務外でも「ホクシンメディカル」の信用、名誉を傷つけ、または損害を及ぼす
ような行為は行いません。
・社外において私的活動を行うにあたっては、個人の立場で参画し、みだりに社名や役職名を使用
しません。
・許可なく他業には就きません。
本来、私的活動については、原則として会社が関与、干渉するものではありません。
しかし、会社の名誉・利益を害するおそれがあるときは、私的活動であっても懲戒処分の対象になることがあります。
「ホクシンメディカル」は、お客様や会社からの信用をその事業基盤としています。
したがって、業務を離れた私的活動においても、私たちは、この信用を傷つけないように注意し、自己管理を徹底します。
(堅実な私的生活の実践)
私たちはホクシンメディカルの社員であることを常に自覚し、投機的行為や個人の資力を超える保証・金銭貸借等により、経済
的破綻に陥るようなことのないように堅実な私生活を心がけます。
(公私の峻別)
私的な利益を図る等の目的で、「ホクシンメディカル」の社名や役職名を悪用し、会社の名誉・利益を害することのないようにしま
す。
私たちはその活動が「ホクシンメディカル」の役員および社員としてのものなのか、私的活動なのかを
明確にし、誤解を受けることのないようにします。
(他業の禁止)
私たちは許可を得ないで、他の会社で働いたり、事業を行ったりしません。法令で兼職が禁止されている場合や、あるいは利益
相反となる場合などもあるからです。
33
「ホクシンメディカルの企業行動規範」の利用にあたって
「ホクシンメディカルの企業行動規範」に基づいてコンプライアンスを実践するにあたっては、以下の
点に留意します。
(運用)
「ホクシンメディカルの企業行動規範」は、コンプライアンス・マニュアルの核となるものであり、コンプライアンス・マニュアルには、
法令解説等が用意されますので、それらと一体で活用して下さい。
「ホクシンメディカルの企業行動規範」に関して、自分自身で考えて理解しにくいことがあったり、疑問を感じることがあった場合に
は、まず、上司に相談して下さい。
それでも納得いかない場合や、上司に相談することが難しい場合には、コンプライアンスの担当者等に報告・相談し、必ず解決を
図って下さい。
(罰則)
社員が「ホクシンメディカルの企業行動規範」に違反した場合には、各社の就業規則に照らして懲戒処分を受けることがあります。
執行役員については、「執行役員規程」に照らして懲戒処分を受けることがあります。
取締役や監査役については、日本の場合であれば商法等の法令、日本以外の場合であれば当該国の法令に照らして罰せられる
ことがあります。
さらに、役員および社員の違反行為が、重大なものである場合には、会社として法的措置を講じることがあります。
(注)取締役・監査役に関する規定は、現在は会社法に定められています。
34
●「クイックテスト」:自問自答のすすめ●
「ホクシンメディカルの企業行動規範」は、コンプライアンスに関する「ホクシンメディカル」の基本的な考え方や、特に重要な事項に
ついてまとめたものです。
したがって、ここに全てのことが網羅されているとは限りません。 また、会社の変化にともなって、新たに必要となる事項もありえ
ます。
ここで触れられていない問題、または自分だけでは答えを見つけにくい問題等に遭遇した場合には、まず「ホクシンメディカルの企
業行動規範」を読み直し、その制定の精神を正しく理解したうえで、以下の5項目について自問自答してください。それでも判断に
困る場合には、躊躇することなく上司あるいはコンプライアンスの担当者等に相談してください。
①私は、その行為を正しいと思えるか。
②私は、その行為によって誰かを傷つけることはないか。
③私は、その行為が家族や友人に知られたり、新聞・雑誌に載ったら恥ずかしくないか。
④私は、他人がその行為を行ったら、その人をどう思うか。
⑤私は、自分の良心に背いていないか。
【参考】
行動憲章
ホクシンメディカルは、医療機器商社として、医療を通して経済・社会に貢献していくという重大な責任を負っており、あらゆる分野で
革命が進展している今日、その一旦を担う存在として、果たすべき
役割はますます大きくなっている。
ここにホクシンメディカルは、各々が高い自己規律に基づき、あらゆる人の人権を尊重しつつ、社会から期待に真摯に応え、その社
