ダイナムジャパンホールディングス(HK06889) ADVANCED RESEARCH JAPAN ARJ ANALYST REPORT February 21, 2013 高配当利回りと長期的な成長ストーリーに注目 ☆投資機会 当社はパチンコホール運営の大手企業である。グループの店舗数 356 店舗は最大手 Long (New) であり、貸玉収入 8,977 億円(12.3 期実績、当社の売上高とは異なる)はマルハンに次 いで業界 2 位。昨年 8 月に香港証券取引所に上場、パチンコホールとして初の上場企 Target Price HK$ 16.5 (New) 業となった。ARJ が考える投資機会は以下の通り。 1)バリュー株として HK 13.44 HK$ Market Price (2/20) バリュー株として評価されるには強固なバランスシート、業績の安定性、積極的な (162 JPY ) 742.85 million 9,984 mn HK$ (120,536 mn JPY ) Shares Market cap FX rate (2/20) 12.07 HK$/JPY 株主還元策といった要素が必要と考えるが、当社はこのいずれも備えている。 【バランスシート】13.3 期上期末で自己資本比率 69%、ネットキャッシュ 265 億円 【株主還元策】配当性向 45~50%、現状で配当利回りは 7%レベル 【業績の安定性】パチンコ業界において上場企業の多くは機械メーカーであり、業績 はヒット機種の有無で大きく変動する。しかし、当社はホールの運営会社であるため に短期間の変動は小さく、また出店によって着実に事業を拡大することが可能である。 2)長期的な成長シナリオ Valuations PER (2012/3 A) PER (2013/3 CE) PER (2013/3 ARJE) PER (2014/3 ARJE) PBR (2012/3 A) PBR (2013/3 ARJE) PBR (2014/3 ARJE) ROE (2012/3 A) ROE (2013/3 ARJE) ROE (2014/3 ARJE) EV/EBITDA (12/3 A) EV/EBITDA (13/3 ARJE) EV/EBITDA (14/3 ARJE) Div Yield (2012/3 A) Div Yield (2013/3 ARJE) Div Yield (2014/3 ARJE) 6.6 6.5 1.1 1.0 17.8 17.7 15.8 2.4 2.1 7.1 7.2 Daigo Fukunaga 福永 大悟 Senior Analyst Tel : +81-3-5649-8322 [email protected] x x x x x x x % % % x x x % % % パチンコ市場自体は縮小トレンドが続いているが、当社は積極出店によって事業拡 大を図っていく考えであり、中期的に 600 店舗、長期的には 1,000 店舗を目指してい る。また、600 店規模からはパチンコ・パチスロ機の内製化(自社ブランド機種を機械 メーカーに委託生産)を本格的に展開する方針。これによって投資コストを抑え、収 益性を格段に高めることが可能となる。 ☆カタリスト ARJ が期待する株価上昇のカタリストは以下の通り。 【認知度向上】香港上場の際には話題となったものの、投資家における認知度は依然 として高いとは言い難い。会社側は今後 IR 活動を積極化し国内外の投資家に広くア ピールしていく方針であり、隠れ優良株として認知度が上がる可能性がある。 【業績の安定性の証明】当社は業績及び配当について、会社計画を公表しない。決算 ごとに結果が浸透していく形となる。 【積極出店のイメージ浸透】当社は 14.3 期から年間 40 店舗ペースでの新規出店を目 指している(ARJ では 30~40 店舗を想定)。積極的な出店が話題になれば、パチンコ産 業は衰退産業というイメージを払しょくできる可能性がある。 【景気回復の恩恵】景気回復による消費マインドの改善及び所得水準の改善はもちろ んポジティブに作用する。また、パチンコ業界と相関性が高いノンバンク業界が回復 局面を迎えており、これも追い風と言える。 ☆バリュエーション 目標株価は 13.3 期予想配当利回り 6%で設定した。配当利回りは通常の日本株であ れば 5%で十分魅力的だが、当社の場合は為替リスクと香港株という制約があるため、 1%ディスカウントして考える。 *As of 2/20/2013 Year SALES yoy OP 12/3 A 165,078 -2.7% 30,237 13/3 CE 13/3 ARJE 168,000 1.8% 30,500 13/3 CONS* 166,883 1.1% 32,013 14/3 ARJE 171,800 2.3% 31,000 14/3 CONS* 174,008 4.3% 32,150 15/3 ARJE 182,100 6.0% 33,100 **Based on number of shares of 742,850,360 yoy -1.2% 0.9% 5.9% 1.6% 0.4% 6.8% RP 28,404 29,700 30,411 30,200 31,393 32,300 1 yoy -0.3% 4.6% 7.1% 1.7% 3.2% 7.0% ( Millions of yen , yoy : %) NI yoy **EPS yoy **DPS 15,898 -1.8% 21.4 -1.8% 4.4 18,300 15.1% 24.6 15.1% 11.5 17,902 12.6% 24.5 14.5% 18,600 1.6% 25.0 1.6% 11.7 18,564 3.7% 25.4 3.5% 19,900 7.0% 26.8 7.0% 12.5 Source: Company data, Bloomberg and ARJ ダイナムジャパンホールディングス(HK06889) ADVANCED RESEARCH JAPAN ARJ ANALYST REPORT ◎バリュー株としての魅力を支える業績の安定性 当社のバリュー株としての魅力を考えるにあたり、バランスシートと株主還元策(後述)につ いてはあまり議論の余地がないのだが、業績の安定性については様々な見方があろう。一般的 にパチンコホール業界が衰退産業というイメージが強いこともあり、懐疑的に見る向きが多い かもしれない。この点について、ARJ の考えを詳述する。 【パチンコホールの業界動向】 日本生産性本部の「レジャー白書」によると、パチンコホールの売上規模(貸玉収入ベース) は日本の娯楽市場(ゲーム、ギャンブル、飲食、カラオケ)において 4 割超を占めており、圧倒 的な規模を誇る。しかしこれまでのトレンドを見ると、2004 年以降は一貫して下落傾向が続い ている。 とくに売上規模については 10 年足らずのうちに 3 分の 2 の規模まで縮小してしまった。 これがパチンコ業界が衰退産業という印象を強く与えてしまっている一因と言える。 