第4章 大館市の観光の推進態勢

第4章
大館市観光振興の推進態勢
第4章 大館市の観光の推進態勢
1.受け入れの課題
(1)具体的取り組み方策
プランの基本方針から導き出された具体施策を実施していくうえで、その<内容の具
体化><実施態勢><実施主体><実施時期>など、全体として最大限の効果を生み出
すような体系的な実施プログラムの策定が必要です。
特に、その中で最も重要となってくることは、観光案内人などのボランティアの養成
などの人材育成であり、その基本となるのは市民がふるさとを愛し、本市を訪れる方々
へおもてなしの心を持って接する、という日常的ライフスタイルの構築です。それは生
涯教育であり、まちづくりの観点からも構築されていかなければならないと考えられま
す。
(2)推進態勢の確立
個別施策を実施し目標を達成するには、計画の推進態勢が最も重要であります。行政、
各観光関連団体がそれぞれの役割を担い、そこに地域や市民が参画しながらダイナミッ
クに実行できる推進態勢が必要となります。
また、広域連携による施策については連携関係市町村等がそれぞれのテーマにもとづ
き、フレキシブルに連携できる推進態勢を整える必要があります。
(3)
「おもてなしの心」の醸成
個別施策を推進するうえでは、関係者の意識のあり方が何より大切であり、あらゆる
場面で観光客にとって「また来たくなるまち」を感じさせるように、企業や市民等に広
く<おもてなしの心>を普及するための啓発活動が必要であり、そしてそのための具体
的な仕組みづくりが必要です。
(4)情報収集・発信
個別施策を推進していくうえでは、一方で大きく様変わりしつつある観光の動向等そ
の時々の社会・経済情勢に柔軟に対応していかなければなりません。そのためには観光
をめぐる国内外の動向を的確に把握するための情報収集活動と、これらの情報はもとよ
り、本市の観光に関する情報の発信をより積極的に行う必要があります。
2.推進態勢
(1)推進主体の役割
平成21年7月3日に設立した「大館地域観光振興協議会」が中心となって行政と民
間の連携・協働を図りながら具体的な取り組みを進めていきます。
これに加え、広く市民・ボランティア団体の参画を受入れていく環境の整備のため、
地域単位や世代層に応じた推進母体を構築し、観光の一翼を担っていただくことが必要
であります。
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第 4 章 大館市観光振興の推進態勢
以下が各推進主体の役割です。
①大館市
市は本計画に基づき、国・県、圏域市町村、関連団体と連携し、総合的な施策の推
進を図ります。
さらに、市は市民参画型観光を推進するため、庁内一丸となって施策を推進します。
そのため、市では全部局・全課により本計画を推進する態勢をつくります。
また、体験型観光へのシフトを進めるため、市内部に仮称「大館まるごと体験推進
協議会」を設置し、課題を重点的に整理検討してまいります。
②(社)大館市観光協会
大館市観光協会は市の4大まつりの運営を中心に観光案内所業務(観光物産プラザ
を含む)を受託しながら、市や商工会議所、観光関連団体、民間事業者との連携態勢
を築き、観光情報の収集・提供や誘客PR活動を積極的に取り組むとともに、
「市民参
画型観光」の総合受入れ窓口の機能も果たします。
また、道の駅ひないを運営する比内町観光開発公社などとの合併や新公益法人化と
いった課題を解決し組織強化につとめます。
③大館商工会議所・大館北秋商工会
市と共に観光協会を強く支援していきます。飲食、物産、サービス業など観光関係
業者を中心に、観光部会を構成し、観光振興のための主体的な事業展開を進め、接客・
サービスなどの向上につとめます。大館北秋商工会についても、観光振興のために連
携します。
④民間事業者
本計画の推進をビジネスチャンスとして認識し、観光振興による受益に対する自覚
を持ち事業を展開するとともに、お客様に対し心のこもったおもてなしをするため、