会的責任を果たすべく、不断の努力を払うことを誓い、この行動憲章を定めるものである。
(医療機器商社としての使命)
1・医療関係業務に従事する重みを常に認識し、健全な業務運営を通じて揺るぎない信頼の確立を図る。
(質の高い医療サービスの提供)
1・経済活動を支えるインフラとしての機能はもとより、創意と工夫を活かし、お客様のニーズに応えるとともに、セキュリティ・レベル
にも十分配慮した質の高いサービスの提供を通じて、経済・社会の発展に貢献する。
(法令やルールなどの厳格な遵守)
1・あらゆる法令やルールを厳格に遵守し、社会的規範にもとることのない、誠実かつ公正な企業活動を遂行する。
35
(社会とのコミュニケーション)
1・経営等の情報の積極的かつ公正な開示をはじめとして、広く社会とのコミュニケーションを図る。
(従業員の人権の尊重)
1・従業員の人権、個性を尊重することともに、安全で働きやすい環境を確保する。
(環境問題への取組み)
1・資源の効率的な利用や廃棄物の削減を実践するとともに、環境保全に寄与することを心がけ、環境問題に積極的に取り組む。
(社会貢献活動への取組み)
1・ホクシンメディカルは医療業界の中においてこそ存続・発展し得る存在であることを自覚し、社会と共に歩む「良き企業市民」とし
て、積極的に社会貢献活動に取り組む。
(反社会勢力との対決)
1・市民社会の秩序や安全に脅威を与える反社会勢力とは断固として対決する。
この憲章およびその精神の遵守にあたっては、まず経営トップ自らが率先垂範する。
そして、全てのホクシンメディカル役職員がその意義を理解して実践していける強いリーダーシップを発揮することが重要である。
ホクシンメディカルならびにその役職員は、この憲章ならびにその精神を遵守し、行動の指針とするとともに真のお客様のニーズに
応じた質の高い医療機器サービスを提供し、もって経済・社会に貢献する使命を全うすることにより、社会からの揺るぎない信頼の
確立・維持を図っていくべきことを、ここに改めて銘記する。
以上
36
【参考】
企業行動憲章
-社会的責任と発展的事業活動を求めて-
(平成17年3月25日制定)
日本医療機器産業連合会)
会員企業は、社会の価値観の変化に合わせ、常にコンプライアンスを念頭におく企業文化の確立をめざし、企業の社会的責任(C
SR)に取組むものとする。そのため会員企業は、次の7原則に基づき、一般法令のみならず医療機器業の事業活動に関する行動
基準として策定した「医療機器業プロモーションコード」、景品類の提供に関する「医療機器業公正競争規約」及び関連法規を遵守
するとともに、国の内外を問わず人権の尊重と社会的良識をもって、持続可能な社会の創造に向けて自主的に行動する。
1.消費者・顧客の信頼と満足に応え、質の高い生活の実現に寄与するため、優れた医療機器の研究開発・生産・販売に努力し、
製品の有効性・安全性の確保と安定供給を心掛けるとともに、市販後の情報収集・分析評価とその伝達を迅速に行う。
2.医療関連産業は公的医療保険制度と強く結びついていること、また公正で自由な競争こそが企業存立の基盤であることを認識
し、遵法精神の向上と正常な商慣習の形成のため、高度な倫理観に根ざした健全で適正な事業活動に努める。
3.環境問題に対しては、社会共通の課題であり企業の活動と存続に必須の要件であると認識し、自主的、積極的に取組む。
4.高度情報化社会に対応して、個人情報は法に則して適正に取扱わなければならない。
5.経営トップは、本憲章を率先垂範し、社内のみならず、関連企業や取引先に周知徹底する。
6.経営トップは、従業員の多様性・人格・個性を尊重するとともに、個々の従業員の自立した行動や告発を保護し、健全な社会の
実現を自らの役割と認識する。
7.経営トップは、本憲章に反するような事態が発生した場合は、迅速且つ的確な情報の公開
と説明を行い、権限と責任を明確にした上で自らを含めて厳正な処分を行う。
37
平成 年
月
日
株式会社ホクシンメディカル
代表取締役会長 古川 光範 殿
所 属
氏 名
誓 約 書
法令、医療業界における倫理綱領、医療機器業プロモーションコード、医療機器業公正競争規約および株式会社ホクシンメディカ
ル就業規則を誠実に遵守して職務を遂行することを誓約します。
万一、法令または株式会社ホクシンメディカルの規則に違反したときは、株式会社ホクシンメディカルの処分に従います。
以上
38