JA常総ひかり組織再編計画について

JA常総ひかり組織再編計画について
【 はじめに 】
JA常総ひかりは、平成6年の合併以来、地域農業振興と地域密着型JAとして環境変化に対応した事業展開に取組み、
健全経営を堅持してきました。しかし、農業者の減少・高齢化等による正組合員数の減少、更には、組合員ニーズの複雑
多様化や企業による農業関連事業への進出等により、JA経営はかつてない厳しい状況下にあります。
また、人員不足が常態化しているなか、JAグループ茨城が「本支店体制整備方針」として「支店人員の最低基準」およ
び「事業量」を示したことから、組織再編を軸とした体制整備が急務となっています。
このことから、JAが地域住民の必要とする総合サービスの提供や農業者と地域住民が一体となった地域協同組合活動
の活性化に取り組み、かつ、高水準の事業機能を末永く保ち続けるために本年4月総代会で以下の組織再編計画の承
認を予定しております。
【 JAに求められているもの 】
1.JAグループの一員として支店の「存置最低基準」の遵守
【体制整備モニタリング未整備項目】
・信用事業店舗における店舗人員基準の遵守
未改善
【要改善JA等の指定ペナルティ】
1.要改善JA指定 (※)
2.レベル格付JA指定 (※)
【現在】
5∼6人体制(購買・販売担当者含)の支店と
なっており、内部けん制(安全性)の不備を招き
やすく、的確な事務処理体制とも言えず、 防犯
体制も万全でない
支店信用共済事業
最低人員数 7名
− あるべき支店体制整備モデル −
≪人員≫
≪信用事業≫
「信用事業としてあるべき店舗像」の示す基準(信用5
名:管理者2名・担当者3名)、「共済事業実施体制強化
指針」に示す基準(共済3名:管理者1名・担当者2名)を
ベースに、信用・共済兼務担当者を勘案して配置する。
≪事業量≫
項 目
信 用
共 済
想定事業量
貯金 150億
貸出 30億
長期保有 600億
自動車 1,200件
支店長
≪共済事業≫
信用専任管理者
信用事務専任
担当者
信用事務専任
担当者
共済専任管理者
信用共済事務
兼任担当者
共済事務専任
担当者
※渉外担当者は除く
※ 要改善J A
: 体制整備改善計画を策定の上、計画に対するオンサイトモニタリングと様々な規制を受ける
※ レベル格 付JA : 要改善JA指定後に改善計画の進捗状況に改善の目処が立たない場合、JAにおける資金運用方法
に制限 を受けることになり、経営継続に支障を来すことになる
2.信用事業をはじめ税務・資産運用のあらゆるニーズに対応できる体制整備
①サービスの充実
・各事業の専門性を発揮し、相談機能の強化・事務処理の適正化・迅速化など細やかなサービスの提供
・渉外体制の強化により専門性を発揮し、地域に密着したサービスを提供
②職員教育の徹底
・支店への重点的要員配置で、十分な職員教育ができる環境を整備し、専門性の高い職員を育成
・支店における職員層の充実により、先輩が後輩を指導するOJTを徹底し、職員の資質を向上させる
③内部けん制および防犯体制の強化
・ 支店職員の複数配置で内部けん制機能・防犯体制の強化に努め、コンプライアンス・リスク管理への対応を図る
3.JA事業活動や組合員への還元の原資となる一定の収益確保
①経営基盤の確立
・支店統合により経費(事業管理費)を抑え、効率経営の実現による収益性向上と更なるサービスの向上
②収益還元によるサービスの向上
・JAの収益性を高め、各種事業奨励措置の拡大や配当の引き上げ、各種イベント・行事等を実施し、組合員に
喜んでいただけるJAづくり
4.営農経済事業の強化による、農業者の所得増大・農業生産の拡大・地域の活性化
①営農指導の強化
・営農販売・経済渉外担当者を増員し、十分な出向く体制を構築
・営農販売・経済渉外担当者が互いに連携し情報の共有化を図り、農業者ニーズ(情報・生産資材の提案・提供等)
に迅速に対応する