パチンコホール業界の動向 Pachinko Halls Industry Trend Number of halls Gross pay-ins of pachinko halls 20,000 30.0 18,000 25.0 16,000 14,000 店舗数 Number of halls 20.0 パチンコホール売上(貸玉収入) Gross pay-ins of pachinko halls 12,000 10,000 15.0 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 Source:日本生産性本部および警察庁 Japan Productivity Center and National Police Agency ARJ では、市場規模が急速に縮小してきた主な理由を以下のように考えている。 ①貸金業法改正(2006 年) ②低貸玉パチンコの本格普及(2007 年~) ③リーマンショック後の景気低迷(2008 年~) ④モバイル向けソーシャルゲームなど新しい娯楽の登場(2010 年~) このうち最も影響が大きいのは実は②と見られる。パチンコをする際、まずパチンコホール から玉を借りるのだが、以前は玉あたり 4 円が基本であった。ところが最近では、玉あたり 1 円や 2 円で貸し出す低貸玉パチンコが普及してきている。少ない資金で長時間楽しめるという 点がデフレ時代にマッチしていたためであろう。しかし当然ながら、玉を貸すことによって発 生するパチンコホールの収入は縮小する。これが貸玉収入で見る市場規模が急速に縮小してし まった主因である。しかし、低貸玉パチンコの普及が中小ホールの経営難に拍車をかけたのは 事実だが、当社のようにこれを勝機に事業拡大に成功したホールもある。パチンコ遊技人口自 体も震災影響という特殊要因があった 2011 年を除いて比較的安定しており、少なくとも貸玉収 入の縮小トレンドと同じレベルでパチンコホール市場が縮小しているわけではない。 2 ダイナムジャパンホールディングス(HK06889) ADVANCED RESEARCH JAPAN ARJ ANALYST REPORT パチンコホール業界における低貸玉機と高貸玉機の構成比 Mix of Low and High Playing Cost Machines in the Industry Low paying cost (低貸玉) 100% 90% 80% 70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0% 4 7.7 96 17.5 92.3 07 High paying cost (高貸玉) 82.5 08 28.2 31.1 71.8 58.9 10 11 09 Source:会社資料 Company data なお、パチンコホールは東日本大震災の影響を大きく受けた業界である。被災して営業不能 となった店舗が多数あったという直接的な影響だけでない。原発問題により日本全体が節電ム ードとなり、電力を大量に消費するパチンコホールで遊ぶことに対して自粛ムードが漂った。 有力政治家による業界バッシング発言もあった。パチンコ機器メーカーも新機種の投入を自粛 したため、ホールは新台入れ替えという重要な集客手段を失った。こうした特殊要因はすでに 一巡しているため、ARJ では 2012 年のパチンコ遊技人口は大幅に回復する可能性が高いと見て いる。 パチンコ遊技人口の推移 Number of Pachinko Players Trend million 20 18 17.9 17.1 17.2 16.6 16 14.5 15.8 16.7 14 回復 へ To Recover 12.6 12 10 8 6 4 2 0 04 05 06 07 08 09 10 11 12 Source:日本生産性本部 Japan Productivity Center 【当社の特徴・強み】 では、こうした市場環境において当社はいかにして成長を遂げてきたのか。当社は創業こそ 1967 年と古いが店舗数が 100 店舗を超えたのは 2001 年であり、 その後 10 年あまりで一気に 356 店舗(2013 年 1 月末)まで急拡大した。業界全体が沈んでいく厳しい環境下でもこれだけの成長 を実現できた要因は以下の通りと考える。 ①店舗の収益モデルを標準化しロードサイド中心に出店、徹底した経営管理とローコスト運営 を行った(マルハンは逆に都心部の大型店舗で稼ぐモデルである)。 3 ダイナムジャパンホールディングス(HK06889) ADVANCED RESEARCH JAPAN ARJ ANALYST REPORT ②その結果、低貸玉パチンコにいち早く取り組むことができ、むしろ他店舗と差別化ポイント として集客につなげることができた。 ③こうした戦略を実行できる人材を現場レベルでも揃えていた(当社は 20 年以上前から大卒の 新卒採用を続けている)。 ④上場を目標に掲げ、成長拡大に対する経営陣の意識が高かった。 結果、過去 10 年間で店舗あたりの貸玉収入は 38%も減少したが、店舗あたりの売上高(当社 は会計基準として IFRS を採用して以降、貸玉収入から払い出した景品コストを控除した店舗粗 利を売上高として計上している)は 10%減にとどめることができた。既存店舗の収益力を維持 しながら積極的に店舗拡大を進めたことで、経常利益はほぼ倍増している。ここ数年は景気悪 化により出店を抑え気味で経常利益も伸びていないが、以下に述べるように 14.3 期からは再び 新規出店を加速していく見通しである。既存店舗の売上が多少落ちていくことは避けられない にしても、グループとして安定成長を続けることは十分可能と考える。 当社の単独業績推移 Historical Eanings Trend (Non Consolidated) 単位:百万円 Millions of yen 03.3 04.3 05.3 06.3 07.3 08.3 09.3 10.3 11.3 12.3 13.3 1H 貸玉収入 売上高 経常利益 経常利益率 店舗数 Gross pay-ins Revenue RP RP ratio Number of halls ①店舗あたり貸玉収入 ②店舗あたり売上高 Gross pay-ins per hall Revenue per hall 638,610 79,100 16,182 20.5% 152 4,201 520 827,779 1,074,620 1,183,209 1,100,901 1,067,831 972,620 857,139 853,030 897,653 458,875 95,800 116,600 135,400 125,900 144,700 158,400 163,800 166,600 161,500 79,977 12,093 14,224 13,053 923 12,424 32,567 32,102 27,368 29,324 16,372 12.6% 12.2% 9.6% 0.7% 8.6% 20.6% 19.6% 16.4% 18.2% 20.5% 193 233 272 287 280 302 325 342 346 347 4,289 4,612 4,350 3,836 3,814 3,221 2,637 2,494 2,594 1,322 496 500 498 439 517 525 504 487 467 230 ①過去10年間の変化率 Change in past 10 years (03.3-12.3) -38% ②過去10年間の変化率 Change in past 10 years (03.3-12.3) -10% Source:会社資料及びARJ Company data and ARJ analysis ◎中長期の成長シナリオ 当社の中長期的な成長シナリオは大きく 2 つある。