国際標準化への日本の取り組み WG 1 システム機能構成(Architecture) ITSは多くの応用分野をもつ大規模なシステムであり、その開 発には長期にわたって数多くの人が係わります。 このため、ITSを 構成する関連システムの相互運用性、互換性、拡張性等を確保す などに関連するコンセプトの共有、データの記述方式の統一など ITS関係者が共有しておくべき情報や手法に係わる規格の制定を 語の共通化、サービスの効果・リスクの判定手法、 アーキテクチャ るための基盤を整備しておくことが重要です。そこで、WG1は、用 行っています。 WG1 ワークアイテム一覧 標準化テーマ ISO番号 内 容 1 ITS参照アーキテクチャ Reference Model Architecture for the ITS Sector ISO 14813-1 新たなアーキテクチャ開発や各国アーキテクチャの比較などの際に参照すべき、基本サービス、 コアア TR 14813-2∼4 ーキテクチャおよびアーキテクチャの記述要件を定める DIS 14813-5 DIS 14813-6 2 ITS中央データレジストリとデータ辞書の要件 Requirements for an ITS/TICS Central Data Registry and ITS/TICS Data Dictionaries ISO 14817 3 ITS規格、データレジストリおよびデータ辞書におけるXMLの利用 Using XML in ITS Standards, Data Registries and ISO 24531 Data Dictionaries ITS規格、 データレジストリおよびデータ辞書においてXMLを使用する場合のルールを定める 4 ITS規格、データレジストリおよびデータ辞書におけるCORBAの利用 Using CORBA(Common Object Request Broker Architecture) TR 24532 in ITS Standards, Data Registries and Data Dictionaries ITS規格、 データレジストリおよびデータ辞書においてCORBAを使用する場合のルールを定める 5 ITS規格におけるUMLの利用 Using UML in ITS Standards ITS規格、 データレジストリおよびデータ辞書においてUMLを使用する場合のルールとガイダンスを定める 6 ITSインターフェースの定義と文書化におけるUMLの利用法 Using UML for defining and documenting TR 17452 ITS Interfaces ITSインターフェースの定義と文書化においてUMLを使用するためのガイドライン 7 ITSにおけるウェブサービスの利用 Using Web Services (Machine-Machine Delivery) for ITS Service Delivery インタネットベースのシステム間連係を支援するウェブサービスの利用についてのガイダンスを定める 8 システムアーキテクチャを活用したITS展開導入計画の作成手順 Procedures for Developing ITS Deployment Plans TR 24098 Utilizing ITS System Architecture システムアーキテクチャを活用して地域のITS展開導入計画を作成するための標準的な手順を定める 9 データコンセプトの整合のためのガイド User Guide for Harmonization of Data Concepts TR 25100 データレジストリに登録するデータコンセプトを一貫性のとれたものにするための手引き ITSユースケーステンプレート 10 ITS Use Case Pro Forma Template TR 25102 ユースケース記述を容易にするためのテンプレート ITSアーキテクチャのビジネス評価 11 Business Justification for ITS Architecture WD 25103 ITS実配備のための費用・便益・リスクの評価ガイド ITSアーキテクチャ教育の要件 12 Training Requirements for ITS System Architecture TR 25104 ITSアーキテクチャの教育課程に関する要件 ITS語彙集の構築手順と様式 Procedures and Format for ITS Glossaries DIS 25106 順次追加可能な標準語彙集をウェブ上に構築するための要件 CD 25109 緊急通報システム (e-Call)を例にとって、高レベルITSアーキテクチャの標準的な記述法を示す 13 高レベルアーキテクチャの事例−緊急通報 14 Example High Level Business Architecture ‒ Crash and Emergency Notification TR 24529 CD 24097 衝突緊急通報の参照アーキテクチャ 15 Crash and Emergency Notification Reference WD 26682 Architecture 16 世界のITS標準に関する報告 ITS‒Report for ITS Standards Worldwide ITS規格におけるプロセス指向手法の利用 17 Rules and guidance for the use of Process Oriented Methodology in ITS standards ITS関係者が共有すべきデータの定義などを記述するデータ辞書の構造や内容、 およびデータ登録に 関する運用管理などについての要件を定義する 衝突緊急通報 (Crash and Emergency Notification) システムの参照アーキテクチャを示す TR 28682 APEC‒ISO共同によるITS標準の開発と施行の進捗調査 PWI ITS規格、 データレジストリおよびデータ辞書においてプロセス (機能) 指向手法を使用する場合の ルールを定める ITS参照アーキテクチャ (14813) システムアーキテクチャは、関係者が全体像に係る共通認識を アーキテクチャの比較などの際に参照モデルとして利用すること 持ち、 システムの相互運用性、互換性、拡張性を確保するために重 要なものです。ITS参照アーキテクチャは、各国やTC204各WG を目的として制定されました。 現在各Partを改訂中ですが、Part1は改訂終了しISOとして発 などにおけるアーキテクチャ開発の参考資料とするとともに、各国 行され、Part6は提案の最終段階まで進んでいます。 ISO Titles Outline サービスの分類 (カテゴリー、 グループ) 定義 ISO 14813-1 基本サービス TR 14813-2 コア参照モデル 基本サービスをベースにした抽象オブジェクト指向システムアーキテクチャの記述 TR 14813-3 詳細展開例 交通管制に重点を置いて、 参考アーキテクチャの具体例を記述 TR 14813-4 参照モデル解説書 アーキテクチャをオブジェクト指向で定義するときの基本用語、 モデリング図の説明 DIS 14813-5 アーキテクチャ記述要件 アーキテクチャを文書化あるいは参照するときに使用すべき用語と形式 DIS-14813-6 ASN.1によるデータ記述 標準的なシンタックス表記として使用すべきASN.1の記述と他のデータ記述言語との関連 㪈 ITS中央データレジストリとデータ辞書の要件(ISO14817) ITSを構成する関連システムで使用するデータが、同じ内容の ものは同じ名前に、異なる内容のものは異なる名前になっている 辞書 ことは、データの共有によるシステム開発効率化や信頼性向上な どのために極めて重要なことですが、実際には大変難しいことです。 データ辞書 データ辞書は、関係者が共有すべきデータについて、その定義や 表現形式などを辞書として管理することによって、 その目的を達成 しようとするものです。機能分野毎に作成されるデータ辞書の中 で、分野共通的なデータを登録・管理する機構をデータレジストリ と呼んでいます。新しいシステムの開発にあたっては、まずデータ レジストリにある共通的なデータの利用を検討することで開発の 効率化が図れます。 ISO14817では、登録データの内容を記述するための項目 (名 前、定義、表現形式、値の範囲など)やデータの素性・品質を管理 データの 単語の ・ 名前(綴り) ・ 名前 ・ 値表現形式 ・ 発音 ・ 分類 ・ 活用形 ・ 定義 ・ 意味 ・ 用法 するための手順や運用体制などを要件として定めています。また、 登録する情報については、ベースとなったシステムアーキテクチャ <例 (道路番号) > Link_id_number Integer (1..999) Traffic Data a unique numerical designation for the link やデータモデルを明らかにしておくことで、 その意味を出来るだけ 明確にするように規定されています。 なお、データレジストリの運営において最も難しい活動となる 「重複要素の整合」をどのようにとっていけば良いかについて、新 たな作業項目「データコンセプトの整合のためのガイド」 (ワーク アイテム9)が追加されました。 また、 この規格の基本概念を踏襲し て、語彙集についても登録機構によるタイムリーな内容更新が可 能な仕組みを追求しています (ワークアイテム13)。 UML、CORBA、 XMLおよびウェブサービスの利用法 TC204では、規格の対象となる情報モデルとデータ内容を記 なレベルの使用ルールが必要です。そこでWG1では、規格文書や 述するための標準言語として、UMLおよびASN.1が用いられて います。一方、最近のシステム実装では、サブシステム間のデータ データレジストリでの各言語等の使用に際して必要となるルール やガイダンスの規格化を進めており、 まずXMLを使用する場合の 授受のためにCORBAやXMLを使用することが多くなってきまし た。 また、インタネット上でのシステム間連携のための標準手順と ルールがISO24531として規格化されました。 なお、 システムアーキテクチャの記述に関して、WG1の活動で して、 ウェブサービスと称されるコンソーシアム標準の利用が広が は主にオブジェクト指向技法に拠っていますが、システム開発技 ってきています。 これらの言語等はそれぞれに特長があり適材適所で活用すべ 法の現在のもう一つの流れであるプロセス指向技法の利用法に 関して、2006年新たに 「ITS規格におけるプロセス指向手法の利 きものですが、ITS全体としての互換性を確保するためには、適正 用」 (ワークアイテム17)がPWIとなりました。 システムアーキテクチャの活用 ITSシステムの全体像を示すアーキテクチャは、日・欧・米での 先行的な国や地域のアーキテクチャの策定に続いて、中国・韓国・ システムアーキテクチャの活用については、 さらにワークアイテ ム一覧の10-12において、実務価値の高いシステムアーキテクチ 台湾・豪州などの国・地域で作成されてきました。 日・欧・米等では、 さらに次の段階として、 このシステムアーキテクチャを出発点とし、 ャをめざして、 システム開発の第一歩となるユースケース記述の方 法、効果/コストやリスク評価などの事業視点からみたアーキテ 実装すべきサービスの選択、論理アーキテクチャから物理アーキ テクチャへの展開、関係事業主などによる分担検討といった、ITS クチャの評価法、 アーキテクチャ記述能力の向上などについての ガイドが作成されています。 また、 ワークアイテム一覧の14-15では、 より実務に近いアー キテクチャの事例を示そうとしていますが、 この活動と並行して WG16.5で緊急通報システムに係わる具体的な仕様の規格化が 進められており、 その内容と整合性がとれた、抽象レベルの高いア ーキテクチャ、参照アーキテクチャが開発されています。 を展開するための標準手順を用意してITSの普及促進を行ってい ます。 (ワークアイテム8) このTRは、 これらの先行活動の知見を整理し、 システムアーキ テクチャを活用して地域のITS展開導入計画を作成するための標 準的な手順を文書化、今後ITSを展開しようとする各国・地域の活 動に寄与することを目的として発行されました。 㪉 国際標準化への日本の取り組み WG3 ITSデータベース技術(ITS Database Technology) ITSの多くのサービスは地理情報を利用しています。特に、ま を行うにあたっては地理情報が必要とされる場合が多くあります。 すます発展しているナビゲーションにおいて地理情報のもつ重要 そこで、WG3においては、地理情報の交換のためのインタフェー 性は決定的といえます。 また、他のサービスにおいても情報や指示 スの規格案をさまざまな局面を想定して検討しています。 WG3ワークアイテム一覧 標準化テーマ ISO番号 内 容 1 地理データファイル Geographic Data Files (GDF) - Overall ISO 14825 Data Specification ナビゲーション等で使う地理データのもとになる地理データベースのデータ交換のための標準 2 拡張地理データファイル eXtended Geographic Data Files WD 22953 地理データファイルの拡張更新版 TS 20452 ナビゲーション等に使われるCD−ROM等を媒体としたデータ格納方法の標準化 物理的格納 3 Requirements and Logical Data Model for PSF and API and; Logical Data Organization for PSF used in ITS Database Technology 4 Navigation Data Delivery Structures WD 24099 and Protocols 5 位置参照手法 ITS - Location Referencing for Geographic DIS 17572 Databases 異なったアプリケーションや地理データベース間で情報交換をする場合の位置の参照方法の標準化 6 AP I標準 Navigation System Application Programming Intertace(API) ナビゲーション等のアプリケーションプログラムがデータをアクセスするための方法の標準化 地図配信データ構造 CD 17267 地図データを通信で送るためのデータ構造とプロトコルの標準化 WG3のアイテムの位置づけ概観 WG3標準化の対象 運転者 データ、 プログラム、 システム、組織 アプリケーション (ナビゲーション、 緊急システム、 運行管理システム端末等) 地図配信データ構造 位置参照 通信装置 アプリケーション・プログラム・ インタフェース LR データアクセスライブラリ 通信 情報センタ API 物理的格納フォーマット PSF 地理データ媒体 (CD等) 編集 情報提供者 データ媒体提供者 地理データファイル 交換フォーマット 情報 更新手法 地理データベース 㪊 XGDF GDF Updating 地理データファイル(Geographic Data Files、略称GDF、ISO14825)、 拡張地理データファイル(eXtended Geographic Data Files、略称XGDF、WD22953) ナビゲーションで使う地図データの元になる地理データベース ドラフトの完成までに多大な時間を必要としました。そのため、W のデータ交換のための標準です。 ナビゲーションに直接使われるものではないので、物理的格納 と比べるとコンパクトさや速度よりもデータがジャンル別に整理 されて編集しやすいことが重視されています。 どちらかといえば、 Gドラフトの完成後すぐに次期の標準の検討に入ることが提案さ れ、新しいPWIは2000年11月のTC会議にて承認されました。 目的とするところは、現GDFの改良とインターネット等の最新の 情報交換分野の発展への対応です。要求事項のとりまとめを完了 作成側よりのアプローチがなされています。 しかし、XGDFでは提 供手法も配慮する方針にしています。 し、2004年8月にNP段階に入りました。 XGDFの審議は要求機能とモデルの検討から始めています。日 GDFは、 ヨーロッパで検討されてきたCEN-GDFをベースに日 本デジタル道路地図データベース標準等の考え方も取り込んで作 業を進めてきました。CENでの標準化の検討が先行していたため、 本としては、日本において広く利用されており物理的格納での提 案の基礎となったKIWIから発展し日本デジタル道路地図協会の 新標準となっているKIWI+※をもとにした提案を行っています。特 作業は他のアイテムと比べて比較的順調に進んで来て、2004年 2月にISOとして発行されました。 に時間管理のできる構造に力点を置いています。地理情報を総括 的に扱っているTC211との調整を適時行っており、 コンセプトモ GDFは全体の量が膨大であり、 また、議論を重ねれば重ねるほ ど改良のアイデアが出てくるため、他のアイテムより順調とは言え デルにはTC211でも使用しているUMLを使用することに決め、 変更したモデルをTC211にも回覧して意見を聴取しています。 