石材の施工方法

石材の施工方法
内装床面への規格石材の施工
石材の施工方法には一般的に以下の施工法が用いられています。施工箇所の条件に合った、適切な施工法を選択し、正しく安全に作業をすすめてください。
バサモル工法
石材
目地材
3mm以上
躯体(下地)
石厚+バサモルタル30mm程度
■対応商品
■適用目地
目地は3mm以上を確保してください。既製調合目地材(NSセメント目地な
大理石・御影石・ライムストーン・伊豆若草石
ど)を使用他素材との取合い、伸縮調整目地には弾性目地材(変成シリコー
■下地の条件
下地が乾燥していること。ほこり、不陸、エフロのない十分な強度を備えてい
ること。
1 割付け
石材の割付けは、墨出しをして水糸で正確に行ってください。
2 敷きモルタル(バサモルタル)の敷き込み
下地に散水し、敷きモルタルを厚さ約30
〜50mm程度敷き込みます。木ゴテで
しっかり押さえた後、石材との間に隙間
ができないよう均一に均し下地をつくり
ます。
ン系・ポリサルファイド系)を使用。
ライムストーンは白セメント、
または友色
目地を使用。
5 セメントノロの流し込み
セメントノロを敷きモルタルに流し込み
ます。敷きモルタルは水を吸い取りやす
いので石材1枚程度づつまんべんなく流
し込んでください。
POINT
●セメントノロの水分量を多くすると、接着不良の原因となります。接着強度
を高めるために、接着力増強添加剤を使用してください。
(推奨接着剤:日本化成STモルタル)
◆推奨メーカー品の用途・要領・使用方法に従って使用してください。
敷きモルタルの配合比
セメント 1 : 砂 2.5〜3
3 石材の仮置き
敷きモルタルの上に水糸に合わせて石材を置き、
ゴムハンマーで叩いて
調整します。敷きモルタルが足りない場合は補充してください。
POINT
●十分な叩き込みをし、石材裏面に空隙がないようにします。
●ゴムハンマーでの調整は高い所ばかり叩かず、低い所もしっかり叩いてくだ
さい。
4 石材の除去
石材の向きに注意しながら、一旦石材を取り除きます。
POINT
●敷きモルタルが均一で十分しまっているかを確認します。凹がある場合は、
再度敷きモルタルを補充してください。
その場合、3の工程をもう一度繰り返
してください。
6 石材の張り付け
セメントノロ塗布後、直ちに石材を張り
付けます。
ゴムハンマーで十分叩いて水
平噐でレベル調整してください。
7 目地詰め
目地詰めは乾燥を確認してから
(翌日以降)に行ってください。
施工上の注意
※車輌等重量物の荷重がかかる場所には施工しないでください。
※白系の石材ならびにライムストーンの施工には白セメント、
または友色目地を用いてく
ださい。
※施工する場合は、以下のことにご注意ください。
・色調、模様に差異がありますので、施工の前に仮置き、
ミキシングを行ってください。
・ライムストーン、大理石の酸洗いはお避けください。
・ライムストーン、大理石は浴室床、
プールサイドなどの水まわりには使用しないでくだ
さい。
・スロープ部は滑り性が変化しますので、
ご使用の際はご相談ください。
樹脂モル圧着工法
エポキシ樹脂系接着剤圧着工法
石材
目地材
3mm以上
躯体(下地)
躯体(下地)
クシ目立て
下地調整用モルタル
石材
目地材
3mm以上
樹脂モルタル5∼6mm
クシ目立て
下地調整用モルタル
接着剤2∼2.5mm
■対応商品
■対応商品
大理石・御影石・ライムストーン・伊豆若草石・アポグラニット・アポマーブル
大理石・御影石・ライムストーン・伊豆若草石・アポグラニット・アポマーブル
■下地の条件
コンクリートに精度の良いモルタル下地を塗り付け十分養生します。±2.0
■下地の条件
コンクリートに精度の良いモルタル下地を塗り付け十分養生します。±2.0
㎜以内/2mの不陸のない下地をつくってください。
mm以内/2mの不陸のない下地をつくってください。下地の精度で仕上が
・下地が乾燥していること。ほこり、不陸、エフロのない十分な強度を備えて
りが決まりますので、下地の平滑さには特に注意してください。
いること。
■適用目地
目地は3㎜以上を確保してください。既製調合目地材(NSセメント目地)
を使用
・下地が乾燥していること。ほこり、不陸、エフロのない十分な強度を備えて