1 つは出店の再加速。もうひとつは長期 的な話だが、パチンコ機・パチスロ機の内製化・自社ブランド化である。この 2 つについて詳 述する。 【出店の再加速】 当社は既存のダイナム店舗(13.3 期上期末時点で 176 店舗)、ゆったり館(同 136 店舗)、信頼 の森(同 44 店舗)という 3 つの店舗モデルがある。既存ダイナム店は玉あたり 4 円の高貸玉機を 中心とした従来型の店舗であり、ゆったり館は玉あたり 1 円および 2 円の低貸玉機(パチスロは メダルあたり 5 円および 10 円)を中心にローリスクローリターンでゆっくりとパチンコを楽し んでもらおうというコンセプトである。そして信頼の森については、すべて玉あたり 1 円(パチ 4 ダイナムジャパンホールディングス(HK06889) ADVANCED RESEARCH JAPAN ARJ ANALYST REPORT スロはメダルあたり 5 円)とし、全席禁煙、景品はコンビニ並みの品揃え、といった形でゆった り館のコンセプトをさらに先鋭化したスタイルである。 しかし、会社側が今後出店を考えているのは基本的に最も成長が見込める店舗形態であるゆ ったり館のみ。ダイナム既存店と信頼の森についても収益的に厳しい店舗はゆったり館に転換 していく方針と見られる。今 13.3 期はここまで 1 店舗を出店済み。期末までに 6 店舗を出店し て合計 7 店舗の新規出店となる見通しだが、来 14.3 期以降は年間 40 店舗を目標に出店してい く方針である。 ゆったり館の平均的な出店モデルは以下の通り。 設置台数:480 台(パチンコ機 360 台、パチスロ機 120 台) 初年度の総投資額:4.6 億円 3 年目以降の標準的な売上高:年間 4.2 億円 営業利益:年間 1.3 億円 ROI:10 年間で年平均 27% 【機械内製化】 パチンコホールは通常、機械メーカーからパチンコ機やパチスロ機を購入するが、その購入 費用は 1 台あたり 30~40 万円と非常に高額である。その結果、機械メーカーが高い粗利率を誇 る一方、パチンコホールは重い負担により経営難に陥っている店舗も少なくない。つまり業界 における富の配分が機械メーカーに偏っており、これはいかにも不健全な状況である。当社は 年間ですべての機種が 1 回入れ替わるため、たとえば 480 台の標準的な店舗の場合、機械への 投資だけで年間 1.5 億円以上にもなる。これが 356 店舗あればその費用は膨大なものだ(機械の 購入費はすべて販管費で処理)。 そこで当社が取り組んでいるのが機械の内製化である。厳密に言うと、機械メーカーに自社 ブランドの機械を OEM で作ってもらう。これによって 1 台あたり 20 万円程度にコストを抑えら れる。機械メーカーにとっても、台あたりの販売価格と粗利額はもちろん減るものの、日本最 多の店舗数を持つ当社が購入を約束してくれるため、台数の計算が立ち広告宣伝費も不要とな るなどメリットのほうが大きい。 現状の店舗数ではまだ実験段階だが、600 店舗レベルが見えたあたりから本格的に内製化を 進め、1,000 店舗規模では自社ブランド比率を 50%にまで高める考えである。現時点ではまだ 株価に織り込める話でははないが、長期的には確実に収益改善が見込める魅力的なビジネスモ デルと言える。 ◎株主還元策 当社は株主還元策として配当性向 45~50%を打ち出している(配当予想は非開示)。これは 当社が上場する香港市場における平均的な水準に合わせて設定した、とのこと。13.3 期上期は 45.8%だった。一般的な日本企業のように利益が落ち込んでも減配は避けたい、安定配当を続け たいという意識はあまりない。業績連動で配当額も上下すると考えておいたほうが良いだろう。 ただし、ARJ は当社の業績は安定的と見ているため、多少の調整はあっても配当利回りの計算 に影響が出るほどの配当額が変動するリスクは小さいと考える。 5 ダイナムジャパンホールディングス(HK06889) ADVANCED RESEARCH JAPAN ARJ ANALYST REPORT ◎業績動向 長期の成長シナリオは別として、目先の業績トレンドについても触れておきたい。今 13.3 期を含めた 3 年間の業績動向について、ARJ の見解を述べる(本レポート末の PL も参照)。 【13.3 期】 上期実績 総売上高 850 億円、うち遊技業収入 820 億円(前年同期比 2.2%増)、 営業利益 155 億円(同 11.7% 増)、EPS 14.02 円、1 株配当 5.75 円、店舗数 356(新規出店 1) 上期業績は全体として堅調に推移。店舗あたりの売上高も震災で落ち込んだ 12.3 期から順調 に回復している。 コスト面においても、新株発行費用など上場関連費用として約 10 億円を要したが、一方で目 ぼしい高額の新機種が出なかったこと、中古機種を活用したことなどにより遊技台購入費を 8 億円ほど抑制できた。また、震災関連の損失が解消されたこと、新規出店が 1 店舗に留まった(当 社の出店は例年下期に集中する傾向がある)こともコスト抑制につながり、2 ケタの営業増益と なった。なお、単独ベースの決算では上期として過去最高益を達成した。 通期見通し(会社計画は非開示) 総売上高 1,740 億円、うち遊技業収入 1,680 億円(前年同期比 1.8%増)、営業利益 305 億円(同 0.9%増)、EPS 24.6 円、1 株配当 11.5 円(配当性向 46.7%)、店舗数 362(新規出店 7) 基本的に下期も上期の好調なトレンドが続くと見ている。ただし 4Q に新規出店が 6 店舗集中 するため、その出店コストが相応に発生する見通し。また、既存店舗の新台入れ替えコストも 上期よりは厚めとなる可能性が高い。 したがって下期においては上期に比べ、売上高は季節性の影響(農閑期に売上が伸びやすい) もあり若干増えるものの、コスト増により営業利益水準は逆に若干下がると予想する。結果、 通期としては営業利益で微増益に留まろう。一方、実行税率が一般的な日本企業並みに低下す る見通しであるため、当期純利益は相対的に高い伸びを見込んでいる。 なお、下期の配当について ARJ では上期と同額と想定した。 【14.3 期】 総売上高 1,778 億円、うち遊技業収入 1,718 億円(前期比 2.3%増)、 営業利益 310 億円(同 1.6% 増)、EPS 25.0 円、1 株配当 11.7 円(配当性向 46.7%)、店舗数 392(新規出店 30) 既存ダイナム店および信頼の森の店舗あたり売上については、過去の実績では前述のように 概ね年率 1%の減少トレンドである。