位置参照手法 (Location Referencing、 略称LR、 DIS17572) 異なったアプリケーションや地図データベース間で情報交換を する場合の位置の参照方式を対象にしています。交通情報等を異 なったシステム間で交換する場合に、 どの場所でのことなのかを異 も座標系と道路表示のみにこだわらず、 より包括的な標準の作成 を目指すこととし、Pre-coded Profile(Pre-coded Location References:VICSやTMCのように共通の対応テーブル なった地図データベースを使っていてもわかるようにすることが目 的です。 当初は座標系に基づくものと道路表示をオプションとして採用 することにして、欧州と米国での実証実験の結果を待って作成する を前提にした参照方法)、Dynamic Profile(Dynamic Location References:リアルタイムで動く参照方法)の2方式を対 象にドラフトの検討を2000年の会議より始めました。2006年 11月にドラフトが完成し、2007年7月にCD投票も終了しました。 ことにしましたが、結果がなかなか出ずしばらく停滞状態が続きま 現在2008年2月に向けてDIS投票中です。 した。 その間に情報提供分野での標準化の動きが進むにつれて汎用 なおDynamic Profileは欧州の提案(AGORA-C)に日本から 提案した座標列を使った方式を加えています。 的なLRの標準化の必要性が急激に高まったため、WG3において 標準化に合意できなかったアイテム 物理的格納(NP14826)、API標準(NP17267)、更新手法 TS20452として承認されました。 NP17267は2003年10月に新 (NP17571) については、 ドラフト審議が遅れ、ISO新ルールによ り強制終了となりました。 しいPWIが承認され、 2007年10月にNP/CD投票が終了し、現在 DIS投票の準備中です。 今まで検討していたものよりアプリケーショ NP14826に関しては今までの標準化検討合意事項を正式文書 として登 録するためのN Pを提 案し認められ、2 0 0 5 年 4月に ン側でのインタフェースを考えています。 新しい提案 (地図配信データ構造、WD24099) 最近ナビゲーションの分野で地図データの更新や場合によって それに対 応するためのデ ータ構 造 の 検 討を日本 から提 案し、 は必要なときに地図データを送る方式が話題になってきています。 2006年4月のTC会議でNPが承認されました。 API : Application Programming Interface KIWI+ : Simple Topology & Spacial Temporal - Open Database Schema ※ アプリケーション・プログラム・インタフェース GDF : Geographic Data Files 地理データファイル LR : Location Referencing 位置参照 PSF : Physical Storage Format 物理的格納フォーマット XGDF : Extended Geographic Data Files 拡張地理データファイル UML : Unified Modeling Language 統一モデリング言語 時空間データベース記述方法 (時間情報と空間情報を暗示型位相記述方式により統一的に取り扱う公開 型実行レベルのデータベース構造の愛称で、 カーナビゲーション等のアプリケ ーションに使用する目的でISO/TC204/WG3.2から提案されたKIWIフォーマ ットにDiMSIS (時空間情報システム) データ構造を組み合わせたもの) 㪋 国際標準化への日本の取り組み WG4 車両/積載貨物自動認識(Automatic Vehicle and Equipment WG4は、車両(Vehicle)及び積載貨物(Equipment) をタグ がCEN側提案により始まり、ISOとしても正式審議項目として制 などのSimpleな媒体で自動認識するシステムであるAVI/AEIに ついて、 システム間の相互運用(インタオペラビリティ) に必要な事 項の標準化を担当しています。発足当初はトラックなど陸上運輸を 対象とする標準化テーマの審議から始まり、その後、航空機、船舶 定されました。 2007年度にはISO24535(Basic ERI)に関するFDIS投票が行 われ承認されました。またISOTS17261からTS17263はWG7.3 との関係が強くなり、その反映作業を将来行うことを想定して、TS など異なる運輸手段を経由するインタモーダルAVI/AEIシステム として再度3年間据え置くこととしました。ISO24534(Fully ERI) を標準化テーマに追加しました。 さらにWG4は当初特定アプリケ ーションを想定した規格の審議を目的としませんでしたが、2001 パート1から5は2006年秋に開催されたTC204プレナリーにて TSの承認を得てから進展がみられませんでしたが、CEN/ISO両事 年から、環境保全等を目的とするAVI/AEI応用システムとしての ERI(Electronic Registration Identification)規格の審議 務局の打ち合わせのもとで、パート1から2はTSが発行されパート 3から5までに関しても近々TS発行の準備が進み始めています。 WG4 ワークアイテム一覧 標準化テーマ ISO番号 内 容 1 車両・積載物自動認識システムのための参照アーキテクチャ Automatic Vehicle and Equipment identification - Reference Architectures and Terminology ISO 14814 AVI/AEI規格定義を行うためのアーキテクチャの標準化 車両・積載物自動認識システムのためのシステム要件 2 Automatic Vehicle and Equipment identification - System Specifications AVI/AEI システムの仕様をシステム要求に合わせてクラス化した標準化 ISO 14815 3 車両・積載物自動認識システムのためのデータ構造 Automatic Vehicle and Equipment identification - Numbering and Data Structures ISO 14816 AVI/AEI システムのデータ互換性を保つための標準化 4 インタモーダルシステムのための参照アーキテクチャ Intermodal Goods Transport - Architecture and Terminology TS 17261 インタモーダルAEI規格定義を行うためのアーキテクチャの標準化 TS 17262 インタモーダルAEI システムのデータとその記述構造の標準化 5 インタモーダルシステムのためのデータ構造 Intermodal Goods Transport - Numbering and Data Structures 6 インタモーダルシステムのためのシステムパラメータ Intermodal Goods Transport - System Parameters 7 インタモーダルシステムのためのインタフェース Intermodal Goods Transport - Interfaces 8 電子登録番号認識システム Electronic Registration Identification (ERI) for Vehicles 9 簡易電子登録デバイス Basic Electronic Registration Identification (Basic ERI) TS 17263 インタモーダルAEI システムの仕様をシステム要求に合わせてクラス化した標準化 TS 17264 インタモーダルAEI システムのインタフェース仕様の標準化 TS 24534 車載機器から電子的に登録した車両データを路側で読み取るシステムの標準化 ISO 24535 上記のシステムのうち一部データに限定し、比較的単純なシステムとした標準化 WG4のスコープ ・自動料金収受 通過時 ・車両・貨物の通過確認 通過時 ・車両・貨物の通過確認 UP UP 車両ID、車両情報 積載貨物情報(荷物ID、数量) 車両ID、車両情報 積載貨物情報(荷物ID、 数量) DOWN 一般道RSU 料金収受処理 I.C. I.C. 高速道路 RSU: Road Side Unit (路側装置) 公衆回線 一般道路 B社物流ターミナル 経由事務所 情報管理センタ 車両・貨物の追跡 B社ネットワーク A社ネットワーク B社情報センタ A社情報センタ A社ターミナル 発事業所 B社集配センタ 着事業所 B社大型店鋪 B社集配センタ 㪌 A社ターミナル A社倉庫 Identification) AVI/AEIシステムのためのデータ構造(ISO14816) 移動する車両/積載貨物の自動認識を行うシステムの相互互 換性を確保する目的から、本規格ではAVI/AEIに必要な最小限の すべてを送信することを規定しているものではありません。 デー タ記述方法としてはISO8824、8825で規格化しているASN.1 データ項目とそのデータの記述方法に関しての規格を定義してい ます。最小限データを表1に示します。 ただし、 この最小限データ項 目は、システムオペレータが必要な項目を選択して用いるもので、 を採用しています。表2にASN.1データ記述構造の概念を示しま す。 この規格を採用することで、各国は各国独自のデータを用いる ことも可能になる拡張性をも備えています。 表1 AVI/AEIデータ項目 Coding Structure Identifier Number 表2 ASN.1データ構造概要 ASN.1 Data Structures TC204 Coding Structure Object Identifier 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 … 30 31 iso(1)standard(0) iso 14816 (14816) Coding Data Length Scheme Length Element Identifier standard(0) ……………………規格 registration-authority(1) …登録機関 member-body(2) ……………加盟機関 identified-organization(3)…識別された組織 CSI 1 CSI 2 CSI 3 ・ ・ ・ CSI 31 RTTT AVI/AEI application ISOの直接下位のオブジェクト識別子 注: システムオペレータは必要なCSIを選択、 また追加も可能。 ERI (Electronic Registration Identification:電子登録番号認識システム) 12月にTSが発行されパート3から5に関しても近々TSが発行さ れる予定です。 本 規 格 の 策 定 に当たって、欧 州では E C からの 受 託 により、 ERIは路上機器から車載機器と通信を行い、車両の電子識別を 行うことを目的としたシステムの枠組みを策定するもので、複雑な 運用に耐えるERIと比較的単純な識別を目的としたERIの2つの 規格制定を行っています。もともと本規格はEC(欧州委員会)の Directive 2000/53/EC、 および2000年9月のEnd of Life (環境対策としての車両の製造から廃棄までの管理プログラム)へ の技術的対応案を策定することでCENがISO/TC204/WG4へ 2003年2月からERTICOがERIシステムの運用に関する調査を 実施しています。 この調査は、結果を国際規格に反映することを狙 いとして、報告書が出されています。 この報告書では欧州で想定さ れるERIシステムの応用分野として、①車両盗難防止、②アクセス 提案し、2003年6月のISO/TC204プレナリ会議にてISOとして も正式なワークアイテムとして承認されました。 ERIシステムのスコープは①車両ごとにユニークな識別番号を 制御、③道路課金、④車両登録、⑤車両税管理、⑥交通流制御、⑦ 交通規制と遵守、⑧車両の生産から廃棄までの環境対策、⑨輸送 危険物管理などが抽出されています。 付与すること、②車載機器の能力はERIの応用システムにより選 択可能なこと、③車載機器と路上機器間の最小限の相互互換性 わが国でも、ERIの応用分野が多岐に渡ることが想定され、 さら に関係する機関が多いことから、2003年8月に(財)日本自動車 を確保すること等です。規格は単純なRFタグを応用したBasic ERIとデータの暗号化などを含んだFully ERIの2つに分けて審 研究所を事務局とする審議組織「ERIビジネスチーム」が発足し 2005年まで関連組織、関係者にて、国内で運用が想定される 議が行われ、Basic ERIに関しては、ISが2007年10月に発行さ れました。 またFully ERIに関しては、パート1から2は2007年 ERI関連システムの仕様をISO規格へ反映する作業を行ってきて おり、今後も主要メンバーにて作業を継続していきます。 TC204/WG4のリエゾン活動 TC204/WG4はISO/IEC JTC1 SC31/WG4(自動認識及 めるRFタグあるいはRFタグに対応する路上機器を用いたアプリ びデータ取得技術に関する標準化)委員会と国際的、国内的にリ ケ ー ション の 一 つとして T C 2 0 4 の 分 野 が あり、そ の 中 で エゾン関係を結んでいます。TC204/WG4はAVI/AEIシステム 間の相互運用性の保持を目的とする仕様及びAVIの一つの応用 分野としてERIシステムについて、 システムアーキテクチャ、 データ 構造、データ互換を行うための国際登録の規格を審議しています。 他方SC31/WG4はRFタグ及びRFタグに対応する路上機器の 互換性を規格として審議しています。 すなわち、SC31/WG4が定 AVI/AEIシステムへの応用に関して、TC204/WG4が取りまと めるという関係にあります。 また今年度はWG7で行われている国際複合一貫輸送のための データ構造に関して連携を取り、WG4にて作成したTS17261 からTS17264のインタモーダルAEIシステム関連規格への規格 追加提案などWG間での調和作業を行っています。 㪍 国際標準化への日本の取り組み WG5 自動料金収受(Fee and Toll collection) WG5では、自動料金収受システム(EFC:Electronic Fee GNSS/CN(Global Navigation Satellite System/ Collection :ETCを含む)の標準化を行っています。具体的には Cellular Network)方式があります。2004年4月、欧州委員 道路、駐車場、フェリー等における課金・決済に関する全般を標 準化対象としていますが、当面の作業としては道路課金システム ( E T C )に重 点 が 置 か れてます。路 車 間 の 通 信 手 段としては DSRCを使用する方式のほか、GPSとセルラ電話を使用する 会は「電子的道路課金システムのインタオペラビリティに関する 欧州指令」を発しました。 この指令では欧州の電子的道路課金シ ステムとしてG N S S / C N 方 式 を 勧 告していますが 、従 来 の DSRC方式も共存して良いとされています。 WG5 ワークアイテム一覧 標準化テーマ 1 ISO番号 EFC事業者間精算のためのインタフェース仕様 EFC-Interface Specification for Clearing between Operators TS 14904 DSRCへのアプリケーション・インタフェースの定義 2 EFC-Application Interface Definition for Dedicated Short-range Communication ISO 14906 内 容 EFC事業者間の精算を行うためのインタフェースを規定、 この中で五角形のEFC概念モデルを提示 DSRCを使用したEFCアプリケーションの相互運用性を確保するためのデータ構造、 コマンド等を 規定 3 EFC車載器と路側機器の試験方法 パート1 EFC-Test Procedures for User and Fixed Equipment-Part 1 条件等を規定 TS 14907-1 EFC関連機器の試験手続き、 4 EFC車載器と路側機器の試験方法 パート2 EFC-Test Procedures for User and Fixed Equipment-Part 2 TS 14907-2 EFC車載器のアプリケーション (ISO14906) への適合性試験を規定 EFCシステムアーキテクチャ 5 EFC- Systems Architecture for Vehicle Related Transport Services TS 17573 EFCセキュリティ ・フレームワーク EFC - Guidelines for EFC Security Protection Profiles EFC全般に関わる参照アーキテクチャを定義して、EFCに関わる諸条件の枠組み化を規定 (ISOへ改訂中) TS 17574 ISO/IEC15408 (ITセキュリティ評価基準) を参照し、 EFCセキュリティ構築のためのガイドラインを 規定 GNSS/CN方式アプリケーション・インタフェース定義 7 EFC-Application Interface Definition for EFC based on GNSS/CN DTS 17575 セルラ電話と衛星測位システム (GNSS/CN) を利用したEFCアプリケーションの相互運用性を確保 するためのデータ構造、 コマンド等を規定 ICカードによる車載器決済のインタフェース定義 8 Interface Definition for On-board Account Using Integrated Circuit Cards 路側機からDSRC・車載器経由でICカードの道路関連情報、 ならびに決済情報の読み書きを行うた DTS 25110 めの路車間通信インタフェースを規定 6 EFCの全体構造とWG5のスコープ EFCに関わる主体は、カード発行者、サービス提供者、精算事 業者、収受代行機関などがあり、全体の関連は図に示す通りです。 