平成 25 年 6 月 21 日幼稚園 vol.2 尾道市学校図書館支援センター 尾道市教育委員会 どんな絵本を読み聞かせていますか? 目に見えないことばの世界を、自分で思い描き、目に見える世界にする力―想像力こそが、実は読書力なのです。 (松居直 著 「絵本の与えかた」福音館書店より) 【まず文章が良いこと】 絵本の書き出しの部分を絵を見ず文章だけ声に出して読んでみてください。例えば、前号で特集し た「ぐりとぐら」(福音館書店)は、「のねずみの もりの のは おくへ でかけました。ぼくらのなまえは おりょうりすること に、とても ぐりと おおきな たべること たまごが ぐり ぐらは、おおきな かごを ぐりと ぐら このよで いちばん ぐり ぐら …中略… みちの ぐら もって、 すきな まんなか おちていました。 」となっています。絵をみないでも、お話の道 筋がはっきりと分かって、 「次はどうなるのだろう」と読み手(聞き手)は期待感に包まれます。 【それから絵だけでも分かること】 文も絵も同じ作家が作っている場合はその作者の頭にある世界を文と絵で表しています。絵を描 く人と文を書く人が違う場合、マッチしていないこともしばしばあります。絵だけを追ってページ をめくってみて、先に文章だけ読んで感じた物語の世界がちゃんと伝わり、絵だけでも充分物語が 分かるようであれば大丈夫ということになるでしょう。 【嘘をついていないこと】 例えば、「ピーターラビットのおはなし」(福音館書店)のうさぎの子、ピーターは、青い上着は 着ていますが、その絵には学術的に間違ったところは微塵もありません。作者のビアトリクス・ポ ターは、生物学の研究者を目指し、身の回りの自然を正確にスケッチする技術を持っていました。 ですから、うさぎの足の骨格やひげの生え具合まで嘘がありません。しかし時々、うさぎの手が人 間の手のように描かれていたり、きりんに上の歯があったりと事実と違う描かれ方をした子どもの 本を見つけることがあります。子どもの本であるからこそ本物でなくてはいけません。赤羽末吉は 「子どものための本であるからこそ最高の絵でなくてはならない。」と 3 年もの年月をかけて「つる にょうぼう」 (福音館書店)の絵をかいたそうです。幼い時こそ、たくさんの「本物」に出会うこと で、本物とそうでないものを見分ける力が育つのではないでしょうか。 【選ぶ目を養う】 絵本の奥付けに選ぶ時のヒントになるものがあります。初版年月日を確認し、これまで何回刷ら れてきたかを見てください。その絵本がうまれて 20 年以上経っていて、何度も刷られおり、今も書 店に並んでいるのであれば、それはどの時代の子ども達にも支持され続けてきた本であるというこ とになります。まずは、読み手がそのような歴史のある絵本を多く目を通し、選ぶ目を養うことが、 子ども達のよい絵本との出会いを支える幹となるでしょう。 耳より この季節にピッタリの絵本を少しピックア インフォメー ップいたしました。子ども達と楽しい絵本タ ション イムをつくってみてください。 《ことりが巣立つ季節に》 かもさんおとおり 福音館書店 かもさん一家のお引越しに町じゅう大騒ぎです。 こすずめのぼうけん 福音館書店 あひるのピンのぼうけん したりきすずめ(石井桃子再話) 瑞雲舎 初めて飛び方を教わって、思わず遠くへ来てしまったこすずめ は休む場所をさがします。 舟で飼われているピンはある日、遊びに夢中でご主人の呼ぶ声 に気づかず舟に帰れなくなってしまった。 福音館書店 舌を切られたすずめをじいさが探しにいく、日本の昔話 《おたまじゃくしはかえるの子》 がまどんさるどん(日本のむかし話) 童話館出版 かえるのつなひき(沖縄創作民話) 福音館書店 ゆかいなかえる 福音館書店 アカメアマガエル ほるぷ出版 かえるのいえさがし 福音館書店 かえるがみえる こぐま社 がまがえるさんが稲の穂を拾って友達のさると田んぼを作るこ とにしました。 村の田んぼに虫がわき、稲を焼き払えと王様に命じられ、困っ たかえるは虫を追い払う作戦を考えた。 