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認可地縁団体の活用

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PPPニュース 2012 No.6 (2012 年 6 月 25 日)
認可地縁団体の活用
現行の地方自治制度では、原則として自治会等の地域自治組織は法人格は取得できず任意団体とし
て位置づけられ、その機能も親睦団体から地方自治体の業務の一部を担うものまで広範多岐にわたっ
ている。任意団体であるため、原則として住民に加入義務はない。
こうした自治会等の位置づけに対して、地方自治法第 260 条の 2 で「地縁による団体」が規定され、
例外的に地方自治体の首長の認可を受け法人格を取得することが可能となっている。「町又は字の区
域その他市町村内の一定の区域に住所を有する者の地縁に基づいて形成された団体(以下本条におい
て「地縁による団体」という。)は、地域的な共同活動のための不動産又は不動産に関する権利等を
保有するため市町村長の認可を受けたときは、その規約に定める目的の範囲内において、権利を有し、
義務を負う。」とし、「認可は、地縁による団体のうち次に掲げる要件に該当するものについて、そ
の団体の代表者が総務省令で定めるところにより行う申請に基づいて行う。」ものとされている。具
体的な要件としては、①その区域の住民相互の連絡、環境の整備、集会施設の維持管理等良好な地域
社会の維持及び形成に資する地域的な共同活動を行うことを目的とし、現にその活動を行っていると
認められること、②その区域が、住民にとって客観的に明らかなものとして定められていること、③
その区域に住所を有するすべての個人は構成員となることができるものとし、その相当数の者が現に
構成員となっていること、などが規定されている。
また、認可地縁団体は地方自治体その他の行政組織の一部とすることを意味するものと解釈しては
ならず、正当な理由がない限り、その区域に住所を有する個人の加入を拒んではならないとされてい
る。 また、認可地縁団体は、民主的な運営の下に自主的に活動するものとし、構成員に対し不当な
差別的取扱いをしてはならない。
以上が認定地縁団体の基本的仕組みであるが、その目的は「地域的な共同活動のための不動産又は
不動産に関する権利等を保有するため」であり、不動産を軸とした活動に限定される。しかし、不動
産については土地だけでなく公民館などの建物も対象となり、地域の公民館運営を認可地縁団体とな
って担い地域活性化にチャレンジしている自治会組織は少なくない。また、公民館ではなく過疎地域
では空き家となった民家を所有し、それを改造することで観光施設等として活用し地域活性化を実現
している地域もある。こうした場合、認可地縁団体又は NPO 組織として法人格を得ることで、金融機
関からの融資を受け設備投資を行い活動を充実させる例も多い。
不動産の概念には一定の機械類も含まれる。例えば、除雪機などを不動産とし地域の除雪を自ら担
う認可地縁団体の例もある。不動産の概念を広範に認めることで、認可地縁団体の機能を充実させる
ことが可能である。バスなどの輸送機器を認めることでコミュニティーバスなどの運営も可能となる。
さらに、全ての自治会を法人化するのではなく、不動産概念と関係なく法人化する選択肢を設定す
ることも選択肢となる。法人化の選択肢が増えることで積極的な自治会が不動産関連だけでなく地域
に根差した活動を行い、コミュニティの充実に資することが可能となる。近接性の原則は、家族で出
来ることは家族で、家族で出来ないことはコミュニティ、コミュニティで出来ないことは地方自治体
で担うことを意味する。この近接性の原則を多面的に形成する場として自治会機能の強化に向けた選
択肢の拡大は重要となる。
© 2012 FUJITSU RESEARCH INSTITUTE
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