2016 神戸精神分析セミナー - 一般社団法人 日本精神分析的自己心理

JFPSP訓練研究所
JFPSP訓練研究所
分析家、ニューヨーク州精神分析家免許、栄橋
心理相談室精神分析家・スーパーヴァイザー、
国際自己心理学会評議委員、国際自己心理学会
学術誌編集委員、臨床心理士、甲南大学教授
□安村直己(カリキュラム4担当)
臨床心理士、カールメニンガー精神医学校国際
研修プログラム修了、メンタルヘルス健育研究
所サイコセラピスト、教育委員会・児童相談所
スーパーヴァイザー、甲子園大学大学院教授
諸事項
1. 出願について
(ア) 出願に先立って研究所教員に直接連絡をと
って、申込み書類等の内容について相談してい
ただいて構いません。
(イ) 混乱を避けるため、出願手続き後は、いか
なる理由があっても書類記載事項の書き換えを
お認めすることはできません。また、提出され
た書類もご返却いたしかねますことをご了承く
ださい。
2. 登録手続きについて
(ア) 登録を認められてから、2週間以内に登録料
が振り込まれない場合、登録をお認めできない
場合があります。
(イ) 登録後であっても、出願書類等に虚偽の記
載があることが分かった場合には、登録を取り
消させていただく場合があります。その場合、
登録料の返還は致しかねますことを併せてご了
承ください。
3年間の正規課程
当協会は、精神分析的心理療法家のために、
3年間の正規訓練プログラムも用意しています。
2016年度より始まる第2期の正規訓練生の募
集もはじまり、募集要項をウェブに掲載いたし
ました。神戸精神分析セミナーで取得した各科
目の単位は、この正規訓練プログラムを修了す
るための単位として認定可能です。
THE JAPANESE FORUM FOR PSYCHOANALYTIC SELF PSYCHOLOGY
一般社団法人 日本精神分析的自己心理学協会
2016 神戸精神分析セミナー
2016年4月∼2017年3月
月曜日19:30∼21:00
於:JFPSP三宮オフィス
JFPSP自己心理学協会について
国際精神分析的自己心理学会と関連の深い
JFPSP自己心理学協会では、自己心理学とそれ
に関連する現代の精神分析理論に関心を抱く
精神分析的心理療法家および心理療法の専門
家のための相互互助による研究会・外来心理
相談室・公開セミナーの運営を行っています。
詳細はウェブをご覧ください。 jfpsp.net
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一般社団法人 日本精神分析的自己心理学協会 三宮オフィス
〒651-0087 神戸市中央区御幸通6丁目1-31 フキ三宮ビル701(JR三ノ宮駅より徒歩7分)
Email [email protected]
セミナーのご案内
いたします(最低開講人数4名)。
我が国では精神分析臨床に携わる
一般社団法人日本精神分析的自己
専門家が少なくありませんが、残念
心理学協会が3年をひとつの単位とし
ながら専門的な訓練を得るための機
て提供する本セミナーは、お陰さま
会が充実しているとは言えません。
で4年目を迎えることとなりました。
特に、Kohutに始まる精神分析的自己
精神分析的自己心理学を学習するた
心理学は、我が国でも次第に知られ
めの基礎的な機会として、4年前のプ
つつあるにもかかわらず、組織だって
ログラムをさらにブラッシュアップし
学習するための機会は皆無です。参加
たコースワークを今回も準備していま
者の皆様には、神戸精神分析セミナ
す。皆様の関心に合わせ、お好きな科
ーを一つの訓練機会としてご活用い
目を受講いただけます。各科目は一部
ただければと思います。臨床を深める
を除き全 1 2 回の1年課程であり、毎
場として、また、精神分析的自己心理
月1回、月曜日の夕方より行います。
学の知識を深める場として、多くの臨