素とコマンド定義等)、機器の試験やデータ・セキュリティに関する 規格化作業などを行っています。 またDSRCはWG15とITU-Rに W G 5 で は こ れ ら の 主 体 間 の 通 信 手 段 として の D S R C や GNSS/CNに対するアプリケーション・インタフェース (データ要 おいて標準化作業が行われています。 EFCの構成主体とWG5のスコープ ISO/TC204/WG5のスコープ 支払いシステムA カード発行者 支払いシステムB 信用第3者機関 収受代行機関 精算事業者 エンフォースメント 運用者 サービス提供者 WG5はインタフェースを規定 DSRC(WG15,ITU-R) 利用者(車載噐) ICカード 㪎 精算事業者 具体的な例として日本のETCのシステム構成とそれぞれ対応するISO規格、ITU勧告を下図に示します。 日本におけるETCシステムの構成とISO規格書等との関係 EFCアーキテクチャ ISO/TS17573 総合管理センタ 道路事業者 道路事業者 事業者間精算 I/F カード発行者 支払い 請求 ISO/TS14904 道路事業者センタ 発行 利用者 EFC機器試験方法 路側装置 路側サーバ 路側SAM ISO/TS14907-1 ISO/TS14907-2 セキュリティ・フレームワーク 車載噐 車載アプリケーション 車載SAM ICカード ISO/TS17574 路側無線装置 DSRCアプリケーションI/F DSRC制御 ISO14906 DSRC制御 DSRC ISO15628 (Layer 7) Rec. ITU-R M.1453(Layer 1) SAM : Secure Application Module GNSS/CN方式アプリケーション・インタフェース定義 (ISO/DTS 17575) GNSS/CN方式EFCは1997年ワークアイテムとして承認さ れました。2005年1月1日から運用が行われているドイツの重量 車課金システムはこの方式を採用しています。車載器は内蔵して の算出は車載器内で行い、ICカードに記録する方法とセルラ網経 由でセンタで行う方法があり、課金の方法は仮想的な課金領域通 過毎のゾーン課金方式や走行距離対応の距離課金方式などがあ ります。図は欧州各国のEFCに対応できるようDSRC方式も統合 いるGNSS(GPS)受信機により現在位置の座標を連続的に測位 し、セルラ網経由でダウンロードした自車位置の座標に対応する 化した車載器の例です。 地図情報と課金情報でマッピングし料金収受を行います。課金額 統合化した車載噐の例 GNSS (GPS)衛星 GNSS(GPS) 車載噐 ICカード (オプション) DSRC送受信機 演算処理 GNSS受信機 セルラ送受信機 エンフォースメント送受信機 (オプション) DSRC セルラ網 (CN) DSRC路側機 センタ装置 RFまたはIR 路側エンフォースメント装置 または移動エンフォースメント装置 ICカードによる車載器決済のインタフェース定義(DTS25110) EFCに関わる決済方式は大きく2方式に分類されます。一つは 欧米を中心に採用されているセンタ決済方式で、もう一つは日本、 韓国他アジア地区で採用されているICカードによる車載器決済 方式です。本ドラフトでは路側機からDSRC・車載器経由でICカ ードをアクセスするアプリケーション・インタフェースを日本 ETC、韓国ETC方式等をもとにモデル化しています。 㪏 国際標準化への日本の取り組み WG7 商用車運行管理(General Fleet Management and Commercial WG7(Commercial/Freight)に分かれて標準化が進められて いましたが、1999年11月のモントリオール会議にてWG6とW G7が統合し、新しいWG7として発足しました。同会議において、 1999年6月のアムステルダム会議でカナダより提案されていた、 危険物輸送に関する新作業項目が了承され標準化作業がスター 準メッセージを全面的に書き換える案が2002年5月のロンドン 会議に提出されました。その後、FDIS投票を経て2007年2月に ISO規格文書として正式に発行されました。 (SWG7.1) 一方、2002年5月のロンドン会議でアメリカから国際物流にお ける貨物輸送のセキュリティ対策と効率向上のため、陸上貨物輸送 のすべてのプロセスを管理するメッセージの標準化に関する提案 トしました。 危険物輸送管理については、日本のITSシステムアーキテクチ があり、 その後の審議を経て、本規格の対象を国際航空貨物輸送に 限定し、2005年2月の投票の結果、CD24533となりました。 また ャにおいて、開発分野「道路管理の効率化」 に係わる利用者サービ ス「特殊車両の管理」 として位置づけられています。上述のカナダ 提案を受けて当時のTC204国内委員会のもとにWG7メンバを 中心とするビジネスチームを設置して検討を行い、日本において 義務付けの方向にある 「物流安全指針」に基づく緊急連絡カード (イエローカード)との整合性を議論しました。2000年11月のナ 本規格は荷主企業や運輸産業、 関係省庁等国際物流の関係者が多 岐にわたることから、DISに進む前に実証テストの必要性が米国か ら提案され、ISO事務局から2年間の実証テスト期間が承認されま した。現在はCD段階ですが、実験終了後は標準化作業が再開され る予定です。 (SWG7.2) WG7は、当初、WG6(General Fleet Management)と 2005年11月のポートランド会議において、 日本からの貨物及 び貨物輸送情報の特定化とデータトランスファのためのアーキテク チュア標準化提案を行い、PWIとして承認されました。現在、PWI 段階で、 NPドラフトの作成を行っています。 (SWG7.3) ポリ会議において危険物・有害物輸送管理の準備段階のWDが、 2001年4月のハワイ会議でWD(0.1版)が示されて議論が開始 されました。 その後、IEEEの予備規格(現在は本規格) を参考に標 WG7 ワークアイテム一覧 標準化テーマ 有害物質・危険物輸送の電子認識とモニタリングの ためのデータ辞書とメッセージセット 1 Data Dictionary and Message Sets for Electronic Identification and Monitoring of Hazardous Materials/Dangerous Goods Transportations ISO番号 内 容 ISO 17687 危険物輸送に関し、 車両と管理センタ、消防・警察、 輸送事業者、荷送受者との情報交換が可能と なる自動認識、 監視機能に必要なデータ辞書とメッセージセットの定義 (SWG7.1) 2 Data Dictionary and Message Set to Facilitate the Movement of Freight DIS 24533 and its Intermodal Transfer̶Road Transport Information Exchanges for インターモーダルな貨物輸送のうち、特に国際航空貨物輸送に着目し、国際貨物輸送の全てのプロ セスを管理するための監視機能に必要なデータ辞書とメッセージセットの定義 (SWG7.2) 国際複合一貫輸送のためのデータ辞書・メッセージセット Supply Chain Freight Time-Sensitive Delivery (Road-Air Freight-Road) 貨物輸送情報の特定化とデータトランスファのためのアーキ テクチャ・プロファイルとセキュリティ ・プロファイル Freight Conveyance Content Identification and 3 Communication Architecture-Application Profile and Security Profile PWI 国際複合一貫輸送において、 貨物の可視化を可能とするために、既存の国際標準を組み合わせた 貨物情報転送のシステム・アーキテクチャとデータ構造を定義 (RFID技術を活用) (SWG7.3) SWG7.1 危険物輸送管理のためのデータ辞書・ メッセージセットの標準化 本標準は危険物に関する情報の交換や自動認識・監視を支 危険物輸送イメージ 援するためのデータ辞書とメッセージセットを対象としています。 センタシステム この規定は、DSRC(狭域通信)や携帯電話などの様々な形式 の通信媒体に適用されることを想定しています。 センタ間通信 センタ 標準化の効果として、下記の点が挙げられます。 ネットワーク 1.リアルタイム情報の収集(車両特定、危険物物質情報) センタシステムからの 情報提供 2.危険物輸送事故発生時の管理者間の連携支援 Emergency Control Center 3.危険物輸送中の物理特性(温度、圧力等) の監視 輸送事業者 (Local system) トラックを組合 欧米では危険物輸送に関連して、船舶、鉄道、 せたマルチモーダル輸送が一般的となっており、国境通過の際 On-site Communication System のワンストップサービスにも、 この標準化アイテムが有効である と考えられています。本規格は、2007年2月に標準化文書とし て発行されました。 車載噐 消防 Emergency Communication System 危険物情報 警察 道路 管理者 Action in Emergency 危険物情報 荷主 (Local system) On-site Communication System 危険物情報 事故 Transport Unit 路側 㪐 Transport Units Transport Units Transport Units 通常走行時 事故発生時 通常走行時 危険物輸送 / Freight Operations) SWG 7.2 国際複合一貫輸送のためのデータ辞書・ メッセージセットの標準化 SWG 7.3 貨物及び貨物輸送情報のデータトランスファのための アーキテクチャ・プロファイルとセキュリティ・プロファイル 本標準化の対象は、国際複合一貫輸送のための荷主と複数の輸 送機関の間で交換される情報を体系的に整理し、輸送モードや個 別のシステムに捉われない基準を作成するものです。SWG7.2と 新、輸送の完了の4つのメッセージや62のデータエレメントが開発 されています。 また、 日本は国際複合一貫輸送の管理にメッセージ セット (DIS24533)の利用を容易にするため2005年4月のパリ SWG7.3の標準化は密接な関係を持つものです。 SWG7.2は、交換に必要な「データ辞書」 と 「メッセージセット」 会議において、RFIDを活用したシステム・アーキテクチャの必要性 を発案しました。 これを受け、2005年11月のポートランド会議に を定義するものです。具体的にはEDI (電子データ交換) で使われ るデータエレメント (交換するデータの最小単位) やサプライチェー おいて貨物輸送情報の特定化とデータトランスファ・アーキテクチ ャとデータ構造の標準化提案を行い、PWIとして承認されました。 ンで必要となるメッセージ(データエレメントの集合体)の標準化 です。SWG7.3では、 「データ辞書」 と 「メッセージセット」 を国際複 合一貫輸送の具体的な利用場面を想定して、 アーキテクチャとデ 韓国プサン会議では、SWG7.3(PWI) として位置づけられました。 R F I D 及び R F I Dを活 用したアーキテクチャの提 案 はI S O TC204WG4(車両自動認識/積載貨物自動認識)やISO/IEC ータ構造についての標準化を行うものです。 ドアツードア輸送には、 トラック、鉄道、海運、航空など国際複合 JTC1 SC31(自動認識及びデータ取得に関する標準化)、ISO TC122/104 JWG(コンテナと包装技術の合同ワーキング) 等で 一貫輸送が必要ですが、 それぞれの輸送機関では別々のEDI標準 が使われています。各国、各輸送機関毎に異なっているデータ標準 を統一し、標準的な情報交換ルールを導入することは大変です。 そこで、当面の標準化の対象として空港、航空会社間でやりとりで 検討されています。本標準化はこれら既存の標準を活用し、国際複 合一貫輸送における貨物管理を可能とするためのRFIDを利用し たアプリケーションとセキュリティのプロファイルをISO規格として 開発するものです。 この標準化により、国際複合一貫輸送における きるESCM(Electronic Supply Chain Manifest)及びその 情報の受渡し手順の標準化を検討しています。 また、既存のデータ 交換ルール(データ辞書とメッセージ)や情報交換のためのシステ 効率性とセキュリティが飛躍的に向上すると考えられます。 なお、本標準化は、UN/CEFACT(国連/貿易手続と実務の簡素 化センタ)、WCO(世界税関連合)、IMO(国際海事機関)やISOの 他の技術委員会(コンテナや包装技術など)、IATA(国際航空協会)、 ムとの整合を図りながら、 ドアツードアでも貨物のトレーサビリテ ィ(追跡可能性)を実現することを目指しています。 SMDG(海運関係メッセージ開発グループ)との連携・協調を図り ながら進めています。 SWG7.2では、貨物情報の登録、輸送者の変遍、貨物情報の更 データ交換インタモーダルインタフェース Monitoring all the process by Police and Security Authority For Tracking and tracing, monitoring Network Network Network Network Network Consigner RFID RF-tag Reader Roadside Reading Point Network Network RF-tag Reader RF-tag Reader Date exchange Roadside Reading Point Consignee RF-tag Reader Date exchange On Board Unit (Chain of Custody) Consigner Forwarder Trucker Terminal Operator Shipping Line 㪈㪇 Terminal Operator Trucker Forwarder Consignee 国際標準化への日本の取り組み WG8 公共交通(Public Transport & Emergency) WG8は公共交通に関わる情報の標準化を検討しています。公 たTransModelを参考にしつつ検討が進められることになると予 共交通には、バス、電車、路面電車などの公共交通機関のほかに 緊急車両も含まれています。 想される旅客情報等の参照モデルがあります。IFMSについてはパ ート1の標準化が終了し、現在パート2の標準化作業が行われてい 具体的な標準化項目として、CENリードで検討が進められてい ます。 日本が提案した 「緊急車両優先制御(PRESTO)」 は2007年 る 「インタオペラブル運賃管理システム(IFMS)」、CENで策定され 10月にIS発行が承認されました。 WG8ワークアイテム一覧 標準化テーマ ISO番号 内 容 緊急車両優先制御 1 Data Dictionary and Message Sets for Pre-emption and Prioritization Signal Systems for Emergency and Public Transport Vehicles (PRESTO) ISO 22951 緊急車両、 公共交通車両に対する優先信号制御のためのデータ辞書とメッセージセットの標準化 インタオペラブル運賃管理システム パート1 2 Public Transport-Interoperable Fare Management System - Part 1: Architecture ISO 24014-1 複数事業者、 複数サービスに対応する公共交通の運賃管理システムを構築するための概念アー キテクチャを規定 3 インタオペラブル運賃管理システム パート2 Public Transport-Interoperable Fare Management System - Part 2: Recommended Business Practices for Set of Rules PWI パート1で規定されたアーキテクチャにもとづいてIFMSを実地に適用する際に必要となるセットオブ ルールズを記述するとともに、 ルールの間の関係を示すものであり、 TRとしてとりまとめることを目指 している。 