4 個の卵からオタマジャクシが孵り、そして 4 匹のカエルにな って夏じゅう愉快に過ごしました。 熱帯の森にすむアカメアマガエルとユニークな生き物たちの 1 日を鮮やかな写真絵本で楽しもう。 田んぼで楽しく暮らしていたかえるの親子。気が付けばすっか り秋になっていた。そこで冬ごもりの穴をみつけに出かけます。 「かえるがみえる/かえるにあえる」リズミカルな言葉遊びとユ ニークな絵は幼児から大人まで楽しめる。 《6 月 4 日は虫歯予防デー》 わにさんどきっはいしゃさんどきっ はははのはなし はがぬけたらどうするの? せかいのこどもたちのはなし 歯いしゃのチュー先生 偕成社 虫歯になったわにさん、歯医者さんへ行ってどきっ。歯医者さ ん、わにさんがきてどきっ。 福音館書店 どうして虫歯になるのかな?ならないためにはどうするの? 抜けた歯を枕の下に置くと妖精がお金に換えてくれる…のアメ フレーベル館 リカやデンマークでの言い伝え。各国での抜けた乳歯について の風習を紹介。 評論社 ねずみのチュー先生は腕利きの歯医者。でも自分を食べる危険 な動物の患者はお断り。そこへ歯痛で泣くキツネがやってきた。 《雨の降る日に》 こぎつねキッコあめふりのまき 童心社 キッコは子ども達の傘がうらやましくて…ある日キッコは忘れ 物の赤い傘を見つけました。 みず(かがくのとも傑作集) あめのひきのこは… あめのひ あめのひってすてきだな ふるやのもり(日本の昔話) あめがふるときちょうちょうはどこへ あまがさ かさどろぼう(スリランカの絵本) 福音館書店 偕成社 いろんなところにいろんな形の水。詩的な文と美しい写真の絵 本。そのまま読み聞かせてやってほしい。 アリがきのこの下で雨宿り、そこへチョウやネズミが次々やっ てきて。 福音館書店 静かな雨の日をすてきな言葉で綴ります。 偕成社 福音館書店 金の星社 福音館書店 徳間書店 雨の日ジェームスは黄色いレインコート、長靴で大きな黒い傘 さして出かけます。 おじいさんとおばあさんの家に忍び込んだ泥棒と狼は、 「ふるや のもり」を恐ろしい化け物と勘違いして…。 雨の日もぐらは穴の中、みつばちは巣に戻ってきます。ではち ょうちょうはどこへ? 誕生日に雨傘と赤い長靴を買ってもらったモモちゃんは雨が降 るのを待っていました。 キリ・ママおじさんはお土産に傘を買うが帰る途中で消えてし まった。 《父の日のありましたね》 もりのなか おとうさんのえほん 福音館書店 絵本館 森へ散歩に出かけた男の子。動物たちとかくれんぼしていたら お父さんが迎えにきてくれました。 いろんな動物のおとうさんが登場するユーモアたっぷりの絵 本。第 2 巻もあります。 遠くに仕事で出かけていったお父さんを待つ男の子。お父さん おとうさんをまって 福音館書店 が乗って行った汽車をおもちゃ屋さんで見かけてから毎日おも ちゃ屋さんへ出かけます。 かえってきたおとうさん 福音館書店 魚とりに出ていたお父さんが今日帰ってくる。喜び勇んだくま くんは、お父さんが人魚を連れて帰ってくると言ってしまった。 《そろそろ泥んこ遊びの季節です》 ぼくが山のクマやリスたちとどろんこになって遊んでいたら おなかのすくさんぽ 福音館書店 「なんだか、きみはおししそうだねえ なめてもいい?」とク マに聞かれました! どろんこ遊びが大好きなこづた。ある日お百姓の奥さんが大掃 どろんここぶた 文化出版局 どろだんご 福音館書店 ぴかぴかのどろだんごを作ってみよう。 除してどろを片付けた。おこったこぶたは家出して…。 《たなばたかざりを作り始めたら》 たなばた 福音館書店 牛飼いと織姫の中国七夕伝説物語。 おってきってたのしい!たなばたまつり 福音館書店 おこだでませんように 小学館 七夕飾りをみんなで作りましょう。かがくのとも 2012 年 7 月 号 いつも怒られてばかりの男の子。七夕の短冊に書いた願い事 は? 問い合わせ方法 尾道市民センターむかいしま 子ども図書館「わくわく」内℡:0848−44−0114
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