参加会議:国際標準化機構(ISO)TC92(火災安全) 及び SC1(火災の発生と発達) 会議 会議期間:平成 20 年 4 月 18 日~25 日 会議場所:ソウルプラザホテル、ソウル、韓国 海上技術安全研究所からの参加者 主な貢献 吉田 公一:国際連携センター長 吉田は、ISO/TC92/SC1 の議長を 2004 年以来務 めている。今次会議では、海上人命安全条約 (SOLAS)の下で規定されている火災試験方 法コードの中で使用されている ISO の防火試 験方法規格(ISO 1182, 1716, 5658-2, 5660-1, 560-2, 9705)をはじめ、多くの ISO の防火試験 方法規格の作成及び見直し作業を、議長として 推進した。 ISO/TC92/SC1 ソウル会議 2. 主な審議結果 TC92/SC1 ソウル会議には、13 カ国(Australia, Belgium, Canada, China, Denmark, France, Germany, Italy, Japan, Korea RO, Sweden, UK, USA)から 36 名が参加した。 1. ISO 規格の発行 以下の ISO 規格が 2008 年 4 月に発行された。 ・ISO 20632 パイプ断熱材の燃焼性試験方法 ・ISO 24473 オープン・カロリメータ(オー プンフードによる燃焼発熱測定) FDIS(Final Draft International Standard)の投票 以下の FDIS が投票中である。 ・FDIS 5660-4 低発熱量測定方法 以下の国際規格案(DIS: Draft International Standard)に寄せられたコメントを解決し、FDIS 投票に出すこ とに合意した。 ・FDIS 14696 中間規模燃焼発熱測定方法(ICAL Calorimeter) 3. DIS(Draft International Standard)の投票 以下の DIS が投票中である。 ・CD 29473(火災試験結果の不確かさ) 以下の ISO 規格案の CD 投票に寄せられた意見を解決し、DIS 投票に出すことに合意した。 ・DIS 1182 不燃性試験方法の改正案(IMO/FTP Code part 1 関連) ・DIS 1716 燃焼発熱ポテンシャル測定方法の改正案(SOLAS/II-2 章は引用している) ・DIS 9239-1 床表面材の燃焼の広がり試験方法の改正案 ・DIS 11925-2 小火炎による着火性試験方法の改正案 以下の規格案は、次回会議で DIS を完成して DIS 投票に出すことに合意した。 ・ISO/TS 14934-1:2002(熱流計の校正と使用:パート1 一般指針)の改正 4. CD(Committee Draft)の投票 以下の規格案は、次回会議で CD 案を完成し、CD 投票に出すことに合意した。 ・ISO 14934-3(熱流束計の校正:二次校正方法)の改正 以下の TR(技術報告書)は、ISO 国際規格として発行することを目指し、コレスポンデンス・グループ を形成して、CD 案の作成を推進することに合意した。 ・TR 3814(火災の発生と発達、及び SC1 の火災試験方法の概要) 5. 新作業提案の投票 以下の新作業項目が投票中であるが、投票が可決して新作業として登録される場合には、その WD(Working Draft)をそのまま CD 投票に出すことに合意した。 ・燃焼進展試験方法(Fire Propagation Apparatus: FPA WD 12136) 以下の新作業提案の投票を開始する。 ・ISO 5660-1(コーンカロリメータによる発熱量測定)及び ISO 5660-2(同発煙性試験方法)の統合。 ・ISO TR 5660-3(燃焼発熱測定に関するガイド)を TR から ISO 国際規格に改正する。 ・ISO 13784-1(サンドイッチパネルの中間規模燃焼試験)の修正(Amendment) ・発煙性試験における FTIR による燃焼生成ガス測定(本件は、DIS 21489 が作業期限切れとなるため、一 度作業をキャンセルし、再度 DIS 段階から新作業として始めるものである。) 6. 事前作業項目 以下の事前作業を実施中である。 ・低酸素濃度雰囲気における燃焼発熱(FM-PMA 試験方法) ・ISO 5658-2:火炎伝播試験方法は、国際共同試験(Round Robin test)を実施中である。 ・ISO 14934-3:熱流束計の二次校正方法は、IMO 防火小委員会(FP)の要請で開催作業を開始した。 次回会議で新作業項目投票に出す。 発行済み規格の確認 以下の発行済み規格の定期見直しを行い、変更無しで継続発行することを確認した。 ・ISO 14784-2(サンドイッチパネルの大型規模燃焼試験) ・ISO 13785-1(ファサードの中間規模燃焼試験) ・ISO 13785-2(ファサードの大型規模燃焼試験) 8. リエゾン報告:IMO 国際海事機関 吉田が報告した。 ・IMO の火災試験方法コード(FTP Code)を改正中。 ・IMO は、ISO/EN 1182 及び 1716 の改正に注目している。 ・ISO 代表として次回 FP 53 会議に出席する者は、ISO を通して事前に IMO へ登録する。 9. その他 WG11(試験結果の利用)の新しいコンベナーに、Dr. Chris Lukas を指名した。 ISO/TC92/SC4 が推進している DTS16731「火災安全技術(FSE: Fire Safety Engineering)のための必要デー タ」は、一旦作業を中止して、SC1 との協力の下に新しい枠組みで再出発することとなった。 ISO/TC61/SC4(プラスチックの燃焼挙動)が作成を進めている ISO/CD 30021「プラスチック複合材料 の耐火性試験方法」は、ISO/TC92/SC2 が耐火性試験に関する審査委員会であることから、TC92/SC2 の下 で TC61/SC4 が共同して作業を進めることとなった。 この ISO 規格が完成した時は、FRP 製の漁船及びボー トの機関室周りの隔壁及び甲板の耐火性試験方法として利用できる。 7. 次回会議 次回 ISO/TC92/SC1 会議及びその作業委員会会議は、2008 年 10 月 15 日から 17 日の間、ベルギーのブラッ セルで開催することとなった。次々回会議は、2009 年 4 月の第 3 週又は 4 週に欧州で開催する予定である。 なお、TC92 全体会議及びその SC 会議(SC1 も含む)は、2009 年 10 月 18 日から 23 日の間、米国ペンシ ルバニア州のランカスターで開催される予定である。
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