公共交通の重要性 WG8が公共交通を重要な標準化テーマとしてとり上げる理由 公共交通への転換を促進する方策として公共交通の魅力を高 は、旅客及び貨物輸送の自動車への過度の依存が、我々の社会と 生活に深刻な打撃を与え、持続可能性(サスティナビリティ)が損 めることが有効です。そのために情報の果たす役割にはきわめて 大きなものがあります。ITの発展によって、公共交通の路線、乗換、 なわれているとの認識にもとづきます。自動車への依存を改める には、低密度に広がった都市の密度を高め、都市自体をコンパクト 運行状況、所要時間、料金などの情報を旅行の開始前及び途上に おいてワンストップで提供し最適な経路を選択することが可能に なものにして、 これまで自動車に依存していた交通手段を徒歩、 自 なりました。公共交通の魅力の飛躍的な向上のためには、高度な 転車、そして公共交通へ転換することが必要です。しかしながら、 自動車はドアツードア輸送、快適性などの特長を備え、 しかも移動 時に運転者自身が負担する直接コストは一般に公共交通利用に 比べて安価と考えられています。 情報技術の応用だけではなく、乗換時の物理的障壁の除去、低廉 でわかりやすい運賃制度や簡便な支払い制度、公共交通の利用者 の利便性を考慮した土地利用などの様々な施策の体系的・総合的 な実施が必要であることは当然です。 緊急車両優先制御:PRESTO (ISO22951) PRESTOは、緊急走行中の緊急車両やバス、路面電車などの おける進行方向などの情報をもとにして信号の制御(青時間の延 公共交通車両が交差点を通過する際に、交通信号を制御して優先 通行させるためのデータを効率的に交換することを可能にするこ 長、赤時間の短縮など)を行い、緊急車両が交差点を迅速に通過 できるようにするとともに、他の車両、歩行者に対して緊急車両の とを目標にしています。 データは原則として車両と路側の間で交換 されます。WG8の標準化対象範囲は移動体通信領域におけるメ 通行を知らせ、緊急車両との錯綜を防止します。 このうち、国際標 準化作業の範囲は信号制御です。 ッセージセットとデータ辞書です。 具体的には、緊急車両の走行位置、走行速度、 目的地、交差点に 2007年10月にIS発行が承認されました。 標準化対象範囲 信号 路側機器 緊急車両 㪈㪈 インタオペラブル運賃管理システム:IFMS(ISO24014-1及びPWI) IFMS(Interoperable Fare Management System) は、 鉄道・バス等の公共交通分野で、ICカードによる料金収受を効率 その後、2005年夏に迅速法にもとづいてDIS投票が行われ、承 認されました。2007年2月にFDIS投票が行われFDISとして承認 的に運用管理するため、関連するシステム全体を包括的に体系づ ける概念アーキテクチャです。ヨーロッパでは、CEN/TC278/ WG3が先行して標準化にとり組んでいます。WG8は、社会的意義 が大きいことからCENと連携してIFMSを標準化することを決め、 され、2007年6月にISが発行されました。わが国の関係者とCEN 側とのねばり強い交渉により、標準案にはわが国の主張が反映さ れています。 また、パート1に引き続いてパート2の標準化の議論が始まって 2003年10月にPWI提案して承認されました。 います。 IFMSにおけるエンティティ Product owner Application Retailer Application owner Collection & Forwarding Product Retailer Customer Service Customer Security Manager Registrar Service Operator 公共交通機関の駅・停留所のナンバリング の標準化作業が行われており、動向に注意を払っていく必要があ ります。 オーストラリアからバス停・駅などに統一的な番号を振るため の標準化提案がなされ、一時作業を行っていましたが、中断しまし た。その後、韓国からこうした番号制度の導入が必要だとの強い さらに、TC211でも 「乗り換えノード」の標準化作業が進めら れており、2006年8月にNP投票が行われました。WG8では 要請が出されたため作業を再開し、2004年秋の北京会議でPWI TC211に対してWG8と密接な連携をとりつつ標準化を進める よう要請しました。 提案が認められ、2005年10月にNP投票が行われました。NP提 案に対しては賛成票が少なく、NPとして成立しませんでした。 こうした動きとは 別 に、C E Nでは 公 共 交 通 の 固 定 物 の I D (Identification of Fixed Objects in Public Transport) 公共交通の旅客情報等の参照モデル WG8では、 アメリカの提案にもとづいて公共交通向けの共通の PTCIP(Public Transport Communication Interface Profile)、CEN提案のPTRDM(Public Transport Refer- 用語定義、運行計画、車載システム、運行管理センタ、旅客情報、事 故管理、空間表現の7分野を対象として標準化を検討してきまし ence Data Model) の双方がNP投票に進むことが承認されま した。 しかしながら、2007年4月にはこの二つの提案が取り下げ た。 しかし、2005年秋に期限切れのため失効しました。米国が標 準化案の作成作業を行ってきましたが、2006年10月にはCEN からもTransModel ※をもとにした提案が出され、米国提案の られ、CENで策定されたTransModelをもとにして参照モデル の標準化の検討を新たに始めることで合意が成立しました。 ※ トランスモデル (Trans Model) 管理統計等があります。 主としてバス事業者のニーズを背景にフランスより提案され、1997年に ENV12896(欧州予備標準) として登録され、現在はCEN/TC278/WG3 (Public Transport) SG4が検討を行っています。 ヨーロッパの公共交通関係の情報システムで使用するための参照モデル です。実装設計や論理・物理レベルに係らない概念モデルで、異なるプラット フォームに共通に適用され、情報システム間でソフトウエア資源のインタオペ ラビリティの確保および保安度・信頼性の高いシステム構築を実現します。取 り扱うデータ項目として、戦略計画、従業員、運行制御、乗客情報、料金収受、 㪈㪉 国際標準化への日本の取り組み WG9 交通管理(Integrated Transport Information, Manage WG9の検討対象は、ITSにおける交通管理(交通情報、制御 等)の標準化に関するものです。具体的には、交通管理センタ間、 センタと路側機器間、及び路側機器間において、効率的な情報交 換や外部への情報提供が可能になるように、情報の体系化と通信 方式の標準化作業に取り組んでいます。 WG9 ワークアイテム一覧 標準化テーマ ISO番号 内 容 TICSセンタ間通信のためのメッセージの形式の規定 1 Data Interfaces between Centres for Transport Information and Control Systems - Part 1:Message Definition Requirement ISO 14827-1 TICSセンタ間通信のためのDATEX-ASNによる通信の規定 2 Data Interfaces between Centres for Transport Information and Control Systems -Part 2:DATEX-ASN Application ISO 14827-2 TICSセンタ間通信のためのDATEX-ASNによる通信の規定 TICS路側機器間通信−アプリケーションプロファイルの 原理と文書化の枠組み 3 Data Exchange Involving Roadside Modules in TICS Part 1 : General Principles and Documentation Framework of Application Profiles DIS 15784-1 TICS路側機器間通信のアプリケーションプロファイルの原理と文書化の フレームワークの規定 TICS路側機器間通信−AP-DATEX 4 Data Exchange Involving Roadside Modules in TICS Part 3 : Application Profile - DATEX DIS 15784-3 TICS路側機器間通信のDATEX-ASN (ISO14827) に基づくアプリケーション プロファイル ITSにおけるデータの品質 5 Intelligent Transport Systems - Integrated Transport Information, Management and Control - Data Quality in ITS Systems DTR 21707 ITSにおけるデータの品質に関する規定 信号制御機と感知器間の通信プロトコルとメッセージセット 6 Interface Protocol and Message Set Definition between Traffic Signal Controllers and Detectors(IPMSTSCD) WD 10711 車両感知器と信号制御機間のインタフェースの規定 TICSセンタ間通信のためのメッセージの形式の規定 Contents 活動状況 標準化の範囲 WG9が取り組んでいる標準化の範囲(センタ間、センタ∼路側機 器間)は図に示すとおりです。 ここでいうセンタとは、交通管理センタ を指します。一方、路側機器とは、路側に設置される信号制御機、情報 板、 センサ等の機器を指します。 センタ センタ ISO14827 センタ間、 センタ∼路側機器間の情報と通信の標準化を進めること の利点は、その部分の相互接続性(Inter-Connectivity) を確保す ることで、機器調達者はマルチベンダから機器を調達することが容易 CD15784 路側機器 になる他、機器納入者は開発負担とリスクを軽減することが可能にな ることです。 路側機器 センタ間通信の標準化(ISO14827) センタ間通信とは、交通管理センタ間の情報交換を意味します。 センタ間通信は、センタが収集した情報を隣接するセンタ等と交 また、情報交換の手順としてDATEX-ASNというプロトコルを 規定しています。DATEX-ASNは、 アメリカのITS領域のセンタ間 換することでより広範囲な交通管理の実施を可能にするものです。 WG9では、センタ間で情報を交換する際の、交換情報(メッセー 通信用に規定されたプロトコルであり、ITS領域のセンタ間通信 の各種要件を満たすと判断されたDATEX-Net(欧州のセンタ間 ジ)の定義の形式、及びメッセージを交換する際の手順(プロトコ ル) を規定しました。 通信の標準プロトコル)を基に、記述言語をASN.1とすることに より国際標準に適合する形に修正したものです。 本案件はISO標準として発行済で(2005年11月)、現在他プ メッセージ定義形式の規定は、 メッセージを定義する際に何を 記述する必要があるかを規定しています。例えば、メッセージ名、 説明文、形式(データとしての型)等です。 センタ間通信の標準化 欧州 DATEX-Net ロトコルの追加を検討中です。 好例として参照 WG9で仕様レビュー アメリカ DATEX-ASN アメリカ仕様にフィードバック 㪈㪊 ISO 14827 ment and Control) センタ∼路側機器間通信の標準化(DIS15784-1,3) センタ∼路側機器間通信は、交通管理センタ内の中央装置と路 側に設置された機器との間の情報交換を意味します。WG9では、 Protocol)の一部に規定されているTMP(Transportation Management Protocols) と交通管理センタ間通信の国際標 準であるISO14827のDATEX-ASNを指定して、それらの使い 方を規定することにしています。 本案件は日本がリーダとなって推進しており、パート1,3はDIS 投票中(2007年12月現在)。 パート2は米国での標準化が遅れた ため時間切れと成り、案件としては一旦取り下げて国際標準化を 改めて検討することになりました。 このセンタ∼路側機器間通信をアプリケーションプロファイルの形 で規定することにしています。 このアプリケーションプロファイルと は、 センタ∼路側間通信の要件を満たすようにOSIの上位3層に関 してベースとなる標準群を指定して、 それらの使い方を規定するも のです。初版としてはアメリカのITS領域の通信標準であるNTCIP (National Transportation Communication for ITS センタ∼路側機器間通信の標準化 センタ主導で路側機器内の データベース内オブジェクトを読み書き 路側機器内の データベースのオブジェクト センタと路側機器が 対等な立場でメッセージを交換 情報要求に対する 情報配信 可変情報板 (例示) センタ GET応答 SET応答 信号機 (例示) 〈TMP方式〉 センタ 〈DATEX-ASN方式〉 路側機器 可変情報板 (例示) 情報要求に対する 情報配信 GET (情報読出要求) SET (情報書込要求) 路側機器同士が 対等な立場でメッセージを交換 信号機 (例示) 路側機器 ITSにおけるデータの品質 (DTR21707) タに関する品質が明確でない場合、想定するアプリケーションで の利用が困難になります。 そこで、交通情報に関して、正確性、信頼 性、適時性等の10項目について定量的な基準を規定することを目 標としております。本案件は、2007年11月に投票が実施され、 TRとして発行されることが承認されました(2007年12月現在)。 ITSにおけるデータの品質とは、交通情報に関するアプリケー ション、 すなわちITSにおいてシステム間(個人ユーザを含む) で交 換される定量的なデータについての品質を標準化しようとするも のです。近年、オープンシステムにおいては不特定多数のユーザが 交通情報の再活用を実施するケースが増えており、入手したデー データ品質の活用例 データ品質により 利用アプリを選別 アプリケーション1 入力データ群 システムA システムB アプリケーション2 アプリケーション3 車両感知器と信号制御機間のインタフェースプロトコル (WD10711) 車両感知器と信号制御機間のインタフェースプロトコルは、信 号制御パラメータ生成に用いる計測情報や車両感知器の設定情 報に関するデータセットを標準化しようとするものです。近年、交 通状況への即応性を高めた信号制御方式の開発が各国で盛んに 実施されております。 これらの方式の多くは、車両感知器で計測し た情報をリアルタイムに信号制御機へ送信することによって即応 性の高い制御パラメータを算出しています。 このような背景から、 本 件は2 0 0 6 年 1 0月ケープタウン会 議で韓 国より提 案され、 2007年10月青島会議でNPとして承認されました。 日本は、国内標準との整合性を確保すべくコメントを提言し、標 準化作業に積極的に参画しております。 㪈㪋 国際標準化への日本の取り組み WG10 旅行者情報(Traveller Information Systems) WG10が標準化対象とする旅行者情報提供システムは、ITSの 中核をなす分野のひとつと言えます。本分科会には、FM放送、 DSRC、携帯電話、デジタル放送などの様々なメディア(通信媒 体) を通じて、旅行者(ドライバ) に情報を提供するためのデータ辞 書やメッセージセットを検討するワークアイテムが存在します。 最近では、北米と日本がリードするWG10のユーザサービスの 統合化や、 日本によるTPEG(Transport Protocol Expert Group) のXML規格化が活発化しています。 