参加者が充分な学習の機会を得るた
床家の皆様のご参加をお待ちしてい
めに、少人数の限定メンバーで開講
ます。
一般社団法人日本精神分析的自己心理学協会は、
国際精神分析的自己心理学会(IAPSP)傘下の団体です。
JFPSP訓練研究所
カリキュラム一覧
1. フロイトの著作(吾妻・立木・富樫)
精神分析はフロイトが作り上げたモデルから
始まる解釈学ともいえる。精神分析を学ぶ者は
学派にかかわらずフロイトの著作から出発し、
必要に応じてフロイトに立ち戻らなければなら
ない。メタ心理学、防衛、抵抗や転移、夢、自
由連想、中立性など、さまざまな精神分析の基
礎概念を、フロイトはどのように整理してきた
のだろうか。この授業では「心理学草案」から
始まるフロイトの有名な著作を取り上げ、現代
の自己心理学の考え方を含めつつ、フロイトが
とらえようとした精神分析の作業や、心という
ものがどのようなものなのかを理解する。
2. 自我心理学(上地・富樫)
フロイトの構造論から始まり、米国で開花し
た自我心理学は、さまざまな批判を受けなが
ら、現在もその考え方を発展させ続けている。
自己心理学は自我心理学から始まり、自我心理
学との対比の中で自らを理論化していた。その
中では、自我心理学は批判の対象として扱われ
ることが多い。しかし、自我心理学は、他の学
派同様にそれ自体で発展し、いろいろな考え方
を含んだものになっている。この講義では、フ
ロイトからグリーンソンまで、古典的自我心理
学におけるメタ心理学と技法論をもとに、現代
の自我心理学の考え方も広くとらえていく。ま
たメンタライジング・アプローチについても深
く掘り下げる。
3. 夢と空想(角田・今本)
夢は無意識を理解する主要な方法として、フ
ロイトの時代から重視されてきた。フロイトの
考え方から、自我心理学、対象関係論、現代自
己心理学へと、そのとらえ方の変遷を理解す
る。また、無意識的空想の精神分析的な意味に
ついても理解を深める。
4. ケースセミナーⅠ(羽下・安村)
精神分析的心理療法の研修には、その理論や
技法についての概念的な学習と、実践的に精神
分析的な治療の具体的方法や感覚を体得する症
例検討の両方が必要である。特に、症例を徹底
的に検討することは、臨床における実践的技能
を高めるために効果的であり、精神分析的心理
療法の技法だけでなく、治療者として本質的に
必要な態度を身につける機会となる。そこで、
ケースセミナーⅠでは、参加者各自が担当して
いるケースを毎回1症例、順次報告し合い、指
導者を中心にして参加者全員で共に検討を行
う。そこでさらに全体でディスカッションを行
い、精神分析的心理療法における臨床的な知を
学び、深めることを目的とする。
5. 倫理と私設相談室開設(羽下・角田)
己心理学の理論と技法をめぐる間主観的な理解
を臨床的、総合的に深めることを目的とする。
受講資格
2016年4月1日の時点で次のいずれかの資格を
有し、当研究所の訓練プログラムを受けるため
の高い動機づけを有する方。
1. 医師・臨床心理士の資格を有する方
2. 社会福祉士、教師、看護師のいずれかの資格を
有し、かつ認証された国内外の大学院による
修士(領域を問わない)以上の学位を有する方
3. 臨床心理学またはその関連領域の博士号をお
持ちの方
精神分析臨床の出発点は、開業臨床、また
は、私設相談臨床にある。精神分析臨床に携わ
るものが考えるべき臨床と研究の倫理について
学習し、それとつなぎ合わせる形で、臨床家と
して私設相談室を運営していくときのさまざま
な注意点について議論する。守秘、記録、多重
関係、教育、研究、著作、宣伝、料金、紹介な
ど、私設相談臨床ならではの問題を取り上げな
がら、将来私設相談臨床を行う上で自分がどの
ようなスタンスを取るかについて議論する。
臨床業務に携わる上で十分な倫理的判断力を
持つ方であれば、国籍、人種、性別、宗教的立
場などによって、受講を不当に制限されること