しかし ARJ では、最近の景気先行きに対する楽観的なセ ンチメントがパチンコホール業界にもポジティブな影響を及ぼすと考え、14.3 期については 0.5%減の想定とした。一方でゆったり館については、既存店は横這いを維持しながら 13.3 期 末の新店が寄与する見通しとしている。 新規出店は 30 店舗レベルを想定しているが(会社側が目標に掲げる 40 店舗より保守的に見て いる)、出店は下期に集中するために売上貢献は限定的で、初期費用が嵩むために利益面ではマ イナスインパクトとなろう。 香港上場の際の一時費用が消えること、引き続き中古機の活用など営業費用の効率化を進め ていくものの、利益成長という観点からは微増益の踊り場的な一年になると予想する。 6 ダイナムジャパンホールディングス(HK06889) ADVANCED RESEARCH JAPAN ARJ ANALYST REPORT 【15.3 期】 総売上高 1,881 億円、うち遊技業収入 1,821 億円(前期比 6.0%増)、 営業利益 331 億円(同 6.8% 増)、EPS 26.8 円、1 株配当 12.5 円(配当性向 46.7%)、店舗数 432(新規出店 40) 14.3 期下期の新規出店が本格的に収益寄与し始め、先行投資が業績数値にも結びついてくる 年になるだろう。消費増税後の動きが読みにくいこともあり、既存店売上は既存ダイナム店と 信頼の森で前期比 1%減、ゆったり館については同 0.5%減とやや保守的な前提を置いた。一方 で新規出店数は 40 店と会社側が中期的な巡航速度と考える水準を想定。14.3 期に比べコスト 増も限定的で、売上以上に利益の伸びが大きくなると見ている。 ◎類似企業比較 当社はパチンコホールとしては唯一の上場企業であるため、純粋な意味での同業他社比較は 難しい。したがってここでは、パチンコ・パチスロ機械大手で当社と同水準の利益を上げてい る 4 社と、カラオケ機器およびカラオケボックス運営大手の第一興商(7458)を取り上げる。第 一興商については、店舗で使用する機械を内製化しているビジネスモデルと業績の安定性、盤 石な財務基盤と積極的な株主還元(自社株買いも積極的に継続)というバリュー株としての側面 に類似性を感じるためである。 比較してみると、当社は PER や PBR で割安感が強い訳ではないが、配当利回りは突出して高 い。外国株であるため為替リスクがつきものとはいえ、一方で他のパチンコ銘柄に比べ業績は 安定している。現状ではこのあたりが当社の投資魅力と言えるだろう。 類似企業比較 Peer Comparison 単位:百万円 Millions of yen 6412 平和 Heiwa 6417 SANKYO SANKYO 6425 ユニバーサルエンターテインメント Universal Entertainment 6460 セガサミーHDS Sega Sammy HDS 7458 第一興商 Daiichikosho HK06889 ダイナムジャパンHDS Dynam Japan HDS Price (2/20/2013) 1,737 3,905 1,555 1,588 2,322 13.44HK$ Market Cap (JPY) 173,368 381,118 124,703 422,772 138,681 120,536 PER (FY12 CE) 6.4 45.6 5.2 9.7 11.6 6.6 PBR (FY12 1H A ) 1.2 0.9 0.8 1.4 1.5 1.0 32% 93% 83% 61% 62% 69% Net cash (FY12 1H A) -81,547 263,842 34,316 99,443 13,446 26,563 Net cash/ Market cap -47% 69% 28% 24% 10% 22% 22% 175% 20% 24% 27% 47% 3.5% 10.2% 18.5% 3.8% 9.0% 4.8% 3.9% 22.9% 24.9% 2.5% 12.2% 7.5% 2.4% 14.7% 11.8% 7.1% 17.6% 17.8% FY10 A 85,880 201,606 45,019 396,732 127,885 176,599 FY11 A 95,120 173,682 74,858 395,502 127,246 171,650 166,900 123,000 98,000 470,000 128,000 174,000 FY10 A 15,276 51,923 5,264 68,750 16,510 30,613 FY11 A 20,741 40,315 26,349 58,384 18,774 30,237 FY12 CE 33,800 12,000 34,000 66,000 18,800 30,500 FY10 A 17.8% 25.8% 11.7% 17.3% 12.9% 17.3% FY11 A 21.8% 23.2% 35.2% 14.8% 14.8% 17.6% FY12 CE 20.3% 9.8% 34.7% 14.0% 14.7% 17.5% Equity ratio (FY12 1H A) Payout ratio (FY12 CE) Div. Yield (FY12 CE) ROA (FY11 A) ROE (FY11 A) Sales FY12 CE OP OP margin As of 2/20/2013 Source:会社資料及びダイナムについてはARJ予想 Companys data and Estimates on Dynam by ARJ 7 ダイナムジャパンホールディングス(HK06889) ADVANCED RESEARCH JAPAN ARJ ANALYST REPORT ◎リスク 当社が抱えるリスク要因について以下に述べるが、いずれについても ARJ 予想に織り込んで いない。とくに為替変動の影響については留意いただきたい。 【消費税増税】 目下、最大のリスク要因と言える。パチンコホール業界においては、過去の消費税導入、税 率引き上げの際に価格転嫁することはなかった。つまり、増税分はホールがすべて負担してい た。当時は業界として成長が続いていたために負担を吸収できたわけだが、逆に業界の縮小が 続く現状で同様の対応を取ることは難しい。当社の貸玉料は 9,000 億円から 1 兆円もの水準で あり、3%を負担すると約 300 億円、5%だと 500 億円の利益が消える。これは現実的ではない ため、今後は消費者に転嫁していくしかないだろう。 具体的には、貸玉料や換金率を変更し店舗粗利を確保していくなどいくつかの方法が考えら れる。しかし業界としてまだ合意が形成されているわけではない。また、パチンコホールは当 社以外では非上場企業であり、極端に言えば利益成長を意識する必要もない。全ては無理にし ても、消費税の一部を自己負担するホールが出てきた場合、当社も何らかの対応を迫られる可 能性がある。 【為替変動】 当社は純然たる内需企業であり、為替が事業上で影響を及ぼすことはない。