いること。
■適用目地
他素材との取合い、伸縮調整目地には弾性目地材(変成シリコーン系・ポリ
目地は3㎜以上を確保してください。
既製調合目地材
(NSセメント目地)
を使用
サルファイド系)を使用。
ライムストーンは白セメント、
または友色目地を使
他素材との取合い、伸縮調整目地には弾性目地材(変成シリコーン系・ポリサ
用。
(目地を入れる前に、目立たない所で目地汚れがないか確認してから施
工してください。)
ルファイド系)を使用。
ライムストーンは白セメント、
または友色目地を使用。
(目地を入れる前に、目立たない所で目地汚れがないか確認してから施工し
てください。
)
1 割付け
1 割付け
2 樹脂モルの塗付け
2 接着剤の塗付け
石材の割付けは、墨出しをして水糸で正確に行ってください。
下地を良く清掃、水浸しし、樹脂モルを5
〜10㎜厚に塗付け、
クシ目ゴテを用いて
クシ目を立ててください。
(推奨接着剤:㈱タイルメント
「テラタイト」)
◆推奨メーカー品の用途・要領・使用方法に
従って使用してください。
3 石の叩き込み
全 面 接 着 するように 石 材をゴ ムハン
マーで叩き込んでください。
石材の割付けは、墨出しをして水糸で正確に行ってください。
接着剤を2〜5㎜厚に塗付け、
クシ目ゴテを用いてクシ目を立ててください。
POINT
●接着剤は配合比を守りしっかり混合してください。混合不良、撹拌不良
は石材への樹脂の染みだしや接着不良の原因になります。
●剥離防止のため、下地、石材の水分を良く乾かしてから使用してください。
(推奨接着剤:㈱タイルメント
「ME-01」
)
◆推奨メーカー品の用途・要領・使用方法に従って使用してください。
3 石の叩き込み
全面接着するように石材をゴムハンマーで叩き込んでください。
4 目地詰め
目地詰めは乾燥を確認してから
(翌日以降)に行ってください。
4 目地詰め
目地詰めは乾燥を確認してから
(翌日以降)に行ってください。
施工上の注意
※車輌等重量物の荷重がかかる場所には施工しないでください。 ※白系の石材ならびにライムストーンの施工には白セメント、
または友色目地を用いてください。
※施工する場合は、以下のことにご注意ください。
・色調、模様に差異がありますので、施工の前に仮置き、
ミキシングを行ってください。
・ライムストーン、大理石、
アポマーブルの酸洗いはお避けください。
・ライムストーン、大理石、
アポマーブルは浴室床、
プールサイドなどの水まわりには使用しないでください。
・スロープ部は滑り性が変化しますので、
ご使用の際はご相談ください。
※接着剤・目地材等につきましてはメーカーの仕様に基づいてご使用ください。
www.abc-cera.co.jp
内装床面への規格石材の施工
外構床への舗石・乱形石材の施工
乱形石材の施工(バサモル工法)
ピンコロ(舗石)の施工
乱形石材
目地材10mm以上
目地材10mm内外
敷きモルタル20∼50mm程度
ピンコロ
躯体(下地)
石厚+バサモルタル30mm程度
■対応商品
石英岩・ライムストーン・ソルンフォーフェンストーン
■下地の条件
下地が乾燥していること。ほこり、不陸、エフロのない十分な強度を備えてい
ること。
■適用目地
目地は10㎜以上を確保してください。既製調合目地材(NSセメント目地)を
使用他素材との取合い、伸縮調整目地には弾性目地材(変成シリコーン系・
ポリサルファイド系)を使用。
ライムストーンは白セメント、または友色目地
を使用。
1 敷きモルタル(バサモルタル)の敷き込み
下地に散水し、敷きモルタルを厚さ約30〜50mm程度敷き込みます。木
ゴテでしっかり押さえた後、石材との間に隙間ができないよう均一に均し
下地をつくります。
敷きモルタルの配合比
セメント 1 : 砂 2.5〜3
2 石材の仮置き
石材をミキシングしたのち仮置きし、
ゴムハンマーで叩いて調整します。
敷きモルタルが足りない場合は補充してください。
POINT
●十分な叩き込みをし、石材裏面に空隙がないようにします。
●ゴムハンマーでの調整は高い所ばかり叩かず、低い所もしっかり叩いてくだ
さい。
砕石100mm程度
伸縮目地杉板
捨てコン50mm程度
■対応商品