②農産物販売方法を洗練する
・売り先(販路)を確保した直接販売の拡大による農業収益増大
・実需者ニーズに対応した契約販売(市場流通を含む)の拡大による農業収益安定
・出荷市場の再分析に基づく分荷先(販売先)の再構築・最適化による農業収益増大
③生産コスト低減の取り組み
・高収益(低コスト)農家モデル(農業経営支援データ)の横展開による効率経営支援
・スケールメリットを活かしたコスト低減の強化
④担い手の農業経営支援
・集落営農化を見据えた集落毎の「話し合い組織」の設立
・飼料米の拡大と畜産振興、耕畜連携の推進
・新規就農希望者への支援強化(プロ農家研修制度、栽培モデル提示 等)
【 組織再編取組内容 】
Ⅰ.支店の大規模化と渉外体制の充実(大規模6支店の配置)
≪①大規模6支店の配置≫
下妻支店
(現下妻地区C)
組合員数2,876(正1,859准1,017)
上妻支店
騰波の江支店
大宝支店
統
合
高道祖支店
統
合
中結城支店
貯金残高(百万円)
貸出金(百万円)
長期共済保有高(百万円)
川西支店
自動車共済 (件)
水海道支店
統
合
貯金残高(百万円)
貸出金(百万円)
長期共済保有高(百万円)
自動車共済 (件)
豊加美支店
総上支店
宗道支店
4,540
94,656
3,266
2,565
118,541
3,859
玉支店
統
合
貯金残高(百万円)
貸出金(百万円)
長期共済保有高(百万円)
自動車共済 (件)
菅原支店
7,252
2,313
92,857
2,227
20,894
1,967
99,285
1,870
水海道西支店
(豊岡地区に新設)
組合員数3,766(正2,197准1,569)
大花羽支店
菅生支店
21,188
石下支店
(現石下地区C)
組合員数2,585(正1,721准864)
石下西支店
豊岡支店
2,248
貸出金(百万円)
自動車共済 (件)
石下支店
豊田支店
貯金残高(百万円)
長期共済保有高(百万円)
蚕飼出張所
18,508
81,276
統
合
大形支店
27,803
水海道東支店
(現水海道地区C)
組合員数2,640 (正1,353准1,287)
水海道中央支店
三妻支店
26,425
八千代支店
(現八千代地区C)
組合員数3,246(正2,568准678)
安静支店
五箇支店
貸出金(百万円)
自動車共済 (件)
西豊田支店
大生支店
貯金残高(百万円)
長期共済保有高(百万円)
下妻支店
下結城支店
(平成27年1月末)
下妻千代川支店
(新設予定)
組合員数3,007(正1,677准1,330)
統
合
貯金残高(百万円)
貸出金(百万円)
内守谷支店
長期共済保有高(百万円)
坂手支店
自動車共済 (件)
21,958
2,004
100,866
2,371
≪②大規模支店の体制とメリット≫
渉外体制を強化
・信用業務・共済業務・経済業務における渉外担当者を増員配置し、より組合員・顧客サービスの向上を図ります。
・「店舗に依存した待ちの姿勢」から「対話・接点を重視した出向く姿勢」に転換し多様化したニーズに応える。
・来店が困難な高齢者の方を対象に、ご依頼があれば年金を自宅まで配達します。 (年金宅配サービスの開始)
・経済渉外担当者を配置し、訪問活動を充実させ、より専門的なサービス・情報提供に取り組みます。
― 体制 ―
金融・共済
・各支店金融課・共済課は専任担当者を
増員配置し、完全分業により専門性を持
たせる。
・各支店にはLA(ライフアドバイザー)の
他、新たにMA (マネーアドバイザー)
を一定要員配置し、信用業務はMAが
共済業務はLAが専門的に渉外活動を
行う。
― 体制 ―
ワンストップ型
金融課
営農課
米穀課
共済課
経済課
営農・米穀
・これまで地区センターに配置されていた営農
課・米穀課を支店に配置する。
・営農課・米穀課には専門知識を有する
職員を配置し営農指導を重点的に行う。
経 済
― 体制 ―