ただし、香港上 場の際に発行した新株は当然ながら香港ドルベースで払い込まれたため、現状で約 158 億円を 香港ドル現金で保有している。これは期末日の為替レートで円換算されるが、その評価額の増 減が損益に影響する。10%動けば 15.8 億円の評価損益が発生するわけである。 13.3 期上期では 2.3 億円の評価損が発生したが、その後は急激な円安が進んでいるために 13.3 期末では逆に評価益が発生する可能性が高まっている。あくまで 3 月末日の為替レートで 決定されるためまだ確定的な話ではないが、足元の香港ドル/円レートは 9 月末から 20%ほど 安い水準にあり、相応の評価益が計上されるだろう。 なお、評価益は IFRS では売上に計上されるため、当然ながら営業利益の押し上げ効果にもな る。ただし、これは会計上の売上と利益であり相応のキャッシュが入ってくる訳ではない。そ のため為替に関する損益は配当には反映させない可能性が高いと見ている。よって、ARJ 予想 にもこの要素は織り込んでいない。 さらに、これは当社のファンダメンタルズとは無関係であるが、当社の株価自体も当然なが ら為替変動の影響を受ける。一株配当は日本円で設定されているため、配当利回りを考える上 で為替水準を意識することは不可欠と言える。 【法規制】 パチンコ業界は警察庁が実質的に監督しているが、行政の意向によって業界に対する規制が 大きく変わり、企業収益にも影響を及ぼすケースが何度もあった。今後もこのリスクは存在し 続けるだろう。 【カジノ解禁】 カジノ解禁の話題が出ると通常のパチンコ関連株は上昇することが多い。それは彼らのほと んどが機械メーカーであり、カジノという新たな納入先が誕生するという期待感による。しか 8 ダイナムジャパンホールディングス(HK06889) ADVANCED RESEARCH JAPAN ARJ ANALYST REPORT しパチンコホール業界にとっては、スロットマシンというパチスロに類似した設備を持つカジ ノの誕生がネガティブな影響を及ぼす可能性がある。少なくとも株式市場は短期的にはそう判 断するかもしれない。 ただし当社に関しては事情が大きく異なる。1 円パチンコ、5 円パチスロなど低貸玉機が主力 であるため、恐らく富裕層中心となるカジノとは客層が異なる可能性が高い。しかもカジノ立 地の候補地は東京であればお台場、大阪であれば関西国際空港周辺であり、郊外ロードサイド 中心に展開する当社のパチンコホールとはエリアが重なることもない。もちろん物見遊山とし てカジノに足を運ぶパチンコファンは出てくるだろうが、彼らが完全にカジノに鞍替えしてし まうことは考えにくい。パチンコホールに客足が戻るまでそう時間はかからないのではないか。 少なくとも当社への影響は限定的と見ている。 【異業種への MA】 当社は手元資金の活用手段の一つに MA を掲げているが、基本的な考えは国内では同業者、海 外では投資銀行などの金融業である。香港というアジアの金融センターに上場していることも あり、この方向性は理解できないわけではない。しかし日本企業の海外 MA は金融分野ではあま り成功例がない。特に当社にとっては異業種参入となるだけに、よりリスクが高いという点は 留意しておく必要があろう。 9 ダイナムジャパンホールディングス(HK06889) ADVANCED RESEARCH JAPAN ARJ ANALYST REPORT 連結損益計算書 Income Statement and Valuation 単位:百万円 Millions of yen 総売上高 Total revenue 遊技業収入 Revenue 総店舗数 Total number of halls 既存店舗 Traditional halls 店舗数 Number of halls ゆったり館 Yuttari kan 店舗数 Number of halls 信頼の森 Shinrai no mori 店舗数 Number of halls 自販機手数料等収入 Other income Total expenses from operations 店舗営業費用 Hall operating expenses 一般管理費 General & administrative expenses その他営業費用 Other operating expenses 営業利益Profit from operations 金融費用 Finance costs 税引前利益 Profit before tax 税金費用 Income tax expenses 当期純利益 Profit for the period 10.3 172,359 165,461 11.3 176,599 169,637 12.3 171,650 165,078 13.3E 174,000 168,000 14.3E 177,800 171,800 15.3E 188,100 182,100 331 350 355 362 392 432 121,840 118,174 110,914 111,500 110,900 110,900 176 176 176 176 176 176 41,193 42,378 42,922 44,900 49,400 59,800 130 132 135 142 172 212 2,428 9,085 11,242 11,600 11,500 11,400 25 42 44 44 44 44 6,898 136,617 134,787 642 1,188 35,742 2,442 33,300 13,086 20,214 6,962 145,986 144,239 934 813 30,613 2,137 28,476 12,285 16,191 6,572 141,413 138,785 1,754 874 30,237 1,833 28,404 12,506 15,898 6,000 143,500 138,100 2,800 2,600 30,500 800 29,700 11,400 18,300 6,000 146,800 141,600 2,500 2,700 31,000 800 30,200 11,600 18,600 6,000 155,000 149,600 2,600 2,800 33,100 800 32,300 12,400 19,900 *As of 2/20/2013 Source:会社資料およびARJ予想 Company data and Estimates by ARJ EBITDA 47,144 42,075 41,041 40,600 41,300 43,700 (売上比 % of revenue) 営業費用 SGA EBITDA 営業利益 Operating income 経常利益 Ordinary income 当期純利益 Net income 79.3% 28.5% 21.6% 20.1% 12.2% 82.7% 24.8% 18.0% 16.8% 9.5% 82.4% 24.9% 18.3% 17.2% 9.6% 82.5% 24.2% 18.2% 17.7% 10.9% 82.6% 24.0% 18.0% 17.6% 10.8% 82.4% 24.0% 18.2% 17.7% 