5 VOL. 2000.10 女性の役割・男性の役割決めつけていませんか? 特 集 「男は仕事、女は家庭」といった性別による役割分担意識は、今もさまざまな分野において根強く残っており、男女の不平等を 生み出す原因となっています。性別役割分担意識は、男女それぞれの生き方や社会での活動を制約し、自らの意思による自 由な選択や可能性を妨げています。 「男だから、女だから」というだけで仕事や役割を決めつけるのではなく、共に責任を担い、助け合うことが必要です。 男女が家庭、職場、地域など社会のあらゆる分野に参画し、性別にとらわれることなく、自由に個性や能力を発揮し、生き生き 暮らせる真の男女共同参画社会の実現をめざしましょう。 いま までは 家庭で 家事・育児・介護をするのは女性だけの役割ではありません。 家族がお互いに協力して行うものではないでしょうか。 いま までは 職場で 仕事は男性中心、女性は補助的な仕事になっていませんか。 男性も女性も個人として十分に能力を発揮できる働き方をしたいです ね。 いま までは 地域で 地域活動は人と人とが仕事を離れ、交流し、互いに助け合う場です。 男女が共に積極的に参画して行いたいものです。 家庭の男女共同参画の状況 ■家事・子育ての役割分担意識 家庭での男女の役割分担意識をみると、 家事については、 2割前後が「夫も妻も同じように行う」、 7∼8割が「妻が行う」 (「も っぱら妻が行う」 「主に妻、 夫も手伝う」)としている。子育てについては、 4割前後が「夫も妻も同じように行う」、 5∼6割が「妻 が行う」としている。家事、子育てとも「夫が行う」 (「もっぱら夫が行う」 「主に夫、妻も手伝う」)は非常に低い。 〈夫の家事・育児の状況〉 家事 0 どの項目についても、3分の1から3分の2の夫 ゴミ出し 20 がほとんどなにもしない状況にある(「まったくし 日常の買い物 4.7 6.4 ない」 「月1∼2回程度する」)。 「毎日・毎回する」 部屋の掃除 5.2 3.8 「週3∼4回程度する」というレベルになると、 ゴミ 出しなどについては2割程度が行っているが、他の 項目については、1割前後である。 6.2 12.9 7.5 洗濯 半数の夫が行っているが、 「食事をさせる」 「寝か 9.2 5.0 10.7 5.5 11.5 0 しつける」 「おむつを替える」 「泣いた子をあやす」 については、半数程度がほとんど何もしてない状 況にある。 〈総理府男女共同参画白書(平成12年版) より〉 食事をさせる 寝かしつける おむつを替える 泣いた子をあやす 56.0 19.2 8.4 61.2 21.6 53.5 22.5 20 9.5 19.4 80 18.9 15.1 毎日・毎回する 月1∼2回程度する 13.4 19.9 39.3 19.9 22.3 週3∼4回程度する まったくしない 34.0 18.8 22.0 週1∼2回程度する 注/夫の育児の状況は、 50歳未満について集計している。 資料出所/国立社会保障・人口問題研究所「第2回全国家庭動向調査」 (平成10年) 女性にとって大工仕事はあまり経験がないので苦手な分野。思わず男性に助けを求めた くなるものです。でも本当に女性にはできないことなのでしょうか。 伝統的な性役割に縛られず、苦手なものにチャレンジしていく気持ちを持ちたいですね。 チャレンジしていく勇気はきっと自信をもたらしてくれると思います。 4.8 9.2 30.2 21.8 19.9 17.5 12.9 26.1 24.6 100(%) 26.6 20.7 14.1 10.4 60 18.4 30.6 11.2 52.1 40 37.3 11.2 100(%) 36.5 25.3 8.4 炊事 風呂に入れる 80 46.7 28.9 9.8 3.8 遊び相手をする 「遊び相手をする」 「風呂に入れる」については 60 18.4 23.6 風呂洗い 育児 40 15.7 平 成 12 年 10 月 発 行 発 行 / 春 日 井 市 〒 486 ー 8 6 8 6 春 日 井 市 鳥 居 松 町 5 ー 44 編 集 / 市 民 部 青 少 年 女 性 課 85 6 1 5 2 ︿ は る か に 対 す る ご 意 見 ・ ご 希 望 を お 寄 せ く だ さ い ﹀ 「かすがい女性プラン21」を改定します 本市では平成8年に男女共同参画社会の実現をめざし、平成17年度までの10年間 を計画期間として、女性計画「かすがい女性プラン21(第3次改定)」を策定し、さ まざまな女性施策を総合的に推進してきました。 改定の背景 21世紀を目前に、急速に進む少子・高齢化、国際化、高度情報化など社会の情勢が大きく変化する中で、就 労や家事、育児、介護をめぐる問題、さらには男女雇用機会均等法の改正や男女共同参画社会基本法の制定な ど、女性を取り巻く新たな課題が生じています。 こうした新たな諸課題に的確に対応するため、本市の女性施策の指針「かすがい女性プラン21」を、これま での成果、課題等を踏まえ改定するものです。 男女共同参画懇話会の設置 プランの改定にあたり、平成12年7月に公募による市民委員3人を含めた、15人の委員で組織する「春日井 市男女共同参画懇話会」を設置しました。 懇話会は、市長から「かすがい女性プラン21の改定について」の審議依頼を受け、プランの基本的方向につ いて審議し、市長に提言します。 男女共同参画懇話会委員 委員名 所 属 ・ 職 名 長 石田 好江 愛知淑徳大学教授 副 座 長 大 村 惠 愛知教育大学助教授 今 川 昇 春日井青年会議所理事長 小木曽 美奈子 市民委員 斎藤 喜美子 かすがい女性連盟代表理事 佐高 英臣 市民委員 田中 淳子 中部大学助教授 平戸 規仁 連合愛知尾張中地域協議会代表 廣瀬 光博 春日井市小中学校PTA 連絡協議会顧問 福井 昭弘 春日井市子ども会育成連絡協議会会長 松田 照美 愛知女子短期大学講師 松本 能子 愛知県男女共同参画社会支援セミナー修了者 水野 千惠子 ボランティアコーディネーター 村瀬 桃子 弁護士 横井 広美 市民委員 座 ISO14001認証取得 「環境にやさしい自治体 春日井市」 100%再生紙を使用しています。 新 プ ラ ン 策 定 ■ ■ ■ 平 成 13 年 度 平 成 13 年 3 月 平 成 12 年 12 月 提 言 に 基 づ き 具 体 的 施 策 の 検 討 市 長 へ の 提 言 の 市 提 募 民 言 集 か 中 ら 間 の 案 意 の 見 公 ・ 表 要 望 の よ う な 予 定 で 進 め て い ま す 。 プ ラ ン 策 定 ま で の 今 後 の ス ケ ジ ュ ー ル は 、 次 体 系 に つ い て 検 討 を 重 ね て い ま す 。 ー も 参 加 し 、 重 点 目 標 、 課 題 等 プ ラ ン の 基 本 的 職 員 で 組 織 す る 男 女 共 同 参 画 研 究 会 の メ ン バ 現 在 、 男 女 共 同 参 画 懇 話 会 委 員 を 中 心 に 、 市 改 定 の ス ケ ジ ュ ー ル
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