WG10 ワークアイテム一覧 標準化テーマ ISO番号 1 交通メッセージコードを経由したTTIメッセージ TTI Messages via Traffic Message Coding ISO 14819-1 ISO 14819-2 ISO 14819-3 TR 14819-4 TR 14819-5 ISO 14819-6 2 セルラ電話のネットワークを経由したTTIメッセージ TTI Messages via Cellular Phone Networks TR 14821 3 中地域内事前情報 Traffic and Travel Information - Medium-Range Pre-Information via DSRC 4 5 6 内 容 欧州で導入されているRDS-TMCシステムの規格化 TTIメッセージのコード規定 位置参照方式 RDS-TMCのコード化プロトコル ALERT+の位置参照方式 条件アクセスの規定 携帯電話網を利用した緊急通報・故障支援・経路誘導・交通情報提供・オペレータサービス等の 各情報提供サービスの規格化 TS 14822-1 DSRCネットワークによる交通情報提供 (ダウンリンク) の規格化 CD 14822-2 局地交通情報現象、緊急時対応などの情報収集 (アップリンク) の規格化 インフラ情報提供システム TTI Messages via Media-Independent Stationary Dissemination Systems DTS 14823 図柄データ辞書コードの規格化 TTIメッセージリストのためのユーザサービスの統合 User Services Integration for Traffic and Traveler Message Lists - Part1∼Part5 WD 15074 WG10で扱うサービスで用いられる共通メッセージサブセットの規格化 放送型デジタル媒体を利用したTTIメッセージ TTI over High Data-rate Broadcast Digital Bearers - Part1∼Part10 TS 18234-1 NP 18234-2 TS 18234-3 TS 18234-4 TS 18234-5 TS 18234-6 WD 18234-7 WD 18234-8 WD 18234-9 WD 18234-10 TS 24530-1 TS 24530-2 TS 24530-3 TS 24530-4 WD 24530-5 WD 24530-6 WD 24530-7 NP 24530-8 PWI デジタル放送による、旅行者情報提供サービス (TPEG) の規格化 用語説明とフレーム構造 サービスとネットワーク情報 道路交通メッセージアプリケーション 公共交通情報 位置参照 駐車場情報 渋滞旅行時間情報 イベント情報 気象情報 共通データ形式 位置参照 (XML) 道路交通メッセージ 公共交通情報 (XML) 駐車場情報 (XML) 渋滞旅行時間情報 (XML) 気象情報 (XML) シンタックス、 セマンテックスフレーミング構造 イベント情報 (XML) 注:TTI: Traffic and Traveler Information, RDS-TMC: Radio Data System-Traffic Message Channel 中地域内事前情報(CD14822) DSRCを用いた中地域内事前情報(MRPI:Medium-Range Pre-Information)の標準化を検討する作業項目です。高速道 路上に設置されたDSRCから雨や事故などの事象情報をダウン リンク、DSRCにワイパ作動情報などをアップリンクする欧州での 実証実験にもとづいて、標準化提案がなされました。 日本は「ISO15628で規格化されているAID:Application Identificationの8(交通情報提供)に相当するサービス(CEN 規格のDSRCを用いる)の国際標準化である」 とドラフト案のスコ ープに明記することを提案し、採用されました。 中地域内事前情報 プロバイダ サーバ DSRC 大雨! ○ 地点で大雨 ワイパ強 車載装置 ○ 地点で大雨 Medium Range(.=.100km) 㪈㪌 .=.10km インフラ情報提供システム (DTS14823) 道路交通案内用の標識や図柄を含むピクトグラムの情報コード (GDD: Graphic Data Dictionary) を標準化する作業項目で す。 これは、GDDコードをプロバイダから提供することにより、可 われます。各国によってピクトグラムが異なりますので、標準化対 象はあくまでピクトグラムの意味するコードであって、ピクトグラ ムの図柄そのものではありません。 日本がリーダシップをとってお 変情報板や車載装置に該当するピクトグラムを表示する目的に使 り、CEN主導による標準化手続きが進められています。 インフラ情報提供システム T T Iプロバイダ TTI情報の標識情報コー ドを参照し、TTIメッセージ に変換 端末装置 TTI情報 · · · · · · · 利用者 TTI情報 Traffic Data Traffic Management Data Travel Condition Data Public Transport Data Traffic Sign(including Graphic Data) Public Facilities(including Graphic Data) Ambient / Road Conditions (including Graphic Data) · · · · · · · TTIメッセージ : : + Code + Attribute 文字 Traffic Data Traffic Management Data Travel Condition Data Public Transport Data Traffic Sign(including Graphic Data) Public Facilities(including Graphic Data) Ambient / Road Conditions (including Graphic Data) 雨、注意 図柄 TTIメッセージの標識情 報コードを参照し、TTI情 報に変換 標識情報コード · · · · · 標識情報コード · · · · · Code Name Definition Attribute Pictogram 表示 Code Name Definition Attribute Pictogram -1∼10 放送型デジタル媒体を利用したTTIメッセージ ( TS/WD/NP18234 TS/WD/NP24530-1∼8、PWI ) TPEGは、CEN TC278 WG4 SWG4.7(以下CEN)から提 ント回覧が完了し、TS投票の準備中です。また、渋滞旅行時間情 案されている高速デジタルデータ放送を利用した交通情報提供 方式に関する標準化提案です。日本はTPEGのアプリケーション 報は日本がリンク方式をベースに検討を進めています。欧州はこ れらTPEGの標準化作業をERTICO傘下の組織で議論すること を提案しています。日本も標準化活動の一環として参加を予定し ンのシリーズとして、駐車場情報と渋滞旅行時間情報の2つの標 準化提案をISO TC204 WG10から行い、TC204総会でPWI に承認されました。 これまでの活動では、駐車場情報のWDのコメ ています。 CEN提案TPEGアプリケーション 事象・規制情報 符号化 公共交通情報 日本提案TPEGアプリケーション 位置参照情報 バイナリ型(TPEG独自) 駐車場情報 渋滞・旅行時間情報 XML型 通信 復号化 バイナリ型(TPEG独自) XML型 汎用受信機 専用受信機 㪈㪍 国際標準化への日本の取り組み WG11 ナビ・経路誘導(Route Guidance & Navigation Systems) WG11は、ナビ・経路誘導システムの標準化を担当しています。 導」、 「メッセージセットトランスレータ」に、車載システムのアーキ WG11では今まで、ナビシステムが扱うメッセージセットに係わ テクチャに係わる標準化項目として「車載システムアーキテクチ る標準化項目として 「ナビメッセージセット」、 「中央決定型経路誘 ャ」 に取り組んできました。 WG11 ワークアイテム一覧 標準化テーマ ISO番号 内 容 ナビメッセージセット 1 In-vehicle Navigation SystemsCommunications Message Set Requirements 2 中央決定型経路誘導 Centrally Determined Route Guidance ISO 15075 車載ナビシステムが取り扱うメッセージセットへの必要事項の規定 TR 17384 インタラクティブCDRGの、 センタ∼車両間でやり取りされるメッセージセットへの必要事項の規定 車載システムアーキテクチャ 3 PAS 16914 On Board System Architecture - A Reference Layer Model 車載情報システムの構成を階層的に記述し得るリファレンス・レイヤ・モデルの規定 メッセージセットトランスレータ 4 PAS 17684 ITS Message Set Translator to ASN.1 Format Definitions メッセージセットの表形式等の簡単な表記法、 および、抽象構文記法ASN.1への変換ツールの提供 車載システムアーキテクチャ・ リファレンス・レイヤ・モデル (DPAS16914) リファレンス・レイヤ・モデル 異なるシステムをリファレンス・レイヤ・モデルで表現 することで相違点が明確となり、標準化作業の効率 が高まります。 システムA システムB 車載システムに係わる標準化作業を効率的に進めるためのリファレ ンス・レイヤ・モデルを規格化しています。 リファレンス・レイヤ・モデルは、 ナビゲーションシステムを始め、次世 HMI Tool 表示装置とのインタフェース機能層 HMI Application 表示データの生成機能層 代の車載システムなど、様々な車載システムを表現することができるよ うに標準化された階層モデルです。情報ソースへ接続するための通信メ Shared Object 表示に必要な共有情報の蓄積機能層 Constructor Application 情報生成アプリケーション機能層 ディア間の連携や、情報ソースから得た情報間の連携、利用者への応答 性を確保するための情報蓄積の構造など、車載システムの各種制約を Data Content Tool 情報コンテンツのカテゴライズ機能層 考慮したモデルが表現できます。個別に提案されたシステムをリファレ ンス・レイヤ・モデルに当てはめて表現することで、それぞれが考えてい る標準化内容の相違点を明らかにすることができ、標準化作業をスム Data Access Tool 周辺装置との入出力機能層 リファレンス リファレンス・ ・レイヤ レイヤ・ ・モデル モデル ーズに進めることができます。 本活動は、ISO/PASとしての出版手続きの段階となっています。 サブシステムまたは機能単位を示す 車載情報システム通信メディアの構成例 リファレンス・レイヤ・モデル HMI Tool GUIツール SUIツール 入力ツール メニュー 地図描画 プレーヤ HMI Application Shared Object 現在位置 Constructor Application 経路探索 経路 車両状態 位置参照 娯楽 情報検索 音楽再生 車両 Data Contents Tool POI情報 コンテンツA 地図 コンテンツB 交通 コンテンツC ニュース 音楽 コンテンツD コンテンツE Data Access Tool オブジェクト (機能、 ツール、 アプリ等) 通信装置 メディア切り替え IO Unit Manager リファレンス・レイヤ・モデル IO Unit その他の活動 無線通信 インフラ IO Unit 既存メディア 既存メディア (非IP) (IPベース) 複合メディア (非IP、 IPベース) 㪈㪎 メディア切り替えシステム (IPベース) 例 WG16CALM HMI : Human Machine Interface GUI : Graphic User Interface SUI : Solid User Interface POI : Point Of Interest 国際標準化への日本の取り組み WG14 走行制御(Vehicle/Roadway Warning and Control Systems) WG14の標準化対象 WG14活動状況 「走行制御」 とは、 ドライバの運転操作と直接関わ る車両の制御技術をいい、ITSの基幹技術をなすも のです。 この分野では先端技術を用いて、 ドライバの 運転負荷の軽減、利便性向上、危険に対する注意喚 車両・運転者に 影響を与える 全ての外部要因 センサ コンピュータ ・交通環境 ・天候 ・道路状態、 等 機能 起 、事 故 回 避 / 被 害 軽 減を狙いとし、既にA C C (Adaptive Cruise Control Systems)や ドライバまたは アクチュエータ FVCWS(Forward Vehicle Collision Waring System)などの装着車が市場に導入さ ・運転状況のモニタ ・注意喚起/警報 ・運転操作の補助/支援 ・部分ないし全自動運転、 等 目的 れています。 WG14の標準化対象分野は、 これらのシステムの 国際統一性を図るための「車両/道路の警報と制 御」に関する内容、具体的には車両制御、外部情報 のセンシングや通信、 ドライバとのインタフェースな ど広範囲に渡ります。 日本が議長国を務めるWG14は、ISO/TC204 ・事故回避/被害軽減 ・道路交通効率の向上 ・ドライバの利便性向上 ・ドライバの負荷軽減、等 の中でも参加国も多く、作業が進んでおり、かつ活 動が最も盛んなWGの一つとして広く認められてい 車載・インフラ 協調システム インフラ システム 車載システム ます。 WG14 ワークアイテム一覧 標準化テーマ 1 車間距離制御システム (ACC) Adaptive Cruise Control Systems ISO番号 前方車両追突警報システム (FVCWS) 2 Forward Vehicle Collision Warning System 3 Roadside Traffic Impediment Warning Systems 4 Maneuvering Aid for Low Speed Operation 先行車との車間距離が詰まったとき、 警報によりドライバに回避操作を促し、追突を予防するシステム ISO 15623 先行車両検知範囲と検知性能、評価方法などを規定 路上障害物警報システム (TIWS) 車両周辺障害物警報 (MALSO) 5 6 車線逸脱警報システム (LDWS) Lane Departure Warning Systems 車線変更意思決定支援システム (LCDAS) Lane Change Decision Aid Systems TS 15624 Full Speed Range Adaptive Cruise Control Systems 低車速追従走行システム (LSF) カーブ前方の障害物を路側のセンサで認識し、路側表示板でドライバに知らせるシステム インフラは各国固有の要素が大きく、時期尚早との理由のため、 ISに進まずTSとして発行 ドライバに車両後方やコーナの障害物情報を提供・警報するシステム ISO 17386 低速での後退、旋回時、 検知エリアによるクラス分け、 システム作動条件、試験方法などを規定 不注意により車線を逸脱又はその可能性があるとき、 ドライバに注意を促すシステム ISO 17361 車線逸脱の定義、警報発生条件、試験方法などを規定 車線変更時、 サイドミラーの死角を走行中の車両や後方からの接近車両の情報を提供・警報するシステム DIS 17387 カバーする領域によるクラス分け、警報発生条件、試験方法などを規定 全車速域車間距離制御システム (FSRA) 7 内 容 ISO 15622 先行車との車間距離を一定に保つシステム クラッチペダルおよび能動的ブレーキの有無によるクラス分け、 制御方針、 ドライバによる操作介入特性などを規定 ACCの追従機能を、停止制御まで拡張したシステム DIS 22179 対象とする先行車両の定義、再発進の有り方、システムの作動限界などの基本要件を検討 DIS 22178 渋滞路等での低速追従制御を行うシステム FSRAとの共通項目の他、 ターゲットが切り替わった場合の制御方法などを検討 PWI 先方車両に追突する可能性があるとき、 自動的に緊急制動を行い追突被害を軽減するシステム 作動コンセプト、 システム要件、 試験方法などを検討 拡張後方障害物警報システム (ERBA) 10 Extended Range Backing Aids Systems CD 22840 比較的長い距離を後退中に、 車両後方の障害物情報を提供・警報するシステム MALSOと比較するかたちで、 スコープ、対象障害物、検知エリア、 システム作動条件などを検討 交差点信号情報、無視警報システム(ISIVWS) 11 Intersection Signal Information and PWI 路車協調により、信号現示情報を車載機に表示し、 また赤信号を無視しそうになったとき車載機で警報するシステム 基本機能、標準化項目、情報コンテンツなどの骨格を検討 PWI ナビゲーション地図情報等に基づき、 カーブに進入する速度が超過しているような場合、 ドライバに対して警報する システム スコープ、 システム定義、要求事項などを検討 PWI 前方車線を認識し、車線内の走行を維持支援するように自動的に操舵を制御するシステム スコープ、 システム定義、要求事項などを検討 8 Low Speed Following Systems 衝突軽減ブレーキシステム (FVCM) 9 Forward Vehicle Collision Mitigation Systems Violation Warning Systems 12 13 カーブ速度警報システム (CSWS) Curve Speed Warning Systems 車線維持支援システム(LKAS) Lane Keeping Assist Systems 【最近の活動】 ●ドラフト審議中のテーマ LDWSは、 日本をリーダ国として審議が終了し、2007年1月に ISOが発行されました。