・経済渉外担当者を増員配置。
・生産資材を中心とする来店型当用需要者への対応
を行う。
・支店経済課は、より良い生産資材の選定と効率よい
受発注を行う。
・品揃えの充実と土日、祝日営業を行い需要に備える。
・専門的・高度なサービスが担当職員の複数・集中配置により実現できます。
大 ・事業コストの削減、効率化による組合員への経済的な利益の還元を目指します。
メ
規
リ
模 ・人員確保により体制整備基準を充足させ、かつ、内部けん制および防犯体制も万全になります。
ッ
支
ト
店 ・店舗人員増により1業務を複数職員で担当することから若い職員が実践教育を受けられる。
・物流拠点の集約で地域営農に即した生産資材の絞り込みによるボリュームディスカウントの実現を目指します。
Ⅱ.支店跡地を有効活用した組合員サービスの向上
統合支店跡地を活用し、新規就農(ホビー営農を含む)支援拠点や高齢者福祉施設など組合員のくらしを豊かに
する新サービスを開始する。また、支店跡地の有効的な活用を随時検討する。
活用
・新規就農支援施設を開設し、“農”を通じた地域貢献を実践
・JAトラベル相談窓口を新たに開設、充実した余暇をサポート
・高齢者福祉施設を増設
・子育てを支援する施設の開設およびイベントに利用
(食農教育を兼ねた施設・学童保育等)
等での活用を検討
メリット
・新たなJAファン(利用者)を獲得(すそ野の拡大)
・組合員の豊かなくらしをさらにサポート
Ⅲ.大産地パワーの本領発揮
【取組内容1】販売を起点とした産地振興の充実(園芸)
具体策
各地区センターが担ってきた分荷(販売先の決定)機能を本店に一元化する。
また、一元分荷の効率を上げるため、一部の品目については集約先(集荷場)を決め一元集荷を実施する。
メリット
・市場等からの引き合い一元化による交渉力アップ
・地区間競争(合)の回避(同品質・規格なら同価格の実現)
・職員レベルアップ(ノウハウの共有・切磋琢磨)と要員の効率配置
【取組内容2】契約取引と産地生産振興への取り組み
具体策
①新たな産地形成・生産振興に向け、実需者ニーズに応じた品目の契約栽培・作付提案を行い、長期的な
販売戦略の構築と販売力の強化を図ります。
メリット
・長期的な取引による経営安定
・持続的な園芸産地の維持拡大
・生産組織・集出荷組織の連携を深め消費者や需要者に信頼される産地確立
【取組内容3】担い手対策への積極的取り組み
具体策
①「担い手支援担当」を置き、農地の流動化をすすめるべく「農地利用にかかる安心システム」を構築する。
②担い手農家の経営耕作地分散の解消と集落営農の促進に取り組む。
③利用調整の受け皿として子会社「ひかりファーム常総」の規模を拡大するとともに新たな子会社設立を検討する。
メリット
・農地貸借の交渉にかかる手間を省き、安心して依頼できる窓口の設置
・担い手規模拡大余力を高め、農業生産力アップによる農業所得の増加・集落営農の設立・
展開・発展によりスムーズな定年帰農形態の形成
・子会社ひかりファーム常総等を充実させ担い手が不足した場合の利用調整の受け皿とする
【取組内容4】米穀直接販売と関連施設の効率化および飼料用米の作付促進
具体策
①精米センターを核とした直接販売に取り組む。
②飼料米の作付促進とカントリーエレベーターの利用再編。
メリット
・実需者からタイムリーな需要動向が把握可能
・乾燥施設および精米Cの稼働率向上
・飼料用米を生産提案し、主食用米価格の安定
【取組内容5】農業経営支援のまき直し
具体策
①「農業経営支援課」に各事業専門知識のある職員を配置する。
②税務申告(記帳代行)に止まらないより広範囲・高精度の農業経営支援を実施する。
メリット
・優良(高所得率等)農家事例の横展開により農家所得の底上げを実現
・営農資金調達(借入)や販売代金運用(貯金・共済)など総合的なアドバイスが可能
・経営支援+他事業の複合データ管理(分析)により渉外活動支援を実施