研修や啓発活動を積極的に推進し、事業のスキルアップを目指すことにより本計画の
推進に連携すます。
⑤地域
市民参画型観光を担うのは地域であるとの自覚を持ち、地域固有の財産である歴史、
文化や人材の集約につとめ、これを観光の発信や受入れに提供することで<おもてな
しの心>の発信拠点を担っていきます。
⑥市民
一人ひとりが地域の自然や歴史、文化等に対する知識と誇りをもち、自発的に自ら
の持つ能力を最大限に発揮して観光の受入れ態勢に協力します。訪れる人々を温かく
迎え、多くの人々との交流を深めるということは、市民誰でもできることであり、市
民が大館に誇りを持ち、それを外来者に温かく表現することから観光への参画が実現
されます。
そういった参画が尐しずつ市民の心を豊かにし、そこから地域の活動に積極的に参
- 28 -
第4章
大館市観光振興の推進態勢
加していくなど、魅力あるまちづくりに寄与していくことになります。
(2)大館地域観光振興協議会
「大館地域観光振興協議会」は、官民の各観光関係団体が連携し、大館地域の観光振
興の諸課題に取り組みます。この協議会は以下の団体によって構成されます。
① (社)大館市観光協会
② 大館商工会議所
③ (社)大館青年会議所
④ 秋北バス株式会社
⑤ JR東日本株式会社大館駅
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
⑫
⑬
⑭
比内町観光開発公社
大館北秋商工会
大館市物産協会
大館商工会議所青年部
大滝温泉地域活性化協議会
あきた北農業協同組合
秋田名物本場大館きりたんぽ協会
大館曲ワッパ協同組合
(社)秋田犬保存会
⑮ 大館市教育委員会
⑯ 大館市
そのほか秋田県、同北秋田地域振興局、旅行会社などが必要に応じてオブザーバー
として参加します。
(3)広域連携組織の役割
大館市をめぐる広域連携に関わる既存組織は、かねてから以下のようなものがあり、そ
れぞれ組織の目的に沿った取り組みを行ってきました。
①「日本海沿岸東北自動車道建設期成同盟会」
…秋田県、秋田県町村会、秋田市、能代市、大館市、由利本荘市、男鹿市、鹿角市、
北秋田市、小坂町、上小阿仁村、八峰町、藤里町、三種町、五城目町、八郎潟町、
井川町、大潟村
②「大館能代空港利用促進協議会」…秋田県北市町村及び五城目町、深浦町を対象
③「花輪線利用促進協議会」…盛岡市、滝沢村、八幡平市、鹿角市、大館市
④「温泉わくわく連絡会」…県北3地域振興局管内市町村
⑤「北部エコタウン地域環境産業観光推進協議会」…大館市、鹿角市、小坂町、
⑥「大館圏域産業祭運営委員会」…大館市、小坂町
⑦「北東北三県観光立県推進協議会」…秋田県、青森県、岩手県
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第 4 章 大館市観光振興の推進態勢
⑧「津軽地域観光協会サミット」…弘前市、平川市、黒石市、大鰐町、大館市など
これに加え、秋田県が青森デスティネーションキャンペーン(東北新幹線青森延伸
に伴う観光キャンペーン)に向けて準備している圏域の連携による地域協議会を含め
ることができます。
こうしたそれぞれの目的をもって活動してきた既存の広域連携による組織、団体の
連携の実績を活用して、本計画で提案されている新たな広域観光ルートの策定に結び
付けていくことが効果的と考えられます。
必要に応じて連携市町村等からなる推進組織を広域観光圏の観光振興組織として発
展させていきます。
3.推進プログラム(年次計画)
前章で整理した各施策の推進プログラムは以下の通りです。
なお、実施時期については、本計画が10年間を目標としていることから、おおむね
①3年以内に着手する事業を「短期」
②3年以上5年以内に着手する事業を「中期」
③10年を目標とする事業を「長期」
といたします。
また、各施策が計画通り進行しているかを管理するため、外部に評価機関を設け、おお
