マダガスカル労働組合連盟(FMM) エルミン ラコトアリヴェロ

● マダガスカル労働組合連盟(FMM)
エルミン ラコトアリヴェロ
マダガスカル労働組合連盟青年労働者委員会
【国内の状況】
副委員長
マダガスカルの産業構造について若干話し
マダガスカルには労働組合組織が150あり
たいと思います。非常に経済構造は脆弱で、
ます。そして、特に重要なのがマダガスカル
産業労働者は人口の4%に過ぎません。しか
労働者会議(CTM)です。加盟組織は6産
も産業構造はほとんどが中小企業です。また、
別、13地方組織です。また、CTMによって、
現在、アフリカとヨーロッパとの合弁企業が
政府、使用者、経営者との3者構成会議を構
あり、85%の労働者を雇用しています。その
成しています。
うちの80%が女性です。
労働組合組織の中には政治的な活動をする
FMMで現在特に力を入れているのが、労
組織と政治的な活動をしない組織があります。
働者教育と組織化です。また、労働組合運動
私どもの組織は政治的な活動を行いません。
の指導者の教育にも力を入れています。
現在政府と協働して、貧困を撲滅する戦略を
マダガスカルは農業国です。ほとんどの経
進めています。これは特に地方分権化を図り
済活動が農業に依存しています。農産物は、
つつ、労働者、国民の生活水準の向上を図る
バニラ、ジロフという香辛料、コーヒーが主
戦略です。
な産物です。
それから、経済の自由化、国営企業の民営
輸出用産物は、鉱物資源、グラファイトな
化、特に運輸、通信などの関係の企業の民営
どです。水産物の輸出も非常に伸びています。
化が図られています。すなわち現在まで46の
エビ、カニ、ラングスト(エビの種類)です。
公共企業体が民営化されました。例えば燃料
特に日本向けの輸出が伸びています。
公社、航空公社等の公共企業体、国営企業体
が民営化されました。
ILO条約29号、87号、98号、105号、111
号、138号を批准しています。