LCDASは、順調に審議が進み、現在は ISOの発行待ちです。FSRA、LSFは、 CDドラフトに対する国際 合意が得られ、DIS投票の段階です。ERBAは、CD段階に移行し、 システム遅延について活発な審議が行われています。FVCMは、 㪈㪏 日本国内の自動車技術指針、ASV実用化指針ガイドラインを念 頭に警報やブレーキの取り扱いについて積極的にコメントを提言 しています。ISIVWSは、日本はインフラ協調システムの研究・開 発において先行しているので、標準化の方針や範囲等の基本的な ところからの議論をしています。 国際標準化への日本の取り組み WG14 走行制御(Vehicle/ Roadway Warning and Control Systems) 新PWIテーマ 審議を開始しました。 また、ACCの改定、MALSOの改定がNP段 LKAS、CSWSは、新テーマとして承認され、 ドラフト骨子案の 階として承認されました。 各テーマの相関図 低車速 短距離 中車速 中距離 MALSO ERBA 通信機能付 信号機 ISIVWS 路側設備 TIWS 側方、後側方車両 LCDAS 車線 警報 制御 LDWS LKAS 全車速 FSRA 前方車両 高車速 低車速 ACC LSF FVCWS FVCM 警報 制御 【今後の課題】 関し、TC22/SC13/WG8とのリエゾンを更に推進する必要が あります。 ● 標準化は実効のある現実的なシステムをドラフト上に実現する ことです。 このためには実験的な裏付けが不可欠であり、客観的 なデータにもとづくロジカルな議論を通じて、各国のコンセンサ スを得る活動が必要です。 ● I S I V W SやC S W S 、次 期 P W Iテーマとして検 討されている Cooperative Systemsにおいては、位置参照がキーテクノ ロジーとなることから、特に、TC204/WG3との連携を推進す る必要があります。 ● 有効かつ安全な走行支援システム実現にはドライバとのインタ フェース (HMI)の向上が不可欠です。HMI関連項目の標準化に 㪈㪐 主要ワークアイテム紹介 LDWSの警報発生の定義 レーンマーキング 警報しきい値(例) 【車線逸脱警報システム】 (LDWS:Lane Departure Warning Systems) 警報しきい値設定 可能最内側ライン LDWSは、車線位置検出センサにより計測した当該車両の車 線内での横位置から、逸脱またはその可能性を判定して警報する 警報しきい値設定 可能最外側ライン システムです。標準化の範囲は逸脱事象を対象とするものであっ 警報発生点 て、隣接走行車両との衝突可能性の判断や回避制御に関する内容 は含まれていません。 日本がドラフト作成リーダを務め、審議は終 了しISOとして発行されました。 【車線変更意思決定支援システム】 (LCDAS:Lane Change Decision Aid Systems) LCDASは、車線変更の際に死角内の車両や後側方から接近す る車に対して警報するシステムです。警報対象車両の存在エリア、 接近速度と警報タイミング(後側方からの接近車両の場合)など 詳細な警報条件を審議し、まもなくISOとして発行される予定で す。また、試験環境や標準ターゲットなど、 これまでに無い課題が 多く、日本は、試験方法の提案や基礎データ収集など積極的に参 加した経緯があります。 LCDASの警報対象 後側方から接近する車両 当該車両 死角領域にいる車両 【衝突軽減ブレーキシステム】 (FVCM: Forward Vehicle Collision Mitigation Systems) 従来の衝突緩和/衝突回避によるクラス分けから、 自動ブレーキ が作動するTTC(衝突するまでの時間) を閾値として、Type1(日 セプトについては、 まだ国際検討中です。 このシステムは、死傷者数の削減に直接的効果が期待出来るた 本提案:衝突緩和) とType2(米国提案:衝突回避は保証せず、衝 突緩和の更に高いもの)に変更されました。 これに伴い、 システム め、各国の関心が高く、早期の国際標準化が期待されています。 ASV等関係団体の動向も考慮し、国内コンセプトや各種要件を の名称もMitigation付きに変わりました。作動タイミングのコン 踏まえて、 コメントを提言しています。 FVCMの機能要素 ●ドライバのオーバーライド ●車速、加速度 当該車両の挙動検知 自動ブレーキの作動 /解除条件 ●対象障害物 前方車両の挙動検知 FVCMの制御方針 周辺環境 車両制御システムの作動 車両 㪉㪇 ●最大減速度 国際標準化への日本の取り組み WG14 走行制御(Vehicle/ Roadway Warning and Control Systems) 【拡張後方障害物警報システム】 ERBAの標準化項目 (ERBA:Extended Range Backing Aid Systems) 対象物、 標準ターゲット センサデバイス ERBAは、ガレージなどから後退発進を行う際、比較的長い距 離を後退中に、車両後方の障害物情報を提供・警報することを目 的としています。 日本は、各種障害物のレーダ反射特性データなど を基に、検知範囲や検知率などの要求仕様や試験方法、標準ター ゲットについて、具体的な提案をしています。現在、CD段階へ移行 しております。 接近速度 【低車速追従走行システム】 検知エリア、 検知率 ACC、FSRA、 LSFの関係 (LSF:Low Speed Following Systems) LSFは、基本的に発進−追従−停止を繰り返す渋滞環境下で、 停止 高速 低速 自車線上の前方車両に追従走行を行うシステムで、運転負荷の軽 減を目的としています。 日本がドラフト作成のリーダ国で、CDドラ 作動速度域 フトで詳細要件の検討を経てDIS投票へと進みました。 ACC 定速走行+車間制御 【全車速域車間距離制御システム】 FSRA (FSRA: Full Speed Range Adaptive Cruise Control Systems) ACCを停止まで拡張 FSRAはACCの作動速度を全車速域まで拡張し、 自車線前方 車両に車間距離を保って走行するシステムです。既に追従してい る車両の停止に対しては、 自車の停止まで制御を行います。 日本は 機能拡張に伴う必要機能要件に対して、 日本の交通事情、実用化 LSF 低車速域追従 状況を考慮して課題を提起しています。LSFと同様、DIS投票へと 進みました。 LSF、FSRAの主要検討課題 発進、追従走行 ターゲットロスト 減速、追従停止 制御対象と見なす 限界距離 (LSF) ターゲットが 切り替わった場合 の制御方法 (LSF) 最大減速度 (LSF、 FSRA) 自動発進の取扱い (FSRA) 停止保持の取扱い (LSF) 㪉㪈 国際標準化への日本の取り組み WG15 狭域通信(Dedicated Short Range Communications) おり、OSI(Open Systems Interconnection)7層モデル における第7層と第2層(LLC副層)が標準化対象となっています。 第1層に相当する無線通信方式の標準化はITU-Rで行なわれ、 日本とヨーロッパの方式を含む勧告が承認されました。 WG15は、ETCなどのITSアプリケーションに使用される無線 による狭域通信の標準化を対象としています。 この通信はDSRC (Dedicated Short Range Communications) と呼ばれて います。具体的な作業範囲は、 スポット的な路車間通信に絞られて WG15ワークアイテム一覧 標準化テーマ ISO番号 1 狭域通信第2層 Data Link Layer for Dedicated Short Range Communication - DSRC Layer 2 2 狭域通信第7層 Application Layer for Dedicated Short Range Communication - DSRC Layer 7 内 容 WD 15627 通信プロトコル第2層に相当する路車間通信インタフェース (第2層への条件を第7層ドラフトに含めるため、 中断) ISO 15628 通信プロトコル第7層に相当する路車間通信インタフェース 第3-6層相当の機能の一部を包含 狭域通信標準化の現状 用したところもあります。韓国では、 日本のDSRCを一部変更して 規格化しています。DSRCはITSにとって重要なキーテクノロジで あり、各国の事情が優先されたと考えられています。 DSRCのプロトコル構成は、概ね第1層・第2層・第7層の3レイ ヤから成ります。 日本ではこれらの上位に位置付けられるものとし てASL(Application Sub Layer) や基本アプリケーションイ ンタフェースの技術仕様が作成されました。 国際標準化の作業と並行して、各国・地域でもDSRCの規格化 が進みました。ヨーロッパでは5. 8 G H zパッシブ方 式 D S R C (CEN方式)が欧州標準(EN) となり、 日本では5.8GHzアクティ ブ方式DSRC規格(ARIB STD-T75)が策定されました。北米で は、5 . 9 G H zの規 格 化 検 討が行なわれており、またI Rによる DSRCもあります。多くの国で、 これらのDSRCを導入する方向で 検討がなされてきましたが、イタリアのように独自のDSRCを採 WG15のスコープ DSRC第7層 車載噐 路側機 車載アプリケーション 車載アプリケーション プロセス プロセス 路側アプリケーション 路側アプリケーション プロセス プロセス アプリケーションプロセス ETC 駐車場入出 ....... . . . 交通情報提供 アプリケーション 応用層 7 第7層 識別子 応用層 初期化カーネル 放送カーネル BST/VST 放送プール WG15の担当領域 層 管 理 LLC副層 LLC副層 2 MAC副層 MAC副層 転送カーネル エンコード/デコード 分割/組立 複数アプリケーション多重化 物理層 1 物理層 第2層 第1層 エアインタフェース 狭域通信第7層 (ISO15628) DSRCでは、限定された通信領域内を高速で移動する車両が 由して他方(車載または路側) と通信を行ないます。通信の機能は 道路の設備と直接通信を行なうために、第3∼6層を省略すること が一般的で、 これらの層で必要な機能は第7層で実現しています。 またDSRCは各種アプリケーションが適用可能になっており、 ア プリケーションを識別するAID(Application Entity ID:アプ リケーション識別子)は、第7層で規定されます。路側または車載 のアプリケーションプロセスはこのAIDを指定し、第7層以下を経 主に転送カーネルによって実現されます。 その機能は、情報のエン コード・デコード、所定フレームの分割・組立、複数アプリケーショ ン情報の多重化などです。 本アイテムは、日本が作業ドラフトを作成し、各地域・国の要求 を取り入れて、委員会ドラフトに仕上げました。長期間にわたる検 討を経て、2007年にISOとして発行されました。 㪉㪉 国際標準化への日本の取り組み WG16 広域通信(Wide Area Communications) WG16標準化テーマ WG16では、7つのSWG(16.0、16.1、16.2、16.3、16.4、 16.5、16.6)にて標準化検討作業が進められています。内容は CALM(Communications Access for Land Mobiles) 関連と、 プローブ関連に分けることができます。 WG16 ワークアイテム一覧 標準化テーマ ISO番号 1 プロトコルマネージメント情報 TICS Wide Area Communication - Protocol Management Information ISO 15662 2 CALMアーキテクチャ CALM Architecture DIS 21217 3 第2、 第3世代携帯電話 CALM-2G.、CALM-3G 4 内 容 サービスセンタとユーザ端末間の中広域通信システムにおける、ITS-APのメッセージ管理情報 SWG-NO − CALM (Communication Access for Land Mobiles)のアーキテクチャ検討、 CALMコンセプトや 機能概要、通信シナリオを整理している。 CALMハンドブックを作成。CVISなどの欧州PJでは、CALMを積極採用。 SWG 16.0 DIS 21212 DIS 21213 第2、 第3世代の移動体通信とモバイルインタネットをITSに活用したアプリケーションインタフェース SWG 16.1 CALM-IR (赤外線) CALM-IR ISO 21214 赤外線を用いた中広域通信システムをITSに活用したアプリケーションインタフェース、及びプロトコ SWG 16.1 ル。2006.6に、 ISO21214として発行 5 5GHz帯ITS通信 CALM-M5 NP 21215 5GHz帯に関係するITS通信に活用した通信インタフェース。 IEEE802.11p/P1609 (WAVE) での検討が進んできたこと、欧州での採用が検討されてきたこと SWG 16.1 で、標準化活動が再開している。 6 CALM-MM (ミリ波・ミリ波マック) ミリ波 Physical Layer ミリ波 MAC-related parameters CD 21216-1 PWI ミリ波を用いた中広域通信システムのITS標準化 7 CALM-MAIL CALM Media Adapted Interface Layer CD 24103 CALM通信メディアとして、ARIB規格T-75などISO15628(DSRC-L7)を採用するDSRCを、更に SWG 16.1 T-88 ASL (Application Sub-Layer)をメディア変換に利用する検討 8 CALMマネージメント CALM Management CD 24102 欧州の委員から提案、 メディア (周波数) の違う国を連続して走行する環境に即した提案 9 CALM NW Lower Layer SAP DIS 21218 10 CALM ITS using Public Wireless Networks - General Requirements CD 25111 各通信メディアをNW層につなげるインタフェースの検討。 CALM環境でのMetropolitan Area Networkとしての移動広帯域無線アクセス(MBWA)を利用 するための機能の要求仕様のまとめ。 SWG 16.1 SWG 16.1 SWG 16.1 SWG 16.1 WiMAX(IEEEE802.16)の利用 CALM MWB using 11 IEEE 802.16e /IEEE 802.16g (WiMAX) CD 25112 12 CALM MWB using HC-SDMA CD 25113 既存モバイルブロードバンド無線通信HC-SDMA(iBurst等)の利用 SWG 16.1 13 CALM MWB using IEEE 802.20 NP 29283 IEEE802.20の検討が再開されたことに伴い、WG16において検討が再開された。 SWG 16.1 14 CALM-NW プロトコル CALM - Networking Protocol for Internet conectivity DIS 21210 中広域通信システムのL3以上のマネジメント機能(CME、NME)に係る標準化テーマの調査。 SWG 16.2 IEEE P1609と連携する。 プローブ情報 Vehicle Probe Data for Wide Area Communications DIS 22837 車両から情報処理センタへ送信される情報の標準化に係る検討 プローブ個人情報 16 Basic Principles for Personal Data Protection in Probe Vehicle Information Services CD 24100 プローブ報告制御 17 Probe Data Reporting Management CD 25114 プローブ車両へのアップリンクを指示するコマンドに係る検討 SWG 16.3 アプリケーションマネジメント 18 CALM-Application Management DIS 24101 ITS無線通信機器へのアプリケーション搭載に関する実現方法を検討し、外部インタフェース条件 をまとめる。 