むね3年、5年、10年ごとに評価を行い、進行管理を実施いたします。
計
画
展開施策
実施時期
短期
中期
1.既存の観光の磨き上げと新たな資源発掘
(1)すぐれた特産品を活用し ・きりたんぽ、曲げわっぱ、比内地鶏、山の芋、とんぶり、たけの
た観光の振興
こなどの既存の特産品のブランド力向上と販売促進
○
○
・地域の特徴を活かした特産品の開発と飲食店づくり
・観光物産プラザを拠点とした市内の複数の物産館、道の駅、
産直施設の連携による機能強化
○
・豊富な農産物やハモンセラーノ製法の生ハムなどを多角的に活用
した新商品開発
○
・きりたんぽまつり、比内とりの市などのイベントの磨き上げ
・大館市物産協会、本場大館きりたんぽ協会、曲ワッパ協同組合な
ど物産関係団体の連携による物産振興の総合プロデュース
(2)先人や歴史的逸話など
・「ハチ公物語」を大館市最高の観光の財産として守り活用する
を活用した物語づくりによる
・ハチ公関連の観光施設を磨き上げ、魅力をアップしていく
観光の創出
・ハチ公関連グッズの新商品開発を働きかけ、販路を拡大する
- 30 -
○
○
○
○
長期
第4章
大館市観光振興の推進態勢
計
画
展開施策
・名犬シロなど、観光や物産振興にリンクできる<物語>を創出し、
関連した新たな観光物産を開発する
実施時期
短期
○
・相馬大作など、歴史的逸話関連サインを整備する
○
・吉田松陰等が通った羽州街道等の歴史観光コースを整備する
○
・秋田三鶏記念館が完成したことにより、郷土博物館を拠点とした
○
天然記念物観光コースを整備する
(3)市内に点在する温泉の ・市内に点在する既存の「温泉」を磨き上げ、付加価値をつけて売
磨き上げと活用による 観光
の展開
中期
り出す
○
・オンパクなどの民間イベントと連携し、大館の温泉を PR する
○
・大滝温泉活性化協議会を支援し、温泉街を活性化する
○
○
・温泉を活用した新たなイベントを創出する
(4)伝統工芸品などを活かし
・体験インストラクターの育成
○
た体験型観光の推進
・体験工房の整備充実
○
・体験システムの整備拡充
○
○
・秋田杉桶樽製作体験等の新たな体験可能メニューの開発
・伝統工芸品をはじめとする地域固有文化の PR
○
・地域に残る伝統的工芸の発掘と活用
○
(5)「里山」の自然や農業に
・グリーンツーリズムの受け入れ態勢の充実
○
ふれ、余暇を楽し む滞在型
・トレッキングコースの整備とPR
○
などの観光の促進
・修学旅行など教育旅行としてのPR
○
○
・忠犬ハチ公の縁で交流する渋谷区教育委員会への提案
・自然とのふれあいが可能な家族旅行のメニューの充実
○
・宿泊可能農家との連携、農業体験メニューの拡充
○
・宿泊可能農家との連携
○
(6)エコツーリズムとしての
・修学旅行など教育旅行としてのPR
○
産業観光の推進
・あきたエコタウンセンターと連携し受け入れ態勢の整備
○
・あきたエコタウンセンターと連携し案内人の育成
○
・学習的要素が多すぎるので、観光要素の付加の方策の検討
○
・他の観光コースとのドッキング
○
・受け入れ企業との連携
○
(7)新たな観光メニューの創
・鉱山遺産の発掘(花岡、釈迦内、大葛金山、長慶金山)
○
出
・鉄道遺産の発掘(廃線のトレッキング)
○
・映画ロケ景勝地の保存(「ハチ公物語」「好きだ、」「みちのく
子供風土記」「心臓破りの丘」)
・フィルムコミッションの創設
- 31 -
○
○
長期
第 4 章 大館市観光振興の推進態勢
計
画
展開施策
・ライフスタイル観光への対応(釣り、ハングライダー等)
実施時期
短期
中期
○
(8)既存のまつりのリニュー ・既存のまつりのリニューアルをはかるため、市民からの意見を反
アルと新たな名物イベントの
映する仕組みをつくる(「桜まつり」「大文字まつり」「きりた
立ち上げ
んぽまつり」「アメッコ市」の4大まつりについて)
○
・既存のイベントを観光資源として見直し、再構成をはかる(秋田