はありません。
6. コフートと自己心理学
①羽下・角田 ②富樫 ③岡
お申し込み方法
(公開セミナー+クリニカルプロセスグループ)
コフートは、これまでの伝統的な精神分析が
ほとんど取り上げて来なかった「共感」を重視
し、自己の体験に注目した、新しい精神分析理
論である「自己心理学」を確立した。それは、
従来の精神分析が重視してきた中立性や正確な
解釈などの考え方を否定して、治療者の応答性
やクライエントとの自己対象関係などの関係性
を重要な治癒の要因とするという、画期的な視
点の転換を意味していた。そこでまず、今日の
精神分析的な心理療法の発展にコフートがどの
ように貢献しているかを学び、さらに、コフー
トが重視した共感の、自己心理学理論における
位置づけについて理解する。そしてまた、そう
した自己心理学の展開に、コフートの人生がど
のような影響を与えていたかについて知り、自
己心理学が立脚する人間観や治療観を学ぶ。さ
らに、コフートの理論や技法に内在していたと
考えられる間主観的な視点について理解し、自
受講料
年間登録料 7,000円。1科目(90分授業 12回
分)あたり84,000円(2015年度当セミナー受講者
は80,000円で受講可能)。
欠席時の返金はありません。
1. 電子メール(推奨)
下記の出願書類を取り揃え、電子メ
ールに添付の上、研究所教務のアド
レスacademicaff[email protected]まで
ご送信ください。
教務への
Eメール
2. 郵送(やむを得ない場合)
下記記載の出願書類を取り え、封筒に「出願
書類在中」と朱書きし、本紙裏面記載の住所ま
でご郵送ください。
1・2いずれの場合も、出願書類に不備があれ
ば、受理しない場合があります。
3. お申し込み書類受理期間
2016年3月21日(月)【必着】
※このセミナーは、当協会が行う精神分析的心
理療法家認定訓練プログラムでもあります。訓
練生の人数が多い場合、締切日を待たずに募
集を終了する場合もありますので、ご了承く
ださい。なるべく早くお申し込みください。
4. お申し込み書類等
JFPSP訓練研究所
1. 登録願書(ホームページ掲載の用紙に必要事項
をご記入の上ご提出下さい)
2. 資格証明が可能な書類(医師・臨床心理士以外の
資格で出願する方は、資格証明書の写しをご
提出下さい)
3. 志願理由書(上下左右余白2∼3cm程度、25 行
35字の体裁でA4用紙3枚以内に、本訓練プロ
グラムを志望する理由についてご記入ください)
審査
一定水準の学習内容を確保するために書類審
査を行います。結果は電子メールまたは電話の
いずれかで行います。
講師一覧
□吾妻 壮(カリキュラム1担当)
精神分析家(米国精神分析学会、ウィリアム・ア
ランソン・ホワイト研究所)、日本精神分析学会
認定精神療法医、精神科医、臨床心理士、医学
博士、神戸女学院大学教授
□羽下大信(カリキュラム4・5・6担当)
臨床心理士、住吉心理オフィス、兵庫県臨床心理
士会会長、ニューヨークNPAP精神分析研究所留学
□今本智子(カリキュラム3担当)
臨床心理士、甲南大学心理臨床カウンセリング
ルーム、ウィリアム・アランソン・ホワイト児
童青年心理療法家、国際自己心理学会会員、国
際関係精神分析学会会員
□角田 豊(カリキュラム3・5・6担当)
臨床心理士、京都連合教職大学院教授、国際自
己心理学会会員
□上地雄一郎(カリキュラム2担当)
臨床心理士、心理学博士、岡山大学大学院教育
学研究科教授
□岡 秀樹(カリキュラム6担当)
臨床心理士、疋田病院、日本精神分析学会認定
心理療法士・スーパーヴァイザー
□立木康介(カリキュラム1担当)
精神分析学博士(パリ第8大学)、京都大学准教授
□富樫公一(カリキュラム1・2・6担当)
TRISP自己心理学研究所認定精神分析家・スー
パーヴァイザー、NAAP精神分析学会認定精神