SWG 16.4 アプリケーションマネージメントの適合性試験 19 CALM-Application Management-Conformance Test PWI Application Managementの適合性試験 (試験構成、試験項目、試験条件、試験手順および試 験結果等) について規定を検討する。 SWG 16.4 ITS Safety and Emergency Notifications using 20 any Available Wireless Media - Data Registry CD 24978 無線通信による自動衝突通知におけるメッセージ規定するデータレジストリに関する標準化 SWG 16.5 SISTERプロジェクトの成果を基にしたドラフト案が提示される。 SWG 16.1 15 SWG 16.1 プローブ情報サービスにおける個人情報の保護のための基本原則の標準化 SWG 16.3 SWG 16.3 CALMサテライト 21 CALM Satellite PWI CALM 非IP系通信のアーキテクチャ 22 CALM non-IP Type communication mechanisms PWI イベントベースのプローブデータ 23 Event based Probe Vehicle Data PWI 合法的傍受 24 Lawful Interception in ITS and CALM PWI ITSにおけるLawful interception (合法的傍受) の定義とアーキテクチャ、 手法などを取り纏める。共 通化箇所 (インターフェイス) や、 LIの一般的な手順等について検討する。TR (技術資料) を目指す。 − データ保持 25 Data retention for law enforcement in ITS and CALM PWI Lawful interceptionに伴うデータ保持手法について取り纏める。保持されるデータの種類やスキー ム等についても検討する。TR (技術資料) を目指す。 − NP 11915 IEEE802.11p以外の一般的なIEEE802.11無線LANをCALMの通信メディアとして利用するた めの標準化 − 26 CALM using 802.11 CALMにおける非IP系通信の考え方、仕組みについての標準化 イベントベースのプローブ情報に係る標準 SWG 16.6 SWG 16.3 CALMとは? I T S 分 野 の 移 動 体 無 線 通 信 に お け る 、通 信 プ ロ ト コ ル お よ び パ ラメ ー タ に 関 す る 標 準 の 策 定 が コ ン セ プ ト で す 。 (Communications Access for Land Mobiles) ・ITSサービスとインターネットサービスを支援 ・メディア間ハンドオーバ時の連続的な通信を支援 㪉㪊 ・通信メディアやプロバイダの違いを隠蔽 ・様々な通信モードを実現 (例:Master/Slave, Link Local) ・既存の通信メディアに影響を与えない ・既存の通信メディアとの親和 SWG16.0:CALMアーキテクチャ 全体枠組みとCALMアーキテクチャの位置づけ CALMアーキテクチャ CALMアーキテクチャ(DIS21217)は、当初CALM審議上の内 部作業として、CALMの各テーマ、用語等を明確化するために始めら れました。その後、CALMの検討テーマが拡大することに伴い、新し い標準化テーマになりました。2007年秋のISO/TC204総会で 個別アプリ アプリコア機能 SWG 16.4 SWG 16.5 eCall DIS投票に付すことが承認されました。 アプリケーション マネジメント SWG 16.3 プローブ情報 アプリケーションIF ●汎用性…IPプロトコルを採用し、 インターネットに直接接続し、 イン ターネット上のアプリケーションやサービス (Web等) を利用できる。 ま た非IPプロトコルによる通信も可能にすることで、高速なメッセージ SWG16.2 上位レイヤ 通信 通信が必要なITSアプリケーション (ETC等) を利用できる。 ●連続通信…携帯電話、 赤外線、5GHz帯DSRC、 ミリ波など複数 のメディアが使用できる。 それらのメディア間でのハンドオーバ (連続 通信) の実現をめざしている。 ●大容量…メディアによっては数Mbpsの通信容量を確保できる SWG 16.6 SWG 16.0 SWG16.1 下位レイヤ 狭域通信 中域通信 広域通信 (5GHz帯のメディアであるM5では3∼27Mbpsを実現予定) CALM CALMの全体構成 CALMは、L2とL3の間に接続インタフェースSAP(Service Access Point:サービスアクセスポイント) を持ち、 そのため、携 れている以外のメディアについても、CALMで前提とされている L3(ネットワーク層)への接続が可能です。 また、非IP通信につい てもC A L Mアー キテクチャの 中で 利 用できるように 新しい 帯電話やミリ波など様々なメディア (L1、L2)からネットワーク層 (L3)への接続が可能です。CALMアーキテクチャは、現在規定さ SWG16.6を設置して検討することになりました。 中広域通信の全体構成と検討項目 赤字がWG16の作業項目 中広域通信個別 アプリケーション L7 アプリケーションマネジメント(SWG16.4) eCall(SWG16.5) アプリ A L5 CALM L4 メディア共通 L3 ...... CALMシステム・マネジメント・エンティティ (CME) CALM アプリ共通 ※インタネット用アプリケーションインタフェース 非IP系 通信 プロトコル (SWG 16.6) プロトコル管理情報 (ISO15662) CALM マネジメント SWG 16.1 アプリ Q アプリ P 既存インタフェース (SWG 16.2) L6 CALM アーキテクチャ (SWG16.0) アプリ B ・プローブ情報 ・プローブ個人情報保護 ・プローブ報告制御 ・イベントベースプローブ (SWG16.3) ネットワークインタフェース (SWG16.2) ネットワーク・マネジメント・エンティティ (NME) 、経路制御およびメディア切替 SAP (サービスアクセスポイント) L2 CALM 個別メディア 2G、 3G 携帯 M5 5GHz帯 IR 赤外線 L1 MM ミリ波 SWG16.1 㪉㪋 MAIL ASL+DSRC MWB パブリック ワイヤレス ネッ トワーク サテライト 国際標準化への日本の取り組み WG16 広域通信(Wide Area Communications) SWG16.1:CALMメディア (下位レイア) STD-T88(ASL;アプリケーションサブレイヤ)を参考にしながら検討中 CALMは複数のメディアが使用可能で、今後の技術の進歩によ り、あるいは需要の変化によって、新たなメディアの追加が可能に です。ITS専用通信として既に運用実績のあるDSRCをCALMに適用する ことができ、 より幅広いCALMの活用を目指します。 なっています。 CALM-MAILは2007年7月にCDが通過し、来年早々にはDIS投票が 開始される予定です。 CALM-M5(NP21215) 現在想定されている、CALMメディアでは、無線LAN技術を利用した、 M5が当面中心的な役割を果たすと思われます。 CALM-ITS using public wireless networks (CD25111、CD25112、CD25113、NP29283) 2 0 0 4 年 1 1 月に I E E E 8 0 2 . 1 1 の 正 式 のタスクグル ープとして、 2005年頃から、高速大容量のデータをIPベースで処理できるワイヤレ IEEE802.11pの作業が開始され、米国DSRCおよびISO-CALMの共 スブロードバンド通信が脚光を浴び始め、その性能と機能をITSに活用で 通メディアの標準化作業が進められています。IEEE802.11pが完成した きるように新たなPWIがCALM̶WBBのアイテム名で提案、検討が開始 後、CALMでの使用に合わせた機能部分を追加してCALM-M5の標準が されました。そして2007年後半より、 より広い範囲の無線システムを網羅 作成されます。 して検討できるように、アイテム名が「公衆無線ネットワークを用いた CALM-IR(ISO21214) CALM̶ITS」 に更新され、標準化が進められています。 オーストリアやドイツの主導により標準化が行われ、ISOとなりました。 以下は、 その具体的な検討項目です。 ドイツでは重 量 車 両 課 金のための、セルラ・G N S Sを使ったシステム ●CALM-ITS using public wireless networks-General requirements (CN/GNSS)の不正チェック機能に採用されています。既に日本で広く普 及している、赤外線による光ビーコンとは別方式であることを、明確化して 公衆無線ネットワークシステム全般の要求条件 います。2007年10月のISO/TC204青島会議にて、CALM関連の最新 ●ITS-CALM-Mobile wireless broadband using IEEE802.16e/ IEEE802.16g 仕様を反映するための改訂作業を行うことが承認されました。 IEEE802.16e/g(WiMAX) の利用 CALM-MM(CD21216-1、PWI) ●ITS-CALM-Mobile wireless broadband using HC-SDMA 2002年11月のWG16成都会議において、エディタが日本より選出さ ANSI ATIS HC-SDMA(iBurst) の利用 れました。関連するシステム事例の検討、 ミリ波通信やアプリケーションの ●ITS-CALM-Mobile wireless broadband using IEEE802.20 特性の検討などを踏まえて、物理層についてのドラフト作成が進み、現在 IEEE802.20(625k-MC mode/Wideband mode) の利用 CD投票中です。また、MAC層についての検討も英国がエディタになり始 公衆ワイヤレスネットワーク全般の要求条件がどうあるべきか、そしてど まろうとしています。 のようなCALMアプリケーション、無線メディアを可能にできるかを一般 CALM-2G、3G(DIS21212、DIS21213) 要件(General Support) として審議し、並行して3つのカテゴリの無線 第2、第3世代の携帯電話をCALMで活用するためのインタフェースの 通信メディアのついて具体的なインターフェースや仕様を明確にするよう 標準化を目指しています。現在DISが通過しIS化手続きを行っています。 に検討を行っています。 CALMマネジメント (CD24102) これらは、他のCALM無線メディアと同じくCALMアーキテクチュア、 従来、CALMインタフェースマネジャの名称で、周波数の干渉に係わる C A L Mネットワークにどのようなサービスアクセスポイントを持って メディア間の管理の標準化を行っていましたが、CALMの他の作業項目 CALMアーキテクチャの中に取り入れていくかを重点において検討されて (特にCALM非IP、CALM SAP、CALMネットワーク等) の進展に合わせ います。 て、そのスコープを「各マネジメントエンティティ全体の管理、および各 CALM-Satellite(PWI) CALMメディア間の通信の管理」に変更することが、2007年10月のISO CALMにおいて衛星通信を活用するための標準化を行おうとするもの /TC204青島会議にて承認されました。 で、欧州のSISTERプロジェクトにおける検討がベースにされようとしてい CALM-MAIL(CD24103) I T S用 5 G H z 帯のメディアとしてD S R Cが開発され、日本のAR I B ます。 STD-T75を始めとして多くの地域で5.8GHz帯のDSRCが運用されてい CALM SAP(DIS21218) ます。DSRCの第7層(アプリケーション層)についてはISO15628として CALMにおける各通信メディアと上位層およびマネジメントエンティテ 標準化されています。 ィ間のインタフェースとなるサービスアクセスポイントの仕様の標準化を SWG16.1では、 このDSRCをCALMの通信メディアとして活用する方 行っています。現在、IS化の作業を行っています。 法をCALM-MAIL(Media Adapted Interface Layer) としてARIB SWG16.2:CALMネットワーク (上位レイア) CALMネットワークの標準 (DIS21210) とは CALM-CMEによるメディア選択 CALMの主要なコンセプトである、シームレスな通信環境(同 一メディア間ハンドオーバ、メディア切り替え等)を実現する機能 を提供します。 アプリケーションの開発において、 通信メディアがネットワーク等 に係わる専門知識がなくとも、CALM環境を利用できるプラットフ ォームを提供します。 インターネット/IPv6への対応を考慮します。 アプリケーション側からのメディアへのリクワイアメントとメデ ィアの状態、特性を比較することにより、適切なメディアの選択を 行う機能について、CME(CALM System Management Entity) として標準の検討を行っています。 㪉㪌 SWG16.3:プローブ情報 プローブ情報に関する標準化とは セージと呼びます。 プローブメッセージには必ず位置スタンプと時 様々なデータを収集し中広域無線通信を用いて送信する車両 群と、送られてきたデータを統計処理して交通、道路、環境などに 関する情報を得るセンタ機能によって構成されるシステムをプロ ーブ情報システムと呼びます。 プローブ情報は、車両に搭載された 車載システムからセンタなどの外部システムに送られる情報です。 を収集するにあたり、 センタ側から車両群に送られる、 プローブ情 報の報告制御の指示、 さらにプローブ情報サービスにおける個人 この情報に含まれる速度などの基本となるデータをプローブデー 情報保護に関する標準化を担当しています。 刻スタンプが含まれます。 本SWGでは、 プローブ情報そのものの標準化と、 プローブ情報 タ要素、複数のデータ要素をひとまとめにしたものをプローブメッ プローブ情報システム 原データ 車両センサ Vehicle Sensor プローブデータ 処理済プローブデータ (正規化) (統計処理) 車載システム On-Board System 外部システム Outer System 情報サービス (サービスに活用) アプリケーションプロバイダ Application Provider エンドユーザ End User プローブ情報システム (Probe Vehicle System) 標準化領域 車両:vehicle その他の情報 他の情報ソース 報告制御 プローブ情報(DIS22837) ●プローブメッセージの初期セット:典型的なプローブメッセージ 群を規定します。 2007年にDISになりました。 プローブ情報に関し、以下についての標準化を進めています。 ●基本フレームワーク:プローブデータ要素やプローブメッセー ジを定義するための方法を規定します。標準を拡張・修正する 際にはこの枠組みにのっとって行います。 ●参照アーキテクチャ:本標準が対象とするプローブ情報システ イベントベースのプローブデータ (PWI) ムの構成、 およびプローブ情報の意味構造を定めます。 ●コアデータ要素:すべてのプローブメッセージが含む、位置スタ ンプと時刻スタンプを示すプローブデータ要素群を規定します。 DIS22837では、車両センサから直接的に得られるデータを 中心に扱っていますが、 センサ値に基づいて車両側で処理・判断し た後に得られる、渋滞等イベントベースのプローブデータについて の検討も開始しました。 プローブ情報の標準 アプリケーションドメイン3 標準化のスコープ ISO14817(ITS中央データレジストリ/データ辞書) アプリケーションドメイン1 準拠 参照 参照アーキテクチャ アプリケーションドメイン2 基づいて定義 基本フレームワーク 活用 基づいて定義 メッセージの 初期セット メッセージ 利用 コアデータ要素 利用 付加データ要素の初期セット コアデータ要素 (選択された)付加データ要素 (ドメイン1のための拡張)データ要素 プローブ報告制御(CD25114) 報告制御とは、車両群に対するプローブ情報送信に関する指示 で、以下のようなものが含まれます。 ●プローブ情報の送信の開始・停止の指示 ●送信するプローブ情報の種類の指定 ●送信の必要性を判断するための閾値の調整 これらの指示をセンタ側から車両側に送信することにより、必 要以上のデータ送信を抑制したり、欲しいデータはきめ細かく報 告させたりすることができ、効果的な情報収集ができます。 この指 示は特定の地域にいる車両群に送るなど、個々の車両を識別しな い形で与えられます。 こうした報告制御の指示を与える報告指示 メッセージの標準化を検討しています。 