犬展覧会、ゼロダテ大館展、産業祭、エコタウンフェア、生涯学
○
習フェスティバルなど)
・集客増につながる新たなイベントの企画、支援(ハチ公ヤートセ、
○
ハチ公オン祭、オンパクなど)
・イベントと観光施設の連携による回遊ネットワークづくり
(9)地域商業者との連携
○
・「NOSHO 館 HACHI」や「曲げわっぱ体験工房」「御成町二丁目
コミュニティサロン」など商店街の特産品施設・コミュニティ施
○
設の充実をはかる
○
・旧デパートを利用した交流施設に観光案内機能を持たせる
・商店街に特産品販売や屋台、イベント広場を設置し、機能充実さ
せる(ハチ公小径)
・商店街イベント(「ゼロダテ」「ハチ公市民元気市」など)を支
援、充実させる
○
○
2.特色ある観光地の整備と観光ルートの形成
(1)ハチ公や秋田犬にかか ・「秋田犬会館」「忠犬ハチ公銅像」「ハチ公生家」周辺の磨き上
わる観光コースの整備
○
げ
○
・秋田犬と出会える環境の整備(散歩コース、ドックランなど)
(2)「きりたんぽの本場と比
内地鶏の大館」の観光整備
・ハチ公物語にまつわる市内の観光ポイントの連携
○
・魅力的なハチ公グッズの開発と販路の拡大
○
・秋田犬展覧会の観光PR
○
・本場大館きりたんぽ協会の組織強化(大館市物産協会との合併を
検討したい)
○
・大館がきりたんぽの究極の産地であることをPRし、きりたんぽ
をその本場で食べたいという気分を誘発する(他地域との区別化
○
をはかる)
・「毎日がきりたんぽまつり」の環境を整備する(きりたんぽ店と
NOSHO 館 HACHI と比内地鶏料理店、秋田三鶏記念館の連携~観
○
光コース)
・比内地鶏料理のバラエティをより強くPR、特にラーメンファン
へ大館の比内地鶏ラーメンをPR
- 32 -
○
長期
第4章
大館市観光振興の推進態勢
計
画
展開施策
・長年開催し伝統のある「本場大館きりたんぽまつり」の大館と渋
谷での開催を継続する
・比内地鶏のまつり「比内とりの市」を継続開催する
実施時期
短期
中期
○
○
(3)天然記念物に関わる観 ・天然記念物が6つある大館市の特色を活かすため秋田犬会館、秋
光地を整備する
田三鶏記念館、長走風穴館など既存の観光施設を活用し、大館市
○
固有の魅力を PR する
○
・それぞれを語れる観光案内人を養成する
・長走風穴高山植物群落と芝谷地湿原植物群落をウォーキングコー
スとしても整備し、エコ(ヘルス)ツーリズムと連携する
○
・南限日本ザリガニについては、環境保護のテーマによりエコツー
○
リズムとして、その生息地の見学環境を整備する
(4)観光案内所、物産館、道 ・大館市観光物産プラザの機能充実(観光案内の拠点化)
○
の駅の整備
・道の駅やたて峠、道の駅ひないの機能充実
○
・大館市特産品展示コーナー(いとく大館 SC)の機能充実
○
・NOSHO 館 HACHI、陽気な母さんの店、雪沢産直センターなどの
産直施設との連携
・御成町二丁目コミュニティサロンの観光案内機能の充実
○
○
・不特定多数が利用する施設にも観光案内機能を持たせ、「まちじ
○
ゅう観光案内所」を事業化、システム化する
(5)遊歩道・登山道等の整 (矢立遊歩道)
備
・明治天皇巡行コースの策定(御前水、御坂等)
・吉田松陰、伊能忠敬といった歴史的人物関連イベントと連携した
○
PR
・羽州街道等の歴史的旧道を複数持つ道の博物館的要素を PR する
・矢立自然の会との連携
・旧奥羽線鉄道敷、トンネルの活用
(長木渓流遊歩道)
○
・遊歩道の延長整備検討
・小坂鉄道敷を活用した鉄道敷ウォーキングコースの設置
・鳳凰山登山道、竜ヶ森登山道、田代岳登山道、縫戸山登山道、松
○
峰登山道等の整備
○
・各遊歩道、登山道の案内板、トイレ等を整備
(6)鳥潟会館周辺の整備
・各遊歩道、登山道の案内人の養成と派遣システムの整備
○
・家屋及び京風庭園の維持、整備
○
・観光目的の使用環境の整備
○
○
・資料館の改良整備
- 33 -
長期