10.9% (変化率 Change) 遊技業収入 Revenue 営業費用 SGA 営業利益 Operating income 経常利益 Ordinary income 当期純利益 Net income - 2.5% 6.9% -14.4% -14.5% -19.9% -2.7% -3.1% -1.2% -0.3% -1.8% 1.8% 1.5% 0.9% 4.6% 15.1% 2.3% 2.3% 1.6% 1.7% 1.6% 6.0% 5.6% 6.8% 7.0% 7.0% ROA ROE - 17.1% 20.6% 17.6% 17.8% 18.6% 17.7% 18.0% 15.8% 18.3% 15.6% 43.1% 51.1% 59.7% 68.9% 71.6% 73.5% 27.21 97 9.6 21.80 115 5.7 21.40 126 4.4 24.6 152 11.5 25.0 165 11.7 26.8 179 12.5 自己資本比率Equity ratio 修正EPS Modified EPS(Yen) 修正BPS Modified BPS(Yen) 修正DPS Modified DPS(Yen) *上場後の発行済み株式数(742,850,360株)で修正 Based on total shares of 742,850,360 after listed 配当性向Payout ratio P/E P/B EV/EBITDA 配当利回り Dividends yield 35.4% 26.1% 20.5% 46.7% 46.7% 46.7% - - 1.29 - 6.6 1.07 2.4 7.1% 6.5 0.98 2.1 7.2% 6.1 0.90 1.7 7.7% 10 ダイナムジャパンホールディングス(HK06889) ADVANCED RESEARCH JAPAN ARJ ANALYST REPORT 連結貸借対照表 Balance Sheet 単位:百万円 Millions of yen 10.3 資産 Assets 固定資産 Non-current assets 有形固定資産 Property, plant & equipment 無形固定資産 Intangible assets 繰延税金資産 Deferred tax assets その他 Others 固定資産合計 Total non-current assets 流動資産 Current assets 棚卸資産 Inventories 売掛金及び前払い費用等 Prepayments etc. 現金及び預金 Cash and deposit その他 Others 流動資産合計 Total current assets 資産合計 Total assets 負債 Liabilities 流動資産 Current liabilities 買掛金等 Trade payables 未払金等 Accruals & other payables 有利子負債 Borrowings その他 Others 流動資産 Total current liabilities 固定負債 Non-current liabilities 有利子負債 Borrowings その他 Others 流動資産合計 Total non-current liabilities 負債合計 Total liabilities 純資産 Net assets 資本金 Share capital 剰余金 Reserves 純資産合計 Total Equity 負債・純資産合計 Total liabilities and net assets 11.3 12.3 13.3E 14.3E 15.3E 101,191 1,775 12,572 18,449 133,987 98,004 1,678 11,549 20,930 132,161 95,033 1,489 10,864 12,204 119,590 96,030 1,000 12,510 12,650 122,190 97,030 98,030 1,000 1,000 12,720 13,610 12,650 12,650 123,400 125,290 5,981 2,948 22,087 1,955 32,971 166,958 4,747 2,321 17,460 10,238 34,766 166,927 4,531 3,415 28,524 401 36,871 156,461 4,090 4,390 32,470 500 41,450 163,640 4,190 4,440 4,480 4,750 38,630 46,200 510 540 47,810 55,930 171,210 181,220 1,459 19,329 26,335 8,624 55,747 1,232 17,600 15,439 10,749 45,020 1,148 21,090 1,654 9,492 33,384 1,390 24,280 1,000 9,660 36,330 1,420 24,680 0 9,880 35,980 1,510 26,400 0 10,470 38,380 27,934 11,348 39,282 95,029 22,578 13,959 36,537 81,557 21,583 8,020 29,603 62,987 7,000 7,570 14,570 50,900 5,000 7,570 12,570 48,550 2,000 7,570 9,570 47,950 5,540 66,389 71,929 6,100 79,270 85,370 5,000 88,474 93,474 15,000 112,744 112,740 15,000 15,000 122,661 133,272 122,660 133,270 166,958 166,927 156,461 163,640 171,210 181,220 Source:会社資料及びARJ予想 Company data and Estimates by ARJ 自己資本比率 Equity Ratio 現金及び現金同等物合計 Total cash 有利子負債合計 Total debt 純有利子負債 Net cash 43.1% 22,087 54,269 -32,182 51.1% 17,460 38,017 -20,557 59.7% 28,524 23,237 5,287 68.9% 32,470 8,000 24,470 71.6% 38,630 5,000 33,630 73.5% 46,200 2,000 44,200 連結キャッシュフロー分析 Cash Flow Analysis 単位:百万円 Millions of yen 営業キャッシュフロー Net cash from operating activities 税引前当期純利益 Profit before tax 減価償却費 Depreciation 運転資本増減 Change in Working Capital 法人税支払額 Tax その他 Others 投資キャッシュフロー Net cash from investing activities 固定資産の取得 