③検討内容解説資料(PDF版) - O

2015/4/30
ISO TC34/SC8(茶分科委員会)静岡会議における検討内容(参考)
ISO TC34/SC8 国内審議委員会
2015/1/14 に ISO TC34/SC8 事務局から送られてきたドラフトアジェンダをもとに、過去に参加した委員が解説を加えました。会議に傍聴
人として参加される方々には、この他に資料を配布する予定ですが、
(ISO TC34/SC8 事務局から送られてきた英語の文書)
、ISO TC34/SC8
において検討中の内容ということで、配布できない文書があることをご了承願います。
番号
項
目
解
説
N699 には、ISO TC34/SC8 が維持管理している規格と作業中のプログラムのリストがある。
7
事務局報告
8
定期的レビューの結果
定期的レビュー(システマティックレビュー)は既に投票済。その結果の報告がある。
茶
N684(投票期間 2013/01/15~2013/06/17)
。日本は O-メンバーで投票権なし。テスト用の揺動篩
8.1
8.2
- 粒子サイズ分析によ
る分級
その説明がある。
で分級するという内容(ISO 11286:2004 参照)。
インスタントティー(固体)- N683(投票期間 2013/01/15~2013/06/17)。日本は O-メンバー。インスタントティーは茶葉か
規格
ら湯(水)抽出したものを乾燥させた水分散性固体という内容(ISO 6079:1990 参照)
。
茶とインスタントティー(固 N682(投票期間 2013/01/15~2013/06/17)。日本は O-メンバー。HPLC を用いたカフェインの分
8.3
体) 法
-
カフェイン含量決定 析法の手順(ISO 10727:2002 参照)。
高速液体クロマトグ
ラフィー法
8.4
8.5
インスタントティー(固体)- N681(投票期間 2013/01/15~2013/06/17)。日本は O-メンバー。塩酸処理して、炉で 550℃-30 分
総灰分の決定法
茶 -
以上焼却するという内容(ISO 7514:1990 参照)。
官能評価のための浸出 N 680(投票期間 2013/01/15~2013/06/17)。日本は O-メンバー。紅茶の茶葉 2g-100ml で 4~6
液の準備法
8.6
8.7
分。ミルクティーもある(ISO 3103:1980 参照)。
水分の決定法
- 103℃法
-
票した。(ISO 7513:1990 参照)
Part 1 N706(投票期間 2014/10/15~2015/03/18)。日本は、「確認」に投票し、「Folin-Ciocalteu 法は、
茶に含まれる総ポリフェノー 茶葉浸出液では良い。他方、RTD では酸化防止のためにアスコルビン酸を添加するので、
ル量
- Folin-Ciocalteu 法
緑茶と紅茶の特性
8.9
1kg 以上)によるサンプリング量や数(ISO 1839:1980 参照)
。
インスタントティー(固体) - N705(投票期間 2014/10/15~2015/03/18)。日本は、規格として問題ないことから「確認」に投
緑茶と紅茶の特性
8.8
N 679(投票期間 2013/01/15~2013/06/17)。日本は O-メンバー。コンテナサイズ(20kg 以上、
茶 - サンプリング
-
ポリフェノールの値が大きくなる。静岡会議で情報提供したい。
」とコメントを送った。
Part 2 N707(投票期間 2014/10/15~2015/03/18)。日本は、「確認」に投票し、「本法はカテキンの標準
茶に含まれるカテキン含有量 品を得る必要がある。日本の WAKO が、カテキン類の標準品(EGCg, ECg, EGC, EC, GCg, Cg,
-
高速液体クロマトグラフ GC, C)を提供している。」と情報提供した。
ィー法
9
ワーキンググループ報告
9.1
WG1
9.1.1
事前検討事項
N696(投票期間 2014/10/27~2015/12/05)で 9.1.1、9.1.2、9.2.3、9.1.4 の継続審議に関する投票
があり、総て継続することの承認が得られた。
茶生産における適正製造規範
第 23 回ロンドン会議、第 24 回コロンボ会議ともに、プロジェクトリーダーが欠席。検討状況
(GMP(GAP 含む)
)
も不明。コロンボ会議では、9.1.3 のリーダーDr David が説明。委員長から日本に対しては、