第 4 章 大館市観光振興の推進態勢
計
画
展開施策
実施時期
短期
・案内人の養成充実
○
・周辺観光案内板の整備
○
(7)北鹿ハリストス正教会聖
・観光目的の使用環境の整備(施設管理等)
堂周辺の整備
・案内ボランティアの養成
○
・施設パンフレットの作成
○
○
○
・駐車場環境の整備
(8)市内観光ルートの整備
中期
・観光案内板の整備
○
・山下りん作のイコンの保全
○
・ニーズに合わせさまざまなモデルコースの設定
○
○
・各種案内板の設置
・コース別案内パンフレットの作成、配布
○
・観光ホームページによるPR
○
・2次アクセスの充実(観光タクシー、循環バス等)
○
(1)宿泊施設の充実、活用と
・旅行業者とのタイアップによる市内宿泊を伴う旅行商品の開発
○
旅行商品の開発
・宿泊施設でのきりたんぽ鍋提供の促進など特産品、地場産品の使
3.滞在型観光のしくみづくり
用率向上
○
○
・温泉宿泊施設の整備強化
(2)伝統工芸品などを活かし
た体験型観光
・大滝温泉活性化協議会と連携し、大滝温泉宿泊施設の魅力アップ
○
・宿泊施設と観光地と案内拠点の連携
○
(再掲
1-(4)と同じ)
(再掲
1-(5)と同じ)
(3)「里山」の自然や農業に
ふれ、余暇を楽しむ滞在型
○
などの観光の促進
(4)交通のハブ機能を生か ・東北新幹線の全線開通に伴うPR事業である青森デスティネーシ
した 誘客とツアー商品の開
発
(5)体験型メニューの造成と
ョンキャンペーンをステップとした観光のレベルアップ
○
・大館能代空港利用促進協議会と連携した観光PR
○
・花輪線利用促進協議会と連携した観光PR
○
・実施されている体験型メニューをリストアップ
官民による受入れ態勢の整 ・大館市まるごと体験推進協議会(仮称)を設立し、体験メニュー
備
の磨き上げや受け入れ態勢を整備する
・産業観光をはじめとする学習旅行など、新たな体験型観光の誘致
・公民館のサークル講師、人財名簿搭載者などによる新たな体験メ
ニューの創出
・地区公民館・分館を観光の拠点として整備
- 34 -
○
長期
第4章
大館市観光振興の推進態勢
計
画
実施時期
展開施策
短期
中期
長期
4.広域観光ルートの形成と滞在拠点機能の充実
(1)広域観光ルートの開発と ・白神山地、十和田湖、八幡平といった広域観光ルートを開発(秋
市の特色を生かした機能配
置
田県北、弘前市、平川市)
○
・「つがる地域観光協会長サミット」と連携し、東北新幹線全線開
○
業による青森県側からの新たな観光ルートを開発
・宿泊、飲食、体験をセットとした滞在型旅行商品の開発
○
○
・広域交通手段や情報提供、宿泊等各種予約サービスなどの充実
・あきたエコタウンセンターを通した広域産業観光の推進
○
・環境産業の紹介を通じたエコイメージの醸成とエコスーリズムの
展開
・自然体験や生活体験などの文化、教育的な側面に着目したイメー
ジ形成
・広域観光ルートの形成による他地域との連携に伴う存在感の向上
(3)ルート内移動手段の充
・主要拠点間を結ぶ公共交通手段の整備による移動利便性の向上
実・整備
(JR 東日本やバス会社と協議、陳情)
・イベント開催時や季節に応じた臨時的な交通手段の提供
(連携市町村や県による態勢整備のための協議)
○
○
○
○
・花輪線を活用した観光ルートの策定、PR
○
(4)関係市町村の連携・ 協
・県の地域協議会への参画しながら連携協議に参加
○
力態勢の確立
・広域観光ルート関係市町村の官民の連携(県の調整)
○
・広域観光ルートの構築と共同キャンペーン(同上)
○
(5)大館市と交流する遠隔
・ハチ公ゆかりの渋谷区、山形県鶴岡市との連携
○
観光地との連携
・佐竹西家ゆかりの茨城県常陸大宮市との連携
○
・独鈷大日神社の大日堂、鹿角市の大日堂の連携
○
・大葛金山、長慶金山などと中尊寺金色堂をはじめとする黄金文化
○
との連携
○
・商工会議所交流の群馬県館林市との連携
・吉田松陰ロード、羽州街道ウォーク、イザベラ
