平成25年度活動実績

公益財団法人大阪ガス国際交流財団
(自
平成 25 年 4 月 1 日
至
平成25年度事業報告書
平成 26 年 3 月 31 日)
Ⅰ.事業概要
平成 25 年度の事業は、平成 25 年度事業計画の通りに進めた。
インドネシア及びマレーシアにおいて、教育機材助成、奨学金支給、試験研究助
成、研修助成の各事業を助成先と協議して実施した。各助成事業について、4 月
23 日から 4 月 27 日の期間で東ティモール、10 月 21 日から 11 月 2 日の期間でイ
ンドネシアを訪問し、現地において贈呈式並びに助成先との交流会を行なった。
財団運営では、公益法人関連法令等を遵守して事業活動を実施した。
Ⅱ.助成事業
1. インドネシアへの助成事業
1)教育機材助成(支払助成金 3,188 千円)
①ボンタン地域の小学校・中学校・高校への教育機材助成については、コンピュ
ーター関連機器、音楽及び運動用具等を助成した。10 月に助成担当者と会い、
贈呈式並びに交流会を行なった。
②テルブカ大学への教育機材助成については、同大学からの要望内容に基づき、
遠隔地教育関連機材(マルチメディア制作用機材)を助成した。10 月に同大学を
訪問して贈呈式並びに意見交換を行うと共に、機材の活用状況を確認した。
③バンダアチェ地域への図書助成については、10 月にジャンボミンダ財団を訪問
して現地の状況を確認し、同財団の要望内容に基づいて図書を贈呈した。
2)試験研究助成(支払助成金 3,891 千円)
インドネシア大学、バンドン工科大学及びボゴール農業大学について、各大
学の委員会選考結果を評価して決定した天然ガス関連技術及び環境関連技術に
関する試験研究テーマに助成した。各大学に対して、贈呈式並びに報告会を行
うと共に意見交換を行った。(試験研究助成一覧参照)
・研究テーマ:インドネシア大学 3 件、バンドン工科大学 3 件、ボゴール農業大学 5 件
3)奨学金助成 (支払助成金 4,889 千円)
奨学金については、3地域(ボンタン地域、ロスマウエ地域、バンダアチェ
地域)及び2大学(シャクワラ大、ムラワルマン大)の生徒・学生計 400 名に
支給した。10 月に3地域および1大学を夫々訪問して、贈呈式並びに意見交換
を行った。
・ボンタン地域 145 名、ロスマウエ地域 100 名、バンダアチェ地域 65 名、
シャクワラ大学 30 名、ムラワルマン大学 60 名
4)研修助成 (支払助成金 3,060 千円)
①日本語短期留学への助成
インドネシア大学大学院日本地域研究科の大学院生 2 名を(独)国際交流基金・
関西国際センターで行う 43 日間の日本語短期研修に招聘し本研修を助成した。
期間中に、本研修に参加した各国の受講生を含めて大阪ガス「DILIPA千
里」及び「泉北製造所・ガス科学館」で見学会を行い、国際交流を深めた。
②テルブカ大学のメディア教材を制作するスタッフ 6 名に対して、シンガポール
のトレーニングセンターで行うメディア制作技術研修に対して助成した。
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2. マレーシアへの助成事業
1) 教育機材助成(支払助成金 425 千円)
サラワク州遠隔地の小学校 40 校に対して、
マレーシア教育省と連携して、図書、
学習用コンピューター、補助教材等を助成した。
2) 試験研究助成(支払助成金 1,300 千円)
サラワク大学の委員会選考結果を評価して決定した研究テーマに助成した。
・サラワク大学工学部研究テーマ 9 件(試験研究助成一覧参照)
3) 奨学金助成 (支払助成金 2,610 千円)
サラワク大学工学部の委員会選考結果を評価し、奨学金支給を決定した学生 12
名に助成した。
4) 研修助成(支払助成金 1,680 千円)
サラワク州遠隔地において教育教材を助成した小学校の教職員を対象に、その
教材のより有効な活用方法習得を目的に行う教職員レベルアップ研修及び小学
校の生徒自身が参加する図書学習キャンプに対して助成した。
3. 東ティモールへの助成事業
1)奨学金助成(支払助成金 1,033 千円)
東ティモール国立大学工学部の学生(毎年 20 名)を対象とする奨学金候補学
生の公募及び選考について同大学と調整して実施要領について合意し、公募及
び選考を実施した。4月に現地において贈呈式並びに意見交換を行った。
2) 研修助成(支払助成金 2,197 千円)
東ティモール国立大学工学部の教員 2 名を対象に、7 月に日本での短期受入研
修を実施した。
4. 交流の促進、広報活動
・インドネシア大学、バンドン工科大学、ボゴール農業大学との研究成果報告会
を行い、大学の研究実施者による報告を直接聞いて質疑応答を行うことにより、
研究成果の把握やコミュニケーションの促進ができた。
・プレス発表、新聞や雑誌などへの広報活動を行い、財団の活動を PR した。
・財団設立 20 周年記念誌を制作し、全国の公立図書館、関係機関、各助成先等
に寄贈した。
・財団ホームページを充実して、発信情報を拡充した。
5. その他
・4大学の合意を得て、平成 25 年度の試験研究助成額を 20%減額した。
テルブカ大学への教育機材助成額 20%減額、シャクワラ大学及びムラワルマン
大学への奨学金支給総額 20%減額についても各大学の合意を得て減額した。
・20 周年記念誌の制作では、助成を受けた方々から多くの寄稿と謝意を受けた。
また、寄贈した方々から多くの礼状をいただいた。
Ⅲ.公益財団法人の運営
1.評議員会、理事会に関する事項
評議員会・理事会を次のとおり開催し、それぞれの議案を承認可決した。
1)評議員会
・第4回評議員会 平成 25 年 6 月 14 日 大阪ガス本社ビル8階会議室
審議事項 1.平成 24 年度収支決算
報告事項 1.平成 24 年度事業報告
2.平成 25 年度事業計画及び収支予算
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2)理事会
・第9回理事会 平成 25 年 5 月 14 日 大阪ガス本社ビル8階会議室
審議事項 1.平成 24 年度事業報告及び収支決算
2.評議員会の日時及び場所並びに目的である事項
3.寄附金取扱い規程の制定について
4.事業報告等に係る提出書類
報告事項 1.平成 25 年度職務執行の状況について
・第 10 回理事会 平成 25 年 6 月 14 日 書面決議(大阪ガス本社ビル)
審議事項 1.理事長及び専務理事の選任、事務局長の任命
・第 11 回理事会 平成 26 年 3 月 12 日 大阪ガス本社ビル8階会議室
審議事項 1.平成 25 年度補正収支予算
2.平成 26 年度事業計画及び収支予算
3.平成 26 年度資金調達及び設備投資の見込みについて
報告事項 1.平成 25 年度職務執行の状況について
2.資産運用
①資産運用管理委員会において資産運用状況検討結果の答申を受け、この答申に
基づいて早期償還の投資有価証券を国債や安全性が高い債権に買い替えた。
「主な答申内容」
・資産の分散投資及び投資適格は妥当。
・為替連動型金利の債権は、円高が進行すれば金利が低下する。
・償還時に円高が進行(65 円/US$以下)の場合に元本割れリスクの債権がある。
・償還時には安全性が高い債権に買い替えてバランスをとることが望ましい。
②平成 26 年度の経常収益を補うため、大阪ガスに寄付金 1000 万円を依頼した。
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