Purchase of PP&E その他 Others 財務キャッシュフロー Net cash used in financing activities 銀行借入金の増加等 Bank loans raised 銀行借入金の返済等 Repayment of bank loans 新株発行 Equity finance 配当金支払 Dividends paid その他 Others 為替換算調整額 Effect of exchange rate changes フリーキャッシュフロー FCF 10.3 19,229 33,300 11,402 -5,507 -20,429 463 -10,053 -11,133 1,080 -7,560 43,098 -43,305 0 -7,242 -111 0 1,616 11.3 33,399 28,476 11,462 -553 -6,975 989 -17,248 -6,152 -11,096 -20,778 13,850 -30,527 0 -4,295 194 0 -4,627 12.3 31,906 28,404 10,804 2,704 -12,360 2,354 10,998 -7,471 18,469 -31,840 22,000 -37,453 0 -4,885 -11,502 0 11,064 13.3E 29,110 29,700 10,100 -292 -11,400 1,000 -11,100 -11,100 0 140 8,000 -15,200 15,884 -8,543 0 0 18,150 14.3E 29,740 30,200 10,300 -160 -11,600 1,000 -11,300 -11,300 0 -11,680 0 -3,000 0 -8,683 0 0 6,760 15.3E 31,070 32,300 10,600 -430 -12,400 1,000 -11,600 -11,600 0 -12,290 0 -3,000 0 -9,290 0 0 7,180 Source:会社資料およびARJ予想 Company data and Estimates by ARJ 11 ARJ Sales Contact TOKYO Toshio Ohkuma [email protected] +81-3-5649-8322 Ikuhiro Yamada [email protected] +81-3-5649-8322 Shusaku Saito [email protected] +81-3-5649-8322 Yoshie Nakao [email protected] +81-3-5649-8322 [email protected] +44-20-7268-3361 [email protected] +1-212-453-3541 LONDON Yumi Yamamoto NEW YORK Chris Dodson レポートの内容についてのお問い合わせは、下記セールスチームまでよろしくお願いいた します。 東京 メールアドレス 電話番号 大熊敏夫 [email protected] 03-5649-8322 山田育弘 [email protected] 03-5649-8322 斎藤宗作 [email protected] 03-5649-8322 中尾佳枝 [email protected] 03-5649-8322 [email protected] +44-20-7268-3361 [email protected] +1-212-453-3541 ロンドン 山本由美 ニューヨーク クリス・ドドソン 当社の発行するレポート等はお客様への情報提供のみを目的としています。これらレポート等は信頼でき ると思われる現在の公開情報に基づいて作成されていますが、当社はその正確性、完全性に関する責任を 負いません。当社はレポート等の情報を合理的な範囲で更新していますが、変則的な間隔を置いて発行し ているため、最新の情報と乖離している場合があります。 当社の発行するレポート等は、有価証券の売却もしくは購入を勧めるものではありません。また、これら レポート等は、機関投資家向けに発行されるもので、特定の投資目的、財務状況、もしくは要望を考慮し たものでもありません。配信される情報や分析、報道に関しては綿密な取材、調査に基づいたものである ものの、その正確性、信頼性、迅速性を当社が保証するものではありません。誤字、脱字などによる単純 な表記ミスなどの理由による場合も含め、何らかの理由により誤りである可能性もあります。当社及び当 社の発行するレポートを提供する如何なる関係者も、視聴者及び利用者の有価証券及び金融商品の売買に より生じた如何なる損失、費用の責任を負わず、損害賠償に応じません。十分ご注意いただくようお願い いたします。 本レポートの作成者は本レポートの対象会社と重大な利益相反の関係にはありません。 発行人: 103-0013 東京都中央区日本橋人形町 3-7-10 株式会社 ARJ インベストメンツ 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第 1028 号 DOLL-3 8F This report is for information purpose only and is based on current public information that we consider reliable, but we do not represent it is accurate or complete, and it should not be relied on as such. Although we seek to update our research as appropriate, the contents may be different from the most recent fact as the report is published at irregular intervals as appropriate. This research is not an offer to sell or the solicitation of an offer to buy any security in any jurisdiction where such an offer or solicitation would be illegal. It does not constitute a personal recommendation or take into account the particular investment objectives, financial situations, or needs of individual clients. The price and value of investments referred to in this research and the income from them may fluctuate. Past performance is not a guide to