バード、菅江真
○
澄の足跡関連市町村との連携
・ロケット開発ゆかりの鹿児島県南種子町との連携
○
○
・青年会議所交流の韓国ウルチュ郡との連携
(6)外国人観光客をターゲッ
県や地域協議会と連携したうえで
トとした広域観光ルートの形
・通訳ボランティアの養成
○
・海外に向けた観光PR
○
成
- 35 -
第 4 章 大館市観光振興の推進態勢
計
画
展開施策
実施時期
短期
・修学旅行の誘致や家族単位でのホームステイ等による観光交流の
中期
長期
○
活性化
・外国人向け広域観光コースの策定
○
・国外見本市等における PR 展開
○
5.市民参画型観光の推進と町ぐるみの受け入れ態勢整備
(1)訪れるすべての人々を
・観光案内所の連携機能整備と案内板類の体系的整備
○
温かく迎える、おもてなしの
・まちじゅう観光案内所運動の推進
○
心あふれるまちづくりの推進
・外国人向けの情報提供の充実(県と連携)
○
・トイレや休憩施設の充実
○
・道路の段差解消などのバリアフリー化
○
(2)地元を詳しく知る人をボ
・市民が観光ボランティアとして活躍する場の提供
○
ランティア・ガイドとして育成・
・市民観光ボランティアの育成とサークル化
活用
・埋もれた人材の発掘と活用
○
・観光ボランティアサークルと案内人などの連携
○
○
・老人クラブや各地区公民館高齢者学級と連携した市民と観光客の
○
交流促進
○
・公民館単位の人材集約と参画仕組みづくり
(3)おもてなしの心を大切に
・普段からの市民同士のコミュニティ形成
した市民参画型観光の推進
・子供たちの教育現場、家庭、社会教育におけるもてなしの心の
醸成
○
○
・あいさつ運動、美化活動、手を振る運動などの市民運動の展開
○
・観光ボランティアの要請と観光事業への活動の場の提供
○
・観光に関心のある市民の「しゃべり場」の設置
○
(4)小中学校・ 高等教育機
・学校教育におけるふるさと教育とその実践
関・地域活動との連携
・高等教育における「観光」カリキュラム、人材育成の実践
○
○
○
・地域活動においての観光とまちづくりの連携
・各まちづくり協議会への観光連携の提案
○
・ノースアジア大学との観光協定の実践
○
(5)通訳、手話など市民サー
・市民サークルの観光の現場での活用
○
クルの観桜現場での活躍機
・外国語通訳や手話サークルの連携追加
○
会の提供
・観光ボランティア関連組織の設立支援
○
(6)観光案内版や標識の多
国籍対応
○
・外国語表記サインの設置(県と連携)
6.国内外における情報提供、PR の展開
(1)インターネットを活用した
・市や観光協会のホームページ充実による情報提供の強化
○
情報発信
・ウェブサイト「食宣伝コム」本市ページの充実
○
- 36 -
第4章
大館市観光振興の推進態勢
計
画
展開施策
実施時期
短期
○
・本市特産品等のネットショップ推進
(2)大館市親善大使や首都
・渋谷区民祭や首都圏ふるさと会総会でのPR展開
圏ふるさと会を活用した PR ・大館ふるさと会、高校同窓会を利用してのPR
展開
中期
○
・親善大使制度の拡充整備
・立地企業を活用したPR
(3)首都圏物産展、観光イベ
・首都圏物産展・観光イベントの積極的活用
ント・アンテナショップを活用 ・アンテナショップでの本市特産品の展開
した PR 展開
・首都圏の百貨店、イベントスペースでの物産展の活用
○
・秋田県や北東北3県による観光物産イベントへの積極的参画
(4)渋谷区ほか首都圏にお
・渋谷くみんの広場へ継続出展
ける観光 PR 拠点の展開
・渋谷区学校給食米への大館産あきたこまち提供継続
○
・ZAC 東京における観光発信拠点としての機能整備
(5)国外見本市等を活用し
・国際見本市に向け外国語観光パンフレットを製作します
た海外に向けた情報発信
・国際見本市へ観光パンフやポスター、DVDを提供し、当市をP
○
○
Rします。
・国際フォーラムを誘致し、当市を海外にPRします
- 37 -
長期