Mrs Ramoneda(アルゼンチ
GAP の資料要求があり、JGAP 英語版を送付した。
ン)
第 23 回ロンドン会議において、中国国内で「ウーロン茶の定義」の検討が進んでいること、次
スペシャルティー(白茶を含 に「ジャスミン茶の定義」を優先すると発表があった。第 24 回コロンボ会議では、成分結果(主
9.1.2
まない)
に、総ポリフェノール含量、カテキン量、全遊離アミノ酸)を統計処理することにより紅茶、
Prof Wan(中国)
緑茶、ウーロン茶、白茶を分類できるという結果が提示され、今後の茶の定義に対して成分に
よる分類の方向性が提案された。しかしながら、複数の成分や解析法などの情報が抜けていた
ことから、会議の席では検討できないとなり、継続審議となった。N 703、N 704(投票期間
2015/03/19~2015/06/20)の提案があった。
冷水で溶けるインスタントテ 第 24 回コロンボ会議では、世界中に流通している冷水で溶けるインスタントティーは現行のイ
9.1.3
ィーと温水で溶けるインスタ ンスタントティー規格に入らないものが出てきている。また、インスタントティーに対して、
ントティー
水分と灰分以外の規格が決められていないのも課題であると発表があった。
Dr David(イギリス)
ISO 14502-2 法を用いた、茶成 第 24 回 コロンボ会 議では 、Theogallin (茶固有の 成分のため 茶の識別の ために分析 必
9.1.4
分の測定法範囲の拡大
要),Theobromine および熱異性体を含めた 8 種のカテキン分析の必要性が示され、現行法への
Prof Engelhardt(ドイツ)
組み込みが提案された。
HPLC によるテアフラビンの 第 24 回コロンボ会議では、Theaflavin の HPLC 分析の必要性と、分析法について報告された。
9.1.5
決定法
分析法確立には標準品の入手が必要になる。
Prof Engelhardt(ドイツ)
緑茶の官能評価のための浸出 Dr Bond に日本案を提出。N693(2014/05/20)で事務局がエキスパートを募集(日本-中国案が
9.1.6
液の準備法
掲載)
。日本も堀江氏をエキスパート登録した。
Dr Bond/Prof Wan
9.1.7
9.2
緑茶の用語
同上
Dr Bond/Prof Wan
WG4
白茶
第 24 回コロンボ会議で、
DTR12591 として提案された。
N686
(投票期間 2013/07/05~2013/10/05)。
日本は O-メンバー。2013 年 11 月 3 日 TR12591 として承認された(P-メンバーの承認で採択可
能)
。
9.2.1
9.3.1
白茶の用語
第 24 回コロンボ会議で、緑茶用語と同時に提案された。日本は WG にも加わっていないこと
Dr Bond
から、情報なし。
HPLC によるテアニンの決定
N689(投票期間 2013/11/06~2014/02/06)
。投票期間中に、日本は O-メンバーから P-メンバーに
Dr Wang(イギリス)
変更。堀江氏がコメントを送る。N690 で ISO/WD 19563(stage 20.20)として承認される。N691
で WG の設置が提案(2014/04/09。日本も参加)
、N692 で設置が承認される(2014/05/12。日本
「賛成」に投票。)。
10
将来の作業
第 24 回コロンボ会議では、中国から「緑茶の官能評価のための浸出液の準備法」と「緑茶の
用語」
(
「白茶の用語」もあったかも。)を検討すべきと提案があり、その場で、委員長から賛否
を求められた。すべての出席した国が「yes」と答え、検討することになった。
今回、ここで「抹茶の定義」のプレゼンができれば考えているが、まだ返事はない。
11.1
欧州茶委員会(EUROPEAN
欧州茶委員会が、いろいろな行動をとっている。その報告がある。
TEA COMMITTEE)からの最
新情報
11.2
国際連合食糧農業機関「茶に FAO IGG on Tea における作業状況について報告がある。
おける政府間グループ会議」
の農薬ワーキンググループ
12
その他
不明。
13
次回会議の開催場所
次回の開催場所について、聞かれる。ただし、この段階で決定されることは少ない。
14
議決の採択
第 23 回、第 24 回で、三井農林の鈴木さんがメンバーに指名され、最後に委員会メンバー全員
で確認する。