ポルフィードピンコロ・ピンコログラニット
■下地の条件
均一に均した砕石の上に、捨コンを打ち十分に養生させた下地をつくってく
ださい。
■適用目地
目地は10㎜内外としてください。
1 敷きモルタル(バサモルタル)の敷き込み
下地に散水し、敷きモルタルを厚さ20〜50㎜程度敷き込みます。木ゴテ
でしっかり押さえた後、石材との間に隙間ができないよう均一に均し下地
をつくります。
敷きモルタルの配合比
セメント 1 : 砂 3
2 ピンコロの埋込み
敷きモルタルの上に良く洗っておいた
ピンコロを据え、
ゴムハンマーで叩いて
埋込みます。
3 石材の除去
石材の向きに注意しながら、一旦石材を取り除きます。
POINT
●敷きモルタルが均一で十分しまっているかを確認します。凹がある場合は、
再度敷きモルタルを補充してください。
その場合、2の工程をもう一度繰り返
してください。
4
セメントノロの流し込み
セメントノロを敷きモルタルに流し込みます。敷きモルタルは水を吸い取
りやすいので石材1枚程度づつまんべんなく流し込んでください。
POINT
3 水締め
施工後、仕上面全体に散水し、水締めします。
4 目地詰め
1日置いた後、ピンコロの固定を確認し
たら、目地モルタル(十分に水を使用し
てどろどろにしたもの)を目地に流し込
みます。
●セメントノロの水分量を多くすると、接着不良の原因となります。接着強度
を高めるために、接着力増強添加剤を使用してください。
(推奨接着剤:日本化成STモルタル)
5 石材の張り付け
セメントノロ塗布後、直ちに石材を張り付けます。
6 目地詰め
目地詰めは乾燥を確認してから
(翌日以降)に行ってください。
施工上の注意
※車輌等重量物の荷重がかかる場所には施工しないでください。
※白系の石材ならびにライムストーンの施工には白セメント、または友色目地を用いてください。
※施工する場合は、以下のことにご注意ください。
ミキシングを行ってください。
・ライムストーンの酸洗いはお避けください。
・施工の前に仮置き、
・ライムストーンは浴室床、
プールサイドなどの水まわりには使用しないでください。
・スロープ部は滑り性が変化しますので、
ご使用の際はご相談ください。
目地モルタルの配合比
5 水洗い
セメント 1 : 水 2
目地のモルタルの水分がある程度抜けたら、水洗いします。目地面が仕
上面より約2㎜程下がった状態で水洗いを止めます。水が引ききったら軟
らかいホウキで掃いて清掃します。
6 養生
1〜2日程度養生してください。
低層内装壁への規格石材の施工
圧 着 工 法 (施工高は
■対応商品
エ ポ キ シ 樹 脂 系 接 着 剤 壁 面 工 法 (施工高は
■対応商品
2,500㎜以内)
大理石・御影石・
ライムストーン・伊豆若草石・
石材
接着剤
アポグラニット・アポマーブル
■下地の条件
コンクリートに精度の良いモ
下地が乾燥していること。ほこ
り、不陸、エフロのない十分な
石材
アポグラニット・アポマーブル
■下地の条件
クシ目立て
目地材
3mm以上
接着剤
コンクリートに精度の良いモ
下地調整用
モルタル
ルタル下地を塗り付け十分養
生します。
大理石・御影石・
ライムストーン・伊豆若草石・
2,500㎜以内)
躯体(下地)
強度を備えていること。
■適用目地
ルタル下地を塗り付け十分養
生します。
下地が乾燥していること。ほこ
躯体(下地)
目地材
3mm以上
下地調整用
モルタル
り、不陸、エフロのない十分な
強度を備えていること。
■適用目地
目地は3㎜以上を確保してください。既製調合目地材(NSセメント目地)を
目地は3㎜以上を確保してください。弾性目地材(変成シリコーン系・ポリサル
使用。
ファイド系)
を使用。
他素材との取合い、伸縮調整目地には弾性目地材(変成シリコーン系・ポリ
サルファイド系)を使用。
ライムストーンは白セメント、
または友色目地を使
用。
(目地を入れる前に、目立たない所で目地汚れがないか確認してから施
工してください。)
1 割付け
石材の割付けは、墨出しをして水糸で正確に行ってください。
2 接着剤の塗付け
接着剤を平ゴテを用いて、3〜4㎜厚に
塗布します。塗布後、専用クシ目ゴテに
てクシ目を立ててください。