future performance, future returns are not guaranteed, and a loss of original capital may occur. The author of this report is not in relation of serious conflict of interest with the reported company. Issuer: ARJ Investments Co., Ltd. 8F DOLL-3 3-7-10 Nihonbashi Ningyo-cho Chuo-ku Tokyo Japan 103-0013 Financial instruments firm the Director General of the Kanto Regional Financial Bureau(Financial Instruments and Exchange Act) No.1028 U.K. and European Economic Area (EEA): Unless specified to the contrary, issued and approved for distribution in the U.K. and the EEA by ARJ (Europe) Limited. Investment research issued by ARJ (Europe) Limited has been prepared in accordance with ARJ (Europe) Limited’s policies for managing conflicts of interest arising as a result of publication and distribution of investment research. This report has been issued in the U.K. only to persons of a kind described in Article 19 (5), 38, 47 and 49 of the Financial Services and Markets Act 2000 (Financial Promotion) Order 2005 (all such persons being referred to as "relevant persons"). This document must not be acted on or relied on by persons who are not relevant persons. Any investment or investment activity to which this document relates is only available to relevant persons and will be engaged in only with relevant persons. In other EEA countries, the report has been issued to persons regarded as professional investors (or equivalent) in their home jurisdiction. アナリストによる証明 本レポート表紙に記載されたアナリストは、本レポートで述べられている内容が、分析対 象銘柄の発行企業及びその証券に関するアナリスト個人の見解を正確に反映したものであ ることをここに証明いたします。また、当該アナリストは、過去・現在・将来にわたり、 本レポート内で特定の判断もしくは見解を表明する見返りとして、直接又は間接的に報酬 を一切受領しておらず、受領する予定もないことをここに証明いたします。 利益相反に関する開示事項 株式会社 ARJ インベストメンツ(以下「ARJ」 )は、契約に基づき、アナリスト・レポー トの提供を継続的に行うことに対する対価を契約先証券会社より包括的に得ておりますが、 本レポートに対して個別に対価を得ているものではありません。レポート対象企業の選定 は ARJ が独自の判断に基づき行っているものであり、契約先証券会社を含む第三者からの 指定は一切受けておりません。 担当アナリスト並びに ARJ と本レポートの対象会社との間には、重大な利益相反の関係は ありません。 免責事項 当社の発行するレポート等はお客様への情報提供のみを目的としています。これらレポー ト等は信頼できると思われる現在の公開情報に基づいて作成されていますが、当社はその 正確性、完全性に関する責任を負いません。当社はレポート等の情報を合理的な範囲で更 新していますが、変則的な間隔を置いて発行しているため、最新の情報と乖離している場 合があります。 当社の発行するレポート等は、有価証券の売却もしくは購入を勧めるものではありません。 また、これらレポート等は、特定の投資目的、財務状況、もしくは要望を考慮したもので もありません。配信される情報や分析、報道に関しては綿密な取材、調査に基づいたもの であるものの、その正確性、信頼性、迅速性を当社が保証するものではありません。誤字、 脱字などによる単純な表記ミスなどの理由による場合も含め、何らかの理由により誤りで ある可能性もあります。当社及び当社の発行するレポートを提供する如何なる関係者も、 視聴者及び利用者の有価証券及び金融商品の売買により生じた如何なる損失、費用の責任 を負わず、損害賠償に応じません。十分ご注意いただくようお願いいたします。 レーティングシステム 個別銘柄に対する株価判断(レーティング)の定義 新規 Long: 新規に買いを推奨 新規 Short: 新規に売りを推奨 継続 Long: 新規の買いで推奨中、継続して買いを推奨 継続 Short: 新規の売りで推奨中、継続して売りを推奨 ポジション・クローズ(Long/Short) : 買いの推奨、又は、売りの推奨に対する反対売買の推奨 印象ポジティブ: 印象はポジティブだが、直ちに買いの推奨をするものではない 印象ネガティブ: 印象はネガティブだが、直ちに売りの推奨をするものではない 投資判断見送り: レポート発行時点においては、買い、又は、売りの推奨をしない 目標株価が記載されている場合、対象レポートの種類により、下記の投資対象期間を想定 し、目標株価を設定しています。 Research Report: 6~12カ月 Sales Note: 6カ月以内 ARJ Daily: 6ヶ月以内 尚、相場環境の変化、及び対象事業会社の動向を考慮し、株価の変動要素となりうる事象 が上記投資対象期間に含まれないと思われる場合には、別途、レポート本文中に、その旨 を明記する。 発行人: 103-0013 東京都中央区日本橋人形町 3-7-10 株式会社 ARJ インベストメンツ 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第 1028 号 DOLL-3 8F
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