(別紙) (仮称)御社地エリア復興拠点施設における震災津波伝承に 係る展示等計画(案) 0.(仮称)御社地エリア復興拠点施設の整備方針 1.震災津波伝承に係る展示のコンセプト 2.震災津波伝承に係る展示の方針 3.震災津波伝承に係る展示の構成 (参考資料1)大槌町の震災津波伝承・基本コンセプト (参考資料2)御社地エリア復興拠点施設における震災津波伝承・ 展示空間 1 0.(仮称)御社地エリア復興拠点施設の 整備方針 ●中心市街地ににぎわいをもたらす拠点 ●図書館と生涯学習施設とを一体的に再建 →町民の様々な文化的活動の場 ●民俗芸能、音楽活動など大槌町の魅力を発信していく拠点 →民俗、文化財を通じた郷土の文化を展示。イベントや 観光など町の情報発信も併せて行う ●防災教育の場、震災伝承の場 →震災津波の惨事を繰り返さないために、震災の教訓 を語り継ぐとともに復興への歩みを伝える 2 1.震災津波伝承に係る展示のコンセプト 記憶の風化を防ぎ、震災の体験や想いを後世に伝える ~忘れない、伝える、そなえる~ • 「忘れない」: • 事実を受け止め明日へと歩むため、津波の悲劇 • 困難に直面しながらも歩みを進めてきた姿 • 多くの人に支えられて復興を進めていることへの感謝 • 「(何を)伝 える」: • 大槌町に起こった震災の様子 • 発災後から復旧/復興へ至るそれぞれの過程での想い • 震災と共に歩む町の歴史 • 震災から立ち上がろうとする大槌の伝統文化 • 「(何のために)伝 える」: • 二度と悲劇を繰り返さないために • 震災の記憶を風化させないために • 防災に対する意識を高め、自分ごととして向き合うために • 「そなえる」: • 防災の知恵や知識を各々が身に着ける(具える)。 • いずれまた起こる震災に備える。 3 2.震災津波伝承に係る展示の方針 ◆ 東日本大震災津波の事実と、復興へ向かう道程を伝える • 被災状況 • 復旧/復興への歩み ◆ 次の世代へ、東日本大震災津波を経験しての思いを伝える • 大槌町への援助に対する感謝の気持ち • 震災にそなえることの大切さ ◆ 繰り返される震災の被害を乗り越え、そこに暮らし続ける大槌 の姿を伝える • 大槌町の震災の歴史 • 震災前の大槌の町の姿 4 3.震災津波伝承に係る展示の構成(全体) ◆ 展示構成 1階ホワイエ:震災前の大槌の町の様子、これまでにも約半世紀周期で発生した震災の歴史を 年表形式で掲示。この地が過去に何度も地震に見舞われてきたこと。そして何 度も繰り返し起こってきた震災を乗り越えて、この地に暮らし続けた大槌の町の 姿を表す。(エリア1) 1階多目的ホール:東日本大震災津波が大槌町にもたらした被害の様子と、それらに立ち向 かい、乗り越えてきた大槌町に住む人々の想いを映像で綴る。(エリア2) 2階展示室:映像で見た、大槌町における東日本大震災津波を更に深堀りして知ることができ るよう大槌町の東日本大震災津波がどのようなものだったのか、展示を通して 伝える。(エリア3) 1階多目的ホール:震災を乗り越えて立ち上がる町民の姿を、伝統芸能を通して描く。 (エリア4) エリア1: (1階ホワイエ) 度重なる震災を乗り越えて生活 を営む大槌の姿。 #東日本震災津波前の大槌の 町の姿を中心に描く(展示) ⇒歴史を知る エリア2: (1階多目的ホール) 映像で見る。大槌町における東 日本大震災津波とは(映像) エリア3: (2階展示室) 大槌町の東日本大震災津波の姿 と、それに立ち向かって歩み続け る大槌の人々(展示) エリア4: (1階多目的ホール) 震災を乗り越えて立ち上が る大槌町民の姿(伝統芸能 を通して)(映像) ⇒事実を知る ⇒事実を深堀し学びを深める ⇒復興へ向かう ・東日本大震災前の大槌の町 の様子(古い町並み) ・大槌町に影響を及ぼした明治 時代以降の震災の歴史を年 表で表す。 ・大槌町で起こった東日本大震 災津波の被害状況 ・震災で被災した状況に立ち向 かい、乗り越えてきた町民の 想い ・東日本大震災津波の大槌町の 被災状況 ・震災に立ち向かう姿、復旧/復 興への歩み ・今後の災害に対するそなえ ・支援に対する感謝の気持ち ・震災を乗り越えて復興に 向かい、立ち上がる大槌 町民の姿を伝統芸能を通 して描く 5 3.震災津波伝承に係る展示の構成(動線) 1階ホワイエ、2階展示室の2つの展示空間に加え、多目的ホールを活用し大槌の津波伝承空間を構成する 1階:ホワイエ(69.8㎡、天井高:7メートル)エリア1 多目的ホール(約150席の可動式イス)エリア2および4 ① ホ ワ イ エ 2階:展示室(34.9㎡、天井高:3メートル)エリア3 多目的 ホール (映像) ② 展 示 室 ③ 6 参考資料1:大槌町の震災津波伝承・ 基本コンセプト 大槌町における津波記録の保存について、「誰に」「何を」「何のために」残すのかといった観点から、 基本コンセプトを設定する。 何を 誰に(誰のために) ①津波が奪ったもの ②災害をどのように乗り越え、復興していったか ③亡くなった方々への思い ④たくさんの支援に対する感謝 ①今を生きる町民の方々 ②大槌町の次世代に ③何があったかを知りたい方々 何のために ①犠牲者の鎮魂のために ②今を生きる我々が強く歩んで行くために ③二度と悲劇に見舞われないために ④国内外の方々との共有財産とするために 大槌町震災津波伝承基本コンセプト 過去・現在 未来 忘れない 伝える そなえる 7 参考資料2:御社地エリア復興拠点施設に おける震災津波伝承・展示空間 具体的には、施設内の以下のフロアでの展示を通して、震災の記憶を伝える。 下記の2か所に加え、1階多目的ホールで、震災に向き合う大槌の姿に追ったドキュメンタリーを放映する。 2階:展示室(震災に関する展示) 1階:ホワイエ、多目的ホール 8
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