1 割付け
石材の割付けは、墨出しをして水糸で正確に行ってください。
2 接着剤塗付け
φ約50mm
約200mm
しっかり混合した接着剤を、ヘラを
用いて石材の裏に点付けします。
300角
300×600角
POINT
●接着剤は配合比を守りしっかり混合してください。混合不良、撹拌不良は石
材への樹脂の染みだしや接着不良の原因になります。
●剥離防止のため、下地、石材の水分を良く乾かしてから使用してください。
●石材裏面のホコリを取り除いてから点付けします。
(推奨接着剤:㈱タイルメントEPS-20)
◆推奨メーカー品の用途・要領・使用方法に従って使用してください。
POINT
●1回の塗布面積は、張り付け可能時間内に張れる面積としてください。
(推奨接着剤:㈱タイルメントME-03)
◆推奨メーカー品の用途・要領・使用方法に従って使用してください。
3 石の張り付け
石材をよくもみこみ、叩き板などで叩き
張り付けます。張り付けは下部より行い、
目地幅のスペーサーを用い、積み上げ
ていきます。
4 目地詰め
目地詰めは乾燥を確認してから
(翌日以降)に行ってください。
3 石材の張り付け
点付け後、直ちにもみこむように張り付けます。叩き板などで叩き十分押
えてください。
POINT
●最下部段・巾木等は割れ防止のため、裏込めをしてください。
4 石材の仮止め
急結セメントで石材を仮止めします。張り付けは下部より行い、目地幅の
スペーサーを用い、積み上げていきます。
※急結セメントは、石焼け等の変色が出ないかを端材で確認してから使
用してください。目地割れ、剥離の原因になります。
5 養生
張り付け後、夏場は1日、その他の時期は2日以上養生します。
6 目地詰め
目地詰めは接着剤の硬化を確認してから
(翌日以降)に行ってください。
施工上の注意
※白系の石材・ライムストーン等注意書きのある石材には石膏シーラー処理をしてください。
※アポマーブル・アポグラニットの緑・赤系の石材は水分で反ることがありますので、目地詰めは2〜3日後に行ってください。
※施工する場合は、以下のことにご注意ください。
・色調、模様に差異がありますので、施工の前に仮置き、
ミキシングを行ってください。
・ライムストーン、大理石、
アポマーブルの酸洗いはお避けください。
・浴室などの水まわりには使用しないでください。
※接着剤・目地材等につきましてはメーカーの仕様に基づいてご使用ください。
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低層内装壁への規格石材の施工
軽量鉄骨下地等の施工
石材
接着剤
目地材
3mm以上
合板等
(厚さ12mm以上)
木胴縁
軽鉄胴縁
躯体(下地)
正面図
約300mm
躯体
(下地)
石材
木胴縁
軽鉄胴縁
合板等
(厚さ12mm以上)
■対応商品
大理石・御影石・ライムストーン・伊豆若草石・アポグラニット・アポマーブル
■下地の条件
・木胴縁、軽鉄同縁は上図のように300㎜ピッチで入れてください。
・合板等は厚さ12㎜以上のものを使用してください。表面の接着強度が高い
ものをご使用ください。
プラスターボードは使用しないでください。
・下
地に動きが出ないようにしてください。目地割れ、剥離の原因になり
ます。
・不陸、合板の継目に目違いがないようにしてください。
■適用目地
目地は3㎜以上を確保してください。弾性目地材(変成シリコーン系・ポリサ
ルファイド系)を使用。
1〜6
P205の[エポキシ樹脂壁面工法]
と同様の手順で施工してください。
※石材のサイズは600角以内、1日に施工する高さは1階程度までにしてく
ださい。
※腰部より下は全面接着剤で施工してください。
施工上の注意
※白系の石材・ライムストーン等注意書きのある石材には石膏シーラー処理をしてくだ
さい。
※アポマーブル・アポグラニットの緑・赤系の石材は水分で反ることがありますので、目地
詰めは2〜3日後に行ってください。 ※施工する場合は、以下のことにご注意ください。
・色調、模様に差異がありますので、施工の前に仮置き、
ミキシングを行ってください。
・ライムストーン、大理石、
アポマーブルの酸洗いはお避けください。
・浴室などの水まわりには使用しないでください。