㪉㪍 国際標準化への日本の取り組み WG16 広域通信(Wide Area Communications) プローブ個人情報保護(CD24100) プローブ情報サービスにおいては、情報提供者、 プロバイダ、情 ● 報利用者等の全ての関係者にとって、 プローブ情報の有用性と (ガイドライン)の作成」、 「 その達成に必要な設計指針の標準 化」 を目指します。 個人情報の扱いとの関係は、大変重要な課題です。個人情報の 扱いには十分に慎重でなくてはなりません。 プローブ情報サービスで取り扱われる、個人情報として以下の ● ● 標準化を行うにあたっては、各国により異なる個人情報保護に 関する法制度を考慮し、 プローブ情報システムにおける個人情 報に関する脅威分析を行った上で、国際的に必要となる共通部 項目が考えられます。 「プロバイダなどとの契約登録情報」、 「プローブ情報提供者 分を選定し、その結果にもとづいた基本原則の記述を行ってい きます。 の識別情報」、 「 通信アドレス」、 「 認証用パスワード」、 「 通信 ログ」、 「プローブ情報自体に含まれる個人情報」等 ● プローブ情報提供者が安心して情報を提供するために、個人情 報保護に関する法律の遵守に加えて、 「 関係者が守るべき事項 「対象となるプローブ情報システムの特定」、 「プローブ情報シ ステムにおける個人情報保護に関する脅威分析」、 「プローブ情 報システムにおける個人情報保護に関する基本原則(国際的な 共通ルール)が必要となる箇所の選定」 SWG16.4:アプリケーションマネジメント アプリケーションマネジメント(DIS24101)とは ITS無線通信機能を有する機器(ITSのアプリケーションを実 現する路側機/車載器)に対し、アプリケーションソフトなどを外 部からダウンロードして、新たなアプリケーションサービスを実現 仕組み、構造及び方法を標準化の対象としています。 アプリケーションの管理方法、アプリケーションの追加、更新、 削除の方法、 アプリケーションマネジメントのセキュリティ構造等 する仕組みです。 について標準化を行い、IS化が承認されました。 アプリケーションマネージメントの適合性試験(PWI ) 標準化のねらいと範囲 ITS無線通信関連機器へのアプリケーション搭載に関する実現 の検討も開始しました。 DIS 24101のIS化に伴い、 これの適合性試験に関する標準化 方法を検討し、 アプリケーションなどの追加、更新及び削除を行う アプリケーションマネジメントのイメージ 路側機 車載噐 路側機で動作するアプリケーション ソフトなどの追加・更新・削除等を行う 路側機からの ダウンロード ネットワークから ダウンロード ネットワーク パソコンからダウンロード 車載噐で動作するアプリケーション ソフトなどの追加・更新・削除等を行う 外部 メモリ 外部メモリなどから ダウンロード プロトコルマネージメント情報(ISO15662) ITSアプリケーションで中広域通信を利用してデータを交換す るときに必要な情報項目を示します。 この情報は、TC204の各 セージ送信時間) ●アドレス (送信元、送信先) WGで定義されているメッセージのメタ情報(属性情報) として位 置付けられ、 このメッセージを処理するシステムを実現するときの チェックリストとして機能します。 チェック項目として次の項目を対 象としています。 ●通 信システムの選 択( 応 答 性 、方 向 性 、利用 環 境 、サービス エリア、 サービス時間、帯域、接続コスト) ●アプリケーション識別子(メッセージID、メッセージ番号、メッ ●優先順位(割り込み処理、待ち合わせ制御) ●セキュリティ (相互認証、 データ認証、隠蔽) ●アプリケーション実行(妥当な時間、 タイムスタンプ、対象範囲) 2006年12月付けで ISO15662 Intelligent transport systems - Wide area communication - Protocol management information として発行されました。 㪉㪎 SWG16.5:eCall 2005年4月のパリ会議に、以下の2つの標準化テーマがPWI 提案され、 これらの標準化作業のためSWG16.5: eCall(議長 や更新ルールといった管理・運用方法の規定となっています。 パリ会議の後、両者とも2005年9月にはNPとなり、11月のポ 国:英国)が設置されました。 ●Emergency Call using Cellular Network(24977) ●Automatic Crash Notification using Any Available Wireless Media - Data Registry (24978) どちらも、車が衝突したことを位置座標と関連情報とともに緊 ートランド会議ではCD投票に入ることが承認されるといったよう に、議長主導で非常に速いペースで標準化作業が進められてきま したが、2006年2月のCD投票の結果、両者とも否決されるとい う事態となりました。否決された理由として、投票国の投票数が少 なかった点もありますが、テーマが時期尚早、検討不足などが挙 急通報受理機関に無線通信で通報するシステムですが、前者が、 携 帯 電 話 網 を 対 象 に 、音 声 通 話 確 立 の 際 に 送られる M S D げられています。特に、24977については、提案主体であった欧州 の国が反対しているなど、欧州内でも意見がまとまっていないこと (Minimum Set Data)とよばれるメッセージを定義し、 これを 利用して位置座標、時刻、車両情報、通信パラメータ等の限られた 最小のデータを提供する手動あるいは自動通報システムであるの に対し、後者は、利用可能なすべての無線データ通信媒体を対象 とし、規定された位置座標と関連データ (特にデータ長の制限は ない) を提供する自動システムとなっています。 が露呈しました。 現 在 、2 4 9 7 7はW G 1 6での審 議 中 断( I S Oでは審 議せず、 ETSI内の検討にする方向)、24978は緊急通報メッセージのレ ジストリの規 定・運用の内 容であることからタイトルを I T S Safety and Emergency Notifications using any Available wireless Media̶Data Registry に変更し審 議を継続しています。現在、CDコメント解決を審議しています。 標準化の範囲は、24977がMSDのデータ構造及びメッセー ジセット、 プロトコル等の規定、24978が緊急通報データの登録 SWG16.6:CALMー非IP通信 CALM non-IP(PWI) とは 2006年10月のISO/TC204ケープタウン会議において、 「CALM-FAST sub-system」がPWIとして提案され、標準化 作業の場としてSWG16.6:non-IP Type communication mechanism(議長国:ドイツ)が設置されました。 その後、 「CALM-Fast sub-system」は、 「CALM non-IP communication mechanisms」に名称変更され、CALMメ ディアを用いて即時かつ確実な通信を路車間・車車間で行うため の路側機および車載器の動作状況や仕組み等を検討範囲として 標準案の検討が進められています。具体的には、 インターネット系 のネットワーク通信ではない非IP系通信を前提とした検討が行わ れています。検討にあたっては、CEN/DSRCや日本のDSRC等 の既存システムを検討範囲に包含することで、既存システムの有 効活用が可能であることを念頭に置いています。 我が国のDSRC及び基本APIは「ARIB STD-T88」 ((社)電 波産業会)、 「DSRC基本アプリケーションインターフェイス仕様」 (ITS情報通信システム推進会議)、 「 次世代道路サービス提供シ ステム共同研究」 (国土交通省国土技術政策総合研究所および民 間企業23社)において示されている我が国のDSRC活用システ ムであり、 これをCALM関連の国際標準として位置付けることに より、我が国の技術を国際的に示すことができるとともに、各国相 互の技術協力、導入・展開へ向けた協調がよりスムーズになると 考えられます。 SWG16.6で検討中の路車間通信アーキテクチャと日本が想定しているDSRCでの通信方式 App-A App-B App-C App-1 L7 T-SAP L6 L4 App-2 App-3 App-1 App-2 App-3 Legacy application handler T-SAP T-SAP Local tunneling interface LPP (Light version of TCP) LPP (Light version of TCP) FAST FAST L3 C-SAP L2 IEEE802.11p、IR etc. C-SAP C-SAP LPCP (change the name to LTCI) LPCP (change the name to LTCI) ISO15628 ISO15628 L1 On-Board Unit Roadside Unit 㪉㪏 国際標準化への日本の取り組み WG16 広域通信(Wide Area Communications) 合法的傍受/データ保持(Lawful Interception/Data Retention) 合法的傍受/データ保持(PWI) とは 近年の欧米に対するテロが多発する中、テロリスト集団などに 域およびCALMにおける脅威分析を行い、合法的傍受の定義、 ア ーキテクチャ、手法や、合法的傍受に伴うデータ保持手法等を取 り纏める方向で進めています。標準化作業にあたっては、ETSI等 よる組織的犯罪の捜査のための国際的な協調や仕組みの必要性 が高まっています。 このような動向の中で、特に欧州において、 テロ で既に決められている部分は、その文書を参照引用すること、 また G8での審議・決定事項と整合を図りつつ、標準化作業内容を決め 対策のために携帯電話、 メール、 インターネット等の通信の傍受や 車両追跡等の仕組みを標準化する議論が進められています。既に ETSIではLI/DRのための検討グループを設置して標準化作業 を行っており、さらに欧州以外の国を含めた国際協調のために ISOにおいても議論の場が設置されました。WG16では、ITS領 ることで合意しています。 捜査機関 (LEMF) 情報交換用インターフェイス 通信事業者等のデータベース 車車間・車路車間通信システム国際対応ビジネスチーム これまでTC204において車車間通信に関する具体的な標準化 アイテムは提案・審議されていませんが、近年、WG16等では車車 間通信を前提とした議論が徐々に始まっています。 これに対して、 日本全体としての標準化の検討が充分進んでいるとはいえません。 こうした背景から、ITS標準化委員会では、平成17年度より車車 間通信の今後の国際標準化に対するわが国の考え方を検討する 我が国では、車車間通信や車路車間通信を含む車両間の通信に 関するアプリケーションや、通信技術等の研究開発が個別には具 ための、車車間・車路車間通信システム国際対応ビジネスチーム を設置しました。本ビジネスチームでは、国内外における車車間通 体的かつ着実に進んでいます。車車間通信は通信する相手の車両 が共通の仕様を有していないと成り立たないものであり、そのた 信と、 これに関係が深い車路車間通信に関連する研究開発プロジ ェクト等を調査し、平成19年度末を目標に国際標準化に対する めの標準化作業は非常に重要な意味を持っていますが、現状では 具体的課題の検討を行う予定です。 㪉㪐 国際標準化への日本の取り組み システム・ヒューマンインタフェース分科会 背景と目的 担当していましたが、1998年以降HMIの国際標準化活動は、 ITSの実用化により、操作装置や情報提供装置が増え、 ドライバ の作業負荷がかえって増大することが懸念されます。本分科会で は、作業負担を最小限とし、簡単な操作で安全を推進するための ヒューマン・マシン・インタフェース (以下HMI)の標準化作業を行 TC22(Road vehicles)/SC13(Ergonomics)/WG8 (TICS on-board MMI)に統合されました。 このため、本分科 会はTC22に対応する「ヒューマン・インタフェース分科会」 と同 うとともに、将来のHMIに関わる研究を推進するとともに、標準化 課題のシナリオ作成を行っています。 TC204設立当初は、WG13(Human Factors and MMI) が設定され、インフラを含むITSシステム全体のHMIの標準化を 一メンバで同時開催の形を取り、車載IT S 機器のH M Iを扱う TC22としての活動と、 インフラを含むITSシステム全体のHMIを 扱うTC204としての活動の双方を担っています。 TICS:Transport Information and Control Systems 活動の概要 多くのアイテムが審議を完了し、現在新たな標準化アイテムの 検討をスタートしています。現在審議中のアイテムは、警報の統合 や車線変更テストシミュレーションなど、いずれもITSに影響が大 きいアイテムです。 TC22/SC13/WG8 ワークアイテム一覧 標準化テーマ ISO番号 内 容 1 ダイアログ管理 Dialogue Management ISO 15005 運転中の車載ITS機器の対話管理に関する人間工学的原則、及び適合基準 2 聴覚情報 FDIS 15006 聴覚によるITS情報提供に関する推奨項目と測定条件、FDIS承認済、間もなくISO発行の予定 ISO 15007-1 ドライバの視認行動の分析・測定方法 Part1: 用語の定義とパラメータを標準化 3 Auditory Information 視覚行動 Visual Behaviour TS 15007-2 ドライバの視認行動の分析・測定方法 Part2:試験装置と手法を標準化 視覚プレゼンテーション ISO 15008 可変表示を含むITS視覚情報表示の必要条件と評価方法 適合性 ISO 17287 ITSシステムの運転中における適合性のアセスメント手法 6 優先順位 TS 16951 ITSを含む複数の情報を運転者に提供するための、優先順位を決める手法の規定 7 視覚散漫 Visual Distraction ISO 16673 車載情報機器の視認操作負荷を台上測定する方法、 2007年4月1日、 IS発行 8 警告システム TR 16352 警報の与え方に関する先行研究事例の整理、TRとして発行 9 警報の統合 Warning Integration PWI 複数の警報がほぼ同時に出ても、 ドライバが適切に認知できるための設計指針を提供 10 車線変更テストシミュレーション DIS 26022 PC上での車線変更タスクによる、車載装置操作時に生じるディストラクションの評価方法 11 視覚プレゼンテーション PWI ディスプレイ技術の進展に伴い改訂を検討中、NWI通過しCDをスキップしDIS投票へ 4 5 Visual Presentation Suitability Priority Warning Systems Simulated Lane Change Test Visual Presentation 審議中の主なアイテムの状況 Visual Presentation(ビジュアル・プレゼンテーション) 車両走行中ドライバに提供される視覚表示の最小限の要件(輝 Visual Distraction(ビジュアル・ディストラクション) 視界遮断法による視認負荷測定法のISOが発行されました。 度、 コントラスト、文字大きさ、色など)の定期見直しでドイツがリ ーダを務めています。適用範囲に漢字などの追加、最低文字高さ Warning Integration※1(ワーニング・インテグレーション) 複数の警報がほぼ同時に出ても、 ドライバが混乱せず理解でき るように警報を統合するための、方針を示すものです。警報情報の 分類、複数の警報提示に対する評価項目、統合の手段、基本原則、 の変更、薄暮時の最小輝度・コントラストの追加などが検討されて います。 なおCD投票を省略してDISへ進むことになりました。 評価方法などについて議論しています。 ※1 Warning Integration 複数の警報システムからの情報がほぼ同時に出された時でも、 ドライバが警報 に対して適切に反応できるように、情報を統合するためのヒューマンインタフェ ース条件を提供することをいいます。 Simulated Lane Change Test (車線変更テストシミュ レーション) 音声操作等を含めたドライバのディストラクション※2を推定す る方法として、欧州からLane Change Test法が提案されてい ます。 この手法は車載ITS機器の操作と同時に車線変更タスクを 行う二重課題の手続きを規定するもので、各国から実験データを 提供して、 より適切な実施手順や指標を議論しています。 ※2 Driver Distraction ドライバの注意が自動車運転に必要な事物ではなく、運転に直接関係のない 対象にも向けられる注意分散の状態をいいます。特に、 ドライバの注視点が移 動する脇見をVisual Distractionといいます。 㪊㪇
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